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▶ ケースメド エンジニアリング,エルエルシーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023031317
(43)【公開日】2023-03-08
(54)【発明の名称】手持ち式の塗布器
(51)【国際特許分類】
   A46B 5/04 20060101AFI20230301BHJP
   A61M 35/00 20060101ALI20230301BHJP
   A45D 33/36 20060101ALI20230301BHJP
   A45D 34/04 20060101ALI20230301BHJP
【FI】
A46B5/04
A61M35/00 Z
A45D33/36 A
A45D34/04 535Z
【審査請求】有
【請求項の数】21
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022170134
(22)【出願日】2022-10-24
(62)【分割の表示】P 2020546279の分割
【原出願日】2018-02-01
(31)【優先権主張番号】62/590,606
(32)【優先日】2017-11-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(71)【出願人】
【識別番号】520183379
【氏名又は名称】ケースメド エンジニアリング,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110002310
【氏名又は名称】弁理士法人あい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】サマングーイー,ケイシー
(57)【要約】
【課題】手持ち式の塗布器を提供する。
【解決手段】手持ち式の塗布器1が、第1の貯留槽18と、第1の貯留槽18に隣接する第1の塗布器層14と、指受け入れ空間20を備える。第1の貯留槽18は、第1の塗布器層14に隣接する第1の貯留槽アクセス層22と、第1の裏層24とを含む。第1の貯留槽アクセス層22および第1の裏層24は、第1の充填空間26を形成する。第1の貯留槽アクセス層22は、第1の閉状態と第2の開状態との間で変形可能であって適切な圧力が加えられることにより裂けるように構成された第1の複数の細孔38を含む。第1の複数の細孔38が第2の開状態にあるときに、第1の充填空間26と第1の塗布器層14との間で、流体連通が可能になる。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
当該塗布器内に貯蔵した充填材料を分配するための手持ち式の塗布器であって、
(a)第1の貯留槽と、
(b)前記第1の貯留槽に隣接する第1の塗布器層と、を備え、
前記第1の貯留槽は、前記第1の塗布器層に隣接する第1の貯留槽アクセス層と、前記第1の貯留槽アクセス層と反対側の第1の裏層とを備えており、前記第1の貯留槽アクセス層および前記第1の裏層は、第1の充填空間を形成しており、
前記第1の貯留槽アクセス層は、第1の閉状態と第2の開状態との間で変形可能であって適切な圧力が加えられることにより裂けるように構成された第1の複数の細孔を備え、且つ、前記第1の複数の細孔が前記第2の開状態にあるときに、前記第1の貯留槽の前記第1の充填空間と前記第1の塗布器層との間で、流体連通を可能にするよう構成されており、
(c)指受け入れ空間を備える、塗布器。
【請求項2】
前記第1の貯留槽の前記第1の充填空間は、第1の仕切りによって分離された、第1の量の第1の充填材料を貯蔵するように構成された第1の分室および第2の量の第2の充填材料を貯蔵するように構成された第2の分室を備えており、前記第1の複数の細孔は、前記第1の貯留槽アクセス層にあって前記第1の分室に重なっている第2の複数の細孔と、前記第1の貯留槽アクセス層にあって前記第2の分室に重なっている第3の複数の細孔と、を含み、前記第2および前記第3の複数の細孔は、前記第1の開状態と前記第2の閉状態との間で変形可能であって適切な圧力が加えられることにより裂けるように構成された請求項1に記載の塗布器。
【請求項3】
前記第1および前記第2の充填材料のそれぞれは、液体、クリーム、磨き剤、薬剤、医薬および軟膏からなる群から選ばれる、請求項2に記載の塗布器。
【請求項4】
前記指受け入れ空間は、前記第1の貯留槽に隣接している、請求項1に記載の塗布器。
【請求項5】
前記指受け入れ空間は、前記第1の貯留槽の前記第1の裏層に貼着されたフィルム層により形成されている、請求項4に記載の塗布器。
【請求項6】
前記第1の塗布器層は、スポンジ、布および発泡体からなる群から選ばれる、請求項1に記載の塗布器。
【請求項7】
(d)第2の貯留槽と、
(e)前記第2の貯留槽に隣接する第2の塗布器層をさらに備え、
前記第2の貯留槽は、前記第2の塗布器層に隣接する第2の貯留槽アクセス層、および、前記第2の貯留槽アクセス層と反対側の第2の裏層を備え、前記第2の貯留槽アクセス層および第2の裏層は、第2の充填空間を形成しており、
前記第2の貯留槽アクセス層は、前記第1の閉状態と前記第2の開状態との間で変形可能であって適切な圧力が加えられることにより裂けるように構成された第2の複数の細孔を備え、且つ、前記第2の複数の細孔が開状態にあるときに、前記第2の貯留槽の前記第2の充填空間と前記第2の塗布器層との間で、流体連通を可能にするよう構成されている、請求項1に記載の塗布器。
【請求項8】
前記第1の貯留槽の前記第1の充填空間は、第1の仕切りによって分離された第1の分室および第2の分室であって第1の量の第1の充填材料を貯蔵するように構成された第1の分室および第2の量の第2の充填材料を貯蔵するように構成された第2の分室を備えており、前記第1の複数の細孔は、前記第1の貯留槽アクセス層にあって前記第1の分室と重なっている第3の複数の細孔と、前記第1の貯留槽アクセス層にあって前記第2の分室と重なっている第4の複数の細孔とを含み、前記第3および第4の複数の細孔のそれぞれは、前記第1の閉状態と前記第2の開状態との間で変形可能であって適切な圧力が加えられることにより裂けるように構成されており、
前記第2の貯留槽の前記第2の充填空間は、第2の仕切りにより分離された第3および第4の分室を備えており、前記第2の複数の細孔は、前記第2の貯留槽アクセス層にあって前記第3の分室と重なっている第5の複数の細孔と、前記第2の貯留槽アクセス層にあって前記第4の分室と重なっている第6の複数の細孔とを含み、前記第5および第6の複数の細孔のそれぞれは、前記第1の閉状態と前記第2の開状態との間で変形可能であって適切な圧力が加えられることにより裂けるように構成されている、請求項7に記載の塗布器。
【請求項9】
前記第1の貯留槽は、前記第2の貯留槽に隣接しており、前記指受け入れ空間は、前記第1の貯留槽と前記第2の貯留槽との間に形成されている、請求項8に記載の塗布器。
【請求項10】
前記第1の塗布器層は、スポンジ、布および発泡体からなる群から選ばれ、前記第2の塗布器層は、スポンジ、布および発泡体からなる群から選ばれ、前記第2の塗布器層は、スポンジ、布および発泡体からなる群から選ばれる、請求項8に記載の塗布器。
【請求項11】
第1および第2の対向する側縁、丸みを付けた下縁および丸みを付けた上縁により区画される外周縁をさらに備える、請求項1に記載の塗布器。
【請求項12】
前記丸みを付けた上縁は、前記丸みを付けた下縁と同じであるか、または、前記丸みを付けた上縁は、前記丸みを付けた下縁と異なっている、請求項11に記載の塗布器。
【請求項13】
前記第1の塗布器層は第1の塗布器表面を備えており、前記第1の塗布器表面は外部に向いており、当該塗布器は、前記第1の塗布器表面に解除可能に貼着された保護被覆をさらに備えている、請求項1に記載の塗布器。
【請求項14】
当該塗布器内に貯蔵した充填材料を分配するための手持ち式の塗布器であって、
(a)第1の貯留槽と、
(b)前記第1の貯留槽に隣接する第1の塗布器層と、を備え、
前記第1の貯留槽は、前記第1の塗布器層に隣接する第1の貯留槽アクセス層と、前記第1の貯留槽アクセス層と反対側の第1の裏層とを備えており、前記第1の貯留槽アクセス層は、前記第1の裏層に対して封止されて第1の充填空間を形成しており、
前記第1の充填空間は、第1の仕切りによって分離された第1の分割および第2の分室を含み、
前記第1の貯留層アクセス層にあって前記第1の分室と重なっている第1のポートと、前記第1の貯留槽アクセス層にあって前記第2の分室と重なっている第2のポートとを備えており、
前記第1の貯留槽アクセス層に解除可能に貼着され、且つ、前記第1のポートおよび前記第2のポートと重なっている少なくとも1つのつまみを備えており、
(c)指受け入れ空間を備える、手持ち式の塗布器。
【請求項15】
前記少なくとも1つのつまみは、前記第1の貯留槽アクセス層に解除可能に貼着され、且つ、前記第1のポートと重なっている第1のつまみと、前記第1の貯留槽アクセス層に解除可能に貼着され、且つ前記第2のポートと重なっている第2のつまみと、を含む、請求項14に記載の手持ち式の塗布器。
【請求項16】
前記少なくとも1つのつまみは、つまみ延長部と、折り返し部により分離される折り重ね部とを備えており、前記折り重ね部は、前記第1の貯留槽アクセス層に解除可能に貼着され且つ前記第1のポートに重なっており、前記つまみ延長部をつまみ除去方向に引くことにより、前記つまみは折り返し部において広げられ真っ直ぐにされ、
前記第1および第2のポートを露出させるときに前記少なくとも1つのつまみを広げるようにすることで、前記第1の貯留槽アクセス層の不必要な引っ張りや歪みを妨げるようにされている、請求項14に記載の手持ち式の塗布器。
【請求項17】
前記第1のつまみは、第1のつまみ延長部と、第1の折り返し部により分離される第1の折り重ね部とを備えており、前記第1の折り重ね部は、前記第1の貯留槽アクセス層に解除可能に貼着され且つ前記第1のポートに重なっており、前記第1のつまみ延長部をつまみ除去方向に引くことにより、前記第1のつまみは第1の折り返し部において広げられ真っ直ぐにされ、
前記第2のつまみは、第2のつまみ延長部と、第2の折り返し部により分離される第2の折り重ね部とを備えており、前記第2の折り重ね部は、前記第2の貯留槽アクセス層に解除可能に貼着され且つ前記第2のポートに重なっており、前記第2のつまみ延長部をつまみ除去方向に引くことにより、前記第2のつまみは前記第2の折り返し部において広げられ真っ直ぐにされ、
前記第1のポートを露出させるときに前記第1のつまみを広げるようにすることで、前記第1の貯留槽アクセス層の不必要な引っ張りや歪みを妨げるようにされており、且つ、前記第2のポートを露出させるときに前記第2のつまみを広げるようにすることで、前記第1の貯留槽アクセス層の不必要な引っ張りや歪みを妨げるようにされている、請求項15に記載の手持ち式の塗布器。
【請求項18】
当該塗布器内に貯蔵した充填材料を分配するための手持ち式の塗布器であって、
第1の貯留槽および第2の貯留槽と、
前記第1の貯留槽に隣接する第1の塗布器層および前記第2の貯留槽に隣接する第2の塗布器層と、を備え、
前記第1の貯留槽は、前記第1の塗布器層に隣接する第1の貯留槽アクセス層と、前記第1の貯留槽アクセス層と反対側の第1の裏層とを備えており、前記第1の貯留槽アクセス層は、前記第1の裏層に対して封止されて第1の充填空間を形成しており、
前記第2の貯留槽は、前記第2の塗布器層に隣接する第2の貯留槽アクセス層と、前記第2の貯留槽アクセス層と反対側の第2の裏層とを備えており、前記第2の貯留槽アクセス層は、前記第2の裏層に対して封止されて第2の充填空間を形成しており、
前記第1および第2の裏層は、互いに連結されて互いの間に指受入空間を形成しており、
前記第1の充填空間は、第1の仕切りによって分離された第1の分室および第2の分室を含み、前記第2の充填空間は、第2の仕切りによって分離された第3の分室および第4の分室を含み、
前記第1の貯留層アクセス層にあって前記第1の分室と重なっている第1のポートと、前記第1の貯留槽アクセス層にあって前記第2の分室と重なっている第2のポートと、前記第2の貯留層アクセス層にあって前記第3の分室と重なっている第3のポートと、前記第2の貯留槽アクセス層にあって前記第4の分室と重なっている第4のポートとを備えており、
前記第1の貯留槽アクセス層に解除可能に貼着され、且つ、前記第1および第2のポートと重なっている少なくとも1つの第1のつまみと、前記第2の貯留槽アクセス層に解除可能に貼着され、且つ、前記第3および第4のポートと重なっている少なくとも1つの第2のつまみと、を備えている、手持ち式の塗布器。
【請求項19】
前記少なくとも1つの第1のつまみは、前記第1の貯留槽アクセス層に解除可能に貼着され且つ前記第1のポートと重なっている第1のつまみと、前記第1の貯留槽アクセス層に解除可能に貼着され且つ前記第2のポートと重なっている第2のつまみと、を含み、前記少なくとも1つの第2のつまみは、前記第2の貯留槽アクセス層に解除可能に貼着され且つ前記第3のポートと重なっている第3のつまみと、前記第2の貯留槽アクセス層に解除可能に貼着され且つ前記第4のポートと重なっている第4のつまみと、を含む、請求項18に記載の手持ち式の塗布器。
【請求項20】
前記少なくとも1つの第1のつまみは、第1のつまみ延長部と、第1の折り返し部により分離される第1の折り重ね部とを備えており、前記第1の折り重ね部は、前記第1の貯留槽アクセス層に解除可能に貼着され且つ前記第1および第2のポートに重なっており、前記第1のつまみ延長部をつまみ除去方向に引くことにより、前記少なくとも1つの第1のつまみは前記第1の折り返し部において広げられ真っ直ぐにされ、
前記少なくとも1つの第2のつまみは、第2のつまみ延長部と、第2の折り返し部により分離される第2の折り重ね部とを備えており、前記第2の折り重ね部は、前記第2の貯留槽アクセス層に解除可能に貼着され且つ前記第3および第4のポートに重なっており、前記第2のつまみ延長部をつまみ除去方向に引くことにより、前記少なくとも1つの第2のつまみは前記第2の折り返し部において広げられ真っ直ぐにされ、
前記第1および第2のポートを露出させるときに前記少なくとも1つの第1のつまみを広げるようにすることで、前記第1の貯留槽アクセス層の不必要な引っ張りや歪みを妨げるようにされており、且つ、前記第3および第4のポートを露出させるときに前記少なくとも1つの第2のつまみを広げるようにすることで、前記第2の貯留槽アクセス層の不必要な引っ張りや歪みを妨げるようにされている、請求項18に記載の手持ち式の塗布器。
【請求項21】
前記第1のつまみは、第1のつまみ延長部と、第1の折り返し部により分離される第1の折り重ね部とを備えており、前記第1の折り重ね部は、前記第1の貯留槽アクセス層に解除可能に貼着され且つ前記第1のポートに重なっており、前記第1のつまみ延長部をつまみ除去方向に引くことにより、前記第1のつまみは前記第1の折り返し部において広げられ真っ直ぐにされ、
前記第2のつまみは、第2のつまみ延長部と、第2の折り返し部により分離される第2の折り重ね部とを備えており、前記第2の折り重ね部は、前記第1の貯留槽アクセス層に解除可能に貼着され且つ前記第2のポートに重なっており、前記第2のつまみ延長部をつまみ除去方向に引くことにより、前記第2のつまみは前記第2の折り返し部において広げられ真っ直ぐにされ、
前記第3のつまみは、第3のつまみ延長部と、第3の折り返し部により分離される第3の折り重ね部とを備えており、前記第3の折り重ね部は、前記第2の貯留槽アクセス層に解除可能に貼着され且つ前記第3のアクセス孔に重なっており、前記第3のつまみ延長部をつまみ除去方向に引くことにより、前記第3のつまみは前記第3の折り返し部において広げられ真っ直ぐにされ、
前記第4のつまみは、第4のつまみ延長部と、第4の折り返し部により分離される第4の折り重ね部とを備えており、前記第4の折り重ね部は、前記第2の貯留槽アクセス層に解除可能に貼着され且つ前記第4のポートに重なっており、前記第4のつまみ延長部をつまみ除去方向に引くことにより、前記第4のつまみは前記第4の折り返し部において広げられ真っ直ぐにされ、
前記第1のポートを露出させるときに前記第1のつまみを広げるようにするか、または前記第2のポートを露出させるときに前記第2のつまみを広げるようにすることで、前記第1の貯留槽アクセス層の不必要な引っ張りや歪みを妨げるようにされており、且つ、前記第3のポートを露出させるときに前記第3のつまみを広げるようにするか、または前記第4のポートを露出させるときに前記第4のつまみを広げるようにすることで、前記第2の貯留槽アクセス層の不必要な引っ張りや歪みを妨げるようにされている、請求項19に記載の手持ち式の塗布器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の塗布器は、手持ち式の液体およびクリーム塗布器の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
クリーム、磨き剤、剥離剤、忌避剤または薬剤の塗布には通常、ユーザが、容器から綿玉又は綿棒に物質を付け、または、物質を、それが塗布されようとする表面に直接付けることが必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そうすることで、あまりに多くの物質が表面に、或いは綿玉又は綿棒に付けられる結果になる場合がある。さらに、ユーザによるそのような直接の接触により、物質がユーザの皮膚または他の器官に接触したときに、物質の汚染または副作用につながる場合がある。起こり得る汚染および副作用を除去できる装置が、そのような物質の塗布に際して有効であろう。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、中に貯蔵した液体またはクリームの性質の充填材料を分配するための手持ち式の塗布器であって、当該塗布器は、第1の量の前記充填材料を貯蔵するよう構成された第1の貯留槽と、前記第1の貯留槽に隣接し、かつ、前記第1の貯留槽から前記第1の量の充填材料を分配するよう構成された、第1の塗布器層と、指受け入れ空間と、を備えている。前記第1の貯留槽は、前記第1の塗布器表面に隣接する貯留槽アクセス層と、前記貯留槽アクセス層と反対側の裏層とを備えている。前記貯留槽アクセス層および裏層は、前記充填材料を受け入れるための充填空間を形成している。
【0005】
前記貯留槽アクセス層は、第1の複数の細孔であって、当該複数の細孔が開状態にあるときに、前記第1の貯留槽の充填空間と第1の塗布器層との間で、流体連通を可能にするよう構成された、第1の複数の細孔を備えていてもよい。前記貯留槽アクセス層はまた、つまみによって被覆される閉状態から、前記つまみが除去され前記穴が露出されて、前記第1の貯留槽の充填空間と前記第1の塗布器層との間で流体連通を可能にする、開状態へと変形可能な第1の孔を備えていてもよい。前記第1の塗布器層は、当該塗布器の外部で前記充填材料を分配する、外側の表面(external facing)であっても、または、前記指受け入れ空間内へと前記充填材料を分配する、内側の表面(internal facing)であってもよい。
【0006】
本発明に係る塗布器は、第1および第2の塗布器層、ならびに、第1および第2の量の充填材料を貯蔵および分配するための第1および第2の貯留槽を備えていてもよい。前記第1および第2の量の充填材料は、同じ材料であっても、または、異なる材料であってもよい。前記第1および第2の塗布器層は、当該塗布器の外部で前記充填材料を分配する、外側の表面であっても、または、前記指受け入れ空間内へと前記充填材料を分配する、内側の表面であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明に係る手持ち式の塗布器の等角図である。
図2図1の手持ち式の塗布器の第2の等角図である。
図3図1の手持ち式の塗布器の正面図である。
図4図1の手持ち式の塗布器の後面図である。
図5図1の手持ち式の塗布器の分解等角図である。
図6】本発明に係る手持ち式の塗布器の等角図である。
図7図6の手持ち式の塗布器の第2の等角図である。
図8図6の手持ち式の塗布器の後面図である。
図9図6の手持ち式の塗布器の分解等角図である。
図10】本発明に係る手持ち式の塗布器の分解等角図である。
図11】本発明に係る手持ち式の塗布器の分解等角図である。
図12】本発明に係る手持ち式の塗布器の分解等角図である。
図13図10の手持ち式の塗布器の等角図である。
図14】本発明に係る手持ち式の塗布器の正面図である。
図15図14の手持ち式の塗布器の等角図である。
図16】本発明に係る手持ち式の塗布器の分解等角図である。
図17図16の手持ち式の塗布器の等角図である。
図18】本発明に係る手持ち式の塗布器の分解等角図である。
図19】本発明に係る手持ち式の塗布器の分解等角図である。
図20】本発明に係る手持ち式の塗布器の等角図である。
図21図20の手持ち式の塗布器の正面図である。
図22図20の手持ち式の塗布器の後面図である。
図23】本発明に係る手持ち式の塗布器の等角図である。
図24図23の手持ち式の塗布器の正面図である。
図25図23の手持ち式の塗布器の後面図である。
図26】本発明に係る手持ち式の塗布器の等角図である。
図27図26の手持ち式の塗布器の正面図である。
図28図26の手持ち式の塗布器の後面図である。
図29】本発明に係る手持ち式の塗布器の等角図である。
図30図29の手持ち式の塗布器の正面図である。
図31図29の手持ち式の塗布器の後面図である。
図32】本発明に係る手持ち式の塗布器の正面等角図である。
図33図32の手持ち式の塗布器の後面図である
図34図20の手持ち式の塗布器の正面図である。
図35図20の手持ち式の塗布器の後面図である。
図36】本発明に係る手持ち式の塗布器の等角図である。
図37図36の手持ち式の塗布器の正面図である。
図38図36の手持ち式の塗布器の後面図である。
図39】本発明に係る手持ち式の塗布器の等角図である。
図40図39の手持ち式の塗布器の正面図である。
図41図39の手持ち式の塗布器の後面図である。
図42】本発明に係る手持ち式の塗布器の等角図である。
図43図42の手持ち式の塗布器の正面図である。
図44図42の手持ち式の塗布器の後面図である。
図45】本発明に係る手持ち式の塗布器の等角図である。
図46図45の手持ち式の塗布器の正面図である。
図47図45の手持ち式の塗布器の後面図である。
図48】本発明に係る手持ち式の塗布器の等角図である。
図49図48の手持ち式の塗布器の正面図である。
図50図48の手持ち式の塗布器の後面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
時として、本発明は本明細書において、例となる環境の観点から説明される。本発明のさまざまな特徴および実施形態を、例示的な用途という文脈において描写できるようにするために、これらの環境の観点からの説明がなされている。本説明を読んだあとでは、異なる選び得る環境中で本発明をいかに実施できるかが、当業者にとって明らかとなるであ
ろう。
【0009】
他に定義されていない限り、本明細書で使用するすべての技術および科学用語は、本発明が属する分野の当業者の誰かが通常理解するのと同じ意味を有する。本明細書で言及する、すべての特許、出願、公開出願および他の公表物は、その全体が参照により組み込まれる。この部分に記載する定義が、参照により本明細書に組み込まれる出願、公開出願および他の公表物に記載した定義に反している、または他の仕方で一致しない場合、この文書に記載する定義が、参照により本明細書に組み込まれる定義に優先する。
【0010】
ここに添付する図面は、溶液、クリーム、磨き剤、薬剤(medicine)、医薬(medicament)、軟膏などを、過剰、浪費、汚染および混乱(mess)を最小化する仕方で含む、所定の量の充填材料12を貯蔵および投与するための手持ち式の塗布器10という、発明の実施形態を示している。図5に示すように、本発明の手持ち式の塗布器10の実施形態は全体として、塗布器表面16を有する第1の塗布器層14と、第1の塗布器層14に隣接し、かつ、第1の塗布器層14を通じて、所定の量の充填材料12を貯蔵および分配するよう構成された、第1の貯留槽18と、ユーザの指または道具もしくは器具の類似の形状の延長部を受け入れるよう構成された、指受け入れ空間20とを備えている。
【0011】
1つの実施形態における第1の塗布器層14は、スポンジまたは発泡体(図5)を備えていてもよく、かつ、別の実施形態では、布(図9)を備えていてもよい。第1の塗布器層14は、特定の充填材料および用途に応じて、厚み、多孔率および組成がさまざまである。例えば、より濃密なクリームが貯留槽に入っている場合、開放気孔のスポンジまたは布が、塗布器の表面へのクリームの流れおよび移送を容易にするのに好ましいであろう。スポンジ、発泡体または布は、結晶または粉末の形態の製品を染み込ませ、次いで、貯留槽18からの液体の充填材料12の導入に応じて稼働させることができる。スポンジ、発泡体または布の塗布器層14は、特定の用途に応じて、多少の研磨性を有するよう選ばれる。例えば、皮膚を剥離し保湿剤を塗布するために使用する際、スポンジまたは布は、その剥離効能を向上するために、より研磨性を有することが好ましい。これに対して、洗浄剤をヘッドライトレンズに塗布する場合、レンズ材料に掻き傷を付けるのを避けるために、より研磨性の低いスポンジまたは布が望ましい。
【0012】
第1の貯留槽18は、周縁の周りを互いに溶着、接着または封止して充填空間26を形成および区画した、貯留槽アクセス層22および裏層24で形成されている。充填空間の容積は、貯留槽アクセス層22および裏層24のさまざまな地点で充填空間26を封止することにより、容易に調節できる。第1の容積の充填空間を形成する充填空間封止45a、45bを、図5に示す。充填空間封止45a、45bおよび47a、47bが、図9図10図16図18および図19に示す塗布器10の実施形態に示されている。貯留槽アクセス層22は、第1の塗布器層14に隣接しており、かつ、充填材料が第1の貯留槽18内にしっかりと封止される第1の、閉位置と、充填材料12を分配するために第1の貯留槽18と第1の塗布器層14との間で流体連通を可能にする第2の開位置との間で、変形可能とされている。貯留槽アクセス層22および裏層24を形成するのに選ばれる材料は、充填材料12の保存可能期間および/または性質により要求されることになり、かつ、さまざまな箔またはポリエチレンフィルムから、一般に選ばれる。
【0013】
貯留槽アクセス層22は、図5および図9に示す塗布器10の実施形態に見られるように、充填材料12が充填空間26内に固定されている第1の閉位置から、第1の貯留槽18と第1の塗布器層14との間で流体連通を可能にする第2の開位置に、変形可能とされている。図5の塗布器の実施形態を参照して、第1の貯留槽アクセス層22は、第1のつまみ30により開放可能に被覆される、アクセス孔28を備えている。つまみ30は、延長部32と、折り返し部36により分離された折り重ね部34とを、折り重ね部34がアクセス孔28を覆って貯留槽アクセス層22に貼着された状態で、備えている。操作中の塗布器10の構造的な一体性を維持するため、アクセス孔28を露出するために、ユーザは、延長部32を引き寄せて、折り重ね部34が貯留槽アクセス層22から離されるように、つまみ30が折り返し部36を広げ、または真っ直ぐにするようにする。この構成が、貯留槽アクセス層22の不必要な引っ張りや歪みを妨げる。
【0014】
図9に示す塗布器10の実施形態に見られるように、貯留槽アクセス層22は、適切な圧力が第1の貯留槽18に加えられたときに開くまたは裂けることになる、第1の複数の細孔38(ミシン目)を備えていてもよい。第1の複数の細孔38が開くと、貯留槽アクセス層22は、第1の貯留槽28と第1の塗布器層14との間の流体連通を促進する。
【0015】
図10図12に示す塗布器10の他の実施形態では、充填空間26は、複数の分室にさらに分割されている。これらの図では、充填空間26は、第1および第2の分室26a、26bに分割されており、充填材料12は、第1の材料12aおよび第2の材料12bに分割されている。第1および第2の材料12a、12bは、同じまたは異なる材料であってもよく、かつ、同じまたは異なる量であってもよい。第1および第2の分室26a、26bは、貯留槽アクセス層22および貯留槽裏層24上において、図10図12に44a、44bとして示され、かつ、図13に完全な溶着または封止44として示されるガイドラインに沿って形成された、溶着または封止により形成されていてもよい。溶着線44a、44bにおいて第1および第2の分室26a、26bに分割された充填空間26は例示であって、充填空間内の分室の数に関して制限するものではない。
【0016】
図10は、単一のつまみ30で被覆されたアクセス孔28a、28bを示している。つまみ30は、延長部32、折り重ね部34および折り返し部36を備えている。第1および第2の材料12a、12bが異なっている、または異なる時間に分配されるよう意図されている場合、第1および第2のつまみが、図11に示すように、利用されてもよい。図12の塗布器10は、第1および第2の複数の細孔38a、38bを使用して、充填空間26の第1および第2の分室26a、26bにある第1および第2の材料12a、12bにアクセスする。この構成では、第1の複数の細孔38aは、充填空間26の第1の分室26aに関連付けられ、かつ重なっており、第2の複数の細孔38bは、充填空間26の第2の分室26bに関連付けられ、かつ重なっている。
【0017】
第1の貯留槽18は、第1の塗布器層14により分配されることになる充填材料12を貯蔵している。分配されることになる充填材料12は、図5における塗布器の実施形態に示すように、充填空間18内で直接塗布されてもよく、または、図9における塗布器の実施形態に示すように、カプセル40であっても、もしくは、充填空間26内へと入れられて塗布器10の組み立て中に所定の位置に固定される複数のカプセル(図示せず)であってもよい。貯留槽アクセス層22が、図5の実施形態に示すような、アクセス孔28およびつまみ30の構成とされており、充填材料12が充填空間18内で直接塗布される場合、充填材料12は、つまみ30を除去し、かつ充填材料12に圧力を加えることにより、分配される。加えられた圧力により、第1の塗布器表面16における塗布のために、充填空間18から、アクセス孔28を通って、第1の塗布器層14へと充填材料12が押される。圧力はユーザにより、指受け入れ空間20における1または複数の指で、および/または、塗布器10の外側における追加の1または複数の指で、第1の貯留槽18をつまむまたは絞ることで加えられる。
【0018】
図9における実施形態に示すように、充填材料12が材料カプセル40に貯蔵されている場合、ユーザは、アクセス孔28からつまみ30を除去する前に、まずカプセルを裂いて充填材料12を放出しなければならない。材料カプセル40を裂いて充填材料12を放出するのに必要な圧力は、ユーザの指でつまむ動作により、ユーザによって容易に加える
ことができるものであるが、塗布器10が移動または貯蔵中に遭遇する可能性のある偶発的な圧力よりも大きなものである、妥当な圧力となるよう選択される。アクセス孔28を覆うつまみ30を貯留槽アクセス層に固定する溶着または接着剤の結合強度、および、貯留槽アクセス層の引張強度は、材料カプセル40を裂くのに必要な裂く圧力よりも大きくなければならない。これにより、貯留槽アクセス層22からつまみ30を時期尚早に開放してアクセス孔28を露出させ、および/または、材料カプセル40をアクセス孔28を通って押しやることになる圧力を、ユーザが材料カプセル40に加えることが防止される。
【0019】
材料カプセル40と、第1の複数の細孔38を備える貯留槽アクセス層22とを有する塗布器10の実施形態では、図9に示すように、材料カプセル40および細孔38を裂くのに必要な裂く圧力は等しいか、または、材料カプセル40を裂くのに必要な裂く圧力は、細孔38を開くのに必要な裂く圧力よりも小さくなければならない。これにより、材料カプセル40内の充填材料12が、細孔38が開くと同時または細孔38が開く前に、カプセルから放出されることになる。
【0020】
図2図4図5図6および図9に示す塗布器10の実施形態から分かるように、指受け入れ空間20は、第1の貯留槽18の裏層24に対する、フィルム層42の貼着により形成される。フィルム層42は、図2図4および図5に示すように、第1の貯留槽18の長さよりも短く延びていてもよく、または、図6図8および図9に示すように、第1の貯留槽18の長さ全体に延びていてもよい。フィルム層42は、フィルム層42が塗布器の保管中に平らになり、かつ作動中に指を快適に受け入れるよう延びることを可能にする、容易に変形可能な、または弾性の材料で構成されている。
【0021】
本発明に係る塗布器10の実施形態が図1図4に示されており、そこでは、塗布器層14が外側または外部に向いたスポンジまたは発泡体層を備えている。この塗布器10は、図5の分解図に示す塗布器10に対応する。貯留槽アクセス層22は、つまみ24およびアクセス孔28の構成とされており、指受け入れ空間20は、第1の貯留槽18の裏層24にフィルム層42を貼着することにより形成されている。この塗布器10では、指受け入れ空間20は、1本の指、例えばユーザの人差し指を受け入れる寸法とされている。この実施形態では、塗布器層14はまた布であってもよく、または、貯留槽アクセス層22は、つまみおよびアクセス孔の代わりに、第1の複数の細孔を組み込んでいてもよい。
【0022】
図10図13は、本発明に係る塗布器10の実施形態を示しており、そこでは、充填空間26は、複数の分室に分割されている。図10および図13における塗布器10の実施形態は、単一のつまみ30を利用しており、つまみ30を除去することにより、第1および第2のアクセス孔28a、28bの両方が同時に露出されることになる。図10は、第1および第2の量の充填材料12a、12bが、充填空間26の第1および第2の分室26a、26b内で直接塗布されているところを示している。図9に示す材料カプセル40などの第1および第2の材料カプセルを利用することもできる。図13に示す塗布器10は、仕上がった溶着または封止44として示す図10における溶着または封止ガイドライン44a、44bを有する図10の組み立てられた塗布器である。
【0023】
図11および図12に示す塗布器10の実施形態は、図10図13に示す塗布器10に、類似の仕方で組み立てられることになる。図11における塗布器10の実施形態は、第1の分室26aおよび第2の分室26bを備える充填空間26を示しており、貯留槽アクセス層22にある第1のアクセス孔28aは第1の分室26aに重なっており、貯留槽アクセス層22にある第2のアクセス孔28bは第2の分室26bに重なっている。第1のつまみ30は、貯留槽アクセス層22に解除可能に貼着し、かつ、第1のアクセス孔28aに重なっており、第2のつまみ78は、貯留槽アクセス層22に解除可能に貼着し、かつ、第2のアクセス孔28bに重なっている。
【0024】
図12に示す塗布器10の実施形態では、第1の貯留槽18の充填空間26は、第1の分室26aおよび第2の分室26bを備えている。貯留槽アクセス層22にある第1の複数の細孔38aが、第1の分室26aに重なっており、貯留槽アクセス層22にある第2の複数の細孔38bが、第2の分室26bに重なっている。
【0025】
図6図8は、本発明に係る塗布器10の別の実施形態を示しており、そこでは、塗布器層14は、外側または外部に向いた布層を備えている。この塗布器は、図9の分解図に示す塗布器10に対応する。貯留槽アクセス層(図6図8に示さず)は、複数の細孔の構成とされており、指受け入れ空間20は、第1の貯留槽18の裏層24にフィルム層42を貼着することにより形成されている。図8に示すように、フィルム層42は、第1の貯留槽18の長さ全体に延びている。指受け入れ空間20は、1本の指、例えばユーザの人差し指を受け入れる寸法とされている。この実施形態では、塗布器層14はまたスポンジまたは発泡体であってもよく、または、貯留槽アクセス層22は、第1の複数の細孔の代わりに、つまみおよびアクセス保持構成を組み込んでいてもよい。
【0026】
図1を参照して、塗布器10の外周縁が、対向する直線状の側部46、48と、円弧状の下縁50と、直線状の上縁52とを、つまみ30が上縁52の上方に延びた状態で、大略的に備えていることが示されている。つまみ30が意図せず時期尚早に引かれて貯留槽アクセス層(図示せず)から取り外されることが起きるのを低減または排除するために、塗布器10の最外層の上縁52は、円弧状または丸みを付けた曲線とされて、つまみ30を越えて延びていてもよい(図14図15を参照)。上縁52における湾曲は、下縁50における湾曲と一致していても、または、異なっていてもよい。
【0027】
図16図17を考慮して、使用されていないときに第1の塗布器表面を清潔で損傷のない状態に保つための、第1の塗布器表面16にわたる保護被覆54を有する、本発明に係る塗布器10の別の実施形態を示す。図17に示すように、つまみ30は、矢印56で示す方向に引いて、塗布器10から除去される。保護被覆54は、矢印58で示す方向に、塗布器から除去されるよう意図されている。この構成では、保護被覆54の除去中に、保護被覆54がつまみ30を引っ掛けて引く可能性が低減される。
【0028】
図1図17に関連して説明する塗布器10はすべて全体として、単一の塗布器層14および単一の貯留槽18を備えている。図18図19に示す本発明に係る塗布器10の他の実施形態は、複数の塗布器層14、60および複数の貯留槽18、64を備えている。図18に示す実施形態をまず参照して、塗布器10は、第1の塗布器表面16を有する第1の塗布器層14と、第1の貯留槽18と、第2の塗布器表面62を有する第2の塗布器層60と、第2の貯留槽64と、第1および第2の貯留槽18、64の間にある指受け入れ空間とを備えている。先行の塗布器と同様、第1の貯留槽は、貯留槽アクセス層22および裏層24を備えており、貯留槽アクセス層22および裏層24は、充填空間を区画している。貯留槽アクセス層22は、第1の貯留槽18の充填空間26と第1の塗布器層14との間で流体連通を可能にする、第1の複数の細孔38を有している。
【0029】
この塗布器10は、第2の貯留槽64をさらに備えており、第2の貯留槽64は、第2の量の充填材料72を保持するための充填空間70をともに形成する、貯留槽アクセス層66および裏層68を備えている。第2の貯留槽64の貯留槽アクセス層66は、充填空間70と第2の塗布器層60との間で流体連通を可能にする、第2の複数の細孔72を備えている。この塗布器10では、第1および第2の塗布器層14、60は布であって、第1のおよび第2の塗布器表面16、62は、外部に向かって、または、外側に向かって延びている。第1および第2の塗布器層14、60は両方とも発泡体もしくはスポンジであ
ってもよく、または、各塗布器層は異なる材料であってもよい。第1および第2の量の充填材料12、72は、充填空間26、70内へと直接塗布されるところが示されており、いずれかまたは両方の量の充填材料12、72を、図9の材料カプセル40などの材料カプセル内に収容してもよい。同様に、両方の貯留槽アクセス層22、66を、複数の細孔38、74を含むものとして示しているが、1つまたは両方のセットの細孔を、図5に示すつまみ30およびアクセス孔28の構成により置き換えてもよい。
【0030】
図19に示す塗布器10の実施形態では、塗布器10は、指受け入れ空間20を区画する第1および第2の塗布器層14、60を有するものとして示されている。第1の塗布器層14の塗布器表面16は内部に向いており、かつ、第2の塗布器層60の塗布器表面62に対向している。この構成では、塗布器表面16、62は、充填材料12、72を、指受け入れ空間20内にある指へと塗布することになる。図18で説明する塗布器に類似して、この塗布器10は、第1の塗布器層14に隣接する第1の貯留槽18を備えており、貯留槽アクセス層22および裏層24が、第1の量の充填材料12を受け入れるための充填空間26を区画している。
【0031】
塗布器10は、第2の塗布器層60に隣接する第2の貯留槽64を備えており、ここでも、貯留槽アクセス層66および裏層68が、第2の量の充填材料72を受け入れるための充填空間70を区画している。両方の貯留槽アクセス層22、66は、つまみ30、78およびアクセス孔28、76の構成とされている。第1の貯留槽18にある貯留槽アクセス層22は、つまみ延長部32と、折り重ね部34と、折り返し部36とを有する、つまみ30を備えている。第2の貯留槽64にある貯留槽アクセス層66は、つまみ延長部80と、折り重ね部82と、折り返し部84とを有する、つまみ78を備えている。第1の塗布器層14がスポンジまたは発泡体層であるのに対し、第2の塗布器層60は布である。塗布器層14、60は両方がスポンジもしくは発泡体であっても、または、両方が布であってもよい。この塗布器では、充填材料12、72は、第1および第2の貯留槽18、64の充填空間26、70内に保持された材料カプセル40、86に収容されている。充填材料12、72も、図18に示すように、充填空間26、70内へと直接塗布することができる。
【0032】
図20図31は、図18図19に示す塗布器に類似の複数の貯留槽および複数の塗布器層の実施形態である、組み立てられた塗布器10を示している。図20図22に示す塗布器10の実施形態は、スポンジまたは発泡体の第1および第2の塗布器層14、60と、外部に向いた塗布器表面16、62とを備えている。第1のつまみ30を引くことで、第1のアクセス孔が露出されて、充填材料が第1の貯留槽から第1の塗布器層14を通って分配されることが可能とされることになり、第2のつまみ78を引くことで同様に、第2のアクセス孔が露出されて、充填材料が第2の貯留槽から第2の塗布器層60を通って分配されることが可能とされることになる。指受け入れ空間20は、第1の貯留槽(図示せず)の裏面および第2の貯留槽の裏面68により区画される。
【0033】
図23図25および図26図28に示す塗布器10の実施形態は構成が、図20図22の塗布器と同一であるが、第1および第2の塗布器層14、60に関するさまざまな材料の組み合わせを示している。図23図25に示す塗布器10の実施形態では、第1の塗布器層14はスポンジまたは発泡体であり、第2の塗布器層60は布である。図26図28に示す塗布器10の実施形態では、第1の塗布器層14および第2の塗布器層60は両方とも布である。
【0034】
図29図31に示す塗布器10の実施形態は構成が、図19の分解図に示す塗布器10に類似しており、内側に向いた第1および第2の塗布器層(図示せず)60を有している。この塗布器10では、第2の塗布器層60はスポンジまたは発泡体である。第1および第2の塗布器層14、60は、両方ともスポンジもしくは発泡体であっても、両方とも布であっても、または、スポンジもしくは発泡体および布の組み合わせであってもよい。
【0035】
図1図31に関連して説明した塗布器10のさまざまな実施形態はすべて、1本の指用を意図した指受け入れ空間20を含んでいる。図32図49に示す塗布器10の実施形態はすべて、2本またはそれ以上の指用を意図した指受け入れ空間を有している。図1図31に示す塗布器と比較して、これらの塗布器10の全体的な幅は調整されているが、全体的な構造、特徴、構成および機能性は同じままである。まず図32図35を取り上げて、これらの図に示す塗布器10の実施形態は、図1図4に示す塗布器10と同じであり、より幅広の指受け入れ空間20を有している。図1図4の塗布器10の参照番号および説明が、図32図35に示す塗布器10に適用される。次に図36図38に示す塗布器10の実施形態を参照して、塗布器10は、図20図22に示す塗布器10と同じであり、より幅広の指受け入れ空間20を有している。図20図22の塗布器10の参照番号および説明が、図36図38に示す塗布器10に適用される。図39図41に示す塗布器10の実施形態は、図23図25に示す塗布器10と同じであり、より幅広の指受け入れ空間20を有している。図23図25の塗布器10の参照番号および説明が、図39図41に示す塗布器10に適用される。図42図44に示す塗布器10の実施形態は、図26図28に示す塗布器10と同じであり、より幅広の指受け入れ空間20を有している。図26図28の塗布器10の参照番号および説明が、図42図44に示す塗布器10に適用される。図45図47に示す塗布器10の実施形態は、図6図8に示す塗布器10と同じであり、より幅広の指受け入れ空間20を有している。図6図8の塗布器10の参照番号および説明が、図45図47に示す塗布器10に適用される。図48図50に示す塗布器10の実施形態は、図29図31に示す塗布器10と同じであり、より幅広の指受け入れ空間20を有している。図29図31の塗布器10の参照番号および説明が、図48図50に示す塗布器10に適用される。
【0036】
添付の図面に示し本明細書で説明した塗布器の製造の1つの方法では、縦型袋詰め(「FFS」)機(vertical form, fill, and seal machine)を利用して、装置のさまざまな層を互いに貼着し、次いで、所望の最終形状に型抜きされる。1又は複数のフィルムのロールがFFS機にセットされる。細孔の実施形態では、材料のロールが製造中に穿孔されてもよく、または、材料がロールからほどかれる際に、微細孔が付け加えられてもよい。フィルムは、形成場を通過して、溶液を保持するための貯留槽層、または、異なる溶液を有するカプセル、または、飽和したスポンジ/発泡体もしくは布を形成することになる。貯留槽層を形成および充填する過程で、スポンジ/発泡体または布のロールは、最初のフィルムのロールおよび弾性のフィルムに追従して、すべての構成要素を互いに封止することになる。組み立て品は、型抜き場に進み、そこで所望の形状およびサイズの個々のユニットに切断される。水平方向の形成/充填/封止処理において、フィルムのロールは形成場を通過して、溶液用の調製または材料カプセルの導入において、小さなまたは大きな貯留槽層を形成することになる。次いで、穿孔されたフィルムは、溶液またはカプセルを被覆して、製品をぴったりと封止することができる。布またはスポンジ/発泡体の巻きは、封止されることになる充填した袋を被覆することになる。そこから、組み立て品は切断/打ち抜き場に進んで、所望の形状に切断されることになる。そこから、それは切断/打ち抜き場に進んで、所望の形状に切断することになる。両方の方法において、穿孔されたフィルムは、穴/開口を有し穴を覆って貼着された除去可能なつまみを有するフィルムと交換できる。
【0037】
当業者であれば、本明細書に記載した発明が、特に説明したもの以外の変形および修正を受けられることを理解するであろう。本発明が、その精神および範囲内に該当する、すべてのそうした変形および修正を含むことを理解されたい。本発明は、個別にであれ、集合的にであれ、この明細書で言及または示唆したすべてのステップ、特徴、組成および複
合物、ならびに、上記ステップまたは特徴のいずれか2つまたはそれ以上のいずれかのおよびすべての組み合わせをも含んでいる。
【0038】
ゆえに、上述したものは、本発明の原理のみを例示するものと理解される。さらに、多くの修正例および変形例が当業者によって容易に想起されるであろうから、本発明を、図示および説明した通りの構造および作動に限定することは希望されず、したがって、すべての適切な修正例および均等物が採用されてもよく、本発明の範囲に該当する。
【0039】
なお、本明細書および図面の記載から、特許請求の範囲に記載した発明以外にも、以下のような特徴が抽出され得る。
(項1)当該塗布器内に貯蔵した充填材料を分配するための手持ち式の塗布器であって、
(a)第1の量の充填材料を貯蔵するよう構成された、第1の貯留槽と、
(b)前記第1の貯留槽に隣接し、かつ、前記第1の量の前記充填材料を分配するよう構成された、第1の塗布器層と、
(c)指受け入れ空間と、を備える、塗布器。
(項2)前記第1の貯留槽は、前記塗布器層に隣接する第1の貯留槽アクセス層と、前記第1の貯留槽アクセス層と反対側の第1の裏層とを備えており、前記第1の貯留槽アクセス層および前記第1の裏層は、充填空間を形成している、項1に記載の塗布器。
(項3)前記第1の貯留槽アクセス層は、第1の閉状態と第2の開状態との間で変形可能とされており、かつ、前記第1の貯留槽の前記充填空間と前記第1の塗布器層との間で、流体連通を可能にするよう構成されている、項2に記載の塗布器。
(項4)前記第1の貯留槽アクセス層は、第1の閉状態と第2の開状態との間で変形可能な第1の複数の細孔を備え、かつ、前記複数の細孔が開状態にあるときに、前記第1の貯留槽の前記充填空間と前記第1の塗布器層との間で、流体連通を可能にするよう構成されている、項3に記載の塗布器。
(項5)前記第1の貯留槽の前記充填空間は、第1の分室および第2の分室を備えており、前記第1の貯留槽アクセス層にある前記第1の複数の細孔は、前記第1の分室に重なっており、前記第1の貯留槽アクセス層にある第2の複数の細孔は、前記第2の分室に重なっている、項4に記載の塗布器。
(項6)前記第1の貯留槽アクセス層は、第1の閉状態と第2の開状態との間で変形可能な第1のアクセス孔を備え、かつ、前記第1の貯留槽の前記充填空間と前記第1の塗布器層との間で、流体連通を可能にするよう構成されている、項3に記載の塗布器。
(項7)前記第1の貯留槽アクセス層に解除可能に貼着され、かつ、前記第1のアクセス孔に重なっている、第1のつまみをさらに備える、項6に記載の塗布器。
(項8)前記第1の貯留槽の前記充填空間は、第1の分室および第2の分室を備えており、前記第1の貯留槽アクセス層にある前記第1のアクセス孔は、前記第1の分室に重なっており、前記第1の貯留槽アクセス層にある第2のアクセス孔は、前記第2の分室に重なっており、前記第1のつまみは、前記第1の貯留槽アクセス層に解除可能に貼着され、かつ、前記第1のアクセス孔および前記第2のアクセス孔に重なっている、項7に記載の塗布器。
(項9)前記充填空間は、第1の分室および第2の分室を備えており、前記第1の貯留槽アクセス層にある前記第1のアクセス孔は、前記第1の分室に重なっており、前記第1の貯留槽アクセス層にある第2のアクセス孔は、前記第2の分室に重なっており、前記第1のつまみは、前記第1の貯留槽アクセス層に解除可能に貼着され、かつ、前記第1のアクセス孔に重なっており、第2のつまみが、前記第1の貯留槽アクセス層に解除可能に貼着され、かつ、前記第2のアクセス孔に重なっている、項7に記載の塗布器。
(項10)前記つまみは、つまみ延長部と、折り返し部により分離される折り重ね部とを備えており、前記折り重ね部は、前記第1の貯留槽アクセス層に解除可能に貼着され、かつ、前記第1のアクセス孔に重なっており、前記つまみ延長部をつまみ除去方向に引くことにより、前記つまみは折り返し部において広げられ真っ直ぐにされる、項7に記載の塗布器。
(項11)前記第1の貯留槽内の充填空間は、仕切りにより分離された第1および第2の分室を備えており、前記充填材料は、前記充填空間の前記第1の分室に貯蔵され、前記充填空間の前記第1の分室から分配される、ある量の第1の材料と、前記充填空間の前記第2の分室に貯蔵され、前記充填空間の前記第2の分室から分配される、ある量の第2の材料とを備えている、項1に記載の塗布器。
(項12)前記第1の材料の前記量および前記第2の材料の前記量は等しいか、または、前記第1の材料の前記量および前記第2の材料の前記量は異なっている、項11に記載の塗布器。
(項13)前記第1の材料および第2の材料は、同じまたは異なる材料であってもよい、項11に記載の塗布器。
(項14)前記第1の量および第2の量の充填材料は、液体、クリーム、磨き剤、薬剤、医薬および軟膏からなる群から選ばれる、項11に記載の塗布器。
(項15)前記第1の貯留槽内の充填空間は、さまざまな量の前記充填材料を貯蔵および分配するよう構成された、可変の容積を備えている、項1に記載の塗布器。
(項16)前記充填材料は、液体、クリーム、磨き剤、薬剤、医薬および軟膏からなる群から選ばれる、項1に記載の塗布器。
(項17)前記指受け入れ空間は、前記第1の貯留槽に隣接している、項1に記載の塗布器。
(項18)前記指受け入れ空間は、前記第1の塗布器層の塗布器表面に隣接している、項1に記載の塗布器。
(項19)前記指受け入れ空間は、前記第1の塗布器層の前記塗布器表面に貼着されたフィルム層により形成されている、項18に記載の塗布器。
(項20)前記第1の貯留槽からの前記充填材料は、貯留槽アクセス層を通じて、前記指受け入れ空間内へと分配される、項19に記載の塗布器。
(項21)前記指受け入れ空間は、前記第1の貯留槽の裏層に貼着されたフィルム層により形成されている、項2に記載の塗布器。
(項22)前記第1の塗布器層は、スポンジ、布および発泡体からなる群から選ばれる、項1に記載の塗布器。
(項23)(d)第2の量の前記充填材料を貯蔵するよう構成された、第2の貯留槽と、
(e)塗布器表面を有する第2の塗布器であって、前記第2の貯留槽に隣接し、かつ、前記第2の量の前記充填材料を分配するよう構成された、第2の塗布器をさらに備える、項1に記載の塗布器。
(項24)前記第1の貯留槽は、前記第1の塗布器層に隣接する第1の貯留槽アクセス層、および、前記第1の貯留槽アクセス層と反対側の第1の裏層を備え、前記第1の貯留槽アクセス層および前記裏層は、第1の充填空間を形成しており、前記第2の貯留槽は、前記第2の塗布器層に隣接する第2の貯留槽アクセス層、および、前記第2の貯留槽アクセス層と反対側の第2の裏層を備え、前記第2の貯留槽アクセス層および第2の裏層は、第2の充填空間を形成している、項23に記載の塗布器。
(項25)前記第1の貯留槽アクセス層および第2の貯留槽アクセス層は、第1の閉状態と第2の開状態との間で変形可能とされており、かつ、前記第1の貯留槽の前記充填空間と前記第1の塗布器層との間、および、前記第2の貯留槽の前記充填空間と前記第2の塗布器層との間で、流体連通を可能にするよう構成されている、請求項24に記載の塗布器。
(項26)前記第2の貯留槽アクセス層は、第1の閉状態と第2の開状態との間で変形可能な第1の複数の細孔を備え、かつ、前記複数の細孔が開状態にあるときに、前記第2の貯留槽の前記充填空間と前記第2の塗布器層との間で、流体連通を可能にするよう構成されている、項25に記載の塗布器。
(項27)前記第2の貯留槽の第2の充填空間は、仕切りにより分離された第1および第2の分室を備えており、前記充填材料は、前記第2の充填空間の前記第1の分室に貯蔵され、前記第2の充填空間の前記第1の分室から分配される、ある量の第1の材料と、前記第2の充填空間の前記第2の分室に貯蔵され、前記第2の充填空間の前記第2の分室から分配される、ある量の第2の材料とを備えている、項23に記載の塗布器。
(項28)前記第1の材料の前記量および前記第2の材料の前記量は等しいか、または、前記第1の材料の前記量および前記第2の材料の前記量は異なっている、項27に記載の塗布器。
(項29)前記第1の材料および前記第2の材料は、同じまたは異なる材料であってもよい、項27に記載の塗布器。
(項30)前記充填材料の前記第1の量は、液体、クリーム、磨き剤、薬剤、医薬および軟膏からなる群から選ばれ、前記充填材料の前記第2の量は、液体、クリーム、磨き剤、薬剤、医薬および軟膏からなる群から選ばれる、項24に記載の塗布器。
(項31)前記第2の貯留槽内の充填空間は、さまざまな量の前記充填材料を貯蔵および分配するよう構成された、可変の容積を備えている、項24に記載の塗布器。
(項32)前記第1の貯留槽は、前記第2の貯留槽に隣接しており、前記指受け入れ空間は、前記第1の貯留槽と第2の貯留槽との間に形成されている、項24に記載の塗布器。
(項33)前記第1の塗布器層は、前記第2の塗布器層に隣接しており、前記指受け入れ空間は、前記第1の塗布器表面と第2の塗布器表面との間に形成されている、項24に記載の塗布器。
(項34)前記第1の貯留槽からの前記充填材料は、前記第1の貯留槽アクセス層を通じて、前記指受け入れ空間内へと分配され、前記第2の貯留槽からの充填材料は、前記第2の貯留槽アクセス層を通じて、前記指受け入れ空間内へと分配される、項33に記載の塗布器。
(項35)前記第1の塗布器層は、スポンジ、布および発泡体からなる群から選ばれ、前記第2の塗布器層は、スポンジ、布および発泡体からなる群から選ばれる、項24に記載の塗布器。
(項36)第1および第2の対向する側縁、丸みを付けた下縁および丸みを付けた上縁により区画される外周縁をさらに備える、項1に記載の塗布器。
(項37)前記丸みを付けた上縁は、前記丸みを付けた下縁と同じであるか、または、前記丸みを付けた上縁は、前記丸みを付けた下縁と異なっている、項36に記載の塗布器。
(項38)第1および第2の対向する側縁、丸みを付けた下縁および丸みを付けた上縁により区画される外周縁をさらに備え、前記丸みを付けた上縁は前記つまみを被覆する、項7に記載の塗布器。
(項39)前記第1の塗布器層は第1の塗布器表面を備えており、前記第1の塗布器表面は外部に向いており、当該塗布器は、前記第1の塗布器表面に解除可能に貼着された保護被覆をさらに備えている、項1に記載の塗布器。
(項40)前記第1の充填空間は、複数の分室を備えている、項2に記載の塗布器。
(項41)前記第1の充填空間および第2の充填空間はそれぞれ、複数の分室を備えている、項24に記載の塗布器。
(項42)当該塗布器内に貯蔵した充填材料を分配するための塗布器であって、
(a)第1の量の充填材料を貯蔵するよう構成された、第1の貯留槽と、
(b)前記第1の貯留槽に隣接し、かつ、前記第1の量の前記充填材料を分配するよう構成された、第1の塗布器層と、
(c)指受け入れ空間と、
(d)第2の量の前記充填材料を貯蔵するよう構成された、第2の貯留槽と、
(e)塗布器表面を有する第2の塗布器であって、前記第2の貯留槽に隣接し、かつ、前記第2の量の前記充填材料を分配するよう構成された、第2の塗布器をさらに備える、塗布器。
(項43)当該塗布器内に貯蔵した充填材料を分配するための手持ち式の塗布器であって、
(a)第1の量の充填材料を貯蔵するよう構成された、第1の貯留槽と、
(b)前記第1の貯留槽に隣接し、かつ、前記第1の量の前記充填材料を分配するよう構成された、第1の塗布器層と、
(c)指受け入れ空間と、
(d)第2の量の前記充填材料を貯蔵するよう構成された、第2の貯留槽と、
(e)塗布器表面を有する第2の塗布器であって、前記第2の貯留槽に隣接し、かつ、前記第2の量の前記充填材料を分配するよう構成された、第2の塗布器をさらに備え、
前記第1の貯留槽は、前記第1の塗布器層に隣接する第1の貯留槽アクセス層と、前記第1の貯留槽アクセス層と反対側の第1の裏層とを備えており、前記第1の貯留槽アクセス層および前記裏層は、第1の充填空間を形成しており、前記第2の貯留槽は、前記第2の塗布器層に隣接する第2の貯留槽アクセス層と、前記第2の貯留槽アクセス層と反対側の第2の裏層とを備えており、前記第2の貯留槽アクセス層および第2の裏層は、第2の充填空間を形成しており、
前記第1の塗布器層は、前記第2の塗布器層に隣接しており、前記指受け入れ空間は、前記第1の塗布器表面と第2の塗布器表面との間に形成されており、
前記第1の貯留槽からの前記充填材料は、前記第1の貯留槽アクセス層を通じて、前記指受け入れ空間内へと分配され、前記第2の貯留槽からの前記充填材料は、前記第2の貯留槽アクセス層を通じて、前記指受け入れ空間内へと分配される、塗布器。
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