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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023031358
(43)【公開日】2023-03-09
(54)【発明の名称】治具及び空調服
(51)【国際特許分類】
   F24F 13/06 20060101AFI20230302BHJP
   F24F 5/00 20060101ALI20230302BHJP
   A41D 13/002 20060101ALI20230302BHJP
【FI】
F24F13/06 B
F24F5/00 Z
A41D13/002 105
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021136795
(22)【出願日】2021-08-25
(71)【出願人】
【識別番号】520262906
【氏名又は名称】ゼロファイブ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100148862
【弁理士】
【氏名又は名称】赤塚 正樹
(74)【代理人】
【識別番号】100179811
【弁理士】
【氏名又は名称】石井 良和
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 勝利
【テーマコード(参考)】
3B011
3L054
【Fターム(参考)】
3B011AA01
3B011AB01
3B011AC02
3B011AC22
3L054BE10
(57)【要約】      (修正有)
【課題】作業者が移動する際に、送風機が稼働した状態でも、送風機から延びるダクトホース(配管)を衣服から容易に着脱することが可能な治具及び空調服を提供する。
【解決手段】本発明に係る治具100は、送風機のダクトホースからの空気を衣服5内に導入するためのものであって、ダクトホースの先端に取り付けられる第一フランジ1と、第一フランジ1に配された第一磁石と、衣服5に取り付けられる第二フランジ2と、第二フランジ2に配された第二磁石とを有し、第一磁石と第二磁石が引き合うことで、第一フランジ1と第二フランジ2とが接続される。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
送風機のダクトホースからの空気を衣服内に導入するための治具であって、
前記ダクトホースの先端に取り付けられる第一フランジと、
前記第一フランジに配された第一磁石と、
前記衣服に取り付けられる第二フランジと、
前記第二フランジに配された第二磁石と
を有し、
前記第一磁石と前記第二磁石が引き合うことで、前記第一フランジと前記第二フランジとが接続される
治具。
【請求項2】
前記第二フランジは、前記衣服の表面側に配される表面フランジと、前記衣服の裏面側に配される裏面フランジとを有する
請求項1に記載の治具。
【請求項3】
前記表面フランジと前記裏面フランジとは、ねじ込み式で接続される
請求項2に記載の治具。
【請求項4】
前記第一磁石は、前記第一フランジに3~8個配され、
前記第二磁石は、前記第一フランジと前記第二フランジとを接続した際に、前記第一磁石と対向するように、前記第二フランジに3~8個配されている
請求項1~3のいずれか1項に記載の治具。
【請求項5】
前記第一フランジは、その外縁に第一突起部を有し、
前記第二フランジは、その外縁に第二突起部を有する
請求項1~4のいずれか1項に記載の治具。
【請求項6】
前記第一突起部及び前記第二突起部の少なくとも一方が複数存在し、
前記第一フランジと前記第二フランジとが接続された状態において、その複数存在する突起部の間に他方の突起部が位置するように形成されている
請求項5に記載の治具。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1項に記載の治具を衣服に取り付けた空調服。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、治具及び空調服に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、衣服の内部に送風機を用いて空気を送り込む空調服が知られている。この空調服は、一般に、外気を衣服内に送り込んで衣服内に熱が籠らないようにすることを目的として用いられるものである。しかし、火を使う現場や、密封された室内での作業においては、外気を衣服内に送り込むだけでは、十分な冷却効果が得られないという問題があった。
【0003】
このような問題を解決するため、冷却装置等で冷却した空気を衣服内に送り込み効果的に身体を冷却する装置が開発されている(例えば、特許文献1及び2)。特許文献1には、スポットクーラーから配管を介して衣服内に冷風を導入する装置が記載されており、配管が電磁石の力で衣服に接続されることが記載されている。また、特許文献2には、送付装置から空気を取り込む装置が記載されており、送風治具を介して送風ホースが衣服に接続されることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003-221709号公報
【特許文献2】特開2020-153050号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の装置では、電磁石はスポットクーラーの通電を利用して機能しているため、スポットクーラーを通電したまま、配管を着脱することができず、移動の際にはわざわざスポットクーラーを切らなければならず、配管の着脱が煩雑であった。また、特許文献2の装置においても、送風ホースを衣服から容易に着脱することができるものではない。
【0006】
そこで、本発明では、作業者が移動する際に、送風機が稼働した状態でも、送風機から延びるダクト(配管)を衣服から容易に着脱することが可能な治具及び空調服を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る治具は、送風機のダクトホースからの空気を衣服内に導入するための治具であって、
前記ダクトホースの先端に取り付けられる第一フランジと、
前記第一フランジに配された第一磁石と、
前記衣服に取り付けられる第二フランジと、
前記第二フランジに配された第二磁石と、
を有し、
前記第一磁石と前記第二磁石が引き合うことで、前記第一フランジと前記第二フランジとが接続される。
【0008】
また、本発明に係る空調服は、本発明に係る治具を衣服に取り付けた空調服である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、作業者が移動する際に、送風機が稼働した状態でも、送風機から延びるダクトホース(配管)を衣服から容易に着脱することが可能な治具及び空調服を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明に係る治具の第一フランジの一実施形態を示す正面図である。
図2図1に示す第一フランジの側面図である。
図3】本発明に係る治具の第二フランジを構成する表面フランジの一実施形態を示す正面図である。
図4図3に示す表面フランジの側面図である。
図5】本発明に係る治具の第二フランジを構成する裏面フランジの一実施形態を示す正面図である。
図6図5に示す裏面フランジの断面図である。
図7】本発明に係る治具を衣服に取り付けた状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明に係る治具及び空調服の好適な実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0012】
<治具>
まず、本発明に係る治具について説明する。本発明に係る治具は、送風機のダクトホースからの空気を衣服内に導入するのに用いられる。より詳細に説明すると、本発明に係る治具は、ダクトホースと衣服とを接続するのに用いるものである。なお、本発明において、送風機は、単に空気を送風する装置であっても、スポットクーラーのように冷却された空気を送風する装置であっても、暖められた空気を送風する装置であってもよい。
【0013】
図1は、本発明に係る治具の第一フランジの一実施形態を示す正面図、図2は、図1に示す第一フランジの側面図、図3は、本発明に係る治具の第二フランジを構成する表面フランジの一実施形態を示す正面図、図4は、図3に示す表面フランジの側面図、図5は、本発明に係る治具の第二フランジを構成する裏面フランジの一実施形態を示す正面図、図6は、図5に示す裏面フランジの断面図、図7は、本発明に係る治具を衣服に取り付けた状態を示す断面図である。
【0014】
本発明に係る治具100は、図1図7に示すように、第一フランジ1と、表面フランジ20a及び裏面フランジ20bで構成される第二フランジ2とを有している。第一フランジ1は、中央に貫通孔が設けられた円盤状のものであり、ドーナツ形状をなしている。第一フランジ1には、その中央の貫通孔を囲むドーナツ形状の第一フランジ1の一方の面に、図1に示すように、平面視の形状が円形の第一磁石11が6個配されている。この第一磁石11は、第一フランジ1と後述する第二フランジ2(表面フランジ20a)とを接続した際に、第二フランジ2の一方の面に配されている第二磁石22と対応する位置に配されており、第一磁石11と第二磁石22が引き合うことで、第一フランジ1と第二フランジ2とが接続されるよう構成されている。
【0015】
なお、第一フランジ1に配される第一磁石11の数は、6個に限定されず、いくつ配してもよいが、3~8個であることが好ましい。第一磁石11の数が少なすぎると、第一フランジ1と第二フランジ2との接続が十分に強固なものとすることができない場合があり、第一磁石11の数が多すぎると、接続を解除するのを容易に行うことができない場合がある。また、図示の構成では、第一磁石11は、平面視の形状が円形のものであるが、円形に限定されず、多角形であってもよく、アーチ形状であってもよい。
【0016】
また、第一フランジ1の外縁には、図示の構成のように、第一突起部12が設けられていることが好ましい。この第一突起部12は、第一フランジ1と後述する第二フランジ2とを接続する際に位置決め手段として用いられる他、第一フランジ1と第二フランジ2との接続を指で解除する際の指の取っ掛かり(引っ掛かり)としても用いられる。なお、本実施形態では、2つの第一突起部12が設けられているが、第一突起部12の数は、2つに限定されず、1つでもよく、3つ以上であってもよいし、第一突起部12は無くてもよい。2つ以上の第一突起部12を有する場合、そのうち2つの第一突起部12は、第一フランジ1の中心において中心角40~150°を形成して配されていることが好ましい。
【0017】
また、第一突起部12は、図示の構成のように、第一フランジ1と後述する第二フランジ2とが接続した際に、第二フランジ2の外縁に架かるように、第二フランジ2側に向かって突出するよう構成されていることが好ましい。これにより、第一フランジ1と後述する第二フランジ2とを接続する際の位置決めがより容易なものとなり、また第一フランジ1と第二フランジ2との接続を指で解除しやすくなる。
【0018】
第一フランジ1の第一磁石11が配されている面とは反対側には、ダクトホースと接続するためのホース接続部材3が設けられている。ホース接続部材3は、筒状の部材で構成されている。また、ホース接続部材3内部の孔部と第一フランジ1の貫通孔とは連通するよう構成されている。
【0019】
第一フランジ1の第一磁石11が配されている面には、後述する第二フランジ2(表面フランジ20a)の貫通孔内へ挿入される円筒部材4が設けられている。円筒部材4は、ドーナツ形状の第一フランジ1の内周に添って設けられ、第一フランジ1から突出するように設けられている。
【0020】
円筒部材4の第一フランジ1側とは反対側の端部の外縁には、図示の構成のように、4つの凹部41が設けられていることが好ましい。この凹部41は、第一フランジ1と後述する第二フランジ2とが接続した際に、第二フランジ2に設けられた凸部24と嵌合し、第一フランジ1と第二フランジ2とが接続した状態において不本意にその接続が解除されるのを防止する。なお、凹部41の数は、4つに限定されず、1~3つでもよく、5つ以上であってもよいし、凹部41は無くてもよい。
【0021】
本実施形態において、第二フランジ2は、図3図7に示すように、衣服5の表面側に配される表面フランジ20aと、衣服5の裏面側に配される裏面フランジ20bとで構成されている。本実施形態では、図7に示すように、表面フランジ20aと裏面フランジ20bとで衣服5を挟み込むことで、第二フランジ2(又は治具100全体)を衣服5に固定することができるよう構成されている。
【0022】
表面フランジ20aは、中央に貫通孔が設けられた円盤状のものであり、ドーナツ形状をなしている。表面フランジ20aは、その中央の貫通孔を囲むドーナツ形状の表面フランジ20aの一方の面に、図3に示すように、平面視の形状が円形の第二磁石22が6個配されている。この第二磁石22は、前述したように、第一フランジ1と第二フランジ2とを接続した際に、第一フランジ1の一方の面に配されている第一磁石11と対向するように配されており、第一磁石11と第二磁石22が引き合うことで、第一フランジ1と第二フランジ2とが接続されるよう構成されている。
【0023】
なお、表面フランジ20aに配される第二磁石22の数は、6個に限定されず、いくつ配してもよいが、3~8個であることが好ましい。第二磁石22の数が少なすぎると、第一フランジ1と第二フランジ2との接続が十分に強固なものとすることができない場合があり、第二磁石22の数が多すぎると、接続を解除するのを容易に行うことができない場合がある。また、図示の構成では、第二磁石22は、平面視の形状が円形のものであるが、円形に限定されず、多角形であってもよく、アーチ形状であってもよい。
【0024】
また、表面フランジ20aの外縁には、図示の構成のように、第二突起部21aが設けられていることが好ましい。この第二突起部21aは、第一フランジ1と第二フランジ2とを接続する際に位置決め手段として用いられる他、第一フランジ1と第二フランジ2との接続を指で解除する際の指の取っ掛かり(引っ掛かり)としても用いられる。なお、本実施形態では、1つの第二突起部21aが設けられてるが、第二突起部21aの数は、1つに限定されず、2つでもよく、3つ以上であってもよいし、第二突起部21aは無くてもよい。2つ以上の第二突起部21aを有する場合、そのうち2つの第二突起部21aは、表面フランジ20aの中心において中心角40~150°を形成して配されていることが好ましい。
【0025】
また、第二突起部21aは、図示の構成のように、第一フランジ1と第二フランジ2とが接続した際に、第一フランジ1の外縁に架かるように、第一フランジ1側に向かって突出するよう構成されていることが好ましい。これにより、第一フランジ1と第二フランジ2とを接続する際の位置決めがさらに容易なものとなり、また第一フランジ1と第二フランジ2との接続を指で解除しやすくなる。
【0026】
特に、図示の構成のように、第一突起部12が2つ、第二突起部21aが1つ設けられた構成である場合、第一フランジ1と第二フランジ2とを接続した際に、2つの第一突起部12の間に第二突起部21aが位置するよう構成されていることが好ましい。これにより、第一フランジ1と第二フランジ2とを接続する際の位置決めがより容易になるだけでなく、第二突起部21aの近くには2つの第一突起部12があることから、いずれか一方の第一突起部12と第二突起部21aとを指で近づけることで、対向している第一磁石11と第二磁石22との位置がずれ、第一フランジ1と第二フランジ2との接続をより容易に解除することができる。また、2つの第一突起部12のいずれか一方を選択すればよいので、第一フランジ1と第二フランジ2との接続を解除する際に、触りやすいほうの第一突起部12を選択することができ、例えば上衣の腰の左右あたりに治具100が配されていても、第一フランジ1と第二フランジ2との接続の解除が容易になる。
【0027】
図示の構成では、第一突起部12が2つ、第二突起部21aが1つ設けられているが、逆に、第一突起部12が1つ、第二突起部21aが2つ設けられた構成でも、同様の効果が得られる。すなわち、第一突起部12及び第二突起部21aの少なくとも一方が複数存在し、第一フランジ1と第二フランジ2とが接続された状態において、その複数存在する突起部の間に他方の突起部が位置するように形成することが好ましい。
【0028】
さらに、第一突起部12が第二フランジ2側に向かって突出し、かつ第二突起部21aが第一フランジ1側に向かって突出していることで、第一フランジ1と第二フランジ2とを接続した際に、第一フランジ1と第二フランジ2との境界の外周上に並ぶため、第一フランジ1と第二フランジ2との接続を解除する際に、より少ない力で第一突起部12と第二突起部21aとを指で近づけることができる。
【0029】
表面フランジ20aの第二磁石22が配されている面とは反対側には、後述する裏面フランジ20bと接続するための雄ネジ部23が設けられている。雄ネジ部23は、筒状となっており、外周面にネジ溝が刻まれている。また、雄ネジ部23は、その内部の孔部と表面フランジ20aの貫通孔とが連通するよう構成されている。
【0030】
また、雄ネジ部23の内周面には、4つの凸部24が設けられていることが好ましい。この凸部24は、前述したように、第一フランジ1と第二フランジ2とが接続した際に、第一フランジ1に設けられた凹部41と嵌合し、第一フランジ1と第二フランジ2とが接続した状態において不本意にその接続が解除されるのを防止する。なお、凸部24の数は、4つに限定されず、1~3つでもよく、5つ以上であってもよいし、凸部24は無くてもよい。
【0031】
裏面フランジ20bは、中央に貫通孔が設けられた円盤状のものであり、ドーナツ形状をなしている。裏面フランジ20bの外縁には、3つの第三突起部21bが設けられている。この第三突起部21bは、表面フランジ20aと裏面フランジ20bとの着脱する際の指の取っ掛かり(引っ掛かり)として用いられる。なお、第三突起部21bの数は、3つに限定されず、1つでも2つでもよく、4つ以上であってもよいし、第三突起部21bは無くてもよい。
【0032】
また、裏面フランジ20bの貫通孔の内周面には、ネジ溝を刻むことにより、前述したように、表面フランジ20aと接続するための雌ネジ部25が形成されている。この雌ネジ部25に前述した雄ネジ部23をねじ込むことで、表面フランジ20aと裏面フランジ20bとが接続される。すなわち、本実施形態では、表面フランジ20aと裏面フランジ20bとは、ねじ込み式で接続される。
【0033】
なお、本実施形態では、表面フランジ20aと裏面フランジ20bとは、ねじ込み式で接続されるものとして説明したが、これに限定されず、軽く回すだけで着脱できるソフトターン式、複数のビスで固定するビス止め式や、一方に凸部があってその凸部を他方の凹部に押し込んで固定する押し込み式等で接続されるものであってもよい。
【0034】
また、第一フランジ1と第二フランジ2(表面フランジ20a)との間には、図示せぬパッキンが設けられていることが好ましい。すなわち、第一フランジ1と第二フランジ2とは気密性が高い状態で接続されていることが好ましい。パッキンとしては、ゴムパッキン、液状パッキン、シールパッキン等を用いることができる。
【0035】
以上説明したような本発明に係る治具100によれば、作業者が移動する際に、送風機が稼働した状態でも、送風機から延びるダクトホース(配管)を衣服から容易に着脱することができる。
【0036】
<空調服>
本発明に係る空調服は、衣服5に上述した治具100が取り付けられたものである。衣服5としては、特に限定されず、上衣、ズボン、つなぎ等を用いることができる。治具100を取り付ける位置も特に限定されないが、例えば上衣の腰の左右あたりに治具100を配することができる。このような空調服を用いることで、作業者が移動する際に、送風機が稼働した状態でも、送風機から延びるダクトホース(配管)を衣服から容易に着脱することができ、作業効率を向上させることができる。
【0037】
以上、本発明に係る治具及び空調服について説明したが、本発明はこれに限定されない。上述した実施形態では、第一フランジ1がダクトホースと接続するダクトホース接続部3を有するものとして説明したが、本発明はこれに限定されず、第一フランジ1はダクトホースに直接固定されていてもよい。
【0038】
また、上述した実施形態では、第二フランジ2が表面フランジ20aと裏面フランジ20bとで構成されるものとして説明したが、第二フランジ2は、表面フランジ20aと裏面フランジ20bとが一体的に形成されている一つの部材で構成されるものであってもよい。また、上述した実施形態では、表面フランジ20aが雄ネジ部23を有し、裏面フランジ20bが雌ネジ部25を有するものとして説明したが、表面フランジ20aが雌ネジ部を有し、裏面フランジ20bが雄ネジ部を有するものであってもよい。
【符号の説明】
【0039】
1 第一フランジ
2 第二フランジ
3 ホース接続部材
4 円筒部材
5 衣服
11 第一磁石
12 第一突起部
20a 表面フランジ
20b 裏面フランジ
21a 第二突起部
21b 第三突起部
22 第二磁石
23 雄ネジ部
24 凸部
25 雌ネジ部
41 凹部
100 治具
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7