(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023030971
(43)【公開日】2023-03-08
(54)【発明の名称】地点情報表示システム及び地点情報表示プログラム
(51)【国際特許分類】
G09B 29/00 20060101AFI20230301BHJP
G09B 29/10 20060101ALI20230301BHJP
【FI】
G09B29/00 F
G09B29/00 A
G09B29/10 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021136401
(22)【出願日】2021-08-24
(71)【出願人】
【識別番号】519171147
【氏名又は名称】株式会社FunMake
(74)【代理人】
【識別番号】100177264
【弁理士】
【氏名又は名称】柳野 嘉秀
(74)【代理人】
【識別番号】100074561
【弁理士】
【氏名又は名称】柳野 隆生
(74)【代理人】
【識別番号】100124925
【弁理士】
【氏名又は名称】森岡 則夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141874
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 久由
(72)【発明者】
【氏名】市位 謙太
【テーマコード(参考)】
2C032
【Fターム(参考)】
2C032HC27
(57)【要約】 (修正有)
【課題】地図上で対象地点に関する情報を動画コンテンツでも共有されるシステムを提供する。
【解決手段】地点情報表示システム1は、地図情報システム91から複数の対象地点を示す地図情報を取得する地図取得部101と、複数のアイコンIが設けられた地
図Mを生成する地図生成部102と、動画情報を記憶した動画記憶部932を備える動画記憶システム93から、対象地点に関連する動画情報を取得する動画取得部103と、地点情報及び動画情報をアイコンIに紐付ける紐付情報を予め記憶する記憶部30と、各アイコンIに対するユーザ操作を受け付ける操作受付部50と、地
図Mを表示し、動画を再生する表示部70と、を備え、地図生成部102は、地
図Mを生成し、動画取得部103は、操作受付部50が受け付けたユーザ操作に対応し、地点情報に紐付けされた動画情報を取得し、表示部70は、地
図Mを表示し、動画情報に基づき動画を再生する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図情報を記憶した地図記憶部を備える地図情報システムから、複数の対象地点を示す複数の地点情報に対応する地図情報を取得する地図取得部と、
複数のアイコンが設けられた地図を生成する地図生成部と、
再生可能な動画情報を記憶した動画記憶部を備える動画記憶システムから、前記対象地点に関連する前記動画情報を取得する動画取得部と、
前記地点情報及び前記動画情報を前記アイコンに紐付ける紐付情報を予め記憶する記憶部と、
前記各アイコンに対するユーザ操作を受け付ける操作受付部と、
地図を表示し、動画を再生する表示部と、を備え、
前記地図生成部は、前記各地点情報に対応して前記各アイコンが表示される地図を生成し、
前記動画取得部は、前記操作受付部が受け付けた前記アイコンに対する前記ユーザ操作に対応し、前記紐付情報によって前記地点情報に紐付けされた前記動画情報を取得し、
前記表示部は、前記地図生成部によって生成された地図を表示し、前記動画取得部によって取得された前記動画情報に基づき動画を再生する地点情報表示システム。
【請求項2】
前記記憶部は、前記対象地点に関連する付加情報をさらに記憶し、
前記付加情報は、前記紐付情報によって前記各対象地点に紐付けられる請求項1に記載の地点情報表示システム。
【請求項3】
前記地図情報システムは、グーグルマップ(登録商標)である請求項1又は2に記載の地点情報表示システム。
【請求項4】
前記動画記憶システムは、ユーチューブ(登録商標)である請求項1~3のいずれか1項に記載の地点情報表示システム。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の地点情報表示システムとして、コンピュータを機能させる地点情報表示プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示システムに関し、特に、対象地点に関連する動画の表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地図情報システム(Geographic Information System,GIS)技術の発展により、地図情報に基づいて地図を表示するだけでなく、地図を活用してある一定の対象に関する情報を表示することができる。例えば、遠出する際、目的地までの道程をナビゲーションし、データベースに記憶されている駐車場データを照合し、目的地周辺で駐車可能な駐車場がどこにあるかを表示するものが開示されている(特許文献1参照)。
【0003】
ところで、動画撮影可能なインターネット端末の普及及び動画共有サービスの発展に伴い、情報をWEB上で共有する際は、文字や画像などで情報を共有する静的コンテンツや、動画を撮影して伝えたい情報や画像を一つにまとめた動画コンテンツと、その共有方法は多様化している。このため、検索クエリで検索エンジンから検索を行うと、関連動画も検索結果に反映されることが多くなっている。
【0004】
そんな中、現在のWEB上での地図では、ユーザに選択されるためのアイコンが地域や施設に設けられ、それを選択すると、公開されたその地域や施設に関する情報を閲覧できるようになっている。しかし、あくまでも上述したような静的コンテンツに限られ、地図上において動画コンテンツによる情報の共有が行われていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このことを鑑み、本発明は、地図上で対象地点に関する情報を静的コンテンツだけでなく、動画コンテンツでも共有されるシステムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る地点情報表示システムは、地図情報を記憶した地図記憶部を備える地図情報システムから、複数の対象地点をそれぞれ示す複数の地点情報に対応する地図情報を取得する地図取得部と、複数のアイコンが設けられた地図を生成する地図生成部と、再生可能な動画情報を記憶した動画記憶部を備える動画記憶システムから、前記対象地点に関連する前記動画情報を取得する動画取得部と、前記地点情報及び前記動画情報を前記アイコンに紐付ける紐付情報を予め記憶する記憶部と、前記各アイコンに対するユーザ操作を受け付ける操作受付部と、地図を表示し、動画を再生する表示部と、を備え、前記地図生成部は、前記各地点情報に対応して前記各アイコンが表示される地図を生成し、前記動画取得部は、前記操作受付部が受け付けた前記アイコンに対する前記ユーザ操作に対応し、前記紐付情報によって前記地図情報に紐付けされた前記動画情報を取得し、前記表示部は、前記地図生成部によって生成された地図を表示し、前記動画取得部によって取得された前記動画情報に基づき動画を再生している。
【0008】
この構成によれば、操作受付部が表示部で表示された地図にある対象地点に対応するアイコンを選択するユーザ操作を受け付けると、動画取得部は、記憶部に記憶された紐付情報によって紐付けられた動画情報を取得し、動画情報に基づいて表示部において再生される。これにより、地図上で対象地点の地図的位置に関する静的コンテンツが表示されるだけでなく、対象地点に関連する情報が動画コンテンツでも共有されるシステムが提供される。
【0009】
また、前記記憶部は、前記対象地点に関連する付加情報をさらに記憶し、前記付加情報は、前記紐付情報によって前記各対象地点に紐付けられることが好ましい。
【0010】
この構成によれば、地図上で対象地点を示すアイコンは、紐付情報によって地点情報及び動画情報が紐付けられるだけでなく、付加情報も紐付けられ、アイコンを選択するだけで、異なる形態の複数の情報を入手することができる。
【0011】
また、前記地図情報システムは、グーグルマップ(登録商標)であることが好ましく、前記動画記憶システムは、ユーチューブ(登録商標)であることが好ましい。
【0012】
この構成によれば、地図情報システムは広範囲且つ地図の精度が比較的高いグーグルマップを、動画記憶システムは多数の動画配信者が動画を共有する動画共有サービスであるユーチューブを、外部データとして利用することで、対象地点に対する詳細な情報をユーザに提供することができる。
【0013】
また、本発明に係る地点情報表示プログラムは、コンピュータを、上述した地点情報表示システムとして機能させることができる。
【0014】
この構成によれば、上述した地点情報表示システムと同様の効果が得られる。
【発明の効果】
【0015】
これにより、地図上で対象地点に関する情報が静的コンテンツだけでなく、動画コンテンツでも共有されるシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の一実施形態に係る地点情報表示システムの構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】
図1で示す地点情報表示システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【
図3】
図1で示す地点情報表示システムの動作の一例におけるステップS23を示す説明図である。
【
図4】
図1で示す地点情報表示システムの動作の一例におけるステップS25を示す説明図である。
【
図5】
図1で示す地点情報表示システムの動作の一例におけるステップS271を示す説明図である。
【
図6】
図1で示す地点情報表示システムの動作の一例におけるステップS272を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
【0018】
図1は、本発明の一実施形態に係る地点情報表示システムの構成の一例を示すブロック図である。
図1に示す地点情報表示システム1は、コンピュータといった演算機能を有する装置によって構成され、複数の対象地点を示す地
図M上の複数のアイコンIのいずれか一つを選択すると、対象地点に関する情報を動静双方の形式で伝えるシステムである。
【0019】
図1に示す地点情報表示システム1は、演算部10、記憶部30、操作受付部50、表示部70、地図情報システム91、及び動画記憶システム93を備えている。演算部10は、所定の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)、及びこれらの周辺回路等を備えている。記憶部30は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等書き込み読み取り可能な不揮発性記憶装置である。
【0020】
記憶部30は、本発明の一実施形態に係る地点情報表示プログラム、紐付情報、付加情報、及びその他のデータを予め記憶している。地点情報表示プログラムは、ソフトウェアやアプリケーション等であってもよい。
【0021】
紐付情報は、地点情報、動画情報及び付加情報をアイコンIに紐付けるための情報である。
【0022】
対象地点は、本発明に係る地点情報表示システム1において表示したい地点を指し、例えば、飲食店、遊園施設、観光名所などが挙げられる。地点情報は、上述した対象地点を地図上で示す際に必要な、例えば緯度経度といった地図的位置を指している。
【0023】
本実施形態では、紐付情報は、英字、数字及び記号を含む任意の文字列で構成される。各アイコンIには、地点情報表示プログラムによってそれぞれ一つの文字列が付与され、アイコンIに紐付けたい地点情報、動画情報及び付加情報には、地点情報表示プログラムによってアイコンIと共通の文字列がそれぞれ付与される。即ち、共通の文字列が付与された情報同士が紐付されていることを意味する。
【0024】
これら文字列からなる紐付情報により、地点情報、動画情報及び付加情報等がアイコンIに紐付けられることで、各アイコンIは、後述する操作受付部50で選択されると、後述する表示部70において地点情報、動画情報及び付加情報が表示される。なお、紐付情報は、任意の文字列ではなく、地図上で地図的位置を表す経度緯度の数値を用いてもよく、アイコンI、地点情報、動画情報及び付加情報が互いに紐付けられるためのものであれば、この限りではない。紐付情報は、例えば、動画情報にアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)と、アイコンIとを関連付ける情報であってもよい。
【0025】
付加情報は、例えば、対象地点が何という名称か、所在地がどこにあるのか、対象地点がどういった地点かといった対象地点に関連する情報である。本実施形態では、付加情報は、対象地点の、名称、所在地、連絡先、画像、紹介、イベント情報、及びキャンペーン情報を含むが、対象地点に関連する情報であれば、これに限定するものではない。
【0026】
そのうち、対象地点の名称とは、例えば、その地点の呼称やシンボルといった対象地点を表すものを指し、対象地点の所在地とは、例えば市、区、町、村、字や番地等の地番区域といった行政上の区画を表すものを指し、対象地点の連絡先とは、例えばメールアドレスや代表電話等の対象地点へ連絡を取るための手段を指している。
【0027】
また、イベント情報とは、例えばお祭りといった特定期間中に対象地点で行われる催しや行事を指し、キャンペーン情報とは、例えばバーゲンセールや特売日といった対象地点で期間限定に行われる商業目的の優待サービスなどの活動を指している。
【0028】
なお、紐付情報は、記憶部30に予め記憶されているものの、各情報の増加や変化に伴い、記憶部30における紐付情報の追加、変更を適宜に行うことができる。紐付情報の追加、変更の詳細については周知技術であるため、ここでは言及しない。
【0029】
また、付加情報も、記憶部30に予め記憶されているものの、各情報の増加や変化に伴い、記憶部30における付加情報の追加、変更を適宜に行うことができる。付加情報の追加、変更の詳細についても周知技術であるため、ここでは言及しない。
【0030】
演算部10は、記憶部30に記憶された地点情報表示プログラムを実行することで、地図取得部101、地図生成部102、動画取得部103として機能する。
【0031】
地図取得部101は、地図情報を記憶した地図記憶部912を備える地図情報システム91から、複数の対象地点を示す複数の地点情報に対応する地図情報を取得する。なお、地図情報は、地図や空間に関係づけられた地図空間情報(geospatial information)を指している。地図情報システム91は、地図情報が蓄積されたデータベースである地図記憶部912を有するサーバでもよく、例えば、グーグルマップといったGIS技術を応用した既存の地図情報を利用して地図の作図や地点情報の取得を行ってもよい。
【0032】
地図生成部102は、前記各地点情報に対応した各アイコンIが表示される地
図Mを生成する。アイコンIは、ユーザに対象地点を容易に連想させるマーク等が好ましい。
【0033】
動画取得部103は、再生可能な動画情報を記憶した動画記憶部932を備える動画記憶システム93から、前記動画情報を取得する。なお、動画記憶システム93は、動画情報が蓄積されたデータベースである動画記憶部932を有するサーバでもよく、例えば、ユーチューブといったWEB上で共有されている動画を利用して動画を取得してもよい。
【0034】
操作受付部50は、アイコンIに対するユーザ操作を受け付ける。操作受付部50は、ユーザ操作を受け付けることが可能な操作入力装置であればよく、例えば、マウスやキーボードであってもよい。
【0035】
表示部70は、地図生成部102によって生成された各アイコンIを含む地
図Mを表示し、動画取得部103によって取得された動画情報に基づいて動画を再生する。表示部70は、地図の表示、及び動画の再生が可能な表示装置であればよく、ディスプレイモニタやプロジェクタであってもよい。
【0036】
また、操作受付部50及び表示部70は、ディスプレイ機能を有するタッチパネルでも実行することができ、例えば、タブレット端末やスマートフォンであってもよい。
【0037】
次に、上述したように構成された地点情報表示システム1によって生成された地図上での動作について説明する。
図2は、
図1で示す地点情報表示システムの動作の一例を示すフローチャートである。
図3は、
図1で示す地点情報表示システムの動作の一例におけるステップS23を示す説明図である。
図4は、
図1で示す地点情報表示システムの動作の一例におけるステップS25を示す説明図である。
図5は、
図1で示す地点情報表示システムの動作の一例におけるステップS271を示す説明図である。
図6は、
図1で示す地点情報表示システムの動作の一例におけるステップS272を示す説明図である。
【0038】
図2のとおり、まず、地図情報システムから複数の対象地点を示す複数の地点情報に対応する地図情報を取得する(ステップS21)。具体的には、地図取得部101が、複数の対象地点をそれぞれ示す複数の地点情報に対応する地図情報を地図情報システム91から取得する。本実施形態では、地図情報システム91はグーグルマップであって、グーグルマップより地図情報を取得している。地図情報は、次のステップで行う地
図Mの生成の際に設けるアイコンIが地図上で示す必要がある対象地点の地点情報と、地図を展開した際の地図の中心点、例えばユーザの現在地情報とが含まれる。
【0039】
次に、複数のアイコンIが設けられた地
図Mを生成する(ステップS22)。具体的には、地図生成部102によって生成された地
図Mは、地点情報に対応する地図上の位置にアイコンIが複数表示される。なお、地
図Mの生成方法は、周知であるため、その説明を省略する。
【0040】
次に、表示部70に地
図Mを表示する(ステップS23)。具体的には、
図3のように、ピンUで示されるユーザの所在地を中心に、アイコンIが点在する地
図Mを例えば、ディスプレイモニタといった表示部70に表示する。なお、所在地を確定する方法として、GPS(global positioning system)が挙げられるが、これに限らない。また、ユーザの所在地を示すことができれば、ピン形状ではなく、その他形状のオブジェクトで示しても構わない。
【0041】
次に、地
図M上にあるアイコンIに対してユーザ操作を行ったか否かを判断する(ステップS24)。具体的には、例えば、マウスで表示部70上に表示されたカーソルを移動させてアイコンIを選択するというユーザ操作を操作受付部50が受け付けたか否かで、ユーザ操作の有無を判断する。そして、ユーザ操作が受け付けられたと判断した(ステップS24でYes)場合、次のステップS25へ処理を移行する。その他の実施形態では、ディスプレイモニタ上でユーザ操作を受け付けることができるタブレット端末やスマートフォンといったカーソルを表示しないタッチパネルでも同じ効果が得られる。
【0042】
次に、選択されたアイコンIからウィンドウFを表示する(ステップS25)。具体的には、
図4のように、対象地点の名称を含む簡易的な紹介といったテキスト部t、紐付けられた動画の簡易的なプレビューを視ることができる画面部S及び二つのボタンL1,L2を備えるウィンドウFを表示する。ボタンL1は、動画コンテンツにアクセスするためのボタンであり、ボタンL2は、静的コンテンツにアクセスするためのボタンである。
【0043】
本実施形態では、ボタンL1は、Web上にあるユーチューブの動画サイトに関連付けられるが、選択されたアイコンIに紐付けられた動画情報を蓄積する動画記憶部932に関連付けられてもよく、ボタンL1を選択することで対象地点に紐付けられた動画コンテンツを再生することができれば、この限りではない。
【0044】
また、本実施形態では、ボタンL2は、Web上にあるグーグルマップの地図表示サイトに関連付けられるが、選択されたアイコンIに紐付けられた地点情報に対応する地図情報を記憶した地図記憶部912に関連付けられてもよく、ボタンL2を選択することで対象地点に紐付けられた静的コンテンツを表示することができれば、この限りではない。
【0045】
次に、ボタンL1及びボタンL2のいずれか一方に対してユーザ操作を行ったか否かを判断する(ステップS26)。具体的には、ステップS24と同じように、マウスで表示部70上に表示されるカーソルを移動させてボタンL1或いはボタンL2を選択するというユーザ操作を操作受付部50が受け付けたか否かで、ユーザ操作の有無を判断する。そして、ボタンL1に対するユーザ操作が受け付けられたと判断した(ステップS26でL1有)場合、ステップS271へ処理を移行する。また、ボタンL2に対するユーザ操作が受け付けられたと判断した(ステップS26でL2有)場合、ステップS272へ処理を移行する。その他の実施形態では、上述したように、ディスプレイモニタ上でユーザ操作を受け付けることができるタブレット端末やスマートフォンといったカーソルを表示しないタッチパネルでも同じ効果が得られる。
【0046】
ステップS271では、動画コンテンツを再生する(ステップS271)。具体的には、URLでアイコンIに紐付けられた動画情報にアクセスされ、例えば、
図5のように、動画コンテンツの再生が可能なユーチューブのサイトへと転送される。
【0047】
ステップS272では、静的コンテンツを表示する(ステップS272)。具体的には、URLでアイコンIに紐付けられた対象地点に紐付けられた地点情報、及び付加情報にアクセスされ、例えば、
図6のように、対象地点pを中心として周囲にどのようなその他の施設や店舗といった対象外地点aがあるか示した地図mと、その対象地点の、名称、所在地、連絡先及び対象地点に対する認識を容易にするための画像を表記したウィンドウfとを備えた静的コンテンツの表示が可能なグーグルマップのサイトへと転送される。
【0048】
なお、本実施形態で挙げているテキスト部t、地図m、及びウィンドウfはいずれも付加情報を表示するためのものであって、静的コンテンツで付加情報をユーザに伝えることが可能な手段であれば、これに限らない。
【0049】
本実施形態では、動画コンテンツ及び静的コンテンツをそれぞれ分けて再生、表示可能なサイトへと転送されているが、動画コンテンツ及び静的コンテンツ双方同時に地
図M上で動画コンテンツ及び静的コンテンツをそれぞれ分けて再生、表示したり、一つのウィンドウに動画コンテンツ及び静的コンテンツ双方をまとめて再生、表示したりしても構わず、ユーザにこれら情報を容易に伝えることができれば、これに限定しない。また、動画コンテンツ及び静的コンテンツを再生、表示する方法或いは手段は、周知であるため、その説明を省略する。
【0050】
また、その他の実施形態では、地
図Mを表示する際に、単語、フレーズなどを含む検索クエリを入力することが可能な検索窓が設けられ、地
図M上の対象地点の検索を行うことができる。さらにその他の実施形態では、検索手段として、対象地点が飲食店、遊園施設、観光名所等であるといったその地点の性質別に分類することもできる。なお、検索クエリを用いた検索手段や性質別に分類する検索手段は、周知であるため、その説明を省略する。
【0051】
これにより、本発明に係る地点情報表示システム1は、静的コンテンツ、及び動画コンテンツの双方を用いて地
図M上で対象地点に関する情報をユーザに共有している。
【符号の説明】
【0052】
1 地点情報表示システム
10 演算部
30 記憶部
50 操作受付部
70 表示部
91 地図情報システム
93 動画記憶システム
101 地図取得部
102 地図生成部
103 動画取得部
912 地図記憶部
932 動画記憶部
a 対象外地点
F,f ウィンドウ
I アイコン
L1 ボタン
L2 ボタン
M,m 地図
p 対象地点
S 画面部
t テキスト部
U ピン