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  • 特開-ショーケースの結露防止装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023030852
(43)【公開日】2023-03-08
(54)【発明の名称】ショーケースの結露防止装置
(51)【国際特許分類】
   A47F 3/04 20060101AFI20230301BHJP
   F25D 11/00 20060101ALI20230301BHJP
   F25D 17/08 20060101ALI20230301BHJP
   F25D 21/04 20060101ALI20230301BHJP
【FI】
A47F3/04 F
F25D11/00 101C
F25D17/08 302
F25D21/04 L
F25D21/04 Q
【審査請求】有
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021136221
(22)【出願日】2021-08-24
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-05-25
(71)【出願人】
【識別番号】000213493
【氏名又は名称】中野冷機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088720
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 眞一
(72)【発明者】
【氏名】松田 徹
【テーマコード(参考)】
3B110
3L045
3L345
【Fターム(参考)】
3B110AA07
3B110BA04
3B110BA07
3L045AA04
3L045AA05
3L045BA01
3L045CA02
3L045EA01
3L045HA02
3L045LA02
3L045LA08
3L045NA03
3L045PA04
3L045PA05
3L345AA03
3L345AA17
3L345AA18
3L345AA19
3L345CC01
3L345DD13
3L345DD17
3L345DD24
3L345DD34
3L345DD65
3L345KK04
(57)【要約】
【課題】開閉扉の軽量化を図るとともに開閉扉の外側面への結露の発生防止を図り、さらに、結露防止のために要する消費電力を軽減できるショーケースの結露防止装置を提供することである。
【解決手段】ショーケース本体2の開口3を開閉可能に覆う透明な開閉扉4と、ショーケース本体内の空気を冷却する冷却コイル7と、ショーケース本体内の空気を冷却コイルに向けて送風する冷却用ファン8と、冷却コイルで冷却された空気を開閉扉の内側面に沿って下向きに吹出すように案内する第一通風路9と、ショーケース本体に取付けられて周囲の空気を除湿する除湿コイル10と、店舗内の空気を除湿コイルに向けて送風する除湿用ファン11と、除湿された空気を開閉扉の外側面に沿って下向きに吹出すように案内する第二通風路12とを有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗内に配置され、内部に商品陳列棚を有して正面に開口を有するショーケース本体と、
前記ショーケース本体に取付けられ、前記開口を開閉可能に覆う透明な開閉扉と、
前記ショーケース本体に取付けられ、前記ショーケース本体内の空気を冷却する冷却コイルと、
前記ショーケース本体内の空気を前記冷却コイルに向けて送風する冷却用ファンと、
前記冷却コイルの周囲を通過することにより冷却された空気を前記開閉扉の内側面に沿って下向きに吹出すように案内する第一通風路と、
前記ショーケース本体に取付けられ、周囲の空気を除湿する除湿コイルと、
前記ショーケース本体に取付けられ、前記店舗内の空気を前記除湿コイルに向けて送風する除湿用ファンと、
前記除湿コイルの周囲を通過することにより除湿された空気を前記開閉扉の外側面に沿って下向きに吹出すように案内する第二通風路と、
を有することを特徴とするショーケースの結露防止装置。
【請求項2】
前記開閉扉の手前側下部に、前記第二通風路を通過して前記開閉扉の外側面に沿って下向きに吹出した除湿された空気を前記開閉扉の外側面に沿って吸引し、吸引した除湿された空気を前記ショーケース本体から離れる方向に吹出す除湿空気案内ファンが設けられていることを特徴とする請求項1記載のショーケースの結露防止装置。
【請求項3】
前記冷却コイル内を流れた冷媒が前記除湿コイル内を流れるように冷媒配管が配管されていることを特徴とする請求項1又は2記載のショーケースの結露防止装置。
【請求項4】
前記除湿コイルで生じたドレン水は、前記冷却コイルで生じたドレン水を排水するドレン配管に導かれることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のショーケースの結露防止装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウォークインショーケースなどの大型のショーケースの結露防止装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗では、内部に商品を陳列するとともにその陳列された商品を冷却する冷凍サイクル装置を備えたショーケースが使用されている。このようなショーケースでは、ガラス製やアクリル製の開閉可能な開閉扉が設けられており、買物客は開閉扉の外側から内部の商品を確認した後、その開閉扉を開けて商品を取り出している。
【0003】
ところで、ショーケースの内部を冷凍サイクル装置で冷却すると、ショーケースの内部が低温となり、ショーケースの外部との温度差により、開閉扉の外側面に結露が生じ易くなる。開閉扉の外側面に結露が生じると、買物客が開閉扉の外側からショーケース内に陳列されている商品を見難くなるという問題があり、さらに、開閉扉の外側面に生じた結露が水滴となって店舗内の床面に落ち、床面を濡らすという問題が発生する。
【0004】
開閉扉の外側面に結露が生じることを防止するための対策としては、開閉扉をペアガラスにすることや、開閉扉に防露ヒータを取付けることが行われている。さらに、下記特許文献1に示すように、開閉扉を無くしてショーケースをオープン化し、複数の冷却コイルや冷却用ファンを使用してショーケース本体の内部を冷却するようにしたものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平10―274465号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載されたショーケースにおいては、冷却コイルや冷却ファンを複数設けることにより複数の冷却コイルを含む冷凍サイクル装置を運転する際の負荷が大きくなり、かつ、複数の冷却用ファンを運転するための消費電力が大きくなるという問題がある。
【0007】
開閉扉にペアガラスを用いた場合には、開閉扉の重量が増大し、開閉扉を開閉する際に大きな力を必要とし、開閉扉を開閉する際に必要となる買物客の労力が大きくなる。特に、ウォークインショーケースのような大型のショーケースにおいては、開閉扉も大型になるためにその開閉扉を開閉する際に必要となる買物客の労力がより一層大きくなる。また、防露ヒータを用いた場合には、その防露ヒータを駆動させるための消費電力が増大する。
【0008】
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、開閉扉の軽量化を図ってその開閉扉を開閉する際に必要となる労力を小さくすることができ、しかも、開閉扉の外側面への結露の発生を防止することができ、さらに、開閉扉での結露防止のために要する消費電力を軽減することができるショーケースの結露防止装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るショーケースの結露防止装置は、店舗内に配置され、内部に商品陳列棚を有して正面に開口を有するショーケース本体と、前記ショーケース本体に取付けられ、前記開口を開閉可能に覆う透明な開閉扉と、前記ショーケース本体に取付けられ、このショーケース本体内の空気を冷却する冷却コイルと、前記ショーケース本体内の空気を前記冷却コイルに向けて送風する冷却用ファンと、前記冷却コイルの周囲を通過することにより冷却された空気を前記開閉扉の内側面に沿って下向きに吹出すように案内する第一通風路と、前記ショーケース本体に取付けられ、前記店舗内の空気を除湿する除湿コイルと、前記ショーケース本体に取付けられ、前記店舗内の空気を前記除湿コイルに向けて送風する除湿用ファンと、前記除湿コイルの周囲を通過することにより除湿された空気を前記開閉扉の外側面に沿って下向きに吹出すように案内する第二通風路と、を有する。
【0010】
また、前述のショーケースの結露防止装置において、前記開閉扉の手前側下部に、前記第二通風路を通過して前記開閉扉の外側面に沿って下向きに吹出した除湿された空気を前記開閉扉の外側面に沿って吸引し、吸引した除湿された空気を前記ショーケース本体から離れる方向に吹出す除湿空気案内ファンが設けられていることが望ましい。
【0011】
また、前述のショーケースの結露防止装置において、前記冷却コイル内を流れた冷媒が前記除湿コイル内を流れるように冷媒配管が配管されていることが望ましい。
【0012】
また、前述のショーケースの結露防止装置において、前記除湿コイルで生じたドレン水は、前記冷却コイルで生じたドレン水を排水するドレン配管に導かれることが望ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係るショーケースの結露防止装置によれば、ショーケース本体内の空気が冷却コイルに向けて送風されることにより冷却され、冷却された空気が開閉扉の内側面に沿って下向きに吹出す。これにより、開閉扉の内側面に冷たい空気の層が形成されることになり、開閉扉が断熱性の低い構造、例えば、単層板構造や二枚以上の板を張り合わせた構造であっても、ショーケース本体内の冷却性能を高めることができる。また、開閉扉を単層板構造や二枚以上の板を張り合わせた構造とすることにより、従来ショーケースにおいて使用されているペアガラスに比べて大幅に軽量化することができ、買物客が開閉扉を開閉する際の労力を軽減することができる。さらに、店舗内の空気が除湿コイルに向けて送風されることによりその空気が除湿され、除湿された空気が開閉扉の外側面に沿って下向きに吹出すので、開閉扉の断熱性が低く開閉扉の外側面がショーケース本体内の冷気によって冷やされ易い場合であっても、開閉扉の外側面における結露の発生を抑制することができ、買物客が開閉扉の外側からショーケース本体内の商品を見易くなる状態を維持することができる。
【0014】
また、開閉扉の手前側下部に除湿空気案内ファンが設けられ、この除湿空気案内ファンによって第二通風路を通過して吹出した除湿された空気が開閉扉の外側面に沿って確実に流れるようになり、開閉扉の外側面における結露の発生をより一層確実に抑制することができる。
【0015】
また、冷却コイル内を流れた冷媒が除湿コイル内を流れるように冷媒配管が配管されているので、冷却コイルと除湿コイルとを作動させるための別個の冷凍サイクル装置を設ける必要がなく、一つの冷凍サイクル装置として冷却コイルと除湿コイルとを作動させることができる。
【0016】
また、除湿コイルで生じたドレン水は冷却コイルで生じたドレン水を排水するドレン配管に導かれることにより、除湿コイルで生じたドレン水を排水するための専用のドレン配管を設けることなく排水することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】ウォークインショーケースの全体構造を示す断面側面図である。
図2】冷凍サイクル装置の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本発明の一実施形態について、図面に基づいて説明する。図1は、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗内に設置されているショーケースの一例であるウォークインショーケース1の全体構造を示している。このウォークインショーケース1は、ショーケース本体2を有し、ショーケース本体2の手前側に開口3が形成され、ショーケース本体2には開口3を開閉可能に覆う開閉扉4が設けられている。開閉扉4は、ガラスやアクリル等の透明な単層板により形成されている。
【0019】
ショーケース本体2内には、開口3側に位置して上下方向に配置された複数段の商品陳列棚5が設けられている。ショーケース本体2の奥側には、商品陳列棚5に陳列する各種の商品をストックしておく商品ストッカ6が設けられている。商品陳列棚5と商品ストッカ6との間にはスペースがあり、このスペースは商品ストッカ6内の商品を商品陳列棚5上に陳列する作業を行う作業スペースとされている。
【0020】
ショーケース本体2の手前側上部には、冷却コイル7と、冷却用ファン8と、第一通風路9と、除湿コイル10と、除湿用送風ファン11と、第二通風路12とが設けられている。また、ショーケース本体2の手前側下部には、除湿空気案内ファン13が設けられている。
【0021】
冷却コイル7は、内部に冷媒が流れる冷媒配管(図2に示す19)が配管されており、冷媒配管内を冷媒が流れることにより冷却コイル7の周囲の空気を冷却する。冷却用ファン8は、ショーケース本体2内の空気を吸い込んでその空気を冷媒コイル7に向けて送風する向きに配置されている。第一通風路9は、冷却用ファン8により冷却コイル7の周囲に向けて送風され、冷却コイル7の周囲を通過することにより冷却された空気を開閉扉4の内側面に沿って下向きに吹出すように形成されている。
【0022】
除湿コイル11は、内部に冷媒が流れる冷媒配管(図2に示す19)が配管されており、冷媒配管内を冷媒が流れることにより除湿コイル10の周囲の空気中の水分を凝縮させてその空気を除湿する。除湿用ファン11は、店舗内の空気を吸い込んで除湿コイル11に向けて送風する向きに配置されている。なお、除湿コイル11は、冷却コイル7より上方位置に配置されている。第二通風路12は、除湿用ファン11により除湿コイル10の周囲に向けて送風され、除湿コイル10の周囲を通過することにより除湿された空気を開閉扉4の外側面に沿って下向きに吹出すように形成されている。
【0023】
除湿空気案内ファン13は、開閉扉4の外側面に沿って下向きに吹出した除湿された空気を吸い込み、吸い込んだ空気を店舗内の床面に沿ってショーケース本体2から離れる方向に吹出すように配置されている。
【0024】
また、ショーケース本体2内には、冷却コイル7で空気を冷却した際に生じたドレン水をショーケース本体2外に排水するドレン配管14が上方から下方に向けて設けられている。除湿コイル11で空気を除湿した場合にもドレン水が生じるが、このドレン水はドレンン配管14に導かれるようになっている。
【0025】
図2は、ウォークインショーケース1で使用されている冷凍サイクル装置15の構成を示すブロック図である。この冷凍サイクル装置15は、圧縮機16、凝縮器17、膨張弁18、冷却コイル7、除湿コイル10等の冷凍サイクル構成部を有し、これらの冷凍サイクル構成部が冷媒配管19により接続されている。
圧縮機16では、低温・低圧の気体冷媒が圧縮され、高温・高圧の気体冷媒となる。凝縮器17では、圧縮機16から送られてきた高温・高圧の気体冷媒が冷却され、中温・高圧の液体冷媒に凝縮される。膨張弁18では、凝縮器16から送られてきた中温・高圧の液体冷媒が減圧されることで膨張して温度が下がり、低温・低圧の液体冷媒に変化する。冷却コイル7、除湿コイル10では、膨張弁18から送られてきた低温・低圧の液体冷媒が蒸発して低温・低圧の気体冷媒となり、この蒸発時に周囲の空気から蒸発熱を奪うことで周囲の空気が冷却され、及び、水分凝縮により除湿される。蒸発して低温・低圧となった気体冷媒は圧縮機16に送られ、圧縮機16において再び圧縮される。
【0026】
このような構成において、このウォークインショーケース1では、商品陳列棚5に各種の商品が陳列され、ショーケース本体2内の空気が冷却コイル7により冷却されながらショーケース本体2内を循環することにより、ショーケース本体2内は予め設定した温度(例えば、5℃)に維持されている。買物客は、開閉扉4の外側からショーケース本体2内を見ることにより商品陳列棚5上の商品を確認し、開閉扉4を開くことにより商品陳列棚5上の商品を取り出して購入する。
【0027】
ここで、開閉扉4は、ガラスやアクリル等の透明な単層板により形成されているため、この開閉扉4がウォークインショーケース1などで使用される大きなサイズとなっても軽量化が図られており、買物客が開閉扉4の開閉する際の労力を軽減することができる。
【0028】
つぎに、このウォークインショーケース1では、冷却コイル7により冷却された空気が第一通風路9から吹出し、開閉扉4の内側面に沿って下向きに流れている。これにより、開閉扉4の内側面に沿って冷たい空気の層が形成されることになり、開閉扉4が単層板であって断熱性が低い場合であっても、ショーケース本体2内の冷却性能を高めることができる。
【0029】
つぎに、このウォークインショーケース1では、除湿コイル10により店舗内の空気(例えば、25℃の空気)が除湿され、除湿された空気が第二通風路12から開閉扉4の外側面に沿って下向きに吹出す。また、ショーケース本体2の手前側下部には除湿空気案内ファン13が設けられており、この除湿空気案内ファン13は、開閉扉4の外側面に沿って下向きに吹出した除湿された空気を吸い込み、吸い込んだ空気を店舗内の床面に沿って水平向きに吹出している。これにより、開閉扉4の外側面に沿って下向きに吹出す除湿された空気は、流れを乱されることなく開閉扉4の外側面に沿って開閉扉4の下端部まで到達する。
【0030】
このため、開閉扉4が単層板であってショーケース本体2内の冷気により開閉扉4の外側面が冷やされ易い場合であっても、除湿された空気が開閉扉4の外側面に沿って下向きに流れることにより、開閉扉4の外側面における結露の発生を抑制することができる。そして、開閉扉4の外側面に結露が発生しないことにより買物客が開閉扉4の外側からショーケース本体2内の商品を見易くなり、さらに、結露した水滴が店舗内の床面に落ちて床面を濡らすということを防止することができる。
【0031】
この冷凍サイクル装置15では、冷凍コイル7と除湿コイル10とが直列に接続され、冷媒が冷却コイル7内と冷媒が除湿コイル10内とを流れるように冷媒配管19が配管されているので、冷凍コイル7用の冷凍サイクル装置と除湿コイル10用の冷凍サイクル装置とを別個に設ける必要がなく、冷凍サイクル装置の小型化や部品点数の減少を図ることができる。
【0032】
冷却コイル7と除湿コイル10とでは、ともに空気中の水分を凝縮することによりドレン水が生じるので、これらのドレン水をウォークインショーケース1外に排水する必要がある。このウォークインショーケース1では、冷却コイル7で生じたドレン水を排水するためのドレン配管14を設け、除湿コイル10で生じたドレン水をこのドレン配管14に導いているため、除湿コイル10で生じたドレン水を排水する専用のドレン配管を設ける必要がなく、ドレン水を排水するための構造を簡単化することができる。
【符号の説明】
【0033】
1 ウォークインショーケース(ショーケース)
2 ショーケース本体
3 開口
4 開閉扉
5 商品陳列棚
6 商品ストッカ
7 冷却コイル
8 冷却用ファン
9 第一通風路
10 除湿コイル
11 除湿用ファン
12 第二通風路
13 除湿空気案内ファン
14 ドレン配管
15 冷凍サイクル装置
16 圧縮機
17 凝縮器
18 膨張弁
19 冷媒配管
図1
図2
【手続補正書】
【提出日】2022-04-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗内に配置され、内部に商品陳列棚を有して正面に開口を有するショーケース本体と、
前記ショーケース本体に取付けられ、前記開口を開閉可能に覆う透明な開閉扉と、
前記ショーケース本体に取付けられ、前記ショーケース本体内の空気を冷却する冷却コイルと、
前記ショーケース本体内の空気を前記冷却コイルに向けて送風する冷却用ファンと、
前記冷却コイルの周囲を通過することにより冷却された空気を前記開閉扉の内側面に沿って下向きに吹出すように案内する第一通風路と、
前記ショーケース本体に取付けられ、周囲の空気を除湿する除湿コイルと、
前記ショーケース本体に取付けられ、前記店舗内の空気を前記除湿コイルに向けて送風する除湿用ファンと、
前記除湿コイルの周囲を通過することにより除湿された空気を前記開閉扉の外側面に沿って下向きに吹出すように案内する第二通風路と、
有し、
前記冷却コイル内を流れた冷媒が前記除湿コイル内を流れるように冷媒配管が配管されていることを特徴とするショーケースの結露防止装置。
【請求項2】
前記開閉扉の手前側下部に、前記第二通風路を通過して前記開閉扉の外側面に沿って下向きに吹出した除湿された空気を前記開閉扉の外側面に沿って吸引し、吸引した除湿された空気を前記ショーケース本体から離れる方向に吹出す除湿空気案内ファンが設けられていることを特徴とする請求項1記載のショーケースの結露防止装置。
【請求項3】
前記除湿コイルで生じたドレン水は、前記冷却コイルで生じたドレン水を排水するドレン配管に導かれることを特徴とする請求項1又は2記載のショーケースの結露防止装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本発明に係るショーケースの結露防止装置は、店舗内に配置され、内部に商品陳列棚を有して正面に開口を有するショーケース本体と、前記ショーケース本体に取付けられ、前記開口を開閉可能に覆う透明な開閉扉と、前記ショーケース本体に取付けられ、前記ショーケース本体内の空気を冷却する冷却コイルと、前記ショーケース本体内の空気を前記冷却コイルに向けて送風する冷却用ファンと、前記冷却コイルの周囲を通過することにより冷却された空気を前記開閉扉の内側面に沿って下向きに吹出すように案内する第一通風路と、前記ショーケース本体に取付けられ、周囲の空気を除湿する除湿コイルと、前記ショーケース本体に取付けられ、前記店舗内の空気を前記除湿コイルに向けて送風する除湿用ファンと、前記除湿コイルの周囲を通過することにより除湿された空気を前記開閉扉の外側面に沿って下向きに吹出すように案内する第二通風路と、を有し、前記冷却コイル内を流れた冷媒が前記除湿コイル内を流れるように冷媒配管が配管されている
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
本発明に係る ショーケースの結露防止装置によれば、ショーケース本体内の空気が冷却コイルに向けて送風されることにより冷却され、冷却された空気が開閉扉の内側面に沿って下向きに吹出す。これにより、開閉扉の内側面に冷たい空気の層が形成されることになり、開閉扉が断熱性の低い構造、例えば、単層板構造や二枚以上の板を張り合わせた構造であっても、ショーケース本体内の冷却性能を高めることができる。また、開閉扉を単層板構造や二枚以上の板を張り合わせた構造とすることにより、従来ショーケースにおいて使用されているペアガラスに比べて大幅に軽量化することができ、買物客が開閉扉を開閉する際の労力を軽減することができる。さらに、店舗内の空気が除湿コイルに向けて送風されることによりその空気が除湿され、除湿された空気が開閉扉の外側面に沿って下向きに吹出すので、開閉扉の断熱性が低く開閉扉の外側面がショーケース本体内の冷気によって冷やされ易い場合であっても、開閉扉の外側面における結露の発生を抑制することができ、買物客が開閉扉の外側からショーケース本体内の商品を見易くなる状態を維持することができる。また、冷却コイル内を流れた冷媒が除湿コイル内を流れるように冷媒配管が配管されているので、冷却コイルと除湿コイルとを作動させるための別個の冷凍サイクル装置を設ける必要がなく、一つの冷凍サイクル装置として冷却コイルと除湿コイルとを作動させることができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】削除
【補正の内容】