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特開2023-30215ゲームプログラム、ゲーム装置およびゲームシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023030215
(43)【公開日】2023-03-07
(54)【発明の名称】ゲームプログラム、ゲーム装置およびゲームシステム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/69 20140101AFI20230228BHJP
   A63F 13/533 20140101ALI20230228BHJP
【FI】
A63F13/69 510
A63F13/533
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023001144
(22)【出願日】2023-01-06
(62)【分割の表示】P 2020032208の分割
【原出願日】2020-02-27
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和2年2月19日 ウェブサイト((A)https://apps.apple.com/jp/app/id1477150404 (B)https://play.google.com.store/apps/details?id=jp.co.capcom.mh_rjp)にてゲームプログラムの一例について販売
(71)【出願人】
【識別番号】000129149
【氏名又は名称】株式会社カプコン
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135677
【弁理士】
【氏名又は名称】澤井 光一
(72)【発明者】
【氏名】中村 幸仁
(72)【発明者】
【氏名】丸山 敦史
(72)【発明者】
【氏名】野田 浩一
(72)【発明者】
【氏名】北川 優一
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ゲーム媒体の抽選をより多く実行する際の興趣性を改善できるゲームプログラム、ゲーム装置およびゲームシステムを提供する。
【解決手段】コンピュータ(サーバ装置の制御部またはゲーム装置の制御部)を、ユーザの第1操作を受け付ける第1操作部と、ユーザの第2操作を受け付ける第2操作部と、を含む抽選画面を表示させる表示制御手段、第1操作に応じて、第1テーブルを用いて第1数の抽選を実行する第1抽選実行手段、および、第2操作に応じて、第2テーブルおよび第3テーブルを用いて第1数より多い第2数の抽選を実行する第2抽選実行手段として機能させ、第2テーブルの一部が第1テーブルと共通し、第3テーブルの一部が第2テーブルと共通し、抽選画面は、第2テーブルおよび第3テーブルの少なくとも一方における第1テーブルに対する優位性を示す情報の一部を第2操作部に関連付けて表示する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
ユーザの第1操作を受け付ける第1操作部と、ユーザの第2操作を受け付ける第2操作部と、を含む抽選画面を表示させる表示制御手段、
前記第1操作に応じて、第1テーブルを用いて第1数の抽選を実行する第1抽選実行手段、および、
前記第2操作に応じて、第2テーブルおよび第3テーブルを用いて前記第1数より多い第2数の抽選を実行する第2抽選実行手段として機能させ、
前記第2テーブルの一部が前記第1テーブルと共通し、
前記第3テーブルの一部が前記第2テーブルと共通し
前記抽選画面は、前記第2テーブルおよび前記第3テーブルの少なくとも一方における前記第1テーブルに対する優位性を示す情報の一部を前記第2操作部に関連付けて表示する、ゲームプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゲームプログラム、ゲーム装置およびゲームシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、抽選(以下、「ガチャ」ともいう)の実行によりアイテムやキャラなどのゲーム媒体をユーザに付与する技術が知られている(非特許文献1参照)。この技術では、単発で実行させる抽選(シングルガチャ)より複数回連続して実行させる抽選(10連ガチャ)のほうが有利になるようにゲーム媒体の当選確率が設定されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】“今さら聞けないモンスト攻略列伝! モンストで10連ガチャとシングルガチャの星5確率の違いは?”,[online],こばやし まゆみ,[令和2年2月21日],インターネット,<http://ideastakeflight.org/?p=727236>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術では、単発で抽選を実行させる場合は、ゲーム媒体の希少価値(レアリティ)が星3以上のゲーム媒体が獲得できる。他方10回連続して抽選を実行させる場合は、レアリティが星4のゲーム媒体が必ず獲得できる。このため従来技術では、単発に対して複数回、すなわち抽選を相対的により多く実行する際の興趣性について、星3以上のゲーム媒体が獲得できることに対して星4のゲーム媒体が必ず獲得できることとする差しかないため改善の余地がある。
【0005】
本開示は、ゲーム媒体の抽選をより多く実行する際の興趣性を改善できるゲームプログラム、ゲーム装置およびゲームシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の側面は、コンピュータを、
ユーザの第1操作を受け付ける第1操作部と、ユーザの第2操作を受け付ける第2操作部と、を含む抽選画面を表示させる表示制御手段、
前記第1操作に応じて、第1テーブルを用いて第1数の抽選を実行する第1抽選実行手段、および、
前記第2操作に応じて、第2テーブルおよび第3テーブルを用いて前記第1数より多い第2数の抽選を実行する第2抽選実行手段として機能させ、
前記第2テーブルの一部が前記第1テーブルと共通し、
前記第3テーブルの一部が前記第2テーブルと共通し
前記抽選画面は、前記第2テーブルおよび前記第3テーブルの少なくとも一方における前記第1テーブルに対する優位性を示す情報の一部を前記第2操作部に関連付けて表示する、プログラムである。
【0007】
また、第1の側面において、前記第2テーブルは、前記第1テーブルと比較して、テーブルを構成するゲーム媒体が共通する一方で、所定値以上のレアリティのゲーム媒体の当選確率が高く設定され、
前記第3テーブルは、前記第2テーブルと比較して、テーブルを構成するゲーム媒体が共通する一方で、所定値以上のレアリティのゲーム媒体の当選確率が高く設定されている。
【0008】
また、第1の側面において、前記第2テーブルは、前記第1テーブルと比較して、テーブルを構成するゲーム媒体のうち最高レアリティのゲーム媒体の当選確率は同一に設定され、前記最高レアリティを除くいずれかのレアリティのゲーム媒体の当選確率が高く設定され、
前記第3テーブルは、前記第2テーブルと比較して、テーブルを構成するゲーム媒体のうち最高レアリティのゲーム媒体の当選確率は同一に設定され、前記最高レアリティを除くいずれかのレアリティのゲーム媒体の当選確率が高く設定されている。
【0009】
また、第1の側面において、前記第2テーブルは、前記第1テーブルと比較して、テーブルを構成するゲーム媒体が少なくとも一部異なり、
前記第3テーブルは、前記第2テーブルと比較して、テーブルを構成するゲーム媒体が共通する一方で所定値以上のレアリティのゲーム媒体における当選確率が高く設定されている。
【0010】
また、第1の側面において、前記第3テーブルは、前記第2テーブルと比較して、テーブルを構成するゲーム媒体のうち最高レアリティのゲーム媒体の当選確率は同一に設定され、前記最高レアリティを除くいずれかのレアリティのゲーム媒体の当選確率が高く設定されている。
【0011】
また、第1の側面において、前記第2テーブルと前記第1テーブルとで異なるゲーム媒体は、最高レアリティを除く所定値以上のレアリティのゲーム媒体である。
【0012】
また、第1の側面において、前記表示制御手段は、前記優位性を示す情報の一部を示す第1通知画面を表示させることを含み、
前記第1通知画面は、ユーザがログインしたときに表示されるか、または、前記抽選画面を表示するためのホーム画面から遷移可能な画面であり、
前記第1通知画面における前記優位性を示す情報は、前記抽選画面における前記優位性を示す情報よりも情報量が多い。
【0013】
また、第1の側面において、前記表示制御手段は、前記優位性を示す情報を示す第2通知画面を表示させることを含み、
前記第2通知画面は、前記抽選画面から遷移可能な画面であり、
前記第2通知画面における前記優位性を示す情報は、前記第1通知画面における前記優位性を示す情報よりも情報量が多い。
【0014】
また、第1の側面において、前記第1通知画面は、前記第2通知画面にユーザを誘導するための情報を含む。
【0015】
第2の側面は、ユーザの第1操作を受け付ける第1操作部と、ユーザの第2操作を受け付ける第2操作部と、を含む抽選画面を表示させる表示制御部と、
前記第1操作に応じて、第1テーブルを用いて第1数の抽選を実行する第1抽選実行部と、
前記第2操作に応じて、第2テーブルおよび第3テーブルを用いて前記第1数より多い第2数の抽選を実行する第2抽選実行部と、を備え、
前記第2テーブルの一部が前記第1テーブルと共通し、
前記第3テーブルの一部が前記第2テーブルと共通し
前記抽選画面は、前記第2テーブルおよび前記第3テーブルの少なくとも一方における前記第1テーブルに対する優位性を示す情報の一部を前記第2操作部に関連付ける、ゲーム装置である。
【0016】
第3の側面は、ユーザの第1操作を受け付ける第1操作部と、ユーザの第2操作を受け付ける第2操作部と、を含む抽選画面を表示させる表示制御ステップと、
前記第1操作に応じて、第1テーブルを用いて第1数の抽選を実行する第1抽選実行ステップと、
前記第2操作に応じて、第2テーブルおよび第3テーブルを用いて前記第1数より多い第2数の抽選を実行する第2抽選実行ステップと、を含み、
前記第2テーブルの一部が前記第1テーブルと共通し、
前記第3テーブルの一部が前記第2テーブルと共通し
前記抽選画面は、前記第2テーブルおよび前記第3テーブルの少なくとも一方における前記第1テーブルに対する優位性を示す情報の一部を前記第2操作部に関連付ける、ゲームシステムである。
【0017】
本開示によれば、ゲーム媒体の抽選をより多く実行する際の興趣性を改善できるゲームプログラム、ゲーム装置およびゲームシステムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本実施形態におけるゲームシステムの構成を示すブロック図である。
図2】本実施形態におけるゲームシステムのテーブルの一例を示す表である。
図3】ゲーム中にディスプレイに表示される画面例である。
図4】ゲーム中にディスプレイに表示される画面例である。
図5】ゲーム中にディスプレイに表示される画面例である。
図6】ゲーム中にディスプレイに表示される画面例である。
図7】ゲーム中にディスプレイに表示される画面例である。
図8】ゲーム中にディスプレイに表示される画面例である。
図9】本実施形態におけるゲームシステムの一連の動作の流れを表すフロー図である。
図10図9の結合子A以降のゲームシステムの一連の動作の流れを表すフロー図である。
図11】本実施形態におけるゲームシステムのテーブルの一例を示す表である。
図12】本実施形態におけるゲームシステムのテーブルの一例を示す表である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
[実施形態]
本開示の実施形態にかかるゲームシステム1について、図面を参照して説明する。
【0020】
<ゲームの説明>
図1に示すゲームシステム1では、サーバ装置2および複数のゲーム装置5が通信ネットワーク6を介して互いに通信可能に接続され、ゲーム装置5においてゲームが実行される。
【0021】
本実施形態にかかるゲームは、ゲームシステム1にて実行されるオンラインのゲームである。このゲームでは、ゲーム装置5のユーザは、1または複数のプレイヤキャラクタ(オブジェクトに相当)を仮想ゲーム空間で活動させたり、プレイヤキャラクタを、ノンプレイヤキャラクタである敵キャラクタと対戦させたりする。
【0022】
上記のようなゲームは、プレイステーション(登録商標)などの家庭用ゲーム機、ニンテンドースイッチ(登録商標)などの携帯用ゲーム機、もしくは、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレットなどの電子機器であるゲーム装置5、を用いて実行される。以下では、ゲーム装置5がスマートフォンである場合を例示する。
【0023】
<ゲームシステム1の概要>
ゲームシステム1は、サーバ装置2および複数のゲーム装置5にて構成される。サーバ装置2は、ゲームプログラムおよびゲームデータを記憶しており、ゲーム装置5の(下記のアカウント情報ごとの)ゲームデータの管理を行う。
【0024】
ゲーム装置5は、ユーザの操作に基づいて所定のゲームを実行する。そのために、ゲーム装置5は、通信ネットワーク6を介して、サーバ装置2からゲームプログラムおよびゲームデータを受信(具体的にはダウンロードおよびインストール)する。各ユーザには、ゲーム装置5に対応づけて、識別情報およびパスワードを含むアカウント情報が、ユーザごとに割り当てられている。このアカウント情報は、ログイン時、ゲーム装置5からサーバ装置2に送信され、サーバ装置2におけるユーザ認証に利用される。
【0025】
ユーザ認証を経て、サーバ装置2とゲーム装置5との相互通信が可能となる。ログイン後、ゲーム装置5は、ゲーム進行に必要なデータ(ゲーム進行状況に関するデータ)をサーバ装置2から受信すると、ユーザの操作に基づいてゲーム画像や音声をディスプレイ61およびスピーカ62に出力しながら、ゲームを進行させる。
【0026】
<ゲームシステム1の構成>
以下、図1を参照して、サーバ装置2およびゲーム装置5の各ハードウェア構成について説明する。なお、複数のゲーム装置5それぞれは、互いに同じ構成を有する。
【0027】
<サーバ装置2の構成>
図1に示すように、サーバ装置2は、ネットワークインターフェース21、記憶部22および制御部23を有する。ネットワークインターフェース21および記憶部22は、バス29を介して制御部23と電気的に接続されている。
【0028】
ネットワークインターフェース21は、インターネットおよびLANなどの通信ネットワーク6を介して各ゲーム装置5と通信可能接続されている。
【0029】
記憶部22は、HDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)およびSSD(Solid State Drive)などで構成される。記憶部22には、本実施形態にかかるゲームプログラムの一部を含む各種プログラムの他、ユーザDB221などの各種データなどが記憶されている。
【0030】
ユーザDB221には、ゲームをプレイするユーザの識別番号ごとに、ユーザが操作するプレイヤキャラクタに関する情報(ステータスなど)、仮想ゲーム空間内にて使用可能な消費媒体の額などが、対応づけて記憶されている。
【0031】
ここで、消費媒体は、仮想ゲーム空間内で使用可能な通貨やポイントなどであって、ゲームを進めるにあたりゲーム内で消費される媒体である。消費媒体は、クエストのクリア報酬として、また、現実社会での課金により、ユーザに付与される。
【0032】
抽選テーブル222は、一般にガチャと呼ばれる抽選処理を抽選実行手段233(後述)が行う際に用いるものであって、選択対象となるゲーム媒体に関する情報を複数含む。図1に示すように、抽選テーブル222には、ゲーム媒体に関する情報(名称、能力パラメータ、レアリティ、レベルなど)と、抽選による当選確率(以下、「提供割合」ともいう)とが、対応づけられている。なお本実施形態では、ゲーム媒体をキャラクタとする例を用いて説明するが、これに限る趣旨ではない。
【0033】
本実施形態では、ゲーム媒体のレアリティを星3~5の3段階で表すものとする。また、星3が最も低いレアリティを示し、そこから昇順で星5が最も高いレアリティ(以下、「最高レアリティ」ともいう)を示す。このレアリティは、第1数の抽選で用いられる通常枠のテーブル(後述)におけるゲーム媒体の希少価値を表すものである。またゲーム媒体の能力パラメータ(キャラクタの攻撃力、防御力、体力、スキルレベル、スキルの種類、またはランクなど)の少なくとも一部の値は、例えば、このレアリティに応じて設定されている。例えば星5のキャラクタの攻撃力は、星3のキャラクタの攻撃力より低く設定されている。
【0034】
ゲーム媒体とは、ゲームに関する要素を表した電子データであって、プレイヤキャラクタとして使用するキャラクタの名称、プレイヤキャラクタが仮想ゲーム空間内にて使用するアイテム(武器、防具、道具)などが含まれる。ユーザは、ゲーム媒体を、課金による直接購入やクエストクリアの他、ガチャと呼ばれる抽選方法によって入手することができる。入手したゲーム媒体は、そのゲーム媒体を所有することとなったユーザの識別情報と対応づけて、ユーザDB221に記憶され管理される。
【0035】
抽選テーブル222は、第1テーブル2221と、第2テーブル2222と、第3テーブル2223と、を含む。第1テーブル2221は、第1抽選実行手段2331(後述)により第1数の抽選に用いられるテーブルである。また第1テーブル2221は、通常の抽選で用いられるテーブル(以下、「通常枠のテーブル」ともいう)である。こで「第1数」とは、第1抽選実行手段2331により実行される抽選の回数である。なお本実施形態では、第1数を「1(回)」とする。
【0036】
第2テーブル2222は、後述の第2抽選実行手段2332により第2数の抽選に用いられるテーブルである。さらに第2テーブル2222は、その一部が第1テーブルと共通する。また第3テーブル2223は、第2テーブルと共に、第2抽選実行手段2332により第2数の抽選に用いられるテーブルである。さらに第3テーブル2223は、その一部が第2テーブル2222と共通する。
【0037】
「第2数」とは、第2抽選実行手段2332により実行される抽選の回数である。さらに第2数は、第1数より多い数である。換言すれば第2テーブル2222と第3テーブル2223とは、複数回抽選に用いられるテーブルである。なお本実施形態では、第2数を「10(回)」とする。
【0038】
第1数の抽選と第2数との抽選とは、同じイベントに含まれる。例えば、常設のガチャイベントに第1数の抽選と第2数との抽選とが含まれてもよく、特定の期間限定ガチャイベントに第1数の抽選と第2数との抽選とが含まれてもよい。
【0039】
上記構成によれば、抽選実行手段233は、第1テーブルを用いて第1数の抽選、第1テーブルと一部が共通する第2テーブルおよび第2テーブルと一部が共通する第3テーブルを用いて第2数の抽選を実行することができる。このため上記構成によれば、第1数の抽選と第2数の抽選との差に多様性をもたせることができる。
【0040】
第2テーブル2222は、第1テーブル2221と比較して、テーブルを構成するキャラクタが共通する一方で、所定値以上のレアリティのキャラクタの当選確率が高く設定されている。第3テーブル2223は、第2テーブル2222と比較して、テーブルを構成するキャラクタが共通する一方で、所定値以上のレアリティのキャラクタの当選確率が高く設定されている。なお本実施形態では、「所定値」を星4とする例を用いて説明する。
【0041】
上記構成によれば、第1~3テーブルのゲーム媒体の当選確率をそのレアリティに応じて段階的に(第2テーブルは当選確率が第1テーブルより高く、また第3テーブルは第2テーブルより高く)設定することができる。
【0042】
第2テーブル2222は、第1テーブル2221と比較して、テーブルを構成するゲーム媒体のうち最高レアリティのゲーム媒体の当選確率は同一に設定され、最高レアリティを除くいずれかのレアリティのゲーム媒体の当選確率が高く設定されている。また第3テーブル2223は、第2テーブル2222と比較して、テーブルを構成するゲーム媒体のうち最高レアリティのゲーム媒体の当選確率は同一に設定され、最高レアリティを除くいずれかのレアリティのゲーム媒体の当選確率が高く設定されている。なお本実施形態では、「最高レアリティ」を星5とする例を用いて説明する。
【0043】
上記構成によれば、第1~3テーブルのゲーム媒体の当選確率を、最高レアリティとそれを除くいずれかのレアリティの2つに分けてそのレアリティに応じて段階的に設定することができる。このため上記構成によれば、多様性のある抽選を提供することができる。また、上記構成によれば、第1~3テーブルのゲーム媒体の当選確率について、最高レアリティのゲーム媒体は同一に設定されているため、テーブル間の差、すなわち第1抽選と第2抽選との差をつけすぎることを抑止する。
【0044】
<第1~3テーブル>
ここで図2を参照して、第1~3テーブルの構成の例について説明する。図2(a)は、第1~3テーブルを構成するレアリティテーブルの一例を示す表である。図2(b)は、第1~3テーブルを構成するキャラクタテーブルの一例を示す表である。
【0045】
「レアリティテーブル」とは、レアリティごとの当選確率を設定するためのテーブルである。また「キャラクタテーブル」とは、レアリティごとにテーブルが分かれて構成され、キャラクタごとの当選確率を設定するためのテーブルである。具体的には、まず抽選実行手段233は、レアリティテーブルを用いて抽選を実行しレアリティを選択する。次いで抽選実行手段233は、選択したレアリティのキャラクタテーブルを用いて抽選を実行しキャラクタを選択する。
【0046】
レアリティテーブルは、第1~3レアリティテーブルを含む。この第1~3レアリティテーブルは、それぞれ第1~3テーブルを構成するサブテーブルである。キャラクタテーブルは、第1~3テーブル共通のテーブルである。例えば第1テーブル2221は、第1レアリティテーブルおよびキャラクタテーブルで構成される。第2テーブル2222は、第2レアリティテーブルおよびキャラクタテーブルで構成される。第3テーブル2223は、第3レアリティテーブルおよびキャラクタテーブルで構成される。
【0047】
第2テーブル2222は、第1テーブル2221と比較して、キャラクタテーブルが共通し、他方レアリティテーブルが異なる。
【0048】
第2レアリティテーブルは、第1レアリティテーブルと比較して、所定値以上のレアリティのキャラクタの当選確率が高く設定されている。また第2レアリティテーブルは、第1レアリティテーブルと比較して、最高レアリティを除くいずれかのレアリティのゲーム媒体の当選確率(本例では、「星4」とする)が高く設定されている。具体的には、第2レアリティテーブルの星4の当選確率は、第1レアリティテーブルの星4の当選確率15%より高い20%で設定されている。
【0049】
第2レアリティテーブルは、第1レアリティテーブルと比較して、テーブルを構成するゲーム媒体のうち最高レアリティのゲーム媒体の当選確率は同一に設定されている。具体的には、第2レアリティテーブルの星5の当選確率は、第1レアリティテーブルの星5の当選確率5%と同一の5%で設定されている。
【0050】
第3テーブルは、第2テーブルと比較して、キャラクタテーブルが共通し、他方レアリティテーブルが異なる。
【0051】
第3レアリティテーブルは、第2レアリティテーブルと比較して、所定値以上のレアリティのキャラクタの当選確率が高く設定されている。また第3レアリティテーブルは、第2レアリティテーブルと比較して、最高レアリティを除くいずれかのレアリティのゲーム媒体(本例では、「星4」とする)の当選確率が高く設定されている。具体的には、第3レアリティテーブルの星4の当選確率は、第2レアリティテーブルの星4の当選確率20%より高い95%で設定されている。
【0052】
第3レアリティテーブルは、第2レアリティテーブルと比較して、所定値未満のレアリティのキャラクタの当選確率が低く設定されている。具体的には、第3レアリティテーブルの星3の当選確率は、第2レアリティテーブルの星3の当選確率70%より低い0%で設定されている。第3レアリティテーブルは、所定値未満のレアリティの当選確率を0%で設定することで所定値以上のレアリティのゲーム媒体しか選択されないように設定されている。
【0053】
第3レアリティテーブルは、第2レアリティテーブルと比較して、テーブルを構成するゲーム媒体のうち最高レアリティのゲーム媒体の当選確率は同一に設定されている。具体的には、第3レアリティテーブルの星5の当選確率は、第2レアリティテーブルの星5の当選確率5%と同一の5%で設定されている。
【0054】
制御部23は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、自装置2の動作を制御する。
【0055】
制御部23は、各種プログラムを実行することにより、情報処理手段231、照合手段232、抽選実行手段233、および付与手段235として機能する。
【0056】
―情報処理手段―
情報処理手段231は、各ゲーム装置5との間で各種データを送受信する。情報処理手段231が受信する主なデータとしては、ゲームプログラムのダウンロード要求情報、ユーザの操作に応じたガチャの抽選要求、クエスト実行要求、アカウント情報などが挙げられる。情報処理手段231が送信する主なデータとしては、ゲームプログラムをゲーム装置5が受信したことを確認するための情報、ガチャにて得られたゲーム媒体に関する情報などが挙げられる。
【0057】
-照合手段―
照合手段232は、ゲーム装置5から受信したユーザの識別情報を用いて、ユーザアカウントの認証を行う。
【0058】
―抽選実行手段-
抽選実行手段233は、ユーザの要求に応じて抽選を実行する。抽選実行手段233は、例えば、ユーザの抽選の実行要求(以下、単に「実行要求」ともいう)に応じて、抽選テーブル222の中から、ゲーム媒体ごとの当選確率に基づいて1以上のゲーム媒体を抽選により選択する。
【0059】
具体的には、まずゲーム装置5の制御部56が、タッチパッド63および操作部54を介して、実行要求を受け付ける。次いで制御部56が、受け付けた実行要求を、ネットワークインターフェース51を介してサーバ装置2の抽選実行手段233に送信する。次いで抽選実行手段233は、実行要求を受信すると、この実行要求に応じてゲーム媒体ごとの当選確率に基づいて抽選テーブル222の中から1以上のゲーム媒体を抽選により選択する。
【0060】
抽選実行手段233は、第1抽選実行手段2331および第2抽選実行手段2332として機能する。
【0061】
第1抽選実行手段2331は、ユーザの第1操作に応じて、第1テーブル2221を用いて第1数の抽選を実行する。ここで「第1操作」とは、第1操作部に対する操作をいう。第1操作は、具体的には、第1操作部の一態様である図4に示す抽選画面610の無償1回抽選ボタン611および1回抽選ボタン612(後述)に対する操作である。
【0062】
第2抽選実行手段2332は、ユーザの第2操作に応じて、第2テーブル2222および第3テーブル2223を用いて第1数より多い第2数の抽選を実行する。ここで「第2操作」とは、第2操作部に対する操作である。具体的には、第2操作部の一態様である図4に示す抽選画面610の10回抽選ボタン613(後述)に対する操作である。
【0063】
まず第2抽選実行手段2332は、10回中1~9回目までは第2テーブル2222を用いて抽選を実行する。そして第2抽選実行手段2332は、10回目に第3テーブル2223を用いて抽選を実行する。
【0064】
―付与手段-
【0065】
付与手段234は、ゲーム媒体をユーザに関連付ける。付与手段234は、例えば、抽選実行手段233が選択したゲーム媒体に関する情報と、抽選要求の送信元となる操作を行ったユーザの識別情報とを、ユーザDB221にて関連付ける。これにより、このユーザには、抽選した(ガチャを引いた)結果当選したゲーム媒体が付与される。
【0066】
<ゲーム装置5の構成>
ゲーム装置5には、ディスプレイ61、スピーカ62およびタッチパッド63が外部接続または内蔵される。また、ゲーム装置5は、ネットワークインターフェース51、グラフィック処理部52、オーディオ処理部53、操作部54、記憶部55および制御部56を有する。ネットワークインターフェース51、グラフィック処理部52、オーディオ処理部53、操作部54および記憶部55は、バス59を介して制御部56と電気的に接続されている。
【0067】
ネットワークインターフェース51は、ゲーム装置5とサーバ装置2との間で各種データを送受信するために、通信ネットワーク6に通信可能に接続される。
【0068】
グラフィック処理部52は、制御部56から出力されるゲーム画像情報に従って、キャラクタおよび仮想ゲーム空間に関する各種オブジェクトを含むゲーム画像を、動画形式で描画する。グラフィック処理部52は、例えば液晶型であるディスプレイ61と接続されており、動画形式に描画されたゲーム画像は、ゲーム画面としてディスプレイ61上に表示される。
【0069】
オーディオ処理部53は、スピーカ62と接続され、制御部56の指示に従ってゲーム音声を再生および合成すると、これをスピーカ62から出力させる。
【0070】
操作部54は、タッチパッド63と接続され、操作入力に関するデータをタッチパッド63との間で送受信する。ユーザは、タッチパッド63をタッチすることで、ゲーム装置5に操作信号を入力する。
【0071】
記憶部55は、HDD、SSD、RAMおよびROMなどで構成される。記憶部55には、サーバ装置2からダウンロードしたゲームデータ、ゲームプログラムの一部を含む各種プログラム、自装置5のアカウント情報などが格納されている。
【0072】
制御部56は、CPUおよび半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成され、自装置5の動作を制御する。
【0073】
制御部56は、各種プログラムを実行することにより、通信手段561、ゲーム実行手段562、音声制御手段563、および表示制御手段564として機能する。
【0074】
―通信手段561―
通信手段561は、ネットワークインターフェース51を介してサーバ装置2との通信を行う機能である。
【0075】
通信手段561は、操作部54がタッチパッド63から受信した各種操作信号に応じて、サーバ装置2が把握可能な情報を生成して送信する。例えば、通信手段561は、アカウント情報、新たなゲームデータのダウンロード要求情報、ガチャ実行要求、クエスト実行要求などを、サーバ装置2に送信する。また、通信手段561は、ダウンロード要求情報に応じてサーバ装置2から送られてきた新たなゲームデータ、抽選処理により選択されたゲーム媒体に関する情報などを、サーバ装置2から受信する。
【0076】
―ゲーム実行手段-
ゲーム実行手段562は、自装置5のユーザによるタッチパッド63の操作に従って、ゲームデータに含まれる仮想ゲーム空間オブジェクトおよびテクスチャなどのデータを記憶部55から読み出すかまたはサーバ装置2から受信したデータを用いて、ゲームプログラムを実行しつつ、2次元または3次元のゲーム画像情報を生成する。ゲーム画像情報がグラフィック処理部52によって処理されることにより、ディスプレイ61には処理後のゲーム画像が逐次表示される。
【0077】
そして、ゲーム実行手段562は、ゲーム画像上に、自装置5のユーザの操作に従ってキャラクタを配置させ、そのユーザの操作およびゲームの進行状況に応じて仮想ゲーム空間におけるキャラクタの行動を制御する。例えば、ゲーム実行手段562は、ユーザのタッチパッド63を介した操作に応じて、ゲームにおいてクエストを実行させる。また、ゲーム実行手段562は、ユーザのタッチパッド63を介した操作に応じて、ユーザにより選択されたゲーム媒体をプレイヤキャラクタに使用させる。
【0078】
―音声制御手段-
音声制御手段563は、ゲームの実行にあたり、自装置5のユーザの操作などに応じてスピーカ62の音声出力制御を行う。
【0079】
―表示制御手段-
表示制御手段564は、ゲームの実行にあたり、自装置5のユーザの操作などに応じてディスプレイ61の表示出力制御を行う。
【0080】
表示制御手段564は、ディスプレイ61に抽選画面を表示させる。ここで「抽選画面」とは、第1操作部と第2操作部とを含む画面である。抽選画面は、第2テーブルおよび第3テーブルの少なくとも一方における第1テーブルに対する優位性(以下、単に「第2~3テーブルの優位性」ともいう)を示す情報の一部を第2操作部に関連付けて表示する。なお、本実施形態では、第2~3テーブルの優位性を示す情報の一部を第2操作部に付随させて表示する例を説明するが、これに限る趣旨ではない。例えば第2~3テーブルの優位性を示す情報の一部が第2操作部とは物理的に離れた場所に表示されていてもよく画面に表示するテキストメッセージなどでこの関連付けの旨が示されていればよい。
【0081】
第2~3テーブルの優位性を示す情報とは、例えば、第2テーブル2222が第1テーブル2221と一部共通し一部異なること、第3テーブル2223が第2テーブルと一部共通し一部異なることを示す情報である。具体的には、図2に示すような第2レアリティテーブルおよび第3レアリティテーブルが、第1レアリティテーブルと比較して所定値以上のレアリティのキャラクタの当選確率が高く設定されていることを示す情報である。またこの優位性を示す情報は、第1数の抽選において第1テーブル2221を用いることを示す情報である。またこの優位性を示す情報は、第1数の抽選と比較して、第2数の抽選において、1~9回目までは第2テーブル2222を、10回目は第3テーブル2223を用いることを示す情報である。
【0082】
第2~3テーブルの優位性を示す情報の一部とは、例えば、上記のような第2レアリティテーブルが、第1レアリティテーブルと比較して所定値以上のレアリティのキャラクタの当選確率が高く設定されていることを一部省略して示す情報である。第2~3テーブルの優位性を示す情報の一部とは、例えば、第3レアリティテーブルが、第2レアリティテーブルと比較して所定値以上のレアリティのキャラクタの当選確率が高く設定されていることを一部省略して示す情報である。
【0083】
上記構成によれば、抽選画面は、第2テーブルおよび第3テーブルが第1テーブルに対して優位であること、すなわち相対的により多く抽選を実行すると優位であることを第1操作部より多く抽選を実行するための第2操作部に関連付けてユーザに示すことができる。このため、抽選画面は、より多く抽選を実行すると優位であることを、ユーザに分かりやすく伝えることができる。
【0084】
表示制御手段564は、第1通知画面を表示させる。ここで「第1通知画面」とは、第2~3テーブルの優位性を示す情報の一部を示す画面である。第1通知画面は、ユーザがログインしたときに表示されるか、または、抽選画面を表示させるためのホーム画面から遷移可能な画面である。第1通知画面における第2~3テーブルの優位性を示す情報の一部は、抽選画面におけるこの優位性を示す情報の一部よりも情報量が多い。
【0085】
抽選画面は、抽選を実行するための画面であるため、第2~3テーブルの優位性を示す情報の掲載に制限がある場合も多く、また多くの情報を掲載してしまうと煩雑になってしまう。上記構成によれば、抽選画面より多くの情報量で第2~3テーブルの優位性を示す第1通知画面を表示制御手段564が表示させることができる。このため、表示制御手段564は、抽選画面の表示を簡潔にし、かつ第2~3テーブルの優位性の情報を省略しすぎることなくユーザに伝えることができる。
【0086】
さらに上記構成によれば、第1通知画面は、ユーザがログインしたときに表示されるため、ユーザが抽選を実行するにあたって第1通知画面をユーザが見逃すことを抑止できる。また上記構成によれば、第1通知画面は、ホーム画面から遷移可能なため、ユーザに対して分かりやすいUIを提供することができる。
【0087】
表示制御手段564は、第2通知画面を表示させる。ここで「第2通知画面」とは、第2~3テーブルの優位性を示す情報を示す画面である。さらに第2通知画面は、抽選画面から遷移可能な画面である。また第2通知画面における第2~3テーブルの優位性を示す情報は、第1通知画面におけるこの優位性を示す情報よりも情報量が多い。
【0088】
上記構成によれば、第1通知画面より多くの情報量で第2~3テーブルの優位性を示す第2通知画面を表示制御手段564が表示させることができる。このため、表示制御手段564は、第2~3テーブルの優位性の情報について抽選画面より第1通知画面、第1通知画面より第2通知画面と段階的にその情報量を多くすることができる。また上記構成によれば、表示制御手段564は、第2~3テーブルの優位性の情報を省略することなくユーザに伝えることができる。
【0089】
第1通知画面は、第2通知画面にユーザを誘導するための情報を含む。ここで「第2通知画面にユーザを誘導するための情報」とは、例えば、第1通知画面が示す第2~3テーブルの優位性を示す情報に対してより詳細に確認したいユーザに、第2通知画面は第1通知画面よりその情報量が多いことを示す情報である。また、この誘導するための情報は、情報量が多いため上記のように詳細に確認したい場合には第2通知画面を確認することをユーザに勧める情報である。
【0090】
上記構成によれば、例えば、第1通知画面が示す第2~3テーブルの優位性を示す情報についてより詳細に確認したいユーザに対して、その情報量が多い第2通知画面に誘導することができる。
【0091】
ここで図3~8を参照して、表示制御手段564がディスプレイ61に表示する画面の例について説明する。
【0092】
図3に示すように、表示制御手段564は、ホーム画面600をディスプレイ61に表示させる。ホーム画面600は、抽選画面ボタン601と、第1通知画面ボタン602と、を含む。
【0093】
抽選画面ボタン601は、図4に示す抽選画面610を表示させるためのボタンである。抽選画面ボタン601が選択されると、表示制御手段564は、ホーム画面600から抽選画面610に遷移させる。
【0094】
第1通知画面ボタン602は、図5に示す第1通知画面620を表示させるためのボタンである。本例では、第1通知画面620をモーダルダイアログとする例を説明するが、これに限る趣旨ではない。第1通知画面ボタン602が選択されると、表示制御手段564は、ホーム画面600に重畳させて第1通知画面620を表示させる。また第1通知画面ボタン602は、第1通知画面620が表示する画像のサムネイルを表示する。
【0095】
図4に示すように、表示制御手段564は、抽選画面610を表示する。抽選画面610は、無償1回抽選ボタン611と、1回抽選ボタン612と、10回抽選ボタン613と、通知アイコン614と、第2通知画面ボタン615と、通知領域616と、戻るボタン617と、を含む。無償1回抽選ボタン611と1回抽選ボタン612とは第1操作部の一態様である。また、10回抽選ボタン613は第2操作部の一態様である。
【0096】
無償1回抽選ボタン611が選択されると、抽選実行手段233は、無償で、すなわちユーザに対応付けられた消費媒体を消費せずに第1テーブル2221を用いて1回の抽選を実行する。なお本実施形態では、消費媒体を「(仮想ゲーム空間内にて使用可能な)通貨」とする例を用いるが、これに限る趣旨ではない。表示制御手段564は、一定時間経過後にこの抽選の結果を示す抽選結果画面(不図示)を抽選画面610に重畳して表示させる。なお、無償1回抽選ボタン611が選択できる機会は1日1回に制限される。
【0097】
1回抽選ボタン612が選択されると、抽選実行手段233は、ユーザに対応付けられた消費媒体(通貨100)を消費して第1テーブル2221を用いて1回の抽選を実行する。表示制御手段564は、一定時間経過後にこの抽選の結果を示す抽選結果画面を抽選画面610に重畳して表示させる。
【0098】
10回抽選ボタン613が選択されると、抽選実行手段233は、ユーザに対応付けられた消費媒体(通貨1000)を消費して第2テーブル2222および第3テーブル2223を用いて10回の抽選を実行する。表示制御手段564は、一定時間経過後にこの抽選の結果を示す抽選結果画面を抽選画面610に重畳して表示させる。
【0099】
通知アイコン614は、第2~3テーブルの優位性を示す情報の一部を示す。抽選画面610は、通知アイコン614を10回抽選ボタン613に付随させて(関連付けて)表示する。通知アイコン614は、例えば、この優位性を示す情報の一部としてテキストメッセージ「★4(星4)確率UP!★4以上1人確定!」を表示する。この「★4UP!」は、第2レアリティテーブルが第1レアリティテーブルと比較して、星4以上のレアリティのゲーム媒体の当選確率が高く設定されていることを省略した形で示している。また、この「★4以上1人確定!」は、第3レアリティテーブルが第2レアリティテーブルと比較して、星4以上のレアリティのゲーム媒体しか選択されないことを省略した形で示している。
【0100】
第2通知画面ボタン615が選択されると、表示制御手段564は、抽選画面610から図6に示す第2通知画面630に遷移させる。
【0101】
通知領域616は、通知アイコン614と同様に、第2~3テーブルの優位性を示す情報の一部を示す。通知領域616は、例えば、星4以上のレアリティのキャラクタ画像と併せてこの優位性を示す情報の一部としてテキストメッセージ「★4確率UP!★4以上1人確定!」を表示する。
【0102】
戻るボタン617は、抽選画面610の遷移元の画面(ホーム画面600)に戻るためのボタンである。戻るボタン617が選択されると、表示制御手段564は、抽選画面610からホーム画面600に遷移させる。
【0103】
図5に示すように、表示制御手段564は、第1通知画面620をホーム画面600に重畳して表示させる。本例では、第1通知画面620をモーダルダイアログとする例を説明するが、これに限る趣旨ではない。第1通知画面620は、第1通知領域621と、誘導領域622と、とじるボタン623と、を含む。
【0104】
第1通知領域621は、第2~3テーブルの優位性を示す情報の一部を示す。第1通知領域621は、例えば、この優位性を示す情報の一部としてテキストメッセージ「1~9回目まで:★4確率アップ」と「10回目:★4以上確定」とを表示する。
【0105】
誘導領域622は、第2通知画面630にユーザを誘導するための情報を示す。誘導領域622は、例えば、テキストメッセージ「※詳しくは提供割合(第2通知画面630)をご確認ください」を表示する。
【0106】
とじるボタン623が選択されると、表示制御手段564は、第1通知画面620をとじて非表示にさせる。
【0107】
図6に示すように、表示制御手段564は、第2通知画面630を表示させる。第2通知画面630は、無償1回抽選表示ボタン631と、1回抽選表示ボタン632と、10回抽選表示ボタン633と、第2通知領域634と、戻るボタン635を含む。図6は、無償1回抽選表示ボタン631、または1回抽選表示ボタン632が選択された際の表示例を示す。
【0108】
無償1回抽選表示ボタン631が選択されると、表示制御手段564は、第2通知領域634の表示を第1数回の抽選で用いられる第1テーブル2221の内容の表示に切り替える。1回抽選表示ボタン632が選択されると、同様に、表示制御手段564は、第2通知領域634の表示を、第1数回の抽選で用いられる第1テーブル2221に関する表示に切り替える。
【0109】
第2通知領域634は、抽選テーブル222の内容を表示する領域である。第2通知領域634は、概要領域6341と、レアリティテーブル領域6342と、キャラクタテーブル領域6343と、を含む。第2通知領域634は、無償1回抽選表示ボタン631、または1回抽選表示ボタン632が選択されると第1テーブル2221の内容を表示する。
【0110】
概要領域6341は、第2~3テーブルの優位性を示す情報の概要を表示する。概要領域6341は、具体的には、テキストメッセージ「●1日1回ガチャ・1回ガチャ ・通常枠のテーブルを用いてガチャを引きます」、「●10回ガチャ ・1~9回目までは、通常枠より★4以上の確率が高く設定されているテーブルを用いてガチャを引きます ・10回目は★4以上が確定されている枠(4以上確定枠)を用いてガチャを引きます」および「●キャラクタのラインナップはいずれも同じです」を表示する。
【0111】
レアリティテーブル領域6342は、無償1回抽選表示ボタン631または1回抽選表示ボタン632が選択された際、第1レアリティテーブルの内容を表示する。具体的には、レアリティテーブル領域6342は、図2(a)に示すようなレアリティごとの当選確率(提供割合)を表示する。
【0112】
キャラクタテーブル領域6343は、キャラクタテーブルの内容を表示する。具体的には、キャラクタテーブル領域6343は、図2(b)に示すようなレアリティごとに分かれたテーブルにおけるキャラクタごとの当選確率を表示する。
【0113】
戻るボタン635は、第2通知画面630の遷移元の画面(抽選画面610)に戻るためのボタンである。戻るボタン635が選択されると、表示制御手段564は、第2通知画面630から抽選画面610に遷移させる。
【0114】
図7は、10回抽選表示ボタン633および1~9回目枠ボタン6344(後述)が選択された際の第2通知画面630の表示例を示す。図7に示すように、表示制御手段564は、第2通知領域634の表示を、第2数(10回)の抽選において10回中1~9回目までで用いられる第2テーブル2222の内容の表示に切り替える。
【0115】
1~9回目枠ボタン6344が選択されると、第2通知領域634は、第2テーブル2222の内容を表示する。1~9回目枠ボタン6344が選択されると、レアリティテーブル領域6342、図2(a)に示す第2レアリティテーブルの内容を表示する。
【0116】
図8は、10回抽選表示ボタン633および10回目枠ボタン6344(後述)が選択された際の第2通知画面630の表示例を示す。図8に示すように、表示制御手段564は、第2通知領域634の表示を、第2数(10回)の抽選で10回目までで用いられる第3テーブル2223の内容の表示に切り替える。
【0117】
10回目枠ボタン6345が選択されると、第2通知領域634は、第3テーブル2223の内容を表示する。10回目枠ボタン6345が選択されると、レアリティテーブル領域6342は、図2(a)に示す第3レアリティテーブルの内容を表示する。
【0118】
<ゲームシステム1の動作の流れ>
図9~10を用いて、ゲームへログインしたときのホーム画面600の表示処理から抽選画面などの表示処理を経てホーム画面600に戻るまでの流れについて説明する。図9~10は、これらの処理の流れを示すフローチャートである。
【0119】
図9に示すように、ゲーム装置5の表示制御手段564は、ユーザがゲームにログインするとホーム画面600を表示させる(ステップst1)。
【0120】
次いで表示制御手段564は、ホーム画面600の表示から一定時間経過後にホーム画面600に重畳させて第1通知画面620を表示させる(ステップst2)。
【0121】
次いで表示制御手段564は、第1通知画面620のとじるボタン623に対するユーザの選択操作を受け付ける(ステップst3)。
【0122】
次いで表示制御手段564は、第1通知画面620をとじて非表示にさせる(ステップst4)。
【0123】
次いで表示制御手段564は、ホーム画面600の抽選画面ボタン601に対するユーザの選択操作を受け付ける(ステップst5)。
【0124】
次いで表示制御手段564は、ホーム画面600から抽選画面610に遷移させる(ステップst6)。
【0125】
次いで表示制御手段564は、抽選画面610の部品に対するユーザの選択操作を受け付ける(ステップst7)。結合子Aを介して図10に進む。
【0126】
図10に示すように、表示制御手段564が抽選画面610の第1操作部(無償1回抽選実行ボタン611、1回抽選実行ボタン612)に対するユーザの第1操作を受け付けた場合(ステップst8の「第1操作部」)、第1抽選実行手段2331は第1数の抽選を実行する(ステップst9)。
【0127】
次いで表示制御手段564は、一定時間経過後に上記第1数の抽選の結果を示す抽選結果画面を表示させる(ステップst10)。
【0128】
次いで表示制御手段564は、上記抽選結果画面をとじるユーザの操作を受け付ける(ステップst11)。
【0129】
次いで表示制御手段564は、上記抽選結果画面をとじて非表示にさせる(st12)。
【0130】
表示制御手段564が抽選画面610の第2操作部(10回抽選実行ボタン613)に対するユーザの第2操作を受け付けた場合(ステップst8の「第2操作部」)、第2抽選実行手段2332は第2数の抽選を実行する(ステップst13)。
【0131】
次いで表示制御手段564は、一定時間経過後に上記第2数の抽選の結果を示す抽選結果画面を表示させる(ステップst14)。
【0132】
次いで表示制御手段564は、上記抽選結果画面をとじるユーザの操作を受け付ける(ステップst15)。
【0133】
次いで表示制御手段564は、上記抽選結果画面をとじて非表示にさせる(ステップst16)。
【0134】
表示制御手段564は、抽選画面610の第2通知画面ボタン615に対するユーザの選択操作を受け付けた場合(ステップst8の「第2操作部」)、抽選画面610から第2通知画面630に遷移させる(ステップst17)。
【0135】
次いで表示制御手段564は、第2通知画面630の戻るボタン635に対するユーザの選択操作を受け付ける(ステップst18)。
【0136】
次いで表示制御手段564は、第2通知画面630から抽選画面610に遷移させる(ステップst19)。
【0137】
次いで表示制御手段564は、抽選画面610の戻るボタン617に対するユーザの選択操作を受け付ける(ステップst20)。
【0138】
次いで表示制御手段564は、抽選画面610からホーム画面600に遷移させる。
【0139】
以上をまとめると、サーバ装置2の制御部23またはゲーム装置5の制御部56(コンピュータ)を、ユーザの第1操作を受け付ける第1操作部と、ユーザの第2操作を受け付ける第2操作部と、を含む抽選画面610を表示させる表示制御手段564、第1操作に応じて、第1テーブル2221を用いて第1数の抽選を実行する第1抽選実行手段2331、および、第2操作に応じて、第2テーブル2222および第3テーブル2223を用いて第1数より多い第2数の抽選を実行する第2抽選実行手段2332として機能させ、第2テーブル2222の一部が第1テーブル2221と共通し、第3テーブル2223の一部が第2テーブル2222と共通し、抽選画面610は、第2テーブル2222および第3テーブル2223の少なくとも一方における第1テーブル2221に対する優位性を示す情報の一部を第2操作部に関連付けて表示するものである。
【0140】
<効果>
本実施形態によれば、第1抽選実行手段2331が第1テーブル2221を用いて第1数の抽選を実行することができる。他方第2抽選実行手段2332が第1テーブル2221と一部が共通する第2テーブル2222および第2テーブル2222と一部が共通する第3テーブルを2223用いて第2数の抽選を実行することができる。このため上記構成によれば、第1数の抽選と第2数の抽選との差に多様性をもたせることができる。したがって本実施形態によれば、ゲーム媒体の抽選をより多く実行する際の興趣性を改善できる。
【0141】
本実施形態によれば、抽選画面は、第2テーブルおよび第3テーブルが第1テーブルに対して優位であることを第1数より多い第2数の抽選を実行するための第2操作部に関連付けてユーザに示すことができる。このため本実施形態によれば、抽選画面は、より多く抽選を実行すると優位であることを、ユーザに分かりやすく伝えることができる。
【0142】
[変形例]
なお、本発明を上記実施形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記実施形態に限定されない。以下のような場合も本発明に含まれる。
【0143】
[第1変形例]
上記実施形態では、第1テーブル2221と第2テーブル2222とにおいてキャラクタテーブルは共通する、すなわちテーブルを構成するゲーム媒体は共通する例示をしたが、これに限定されない。第2テーブル2222は、例えば、第1テーブル2221と比較して、テーブルを構成するゲーム媒体が少なくとも一部異なってもよい。他方第3テーブル2223は、例えば、第2テーブル2222と比較して、テーブルを構成するゲーム媒体が共通する一方で所定値以上のレアリティのゲーム媒体における当選確率が高く設定されていてもよい。
【0144】
上記構成によれば、第1~2テーブルを構成するゲーム媒体のラインナップで第1数の抽選と第2数の抽選との差をつけることができる。また、上記構成によれば、第1~3テーブルのゲーム媒体の当選確率をそのレアリティに応じて段階的に(第2テーブルは当選確率が第1テーブルより高く、また第3テーブルは第2テーブルより高く)設定することができる。
【0145】
[第2変形例]
第3テーブルは、例えば、第2テーブルと比較して、テーブルを構成するゲーム媒体のうち最高レアリティのゲーム媒体の当選確率は同一に設定され、最高レアリティを除くいずれかのレアリティのゲーム媒体の当選確率が高く設定されていてもよい。
【0146】
上記構成によれば、第2~3テーブルのゲーム媒体の当選確率を、最高レアリティとそれを除くいずれかのレアリティの2つに分けてそのレアリティに応じて段階的に設定することができる。このため上記構成によれば、多様性のある抽選を提供することができる。また、上記構成によれば、第2~3テーブルのゲーム媒体の当選確率について、最高レアリティのゲーム媒体は同一に設定されているため、テーブル間の差、すなわち第1抽選と第2抽選との差をつけすぎることを抑止する。
【0147】
[第3変形例]
第2テーブルと第1テーブルとで異なるゲーム媒体は、例えば、最高レアリティを除く所定値以上のレアリティのゲーム媒体であってもよい。仮にこの異なるゲーム媒体が最高レアリティのゲーム媒体である場合、第2テーブルと第1テーブルとの差をつけすぎてしまう可能性がある。このため、この構成によれば、第2テーブルと第1テーブルとの差、すなわち第1抽選と第2抽選との差をつけすぎることを抑止する。
【0148】
ここで図11~12を用いて、第1~3変形例における第1~3テーブルの構成の例を説明する。図11(a)、12(a)は、第1~3テーブルを構成するレアリティテーブルの一例を示す表である。図11(b)、12(b)は、第1~3テーブルを構成するキャラクタテーブルの一例を示す表である。
【0149】
図11に示すように、第1レアリティテーブルと第2レアリティテーブルとは、例えば、共通してもよい。他方第2キャラクタテーブルは、第1キャラクタテーブルと比較して、テーブルを構成するゲーム媒体が少なくとも一部異なる。具体的には、第2キャラクタテーブルは、例えば、第1キャラクタテーブルと比較して、レアリティが星4のキャラクタ「タンクE」が追加で含まれている。このタンクEは、最高レアリティ(星5)を除く所定値(本例では、「星4」とする)以上のレアリティのゲーム媒体でもある。
【0150】
第3レアリティテーブルは、例えば、第2レアリティテーブルと比較して、所定値(星4)以上のレアリティのゲーム媒体における当選確率が高く設定されていてもよい。さらに他方第3テーブルは、例えば、第2テーブルと比較して、テーブルを構成するゲーム媒体のうち最高レアリティ(星5)のゲーム媒体の当選確率は同一に設定されていてもよい。
【0151】
図12に示すように、図11とは異なる例として、第2レアリティテーブルは、第1レアリティテーブルと比較して、所定値(星4)以上のレアリティのゲーム媒体の当選確率が高く設定されていてもよい。その他は図11と同様である。
【0152】
[他の実施形態]
上記実施形態において説明した各種制御手段および処理手順は一例であり、本発明、その適用物、またはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。各種制御手段および処理手順は、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜設計変更が可能である。
【0153】
上記実施形態では、ゲーム装置5がスマートフォンである場合を例示したが、ゲーム装置5は、ゲームセンターなどに提供されるアミューズメント機器であってもよい。
【0154】
ゲームは、アクションゲーム、シューティングゲーム、ロールプレイングゲーム、シミュレーションゲーム、ボードゲーム、およびパズルゲームなどであってもよく、様々な種類のゲームに適用することができる。
【0155】
上記実施形態では、オブジェクトがプレイヤキャラクタである場合を例示したが、これに限定されない。例えば、オブジェクトは、仮想ゲーム空間内で使用されるカードやアイテム(武器、防具などの装備品)などであることができる。
【0156】
上記実施形態では、サーバ装置2および複数のゲーム装置5が一体となってゲームプログラムを機能させる場合を例示したが、これに限定されない。ゲームプログラムのすべての手段、すなわち、抽選実行手段、付与手段、および表示制御手段などが、サーバ装置単体、ゲーム装置5単体、サーバ装置およびゲーム装置5とは別の通信端末単体、これらのうち組み合わせられる2つの装置、に備えられていてもよい。また、サーバ装置、ゲーム装置、通信端末を一体となって機能させる場合、どの手段をどの装置にて機能させるかも、適宜変更が可能である。
【0157】
これらの他の実施形態を採用した場合においても、本実施形態の作用効果は発揮される。また、本実施形態と他の実施形態、および他の実施形態同士を適宜組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0158】
1 ゲームシステム
2 サーバ装置
23 制御部
233 抽選実行手段
234 付与手段
5 ゲーム装置
56 制御部
564 表示制御手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2023-02-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
ユーザの第1操作に応じて、第1テーブルを用いて第1数の抽選を実行する第1抽選実行手段、および、
前記ユーザの第2操作に応じて、第2テーブルおよび第3テーブルを用いて前記第1数より多い第2数の抽選を実行する第2抽選実行手段であって、前記第2数のうち、1以上の抽選は前記第2テーブルを用い、他の1以上の抽選は前記第3テーブルを用いる、第2抽選実行手段として機能させ、
前記第1テーブルは、最高レアリティのゲーム媒体の当選確率と、最高レアリティを除く2以上のレアリティのゲーム媒体の当選確率とが設定され、
前記第2テーブルの一部が前記第1テーブルと共通し、
前記第2テーブルは、最高レアリティのゲーム媒体の当選確率と、最高レアリティを除く2以上のレアリティのゲーム媒体の当選確率とが設定され、かつ、前記第1テーブルと比較して、所定値以上であって最高レアリティを除くいずれかのレアリティのゲーム媒体の当選確率が高く設定され、
前記第3テーブルの一部が前記第2テーブルと共通し
前記第3テーブルは、前記第2テーブルと比較して、最高レアリティのゲーム媒体の当選確率は同一に設定され、所定値以上であって最高レアリティを除くいずれかのレアリティのゲーム媒体の当選確率が高く設定されている、ゲームプログラム。
【請求項2】
前記第1テーブルと、前記第2テーブルとの最高レアリティのゲーム媒体の当選確率は同一である、請求項1に記載のゲームプログラム。
【請求項3】
当選するゲーム媒体は、前記当選するゲーム媒体のレアリティを抽選するレアリティ抽選と、前記レアリティ抽選において抽選されたレアリティのゲーム媒体を抽選するゲーム媒体抽選と、を実行することにより選択され、
前記第1テーブル、前記第2テーブル及び前記第3テーブルは、前記レアリティ抽選において用いられるとともに、前記ゲーム媒体抽選においては用いられない、請求項1または請求項2に記載のゲームプログラム。
【請求項4】
ユーザの第1操作に応じて、第1テーブルを用いて第1数の抽選を実行する第1抽選実行部、および、
前記ユーザの第2操作に応じて、第2テーブルおよび第3テーブルを用いて前記第1数より多い第2数の抽選を実行する第2抽選実行部であって、前記第2数のうち、1以上の抽選は前記第2テーブルを用い、他の1以上の抽選は前記第3テーブルを用いる、第2抽選実行部を備え、
前記第1テーブルは、最高レアリティのゲーム媒体の当選確率と、最高レアリティを除く2以上のレアリティのゲーム媒体の当選確率とが設定され、
前記第2テーブルの一部が前記第1テーブルと共通し、
前記第2テーブルは、最高レアリティのゲーム媒体の当選確率と、最高レアリティを除く2以上のレアリティのゲーム媒体の当選確率とが設定され、かつ、前記第1テーブルと比較して、所定値以上であって最高レアリティを除くいずれかのレアリティのゲーム媒体の当選確率が高く設定され、
前記第3テーブルの一部が前記第2テーブルと共通し、
前記第3テーブルは、前記第2テーブルと比較して、最高レアリティのゲーム媒体の当選確率は同一に設定され、所定値以上であって最高レアリティを除くいずれかのレアリティのゲーム媒体の当選確率が高く設定されている、ゲーム装置。
【請求項5】
ユーザの第1操作に応じて、第1テーブルを用いて第1数の抽選を実行する第1抽選実行部、および、
前記ユーザの第2操作に応じて、第2テーブルおよび第3テーブルを用いて前記第1数より多い第2数の抽選を実行する第2抽選実行部であって、前記第2数のうち、1以上の抽選は前記第2テーブルを用い、他の1以上の抽選は前記第3テーブルを用いる、第2抽選実行部を備え、
前記第1テーブルは、最高レアリティのゲーム媒体の当選確率と、最高レアリティを除く2以上のレアリティのゲーム媒体の当選確率とが設定され、
前記第2テーブルの一部が前記第1テーブルと共通し、
前記第2テーブルは、最高レアリティのゲーム媒体の当選確率と、最高レアリティを除く2以上のレアリティのゲーム媒体の当選確率とが設定され、かつ、前記第1テーブルと比較して、所定値以上であって最高レアリティを除くいずれかのレアリティのゲーム媒体の当選確率が高く設定され、
前記第3テーブルの一部が前記第2テーブルと共通し、
前記第3テーブルは、前記第2テーブルと比較して、最高レアリティのゲーム媒体の当選確率は同一に設定され、所定値以上であって最高レアリティを除くいずれかのレアリティのゲーム媒体の当選確率が高く設定されている、ゲームシステム。