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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023030351
(43)【公開日】2023-03-08
(54)【発明の名称】車両用外装部品
(51)【国際特許分類】
   F21S 43/20 20180101AFI20230301BHJP
   F21S 43/50 20180101ALI20230301BHJP
   F21S 43/14 20180101ALI20230301BHJP
   F21S 43/19 20180101ALI20230301BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20230301BHJP
【FI】
F21S43/20
F21S43/50
F21S43/14
F21S43/19
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021135433
(22)【出願日】2021-08-23
(71)【出願人】
【識別番号】504136889
【氏名又は名称】株式会社ファルテック
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100169764
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100167553
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 久典
(72)【発明者】
【氏名】秋山 陽一
(57)【要約】
【課題】光源部を備える車両用外装部品において、光源部が点灯されていない状態での外観印象を向上可能とする。
【解決手段】車両に対して取り付けられる車両用イルミネーション外装部品1であって、複数の導光凸部10が表面に設けられると共に光を拡散透過する光拡散部材4と、導光凸部10が内壁面5c1に当接される凹部5cが背面に設けられると共に着色透明に形成された半透明部材5と、光拡散部材4の背面側に配置された光源部3とを備える。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に対して取り付けられる車両用外装部品であって、
複数の導光凸部が表面に設けられると共に光を拡散透過する光拡散部材と、
前記導光凸部が内壁面に当接される凹部が背面に設けられると共に着色透明に形成された半透明部材と、
前記光拡散部材の背面側に配置された光源部と
を備えることを特徴とする車両用外装部品。
【請求項2】
前記導光凸部は、錐体形状に形成されており、
前記凹部は、前記導光凸部が嵌合される錐体形状に形成されている
ことを特徴とする請求項1記載の車両用外装部品。
【請求項3】
前記導光凸部は、対向する側面同士が頂点で形成する角度が直角である正四角錐形状であることを特徴とする請求項2記載の車両用外装部品。
【請求項4】
前記導光凸部が互いに接続されて連続して配列されていることを特徴とする請求項1~3いずれか一項に記載の車両用外装部品。
【請求項5】
前記光源部を収容すると共に開放端が前記光拡散部材で塞がれた光源収容部材を備えることを特徴とする請求項1~4いずれか一項に記載の車両用外装部品。
【請求項6】
前記光源収容部材の内壁面が前記光源から射出された射出光を反射する反射面であることを特徴とする請求項5記載の車両用外装部品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用外装部品に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、光源を備えるイルミネーショングリルが開示されている。このようなイルミネーショングリルでは、光源から射出された光によってイルミネーショングリルが電飾される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-75283号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に開示されたイルミネーショングリルは、光源等の設置スペース確保が比較的容易な大型車のフロントグリル部分として用いられている。一方で、近年においては、電気自動車の普及により、小型車に開口部を必要としないフロントグリルが増加し、小型車のフロントグリルにおいても光源部等の設置が可能となってきている。このため、小型車にも電飾可能な車両用外装部品を設置することが多くなりつつある。
【0005】
このような電飾可能な車両用外装部品の普及に合わせて、このような車両用外装部品に対する意匠性に対する要求も高まりつつある。例えば、電飾可能な車両用外装部品は、外光が強い日中等においては電飾をせず、外光が弱くなる夜間等においてのみ電飾を行うことが一般的である。また、電飾可能な車両用外装部品は、駐車場等において車両が長時間停車されている場合には、電飾を行わないことが一般的である。このため、電飾を行わない期間において、電飾を行うことが可能な部分が周囲のパーツと一体性を欠くと、車両全体の外観印象を損なう恐れがある。したがって、光源部を備える車両用外装部品は、光源が点灯されていない状態であっても車両の外観印象を損なうことを抑止できることが好ましい。
【0006】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、光源部を備える車両用外装部品において、光源部が点灯されていない状態での外観印象を向上可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
【0008】
本発明の第1の態様は、車両に対して取り付けられる車両用外装部品であって、複数の導光凸部が表面に設けられると共に光を拡散透過する光拡散部材と、上記導光凸部が内壁面に当接される凹部が背面に設けられると共に着色透明に形成された半透明部材と、上記光拡散部材の背面側に配置された光源部とを備えるという構成を採用する。
【0009】
本発明の第2の態様は、上記第1の態様において、上記導光凸部が、錐体形状に形成されており、上記凹部が、上記導光凸部が嵌合される錐体形状に形成されているという構成を採用する。
【0010】
本発明の第3の態様は、上記第2の態様において、上記導光凸部が、対向する側面同士が頂点で形成する角度が直角である正四角錐形状であるという構成を採用する。
【0011】
本発明の第4の態様は、上記第1~第3いずれかの態様において、上記導光凸部が互いに接続されて連続して配列されているという構成を採用する。
【0012】
本発明の第5の態様は、上記第1~第4いずれかの態様において、上記光源部を収容すると共に開放端が上記光拡散部材で塞がれた光源収容部材を備えるという構成を採用する。
【0013】
本発明の第6の態様は、上記第5の態様において、上記光源収容部材の内壁面が上記光源部から射出された射出光を反射する反射面であるという構成を採用する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、光源部からの射出光は、光拡散部材で拡散され、導光凸部の外壁面の各部位から各部位の法線方向に射出される。本発明においては、導光凸部が半透明部材の凹部の内壁面に当接されているのみで接着剤等で接着されておらず、透光凸部の外壁面と凹部の内壁面との間には微小な空気層が形成される。導光凸部の外壁面から射出される射出光は、外壁面の法線方向に射出されるため、導光凸部と空気層との界面での反射が抑えられた状態で半透明部材の凹部の内壁面から半透明部材に入射する。さらに、射出光は、凹部の内壁面の法線方向から半透明部材に入射するため、凹部の内壁面での反射が抑えられた状態で半透明部材に入射し、半透明部材を介して外部に射出される。このため、本発明によれば、光源部を点灯することによって電装等を行うことが可能となる。また、本発明においては、外光が半透明部材の光拡散部材と反対側から入射すると、外光が半透明部材と上記空気層との境界で例えば複数回反射され、半透明部材の光拡散部材と反対側から再び射出される。このため、本発明によれば、光源部を点灯していない状態では、外部の者に対して光源部が外光の反射によって隠される。よって、本発明によれば、光源部を備える車両用外装部品において、光源部が点灯されていない状態での外観印象を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の第1実施形態における車両用イルミネーション外装部品を備える車両の正面図である。
図2】本発明の第1実施形態における車両用イルミネーション外装部品の概略構成を示す模式図であり、(a)が正面図であり、(b)が(a)のA-A断面図である。
図3】本発明の第1実施形態における車両用イルミネーション外装部品が備える導光凸部の模式的な概略構成図であり、(a)が斜視図であり、(b)が(a)のB-B断面図である。
図4】本発明の第1実施形態における車両用イルミネーション外装部品が備える光拡散部材の模式的な正面図である。
図5】本発明の第1実施形態における車両用イルミネーション外装部品が備える光拡散部材と半透明部材との模式図である。
図6】本発明の第2実施形態における車両用イルミネーション外装部品の概略構成を示す模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照して、本発明に係る車両用外装部品の一実施形態について説明する。
【0017】
(第1実施形態)
図1は、本実施形態の車両用イルミネーション外装部品1(車両用外装部品)を備える車両100の正面図である。本実施形態の車両用イルミネーション外装部品1は、後述する光源部3が点灯している場合には外部から電飾されて視認され、光源部3が外部から視認されることを防止して周囲と一体化される外装部品である。
【0018】
図1に示すように、本実施形態の車両用イルミネーション外装部品1は、車両100の前部に設けられており、フードHの下方でエンブレムEの上方に配置されている。本実施形態の車両用イルミネーション外装部品1は、車両100の車幅方向(水平方向)に直線状に延伸する長尺状の部材である。
【0019】
図2は、本実施形態の車両用イルミネーション外装部品1の概略構成を示す模式図であり、(a)が正面図であり、(b)が(a)のA-A断面図である。これらの図に示すように、本実施形態の車両用イルミネーション外装部品1は、光源収容容器2(光源収容部材)と、光源部3と、光拡散部材4と、半透明部材5とを備えている。
【0020】
光源収容容器2は、光源部3を収容する容器状の部材であり、車幅方向に直線状に延伸する長尺状の容器である。光源収容容器2は、図2(b)に示すように、開放端2aが設けられた断面C字状に形成されている。光源収容容器2は、開放端が車両100の前方に向かうように車体Bに対して固定される。また、光源収容容器2は、光源部3の他、光拡散部材4と、半透明部材5とを、直接的あるいは間接的に支持している。
【0021】
光拡散部材4は、光源部3から射出された射出光を拡散して透過する部材であり、例えば樹脂により形成されている。この光拡散部材4は、板状に形成されており、光源収容容器2の開放端2aを塞ぐように、光源収容容器2に固定されている。また、光拡散部材4は、表面4aを車両の外側に向け、背面4bを光源収容容器2側(車両の内側)に向けるように配置されている。
【0022】
このような光源収容容器2と光拡散部材4とによって、光源部3が収容される閉空間が形成されている。光源部3が光源収容容器2と光拡散部材とによって形成された閉空間に収容されているため、光源部3が雨水や外気に暴露されることが抑止される。このため、光源部3の劣化を抑制することができる。
【0023】
光拡散部材4は、複数の導光凸部10が表面4aに設けられている。図3は、導光凸部10の模式的な概略構成図であり、(a)が斜視図であり、(b)が(a)のB-B断面図である。この図3(a)に示すように、本実施形態において導光凸部10は、正四角錐形状(錐体形状)に形成されている。
【0024】
より具体的には、導光凸部10は、底面11が4つの同一長さ寸法の底辺12を有する正方形に形成されている。また、導光凸部10においては、底面11の各々の角に接続された4つの斜辺13が頂点14で接続されている。また、頂点14は、上方(底面に対して頂点14が位置する方向)から見て、底面11の中心位置に重ねて配置されている。このような導光凸部10は、1つの底辺12と2つの斜辺13とで囲まれた側面15を4つ有している。
【0025】
また、図3(b)に示すように、導光凸部10は、対向する側面15同士が頂点14で形成する角度αが直角である正四角錐形状に形成されている。このような導光凸部10では、4つの側面15は、導光凸部10の外壁面を形成している。
【0026】
図4は、光拡散部材4の模式的な正面図である。この図に示すように、本実施形態においては、同一形状の導光凸部10が隣接する導光凸部10と斜辺13同士が一体化されるようにして隙間なく配列されている。つまり、導光凸部10が互いに接続されて連続して配列されている。
【0027】
図2に戻り、半透明部材5は、光拡散部材4の表面4aを覆うように設けられたカバー体であり、着色透明に形成されている。なお、着色透明とは、入射する光のうち少なくとも特定の波長成分を透過するように着色されていることを意味する。例えば、半透明部材5は、いわゆるスモークグレー色に視認されるような着色透明に形成されている。
【0028】
半透明部材5は、表面5aを車両の外側に向け、背面5bを光源収容容器2側(車両の内側)に向けるように配置されている。図5は、光拡散部材4と半透明部材5とを離間させた状態で示す模式図である。例えば図5に示すように、半透明部材5の背面5bには、光拡散部材4の導光凸部10が嵌合される凹部5cが複数設けられている。
【0029】
凹部5cは、1つの導光凸部10に対して1つ設けられている。つまり、凹部5cは、導光凸部10と同数設けられている。これらの凹部5cは、導光凸部10と同様に配列されている。各々の凹部5cは、導光凸部10と同様の正四角錐状に形成されている。これらの凹部5cの内壁面5c1は、導光凸部10との当接面とされている。
【0030】
また、本実施形態においては、導光凸部10の外壁面である側面15と凹部5cの内壁面5c1とは接着剤等を用いて接合されておらず、当接されているのみである。なお、この光拡散部材4と半透明部材5とは、例えば導光凸部10や凹部5cが設けられていない部位同士で固定されている。
【0031】
このように導光凸部10の外壁面である側面15と凹部5cの内壁面5c1とは接着剤等を用いて接合されていないため、導光凸部10の外壁面と凹部5cの内壁面5c1との間に接着剤が充填されていない。このため、導光凸部10の外壁面と凹部5cの内壁面5c1との間には、微小な空気層が形成されている。
【0032】
このような本実施形態の車両用イルミネーション外装部品1において、光源部3から射出光が射出されると、光源部3から射出された射出光が光拡散部材4の背面4bから光拡散部材4に入射する。光拡散部材4に射出光が入射すると、射出光が光拡散部材4の内部で拡散されて光拡散部材4を透過する。光拡散部材4で拡散された射出光は、光拡散部材4の表面4aの全体から射出される。
【0033】
ここで、光拡散部材4の表面4aから射出される射出光は、導光凸部10の外壁面(側面15)の各部位から側面15の法線方向に射出される。導光凸部10の外壁面から射出された射出光は、半透明部材5の背面5bに入射する。半透明部材5の背面5bに入射した射出光は、半透明部材5を透過して半透明部材5の表面5aから外部に向けて射出される。このように半透明部材5の表面5aから外部に向けて射出された射出光は、外光が弱い夜間等においては外部の者に視認される。この結果、外部の者は、光拡散部材4の表面4aの全体が白色に面発光しているように視認する。
【0034】
また、本実施形態の車両用イルミネーション外装部品1において、外光が半透明部材5の表面5aに入射すると、外光は、凹部5cの内壁面5c1と空気層との境界面で反射される。凹部5cの内壁面5c1と空気層との境界面で反射された外光は、隣の凹部5cにおいて同様に内壁面5c1と空気層との境界面で反射され、半透明部材5の表面5aに向けて反射される。つまり、本実施形態においては、半透明部材5の表面5aに入射した外光は、再帰反射されて半透明部材5の色を示す波長成分が主となって外部に射出される。このように再帰反射された外光は、外光が強い日中や光源部3が点灯されていない場合においては外部の者に視認される。この結果、半透明部材5によって光源部3や光拡散部材4が隠され、外部の者は光源部3や光拡散部材4が視認されることを抑止できる。
【0035】
以上のような本実施形態の車両用イルミネーション外装部品1は、車両に対して取り付けられる。また、本実施形態の車両用イルミネーション外装部品1は、光拡散部材4を備えている。光拡散部材4は、複数の導光凸部10が表面4aに設けられると共に光を拡散透過する。また、本実施形態の車両用イルミネーション外装部品1は、半透明部材5を備えている。半透明部材5は、導光凸部10が内壁面5c1に当接される凹部5cが背面5bに設けられると共に着色透明に形成されている。また、本実施形態の車両用イルミネーション外装部品1は、光源部3を備えている。光源部3は、光拡散部材4の背面側に配置されている。
【0036】
このような本実施形態の車両用イルミネーション外装部品1によれば、光源部3からの射出光は、光拡散部材4で拡散され、導光凸部10の外壁面の各部位から各部位の法線方向に射出される。また、本実施形態の車両用イルミネーション外装部品1においては、導光凸部10が半透明部材5の凹部5cの内壁面5c1に当接されているのみで接着剤等で接着されておらず、透光凸部の外壁面と凹部5cの内壁面5c1との間には微小な空気層が形成される。導光凸部10の外壁面から射出される射出光は、外壁面の法線方向に射出されるため、導光凸部10と空気層との界面での反射が抑えられた状態で半透明部材5の凹部5cの内壁面5c1から半透明部材5に入射する。さらに、射出光は、凹部5cの内壁面5c1の法線方向から半透明部材5に入射するため、凹部5cの内壁面5c1での反射が抑えられた状態で半透明部材5に入射し、半透明部材5を介して外部に射出される。このため、本発明によれば、光源部3を点灯することによって電装等を行うことが可能となる。
【0037】
また、本実施形態の車両用イルミネーション外装部品1においては、外光が半透明部材5の光拡散部材4と反対側から入射すると、外光が半透明部材5と上記空気層との境界で例えば複数回反射され、半透明部材5の光拡散部材4と反対側から再び射出される。このため、本実施形態の車両用イルミネーション外装部品1によれば、光源部3を点灯していない状態では、外部の者に対して光源部3が外光の反射によって隠される。よって、本実施形態の車両用イルミネーション外装部品1によれば、光源部3が点灯されていない状態での外観印象を向上させることが可能となる。
【0038】
また、本実施形態の車両用イルミネーション外装部品1においては、導光凸部10が、錐体形状に形成されており、凹部5cが、導光凸部10が嵌合される錐体形状に形成されている。このため、接着剤を充填しなくても、光拡散部材4と半透明部材5とを確実に位置決めすることが可能となる。
【0039】
また、本実施形態の車両用イルミネーション外装部品1においては、導光凸部10が、対向する側面15同士が頂点14で形成する角度αが直角である正四角錐形状である。このため、半透明部材5の表面5aから入射した外光が、隣接する導光凸部10の側面15に2回反射することで、入射方向と反対方向に導光される。このため、より確実に外光を再帰反射させることが可能となる。
【0040】
また、本実施形態の車両用イルミネーション外装部品1においては導光凸部10が互いに接続されて連続して配列されている。このため、半透明部材5の背面5bの広い面において外光を反射することが可能となる。
【0041】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、本実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
【0042】
図6は、本実施形態の車両用イルミネーション外装部品1Aの模式的な断面図である。この図に示すように、本実施形態の車両用イルミネーション外装部品1Aでは、上記第1実施形態の光源収容容器2が、容器本体部21と、反射膜22とを備えている。
【0043】
容器本体部21は、光源部3を収容する容器状の部位であり、車幅方向に直線状に延伸する長尺状の容器である。容器本体部21は、断面C字状に形成されている。反射膜22は、容器本体部21の内壁面に設けられている。このような反射膜22は、光源部3から射出された射出光を反射する。
【0044】
つまり、本実施形態の車両用イルミネーション外装部品1Aにおいては、光源収容容器2の内壁面が射出光を反射する反射面に形成されている。このような本実施形態の車両用イルミネーション外装部品1Aによれば、光源部3から射出されて光拡散部材4の背面4bで反射された射出光を、反射して再び光拡散部材4に向かわせることができる。したがって、本実施形態の車両用イルミネーション外装部品1Aによれば、光源部3から射出された射出光の利用効率を高めることが可能となる。
【0045】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
【0046】
例えば、半透明部材5の表面5aを粗面として、半透明部材5の表面5aにて射出光や外光を散乱させる構成を採用することも可能である。このような構成を採用することによって、外部の者が受ける印象を変更することが可能となる。
【0047】
また、上記実施形態においては、車両用イルミネーション外装部品が車両の前部に設置された構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、車両のどの部分に設置することも可能である。
【0048】
また、上記実施形態においては、LED素子3bが白色の射出光を生成して射出する構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、異なる色の射出光を生成して射出するLED素子を設ける構成を採用することもできる。
【0049】
また、上記実施形態においては、導光凸部10が正四角錐形状である構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、円錐や三角錐形状であっても良い。
【符号の説明】
【0050】
1……車両用イルミネーション外装部品、1A……車両用イルミネーション外装部品、2……光源収容容器、2a……開放端、3……光源部、3a……プリント基板、3b……LED素子、4……光拡散部材、4a……表面、4b……背面、5……半透明部材、21……容器本体部、22……反射膜、100……車両、B……車体
図1
図2
図3
図4
図5
図6