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特開2023-31357使い捨て防護キャップ及び使い捨て防護キャップの製造方法
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  • 特開-使い捨て防護キャップ及び使い捨て防護キャップの製造方法 図1
  • 特開-使い捨て防護キャップ及び使い捨て防護キャップの製造方法 図2
  • 特開-使い捨て防護キャップ及び使い捨て防護キャップの製造方法 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023031357
(43)【公開日】2023-03-09
(54)【発明の名称】使い捨て防護キャップ及び使い捨て防護キャップの製造方法
(51)【国際特許分類】
   A42B 1/04 20210101AFI20230302BHJP
   A41D 31/00 20190101ALI20230302BHJP
   A42B 1/019 20210101ALI20230302BHJP
   A42C 1/00 20060101ALI20230302BHJP
【FI】
A42B1/04 A
A41D31/00 502E
A42B1/019 B
A42C1/00 H
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021136794
(22)【出願日】2021-08-25
(71)【出願人】
【識別番号】000183462
【氏名又は名称】日本製紙クレシア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】林 生弥
(57)【要約】
【課題】着用者の髪型に対応する自由度が高く、毛髪の保持性が良く、蒸れを抑え、着用感が良好な使い捨て防護キャップ及び使い捨て防護キャップの製造方法を提供する。
【解決手段】着用者の頭部全体を覆う防護部と、着用者の額から後頭部までの頭周りを、伸縮部材で締め付けることにより着用者の頭部に固定する外周部と、を有する、使い捨て防護キャップであって、防護部に用いられるシートは、坪量が10g/m以上20g/m以下の不織布であり、外周部は、伸縮部材の収縮により形成されたギャザーを有し、外周部を2.0倍に伸長したときの応力が1.5N以上2.5N以下であることを特徴とする、使い捨て防護キャップ及び使い捨て防護キャップの製造方法を提供する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
着用者の頭部全体を覆う防護部と、着用者の額から後頭部までの頭周りを、伸縮部材で締め付けることにより着用者の頭部に固定する外周部と、を有する、使い捨て防護キャップであって、
前記防護部に用いられるシートは、坪量が10g/m以上20g/m以下の不織布であり、
前記外周部は、前記伸縮部材の収縮により形成されたギャザーを有し、
前記外周部を2.0倍に伸長したときの応力が1.5N以上2.5N以下であることを特徴とする、使い捨て防護キャップ。
【請求項2】
前記伸縮部材が、ポリウレタンゴム、エチレンプロピレン系ゴム、天然ゴム又はニトリルゴムから選択される1以上の材料を含み、
前記伸縮部材の太さは、10000dtex以上15000dtex以下であり、
前記伸縮部材の伸長倍率は、2.7倍以上3.4倍以下であることを特徴とする、請求項1に記載の使い捨て防護キャップ。
【請求項3】
前記外周部を1.5倍に伸長したときの応力が0.5N以上1.5N以下であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の使い捨て防護キャップ。
【請求項4】
前記伸縮部材は、1つの使い捨て防護キャップに2本以上用いられ、該伸縮部材同士の離間距離は2.5mm以上10mm以下であることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の使い捨て防護キャップ。
【請求項5】
前記ギャザーの襞の数は、35以上45以下であることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の使い捨て防護キャップ。
【請求項6】
前記伸縮部材の一端側から3cm以上7cm以下の位置に、仮接着部が設けられることを特徴とする、請求項1から5のいずれか1項に記載の使い捨て防護キャップ。
【請求項7】
一方の両側端部にそれぞれ略短冊状の伸縮部材が伸長状態で接着された、略矩形状のシートを、前記伸縮部材の伸縮方向と平行に延びる折り畳み線に沿って蛇腹状に折り畳む工程と、
前記シートが折り畳まれた状態で、その両端をそれぞれシールすることにより、前記伸縮部材が収縮してギャザーを形成する工程と、
前記シートが展開されることで前記シートが防護部を形成し、かつ、前記伸縮部材が環状となって外周部を形成する工程と、を含む、使い捨て防護キャップの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使い捨て防護キャップ及び使い捨て防護キャップの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
食品等の工場や病院などで、頭部に被る防護キャップがある。
【0003】
この種の防護キャップには、頭部より抜けた毛髪等が床などに落下して、製品等に混入しない様に、毛髪等をキャップ内に保持しておく能力が必要となる。
【0004】
この種のキャップには幾つかの種類が存在するが、一回の使用で使い捨てにすることが多く、安価に製造できることも要求される。
【0005】
そのような使い捨て防護キャップの先行技術文献として、例えば、特許文献1には、熱可塑性エラストマー樹脂を主成分とする繊維不織布からなる防塵用ヘアキャップであって、該繊維不織布が(1)該繊維不織布を構成する繊維の平均繊維径が10μm以下であること、(2)繊維本数の15~80%が2本以上の束状に融着した繊維からなること、(3)50%伸長回復率が60%以上であること、を満たすことを特徴とする防塵用ヘアキャップが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第4104857号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、着用者の髪型によっては上記の特許文献1に記載された防護キャップでも、髪が収まりきらないことがある。これに対して、防護キャップの頭部周りの伸縮部材を単に長くすると、防護キャップの装着が緩くなり、毛髪等の保持性が低下することがある。また、頭部周りの伸縮部材の伸長倍率を高くすると、着用時の締め付け力が強まり、装着感が悪化する。
【0008】
そのため、着用者の髪型に対応する自由度が高く、毛髪の保持性が良く、蒸れを抑え、着用感が良好な使い捨て防護キャップが望まれている。
【0009】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、着用者の髪型に対応する自由度が高く、毛髪の保持性が良く、蒸れを抑え、着用感が良好な使い捨て防護キャップ及び使い捨て防護キャップの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
発明者は鋭意検討を行い、着用者の頭部全体を覆う防護部と、着用者の額から後頭部までの頭周りを、伸縮部材で締め付けることにより着用者の頭部に固定する外周部と、を有する、使い捨て防護キャップにおいて、シートの坪量及び外周部を伸長したときの応力をそれぞれ所定の数値範囲内に調整することで、着用者の髪型に対応する自由度が高く、毛髪の保持性が良く、蒸れを抑え、着用感が良好な使い捨て防護キャップとすることができ、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、以下のものを提供する。
【0011】
(1)本発明の第1の態様は、着用者の頭部全体を覆う防護部と、着用者の額から後頭部までの頭周りを、伸縮部材で締め付けることにより着用者の頭部に固定する外周部と、を有する、使い捨て防護キャップであって、上記防護部に用いられるシートは、坪量が10g/m以上20g/m以下の不織布であり、上記外周部は、上記伸縮部材の収縮により形成されたギャザーを有し、上記外周部を2.0倍に伸長したときの応力が1.5N以上2.5N以下であることを特徴とする、使い捨て防護キャップである。
【0012】
(2)本発明の第2の態様は、(1)に記載の使い捨て防護キャップであって、上記伸縮部材が、ポリウレタンゴム、エチレンプロピレン系ゴム、天然ゴム又はニトリルゴムから選択される1以上の材料を含み、上記伸縮部材の太さは、10000dtex以上15000dtex以下であり、上記伸縮部材の伸長倍率は、2.7倍以上3.4倍以下であることを特徴とするものである。
【0013】
(3)本発明の第3の態様は、(1)又は(2)に記載の使い捨て防護キャップであって、上記外周部を1.5倍に伸長したときの応力が0.5N以上1.5N以下であることを特徴とするものである。
【0014】
(4)本発明の第4の態様は、(1)から(3)のいずれかに記載の使い捨て防護キャップであって、上記伸縮部材は、1つの使い捨て防護キャップに2本以上用いられ、該伸縮部材同士の離間距離は2.5mm以上10mm以下であることを特徴とするものである。
【0015】
(5)本発明の第5の態様は、(1)から(4)のいずれかに記載の使い捨て防護キャップであって、上記ギャザーの襞の数は、35以上45以下であることを特徴とするものである。
【0016】
(6)本発明の第6の態様は、(1)から(5)のいずれかに記載の使い捨て防護キャップであって、上記伸縮部材の一端側から3cm以上7cm以下の位置に、仮接着部が設けられることを特徴とするものである。
【0017】
(7)本発明の第7の態様は、一方の両側端部にそれぞれ略短冊状の伸縮部材が伸長状態で接着された、略矩形状のシートを、上記伸縮部材の伸縮方向と平行に延びる折り畳み線に沿って蛇腹状に折り畳む工程と、上記シートが折り畳まれた状態で、その両端をそれぞれシールすることにより、上記伸縮部材が収縮してギャザーを形成する工程と、上記シートが展開されることで上記シートが防護部を形成し、かつ、上記伸縮部材が環状となって外周部を形成する工程と、を含む、使い捨て防護キャップの製造方法である。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、着用者の髪型に対応する自由度が高く、毛髪の保持性が良く、蒸れを抑え、着用感が良好な使い捨て防護キャップ及び使い捨て防護キャップの製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本実施形態に係る使い捨て防護キャップを着用した着用者を側面から見た図である。
図2】本実施形態に係る使い捨て防護キャップの製造工程を示した図である。
図3】別の実施形態に係る使い捨て防護キャップに用いられるシート及び伸縮部材を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明を実施するための形態(以下、単に「本実施形態」という。)について詳細に説明する。以下の本実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明を以下の内容に限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨の範囲内で適宜に変形して実施できる。
【0021】
なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。さらに、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
【0022】
<使い捨て防護キャップ>
本実施形態に係る使い捨て防護キャップ1は、着用者を側面から見た図1に示すように、着用者の頭部全体を覆う防護部2と、着用者の額から後頭部までの頭周りを、伸縮部材20で締め付けることにより着用者の頭部に固定する外周部3と、を有する。
なお、外周部3を2.0倍に伸長したときの応力が1.5N以上2.5N以下であり、1.5N以上1.8N以下であることが好ましい。応力が1.5N未満であると、外周部3の締め付けが弱く、着用者の髪型によっては、作業している間に着用者の毛髪が使い捨て防護キャップ1の外側に出てしまいやすく、着用者の髪型の自由度に劣る。応力が2.5Nを超えると、外周部3の締め付けが強く、着用感に劣り、使い捨て防護キャップ1の内部も蒸れやすくなる。
【0023】
また、外周部3を1.5倍に伸長したときの応力が0.5N以上1.5N以下であることが好ましい。1.5倍に伸長したときの応力が上記の数値範囲内であることにより、より着用者の髪型に対応する自由度が高く、蒸れを抑え、着用感が良好な使い捨て防護キャップ1とすることができる。
【0024】
<使い捨て防護キャップの製造方法>
図2は、本実施形態に係る使い捨て防護キャップ1の製造工程を示した図である。以下、図2を参照しながら、使い捨て防護キャップ1の製造方法の説明を行う。
【0025】
(シート)
初期状態を示す図2(a)において、シート10は、一方の両側端部にそれぞれ略短冊状の伸縮部材20が伸長状態で接着された、略矩形状のシートであり、防護部2に用いられる。なお、このとき伸縮部材20の伸縮方向をLとし、方向Lに垂直な方向をHとするが、シート10の幅(方向Lの寸法)は510mm以上640mm以下であることが好ましく、シート10の長さ(方向Hの寸法)は450mm以上600mm以下であることが好ましい。
シート10は、坪量が10g/m以上20g/m以下の不織布である。不織布としてはSB(スパンボンド)不織布や、SMS(スパンボンド/メルトブロー/スパンボンド)不織布等を用いることができるが、特に通気性や強度を兼ね備えたスパンボンド不織布が好ましい。また、材質としてはポリプロピレンが好ましい。
【0026】
(伸縮部材)
伸縮部材20はポリウレタンゴム、エチレンプロピレン系ゴム、天然ゴム又はニトリルゴムから選択される1以上の材料を含むことが好ましいが、中でもポリウレタンゴムがより好ましい。なお、伸縮部材20の太さは、10000dtex以上15000dtex以下であることが好ましく、12000dtex以上14000dtex以下であることがより好ましい。また、伸縮部材20の伸長倍率は、2.7倍以上3.4倍以下であることが好ましい。
伸縮部材20の材料が上記の材料から選択され、かつ、太さ及び伸長倍率がいずれも上記の数値範囲内であることにより、蒸れを抑え、着用感が良好な使い捨て防護キャップ1とすることができる。なお、伸長倍率=(伸ばした伸縮部材20の長さ/元の伸縮部材20の長さ)で算出する。
【0027】
次に、第一工程を示す図2(b)において、シート10を、伸縮部材20の伸縮方向Lと平行に延びる折り畳み線11に沿って蛇腹状に折り畳む(方向Hの方向に折り畳む)。このとき、山の数が8以上12以下となる程度に蛇腹状に折り畳むことが好ましい。
【0028】
そして、第二工程を示す図2(c)において、シート10が折り畳まれた状態で、その両端(方向Lの両端)をそれぞれシールする(シール部21を両端に形成する)ことにより、伸縮部材20が収縮してギャザー22を形成する(すなわち、後述する外周部3の形成時に、外周部3は伸縮部材20の収縮により形成されたギャザー22を有する)。このとき、ギャザー22の襞の数は35以上45以下であることが好ましい。ギャザー22の襞の数が上記の数値範囲内であることにより、より着用者の髪型に対応する自由度が高く、毛髪の保持性が良く、着用感が良好な使い捨て防護キャップ1とすることができる。
なお、ギャザー22の襞の数は伸縮部材20が複数用いられている場合は、全ての伸縮部材20のギャザー22の襞の数の合計とする。また、シール部21はヒートシールやホットメルト接着剤で両端を覆うことによるシール等、不織布製品で通常用いられているシール方法であれば、特に制限なく用いることができる。
【0029】
最後に、第三工程において折り畳まれたシート10が展開されることで、シート10が防護部2を形成し、かつ、伸縮部材20が環状となって外周部3を形成して、図1に示すような使い捨て防護キャップ1が完成する。
なお、図2に示す製造工程では、1つの使い捨て防護キャップ1に伸縮部材20が2本用いられるが、伸縮部材20は、1つの使い捨て防護キャップ1に2本以上用いられることが好ましく、その場合の伸縮部材20同士の離間距離は2.5mm以上10mm以下であることが好ましい(図示しない)。離間距離が上記の数値範囲内であることにより、より着用者の髪型に対応する自由度が高く、蒸れを抑え、着用感が良好な使い捨て防護キャップ1とすることができる。
【0030】
なお、図3に示すように、別の実施形態に係る使い捨て防護キャップ1において、伸縮部材20の一端側から3cm以上7cm以下の位置に、仮接着部23が設けられてもよい。仮接着部23が設けられた状態でシート10を展開した場合、仮接着部23と一方のシール部21との間のシート10は展開されないため、防護部2は一部が形成されない。しかし、後頭部で髪をまとめた場合などに、装着後に仮接着部23を破断して髪の収納部(防護部2)を拡張することで、より着用者の髪型に対応する自由度が高い使い捨て防護キャップ1を得ることができる。なお、この場合の伸縮部材20の一端側からの距離は、伸縮部材20がギャザー22を形成した状態における距離である。また、仮接着部23では、シート10及び伸縮部材20がヒートシールで接着されていることが好ましい。
【0031】
以上説明したとおり、本実施形態によれば、着用者の髪型に対応する自由度が高く、毛髪の保持性が良く、蒸れを抑え、着用感が良好な使い捨て防護キャップ1及び使い捨て防護キャップ1の製造方法を提供することができる。
【実施例0032】
以下の実施例及び比較例により本発明を更に詳しく説明するが、本発明は以下の実施例により何ら限定されるものではない。
【0033】
表1に示す各条件において、実施例1~3及び比較例1~2のそれぞれの使い捨て防護キャップを作製し、以下の評価を行った。なお、下記の評価以外の各パラメーターは、上述した基準又は測定方法に従って行った。また、防護部(シート)の材質はSB(スパンボンド)不織布、SMS(スパンボンド/メルトブロー/スパンボンド)不織布のいずれもポリプロピレンを用いた。
【0034】
(毛髪保持性)
使い捨て防護キャップの毛髪保持性に関して、10名(髪を後ろでまとめた5名を含む)によるモニター調査を行った。所定の作業後、キャップ内への毛髪の保持状況を各人が良好、良い、悪い、の3段階で評価し、総合的な評価を以下のように決定した。
◎:良好が6名以上
〇:良好が3名以上
×:悪いが1名以上/良好が2名以下
【0035】
(毛髪収納性)
使い捨て防護キャップの毛髪収納性に関して、10名(髪を後ろでまとめた5名を含む)によるモニター調査を行った。キャップの着用時に、毛髪の収まり状態を各人が良好、良い、悪い、の3段階で評価し、総合的な評価を以下のように決定した。
◎:良好が8名以上
〇:良好が6名以上
×:悪いが2名以上/良好が5名以下
【0036】
(装着感)
使い捨て防護キャップの装着感に関して、10名(髪を後ろでまとめた5名を含む)によるモニター調査を行った。所定作業中のキャップによる頭部の締め付け状態を各人が良好、良い、悪い、の3段階で評価し、総合的な評価を以下のように決定した。
◎:良好が6名以上
〇:良好が3名以上
×:悪いが1名以上/良好が2名以下
【0037】
(蒸れにくさ)
使い捨て防護キャップの蒸れにくさに関して、10名(髪を後ろでまとめた5名を含む)によるモニター調査を行った。キャップを装着したまま所定の作業を3時間行い、作業後の頭部の蒸れの状況を各人が良好、良い、悪い、の3段階で評価し、総合的な評価を以下のように決定した。
◎:良好が5名以上
〇:良好が3名以上
×:悪いが1名以上/良好が2名以下
【0038】
表1に、各実施例及び各比較例の条件及び評価結果を示す。
【0039】
【表1】
【0040】
以上より、本実施例によれば着用者の髪型に対応する自由度が高く、毛髪の保持性が良く、蒸れを抑え、着用感が良好な使い捨て防護キャップが得られることが少なくとも確認された。
【符号の説明】
【0041】
1 使い捨て防護キャップ
2 防護部
3 外周部
10 シート
11 折り畳み線
20 伸縮部材
21 シール部
22 ギャザー
23 仮接着部
図1
図2
図3