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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023002979
(43)【公開日】2023-01-11
(54)【発明の名称】浴槽洗浄装置
(51)【国際特許分類】
   A47K 3/00 20060101AFI20221228BHJP
   B08B 3/02 20060101ALI20221228BHJP
【FI】
A47K3/00 Q
B08B3/02 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021103867
(22)【出願日】2021-06-23
(71)【出願人】
【識別番号】000004709
【氏名又は名称】株式会社ノーリツ
(74)【代理人】
【識別番号】100089004
【弁理士】
【氏名又は名称】岡村 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】藤原 克博
(72)【発明者】
【氏名】小幡 恭士
(72)【発明者】
【氏名】中塚 悠介
(72)【発明者】
【氏名】濱田 誠
【テーマコード(参考)】
3B201
【Fターム(参考)】
3B201AA33
3B201AB53
3B201BB22
3B201BB62
3B201BB82
3B201BB92
3B201BB94
3B201CD42
3B201CD43
(57)【要約】
【課題】電磁弁や洗剤混合部を含む剤洗浄機能ユニットと貯留タンクの連結構造と、洗浄機能ユニットとポンプの連結構造を簡単化すること。
【解決手段】 洗浄ノズル(5)に湯水を供給する湯水通路(23,27)の途中に設けられ且つ湯水通路の上流からの湯水を貯留可能な貯留タンク(22)と、この貯留タンク(22)の湯水を洗浄ノズル(5)に送給可能なポンプ(28)を備える浴槽洗浄装置(10)において、 この浴槽洗浄装置(10)は、電磁弁(25a,25b)や洗剤混合部(6a)をケース(33)内に収納した洗浄機能ユニット(6)を備え、貯留タンク(22)の下側にポンプ(28)が配設され、洗浄機能ユニット(6)と貯留タンク(22)は第1嵌合機構(45)により連結されると共に洗浄機能ユニット(6)とポンプ(28)は第2嵌合機構(51)により結合されている。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄ノズルに湯水を供給する湯水通路の途中に設けられ且つ湯水通路の上流からの湯水を貯留可能な貯留タンクと、この貯留タンクの湯水を洗浄ノズルに送給可能なポンプを備える浴槽洗浄装置において、
前記浴槽洗浄装置は、電磁弁や洗剤混合部をケース内に収納した洗浄機能ユニットを備え、
前記貯留タンクの下側にポンプが配設され、前記洗浄機能ユニットと貯留タンクは第1嵌合機構により連結されると共に前記洗浄機能ユニットとポンプは第2嵌合機構により結合されていることを特徴とする浴槽洗浄装置。
【請求項2】
前記第1嵌合機構は、前記貯留タンクに形成された第1嵌合凸部又は第1嵌合凹部と、前記洗浄機能ユニットの前記ケースの一側面の上部に形成されて前記第1嵌合凸部又は第1嵌合凹部が嵌合される第1嵌合凹部又は第1嵌合凸部とを有することを特徴とする請求項1に記載の浴槽洗浄装置。
【請求項3】
前記第2嵌合機構は、前記ポンプに形成された第2嵌合凸部又は第2嵌合凹部と、前記洗浄機能ユニットの前記ケースの一側面の下部に形成されて前記第2嵌合凸部又は第2嵌合凹部が嵌合される第2嵌合凹部又は第2嵌合凸部とを有することを特徴とする請求項1に記載の浴槽洗浄装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴槽洗浄装置に関し、特に洗浄機能ユニットと貯留タンクの連結構造と、洗浄機能ユニットとポンプの連結構造を簡単化したものに関する。
【0002】
浴槽洗浄装置としては、上水源から供給される水又は給湯機から供給される湯水を貯留タンクに貯留し、この貯留部タンクの湯水をポンプで加圧して洗剤とともに浴槽側の噴射ノズルから浴槽の内面へ噴射することで浴槽の内面を洗浄する方式のものが広く採用されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、貯留タンクと、ポンプと、洗剤混合部と、バルブ類とをケーシング内に収納した浴槽洗浄装置が開示されている。
特許文献2には、貯留タンクとポンプとバルブ類を含む本体ユニットを浴室の天井裏に設置し、洗浄液生成ユニットを浴室内に設けた浴槽洗浄装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-74268号公報
【特許文献2】特開2018-175000号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の浴槽洗浄装置においては、浴槽洗浄装置の貯留タンク、ポンプ、バルブ類、洗剤供給系等の構成機器を、関連する機器ごとに纏めてユニット化するという思想がなかったため、各機器を支持する構造や機器同士を連結する構造が複雑化し、全体として大型化し、浴槽洗浄装置の組立てコストも高価になっていた。
【0006】
本発明の目的は、電磁弁や洗剤混合部を含む剤洗浄機能ユニットと貯留タンクの連結構造と、洗浄機能ユニットとポンプの連結構造を簡単化することである。
【0007】
請求項1の浴槽洗浄装置は、 洗浄ノズルに湯水を供給する湯水通路の途中に設けられ且つ湯水通路の上流からの湯水を貯留可能な貯留タンクと、この貯留タンクの湯水を洗浄ノズルに送給可能なポンプを備える浴槽洗浄装置において、 前記浴槽洗浄装置は、電磁弁や洗剤混合部をケース内に収納した洗浄機能ユニットを備え、 前記貯留タンクの下側にポンプが配設され、前記洗浄機能ユニットと貯留タンクは第1嵌合機構により連結されると共に前記洗浄機能ユニットとポンプは第2嵌合機構により結合されていることを特徴としている。
【0008】
上記の構成によれば、電磁弁や洗剤混合部をケース内に収納した洗浄機能ユニットを設け、貯留タンクの下側にポンプが配設され、洗浄機能ユニットと貯留タンクは第1嵌合機構により連結されると共に洗浄機能ユニットとポンプは第2嵌合機構により結合されているため、洗浄機能ユニットと貯留タンクの連結構造と洗浄機能ユニットとポンプの連結構造が簡単化し、洗浄機能ユニットの組立て作業と、洗浄機能ユニットと貯留タンクの連結作業と、洗浄機能ユニットとポンプの連結作業が簡単になる。
【0009】
請求項2の浴槽洗浄装置は、請求項1の発明において、前記第1嵌合機構は、前記貯留タンクに形成された第1嵌合凸部又は第1嵌合凹部と、前記洗浄機能ユニットの前記ケースの一側面の上部に形成されて前記第1嵌合凸部又は第1嵌合凹部が嵌合される第1嵌合凹部又は第1嵌合凸部とを有することを特徴としている。
【0010】
上記の構成によれば、第1嵌合機構は、貯留タンクに形成された第1嵌合凸部又は第1嵌合凹部と、洗浄機能ユニットのケースの一側面の上部に形成された第1嵌合凹部又は第1嵌合凸部とを有するため、第1嵌合機構の連結や連結解除を簡単に行うことができる。
【0011】
請求項3の浴槽洗浄装置は、請求項1の発明において、前記第2嵌合機構は、前記ポンプに形成された第2嵌合凸部又は第2嵌合凹部と、前記洗浄機能ユニットの前記ケースの一側面の下部に形成されて前記第2嵌合凸部又は第2嵌合凹部が嵌合される第2嵌合凹部又は第2嵌合凸部とを有することを特徴としている。
【0012】
上記の構成によれば、第2嵌合機構は、ポンプに形成された第2嵌合凸部又は第2嵌合凹部と、前記洗浄機能ユニットの前記ケースの一側面の下部に形成された第2嵌合凹部又は第2嵌合凸部とを有するため、第2嵌合機構の連結や連結解除を簡単に行うことができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、上記のような種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施形態に係る給湯装置と浴槽と浴槽洗浄装置等の構成図である。
図2】浴槽洗浄装置の洗浄ユニットの正面から視た構成図である。
図3】洗浄ユニットの平面図である。
図4】洗浄機能ユニットと貯留タンクとポンプ等の背面図である。
図5】貯留タンクとポンプの背面図である。
図6】洗浄機能ユニットの背面側から視た斜視図である。
図7】貯留タンクに形成された第1嵌合凸部等の斜視図である。
図8】洗浄機能ユニットのケースに形成された第1嵌合凹部等の斜視図である。
図9】ポンプに形成された第2嵌合凸部の斜視図である。
図10】洗浄機能ユニットのケースに形成された第2嵌合凹部の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明を実施するための形態について図面に基づいて説明する。
図1に示すように、浴槽1には、浴槽1の湯張りや追焚きのための給湯装置2が湯張り追焚き配管3を介して接続され、配管3は浴槽1の循環アダプタ1aに接続されている。また、浴槽1の底部には、湯水を自動排水するための排水栓4であって操作部4aで操作可能な排水栓4と、洗剤と湯水を散布して浴槽1を洗浄するための洗浄ノズル5が配設されている。浴槽1には蓋(図示略)が被せられている。
【0016】
浴槽1の近傍には、浴槽洗浄装置10が配設されている。この浴槽洗浄装置10は、洗浄ノズル5に洗剤と湯水を供給する洗浄機能ユニット6と、洗剤を貯留する洗剤タンク7と、洗浄用の湯水を貯留する貯留タンク22と、貯留タンク22に接続され且つ貯留タンク22内の湯水を加圧して洗浄ノズル5へ送給するポンプ28を有する。
【0017】
洗浄機能ユニット6には、洗剤タンク7から洗剤を供給するための洗剤配管7aと、給湯装置2から湯水を供給するための給湯配管2aが接続されている。洗剤タンク7にはレベルセンサ7bが設けられ、その検出信号は電源通信ユニット8へ供給される。また、例えば浴室の天井に配設された電源通信ユニット8は、洗浄機能ユニット6の内部の機器に信号線等により接続されている。
【0018】
給湯装置2は、上水Wを受けて、例えば燃料の燃焼熱を利用して加熱した湯水を給湯する燃焼式給湯装置であるが、ヒートポンプ式熱源機を有する給湯装置等であってもよい。給湯装置2には、湯張り運転や追焚き運転の開始操作、給湯設定温度の設定操作等を行うための浴室リモコン11や台所リモコン12が通信可能に接続されている。また、浴槽洗浄装置10による洗浄運転の開始操作等を行うための洗浄リモコン13が電源通信ユニット8の制御部21に接続されている。
【0019】
給湯装置2と電源通信ユニット8は、電力供給用の電源コードと通信用コードとを束ねたコード8bによって接続され、洗浄リモコン13は、給湯装置2と電源通信ユニット8を介して浴槽洗浄装置10と通信可能である。また、台所リモコン12及び浴室リモコン11も、浴槽洗浄装置10と通信可能である。台所リモコン12は、タッチ操作可能な表示部12aと音声出力部12bを有する。洗浄リモコン13は、2桁の数字の表示部13aと音声出力部13bを有する。
【0020】
台所リモコン12と洗浄リモコン13は、浴槽洗浄装置10による洗浄運転の開始操作を行うための操作端末である。尚、浴室リモコン11からも浴槽洗浄装置10による洗浄運転の開始操作を行うことができる。
【0021】
浴槽洗浄装置10の洗浄機能ユニット6は、給湯配管2aに接続され且つ貯留タンク22に湯水を供給する湯水供給管23(湯水通路の一部に相当する)であって、2本の分岐通路23a,23bを有する湯水供給管23と、この湯水供給管23に介装されたフィルタ24と、一方の分岐通路23aに上流側から順に介装された電磁開閉弁25a及び定流量弁26aと、他方の分岐通路23bに上流側から順に介装された電磁開閉弁25b及び定流量弁26bを有する。分岐通路23a,23bの下流端が貯留タンク22に接続されている。
【0022】
洗浄機能ユニット6は、さらに、ポンプ28から洗浄ノブル5まで延びる吐出配管27(湯水通路の一部に相当する)と、この吐出配管27に上流側から順に介装された2つの逆止弁30と、流量センサ31と、サーミスタ29と、洗剤供給管7aが接続されたオリフィス32等を有する。洗剤タンク7から延びる洗剤供給管7aには電磁開閉弁7cが介装されており、洗剤供給管7aと電磁開閉弁7cとオリフィス32が洗剤混合部6aに相当とする。
【0023】
合成樹脂製の貯留タンク22には、低水位と高水位を検出可能なフロート式の水位検知計34(水位検知手段)が設けられ、その検出信号は制御部21に供給される。 貯留タンク22にはオーバーフロー口22b(図1参照)も設けられている。
【0024】
制御部21は、例えば演算部と記憶部と入出力部と時計回路を備えたマイクロコンピュータを備えており、記憶部に格納された制御プログラム等に基づいて洗浄運転に関連する機器や排水栓4を制御する。この制御部21は、洗浄運転では、排水栓4を開け、湯水供給管23や洗剤供給管7aの電磁開閉弁25a,25b,7c等の開閉やポンプ28の駆動等を制御すると共に、洗浄運転の開始時刻又は終了時刻、洗浄コース、洗浄運転の回数(自動洗浄回数)等を含む洗浄運転履歴を記憶する。
【0025】
洗浄運転に関して、台所リモコン12又は洗浄リモコン13等の操作端末の操作によって浴槽洗浄装置10による洗浄運転の開始操作が行われると、制御部21は排水栓4を開き、貯留タンク22に湯水を貯めながら、ポンプ28を駆動して洗浄ノズル5に供給する湯水に洗剤を混合し、洗浄ノズル5から洗剤と湯水を散布する。
【0026】
1回の洗浄処理は、初期の湯水のみでの濯ぎ洗浄(数10秒)と、その後洗剤入り湯水を用いた複数回の洗浄及び待機動作と、最後の湯水のみでの濯ぎ洗浄(数10秒)とを含む。洗浄及び待機動作は、数秒間の洗剤入り湯水を用いた洗浄動作と、この洗浄動作に続く約数10秒間の待機動作とを含むものである。
【0027】
前記定流量弁26a,26bの流量は、例えば夫々5L/min、ポンプ28の吐出量は例えば6.5L/minであり、貯留タンク22内の水位が低水位になると、電磁開閉弁25a,25bが両方とも開弁されて10L/minの流量で湯水が供給され、また、貯留タンク22内の水位が高水位になると、電磁開閉弁25a,25bの一方が閉弁されて5L/minの流量で湯水が供給される。
【0028】
図2に示すように、洗浄機能ユニット6は、合成樹脂製の直方体状のケース33の内部に、電磁開閉弁25a,25b、定流量弁26a,26b、サーミスタ29、2つの逆止弁30、流量センサ31、洗剤混合部6a等を収納してユニット状に構成されている。
【0029】
洗浄機能ユニット6のケース33の上部の内部には、湯水供給管23の2つの分岐通路23a,23bに夫々介装された電磁開閉弁25a,25b及び定流量弁26a,26bが装着されている。ケース33の中段部の内部には洗剤混合部6aが装着され、ケース33の下部の内部には、サーミスタ29と2つの逆止弁30と流量センサ31等が装着されている。尚、合成樹脂ブロック39には、オリフィス32や洗剤通路が形成されると共に電磁弁7cが組み込まれている。尚、ケース33の中段部の内面には2本の補強リブ40が形成されている。
【0030】
洗浄機能ユニット6の上部の右側には貯留タンク22が配設され、この貯留タンク22の蓋部材22cには、2つの分岐通路23a,23bに夫々接続され且つ貯留タンク22に湯水を供給するための給水口42a,42bが設けられている。
分岐通路23a,23bの下流部分がパイプ材41a,41bで構成され、パイプ材41a,41bの下流端が給水口42a,42bに夫々外嵌状に接続されている。
【0031】
貯留タンク22の底板22dの中央部には吐出口(図示略)が形成され、この吐出口にポンプ28が接続され、このポンプ28の吐出部から吐出配管27が延びている。このポンプ28は貯留タンク22から吸入した湯水に洗剤を混合して吐出配管27を介して洗浄ノズル5に吐出する。貯留タンク22の内部には、気泡の発生を抑制するため、湯水通過可能に仕切る1対の仕切板44a,44bが設けられている。
【0032】
次に、洗浄機能ユニット6と、貯留タンク22と、ポンプ28を連結する構造について、図4図10に基づいて説明する。
図4は、洗浄機能ユニット6と貯留タンク22とポンプ28の背面図であるため、図4図10において符号Rを右方、符号Lを左方として説明する。
【0033】
洗浄機能ユニット6と貯留タンク22は第1嵌合機構45により連結されると共に洗浄機能ユニット6とポンプ28は第2嵌合機構51により結合されている。
【0034】
第1嵌合機構45は、貯留タンク22の左側面の上端部に左側面から左方へ突出状に形成された第1嵌合凸部46と、洗浄機能ユニット6のケース33の一側面(右側面)の上端部に形成されて第1嵌合凸部46が上方から嵌合される第1嵌合凹部47とを有する。
【0035】
第1嵌合凸部46は、図7に示すように水平断面がT形に形成されている。第1嵌合凹部47は、図8に示すように水平断面がT形の縦溝であって底面47a付きの縦溝で形成されている。第1嵌合凸部46が第1嵌合凹部47に上方から嵌合された状態では、第1嵌合凸部46の下端が底面47aで受け止められる。
【0036】
そして、第1嵌合凸部46の後方に所定距離離隔した部位にはビス穴48を有するビス用突起48が設けられ、第1嵌合凹部47の後方にはビス用突起48のビス穴48aに対向するビス穴49aを有するビス穴形成部49が設けられている。第1嵌合凸部46を第1嵌合凹部47に嵌合させた状態で、ビス用突起48とビス穴形成部49とにビス50 (図4参照)を螺合して洗浄機能ユニット6に対して貯留タンク22の離脱を禁止可能になっている
【0037】
尚、貯留タンク22の側面は、射出成形時の抜き勾配により鉛直に対し傾斜しており、ケース33の右側面には洗浄機能ユニット6に対して貯留タンク22が左右方向にガタつかないようにする為の複数の突起35が形成されている。
【0038】
第2嵌合機構51は、ポンプ28の左側面の下端部に左側面から左方へ突出状に形成された第2嵌合凸部52と、洗浄機能ユニット6のケース33の一側面(右側面)の下部に形成されて第2嵌合凸部52が嵌合される第2嵌合凹部54とを有する。
【0039】
図9に示すように、第2嵌合凸部52は、背中合せにした1対のL形片52a,52bからなり、1対のL形片52a,52bの間には過大な肉厚となって収縮量が大きくなるのを防止するスリット52cが形成されている。1対のL形片52a,52bの上端部には1対の被係止部53a,53bが形成されている。
【0040】
第2嵌合凹部54は、水平断面がL形の1対のI形片54a,54bで断面T形の凹部 55を形成している。1対のL形片52a,52bが第2嵌合凹部54の凹部55に嵌合した状態で、1対の被係止部53a,53bが1対のI形片54a,54bの上端で受け止められるように構成してある。
【0041】
以上説明した洗浄機能ユニット6と、貯留タンク22と、ポンプ28の配置関係とそれらを連結する構造の作用、効果について説明する。
電磁開閉弁25a,25bや定流量弁26a,26bや逆止弁30や流量センサ31や洗剤混合部6aをケース33内に収納した洗浄機能ユニット6を設け、貯留タンク22の下側にポンプ28が配設され、洗浄機能ユニット6と貯留タンク22は第1嵌合機構45により連結されると共に洗浄機能ユニット6とポンプ28は第2嵌合機構51により結合されている。
【0042】
それ故、洗浄機能ユニット6と貯留タンク22の連結構造と洗浄機能ユニット6とポンプ28の連結構造が簡単化し、洗浄機能ユニット6の組立て作業と、洗浄機能ユニット6と貯留タンク22の連結作業と、洗浄機能ユニット6とポンプ28の連結作業が簡単になる。
【0043】
第1嵌合機構45は、貯留タンク22に形成された第1嵌合凸部46と、洗浄機能ユニット6のケース33の一側面の上部に形成された第1嵌合凹部47とを有するため、第1嵌合機構45の連結や連結解除を簡単に行うことができる。
【0044】
第2嵌合機構51は、ポンプ28に形成された第2嵌合凸部52と、洗浄機能ユニット6のケース33の一側面の下部に形成されて第2嵌合凸部52が嵌合される第2嵌合凹部54とを有するため、第2嵌合機構51の連結や連結解除を簡単に行うことができる。
【0045】
次に、前記実施形態を変更する例について説明する。
(1)第1嵌合凸部46に代えて第1嵌合凹部47を形成し、第1嵌合凹部47に代えて第1嵌合凸部46を形成してもよい。
(2)第2嵌合凸部52に代えて第2嵌合凹部54を形成し、第2嵌合凹部54に代えて第2嵌合凸部52を形成してもよい。
【0046】
(3)前記実施例の浴槽洗浄装置10は、給湯装置2から供給される湯水を用いて洗浄を行う場合を例にして説明したが、上水源から供給される水を用いて洗浄を行う構成とすることもできる。
(4)その他、当業者ならば本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態をも包含するものである。
【符号の説明】
【0047】
1 浴槽
5 洗浄ノズル
6 洗浄機能ユニット
6a 洗剤混合部
10 浴槽洗浄装置
22 貯留タンク
23,27 湯水通路
28 ポンプ
33 ケース
45 第1嵌合機構
46 第1嵌合凸部
47 第1嵌合凹部
51 第2嵌合機構
52 第2嵌合凸部
54 第2嵌合凹部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10