(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023031182
(43)【公開日】2023-03-08
(54)【発明の名称】太陽光発電装置管理システム。
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/06 20120101AFI20230301BHJP
H02J 3/38 20060101ALI20230301BHJP
H02J 3/00 20060101ALI20230301BHJP
H02J 3/32 20060101ALI20230301BHJP
G06Q 10/20 20230101ALI20230301BHJP
【FI】
G06Q50/06
H02J3/38 130
H02J3/00 180
H02J3/32
G06Q10/00 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021157255
(22)【出願日】2021-08-24
(71)【出願人】
【識別番号】521419938
【氏名又は名称】株式会社SLA
(72)【発明者】
【氏名】鹿丸 克己
(72)【発明者】
【氏名】宮原 隆和
(72)【発明者】
【氏名】中井 浩治
【テーマコード(参考)】
5G066
5L049
【Fターム(参考)】
5G066HB06
5G066HB09
5G066JA05
5G066JB03
5L049CC06
(57)【要約】 (修正有)
【課題】太陽光発電装置を太陽光発電装置設置保有業者が一般導入施設に無償で設置し、一般導入施設及びユーザーへの給電を運営管理して、一般導入施設に設置した太陽光発電装置を保守管理しながら給電分の電気代をユーザーへ売電することにより、一般導入施設の電気料金が安くなり、太陽光発電装置を使用できるのでCO
2が削減できると共に、BCP対策(自然災害時の対策)が行える太陽光発電装置管理システムを提供する。
【解決手段】太陽光発電装置を設置する一般導入施設Aと、該施設から配電されるユーザーBと、太陽光発電装置を一般導入施設に無償で設置して、一般導入施設及びそのユーザーに給電する太陽光発電装置設置保有業者Xとからなる太陽光発電装置配給システムであって、太陽光発電装置設置保有業者が一般導入施設及びユーザーへの給電を運営管理する手段X1と、一般導入施設に設置した太陽光発電装置を保守管理する手段Zと、を有する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
太陽光発電装置を設置する一般導入施設と、該一般導入施設から配電されるユーザーと、該太陽光発電装置を一般導入施設に無償で設置して一般導入施設及びそのユーザーに給電する太陽光発電装置設置保有業者とからなり、該太陽光発電装置設置保有業者が一般導入施設及びユーザーへの給電を運営管理する手段と、一般導入施設に設置した太陽光発電装置を保守管理する手段とを有する太陽光発電装置管理システム。
【請求項2】
前記一般導入施設に、夜間や災害時において電力を活用する為の蓄電池や必要な設備を有し、該蓄電池や必要な設備は太陽光発電装置設置保有業者が管理する手段と、前記太陽発電装置の充電容量が不足した場合に太陽光発電装置設置保有業者が電力を補填する手段とからなる前記請求項1記載の太陽光発電装置管理システム。
【請求項3】
前記太陽光発電装置が一般導入施設の未使用・その他プールに設置するようにした請求項1及び請求項2記載の太陽光発電装置管理システム。
【請求項4】
前記未使用プールが養殖場であり、未使用プールに設置した太陽光発電装置をプール設備及び養殖管理装置の電力に使用するようにした請求項3記載の太陽光発電装置管理システム。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、太陽光発電装置を太陽光発電装置設置保有業者が一般導入施設に無償で設置し、一般導入施設及びユーザーへの給電を運営管理して、一般導入施設に設置した太陽光発電装置を保守管理しながら給電した料金を徴収することにより、一般導入施設は電気料金が安くなり、太陽光発電装置を使用できるのでCO2が削減できると共に、BCP対策(自然災害時の対策)が行えるようにした太陽光発電装置管理システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、住宅用や事業用の太陽光発電システムは、太陽光エネルギーを受けて太陽電池が発電した直流電力を、パワーコンディショナーにより電力会社と同じ交流電力に変換し、家庭内のさまざまな家電製品に電気を供給するようにしている。一般の系統連系方式の太陽光発電システムでは電力会社の配電線とつながっているので、発電電力が消費電力を上回った場合は、電力会社へ逆に送電(逆潮流)して電気を買い取ってもらい、反対に、曇りや雨の日など発電した電力では足りない時や夜間などは、従来通り電力会社の電気を使うようにしている。
【0003】
一方、老朽化等により使用しなくなっている公共・民間プールが多数存在しているが、改修費用が高く再利用が出来ないことや不使用プールの埋め戻し等には高額な費用がかかることが多い。プールの利用者が少なく赤字経営となるケースが多く、プールが閉鎖され、そのまま放置されていることとなっている。このようなことからこの未使用プールを何とか活用する手立てがないか問われている。
【従来技術】
【0004】
特許文献1(特開2015―012027号公報)は、「水面に浮かぶ複数の線材1の夫々の両端部を、水泳用プールの向かい合う壁面に夫々着脱自在に取り付け、前記向かい合う壁面に架け渡された状態にある線材1の間に太陽光発電パネル2を配置する。そして、太陽光発電パネル2を支持する脚部3を線材1に取り付ける。水泳用プールの向かい合う壁面に架け渡された状態にある線材1に、太陽光発電パネル2を支持する脚部3を取り付けるのみで設置できる。また、その脚部3を線材1から取り外すのみで撤去できる」が記載されており、「水泳用プールに対して、太陽光発電パネルの設置及び撤去を容易に行うことができる太陽光発電パネル設置構造を提供する」旨説明されている。
【0005】
しかしながら、特許文献1には、本発明の「太陽光発電装置を設置する一般導入施設と、該一般導入施設から配電されるユーザーと、該太陽光発電装置を一般導入施設に無償で設置して一般導入施設及びそのユーザーに給電する太陽光電装置設置保有業者とからなり、該太陽光発電装置設置保有業者が一般導入施設及びユーザーへの給電を運営管理する手段と、一般導入施設に設置した太陽光発電装置を保守管理する手段とを有する太陽光発電装置管理システム、及び太陽光発電装置が一般導入施設の未使用プールに設置し、前記未使用プールが養殖場であり、未使用プールに設置した太陽光発電装置をプール設備及び養殖管理装置の電力に使用する」旨については一切記載されていない。
【0006】
また、特許文献2(特開2016―113123号公報)は、「太陽電池パネルを有し水面に浮く発電フロート11aを備えた水上設置太陽光発電装置11を、水上設置太陽光発電装置11からのびる索条62と、この索条62が接続され水底に設置されるアンカー63で構成される係留装置12で係留する。アンカー63は、水底13に載置される移動体64と、この移動体64をその移動を許容しつつ水底13に保持する保持体65で構成し、移動体64には、その底面よりも斜め下に向けて延びる食い込み部66を形成する。アンカー63の設置に際しては、食い込み部66を先頭にして移動体64が移動するようにする。水上設置太陽光発電装置11の設置により索条62で移動体64を牽引して、移動体64の食い込み部66を水底13に食い込ませて、強固な固定状態を容易に得る」が記載されており、「水上に設置される太陽光発電装置において、風や波の影響で設置状態が容易に損なわれないようにすることが簡単に行えるようにする」旨説明されている。
【0007】
しかしながら、特許文献2には、本発明の「太陽光発電装置を設置する一般導入施設と、該一般導入施設から配電されるユーザーと、該太陽光発電装置を一般導入施設に無償で設置して一般導入施設及びそのユーザーに給電する太陽光電装置設置保有業者とからなり、該太陽光発電装置設置保有業者が一般導入施設及びユーザーへの給電を運営管理する手段と、一般導入施設に設置した太陽光発電装置を保守管理する手段とを有する太陽光発電装置管理システム、及び太陽光発電装置が一般導入施設の未使用プールに設置し、前記未使用プールが養殖場であり、未使用プールに設置した太陽光発電装置をプール設備及び養殖管理装置の電力に使用する」旨については一切記載されていない。
【0008】
また、特許文献3(特開2016―007874号公報)は、「浮体式太陽光発電システム1が、係留索25によって水底に係留された係留ブイ22と、係留ブイ22に対し回転可能となるように当該係留ブイ22に係留されて水面に浮かぶ浮島51と、浮島51の周囲の水面に並べられて互いに結合された複数の浮体式太陽電池パネル11と、浮島51と複数の浮体式太陽電池パネル11とを連結する連結索53とを備える。この浮体式太陽光発電システム1は、望ましくは、浮島51を回転させるための推進力を発生させる推進装置30や、送電ケーブル3と複数の浮体式太陽電池パネル11からの電力線とを接続するスイベルジョイント24を更に備える。」が記載されており、「水深の深い海洋にも設置することが可能であって、発電効率の向上を実現可能な浮体式太陽光発電システムを提供する」旨説明されている。
【0009】
しかしながら、特許文献3には、本発明の「太陽光発電装置を設置する一般導入施設と、該一般導入施設から配電されるユーザーと、該太陽光発電装置を一般導入施設に無償で設置して一般導入施設及びそのユーザーに給電する太陽光電装置設置保有業者とからなり、該太陽光発電装置設置保有業者が一般導入施設及びユーザーへの給電を運営管理する手段と、一般導入施設に設置した太陽光発電装置を保守管理する手段とを有する太陽光発電装置管理システム、及び太陽光発電装置が一般導入施設の未使用プールに設置し、前記未使用プールが養殖場であり、未使用プールに設置した太陽光発電装置をプール設備及び養殖管理装置の電力に使用する」旨については一切記載されていない。
【0010】
また、特許文献4(特開2009-202038号公報)には、「本発明の装置は、水面と水底を連通させた筒状構造内の水面の水を、太陽電池等で駆動する揚水ポンプにより吸引し、底層の水と循環攪拌混合する。また導水構造の断面積を大きくし、揚水ポンプの揚水能力より多い導水量が可能な大きさとし、底層と表層の水の急激な攪拌を無くし、また緩やかな導水で底層の異物を吸引してポンプ、吐出口などが詰まってしまうことが無い、加えて貯水槽内部に濾剤を敷き、底層水を濾過し、有機物などを分解浄化する。さらに、水が吐出される際エジェクター式の微細気泡により大気を吸引、微細気泡として混合吐出することにより、閉鎖水域全体の水質浄化を自然エネルギーのみで行うものである」が記載されており、「湖水、ダム湖、湾など閉鎖性の強い水域の水質を改善するため、底層の水をくみ上げ表層に放流しまた底層に微細気泡のエアーを送り込んで酸素不足を解消する」旨記載されている。
【0011】
しかしながら、特許文献4には、本発明の「太陽光発電装置を設置する一般導入施設と、該一般導入施設から配電されるユーザーと、該太陽光発電装置を一般導入施設に無償で設置して一般導入施設及びそのユーザーに給電する太陽光電装置設置保有業者とからなり、該太陽光発電装置設置保有業者が一般導入施設及びユーザーへの給電を運営管理する手段と、一般導入施設に設置した太陽光発電装置を保守管理する手段とを有する太陽光発電装置管理システム、及び太陽光発電装置が一般導入施設の未使用プールに設置し、前記未使用プールが養殖場であり、未使用プールに設置した太陽光発電装置をプール設備及び養殖管理装置の電力に使用する」旨については一切記載されていない。
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
太陽光電装置設置保有業者が太陽光発電装置を一般導入施設に無償で設置して、一般導入施設及びそのユーザーへの配電を運営管理して、一般導入施設に設置した太陽光発電装置を保守管理することにより、一般導入施設は太陽光発電装置購入費用を必要とせず、極めて電気料金が安くなり、CO2が削減できると共に、BCP対策(自然災害時の対策)を行うことができる太陽光発電装置管理システムを提供することを課題とする。
【課題を解決する手段】
【0013】
請求項1の発明は、太陽光発電装置を設置する一般導入施設と、該一般導入施設から配電されるユーザーと、該太陽光発電装置を一般導入施設に無償で設置して一般導入施設及びそのユーザーに給電する太陽光発電装置設置保有業者とからなり、該太陽光発電装置設置保有業者が一般導入施設及びユーザーへの給電を運営管理する手段と、一般導入施設に設置した太陽光発電装置を保守管理する手段とを有する太陽光発電装置管理システムを提供するものである。
【0014】
この発明においては、太陽光発電装置設置保有業者が太陽光発電装置を一般導入施設に無償で設置し、前記一般導入施設及びユーザーへの配電を運営管理する手段と、一般導入施設に設置した太陽光発電装置を保守管理する手段とを有するため、一般導入施設は電気料金が安くなり、太陽光発電装置を使用できるのでCO2が削減できると共に、BCP対策(自然災害時の対策)を行う一方、太陽光発電装置設置保有業者は一般導入施設及びユーザーからの電気使用料により、太陽光発電装置購入設置費用に充当することが出来る。
【0015】
請求項2の発明は、前記一般導入施設に、夜間や災害時において電力を活用する為の蓄電池や必要な設備を有し、該蓄電池や必要な設備は太陽光発電装置設置保有業者が管理する手段と、前記太陽発電装置の充電容量が不足した場合に太陽光発電装置設置保有業者が電力を補填する手段とからなる前記請求項1記載の太陽光発電装置管理システムを提供するものである。
【0016】
この発明においては、夜間や長期災害時において太陽光発電装置が充分充電されなかった場合に、蓄電装置に充電しておき、一般導入施設の必要な設備、例えば照明器具やEV車等に電力を使用することができる。
【0017】
請求項3の発明は、前記太陽光発電装置が一般導入施設の未使用プールに設置するようにした請求項1及び2記載の太陽光発電装置管理システムを提供するものである。
【0018】
この発明においては、未使用のプールに太陽光発電装置管理システムを活かすことが出来、プールの一部を使用する場合は、プールの給排水ポンプ、プールの汚れ検知装置、プールの浄化装置、夜間の照明等のプール関連施設の電力を補うことが出来る。
【0019】
請求項4の発明は、前記未使用プールが養殖場であり、未使用プールに設置した太陽光発電装置をプール設備及び養殖管理装置の電力に使用するようにした請求項3記載の太陽光発電装置管理システムを提供するものである。
【0020】
この発明においては、太陽光発電装置管理システムを配置した未使用プーを養殖場にも利用することができ、未使用プールに設置した太陽光発電装置を養殖管理装置の電力にも使用することができる。
【0021】
【特許文献1】特開2015―012027号公報
【特許文献2】特開2016―113123号公報
【特許文献3】特開2016―007874号公報
【特許文献4】特開2009-202038号公報
【本発明の実施例】
【0022】
_本発明の一実施例を図面に基づき説明する。[
図1]は、太陽光発電装置配給システムのブロック説明図であり、太陽光パネル1A・・・及びパワーコンディショナー1a(太陽光パネルが発電した直流電流を最大限引き出すように制御するとともに交流電力に変換する装置)等を有する太陽光発電装置1を設置する一般導入施設Aと、該一般導入施設Aから配電されるユーザーBと、該太陽光発電装置1を一般導入施設Aに無償で設置して一般導入施設A及びそのユーザーBに給電する太陽光発電装置設置保有業者Xとからなり、該太陽光発電装置設置保有業者Xが一般導入施設A及びユーザーBへの給電を運営管理する手段X1と、一般導入施設Aに設置した太陽光発電装置1を保守管理する手段Zとを有する太陽光発電装置管理システムである。太陽光発電装置設置保有業者Xは徴収する電気料で設備費回収と利益を得ることができる。尚、太陽光でまかなえない電力は従来通りの電力会社より供給される。
【0023】
太陽光発電装置設置保有業者Xが一般導入施設A及びユーザーBへの給電を運営管理する手段X1は、少なくとも一般導入施設A及びユーザーBの電気使用量を保存する手段X2と、一般導入施設A及びユーザーBの電気量使用量から電気料金を算出する手段X3と、これら算出された電気料金を一般導入施設A及びユーザーBへ送信する電気料金送信手段X4とを有する。
【0024】
一般導入施設Aに設置した太陽光発電装置1を保守管理する手段Zは、少なくとも、▲1▼各回路の内部に異常な抵抗や電圧値低下のあるモジュールが無いか検査するストリング電圧抵抗値測定の異常を検知する手段と、▲2▼各回路ごとにパネル破損やケーブルの劣化等による漏電が無いか検査する絶縁抵抗値測定手段と、パワーコンディショナー1aの異常を検出する手段からなり、これらを太陽光発電装置設置保有業者Xから遠隔監視システムによって行うものである。これにより、一般導入施設A及びユーザーBへ配電する各設備のメンテナンスを確実に行うことで、発電装置の不具合を未然に防ぎ、あるいは早期発見に繋がり、発電性能を長く維持し、高い稼働率を得ることができる。
【0025】
また、前記一般導入施設Aに、夜間や災害時において電力を活用する為の蓄電池1bを設け、該蓄電池1bは一般導入施設Aに必要な施設である例えば照明器具1cやEV車充電装置1dに接続されている。該蓄電池1b及び照明器具1c並びにEV車充電装置1dは太陽光発電装置設置保有業者Xが管理し、前記太陽発電装置の充電容量が不足した場合に太陽光発電装置設置保有業者Xが電力を補填するようにしている。当然、この管理料は太陽光発電装置設置保有業者Xの一般導入施設A及びユーザーBに対する電気料金に含まれる。
【0026】
また、[
図2]は、太陽光発電装置パネル1A・・を、例えば小中高学校の未使用プールCに設置し養殖場Dに利用した説明図であり、前記太陽光発電パネル1A・・・は一般導入施設Aの未使用プールCに設置するようにしている。そして、太陽光発電装置1をプールCの例えば給排水設備C1及び養殖管理装置D1の電力に使用するようにしている。 これにより、未使用のプールに該太陽光発電装置管理システムを活かすことが出来、プールの一部を使用する場合は、プールの給排水ポンプ、プールの汚れ検知装置、プールの浄化装置、夜間の照明等のプール関連施設E等の電力を補うことが出来る。前記一般導入施設Aの蓄電池1bは該プール関連施設Eにも接続されている。
【0027】
このように、この太陽光発電装置管理システムを配置した未使用プーを養殖管理装置Dに利用することにより、未使用プールに設置した太陽光発電装置を養殖管理装置D1びプール関連施設Eの電力にも使用することができる。プールCの養殖管理装置D1びプール関連施設Eは太陽光発電装置設置保有業者X又は別途業者からのネット管理で行うことができる。
【0028】
また、太陽光発電装置設置保有業者X又は別途業者に依頼して、該太陽光発電システムのユーザー開拓業務を設け、各関連業者同士の情報交換、設置設計と部材の販売並びに設置工事指導情報等もネットを介して行うことができる。周辺の配電供給者への請求書・苦情等の情報管理は携帯電話で情報交換する手段、太陽光発電装置設置保有業者Xから一般導入施設A及びユーザーBの電気使用料の請求金額を送信すると手段と、発電装置利用者が施工会社の銀行口座に請求金額を振り込んだ送金通知を太陽光発電装置設置保有業者Xへ送信する手段をも設けることができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明においては、モニタリング施設が太陽光発電装置を一般導入施設に無償で設置し、前記一般導入施設及びユーザーへの配電を運営管理する手段と、一般導入施設に設置した太陽光発電装置を保守管理する手段とを有するため、一般導入施設は電気料金が安くなり、太陽光発電装置を使用できるのでCO2が削減できると共に、BCP対策(自然災害時の対策)を行う一方、モニタリング施設は一般導入施設及びユーザーからの電気使用料により、太陽光発電装置購入設置費用に充当することが出来る。
【0030】
また本発明においては、夜間や長期災害時において太陽光発電装置が充分充電されなかった場合に、蓄電装置に充電しておき、一般導入施設の必要な設備、例えば照明器具やEV車等に電力を使用することができる。
【0031】
また、本発明においては、未使用のプールに太陽光発電装置管理システムを活かすことが出来、プールの一部を使用する場合は、プールの給排水ポンプ、プールの汚れ検知装置、プールの浄化装置、夜間の照明等のプール関連施設の電力を補うことが出来る。
【0032】
さらに、本発明においては、太陽光発電装置管理システムを配置した未使用プーを養殖場にも利用することができ、未使用プールに設置した太陽光発電装置を養殖管理装置の電力にも使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】 太陽光発電装置配給システムのブロック説明図
【
図2】 太陽光発電装置パネルを未使用プールに設置し養殖場とした説明図
【符号の説明】
A 一般導入施設
B ユーザー
C1 給排水設備
D 養殖場
D1 養殖管理装置
E プール関連施設
X 太陽光発電設置保有業者
X1 運営管理する手段
X2 電気使用量を保存する手段
X3 電気料金算出する手段
X4 電気料金送信手段
Z 保守管理手段
1 太陽光発電装置
1A 太陽光パネル
1a パワーコンディショナー
1b 蓄電池
1c 照明器具
1d EV車充電装置