(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023029569
(43)【公開日】2023-03-03
(54)【発明の名称】顔面ケアのためのマスク
(51)【国際特許分類】
A45D 44/22 20060101AFI20230224BHJP
【FI】
A45D44/22 E
【審査請求】有
【請求項の数】19
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023002422
(22)【出願日】2023-01-11
(62)【分割の表示】P 2020527999の分割
【原出願日】2018-11-20
(31)【優先権主張番号】1761007
(32)【優先日】2017-11-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(71)【出願人】
【識別番号】515188590
【氏名又は名称】フィーリグリーン
【氏名又は名称原語表記】FEELIGREEN
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】アブデル ヤコブ
(72)【発明者】
【氏名】クリストフ ビアンキ
(57)【要約】
【課題】顔面ケアのためのマスクの提供。
【解決手段】本発明は、ユーザーの顔面を少なくとも部分的に含む身体表面に貼着するための支持シートを備える顔面ケアのためのマスクであって、支持シートは、身体表面と向かい合うための内側面と呼ぶ第1の面と、内側面と反対側の外側面と呼ぶ第2の面とを備えるマスクにおいて、支持シートの内側面は、身体表面のターゲットゾーンにそれぞれ貼着されるための機能性領域と呼ぶ複数の領域を備え、その機能性領域と呼ぶ複数の領域は、マスクを身体表面と接した状態に保持するように構成された粘着基材と、有効要素を含んだ有効組成物とを含み、機能性領域と呼ぶ複数の領域のうちの少なくとも2つの機能性領域は、互いに異なる有効組成物を含むことを特徴とするマスクに関する。本発明は、顔面を少なくとも部分的に含むユーザーの身体表面にケアを与えるための美容組成物または皮膚科学組成物の分野に関する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーの顔面を少なくとも部分的に含む身体表面に貼着するための支持シート(1)を備える顔面ケアのためのマスクであって、前記支持シート(1)が、
前記身体表面と向かい合うための内側面(2)と呼ぶ第1の面と、
前記内側面(2)と反対側の外側面(3)と呼ぶ第2の面と
を備えるマスクにおいて、
前記支持シート(1)の前記内側面(2)は、前記身体表面のターゲットゾーン(16、17、18)にそれぞれ貼着されるための機能性領域と呼ぶ複数の領域(6、7、8、13)を備え、前記機能性領域と呼ぶ複数の領域(6、7、8、13)は、マスクを前記身体表面と接した状態に保持するように構成された粘着基材(5)と、有効要素を含んだ有効組成物とを含み、前記機能性領域と呼ぶ複数の領域(6、7、8、13)のうちの少なくとも2つの機能性領域(6、7、8、13)は、互いに異なる有効組成物を含み、
前記支持シートは、離隔した複数のガルバニ対(11)を備え、それぞれのガルバニ対(11)が陽極である第1の導電電極と陰極である第2の導電電極とを備えることを特徴とするマスク。
【請求項2】
前記粘着基材(5)に有効組成物が充填されている請求項1に記載のマスク。
【請求項3】
前記粘着基材(5)は、前記機能性領域(6、7、8、13)全体に広がる請求項1または2に記載のマスク。
【請求項4】
前記粘着基材(5)は、前記身体表面と表面接触するためのマスクの表面全体に広がる請求項1乃至3のいずれか一項に記載のマスク。
【請求項5】
前記ユーザーの少なくとも口および/または目および/または鼻と向かい合わせに配置するための貫通開口部(4)を備える請求項1乃至4のいずれか一項に記載のマスク。
【請求項6】
前記機能性領域(6、7、8、13)は、前記ターゲットゾーン(16、17、18)と向かい合わせに、かつ矢状面によって規定される鉛直軸(10)の両側に対称に広がる請求項1乃至5のいずれか一項に記載のマスク。
【請求項7】
前記機能性領域(6、7、8、13)は互いに平行に延びる請求項1乃至6のいずれか一項に記載のマスク。
【請求項8】
前記機能性領域(6、7、8、13)は、矢状面によって規定される鉛直軸(10)に対して垂直に延びる請求項7に記載のマスク。
【請求項9】
前記機能性領域(6、7、8、13)は隣接する請求項1乃至8のいずれか一項に記載のマスク。
【請求項10】
前記機能性領域(6、7、8、13)は互いに間隔が空けられる請求項1乃至9のいずれか一項に記載のマスク。
【請求項11】
前記支持シート(1)は、軟質プラスチック素材の層を有する請求項1乃至10のいずれか一項に記載のマスク。
【請求項12】
前記支持シート(1)は、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムまたはポリウレタン(PU)フィルムの中から選ばれた材料を含む請求項1乃至11のいずれか一項に記載のマスク。
【請求項13】
前記支持シート(1)は、40から80μm、好ましくは40から60μm、好ましくは50μmの厚さを有する請求項1乃至12のいずれか一項に記載のマスク。
【請求項14】
前記粘着基材(5)は、0.5mmから3mmの厚さを有する請求項1乃至13のいずれか一項に記載のマスク。
【請求項15】
それぞれのガルバニ対(11)の前記陽極は第1の金属を含み、それぞれのガルバニ対の前記陰極は、前記第1の金属とは異なる第2の金属を含み、前記第1の金属と前記第2の金属は、異なる標準電位を有する請求項1に記載のマスク。
【請求項16】
前記ガルバニ対(11)は、前記支持シート(1)の前記内側面(2)に設けられる請求項1または15に記載のマスク。
【請求項17】
前記支持シート(1)の前記内側面(2)に、それぞれの機能性領域(6、7、8、13)の前記有効組成物が充填されている前記粘着基材(5)を被着するただ1つのステップと、
前記被着ステップに先立って、前記支持シート(1)の前記内側面(2)に前記ガルバニ対(11)を形成するステップと
を含むことを特徴とする請求項1乃至16のいずれか一項に記載のマスクの製造方法。
【請求項18】
前記被着ステップはシルクスクリーン印刷によって実施される請求項17に記載のマスクの製造方法。
【請求項19】
前記ガルバニ対の前記形成ステップは導電性インクの印刷によって実施される請求項17に記載の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顔面ケアのためのマスクに関する。
【0002】
本発明は、少なくとも部分的に顔面を含むユーザーの身体表面にケアを施すための美容分野または皮膚科学分野に関する。
【背景技術】
【0003】
美容の分野には、肌、とりわけ顔面の審美的側面の改善を特に意図した様々な組成物が含まれる。顔面は、その部位に対するユーザーの注目度からして化粧品メーカーにとって主要なターゲットの1つとなっている。顔面は、細胞の極度の生理学的多様性が、したがって個々のゾーンを画定する肌の組織、外見および性質の多様さがその狭い範囲に集まっているという点で、特徴的かつ独特な身体表面の部位である。顔面のこれら異なるゾーンは、しばしば異なるニーズを有する。そのため、額、鼻および鼻翼、ならびに場合により顎までを含む顔面の正中部に相当するTゾーンをターゲットにしたピュリファイング成分は、頬には乾燥をもたらす可能性がある。反対に、モイスチャー成分はTゾーンをテカらせる可能性がある。これら異なる部位には異なるケアが必要となる。
【0004】
フェーストリートメントキットの中には、ある部位にある組成物を塗布し、別の部位に別の組成物を塗布することがユーザーに提案されているものがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、そうしたキットは効率が悪いことに気づかされてきた。実際、ユーザーは組成物とトリートメントゾーンへのその塗布に自分一人で対処するよう仕向けられる。また、量に関しても、塗布ゾーンや塗布方法に関しても、塗布指示は必ずしも守られるわけではない。さらに、塗布が非対称になるケースも見受けられ、それがユーザーにとって期待外れの結果につながっている。
【0006】
そこで、さほど複雑でなく、ユーザーにとって満足度の高い解決策を生み出す必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そのため、本発明は、有利にはユーザーの顔面を少なくとも部分的に含む身体表面に直接的または間接的に貼着するための支持シートを備える顔面ケアのためのマスク、有利には美容マスクに関する。支持シートは、身体表面と向かい合うための内側面と呼ぶ第1の面と、内側面と反対側の外側面と呼ぶ第2の面とを備える。支持シートの内側面は、身体表面のターゲットゾーンに対して、またはそれと向かい合わせにそれぞれ貼着されるための機能性領域と呼ぶ複数の領域を備える。機能性領域と呼ぶ複数の領域は、マスクを身体表面と接した状態に保持するように構成された粘着基材と、有効要素を含んだ有効組成物とを含み、機能性領域と呼ぶ複数の領域のうちの少なくとも2つの機能性領域が、互いに異なる有効組成物を含む。
【0008】
提案する解決策は、トリートメントを行うべきそれぞれのゾーンに的を絞ってケアを施すことができ、しかもそれを全体的に、かつ同時に行うことができる。
【0009】
そのため、本発明は、個々のターゲットゾーンに的を絞った異なる有効組成物が与えられるように構成された様々な機能性領域を有する顔面ケア用のユニークな製品を提案するという利点を有する。ユーザーは、各ターゲットゾーンにそれぞれ適合した様々なケアによる同時トリートメントを一挙に行う。有効組成物の塗布は場所を絞って行われ、有効分の量もあらかじめ定められることで、ユーザーに疑心や製品の間違った塗布を生じさせないようにする。
【0010】
有効組成物の塗布、したがってトリートメントは、有利には対称形に行うことで満足のゆく結果が得られる。
【0011】
有利には、粘着基材には有効組成物が充填される。これは、粘着基材に有効組成物を混ぜることを意味する。それにより、異なる有効組成物が含まれた異なる粘着基材が身体表面と向かい合わせになるための支持シートの内側面の機能性領域と呼ぶ様々な領域に案配される。
【0012】
有利には、マスクは、少なくとも目および/または鼻および/または口と向かい合わせに配置されるための貫通開口部を備える。これらの開口部は、ユーザーの目および/または口および/または鼻を覆わないようにすることで、マスク使用の快適性を向上させる。
【0013】
好ましい可能性によれば、マスクは、顔面の大半、より具体的には、額、目の周り、こめかみ、頬、顎、鼻を覆う。
【0014】
それに代わる可能性によれば、マスクは顔半分用マスク(loup)の形状をなし、額および目の周りを覆う。
【0015】
変形形態によれば、本発明は、支持シートの内側面にそれぞれの機能性領域の有効組成物を含んだ粘着基材を、有利にはシルクスクリーン印刷によって被着するただ1つのステップを含む、前述のようなマスクの製造方法に関する。
【0016】
この製造方法は、それぞれの機能性領域の各種粘着基材を一度に被着することを可能にするもので、その際、機能性領域に被着した粘着基材がそれ以降の被着ステップで損傷するリスクにさらされることがないようにする。たとえば、被着後の粘着基材が次のスクリーンに密着して、次の機能性領域の粘着基材の被着を行うことができる。
【0017】
さらに、シルクスクリーン印刷の1回のステップによるこの方法は、製造時間、必要なマンパワー、したがって製造コストを減らすことができる。
【0018】
この変形形態によれば、本発明はまた、フレーム、有利には平行六面体のフレームであって、対向する2つの辺の内側面にそれぞれ向かい合わせに横断方向に設けられた少なくとも2つの平行な切欠きを有するフレームを備えるシルクスクリーン装置にも関する。装置は、その少なくとも2つの切欠きと協働するための少なくとも1つの分離板を備えることによって、マスクの機能性領域を画定する。有利には、分離板は、切欠きのある対向する2つの辺に対して垂直に設けられる。
【0019】
好ましくは、装置は、マスクの形状および粘着基材の塗着ゾーンを画定するためにフレーム上に配置されたスクリーンを備える。有利には、スクリーンは、マスクの有効表面を画定する。
【0020】
図面は例として示すものであり、本発明を限定するものではない。図面は、本発明の理解を容易にするための原理的な概略図であり、必ずしも実際の適用時の縮尺に則ったものではない。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】第1の実施形態によるマスクの正面図である。
【
図2】第2の実施形態によるマスクの正面図である。
【
図3】第3の実施形態によるマスクの正面図である。
【
図4】第4の実施形態によるマスクの正面図である。
【
図5】第1の実施形態によるマスクの、ユーザー顔面への貼着の図である。
【
図8】第2および第4の実施形態による、マスクの製造方法に適合されたシルクスクリーン装置の図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の実施形態の精査に取りかかる前に、組み合わせて、または代替的に場合に応じて利用可能な任意選択の特徴を以下に挙げておく。
【0023】
有利には、粘着基材は、それだけでマスクと身体表面との間の接触を保持することができる。
【0024】
有利には、粘着基材には、有効組成物が充填されてよい。
【0025】
有利には、粘着基材は、機能性領域全体に広がり、それによって身体表面に対するマスクの正しい保持と、向かい合うターゲットゾーン全体のトリートメントとが果たされるようにすることができる。
【0026】
有利には、粘着基材は有効表面全体に広がる。有効表面とは、マスクの内側面の表面全体を意味する。有効表面は、身体表面に接触しているマスクの表面である。
【0027】
有利には、身体表面には顔面が含まれる。
【0028】
有利には、身体表面には首および/または胸が含まれる。
【0029】
有利には、マスクは、有利には快適さを目的とした貫通開口部であって、ユーザーの少なくとも口および/または目および/または鼻と向かい合わせに配置するための開口部を備える。
【0030】
有利には、機能性領域は、ターゲットゾーンと向かい合わせに、かつ矢状面によって規定される鉛直軸の両側に対称に広がり、顔面に対して対称にトリートメントを行うことでユーザーに満足のゆく結果をもたらす。
【0031】
有利には、機能性領域は、互いに平行に延びることで、シルクスクリーン印刷などによる製造の簡易性を得ることを可能にする。
【0032】
有利には、機能性領域は、矢状面によって規定される鉛直軸に対して垂直に延びる。
【0033】
有利には、機能性領域は隣接する。
【0034】
有利には、機能性領域同士は、5mm以下、好ましくは1mmの間隔が空けられる。
【0035】
有利には、支持シートは、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムまたはポリウレタン(PU)フィルムの中から選ばれた材料を含む。
【0036】
有利には、支持シートは、20から125μm、好ましくは20から80μm、好ましくは80μmの厚さを有する。
【0037】
有利には、支持シートは、軟質プラスチック素材の層を有する。
【0038】
有利には、粘着基材は0.5から3mmの厚さを有する。
【0039】
有利には、支持シートは、離隔した複数のガルバニ対を備え、それぞれのガルバニ対が陽極である第1の導電電極と陰極である第2の導電電極とを備える。
【0040】
有利には、ガルバニ対は、支持シートの内側面に設けられる。
【0041】
有利には、それぞれのガルバニ対の陽極は第1の金属を含み、それぞれのガルバニ対の陰極は、第1の金属とは異なる第2の金属を含み、第1の金属と第2の金属は、異なる標準電位を有する。
【0042】
有利には、ガルバニ対は、支持シートの内側面に設けられる。
【0043】
変形形態によれば、本発明は、先行する請求項のいずれか一項に記載のマスクの製造方法において、支持シートの内側面に、それぞれの有効領域の有効組成物が充填されている粘着基材を、有利にはシルクスクリーン印刷によって、被着するただ1つのステップを含むことを特徴とする方法に関する。
【0044】
有利には、方法は、被着ステップに先立って、支持シートの内側面に、有利には導電性インクの印刷によって、ガルバニ対を形成するステップを含んだステップを含む。
【0045】
変形形態によれば、本発明は、前述の方法を実施するための装置において、フレームの対向する2つの辺の内側面に互いに向かい合わせにそれぞれ設けられた少なくとも2つの平行な切欠きを有するシルクスクリーンフレームであって、その少なくとも2つの切欠きがその辺に対して横断方向に配置された、フレームと、その少なくとも2つの切欠きと協働して、マスクの機能性領域を分離するための少なくとも1つの分離板とを備えることを特徴とする装置に関する。
【0046】
有利には、装置は、少なくとも1つの溝を有する少なくとも1つのスキージであって、フレームおよび少なくとも1つの分離板と協働するように構成されたスキージを備える。
【0047】
本発明によるマスクは、内側面2とも呼ぶ第1の面と、外側面3とも呼ぶ第2の面とを有する支持シート1を備える。第1の面と第2の面は互いに反対側にある。内側面2は、ユーザーの肌に向き合うように用意される。好ましくは、内側面2は、ユーザーの身体表面に対して、直接であれ、間接的であれ、接触するように用意される。直接接触とは、内側面2が身体表面に貼着されることを意味する一方、間接接触の場合には、内側面2と身体表面との間に少なくとも1つの層または1つの要素が挟まれる。身体表面とは、ユーザーの皮膚膜、すなわち肌のことをいう。身体表面は、ユーザーの肌の様々な表面であることができる。
【0048】
本発明によれば、マスクは、有利には柔軟であり、より具体的には、支持シート1は柔軟な層である。その柔軟性は、周縁上の対向する2つの点を、支持シート1を傷めることなく合着できるほどである。そのため、本発明によるマスクは、マスクが貼着される対象の身体の貼着ゾーンに対して、とりわけユーザーの顔面の形状に対して容易に適応し、それによってマスクと肌との間で、十分な表面接触が果たされて効果的なケアが得られる。
【0049】
本発明によるマスクは、顔面のケアのために用意される。このマスクは、美容的および/または皮膚科学的用途を有することができる。このマスクは、顔面の少なくとも一部分に、好ましくは顔面全体に貼着されるように用意される。可能性によれば、マスクは、首の方へ、少なくとも部分的に首を覆うために、顔面の先まで延びることもできる。マスクは、累加的または代替的にデコルテの方へ、すなわち胸上部まで延びることもできる。
マスクは、顔半分用マスク、すなわち目の周囲を覆うマスクであろうと、図示したような人の顔面の大部分を覆うマスクであろうと、様々な形状をなすものであることができる。これは、支持シート1が、有利には少なくとも両目を露出させるための開口部4を備えた顔面マスクの形状を有することを意味する。
【0050】
既知の美容マスクは、ユーザーの肌に一定時間貼着させてケアを行う美容組成物である。組成物は、不織布、紙またはポリマーフィルムのような基質と組み合わされている。基質の利用は、ユーザーによる美容組成物の塗布を容易にする。一般に、基質には、美容組成物が含浸された上で販売用にパッケージングが施される。そうした製品の機能性は、主として美容組成物の機能性に依存し、より直接的には、その美容組成物に使用されている有効成分に依存する。このように、既知のマスクでは、トリートメントは、マスクの表面全体にわたって、すなわち美容組成物によるトリートメントを受ける肌の表面全体にわたって同一である。
【0051】
本発明において特徴的なこととして、本発明のマスクの内側面2は、身体表面と表面接触するように用意されるマスクの表面に対応する有効表面を有する。有効表面には、機能性領域と呼ぶ少なくとも2つの領域6、7、8、13が含まれる。機能性領域と呼ぶ領域は、身体表面のターゲットゾーン16、17、18に貼着されるように用意される。それぞれの機能性領域6、7、8,13は、少なくとも1つの有効要素を含んだ異なる有効組成物を含む。そのため、それぞれの機能性領域は、対応する身体表面のターゲットゾーンに対して個別的なケアを与えることができる。有効組成物は、肌の表面へ、さらに受動的移行によって表皮の上部層を通して送達される。
【0052】
機能性領域6、7,8は、マスクの目的であるトリートメントの対象となるターゲットゾーンに適合した様々な形状をなすものであることができる。
【0053】
本発明の目的により、顔面のそれぞれのゾーンのトリートメントを、たとえば額および口周りのシワ対策の組成物、目の下のクマ対策の組成物、頬のためのクーデクラ(coup d‘eclat)およびアンチインパーフェクション(anti-imperfections)組成物などによって、すべて同時に一挙に行うことが可能となる。
【0054】
図1および3に示した第1の実施形態によれば、機能性領域6、7、8、13は、トリートメントを行うターゲットゾーン16,17、18に対して相補的な形状を有する。好ましくは、機能性領域は、矢状面によって規定される鉛直軸10の両側に対称に広がる。鉛直軸10は、マスクを額から顎まで縦断する。
【0055】
図2および4に示した第2の実施形態によれば、機能性領域6、7、8、13は、互いに平行に延びる。機能性領域は、有利には互いに平行な帯状をなす。帯は、前述の鉛直軸10に対して横断方向に延びる。
【0056】
この実施形態によれば、機能性領域6、7、8、13は、近接したものであっても、間隔を空けたものであってもよい。
【0057】
有利には、それぞれの機能性領域は、マスクを肌に接した状態に保持することなどを目的とした、粘着基材5を含む。
【0058】
好ましくは、粘着基材5は、0.5から3mmの厚さを有する。
【0059】
粘着基材5は柔軟であり、すなわち、粘着基材5は、支持シート1の柔軟性を変えることがないように構成される。基材は、粘着性と称されるものであり、すなわち、基材は、ユーザーの肌に対してマスクを保持するように構成される。好ましくは、マスクは、粘着基材5によってのみ肌に接した状態で保持される。粘着基材5は、それが貼着された肌に一時的に密着または粘着させるためのものである。そのため、粘着基材5は、アクリル酸、ポリアクリレート、ポリイソブチレン、ポリビニルピロリドン、シリコーンの中から選ばれる少なくとも1つの粘着材を含む。一例として、基材は、C/5法で測定して1から150Kの間、好ましくは100Kから150K、より好ましくは125KcPsの粘度を有する。
【0060】
粘着基材5は、各機能性領域6、7、8、13の内側面2全体を覆う。好ましくは、よりよい保持が得られるようにするため、粘着基材5は、内側面2の有効表面の全体に存在する。
【0061】
有効組成物は、ユーザーの肌4に投与するための少なくとも1つの有効要素を含む。有効要素とは、ユーザーに対して治療的または美容的効果を有する物質をいう。
【0062】
本発明によるマスクは、少なくとも2つの異なる有効組成物を含み、そのそれぞれがマスクの機能性領域レベルに案配される。マスクは、可能性に応じて、機能性領域の数と同じ数の有効組成物を含む。
【0063】
好ましい可能性によれば、有効組成物は粘着基材と混合される。すなわち、マスクは、異なる有効組成物を含むため、少なくとも2つの異なる粘着基材を含むことになる。
【0064】
支持シート1は、紙、プラスチックまたは水に不溶のポリマー、織物(織布など)および不織物(不織布)のような様々な材料からなるものであることができる。支持シートは、包帯やテーピングに広く使われている生地材料のような、木綿または合成繊維の層のような(それだけに限らない)「呼吸する」材料を含むことができる。支持シート1は、有利にはポリエチレンテレフタレート(PET)またはポリウレタン(PU)製である。好ましくは、支持シート1は柔軟なフィルムである。
【0065】
好ましくは、支持シート1は、20μmから125μm、好ましくは80μmの厚さを有する。
【0066】
支持シート1の柔軟性は、貼着対象の身体の貼着ゾーンの形状に合わせることを可能にする。
【0067】
有利には、支持シート1は、ユーザーの快適さを目的とした貫通開口部4を備える。貫通開口部は、マスクの形状に応じて目、および/または唇もしくは口および/または鼻と向かい合わせに配置されるものとして用意される。貫通開口部4は、目の形に対応して支持シート1に形成された穴である。唇に関しては、開口部4は、支持シート1に口の形に形成された穴であっても、ユーザーが口を開けることができるように支持シート1を貫通した単なるスリットであってもよい。鼻に関しては、開口部4は、支持シート1に鼻の形に形成された穴であっても、鼻の先を通せるように支持シート1を貫通したスリットまたは切取り線12、14であってもよい。
【0068】
図3および4に示した実施形態によれば、マスクは、散在する複数のガルバニ対11を備え、それぞれのガルバニ対は、陽極である第1の導電電極と陰極である第2の導電電極とを備える。ガルバニ対11は、支持シート1の内側面2に配置される。
【0069】
本明細書で使用される電気の発生とは、第1の導電電極と第2の導電電極との間でマスクが貼着された肌を自由電子が通り抜けることができることを意味する。この自由電子の流れは、肌に対する刺激に関してそれ自体が効果をもつことに加え、有効組成物の移動、より具体的には有効要素の肌への移動、さらには肌を貫く移動を改善する。
【0070】
それぞれのガルバニ対の陽極の第1の金属と陰極の第2の金属は、異なる標準電位を有するように選択される。使用時には、肌は、陽極と陰極との間の導電性を提供し、それによって肌を通した微小電流の流れを可能にする。陽極を形成する第1の金属として亜鉛を、陰極を形成する第2の金属として塩化銀を使用する場合は、およそ40mAの微小電流を発生させることができる。
【0071】
有利には、第1の金属は、肌と接することで酸化し、それによって第2の金属とガルバニ対を作り出すように構成される。
【0072】
ガルバニ対をもたらす材料の例としては、これだけに限らないが、銀亜鉛、酸化亜鉛-銀、ハロゲン化亜鉛-銀、塩化亜鉛-銀、臭化亜鉛-銀、ヨウ化亜鉛-銀、およびフッ化亜鉛-銀が挙げられる。
【0073】
有利には、マスクは受動素子であり、すなわち外部電源を含むものでも、外部電源と接続されるものでもない。ガルバニ対11の電極間を流れる電流は、局所的に自己発電される。
【0074】
導電電極は、当業において既知の適合したあらゆる被着技術を用いて支持シート1に付着させることができる。たとえば、第1の導電電極および第2の導電電極のいずれか一方またはその両方は、金属箔、糸もしくはメッシュ、または金属で被覆した織物、または金属ならびにその酸化物、ハロゲン化物および硫化物で被覆した織物のような別の材料であることができる。
【0075】
変形形態として、第1の導電電極および第2の導電電極は、当業において既知であるような化学的被着のための自己触媒めっきや電気化学的被着のための電着のような化学的被着または電気化学的被着を用いて、支持シート1に被着することができる。第1の導電電極および第2の導電電極は、シルクスクリーン印刷、スプレー噴射、グラビア印刷、レーザー印刷、パッド印刷、ドットマトリックス印刷、浸漬、真空蒸着またはその他の印刷もしくは転写の方法などによる物理的被着によって、支持シート1に被着することもできる。
【0076】
本発明の好ましい実施形態によれば、導電電極は、シルクスクリーン印刷のためのシルクスクリーンインクまたはレーザー印刷のためのジェットレーザー印刷インクのような、材料の被着方法にふさわしいインクにガルバニ材料を配合することで作ることができ、溶剤、結合剤または可塑剤のような成分を含むことができる。
【0077】
本発明によるマスクに使用されるガルバニ対11のサイズは、個別の用途次第であることができる。美容目的でのマスクの使用に適した実施形態では、ガルバニ対は、典型的にはおよそ4cm2を超えない面積を占める。人の顔面などでの使用に適したものであるためには、ガルバニ対を形成する金属要素は、典型的には正方形でない形状をなす。その形状は、マスクを貼着する肌の個別の表面に適合するために、楕円形またはその他の形状であることができる。
【0078】
別の実施形態では、それぞれのガルバニ対11は、およそ2cm2を超えない面積、たとえば1cm2を超えない面積を占める。各ガルバニ対の全体の大きさは、およそ0.01cm2からおよそ10cm2の範囲で変動し得る。
【0079】
ガルバニ対11は、それぞれが互いに散在していること、すなわち個々のガルバニ対が切り離されており、互いが接していないことを条件に、いくつかのやり方で配置されることができる。ガルバニ対は、電気の密度を上げ、または下げるように希望に合わせて配置することができる。
【0080】
有利には、有効組成物を含む粘着基材5は、使用前のその酸化を防ぐため、ガルバニ対の第1の金属を覆わない。有利には、少なくとも第1の金属は、肌に接触する。
【0081】
有利な可能性によれば、支持シート1の外周、周縁は、凹形などをなすいくつかの切込み9を備える。これらの切込み9は、支持シート1とユーザーの肌との接触をよくするために、支持シート1を部分的に曲げるように適合される。
【0082】
本発明によるマスクは、支持シート1を被覆するため、とりわけマスクの使用前に粘着基材5を被覆するための、除去可能な剥離紙を備えることができる。裏紙は、典型的にはポリマーシートまたはポリマーを被せた紙もしくは織物であり、使用される粘着基材に対しては粘着力が弱いため、ケア用マアスクを傷めることなしに、その使用前に容易に取り去ることができる。剥離紙のために典型的に使用されるポリマーの例としては、シリコーンやポリエチレンがある。
【0083】
本発明の変形形態によれば、製造方法は、複数の機能性領域に対して粘着基材5を被着するただ1つのステップを含む。
【0084】
製造方法は、粘着基材5の被着ステップに先立ち、ガルバニ対11の形成ステップを場合によって含む。ガルバニ対11は、支持シート1の内側面2に形成される。ガルバニ対11の形成は、有利には前述の方法によって行われる。好ましくは、ガルバニ対11は、導電性インクの印刷、特にシルクスクリーン印刷によって形成される。
【0085】
第1の可能性によれば、粘着基材5の被着は、デジタル印刷によって行われる。好ましい第2の可能性によれば、被着は、シルクスクリーン印刷によって行われる。この種の被着は、迅速性およびコスト面で優位性をもつ。
【0086】
シルクスクリーン印刷による粘着基材5の被着ステップは、マスクの機能性領域6、7、8、13を分けるための少なくとも1つの分離板25が装備されたシルクスクリーンフレーム19の、マスクの支持シート11への装着を含む。粘着基材5の被着ステップは次いで、機能性領域6、7、8、13のそれぞれに対する有効組成物と混合した粘着基材5の塗着であって、有利には同時に行われる塗着を含む。有利には、フレーム19および分離板25に対して相補的な形状のスキージ23によって、マスクの各機能性領域6、7、8、13に対する有効組成物を含む粘着基材5の同時塗着が可能となる。
【0087】
この製造方法は、複数の機能性領域6、7、8、13を備える本発明によるマスクを、ただ1つのステップのシルクスクリーン印刷で行うことができるという点において、とりわけ効率的である。そのため、製造時間は大幅に短縮される。さらに、各機能性領域6、7、8、13の粘着基材5の塗着を同時に行うことにより、シルクスクリーン印刷の方法で従来用いられてきた後続のスクリーンがある場合の、粘着基材5の付着のリスクを回避することができる。
【0088】
本発明のこの変形形態では、シルクスクリーン法を実施するための装置が想定される。この装置は、有利には平行六面体である形状のシルクスクリーンフレーム19を備える。フレームは、2つずつが平行で対向する4つの辺を備える。装置は、フレーム19内に張られたスクリーン(図示せず)を備える。スクリーンは、ステンシルと同じように、切り取られたゾーンと残されたゾーンを含む。有利には、スクリーンは、マスクの形状と相補的な切り取られたゾーンと残されたゾーンとを有する。たとえば、残されたゾーンは、マスクの貫通開口部4および/またはガルバニ対11に対応し、塗着される粘着基材5がそれらのゾーンを覆わないようにする。好ましくは、スクリーンは、マスクの有効表面を画定する。フレーム19は、フレーム19の対向する辺21のうちの2つの辺の内側面22に、分離板25を受けるように設けられた切欠き20を有する。切欠き21は、フレーム19の対向する辺21のうちの2つの互いに向かい合わせの内側面22に振り分けられる。切欠き20は互いに平行であり、切欠きが形成された辺21に対して横断方向に延びる。分離板25は、取外し可能な要素であり、スキージ23によって変形されないだけの十分な剛性を有し、切欠き20が付いた2つの辺に対して横断方向に、かつ互いに平行に配置されるように用意される。スキージ23は、分離板25と協働するための溝24を備える。切欠き20の間隔は、2つの分離板25の間隔または分離板25とフレーム19との間隔に対応する。この間隔は、機能性領域6、7、8、13の幅に対応する。
図8は、本発明のこの変形形態による装置を表している。
【0089】
図1には、第1の実施形態によるマスクを示す。マスクは、ユーザーの顔面の大半を覆うように用意される。マスクは、貫通開口部4、特に第1の開口部4aおよび第2の開口部4bを備えることで、マスク使用時にユーザーの目が覆われることがないようにすることができる。支持シート1は、マスク使用時にユーザーの口が覆われるのを防ぐための、第3の開口部4cをさらに備える。支持シート1は、人の鼻の下部の形をした切取り線12をさらに備える。切取り線12は、ユーザーの鼻の下部の周りに支持シート1を位置決めすることを可能にする。
【0090】
マスクは、6つの機能性領域6、7、8、13を備え、
- 機能性領域6aおよび6bは、こめかみに相当するターゲットゾーン16に貼着されるように用意される。機能性領域6aおよび6bは、同一の有効組成物を含み、矢状面に沿って延びる鉛直軸10の両側に対称に配置される。
- 機能性領域7は、額および目の下に相当するターゲットゾーン17に貼着されるように用意される。機能性領域7は、同一の有効組成物を含み、矢状面に沿って延びる鉛直軸10の両側に対称に配置された2つのサブ領域7a、7bを備える。
- 機能性領域8aおよび8bは、頬に相当するターゲットゾーン18に貼着されるように用意される。機能性領域8aおよび8bは、同一の有効組成物を含み、矢状面に沿って延びる鉛直軸10の両側に対称に配置される。
- 機能性領域13は、顎に相当するターゲットゾーン19に貼着されるように用意される。機能性領域13は、同一の有効組成物を含み、矢状面に沿って延びる鉛直軸10の両側に対称に配置された2つのサブ領域13a、13bを備える。
【0091】
機能性領域は、互いに最大5mm、好ましくはむしろ1mm程度の間隔が空けられ、ケア同士の近接性を得ることで肌の表面全体のトリートメントが可能とされる。
【0092】
この実施形態によれば、機能性領域は、デジタル印刷によって形成される。
【0093】
図2には、第2の実施形態によるマスクを示す。マスクは、ユーザーの顔面の大半を覆うように用意される。マスクは、
図1について説明したものと似通った形状をなす。マスクは、貫通開口部4、特に目のための第1の開口部4aおよび第2の開口部4b、口のための第3の開口部4c、鼻の先のための開口部4dを備える。支持シート1は、鼻の両側の長手方向部分の形状を有する切取り線14をさらに備え、それによってユーザーの鼻に対する支持シート1の位置決めが可能となる。
【0094】
マスクは、4つの機能性領域6、7、8、13を備え、
- 機能性領域6は、こめかみおよび額に相当するターゲットゾーン16に貼着されるように用意される。機能性領域6は、矢状面に沿って延びる鉛直軸10に対して、好ましくは垂直をなして、ほぼ横断方向に延びる。
- 機能性領域7は、目の下および鼻の上に相当するターゲットゾーン17に貼着されるように用意される。機能性領域7は、矢状面に沿って延びる鉛直軸10に対して、好ましくは垂直をなして、ほぼ横断方向に延びる。
- 機能性領域8は、頬に相当するターゲットゾーン18に貼着されるように用意される。機能性領域8は、矢状面に沿って延びる鉛直軸10に対して、好ましくは垂直をなして、ほぼ横断方向に延びる。
- 機能性領域13は、顎に相当するターゲットゾーン19に貼着されるように用意される。機能性領域13は、矢状面に沿って延びる鉛直軸10に対して、好ましくは垂直をなして、ほぼ横断方向に延びる。
【0095】
機能性領域は、シルクスクリーン印刷による製造方法では、分離板の存在によって互いに間隔が空けられる。この実施形態によれば、機能性領域は、シルクスクリーン印刷によって形成される。
【0096】
図3および
図4はそれぞれ、
図1および
図2の実施形態であって、前述のようなガルバニ対11をさらに備えた実施形態に対応している。
【0097】
図6には、
図1または2の実施形態によるマスクの断面図が示されており、この図では上から下に、外側に向けられることから外側面3である第2の面と、ユーザーの身体表面に、したがって内側に向けられる内側面2である第1の面とを有する支持シート1を見て取ることができる。内側面2は、ユーザーの肌と接触するための有効組成物12を含んだ粘着基材11で覆われる。
【0098】
図7には、
図3または4の実施形態によるマスクの断面図が示されており、この図では上から下に、外側面3と、散在するガルバニ対11を受ける内側面2とを有する支持シート1を見て取ることができる。内側面2は、ユーザーの肌と接触するための有効組成物12を含んだ粘着基材11によって覆われるが、ガルバニ対は覆われない。
【符号の説明】
【0099】
1 支持シート
2 内側面
3 外側面
4 貫通開口部
5 粘着基材
6a、6b 機能性領域
7a、7b 機能性領域
8a、6b 機能性領域
9 切込み
10 鉛直軸
11 ガルバニ対
12 切取り線
13a、13b 機能性領域
14 切取り線
16a、16b ターゲットゾーン
17a、17b ターゲットゾーン
18a、18b ターゲットゾーン
19 フレーム
20 切欠き
21 対向する辺
22 内側面
23 スキージ
24 溝
25 分離板