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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023029299
(43)【公開日】2023-03-03
(54)【発明の名称】締め付け装置
(51)【国際特許分類】
   B65B 67/00 20060101AFI20230224BHJP
【FI】
B65B67/00 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022130340
(22)【出願日】2022-08-18
(31)【優先権主張番号】110209782
(32)【優先日】2021-08-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(31)【優先権主張番号】202210961142.9
(32)【優先日】2022-08-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】510299178
【氏名又は名称】陳 金柱
【氏名又は名称原語表記】CHEN,Chin-Chu
【住所又は居所原語表記】No.11-1,Lane 188,Gougye Rd.,Zhonghe Village,Longjing District Taichung,Taiwan
(74)【代理人】
【識別番号】110003214
【氏名又は名称】弁理士法人服部国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】陳 金柱
【テーマコード(参考)】
3E057
【Fターム(参考)】
3E057AB02
(57)【要約】
【課題】締め付け装置を提供する。
【解決手段】本発明の締め付け装置100は、収容空間230を含むケースユニット200と、収容空間230に位置し、且つ紐が巻き付けられるスプール300と、材質が複合材料である本体510、及び、本体510に覆設され、材質が金属であるカバー520を含み、ケースユニット200に覆設されるノブ500と、を備える。ノブ500を回すことでスプール300が引き締め方向R2へ回るように連動して、紐を締める。それにより、構造強度を維持しながら、重量及びコストを減少させることができる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容空間を含むケースユニットと、
前記収容空間に位置し、且つ紐が巻き付けられるスプールと、
材質が複合材料である本体、及び、前記本体に覆設され、材質が金属であるカバーを含み、前記ケースユニットに覆設されるノブと、
を備え、
前記ノブを回すことで前記スプールが引き締め方向へ回るように連動して、前記紐を締めることを特徴とする締め付け装置。
【請求項2】
前記本体は、少なくとも1つの径方向係止部を含み、前記カバーは、少なくとも1つの径方向カップリング部及び外側環を含み、少なくとも1つの前記径方向カップリング部は、前記外側環に位置し、且つ少なくとも1つの前記径方向係止部に対応してカップリングされることを特徴とする請求項1に記載の締め付け装置。
【請求項3】
前記本体は、少なくとも1つの軸方向リブを含み、前記カバーは、少なくとも1つの軸方向切り溝及び外側環を含み、少なくとも1つの前記軸方向切り溝は、前記外側環に位置し、且つ少なくとも1つの前記軸方向リブを収納するように用いられることを特徴とする請求項1に記載の締め付け装置。
【請求項4】
前記ケースユニットは、嵌合部を更に含み、前記本体は、係合部を含み、前記嵌合部と前記係合部は、前記本体が前記ケースユニットに接続されるようにカップリングされることを特徴とする請求項1に記載の締め付け装置。
【請求項5】
前記カバーは、外側環及び頂部を含み、前記頂部は、前記本体の上方に位置し、前記外側環は、一体的に前記頂部から下へ延伸することを特徴とする請求項1に記載の締め付け装置。
【請求項6】
前記ノブの前記本体に接続されるとともに、前記スプールに位置決めされる接続ユニットを更に含むことを特徴とする請求項5に記載の締め付け装置。
【請求項7】
前記ケースユニットは、複数の噛み合い歯及び環状壁を更に含み、各前記噛み合い歯は、前記環状壁に位置し、且つ歯先部を含み、前記スプールは、上側環状部を含み、対向する2つの前記噛み合い歯の前記歯先部の間の距離は、前記上側環状部の直径より小さいことを特徴とする請求項1に記載の締め付け装置。
【請求項8】
前記ケースユニットは、環状壁を更に含み、前記環状壁は、下側環状凹み溝を含み、前記スプールは、下側環状部を含み、前記下側環状部は、前記下側環状凹み溝に収納され、前記スプールが前記環状壁の上側開口から前記収容空間を離脱することを阻止することを特徴とする請求項1に記載の締め付け装置。
【請求項9】
戻り止めユニットを更に含み、リリース方向へ前記ノブを回すことで、前記戻り止めユニットを軸方向へ上昇させ、第1の位置から第2の位置に切り替えることを特徴とする請求項1に記載の締め付け装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、締め付け装置に関し、特に、紐を締めたり緩めたりすることのできる締め付け装置に関する。
【背景技術】
【0002】
日常生活において、ロープや紐等の糸で物品を締める場合が多く、締め手段としては、紐結び型の靴類等のように、糸を利用して物品における穴を往復して通過させてから、結び目で固定することが最もよく見られる。しかしながら、このような締め手段では、外力要素によって結び目が緩みやすく、結び直さなければならないだけでなく、物品を確実に締めることができないため、多くの不便をもたらす。
【0003】
このような問題を解決するために、業者により、ハウジング、戻り止めユニット及びバネを含み、ハウジングに糸が通過するための通り穴を有し、バネと戻り止めユニットとの間の作用力によって糸が戻り止めユニットとハウジングの間に挟まれることで締め付け効果を達成し、バネを押えて戻り止めユニットの位置を変化させれば、糸を引っ張ってその長さを変化させることができる簡易な糸結束機構が提案された。しかし、このような糸結束機構は、バネの回復力によって締め付け力を提供するので、依然として振動や外力要素で糸が緩みやすく、また、糸を収容するための空間がないため、糸が露出して危険がもたらされやすい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、業者により、回転しながら締めるとともに糸を固定することができ、その糸をバックル内部に収容可能であり、内部部材の機械力によって干渉することで糸の長さを調整可能にするとともに、締め具合を調整するバックルが提案される。しかしながら、このようなバックルは、一般的に、ケース及び金属製のノブを含むため、重量が重く、コストが高い。
【0005】
これに鑑みて、如何に上記問題を解決するかは、関連業者が努力する目標となっている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態によれば、収容空間を含むケースユニットと、収容空間に位置し、且つ紐が巻き付けられるスプールと、且つ材質が複合材料である本体、及び、本体に覆設され、材質が金属であるカバーを含み、ケースユニットに覆設されるノブと、を備え、ノブを回すことでスプールが引き締め方向へ回るように連動して、紐を締める締め付け装置を提供する。
【0007】
それにより、ノブがカバーと本体を含むとともに、カバーが金属で製造されるが、本体が他の材質で製造されることで、構造強度を維持しながら、重量及びコストを減少させることができる。
【0008】
前述した実施形態の締め付け装置によれば、本体は、少なくとも1つの径方向係止部を含んでよく、カバーは、少なくとも1つの径方向カップリング部及び外側環を含んでよく、少なくとも1つの径方向カップリング部は、外側環に位置し、且つ少なくとも1つの径方向係止部に対応してカップリングされる。
【0009】
前述した実施形態の締め付け装置によれば、本体は、少なくとも1つの軸方向リブを含んでよく、カバーは、少なくとも1つの軸方向切り溝及び外側環を含んでよく、少なくとも1つの軸方向切り溝は、外側環に位置し、且つ少なくとも1つの軸方向リブを収納するために用いられる。
【0010】
前述した実施形態の締め付け装置によれば、ケースユニットは、嵌合部を更に含んでよく、本体は、係合部を含んでよく、嵌合部と係合部は、本体がケースユニットに接続されるようにカップリングされる。
【0011】
前述した実施形態の締め付け装置によれば、カバーは、外側環及び頂部を含んでよく、頂部は、本体の上方に位置し、外側環は、一体的に頂部から下へ延伸する。
【0012】
前述した実施形態の締め付け装置によれば、ノブの本体に接続されるとともに、スプールに位置決めされる接続ユニットを更に含んでよい。
【0013】
前述した実施形態の締め付け装置によれば、ケースユニットは、複数の噛み合い歯及び環状壁を更に含んでよく、各噛み合い歯は、環状壁に位置し、且つ歯先部を含み、スプールは、上側環状部を含み、対向する2つの噛み合い歯の歯先部の間の距離は、上側環状部の直径より小さい。
【0014】
前述した実施形態の締め付け装置によれば、ケースユニットは、環状壁を更に含んでよく、環状壁は、下側環状凹み溝を含んでよく、スプールは、下側環状部を含み、下側環状部は、下側環状凹み溝に収納され、スプールが環状壁の上側開口から収容空間を離脱することを阻止する。
【0015】
前述した実施形態の締め付け装置によれば、戻り止めユニットを更に含み、リリース方向へノブを回すことで、戻り止めユニットを軸方向へ上昇させ、第1の位置から第2の位置に切り替えてよい。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の第1の実施例による締め付け装置を示す斜視図である。
図2図1の第1の実施例による締め付け装置を示す分解模式図である。
図3図1の第1の実施例による締め付け装置を示す別の分解模式図である。
図4図1の第1の実施例による締め付け装置を示す断面模式図である。
図5図1の第1の実施例による締め付け装置を示す別の断面模式図である。
図6】本発明の第2の実施例による締め付け装置のノブを示す分解模式図である。
図7図6の第2の実施例による締め付け装置のノブを示す別の分解模式図である。
図8】本発明の第3の実施例による締め付け装置を示す斜視図である。
図9図8の第3の実施例による締め付け装置を示す分解模式図である。
図10図8の第3の実施例による締め付け装置を示す別の分解模式図である。
図11図8の第3の実施例による締め付け装置を示す断面模式図である。
図12図8の第3の実施例による締め付け装置を示す別の断面模式図である。
図13】本発明の第4の実施例による締め付け装置を示す斜視図である。
図14図13の第4の実施例による締め付け装置を示す分解模式図である。
図15図13の第4の実施例による締め付け装置を示す別の分解模式図である。
図16図13の第4の実施例による締め付け装置を示す断面模式図である。
図17図13の第4の実施例による締め付け装置を示す別の断面模式図である。
図18】本発明の第5の実施例による締め付け装置を示す分解模式図である。
図19図18の第5の実施例による締め付け装置を示す別の分解模式図である。
図20図18の第5の実施例による締め付け装置を示す断面模式図である。
図21図18の第5の実施例による締め付け装置を示す別の断面模式図である。
図22】本発明の第6の実施例による締め付け装置を示す分解模式図である。
図23図22の第6の実施例による締め付け装置を示す別の分解模式図である。
図24図22の第6の実施例による締め付け装置を示す断面模式図である。
図25図22の第6の実施例による締め付け装置を示す別の断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施例を説明する。明らかに説明するために、多くの実際的な細部を以下の記述で合わせて説明する。しかしながら、理解すべきなのは、これらの実際的な細部が、本発明を制限するように適用されるものではない。つまり、本発明の一部の実施例において、これらの実際的な細部は必要なものではない。また、図面を簡略化するために、一部の従来慣用の構造及び要素は、図面において簡単で模式的に示され、重複する要素は、同じ符号又は類似する番号で表される場合がある。
【0018】
また、本明細書における「第1」、「第2」、「第3」等の用語は、単に異なる要素又は成分を叙述するためのものであり、要素/成分そのものを制限することはないため、第1の要素/成分を第2の要素/成分と言い換えてもよい。且つ、本明細書における要素/成分/機構/モジュールの組み合わせは、この分野において一般的に知られた、通常又は従来の組み合わせではなく、要素/成分/機構/モジュールそのものが従来のものであるかによって、その組み合わせ関係が当業者によって容易に完成されるかを判断することはできない。
【0019】
(第1の実施例)
図1図2及び図3を参照されたい。図1は、本発明の第1の実施例による締め付け装置100を示す斜視図であり、図2は、図1の第1の実施例による締め付け装置100を示す分解模式図であり、図3は、図1の第1の実施例による締め付け装置100を示す別の分解模式図である。締め付け装置100は、ケースユニット200と、スプール300と、ノブ500と、を備える。ケースユニット200は、収容空間230を含み、スプール300は、収容空間230に位置し、且つ紐(図示せず)が巻き付けられる。ノブ500は、ケースユニット200に覆設され、材質が複合材料である本体510と、本体510に覆設され、材質が金属であるカバー520と、を含む。ノブ500を回すことでスプール300が引き締め方向R2へ回るように連動して、紐を締める。
【0020】
それにより、ノブ500がカバー520と本体510を含むとともに、カバー520が金属で製造されるが、本体510が他の材質で製造されるようにすることで、構造強度を維持しながら、重量及びコストを減少させることができる。以下、締め付け装置100の細部について詳しく説明する。
【0021】
締め付け装置100のケースユニット200は、環状壁210、台座220及び複数の噛み合い歯240を更に含んでよい。環状壁210は、収容空間230を画定し、且つ上側開口(図示せず)及び下側開口(図示せず)を含み、台座220は、下側開口を密閉するように環状壁210に取り外し可能に組み合わせられる。複数の噛み合い歯240は、環状壁210に位置し、且つ収容空間230に向かう。更に、各噛み合い歯240は、歯先部を含み、スプール300は、上側環状部320を含む。対向する2つの噛み合い歯240の歯先部の間の距離は、上側環状部320の直径より小さく、スプール300が環状壁210の上側開口から収容空間230を離脱することを阻止する。
【0022】
詳しくは、上側環状部320に加えて、スプール300は、下側環状部330及び複数の第2の結合歯310を更に含み、上側環状部320と下側環状部330の間には、紐が巻き付けられる巻取レールが形成され、第2の結合歯310は、上側環状部320の上方に位置する。直径の関係によって、噛み合い歯240は、スプール300が上へ動くことを阻止するように上側環状部320をブロックすることができる。環状壁210の噛み合い歯240に近接する箇所は、上側凸部211を形成するように径方向に内へ突出してよく、対向する2つの噛み合い歯240の根元部の間の距離は、上側凸部211の内径以下である。第1の実施例において、上側凸部211は、上側開口まで延伸し、噛み合い歯240は、上側凸部211に設けられるため、対向する2つの噛み合い歯240の根元部の間の距離は、上側凸部211の内径に等しい。また、上側凸部211の軸方向I1(図4に示される)における高さは、噛み合い歯240の高さより大きいため、一部が噛み合い歯240に遮蔽されておらず、このように上側環状部320も上側凸部211によりブロックされることができるが、これに限定されない。
【0023】
図2図3に示すように、環状壁210は、下側環状凹み溝212を更に含んでよい。下側環状凹み溝212は、環状壁210の下端に位置し、スプール300の下側環状部330は、下側環状凹み溝212に収納され、同様にスプール300が環状壁210の上側開口から収容空間230を離脱することを阻止することができる。換言すれば、環状壁210を製造する際に、直径(内径)の変化によって、噛み合い歯240に近接する上側凸部211、台座220に近接する下側環状凹み溝212、中間の中段部として製造することができる。且つ、直径の大きい方から順に下側環状凹み溝212、中段部、上側凸部211であり、対向する2つの噛み合い歯240の歯先部の間の距離は、上側凸部211の直径より小さい。
【0024】
ケースユニット200は、嵌合部250(図4に示される)を更に含んでよく、本体510は、係合部513を含んでよく、嵌合部250と係合部513は、本体510がケースユニット200に接続されるようにカップリングされる。嵌合部250は、環状壁210の上端に位置する溝状構造であり、係合部513は、本体510の内壁の下端に位置するバンプ構造である。このように嵌合部250と係合部513が凹凸嵌合し、それにより、本体510が環状壁210に覆設され、上側開口を密閉することができる。
【0025】
カバー520の材質は、例えばアルミニウム、銅、亜鉛又はそれらの合金であってよく、軽量であるという利点を有する。カバー520は、外側環525及び頂部524を含んでよく、頂部524は、本体510の上方に位置し、外側環525は、一体的に頂部524から下へ延伸する。換言すれば、カバー520の断面は、本体510を完全に覆うように、略n字型を呈してよい。本体510の複合材料は、例えばプラスチック又はドープされたプラスチックであってよく、他の実施例において、本体は、炭素繊維複合材料であってもよく、これによって軽量と高強度であるという利点を有する。他の実施例において、本体は、非金属材料又は他の種類の複合材料で製造されてもよく、カバーは、他の金属材質を使用してもよいが、これらに限定されない。
【0026】
また、ノブ500の本体510は、少なくとも1つの径方向係止部511を更に含んでよく、カバー520は、少なくとも1つの径方向カップリング部521を含んでよい。少なくとも1つの径方向カップリング部521は、外側環525に位置し、且つ少なくとも1つの径方向係止部511に対応してカップリングされる。また、本体510は、少なくとも1つの軸方向リブ512を更に含んでよく、カバー520は、少なくとも1つの軸方向切り溝522を更に含んでよい。少なくとも1つの軸方向切り溝522は、外側環525に位置し、且つ少なくとも1つの軸方向リブ512を収納するために用いられる。
【0027】
より詳しくは、径方向係止部511及び軸方向リブ512の数はいずれも3つであり、3つの径方向係止部511と軸方向リブ512は、交互に間隔をおいて本体510の外壁に設けられている。少なくとも1つの軸方向切り溝522は、数が3つであり、且つカバー520の内壁に位置する。カバー520の内壁に内側環状溝が凹設されてよく、3つの軸方向切り溝522が内側環状溝に連通するとともに内側環状溝を3つの区間に分け、且つそれぞれ3つの凸状の径方向係止部511に合わせるための3つの溝状の径方向カップリング部521を形成する。
【0028】
それにより、径方向係止部511と径方向カップリング部521の合わせにより、本体510とカバー520を組み合わせることができる。軸方向リブ512と軸方向切り溝522の合わせにより、カバー520と本体510が相対的に回ることを回避することができ、ユーザの操作力をより効果的に伝達することができる。更に、カバー520は、複数の滑り止め部(図示せず)を含んでよく、ユーザが握る時の摩擦力を増やすことができる。
【0029】
締め付け装置100は、戻り止めユニット400を更に含んでよい。戻り止めユニット400は、スプール300の上方に位置し、リリース方向R1へノブ500を回すことで、戻り止めユニット400を軸方向I1に上昇させ、第1の位置から第2の位置に切り替えることができる。戻り止めユニット400が第1の位置にある時、ノブ500を回すことでスプール300が引き締め方向R2へ回るように連動して、紐を締め、戻り止めユニット400が第2の位置にある時、スプール300が紐をリリースすることが可能となる。
【0030】
詳細には、戻り止めユニット400は、1つの環状体410、3つのラチェットアーム420、3つの係止部430及び3つの案内部440を含んでよい。環状体410は、本体510の中央突出柱514が挿入されて合わせられる中央穴411を含み、3つのラチェットアーム420は、間隔をおいて環状体410から外へ突出する。3つの係止部430は、それぞれ3つのラチェットアーム420に設けられ、3つの案内部440は、本体510の螺旋レール515に合わせるために用いられる。
【0031】
戻り止めユニット400は、複数の第1の結合歯450を更に含んでよく、戻り止めユニット400が第1の位置にある時、複数の第1の結合歯450と複数の第2の結合歯310は噛み合う。各第1の結合歯450は、環状体410に一体的に成形されるとともに、スプール300へ突出し、各第1の結合歯450の外歯面451は、環状体410の外周面412から一体的に下へ延伸する。つまり、2つの対向する外歯面451の間の距離は、外周面412の外径に等しい。各第1の結合歯450は、第1の直線面452を含んでよく、第1の直線面452は、軸方向I1に略平行であり、各第2の結合歯310も、第1の直線面452に対応する第2の直線面(図示せず)を含む。戻り止めユニット400が引き締め方向R2へ回ると、第1の直線面452は、スプール300の第2の直線面に押し付けられ、このように戻り止めユニット400の回転力の伝達に寄与できる。
【0032】
また、締め付け装置100は、ノブ500の本体510に接続されるとともに、スプール300に位置決めされる接続ユニット600(図4に示される)を更に含んでよい。詳しくは、接続ユニット600は、止めディスク610、スクリュー620及びナット630を含み、止めディスク610は、スルーホール611を含み、ナット630は、本体510の中央突出柱514内に設けられる。組み立て時に、止めディスク610は、スプール300の中央ビア(図示せず)に対応して入れられ、スクリュー620は、下から上へ止めディスク610のスルーホール611を貫入して中央突出柱514及び中央突出柱514内のナット630にロックされる。それによりスクリュー620が止めディスク610に位置決めされ、且つ止めディスク610がスプール300に位置決めされるようになり、このようにノブ500、戻り止めユニット400及びスプール300を組み合わせることができる。また、中央突出柱514が本体510から突出して延伸し、且つナット630が中央突出柱514内に位置するため、本体510、戻り止めユニット400及びスプール300の取り付けが完了した後、カバー520を本体510に組み合わせてよい。このように、組み立てやすくなり、接続ユニット600の露出を回避することができ、更に外観を向上することができる。
【0033】
図4及び図5と、図2及び図3を合わせて参照されたい。図4は、図1の第1の実施例による締め付け装置100を示す断面模式図であり、図5は、図1の第1の実施例による締め付け装置100を示す別の断面模式図である。図4に示すように、この場合、戻り止めユニット400は、第1の位置にあり、戻り止めユニット400の第1の結合歯450は、スプール300の第2の結合歯310と噛み合い、ラチェットアーム420は、噛み合い歯240に対応することができる。ユーザがカバー520を握って引き締め方向R2へノブ500を回すことで、戻り止めユニット400を連動させ、ラチェットアーム420の遠端が噛み合い歯240から繰り返し離脱するようにすることができ、スプール300が引き締め方向R2へ回り、紐を締めることができる。ユーザが力の印加を停止した後、ラチェットアーム420の遠端は、噛み合い歯240と噛み合い、スプール300がリリース方向R1へ回ることを阻止し、この場合、紐をリリースすることができない。
【0034】
逆に、図5に示すように、ユーザが紐をリリースしようとする時、カバー520を握ってリリース方向R1へノブ500を回すと、この場合、ラチェットアーム420の遠端と噛み合い歯240の噛み合い関係によって、戻り止めユニット400がそれにつれて回転することができないため、案内部440は、螺旋レール515により案内されて軸方向I1に上昇し、且つ第2の位置に切り替えられる。この場合、戻り止めユニット400の第1の結合歯450とスプール300の第2の結合歯310は分離し、スプール300が制限されておらず、紐を引くと、スプール300がリリース方向R1へ回ることができ、紐をリリースすることができる。また、ラチェットアーム420の遠端は、依然として噛み合い歯240と噛み合い、第1の結合歯450とスプール300の第2の結合歯310が既に分離しているため、戻り止めユニット400がスプール300に影響を与えない。また、戻り止めユニット400が第2の位置にある時、係止部430は、噛み合い歯240と噛み合うことができ、このように、ユーザが引き締め方向R2へノブ500を回す時、戻り止めユニット400を第1の位置まで降下させることに寄与できる。ここで、特に説明しておきたいことは、戻り止めユニット400が第1の位置にある時に係止部430が噛み合い歯240と噛み合わず、スプール300が引き締め方向R2へ回ることに影響を与えないことである。
【0035】
(第2の実施例)
図6及び図7を参照されたい。図6は、本発明の第2の実施例による締め付け装置のノブ500aを示す分解模式図であり、図7は、図6の第2の実施例による締め付け装置のノブ500aを示す別の分解模式図である。第2の実施例において、締め付け装置のノブ500a以外の構造は、図1図6の第1の実施例と同じであるため、図示されていない。ノブ500aは、本体510a及びカバー520aを含み、カバー520aは、頂部524a、外側環525a及び径方向カップリング部526aを含み、本体510aは、径方向係止部511aを含む。径方向カップリング部526aの構造は、図1図5の第1の実施例と異なり、上下左右の4つの保持壁を含み、且つ径方向係止部511aが収容される。従って、カバー520aと本体510aを組み合わせる際に、径方向カップリング部526aの4つの保持壁は、径方向及び軸方向(第2の実施例において標記されていない)のいずれにおいても径方向係止部511aを位置決めすることができ、本体510aとカバー520aの分離を回避することができる。
【0036】
(第3の実施例)
図8図9及び図10を参照されたい。図8は、本発明の第3の実施例による締め付け装置100bを示す斜視図であり、図9は、図8の第3の実施例による締め付け装置100bを示す分解模式図であり、図10は、図8の第3の実施例による締め付け装置100bを示す別の分解模式図である。締め付け装置100bは、ノブ500bを含み、ノブ500bは、第1の実施例のノブ500の構造に類似し、金属で製造されたカバー520bと、複合材料で製造された本体510bと、を含む。また、ノブ500b及び締め付け装置100bの他の部分の構造は、いずれも第1の実施例による締め付け装置100と少々異なる。
【0037】
詳しくは、締め付け装置100bは、スプール300b、戻り止めユニット400b、ケースユニット(第3の実施例において標記されていない)及び接続ユニット600bを含む。本体510bは、複数のノブ歯516bを含んでよく、戻り止めユニット400bは、複数の戻り止め歯460b及び3つのラチェットアーム420bを含んでよく、戻り止め歯460bは、ノブ歯516bに対応し、ラチェットアーム420bは、ケースユニットの噛み合い歯240bに対応する。
【0038】
スプール300bは、上側ボス及び駆動穴340bを含む。上側ボスは、上側環状部(第3の実施例において標記されていない)の上方に位置し、駆動穴340bは、上側ボス及び上側環状部を貫通し、且つその中にノブ500bの中央突出柱514bが挿入され、このように、ノブ500bは、スプール300bと共に回ることができる。
【0039】
スプール300bは、挟持空間を形成するように駆動穴340bと上側環状部の境界部の内壁から下へ突出して延伸する2つの挟持アームを含む可撓性係止部350bを更に含んでよい。接続ユニット600bは、スクリュー620b及び位置決め軸柱640bを含み、位置決め軸柱640bは、スプール300bの挟持空間及び駆動穴340bに挿入され、且つ、可撓性係止部350bにカップリングされる位置決め突起641bを含む。スクリュー620bは、位置決め軸柱640bにロックされるように本体510bから下へ中央突出柱514bを通る。
【0040】
図11及び図12と、図9及び図10を合わせて参照されたい。図11は、図8の第3の実施例による締め付け装置100bを示す断面模式図であり、図12は、図8の第3の実施例による締め付け装置100bを示す別の断面模式図である。図11及び図12に示すように、ノブ500bは、軸方向I1に上へ引き上げられることでロック位置からリリース位置に切り替えることができる。具体的には、図11において、ノブ500bは、引き上げられておらずにロック位置にある。この場合、ラチェットアーム420bは、噛み合い歯240bに対応し、戻り止め歯460bは、ノブ歯516bに対応し、ユーザがカバー520bを握って引き締め方向R2へノブ500bを回すことで、スプール300bが引き締め方向R2へ回るように連動して、紐を締めることができる。ユーザが力の印加を停止した後、ラチェットアーム420bの遠端は、噛み合い歯240bと噛み合い、スプール300bがリリース方向R1へ回ることを阻止し、この場合、紐をリリースすることができない。
【0041】
逆に、図12に示すように、ノブ500bは、引き上げられてリリース位置にあり、この場合、ノブ500b及び接続ユニット600bのみが軸方向I1にシフトするため、位置決め軸柱640bの位置決め突起641bは、可撓性係止部350bの凸部下方から凸部上方に移動する。スプール300bが依然としてノブ500bと連動するが、ノブ歯516bと戻り止め歯460bが分離しているため、スプール300bの回転が影響されず、紐をリリースすることができる。
【0042】
(第4の実施例)
図13図14及び図15を参照されたい。図13は、本発明の第4の実施例による締め付け装置100cを示す斜視図であり、図14は、図13の第4の実施例による締め付け装置100cを示す分解模式図であり、図15は、図13の第4の実施例による締め付け装置100cを示す別の分解模式図である。締め付け装置100cは、ノブ500c、戻り止めユニット400c、スプール300c、伝動群700c、ケースユニット200c及び接続ユニット(第4の実施例において標記されていない)を含む。ケースユニット200cは、台座220c及び環状壁210cを含む。台座220cは、環状壁210cに合わせる嵌め込み面221cを含み、嵌め込み面221cの内径はD1とされ(図16及び図17に標記される)、ノブ500cの外径はD2とされ(図16及び図17に標記される)、D2/D1は0.1以上0.99以下であり、第4の実施例において、D2/D1は約0.94である。換言すれば、大きい嵌め込み面221cに合わせるように小さいノブ500cを製造してよい。一実施例において、締め付け装置が一般生活で使用される場合、D2/D1の範囲は約0.5~0.99であり、締め付け装置が工業的に又は糸巻取量が大きい時に使用される場合、長い紐を巻き付けるための大きいスプールが必要とされるため、D2/D1の範囲は約0.1~0.5である。
【0043】
ケースユニット200cは、複数の内歯280c及び複数の止め歯260cを更に含んでよい。より具体的には、ケースユニット200cは、仕切壁270c、中央スルーホール及び突出環を含み、仕切壁270cは、環状壁210cから径方向に内へ突出して収容空間(第4の実施例において標記されていない)を上側収容室と下側収容室に分け、内歯280cは、環状壁210cに位置し、且つ下側収容室に位置し、スプール300cは、下側収容室に収納されてよい。中央スルーホールは、仕切壁270cを貫通して上側収容室と下側収容室を連通させ、突出環は、仕切壁270cと中央スルーホールの境界部から上へ突出して延伸し、止め歯260cは、突出環の内周面の上端に位置する。
【0044】
戻り止めユニット400cは、環状体(第4の実施例において標記されていない)、3つの案内部440c、3つの係止部430c及び複数の連動歯470cを含む。案内部440cとノブ500cの螺旋レール(第4の実施例において標記されていない)は合わせられ、それらの相対的構造及び作動関係は、第1の実施例の案内部440と螺旋レール515に類似するため、繰り返して説明しない。環状体は、下に向かう3つのカンチレバーを含んでよく、係止部430cは、カンチレバーに位置し、且つ止め歯260cに対応する。
【0045】
伝動群700cは、太陽歯車710c、複数の遊星歯車730c及びディスク本体720cを含んでよい。太陽歯車710cは、戻り止めユニット400cの連動歯470cに連動し、各遊星歯車730cは、スプール300cにある各枢軸に枢設され、且つ太陽歯車710c及びケースユニット200cの内歯280cに噛み合い、ディスク本体720cは、各遊星歯車730cに配置されるとともに、各遊星歯車730cに覆設される。
【0046】
接続ユニットは、中央軸柱650c及びスクリュー620cを含んでよく、中央軸柱650cは、スプール300c及び太陽歯車710cに穿設されてからノブ500cの中央突出柱(第4の実施例において標記されていない)に入り、スクリュー620cは、下へ中央突出柱を通過してから中央軸柱650cにロックされる。
【0047】
図16及び図17と、図14及び図15を合わせて参照されたい。図16は、図13の第4の実施例による締め付け装置100cを示す断面模式図であり、図17は、図13の第4の実施例による締め付け装置100cを示す別の断面模式図である。リリース方向R1へノブ500cを回すことで、戻り止めユニット400cを軸方向I1に上昇させ、第1の位置から第2の位置に切り替えることができる。図16に示すように、戻り止めユニット400cは、第1の位置にある。この場合、ラチェットアーム420cは、噛み合い歯240cに対応し、ユーザが引き締め方向R2へノブ500cを回すことで、太陽歯車710cが連動し、遊星歯車730cが内歯280cに対して回り、スプール300cが引き締め方向R2へ回るように連動して、紐を締めることができる。ユーザが力の印加を停止した後、ラチェットアーム420cの遠端は、噛み合い歯240cと噛み合い、スプール300cがリリース方向R1へ回ることを阻止し、この場合、紐をリリースすることができない。この場合、係止部430cは、止め歯260cに対応しておらず、回転に影響を与えないことに留意されたい。
【0048】
逆に、図16に示すように、リリース方向R1へノブ500cを回して戻り止めユニット400cを第2の位置に切り替える。この場合、連動歯470cは太陽歯車710cから離脱し、スプール300cの回転が影響されず、紐をリリースすることができる。また、この場合の係止部430cは、止め歯260cに対応し、このように、ユーザが引き締め方向R2へノブ500cを回す時、戻り止めユニット400cを第1の位置まで降下させることに寄与できる。
【0049】
(第5の実施例)
図18図19図20及び図21を参照されたい。図18は、本発明の第5の実施例による締め付け装置100dを示す分解模式図であり、図19は、図18の第5の実施例による締め付け装置100dを示す別の分解模式図であり、図20は、図18の第5の実施例による締め付け装置100dを示す断面模式図であり、図21は、図18の第5の実施例による締め付け装置100dを示す別の断面模式図である。締め付け装置100dは、ノブ500d、戻り止めユニット400d、スプール300d、伝動群700d、ケースユニット200d及び接続ユニット(第5の実施例において標記されていない)を含む。ケースユニット200dは、台座220d及び環状壁210dを含んでよく、伝動群700dの構造は、第4の実施例の伝動群700cと同じである。
【0050】
ノブ500dは、軸方向I1に引き上げられるか又は押し下げられることで、図20のロック位置又は図21のリリース位置に位置決めすることができるため、スプール300dは、可撓性係止部350dを含んでよく、接続ユニットは、スクリュー620d、ナット630d及び位置決め軸スリーブ660dを含んでよく、位置決め軸スリーブ660dは、位置決め突起661dを含む。組み立て時に、位置決め軸スリーブ660dは、スプール300dの中央ビアに対応して入れられ、且つ、位置決め突起661dは、可撓性係止部350dにカップリングされ、スクリュー620dは、下から上へ位置決め軸スリーブ660dのスルーホールを貫入してノブ500dの中央突出柱(第5の実施例において標記されていない)内に位置するナット630dにロックされる。
【0051】
(第6の実施例)
図22図23図24及び図25を参照されたい。図22は、本発明の第6の実施例による締め付け装置100eを示す分解模式図であり、図23は、図22の第6の実施例による締め付け装置100eを示す別の分解模式図であり、図24は、図22の第6の実施例による締め付け装置100eを示す断面模式図であり、図25は、図22の第6の実施例による締め付け装置100eを示す別の断面模式図である。締め付け装置100eは、ノブ500e、戻り止めユニット400e、スプール300e、伝動群700e、ケースユニット(第6の実施例において標記されていない)及び接続ユニット(第6の実施例において標記されていない)を含む。また、第6の実施例による締め付け装置100eは、第5の実施例による締め付け装置100dと類似し、ノブ500eは、軸方向I1に引き上げられるか又は押し下げられることで、図24のロック位置又は図25のリリース位置に位置決めすることができる。相違点は、接続ユニットがナット630e及び位置決めスクリュー670eを含み、位置決めスクリュー670eがスプール300eの可撓性係止部350eにカップリングされる位置決め突起671eを含むことにあり、他の同じ又は類似する構造については繰り返して説明しない。
【0052】
本発明は、実施例により前述の通りに開示されたが、実施例が本発明を限定するものではなく、当業者であれば、本開示の精神と範囲から逸脱しない限り、多様の変更や修飾を加えることができる。従って、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲で指定した内容を基準とするものである。
【符号の説明】
【0053】
100、100b、100c、100d、100e 締め付け装置
200、200c、200d ケースユニット
210、210c、210d 環状壁
211 上側凸部
212 下側環状凹み溝
220、220c、220d 台座
221c 嵌め込み面
230 収容空間
240、240b、240c 噛み合い歯
250 嵌合部
260c 止め歯
270c 仕切壁
280c 内歯
300、300b、300c、300d、300e スプール
310 第2の結合歯
320 上側環状部
330 下側環状部
340b 駆動穴
350b、350d、350e 可撓性係止部
400、400b、400c、400d、400e 戻り止めユニット
410 環状体
411 中央穴
412 外周面
420、420b、420c ラチェットアーム
430、430c 係止部
440、440c 案内部
450 第1の結合歯
451 外歯面
452 第1の直線面
460b 戻り止め歯
470c 連動歯
500、500a、500b、500c、500d、500e ノブ
510、510a、510b 本体
511、511a 径方向係止部
512 軸方向リブ
513 係合部
514、514b 中央突出柱
515 螺旋レール
516b ノブ歯
520、520a、520b カバー
521、526a 径方向カップリング部
522 軸方向切り溝
524、524a 頂部
525、525a 外側環
600、600b 接続ユニット
610 止めディスク
611 スルーホール
620、620b、620c、620d スクリュー
630、630d、630e ナット
640b 位置決め軸柱
641b、661d、671e 位置決め突起
650c 中央軸柱
660d 位置決め軸スリーブ
670e 位置決めスクリュー
700c、700d、700e 伝動群
710c 太陽歯車
720c ディスク本体
730c 遊星歯車
D1 内径
D2 外径
I1 軸方向
R1 リリース方向
R2 引き締め方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
【手続補正書】
【提出日】2022-12-16
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0027】
より詳しくは、径方向係止部511及び軸方向リブ512の数はいずれも3つであり、3つの径方向係止部511と3つの軸方向リブ512は、交互に間隔をおいて本体510の外壁に設けられている。少なくとも1つの軸方向切り溝522は、数が3つであり、且つカバー520の内壁に位置する。カバー520の内壁に内側環状溝が凹設されてよく、3つの軸方向切り溝522が内側環状溝に連通するとともに内側環状溝を3つの区間に分け、且つそれぞれ3つの凸状の径方向係止部511に合わせるための3つの溝状の径方向カップリング部521を形成する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0035】
(第2の実施例)
図6及び図7を参照されたい。図6は、本発明の第2の実施例による締め付け装置のノブ500aを示す分解模式図であり、図7は、図6の第2の実施例による締め付け装置のノブ500aを示す別の分解模式図である。第2の実施例において、締め付け装置のノブ500a以外の構造は、図1~図の第1の実施例と同じであるため、図示されていない。ノブ500aは、本体510a及びカバー520aを含み、カバー520aは、頂部524a、外側環525a及び径方向カップリング部526aを含み、本体510aは、径方向係止部511aを含む。径方向カップリング部526aの構造は、図1図5の第1の実施例と異なり、上下左右の4つの保持壁を含み、且つ径方向係止部511aが収容される。従って、カバー520aと本体510aを組み合わせる際に、径方向カップリング部526aの4つの保持壁は、径方向及び軸方向(第2の実施例において標記されていない)のいずれにおいても径方向係止部511aを位置決めすることができ、本体510aとカバー520aの分離を回避することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0048】
逆に、図1に示すように、リリース方向R1へノブ500cを回して戻り止めユニット400cを第2の位置に切り替える。この場合、連動歯470cは太陽歯車710cから離脱し、スプール300cの回転が影響されず、紐をリリースすることができる。また、この場合の係止部430cは、止め歯260cに対応し、このように、ユーザが引き締め方向R2へノブ500cを回す時、戻り止めユニット400cを第1の位置まで降下させることに寄与できる。
【外国語明細書】