(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023029178
(43)【公開日】2023-03-03
(54)【発明の名称】板材自動包装方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
B65B 49/14 20060101AFI20230224BHJP
B65B 49/12 20060101ALI20230224BHJP
B65B 7/20 20060101ALI20230224BHJP
【FI】
B65B49/14
B65B49/12
B65B7/20 D
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021208624
(22)【出願日】2021-12-22
(31)【優先権主張番号】202110957436.X
(32)【優先日】2021-08-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】521560344
【氏名又は名称】浙江裕豊智能家居有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZHEJIANG YUFENG INTELLIGENT HOME CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】BUILDING 66, BUILDING 68, BUILDING 70, MUPI MARKET, LUOSHE TOWN, DEQING COUNTY, HUZHOU, ZHEJIANG, CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】▲ざん▼ 先旭
(72)【発明者】
【氏名】魯 文其
(72)【発明者】
【氏名】李 檸
(72)【発明者】
【氏名】李 雪蓮
(72)【発明者】
【氏名】叶 交友
(72)【発明者】
【氏名】謝 序勤
(72)【発明者】
【氏名】劉 元強
(72)【発明者】
【氏名】劉 雪羽
(72)【発明者】
【氏名】李 超
【テーマコード(参考)】
3E049
3E051
【Fターム(参考)】
3E049AA02
3E049AB06
3E049BA04
3E049CA06
3E049DA02
3E049DB07
3E051AA02
3E051AB02
3E051BA14
3E051CA01
3E051DA07
3E051FC04
3E051FD09
3E051GA01
3E051HE05
(57)【要約】
【課題】板材自動包装を実現する。
【解決手段】一実施形態による板材自動包装システムは、寸法測定装置と、カートン裁断機と、動力伝達ローラーテーブルと自動事前折り畳み装置と包装板搬送テーブルと自動シール装置とを含む。第1の搬送ユニットの側方下方に、包装板搬送テーブルが設けられ、第1の板材の第1の側面は包装板の折り畳み面A2に張り付けられ、第1の板材と包装板を、自動折り畳み位置に達するまで、第1の板材の下面が包装板の折り畳み面B2に張り付けられるように同期して移動し、これにより、第1の板材と包装板を一緒に第2の搬送ユニットに搬送し、包装板の仮想ナイフライン、切断ライン及び第1の板材の相対的な位置関係を決定し、その後の包装工程の正確性を保証し、包装ラインに自動事前折り畳み装置を新たに追加し、包装を行う前に、まず折り畳み面B3を持ち上げ、人手による補助を加えて折り畳み面B3を第1の板材の上面に被せる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
板材自動包装システムであって、
第1の搬送ユニット、第2の搬送ユニット及び第3の搬送ユニットを含み、第1の板材を前方に移動するように搬送するための動力伝達ローラーテーブルと、
スイングロッドアセンブリと移動ロッドアセンブリとを含む自動事前折り畳み装置であって、前記スイングロッドアセンブリが、前記移動ロッドアセンブリに回動連結され、前記移動ロッドアセンブリが、前記スイングロッドアセンブリを、第2の搬送ユニットに沿って前後に移動させ、前記スイングロッドアセンブリを制御して上方にスイングし、前記移動ロッドアセンブリが、第2の搬送ユニットの下方に位置し、第1の板材の移動方向に沿って配置され、前記スイングロッドアセンブリが、並んで配置された複数のスイングロッドを含み、各スイングロッドが、第2の搬送ユニットの棒シャフトの間に配置されている自動事前折り畳み装置と、
前記第1の搬送ユニットの下方に位置し、包装板を載置するために傾斜して設けられた包装板搬送テーブルであって、前記包装板搬送テーブルの端部が、第1の搬送ユニットと第2の搬送ユニットとの接合部に位置し、前記第1の搬送ユニットからの第1の板材が、第1の搬送ユニットの端部で包装板搬送テーブルからの包装板に接し、前記第1の板材と共に第2の搬送ユニットに移動する包装板搬送テーブルと、
第3の搬送ユニットの一側に位置する自動シール装置であって、プレス板を前後に移動させる第1の移動機構と、プレス板を上下に移動させる第2の移動機構と、プレス板を下方にプレスさせるプレス機構と、プレス板と、を含む自動シール装置と、
を含むことを特徴とする板材自動包装システム。
【請求項2】
機械式圧力測定装置を用いて第1の板材の寸法を測定する寸法測定装置と、前記寸法測定装置により測定された寸法に基づいてボール紙素材を裁断して包装板を得るカートン裁断機と、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の板材自動包装システム。
【請求項3】
前記第1の板材は、仕分けされた同一注文の複数の板材を事前に包装した後の事前包装済み部品であり、
前記事前包装とは、複数の板材を包装規則に基づいて、真珠綿、気泡フィルムで予備包装を行い、さらに粘着テープで巻き取ることであり、前記事前包装済み部品の複数の板材の先端は、面一であり、前記事前包装済み部品の幅は、複数の板材のうち最大幅に一致し、前記事前包装済み部品の長さは、複数の板材のうち最大長に一致する、ことを特徴とする請求項2に記載の板材自動包装システム。
【請求項4】
前記包装板は、長手方向に沿ってA折り畳み面領域、B折り畳み面領域及びC折り畳み面領域に分けられ、
前記A折り畳み面領域は、折り畳み面A1、折り畳み面A2、折り畳み面A3及び折り畳み面A4を順次含み、折り畳み面A2及び折り畳み面A4の寸法は、第1の板材の幅及び高さに適合し、折り畳み面A1及び折り畳み面A3の寸法は、第1の板材の高さに適合し、折り畳み面A1及び折り畳み面A3の寸法は、第1の板材の高さに適合し、
前記B折り畳み面領域は、折り畳み面B1、折り畳み面B2、折り畳み面B3、折り畳み面B4及び折り畳み面B5を順次含み、折り畳み面B2及び折り畳み面B4の寸法は、前記第1の板材の長さ及び幅に適合し、折り畳み面B1、折り畳み面B3及び折り畳み面B5の寸法は、前記第1の板材の長さ及び高さに適合する、ことを特徴とする請求項2に記載の板材自動包装システム。
【請求項5】
前記カートン裁断機は、前記寸法測定装置によって測定されたデータを選別して最適化し、前記寸法測定装置は、幅又は長さが設定値より大きい場合には、データを送信する前にデータを直接入れ替えて回転した後、カートン裁断機に送信する、ことを特徴とする請求項2に記載の板材自動包装システム。
【請求項6】
前記プレス板は、全鋼製のモノリシック構造である、ことを特徴とする請求項1に記載の板材自動包装システム。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載の板材自動包装システムに適用可能な板材自動包装方法であって、
仕分けされた同一注文の複数の板材の先端を揃え、包装規則に基づいて、真珠綿、気泡フィルムで予備包装を行い、さらに粘着テープで巻き取って第1の板材を形成するステップS10と、
前記第1の板材の寸法を測定し、前記第1の板材の長さ、幅、高さの寸法を取得するステップS20と、
ボール紙素材を前記第1の板材の長さ、幅、高さの寸法に合わせて裁断して包装板を得るステップS30と、
前記第1の板材の第1の側面が折り畳み面A2に張り付けられるように、前記第1の板材を第1の搬送ユニット上に載置し、前記包装板を包装板搬送テーブル上に載置し、第1の板材と包装板を、自動折り畳み位置に達するまで、前記第1の板材の下面が折り畳み面B2に張り付けられるように同期して移動するステップS40と、
前記スイングロッドアセンブリは、前記第1の板材の幅に適した位置に移動され、前記第1の板材が自動折り畳み位置に達すると、移動ロッドアセンブリを上方に持ち上げると同時に、包装板のB3面、B4面、B5面を持ち上げ、B3面を第1の板材の第2の側面に張り付け、B4面を、作業位置にあると触られる位置に持ち上げ、B4面は、引き下げられて、第1の板材の上面に配置されるステップS50と、
前記第2の搬送ユニットは、第1の板材及び包装板を、第3の搬送ユニットに移動させ、前記第1の移動機構は、プレス板を、第1の板材の第2の側面に当接する位置に移動させ、前記第2の移動機構は、プレス板を、第1の板材の上面に適した位置に移動させ、前記プレス機構は、前記B4面が第1の板材の上面に密着し、前記B3面が第1の板材の第2側面に密着するようにプレス板を下方にプレスさせるステップS60と、
包装箱の重なり合う部位を固定し、包装を完了するステップS70と、
を含むことを特徴とする板材自動包装方法。
【請求項8】
前記ステップS70では、カートンの重なり合う部位にホットメルト接着剤を吹き付けて固定する、ことを特徴とする請求項7に記載の板材自動包装方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、板状材料の包装の技術分野に関し、特に、板材自動包装方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
組み立て家具は、生活の中でとてもよく見られる。組み立て家具は、一般に家具板の方式で顧客に送られ、それから、顧客が自分で組み立てる。家具に組み立てられるこれらの板材は、大きさが異なるので、包装の過程では、板材の大きさに合わせて積み重ねて全体を包装する必要がある。一般的な工場の多くでは、人手によって包装が行われ、包装紙と板材の相対位置を繰り返し調整する必要があるが、板材が重いため調整に時間と労力がかかり、労働者の作業効率が悪く、労働強度が大きい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、従来技術における低い作業効率と高い労働強度の問題を解決するために、板材自動包装を実現することができるシステム及び方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、以下の技術的解決策を通じて上記の目的を達成する。板材自動包装システムであって、第1の搬送ユニット、第2の搬送ユニット及び第3の搬送ユニットを含み、第1の板材を前方に移動するように搬送するための動力伝達ローラーテーブルと、スイングロッドアセンブリと移動ロッドアセンブリとを含む自動事前折り畳み装置であって、前記スイングロッドアセンブリが、前記移動ロッドアセンブリに回動連結され、前記移動ロッドアセンブリが、前記スイングロッドアセンブリを、第2の搬送ユニットに沿って前後に移動させ、前記スイングロッドアセンブリを制御して上方にスイングし、前記移動ロッドアセンブリが、第2の搬送ユニットの下方に位置し、第1の板材の移動方向に沿って配置され、前記スイングロッドアセンブリが、並んで配置された複数のスイングロッドを含み、各スイングロッドが、第2の搬送ユニットの棒シャフトの間に配置されている自動事前折り畳み装置と、前記第1の搬送ユニットの下方に位置し、包装板を載置するために傾斜して設けられた包装板搬送テーブルであって、前記包装板搬送テーブルの端部が、第1の搬送ユニットと第2の搬送ユニットとの接合部に位置し、前記第1の搬送ユニットからの第1の板材が、第1の搬送ユニットの端部で包装板搬送テーブルからの包装板に接し、前記第1の板材と共に第2の搬送ユニットに移動する包装板搬送テーブルと、第3の搬送ユニットの一側に位置する自動シール装置であって、プレス板を前後に移動させる第1の移動機構と、プレス板を上下に移動させる第2の移動機構と、プレス板を下方にプレスさせるプレス機構と、プレス板と、を含む自動シール装置と、
を含む。
【0005】
さらに、機械式圧力測定装置を用いて第1の板材の寸法を測定する寸法測定装置と、寸法測定装置により測定された寸法に基づいてボール紙素材を裁断して包装板を得るカートン裁断機と、を含む。
【0006】
さらに、前記第1の板材は、仕分けされた同一注文の複数の板材を事前に包装した後の事前包装済み部品であり、
前記事前包装とは、複数の板材を包装規則に基づいて、真珠綿、気泡フィルムで予備包装を行い、さらに粘着テープで巻き取ることであり、前記事前包装済み部品の複数の板材の先端は、面一であり、前記事前包装済み部品の幅は、複数の板材のうち最大幅に一致し、前記事前包装済み部品の長さは、複数の板材のうち最大長に一致する。
【0007】
さらに、前記包装板は、長手方向に沿ってA折り畳み面領域、B折り畳み面領域及びC折り畳み面領域に分かられ、
前記A折り畳み面領域は、折り畳み面A1、折り畳み面A2、折り畳み面A3及び折り畳み面A4を順次含み、折り畳み面A2及び折り畳み面A4の寸法は、第1の板材の幅及び高さに適合し、折り畳み面A1及び折り畳み面A3の寸法は、第1の板材の高さに適合し、折り畳み面A1及び折り畳み面A3の寸法は、第1の板材の高さに適合し、
前記B折り畳み面領域は、折り畳み面B1、折り畳み面B2、折り畳み面B3、折り畳み面B4及び折り畳み面B5を順次含み、折り畳み面B2及び折り畳み面B4の寸法は、前記第1の板材の長さ及び幅に適合し、折り畳み面B1、折り畳み面B3及び折り畳み面B5の寸法は、前記第1の板材の長さ及び高さに適合する。
【0008】
さらに、前記カートン裁断機は、前記寸法測定装置によって測定されたデータを選別して最適化し、前記寸法測定装置は、幅又は長さが設定値より大きい場合には、データを送信する前にデータを直接入れ替えて回転した後、カートン裁断機に送信する。
【0009】
さらに、前記プレス板は、全鋼製のモノリシック構造である。
【0010】
本出願はまた、上記の板材自動包装システムに適用可能な板材自動包装方法を提案しており、
仕分けされた同一注文の複数の板材の先端を揃え、包装規則に基づいて、真珠綿、気泡フィルムで予備包装を行い、さらに粘着テープで巻き取って第1の板材を形成するステップS10と、
前記第1の板材の寸法を測定し、前記第1の板材の長さ、幅、高さの寸法を取得するステップS20と、
ボール紙素材を前記第1の板材の長さ、幅、高さの寸法に合わせて裁断して包装板を得るステップS30と、
前記第1の板材の第1の側面が折り畳み面A2に張り付けられるように、前記第1の板材を第1の搬送ユニット上に載置し、前記包装板を包装板搬送テーブル上に載置し、前記第1の板材と包装板を、自動折り畳み位置に達するまで、前記第1の板材の下面が折り畳み面B2に張り付けられるように同期して移動するステップS40と、
前記スイングロッドアセンブリは、第1の板材の幅に適した位置に移動され、前記第1の板材が自動折り畳み位置に達すると、移動ロッドアセンブリを上方に持ち上げると同時に、包装板のB3面、B4面、B5面を持ち上げ、B3面を第1の板材の第2の側面に張り付け、B4面を、作業位置にあると触られる位置に持ち上げ、B4面は、引き下げられて、第1の板材の上面に配置されるステップS50と、
前記第2の搬送ユニットは、第1の板材及び包装板を、第3の搬送ユニットに移動させ、前記第1の移動機構は、プレス板を、第1の板材の第2の側面に当接する位置に移動させ、前記第2の移動機構は、プレス板を、第1の板材の上面に適した位置に移動させ、前記プレス機構は、前記B4面が第1の板材の上面に密着し、前記B3面が第1の板材の第2側面に密着するようにプレス板を下方にプレスさせるステップS60と、
前記包装箱の重なり合う部位を固定し、包装を完了するステップS70と、を含む。
【0011】
さらに、前記ステップS70では、カートンの重なり合う部位にホットメルト接着剤を吹き付けて固定する。
【0012】
従来技術と比較して、本発明の有益な効果は以下のとおりであり、(1)本出願では、第1の搬送ユニットの側方下方に包装板搬送テーブルが設けられており、第1の板材の第1の側面を、包装板の折り畳み面A2に張り付け、第1の板材と包装板を、自動折り畳み位置に達するまで、第1の板材の下面が包装板の折り畳み面B2に張り付けられるように同期して移動し、これにより、第1の板材と包装板を一緒に第2の搬送ユニットに搬送することができ、包装板の仮想ナイフライン、切断ライン、及び第1の板材の相対的な位置関係を決定し、その後の包装工程の正確性を保証し、(2)本出願では、包装ラインに自動事前折り畳み装置を新たに追加し、包装を行う前に、まず折り畳み面B3を持ち上げ、人手による補助を加えて折り畳み面B3を第1の板材の上面に被せることにより、注文マークや情報注釈を容易にし、その後の自動包装時にプレス板のプレスによる折り畳み効果をより向上させ、(3)本出願の自動包装に採用されたプレス板は全鋼製のモノリシック構造又は類似の構造であり、ボール紙を平らにプレスし、ホットメルト接着剤が冷却固化し、強固に接着されるまで遅延設定により保持することができ、ローラーホイール式プレスによりボール紙のしわ及び位置ずれが生じやすい潜在的な問題を回避し、(4)本出願では、機械式圧力測定装置を用いて第1の板材の高さを測定し、気泡フィルムの浮遊による包装サイズの変動や、グレーティング誘導高さ測定方式の使用による測定データの不正確さの問題を回避し、(5)板材の一端が面一になる測定方式を採用することで、圧力の測定位置に空洞ができ、測定値が小さくなる問題を回避した。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図3】第1の作業位置の前の装置の概略図の一例である。
【
図4】第2の作業位置の前の装置の概略図の一例である。
【
図5】第3の作業位置の前の装置の概略図の一例である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下では、添付の図面に関連して本発明をさらに説明する。
【0015】
板材自動包装システムは、寸法測定装置、カートン裁断機、動力伝達ローラーテーブル、自動事前折り畳み装置、包装板搬送テーブル及び自動シール装置を含む。
【0016】
第1の板材100は、仕分けされた同一注文の複数の板材を事前に包装した後の事前包装済み部品である。事前包装とは、複数の板材を包装規則に基づいて、真珠綿、気泡フィルムで予備包装を行い、さらに粘着テープで巻き取ることであり、事前包装済み部品の複数の板材の先端は、面一であり、事前包装済み部品の幅は、複数の板材のうち最大幅に一致し、事前包装済み部品の長さは、複数の板材のうち最大の長さに一致する。本実施例では、第1の板材100の対向面を
図1に示す。
【0017】
寸法測定装置は、第1の板材100の寸法を測定するために使用され、カートン裁断機は、寸法測定装置によって測定された寸法に基づいて、ボール紙素材を裁断して、包装板を得る。カートン裁断機には6つの段ボール保管庫が設置されており、寸法測定装置で測定したデータは、一定のフォーマットでカートン裁断機に送信される。段ボールの最大幅は2470mmであり、クローゼット板の多くは、2300mm*600mmを主とする側板を包装の底板とし、通常の長さで裁断すると、ある方向の値が不十分であり、回転する必要がある。裁断機は、通常の状態のみを選択でき、90度回転するか回転しないかを選択できるため、マシンは、常に、対応する段ボールのサイズがないことを報告するか、又は、大量の段ボールを無駄にするので、コストの節約には不十分である。これに対して、本出願は、次のことを提案し、寸法測定装置によって測定されたデータを選別して最適化し、寸法測定装置は、幅又は長さがある設定値(実際の利用率に応じて変更可能)よりも大きい場合、データを送信する前にデータを直接入れ替えて回転して裁断機に送信し、裁断方向を直接制御することができ、段ボールの利用率を大幅に向上させると同時に、段ボール規格の在庫をより多く回避することができる。
【0018】
現在一般的に使用されている寸法測定装置は、通常、赤外光グリッド測定方式を選択して第1の板材100の高さ測定を行い、粘着テープを巻き取った後の包装のランダム性が強すぎて、搬送中に気泡フィルムが浮上することがよくあるため、グリッドが感知した包装の高さは、第1の板材の実際の高さよりも大きいので、裁断されたカートンが高くなり、作業者は、多くの時間をかけて誤り訂正をしなければならず、手作業で裁断紙を測定し直す必要があり、効率が悪く、段ボールを無駄にする。この問題を解決するために、本出願では、従来のグリッド測定を機械式圧力測定装置に変更して高さ検出を行い、気泡フィルムの浮上の問題を解決した。一定期間運転した後、複数の板材を一緒に包むと、機械式圧力測定装置の検出位置に空洞が発生し、測定値が小さくなり、最終的に裁断されたカートンが小さくなるという新たな問題が発生した。この基礎の上で、元のスキームはさらに最適化され、仕分けされた同一注文の複数の板材の先端を揃えて、包装するときに、すべての板材の先端が互いに面一になることを保証し、材料を投入する過程では、高さ測定の効果に影響を与えないように、面一になる側が前であることを保証する。2回の最適化の後、すべての包装を正常にオンラインで測定することができる。
【0019】
図2に示すように、包装板は長手方向に沿ってA折り畳み面領域、B折り畳み面領域及びC折り畳み面領域に分けられ、C折り畳み面領域は、A折り畳み面領域と1対1に対応している。A折り畳み面領域は、折り畳み面A1、折り畳み面A2、折り畳み面A3及び折り畳み面A4を順次含み、折り畳み面A2及び折り畳み面A4の寸法は、第1の板材100の幅及び高さに適合し、折り畳み面A1及び折り畳み面A3の寸法は、第1の板材100の高さに適合する。B折り畳み面領域は、折り畳み面B1、折り畳み面B2、折り畳み面B3、折り畳み面B4及び折り畳み面B5を順次含み、折り畳み面B2及び折り畳み面B4の寸法は、第1の板材100の長さ及び幅に適合し、折り畳み面B1、折り畳み面B3及び折り畳み面B5の寸法は、第1の板材100の長さ及び高さに適合する。C折り畳み面領域は、折り畳み面C1、折り畳み面C2、折り畳み面C3、及び折り畳み面C4を順次含む。ここで、図に示すように、破線は、隣接する折り畳み面の折り曲げのための仮想ナイフラインを示し、パターン線は、隣接する折り畳み面の切り離しのための切断を示す。
【0020】
動力伝達ローラーテーブルは、第1の搬送ユニット210、第2の搬送ユニット220、及び第3の搬送ユニット230を含む。第1の搬送ユニット210は、第1の板材100を前方に移動するように搬送するために使用され、第1の板材100を包装板に接した後、第1の搬送ユニット210から第2の搬送ユニット220に移動し、自動事前折り畳み装置により、包装板を事前に折り畳み、第2の搬送ユニット220は、事前に折り畳みが完了した包装板を第1の板材100と共に第3の搬送ユニット230に移送して、自動シール装置により第1の板材100に対してボックスシーリング動作を行う。
【0021】
第1の搬送ユニット210、第2の搬送ユニット220及び第3の搬送ユニット230は、同一水平線上に並んで配置されている。第1の搬送ユニット210の前方は、作業者が第1の板材100を包装板に接するための第1の作業位置であり、第2の搬送ユニット220の前方は、作業者が包装板を手動で引き下げて事前に折り畳むための第2の作業位置であり、第3の搬送ユニット230の前方は、作業者が包装を補助するための第3の作業位置である。
【0022】
包装板搬送テーブル300は、
図3に示すように、第1の搬送ユニット210の縁に近接した先端部を有する三角傾斜テーブル本体であり、傾斜部には、包装板の上昇時の折り曲げに適合するための折り曲げ部が設けられている。第1の板材100が第1の搬送ユニット210に到達した時点で、包装板の折り畳み面A2を第1の板材100の右側面に接し、左右の位置を合わせ、包装板の折り畳み面A2を押さえて、包装板を第1の板材100と同時に第2の搬送ユニット220に移動させ、その時、第1の板材100が対応して、包装板の折り畳み面B2に配置されている。
【0023】
自動事前折り畳み装置は、
図4に示すように、スイングロッドアセンブリ410と、移動ロッドアセンブリ420とを含み、スイングロッドアセンブリ410は、移動ロッドアセンブリ420に回動連結され、移動ロッドアセンブリ420は、スイングロッドアセンブリ410を、第2の搬送ユニット220沿って前後に移動させ、スイングロッドアセンブリ410を制御して、上方にスイングし、移動ロッドアセンブリ420は、第2の搬送ユニット220の下方に位置し、第1の板材100の移動方向に沿って配置される。スイングロッドアセンブリ410は、並んで配置される複数のスイングロッドを含み、各スイングロッドは、第2の搬送ユニット220の棒シャフトの間に配置される。事前の折り畳みは、シールする前に、板材ロットを照合し、包装箱の表面にマーキングを行う必要があるために行う。第1の板材100及び包装板がスイングロッドアセンブリ410の長手方向に対応する位置に到達すると、移動ロッドアセンブリ420が第1の板材100に向かって移動し、所定の位置に到達した後に移動ロッドを制御して上方へ持ち上げ、包装板の折り畳み面B3、折り畳み面B4及び折り畳み面B5を上方に持ち上げ、作業者が手を上げて折り畳み面B5を引き下げ、折り畳み面B4の外面に文字又は図形のマーキングを行う。
【0024】
図5に示すように、自動シール装置は、第3の搬送ユニット230の外側に位置し、第1の移動機構510と、第2の移動機構520と、プレス機構(図示せず)と、プレス板とを含む。プレス板は、全鋼製のモノリシック構造又は類似の構造であり、ボール紙を平らにプレスし、ホットメルト接着剤が冷却固化し、強固に接着されるまで遅延設定により保持することができ、ローラーホイール式プレスによりボール紙のしわ及び位置ずれが生じやすい潜在的な問題を回避することができる。作業者がマーキングを完了した後、第2の搬送ユニット220は、事前に包装された第1の板材100及び包装板を第3の搬送ユニット230の作業位置まで搬送し、このとき、第1の移動機構510は、プレス板を適切な位置まで前後に移動させ、第2の移動機構520は、プレス板を上下に移動させ、プレス機構は、プレス板を下方にプレスさせる。第1の移動機構510は、第3の搬送ユニット230の隣接するローラーの間に介在して配置された複数の連結ロッドを介してプレス板の下端に連結されている。第1の移動機構510は、第1の板材100の幅に適合する距離だけ前後に移動し、第2の移動機構520は、第1の板材100の高さに適合する距離だけ上下に移動し、変位が完了した後、プレス板の下端を包装板の折り畳み面B3と折り畳み面B4との接続線に合わせ、このとき、プレス機構は、折り畳み面B3と折り畳み面B4とが直角になるように、プレス板を制御して下方にプレスし、包装板の折り畳み面B2を第1の板材100の上面に密着させ、このとき、折り畳み面B5と折り畳み面B1、折り畳み面A2と折り畳み面A4、折り畳み面C2と折り畳み面C4をホットメルト接着剤で固定する。
【0025】
上記の板材自動包装システムに適用可能な板材自動包装方法は、
仕分けされた同一注文の複数の板材の先端を揃え、包装規則に基づいて、真珠綿、気泡フィルムで予備包装を行い、さらに粘着テープで巻き取って第1の板材100を形成するステップS10と、
第1の板材100の寸法を測定し、第1の板材100の長さ、幅、高さの寸法を取得するステップS20と、
ボール紙素材を前記第1の板材100の長さ、幅、高さの寸法に合わせて裁断して包装板を得るステップS30と、
第1の板材100の第1の側面が折り畳み面A2に張り付けられるように、第1の板材100を第1の搬送ユニット上に載置し、包装板を包装板搬送テーブル上に載置し、第1の板材100と包装板を、自動折り畳み位置に達するまで、第1の板材100の下面が折り畳み面B2に張り付けられるように同期して移動するステップS40と、
スイングロッドアセンブリ410が、第1の板材100の幅に適した位置に移動され、第1の板材100が自動折り畳み位置に達すると、移動ロッドアセンブリ420を上方に持ち上げると同時に、包装板のB3面、B4面、B5面を持ち上げ、B3面を第1の板材100の第2の側面120に張り付け、B4面を、作業位置にあると触られる位置に持ち上げ、B4面は、引き下げられて、第1の板材100の上面に配置されるステップS50と、
第2の搬送ユニット220は、第1の板材100及び包装板を第3の搬送ユニット230に移動させ、第1の移動機構510は、プレス板を、第1の板材100の第2の側面に当接する位置に移動させ、第2の移動機構520は、プレス板を、第1の板材の上面130に適した位置に移動させ、プレス機構は、B4面が第1の板材100の上面に密着し、B3面が第1の板材100の第2側面に密着するようにプレス板を下方にプレスさせるステップS60と、
前記包装箱の重なり合う部位を固定し、包装を完了するステップS70と、を含む。
【0026】
以上、本発明の基本原理、主要な特徴、及び利点を示し、説明した。当業者であれば、本発明は、前述の実施形態によって限定されるものではなく、前述の実施形態及び明細書に記載されているのは、本発明の原理を説明するだけであり、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、本発明には様々な変更及び改良があり、これらの変更及び改良はいずれも請求項に係る発明の範囲内に含まれることを理解すべきである。
【符号の説明】
【0027】
100 第1の板材;110 第1の板材の第1の側面;120 第1の板材の第2の側面;130 第1の板材の上面;210 第1の搬送ユニット;220 第2の搬送ユニット;230 第3の搬送ユニット;300 包装板搬送テーブル;410 スイングロッドアセンブリ;420 移動ロッドアセンブリ;510 第1の移動機構;520 第2の移動機構