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  • 特開-広告装置およびプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023030566
(43)【公開日】2023-03-08
(54)【発明の名称】広告装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0241 20230101AFI20230301BHJP
   G06Q 30/0601 20230101ALI20230301BHJP
【FI】
G06Q30/02 380
G06Q30/06 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021135769
(22)【出願日】2021-08-23
(71)【出願人】
【識別番号】515295094
【氏名又は名称】柳 成吉
(71)【出願人】
【識別番号】515295108
【氏名又は名称】韓 汰味
(74)【代理人】
【識別番号】100096091
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 誠一
(72)【発明者】
【氏名】柳 成吉
(72)【発明者】
【氏名】韓 汰味
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB08
5L049BB22
(57)【要約】
【課題】効率的な広告手法を実現するための広告装置等を提供する。
【解決手段】広告装置3は、商品またはサービスの提供者端末から受信した商品またはサービスについての情報を掲載したウェブサイトであって、商品またはサービスの提供を受けてその商品またはサービスのレビューをSNSに投稿することの申込みが可能であるウェブサイトを、ユーザ端末に送信して表示させる表示手段301と、ウェブサイトを介してレビュー投稿の申込みを受付ける受付手段302と、を有する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品またはサービスの提供者端末から受信した前記商品またはサービスについての情報を掲載したウェブサイトであって、前記商品またはサービスの提供を受けて当該商品またはサービスのレビューをSNSに投稿することの申込みが可能であるウェブサイトを、ユーザ端末に送信して表示させる表示手段と、
前記ウェブサイトを介して前記申込みを受付ける受付手段と、
を有することを特徴とする広告装置。
【請求項2】
前記表示手段は、前記ウェブサイトにおいて、レビュー投稿時に付すタグをテキスト表示させることを特徴とする請求項1記載の広告装置。
【請求項3】
前記表示手段は、ユーザがSNSに投稿したレビューを前記タグを用いて検索し、前記ウェブサイトにおいて表示させることを特徴とする請求項2記載の広告装置。
【請求項4】
前記タグを、前記商品またはサービスについての情報として前記提供者端末から受信することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の広告装置。
【請求項5】
前記申込みを行ったユーザのうちレビュー投稿を依頼するユーザのユーザ端末に、レビュー投稿を依頼する旨を通知する通知手段をさらに有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の広告装置。
【請求項6】
前記受付手段は、レビューの投稿を行うSNSの選択を受付けることを特徴とする請求項5に記載の広告装置。
【請求項7】
コンピュータを、
商品またはサービスの提供者端末から受信した前記商品またはサービスについての情報を掲載したウェブサイトであって、前記商品またはサービスの提供を受けて当該商品またはサービスのレビューをSNSに投稿することの申込みが可能であるウェブサイトを、ユーザ端末に送信して表示させる表示手段と、
前記ウェブサイトを介して前記申込みを受付ける受付手段と、
を有する広告装置として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品やサービスの広告を行う広告装置とそのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
SNS(Social Networking Service)における既存の広告方法は、企業が広報企業に依頼し、商品やサービスのコマーシャル動画、広告記事等をSNSに流すといったBtoB(Business to Business)によるものが主流であった。
【0003】
特許文献1には、SNSにおける広告配信システムの一例が開示されており、ユーザに提示する広告の内容を、当該ユーザと関係性を有する他のユーザの嗜好に基づいて決定する構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013-4027号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記したBtoBによる手法では、広告用のホームページやランディングページの作成、SEO(Search Engine Optimization)等、商品やサービスの広告のために多くの費用と時間がかかり、より低コストで迅速に効率的な広告が行える広告手法が求められていた。
【0006】
また自社の商品やサービスを広告する企業にとっては、自社の商品やサービスには自信があるものの、その商品やサービスがそもそも利用したいものかどうかや、利用後の実際の感想について、ユーザの忌憚ない評価を知りたいというニーズがあった。
【0007】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、効率的な広告手法を実現するための広告装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した課題を解決するための第1の発明は、商品またはサービスの提供者端末から受信した前記商品またはサービスについての情報を掲載したウェブサイトであって、前記商品またはサービスの提供を受けて当該商品またはサービスのレビューをSNSに投稿することの申込みが可能であるウェブサイトを、ユーザ端末に送信して表示させる表示手段と、前記ウェブサイトを介して前記申込みを受付ける受付手段と、を有することを特徴とする広告装置である。
【0009】
本発明では、前記したBtoBによる広告手法ではなく、ウェブサイトでレビュー投稿を申し込んだユーザに商品やサービスを実際に利用してもらい、その感想等をSNSに投稿してもらうことで、一般消費者が商品やサービスについて検索等を行った時にユーザの感想等を知ることができ、商品やサービスの宣伝につながる。商品やサービスの提供者は、ウェブサイトに掲載する商品等の情報を送信するだけで良いので、より低コストで迅速に効率的な広告を行うことができる。また申込状況により、自社の商品やサービスがそもそも利用したいものかどうかを知ることができ、利用後の実際の感想について、ユーザの忌憚ない評価を知ることもできる。一方で、ユーザ側にとっても新しい商品やサービスの利用機会が得られて好ましい。
【0010】
前記表示手段は、前記ウェブサイトにおいて、レビュー投稿時に付すタグをテキスト表示させることが望ましい。
SNSへの投稿時に付すタグは、その投稿を一般消費者に見てもらうための重要な検索キーとなる。そのため、投稿の際は所定のタグを付すこととし、当該タグをウェブサイトでテキスト表示することで、SNSへの投稿時にこれをコピーアンドペーストしてタグを付し易くなる。
【0011】
前記表示手段は、ユーザがSNSに投稿したレビューを前記タグを用いて検索し、前記ウェブサイトにおいて表示させることが望ましい。
前記のタグによるSNS上のレビューの検索結果をウェブサイトに表示することで、その商品やサービスについての全てのレビューをウェブサイトで集約して閲覧できるようになる。
【0012】
前記広告装置は、前記タグを、前記商品またはサービスについての情報として前記提供者端末から受信することが望ましい。
前記のタグは、商品やサービスの提供者が設定し、当該提供者にとって望ましいものとできる。
【0013】
前記広告装置は、前記申込みを行ったユーザのうちレビュー投稿を依頼するユーザのユーザ端末に、レビュー投稿を依頼する旨を通知する通知手段をさらに有することが望ましい。
本発明では、申込みを行った全てのユーザにレビュー投稿を依頼するのではなく、ユーザ情報やSNSの利用状況を勘案してレビュー投稿を依頼するユーザを決定することで、より効率的な宣伝が可能になる。
【0014】
前記受付手段は、レビューの投稿を行うSNSの選択を受付けることが望ましい。
ユーザがどのSNSにレビューを投稿するかは、ユーザのSNSの利用状況等に照らし、システム管理者や商品、サービスの提供者にとっての重要な関心事である。そこで、本発明では、ユーザがどのSNSにレビューを投稿するかを選択させることとし、これをレビュー投稿を依頼するユーザの決定に用いることができる。
【0015】
第2の発明は、コンピュータを、商品またはサービスの提供者端末から受信した前記商品またはサービスについての情報を掲載したウェブサイトであって、前記商品またはサービスの提供を受けて当該商品またはサービスのレビューをSNSに投稿することの申込みが可能であるウェブサイトを、ユーザ端末に送信して表示させる表示手段と、前記ウェブサイトを介して前記申込みを受付ける受付手段と、を有する広告装置として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0016】
本発明により、効率的な広告手法を実現するための広告装置等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】広告システム1を示す図。
図2】広告装置3のハードウェア構成を示す図。
図3】ユーザ端末5のハードウェア構成を示す図。
図4】広告装置3の機能を示すブロック図。
図5】広告装置3が実行する処理を示すフローチャート。
図6】ウェブサイトの各ページの例。
図7】レビュー閲覧ページの例。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0019】
(1.広告システム1)
図1は、本発明の実施形態に係る広告装置3を有する広告システム1を示す図である。広告システム1は、ユーザCに実際に商品Pを利用してもらい、そのレビューをSNSに投稿してもらうことで商品Pの広告を行うものであり、広告装置3とユーザ端末5、提供者端末7とをネットワークを介して通信可能に接続して構成される。
【0020】
広告装置3は、広告システム1において各種の処理を実行するシステム管理者Bの端末であり、例えばサーバ等である。図2は広告装置3のハードウェア構成を示す図である。広告装置3は、制御部31、記憶部32、通信部33等をバス等で接続して構成されたコンピュータにより実現できる。ただし、広告装置3はこれに限ること無く様々な構成をとることができ、複数台のコンピュータによって実現することも可能である。
【0021】
制御部31はCPU、ROM、RAMなどから構成される。CPUは、記憶部32、ROMなどの記憶媒体に格納された広告装置3の処理に係るプログラムをRAM上のワークエリアに呼び出して実行する。ROMは不揮発性メモリであり、ブートプログラムやBIOSなどのプログラム、データなどを恒久的に保持している。RAMは揮発性メモリであり、記憶部32、ROMなどからロードしたプログラムやデータを一時的に保持するとともに、制御部31が各種処理を行うために使用するワークエリアを備える。
【0022】
記憶部32はハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリ等であり、後述する処理に際し広告装置3が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OSなどが格納される。これらのプログラムやデータは、制御部31により必要に応じて読み出され実行される。
【0023】
通信部33は、ネットワークを介した通信を媒介する通信インタフェースであり、ユーザ端末5や提供者端末7等との間で通信を行う。
【0024】
ユーザ端末5はユーザCの所持する端末である。ユーザ端末5としては、例えばパーソナルコンピュータや、スマートフォン、タブレット端末等の携帯端末などが用いられる。
【0025】
図3はユーザ端末5のハードウェア構成を示す図である。図3に示すように、ユーザ端末5は、制御部51、記憶部52、表示部53、入力部54、通信部55等をバス等により接続して構成される。ただし、ユーザ端末5はこれに限ること無く様々な構成をとることができる。
【0026】
制御部51、記憶部52、通信部55は上述した制御部31、記憶部32、通信部33と略同様である。
【0027】
表示部53は液晶パネル等のディスプレイ装置であり、入力部54は、キーボード、マウス等の入力装置や液晶パネルに併設されたタッチパネル等である。
【0028】
提供者端末7は、商品Pを提供する商品提供者Aの端末であり、制御部、記憶部、通信部等を備えた汎用のコンピュータにより実現できる。ただしこれに限ることは無く、適宜様々な構成をとることができる。
【0029】
(2.広告装置3の機能)
図4は広告装置3の機能を示すブロック図である。広告装置3は、表示手段301、受付手段302、通知手段303等を有する。
【0030】
表示手段301は、広告装置3の制御部31が、通信部33を介してレビュー申込用のウェブサイトをユーザ端末5に送信し、ユーザ端末5の表示部53に表示させるものである。このウェブサイトでは、商品Pについての各種の情報が表示され、且つ、商品Pの提供を受けてそのレビューをSNSに投稿することの申込みが可能であるが、詳細については後述する。
【0031】
受付手段302は、広告装置3の制御部31が、上記ウェブサイトを介して、ユーザ端末5からのレビュー投稿の申込みを受け付けるものである。
【0032】
通知手段303は、広告装置3の制御部31が、レビュー投稿の申込みを行ったユーザCのうち、レビュー投稿を依頼するユーザCのユーザ端末5に、通信部33を介してレビュー依頼の旨を通知するものである。
【0033】
(3.広告装置3の処理)
次に、本実施形態の広告装置3が実行する処理(広告方法)について説明する。図5は、広告装置3が実行する処理を示すフローチャートであり、図の各ステップは広告装置3の制御部31が広告装置3の各部を制御することにより実行される。
【0034】
本実施形態では、まず広告主となる商品提供者Aの提供者端末7が、商品Pについての情報(以下、商品情報という)を広告装置3に送信する。広告装置3は、提供者端末7から商品情報を受信して(S1)、記憶部32に登録する(S2)。商品情報については後述する。また本実施形態では、商品情報の送信とともに、ユーザCに提供するための商品Pも、商品提供者Aからシステム管理者Bに郵送等で送付する。本実施形態では、こうして1又は複数の商品提供者Aから商品情報の登録が行われる。
【0035】
広告装置3は、システム管理者Bの操作等に応じて、S1で受信した商品情報を用い、商品情報を掲載したレビュー申込用のウェブサイトを作成する(S3)。なお「ウェブサイトの作成」にはウェブサイトの更新が含まれる。
【0036】
一方、ユーザCは、自身のユーザ端末5を操作してウェブサイトにアクセスする。広告装置3は、ユーザのアクセスに応じてユーザ端末5にウェブサイトを送信し、ウェブサイトの各ページを表示部53に表示させる(S4)。
【0037】
図6はウェブサイトの各ページの概略を示す図である。図6(a)に示すように、ウェブサイトのトップページには、レビュー投稿の申込みを受付けている1又は複数の商品Pについて、その画像101や名称102が表示される。
【0038】
図6(a)の符号120、121は、それぞれ、ログインを行うためのログインボタンとユーザ登録を行うための新規登録ボタンである。本実施形態では、ユーザCがユーザ端末5を操作して新規登録ボタン121を選択し、その後表示される登録画面(不図示)でユーザ名、パスワード、メールアドレス、性別等のユーザ情報を入力して、これらのユーザ情報をユーザ端末5から広告装置3に送信することで、事前にユーザ登録を行っているものとする。
【0039】
ユーザCは、ユーザ端末5を操作してログインボタン120を選択し、その後表示されるログイン画面(不図示)でユーザ名やパスワードを入力してログインを行った後、レビュー投稿を申し込む商品Pをトップページの画像101などにより選択する。
【0040】
すると、本実施形態のウェブサイトは、図6(b)に示すレビュー申込ページに遷移する(S5;レビュー申込ページ)。レビュー申込ページでは、上記選択された商品Pの画像101と名称102の他、SNS選択ボタン103、レビュー申込ボタン104、募集要項105等が表示される。さらに、レビュー申込ページでは、画面のスクロール等により、図6(c)、(d)に示すように、レビュー投稿方法の説明文106、タグ107、商品説明文108、商品動画109、商品URL110等が表示される。
【0041】
SNS選択ボタン103は、レビューの投稿を行うSNSのプラットフォーム(例えば、Instagram(登録商標)、Twitter(登録商標)、YouTube(登録商標)など)を選択可能に表示するものである。
【0042】
レビュー申込ボタン104は、レビュー投稿の申込みを行うためのボタンである。
【0043】
募集要項105は、レビュー投稿の募集要項について説明するテキストである。募集要項105は例えば申込期間、当選発表日、商品の配送日、レビュー投稿の開始日、募集人数等であるが、これらに限らない。
【0044】
レビュー投稿方法の説明文106は、レビュー投稿の方法について説明するテキストである。本実施形態では、レビュー投稿の条件として、SNSへのレビュー投稿時に所定のタグを付すものとする。
【0045】
タグ107は、上記のタグをテキスト表示したものであり、表示されたタグ107をコピーアンドペーストすることによりレビュー投稿時に簡単にタグを付すことができる。タグの内容は、商品Pの名称や商品Pの種類(「ヘッドホン」「ワイヤレスヘッドホン」など)、広告主(商品提供者A)の名称、本ウェブサイトの名称を含むが、これらに限定されない。
【0046】
商品説明文108は、商品Pについて説明する文章である。
【0047】
商品動画109は、商品Pについて作成されたプロモーション用の動画である。
【0048】
商品URL110は、商品Pについて作成されたプロモーション用のウェブサイトのアドレスである。
【0049】
S1で広告装置3が提供者端末7から受信する商品情報は、商品Pの画像101、名称102、募集要項105、タグ107のうち商品提供者Aが希望するもの、商品説明文108、商品動画109(動画ファイル又は動画サイトへのリンク)、商品URL110を含む。ただしこれらに限定されることはない。
【0050】
ユーザCは、ユーザ端末5を操作し、レビュー投稿を行うSNSのプラットフォームをSNS選択ボタン103により選択したうえで、レビュー申込ボタン104を選択する。広告装置3は、選択されたSNSのプラットフォーム、およびレビュー投稿の申込みの旨をユーザ端末5から受信し、これにより、SNSのプラットフォームの選択、およびレビュー投稿の申込みを受け付ける(S6、S7)。
【0051】
なお本実施形態では、レビュー申込ボタン104の選択により申込画面(不図示)に遷移し、申込画面にてSNSアカウント、ユーザの住所等の追加のユーザ情報を入力し、申込みにあたってこれらの情報もユーザ端末5から広告装置3に送信する。ただし、これらの情報を新規登録時のユーザ情報として入力、送信するようにしてもよい。
【0052】
レビュー投稿の申込みを行ったユーザCのユーザ情報は、システム管理者Bと商品提供者Aの間で共有され、商品提供者Aはその商品Pについての申込状況(申込みを行ったユーザ数など)を知ることができる。商品提供者Aまたはシステム管理者Bは、ユーザ情報やSNSの利用状況、例えば前記で選択されたSNSの投稿数やフォロワー数、「いいね」数などを勘案し、申込みを行ったユーザCについて、レビュー投稿を依頼するか否かを決定する。
【0053】
広告装置3は、システム管理者Bの操作等に応じて、レビュー投稿を依頼するユーザCのユーザ端末5にレビュー依頼の旨を通知し(S8)、ユーザCはユーザ端末5により通知を受信する。通知の方法は特に限定されず、ユーザCのメールアドレスにメールを送信したり、ユーザCのSNSアカウントへのダイレクトメッセージ等で通知を行うことも可能である。
【0054】
商品Pのレビュー投稿を依頼するユーザCには、その商品Pがシステム管理者Bから郵送等で送付され、提供される。なお商品Pは商品提供者Aから郵送等で送付されるようにしてもよい。ユーザCは、提供された商品Pを利用してその感想等をSNSに投稿する。前記したように、レビュー投稿はタグ107を付して行われ、一般消費者は、SNSや検索サイトでタグ107を検索するとユーザの投稿を見ることができ、商品Pのプロモーションにつながる。
【0055】
SNSに投稿されたレビューは、本ウェブサイトでも閲覧できる。この場合、ユーザCは、ウェブサイトのトップページをスクロールするなどして、図7(a)に例示するように、レビューを閲覧可能な1又は複数の商品Pの画像101、名称102等を表示させる。ユーザCは、ユーザ端末5を操作し、これらの商品Pの中から、レビューを閲覧する商品Pを画像101などにより選択する。すると、本実施形態のウェブサイトは、図7(b)に示すレビュー閲覧ページに遷移する(S5;レビュー閲覧ページ)。
【0056】
このレビュー閲覧ページでは、選択された商品Pの画像101と名称102の他、SNSに投稿されたレビューを表示する表示領域200が設けられる。広告装置3は、SNSに投稿されたレビュー201を、選択された商品Pの名称のタグ107や、ウェブサイトの名称のタグ107等により検索し(S9)、その検索結果をユーザ端末5に送信し、上記の表示領域200において投稿順に表示させる(S10)。ユーザCは表示領域200内をスクロールするなどしてこれらのレビュー201を閲覧することができる。
【0057】
以上説明したように、本実施形態では、前記したBtoBによる広告手法ではなく、ウェブサイトでレビュー投稿を申し込んだユーザCに商品Pを実際に利用してもらい、その感想等をSNSに投稿してもらうことで、一般消費者が商品Pについて検索等を行った時にユーザの感想等を知ることができ、商品Pの宣伝につながる。商品提供者Aは、ウェブサイトに掲載する商品情報を送信するだけで良いので、より低コストで迅速に効率的な広告を行うことができる。また申込状況により、自社の商品Pがそもそも利用したいものかどうかを知ることができ、利用後の実際の感想について、ユーザCの忌憚ない評価を知ることもできる。一方で、ユーザC側にとっても新しい商品Pの利用機会が得られて好ましい。
【0058】
SNSへの投稿時に付すタグ107は、その投稿を一般消費者に見てもらうための重要な検索キーとなる。そのため、投稿の際は所定のタグ107を付すこととし、当該タグ107をウェブサイトのレビュー申込ページでテキスト表示することで、SNSへの投稿時にこれをコピーアンドペーストしてタグ107を付し易くなる。このタグ107は、商品提供者Aが設定し、当該提供者にとって望ましいものとできる。
【0059】
また本実施形態では、タグ107によるSNS上のレビュー201の検索結果をウェブサイトのレビュー閲覧ページに表示することで、商品Pについての全てのレビュー201をウェブサイトで集約して閲覧できるようになる。
【0060】
また本実施形態では、申込みを行った全てのユーザCにレビュー投稿を依頼するのではなく、ユーザ情報やSNSの利用状況を勘案してレビュー投稿を依頼するユーザCを決定することで、より効率的な宣伝が可能になる。
【0061】
ここで、ユーザCがどのSNSにレビューを投稿するかは、ユーザCのSNSの利用状況等に照らし、システム管理者Bや商品提供者Aにとっての重要な関心事である。そこで、本実施形態では、ユーザCがどのSNSにレビューを投稿するかを選択させることとし、これをレビュー投稿を依頼するユーザの決定に用いることができる。
【0062】
しかしながら、本発明は以上の実施形態に限定されない。例えば本実施形態では商品Pの広告を行う例を説明したが、本実施形態は商品Pでなくサービスの広告を行うシステムとしてもそのまま適用可能であり、ウェブサイトには、広告対象のサービスについて、前記した商品情報と同様の情報を掲載すればよい。この場合、システム管理者Bは、サービスのレビュー投稿を依頼するユーザCに対し、サービスを提供するためのクーポン(サービスの利用券)を郵送等で送付するか、広告装置3からユーザ端末5に電子クーポンを送信することができる。
【0063】
またウェブサイトの構成等も特に限定されない。例えばウェブサイトのレビュー申込ページに掲示板を設け、商品やサービスの印象、感想等の書き込みを直接受け付け、その書き込みをウェブサイトのレビュー申込ページに表示できるようにしても良い。
【0064】
以上、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0065】
1:広告システム
3:広告装置
5:ユーザ端末
7:提供者端末
301:表示手段
302:受付手段
303:通知手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7