(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023030037
(43)【公開日】2023-03-07
(54)【発明の名称】生活習慣改善の提供方法
(51)【国際特許分類】
G16H 20/00 20180101AFI20230228BHJP
【FI】
G16H20/00
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022200248
(22)【出願日】2022-12-15
(62)【分割の表示】P 2021554512の分割
【原出願日】2019-11-07
(71)【出願人】
【識別番号】522059874
【氏名又は名称】エーテンラボ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】長坂 剛
(57)【要約】 (修正有)
【課題】よりユーザビリティの向上を図る生活習慣改善方法を提供する。
【解決手段】複数のユーザがチャットコミュニケーション用インターフェースを介してコミュニケーションを行うチームに所属するユーザに対する生活習慣改善の提供方法であって、サーバ端末は、ユーザ端末から、ユーザによる所望のチームを選択する要求を受け付け、チームにユーザを登録し、ユーザ端末から、所定期間毎にユーザの生活習慣情報を受け付け、生活習慣情報を、サーバ端末のユーザデータ格納部に格納する。
【選択図】
図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザがチャットコミュニケーション用インターフェースを介してコミュニケーションを行うチームに所属するユーザに対する生活習慣改善の提供方法であって、
サーバ端末の制御部は、
ユーザ端末から、ユーザによる、生活習慣に関する目標に関連づけられる所望のチームを選択する要求を受け付け、
前記サーバ端末の記憶部に格納された、前記チームに関するデータに前記ユーザを登録し、
前記ユーザ端末から、前記ユーザにより入力された、所定期間毎の前記ユーザの生活習慣情報を受け付け、
前記生活習慣情報を、前記記憶部の前記ユーザに関するデータに関連づけて格納し、
前記生活習慣情報を、前記チャットコミュニケーション用インターフェースに表示させ、
前記ユーザ端末のユーザとは異なるユーザのユーザ端末から、前記異なるユーザにより入力された、前記生活習慣情報の表示に対して、前記生活習慣情報を入力したユーザが目標を達成したことを確認する所定のアクションを受け付け、
前記所定のアクションを受け付けることに応じて、前記生活習慣情報を入力したユーザが前記生活習慣に関する目標を達成したかを示す、目標の達成度に関する情報を、前記記憶部の前記チームに関するデータに記録し、
前記目標の達成度に関する情報を、前記チャットコミュニケーション用インターフェースに表示させる、生活習慣改善の提供方法。
【請求項2】
請求項1に記載の提供方法であって、
前記サーバ端末の制御部は、
前記ユーザ端末から、前記ユーザの生活習慣ログの表示要求を受付け、
前記生活習慣情報を基に生活習慣ログを生成し、
前記生活習慣ログを表示させる、
提供方法。
【請求項3】
請求項1に記載の提供方法であって、
前記生活習慣情報は、前記ユーザの歩数、体重、食事、消費カロリー及び睡眠のいずれかの情報を少なくとも含む、提供方法。
【請求項4】
請求項1に記載の提供方法であって、
生活習慣ログを所定の期間毎に生成する、提供方法。
【請求項5】
請求項1に記載の提供方法であって、
前記チームは、個人ユーザまたは法人ユーザにより生成され、
少なくとも複数のカテゴリのうちの一のカテゴリに関連付けられ、
前記カテゴリは、法人ユーザにより生成することが可能である、提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザに対する生活習慣改善の提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ユーザのスマートフォンやタブレット等のユーザ端末にインストールされるアプリケーションを介して、ユーザが指導者とコミュニケーションを行い、生活習慣を管理したり、改善したりするサービスが普及している。
【0003】
例えば、特許文献1において、情報処理サーバと情報処理端末装置との間で睡眠に関する質疑応答過程を含む認知行動療法に基づくセッションを実施する睡眠管理システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1は、チャットコミュニケーションインターフェースを介して質疑応答を繰り返しながら、ユーザに睡眠に関する情報を取得可能な点においてユーザビリティの向上を図っているが、実際上、纏まった質問を受けたユーザが睡眠状況を振り返りながら回答することは難しく、他の生活習慣に対しても同じ課題が残る。
【0006】
そこで、本発明は、よりユーザビリティの向上を図ることが可能な生活習慣改善方法を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様における、複数のユーザがチャットコミュニケーション用インターフェースを介してコミュニケーションを行うチームに所属するユーザに対する生活習慣改善の提供方法であって、サーバ端末は、ユーザ端末から、ユーザによる所望のチームを選択する要求を受け付け、前記チームに前記ユーザを登録し、前記ユーザ端末から、所定期間毎に前記ユーザの生活習慣情報を受け付け、前記生活習慣情報を、前記サーバ端末のユーザデータ格納部に格納する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、よりユーザビリティの向上を図ることが可能な生活習慣改善方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の第一実施形態に係る、生活習慣改善方法を提供するシステムを示すブロック構成図である。
【
図2】
図1のサーバ端末100を示す機能ブロック構成図である。
【
図3】
図1のユーザ端末200を示す機能ブロック構成図である。
【
図4】サーバ100に格納されるユーザデータの一例を示す図である。
【
図5】サーバ100に格納されるチームデータの一例を示す図である。
【
図6】本発明の第一実施形態に係る、生活習慣改善の提供方法を示すフローチャートの一例である。
【
図7】本発明の第一実施形態に係る、チーム選択に係るユーザインターフェース画面の一例を示す図である。
【
図8】本発明の第一実施形態に係る、生活習慣情報の受付を示すユーザインターフェース画面の一例を示す図である。
【
図9】本発明の第一実施形態に係る生活習慣改善の提供方法のうち、生活習慣ログの表示方法を示すフローチャートの一例である。
【
図10】本発明の第一実施形態に係る、生活習慣ログを示すユーザインターフェース画面の一例を示す図である。
【
図11】本発明の第一実施形態に係る、歩数を示すユーザインターフェース画面の一例を示す図である。
【
図12】本発明の第一実施形態に係る、食事を示すユーザインターフェース画面の一例を示す図である。
【
図13】本発明の第一実施形態に係る、体重を示すユーザインターフェース画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本発明の必須の構成要素であるとは限らない。
【0011】
<構成>
図1は、本発明の第一実施形態に係る、生活習慣改善を提供するシステムを示すブロック構成図である。本システム1は、複数のユーザがチャットコミュニケーション用インターフェースを介してコミュニケーションを行うことで、各ユーザに生活習慣に改善を促すサービスを提供する、サーバ端末100と、サービスの利用者である各ユーザに関連付けられた、複数のユーザ端末200A、200Bとを有する。
【0012】
サーバ端末100と、ユーザ端末200A、200Bは、各々、ネットワークNWを介して接続される。ネットワークNWは、インターネット、イントラネット、無線LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等により構成される。
【0013】
サーバ端末100は、サービス利用者であるユーザ、または、サービス提供者により、複数のユーザで構成される「チーム」と呼ばれるチャットグループを複数生成する。各チームは、ユーザが目標を達成したいと考える習慣に関連付けられた、所定のカテゴリに関連付けられ、上限が定められた人数(例えば、5人)のユーザメンバで構成される。ユーザは、チーム用のチャットコミュニケーションインターフェースを介して他のユーザと、目標にチャレンジしたことに関連するメッセージや画像の投稿を行い、相互に励まし合いながら、チーム内で共有された目標(例えば、「10kg減量」)の実現をめざす。サーバ端末100は、例えば、ワークステーションやパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータとしてもよいし、或いはクラウド・コンピューティングによって論理的に実現されてもよい。本実施形態においては、説明の便宜上サーバ端末として1台を例示しているが、これに限定されず、複数台であってもよい。
【0014】
ユーザ端末200は、サーバ端末100が提供する生活習慣改善を提供するサービスを利用する利用者ユーザに関連づけられる(例えば、所有する)、例えば、パーソナルコンピュータやタブレット端末等の情報処理装置であるが、スマートフォンや携帯電話、PDA等により構成しても良い。
【0015】
本実施形態では、システム1は、サーバ端末100と、ユーザ端末200A、200Bとを備え、ユーザが各々の端末を利用して、サーバ端末100に対する操作を行う構成として説明するが、サーバ端末100がスタンドアローンで構成され、サーバ端末自身に、各ユーザが直接操作を行う機能を備えても良い。
【0016】
図2は、
図1のサーバ端末100の機能ブロック構成図である。サーバ端末100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを備える。
【0017】
通信部110は、ネットワークNWを介してユーザ端末200、写真投稿者端末300及び観光地ユーザ端末400と通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等の通信規約により通信が行われる。
【0018】
記憶部120は、各種制御処理や制御部130内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成される。また、記憶部120は、ユーザに関連する各種データを格納する、ユーザデータ格納部121、及び、チームに関連する各種データを格納するチームデータ格納部122を有する。なお、各種データを格納したデータベース(図示せず)が記憶部120またはサーバ端末100外に構築されていてもよい。
【0019】
制御部130は、記憶部120に記憶されているプログラムを実行することにより、サーバ端末100の全体の動作を制御するものであり、CPU(Central Processing Unit)やGPU(Graphics Processing Unit)等から構成される。制御部130の機能として、ユーザ端末200等からの指示を受け付ける指示受付部131と、ユーザに関連する各種データを参照し、処理する、ユーザデータ管理部132と、チームに関連する各種データの参照し、処理する、チームデータ管理部133と、ユーザから受け付けた生活習慣情報を基に生活習慣ログを生成する、生活習慣ログ生成部134とを有する。この指示受付部131、ユーザデータ管理部132、チームデータ管理部133、及び生活習慣ログ生成部134は、記憶部120に記憶されているプログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)であるサーバ端末100により実行される。
【0020】
指示受付部131は、サーバ端末100が提供し、ユーザ端末200において、ウェブブラウザまたはアプリケーションを介して表示される画面等のユーザインターフェースを介して、ユーザが、(テキストを入力したり、アイコンを押下する等して)所定の要求を行ったとき、ユーザ端末200から通信部110を介して指示を受付ける。
【0021】
ユーザデータ管理部132は、ユーザに関連する各種データ(例えば、
図4に示す、ユーザID、ユーザの基本情報、ユーザが所属するチーム情報、ユーザが送信した生活習慣情報等)を管理し、処理を行う。
【0022】
チームデータ管理部133は、チームに関連する各種データ(例えば、
図5に示す、チームID、チームの基本情報、チーム用のチャットコミュニケーションインターフェースで投稿されたメッセージの内容に関するコミュニケーション情報、チーム内で共有される目標の達成度に関する情報等)を管理し、処理を行う。
【0023】
生活習慣ログ生成部134は、ユーザからの要求に応じて、または、要求によらず、ユーザデータ格納部121に格納された、ユーザによって送信された生活習慣情報に基づいて生活習慣ログを生成し、ユーザ端末200において表示させる処理を行う。
【0024】
図3は、
図1のユーザ端末200を示す機能ブロック構成図である。ユーザ端末200は、通信部210と、表示操作部220と、記憶部230と、制御部240とを備える。
【0025】
通信部210は、ネットワークNWを介してサーバ端末100と通信を行うための通信インターフェースであり、例えばTCP/IP等の通信規約により通信が行われる。
【0026】
表示操作部220は、ユーザが指示を入力し、制御部240からの入力データに応じてテキスト、画像等を表示するために用いられるユーザインターフェースであり、ユーザ端末200がパーソナルコンピュータで構成されている場合はディスプレイとキーボードやマウスにより構成され、ユーザ端末200がスマートフォンまたはタブレット端末で構成されている場合はタッチパネル等から構成される。この表示操作部220は、記憶部230に記憶されている制御プログラムにより起動されてコンピュータ(電子計算機)であるユーザ端末200により実行される。
【0027】
記憶部230は、各種制御処理や制御部240内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAMやROM等から構成される。また、記憶部230は、サーバ端末100との通信内容を一時的に記憶している。
【0028】
制御部240は、記憶部230に記憶されているプログラムを実行することにより、ユーザ端末200の全体の動作を制御するものであり、CPUやGPU等から構成される。
【0029】
なお、サーバ端末100に表示操作部の機能を備える構成としても良く、この場合、ユーザ端末200を備えない構成としても良い。
【0030】
図4は、サーバ100に格納されるユーザデータの一例を示す図である。
【0031】
図4に示すユーザデータ1000は、ユーザに関連する各種データを格納する。
図4において、説明の便宜上、一ユーザ(ユーザID「10001」で識別されるユーザ)の例を示すが、複数のユーザの情報を格納することができる。ユーザに関連する各種データとして、例えば、ユーザの基本情報(ユーザパスワード、ユーザの氏名、年齢、性別、SNS情報、会員ステータス(無料会員ユーザ、プレミアム会員ユーザ)、所属チームにおけるミッションに関連づけられたテキストや画像の投稿に基づいて付与されるステータス情報(例えば、「バッジ」)等)、所属するチーム情報(チームID、チーム名等)、及び生活習慣情報(歩数(歩)、体重(kg)、食事(kcal)、消費カロリー(kcal)、睡眠時間(時間、分)、画像データ、テキストデータ、カレンダーの日付に関連付けられた各種データ等)を含むことができる。
【0032】
図5は、サーバ100に格納されるチームデータの一例を示す図である。
【0033】
図5に示すチームデータ2000は、チームに関連する各種データを格納する。
図5において、説明の便宜上、一チーム(チームID「20001」で識別されるチーム)の例を示すが、複数チームの情報を格納することができる。チームに関連する各種データとして、例えば、チームの基本情報(チーム名、年齢制限、性別制限、活動期間、自動退出期間、アシスタントキャラクタ、タグ情報等)、所属するメンバ情報(ユーザID、ユーザ名等)、コミュニケーション情報(チーム用チャットコミュニケーションインターフェースに投稿されたメッセージ及び画像の履歴等)、及び達成度情報(チーム内で共有される、毎日の目標及び最終目標に対する達成度に関する情報等))を含むことができる。
【0034】
<処理の流れ>
図6を参照しながら、本実施形態のシステム1が実行する生活習慣改善の提供方法の処理の流れについて説明する。
図6は、本発明の第一実施形態に係る、生活習慣改善の提供方法に係るフローチャートの一例である。
【0035】
ここで、本システム1を利用するために、ユーザは、ユーザ端末200のウェブブラウザまたはアプリケーション等を利用してサーバ端末100にアクセスし、初めてサービスを利用する場合は、前述のユーザ基本情報等を入力し、既にユーザアカウントを取得済の場合は、例えばIDとパスワードを入力する等の所定の認証を受けてログインすることで、サービスが利用可能となる。この認証後、ウェブサイト、アプリケーション等を介して所定のユーザインターフェースが提供され、
図6に示すステップS101へ進む。
【0036】
まず、ステップS101の処理として、サーバ端末100の指示受付部131は、通信部110を介して、ユーザ端末200から、所望のチームの選択要求を受信する。例えば、
図7に示すように、サーバ端末100は、ユーザ端末100に表示される、ユーザインターフェース画面において、いくつかの方法によってユーザに対して選択対象となるチームを提示する。例えば、
図7(a)に示すように、初心者ユーザに対するチュートリアル画面において、ユーザにいくつかの質問を行い、ユーザの回答内容に基づいて、チームを推薦することができる。例えば、ユーザに対し、取り組みたいことを質問し、ユーザが「体重管理」と回答したときに、「毎晩体重記録」を目標とするチームを推薦することができる。または、サーバ端末100は、キーワード検索要求により、条件を満たすチーム候補を提示することができる。ユーザが所望のチームを選択すると、チーム選択要求が、ユーザ端末200から、ネットワークを介して、サーバ端末100に送信される。
【0037】
ここで、各チームは、「オススメ」、「ダイエット」、「フィットネス」等の大カテゴリ、及び、例えば、「フィットネス」という大カテゴリに対して、「筋トレ」、「歩く」、「ウォーキングリレー」といった小カテゴリに関連づけられる。また、サービス利用者である個人ユーザ、または、サービス運営者やパートナーといった法人ユーザが、チームを生成することができるが、特にパートナーである法人ユーザは、その法人が提供する商品やサービスを広告/販売促進するために、生成したチームに関連する大カテゴリ(例えば、
図8(b)に示す「大学受験」カテゴリ)または小カテゴリ(例えば、「ダイエット」カテゴリの中に生成される「ABCアプリ公式」カテゴリ)を生成することができる。これにより、ユーザが法人ユーザにより生成されたチームにショートカットしてアクセスすることができる。
【0038】
次に、ステップS102の処理として、サーバ端末100のユーザデータ処理部132は、選択要求を送信したユーザ情報をユーザデータ格納部121に格納されるユーザデータ1000から参照し、チームデータ処理部133は、参照したユーザ情報を基に、チームデータ格納部122に格納されるチームデータ2000を参照し、該当するチームにユーザを登録する処理を行う。例えば、サーバ端末100が、ユーザXから「毎晩体重記録」というチームの選択要求を受け付けると、「毎晩体重記録」にユーザXを登録する処理を行う。
【0039】
次に、ステップS103の処理として、サーバ端末100の指示受付部131は、通信部110を介して、ユーザ端末200から、生活習慣情報を受け付ける。サーバ端末100は、所定期間毎に、ユーザ端末100に表示されるチーム用のチャットコミュニケーションインターフェースを介して投稿された、生活習慣に関連するテキストや画像を受け付ける。例えば、
図8(a)に示すように、チャットコミュニケーションインターフェースにおいて、ユーザが、体重計の画像を投稿するときに、体重値(kg)を記入する領域とメッセージを記入する領域とが表示される。体重値(kg)については、撮影された画像からOCR処理等によってテキストデータを抽出し、自動入力させることもできる。また、チームで共有される目標(例えば、「毎晩体重記録」に応じて、入力項目(例えば、「本日の体重」)を表示することもできる。ユーザから生活習慣情報を受け付けると、サーバ端末100は、チャットコミュニケーションインターフェースに、受け付けた情報(例えば、体重計の画像とともに入力された体重値(kg)(さらに、メッセージ))を表示させる。チームの各ユーザは、他のユーザによって投稿された画像やテキストを見て、そのユーザが目標に対して所定のミッション(例えば、毎晩体重を計測したこと)をクリアしたことを確認し、確認したことを証明するため、何らかのアクション(例えば、ネコの足あとのスタンプを押す)を行う。このアクションに応じて、チームが設定した目標(または、その目標に向けてクリアすべきその日の目標)に向けた達成度を更新し、視覚的に表示させることができる。また、
図8(b)に示すように、チームを構成する一ユーザが、個人としての達成度を、(サーバ端末100または外部のリソースから取得した)所定の画像を使って視覚的に表示させることもできる。
【0040】
次に、ステップS104の処理として、サーバ端末100のユーザデータ管理部132は、受け付けた生活習慣情報を、ユーザデータ格納部121に格納されたユーザデータ1000に、該当するユーザに関連づけて格納する。ここで、ユーザデータ管理部132は、ユーザから取得した生活習慣情報(例えば、体重値)を日付に関連付けて格納することができる。また、食事の画像データを日付と所定の時間帯に関連付けて格納することで、朝・昼・晩に分類することができる。
【0041】
以上のように、ユーザは、複数のユーザ間で共通の目標を有するチャットコミュニケーションを可能とするユーザグループにおいて、目標実現のためにお互いにコミュニケーションを図りながら、所定期間毎に決められた生活習慣情報を投稿することで、目標実現のために継続した活動を行うことができ、コミュニケーションを図るなかで、無理なく生活習慣に関する情報を継続的に取得し、履歴を取ることができる。
【0042】
図9は、本発明の第一実施形態に係る生活習慣改善の提供方法のうち、生活習慣ログの表示方法を示すフローチャートの一例である。
【0043】
まず、S201において、サーバ端末100の指示受付部131は、通信部110を介して、ユーザ端末200から、生活習慣ログの表示要求を受け付ける。例えば、ユーザは、ユーザ端末100に表示される、所定のユーザインターフェースにおいて、日付情報を入力するか、カレンダー表示内の所望の日付を選択する。
【0044】
次に、S202において、生活習慣ログ生成部134は、選択された日付に対応する生活習慣ログを生成する。例えば、ユーザデータ管理部132は、ユーザデータ格納部121に格納されるユーザデータにおいて、該当するユーザの、選択された日付に対応する生活習慣情報を参照し、生活習慣ログ生成部134が、ユーザデータ管理部132によって参照された情報を基に、生活習慣ログを生成する。
【0045】
次に、S203において、生活習慣ログ生成部134は、生成した生活習慣ログをユーザ端末100に表示させる。例えば、
図10(a)に示すように、生活習慣ログ生成部134は、ユーザが「6月5日(土)」という日付を選択したとき、その日に対応する生活習慣情報を基に、生活習慣情報を生活習慣ログとして生成し、ユーザ端末100のユーザインターフェースを介して表示させる画面を生成するために必要な情報を構成することができる。例えば、
図10(a)に示すように、ユーザ端末100のユーザインターフェースを介して、そのユーザの、「6月5日(土)」の「歩数」、「体重」、「消費カロリー」、「食事」、「睡眠」に関する生活習慣情報が生活習慣ログとして表示させ、また、
図10(b)に示すように、生活習慣情報として、食事を撮影した画像を、カレンダー表示領域の対応する日付及び時間帯に基づいて表示させることもできる。
【0046】
また、例えば、ユーザが、
図10に示す生活習慣ログの表示において、「歩数」を選択したとき、
図11に示すように、「6月5日(土)」を最終日とする7日間の歩数の遷移を可視化して表示させ、また、平均値を表示させることもできる。さらに、
図11に示すように、「週」に加えて、「月」、「年」といった期間における歩数の遷移や平均値を表示させることもできる。
【0047】
また、例えば、ユーザが、
図10に示す生活習慣ログの表示において、「カレンダー」を選択したとき、
図12(a)に示すように、カレンダーの日付に対応させるように、ユーザが投稿した画像を一覧で表示させることができる。また、
図12(b)に示すように、カレンダーの日付に対応させるように、食事の画像を朝食・昼食・夕食・その他の時間帯(間食)に対応して表示させることができる。ここで、ユーザは、朝食・昼食・夕食の時間帯について、生活スタイルに合わせて自由に設定することができ、また、変更することもできる。
【0048】
また、例えば、ユーザが、
図10に示す生活習慣ログの表示において、「体重」を選択したとき、
図13(a)に示すように、「6月5日(土)」を最終日とする7日間の体重の遷移を可視化して表示させ、また、目標値を表示させることもできる。さらに、「週」に加えて、「月」、「年」といった期間における体重の遷移を表示させることもできる。ここで、ユーザは、
図13(b)に示すように、目標とする体重を身長、BMIとともに修正することもできる。
【0049】
以上のように、生活習慣ログを期間毎に表示させることができ、また、その目標値を柔軟に変更することもできる。
【0050】
なお、ユーザは、生活習慣情報を生活習慣ログとして日付や期間と関連付けて、他のユーザに対してチャットコミュニケーションインターフェースを介して共有することができたり、ユーザ同士の生活習慣ログを比較して表示させたりすることができる。これにより、ユーザ間で生活習慣ログを参考にしながら、目標達成に向けて所定のミッションを継続することができる。
【0051】
さらに、サーバ端末100または別の端末において、一または複数のユーザの生活習慣ログを解析し、アドバイスを提供したり、目標達成に向けた指導を提供することができる。例えば、チームのチャットコミュケーションインターフェースを介して、チャットbotが、指導役として、活動が鈍化しているユーザに対し励ましの言葉をかけたり、複数のユーザの生活習慣ログを比較し、遅れを取っているユーザにアドバイスをしたりすることができる。
【0052】
なお、上記実施形態において、生活習慣情報について、歩数、体重、食事、消費カロリー、睡眠時間を例示したが、これに限らず、例えば、糖尿病治療のために必要な健康情報や生体情報(例えば、血糖値、血圧、心拍、血中ケトン体)であったり、大学受験のための勉強や英語の学習に関する情報等、継続的な習慣が求められるものに必要な情報であれば、生活習慣情報に含むことができる。
【0053】
以上、発明に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換および変更を行なって実施することが出来る。これらの実施形態および変形例ならびに省略、置換および変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0054】
1 システム 100 サーバ端末、110 通信部、120 記憶部、130 制御部、200 ユーザ端末、NW ネットワーク
【手続補正書】
【提出日】2023-01-23
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザが、当該複数のユーザの各々のユーザ端末のチャットコミュニケーション用インターフェースを介してコミュニケーションを行うチームに所属するユーザに対する生活習慣改善の提供方法であって、
サーバ端末の制御部は、
前記サーバ端末の記憶部に、生活習慣に関する目標、所属するユーザの情報、及び前記目標に対する達成度を含む、第1のチームを含む複数のチームの各々に関するデータを格納し、
ユーザ端末から、第1のユーザによる、前記複数のチームのうち、前記第1のチームを選択する要求を受け付け、
前記第1のチームに関するデータに前記第1のユーザの情報を関連づけて格納し、
前記ユーザ端末から、前記第1のユーザにより入力された、所定期間毎の前記第1のユーザの生活習慣情報を受け付け、
前記生活習慣情報を、前記記憶部の前記第1のユーザに関するデータに関連づけて格納し、
前記生活習慣情報を、前記チャットコミュニケーション用インターフェースに表示させ、
前記第1のチームに所属するユーザのうち、前記第1のユーザとは異なるユーザのユーザ端末から、前記異なるユーザにより入力された、前記生活習慣情報の表示に対して、前記第1のユーザが前記第1のチームの生活習慣に関する目標を達成したことを確認する所定のアクションを受け付け、
前記所定のアクションを受け付けることに応じて、前記第1のユーザを前記第1のチームの生活習慣に関する目標を達成したユーザとして判定することで、前記第1のチームに所属するユーザの総数に対する、前記第1のチームの生活習慣に関する目標を達成したユーザ数を特定し、当該特定したユーザ数を前記第1のチームの目標に対する達成度に関する情報として、前記記憶部の前記第1のチームに関するデータに関連づけて格納し、
前記目標に対する達成度に関する情報を、前記チャットコミュニケーション用インターフェースに表示させる、生活習慣改善の方法。
【請求項2】
請求項1に記載の提供方法であって、
前記サーバ端末の制御部は、
前記ユーザ端末から、前記ユーザの生活習慣ログの表示要求を受付け、
前記生活習慣情報を基に生活習慣ログを生成し、
前記生活習慣ログを表示させる、
提供方法。
【請求項3】
請求項1に記載の提供方法であって、
前記生活習慣情報は、前記ユーザの歩数、体重、食事、消費カロリー及び睡眠のいずれかの情報を少なくとも含む、提供方法。
【請求項4】
請求項1に記載の提供方法であって、
生活習慣ログを所定の期間毎に生成する、提供方法。
【請求項5】
請求項1に記載の提供方法であって、
前記チームは、個人ユーザまたは法人ユーザにより生成され、
少なくとも複数のカテゴリのうちの一のカテゴリに関連付けられ、
前記カテゴリは、法人ユーザにより生成することが可能である、提供方法。