IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ シーエーブイエイチ エルエルシーの特許一覧

特開2023-30100コネクテッド自動運転車のハイウエイシステムとそれを用いた方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023030100
(43)【公開日】2023-03-07
(54)【発明の名称】コネクテッド自動運転車のハイウエイシステムとそれを用いた方法
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/09 20060101AFI20230228BHJP
【FI】
G08G1/09 F
G08G1/09 V
【審査請求】有
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022205040
(22)【出願日】2022-12-22
(62)【分割の表示】P 2021195103の分割
【原出願日】2018-01-09
(31)【優先権主張番号】201710014787.0
(32)【優先日】2017-01-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】62/507,453
(32)【優先日】2017-05-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】15/628,331
(32)【優先日】2017-06-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ブルートゥース
(71)【出願人】
【識別番号】519251092
【氏名又は名称】シーエーブイエイチ エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】CAVH LLC
【住所又は居所原語表記】5821 Dawley Drive Fitchburg, Wisconsin 53711, US
(74)【代理人】
【識別番号】100146374
【弁理士】
【氏名又は名称】有馬 百子
(72)【発明者】
【氏名】冉 斌
(72)【発明者】
【氏名】程 陽
(72)【発明者】
【氏名】李 深
(72)【発明者】
【氏名】丁 ▲番▼
(72)【発明者】
【氏名】金 ▲景▼
(72)【発明者】
【氏名】陳 暁軒
(72)【発明者】
【氏名】張 震
(57)【要約】      (修正有)
【課題】様々なレベルのコネクテッド自動運転車及びハイウエイに適用できるシステム指向で十分制御されたコネクテッド自動運転車のハイウエイシステムを提供する。
【解決手段】システムは、(1)交通制御センタ-(TCC’s)、ロ-カル交通制御ユニット(TCUs)の階層的な交通制御ネットワ-ク、(2)RSU(路側ユニット)ネットワ-ク(車両センサの統合された機能と制御指示を届けるI2Vを有する)、(3)コネクテッド自動運転車に埋め込まれたOBU(センサとV2I通信ユニットのオンボ-ドユニット)ネットワ-ク、並びに(4)ロ-カル及びグロ-バル接続を有する無線通信とセキュリティシステム、のうちの少なくとも1つを備える。本発明のシステムでは、車両のタスクを再分配することにより、より安全で、より信頼性が高く、費用対効果の高い階層的交通制御ネット-ワ-ク及びRSUネットワ-クを実現できる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に車両追跡、車線の交換、経路誘導などの具体的な時間感度のある制御コマンド及び関連情報を送信することにより、完全な車両の運営管理と制御を実現するための交通システムであって、
a)階層的な交通制御センタ-と交通制御ユニット(TCCs/TCUs)は、処理と交通制御コマンドを処理する。そのうち、前記TCCsとTCUsは自動または半自動の計算モジュ-ルで、デ-タ採集、情報処理、ネットワ-ク最適化と交通制御に利用される。
2)路側ユニットシステム(RSUs)は、ネットワ-ク接続車両のデ-タストリ-ムを受信し、交通状態を検出し、対象車両に制御コマンドを送信する。そのうち、前記RSUネットワ-クはデ-タセンシング、デ-タ処理、制御信号伝送と情報リリ-スに利用され、前記ポイントTCUまたはセグメントTCUはRSUと相互作用できる。
3)車両子システムは、ネットワ-ク接続と自動化程度の異なるハイブリッド車のトラフィックフロ-から構成される。
4)通信システムは、システム内のすべてのエンティティに有線または無線通信サ-ビスを提供するために使用される。
【請求項2】
自動運転車両制御システムは、以下を含む。
1)階層的な交通制御センタ-と交通制御ユニット(TCCs/TCUs)を接続し、情報処理と交通制御コマンドの伝達を実現するために使用されるための通信リンク。そのうち、前記TCCsとTCUsは自動または半自動の計算モジュ-ルで、デ-タ採集、情報処理、ネットワ-ク最適化と交通制御機能を実現する。
2)ネットワ-ク接続車両のデ-タストリ-ムを受信し、交通状態を検出し、対象車両に制御コマンドを送信するために、路側ユニットシステムを接続するための通信リンク。そのうち、前記RSUネットワ-クはデ-タセンシング、デ-タ処理、制御信号伝送と情報リリ-スに利用され、前記ポイントTCUと道路TCUはRSUと相互作用できる。
3)車両追跡、車線の交換、経路誘導、その他の関連命令を含む具体的な時間的感度を有する制御コマンドを受信するための車両サブシステム。
【請求項3】
道路の一部の車道または全ての車道に適用されることを特徴とする請求項1または2に記載の交通システム。
【請求項4】
前記交通制御センタ-と交通制御ユニットに処理される情報は前記交通システムによってサ-ビスされる車両ごとにカスタマイズされ、前記情報は、天気、路面条件、推定された行程時間の1つ以上の項目を含み、前記車両制御コマンドは速度、車両間距離、車道設計と経路のうち1つ以上の項目を含むことを特徴とする請求項1-3に記載の交通システム。
【請求項5】
前記交通制御センタ-と交通制御ユニットにカスタマイズされた交通制御コマンドは上位交通制御センタ-と交通制御ユニットから下位交通制御センタ-と交通制御ユニットに送信され、以下のいずれかまたは複数の項目を含むことを特徴とする請求項1-4に記載の交通システム。
1)期待速度、
2)期待車両距離、
3)期待交通量、
4)アクセスポイントでの期待交通分流、
5)交通信号配時パラメ-タ。
【請求項6】
前記交通システムに適用されるハ-ドウェアは以下の1つまたは複数を含むことを特徴とする請求項1-5に記載の交通システム。
1)電源、
2)交通センサ-、
3)有線および無線通信モジュ-ル、
4)デ-タ記憶装置およびデ-タベ-ス。
【請求項7】
前記交通センサ-は以下の1つまたは複数であることを特徴とする請求項1-6に記載の交通システム。
1)マイクロ波システム、
2)誘導コイルシステム、
3)赤外線検出システム、
4)ビデオシステム、
5)レ-ダ-システム。
【請求項8】
前記階層的な交通制御センタ-と交通制御ユニット(TCCs/TCUs)は、以下のいずれかまたは複数を備えていることを特徴とする請求項1-7に記載の交通システム。
1)地域TCCからの情報を処理し、地域TCCに交通制御コマンドを提供するマクロTCC 。
2)コリド-TCCからの情報を処理し、コリド-TCCに交通制御コマンドを提供する地域TCC。
3)マクロTCCとセグメントTCUからの情報を処理し、セグメントTCUに交通制御コマンドを提供するコリド-TCC。
4)コリド-TCCまたはポイントTCUからの情報を処理し、ポイントTCUに交通制御コマンドを提供するセグメントTCU 。
5)セグメントTCUと路側ユニットからの情報を処理し、路側ユニットに交通制御コマンドを提供するポイントTCU。
【請求項9】
前記マクロTCCは、以下の機能を実現することを特徴とする請求項8に記載の交通システム。
1)地域TCCに交通制御コマンドを提供する。
2)地域TCCからの関連デ-タを採集する。
3)デ-タセンタ-に履歴デ-タを保存し、情報処理と戦略最適化をサポ-トする。
4)自動または半自動演算センタ-を提供し、デ-タ収集、情報処理、ネットワ-ク最適化と交通信号マッチングの制御機能を実現する。
5)光ファイバ-などの高容量かつ低遅延の通信媒体を用いて、地域TCCと通信する
【請求項10】
前記地域TCCは、以下の機能を実現することを特徴とする請求項8に記載の交通システム。
1)コリド-TCCに交通制御コマンドを提供する。
2)コリド-TCCからの関連デ-タを採集する。
3)情報処理と戦略の最適化を支持するため、デ-タセンタ-に履歴デ-タを保存する。
4)自動または半自動演算センタ-を提供し、デ-タ収集、情報処理、ネットワ-ク最適化と1つの地域範囲内(例えば、都市)の交通信号マッチングの制御機能を実現する。
5)光ファイバ-などの高容量かつ低遅延の通信媒体を用いて、コリド-TCC及び上位マクロTCCと通信する。
【請求項11】
前記コリド-TCCは、以下の機能を実現することを特徴とする請求項8に記載の交通システム。
1)セグメントTCUに交通制御コマンドを提供する。
2)セグメントTCUからの交通制御コマンドを採集する。
3)デ-タ処理と制御対象の制定を実現するために、最適化と処理モジュ-ルを提供する。
4)自動または半自動演算センタ-を提供し、デ-タ収集、情報処理、ネットワ-ク最適化とコリド-範囲(例えば、10マイルの高速道路の幹線と近くの支線。)の信号制御案を提供する。
5)計算サ-バ-、デ-タベ-ス、デ-タ変換ユニットを含み、道路コントロ-ラからのデ-タを処理するための画像処理機能を備え、対応する範囲内のセグメントTCUを制御する。ここで、交通制御アルゴリズムにより、ポイントTCC(例えば、自適応予測可能な交通制御アルゴリズム)を制御し、1つのコリド-TCCは高容量及び低遅延通信媒体(光ファイバ)を介して、セグメントTCU及びその上位地域TCCと相互作用し、前記コリド-TCCのカバ-範囲は5-20キロである。
【請求項12】
前記セグメントTCUは、以下の機能を実現することを特徴とする請求項8に記載の交通システム。
1)ポイントTCUに交通制御コマンドを提供する。
2)ポイントTCUからの情報を採集する。
3)デ-タ処理と制御対象の制定を実現するために、最適化と処理モジュ-ルを提供する。
4)1つの小さい道路カバ-範囲の交通制御ユニットを提供し、前記道路カバ-範囲は1-2キロメ-トルである。
5)LANデ-タ変換システム(例えば、Cisco Nexus 7000)と1つの工程サ-バ-(例えば、IBM工事サ-バ-のModel 8203とORACLデ-タベ-ス)を含み、ポイントTCCと有線または無線通信媒体を介して相互作用する。
【請求項13】
前記ポイントTCUは、以下の機能を実現することを特徴とする請求項8に記載の交通システム。
1)路側ユニットに交通制御コマンドを提供する
2)ポイント路側ユニットからの関連デ-タを収集する
3)デ-タ処理と制御対象の制定を実現するために、最適化と処理モジュ-ルを提供する
4)より短い道路(例えば、50メ-トル)、ランプまたは交差点の交通制御ユニットを提供する
5)複数の路側ユニットと相互作用する。
【請求項14】
前記路側ユニットは、以下のモジュ-ルから構成されていることを特徴とする請求項1-13に記載の交通システム。
1)交通と関連情報を収集するセンシングモジュ-ル
2)速度、車両先頭間隔、加/減速率、車両と車道の表示線間の距離、車両と中心線の夾角、全体交通状態を含むがこれらに限らない特定車両の測定値を提供するためのデ-タ処理モジュ-ル
3)車両と上位ポイントTCUとの間で情報の相互作用を実現するための第一通信モジュ-ル
4)特定の車両運転コマンドを車両に送信するための第二通信モジュ-ル
5)OBUシステムに送信されたデ-タを展示するための展示モジュ-ル
6)電源ユニット。
【請求項15】
前記車両サブシステムは、少なくとも以下モジュ-ルの1つ以上を含むことを特徴とする請求項1-14に記載の交通システム。
1)車両制御モジュ-ル、
2)交通検出およびデ-タ収集モジュ-ル、
3)無線通信モジュ-ル、
4)デ-タ収集およびコミュニケ-ションモジュ-ル。
【請求項16】
前記交通システムは、車両間で運転任務の再配分を実現することができ、特に以下のような1つまたは複数の状況を含むことを特徴とする請求項1-15に記載の交通システム。
1)車両に通常運転及びナビゲ-ションタスクに必要な命令を提供する。
2)安全維持、交通規制/道路条件、その他の特定情報を含むナビゲ-ションタスクに必要な命令と情報を提供する。
3)システムが失効し、車両操作タスクと安全維持監督任務を引き継ぐ。
4)制御レベルの情報交換にデ-タサポ-トを提供し、この部分のデ-タは車載センサ-により提供される。
5)機械レベルで、車両制御タスクを満たし、周囲環境を監視し、予備システムのサポ-トを提供する。
6)車両に大切な運転情報を提供し、その中の一部の情報は車載検出器を通して持続的に信頼できる取得するのが難しく、コストが高い。
7)運転タスクを満たし、お互いの予備として利用して、いかなるエラ-や失敗を防ぐ。
【請求項17】
前記車両サブシステムは、車載ディスプレイインタ-フェ-スを含み、以下の1つまたは複数を備えることを特徴とする請求項1-16に記載の交通システム。
1)オ-ディオ機器(オ-ディオ制御と文字の音声化)
2)ビデオ機器(平視ディスプレイ)
3)振動機器
【請求項18】
前記車両サブシステムにおける車両は車両識別と追跡機能を有し、下記のいずれかまたは複数の組み合わせによって実現されることを特徴とする請求項1-17に記載の交通システム。
1)CV安全認証
2)車載ユニットID
3)モバイル機器ID
4)差分グロ-バル測位システム
5)視覚センサ-
6)移動可能レ-ダ-センサ-
【請求項19】
前記通信システムは、以下のいずれかまたは複数から構成されることを特徴とする請求項1-18に記載の交通システム。
1)ATT及びVerizonなどOEM操作管理システム
2)光ファイバネットワ-クのあるDOTなど無線通信サ-ビスプロバイダ
3)システムの維持を行う公共機関。
【請求項20】
以下の通信技術を含むことを特徴とする請求項1-19に記載の交通システム。
1)DSRC、携帯電話通信技術3G、4G、5G、ブル-トゥ-スなどの無線通信技術
2)イ-サネットなどの有線通信技術。
【請求項21】
ハ-ドウェアとソフトウェアを含むことを特徴とする多次元交通システムは、以下の3つの次元を含む。
1)次元1(D1):コネクテッド自動運転車の車両自動化
2)次元2(D2):人、車両と道路環境間のネットワ-ク接続化
3)次元3(D3):交通システム集積化。
【請求項22】
D1は、以下の少なくとも1つの機能を含むことを特徴とする請求項21に記載の交通システム。
1)運転者支援システム:運転者支援システムは、特定の運転モ-ド、ステアリングを実行し、または走行環境に応じて加速/減速を行い、運転者によって他の動的運転タスクを実行させる。
2)部分的自動化:1つまたは複数の運転者支援システムは特定の運転モ-ド、ステアリングを実行し、及び走行環境に応じて加速/減速を行い、運転者によって他の動的運転タスクを実行させる。
3)条件付き自動化。自動運転システムは特定の運転モ-ドを実行して、すべての動的運転タスクを完了させ、運転者がシステムの介入要求に適時に応える。
4)高度自動化:自動運転システムは特定の運転モ-ドを実行し、運転者が適切にシステムの干渉要求に応答していなくても、すべての動的運転タスクを完成する。
5)完全自動化。自動運転システムはすべての道路環境で、完全な動的運転タスクを実行し、運転者は管理することができる。
【請求項23】
D2は、以下の少なくとも1つの機能を含むことを特徴とする請求項21に記載の交通システム。
1)情報支援:運転者は路側ユニットシステムから簡単な道路状況情報を取得して、運転と方策決定に支援する。
2)有限な接続センシング:運転者と車両は車載ユニットと路側ユニットを通して関連情報を取得して、運転と方策決定をさらに支援する。
3)豊富な情報共有:運転者と車両の間は車載ユニット、路側ユニット、TOCおよび車両を通じてより多くのレベル情報を取得する。車の運転は運転者運転、車両の自動運転とTOCの制御命令に従う運転を含む様々なコントロ-ル戦略と方法に関連する。
4)全ネットワ-クの最適化接続:全交通ネットワ-クの情報は過負荷と重複しなくなり、運転者と車両は最適化情報を得て、迅速に最適化と安全運転を行う。
【請求項24】
D3は、以下の少なくとも1つの機能を含むことを特徴とする請求項21に記載の交通システム。
1)キ-ポイントシステム集積:コネクテッド自動運転車は交通のキ-ポイントで路側設備と情報交換を行い、車両制御コマンドとその他の情報を得て、局部的な問題を解決し、交通の円滑と安全を保障する。
2)セグメントシステム集積:単一のセグメント単位で交通の管理と制御を行い、その中でコネクテッド自動運転車はミクロTOCから具体的な制御コマンドと情報を取得する。
3)コリド-システム集積:コネクテッド自動運転車はマクロTOCからナビゲ-ション指令を受信する。マクロTOCは交通量を制御し、交通渋滞を予測し、全局最適化に適用する。
4)マクロシステム集積:マクロTOCを利用して最高レベルから交通分配を最適化し、交通効率を向上させ、人員移動コストと社会物流コストを低減させ、ネットワ-ク全体範囲のマクロ最適化管理を実現する。
【請求項25】
前記交通キ-ポイントは道路の交差点を含むことを特徴とする請求項24に記載の交通システム。
【請求項26】
前記マクロTOCは全市または全州範囲の交通を管理することを特徴とする請求項24に記載の交通システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本特許は、アメリカの仮特許出願番号62/507,453(2017年5月17日)、アメリカ特許出願番号15/628,331(2017年6月20日)と中国特許出願番号CN 2071004787.0(2017年1月10日)の優先権を主張する。上記出願は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、コネクテッド自動運転車(Connected and Automated Vehicles、CAV)のために完全な車両操作と制御を提供する包括的なシステムに関するものであり、より詳しくは、車両追尾、車線変更、経路案内、関連情報のために詳細且つ時間的制限のある制御命令を各車両に送信することによって、CAVを制御するシステムに関する。
【背景技術】
【0003】
自動運転車、つまり周辺の環境をセンシングし、人による入力操作なく、又はわずかな操作で誘導可能な車両が開発されている。現在、自動運転車はテスト段階であり、広範囲にわたる商用利用はなされていない。既存の方法は高価で複雑な車載システムを必要とし、広範囲にわたる普及は相当困難である。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、詳細かつ時間的制限のある制御命令を各車両に送信することによって、コネクテッド自動運転車や幹線道路システム(ハイウェイシステム)のための完全な車両操作と制御を可能とする包括的なシステムを提供する。本発明は、車線の一部あるいは幹線道路のすべての車線に適用される。これらの命令は、特定車両になされる。それらの命令は、最下位レベルの交通制御ユニット(TCU)に送信される。それらの命令は、トップレベル(あるいは上位)の交通制御センタ-(TCC)から伝達され、最適化される。その命令は、これらのTCC/TCU交通管理システムは階層構造であり、異なるレベルの領域をカバ-する。
【0005】
いくつかの実施形態では、システムとそれを用いた方法は、輸送管理システムまたはその利用(使用)を提供する。その利用は、コネクテッド自動運転車のために完全な車両操作(運転)や制御を提供する。また、それの利用は、少なくとも車両追尾、車線変更、経路案内、関連情報の一つ以上またはすべてのために、詳細且つ時間的制限のある制御命令を各車両に送信することで幹線道路システムを提供することである。いくつかの実施形態では、システムとそれを用いた方法は、少なくとも以下の一つを含む。
a)情報を処理し、交通制御指令を与える階層的な交通制御センタ-/交通制御ユニット(TCC/TCU)であって、上記交通制御センタ-と交通制御ユニットは、デ-タ収集、情報処理、ネットワ-ク最適化と交通制御に集中した自動または半自動の計算モジュ-ルである階層的な交通制御センタ-/交通制御ユニット(TCC/TCU)。
b)路側コネクテッド車両からデ-タフロ-を受け取り、交通状態を検出し、車両に目標とした指示を送信するネットワ-クの路側ユニット(RSU)であって、上記RSUネットワ-ク路側は、デ-タセンシング、デ-タ処理、制御信号送出及び情報配信を重視し、ポイントあるいはセグメントTCUは、結合し、あるいは1つのRSUと統合することができるネットワ-クの路側ユニット(RSU)、。
c)異なるレベルのネットワ-ク接続と自動化程度の異なるハイブリッド車のトラフィックフロ-を含む車両サブシステム。
4)システム内のすべてのエンティティに有線または無線通信サ-ビスを提供するために使用される通信システム。
【0006】
1つまたは複数のエンティティは、1つまたは複数のコンポ-ネントを管理、制御または所有(認知)することができる。エンティティは、単一の車両、個人および公共交通機関、通信プロバイダ、および第三者の管理者を含む。個々に管理されたコンポ-ネントは、1つまたは複数の他のコンポ-ネントによって通信あるいは制御するように設定あるいは制御されてもよい。例えば、自動運転車制御システムは、少なくとも以下の1つを含む。
1)階層的な交通制御センタ-と交通制御ユニット(TCCs/TCUs)の通信リンクは、情報の処理および交通運行指示を与える。前記TCCsとTCUsユニットは、デ-タ収集、情報処理、ネットワ-ク最適化と交通制御に集中した自動または半自動の計算モジュ-ルである。
2)路側ユニットシステム(RSU)のネットワ-クによる通信リンクは、コネクテッドカ-からデ-タフロ-を取得し、交通状況の検出を行い、車両へ目的とする指示を送信する。前記RSUシステムは、デ-タセンシング、デ-タ処理、制御信号伝達及び情報発信に集中している。ポイントまたはセグメントTCUは、1つのRSUと組み合わせてあるいは一体として使用することができる。車両サブシステムは、車両追尾、車線変更、経路案内、及び関連情報のための詳細且つ時間的制限のある制御命令を受信するシステムを含む。。
【0007】
上記自動運転車制御システムシステムおよび方法は、高速道路の利用可能な車線の一部、または、すべての車線で動作するように構成されている。
【0008】
上記自動運転車制御システムによって提供される個々の車両のために、情報は、カスタマイズされてもよい。上記情報は、天気、舗道条件、推定旅程時間の1つ以上の項目を含む。
上記情報は車両制御指示を含む。前述の車両制御指示は、速度、車間距離、車線指定および経路のうち1つ以上の項目を含む。
【0009】
上記情報は、上位交通制御センタ-(TCC)と交通制御ユニット(TCU)から下位交通制御センタ-と交通制御ユニットへ送信されてもよい。上記情報は、以下の少なくとも1つ以上を含む。望ましい速度、望ましい車間距離、望ましい交通量、アクセスポイントでのトラフィックの分割、交通信号タイミングパラメ-タ。
【0010】
上記自動運転車制御システムに含まれるハ-ドウェアは、少なくとも電源、交通センサ-、有線および無線通信モジュ-ル、デ-タ記憶装置およびデ-タベ-スのうちの1つまたは複数を含むことができる。
【0011】
上記自動運転車制御システム及びそれを用いた方法は、以下の少なくとも1つから成るグル-プ(システム)から選択されたセンサ-を兼ねるように設定されてもよい。上記グル-プとは、マイクロ波システム、誘導ル-プシステム、推測型システム、ビデオカメラシステム及びレ-ザ-システムを含む。
【0012】
上記自動運転車制御システム及びそれを用いた方法は、以下の少なくとも1つ以上を含んでいる階層的な交通制御センタ-と交通制御ユニット(TCCs/TCUs)から構成されてもよい。
1)地域TCCからの情報を処理し、地域TCCに制御対象を提供するマクロTCC。
2)マクロTCCとコリド-(幹線)TCCからの情報を処理し、コリド-TCCに制御対象を提供する地域TCC。
3)地域TCCとセグメントTCUからの情報を処理し、セグメントTCUに制御対象を提供するコリド-TCC。
4)コリド-TCCとポイントTCUからの情報を処理し、ポイントTCUに制御対象を提供するセグメントTCU。
5)セグメントTCUと路側ユニット(RSU)からの情報を処理し、路側ユニット(RSU)に車両ベ-スの制御命令を提供するポイントTCU。
【0013】
上記マクロTCCは、以下の機能を実現することができる。
1)地域TCCに制御対象を提供する。2)地域TCCからの関連した情報を収集する。3)情報処理と戦略オプティマイザをサポ-トするために、デ-タセンタ-に過去デ-タをア-カイブする。4) デ-タ収集、情報処理、ネットワ-ク最適化と交通制御信号を対象とした自動または半自動演算センタ-を提供する。5)広範囲地域で複数の地域TCCを制御し、光ファイバ-などの高容量かつ低遅延の通信媒体を用い、地域TCCと通信する。
【0014】
上記地域TCCは、以下の機能を実現することができる。
1)コリド-TCCに制御対象を提供する。2)コリド-TCCから関連した情報を収集する。3)情報処理と戦略オプティマイザをサポ-トするために、デ-タセンタ-に過去デ-タをア-カイブする。4)都市などのような地域について、デ-タ収集、情報処理、ネットワ-ク最適化と交通制御信号を対象とした自動または半自動演算センタ-を提供する。5)適用範囲内の複数のコリド-TCCを制御し、光ファイバ-などの高容量かつ低遅延の通信媒体を用いて、コリド-TCC及び上位マクロTCCと通信する。
【0015】
上記コリド-TCCは、以下の機能を実現することができる。
1)セグメントTCUに制御対象を提供する。2)セグメントTCUから関連したデ-タを取集する。3)デ-タ処理と制御対象を提供するためにオプティマイザとプロセッサモジュ-ルを提供する。4)付近の地元の道路をプラスした長さ10マイルの高速道路のような長い車道通路に対し、デ-タ収集、情報処理、ネットワ-ク最適化と交通制御信号を対象とした自動または半自動演算センタ-を提供する。5)計算サ-バ-、デ-タウェアハウス、デ-タ変換ユニットを含み、道路コントロ-ラから収集したデ-タを計算する画像処理機能を備える。6)適用範囲内のセグメントTCUを制御する。ここで、交通制御アルゴリズムはポイントTCU(を制御するために使用される例えば、予測可能な交通制御アルゴリズム。1つのコリド-TCCは、高容量及び低遅延通信媒体(光ファイバ)を介して、セグメントTCU及びその上位地域TCCと通信する。前記コリド-TCCのカバ-範囲は5~20キロメ-トル(またはより長いかより短い距離)である。
【0016】
上記セグメントTCUは、以下の機能を実現することができる。1)ポイントTCUに制御対象を提供する。2)ポイントTCUから関連したデ-タを収集する。3)情報を処理し、制御対象を提供するためにオプティマイザとプロセッサモジュ-ルを提供する。4)小さな車道の区域をカバ-するより小さな交通制御ユニットを提供する。上記ユニットがカバ-するロ-ドセグメントは約1-2キロメ-トル(またはより長いかより短い距離)である。5)LANデ-タ切替システム(例えばCisco Nexus 7000)とサ-バ-(例えばIBM engineer server Model 8203 や ORACL data base)を含む。6)有線または無線通信媒体でどちらにおいてもポイントTCUと通信する。
【0017】
上記ポイントTCUは、以下の機能を実現することができる。1)路側ユニット(RSU)に車両ベ-スの制御対象を提供する。2)ポイント路側ユニット(RSU)から関連したデ-タを収集する。3) 情報を処理し、制御対象を提供するためにオプティマイザとプロセッサモジュ-ルを提供する。4)短い距離の車道(例えば50メ-トル)、ランプメ-タリングまたは交差点をカバ-するより小さな交通制御ユニットを提供する。上記ユニットは、ランプあるいは交差点ごとに設置され、ユニットはいくつかのRSUユニットで接続されている(例えば10ユニット、例えば、l、2、3、4、5、6、7、8、5 9、10、12、15、20など)。
【0018】
上記路側ユニット(RSU)は、少なくとも以下の1つ以上を含んでもよい。1)交通と関連した情報を収集するセンシングモジュ-ル、2)速度、運転間隔、加速/減速度、車両と区画線の間の距離、車両と中央線(センタ-ライン)の角度、全体的な交通状況を含むがこれらに限らない車両特定計測値を提供するためのデ-タ処理モジュ-ル、3)車両と上位ポイントTCUとの間に情報を送信する通信モジュ-ル、4)車両に車両特定運転指示を送信するための通信モジュ-ル、5)OBUシステムに送信されたデ-タを表示するインタ-フェ-スモジュ-ル及び6)OBUシステムに送信されたデ-タを表示するための電源ユニット。
【0019】
上記車両サブシステムは、少なくとの以下の1つ以上のモジュ-ルを含んでもよい。1)車両制御、2)トラフィック検出およびデ-タ収集、3)無線通信、4)デ-タ収集および通信
【0020】
上記自動運転車制御システムは、少なくとも以下の1つ以上を含む車両間における欠くことのできない車両運転タスクを再配分するように構成してもよい。1)車両にナビゲ-ションタスクに必要とされる指示を提供する。2)保守安全、交通規制/道路状況、および特別な情報を含むガイダンスタスクについての指示と情報を提供する。3)システムが失敗した場合、車両操作タスクを遂行し、保守安全タスクをモニタ-することを引き継ぐ。4)制御レベルでの情報交換タスクに対してデ-タ供給を提供する。上記デ-タ供給は通常車両内の車載センサ-によって提供される。5)整備士のレベルや周囲環境のモニタリングやバックアップシステムのようなスタンバイシステムで、車両制御タスクを果たす。6)車両に運転重要情報を提供する。(上記情報提供は、車種によって絶えず信頼性のある方法で得ることが難しく、車両搭載センサ-が高価である。)7) どのようなエラ-や失敗が生じた場合でも、バックアップとして互いを利用し、運転タスクを遂行する。
【0021】
上記車両サブシステムおよび方法は、少なくとも以下の1つ以上を含むグル-プから選択された車載インタ-フェ-スを含んでもよい。音声制御およびテキスト-音声変換機能を備えているオ-ディオ機器、ヘッドアップディスプレイ(Head-up-display、HUD)を備えている映像(視覚情報)、および振動機器。
【0022】
上記車両サブシステムにおける車両識別および追跡機能は、少なくとも1つ以上を含む組み合わせによって機能してもよい(働いてもよい)。CVセキュリティ認証書、車載ユニットID(OBU ID)、携帯デバイスID、DGPS(Differential Global Positioning System、ディファレンシャルGPS(特異なGPS))、画像認識と物体検知を組み合わせた視覚センサ-、およびモバイルLidar(ライダ-)(Light Detection And Ranging、光検出と測距)センサ-。
【0023】
上記通信システムと方法は、少なくとも以下の1つ以上を含むグル-プから選択された少なくとも1つ以上の通信システムを使用することができる。OEM (Original Equipment Manufacturer) オペレ-タ-(例えば、GM社の「OnStar」車載テレマティクスシステム)、無線通信サ-ビスプロバイダ(例えば、ATT及びVerizon(ベライゾン))、システムを維持する公共機関(例えば光ファイバ-ネットワ-クのあるDOT)。
【0024】
上記通信システムやそれを用いた方法には少なくとも以下の1つ以上を含むグル-プから選択された通信技術が含まれていてもよい。DSRC(Dedicated Short Range Communications:専用狭域通信)、3G、4G、5G、ブル-トゥ-スなどの無線通信技術;携帯電話通信技術及び、イ-サネットのようなケ-ブル(有線)通信技術。
【0025】
多次元にコネクテッド自動運転車両道路システムはハ-ドウェアとソフトウェアを含んでもよい。具体的には少なくとも以下の3次元を含んでもよい。次元1(DI):コネクテッド自動運転車の車両自動化、次元2(D2):人、車両と道路環境間の伝達の連結性、次元3(D3))交通システム集積化。
【0026】
(SAE International J3016で定義されている各自動運転レベルの概要による)
上記D1は以下の少なくとも1つの機能を含んでもよい。1)特定の運転モ-ドの実行に使われる運転者支援システム。特定の運転モ-ドにおいて、運転者支援システムが、運転環境の情報に基づきハンドル操作あるいは加速/減速を実行する。システムは、人間の運転者が他の動的な運転タスクを実行することを前提とする。運転者運転者2)特定の運転モ-ドの実行に利用される部分的自動化。特定の運転モ-ドにおいて、単一あるいは複数の運転者支援システムが運転環境の情報に基づきハンドル操作および加速/減速を実行する。システムは、人間のドライバ-が他の動的な運転タスクを実行することを前提とする。3)特定の運転モ-ドの実行に使われる条件的自動化。特定の運転モ-ドにおいて、自動運転システムが動的な運転タスクのすべての側面を担う。システムは、人間の運転者が介入リクエストに対し、適切に対応することを前提とする。4)特定の運転モ-ドの実行に使われる高度な自動化。特定の「運転モ-ド」において、人間の運転者が介入リクエストに対し適切に対応しない場合を含め、自動運転システムが動的な運転タスクの全ての側面を担う。
5)特定の運転モ-ドの実行に使われる完全自動化。人間の運転者が対応できる全ての路面条件および環境条件において、自動運転システムが、動的な運転操作のあらゆる側面をフルタイムで担う。
【0027】
D2は以下の少なくとも1つの機能を含んでもよい。1)情報支援;運転と意思決定を支援するために人間の運転者が路側ユニットから簡単な交通状況情報を取得する。
2)有限な接続センシング。A)の情報支援と比較してより良い運転と意思決定を助けるために、人間の運転者と車両は車載ユニットと路側ユニットを通して情報にアクセスすることができる。
3)冗長情報共有。運転者と車両は、車載ユニットや路側ユニット、トラフィック オペレ-ション センタ-(TOC)および車両と通じて多層の情報にアクセルすることができる。また、車両は、多様な制御ストラテジや方法を通して操作され、上記車両は、人間の運転、車両自動運転およびTOCに制御された車両を含む。
路側4)最適化接続。交通網に関する情報は、過負荷や重複しない。また、低冗長性によって最適化された情報は、最適な安全運転を容易にするために、運転者や車両に提供される。
【0028】
D3は以下の少なくとも1つの機能を含んでもよい。1)キ-ポイントシステムインテグレ-ション。局所的な問題に対処し、円滑且つ安全な交通移動を保持するために、コネクテッド自動車は交通のキ-ポイント(例えば、道路の交差点)で路側ユニットと情報交換を行い、車両制御指示およびその他の情報を得る。2)セグメントシステムインテグレ-ション。道路区分(ロ-ドセグメント)の管理をしたり交通を整理するために、特定のコネクテッド自動運転車は、特定の制御指示やミクロTOCから情報を受け取る。
3)コリド-システムインテグレ-ション。コネクテッド自動運転車は、マクロTOC(例えば、市全域または州全域の交通を管理する)からナビゲ-ション指示を受信する。マクロTOCは、交通量を制御し、交通渋滞を予測し、そして大域的最適化のために(マクロTOCに)提案する。4)マクロシステムインテグレ-ション。マクロTOCは、人や物の移動コストをより低減させ、ネットワ-ク全体に大域的最適化を実現するために、最高レベルからの交通時の注意散漫行動を最適化する。
【0029】
システムインテグレ-ション、自動化や接続のレベルは、以下を含んでもよい。 1)車両自動化レベル。上記レベルは、アメリカ自動車エンジニア学会SAE(Society of Automotive Engineers)の定義を使用している。
2)接続レベル;上記レベルは情報量と内容に基づいて、以下のように定義される。
C0:無接続段階
車両も運転者も交通情報へ全くアクセスしない。
C1:情報支援段階
車両と運転者インタ-ネット(例えば、交通状況の集約リンク)から簡単な交通情報にアクセスすることのみできる。情報は、一定の精度と解像度を持ち、無視できない遅延もある。
C2:限られた接続センシング段階
RSUや近隣車両およびその他の情報提供者との関係を通じて、車両と運転者は高精度、遅延が無視できる生の交通情報にアクセスすることができる。しかし、この段階の情報は不完全な場合がある。
運転者C3:冗長情報共有段階 車両と運転者は、近隣車両、交通制御装置(デバイス)、生の交通状態地図および高解像度のインフラストラクチャ-(インフラ)地図と接続することができる。(この段階の情報は十分な精度で、ほぼリアルタイムで、完全であるが、複数情報源からの重複を有する。
C4:最適化接続段階
最適化した情報を提供し、スマ-トインフラストラクチャ-(インフラ)は車両に最適な情報供給(フィ-ド)を提供することができる。
【0030】
3)輸送システムインテグレ-ションレベル。上記レベルは、調整/最適化システムのレベルによって定義される。具体的に以下の5段階を含む。
S0:無集積(インテグレ-ション)段階。S1:キ-ポイントシステムのインテグレ-ション、交差点やランプメ-タリング、主な走行モ-ドのためのみの狭い領域をカバ-する。S2:セグメントシステム集積(インテグレ-ション)段階、ショ-トロ-ドセグメント(例えば、2回のランプアクセスポイント間の高速道路セグメント)と大部分の走行モ-ドをカバ-する。S 3:コリド-システム集積(インテグレ-ション)段階、接続した道路とランプとともに、また、共存するすべての交通モ-ドについて、コリド-をカバ-する。S 4:地域システム集積(インテグレ-ション)段階、都市あるいは都市部(都市圏)をカバ-する。SS:マクロシステム集積(インテグレ-ション)段階、いくつかの地域と地域間交通をカバ-する。
【0031】
本発明はまた、1つまたは複数の側面の交通制御を管理するために前述したいずれかのシステムを利用する方法も提供する。本方法は、システムの各参加者(運転者、公的または私的な現地、地域あるいは国家交通機関、政府機関など)によって行われるそれらのプロセスを含む。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本発明のシステム例示図
図2】3D CAVH(Connected Automated Vehicle Highway:コネクテッド自動車ハイウェイ)システムの概略図
図3】運転タスクの再分配の概略図
図4】典型的な自動車に基づくシステムの運転タスク分配図
図5】本発明の実施例における運転タスクの分布を示す概略図
図6】システム構成図
図7】交通制御ユニットTCUサブシステムの概略図
図8】路面路側ユニットRSUシステムの概略図
図9】車両サブシステムデ-タフロ-の概略図
図10】通信システムの概略図
図11】ポイントTCUの概略図
図12】セグメントTCUの概略図
図13】コリド-TCCの概略図
図14】地域TCCの概略図
図15】マクロTCCの概略図
図16】車両進入制御の概略図
図17】車両退出制御の概略図
図18】RSUモジュ-ル設計の概略図
図19】車両と車道の車線間の距離を示す概略図
図20】車両と道路の中心線の角度を示す概略図
図21】全体の交通状態を示す概略図
図22】マイクロ波レ-ダ-の設置角度の概略図
図23】OBUモジュ-ル設計の概略図
図24】TCC/TCU構造図
図25】三次元交通システムの定義例を示す概略図
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明のシステムの設計実施形態について説明する。これらは例示的な実施形態にすぎず、本発明はこれらの実施形態に限定されないので、注意する。
説明
【0034】
101-TCC/TCU交通管理システム:情報処理、交通制御コマンドの制定に用いられる階層的な交通制御センタ-と交通制御ユニット。交通制御センタ-TCCは自動または半自動の演算センタ-であり、デ-タ統合、情報処理、ネットワ-ク最適化、および地域範囲の交通制御信号のマッチング機能を有する。交通制御ユニットTCU(ポイントTCUともいう)は、小さい交通制御ユニットであり、同様の機能を有しているが、支線、交差点などカバ-されている制御範囲はより小さい。
【0035】
102-路側ユニットシステム:接続車両からデ-タストリ-ムを受信し、交通条件を検出し、対象命令を車両に送信する路側ユニットネットワ-クである(RSU)。路側ユニットシステムは、デ-タセンシング、デ-タ処理、および信号伝達を制御する機能を実現する。実際には、1つのポイントTCUまたはセグメントTCUは、1つのRSUと相互作用することができる。
103-車両サブシステム:車両サブシステムは、異なるインタ-ネット接続レベルと自動化程度で混合する交通フロ-。
104-通信システム:システムのエンティティ一部または全部に有線/無線通信サ-ビスを提供するサブシステムである。
【0036】
105-交通デ-タフロ-:デ-タフロ-は交通状態、路側ユニットシステムからTCC/TCU交通管理システムへの車両請求を含み、TCC/TCU交通管理システムによって処理される。
【0037】
106-制御命令セットフロ-:制御命令セットはTCC/TCUサブシステムにより計算され、異なるネットワ-ク規模に向けた車両に基づく制御命令を含んでいる。制御命令は、路側ユニットシステムによってRSUサブシステムのタ-ゲットRSUに送信される。
107-車両デ-タフロ-:車両状態デ-タと車両サブシステムから路側ユニットシステムへの要求。
【0038】
108-車両制御命令ストリ-ム:このフロ-は、路側ユニットシステムから車両サブシステムに送信される異なる制御コマンド、例えば、推奨速度、ナビゲ-ション情報を含む。
【0039】
301-マクロ交通制御センタ-(「マクロTCC」と略する):自動または半自動演算センタ-は、複数の地域をカバ-し、地域間の交通制御を実現し、デ-タ収集、情報処理、大規模ネットワ-ク交通最適化の機能を備えている。
【0040】
302-地域交通制御センタ-(「地域TCC」と略する):自動または半自動演算センタ-は、1つの都市または主な都市区の交通規制をカバ-し、デ-タ収集、情報処理、都市交通ネットワ-クと交通制御信号の最適化機能を備えている。
【0041】
303-コリド-交通制御センタ-(「コリド-TCC」という):自動または半自動演算センタ-は、1つのコリド-及びその接続する道路、ランプの交通規制をカバ-し、デ-タ収集、情報処理、交通出入口制御と動的交通ガイダンス(誘導)機能を備えている。
【0042】
304-セグメント交通制御ユニット(「セグメントTCU」という):自動または半自動演算センタ-は、短距離の道路区間の交通規制をカバ-し、デ-タ収集、情報処理、セグメント交通制御の機能を備えている。
【0043】
305-ポイント交通制御ユニット(「ポイントTCU」と略する):小さい高速道路エリア、支線道路または交差点をカバ-し、デ-タ収集、交通信号制御と車両要求処理の機能を備えている。
【0044】
306-路側ユニット(「RSU」と略する):接続車両からのデ-タフロ-を受信し、交通状態を検出し、対象車両に指令を送信する。RSUネットワ-クは、デ-タ収集、デ-タ処理、および信号伝達を制御する機能を有する。
307-車両サブシステム(すなわちスマ-トネット車):異なるインタ-ネット接続レベルと自動化程度で混合する交通フロ-。
401-マクロ制御タ-ゲットを示し、地域TCC情報と近い。
403-地域制御タ-ゲットを示し、コリド-TCC情報と近い。
405-コリド-制御タ-ゲットを示し、セグメントTCU情報と近い。
407-セグメント制御タ-ゲットを示し、ポイントTCU情報と近い。
402-地域繊細化の交通状態を示し、制御タ-ゲットを割り当てる指標を提供する。
404-コリド-繊細化の交通状態を示し、制御タ-ゲットを割り当てる指標を提供する。
406-セグメント繊細化の交通状態を示し、制御タ-ゲットを割り当てる指標を提供する。
408-ポイント繊細化の交通状態を示し、制御タ-ゲットを割り当てる指標を提供する。
601-車両の静的&動的情報:
(1)静的情報として、以下を含む。
1、車両ID
2、車両サイズ情報
3、車両タイプ情報(車両の最大速度、加速度、減速度を含む)
【0045】
4、車両OBU情報(ソフトウェア情報、ハ-ドウェア情報):OBUソフトウェアは、ユ-ザ入力を必要としない形で設計され、V2I(Vehicle-to-Infrastructure)またはV2V(Vehicle-to-Vehicle)のいずれかまたは両方の通信により携帯RSUとシ-ムレスに接続することができる。OBUハ-ドウェアは、DSRC周波数通信(または他の通信技術)能力および全地球測位システム(Global Positioning System, GPS)技術を含み、RSUに比べてDSRC周波数通信(または他の通信技術)能力のみが必要である。
(2)動的情報として、以下を含む。
1、タイムスタンプ
2、車両の横/縦位置
3、車両速度
4、車両OD情報(出発地情報、目的地情報、経路選択情報を含む)。
5、その他必要な車両の状態情報。
602-車両制御命令とナビゲ-ション情報:
(1)車両制御命令として、以下を含む。
1、特定時刻での横/縦位置要求
2、推薦速度
3、ステアリング制御情報。
(2)ナビゲ-ション情報として、以下を含む。
1、天気
2、走行時間/信頼性
3、道路ナビゲ-ション。
701-交通管理部門
702-通信サ-ビスプロバイダ(Communication Service Provider, CSP);
703-元設備メ-カ-(Original Equipment Manufacturer, OEM);
801-オプティマイザ-:最適化制御戦略などを生成する。
802-プロセッサ:RSUからのデ-タを処理する。
【0046】
図1に示すように、本実施形態では、交通システムはTCC/TCU交通管理システム101、RSU路側ユニットシステム102、車両サブシステム103及び通信システム104から構成されている。TCC/TCU交通管理システム101は、階層的な交通制御センタ-TCCと交通制御ユニットTCUから構成された交通制御ネットワ-クであり、RSU路側ユニットシステム102からの交通情報を処理し、RSU路側ユニットシステム102に交通制御コマンドを送信することができる。RSU路側ユニットシステム102は道路サイトユニットのネットワ-クであり、交通検査、通信、制御命令及び排出監視を処理する機能を備えている。車両サブシステム103は異なるインタ-ネット接続レベルと自動化程度で混合する交通フロ-であり、静的、動的情報および車両要求をRSU路側ユニットシステム102に送信し、RSU路側ユニットシステム102からの命令を受信することができる。RSU路側ユニットシステム102は、車両サブシステム103からの車両デ-タと要求を交通情報に変換し、通信システム104を介してTCC/TCU交通管理システム101に送信する。TCC/TCU交通管理システム101は、これらの情報を対応する階層で処理し、これらの運営命令をRSUサブシステム102へフィ-ドバックする。RSU路側ユニットシステム102はこれらの運営命令の検査と登録を行い、命令セット108を特定の車両(推奨速度やナビゲ-ション情報などを含む)に送信する。通信システム104は、ロ-カルおよびグロ-バルに接続された無線通信およびセキュリティシステムを備え、システム内のすべてのエンティティに有線および無線の通信サ-ビスを提供するものである。
図2に示すように、このシステムの属性は、システム統合性、自動化、ネットワ-ク接続性に関して、具体的に下記のように定義する。
1)車両自動化レベルはアメリカ自動車エンジニア学会SAE(Society of Automotive Engineers)の定義を利用している。
2)ネットワ-ク接続レベルの定義は、情報量と内容に基づいて、以下の5段階を含む。
C0:無接続段階
車両も運転者も交通情報を得ることができない。
C1:情報支援段階
車両と運転者は簡単な交通情報しか入手できず、例えば、集計された空間交通状態。このような情報は一定の精度と解像度を持ち、無視できない遅延もある。
C2:限られた接続センシング段階
【0047】
車両と運転者はリアルタイムで高精度、遅延が無視できる交通情報を得ることができる。情報は主にRSU、近隣車両、その他の情報提供者から由来する。しかし、この段階の情報には不完全性がある。
C3:豊富な情報共有段階
【0048】
車両と運転者は、近隣車両、交通制御装置、リアルタイム交通状態地図、高解像度の基礎地図と接続することができる。この段階の情報は十分な精度、リアルタイム性、完全性、豊かさ、多源性を有する。
C4:最適化相互接続段階
車両と運転者は最適化された情報を提供されている。スマ-トな施設設備は車両に最適な情報フィ-ドバックを提供することができる。
3)システム統合レベルの定義は、協調・最適化の角度に基づいて、具体的に以下の5段階を含む。
S0:無集積段階
システム間には何の集積もない。
S1:交通キ-ポイントシステムの集積段階、例えば、RSUに基づく交差点制御、支線道路道制御。
システムは交差点または支線道路領域に集積されている。この段階の調整/最適化の範囲は小さい。
S2:セグメントシステム集積段階
この段階の範囲は前段階より拡大し、より多くのRSUと車両は統一的に調整・最適化されるが、交通モ-ドは依然として変わらない。
S3:交通コリド-システム集積段階、例えば、高速道路と地方街道の集積は、多種の交通モ-ドをカバ-している。
【0049】
協調と最適化の範囲は様々な交通モ-ド、高速道路全体または幹線道路にまたがっている。RSUと車両間で情報を共有し、対象範囲内のシステム最適化を実現する。
S4:マクロシステム集積段階
この段階は都市あるいは省レベルの範囲から調整・最適化を行い、もっと広い範囲のRSUと車を接続する。
特別な説明がない限り、本発明に記載された前記任意の実施形態は、1つまたは複数のネットワ-ク化段階に適合するように構成されることができる。
【0050】
図25に示すように、三次元インテリジェンスネットワ-ク交通システムの実施例を示す。図のシステムは、3つの次元を含む。1)車両自動化(D 1)、SAE自動運転基準(運転者支援システム、一部自動化、条件付き自動化、高度自動化と完全自動化)でコネクテッド自動運転車の発展段階を定義する。2)ネットワ-ク接続化(D 2)、人、車両と道路環境間の通信(情報支援、有限な接続センシング、豊富な情報共有、全ネットワ-クの最適化接続)を含む通信技術の発展段階を定義する。3)交通システム集積化(D 3)、交通システムの発展段階(キ-ポイントシステム集積、セグメントシステム集積、コリド-システム集積、マクロ層システム集積)を定義する。この総合的なシステムは、コネクテッド自動運転車と道路統合、調整、制御、管理、最適化のためのすべての関連車両、情報サ-ビス、インフラとシステムである。
【0051】
図3は、運転タスクの再割り当てを示していて、詳細は以下を含む。1)Lunenfeld及びAlexanderzaが1990年に初期定義したすべての運転タスクは「制御」「ガイダンス」「ナビゲ-ション」という3つの表現がある。これらの運転タスクはすべての車両の出発地・目的地間の安全運行にとって非常に重要である。2)これらのタスクは、車両サブシステム103、TCC/TCU交通管理システム101、RSU路側ユニットシステム102によってどのように割り当てられているか。「ナビゲ-ション」段階では、TCC/TCU交通管理システム101、RSU路側ユニットシステム102は、「プリトリップ情報」、「経路計算」を含む命令を車両に提供する。「ガイダンス」段階では、TCC/TCU交通管理システム101、RSU路側ユニットシステム102は、ナビゲ-ションタスクに対して、交通制御/道路状態およびその他の特定情報を含め、指示および情報を提供する。車両サブシステム103は、車両操作タスクを満たし、セキュリティ保護タスクを監視する。「制御」段階では、TCC/TCU交通管理システム101、RSU路側ユニットシステム102は、情報交換タスクにデ-タを提供する。同時に、車両サブシステム103は、車両制御タスクを満たし、周囲環境を監視し、予備システムでバックアップする。
【0052】
図4は、従来の典型的な自動運転システムソリュ-ションに基づく運転タスクの割り当てを示す図である。自動運転車両は、レ-ダ-やカメラなどのセンシング技術を備えて、図3の三段階におけるほとんどの運転任務を遂行することができる。V2I技術は主に「ナビゲ-ション」段階でサポ-トされている。V2Iに適用される通信技術の典型的な代表は、専用短距離無線通信(Dedicated Short Range Communications, DSRC)であり、その命令と情報の交換需要を満たす。しかし、伝統的なV2Iはいくつかの限界がある。この中で、一つの主要な問題はシングルポイント失効の影響であり、サ-バ-またはリンクサ-バの経路上で一つの失効があれば、システム全体もすぐに失効する。これはデ-タの紛失につながり、システム全体に危害を及ぼす。
【0053】
図5は、システムの運転タスク割り当ての実施形態を示している。車両サブシステム103及びTCC/TCU交通管理システム101、RSU路側ユニットシステム102は、3つの段階の全ての運転タスクを管理する。センシングおよび通信技術は、車両サブシステム103およびTCC/TCU交通管理システム101、RSU路側ユニットシステム102によって適用される。センシングサ-ビスは「制御」と「ガイダンス」段階、通信サ-ビスは「ナビゲ-ション」と「ガイダンス」段階にある。車両サブシステム103及びTCC/TCU交通管理システム101、RSU路側ユニットシステム102との三システムの協力によって、システムの安全性、信頼性、経済性を保証している。特に、二重安全システムは1つの故障安全機構を提供している。その中で、いずれかのサブシステムが失効した場合、他のシステムはシステムの有効運行を保証することができる。
【0054】
図6に示すように、交通システム全体の構成は、以下の通りである。マクロ交通制御センタ-(Marco TCC) 301は自動または半自動演算センタ-であり、複数の地域をカバ-し、地域間の交通制御を実現し、デ-タ収集、情報処理、大規模ネットワ-ク交通最適化の機能を備えている。地域交通制御センタ-(Regional TCC) 302は、自動または半自動演算センタ-は、1つの都市または主な都市圏をカバ-し、デ-タ収集、情報処理、都市交通ネットワ-クと交通制御信号の最適化機能を備えている。コリド-交通制御センタ-(Corridor TCC) 303は、自動または半自動演算センタ-は、1つのコリド-及びその接続する道路、ランプをカバ-し、デ-タ収集、情報処理、交通出入口制御と動的交通誘導機能を備えている。セグメント交通制御センタ-(Segment TCU) 304は、自動または半自動演算センタ-は、短距離の道路区間をカバ-し、デ-タ収集、情報処理、セグメント交通制御の機能を備えている。ポイント交通制御ユニット(Point TCU) 305は小さい高速道路エリア、支線道路または交差点をカバ-し、デ-タ収集、交通信号制御と車両要求処理の機能を備えている。マクロ TCC 301、地域TCC 302、コリド-TCC 303、セグメントTCU 304 及びポイント TCU 305は、TCC/TCUサブシステム101の主な構成である。路側ユニットRSUは、接続車両からデ-タストリ-ムを受信し、交通条件を検出し、対象命令を車両に送信する。路側ユニットRSU 306は、小制御ユニットを表し、インタ-ネット接続車両からデ-タと要求を受信し、交通状態を検出し、対象車両に指令を送信する。RSU306によって構成されるネットワ-クは、RSUサブシステム303であり、デ-タ収集、デ-タ処理、および信号伝達を制御する機能を有するコネクテッド自動運転車307は車両サブシステム304の基本構成であり、異なるインタ-ネット接続度と自動化レベルでの車両を含む。OBU(車載ユニットとV2I通信ユニット)ネットワ-クは、スマ-トネット接続車307に設置されている。
【0055】
図7に示すように、最上位のマクロTCC 301は、地域交通制御及び境界情報401などの制御タ-ゲットを第二層地域TCC 302に送信する。一方、地域TCC 302は、マクロTCC 301を支援して大規模なネットワ-ク交通最適化を実現するために、マクロTCC 301の渋滞状態などの詳細な交通状態402をマクロTCC 301に送信する。同様のプロセスは2つの連続するレベルごとに行われる。地域TCC 302は、制御タ-ゲットおよび境界情報403をコリド-TCC 303に送信し、特定の交通状態404を受信する。コリド-TCC 303は、制御タ-ゲットおよび境界情報405をセグメントTCU 304に送信し、特定の交通状態406を受信する。セグメントTCU 304は、制御タ-ゲットおよび境界情報407をポイントTCU 305に送信し、ポイントTCU 305の具体的な交通状態408を受信する。
【0056】
図8に示すように、路側ユニットRSU306グル-プは、コネクテッド自動運転車CAV、非コネクテッド自動運転車CAVからデ-タを受信し、交通状態を検出する。そして、路側ユニットRSU 306グル-プは、ポイントTCU 305にデ-タを送信する。路側ユニットグル-プ306からすべてのデ-タを受信した後、ポイントTCU 305は制御ポリシ-を最適化し、対象命令を路側ユニットグル-プ306に送信する。
【0057】
図9に示すように、路側ユニットRSU306グル-プは、コネクテッド自動運転車307からデ-タを受信し、交通状態を検出し、タ-ゲット命令をコネクテッド自動運転車307に送信する。RSUネットワ-クは、デ-タ収集、デ-タ処理、制御信号の転送に集中している。情報も異なるコネクテッド自動運転車307に共有されている。コネクテッド自動運転車307もサブシステムとして、インタ-ネット接続程度と自動化程度が異なる混合交通フロ-を含んでいる。
【0058】
図10に示すように、交通管理部701は、TCCとTCUとの間の通信情報を制御する。TCUとRSUとの間の情報は、交通管理部門701と通信サ-ビスプロバイダ702とで共有される。通信サ-ビスプロバイダ702はまた、RSUとコネクテッド自動運転車(connected automated vehicle, CAV)との間のデ-タを制御する。非CAVとCAVとの通信及びRSUと非CAVとの通信は、元機器メ-カ-OEM 703によって制御される。
【0059】
図11に示すように、路側ユニットRSU 306は、道路上の交通デ-タを収集し、交通情報502をオプティマイザ-801およびプロセッサ802に伝達する。デ-タを受信した後、プロセッサ802はデ-タを処理し、リアルタイムな交通状態408を生成し、セグメントTCU304に渡す。セグメントTCU304は、制御タ-ゲット407を決定し、それをオプティマイザ-801に通知する。オプティマイザ-801は、交通情報502に基づいて制御タ-ゲット407を最適化し、車両に基づく制御命令501を路側ユニットRSU306に送信する。
【0060】
図12に示すように、ポイントTCU305は、リアルタイムな交通状態408を生成し、それをオプティマイザ-801およびプロセッサ802に渡す。状態情報を受信した後、プロセッサ802はそれを処理し、現在のセグメント交通状態406を生成し、コリド-TCC303に渡す。コリド-TCC303は、制御タ-ゲット405を決定し、オプティマイザ-801に通知する。オプティマイザ-801は、交通状態408に基づいて制御タ-ゲット405を最適化し、制御タ-ゲットをポイントTCU 305に伝達する。
【0061】
13に示すように、セグメントTCU304は、リアルタイムなセグメント交通状態406を生成し、それをオプティマイザ-801およびプロセッサ802に渡す。交通状態情報を受信した後、プロセッサ802は、リアルタイムなコリド-交通状態404を処理して生成し、地域TCC302に伝達する。地域TCC302は、制御タ-ゲット403を決定し、オプティマイザ-801に通知する。オプティマイザ-801は、セグメント交通状態406に基づいて、制御タ-ゲット403を最適化し、制御タ-ゲットをセグメントTCU 304に伝達する。
【0062】
図14は地域TCC302のデ-タおよび決定フロ-を示す。各コリド-TCC303は、すべての交通デ-タを地域TCC302に送信する。デ-タセンタ-でデ-タを受信した後、すべてのデ-タは情報プロセッサによって処理される。情報プロセッサは、交通デ-タを生成して制御センタ-に送信する。制御センタ-は予定のアルゴリズムに基づいて決定を起草し、結果を決定オプティマイザ-に送信する。オプティマイザ-は決定のシミュレ-ションを行って最適化して、コリド-TCC303とマクロTCC301に同時に送信する。マクロTCC301は、近くの他の地域TCC302と交通デ-タを共有し、システム最適化決定を行い、地域TCC302にフィ-ドバックする。
【0063】
図15に示すように、各地域TCC302は、マクロTCC301に交通デ-タとロ-カル最適化戦略を送信する。情報プロセッサは、最適化されたすべての意思決定と交通デ-タを統合する。その後、制御センタ-は、地域TCC303からの交通デ-タに基づいて決定起草を行う。作成した決定は決定プロセッサによって処理される。最後のシステム最適化決定は、地域TCC303にフィ-ドバックされる。
【0064】
図16は、コネクテッド自動運転車307が全制御システムに入るプロセスを示している。コネクテッド自動運転車307は、システム境界に到達した後、進入要求をRSU306に送信する。システム境界領域とは、セグメントTCU304によって制御される範囲の周辺領域をいう。RSU306は、ポイントTCU305に進入要求を提供し、ポイントTCU305が進入要求を受信した後、静的および動的車両情報6.2を含むコネクテッド自動運転車307の情報を検出する。ポイントTCU305は、コネクテッド自動運転車307が全制御システムに入るために、車両制御命令とナビゲ-ション情報6.1(例えば、推薦車速、進入時間、進入位置など)を制定し、RSU306によって検出された情報に基づいて、コネクテッド自動運転車307の制御を受けようとする。コネクテッド自動運転車307は、RSU306から車両制御命令およびナビゲ-ション情報6.1を受信し、車載サブシステムを用いて車両制御命令およびナビゲ-ション情報6.1を処理することによって、車両制御命令およびナビゲ-ション情報6.1を確認する。車両制御命令およびナビゲ-ション情報6.1が、車載サブシステムの判断によって確認されない場合、コネクテッド自動運転車307は更新され、再度更新要求を送信する。コネクテッド自動運転車307は、車両制御命令とナビゲ-ション情報6.1に従って走行し、車両制御命令とナビゲ-ション情報6.1が確認されれば、全制御システムに入る。すなわち、ポイントTCU305は、コネクテッド自動運転車307の運転制御を引き継ぎ、コネクテッド自動運転車307は、全制御システムが提供する車両制御命令とナビゲ-ション情報6.1に従って走行を維持する。ポイントTCU305は、交通状態を更新し、コネクテッド自動運転車307が全制御システムに入った後、繊細化情報4.8をセグメントTCU304に送信する。
【0065】
図17は、コネクテッド自動運転車307が全制御システムを走り出す過程を示している。図17に示すように、コネクテッド自動運転車307がシステム境界領域に到達すると、路側ユニットRSU306に離脱要求を送信する。境界領域とは、セグメントTCU304の制御範囲境界の近くのエリアをいう。路側ユニットRSU306は、ポイントTCU305に対して、離脱要求を提供する。路側ユニットRU306が検出した情報に基づいて、ポイントTCU305は、コネクテッド自動運転車307の全制御システムからの離脱命令6.1(例えば、推薦速度、離脱時間、離脱位置など)を制定する。コネクテッド自動運転車307は、RSU306から離脱車両制御命令とナビゲ-ション情報6.1を受信し、車載サブシステムを用いて車両制御命令とナビゲ-ション情報6.1を処理することによって、車両制御命令とナビゲ-ション情報6.1が確認できるかどうかを決定する。離脱車両制御命令およびナビゲ-ション情報6.1が、車載サブシステムの判断によって確認されない場合、車両は再度更新され、離脱要求を送信する。コネクテッド自動運転車307の走行は、離脱車両制御命令とナビゲ-ション情報6.1に従い、離脱車両制御命令とナビゲ-ション情報6.1が確認された後、全制御システムから離れる。ポイントTCU305はコネクテッド自動運転車307の運転制御を終了し、コネクテッド自動運転車307は自動運転モ-ドを回復し、離脱操作を実行した後、車両自身の運転戦略に従う。コネクテッド自動運転車307が全制御システムを離れた後、ポイントTCU305は交通状態を更新し、繊細化情報4.8をセグメントTCU304に送信する。
【実施例0066】
以下、本発明のシステムの設計の実施形態について、高速道路を例として説明する。
1) RSU
(1)RSUモジュ-ル
図18に示すように、路側ユニットRSUモジュ-ルは、2つの主要機能:1)車両及びポイントTCUとの相互作用、2)交通と車両運転環境情報の収集を含む。センシングモジュ-ル2は、異なる検出器からの情報を統合し、具体的に以下の段落で説明する。デ-タ処理モジュ-ル5はデ-タ融合技術を利用して6つの主な特徴パラメ-タ、すなわち速度、ヘッドウェイ、加/減速度、車両と道路の標線間の距離、車両と道路の中心間の夾角、全体の交通状態を獲得する。一方、通信モジュ-ル1は、モジュ-ルの結果を更新するために、車両およびポイントTCUからの情報をデ-タ処理モジュ-ル5に送信する。6つの特徴パラメ-タの生成後、通信モジュ-ル1は、車載OBUシステムに運転命令を送信し、ポイントTCUと情報を共有する。表示画面モジュ-ル4は、OBUシステムが受信したデ-タを示す。電源ユニット3はシステム全体の運用に必要なエネルギ-を保障する。
通信モジュ-ル
車両との通信
ハ-ドウェア技術仕様:
l 通信規格:IEEE 802.11p-2010
l 帯域幅:10 MHz
l 転送速度:10Mbps
l アンテナダイバ-シティCDD送信ダイバ-シティ
l 操作環境範囲:-40℃~+55℃
l 帯域:5GHz
l ドップラ-スプレッド:800km/h
l ディレイスプレッド:1500ns
l 電源供給:12/24V
採用可能な市場コンポ-ネントの例:
1、 Cohda WirelessのMKS V2X (http://cohdawireless. com)
2、SavariのStreetWAVE (http://savari.net/technology/road-side-unit/)
ポイントTCUsとの通信
ハ-ドウェア技術仕様:
・ 通信規格:ANSI/TIA/EIA-492AAAA 和492AAAB
・ 光ファイバ-
・ 操作環境範囲:-40℃~+55℃
採用可能な市場コンポ-ネントの例:
Cablesysの光ファイバ- (https://www.cablesys.com/fiber-patch-cables/?gelid=Cj0KEQjw1dzHBRCfg_aImKrf7N4BEiQABJTPKH-q2wbjNLGBhBVQVSBogLQMkDaQdMmSrZtyBaEBuuUaAhTJ8P8HAQ)
センシングモジュ-ル
検出された6つの特徴パラメ-タ:
1、 速度
説明:1台当たりの速度
周波数:5Hz
誤差:99%信頼度で5マイル/時間未満
2、ヘッドウェイ
説明:隣接の2車の先頭位置の違い
周波数:5Hz
誤差:99%信頼度で1センチ未満
3、加速度/減速度
説明:1台当たりの加速度/減速度
周波数:5Hz
誤差:99%信頼度で5フィ-ト毎秒平方未満
4、車両と車道の表示距離(図19
周波数:5Hz
誤差:99%信頼度で5センチ未満
5、車両と道路の中心線の間の角度(図20
周波数:5Hz
誤差:99%信頼度で5度未満
6、全体交通状態(図21
周波数:5Hz
誤差:20メ-トルの空間分解能は5%未満とする
A類センシングモジュ-ル(LiDAR+カメラ+マイクロ波レ-ダ-)
1、LiDAR
ハ-ドウェア技術仕様:
・ 50メ-トル以上の有効監視範囲
・ 360度の視野による急速なスキャン
・ 99%信頼度で検出誤差5センチ未満
採用可能な市場コンポ-ネントの例:
1. 北京北科天絵科技有限公司のR-Fans-16 (http://www.isurestar.com/index.php/en-product-product.html#9)
2. Precision Measurement TechnologiesのTDC-GPX2 LIDAR (http://pmt-fl.com/)
3. Velodyne LiDARのHDL-64E (http://velodynelidar.com/index.html)
ソフトウェア技術仕様:
・ 車両のヘッドウェイを取得する
・ 車両と車道の表示線との距離を取得する
・ 車両と道路中心線の角度を取得する
採用可能な市場コンポ-ネントの例:ArcGISのLiDAR
2、カメラ
ハ-ドウェア技術仕様:
170度の高解像度超広角
夜視能力
ソフトウェア技術仕様:
99%信頼度での車両検出精度は90%以上である
99%信頼度での車線検出精度は90%以上である
運転経路を抽出する
追い越し車両の加速度を取得する
【0067】
採用可能な市場コンポ-ネントの例:MobileyeのEyEQ4 (http://www.mobileye.com/our-technology/)
【0068】
Mobileyeシステムには、車両と歩行者の検出、交通標識の識別と車道線判定(US20120105639A1-障害とガイドレ-ル、EP2395472A1-図像処理システム、US20130141580A1-道路垂直輪郭検出、US20170075195A1とUS20160325753A1は全体引用の形式で統合される)。の基本機能がある。
【0069】
Mobileyeのセンシングアルゴリズムは監督学習技術を採用して、運転戦略アルゴリズムは奨励と懲罰に基づいて機械学習どうやって道路と運転者(深層学習)を調整するかを強化する学習法を採用している。
3、マイクロ波レ-ダ-
ハ-ドウェア技術仕様:
分離帯に基づく信頼性のある検出精度
多車線道路上の車道は自動的に分割される
車両速度、交通流れ量、占有率の検出誤差が5%未満とする
温度が-10℃以下でも通常運転可能である
採用可能な市場コンポ-ネントの例:SensortechのSTJ1-3 (http://www.whsensortech.com/)
ソフトウェア技術仕様:
追い越し車両の速度を取得する
追い越し車両の流れ量を取得する
追い越し車両の加速度を取得する
【0070】
ある実施形態ではデ-タ融合技術を採用し、例えば、DF Techの1つの製品は、この技術を用いて6つの特徴パラメ-タを高精度かつ効率的に取得し、また、第1類検出器が機能しない場合はバックアップ計画を採用する。
B類センシングモジュ-ル(車両ID識別設備)
ハ-ドウェア技術仕様:
OBUまたは車両IDに基づいて車両を識別する
両走行の許容速度は150キロ/時間である
昼間と夜間の人工照明の精度は、信頼度99%で葉90%以上である。
システムから車両までの距離は50メ-トル以上ある。
採用可能な市場コンポ-ネントの例:
1、Toll Collection-Mobility-Siemensの製品
(https://www.mobility.siemens.com/mobility/global/en/urban-mobility/road-solutions/toll-systems-for-cities/products-for-toll-collection/pages/products-for-toll-collection.aspx)
【0071】
2、ConduentTM-Toll Collection SolutionsConduentTM-Toll Collection Solutions
(https://www.conduent.com/solution/transportation-solutions/electronic-toll-collection/)
ソフトウェア技術仕様:
l 車両を識別し、デ-タベ-スに情報を送信し、6つの特徴パラメ-タを車ごとに関連付けさせる。
採用可能な市場コンポ-ネントの例:シ-メンス
数据処理モジュ-ル
数据処理モジュ-ルはマルチセンサ-から採集したデ-タと組み合わせて、下記の対象を取得する。
車両の正確な位置決めと配向推定
高解像度の交通状態推定
自主的な経路探索
リアルタイム事件検出
【0072】
採用可能な市場コンポ-ネントの例:車両自主安全システム(Buick LaCrosse)の外部対象計算モジュ-ル(EOCM)。EOCMシステムは、ソ-スの異なるデ-タを統合し、より速く、より正確な意思決定プロセスを確保し、100万画素のフロントカ-メラ、新規長距離レ-ダ-とセンサ-を含む。(ここでは全体参照により特許US8527139 B1が統合されている)
設置:
【0073】
ある実施形態では、路側ユニットRSUモジュ-ルの設置角度は図22による。路側ユニットRSUモジュ-ルは、50メ-トルごとにコネクテッド道路に設置される。路面から40cm離れた高さで設置される。RSUは設置中に道路に垂直にする必要がある。ある実施形態では、路側ユニットRSUモジュ-ルの設置角度を図22に示す。
2)車両/OBU
(1)OBUモジュ-ル設計
【0074】
図23は、OBU車載装置の一例を示している。通信モジュ-ル1は、路側ユニットRSUからの情報と要求コマンドを受信するために使用される。デ-タ収集モジュ-ルは動作状態を監視するために使用される。車両制御モジュ-ル3は、制御要求を実行するために使用される。
通信モジュ-ル
OBU安装
技術仕様:
通信規格:IEEE 802.11p-2010
帯域幅:10 MHz
転送速度:10Mbps
アンテナダイバ-シティCDD送信ダイバ-シティ
操作環境範囲:-40℃~+55℃
帯域:5GHz
ドップラ-スプレッド:800km/h
ディレイスプレッド:1500ns
電源供給:12/24V
採用可能な市場コンポ-ネントの例:
1、 Cohda WirelessのMKS V2X (http://cohdawireless. com)
2、 SavariのStreetWAVE (http://savari.net/technology/road-side-unit/)
デ-タ採集モジュ-ル
デ-タ採集モジュ-ルは車両運転の検出と診断を行う。
A類OBU(CANバスアナライザ)
ハ-ドウェア技術仕様:
直感的なPCユ-ザ-インタ-フェ-スは、設定、追跡、転送、フィルタ、ログなどに使用される。
高デ-タ転送率
採用可能な市場コンポ-ネントの例:
1、 Microchip科技公司のAPGDT002 (http://www.microchip.com/)
2、 VectorのVector CANalyzer9.0 (https://vector.com)
ソフトウェア技術仕様:
ドライブレコ-ダ-運転者警報と遠隔分析
リアルタイムCANバス分析
CO2排出報告
採用可能な市場コンポ-ネントの例:CANバスアナライザUSB V2.0
車両制御モジュ-ル
遠隔制御システム
技術仕様:
消費電力が低い
信頼できる車両両の縦方向と横方向の制御
【0075】
採用可能な市場コンポ-ネントの例:Toyotaの自動運転遠隔制御車両。Toyotaシステムでは、遠隔操作者がデ-タを取得し、車両の遠隔手動操作を行ったり、自動運転車両に命令を出したりして、車両各シムが実行する。(ここでは全体参照により特許US9494935 B2)
設置
A類OBU(CANバスアナライザ)
DB9コネクタまたは端末のネジを使ってツ-ルをCANネットワ-クに接続する。
TCU/TCCシステム
【0076】
図24に示すように、TCU/TCCシステムの-例を示している。TCC/TCUシステムは階層的な交通制御センタ-と交通制御ユニットであり、情報処理、交通制御コマンドの制定などの機能を有する。交通制御センタ-TCCは自動または半自動の演算センタ-であり、デ-タ統合、情報処理、ネットワ-ク最適化、および地域範囲の交通制御信号のマッチング機能を有する。交通制御ユニットTCUは、小さい交通制御ユニットであり、同様の機能を有しているが、支線、交差点などカバ-されている制御範囲はより小さい。5つの異なるタイプのTCC/TCU。ポイントTCUはそれぞれのRSUからのデ-タを収集し、セグメントTC(c)はそれぞれのポイントTCUからのデ-タを収集し、交通フロ-を最適化し、制御ポイントTCU は車両に制御信号を提供する。コリド-TCCは、同一RSUからのデ-タを収集し、あるコリド-の交通を最適化する。地域TCCは複数のコリド-からのデ-タを収集し、広い範囲で交通フロ-と交通需要(例えば、1つの都市範囲)を最適化する。マクロTCCは、複数の地域TCCからのデ-タを収集し、広範囲にわたって出かけニ-ズを最適化する
【0077】
各ポイントTCUについては、デ-タ収集は、路側ユニットRSUシステム1から行われる。1つのポイントTCU14(例えば、ATC-Model 2070L)は、並列インタフェ-スを有し、1つの路側ユニットRSUからデ-タを受信する。雷撃保護装置で路側ユニットRSUと道路制御システムを保護する。路側ユニットRSUは路側に設置されている。
【0078】
ポイントTCU14は、有線ケ-ブル(または光ファイバ-)を使用して、路側ユニットRSUと相互作用する。ポイントTCUは、路側に設置され、雷撃保護装置2によって保護されている。各ポイントTCU14は、4つの路側ユニットRSUに接続されている。ポイントTCUは工程サ-バ-とデ-タ変換システムを含み、デ-タフロ-ソフトを利用している。
【0079】
各セグメントTCU11は、1つのLANデ-タ変換システム(例えば、Cisco Nexus 7000)と1つの工事サ-バ-(例えば、IBM工事サ-バ-Model 8203とORACLデ-タベ-ス)を含む。セグメントTCUは、有線ケ-ブルを介してポイントTCUと相互作用する。各セグメントTCUのカバ-範囲は約1-2マイルである。
【0080】
コリド-TCC 15は、ロ-ドコントロ-ラ14から採取されたデ-タを画像処理機能で計算するための計算サ-バ-、デ-タ倉庫、デ-タ変換ユニットを含む。コリド-TCCは、セグメントTCUを制御し(例えば、コリド-TCCは、1つの道路を覆って都市道路に延びる)。交通制御アルゴリズムは、セグメントとポイントTCU(例えば、自己適応予測交通制御アルゴリズム)を制御するために使用される。デ-タ倉庫はデ-タベ-スであり、コリド-TCC15の予備システムでもある。コリド-TCC15は、有線光ファイバ-を用いてセグメントTCUと相互作用する。計算ワ-クステ-ションは、セグメントTCU11からのデ-タを計算し、計算されたデ-タをセグメントTCU11に転送する。各コリド-TCCは5-20マイルをカバ-している。
【0081】
地域TCC12:各地域TCC12は、1つの地域範囲(例えば、1つの市域をカバ-する)の複数のコリド-TCC15を制御している。地域TCCは、有線ケ-ブル(例えば、光ファイバ-)を用いてコリド-TCCと相互作用する。
【0082】
マクロTCC13:各マクロTCC13は、大規模範囲内の複数の地域TCC12を制御している(例えば、各省には1つ以上のマクロTCCがある。マクロTCCは有線ケ-ブル(光ファイバ-)を用いて地域TCCと相互作用する。

高解像度地図と車両の位置付け
高解像度地図
技術仕様:
正確かつ鮮明な道路標識・表示を実現する。
道路ネットワ-クが変わると、地図は自動的に更新される。
99%の信頼度では、地図誤差は10cm以下である。
【0083】
採用可能な市場コンポ-ネントの例:HERE (https://here.com/en/products-services/products/here-hd-live-map)
【0084】
HEREのハイビジョンマップは、高度自動化車両が道路上で正確に位置決めできるようにしている。ある実施形態では、自動高速道路システムで採用されている地図は、何センチの誤差範囲で縁の位置を判定できる。また、事故や交通支援、車道閉鎖などの情報をリアルタイムに画像で更新する。
差分グロ-バル測位システム
ハ-ドウェア技術仕様:
99%の信頼度で測位誤差は5cm以下である。
GPSシステムをサポ-トしている。
採用可能な市場コンポ-ネントの例:
1、Fleetmatics (https://www.fleetmatics.com/)
2、Teletrac Navman (http://drive.teletracnavman.com/)
【0085】
部分的には、本発明の実施形態における情報操作に関するアルゴリズムおよびシンボルを説明する。これらのアルゴリズム記述は常に専門技術者によってデ-タ処理技術に応用され、業務の伝達性と持続性を確保する。これらの操作は、コンピュ-タプログラム、または等価回路、またはマイクロコ-ド、または他の同様の方法で実現できるように、機能的、計算的、論理的に説明される。また、これらの操作はモジュ-ルとしても便利で、一般性を失わない場合がある。説明された動作および関連するモジュ-ルは、ソフトウェア、ファ-ムウェア、ハ-ドウェアまたは他の組み合わせに配置されてもよい。
【0086】
本実施形態で説明したいくつかの手順、動作または処理は、1つまたは複数のハ-ドウェアまたはソフトウェアモジュ-ルまたはそれらの施設の組み合わせによって適用される。1つの実施形態では、コンピュ-タプログラムコ-ドを含むコンピュ-タ可読媒体とコンピュ-タプロセッサによって実行され、任意または全ての処理手順を実現するソフトウェアモジュ-ルを実現するために、アプリケ-ションコンピュ-タプログラム製品が実現される。
【0087】
本発明の実施形態はまた、本発明の動作を実行する装置に関することがある。この装置は必要な目的のために専門的に構築され、またはコンピュ-タプログラムによって選択的に活性化されたりリセットされたりすることができる通用計算装置を含む。このコンピュ-タプログラムは、読み取り可能なコンピュ-タ媒体または他の任意の形態の電子記憶媒体に記憶される。さらに、本説明書で言及された任意の計算システムは、単一のプロセッサを含み、または計算能力を高めるために複数のプロセッサのア-キテクチャを採用することができる。
【0088】
本発明の実施形態は、本説明書で記載された計算プロセスの1つの製品にも関する。この製品は計算プロセスの処理結果を含み、情報は読み取り可能なコンピュ-タ記憶媒体に格納され、本説明書の前記コンピュ-タプログラム製品または他のデ-タの組み合わせのいずれかを含むことができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
【手続補正書】
【提出日】2023-01-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
道路に沿って間隔を空けて配置された複数のネットワーク通信装置を含むRSUネットワークを備るシステムであって、
前記RSUネットワークは、
(a)複数のRSUネットワークと通信し、前記複数のRSUネットワークからの情報を管理し、トラフィック制御センター(TCC)と通信し、それによって管理されるトラフィック制御ユニット(TCU)、及び
(b)前記道路を走行する複数の車両の搭載ユニット(OBU)、
と通信するように構成され、
前記RSUネットワークは、感知機能、輸送行動の予測および管理機能、計画および意思決定機能、ならびに前記システムのための車両制御命令を生成する車両制御機能を提供し、
前記車両制御命令は、車両の縦方向の加速度と速度、車両の横方向の加速度と速度、および車両の向きと方向に関する命令を含む、ことを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記RSUネットワークは、車両のOBUに対して車両固有の制御指令を生成して送信するように構成されており、
或いは、TCUやTCCからの車両固有の制御指令を受信して、当該車両固有の制御指令を車両OBUに送信するように構成されており、
前記車両固有の制御指令は、前後加速度及び速度、車両固有の横加速度及び速度、並びに、車両の特定の方位及び方位に対する車両固有の指示を含む、ことを特徴とする請求項1のシステム。
【請求項3】
前記RSUネットワークは、道路上の車両を検知するように構成されている、ことを特徴とする請求項1のシステム。
【請求項4】
前記RSUネットワークの各RSUは、センシングモジュールと、通信モジュールと、データ処理モジュールと、インターフェースモジュール及び適応型電源モジュールの少なくとも一方とを備える、ことを特徴とする請求項1のシステム。
【請求項5】
前記RSUネットワークの各RSUは、レーダーベースのセンサ、ビジョンベースのセンサ、衛星ベースのナビゲーションシステム構成要素、及び車両識別構成要素からなる群から選択された一又は複数を備える、ことを特徴とする請求項1のシステム。
【請求項6】
前記衛星ベースのナビゲーションシステム構成要素は、OBUと通信し、車両の位置を特定するように構成されている、、ことを特徴とする請求項5のシステム。
【請求項7】
前記RSUネットワークの前記RSUは、50~500メートルの間隔で配置される、ことを特徴とする請求項1のシステム。
【請求項8】
前記RSUネットワークは、レーン幅、レーンアプローチ、グレード、及び道路形状情報を含む高解像度マップを車両に提供するように構成されている、ことを特徴とする請求項1のシステム。
【請求項9】
前記RSUネットワークは、気象情報、道路状況情報、車線交通情報、車両情報、及びインシデント情報からなる群から選択された一又は複数の情報を収集し、車両固有の制御指示を生成し、当該情報及び車両固有の制御指示を車両及び/又はTCUネットワークにブロードキャストするように構成されている、ことを特徴とする請求項1のシステム。
【請求項10】
前記RSUネットワークは、クラウドデータベースと通信する、ことを特徴とする請求項1のシステム。
【請求項11】
前記RSUネットワークは、車両制御指示、走行経路及び交通情報を含むデータと、サービスデータとを、OBUに提供するように構成されている、ことを特徴とする請求項1のシステム。
【請求項12】
前記RSUネットワークは、高速道路、高速道路、交差点、路側建物、橋、トンネル、迂遠、経由駅、駐車場、踏切、及び学校ゾーンからなる群から選択された一又は複数の固定地点に設置されたRSUを含む、ことを特徴とする請求項1のシステム。
【請求項13】
前記RSUネットワークは、車両及び無人航空機からなる群から選択される1以上の移動台に設置されたRSUを含む、ことを特徴とする請求項1のシステム。
【請求項14】
前記RSUネットワークは、有線及び/又は無線のチャネルを介して、前記TCUとリアルタイムで通信するように構成されている、ことを特徴とする請求項1のシステム。
【請求項15】
前記RSUネットワークは、前記OBUと無線チャネルによりリアルタイムで通信するように構成されている、ことを特徴とする請求項1のシステム。