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  • 特開-画面表示集中管理システム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023002934
(43)【公開日】2023-01-11
(54)【発明の名称】画面表示集中管理システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/14 20060101AFI20221228BHJP
   G06F 13/00 20060101ALI20221228BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20221228BHJP
   G09G 5/02 20060101ALI20221228BHJP
【FI】
G06F3/14 310A
G06F13/00 550L
G09G5/00 510V
G09G5/00 550X
G09G5/00 555G
G09G5/00 520V
G09G5/00 555D
G09G5/02 B
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021103789
(22)【出願日】2021-06-23
(71)【出願人】
【識別番号】517428366
【氏名又は名称】株式会社テイデック
(74)【代理人】
【識別番号】100121658
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 昌義
(72)【発明者】
【氏名】岡本 隆太郎
【テーマコード(参考)】
5B069
5B084
5C182
【Fターム(参考)】
5B069AA09
5B069AA17
5B069BB16
5B069KA04
5B069LA03
5B084AA02
5B084AA12
5B084AB06
5B084BB17
5B084CB05
5B084CE06
5B084CE14
5B084CF12
5C182AA24
5C182AB02
5C182AB04
5C182AB08
5C182AB11
5C182AB13
5C182AC02
5C182AC03
5C182BA03
5C182BA04
5C182BA06
5C182BB03
5C182BB11
5C182BB26
5C182BB27
5C182BC01
5C182BC26
5C182BC43
5C182CA21
5C182CB12
5C182CB52
5C182DA52
5C182FA61
(57)【要約】
【課題】情報端末によらずそれぞれの情報端末に対して適した表示が可能となる画面表示集中管理システムを提供する。
【解決手段】本発明の一観点に係る画面表示集中管理システムは、集中管理用コンピュータと、接続される複数の情報端末を有する画面表示集中管理システムであって、集中管理用コンピュータの記録媒体には、集中管理用コンピュータに複数の情報端末ごとの端末識別データ及び解像度データを記録するステップ、共通画像データを記録するステップ、複数の情報端末それぞれの解像度データに基づき、共通画像データの解像度を調整処理して複数の情報端末それぞれに適合する適合共通画像データを複数作成及び記録するステップ、情報端末各々に対し、適合する適合共通画像データを送信するステップを実行させるためのコンピュータプログラムが記録されてなるものである。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
集中管理用コンピュータと、
前記集中管理用コンピュータに接続される複数の情報端末と、を有する画面表示集中管理システムであって、
前記集中管理用コンピュータの記録媒体には、
前記集中管理用コンピュータに、
前記複数の情報端末ごとの端末識別データ及び解像度データを記録するステップ、
共通画像データを記録するステップ、
前記複数の情報端末それぞれの前記解像度データに基づき、前記共通画像データの解像度を調整処理して前記複数の情報端末それぞれに適合する適合共通画像データを複数作成及び記録するステップ、
前記情報端末各々に対し、適合する前記適合共通画像データを送信するステップ、を実行させるためのコンピュータプログラムが記録されてなる画面表示集中管理システム。
【請求項2】
前記コンピュータプログラムは、
前記端末識別データの各々に対応した個別レイヤー画像データを記録するステップ、も実行させる請求項1記載の画面表示集中管理システム。
【請求項3】
前記コンピュータプログラムは、
複数のユーザー識別データを記録するステップ、
前記ユーザー識別データの各々に対応した個別レイヤー画像データを記録するステップ、も実行させる請求項1記載の画面表示集中管理システム。
【請求項4】
前記コンピュータプログラムは、
前記ユーザー識別データと前記端末識別データを対応させた対応データを記録し、
前記ユーザー識別データに対応させた前記端末識別データに対応する前記解像度データに基づき、前記個別レイヤー画像データの解像度を調整処理して適合レイヤー画像データを作成及び記録するステップ、
前記適合レイヤー画像データを前記ユーザー識別データに対応させた前記端末識別データが記録された前記情報端末に送信するステップ、も実行させる請求項3記載の画面表示集中管理システム。
【請求項5】
前記コンピュータプログラムは、
前記複数の情報端末それぞれに表示可能色データも記録し、
前記複数の情報端末それぞれの前記表示可能色データに基づき、前記共通画像データの表示色を調整処理して前記複数の情報端末それぞれに適合する適合共通画像データを複数作成及び記録するステップ、も実行させる請求項1記載の画面表示集中管理システム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画面表示集中管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
現在、情報端末は一般的なものとして普及しつつあり、会議や電子棚札、広告等様々な用途で使用されてきている。このような用途においては、一つの書類を複数の情報端末それぞれにおいて画像として表示させ、出席者等のユーザーに閲覧させることが多い。
【0003】
一方で、情報端末には様々な種類が存在し、大きさ、その解像度や表示色などがそれぞれ異なるため、同じ書類を同じ状態で画像表示させることは困難である。
【0004】
これに対し、各情報端末内部で独自の画像処理システムを備えていれば、送信されてきた書類の画像表示を適宜最適なものに調整して表示させることが可能である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、独自に画像処理システムを備えておらず、単に受け取った情報を表示させるだけの情報端末が含まれているような場合には、このような用途に不向きであり対応が容易でないといった課題がある。
【0006】
そこで、本発明は、上記課題に鑑み、情報端末によらずそれぞれの情報端末に対して適した表示が可能となる画面表示集中管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する本発明の一観点に係る画面表示集中管理システムは、集中管理用コンピュータと、集中管理用コンピュータに接続される複数の情報端末と、を有する画面表示集中管理システムであって、集中管理用コンピュータの記録媒体には、集中管理用コンピュータに、(1)複数の情報端末ごとの端末識別データ及び解像度データを記録するステップ、(2)共通画像データを記録するステップ、(3)複数の情報端末それぞれの解像度データに基づき、共通画像データの解像度を調整処理して複数の情報端末それぞれに適合する適合共通画像データを複数作成及び記録するステップ、(4)情報端末各々に対し、適合する適合共通画像データを送信するステップ、を実行させるためのコンピュータプログラムが記録されてなるものである。
【0008】
また、本観点において、コンピュータプログラムは、端末識別データの各々に対応した個別レイヤー画像データを記録するステップ、も実行させるものであることが好ましい。
【0009】
また、本観点において、コンピュータプログラムは、複数のユーザー識別データを記録するステップ、ユーザー識別データの各々に対応した個別レイヤー画像データを記録するステップ、も実行させるものであることが好ましい。
【0010】
また、本観点において、コンピュータプログラムは、ユーザー識別データと端末識別データを対応させた対応データを記録し、ユーザー識別データに対応させた端末識別データに対応する解像度データに基づき、個別レイヤー画像データの解像度を調整処理して適合レイヤー画像データを作成及び記録するステップ、適合レイヤー画像データをユーザー識別データに対応させた端末識別データが記録された情報端末に送信するステップ、も実行させるものであることが好ましい。
【0011】
また、本観点において、コンピュータプログラムは、複数の情報端末それぞれに表示可能色データも記録し、複数の情報端末それぞれの表示可能色データに基づき、共通画像データの表示色を調整処理して複数の情報端末それぞれに適合する適合共通画像データを複数作成及び記録するステップ、も実行させるものであることが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
以上、本発明によって、情報端末によらずそれぞれの情報端末に対して適した表示が可能となる画面表示集中管理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】実施形態に係る画面表示集中管理システム全体の概略を示す図である。
図2】集中管理用コンピュータにおいて格納される共通画像データのイメージを示す図である。
図3】個別レイヤー画像データと、共通画像データのイメージを示す図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は多くの形態による実施が可能であり、以下に示す実施形態に記載された具体的な例示にのみ限定されるものではない。
【0015】
図1は、本実施形態に係る画面表示集中管理システム(以下「本システム」という。)S全体の概略を示す図である。本図で示すように、本システムSは、集中管理用コンピュータ1と、集中管理用コンピュータ1に接続される複数の情報端末2と、を有するものである。集中管理用コンピュータ1とこれら複数の情報端末2は、電気通信回線Nを介して接続されている。
【0016】
また、本システムSにおいて、集中管理用コンピュータ1の記録媒体には、集中管理用コンピュータ1に、(1)複数の情報端末2ごとの端末識別データ及び解像度データを記録するステップ、(2)共通画像データを記録するステップ、(3)複数の情報端末2それぞれの解像度データに基づき、共通画像データの解像度を調整処理して複数の情報端末2それぞれに適合する適合共通画像データを複数作成及び記録するステップ、(4)情報端末各々に対し、適合する適合共通画像データを送信するステップ、を実行させるためのコンピュータプログラムが記録されてなるものである。
【0017】
本システムSでは、集中管理用コンピュータ1、いわゆるサーバー側において、各情報端末に対応する画像データを調整、記録するものとなり、各情報端末の負荷を軽減することが可能となる。またサーバーにてユーザーと情報端末の紐づけも可能であり、更にユーザーが書き込んだ情報(レイヤー情報)については、ユーザーと紐づけることも可能であり、ユーザーが仮に他の情報端末を用いた場合でもその対応が可能となる。もちろん情報端末に対応してレイヤー情報をサーバーに記録させることもできる。
【0018】
なお本プログラムを実行するために用いられる集中管理用コンピュータ1は、上記の機能を有する限りにおいて限定されるわけではないが、例えば一般的なコンピュータの構成要素である中央演算装置(CPU)、ハードディスクやフラッシュメモリ等の不揮発性の記録媒体、メモリ等の揮発性の記録媒体、これらを接続するバス、キーボードやマウス等の入力装置、モニタ等の表示装置等を含むことが好ましいがこれに限定されない。
【0019】
上記集中管理用コンピュータ1は、いわゆるノートパソコンやデスクトップパソコンであることが操作を行いやすくする観点から好ましいものであるが、近年普及が進んでいる携帯情報端末、具体的にはいわゆるスマートフォンやタブレット端末であってもよい。一般的な携帯情報端末は、一つのカバーの中に上記CPUや表示装置等の部品を収納して一体化させたものとなっており、しかも表示装置上にセンサを配置しいわゆるタッチパネルとしておくことで、非常に取り扱いやすいものとなっており好ましい。また携帯情報端末の場合、当該携帯情報端末において本方法を実行するプログラムをいわゆるアプリとして記録、表示させておき、このアプリを起動することで容易に本方法を実行することができる。
【0020】
また、本システムSの情報端末2は、上記の集中管理用コンピュータ1と同様の構成を採用することができる。ただし、この情報端末2は、持ち運びやすさや設置のしやすさ等の観点から、ノートパソコンやデスクトップパソコンではなく、いわゆるスマートフォンやタブレット端末、更には電子ペーパー等の簡単に持ち運び及び設置のしやすいものであることが好ましい。近年特に電子ペーパーを用いた値札等がいわゆるスーパーマーケット等の商業施設において用いられており、これらに対しての適用も考慮されうる。特に、電子ペーパーを用いる値札のように簡便な情報端末の場合、入力される画像データの解像度や表示色がその情報端末にそのまま適用できない場合が少なくない。そのため、予め集中管理用コンピュータ1側において調整しておくことで適切な表示が可能となる。このようなシステムを用いれば、情報端末側において画像処理のためのソフトウェアを設ける必要がなくなり、より簡便かつ低価格な情報端末を採用することができるといった利点もある。
【0021】
次に、本システムSの集中管理用コンピュータ1によって実行される各ステップについて説明する。
【0022】
本システムSでは、まず、(1)複数の情報端末2ごとの端末識別データ及び解像度データを記録するステップを有する。
【0023】
ここで「端末識別データ」とは、本システムSにおいては複数の情報端末2が接続されているため、その個々の情報端末2を区別するために用いられる情報を含むデータである。この情報端末を区別するために用いられる情報としては、その情報端末の機種情報やシリアル番号等を例示することができるがこれに限定されない。
【0024】
また、「解像度データ」とは、その情報端末2が備える表示装置が表示可能な解像度に関する情報を含むデータである。なお「解像度」とは、その表示装置における縦横のドットの数を示すものであり、例えば横に1024ドット、縦に768ドットの最大解像度を備えた表示装置の場合1024×768(XGA)等と表示できる。解像度データは、これらの数値に関する情報を含むデータとなる。本システムSでは、情報端末ごとに解像度が異なることが前提であり、集中管理用コンピュータ1はこの解像度に応じて表示させる画像データを異ならせ各情報端末に対応した解像度に調整処理した上で送信することで、各情報端末の解像度に適した調整処理を行わせることが可能となり、各情報端末における負荷を軽減し、最適な画像表示を可能とするシステムとなる。なお、解像度データには表示装置の画素数に関するデータを含めてもよい。
【0025】
また、本システムSでは、(2)共通画像データを記録するステップを有する。ここで「共通画像データ」とは、本システムSにおいて複数の情報端末2において共通に表示させる画像(共通画像)の情報を含むデータである。なお、この共通画像データには、解像度データが含まれており、情報端末2毎の解像度に応じて適宜改変されて後述の適合共通画像データが作成される。なおこの共通画像データは、上記の通り、集中管理用コンピュータ1の記録媒体に記録される。
【0026】
また、本システムSでは、(3)複数の情報端末2それぞれの解像度データに基づき、共通画像データの解像度を調整処理して複数の情報端末2それぞれに適合する適合共通画像データを複数作成及び記録するステップを有する。「適合共通画像データ」は、上記の記載から明らかであるが、共通画像データの解像度データを、画像データを送信する予定の情報端末2の表示可能な解像度データに適合できるよう調整処理した共通画像データである。例えば共通画像データの解像度が1024×768である一方、この共通画像データを送信する予定の情報端末2の最大の解像度が800×600である場合、共通画像データの解像度をこれに合わせる処理を行う。なおこの適合共通画像データは、このデータを送信する情報端末が設定された場合に適宜共通画像データを調整処理して作成してもよいが、予め多数の解像度の規格に応じて多数適合共通画像データを作成して記録しておくことも好ましい。なおこの画像データの調整処理については公知の手法を採用することができる。
【0027】
またこの場合において、共通画像データに文字等が含まれている場合、この含まれている情報、具体的にはテキスト情報として含ませることが好ましい。画像をそのまま画像として拡大または縮小すると特に文字が含まれている場合、その文字の輪郭がぼやける、文字が潰れるなどの不都合が生じやすい。そのため含まれている文字をテキスト情報として抽出することで、文字のサイズを異ならせて挿入することが可能となり、上記問題を少なく抑えることができる。またこの場合、これらテキスト情報が共通画像データ中の挿入される位置を有していることで更に不都合が解消されることになる。
【0028】
また、本システムSでは、(4)情報端末各々に対し、適合する適合共通画像データを送信するステップ、を有する。このステップにより、各情報端末に対し最適な共通画像データを送信し、その表示装置に適切な画面表示を行わせることが可能となる。図2に、集中管理用コンピュータ1において格納される共通画像データと、これよりも解像度の低い情報端末に表示される適合共通画像データのイメージ図を示しておく。
【0029】
ところで、本システムSでは、情報端末それぞれにおいて画像データを作成する構成を備えている場合があり、特に、適合共通画像データを表示させた場合に、その適合共通画像データにその情報端末を操作するユーザー自身が独自のメモを書き込むことにより別の画像データとして成立する場合がある。そのため、本システムSでは、(5)端末識別データの各々に対応した個別レイヤー画像データを記録するステップを有することが好ましい。すなわち、上記のように情報端末を操作して独自のメモなどをその適合共通画像データに追加して記入したような場合、この記入された部分のデータを個別のレイヤー画像データ(個別レイヤー画像データ)として記録し、集中管理用コンピュータ1に送信する。これにより、集中管理用コンピュータ1には、情報端末ごとに記録した個別レイヤー情報が記録されることとなり、仮にその情報端末の使用者が異なる者に使用されたとしても、別途適合共通画像データのみを表示し、再びその個別レイヤー画像データを作成したユーザーが使用した場合、その情報端末に個別レイヤー画像データを出力させることでその適合画像データを効率的に使用することができるようになる。図3に、共通画像データと、個別レイヤー画像データのイメージについて示しておく。もちろん、この場合において、元になる共通画像データ及び適合共通画像データの少なくともいずれかに対応させるタグデータを付しておくことが好ましい。
【0030】
なお上記ステップでは、情報端末に対応した個別レイヤー画像データを記録しているが、一人のユーザーが複数の情報端末2を使用する場合も当然に想定され、そのユーザーが異なる情報端末を使用した場合も、その使用している情報端末に他の情報端末において作成した個別レイヤー画像データを表示させたい場合がある。そのため、本システムSでは、(6)複数のユーザー識別データを記録するステップ、ユーザー識別データの各々に対応した個別レイヤー画像データを記録するステップ、も有することが好ましい。このようにすることで、上記の通りユーザーは異なる情報端末を使用する場合であっても既に他の情報端末で作成した個別レイヤー画像データを表示させることが可能となる。
【0031】
上記(6)のステップを実行する具体的な処理として、本システムSでは、(7-1)ユーザー識別データと端末識別データを対応させた対応データを記録し、ユーザー識別データに対応させた端末識別データに対応する解像度データに基づき、個別レイヤー画像データの解像度を調整処理して適合レイヤー画像データを作成及び記録するステップを有する。これにより、ユーザーが情報端末を変更した場合でも、ユーザーと情報端末とを組み合わせたデータに基づき、既に作成した個別レイヤー画像データをその情報端末に適合した個別レイヤー画像データ(適合レイヤー画像データ)に調整処理し、作成することができる。また、この処理は集中管理用コンピュータ1が行うことができるものであり、更に、本システムSでは(7-2)適合レイヤー画像データをユーザー識別データに対応させた端末識別データが記録された情報端末に送信するステップも有する。これにより上記の効果を達成できる。このようにすることで、一人のユーザーがある情報端末を用いてレイヤー画像を作成した場合、集中管理用コンピュータ1でユーザーと情報端末の解像度とを確認しながら適合レイヤー画像データを作成し、ユーザーが情報端末を変えた場合でもその情報端末に最適なレイヤー画像を表示させることが可能となる。更に、このユーザーが自身が作成したレイヤー画像データを共有したい場合、集中管理用コンピュータ1で、本システムSにおける全てのユーザーの情報端末に合わせて適合レイヤー画像データを作成し、送信することが可能となる。
【0032】
またこの場合において、個別レイヤー画像データに文字等が含まれている場合も、前記共通画像データと同様、テキスト情報を抽出して記録しておくことが好ましい。
【0033】
また、本システムSでは、情報端末ごとにその表示可能な色が異なる場合もある。そのため、(8)複数の情報端末2それぞれに表示可能色データも記録し、複数の情報端末2それぞれの表示可能色データに基づき、共通画像データの表示色を調整処理して複数の情報端末2それぞれに適合する適合共通画像データを複数作成及び記録するステップ、も実行させるものであることが好ましい。これにより、解像度だけではなく色に関する情報も含ませることが可能となる。
【0034】
以上、本システムSは、情報端末によらずそれぞれの情報端末に対して適した表示が可能となる画面表示集中管理システムとなる。なお、本システムは様々な分野において適用可能であり、集中管理用コンピュータ及び複数の情報端末を用いるシステムとしては、例えば授業用システム、会議用システム、会議室予約用システム、合奏用楽譜用システム、バス停看板用システム、店舗の値札表示用システム等に適用可能であるがこれに限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0035】
本発明は、画面表示集中管理システムとして産業上の利用可能性がある。

図1
図2
図3