(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023003078
(43)【公開日】2023-01-11
(54)【発明の名称】照明器具用レンズを備える照明装置
(51)【国際特許分類】
F21S 6/00 20060101AFI20221228BHJP
F21V 5/00 20180101ALI20221228BHJP
F21V 5/04 20060101ALI20221228BHJP
F21V 17/00 20060101ALI20221228BHJP
F21V 17/10 20060101ALI20221228BHJP
F21V 17/02 20060101ALI20221228BHJP
F21V 31/00 20060101ALI20221228BHJP
【FI】
F21S6/00 504
F21S6/00 501
F21V5/00 350
F21V5/00 320
F21V5/00 200
F21V5/04 100
F21V17/00 200
F21V17/10
F21V17/02
F21V31/00 100
F21V31/00 200
F21V17/00 400
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021104025
(22)【出願日】2021-06-23
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-04-08
(71)【出願人】
【識別番号】511156830
【氏名又は名称】株式会社アンビエンテック
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 朋子
(74)【代理人】
【識別番号】100196313
【弁理士】
【氏名又は名称】村松 大輔
(72)【発明者】
【氏名】久野 義憲
(72)【発明者】
【氏名】江口 靖
【テーマコード(参考)】
3K011
3K014
【Fターム(参考)】
3K011HA01
3K011HA03
3K011JA01
3K011NA03
3K011NB04
3K014AA01
3K014NA02
(57)【要約】 (修正有)
【課題】照明器具用レンズ自体が仮想的な発光部となり、かつ、照明器具用レンズ自体が釣合人形の様に揺れ動く、新規の照明装置を提供する。
【解決手段】照明器具用レンズユニット2と、該照明器具用レンズユニットを配置するスタンド部材3と、を備え、前記照明器具用レンズユニット2は、照明器具用レンズユニット2全体を点支持可能とする突出部211の形成された照明器具用レンズ21を有し、前記照明器具用レンズユニット2の重心が前記突出部211の略同軸上、前記突出部211より下に位置しており、前記スタンド部材3は、開口部311を有する筐体部31と、該筐体部31の中に配置され、前記突出部311の配置を可能とする透光性配置部を有し、前記スタンド部材3は、前記透光性配置部を通じて前記開口部方向への光の照射が可能であり、前記透光性配置部における前記突出部311を配置する面が凹型に形成されている、照明装置1。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明器具用レンズを備える照明装置であって、
照明器具用レンズユニットと、
該照明器具用レンズユニットを配置するスタンド部材と、
を備え、
前記照明器具用レンズユニットは、
照明器具用レンズユニット全体を点支持可能とする突出部の形成された照明器具用レンズを有し、
前記照明器具用レンズユニットの重心が前記突出部の略同軸上、前記突出部より下に位置しており、
前記スタンド部材は、
開口部を有する筐体部と、
該筐体部の中に配置され、前記突出部の配置を可能とする透光性配置部を有し、
前記スタンド部材は、前記透光性配置部を通じて前記開口部方向への光の照射が可能であり、
前記透光性配置部における前記突出部を配置する面が凹型に形成されている、照明装置。
【請求項2】
前記透光性配置部における前記突出部を配置する面が円錐形にくぼんだ形状に形成されており、
その傾斜角度が5°以上、30°以下である、請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記スタンド部材は、前記筐体部の中に配置され、前記透光性配置部を通じて前記開口部方向への光の照射を可能とするLED光照射手段を有する、請求項1又は2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記照明器具用レンズユニットは、
前記照明器具用レンズユニットの重心が前記突出部の略同軸上、前記突出部より下に位置するよう配置された錘部と、
前記照明器具用レンズと前記錘部とをつなぐアーム部と、
を有し、
前記アーム部の全体形状が輪状である、請求項1~3の何れか一項に記載の照明装置。
【請求項5】
前記照明装置は、置き型の照明装置であり、
前記スタンド部材は、
地面に置いたときに、前記スタンド部材を自立可能とする土台部と、
前記土台部と、前記透光性配置部を備える前記筐体部とを連結する連結部と、
を有し、
前記連結部は、前記アーム部と干渉しないよう湾曲している、請求項4に記載の照明装置。
【請求項6】
前記錘部は、前記突出部の略同軸上、前記突出部より下に位置しており、
前記錘部は、磁力発生機構を有し、
前記土台部は、前記突出部の略同軸上に磁力発生機構を有する、請求項5に記載の照明装置。
【請求項7】
前記筐体部の内部と前記透光性配置部とが液密となるよう防水機構が設けられている、請求項1~6の何れか一項に記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は照明装置に関する。特に、本発明は照明器具用レンズを備える照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、炎の形を模した発光部を有する照明装置が種々開発されている。
【0003】
従来技術として、例えば、揺らめく炎の効果を生成するために、磁石を用いることが知られている(特許文献1)。
また、特許文献2には、炎装飾片に二つの腕が設けられ、その端部に錘が設けられている装置が開示されている。
【0004】
ところで、特許文献3にもあるように、LED光は指向性が強いため、そのままでは白熱電球の代替として用いることが難しいことが従来知られていた。
【0005】
そして、特許文献3では、光透過性材料により形成された涙滴状透明体を用い、涙滴状透明体内部に侵入したLED光を全反射させ結像させることで、仮想的な発光部を作り出すことが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許5897746号
【特許文献2】実用新案登録第3192784号
【特許文献3】特許5547697号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献3にも開示されている通り、LED光は指向性が強いため、LED光を透明体内部に侵入させる必要があると考えられていた。
【0008】
また、LED光を透明体内部に侵入させた場合に、レンズ内部から発光するグレア(眩しさ)が課題としてあった。
【0009】
ここで、本発明者らが鋭意研究をしたところ、点支持可能とする突出部を有する照明器具用レンズを用い、かつ、屈折させたLED光を下部から突出部に向かうよう照射することで、LED光が照明器具用レンズ外面を伝うことを見出した。
そして、LED光が照明器具用レンズ外面を伝うことで照明器具用レンズ全体が発光し、仮想的な発光部を作り出せることを見出した。
【0010】
すなわち、本発明は、仮想的な発光部を有し、かつ、釣合人形の様に揺れ動く照明器具用レンズを備える、新規の照明装置を提供することを課題とする。
また、本発明の好ましい実施の形態では、照明器具用レンズ内部からのグレア(眩しさ)を和らげ、照明器具用レンズを近くで直視しても刺激の少ない照明装置を提供することを課題とする。
また、本発明の好ましい実施の形態では、やわらかい光り方を奏する照明装置の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決する本発明は、
照明器具用レンズユニットと、
該照明器具用レンズユニットを配置するスタンド部材と、
を備え、
前記照明器具用レンズユニットは、
照明器具用レンズユニット全体を点支持可能とする突出部の形成された照明器具用レンズを有し、
前記照明器具用レンズユニットの重心が前記突出部の略同軸上、前記突出部より下に位置しており、
前記スタンド部材は、
開口部を有する筐体部と、
該筐体部の中に配置され、前記突出部の配置を可能とする透光性配置部を有し、
前記スタンド部材は、前記透光性配置部を通じて前記開口部方向への光の照射が可能であり、
前記透光性配置部における前記突出部を配置する面が凹型に形成されている、照明装置である。
【0012】
本発明によれば、照明器具用レンズ自体が仮想的な発光部となり、かつ、照明器具用レンズ自体が釣合人形の様に揺れ動く、新規の照明装置を提供することができる(
図7 参照)。
【0013】
具体的には、透光性配置部における突出部を配置する面が凹型に形成されていることで、透光性配置部の斜面にあたった光線が屈折し、照明器具用レンズ内部にLED光が侵入しにくい。
また、照明器具用レンズが突出部を備えることで、照明器具用レンズ内部にLED光が侵入しにくい。
【0014】
すなわち上記形態とすることで、透光性配置部からのLED光が突出部に沿って、照明器具用レンズ外面を伝う。そして、LED光が照明器具用レンズ外面を伝うことで、照明器具用レンズ全体が仮想的な発光部となる。
【0015】
また、照明器具用レンズ内部にLED光が侵入しにくい構成とすることで、照明器具用レンズ内部からのグレア(眩しさ)を和らげることができる。
【0016】
そして、照明器具用レンズ内部にLED光が侵入しにくい構成であるため、照明器具用レンズを近くで直視しても、刺激の少ない照明装置を提供することができる。
また、本発明によれば、やわらかい光り方を奏する照明装置を提供することができる。
【0017】
本発明の好ましい実施の形態では、前記透光性配置部における前記突出部を配置する面が円錐形にくぼんだ形状に形成されており、
その傾斜角度が5°以上、30°以下である。
【0018】
また、透光性配置部における突出部を配置する面が円錐形にくぼんだ形状(擂鉢状)に形成されていることで、照明器具用レンズの突出部を所望の位置(透光性配置部の中央部分)に配置することができる。そして、照明器具用レンズ21の動きによっても、支点の位置(突出部の配置位置)がずれにくい。
【0019】
また、突出部を配置する面が円錐形にくぼんだ形状(擂鉢状)に形成されていることで、透光性配置部の斜面にあたった光線が屈折し、照明器具用レンズ内部にLED光が侵入しにくい。そして、照明器具用レンズ内部にLED光が侵入しにくい構成とすることで、照明器具用レンズ内部からのグレア(眩しさ)を和らげることができる。
【0020】
本発明の好ましい実施の形態では、前記スタンド部材は、前記筐体部の中に配置され、前記透光性配置部を通じて前記開口部方向への光の照射を可能とするLED光照射手段を有する。
【0021】
また、本発明の好ましい実施の形態では、
前記照明器具用レンズユニットは、
前記照明器具用レンズユニットの重心が前記突出部の略同軸上、前記突出部より下に位置するよう配置された錘部と、
前記照明器具用レンズと前記錘部とをつなぐアーム部と、
を有し、
前記アーム部の全体形状が輪状である。
【0022】
照明器具用レンズと錘部とをつなぐアーム部の全体形状を輪状とすることで、釣合人形の様に揺れ動く照明器具用レンズユニットが他の部品に干渉しにくい。
また、アーム部の全体形状を輪状とすることで、より美観に優れた照明器具用レンズユニットを提供することができる。
【0023】
また、本発明の好ましい実施の形態では、前記照明装置は、置き型の照明装置であり、
前記スタンド部材は、
地面に置いたときに、前記スタンド部材を自立可能とする土台部と、
前記土台部と、前記透光性配置部を備える前記筐体部とを連結する連結部と、
を有し、
前記連結部は、前記アーム部と干渉しないよう湾曲している。
【0024】
照明器具用レンズと錘部とをつなぐアーム部の形状を輪状とし、かつ、連結部の形状を湾曲させることで、釣合人形の様に揺れ動く照明器具用レンズユニットが連結部と干渉しにくい。
【0025】
また、本発明の好ましい実施の形態では、前記錘部は、前記突出部の略同軸上、前記突出部より下に位置しており、
前記錘部は、磁力発生機構を有し、
前記土台部は、前記突出部の略同軸上に磁力発生機構を有する。
上記形態とすることで、錘部が備える磁力発生機構が、土台部が備える磁力発生機構の影響を受ける。
そして、錘部が磁力を受けることで、より確実、かつ、より長時間、照明器具用レンズユニットが釣合人形様に揺れ動く。
より具体的には、周囲の風等により釣合人形様に揺れ動き始めた照明器具用レンズユニットの動きを、磁力発生機構により補助することができる。そして、磁力による動作補助により、より実際のロウソクなどの炎に近い、規則性の少ない自然なゆらぎを奏する照明装置とすることができる。
【0026】
また、本発明の好ましい実施の形態では、前記筐体部の内部と前記透光性配置部とが液密となるよう防水機構が設けられている。
上記形態とすることで、ロウソクでは使用できないような、降雨時でも使用することができる照明装置とすることができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、照明器具用レンズ自体が仮想的な発光部となり、かつ、照明器具用レンズ自体が釣合人形の様に揺れ動く、新規の照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】本実施例の照明装置1である。なお、照明器具用レンズ21表面に現わされた線は表面形状を示すための影線である。
【
図2】照明器具用レンズ21の突出部が透光性配置部32に配置されている態様を示す模式図である。
【
図3】a)本実施例の照明器具用レンズユニットである。なお、照明器具用レンズ21表面に現わされた線は表面形状を示すための影線である。
【
図4】b)本実施例のアーム部22及び錘部23を示す側面模式図である。c)本実施例の錘部23内部に設けられた磁石体を示す模式図である。
【
図5】a)照明器具用レンズ21の立体形状を示す図である。なお、照明器具用レンズ21表面に現わされた線は表面形状を示すための影線である。b)照明器具用レンズ21の正面図である。c)照明器具用レンズ21の平面図である。
【
図6】本実施例のスタンド部材3、及び、錘部23の内部模式図である。
【
図7】本実施例の照明装置1における、突出部211を支点に、透光性配置部32上で照明器具用レンズ21が揺れ動く様子を示す模式図である。なお、照明器具用レンズ21表面に現わされた線は表面形状を示すための影線である。
【
図8】透光性配置部32からのLED光が突出部211に沿って照明器具用レンズ21外面を伝い、照明器具用レンズ21全体が仮想的な発光部となる様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本実施例の照明装置1について説明するが、本発明の技術的範囲は実施例に限定されないことは言うまでもない。
【0030】
本実施例の照明装置1の照明装置1は、照明器具用レンズユニット2と、スタンド部材3と、を備える。
ここで、本実施例の照明装置1の照明装置1において、照明器具用レンズユニット2は、スタンド部材3に配置される。
【0031】
そして、本実施例の照明装置1において、照明器具用レンズユニット2は、照明器具用レンズユニット2の重心が突出部211の略同軸上、突出部211より下に位置している。
また、照明器具用レンズユニット2には、照明器具用レンズユニット2全体を点支持可能とする突出部211が形成されていることを特徴とする。
【0032】
また、本実施例の照明装置1において、スタンド部材3は、
開口部311を有する筐体部31と、
該筐体部31の中に配置され、突出部211の配置を可能とする透光性配置部32と、
該筐体部31の中に配置され、透光性配置部32を通じて開口部311方向への光の照射を可能とするLED光照射手段33とを有する。
そして、透光性配置部32における突出部211を配置する面が凹型に形成されていることを特徴とする。
【0033】
本実施例の照明装置1の照明装置1によれば、照明器具用レンズ自体が仮想的な発光部となり、かつ、照明器具用レンズ自体が釣合人形の様に揺れ動く、新規の照明装置を提供することができる。
【0034】
具体的には、透光性配置部32における突出部211を配置する面が凹型に形成されていることで、透光性配置部32の斜面にあたった光線が屈折し、照明器具用レンズ21内部にLED光が侵入しにくい。
また、照明器具用レンズ21が突出部211を備えることで、照明器具用レンズ21内部にLED光が侵入しにくい。
【0035】
すなわち上記形態とすることで、透光性配置部32からのLED光が突出部211に沿って、照明器具用レンズ21外面を伝う。そして、LED光が照明器具用レンズ21外面を伝うことで、照明器具用レンズ21全体が仮想的な発光部となる。
【0036】
また、照明器具用レンズ21内部にLED光が侵入しにくい構成とすることで、照明器具用レンズ内部からのグレア(眩しさ)を和らげることができる。
【0037】
そして、照明器具用レンズ21内部にLED光が侵入しにくい構成であるため、照明器具用レンズ21を近くで直視しても刺激の少ない照明装置1を提供することができる。
また、本発明によれば、やわらかい光り方を奏する照明装置1を提供することができる。
そして、照明器具用レンズユニット2が釣合人形の様に揺れ動くことで、照明器具用レンズ21の発光の態様をより火に似せることができる。
また、照明器具用レンズ21自体が揺れ動くため、照明器具用レンズ21を伝うLED光自体も絶妙に揺れ動き、照明器具用レンズ21の発光の態様をより火に似せることができる(
図7、
図8 参照)。
【0038】
以下、本実施例の照明装置1の照明装置1について、
図1~
図8を参照しつつ、より好ましい実施の形態を詳細に説明する。
【0039】
(1)照明器具用レンズユニット2
本明細書において、照明器具用レンズユニット2とは、照明器具用レンズ21及び照明器具用レンズ21を配置可能とする部品の組み合わせからなるユニット部材をいう(
図3 参照)。
【0040】
図3、
図4に示すように、照明器具用レンズユニット2は、照明器具用レンズ21と、錘部23と、照明器具用レンズ21と錘部23とをつなぐアーム部22と、を有する。
【0041】
以下、本実施例の照明装置1の照明器具用レンズユニット2の各構成の詳細を説明する。
【0042】
(i)照明器具用レンズ21
本明細書において、「照明器具用レンズ21」とは、実際の光源から離間した位置に、仮想的な発光部を作り出すことを目的とした、照明器具に使用されるレンズをいう(
図5 参照)。
【0043】
本実施例の照明器具用レンズ21は透光性を有する材質により、構成されている。
ここで、本明細書における「透光性を有する」は、光を透過することのできる性質を意味する。また、本明細書において「透光性を有する材質」には、半透明の材料、及び透明の材料の双方の意味を含む。
【0044】
ここで、照明器具用レンズ21は、透明体であることが好ましい。
照明器具用レンズ21が透明体であることで、太陽や他の光源からの光を受けることができる。そして、透光性配置部32からのLED光と、太陽光や他の光源からの光の組み合わせにより、本発明の照明装置1を配置した環境独自の発光部とすることができる。
【0045】
また、本実施例の照明器具用レンズ21の材質は、アクリル樹脂である(
図8 参照)。
【0046】
ここで、本発明においては、照明器具用レンズ21の材質に特に制限はない。
照明器具用レンズ21の材質には、例えば、上記の他に合成樹脂(有機ガラス)、ガラスを好ましく用いることができる。
【0047】
また、本実施例の照明器具用レンズ21の全体形状は、長球形の長軸方向が天地を示すよう配置したときの、長球形の長軸方向下端を先細り形状(本発明における、突出部211に相当)とし、かつ、及び長球形の長軸方向上端を先細り形状としたものである(
図5 参照)。
【0048】
ここで、本実施例の突出部211は、下方に向かって漸次縮径する鋭頭状に形成されている。
【0049】
突出部211が下方に向かって漸次縮径する鋭頭状に形成されていることで、照明器具用レンズユニット2のバランスをより効率よくとることができる。
【0050】
また、本実施例の突出部211は、LED光照射手段33からの光が、突出部211に対して全反射角より鋭角で入光するよう形成されている。
上記形態とすることで、照明器具用レンズ内部からのグレア(眩しさ)を和らげることができる。
【0051】
ここで、突出部211の鋭頭の程度は、突出部211を展開図としたときの、中心角の角度が好ましくは30°以上、より好ましくは45°以上、より好ましくは60°以上、より好ましくは90°以上、さらに好ましくは100°以上である。
【0052】
また、突出部211の鋭頭の程度は、突出部211を展開図としたときの、中心角の角度が好ましくは180°以下、より好ましくは150°以下、より好ましくは130°以下を目安とすることができる。
【0053】
ここで、突出部211の中心角は、突出部211の展開図を円錐の展開図に近似したときの値を用いることができる。
【0054】
また、本実施例の照明器具用レンズ21の上端側は、突出部211に比して、上方に向かって漸次縮径する鈍頭状に形成されている。
【0055】
ここで、照明器具用レンズ21の上端側の鈍頭の程度は、照明器具用レンズ21の上端部分を展開図としたときの、中心角の角度が好ましくは90°以上、より好ましくは150°以上、より好ましくは160°以上、より好ましくは170°以上である。
【0056】
また、照明器具用レンズ21の上端側の鈍頭の程度は、照明器具用レンズ21の上端側を展開図としたときの、中心角の角度が好ましくは270°以下、より好ましくは250°以下、より好ましくは200°以下を目安とすることができる。
【0057】
ここで、照明器具用レンズ21の上端側の中心角には、照明器具用レンズ21の上端側の展開図を円錐の展開図に近似したときの値を用いることができる。
【0058】
照明器具用レンズ21が突出部211を備えることで、照明器具用レンズユニット2全体を、照明器具用レンズ21により点支持可能となる。
照明器具用レンズユニット2全体が照明器具用レンズ21により点支持可能である形態とすることで、透光性配置部32からのLED光が突出部211に沿って、照明器具用レンズ21外面を伝う。そして、LED光が照明器具用レンズ21外面を伝うことで、照明器具用レンズ21全体が仮想的な発光部となる。
【0059】
ただし、本発明においては、突出部211の形状は、下方に向かうにつれて漸次縮径する円錐形であってもよい。
突出部211の形状が、下方に向かうにつれて漸次縮径する形状であることで、より確実に、LED光が照明器具用レンズ21外面を伝う。そして、LED光が照明器具用レンズ21外面を伝うことで、照明器具用レンズ21全体が仮想的な発光部となる。
【0060】
また、本発明においては、照明器具用レンズユニット2全体を照明器具用レンズ21の有する突出部211により点支持可能とする形状であれば、突出部211の形状に特に制限はない。
【0061】
また、照明器具用レンズ21の全体形状は、突出部211を有し、かつ、後述する透光性配置部32により屈折したLED光が外面を伝うことのできる形状であれば、特に制限はない。
照明器具用レンズ21の全体形状は、例えば、円錐形状、角錐形状、球形の長軸方向下端を先細りとした形状であってもよい。
【0062】
ここで、本発明において、照明器具用レンズ21の全体形状は、突出部211の略中央の軸のまわりに回転対称な形状であることが好ましい。
【0063】
また、照明器具用レンズ21の全体の大きさも、後述する透光性配置部32に配置可能であり、本発明の効果を損しないものであれば、特に制限はない。
【0064】
(ii)錘部23
本明細書において、錘部23とは、照明器具用レンズユニット2の重心が突出部211の略同軸上、突出部211より下に位置するよう調整する部材である。
【0065】
錘部23により、照明器具用レンズユニット2の重心を、突出部211の略同軸上、突出部211より下に位置させることができる。
突出部211の略同軸上、突出部211より下に照明器具用レンズユニット2の重心が位置することで、突出部211を支点に、照明器具用レンズ21自体が釣合人形の様に揺れ動く。
【0066】
そして、照明器具用レンズユニット2が釣合人形の様に揺れ動くことで、照明器具用レンズ21の発光の態様をより火に似せることができる。
また、照明器具用レンズ21自体が揺れ動くため、照明器具用レンズ21を伝うLED光自体も絶妙に揺れ動き、照明器具用レンズ21の発光の態様をより火に似せることができる。
【0067】
本実施例の錘部23は、突出部211の略同軸上、突出部211より下に位置している。
そして、錘部23には、錘磁力発生機構231が設けられている。
【0068】
上記形態とすることで、錘部23が備える錘磁力発生機構231が、土台部34が備える土台磁力発生機構341の影響を受ける。
そして、錘部23が磁力を受けることで、より確実、かつ、より長時間、照明器具用レンズユニット2が釣合人形様に揺れ動く。
より具体的には、周囲の風等により釣合人形様に揺れ動き始めた照明器具用レンズユニット2の動きを、磁力発生機構(錘磁力発生機構231及び土台磁力発生機構341)により補助することができる。そして、磁力による動作補助により、より実際のロウソクなどの炎に近い、規則性の少ない自然なゆらぎを奏する照明装置とすることができる。
【0069】
本実施例の錘磁力発生機構231は、ネオジム磁石である。ネオジム磁石を用いることで、錘部23の全体形状をコンパクトに設計することができる。
そして、錘部23の全体形状をコンパクトにすることで、照明器具用レンズユニット2が釣合人形の様に揺れ動いたときに、照明器具用レンズユニット2が、他の部品に干渉しにくい。
【0070】
ただし、本発明においては、錘磁力発生機構231は、フェライト磁石、ネオジム磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石、電磁石の何れであってもよい。
【0071】
また、本発明において、錘部23の数、重さ、機構に、特に制限はない。
【0072】
(iii)アーム部22
本明細書において、アーム部22とは、前述の照明器具用レンズ21と錘部23とを連結する部材である。
【0073】
ここで、本実施例のアーム部22は、照明器具用レンズ21から、下方に垂れ下がるよう、二本設けられている。
【0074】
また、本実施例のアーム部22の全体形状は、突出部211の軸を中線とし、対称となるよう、配置されている(
図3 参照)。
【0075】
また、本実施例のアーム部22の全体形状は、突出部211の軸を中線とした、線対称であることが好ましい。
上記形態とすることで、より一体感のある照明装置1とすることができる。
【0076】
ここで、アーム部22の全体形状は、正面視したときに、輪状であることが好ましい。
【0077】
照明器具用レンズ21と錘部23とをつなぐアーム部22の全体形状を輪状とすることで、釣合人形の様に揺れ動く照明器具用レンズユニット2が他の部品に干渉しにくい。
アーム部22の全体形状を輪状とすることで、より美観に優れた照明器具用レンズユニット2を提供することができる。
また、アーム部22の全体形状が突出部211の軸を中線とした、線対称の輪状であることで、錘部23を、突出部211の略同軸上、突出部211より下に配置することができる。
【0078】
ただし、本発明においては、アーム部22の形状は、照明器具用レンズユニット2全体が突出部211を支点にバランスの取れるものであれば、必ずしも対称である必要はない。
【0079】
また、本発明において、アーム部22の形状、数、大きさ、材質に特に制限はない。
【0080】
また、本実施例の照明装置1において、アーム部22と錘部23は別部材により構成されている。
ただし、本発明においては、アーム部22と錘部23は一体形成されていてもよい。
また、錘部23がアーム部22を兼ねる形態であってもよい。
【0081】
また、アーム部の材質、大きさ、形状等にも、特に制限はない。
【0082】
(2)スタンド部材3
本明細書において、スタンド部材3とは、前述の照明器具用レンズユニット2を配置する部材である。
そして、本実施例のスタンド部材3は、
筐体部31と、
該筐体部31の中に配置された透光性配置部32と、
該筐体部31の中に配置されたLED光照射手段33を有する。
【0083】
(i)筐体部31
本明細書において、筐体部31は、後述する透光性配置部32及び、LED光照射手段33を内部に配置するための部材である。
そして、筐体部31は、透光性配置部32を通じ、配置した照明器具用レンズ21の突出部211に対して光の照射を可能とする開口部311を有する。
【0084】
ここで、本実施例の開口部311の向きは、上方向である。
ただし、本発明においては、後述する透光性配置部32を筐体内部に配置した状態において、照明器具用レンズユニット2が脱落しない方向であればよい。
【0085】
また、本実施例の筐体部31の壁面は、透光性配置部32を通じて照射されたLED光のうち、不要な光を遮蔽するセード部312を兼ねている。
セード部312を有する形態とすることで、需要者が照明装置1に近づき光源部分を確認したとしても、LED光照射手段33の光源が目に入らない。
【0086】
ここで、セード部312が定める、LED光照射手段33からの光の1/2ビーム角は、30°である。
LED光照射手段33からの光の1/2ビーム角は、光の最大光度である中心部(中心軸)から、中心部(中心軸)の明るさの1/2の光度になる角度(
図2中 α)を2倍した値をいう。
【0087】
セード部312が定めるLED光照射手段33からの光の1/2ビーム角は、好ましくは10°以上、より好ましくは15°以上、さらに好ましくは20°以上であってもよい。
セード部312が定めるLED光照射手段33からの光の1/2ビーム角が下限以上であることで、照明器具用レンズ21全体を効率よく明るくすることができる。
【0088】
セード部312が定めるLED光照射手段33からの光の1/2ビーム角は、好ましくは90°以下、より好ましくは60°以下、さらに好ましくは45°以下である。
セード部312が定めるLED光照射手段33からの光の1/2ビーム角が上限以下であることで、照明器具用レンズ21全体を効率よく明るくすることができる。
また、上記形態とすることで、需要者が照明装置1に近づき光源部分を確認したとしても、LED光照射手段33の光源が目に入らない。
【0089】
ここで、本実施例の筐体部31は、円筒形状である。
筐体部31が円筒形状であることで、より確実に、照明器具用レンズ21全体を効率よく明るくすることができる。
また、筐体部31が円筒形状であることで、需要者が照明装置1に近づき光源部分を確認したとしても、LED光照射手段33の光源が目に入らない。
【0090】
また、筐体部31の開口部311は、平面視したときに、円形である。
上記形態とすることで、より確実に、照明器具用レンズ21全体を効率よく明るくすることができる。
また、上記形態であることで、需要者が照明装置1に近づき光源部分を確認したとしても、LED光照射手段33の光源が目に入らない。
【0091】
また、筐体部31の開口部311は、平面視したときに、前述の照明器具用レンズ21を平面視した面積よりも、小さい(
図2 図5 参照)。
上記形態とすることで、より確実に、照明器具用レンズ21全体を効率よく明るくすることができる。
また、上記形態とすることで、需要者が照明装置1に近づき光源部分を確認したとしても、LED光照射手段33の光源が目に入らない。
【0092】
ただし、本発明においては、筐体部31は、後述する透光性配置部32及びLED光照射手段33を配置可能であれば、その形状、大きさに特に制限はない。
【0093】
(ii)透光性配置部32
ここで、本実施例の透光性配置部32は、筐体部31の内部に配置され、突出部211の配置を可能とする部材である。
【0094】
本実施例の透光性配置部32は透光性を有する材質により、構成されている。
そして、本実施例の透光性配置部32はレンズ部材を兼ねている。
【0095】
ここで、透光性配置部32は、透明体であることが好ましい。
透光性配置部32が透明体であることで、より美観に優れた照明装置1とすることができる。
【0096】
また、本実施例の透光性配置部32の材質は、アクリル樹脂である。
【0097】
ここで、本発明においては、透光性配置部32の材質に特に制限はない。
透光性配置部32の材質には、例えば、上記の他に合成樹脂(有機ガラス)、ガラスを好ましく用いることができる。
【0098】
そして、本実施例の照明装置1において、透光性配置部32における、突出部211を配置する面は、円錐形にくぼんだ形状(擂鉢状)に形成されている。
【0099】
透光性配置部32における突出部211を配置する面が円錐形にくぼんだ形状(擂鉢状)に形成されていることで、照明器具用レンズ21の突出部211を所望の位置(透光性配置部32の中央部分)に配置することができる。そして、照明器具用レンズ21の突出部211を透光性配置部32の中央部分に配置したあと、照明器具用レンズ21の動きによっても、支点の位置(突出部211の配置位置)がずれにくい。
【0100】
そして、突出部211を配置する面が円錐形にくぼんだ形状(擂鉢状)に形成されていることで、透光性配置部32の斜面にあたった光線が屈折し、照明器具用レンズ21内部にLED光が侵入しにくい。そして、照明器具用レンズ21内部にLED光が侵入しにくい構成とすることで、照明器具用レンズ内部からのグレア(眩しさ)を和らげることができる。
そして、照明器具用レンズ内部にLED光が侵入しにくい構成であるため、照明器具用レンズを近くで直視しても刺激の少ない照明装置を提供することができる。
【0101】
透光性配置部32の円錐形にくぼんだ形状(擂鉢状)に形成された面の傾斜角度は、15°である。
なお、本明細書において、傾斜角度は、水平面に対する傾きの度合いをいう。
【0102】
透光性配置部32の円錐形にくぼんだ形状(擂鉢状)に形成された面の傾斜角度は、好ましくは5°以上、より好ましくは7°以上、さらに好ましくは10°以上であってもよい。
透光性配置部32の円錐形にくぼんだ形状(擂鉢状)に形成された面の傾斜角度が下限以上であることで、照明器具用レンズユニット2の突出部211を所望の位置に配置することができる
【0103】
透光性配置部32の円錐形にくぼんだ形状(擂鉢状)に形成された面の傾斜角度は、好ましくは45°以下、より好ましくは30°以下、さらに好ましくは20°以下、特に好ましくは15°以下である。
透光性配置部32の円錐形にくぼんだ形状(擂鉢状)に形成された面の傾斜角度が上限以下であることで、照明器具用レンズ21全体を効率よく明るくすることができる。
また、上記形態とすることで、需要者が照明装置1に近づき光源部分を確認したとしても、LED光照射手段33の光源が目に入らない。
【0104】
また、上記形態とすることで、照明器具用レンズ21自体が仮想的な発光部となる(
図8 参照)。
【0105】
具体的には、透光性配置部32からのLED光が突出部211に沿って、照明器具用レンズ21外面を伝う。そして、LED光が照明器具用レンズ21外面を伝うことで、照明器具用レンズ21全体が仮想的な発光部となる(
図2 参照)。
【0106】
ここで、本発明において、透光性配置部32における突出部211を配置する面が凹型に形成されていてもよい。
【0107】
また、本発明において、透光性配置部32における突出部211を配置する面は、透光性配置部32の略中央の軸のまわりに回転対称な面でできていることが好ましい。
【0108】
また、透光性配置部32は、軸方向に厚みを有するものであることが好ましい。
上記形態とすることで、需要者が照明装置1に近づき光源部分を確認したとしても、LED光照射手段33の光源が目に入りにくい。
【0109】
開口部311が半径0.1cm以上、0.3cm以下の円形状である場合、
透光性配置部32の軸方向の厚みは、好ましくは0.3cm以上、より好ましくは0.4cm以上、さらに好ましくは0.45cm以上である。
上記形態とすることで、需要者が照明装置1に近づき光源部分を確認したとしても、LED光照射手段33の光源が目に入りにくい。
【0110】
開口部311が半径0.1cm以上、0.3cm以下の円形状である場合、
透光性配置部32の軸方向の厚みは、好ましくは1cm以下、より好ましくは0.8cm以下、さらに好ましくは0.6cm以下を目安とすることができる。
【0111】
また、本実施例の照明装置1において、筐体内部に透光性配置部32を配置した形態において、筐体内部と透光性配置部32とが液密となるよう、筐体用防水パッキン313が設けられている。
上記形態とすることで、ロウソクでは使用できないような、降雨時でも使用することができる照明装置1とすることができる。
【0112】
ここで、筐体用防水パッキン313としては、ゴム製の防水パッキンを好ましく挙げることができる。
ただし、本発明においては、筐体内部と透光性配置部32を液密とすることができれば、防水機構の種類に特に制限はない。
【0113】
(iii)LED光照射手段33
本実施例の照明装置1において、筐体部31内部にLED光照射手段33を設けることで、照明器具用レンズユニット2の配置面から光を照射可能としている。
【0114】
本実施例の照明装置1において、LED光照射手段33は、発光ダイオード(LED)である(
図1~
図3)。
LED光照射手段33が発光ダイオード(LED)であることで、照明装置1全体の発熱をより抑えることができる。
また、LED光照射手段33は、必ずしも単一の光源からなる必要はなく、2以上の光源の集合体からなる光源であってもよい。2以上の光源の集合体からなる光源としては、例えば、R(赤)G(緑)B(青)の発光ダイオードの集合体からなる光源を挙げることができる。
【0115】
また、本実施例の照明装置1において、LED光照射手段33は、透光性配置部32の下に位置するよう、筐体部31内部に設けられている。
LED光照射手段33が透光性配置部32の下に位置するよう、筐体部31内部に設けられていることで、照明器具用レンズ21内部にLED光が侵入しにくい。そのため、上記形態とすることで、照明器具用レンズ21内部からのグレア(眩しさ)を和らげることができる。
【0116】
ただし、本発明においては、透光性配置部32を通じて開口部311方向への光の照射を可能とする態様であれば、LED光照射手段33の配置には、特に制限はない。
【0117】
また、本発明においては、スタンド部材3が、透光性配置部32を通じて開口部311方向への光の照射が可能であれば、よい。
【0118】
また、本実施例の照明装置1において、筐体内部に配置した形態において、筐体内部とLED光照射手段33とが液密となるよう、筐体用防水ネジ314が設けられている。
上記形態とすることで、ロウソクでは使用できないような、降雨時でも使用することができる照明装置1とすることができる。
【0119】
ここで、筐体用防水ネジ314としては、ゴム製コーティングされたネジ体を好ましく挙げることができる。
ただし、本発明においては、筐体内部とLED光照射手段33とを液密とすることができれば、防水機構の種類に特に制限はない。
【0120】
以下、本実施例の照明装置1における、他の部品について説明する。
【0121】
本実施例の照明装置1の照明装置1は、土台部34と、透光性配置部32を備える筐体部31とを連結する連結部35を有する。
【0122】
ここで、本発明においては、スタンド部材3は、前述の照明器具用レンズユニット2の突出部211を配置するための透光性配置部32を有するものであれば足り、例えば、吊り下げ具を備えるスタンド部材3(吊り下げ式の照明装置1)、棒体を掴むクリップ部を備えるスタンド部材3(クリップ式の照明装置1)、手で把持するための持ち手部を備えるスタンド部材3(手持ち式の照明装置1)の何れの形態であってもよい。
【0123】
以下、照明装置1が置き型の照明装置である場合の、各部品の特に好ましい形態を説明する。
【0124】
(iv)土台部34
本明細書において、土台部34は、地面に置いたときに、スタンド部材3を自立可能とする部材をいう。
そして、土台部34は、土台磁力発生機構341を、突出部211の略同軸上に有する。
【0125】
上記形態とすることで、錘部23が備える錘磁力発生機構231に対し、土台部34が備える土台磁力発生機構341による影響を与えることができる。
そして、錘部23が磁力を受けることで、より確実、かつ、より長時間、照明器具用レンズユニット2が釣合人形様に揺れ動く。
【0126】
本実施例の照明装置1においては、土台部34に設けられた土台磁力発生機構341は、電磁石である。電磁石を用いることで、外部からの電力によって、照明器具用レンズユニット2が釣合人形の様に揺れ動く照明装置1とすることができる(電気接続端子342 参照)。
また、土台磁力発生機構341として電磁石を用いることで、照明器具用レンズ21の揺れの程度を調整することができる。
【0127】
ただし、本発明においては、土台磁力発生機構341は、フェライト磁石、ネオジム磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石、電磁石の何れであってもよい。
【0128】
また、本発明において、土台磁力発生機構341の数、重さ、機構に、特に制限はない。
例えば、土台部34に、2以上の土台磁力発生機構341を備える形態とすることもできる。
【0129】
ここで、本実施例の照明装置1において、土台磁力発生機構341を土台部34内部に配置した形態において、土台磁力発生機構341に水が浸入しないよう、土台用防水パッキン343及び土台用防水シート344が設けられている。
上記形態とすることで、ロウソクでは使用できないような、降雨時でも使用することができる照明装置1とすることができる。
【0130】
ここで、土台用防水パッキン343としては、ゴム製の防水パッキンを好ましく挙げることができる。
また、土台用防水シート344としては、ゴム製の防水シートを好ましく挙げることができる。
ただし、本発明においては、土台磁力発生機構341に水が浸入しない態様であれば、防水機構の種類に特に制限はない。
【0131】
(v)連結部35
連結部35は、透光性配置部32を備える筐体部31を連結する部材である。
【0132】
ここで、本実施例の連結部35は、突出部211の同軸上、錘部23の水平上近傍に連結部35が位置しないよう、U字型湾曲部351を有する。
突出部211の同軸上、錘部23の水平上近傍に、連結部35が位置しないよう湾曲している形態とすることで、錘部23と連結部35とが干渉しにくい。
【0133】
また、本実施例の連結部35は、突出部211の同軸上に、筐体部31を支持するための棒体部352を有する。
突出部211の同軸上に、筐体部31を支持するための棒体部352を有する形態とすることで、アーム部22と連結部35とが干渉しにくい。
【0134】
上記形態とすることで、釣合人形の様に揺れ動く照明器具用レンズユニット2と連結部35とが干渉しにくい。
ただし、本発明においては、連結部35は、筐体部31と土台部34を連結し、かつ、照明器具用レンズユニット2の可動域と干渉しないよう構成されていれば、その形状に特に制限はない。
【0135】
本実施例の連結部35は、中空部材により構成されている。
上記形態とすることで、筐体部31に設けられたLED光照射手段33に対して、電気線(図示せず)を通じて電力を送ることができる(電気接続端子342 参照)。
また、連結部が中空部材により構成されていることで、照明装置1全体の軽量化を図ることができる。
【0136】
また、本実施例の照明装置1では、連結部35と筐体部31とは、一体形成されている。
ただし、本発明においては、連結部35と筐体部31とは別部材により構成されていてもよい。
【0137】
また、本実施例の照明装置1において、連結部35と土台部34の接続部分が液密となるよう、土台用防水パッキン343が設けられている。
上記形態とすることで、ロウソクでは使用できないような、降雨時でも使用することができる照明装置1とすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0138】
本発明は、照明装置に応用することができる。
【符号の説明】
【0139】
1 照明装置
2 照明器具用レンズユニット
21 照明器具用レンズ
211 突出部
22 アーム部
23 錘部
231 錘磁力発生機構
3 スタンド部材
31 筐体部
311 開口部
312 セード部
313 筐体用防水パッキン
314 筐体用防水ネジ
32 透光性配置部
33 LED光照射手段
34 土台部
341 土台磁力発生機構
342 電気接続端子
343 土台用防水パッキン
344 土台用防水シート
35 連結部
351 U字型湾曲部
352 棒体部