(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023029162
(43)【公開日】2023-03-03
(54)【発明の名称】情報処理システム、サーバ、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/22 20180101AFI20230224BHJP
G16Y 10/60 20200101ALI20230224BHJP
G16Y 20/40 20200101ALI20230224BHJP
G16Y 40/20 20200101ALI20230224BHJP
【FI】
G06Q50/22
G16Y10/60
G16Y20/40
G16Y40/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021170582
(22)【出願日】2021-10-18
(62)【分割の表示】P 2021135224の分割
【原出願日】2021-08-20
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
(71)【出願人】
【識別番号】516377348
【氏名又は名称】株式会社Arblet
(72)【発明者】
【氏名】清水 滉允
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA15
(57)【要約】 (修正有)
【課題】ユーザが運動コンテンツ情報を確認しながら適切な運動を行うことが可能となる情報処理システム、サーバ、情報処理方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】管理サーバと、複数のユーザ端末装置とが、ネットワークを介して接続されている情報処理システム1において、管理サーバ100は、ユーザ端末装置に送信された一以上の質問情報に対して入力されたユーザからの回答情報を受け付ける質問情報回答部と、回答情報を送信したユーザのユーザ識別情報に、回答情報に関連付けられた運動コンテンツ識別情報を関連付け、運動コンテンツ識別情報群を生成するコンテンツ情報関連付け部と、運動コンテンツ識別情報群から所定の規則に従って、ユーザに提示する運動コンテンツ情報を選択するコンテンツ情報選択部と、少なくとも選択された運動コンテンツ情報を出力するデータ出力部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末装置上で実行されるアプリケーションで提示される運動コンテンツ情報をネットワークを介して前記ユーザ端末装置に送信する情報処理システムであって、
前記ユーザ端末装置に送信された一以上の質問情報に対して入力されたユーザからの回答情報を受け付ける質問情報回答部と、
前記回答情報を送信したユーザのユーザ識別情報に、前記回答情報に関連付けられた運動コンテンツ識別情報を関連付け、運動コンテンツ識別情報群を生成するコンテンツ情報関連付け部と、
前記運動コンテンツ識別情報群から所定の規則に従って、前記ユーザに提示する運動コンテンツ情報を選択するコンテンツ情報選択部と、
少なくとも前記選択された運動コンテンツ情報を出力するデータ出力部と、を備える、
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記運動コンテンツは、ストレッチコンテンツ情報及びトレーニングコンテンツ情報を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記ストレッチコンテンツ情報及び前記トレーニングコンテンツ情報は、身体の複数の部位に応じた複数種類のストレッチコンテンツ情報及びトレーニングコンテンツ情報をそれぞれ含み、
前記コンテンツ情報選択部は、当該複数種類のストレッチコンテンツ情報及びトレーニングコンテンツ情報から異なる部位ごとにそれぞれ選択した運動コンテンツセットを生成する、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記コンテンツ情報選択部は、前記運動コンテンツ情報に設定された提示頻度情報に基づき前記ユーザに提示する運動コンテンツ情報を選択する、
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記運動コンテンツ識別情報は、提示コンテンツ識別情報及び提示制限コンテンツ識別情報を含み、
一の回答情報に関連付けられる提示コンテンツ識別情報が、他の回答情報の提示制限コンテンツ識別情報に該当する場合には、前記提示制限コンテンツ識別情報に該当する提示コンテンツ識別情報に対応する運動コンテンツ情報の提示が制限される、
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記質問情報は、ユーザの麻痺レベルを確認する質問を含む、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記質問情報は、ユーザのバランス能力を確認する質問を含む、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記質問情報は、ユーザの下肢筋力を確認する質問を含む、
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記質問情報は、ユーザの歩行能力を確認する質問を含む、
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項10】
一の質問情報に対して設けられた複数の回答情報のそれぞれに関連付けられている運動コンテンツ識別情報が異なる、
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項11】
ユーザ端末装置上で実行されるアプリケーションで提示される運動コンテンツ情報をネットワークを介して前記ユーザ端末装置に送信するサーバであって、
前記ユーザ端末装置に送信された一以上の質問情報に対して入力されたユーザからの回答情報を受け付ける質問情報回答部と、
前記回答情報を送信したユーザのユーザ識別情報に、前記回答情報に関連付けられた運動コンテンツ識別情報を関連付け、運動コンテンツ識別情報群を生成するコンテンツ情報関連付け部と、
前記運動コンテンツ識別情報群から所定の規則に従って、前記ユーザに提示する運動コンテンツ情報を選択するコンテンツ情報選択部と、
少なくとも前記選択された運動コンテンツ情報を出力するデータ出力部と、を備える、
ことを特徴とするサーバ。
【請求項12】
ユーザ端末装置上で実行されるアプリケーションで提示される運動コンテンツ情報をネットワークを介して前記ユーザ端末装置に送信する情報処理方法であって、
質問情報回答部により、前記ユーザ端末装置に送信された一以上の質問情報に対して入力されたユーザからの回答情報を受け付けるステップと、
コンテンツ情報関連付け部により、前記回答情報を送信したユーザのユーザ識別情報に、前記回答情報に関連付けられた運動コンテンツ識別情報を関連付け、運動コンテンツ識別情報群を生成するステップと、
コンテンツ情報選択部により、前記運動コンテンツ識別情報群から所定の規則に従って、前記ユーザに提示する運動コンテンツ情報を選択するステップと、
データ出力部により、少なくとも前記選択された運動コンテンツ情報を出力するステップと、を含む、
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項13】
ユーザ端末装置上で実行されるアプリケーションで提示される運動コンテンツ情報をネットワークを介して前記ユーザ端末装置に送信する情報処理方法をコンピュータにおいて実行するプログラムであって、
前記情報処理方法は、
質問情報回答部により、前記ユーザ端末装置に送信された一以上の質問情報に対して入力されたユーザからの回答情報を受け付けるステップと、
コンテンツ情報関連付け部により、前記回答情報を送信したユーザのユーザ識別情報に、前記回答情報に関連付けられた運動コンテンツ識別情報を関連付け、運動コンテンツ識別情報群を生成するステップと、
コンテンツ情報選択部により、前記運動コンテンツ識別情報群から所定の規則に従って、前記ユーザに提示する運動コンテンツ情報を選択するステップと、
データ出力部により、少なくとも前記選択された運動コンテンツ情報を出力するステップと、を実行する、
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理システム、サーバ、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
脳卒中罹患者などの病気の罹患者の中には少なからず機能障害などの後遺症を伴う者がおり、継続的なリハビリテーションを続けることでの機能回復が見込めるとされている。ただし、リハビリ費用は発症後から一定期間(6ヶ月)をすぎると保険対象外となり、自費での負担を強いられる。そのため、個人の費用負担が少ない形での継続的なリハビリテーションを実現することが必要である。また、脳卒中に限らず、リハビリテーションが必要な病気の罹患者は同様の状況となっている。
【0003】
例えば、特許文献1には、高齢者を対象としたトレーニング支援システムであって、自宅でトレーニングを実施している高齢者を監視し、また専門家が個別指導を行うことが可能で、トレーニングの効果が現れていない場合には、専門家にトレーニング内容の見直しを促すトレーニング支援システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載されるトレーニング支援システムでは、高齢者自身または専門家が手動でトレーニングメニューを作成及び更新しているところ、専門家の経験則が求められる場合もあり、トレーニングメニューの質にばらつきが生じる。特に、機能障害を伴う罹患者をトレーニング支援の対象とする場合、トレーニングに制限があることもあり得るが、特許文献1に記載されるトレーニング支援システムにおいては考慮されていない。
【0006】
そこで、本開示では、ユーザの質問情報への回答結果に応じて適切な運動コンテンツ情報を選択して提示することが可能である情報処理システム、サーバ、情報処理方法及びプログラムについて説明する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様における情報処理システムは、ユーザ端末装置上で実行されるアプリケーションで提示される運動コンテンツ情報をネットワークを介して前記ユーザ端末装置に送信する情報処理システムであって、前記ユーザ端末装置に送信された一以上の質問情報に対して入力されたユーザからの回答情報を受け付ける質問情報回答部と、前記回答情報を送信したユーザのユーザ識別情報に、前記回答情報に関連付けられた運動コンテンツ識別情報を関連付け、運動コンテンツ識別情報群を生成するコンテンツ情報関連付け部と、前記運動コンテンツ識別情報群から所定の規則に従って、前記ユーザに提示する運動コンテンツ情報を選択するコンテンツ情報選択部と、少なくとも前記選択された運動コンテンツ情報を出力するデータ出力部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、本実施形態に係る情報処理システムは、ユーザの質問情報への回答結果に応じて適切な運動コンテンツ情報を選択して提示することが可能であるため、ユーザは運動コンテンツ情報を確認しながら適切な運動を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施形態の情報処理システムのユーザ周りの構成例を示す図である。
【
図2】本開示の一実施形態に係る情報処理システムを示すブロック構成図である。
【
図3】
図1の管理サーバ100のハードウェア構成を示す図である。
【
図4】
図2の記憶部120および制御部130の機能を例示したブロック図である。
【
図5】
図1の情報処理システム1の処理の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施形態の内容を列記して説明する。本発明の実施の形態によるシステムは、以下のような構成を備える。
【0011】
[項目1]
ユーザ端末装置上で実行されるアプリケーションで提示される運動コンテンツ情報をネットワークを介して前記ユーザ端末装置に送信する情報処理システムであって、
前記ユーザ端末装置に送信された一以上の質問情報に対して入力されたユーザからの回答情報を受け付ける質問情報回答部と、
前記回答情報を送信したユーザのユーザ識別情報に、前記回答情報に関連付けられた運動コンテンツ識別情報を関連付け、運動コンテンツ識別情報群を生成するコンテンツ情報関連付け部と、
前記運動コンテンツ識別情報群から所定の規則に従って、前記ユーザに提示する運動コンテンツ情報を選択するコンテンツ情報選択部と、
少なくとも前記選択された運動コンテンツ情報を出力するデータ出力部と、を備える、
ことを特徴とする情報処理システム。
[項目2]
前記運動コンテンツは、ストレッチコンテンツ情報及びトレーニングコンテンツ情報を含む、
ことを特徴とする項目1に記載の情報処理システム。
[項目3]
前記ストレッチコンテンツ情報及び前記トレーニングコンテンツ情報は、身体の複数の部位に応じた複数種類のストレッチコンテンツ情報及びトレーニングコンテンツ情報をそれぞれ含み、
前記コンテンツ情報選択部は、当該複数種類のストレッチコンテンツ情報及びトレーニングコンテンツ情報から異なる部位ごとにそれぞれ選択した運動コンテンツセットを生成する、
ことを特徴とする項目2に記載の情報処理システム。
[項目4]
前記コンテンツ情報選択部は、前記運動コンテンツ情報に設定された提示頻度情報に基づき前記ユーザに提示する運動コンテンツ情報を選択する、
ことを特徴とする項目1乃至3のいずれかに記載の情報処理システム。
[項目5]
前記運動コンテンツ識別情報は、提示コンテンツ識別情報及び提示制限コンテンツ識別情報を含み、
一の回答情報に関連付けられる提示コンテンツ識別情報が、他の回答情報の提示制限コンテンツ識別情報に該当する場合には、前記提示制限コンテンツ識別情報に該当する提示コンテンツ識別情報に対応する運動コンテンツ情報の提示が制限される、
ことを特徴とする項目1乃至4のいずれかに記載の情報処理システム。
[項目6]
前記質問情報は、ユーザの麻痺レベルを確認する質問を含む、
ことを特徴とする項目1乃至5のいずれかに記載の情報処理システム。
[項目7]
前記質問情報は、ユーザのバランス能力を確認する質問を含む、
ことを特徴とする項目1乃至6のいずれかに記載の情報処理システム。
[項目8]
前記質問情報は、ユーザの下肢筋力を確認する質問を含む、
ことを特徴とする項目1乃至7のいずれかに記載の情報処理システム。
[項目9]
前記質問情報は、ユーザの歩行能力を確認する質問を含む、
ことを特徴とする項目1乃至8のいずれかに記載の情報処理システム。
[項目10]
一の質問情報に対して設けられた複数の回答情報のそれぞれに関連付けられている運動コンテンツ識別情報が異なる、
ことを特徴とする項目1乃至9のいずれかに記載の情報処理システム。
[項目11]
ユーザ端末装置上で実行されるアプリケーションで提示される運動コンテンツ情報をネットワークを介して前記ユーザ端末装置に送信するサーバであって、
前記ユーザ端末装置に送信された一以上の質問情報に対して入力されたユーザからの回答情報を受け付ける質問情報回答部と、
前記回答情報を送信したユーザのユーザ識別情報に、前記回答情報に関連付けられた運動コンテンツ識別情報を関連付け、運動コンテンツ識別情報群を生成するコンテンツ情報関連付け部と、
前記運動コンテンツ識別情報群から所定の規則に従って、前記ユーザに提示する運動コンテンツ情報を選択するコンテンツ情報選択部と、
少なくとも前記選択された運動コンテンツ情報を出力するデータ出力部と、を備える、
ことを特徴とするサーバ。
[項目12]
ユーザ端末装置上で実行されるアプリケーションで提示される運動コンテンツ情報をネットワークを介して前記ユーザ端末装置に送信する情報処理方法であって、
質問情報回答部により、前記ユーザ端末装置に送信された一以上の質問情報に対して入力されたユーザからの回答情報を受け付けるステップと、
コンテンツ情報関連付け部により、前記回答情報を送信したユーザのユーザ識別情報に、前記回答情報に関連付けられた運動コンテンツ識別情報を関連付け、運動コンテンツ識別情報群を生成するステップと、
コンテンツ情報選択部により、前記運動コンテンツ識別情報群から所定の規則に従って、前記ユーザに提示する運動コンテンツ情報を選択するステップと、
データ出力部により、少なくとも前記選択された運動コンテンツ情報を出力するステップと、を含む、
ことを特徴とする情報処理方法。
[項目13]
ユーザ端末装置上で実行されるアプリケーションで提示される運動コンテンツ情報をネットワークを介して前記ユーザ端末装置に送信する情報処理方法をコンピュータにおいて実行するプログラムであって、
前記情報処理方法は、
質問情報回答部により、前記ユーザ端末装置に送信された一以上の質問情報に対して入力されたユーザからの回答情報を受け付けるステップと、
コンテンツ情報関連付け部により、前記回答情報を送信したユーザのユーザ識別情報に、前記回答情報に関連付けられた運動コンテンツ識別情報を関連付け、運動コンテンツ識別情報群を生成するステップと、
コンテンツ情報選択部により、前記運動コンテンツ識別情報群から所定の規則に従って、前記ユーザに提示する運動コンテンツ情報を選択するステップと、
データ出力部により、少なくとも前記選択された運動コンテンツ情報を出力するステップと、を実行する、
ことを特徴とするプログラム。
【0012】
<実施の形態の詳細>
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。また、各実施形態で示される特徴は、互いに矛盾しない限り他の実施形態にも適用可能である。
【0013】
<概要>
本発明の実施の形態による情報処理システムのユーザ周辺の構成例は、
図1に例示されるとおりであり、例えばユーザはユーザ端末装置200上のアプリケーションを操作入力して運動コンテンツ情報の再生要求を送信すると、管理サーバ100からユーザに適した運動コンテンツ情報を読み出してユーザ端末装置200へ送信し、ユーザ端末装置200で受信した運動コンテンツ情報を再生する。なお、以下の構成例では、上述のとおり管理サーバ100へ再生要求を送信する構成を例に説明するが、ユーザ端末装置200の処理能力や記憶容量が十分であれば、これに代えて、ユーザ端末装置200内で処理するように構成をなしてもよい。
【0014】
<構成>
図2は、本開示の実施形態1に係る情報処理システム1を示すブロック構成図である。この情報処理システム1は、例えば、ユーザ端末装置200により運動コンテンツ情報の再生要求をネットワークNWを介して送信すると、管理サーバ100からユーザに適した運動コンテンツ情報を読み出してユーザ端末装置200へ送信し、ユーザ端末装置200で運動コンテンツ情報を受信して再生する情報処理システムである。運動コンテンツ情報は、テキスト形式であっても、動画像形式であっても、静止画像形式であってもよいが、特に所定の運動の方法を教示するための運動コンテンツ情報であると好ましい。運動コンテンツ情報は、例えば撮影された人間やイラストまたは3Dモデルにより表現されたキャラクタなどが所定の運動の方法を教示するために撮影された画像情報であってもよい。運動コンテンツ情報は、例えば、人間の所定の部位の筋肉を増強するためのトレーニング方法(リハビリテーション方法を含む)を教示するトレーニングコンテンツ情報や人間の所定の部位に対するストレッチ方法を教示するストレッチコンテンツ情報を含み、対象とする部位は人間において運動が可能な部位であれば限定はないが、例えば、顔(目、口(顎、口角)、頬)、首、手、肩、腕、胸、腹、背中、腰、脚などであり得る。
【0015】
情報処理システム1は、管理サーバ100と、ユーザ端末装置200と、ネットワークNWと、を有している。管理サーバ100と、ユーザ端末装置200とは、ネットワークNWを介して接続される。ネットワークNWは、インターネット、イントラネット、ブロックチェーンネットワーク、無線LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)、BLE(Bluetooth Low Energy)等により構成される。
【0016】
管理サーバ100は、例えば、ネットワークを介してユーザ端末装置200から各種情報や要求を送受信する装置であり、例えば各種Webサービスを提供するサーバ装置により構成されている。
【0017】
ユーザ端末装置200は、ユーザが所持する、例えばパーソナルコンピュータやタブレット端末、PDA、スマートフォン、携帯電話等の情報処理装置であり、例えば、ユーザ端末装置200に記憶されている所定のアプリケーションを実行し、ネットワークを介して管理サーバ100と連携し、管理サーバ100から受信した運動コンテンツ情報を再生したり、各種ユーザ情報を表示したりなどに利用される。ユーザ端末装置200上のアプリケーションを介して、予めユーザの識別番号、生年月日、性別、身長、体重、所定の質問情報への回答結果等のユーザ情報がユーザ端末装置200や管理サーバ100に記憶されていてもよい。
【0018】
<管理サーバ100>
図3は、管理サーバ100のハードウェア構成を示す図である。
図4は、記憶部120および制御部130の機能を例示したブロック図である。管理サーバ100は、例えばパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。なお、図示された構成は一例であり、これ以外の構成を有していてもよい。
【0019】
管理サーバ100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130と、入出力部140とを備える。これらの機能部は、管理サーバ100用の所定のプログラムを実行することにより実現される。
【0020】
通信部110は、ユーザ端末装置200と通信を行うための通信インタフェースであり、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の通信規約により通信が行われる。
【0021】
記憶部120は、各種制御処理や制御部130内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成される。また、
図4に示されるように、記憶部120は、ユーザ識別番号を含むユーザ情報を記憶するユーザ情報DB121と、ユーザに適した運動コンテンツ情報を選択するためにアプリケーション上でユーザに回答を求める質問情報を記憶する質問情報DB122と、質問情報に対する回答情報に応じてユーザ識別情報に関連付ける運動コンテンツ情報を記憶するコンテンツ情報DB123と、を含む。さらに、記憶部120は、ユーザ端末装置200と通信を行ったデータを一時的に記憶する。なお、DBのデータ構造は、これに限られるものではなく、上述のDBの一部をユーザ端末装置200に記憶するようにしてもよい。
【0022】
制御部130は、管理サーバ100の全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)等から構成される。また、
図3に示されるように、制御部130は、データ管理部131、質問情報回答部132、コンテンツ情報関連付け部133、コンテンツ情報選択部134、データ出力部135といった機能部を含む。
【0023】
データ管理部131は、ユーザ端末装置200上の所定のアプリケーションを利用するユーザごとに、ユーザ識別情報(いわゆるアカウント情報)を生成する。このユーザ識別情報生成は、ユーザがユーザ端末装置200上の所定のアプリケーションでユーザ情報を登録すると行われる。
【0024】
質問情報回答部132は、所定のアプリケーションを利用するユーザ端末装置200にデータ出力部135を介して所定の質問情報を送信し、当該アプリケーション上で当該質問情報に対して入力されたユーザ(ユーザの補助者を含む)からの回答情報を受け付ける。回答情報は、ユーザ端末装置200の入出力部140が有する情報入力機器により入力されるが、択一式で回答情報を選択してもよいし、記入方式であって自然言語解析などにより回答情報を取得してもよいし。各質問情報にはコンテンツ識別情報が関連付けされており、これについて以下で詳述する。
【0025】
質問情報は、例えば、ユーザの麻痺レベル、バランス能力、下肢筋力、歩行能力を少なくとも確認する質問を含むテキスト情報である。より具体的には、麻痺レベルを確認する質問は、例えば足がどのくらい動くかという足の麻痺レベルを確認する質問であってもよく、(1)ほとんど問題なく動く、(2)立った状態で足首が上下に動かせる、(3)座った状態で膝をまっすぐ伸ばせる、または、座った状態で足首を上下に動かせる、といった質問であってもよい。そして、(1)、(2)、(3)の順でユーザの実施可能な運動が制限されることから、これに合わせて、各回答情報に関連付けるコンテンツ識別情報の少なくとも一部が異なり、例えば、運動コンテンツの難易度や運動負荷の度合いに基づき、少なくとも一部が異なる運動コンテンツが各回答情報に関連付けられている。
【0026】
また、バランス能力を確認する質問は、例えば、特に壁や手摺等の補助具が立つために必要かどうかというバランス能力を確認する質問であってもよく、(1)補助具がなく片足立ちができる、(2)補助具がなくその場で立っていられる、(3)補助具があれば立っていられる、といった質問であってもよい。そして、上記同様、(1)、(2)、(3)の順でユーザの実施可能な運動が制限されることから、これに合わせて、各回答情報に関連付けるコンテンツ識別情報の少なくとも一部が異なり、例えば、運動コンテンツの難易度や運動負荷の度合いに基づき、少なくとも一部が異なる運動コンテンツが各回答情報に関連付けられている。
【0027】
また、下肢筋力を確認する質問は、例えば、特に立ち上がる力を確認する質問であってもよく、(1)膝より低い椅子から立ち上がれる、(2)膝ぐらいの椅子から立ち上がれる、(3)補助具につかまることで椅子から立ち上がれる、といった質問であってもよい。そして、上記同様、(1)、(2)、(3)の順でユーザの実施可能な運動が制限されることから、これに合わせて、各回答情報に関連付けるコンテンツ識別情報の少なくとも一部が異なり、例えば、運動コンテンツの難易度や運動負荷の度合いに基づき、少なくとも一部が異なる運動コンテンツが各回答情報に関連付けられている。
【0028】
また、歩行能力を確認する質問は、例えば、特に歩行面(例えば地面)の状況や杖の有無に応じて歩行可能かどうかという歩行能力を確認する質問であってもよく、(1)砂利や坂道等をふらつきなく歩ける、(2)外の平地をふらつきなく歩ける、(3)外では杖を使用することで歩ける、(4)屋内で杖や手摺を使用することで歩ける、といった質問であってもよい。そして、上記同様、(1)、(2)、(3)、(4)の順でユーザの実施可能な運動が制限されることから、これに合わせて、各回答情報に関連付けるコンテンツ識別情報の少なくとも一部が異なり、例えば、運動コンテンツの難易度や運動負荷の度合いに基づき、少なくとも一部が異なる運動コンテンツが各回答情報に関連付けられている。
【0029】
また、各回答情報に関連付けられるコンテンツ識別情報は、ユーザに提示される提示コンテンツ識別情報に限らず、提示を制限する提示制限コンテンツ識別情報も含んでいてもよく、例えば、上述の回答の段階に合わせて、提示が制限される運動コンテンツの量や種類が設定されていてもよい(例えば運動制限の度合いが大きくなるにつれて、提示が制限される運動コンテンツの量を増やすようにしてもよい)。そして、一の回答情報に関連付けられる提示コンテンツ識別情報が、他の回答情報の当該提示制限コンテンツ識別情報に該当する場合には、提示の制限が優先され、例えばユーザ識別情報に関連付けられる提示コンテンツ識別情報から除外されたり、該当する運動コンテンツ情報が選択される際にアラートを報知して、再生する際にはアプリケーション上でユーザ(ユーザの補助者を含む)の確認操作を実行させるなどの制限がかけられる。
【0030】
コンテンツ情報関連付け部133は、質問情報回答部132により受け付けた回答情報を送信したユーザのユーザ識別情報に、各回答情報に関連付けられたコンテンツ識別情報を関連付け、運動コンテンツ識別情報群(提示コンテンツ識別情報、提示制限コンテンツ識別情報を含む)を生成する。
【0031】
コンテンツ情報選択部134は、例えばユーザのコンテンツ実行要求等に応じて、運動コンテンツ識別情報群から所定の規則に従って、ユーザに提示する運動コンテンツ情報を選択する。運動コンテンツ情報は、特にストレッチコンテンツ情報とトレーニングコンテンツ情報を含むことが好ましい。所定の規則とは、例えば運動コンテンツ識別情報群内の提示コンテンツ識別情報を所定の順番で進める規則でもよいし、ランダムな順番で進める規則であってもよいし、さらに後述の提示頻度情報やストレッチコンテンツ情報とトレーニングコンテンツ情報の相互の関連付けなどを加味した規則であってもよく、これらに限定されるものではない。ストレッチコンテンツ情報は、人間の所定の部位に対するストレッチ方法を教示する運動コンテンツ情報であり、例えば、上半身筋力と下半身筋力であったり、体幹筋力と大腿筋力と下腿筋力であったりと、身体の複数の部位のストレッチコンテンツがカテゴライズされて管理サーバ100等に記憶されていてもよい。トレーニングコンテンツ情報は、人間の所定の部位の筋肉を増強するためのトレーニング方法を教示する運動コンテンツ情報であり、例えば、上半身筋力と下半身筋力であったり、体幹筋力と大腿筋力と下腿筋力であったりと、身体の複数の部位のトレーニングコンテンツがカテゴライズされて管理サーバ100等に記憶されていてもよい。そして、コンテンツ情報選択部134は、身体の複数の部位のストレッチコンテンツ情報及びトレーニングコンテンツ情報をそれぞれ選択して運動コンテンツ情報セットを生成してもよく、例えば対象部位が体幹筋力と大腿筋力と下腿筋力である場合には、各3つずつ運動コンテンツ情報がコンテンツ情報セットとして選択される。ここで、ストレッチコンテンツ情報とトレーニングコンテンツ情報は、一方の一の運動コンテンツ情報に他方の複数の運動コンテンツ情報が関連付けられていてもよく、特にトレーニングコンテンツの対象部位に対応した複数のストレッチコンテンツが関連付けられていることが好ましい。この時、複数のトレーニングコンテンツに共通のストレッチコンテンツが対応付けられることもあり得るので、その場合に運動コンテンツ情報セットを生成する際には、同じ運動コンテンツ情報を含まないように運動コンテンツ情報セットを生成することがより好ましい。なお、運動コンテンツ情報セットは、所定のタイミングで一度に生成されてもよいし、運動コンテンツ情報の提示に合わせて順次運動コンテンツ情報が選択された結果として生成されてもよい。また、ストレッチコンテンツ及びトレーニングコンテンツは、理学療法や作業療法に基づくストレッチ及びトレーニングを示す運動コンテンツ情報であると好ましい。
【0032】
運動コンテンツ情報は、それぞれ提示頻度情報が設定されていてもよく、より単純には、運動コンテンツ情報は、提示頻度を高く設定する提示頻度情報と、提示頻度を低く設定する提示頻度情報が関連付けて管理サーバ100等に記憶されていてもよい。そして、コンテンツ情報選択部134は、所定のタイミングごと(例えば、アプリケーション実行ごとや日ごと、所定時間ごとなど)に提示頻度情報に基づき運動コンテンツ情報群から運動コンテンツ情報を選択して運動コンテンツ情報セットを生成してもよい。また、コンテンツ情報選択部134は、所定期間(例えば、前回実施した日中、直近1週間、直近1か月間など)選択されていない運動コンテンツ情報を優先的に選択するように構成されていてもよい。
【0033】
データ出力部135は、コンテンツ情報選択部134により選択された運動コンテンツ情報(特に運動コンテンツ情報セット)をユーザ端末装置200へ出力する。ユーザ端末装置200においては、運動コンテンツ情報を例えば専用のアプリケーションを介して画面に表示するなどしてユーザが容易に確認可能としてもよい。また、ユーザ端末装置200においては、運動コンテンツ情報セットが提示され、ユーザはその中から好きな順番で運動コンテンツ情報を再生可能であってもよいし、ランダムに運動コンテンツ情報セット内の運動コンテンツ情報が再生されるようになっていてもよい。運動コンテンツ情報が再生される際には、ストレッチコンテンツ情報に提示の後に、トレーニングコンテンツ情報が再生されるように設定されることが好ましい。なお、運動コンテンツ情報は、ユーザ操作に応じて、再生前または再生途中で再生を中止することが可能であってもよい。その際、中止した運動コンテンツ識別情報を管理サーバ100等に記憶しておき、コンテンツ情報選択部134は、この中止した運動コンテンツ情報を優先的に選択するように構成されていてもよい。
【0034】
入出力部140は、キーボード・マウス類、タッチパネル等の情報入力機器、及びディスプレイ等の出力機器である。
【0035】
<処理の流れ>
図5を参照しながら、情報処理システム1が実行する情報処理方法の処理の流れについて説明する。
図5は、
図1の情報処理システム1の処理の例を示すフローチャートである。
【0036】
ステップS101の処理として、データ管理部131では、ユーザ端末装置200から所定のユーザ情報を取得する。登録されたユーザ情報は、データ管理部131により、ユーザ情報DB121に記憶される。ステップS101の処理は、ユーザがコンテンツデータを再生するためのアプリケーションを初めて利用する際に登録操作により行われてもよい。
【0037】
ステップS102の処理として、質問情報回答部132は、所定のアプリケーションを利用するユーザ端末装置200にデータ出力部135を介して所定の質問情報を送信し、当該アプリケーション上で当該質問情報に対して入力されたユーザ(ユーザの補助者を含む)からの回答情報を受け付ける。質問情報は、質問情報DB122から読み出されてユーザ端末装置200上でユーザ等に対して提示される。
【0038】
ステップS103の処理として、コンテンツ情報関連付け部133により、質問情報回答部132により受け付けた回答情報を送信したユーザのユーザ識別情報に、各回答情報に関連付けられたコンテンツ識別情報を関連付け、運動コンテンツ識別情報群(提示コンテンツ識別情報、提示制限コンテンツ識別情報を含む)を生成する
【0039】
ステップS104の処理として、コンテンツ情報選択部134により、例えばユーザのコンテンツ実行要求等に応じて、運動コンテンツ識別情報群から所定の規則に従って、ユーザに提示する運動コンテンツ情報を選択する。
【0040】
ステップS105の処理として、データ出力部135により、少なくとも運動コンテンツデータをユーザ端末装置200へ出力する。
【0041】
ステップS105の処理の後、データ管理部131により、ユーザ端末装置200上で少なくとも最後まで再生された運動コンテンツ識別情報をユーザ情報に紐づけてユーザ情報DB121にて実績データとして記憶する。
【0042】
<効果>
以上のように、本実施形態に係る情報処理システムは、ユーザの質問情報への回答結果に応じて適切な運動コンテンツ情報を選択して提示することが可能であるため、ユーザは運動コンテンツ情報を確認しながら適切な運動を行うことが可能となる。
【0043】
(実施形態の変形例1)
例えば、本開示の実施形態に係る情報処理システムの構成として、さらに測定装置300を備えていてもよい。測定装置300は、ユーザの測定データを測定する装置であり、被測定者の手首や腕等の身体に装着して利用される、例えばウェアラブル装置である。この測定装置300は、例えば被測定者の心電、脈波、温度(体温)、加速度、角速度等の測定データを測定するための複数種類の装置である。さらに、管理サーバ100またはユーザ端末装置200、測定装置300において、測定データから生体データを算出可能に構成されていてもよく、生体データは例えばユーザの血圧情報、心拍情報、血中酸素量情報、最大酸素摂取量情報、心電情報、呼吸数、体温情報、歩数情報、歩幅情報、重心の位置情報、姿勢情報、行動種別情報、ストレス情報、運動量情報、運動負荷情報、移動距離情報、移動速度情報、活動量情報、手または脚等の動作情報などのデータであり、既知の手法により測定データから算出されるものである。
【0044】
上述の実施の形態においては、質問情報回答部132は、ユーザ端末装置200上の所定のアプリケーションを利用するユーザに所定の質問情報を送信し、当該アプリケーション上でユーザからの回答情報を受け付けるものであったが、当該回答情報として測定装置300により測定された測定データに基づく生体データの結果を受け付けてもよい。すなわち、ユーザの麻痺レベル、バランス能力、下肢筋力、歩行能力を少なくとも確認する質問に応じて、ユーザが測定装置300を装着して実際に行動して得られた生体データを回答情報としてもよい。これにより、自己申告よりもさらに正確な回答情報を取得可能となり、より適切な運動コンテンツ情報を選択可能となる。
【0045】
また、測定装置300を装着して実際に行動して得られた生体データ(特に動作情報)と運動コンテンツ情報に紐づく基準生体データを比較し、提示された運動コンテンツ情報の運動が正確に実行されたかを判定してもよい。この判定結果を鑑みて運動コンテンツ識別情報に対して判定結果情報を設定し、次回以降にコンテンツ情報選択部134により運動コンテンツ情報を選択する際に提示頻度を高くするように設定したり、運動コンテンツ情報を提示する際に運動の詳細が教示される情報を含む詳細運動コンテンツ情報を提示するようにしてもよい。さらに、比較結果により身体の何れの部位の動きが適切でなかったかが判定可能である場合(例えば基準生体データの動き情報との差異が大きい部分など)には、該当部位が拡大された拡大運動コンテンツ情報を提示するようにしてもよい。
【0046】
以上のように、本変形例に係る情報処理システムは、自己申告よりもさらに正確な回答情報を取得可能となり、より適切な運動コンテンツ情報を選択可能となる。
【0047】
(実施形態の変形例2)
脳卒中罹患者などの病気の罹患者における機能障害などの後遺症には、運動障害のみならず、失語症などの言語に関する後遺症もあり得る。そこで、上述の実施形態では、本システムで提供するコンテンツ情報を運動コンテンツ情報としているが、本変形例においては、運動コンテンツ情報に代えて、または、加えて、言語トレーニングコンテンツ情報を提供する情報処理システムについて説明する。
【0048】
言語トレーニングコンテンツ情報は、コンテンツ情報DB123に記憶されており、例えば、言語に関する課題を解くトレーニングを含み、より具体的には、正しく読むトレーニング、正しく言葉を選ぶトレーニング、正しく質問に答えるトレーニング、正しく文字を書くトレーニング、正しく計算するトレーニングなどの言語トレーニングコンテンツ情報が含まれていてもよいが、特に言語療法に基づく言語トレーニングであれば、これらに限定されない。
【0049】
課題を解く方法は、例えば、ユーザ端末装置200上のアプリケーションにおいて、言語トレーニングコンテンツ情報に含まれる課題情報及び課題回答選択肢情報が提示されて、これをアプリケーション上で正しい課題回答選択肢をユーザが選択するような形式であってもよいし、記入方式(文字入力インタフェースによる記入や、スタイラスペンなどの記入デバイスによる記入など)や音声認識方式により取得した情報を自然言語解析などにより課題回答情報として取得したりなどして課題回答情報を取得し、正解情報と比較して得られた判定情報をアプリケーション上で表示するような方法であってもよい。
【0050】
そして、本変形例においても、上述の実施形態と同様に質問情報回答部132により、所定のアプリケーションを利用するユーザ端末装置200にデータ出力部135を介して所定の質問情報を送信し、当該アプリケーション上で当該質問情報に対して入力されたユーザ(ユーザの補助者を含む)からの回答情報を受け付けるようにしてもよい。質問情報は、例えば、ユーザの読解力、記憶力、計算力、返答能力、聞き取る力を少なくとも確認する質問を含むテキスト情報であり得る。
【0051】
そして、上述の実施形態と同様に、コンテンツ情報関連付け部133により、質問情報回答部132により受け付けた回答情報を送信したユーザのユーザ識別情報に、各回答情報に関連付けられたコンテンツ識別情報を関連付け、言語トレーニングコンテンツ識別情報群を生成する。
【0052】
そして、上述の実施形態と同様に、コンテンツ情報選択部134により、例えばユーザのコンテンツ実行要求等に応じて、言語トレーニングコンテンツ識別情報群から所定の規則に従って、ユーザに提示する運動コンテンツ情報を選択する。言語トレーニングコンテンツ情報は、それぞれ提示頻度情報が設定されていてもよく、より単純には、運動コンテンツ情報は、提示頻度を高く設定する提示頻度情報と、提示頻度を低く設定する提示頻度情報が関連付けて管理サーバ100等に記憶されていてもよい。そして、コンテンツ情報選択部134は、所定のタイミングごと(例えば、アプリケーション実行ごとや日ごと、所定時間ごとなど)に提示頻度情報に基づき言語トレーニングコンテンツ情報群から言語トレーニングコンテンツ情報を選択して言語トレーニングコンテンツ情報セットを生成してもよい。また、コンテンツ情報選択部134は、所定期間(例えば、前回実施した日中、直近1週間、直近1か月間など)選択されていない言語トレーニングコンテンツ情報を優先的に選択するように構成されていてもよい。
【0053】
以上のように、本変形例に係る情報処理システムは、失語症などの言語に関する後遺症に対して対応可能な情報処理システムを提供することが可能となる。
【0054】
以上、開示に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換および変更を行なって実施することが出来る。これらの実施形態および変形例ならびに省略、置換および変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0055】
1 情報処理システム
100 管理サーバ
200 ユーザ端末装置
NW ネットワーク