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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023031005
(43)【公開日】2023-03-08
(54)【発明の名称】携帯送風機
(51)【国際特許分類】
   F04D 25/08 20060101AFI20230301BHJP
   F04D 29/54 20060101ALI20230301BHJP
   F04D 29/56 20060101ALI20230301BHJP
【FI】
F04D25/08 301A
F04D29/54 D
F04D29/56 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021136455
(22)【出願日】2021-08-24
(71)【出願人】
【識別番号】595084807
【氏名又は名称】株式会社アテックス
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【弁理士】
【氏名又は名称】前堀 義之
(72)【発明者】
【氏名】津田 伸明
【テーマコード(参考)】
3H130
【Fターム(参考)】
3H130AA13
3H130AB06
3H130AB26
3H130AB52
3H130AB62
3H130AB66
3H130AB70
3H130AC26
3H130BA95A
3H130BA95J
3H130CA06
3H130DD01Z
3H130DG03X
3H130DJ06X
3H130EB02A
3H130EB02Z
3H130EB04A
3H130EB04Z
(57)【要約】
【課題】携帯送風機装着時における手間を削減しながら、使用者の首後方及び背中の表面の温度を下げることができる携帯送風機を提供する。
【解決手段】携帯送風機1は、電動モータ21によって回転駆動される主送風機本体2と、主送風機本体2を収納する主ケーシング4と、を備え、主ケーシング4は、装着状態において首後方に位置し、主送風機本体2を収納する収納部41と、収納部41の左右両端から前方に延びて肩に掛けられる一対の肩掛け部42と、収納部41に設けられて首後方に対向して開口すると共に主送風機本体2によって生成される気流を通過させる開口部43と、主送風機本体2によって生成される気流を背中側に導く導風部70と、を備える。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動モータによって回転駆動される主送風機本体と、
前記主送風機本体を収納するケーシングと、を備え、
前記ケーシングは、
装着状態において首後方に位置し、前記主送風機本体を収納する収納部と、
前記収納部の左右両端から前方に延びて肩に掛けられる一対の肩掛け部と、
前記収納部に設けられて前記首後方に対向して開口すると共に前記主送風機本体によって生成される気流を通過させる開口部と、
前記主送風機本体によって生成される気流を背中側に導く導風部と、を備える携帯送風機。
【請求項2】
前記主送風機本体は、前記電動モータの回転軸に接続されるハブと、前記ハブの外周に放射状に設けられた複数のブレードとを有する軸流送風機で構成され、
前記軸流送風機は、前記開口部から前記首後方に向かって吹き出す気流を生成し、
前記導風部が、前記開口部から吹出される気流の一部の向きを背中側に偏向させる仕切板で構成されている
請求項1に記載の携帯送風機。
【請求項3】
前記仕切板は、前記開口部に対して間隔を空けて対向して配置されると共に、前記仕切板の下端が上端よりも前記開口部から離れるように傾斜している
請求項2に記載の携帯送風機。
【請求項4】
前記仕切板には、前記仕切板を前後方向に貫通する複数の通気孔が形成されている
請求項2又は請求項3に記載の携帯送風機。
【請求項5】
前記仕切板の首後方に対向する対向面には、接触冷感用繊維素材で形成された冷感布材が取り付けられている請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の携帯送風機。
【請求項6】
前記主送風機本体は、
前記電動モータの回転軸に接続されるハブと、
前記ハブの外周部に周方向に所定の間隔で複数配置されたブレードを有するブレード群と、
前記ブレード群の外周部を取り囲むと共に、前記ブレード群の内周部に空気を吸い込む空気吸込み口及び前記ブレード群の外周部から吹出される空気を吹出する空気吹出し口を有するファンケースと、を有する多翼遠心送風機で構成され、
前記多翼遠心送風機は、前記空気吸込み口を前記開口部に対向させて配置すると共に、前記首後方から前記開口部を介して前記主送風機本体に吸い込まれる気流を生成し、
前記導風部は、前記空気吹出し口に対向するように前記ケーシングの下側に設けられた吹出口によって構成されている
請求項1に記載の携帯送風機。
【請求項7】
前記開口部の首後方に対向する対向領域は、接触冷感用繊維素材で形成された冷感布材で覆われている
請求項6に記載の携帯送風機。
【請求項8】
一対の前記肩掛け部の先端にそれぞれ配置された左右一対の副送風機本体と、
前記肩掛け部と前記副送風機本体とをそれぞれ接続する一対の接続部と、をさらに備え、
前記接続部は、前記副送風機本体を前記肩掛け部に対して任意の方向に向けることができるように構成されている
請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の携帯送風機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯送風機に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示された携帯送風機は、電動モータによって回転駆動される送風機本体と、送風機本体に接続されて送風機本体が生成する気流を人体の首後方および背中に供給するための送風口を備えた導風用のパイプとを有する。携帯送風機を使用する際に、パイプを衣服の襟刳等の開口部を通して人体と衣服の間に挿入して、送風機本体が生成した気流を首後方および背中に導くことで、気流が供給される使用者の首後方および背中の体表面の温度の低下が図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006-46310号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された携帯送風機は、装着時においてパイプを背中と衣服との間に挿入したり、送風機本体を衣服に固定したりする等、手間がかかるため改善の余地がある。
【0005】
本発明は、携帯送風機装着時における手間を削減しながら、使用者の首後方および背中に対する気流を生じさせる携帯送風機を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、電動モータによって回転駆動される主送風機本体と、前記主送風機本体を収納するケーシングと、を備え、前記ケーシングは、装着状態において使用者の首後方に位置し、前記主送風機本体を収納する収納部と、前記収納部の左右両端から前方に延びて肩に掛けられる一対の肩掛け部と、前記収納部に設けられて前記首後方に対向して開口すると共に前記主送風機本体によって生成される気流を通過させる開口部と、前記主送風機本体によって生成される気流を背中側に導く導風部と、を備える携帯送風機を提供する。
【0007】
本発明によれば、主送風機本体によって首後方に開口部を通過する気流が生成さ、導風部を介して背中側に供給される。首後方の気流と背中側の気流とによって、使用者の体表面の温まった空気を除去し、体表面にまだ温められていない新しい空気を供給することができ、使用者の体表面の温度の低下を図ることができる。
【0008】
また、首後方の気流および背中側の気流によって、使用者から出た汗を蒸発させ、その蒸発するときの気化熱による体表面の温度の低下も図ることができる。
【0009】
さらに、携帯送風機は肩に掛けることで装着できるので、装着時に携帯送風機を衣服に固定したり導風用のパイプを衣服と人体との間に挿入したりする場合に比べて、手間をかけることなく携帯送風機を装着できる。
【0010】
前記主送風機本体は、前記電動モータの回転軸に接続されるハブと、前記ハブの外周に放射状に設けられた複数のブレードとを有する軸流送風機で構成され、前記軸流送風機は、前記開口部から前記首後方に向かって吹き出す気流を生成し、前記導風部が、前記開口部から吹出される気流の一部の向きを背中側に偏向させる仕切板で構成されていてもよい。
【0011】
本構成によれば、主送風機本体によって首後方に吹出される気流を生成すると共に、仕切板によって首後方に吹出される気流の一部を背中側に偏向することができるので、首後方及び背中に対する気流を生じさせることができる。
【0012】
前記仕切板は、前記開口部に対して間隔を空けて対向して配置されると共に、前記仕切板の下端が上端よりも前記開口部から離れるように傾斜してもよい。
【0013】
本構成によれば、主送風機本体によって生成された気流の一部は、開口部を通過した後に開口部に対向した仕切板の傾斜に沿って上端から下端に向かって案内されて、仕切板と開口部との間に形成される隙間から背中側に供給される。
【0014】
前記仕切板には、前記仕切板を前後方向に貫通する複数の通気孔が形成されていてもよい。
【0015】
本構成によれば、首後方には、開口部及び仕切板の通気孔を介して気流を供給できるので、仕切板によって首後方に供給される気流の流量が仕切板を設けない場合よりも減少する場合でも、背中側に導風しつつ、首後方に吹出される風の流量の低下を抑制できる。
【0016】
前記仕切板の首後方に対向する対向面には、接触冷感用繊維素材で形成された冷感布材が取り付けられていてもよい。
【0017】
ここで、接触冷感用繊維素材とは、接触冷感機能を有する特殊繊維素材であり、水で濡らしたあと、絞って振ると気化熱が奪われて温度が下がる性質を有する素材を意味する。
【0018】
本構成によれば、携帯送風機が肩部に掛けられて使用される際において、仕切板が通気孔を備える場合には、通気孔を通過する気流により、冷感布材が含む水分を蒸発させる気化熱で冷感布材の温度が下がり、冷感布材を通過する温度が下げられた気流を首後方に供給できる。また、対向面が首後方に当接する場合には、冷感布材に当接する首後方の冷感を増大できる。さらに、主送風機本体によって生成される気流のうち、冷感布材によって通気孔を通過して首後方に供給される気流の流量が抑えられるので、背中側に案内される気流の流量を相対的に増加させることができる。
【0019】
前記主送風機本体は、
前記モータの回転軸に接続されるハブと、
前記ハブの外周部に周方向に所定の間隔で複数配置されたブレードを有するブレード群と、
前記ブレード群の外周部を取り囲むと共に、前記ブレード群の内周部に空気を吸い込む空気吸込み口及び前記ブレード群の外周部から吹出される空気を吹出する空気吹出し口を有するファンケースと、を有する多翼遠心送風機で構成され、
前記多翼遠心送風機は、前記空気吸込み口を前記開口部に対向させて配置すると共に、前記首後方から前記開口部を介して前記主送風機本体に吸い込まれる気流を生成し、
前記導風部は、前記空気吹出し口に対向するように前記ケーシングの下側に設けられた吹出口によって構成されてもよい。
【0020】
本構成によれば、主送風機本体によって首後方から後方に向かって吸い込まれる気流(負圧の気流)を生成すると共に、吹出口によって空気吹出し口から吹出される気流を背中側に案内することができるので、首後方及び背中に対する気流を生じさせることができる。
【0021】
前記開口部の首後方に対向する対向領域は、接触冷感用繊維素材で形成された冷感布材で覆われていてもよい。
【0022】
本構成によれば、携帯送風機が肩部に掛けられて使用される際において、開口部を通過する気流により、冷感布材が含む水分を蒸発させる気化熱で冷感布材の温度が下がり、冷感布材を通過する温度が下げられた気流を背中側に供給できる。また、対向領域を覆う冷感布材が首後方に当接する場合には、首後方の冷感を増大できる。
【0023】
一対の前記肩掛け部の先端にそれぞれ配置された左右一対の副送風機本体と、前記肩掛け部と前記副送風機本体とをそれぞれ接続する一対の接続部と、をさらに備え、前記接続部は、前記副送風機本体を前記肩掛け部に対して任意の方向に向けることができるように構成されてもよい。
【0024】
本構成によれば、例えば、副送風機本体によって形成される気流を顔や首前方等の使用者の正面側に向けて送風することで、首後方および背中に加えて、使用者の正面側に対しても気流を生じさせることができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明の携帯送風機によれば、携帯送風機装着時における手間を削減しながら、使用者の首後方及び背中に対する気流を生じさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の第1実施形態に係る携帯送風機の正面斜視図。
図2】本発明の第1実施形態に係る携帯送風機の背面斜視図。
図3図1におけるIII-III線に沿った断面図。
図4図3における矢印IVの拡大断面図。
図5図1における矢印V方向で見た拡大正面図。
図6】使用者が携帯送風機を装着した時の状態を示す断面図。
図7図4における矢印VII方向で見た要部拡大下面図。
図8】第1実施形態の仕切板の変形例を示し、図1における矢印V方向で見た拡大正面図。
図9図8におけるIX-IX線に沿った断面図。
図10】第1実施形態の仕切板の他の変形例を示し、図1における矢印V方向で見た拡大正面図。
図11図10におけるXI-XI線に沿った断面図。
図12】本発明の第2実施形態に係る携帯送風機の要部拡大断面図。
図13】本発明の第2実施形態に係る携帯送風機の拡大正面図。
図14】第2実施形態の開口部の変形例を示す拡大正面図。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明に係る携帯送風機の具体的構成について、添付図面を参照しながら説明する。本実施形態に係る携帯送風機1は、図1に示すように使用者の首の周囲に装着することで、使用者の首後方、背中、及び、顔等の正面側に気流を生成する。なお、明細書で用いる「前」、「後」は携帯送風機1を使用者が装着した状態を基準としている。
【0028】
図3に示すように、携帯送風機1は、主送風機本体2と、左右一対の副送風機本体3,3と、主ケーシング4と、一対の副ケーシング5,5と、接続部6とを備える。主送風機本体2は、使用者の首後方に気流を生成する。左右一対の副送風機本体3,3は、使用者の顔や首前方等の正面側に気流を生成する。主ケーシング4は、主送風機本体2を収納する収納部41を有する。一対の副ケーシング5,5は、副送風機本体3,3をそれぞれ収納する。接続部6は、主ケーシング4と一対の副ケーシング5,5を接続する。
【0029】
主送風機本体2は、電動モータ21と、電動モータ21の回転軸21aに接続されるハブ22と、ハブ22の外周に放射状に設けられた複数のブレード23と、複数のブレード23の外周を覆うシュラウド24とを有する、いわゆる軸流送風機(プロペラファン)である。主送風機本体2は、主送風機本体2の回転軸心2aが概ね前後方向に延びるように配置されている。本実施形態において主送風機本体2は、後方から前方に向かう気流W1、つまり、首後方と背中に吹きつけられる気流を生成する。
【0030】
副送風機本体3は、主送風機本体2と同様に、電動モータ31と電動モータ31の回転軸31aに接続されたハブ32と、ハブ32の外周に放射状に設けられた複数のブレード33と、複数のブレード33の外周を覆うシュラウド34とを有する、いわゆる軸流送風機(プロペラファン)である。副送風機本体3は、副送風機本体3の回転軸3aが前後方向に直交して概ね幅方向(左右方向)に延びするように配置されている。副送風機本体3は、幅方向外側から内側に向かう気流W3、つまり、使用者の正面側に吹きつけられる気流を生成する(図1参照)。
【0031】
図1および図2に示すように、主ケーシング4は、首の周りを覆うように全体としてU字状で、例えば、合成樹脂部材である。主ケーシング4は、使用者が携帯送風機1を装着した状態において首後方に位置すると共に、主送風機本体2を収納する収納部41と、収納部41の左右両端から前方に延びて肩に掛けられる一対の肩掛け部42とを備える。
【0032】
図3に示すように、収納部41は、使用者の首後方に対向する中央部41aと、中央部41aの両端から前方に向かって湾曲して肩掛け部42に接続される一対の湾曲部41b,41bと有する。
【0033】
収納部41は、使用者に対向すると共に断面U字状の第1半割部4a及び第2半割部4bとを有する。
【0034】
第1半割部4aと第2半割部4bとを対向させた状態で、結合することで、収納部41内に主送風機本体2を固定状態で収納するための収納空間S1が形成されている。
【0035】
主送風機本体2の回転軸心2aは、概ね前後方向に延びているので、第1半割部4aによって主送風機本体2の回転軸21aが延びる方向の一方側(正面側)が覆われ、第2半割部4bによって主送風機本体2の回転軸心21aが延びる方向の他方側(背面側)が覆われている。
【0036】
収納部41には、主送風機本体2によって生成される気流を通過させるための開口部43,44が設けられている。開口部43,44の詳細については後述する。
【0037】
収納部41の上面41cは、平坦に形成されている。収納部41の下面41dは、中央部41aよりも湾曲部41bの前端が上方に位置する。下面41dは、中央部41aから湾曲部41bに向かって上方に傾斜している。収納部41の高さ方向寸法は、中央部41aから湾曲部41bに向かって減少している。
【0038】
肩掛け部42は、後端が湾曲部41bに接続されている。肩掛け部42の上面42aと下面42bは、後端から先端側に向かって下向きに湾曲している。下面42bの曲率は上面42aの曲率よりも大きく設定されている。
【0039】
肩掛け部42は、中空で、内部空間には、電動モータ21,31を駆動するためのバッテリ7等が収納されている。肩掛け部42にはまた、主送風機本体2及び副送風機本体3のオンオフ及び風量調整等の操作を行うための操作部8が設けられている。
【0040】
以下、開口部43,44及びそれらの周辺の構造について詳細に説明する。
【0041】
図4に示すように、主ケーシング4には、前面開口部43と後面開口部44とが設けられている。前面開口部43は、収納空間S1と外部(前側)を連通させるように第1半割部4aを貫通させている。後面開口部44は、収納空間S1と外部(後側)を連通させるように第2半割部4bを貫通させている。
【0042】
図5に示すように、前面開口部43は、収納部41の幅方向(左右方向)及び上下方向の中間部で、主送風機本体2と対向する位置に設けられている。前面開口部43は、上側に位置し正面視で円形状の上側部43aと、上側部43aの下端部から下方に連続する矩形状の下側部43bとを有する。上側部43aの外径は、ブレード23の外径よりも大きい。図4に示すように、上側部43aの中心が、主送風機本体2の回転軸心2aの延長線上に位置している。
【0043】
図5に示すように、下側部43bは、上側部43aの幅(直径)よりも小さな所定幅を有する底面部43cと、底面部43cの両端から立ち上がる側面部43dとを有する。なお、前面開口部43が、特許請求の範囲に記載の開口部に対応する。
【0044】
図2~4に示すように、後面開口部44は、収納部41の幅方向及び上下方向の中間部で、主送風機本体2と対向する位置に設けられている。後面開口部44は、正面視で円形状で外径が、前面開口部43と同様に、ブレード23の外径よりも大きい。図4に示すように、後面開口部44の中心が、主送風機本体2の回転軸心2aの延長線上に位置している。
【0045】
図4に示すように、前面開口部43及び後面開口部44の中心が、それぞれ主送風機本体2の回転軸心2aの延長線上に位置するので、前面開口部43及び後面開口部44は、互いに対向する。
【0046】
主送風機本体2は、背面側から前面側に向かって気流を送風するように配置されている。主送風機本体2の作動時には、後面開口部44から空気を吸い込み、前面開口部43から空気が吹き出される。よって、主送風機本体2の作動時に、前面開口部43が主送風機本体2によって生成された気流が吹き出す吹出口となり、後面開口部44から主送風機本体2に空気が吸い込まれる吸込口となる。
【0047】
図4に示すように、前面開口部43及び後面開口部44には、回転するブレード23に髪の毛等が巻き込まれることを防止するための前面グリル45及び後面グリル46が設けられている。
【0048】
前面グリル45は、前面開口部43の上側部43aの中心よりも上方の部位に設けられている。前面グリル45は、回転軸心2aに直交すると共に幅方向に延びて上側部43aの幅方向両端に接続される複数の板状部材45aで形成されている。複数の板状部材45aは、上下方向に所定間隔で並べて配置されている。本実施形態においては、第1半割部4aと前面グリル45とは一体的に形成されている。前面グリル45によって、上側部43aの上半分が覆われた状態になっている。
【0049】
後面グリル46は、後面開口部44の全体に設けられている。後面グリル46は、回転軸心2aに直交すると共に幅方向に延びて後面開口部44の幅方向両端に接続される複数の板状部材46aで形成されている。複数の板状部材46aは、上下方向に所定間隔で並べて配置されている。本実施形態においては、第2半割部4bと後面グリル46とは一体的に形成されている。後面グリル46によって、後面開口部44の全体が覆われた状態になっている。なお、後面開口部44の中心部には、電動モータ21を取り付けるための円板状のモータ取付部46bが設けられている(図2参照)。
【0050】
前面開口部43における上側部43aの中心よりも下方の部位には、主送風機本体2によって生成される気流を背中側に導く導風部が設けられている。本実施形態においては、導風部は、主送風機本体2から前面開口部43から首後方側に吹出される気流の一部の向きを背中側に偏向させる仕切板70で構成されている。
【0051】
図4に示すように、仕切板70は、前面開口部43に対して間隔を空けて対向して配置されている。図5に示すように、仕切板70は、上端70aから下端70bにかけて左右両側に拡幅され、正面視において略台形状を有している。
【0052】
図4に示すように、仕切板70は、縦壁部71と、取付部72と、一対の側壁部73とを備える。縦壁部71は、前面開口部43に対向し、前面開口部43の下側部分(上側部43aの下半分及び下側部43b)を前側から覆っている。取付部72は、縦壁部71の上端71aから背面に向かって延びて前面グリル45に接続されている。一対の側壁部73は、縦壁部71の左右両端から背面に向かって延びて第1半割部4aの前面に接続されている。
【0053】
縦壁部71は、下端71bが上端71aよりも前側に位置する(前面開口部43から離れる)ように傾斜し、下端71bが上端71aよりも第1半割部4aから離間している。縦壁部71は、第1半割部4aに対して所定の傾斜角θで傾斜している。
【0054】
縦壁部71の傾斜によって、上端71aから下端71bに向かって前面開口部43との隙間が拡がっている。これにより、主送風機本体2によって生成された気流の一部は、前面開口部43を通過した後に、仕切板70の傾斜に沿って上端71aから下端71bに向かって案内される。傾斜角θは、前面開口部43を通過した気流W1を、上端71aから下端71b側に向かってスムーズに案内できる所定の角度(例えば、5度以上)に設定されている。
【0055】
図6に示すように、使用者が携帯送風機1を装着時において、携帯送風機1は、仕切板70の下端(縦壁部71の下端71b)と第1半割部4aの前面の上端とが使用者の首後方に当接するように前側に傾斜した状態となる。傾斜角θは、携帯送風機1を装着した際に、縦壁部71の前面が使用者の首後方の傾斜に概ね沿うように、15度以下に設定されていればよい。
【0056】
図4に示すように、取付部72は、幅方向に延びて、前面グリル45の下部に接続されている。図5に示すように、側壁部73は、正面視で上端から下端に向かって拡がる略三角形状で、第1傾斜辺部73aと、第2傾斜辺部73bと、底辺部73cとを有する。
【0057】
図5に示すように、第1傾斜辺部73aは、縦壁部71の左右両端部からなる。第2傾斜辺部73bは、第1傾斜辺部73aよりも幅方向外側で第1半割部4aに接続されている。底辺部73cは、第1傾斜辺部73aと第2傾斜辺部73bとを繋ぐ。側壁部73は、縦壁部71の左右両端部と第1半割部4aの前面とを連結している。
【0058】
側壁部73によって、前面開口部43と仕切板70との間の隙間が、仕切板70の上端70aから下端70bに向かって幅方向に拡大されている。これにより、主送風機本体2によって生成された気流の一部は、前面開口部43を通過した後に、側壁部73の傾斜に沿って上端70aから下端70bに向かって案内される。図7に示すように、縦壁部71の下端71bと、側壁部73の底辺部73cと、第1半割部4aとの間には、幅方向に延びる導風口74が形成される。
【0059】
図3に示すように、肩掛け部42の先端には、副ケーシング5に向かって延びて、主ケーシング4と副ケーシング5とを接続する接続部6,6がそれぞれ取り付けられている。
【0060】
接続部6は、任意の方向に容易に曲げることができ、かつ、曲げた状態を維持できるものであればよく、例えば、金属製の蛇腹の管状部材と、管状部材を合成樹脂材で被覆したもので形成できる。
【0061】
図2の二点鎖線で示すように、接続部6は、肩掛け部42の先端を起点として、首掛け部の幅方向内側および外側に向かって屈曲させることができる。また、接続部6は、図3の二点鎖線で示すように、上下方向にも屈曲させることができる。また、接続部6は、図2の矢印Rで示すように、前後方向に延びる軸6aを中心に回転させることができる。よって、接続部6の先端に取り付けられた副送風機本体3の向きを任意の方向に調整をすることができる。
【0062】
図3に示すように、接続部6は、略一定の外径を有する管状部材で形成されており、接続部6の外径は、肩掛け部42の前端の滑らかに接続されるように、例えば、肩掛け部42の前端の外径と略同等に設定されている。接続部6の先端には、副ケーシング5が取り付けられている。
【0063】
図1に示すように、副ケーシング5は、副送風機本体3の回転軸心(図3に示す回転軸31a)が延びる方向の一方側(幅方向内側)の面を覆う内側部51と、副送風機本体3の他方側(幅方向外側)の面を覆う外側部52と、副送風機本体3のブレード33の外周を覆う径方向部53とを有する。
【0064】
内側部51は、副送風機本体3の作動時に空気を吹出すための開口51aを有し、外側部52は、副送風機本体3の作動時に空気を吸い込むための開口52aを有する。内側部51及び外側部52の開口51a,52aには、回転するブレード33に髪の毛等が巻き込まれることを防止するためのグリル51b,52bが設けられている。なお、内側部51のグリル51bは、内側部51から吹出される気流を整流するための機能を有していてもよい。
【0065】
径方向部53は、副送風機本体3のブレード33に沿った円筒状に形成されている。本実施形態においては、径方向部53は、内側部51の外径側の端部から幅方向外側に延びるフランジ部51cと、外側部52の外径側の端部から幅方向内側に延びるフランジ部52cとによって構成されている。内側部51、外側部52及び径方向部53によって、副送風機本体3の収納空間が形成されている。
【0066】
径方向部53の周面には、後方に突出すると共に、接続部6に接続される突出部53aが形成されている。本実施形態において径方向部53は、図3に示すように、副送風機本体3のシュラウド34によって形成されている。
【0067】
次に、以上のように構成された携帯送風機1の主送風機本体2及び副送風機本体3を駆動させる場合の作用効果について説明する。
【0068】
携帯送風機1の操作部8を操作することによって、主送風機本体2が駆動されると、図4に示すように、主送風機本体2によって、背面側から前面側に向かって吹き出す第1気流W1が生成される。
【0069】
第1気流W1は、前面開口部43を通過すると共に使用者の首後方に向かって吹き出される。より詳しくは、前面開口部43の上半分部分に向かって吹き出す第1気流W1が、前面グリル45の板状部材45a間の隙間を通過して、使用者の首後方に供給される。
【0070】
第1気流W1のうち、前面開口部43を通過する気流W1は、仕切板70によって下方側に偏向されて第2気流W2となって背中側に供給される。第1気流W1および第2気流W2によって、使用者の体表面の温まった空気を吹き飛ばし、体表面にまだ温められていない新しい空気を供給することができ体表面の温度の低減が図りやすい。また、使用者から出た汗を蒸発させ、その蒸発するときの気化熱により体表面の温度を下げることができる。
【0071】
携帯送風機1は、肩に掛けることで装着できるので、装着時に携帯送風機1を衣服に固定したり導風用のパイプ等を衣服と使用者との間に挿入したりする場合に比べて、手間をかけることなく携帯送風機1を装着できる。
【0072】
携帯送風機1を肩に掛けた状態で、接続部6を肩掛け部42の先端に対して屈曲させたり、接続部6の軸6aに対して回転させたりして、副送風機本体3を顔や首前方等の使用者の正面側に向けることができる。これにより、図6に示すように、副送風機本体3によって形成される第3気流W3が使用者の顔に向けて送風され、首後方及び背中に加えて、使用者の正面側も冷却することができる。
【0073】
主送風機本体2によって生成された気流W1の一部は、前面開口部43を通過した後に前面開口部43に対向した仕切板70の傾斜に沿って上端71aから下端71bに向かって案内されて、仕切板70と前面開口部43との間に形成される隙間から背中側に供給される。
【0074】
第1実施形態において、導風部としての仕切板70の縦壁部71には、図8及び図9に示すように複数の通気孔75を備えていてもよい。通気孔75は、縦壁部71を軸方向(前後方向に)に貫通する貫通穴である。本実施形態において、複数の通気孔75は、千鳥状に並べて配置されている。複数の通気孔75の面積の総和は、例えば、縦壁部71の表面面積の50%を占めるように設定されている。
【0075】
これにより、図9に示すように、主送風機本体2によって生成される第1気流W1が、前面開口部43の前面グリル45の隙間及び仕切板70の通気孔75を介して首後方に供給される。したがって、携帯送風機1が肩部に掛けられて使用される際において、仕切板70によって首後方に供給される気流の流量が仕切板70を設けない場合よりも減少する場合でも、背中側に第2気流W2を導風しつつ、首後方に吹出される第1気流W1の流量の低下を抑制できる。
【0076】
第1実施形態において、導風部としての仕切板70の縦壁部71には、図10及び図11に示すように、複数の通気孔75及び縦壁部71の正面側を覆う冷感布材76が配置されていてもよい。冷感布材76は、図10に示すように、仕切板70全体を覆うように取り付けられている。携帯送風機1を装着した際、図6に示すように仕切板70の正面側が、首後方に対向する対向面71cとなっているので、冷感布材76は対向面71cに貼り付けられている。
【0077】
冷感布材76は、接触冷感機能を有する特殊繊維素材である接触冷感用繊維素材であって、接触冷感用繊維素材は水で濡らした後に絞って振ると気化熱が奪われて温度が下がる性質を有する素材を意味する。
【0078】
これにより、携帯送風機1が肩部に掛けられて使用される際において、通気孔75を通過する第4気流W11により、冷感布材76が含む水分を蒸発させる気化熱で冷感布材76の温度が下がり、冷感布材76を通過する温度が下げられた第4気流W11を首後方に供給できる。また、対向面(縦壁部71の正面側)71cを首後方に当接させて使用する場合には、冷感布材76に当接する首後方の冷感を増大できる。さらに、冷感布材76によって、主送風機本体2によって生成される第1気流W1のうち、通気孔75を通過して首後方に供給される気流の流量が抑えられるので、冷感布材76を配置しない場合に比べて、背中側に案内される第2気流W2の流量を相対的に増加させることができる。
【0079】
図12図14は、本発明の第2実施形態に係る携帯送風機1の要部拡大断面図である。第2実施形態に係る携帯送風機1は、主送風機本体、開口部、及び、導風部が異なることを除き、第1実施形態に係る携帯送風機1と同様であるので、同様の構成については説明を省略する。
【0080】
図12に示すように、主送風機本体9は、電動モータ91の回転軸91aに接続されるハブ92と、ハブ92の外周部に周方向に所定の間隔で複数配置されたブレード93aを有するブレード群93とブレード群93の外周部を取り囲むと共に、ブレード群93の内周部に空気を吸い込む空気吸込み口94a及びブレード群93の外周部から吹出される空気を吹出する空気吹出し口94bを有するファンケース94、を有する多翼遠心送風機(例えば、シロッコファン)で構成されている。
【0081】
ファンケース94は、ブレード群93の外周部を取り囲み、ブレード群93の外周側を覆う円筒状を有する。空気吸込み口94aは、ファンケース94の首後方に向けて開口する開口部からなる。空気吹出し口94bは、ファンケース94の外周部に設けられ、ブレード群93の下端よりも下方でファンケース94の下面側に向けて開口するダクト部からなる。
【0082】
図12及び図13の矢印W21で示すように、主送風機本体9の作動時には、空気吸込み口94aに吸い込まれた第1気流W1は、ブレード群93によってブレード群93の外周側に排出される。排出され気流W21は、図13の矢印W22で示すように主送風機本体9の回転方向に向かってファンケース94の内周面に沿って流れ、空気吹出し口94bから吹出される(矢印W2)。
【0083】
前面開口部43は、円形状に形成され、前面グリル45が前面開口部43の全体に設けられている。前面グリル45は、回転軸心9aに直交すると共に幅方向に延びて前面開口部43の幅方向両端に接続される複数の板状部材45aで形成されている。複数の板状部材45aは、上下方向に所定間隔で並べて配置されている。本実施形態においては、第1半割部4aと前面グリル45とは一体的に形成されている。
【0084】
主送風機本体9は、主送風機本体9の回転軸心9aが概ね前後方向に延びると共に、前面開口部43の中心が、主送風機本体9の回転軸心9aの延長線上に位置するように配置されている。したがって、空気吸込み口94aが前面開口部43に対向して配置されることになり、主送風機本体9を駆動すると、首後方から前面開口部43(正面側から背面側)に向かって吸い吸い込まれる負圧の第1気流W1が形成される。
【0085】
主ケーシング4における収納部41の下側、より詳しくは下面には、収納空間S1を下方に貫通させて、主送風機本体9の空気吹出し口94bから吹出される気流を背中側に向かって吹き出す吹出口47が設けられている。吹出口47は、空気吹出し口94bに対向するように配置され、空気吹出し口94bから吹出される第2気流W2を背中側に案内する導風部として機能する。
【0086】
この構成によれば、主送風機本体9によって首後方から後方に向かって吸い込まれる第1気流W1(負圧の気流)を形成すると共に、吹出口47によって空気吹出し口94bから吹出される第2気流W2を背中側に対して生成することができるので、首後方及び背中の体表面の温度の低下を図りやすい。
【0087】
第2実施形態において、携帯送風機1を装着した際、前面開口部43は首後方に対向する対向領域S2を形成している。図14に示すように、第1半割部4aには、前面開口部43の正面側を覆う冷感布材95が配置されていてもよい。冷感布材95は、前面開口部43全体を覆うように取り付けられている。
【0088】
これにより、携帯送風機1が肩部に掛けられて使用される際において、前面開口部43を通過する第1気流W1により、冷感布材95が含む水分を蒸発させる気化熱で冷感布材95の温度が下がり、冷感布材95をつうかする温度が下げられた第2気流W2を首後方に供給できる。また、対向領域S2を首後方に当接させて使用する場合には、対向領域S2を覆う冷感布材95に当接する首後方の冷感を増大できる。
【0089】
本実施形態においては、主送風機本体2及び副送風機本体3は、軸流ファン及び遠心多翼ファンである構成について説明したがこれに限られるものではない。
【0090】
本実施形態においては、主送風機本体2のシュラウド24が主ケーシング4に別体で設けられる構成について説明したがこれに限られるものではなく、シュラウド24が主ケーシング4と一体的に形成されていてもよい。
【0091】
本実施形態においては、通気孔75が複数設けられている構成について説明したが、通気孔75は1つ以上設けられていてもよい。
【0092】
本実施形態においては、通気孔75全体の面積が縦壁部71の表面積に対して50%の領域に設定される構成について説明したがこれに限られるものではなく、30%以上90%以下に設定されていればよい。
【0093】
本実施形態においては、仕切板70の縦壁部71が第1半割部4aの前面に対して所定の傾斜角θで傾斜している構成について説明したがこれに限られるものではなく、縦壁部71は第1半割部4aの前面に対して平行であってもよい。この場合、縦壁部71の上端から突出する取付部72を背面に向かって延長させて前面グリル45に接続することができる。
【0094】
本実施形態においては、仕切板70が正面視で全体として略台形状を有する構成について説明したがこれに限られるものではなく、仕切板70は正面視で矩形状であってもよい。
【0095】
本実施形態においては、携帯送風機1を装着した状態では、使用者の首後方に仕切板70や前面開口部43が当接することについて説明したがこれに限られるものではなく、仕切板70や前面開口部43を使用者の首後方に当接させずに利用することも可能である。
【0096】
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
【符号の説明】
【0097】
1 携帯送風機
2 主送風機本体
3 副送風機本体
4 主ケーシング
6 接続部
9 主送風機本体
21 電動モータ
21a 回転軸
22 ハブ
23 ブレード
41 収納部
42 肩掛け部
43 前面開口部
43a 上側部
43b 下側部
47 吹出口
70 導風部(仕切板)
75 通気孔
71c 対向面
75 通気孔
76 冷感布材
91 電動モータ
91a 回転軸
92 ハブ
93 ブレード群
93a ブレード
94 ファンケース
94a 空気吸込み口
94b 空気吹出し口
95 冷感布材
S2 対向領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14