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特開2023-30663情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023030663
(43)【公開日】2023-03-08
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20230301BHJP
   G06Q 50/06 20120101ALI20230301BHJP
   G16Y 10/35 20200101ALI20230301BHJP
   G16Y 20/10 20200101ALI20230301BHJP
   G16Y 20/20 20200101ALI20230301BHJP
   G16Y 20/30 20200101ALI20230301BHJP
   G16Y 40/20 20200101ALI20230301BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q50/06
G16Y10/35
G16Y20/10
G16Y20/20
G16Y20/30
G16Y40/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021135914
(22)【出願日】2021-08-23
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】馬場 崇徳
(72)【発明者】
【氏名】田口 愛乃
(72)【発明者】
【氏名】吉田 多津子
(72)【発明者】
【氏名】米山 知奈津
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC06
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】需要側であるユーザへの情報提供を通じて、ユーザに充電池交換に関する行動を変容させることで、充電池交換装置の稼働を平準化することができる情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】本開示に係る情報処理装置は、車両に搭載された充電池を交換する複数の充電池交換装置の各々の位置を示す位置情報と、車両を利用する1以上のユーザの各々が充電池を交換した時刻を示す時刻情報と、のうちの少なくとも1つを含む、1以上のユーザが行動した履歴を示す行動履歴情報の各々を取得する取得部と、取得部により取得された行動履歴情報に基づいて、充電池交換装置の平準化に寄与する情報を示す平準化情報を1以上のユーザ毎に算出する算出部と、平準化情報を要求するユーザを示す要求ユーザに対して、要求ユーザに対応する平準化情報を出力する出力部と、を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載された充電池を交換する複数の充電池交換装置の各々の位置を示す位置情報と、前記車両を利用する1以上のユーザの各々が前記充電池を交換した時刻を示す時刻情報と、のうちの少なくとも1つを含む、前記1以上のユーザが行動した履歴を示す行動履歴情報の各々を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記行動履歴情報に基づいて、前記充電池交換装置の平準化に寄与する情報を示す平準化情報を前記1以上のユーザ毎に算出する算出部と、
前記平準化情報を要求するユーザを示す要求ユーザに対して、前記要求ユーザに対応する前記平準化情報を出力する出力部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記算出部は、前記要求ユーザに対応する前記平準化情報の特徴を示す特徴量を算出し、
前記出力部は、前記算出部により算出された前記特徴量を出力する、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記算出部は、前記1以上のユーザに対応する前記平準化情報の平均を示す平均量を算出し、
前記出力部は、前記算出部により算出された前記平均量を出力する、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記平準化情報は、前記位置情報、前記充電池を交換する時刻を示す交換時刻情報、前記充電池の単位容量当たりの走行距離を示す電費情報、前記充電池の1交換当たりの走行距離を示す1交換当たり走行距離情報のうちの少なくとも1つが含まれる、
請求項1から3の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記特徴量に対応付けられた擬人化キャラクタを生成する第1の生成部と、
を備え、
前記出力部は、前記第1の生成部により生成された前記擬人化キャラクタを出力する、
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記平準化情報をサポートする情報を示すサポート情報を生成する第2の生成部と、
を備え、
前記出力部は、前記第2の生成部により生成された前記サポート情報を出力する、
請求項1から5の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
車両に搭載された充電池を交換する複数の充電池交換装置と、
前記複数の充電池交換装置の各々の位置を示す位置情報と、前記車両を利用する1以上のユーザの各々が前記充電池を交換した時刻を示す時刻情報と、のうちの少なくとも1つを含む、前記1以上のユーザが行動した履歴を示す行動履歴情報の各々を取得する取得部と、
前記取得部により取得された前記行動履歴情報に基づいて、前記充電池交換装置の平準化に寄与する情報を示す平準化情報を前記1以上のユーザ毎に算出する算出部と、
前記平準化情報を要求するユーザを示す要求ユーザに対して、前記要求ユーザに対応する前記平準化情報を出力する出力部と、
を備える情報処理システム。
【請求項8】
車両に搭載された充電池を交換する複数の充電池交換装置の各々の位置を示す位置情報と、前記車両を利用する1以上のユーザの各々が前記充電池を交換した時刻を示す時刻情報と、のうちの少なくとも1つを含む、前記1以上のユーザが行動した履歴を示す行動履歴情報の各々を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得された前記行動履歴情報に基づいて、前記充電池交換装置の平準化に寄与する情報を示す平準化情報を前記1以上のユーザ毎に算出する算出ステップと、
前記平準化情報を要求するユーザを示す要求ユーザに対して、前記要求ユーザに対応する前記平準化情報を出力する出力ステップと、
を含む情報処理方法。
【請求項9】
コンピュータに、
車両に搭載された充電池を交換する複数の充電池交換装置の各々の位置を示す位置情報と、前記車両を利用する1以上のユーザの各々が前記充電池を交換した時刻を示す時刻情報と、のうちの少なくとも1つを含む、前記1以上のユーザが行動した履歴を示す行動履歴情報の各々を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにより取得された前記行動履歴情報に基づいて、前記充電池交換装置の平準化に寄与する情報を示す平準化情報を前記1以上のユーザ毎に算出する算出ステップと、
前記平準化情報を要求するユーザを示す要求ユーザに対して、前記要求ユーザに対応する前記平準化情報を出力する出力ステップと、
を実行させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
充電池交換式の車両を利用するユーザに対して、車両に関する情報を提供する技術が知られている。このような情報提供の1つに、車両状態に基づいて、充電池を交換する装置を示す充電池交換装置の位置情報を提供する技術が知られている。当該技術は、例えば、車両に搭載された充電池の容量が少なくなった場合、車両の現在地から近い場所を案内する場合に利用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020―191116号公報
【特許文献2】特表2014-529119号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、充電池交換装置が保管する充電池の在庫は限られている場合も多く、ユーザは提供された充電池交換装置に移動した場合でも、充電された充電池の在庫がない場合もある。また、在庫が不足している場合、一般的には、充電池や充電池交換装置を含む電力需給バランスの供給量を最適にするが、充電池を供給する供給側が供給量を調整するには充電池交換装置への投資等が必要となり、多大なコストがかかってしまう。さらに、供給側からユーザに対して、交換場所を指定した場合、例えば、充電池交換装置の場所が遠い等、ユーザにとって負担になることもある。
【0005】
本開示は、需要側であるユーザへの情報提供を通じて、ユーザに充電池交換に関する行動を変容させることで、充電池交換装置の稼働を平準化することができる情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る情報処理装置は、車両に搭載された充電池を交換する複数の充電池交換装置の各々の位置を示す位置情報と、前記車両を利用する1以上のユーザの各々が前記充電池を交換した時刻を示す時刻情報と、のうちの少なくとも1つを含む、前記1以上のユーザが行動した履歴を示す行動履歴情報の各々を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記行動履歴情報に基づいて、前記充電池交換装置の平準化に寄与する情報を示す平準化情報を前記1以上のユーザ毎に算出する算出部と、前記平準化情報を要求するユーザを示す要求ユーザに対して、前記要求ユーザに対応する前記平準化情報を出力する出力部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一態様に係る情報処理装置によれば、ユーザに対して平準化情報を提供し、ユーザが行動を変容することで、充電池交換装置の稼働を平準化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る情報処理システムの一例を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る情報処理装置が備える機能の一例を示すブロック図である。
図4図4は、実施形態に係る情報処理装置による出力処理の一例を示す図である。
図5図5は、実施形態に係る情報処理装置による出力処理の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る情報処理装置で実行させる処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、本開示に係る情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、及びプログラムの実施形態について説明する。
【0010】
(情報処理システムの構成例)
図1は、本実施形態に係る情報処理システム100の一例を示すブロック図である。図1に示すように、情報処理システム100は、充電池交換装置1、情報処理装置2、及び表示装置3を備える。
【0011】
充電池交換装置1(以下、交換装置ともいう)は、車両に搭載された充電池を交換する装置である。例えば、車両は電動二輪車であり、電動二輪車は駆動源となる充電池を搭載する。搭載された充電池は電動二輪車から着脱可能である。充電池交換装置1は、充電池の充電及び交換(返却、貸出)を行う装置である。充電池交換装置1は、充電容量に空きがある充電池に対し、満充電になるまで電力を供給し充電する。また、充電池交換装置1は、満充電された充電池をユーザの操作に応じて車両に搭載された充電池と交換を行う。さらに、充電池交換装置1は、ユーザから交換された充電池を満充電になるまで電力を供給し充電する。
【0012】
また、充電池交換装置1は、交換された充電池が備える記憶装置等に記憶されている、充電池の単位容量当たりの走行距離を示す電費情報や、充電池の1交換当たりの走行距離を示す1交換当たり走行距離情報等を充電池から取得する。さらに、充電池交換装置1は、充電池交換装置1の位置を示す位置情報と、車両を利用する1以上のユーザの各々が充電池を交換した時刻を示す時刻情報と、のうちの少なくとも1つを含む、1以上のユーザが行動した履歴を示す行動履歴情報の各々を情報処理装置2へ送信する。
【0013】
なお、充電池交換装置1が送信する情報は行動履歴情報に限定されず、充電池から取得した電費情報や、1交換当たり走行距離情報等を行動履歴情報と合わせて情報処理装置2へ送信しても良い。なお、車両は電動二輪車に限定されず、電動自転車、電動三輪車、電動四輪車、ハイブリッド車両等の車両であってもよい。
【0014】
情報処理装置2は、例えば、1以上のユーザが行動した履歴を示す行動履歴情報に基づいて、充電池交換装置1の平準化に寄与する情報を示す平準化情報を1以上のユーザ毎に算出する算出し、算出された結果を要求するユーザを示す要求ユーザに対して、出力する。詳細な内容は後述する。
【0015】
表示装置3は、情報処理装置2から出力された情報を表示する。例えば、表示装置3は、車両を利用するユーザが所有する情報処理端末である。また、表示装置3は、充電池交換装置1を管理するユーザが所有する液晶ディスプレイである。なお、表示装置3は情報処理端末や液晶ディスプレイに限定されず、情報処理装置2が出力する内容を表示する装置であればよい。
【0016】
(情報処理装置のハードウェア構成例)
図2は、本実施形態に係る情報処理装置2のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示すように、情報処理装置2は、CPU(Central Processing Unit)21、ROM(Read Only Memory)22、RAM(Random Access Memory)23、補助記憶装置24、外部I/F(インタフェース)25等がバスにより相互に接続されており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
【0017】
CPU21は、情報処理装置2を制御する演算装置である。なお、CPU21は、本実施形態の情報処理装置2におけるプロセッサの一例であり、他のプロセッサまたは処理回路がCPU21の代わりに設けられても良い。ROM22は、不揮発性のメモリであり、情報処理装置2を起動させるためのプログラムを含む各種データ(情報処理装置2の製造段階で書き込まれる情報)を記憶する。
【0018】
RAM23は、例えば情報処理装置2の主記憶装置であり、CPU21による各種処理に必要なデータを記憶する。補助記憶装置24は、例えばCPU21が実行するプログラム等の各種データを記憶する。補助記憶装置24は、例えばHDD(Hard Disc Drive)やSSD(Solid State Drive)などで構成される。外部I/F25は、データを送受信するためのインタフェースである。また、外部I/F25は、充電池交換装置1や表示装置3等の外部装置と接続(通信)するためのインタフェースである。
【0019】
(情報処理装置の機能例)
図3は、本実施形態に係る情報処理装置2が備える機能一例を示すブロック図である。図3に示すように、本実施形態の情報処理装置2は、取得部31、算出部32、第1の生成部33、第2の生成部34、及び出力部35を備える。情報処理装置2が備える機能はこれに限定されない。
【0020】
取得部31は、車両に搭載された充電池を交換する複数の充電池交換装置1の各々の位置を示す位置情報と、車両を利用する1以上のユーザの各々が充電池を交換した時刻を示す時刻情報と、のうちの少なくとも1つを含む、1以上のユーザが行動した履歴を示す行動履歴情報の各々を取得する。取得部31が取得した行動履歴情報は例えば補助記憶装置24に記憶される。
【0021】
行動履歴情報は、充電池を利用した1以上のユーザの各々の行動履歴を含む。行動履歴情報は、例えば充電池が記録する。充電池が記録する行動履歴情報は、充電池交換装置1により満充電された充電池をユーザに対して貸し出し、車両に搭載されたタイミングから充電池により行動履歴の記録を開始し、ユーザが充電池を交換されたタイミングで充電池により行動履歴の記録を終了する。なお、行動履歴情報は、充電池が記録することに限定されず、例えば、充電池を搭載する車両に記憶されても良い。
【0022】
算出部32は、取得部31により取得された行動履歴情報に基づいて、充電池交換装置1の平準化に寄与する情報を示す平準化情報を1以上のユーザ毎に算出する。また、算出部32は、要求ユーザに対応する平準化情報の特徴を示す特徴量を算出する。さらに、算出部32は1以上のユーザに対応する平準化情報の平均を示す平均量を算出する。算出部32が算出した平準化情報、特徴量、平均量は例えば補助記憶装置24に記憶される。
【0023】
平準化情報は、車両に搭載された充電池を交換する複数の充電池交換装置1の各々の位置を示す位置情報、充電池を交換する時刻を示す交換時刻情報、充電池の単位容量当たりの走行距離を示す電費情報、充電池の1交換当たりの走行距離を示す1交換当たり走行距離情報のうちの少なくとも1つが含まれる。
【0024】
ここで、平準化情報、特徴量、平均量について図4を用いて説明する。図4は、平準化情報を要求するユーザを示す要求ユーザに対して出力する内容である。なお、要求ユーザの詳細内容は後述する。
【0025】
平準化情報は、例えば、ユーザが走行した距離を示す走行距離D1、充電池交換装置1を巡った回数を示す交換装置巡りD2、交換した場所の数を示す交換場所D3、充電池の単位容量当たりの走行距離を示す電費D4、交換した時間帯を示す交換時間帯D5、1回の交換で長く走行した距離を示す1交換当たり走行距離D6を示す。また、要求ユーザに対応する特徴量、及び1以上のユーザに対応する平均量は、走行距離D1、交換装置巡りD2、交換場所D3、電費D4、交換時間帯D5、1交換当たり走行距離D6の各々に対して示す。
【0026】
次に、平準化情報に含まれる各内容について説明する。
【0027】
走行距離D1は、ユーザ及びが車両を利用して走行した総走行距離をグラフ化したものである。ユーザは車両を利用する機会が多ければ多いほど、それに応じて走行距離D1は伸びていくため、総走行距離は長くなる。
【0028】
詳細情報D11は、走行距離D1の詳細情報である。例えば、詳細情報D11は、要求ユーザの走行距離D1の特徴量と、車両を利用する1以上のユーザの総走行距離の平均量を示す。要求ユーザは、ユーザ自身の特徴量と、平均量を比較することで、ユーザ自身の平均量との差異を把握することができる。
【0029】
交換装置巡りD2は、車両に搭載されている充電池を充電交換装置で交換できる場所の数をグラフ化したものである。ユーザは交換した場所が多ければ多いほど、それに応じて交換した場所は増えていくため、交換装置巡りD2の回数は多くなる。
【0030】
詳細情報D21は、交換装置巡りD2の詳細情報である。例えば、詳細情報D21は、要求ユーザの交換地巡りの回数の特徴量と、車両を利用する1以上のユーザの交換装置を巡った回数の平均量を示す。要求ユーザは、ユーザ自身の特徴量と、平均量を比較することで、ユーザ自身の平均量との差異を把握することができる。ユーザは差異を把握することで、例えば、より充電交換装置巡りの回数を増やすために、ユーザが交換したことのない場所へ立ち寄ってみたいと行動変容の意識づけをすることができる。
【0031】
交換場所D3は、ユーザが充電交換装置を利用した場所及び充電した全回数に対して充電した場所の箇所の多さを示す交換場所指標である。交換場所指標は、例えば、充電した場所の箇所の数、充電した場所の箇所に対応する標準偏差や偏差値等である。ユーザは充電交換装置を複数の場所を利用する機会が多ければ多いほど、交換場所指標は増加する。なお、交換場所指標はユーザが充電池交換装置1を利用した場所及び充電した全回数に対して充電した場所の箇所の割合で表しても良い。
【0032】
詳細情報D31は、交換場所D3の詳細情報である。例えば、詳細情報D31は、要求ユーザの充電交換装置を利用した場所及び割合の特徴量と、車両を利用する1以上のユーザの充電交換装置を利用した場所及び割合の平均量を示す。要求ユーザは、ユーザ自身の特徴量と、平均量を比較することで、ユーザ自身の平均量との差異を把握することができる。ユーザは差異を把握することで、例えば、より充電交換装置を利用した場所を増やし割合の偏りを減らすために、ユーザは交換したことのない場所へ立ち寄ってみたいと行動変容の意識づけをすることができる。
【0033】
電費D4は、充電池の電力消費1%当たりの走行距離をグラフ化したものである。ユーザは効率的な走行をすればするほど、それに応じて走行距離は伸びるため、電費D4は向上する。なお、電費D4はこれに限られず、例えば、走行距離1kmをどれだけの電力で走れるかを示す指標であってもよい。
【0034】
詳細情報D41は、電費D4の詳細情報である。例えば、詳細情報D41は、要求ユーザの電費D4と、車両を利用する1以上のユーザの電費D4の平均量を示す。要求ユーザは、ユーザ自身の特徴量と、平均量を比較することで、ユーザ自身の平均量との差異を把握することができる。ユーザは差異を把握することで、例えば、より電費D4を向上させるために、ユーザはより充電池の消費をしないような運転をしてみたいと行動変容の意識づけをすることができる。
【0035】
交換時間帯D5は、車両を利用するユーザが充電池を交換した時刻に対して充電した回数の多さを示す交換時間帯指標である。ユーザが複数の時間帯で交換するほど、それに応じて交換時間帯指標は増加する。
【0036】
詳細情報D51は、交換時間帯D5の詳細情報である。例えば、詳細情報D51は、要求ユーザの交換時間帯D5の割合と、車両を利用する1以上のユーザの交換時間帯D5の平均量を示す。要求ユーザは、ユーザ自身の特徴量と、平均量を比較することで、ユーザ自身の平均量との差異を把握することができる。ユーザは差異を把握することで、例えば、より充電池の交換時間帯D5の割合の偏りを減らすために、ユーザは交換したことがない時間帯で交換してみたいと行動変容の意識づけをすることができる。
【0037】
1交換当たり走行距離D6は、充電池を交換し、返却するまでに走行した距離の長さを示す1交換当たり走行距離指標である。1交換当たり走行距離指標は、例えば、走行距離の長さ、走行距離の長さに対応する標準偏差や偏差値等である。ユーザは充電池の電力を使い切れば使い切るほど、それに応じて、1交換当たり走行距離指標は大きくなる。また、ユーザは充電池の電力を効率的に使えば使うほど、それに応じて、1交換当たり走行距離指標は大きくなる。
【0038】
詳細情報D61は1交換当たり走行距離D6の詳細情報である。例えば、詳細情報D61は、要求ユーザの1交換当たり走行距離D6と、車両を利用する1以上のユーザの1交換当たり走行距離D6の平均量を示す。要求ユーザは、ユーザ自身の特徴量と、平均量を比較することで、ユーザ自身の平均量との差異を把握することができる。ユーザは差異を把握することで、例えば、より1交換当たり走行距離D6を向上させるために、ユーザはより充電池の電力を使い切るような運転をしてみたいと行動変容の意識づけをすることができる。また、より1交換当たり走行距離D6を向上させるために、ユーザはより充電池の電力を効率的に消費するような運転をしてみたいと行動変容の意識づけをすることができる。
【0039】
図3に戻る。第1の生成部33は、特徴量に対応付けられた擬人化キャラクタを生成する第1の生成部33が生成した擬人化キャラクタは、例えば補助記憶装置24に記憶される。ここで、擬人化キャラクタについて図4を用いて説明する。
【0040】
図4に示す擬人化キャラクタA1は、例えば算出部32が算出した要求ユーザの特徴量に対応して、第1の生成部33が要求ユーザ毎に生成する擬人化キャラクタA1である。また、第1の生成部33は、擬人化キャラクタA1に対応する情報として、メッセージM1を生成する。擬人化キャラクタA1に対応するイメージとして、イメージM2を紐づけて生成する。
【0041】
擬人化キャラクタA1は、要求ユーザの行動履歴によって異なる。擬人化キャラクタA1は、1以上のユーザの行動履歴情報から予め決まった分類で特定される。予め決まった分類は、例えば、毎日決まった時間で車両を利用するユーザ、充電池の電池残量を気にしつつも快走に運転するユーザ、自由な運転をするユーザ、平均的な運転をするユーザ等である。擬人化キャラクタA1は、要求ユーザの行動履歴が行動変容によって変わることで変化する。なお、擬人化キャラクタA1は、これに限らず、例えば、ユーザが利用する車両に人の表情をつけた擬人化キャラクタでも良い。
【0042】
メッセージM1は、要求ユーザに求める行動変容に関する内容である。例えば、メッセージM1は継続的に車両を利用して充電池を使ってほしい内容が記載されている。また、メッセージM1は、擬人化キャラクタA1に応じて口調が変化する。口調は例えば、中性的、丁寧、恋人、あるいは友達のようなものがあり、これに限定されない。メッセージM1は、擬人化キャラクタA1に対応して第1の生成部33により生成されるため、ユーザの行動履歴によって異なる。なお、メッセージM1は、これに限定されず、例えば、要求ユーザが要求するタイミングで表示するメッセージM1を変更しても良い。
【0043】
イメージM2は、擬人化キャラクタA1に対応するイメージである。例えば、イメージM2は、擬人化キャラクタA1が丁寧なイメージである場合、「今日も頑張る姿が素敵です」というイメージM2が出力される。イメージM2は、擬人化キャラクタA1に対応して第1の生成部33により生成されるため、要求ユーザの行動履歴によって異なる。なお、イメージM2はこれに限定されない。
【0044】
図3に戻る。第2の生成部34は、平準化情報をサポートするサポート情報を生成する。第2の生成部34が生成したサポート情報は、例えば補助記憶装置24に記憶される。ここで、図5を用いてサポート情報について説明する。
【0045】
図5は、要求ユーザが行動を変容したいときに確認するサポート情報である。例えば、サポート情報は、要求ユーザが要求ユーザ自身の特徴量と平均量を把握したことで、要求ユーザの行動が変化させたい場合、どのような行動をすれば平準化に寄与できるのかをサポートする情報である。
【0046】
例えば、要求ユーザが交換時間帯D5について変化させたい場合のサポート情報について説明する。第2の生成部34は、要求ユーザの特徴量である通常交換している時間帯が平準化に寄与する時間帯と乖離していた場合、要求ユーザが平準化に寄与する時間帯に充電池を交換できるよう、平準化に寄与する時間帯を1以上抽出する。また、第2の生成部34は、要求ユーザが抽出された時間帯を選択すると、抽出した時間帯で交換できる平準化に寄与する充電池交換装置1を1以上抽出する。
【0047】
さらに、第2の生成部34は、現在地S1から目的地G1である充電池交換装置1までの経路R1、現在地S1からの出発時刻T1、充電池交換装置1に到着する理想の到着予想時刻T2を生成する。なお、案内する充電池交換装置1は、充電池交換装置1の平準化に寄与する充電池交換装置1が望ましいが、これに限定されない。なお、現在地S1は要求するユーザが任意に設定しても良い。
【0048】
次に、要求ユーザが充電池交換装置1について変化させたい場合のサポート情報について説明する。第2の生成部34は、要求ユーザの特徴である通常交換している充電池交換装置1が平準化に寄与する充電池交換装置1と乖離していた場合、平準化に寄与する充電池交換装置1で充電池を交換できるよう、充電池交換装置1を1以上抽出する。また、第2の生成部34は、要求ユーザが抽出された充電池交換装置1を選択すると、平準化に寄与する時間帯を1以上抽出する。
【0049】
さらに、第2の生成部34は、現在地S1から目的地G1である充電池交換装置1までの経路R1、現在地S1からの出発時刻T1、充電池交換装置1に到着する理想の到着予想時刻T2を生成する。なお、案内する時間帯は、充電池交換装置1の平準化に寄与する時間帯が望ましいが、これに限定されない。
【0050】
図3に戻る。出力部35は、平準化情報を要求するユーザを示す要求ユーザに対して、要求ユーザに対応する平準化情報を出力する。また、出力部35は、算出部32により算出された特徴量を出力する。さらに、出力部35は、算出部32により算出された平均量を出力する。そして、出力部35は、第1の生成部33により生成された擬人化キャラクタA1を出力する。また、出力部35は、第2の生成部34により生成されたサポート情報を出力する。出力部35は、例えば、表示装置3に対して、上述した情報を出力する。出力部35が出力する内容は、上述した図4及び図5のとおりである。
【0051】
ここで、平準化情報を要求するユーザを示す要求ユーザについて説明する。
【0052】
要求ユーザは、充電池を搭載した車両を利用するユーザである。要求ユーザは、例えば、ユーザ自身の特徴量や平均量を確認するために、平準化情報を要求する。また、要求ユーザは、例えば、ユーザ自身の特徴量や平均量を確認し、いつも利用していない通常とは異なる別の充電池交換装置1で交換したい場合に、平準化情報を要求する。
【0053】
また、平準化情報を要求するとは、例えば、要求ユーザは表示装置3を用いて情報処理装置2が公開しているWebページへログインすることである。なお、要求はログインに限定されるものではない。
【0054】
次に、以上のように構成された本実施形態の情報処理装置2で実行される処理の流れについて説明する。
【0055】
(情報処理装置の処理の例)
図6は、本実施形態に係る情報処理装置2で実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0056】
まず、取得部31は、充電池交換装置1から、行動履歴情報を取得する(ステップS11)。
【0057】
そして、算出部32は、取得部31により取得された行動履歴情報に基づいて、平準化情報を算出する(ステップS12)。
【0058】
そして、第1の生成部33は、算出部32により算出された平準化情報に対応付けられた擬人化キャラクタA1を生成する(ステップS13)。
【0059】
そして、第2の生成部34は、算出部32により算出された平準化情報をサポートするサポート情報を生成する(ステップS14)。
【0060】
そして、出力部35は、要求ユーザに対して、要求ユーザに対応する平準化情報を出力する(ステップS15)。また、出力部35は、第1の生成部33により生成された擬人化キャラクタA1を出力する(ステップS15)。さらに、出力部35は、第2の生成部34により生成されたサポート情報を出力する(ステップS15)。出力部35は、上述した情報を出力すると、本処理は終了する。
【0061】
以上説明したように、本実施形態の情報処理装置2は、1以上のユーザが行動した履歴を示す行動履歴情報の各々を取得し、取得した行動履歴情報に基づいて平準化情報を1以上のユーザ毎に算出し、要求ユーザに対して要求ユーザに対応する平準化情報を出力する。
【0062】
これにより、要求ユーザは平準化情報を見ることで、要求ユーザの特徴と車両を利用するユーザの平均との差異を把握し、要求ユーザ自身が自発的に充電池交換に関する行動を変容することができるため、充電池交換装置1の稼働を平準化することができる。
【0063】
(変形例1)
上述の各実施形態では、第2の生成部34が生成するサポート情報は、現在地S1から目的地G1までの経路R1、出発時刻T1、到着予想時刻T2を生成する例を説明したが、生成する内容はこれに限定されないものではない。例えば、第2の生成部34は、ユーザの属性に合わせて生成しても良い。例えば、情報処理装置2にアクセスしたユーザが初めて充電池交換装置1で交換を実施する場合は、充電池交換装置1の周辺情報を考慮した経路R1を生成してもよい。具体的には、第2の生成部34が生成する経路R1は、右左折が少ない経路R1を生成する。また、属性には、要求ユーザの性別、身長、体重、及び車両を運転する経験値が含まれ、これらに限定されない。
【0064】
(変形例2)
上述の各実施形態では、算出部32が算出する1以上のユーザに対応する平準化情報の平均を示す平均量は、走行距離D1、交換装置巡りD2、交換場所D3、電費D4、交換時間帯D5、1交換当たり走行距離D6の各々に対して示したが、これに限定されるものではない。例えば、算出部32は、1以上のユーザに対応する平準化情報の中央値を示す中央量を算出しても良い。要求ユーザは、ユーザ自身の特徴量と、中央量を比較することで、ユーザ自身の中央量との差異を把握することができる。
【0065】
(変形例3)
例えば、算出部32は、車両を利用する全ユーザの各々に対応する走行距離D1、交換装置巡りD2、交換場所D3、電費D4、交換時間帯D5、1交換当たり走行距離D6のランキングを算出しても良い。要求ユーザは、ランキングを確認することで、ユーザ自身の順位を把握することができる。
【0066】
本実施形態の情報処理装置2で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0067】
また、本実施形態の情報処理装置2で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態の情報処理装置2で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。また、本実施形態の情報処理装置2で実行されるプログラムを、ROM22等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0068】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0069】
1 充電池交換装置
2 情報処理装置
3 表示装置
21 CPU
22 ROM
23 RAM
24 補助記憶装置
25 外部I/F
31 取得部
32 算出部
33 第1の生成部
34 第2の生成部
35 出力部
図1
図2
図3
図4
図5
図6