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特開2023-30923特車関連情報の管理方法、特車関連情報の管理装置、及び特車関連情報の管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023030923
(43)【公開日】2023-03-08
(54)【発明の名称】特車関連情報の管理方法、特車関連情報の管理装置、及び特車関連情報の管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/00 20060101AFI20230301BHJP
   G16Y 10/40 20200101ALI20230301BHJP
   G16Y 20/20 20200101ALI20230301BHJP
   G16Y 40/10 20200101ALI20230301BHJP
【FI】
G08G1/00 D
G16Y10/40
G16Y20/20
G16Y40/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021136349
(22)【出願日】2021-08-24
(71)【出願人】
【識別番号】520300057
【氏名又は名称】データバイザー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100107515
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100107733
【弁理士】
【氏名又は名称】流 良広
(74)【代理人】
【識別番号】100115347
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 奈緒子
(72)【発明者】
【氏名】島田 孝司
【テーマコード(参考)】
5H181
【Fターム(参考)】
5H181AA02
5H181AA07
5H181BB04
5H181BB13
5H181CC12
5H181FF04
5H181FF10
5H181FF13
5H181FF27
5H181FF33
5H181MC01
5H181MC12
(57)【要約】
【課題】車両レイヤ、車両補足レイヤ、特車申請関係レイヤ、及び検出結果レイヤにそれぞれ保存されている情報を統合した特殊車両に関する特車関連情報を自動的に最新情報に更新できると共に、特車関連情報を一元管理できる特車関連情報の管理方法等の提供。
【解決手段】車両レイヤ、車両補足レイヤ、特車申請関係レイヤ、及び検出結果レイヤにそれぞれ保存されている情報を統合した特殊車両に関する特車関連情報を管理する方法であって、前記車両レイヤに含まれるテーブル、前記車両補足レイヤに含まれるテーブル、及び前記特車申請関係レイヤに含まれるテーブルにおける初期登録情報と、前記特殊車両に搭載した車載器から取得した現在のプローブ情報及び過去の蓄積したプローブ情報の少なくともいずれかと、に基づき、前記特車関連情報を更新する更新工程、を含む特車関連情報の管理方法である。
【選択図】なし

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両レイヤ、車両補足レイヤ、特車申請関係レイヤ、及び検出結果レイヤにそれぞれ保存されている情報を統合した特殊車両に関する特車関連情報を管理する方法であって、
前記車両レイヤに含まれるテーブル、前記車両補足レイヤに含まれるテーブル、及び前記特車申請関係レイヤに含まれるテーブルにおける初期登録情報と、
前記特殊車両に搭載した車載器から取得した現在のプローブ情報及び過去の蓄積したプローブ情報の少なくともいずれかと、に基づき、前記特車関連情報を更新する更新工程、
を含むことを特徴とする特車関連情報の管理方法。
【請求項2】
前記特殊車両が第1の車載器と第2の車載器とを搭載しており、
現在のプローブ情報から、前記第1の車載器から取得した第1のプローブ情報における第1の車載IDと、前記第2の車載器から取得した第2のプローブ情報における第2の車載IDとを特定し、前記第1の車載IDと前記第2の車載IDとが前記車両レイヤにおける同一の単車テーブル又は同一のトラクタテーブルに存在する場合、前記単車テーブル又は前記トラクタテーブルの最新検証日時を更新する、請求項1に記載の特車関連情報の管理方法。
【請求項3】
前記第1の車載IDと前記第2の車載IDとが同一の単車テーブル又は同一のトラクタテーブルに存在しない場合には、過去の蓄積したプローブ情報から、前記第1の車載IDと、前記第2の車載IDとを特定し、前記第1の車載IDと前記第2の車載IDとが同一の前記単車テーブル又は同一の前記トラクタテーブルに存在する場合、前記単車テーブル又は前記トラクタテーブルの最新検証日時を更新し、
前記第1の車載IDと前記第2の車載IDとが同一の前記単車テーブル又は同一の前記トラクタテーブルに存在しない場合、前記検出結果レイヤにおける不整合情報テーブルに不整合情報を出力し、前記不整合情報をフィードバックする、請求項2に記載の特車関連情報の管理方法。
【請求項4】
前記特殊車両が第1の車載器と第3の車載器とを搭載しており、
現在のプローブ情報から、前記第1の車載器から取得した第1のプローブ情報における第1の車載IDと、前記第3の車載器から取得した第3のプローブ情報における第3の車載IDとを特定し、前記第1の車載IDに対応する前記車両レイヤにおけるトラクタテーブルの車両番号と、前記第3の車載IDに対応する前記車両レイヤにおけるトレーラテーブルの車両番号とが前記特車申請関係レイヤにおける車両内訳書テーブルの同一の連結可能グループIDに含まれる場合、前記車両補足レイヤにおける連結検討書テーブルの最新検証日時を更新する、請求項1に記載の特車関連情報の管理方法。
【請求項5】
前記第1の車載IDに対応する前記トラクタテーブルの車両番号と、前記第3の車載IDに対応する前記トレーラテーブルの車両番号とが前記車両内訳書テーブルの同一の連結可能グループIDに含まれない場合には、過去の蓄積したプローブ情報から、前記第1の車載IDと、前記第3の車載IDとを特定し、前記第1の車載IDに対応する前記トラクタテーブルの車両番号と、前記第3の車載IDに対応する前記トレーラテーブルの車両番号とが前記車両内訳書テーブルの同一の連結可能グループIDに含まれる場合、前記連結検討書テーブルの最新検証日時を更新し、
前記第1の車載IDに対応する前記トラクタテーブルの車両番号と、前記第3の車載IDに対応する前記トレーラテーブルの車両番号とが前記車両内訳書テーブルの同一の連結可能グループIDに含まれない場合、前記検出結果レイヤにおける不整合情報テーブルに不整合情報を出力し、前記不整合情報をフィードバックする、請求項4に記載の特車関連情報の管理方法。
【請求項6】
前記特殊車両が第1の車載器、第2の車載器、及び第3の車載器の少なくともいずれかを搭載しており、現在のプローブ情報から、前記第1の車載器から取得した第1のプローブ情報における第1の車載ID、前記第2の車載器から取得した第2のプローブ情報における第2の車載ID、及び前記第3の車載器から取得した第3のプローブ情報における第3の車載IDの少なくともいずれかを特定し、前記第1の車載ID、前記第2の車載ID、及び前記第3の車載IDの少なくともいずれかに対応する前記車両レイヤにおける単車テーブル、トラクタテーブル、及びトレーラテーブルの少なくともいずれかの位置情報及び最新日時から最新位置情報を取得する最新位置情報取得工程を含む、請求項1から5のいずれかに記載の特車関連情報の管理方法。
【請求項7】
前記最新位置情報に基づき、出発地から目的地までの所要時間及び距離が最短となるトラックとトレーラのマッチングを行うマッチング工程を含む、請求項6に記載の特車関連情報の管理方法。
【請求項8】
車両レイヤ、車両補足レイヤ、特車申請関係レイヤ、及び検出結果レイヤにそれぞれ保存されている情報を統合した特殊車両に関する特車関連情報を管理する装置であって、
前記車両レイヤに含まれるテーブル、前記車両補足レイヤに含まれるテーブル、及び前記特車申請関係レイヤに含まれるテーブルにおける初期登録情報と、
前記特殊車両に搭載した車載器から取得した現在のプローブ情報及び過去の蓄積したプローブ情報の少なくともいずれかと、に基づき、前記特車関連情報を更新する更新手段、
を有することを特徴とする特車関連情報の管理装置。
【請求項9】
車両レイヤ、車両補足レイヤ、特車申請関係レイヤ、及び検出結果レイヤにそれぞれ保存されている情報を統合した特殊車両に関する特車関連情報を管理するプログラムであって、
前記車両レイヤに含まれるテーブル、前記車両補足レイヤに含まれるテーブル、及び前記特車申請関係レイヤに含まれるテーブルにおける初期登録情報と、
前記特殊車両に搭載した車載器から取得した現在のプローブ情報及び過去の蓄積したプローブ情報の少なくともいずれかと、に基づき、前記特車関連情報を更新する処理、
をコンピュータに行わせることを特徴とする特車関連情報の管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特車関連情報の管理方法、特車関連情報の管理装置、及び特車関連情報の管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、IoT(Internet of Things)の普及によって、一台の車両に複数の車載器(例えば、デジタルタコグラフ(デジタコ)、ETC2.0等)が搭載され始めている。しかし、多くの陸運会社は、複数の車載器の搭載状況を適切に管理できておらず、複数の車載器から取得した大量のプローブ情報(ビックデータ)を十分かつ有効に活用できていないという課題がある。
【0003】
また、牽引車であるトラクタ及びコンテナ車のヘッド部に連結して牽引する被牽引車(例えば、トレーラ、コンテナ車のシャーシ部等)にも簡易な車載器(例えば、GPS捕捉機等)が搭載され始めており、今後このようなGPS捕捉機の搭載状況の管理、及び前記GPS捕捉機から取得したプローブ情報の活用も必要となる。
【0004】
一方、道路法第47条の2に規定される特殊な車両(以下、「特車」と称することもある)が道路を通行する場合には、道路管理者に特殊車両通行許可の申請を行い、特殊車両通行許可証を取得することが必要である。しかし、多くの陸運会社は、牽引車と被牽引車とが特殊車両通行許可証を取得していることの管理が不十分であり、最適な牽引車と被牽引車とのマッチングが十分に行われていないという課題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、車両レイヤ、車両補足レイヤ、特車申請関係レイヤ、及び検出結果レイヤにそれぞれ保存されている情報を統合した特殊車両に関する特車関連情報を自動的に最新情報に更新できると共に、特車関連情報を一元管理できる特車関連情報の管理方法、特車関連情報の管理装置、及び特車関連情報の管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> 車両レイヤ、車両補足レイヤ、特車申請関係レイヤ、及び検出結果レイヤにそれぞれ保存されている情報を統合した特殊車両に関する特車関連情報を管理する方法であって、
前記車両レイヤに含まれるテーブル、前記車両補足レイヤに含まれるテーブル、及び前記特車申請関係レイヤに含まれるテーブルにおける初期登録情報と、
前記特殊車両に搭載した車載器から取得した現在のプローブ情報及び過去の蓄積したプローブ情報の少なくともいずれかと、に基づき、前記特車関連情報を更新する更新工程、
を含むことを特徴とする特車関連情報の管理方法である。
<2> 前記特殊車両が第1の車載器と第2の車載器とを搭載しており、
現在のプローブ情報から、前記第1の車載器から取得した第1のプローブ情報における第1の車載IDと、前記第2の車載器から取得した第2のプローブ情報における第2の車載IDとを特定し、前記第1の車載IDと前記第2の車載IDとが前記車両レイヤにおける同一の単車テーブル又は同一のトラクタテーブルに存在する場合、前記単車テーブル又は前記トラクタテーブルの最新検証日時を更新する、前記<1>に記載の特車関連情報の管理方法である。
<3> 前記第1の車載IDと前記第2の車載IDとが同一の単車テーブル又は同一のトラクタテーブルに存在しない場合には、過去の蓄積したプローブ情報から、前記第1の車載IDと、前記第2の車載IDとを特定し、前記第1の車載IDと前記第2の車載IDとが同一の前記単車テーブル又は同一の前記トラクタテーブルに存在する場合、前記単車テーブル又は前記トラクタテーブルの最新検証日時を更新し、
前記第1の車載IDと前記第2の車載IDとが同一の前記単車テーブル又は同一の前記トラクタテーブルに存在しない場合、前記検出結果レイヤにおける不整合情報テーブルに不整合情報を出力し、前記不整合情報をフィードバックする、前記<2>に記載の特車関連情報の管理方法である。
<4> 前記特殊車両が第1の車載器と第3の車載器とを搭載しており、
現在のプローブ情報から、前記第1の車載器から取得した第1のプローブ情報における第1の車載IDと、前記第3の車載器から取得した第3のプローブ情報における第3の車載IDとを特定し、前記第1の車載IDに対応する前記車両レイヤにおけるトラクタテーブルの車両番号と、前記第3の車載IDに対応する前記車両レイヤにおけるトレーラテーブルの車両番号とが前記特車申請関係レイヤにおける車両内訳書テーブルの同一の連結可能グループIDに含まれる場合、前記車両補足レイヤにおける連結検討書テーブルの最新検証日時を更新する、前記<1>に記載の特車関連情報の管理方法である。
<5> 前記第1の車載IDに対応する前記トラクタテーブルの車両番号と、前記第3の車載IDに対応する前記トレーラテーブルの車両番号とが前記車両内訳書テーブルの同一の連結可能グループIDに含まれない場合には、過去の蓄積したプローブ情報から、前記第1の車載IDと、前記第3の車載IDとを特定し、前記第1の車載IDに対応する前記トラクタテーブルの車両番号と、前記第3の車載IDに対応する前記トレーラテーブルの車両番号とが前記車両内訳書テーブルの同一の連結可能グループIDに含まれる場合、前記連結検討書テーブルの最新検証日時を更新し、
前記第1の車載IDに対応する前記トラクタテーブルの車両番号と、前記第3の車載IDに対応する前記トレーラテーブルの車両番号とが前記車両内訳書テーブルの同一の連結可能グループIDに含まれない場合、前記検出結果レイヤにおける不整合情報テーブルに不整合情報を出力し、前記不整合情報をフィードバックする、前記<4>に記載の特車関連情報の管理方法である。
<6> 前記特殊車両が第1の車載器、第2の車載器、及び第3の車載器の少なくともいずれかを搭載しており、現在のプローブ情報から、前記第1の車載器から取得した第1のプローブ情報における第1の車載ID、前記第2の車載器から取得した第2のプローブ情報における第2の車載ID、及び前記第3の車載器から取得した第3のプローブ情報における第3の車載IDの少なくともいずれかを特定し、前記第1の車載ID、前記第2の車載ID、及び前記第3の車載IDの少なくともいずれかに対応する前記車両レイヤにおける単車テーブル、トラクタテーブル、及びトレーラテーブルの少なくともいずれかの位置情報及び最新日時から最新位置情報を取得する最新位置情報取得工程を含む、前記<1>から<5>のいずれかに記載の特車関連情報の管理方法である。
<7> 前記最新位置情報に基づき、出発地から目的地までの所要時間及び距離が最短となるトラックとトレーラのマッチングを行うマッチング工程を含む、前記<6>に記載の特車関連情報の管理方法である。
<8> 車両レイヤ、車両補足レイヤ、特車申請関係レイヤ、及び検出結果レイヤにそれぞれ保存されている情報を統合した特殊車両に関する特車関連情報を管理する装置であって、
前記車両レイヤに含まれるテーブル、前記車両補足レイヤに含まれるテーブル、及び前記特車申請関係レイヤに含まれるテーブルにおける初期登録情報と、
前記特殊車両に搭載した車載器から取得した現在のプローブ情報及び過去の蓄積したプローブ情報の少なくともいずれかと、に基づき、前記特車関連情報を更新する更新手段、
を有することを特徴とする特車関連情報の管理装置である。
<9> 車両レイヤ、車両補足レイヤ、特車申請関係レイヤ、及び検出結果レイヤにそれぞれ保存されている情報を統合した特殊車両に関する特車関連情報を管理するプログラムであって、
前記車両レイヤに含まれるテーブル、前記車両補足レイヤに含まれるテーブル、及び前記特車申請関係レイヤに含まれるテーブルにおける初期登録情報と、
前記特殊車両に搭載した車載器から取得した現在のプローブ情報及び過去の蓄積したプローブ情報の少なくともいずれかと、に基づき、前記特車関連情報を更新する処理、
をコンピュータに行わせることを特徴とする特車関連情報の管理プログラムである。
【発明の効果】
【0007】
本発明によると、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、車両レイヤ、車両補足レイヤ、特車申請関係レイヤ、及び検出結果レイヤにそれぞれ保存されている情報を統合した特殊車両に関する特車関連情報を自動的に最新情報に更新できると共に、特車関連情報を一元管理できる特車関連情報の管理方法、特車関連情報の管理装置、及び特車関連情報の管理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、特車申請関係レイヤの車両内訳書テーブルにおける「連結可能グループID」の具体的な態様(1)~(4)について説明する模式図である。
図2図2は、各車両における車載D又は車載G1の搭載位置の一例を示す概略図である。
図3図3は、コンテナ・シャーシとコンテナ・ヘッドの車載器の有無によって分類した図である。
図4図4は、各車両における車載D又は車載G2の搭載位置の一例を示す概略図である。
図5図5は、単車とヘッドを車載器の有無によって分類した図である。
図6図6は、本発明におけるいわゆる「一式」の状態を説明するための模式図である。
図7図7は、特殊車両における特車関連情報の一例を示す図である。
図8図8は、単車・トラクタ・トレーラテーブルの情報と、車検証テーブルの情報及び連結検討書テーブルの情報の関係を説明する図である。
図9図9は、本発明の特車関連情報の管理方法によって特車関連情報を更新する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図10図10は、本発明の特車関連情報の管理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図11図11は、本発明の特車関連情報の管理装置の機能構成の一例を示す図である。
図12A図12Aは、実施例1における最適なトラックとトレーラをマッチングする処理の流れを示すフローチャートである(その1)。
図12B図12Bは、実施例1における最適なトラックとトレーラをマッチングする処理の流れを示すフローチャートである(その2)。
図13図13は、実施例1における宮崎県内の工場から宮崎港まで最適な組み合わせのトラックとトレーラを用いて配送する方法を示す図である。
図14図14は、実施例2における宮崎県及び県境の市町村内の工場から宮崎港まで最適な組み合わせのトラックとトレーラを用いて配送する方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(特車関連情報の管理方法及び特車関連情報の管理装置)
本発明の特車関連情報の管理方法は、車両レイヤ、車両補足レイヤ、特車申請関係レイヤ、及び検出結果レイヤにそれぞれ保存されている情報を統合した特殊車両に関する特車関連情報を管理する方法であって、前記車両レイヤに含まれるテーブル、前記車両補足レイヤに含まれるテーブル、及び前記特車申請関係レイヤに含まれるテーブルにおける初期登録情報と、前記特殊車両に搭載した車載器から取得した現在のプローブ情報及び過去の蓄積したプローブ情報の少なくともいずれかと、に基づき、前記特車関連情報を更新する更新工程、を含み、最新位置情報取得工程及びマッチング工程を含むことが好ましく、更に必要に応じてその他の工程を含む。
【0010】
本発明の特車関連情報の管理装置は、車両レイヤ、車両補足レイヤ、特車申請関係レイヤ、及び検出結果レイヤにそれぞれ保存されている情報を統合した特殊車両に関する特車関連情報を管理する装置であって、前記車両レイヤに含まれるテーブル、前記車両補足レイヤに含まれるテーブル、及び前記特車申請関係レイヤに含まれるテーブルにおける初期登録情報と、前記特殊車両に搭載した車載器から取得した現在のプローブ情報及び過去の蓄積したプローブ情報の少なくともいずれかと、に基づき、前記特車関連情報を更新する更新手段、を有し、最新位置情報取得手段及びマッチング手段を有することが好ましく、更に必要に応じてその他の手段を有する。
【0011】
本発明の特車関連情報の管理方法は、本発明の特車関連情報の管理装置により好適に実施することができ、前記更新工程は前記更新手段により行うことができ、前記最新位置情報取得工程は前記最新位置情報取得手段により行うことができ、前記マッチング工程は前記マッチング手段により行うことができ、前記その他の工程は前記その他の手段により行うことができる。
【0012】
本発明の特車関連情報の管理方法及び特車関連情報の管理装置においては、車両レイヤ、車両補足レイヤ、特車申請関係レイヤ、及び検出結果レイヤにそれぞれ保存されている情報を統合した特殊車両に関する特車関連情報を自動的に最新情報に更新できると共に、特車関連情報を一元管理することができる。
【0013】
<<特殊車両>>
特殊な車両(特車)とは、車両の構造が特殊である車両、あるいは輸送する貨物が特殊な車両で、幅、長さ、高さ及び総重量のいずれかの一般的制限値を超えたり、橋、高架の道路、トンネル等で総重量、高さのいずれかの制限値を超える車両を意味する。
【0014】
前記構造が特殊な車両としては、例えば、トラッククレーン等の自走式建設機械、トレーラ連結車の特例5車種(バン型、タンク型、幌枠型、コンテナ用、自動車運搬用)のほか、あおり型、スタンション型、船底型の追加3車種などが挙げられる。特例5車種と追加3車種を合わせて、特例8車種という。
前記輸送する貨物が特殊な車両としては、例えば、分割不可能なため、一般的制限値のいずれかを超える建設機械、大型発電機、電車の車体、電柱等の貨物をいう。
【0015】
<<特車関連情報>>
前記特車関連情報は、下記の表1に示す<車両レイヤ>、<車両補足レイヤ>、<特車申請関係レイヤ>、<検出結果レイヤ>の4つのレイヤにそれぞれ保存されている情報を統合した特殊車両に関する情報である。
前記4つのレイヤは、下記の表1に示す各テーブルを有している。
【0016】
【表1】
【0017】
(1)車両レイヤ
車両レイヤには、特殊車両に関する各種情報が保存されている。
車両レイヤに含まれるテーブルとしては、例えば、[単車テーブル]、[トラクタ(牽引車)テーブル]、「トレーラテーブル(以下、被牽引車を代表してトレーラとする)]などが挙げられ、これらのテーブルをまとめて、[単車・トラクタ・トレーラテーブル]と称することもある。
【0018】
(2)車両補足レイヤ
車両補足レイヤには、特殊車両に関する車両レイヤに保存されている以外の情報が保存されている。
車両補足レイヤに含まれるテーブルとしては、例えば、[車検証テーブル]、[連結検討書テーブル]などが挙げられる。
【0019】
(3)特車申請関係レイヤ
特車申請関係レイヤに含まれるテーブルとしては、例えば、[特車申請本編テーブル]、[特車申請(車両内訳書)(「以下、「車両内訳書」と称する)テーブル]などが挙げられる。
【0020】
(4)検出結果レイヤ
検出結果レイヤに含まれるテーブルとしては、例えば、[不整合情報テーブル]などが挙げられる。
【0021】
<車両レイヤ>
車両レイヤとしては、単車、トラクタ、及びトレーラに関する情報をまとめた[単車・トラクタ・トレーラテーブル]について、下記の表2に示す。これらの情報は、初期時(運用開始、車両追加、特車申請・変更時)において、静的に、登録される。
【0022】
[単車・トラクタ・トレーラテーブル]
【表2】
【0023】
表2における車載器としてのデジタルタコグラフ(デジタコ)、GPS捕捉機、及びETC2.0の特徴は、下記の表3に示すとおりである。
【0024】
【表3】
【0025】
デジタルタコグラフ(「デジタコ」と略称することもある)は、国土交通省自動車局と厚生労働省が連携してトラック事業者、バス事業者の労働状況を可視化し運行記録の取得を義務化する目的で、機器の認定を行っている。民間企業約20社が認定機器を出荷しており、例えば、株式会社トランストロン、矢崎エナジーシステム株式会社などが挙げられる。本発明においては、クラウド型に強い株式会社トランストロン製のデジタコを使用するが、クラウド型であれば特に制限されるものではない。なお、デジタコは電源供給有り、GPS取得間隔は1秒間である。
【0026】
GPS捕捉機は、電源供給無し、被牽引車(トレーラ、コンテナ車のシャーシ部、ダブル連結)等、被牽引状態でしか動かないため、近年、位置情報の把握が物流事業者の課題になっている。そのため、民間企業数社が製品化に着手している。なお、GPS捕捉機は電源供給無し、GPS取得間隔は、電池寿命との関係で用途毎に5秒~1時間で変更可能である。
【0027】
ETC2.0は、国土交通省道路局が高速道路の課金対象のため、従来からETC車載器を規格化してきたが、道路の混雑状況などを取得するために、道路側に路側機を設置し車両がその周辺を通過した際に、車載器に蓄積されたデータをアップロードする仕組みである。なお、ETC2.0は電源供給有り、GPS取得間隔は200m、進行方向の累積変化が45°である。物流事業者向けの高速道路割引制度により導入促進中で民間企業約10社が認定機器を出荷しており、例えば、パナソニック株式会社などが挙げられる。
【0028】
<車両補足レイヤ>
車両補足レイヤとしては、下記の表4の[車検証テーブル]及び下記の表5の[連結検討書テーブル]がある。これらのテーブルの情報は、初期時(運用開始、車両追加、特車申請・変更時)において、静的に登録される。
【0029】
[車検証テーブル]
下記の表4に示す車検証テーブルは、「車両番号」を紐付けキーとして有している。
【表4】
【0030】
[連結検討書テーブル]
下記の表5に示す連結検討書テーブルは、牽引車の「車台番号」と被牽引車の「車台番号」を紐付けキーとして有している。
【表5】
*表5中「連結可能グループID」は、以下に説明する<特車申請関係レイヤ>を管轄するキーである。
【0031】
<特車申請関係レイヤ>
特車申請関係レイヤでは、初期時(特車申請処理時、又は更新処理時)に登録される情報として、特車申請書に割り振られた「許可番号」に対し[連結検討書テーブル]の「連結可能グループID」を割り当る。
特車申請関係レイヤでは、下記の表6に示す特車申請情報の本編を管理する[特車申請本編テーブル]と、下記の表7に示す「特車申請本編テーブル」に属する「車両番号」を管理する[車両内訳書テーブル]を用意する。
【0032】
[特車申請本編テーブル]
下記の表6に示す[特車申請本編テーブル]は「連結可能グループID」を管轄キーとしている。
【表6】
【0033】
[車両内訳書テーブル]
下記の表7に示す[車両内訳書テーブル]は、連結可能グループID」を管轄キーとして「車両番号」を管理する。
なお、「特殊車両オンライン申請マニュアル」(国土交通省道路局、公益社団法人全日本トラック協会)の「代表車両番号」を管轄キーとすることも考えられる。しかし、前記「代表車両番号」を管轄キーとすると、該当する特殊車両が廃棄された場合などに変更の影響が大きいことから、本発明においては、論理的な番号体系として「連結可能グループID」を新たに設けた。
【0034】
【表7】
【0035】
ここで、<特車申請関係レイヤ>の[車両内訳書テーブル]における「連結可能グループID」の具体的な態様について説明する。
前記「連結可能グループID」の具体的な態様は、図1に示すように「連結可能グループID」(1)~「連結可能グループID」(4)の4態様が考えられる。
各々に「トラクタ」を●形状、又は「トレーラ」を▲形状とする[車両内訳書テーブル]が存在する。
ケース1:標準的なケースとして、「連結可能グループID」(1)と「連結可能グループID」(2)とのように、互いに異なるグループを形成する。
ケース2:「連結可能グループID」(1)と「連結可能グループID」(3)とのように、一部重複するトラクタ又はトレーラが存在しても構わない。
ケース3:「連結可能グループID」(2)と「連結可能グループID」(4)とのように、完全に包含関係であっても構わない。ただし、「連結可能グループID」(4)は、通常無駄なので、削除することが望ましい。
【0036】
<検出結果レイヤ>
検出結果レイヤでは、初期登録された情報と、日常運用時に取得されたプローブ情報とを解析した結果から、不整合なものとして検出した不整合情報を下記の表8に示す[不整合情報テーブル]に出力し、前記不整合情報をフィードバックする。
【0037】
[不整合情報テーブル]
【表8】
【0038】
[単車の車載器の載替例]
下記の表9に単車の車載器(デジタコ又はETC2.0)の載替例を示す。
【表9】
表9の不整合情報の検出種が「1」の場合としては、初期登録されている<車両レイヤ>の[単車テーブル]上の「車両番号」における「デジタコ-ID」又は「ETC2.0-ID」と、日常運用時に取得したプローブ情報及び半年毎程度のサイクルで累積したプローブ情報から特定した「デジタコ-ID」又は「ETC2.0-ID」とが不一致の場合であり、原因として単車の車載器の載替が考えられる。
【0039】
[トラクタの車載器の載替の例]
下記の表10にトラクタの車載器(デジタコ又はETC2.0)の載替例を示す。
【表10】
表10の不整合情報の検出種が「2」の場合としては、初期登録されている<車両レイヤ>の[トラクタテーブル]上の「車両番号」における「デジタコ-ID」又は「ETC2.0-ID」と、日常運用時に取得したプローブ情報及び半年毎程度のサイクルで累積したプローブ情報から特定した「デジタコ-ID」又は「ETC2.0-ID」とが不一致の場合であり、原因としてトラクタの車載器の載替が考えられる。
【0040】
[特車申請漏れの例]
下記の表11に特車申請漏れの例を示す。
【表11】
表11の不整合情報の検出種が「6」の場合としては、日常運用時に取得したプローブ情報及び半年毎程度のサイクルで累積したプローブ情報から特定した「デジタコ-ID」及び「GPS捕捉機-ID」に対応するトラクタの「車両番号」及びトレーラの「車両番号」の組み合わせが、<特車申請関係レイヤ>の[車両内訳書テーブル]上の「連結可能グループID」に含まれない場合であり、原因として特車申請漏れが考えられる。
【0041】
<更新工程及び更新手段>
前記更新工程は、前記車両レイヤに含まれるテーブル、前記車両補足レイヤに含まれるテーブル、及び前記特車申請関係レイヤに含まれるテーブルにおける初期登録情報と、前記特殊車両に搭載した車載器から取得した現在のプローブ情報及び過去の蓄積したプローブ情報の少なくともいずれかと、に基づき、前記特車関連情報を更新する工程であり、更新手段により実施される。
【0042】
前記現在のプローブ情報とは、特殊車両に搭載されている各車載器から所定の送信間隔で取得したリアルタイムなプローブ情報である。
前記過去の蓄積したプローブ情報とは、リアルタイムで取得した現在のプローブ情報を所定の期間蓄積したビックデータである。前記所定の期間としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、半年程度などが挙げられる。
【0043】
本発明の一態様において、前記特殊車両が第1の車載器と第2の車載器とを搭載しており、現在のプローブ情報から、前記第1の車載器から取得した第1のプローブ情報における第1の車載IDと、前記第2の車載器から取得した第2のプローブ情報における第2の車載IDとを特定し、前記第1の車載IDと前記第2の車載IDとが前記車両レイヤにおける同一の単車テーブル又は同一のトラクタテーブルに存在する場合、前記単車テーブル又は前記トラクタテーブルの最新検証日時を更新することが好ましい。この態様によると、現在のプローブ情報から、特定した第1の車載IDと第2の車載IDが車両レイヤにおける同一の単車テーブル又は同一のトラクタテーブルに存在すること、即ち「同体」であることを検証できる。
【0044】
前記第1の車載器としては、例えば、デジタコなどが挙げられる。
前記第2の車載器としては、例えば、ETC2.0などが挙げられる。
車両レイヤにおける同一の単車テーブル又は同一のトラクタテーブルは、上記表2に示したとおりである。
【0045】
本発明の一態様において、前記第1の車載IDと前記第2の車載IDとが同一の単車テーブル又は同一のトラクタテーブルに存在しない場合には、過去の蓄積したプローブ情報から、前記第1の車載IDと、前記第2の車載IDとを特定し、前記第1の車載IDと前記第2の車載IDとが同一の前記単車テーブル又は同一の前記トラクタテーブルに存在する場合、前記単車テーブル又は前記トラクタテーブルの最新検証日時を更新し、前記第1の車載IDと前記第2の車載IDとが同一の前記単車テーブル又は同一の前記トラクタテーブルに存在しない場合、前記検出結果レイヤにおける不整合情報テーブルに不整合情報を出力し、前記不整合情報をフィードバックすることが好ましい。この態様によると、過去の蓄積したプローブ情報から、特定した第1の車載IDと第2の車載IDが車両レイヤにおける同一の単車テーブル又は同一のトラクタテーブルに存在すること(「同体」)、又は存在しないこと(「同体」ではない)を検証できる。
【0046】
検出結果レイヤにおける不整合情報テーブルは、上記表8に示したとおりである。
不整合情報のフィードバックとしては、例えば、画面への警告メッセージの表示、警告音の出力、警告メッセージの出力などが挙げられる。
【0047】
本発明の一態様において、前記特殊車両が第1の車載器と第3の車載器とを搭載しており、現在のプローブ情報から、前記第1の車載器から取得した第1のプローブ情報における第1の車載IDと、前記第3の車載器から取得した第3のプローブ情報における第3の車載IDとを特定し、前記第1の車載IDに対応する前記車両レイヤにおけるトラクタテーブルの車両番号と、前記第3の車載IDに対応する前記車両レイヤにおけるトレーラテーブルの車両番号と、が前記特車申請関係レイヤにおける車両内訳書テーブルの同一の連結可能グループIDに含まれる場合、前記車両補足レイヤにおける連結検討書テーブルの最新検証日時を更新することが好ましい。この態様によると、現在のプローブ情報から、特定した第1の車載ID及び第3の車載IDに対応するトラクタテーブルの車両番号及びトレーラテーブルの車両番号が特車申請関係レイヤにおける車両内訳書テーブルの同一の連結可能グループIDに含まれること、即ち「一式」であることを検証できる。
【0048】
前記第1の車載器としては、例えば、デジタコなどが挙げられる。
前記第3の車載器としては、例えば、GPS捕捉機などが挙げられる。
車両レイヤにおける単車テーブル又はトラクタテーブルは、上記表2に示したとおりである。
特車申請関係レイヤにおける車両内訳書テーブルは、上記表7に示したとおりである。
【0049】
本発明の一態様において、前記第1の車載IDに対応する前記トラクタテーブルの車両番号と、前記第3の車載IDに対応する前記トレーラテーブルの車両番号とが前記車両内訳書テーブルの同一の連結可能グループIDに含まれない場合には、過去の蓄積したプローブ情報から、前記第1の車載IDと、前記第3の車載IDとを特定し、前記第1の車載IDに対応する前記トラクタテーブルの車両番号と、前記第3の車載IDに対応する前記トレーラテーブルの車両番号とが前記車両内訳書テーブルの同一の連結可能グループIDに含まれる場合、前記連結検討書テーブルの最新検証日時を更新し、
前記第1の車載IDに対応する前記トラクタテーブルの車両番号と、前記第3の車載IDに対応する前記トレーラテーブルの車両番号とが前記車両内訳書テーブルの同一の連結可能グループIDに含まれない場合、前記検出結果レイヤにおける不整合情報テーブルに不整合情報を出力し、前記不整合情報をフィードバックすることが好ましい。この態様によると、過去の蓄積したプローブ情報から、特定した第1の車載ID及び第3の車載IDに対応するトラクタテーブルの車両番号及びトレーラテーブルの車両番号が特車申請関係レイヤにおける車両内訳書テーブルの同一の連結可能グループIDに含まれること(「一式」)又は含まれないこと(「一式」ではない)を検証できる。
【0050】
検出結果レイヤにおける不整合情報テーブルは、上記表8に示したとおりである。
不整合情報のフィードバックとしては、例えば、画面への警告メッセージの表示、警告音の出力、警告メッセージの出力などが挙げられる。
【0051】
上記第1のプローブ情報から第3のプローブ情報としては、例えば、下記表12に示すように、「車両ID」、「走行ルートID」、「位置(経度、緯度)」、「速度」、「出発日時」、「出発地(経度、緯度)」、「到着日時」、「目的地(経度、緯度)」、「移動距離」、「所要時間」などのデータ項目が含まれる。
【0052】
【表12】
【0053】
「車両ID」のデータ項目は、車載器が搭載されている当該車両を識別するためのデータであり、予め設定される。
「走行ルートID」のデータ項目は、目的をもってある出発地からある目的地へ移動する単位である走行ルートを識別するために用いられる。
「日時」及び「位置(経度、緯度)」のデータ項目は、各車載器に搭載されているGPS(Global Positioning System)ユニットにより取得される。
「速度」のデータ項目は、GPSユニットと同期させ、車載器が有する速度センサを用いて車両の車軸から取得される。
「出発日時」及び「出発地(経度、緯度)」のデータ項目は、当該走行ルートの出発日時及び出発地の経度緯度である。
「到着日時」及び「目的地(経度、緯度)」のデータ項目は、当該走行ルートの到着日時及び目的地の経度、緯度である。
「移動距離」のデータ項目は、出発地から現在地までの移動距離である。
「所要時間」のデータ項目は、出発地から現在地までの所要時間である。
【0054】
ここで、特殊車両が複数の車載器を搭載しており、第1の車載器、第2の車載器、及び第3の車載器の少なくともいずれかを搭載しており、第1の車載器から取得した第1のプローブ情報と第2の車載器から取得した第2のプローブ情報、又は第1の車載器から取得した第1のプローブ情報と第3の車載器から取得した第3のプローブ情報とが同一の特殊車両に関するプローブ情報であることを「一式」又は「同体」であると定義する。
【0055】
前記「一式」の状態を的確に把握するには、図2に示すように全ての車載D(デジタコ)及び車載G1(GPS捕捉機)を把握した上で、その動きがある時間帯及び道路区間で実質的同一(近傍)であることを判定する必要がある。
図3の[a]、[b]、[c]、及び[d]のうち[a]の場合を「一式」であると定義する。即ち、前記「一式」とは、コンテナ・ヘッドとコンテナ・シャーシが結合されており、かつコンテナ・ヘッドが車載D(デジタコ)を、コンテナ・シャーシが車載G1(GPS捕捉機)を搭載している場合を意味する。
前記「一式」は、元々別個の車であるコンテナ・ヘッドとコンテナ・シャーシとが、各々に搭載されたデジタコDとGPS捕捉機G1との関連付けができることから、「一式」として運転されているという意味である。
【0056】
一方、前記「同体」は、元々一個の車であるコンテナ・ヘッドや単車に搭載された異なる車載器であるデジタコ(D)とETC2.0(G2)の関連付けができることから、同じ車両に搭載された状態「同体」にある、という意味である。
各車両(ヘッド又は単車)には、図4に示すように車載器D(デジタコ)、車載器G2(ETC2.0)が搭載されており、これら車載器の搭載状況について、図5に示す。図5の[a]、[b]、[c]、及び[d]のうち[a]の場合を「同体」であると定義する。
【0057】
前記「一式」又は「同体」の判別方法において、第1の車載器から取得した第1のプローブ情報と第2の車載器から取得した第2のプローブ情報、又は第1の車載器から取得した第1のプローブ情報と第3の車載器から取得した第3のプローブ情報とが同一移動体に関するプローブ情報であることを判別する。例えば、「第1のプローブ情報D」と、「第2のプローブ情報G1又はG2」とがある場合、一般的にそのプローブ情報を取得するプローブ車載器の用途及び特性から、設置する位置は車載器の設計上決まっているのが通例である。具体的には、車載Dはコンテナ車のヘッド部、生コン車の座席前のフロント部に搭載され、車載G1又はG2はダンプカー、コンテナ車のシャーシ部の荷台前方付近に搭載されるのが一般であり、その搭載位置は概ね、図6に示す通りである。
【0058】
ここで、車両の「実質的に同時刻」と「実質的に同一の位置情報」について説明する。
図6に示すように、コンテナ車のヘッド部はコンテナ車のシャーシ部に対して、進行方向に向かって前に位置している。そのため、移動状態においては車載Dが通過後に車載G1が通過することになる。なお、コンテナ車のヘッド部単独の場合には後退してコンテナ車のシャーシ部と結合することは頻繁に発生するが、コンテナ車のヘッド部とコンテナ車のシャーシ部が結合している状態では後退はほとんど発生しない。
【0059】
複数種のプローブ情報を融合させるには、複数個の車両の実質的同一(近傍)を把握することが前提となる。本発明においては、以下に説明するように「時空間距離」により実質的同一(近傍)を判断する。
複数種プローブであるプローブDとプローブGにおいて、コンテナ車のヘッド部はコンテナ車のシャーシ部に対して進行方向に向かって前に位置しており、プローブDがプローブGの前にある場合には、プローブ取得時刻の差(時刻G-時刻D)は負の値はとらない。
したがって、前記時空間距離は、下記数式1で定義される。なお、経度及び緯度の各1秒は約25mである。
【0060】
[数式1]
【0061】
例えば、第1のプローブ情報における時刻Xでの位置情報X1と、前記第2のプローブ情報とは異なる第2のプローブ情報における、前記時刻Xと実質的に同時刻での位置情報X2とが実質的に同一であること、及び前記第1のプローブ情報における、前記時刻Xの次にサンプリングされた時刻Yでの位置情報Y1と、前記第2のプローブ情報における、前記時刻Yと実質的に同時刻での位置情報Y2とが実質的に同一であること、を時空間距離で表すと、第1のプローブ情報と第2のプローブ情報との時空間距離が正又はゼロであり、時空間距離が最小値となるプローブ同士を実質的同一(近傍)とする。具体的には、第1のプローブ情報と第2のプローブ情報との移動状態における時空間距離は1.5(秒・秒)以下であることが好ましく、1.0(秒・秒)以下であることがより好ましい。
【0062】
次に、前記特車関連情報に保存されている情報としては、例えば、(i)初期に登録される静的な情報、(ii)日常の運用で検証される動的な情報、(iii)準リアルタイムに更新される情報、(iv)半年毎程度のサイクルで検出結果として修正情報の候補としてフィードバックする情報、などがある。
【0063】
初期登録される静的な情報は、初期登録時(運用開始、車両追加、特車申請・変更時)に、<車両レイヤ>に含まれるテーブル、<車両補足レイヤ>に含まれるテーブル、<特車申請関係レイヤ>に含まれるテーブル、<検出結果レイヤ>に含まれるテーブルにそれぞれ保存される。
日常の運用で検証される情報は、日常の運用時に統合した特車関連情報の整合性及び最新性を担保し、検証するために、動的に収集し、自動的に更新される。なお、車両の最新位置情報を把握するため、日常運用時に、逐次、<車両レイヤ>の[単車・トラック・トレーラテーブル]における「位置情報」及び「最新日時」を更新する。
【0064】
ここで、図7に示す特車関連情報において、初期登録時(運用開始、車両追加、特車申請・変更時)に、<車両レイヤ>、<車両補足レイヤ>、及び<特車申請関係レイヤ>に情報を静的に登録する。
【0065】
図7に示すように、日常運用時検証では、取得したプローブ情報に基づき、自動的に、<車両レイヤ>及び<特車申請関係レイヤ>に情報を更新する。具体的には、日常運用時に取得したプローブ情報において、単車とトラクタにおけるデジタコとETC2.0の「同体」状態、トラクタとトレーラとの[車両内訳書テーブル]の同一の連結可能グループIDにおけるデジタコとGPS捕捉機の「一式」状態の情報を収集し、検証して、適正に「同体」状態又は「一式」状態であると検証されたならば、自動的に<車両レイヤ>の[単車テーブル]又は「トラクタテーブル」、及び<特車申請関係レイヤ>の[連結検討書テーブル]の「最新検証日時」を更新する。
【0066】
また、日常の運用中に、デジタコ、ETC2.0、及びGPS捕捉機の各車載器で取得されたプローブ情報のうちの「位置情報」及び「最新日時」を、図7に示すように「最新位置情報」として保存する。
【0067】
また、図7に示すように、半年程度のサイクルで蓄積した過去のプローブ情報を解析し、「同体」状態でない又は「一式」状態でないなどの不整合情報を検出し、フィードバックする。
例えば、<車両レイヤ>における[単車テーブル]又は[トラクタテーブル]において同一車両上にデジタコ-IDとETC2.0-IDが登録されているが「同体」状態でなかった場合には不整合情報として可視化し、フィードバックする。
また、図7に示すように、<特車申請関係レイヤ>の[車両内訳書テーブル]上にデジタコ-IDとGPS捕捉機-IDが登録されていないが「一式」状態であることを検出した場合には、<検出結果レイヤ>の不整合情報として出力し、フィードバックする。
【0068】
<特車関連情報の統合化と自動最新化>
図8を参照して、上記<車両レイヤ>における表2の「単車・トラクタ・トレーラテーブル]の情報と、上記<車両補足レイヤ>における表4の[車検証テーブル]及び表5[連結検討書テーブル]の情報との処理の関連性について説明する。
【0069】
図8に示すように、表4の[車検証テーブル]の「車両番号」である「宮崎100か1111」と一致する表2の[単車・トラクタ・トレーラテーブル]の車両番号を検索する。すると、表2の[トラクタテーブル]の「車両番号」が「宮崎100か1111」が見つかり、[トラクタテーブル]から「車両番号」が「宮崎100か1111」の「車台番号」が「SH1EDX-1234」であることがわかる。
次に、「車台番号」が「SH1EDX-1234」と一致する表5の[連結検討書テーブル]の「車台番号」を検索すると、「牽引車」の車台番号「SH1EDX-1234」が見つかり、表5の[連結検討書テーブル]から「被牽引車」の車台番号が「CTB34003-666」であることがわかり、「牽引車」の車台番号「SH1EDX-1234」と「被牽引車」の車台番号「CTB34003-666」との「連結可能グループID」が「T-00001-12345」であることがわかる。
【0070】
<特車関連情報の更新処理>
図9は、特車関連情報の更新処理の流れの一例を示すフローチャートである。以下、表2、表5、表7、表8などを参照して、特車関連情報の更新処理の流れについて説明する。
【0071】
ステップS1では、日常運用時に、特殊車両に搭載されている複数の車載器からの各プローブ情報の収集及び解析を行うと、処理をS2に移行する。
【0072】
ステップS2では、取得した各プローブ情報がデジタコ及びETC2.0であるか否かを判定し、デジタコ及びETC2.0である場合には、処理をS3に移行し、デジタコ及びETC2.0でない場合には、処理をS8に移行する。
【0073】
ステップS3では、取得したデジタコのプローブ情報から「デジタコ-ID」を特定し、取得したETC2.0のプローブ情報から「ETC2.0-ID」を特定すると、処理をS4に移行する。
【0074】
ステップS4では、特定した「デジタコ-ID」及び「ETC2.0-ID」がいずれも<車両レイヤ>の同一の[単車テーブル]又は同一の[トラクタテーブル]に存在するか否かを判定し、同一の[単車テーブル]又は同一の[トラクタテーブル]に存在する場合には、処理をS5に移行し、同一の[単車テーブル]又は同一の[トラクタテーブル]に存在しない場合には処理をS6に移行する。
【0075】
ステップS5では、[単車テーブル]又は[トラクタテーブル]の「最新検証日時」を更新すると、本処理を完了する。したがって、「最新検証日時」には[単車テーブル]又は[トラクタテーブル]における「デジタコ-ID」及び「ETC2.0-ID」の組み合わせの適正状態が検証された最新日時が記憶される。
【0076】
ステップS6では、半年間のサイクルで蓄積したプローブ情報から、特定した「デジタコ-ID」及び「ETC2.0-ID」がいずれも同一の[単車テーブル]又は同一の[トラクタテーブル]に存在するか否かを判定し、存在する場合には処理をS5に移行し、存在しない場合には処理をS7に移行する。
【0077】
ステップS7では、[不整合情報テーブル]の「不整合情報」を「1」又は「2」で更新すると、本処理を終了する。
【0078】
ステップS8では、取得した各プローブ情報がデジタコ及びGPS捕捉機であるか否かを判定し、デジタコ及びGPS捕捉機である場合には、処理をS9に移行し、デジタコ及びGPS捕捉機でない場合には、本処理を終了する。
【0079】
ステップS9では、取得したデジタコ情報から「デジタコ-ID」を特定し、取得したGPS捕捉情報から「GPS捕捉機-ID」を特定すると、処理をS10に移行する。
【0080】
ステップS10では、特定した「デジタコ-ID」及び「GPS捕捉機-ID」が[トラクタテーブル]及び[トレーラテーブル]に存在し、「デジタコ-ID」に対応する[トラクタテーブル]の「車両番号」と、「GPS捕捉機-ID」に対応する[トレーラテーブル]の「車両番号」が[車両内訳書テーブル]の同一の「連結可能グループID」に含まれるか否かを判定し、同一の「連結可能グループID」に含まれる場合には、処理をS11に移行し、同一の「連結可能グループID」に含まれない場合には、処理をS12に移行する。
【0081】
ステップS11では、[連結検討書テーブル]の「最新検証日時」を更新すると、本処理を完了する。したがって、[連結検討書テーブル]の「最新検証日時」には適正状態が検証された最新日時が記憶される。
【0082】
ステップS12では、半年間のサイクルで蓄積した各プローブ情報から、特定した「デジタコ-ID」及び「GPS捕捉機-ID」が[トラクタテーブル]及び[トレーラテーブル]に存在し、「デジタコ-ID」に対応する[トラクタテーブル]の「車両番号」と、「GPS捕捉機-ID」に対応する[トレーラテーブル]の「車両番号」が[車両内訳書テーブル]の同一の「連結可能グループID」に含まれるか否かを判定し、同一の「連結可能グループID」に含まれる場合には、処理をS11に移行し、同一の「連結可能グループID」に含まれない場合には、処理をS13に移行する。
【0083】
ステップS13では、[不整合情報テーブル]の「不整合情報」を「6」で更新すると、本処理を終了する。
【0084】
<最新位置情報取得工程及び最新位置情報取得手段>
前記最新位置情報取得工程は、前記特殊車両が第1の車載器、第2の車載器、及び第3の車載器の少なくともいずれかを搭載しており、現在のプローブ情報から、前記第1の車載器から取得した第1のプローブ情報における第1の車載ID、前記第2の車載器から取得した第2のプローブ情報における第2の車載ID、及び前記第3の車載器から取得した第3のプローブ情報における第3の車載IDの少なくともいずれかを特定し、前記第1の車載ID、前記第2の車載ID、及び前記第3の車載IDの少なくともいずれかに対応する前記車両レイヤにおける単車テーブル、トラクタテーブル、及びトレーラテーブルの少なくともいずれかの位置情報及び最新日時から最新位置情報を取得する工程であり、最新位置情報取得手段により実施される。
【0085】
前記第1の車載器としては、例えば、デジタコなどが挙げられる。
前記第2の車載器としては、例えば、ETC2.0などが挙げられる。
前記第3の車載器としては、例えば、GPS捕捉機などが挙げられる。
前記車両レイヤにおける単車テーブル、トラクタテーブル、又はトレーラテーブルは表2に示したとおりである。
【0086】
現在のプローブ情報から、特殊車両に搭載された第1の車載器から第3の車載器により取得されたプローブ情報のうちの「位置情報」及び「最新日時」を、図2に示す特車関連情報の<車両レイヤ>の「最新位置情報」に保存する。なお、各車載器と<車両レイヤ>の各テーブルとの対応関係を下記表13に示す。
【0087】
【表13】
【0088】
「最新位置情報」については、デジタコ、ETC2.0、及びGPS捕捉機から取得したプローブ情報から特定した、「デジタコ-ID」、「ETC2.0-ID」、及び「GPS捕捉機-ID」に基づき、表1に示す[単車・トラクタ・トレーラテーブル]の「デジタコ-ID」における「位置情報」及び「最新日時」、「ETC2.0-ID」における「位置情報」及び「最新日時」、「GPS捕捉機-ID」における「位置情報」及び「最新日時」に、表13に示す送信間隔により準リアルタイムに更新される。
なお、表2の[単車・トラクタ・トレーラテーブル]における「位置情報」は、例えば、(32.5924072032、131.659943987)を桁数の関係で(32.59、131.66)と表記される。また、表1の[単車・トラクタ・トレーラテーブル]における「最新日時」は(yyyymmdd.hhmmss)と表記される。
【0089】
<マッチング工程及びマッチング手段>
マッチング工程は、前記最新位置情報取得工程で取得した最新位置情報に基づき、出発地から目的地までの所要時間及び距離が最短となるトラックとトレーラのマッチングを行う工程であり、マッチング手段により実施される。
なお、マッチング処理については、後述する実施例1及び2で詳細に説明する。
【0090】
<その他の工程及びその他の手段>
前記その他の工程としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、通信工程、入力工程などが挙げられる。
前記その他の手段としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、通信手段、入力手段などが挙げられる。
【0091】
前記通信部としては、特車関連情報の管理装置と通信可能なものであれば特に制限はなく、適宜公知のものを用いることができ、例えば、送受信機、情報通信ネットワーク、インターネットなどが挙げられる。
【0092】
前記入力部としては、特車関連情報の管理装置に対する各種要求を受け付けることができれば特に制限はなく、適宜公知のものを用いることができ、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、マイクなどが挙げられる。
【0093】
(特車関連情報の管理プログラム)
本発明の特車関連情報の管理プログラムは、車両レイヤ、車両補足レイヤ、特車申請関係レイヤ、及び検出結果レイヤにそれぞれ保存している情報を統合した特殊車両に関する特車関連情報を管理するプログラムであって、前記車両レイヤに含まれるテーブル、前記車両補足レイヤに含まれるテーブル、及び前記特車申請関係レイヤに含まれるテーブルにおける初期登録情報と、前記特殊車両に搭載した車載器から取得した現在のプローブ情報及び過去の蓄積したプローブ情報の少なくともいずれかと、に基づき、前記特車関連情報を更新する処理、をコンピュータに行わせる。
【0094】
本発明の特車関連情報の管理プログラムは、例えば、本発明の特車関連情報の管理方法をコンピュータに実行させるプログラムとすることができる。また、本発明の特車関連情報の管理プログラムにおける好適な態様は、例えば、本発明の特車関連情報の管理方法における好適な態様と同様にすることができる。
【0095】
本発明の特車関連情報の管理プログラムは、使用するコンピュータシステムの構成及びオペレーティングシステムの種類・バージョンなどに応じて、公知の各種のプログラム言語を用いて作成することができる。
【0096】
本発明の特車関連情報の管理プログラムは、内蔵ハードディスク、外付けハードディスクなどの記録媒体に記録しておいてもよいし、CD-ROM、DVD-ROM、MOディスク、USBメモリなどの記録媒体に記録しておいてもよい。
更に、本発明の特車関連情報の管理プログラムを、上記の記録媒体に記録する場合には、必要に応じて、コンピュータシステムが有する記録媒体読取装置を通じて、これを直接又はハードディスクにインストールして使用することができる。また、コンピュータシステムから情報通信ネットワークを通じてアクセス可能な外部記憶領域(他のコンピュータなど)に本発明の特車関連情報の管理プログラムを記録しておいてもよい。この場合、外部記憶領域に記録された本発明の特車関連情報の管理プログラムは、必要に応じて、外部記憶領域から情報通信ネットワークを通じてこれを直接、又はハードディスクにインストールして使用することができる。
なお、本発明の特車関連情報の管理プログラムは、複数の記録媒体に、任意の処理毎に分割されて記録されていてもよい。
【0097】
<コンピュータが読み取り可能な記録媒体>
本発明に関するコンピュータが読み取り可能な記録媒体は、本発明の特車関連情報の管理プログラムを記録してなる。
本発明に関するコンピュータが読み取り可能な記録媒体としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、内蔵ハードディスク、外付けハードディスク、CD-ROM、DVD-ROM、MOディスク、USBメモリなどが挙げられる。
また、本発明に関するコンピュータが読み取り可能な記録媒体は、本発明の特車関連情報の管理プログラムが任意の処理毎に分割されて記録された複数の記録媒体であってもよい。
【0098】
以下では、装置の構成例などを用いて、本発明で開示する技術の一例を更に詳細に説明する。
図10に、本発明の特車関連情報の管理装置のハードウェア構成例を示す。
本発明の特車関連情報の管理装置100においては、例えば、制御部101、主記憶装置102、補助記憶装置103、I/Oインターフェイス104、通信インターフェイス105、入力装置106、出力装置107、表示装置108が、システムバス109を介して接続されている。
【0099】
制御部101は、演算(四則演算、比較演算等)、ハードウェア及びソフトウェアの動作制御などを行う。制御部101としては、例えば、CPU(Central Processing Unit)であってもよいし、本発明の特車関連情報の管理方法に用いるマシンの一部であってもよく、これらの組み合わせでもよい。
制御部101は、例えば、主記憶装置102などに読み込まれたプログラム(例えば、本発明の特車関連情報の管理プログラムなど)を実行することにより、種々の機能を実現する。
本発明の特車関連情報の管理装置における更新手段(更新部)が行う処理は、例えば、制御部101により行うことができる。
【0100】
主記憶装置102は、各種プログラムを記憶するとともに、各種プログラムを実行するために必要なデータ等を記憶する。主記憶装置102としては、例えば、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)の少なくともいずれかを有するものを用いることができる。
ROMは、例えば、BIOS(Basic Input/Output System)などの各種プログラムなどを記憶する。また、ROMとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)などが挙げられる。
RAMは、例えば、ROMや補助記憶装置103などに記憶された各種プログラムが、制御部101により実行される際に展開される作業範囲として機能する。RAMとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)などが挙げられる。
【0101】
補助記憶装置103としては、各種情報を記憶できれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ソリッドステートドライブ(SSD)、ハードディスクドライブ(HDD)などが挙げられる。また、補助記憶装置103は、CDドライブ、DVDドライブ、BD(Blu-ray(登録商標) Disc)ドライブなどの可搬記憶装置としてもよい。
また、本発明の特車関連情報の管理プログラムは、例えば、補助記憶装置103に格納され、主記憶装置102のRAM(主メモリ)にロードされ、制御部101により実行される。
【0102】
I/Oインターフェイス104は、各種の外部装置を接続するためのインターフェイスである。I/Oインターフェイス104は、例えば、CD-ROM(Compact Disc ROM)、DVD-ROM(Digital Versatile Disk ROM)、MOディスク(Magneto-Optical disk)、USBメモリ〔USB(Universal Serial Bus) flash drive〕などのデータの入出力を可能にする。
【0103】
通信インターフェイス105としては、特に制限はなく、適宜公知のものを用いることができ、例えば、無線又は有線を用いた通信デバイスなどが挙げられる。
【0104】
入力装置106としては、本発明の特車関連情報の管理装置100に対する各種要求や情報の入力を受け付けることができれば特に制限はなく、適宜公知のものを用いることができ、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、マイクなどが挙げられる。また、入力装置106がタッチパネル(タッチディスプレイ)である場合は、入力装置106が表示装置108を兼ねることができる。
【0105】
出力装置107としては、特に制限はなく、適宜公知のものを用いることができ、例えば、プリンタなどが挙げられる。
表示装置108としては、特に制限はなく、適宜公知のものを用いることができ、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどが挙げられる。
【0106】
図11に、本発明の特車関連情報の管理装置の機能構成例を示す。
図11に示すように、本発明の特車関連情報の管理装置100は、通信機能部120と、入力機能部130と、出力機能部140と、表示機能部150と、記憶機能部160と、制御機能部170とを備える。
【0107】
通信機能部120は、例えば、各種のデータを外部の装置と送受信する。通信機能部120は、例えば、外部の装置から、車両属性データ、走行実績データ等のデータを受信してもよい。
入力機能部130は、例えば、本発明の特車関連情報の管理装置100に対する各種指示を受け付ける。また、入力機能部130は、例えば、複数のプローブ情報を受け付ける。
出力機能部140は、例えば、特車関連情報に関するプローブ情報であると判別した結果をプリントアウトする。
表示機能部150は、例えば、特車関連情報に関するプローブ情報であると判別した結果をディスプレイに表示する。
【0108】
記憶機能部160は、例えば、各種プログラムを記憶すると共に、特車関連情報DB161と、マッチング結果DB162とを有する。
特車関連情報DB161は、車両レイヤ、車両補足レイヤ、特車申請関係レイヤ、及び検出結果レイヤのテーブルに保存している情報を保存するDBである。具体的には、表2、表4~表8に示す情報を保存するDBである。
【0109】
マッチング結果DB162は、特車関連情報の管理装置がマッチングした結果を保存するDBである。
【0110】
制御機能部170は、更新手段としての更新部171と、マッチング手段としてのマッチング部172とを有する。制御機能部170は、例えば、記憶機能部160に記憶された各種プログラムを実行するとともに、本発明の特車関連情報の管理装置100全体の動作を制御する。
【0111】
更新部171は、前記車両レイヤ、前記車両補足レイヤ、前記特車申請関係レイヤ、及び前記検出結果レイヤにおける初期登録情報と、現在の特殊車両から取得したプローブ情報及び過去の蓄積された特殊車両のプローブ情報の少なくともいずれかに基づき、前記特車関連情報を自動的に更新する処理を行う。
マッチング部172は、目的地までの所要時間及び距離が最短となる牽引車と被牽引車のマッチング処理を行う。なお、マッチング処理の詳細については、実施例1及び2で説明する。
【実施例0112】
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。
【0113】
(実施例1)
<最適な組み合わせのトラクタとトレーラのマッチング処理>
図12A及び図12Bは、実施例1における最適な組み合わせのトラックとトレーラをマッチングする処理の流れを示すフローチャートである。以下、図13、表2、表4、表5、表6などを参照して、最適な組み合わせのトラックとトレーラをマッチングする処理の流れについて説明する。
【0114】
まず、事前の契約に基づき、図13に示す宮崎県内の工場から宮崎港(フェリーターミナル)まで、[トレーラテーブル]の「型式」が「CTB34003」のトレーラを利用することになっている。
【0115】
ステップS11では、<車両レイヤ>の[トレーラテーブル]の「型式」が「CTB34003」であるトレーラを検索して、ステータスが「0」(待機中)のトレーラが存在するか否かを判定し、ステータスが「0」(待機中)の「型式」が「CTB34003」のトレーラが存在すると、そのトレーラを特定して処理をS12に移行する。一方、ステータスが「0」(待機中)の型式が「CTB34003」であるトレーラが存在しない場合にはマッチング不可であるため、本処理は終了となる。
【0116】
ステップS12では、特定したトレーラにおける[トレーラテーブル]の「車両番号」を基に、<車両補足レイヤ>の[車検証テーブル]の「有効期間」で車検切れn日前以前であるか否かを判定し、車検切れn日前以前であると、処理をS13に移行し、車検切れn日前以降であると、処理をS1に戻す。なお、車検切れn日前のn日の設定は運用により適宜決定することができ、例えばn=6である。
【0117】
ステップS13では、特定したトレーラにおける[トレーラテーブル]の「車台番号」を基に、<車両補足レイヤ>の[連結検討書テーブル]の「連結可能グループID」(例えば、T-000001-12345)を特定すると、処理をS14に移行する。
【0118】
ステップS14では、ステップ13で特定した「連結可能グループID」(T-000001-12345)を基に、<特車申請関係レイヤ>の[特車申請本編テーブル]の「通行終了年月日」で、通行許可切れm日前以前であるか否かを判定し、通行許可切れm日前以前であると、処理をS15に移行し、通行許可切れm日前以降であると、マッチング不可であるため、本処理は終了となる。
なお、通行許可切れm日前のm日の設定は運用により適宜決定することができ、例えばm=30である。
【0119】
ステップS15では、ステップS13で特定した「連結可能グループID」(T-000001-12345)を基に、<特車申請関係レイヤ>の[車両内訳書テーブル]の「形状」で、「トラクタ」のものが存在するか否かを判定し、「形状」が「トラクタ」のものが存在すると、処理をS16に移行する。一方、「形状」が「トラクタ」のものが存在しない場合には、マッチング不可であるため、本処理は終了となる。
【0120】
ステップS16では、ステップS15で選択したトラクタをリスト化し、これを「トラクタリスト1」とすると、処理をS17に移行する。
【0121】
ステップS17では、ステップS13で特定した「連結可能グループID」(T-000001-12345)を基に、<特車申請関係レイヤ>の[車両内訳書テーブル]の「形状」で「トレーラ」のものが存在するか否かを判定し、「形状」が「トレーラ」のものが存在すると、処理をS18に移行する。
一方、「形状」が「トレーラ」のものが存在しない場合には、マッチング不可であるため、本処理を終了する。
【0122】
ステップS18では、ステップS17で選択したトレーラをリスト化し、これを「トレーラリスト1」とすると、処理をS19に移行する。
【0123】
ステップS19では、ステップS16で作成した「トラクタリスト1」に存在する「トラクタ」について、「車両番号」を基に、<車両レイヤ>の[トラクタテーブル]の「ステータス」が「0」(待機中)、かつ<車両補足レイヤ>の[車検証テーブル]の「有効期間」で車検切れn日前以前であるトラクタが存在するか否かを判定し、車検切れn日前以前のトラクタが存在すると、処理をS20に移行する。なお、車検切れn日前のn日の設定は運用により適宜決定することができ、例えばn=6である。
一方、「ステータス」が「0」(待機中)、かつ<車両補足レイヤ>の[車検証テーブル]の「有効期間」で車検切れn日前以前のトラクタが存在しない場合には、マッチング不可であるため、本処理は終了となる。
【0124】
ステップS20では、ステップS19で選択した車検切れn日前以前のトラクタをリスト化し、これを「トラクタリスト2」とすると、処理をS21に移行する。
【0125】
ステップS21では、ステップS18で作成した「トレーラリスト1」に存在する「トレーラ」について、「車両番号」を基に、<車両レイヤ>の[トレーラテーブル]の「ステータス」が「0」(待機中)、かつ<車両補足レイヤ>の[車検証テーブル]の「有効期間」で車検切れn日前以前であるトレーラが存在するか否かを判定し、車検切れn日前以前であるトレーラが存在すると、処理をS22に移行する。なお、車検切れn日前のn日の設定は運用により適宜決定することができ、例えばn=6である。
一方、「ステータス」が「0」(待機中)、かつ<車両補足レイヤ>の[車検証テーブル]の「有効期間」で車検切れn日前以前のトレーラが存在しない場合には、マッチング不可であるため、本処理は終了となる。
【0126】
ステップS22では、ステップS21で選択した車検切れn日前以前のトレーラをリスト化し、これを「トレーラリスト2」とすると、処理をS23に移行する。
【0127】
ステップS23では、ステップS20で作成した「トラクタリスト2」に存在する「トラクタ」について、「車両番号」を基に、<車両レイヤ>の[トラクタテーブル]の「デジタコ-IDの位置情報」から「宮崎県」内にトラクタが存在するか否かを判定し、トラクタが「宮崎県」内に存在すると、処理をS24に移行する。
一方、「デジタコ-IDの位置情報」から「宮崎県」内にトラクタが存在しない場合には、マッチング不可であるため、本処理は終了となる。
【0128】
ステップS24では、ステップS23で選択した「宮崎県」内に存在するトラクタをリスト化し、これを「トラクタリスト3」とすると、処理をS25に移行する。
【0129】
ステップS25では、ステップS22で作成した「トレーラリスト2」に存在する「トレーラ」について、「車両番号」を基に、<車両レイヤ>の[トレーラテーブル]の「GPS捕捉機-IDの位置情報」からトレーラが「宮崎県」内に存在するか否かを判定し、トレーラが「宮崎県」内に存在すると、処理をS26に移行する。
一方、「GPS捕捉機-IDの位置情報」からトレーラが「宮崎県」内に存在しない場合には、マッチング不可であるため、本処理は終了する。
【0130】
ステップS26では、ステップS25で選択した「宮崎県」内に存在するトレーラをリスト化し、これを「トレーラリスト3」とすると、処理をS27に移行する。
【0131】
ステップS27では、ステップS24で作成した「トラクタリスト3」と、ステップS26で作成した「トレーラリスト3」との組合せから、「宮崎県」内の工場から「宮崎港」までの所要時間及び距離が最短になるトラクタとトレーラの組み合わせを特定すると、本処理を終了する。
【0132】
ステップS15及びステップS17の冒頭において、「連結可能グループID」(T-000001-12345)である特車申請許可を得ている、すべてのトラクタ及びトレーラがリスト1として抽出される。リスト1に対して、リスト2及びリスト3は各々の抽出条件で絞込をかけたものである。具体的な結果を表14に示す。
【0133】
【表14】
表14の結果から、リスト3では、トラクタが1台、トレーラが3台該当する。これらの4台が、図13に示す位置に存在しており、その詳細な位置情報は表15に示すとおりである。
【0134】
【表15】
【0135】
ここで、図13において、例えば、トレーラ3を使用するケースの流れを実線で示す。まず、トラクタ1が存在する宮崎県宮崎市からトレーラ3が存在する宮崎県日南市まで走行し[I]、トレーラ3を牽引して工場のある宮崎県延岡市まで向かい[II]、荷積みした上で宮崎港まで運搬する[III]という流れになり、求めた所要時間及び距離を表13に示す。なお、所要時間及び距離の算出には一般に利用されているルート検索エンジンを用いて行うことができる。
上記トレーラ3と同様に、トレーラ1及びトレーラ2についても実施し、それぞれ所要時間及び距離を求めた。結果を表16に示した。
【0136】
【表16】
表16の結果から、所要時間及び距離が最も少ないトレーラ1とトラック1とが最適な組み合わせであるとしてマッチングされる。
【0137】
(実施例2)
実施例1ではマッチング結果が、所要時間が2時間30分を超えるため、マッチング対象地域を拡張(図14中の点線の範囲まで拡張)して、実施例2のマッチングを実施した。具体的には、ステップS23以降を再度実施した。
ステップS23及びステップS25において、図14に示すように、マッチング対象地域である「宮崎県内」を「宮崎県及び県境の市町村」に拡張してリスト3を作成すると、表17に示すように、トラクタが2台、トレーラが3台該当する。
【0138】
【表17】
【0139】
実施例1の結果から、トレーラはトレーラ1に絞られているので、トラクタ2(大分県佐伯市;大分県と宮崎県の県境の市)を用いるケースを図14中に実線で示した。
図14に示すように、トラクタ2が存在する大分県佐伯市からトレーラ1が存在する宮崎県延岡市まで走行し[I]、トレーラ1を牽引して宮崎県延岡市内の工場まで走行し[II]、荷積みした上で宮崎港まで運搬する[III]という流れになる。詳細な位置情報を表18に示す。また、所要時間及び距離を求めた結果を表19に示した。
【0140】
【表18】
【0141】
【表19】
表19の結果から、所要時間が2時間30分間以内となる、大分県佐伯市内に存在するトラクタ2と宮崎県延岡市内に存在するトレーラ1とが最適な組み合わせであるとマッチングされる。
【符号の説明】
【0142】
100 特車関連情報の管理装置
101 制御部
102 主記憶装置
103 補助記憶装置
104 I/Oインターフェイス
105 通信インターフェイス
106 入力装置
107 出力装置
108 表示装置
109 システムバス
120 通信機能部
130 入力機能部
140 出力機能部
150 表示機能部
160 記憶機能部
161 特車関連情報DB
162 マッチング結果DB
170 制御機能部
171 更新部
172 マッチング部

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12A
図12B
図13
図14