(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023031360
(43)【公開日】2023-03-09
(54)【発明の名称】不動産活用提案装置、不動産活用提案方法、及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/16 20120101AFI20230302BHJP
【FI】
G06Q50/16
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021136797
(22)【出願日】2021-08-25
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-06-16
(71)【出願人】
【識別番号】513248382
【氏名又は名称】横田 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100103872
【弁理士】
【氏名又は名称】粕川 敏夫
(74)【代理人】
【識別番号】100088856
【弁理士】
【氏名又は名称】石橋 佳之夫
(74)【代理人】
【識別番号】100149456
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 喜幹
(74)【代理人】
【識別番号】100194238
【弁理士】
【氏名又は名称】狩生 咲
(74)【代理人】
【識別番号】100205648
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 真一
(72)【発明者】
【氏名】横田 幸一
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC27
(57)【要約】
【課題】所定の不動産に応じた具体的な活用提案を行う。
【解決手段】不動産の活用を提案する不動産活用提案装置1は、不動産の活用を提案する業者が利用する業者端末3と、ネットワークNWを介して通信可能に構成され、不動産に関する不動産情報を記憶した不動産情報記憶部1Aと、不動産情報記憶部1Aを参照して、所定の不動産の不動産情報を抽出する抽出処理部11と、所定の不動産に適した活用態様を判定する判定処理部12を有する。業者端末3に対し、所定の不動産の不動産情報を送信すると、業者端末3から、所定の不動産について、所定の不動産に適した活用態様における具体的な活用提案を受信する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
不動産の活用を提案する装置であって、
不動産の活用を提案する業者が利用する業者端末と、ネットワークを介して通信可能に構成され、
不動産に関する不動産情報を記憶した不動産情報記憶手段と、
上記不動産情報記憶手段を参照して、所定の不動産の不動産情報を抽出する抽出処理手段と、
上記所定の不動産に適した活用態様を判定する判定処理手段と、
上記業者端末に対し、上記所定の不動産の不動産情報を送信する不動産情報送信手段と、
上記業者端末から、上記所定の不動産について、上記所定の不動産に適した活用態様における具体的な活用提案を受信する活用提案受信手段と、を有する、
不動産活用提案装置。
【請求項2】
上記所定の不動産に適した活用態様に応じた具体的な提案が可能な業者を特定する特定処理手段、をさらに有し、
上記不動産情報送信手段は、特定した上記業者端末に対し、上記所定の不動産の不動産情報と共に、上記所定の不動産の活用提案の要求を送信する、
請求項1記載の不動産活用提案装置。
【請求項3】
出店要項を記憶する判定基準情報記憶手段、をさらに有し、
上記判定処理手段は、上記判定基準情報記憶手段を参照して、上記所定の不動産に合致する出店要項を判定し、
上記不動産情報送信手段は、上記所定の不動産に合致した出店要項に応じた具体的な提案が可能な業者端末に対し、上記所定の不動産の不動産情報と共に、上記所定の不動産の活用提案の要求を送信する、
請求項2記載の不動産活用提案装置。
【請求項4】
業者ごとに具体的な活用提案が可能な活用態様の分野に係る情報を記憶した業者情報記憶手段、をさらに有する、
請求項1乃至3いずれかの項に記載の不動産活用提案装置。
【請求項5】
上記所定の不動産を所有する所有者の所有者端末に対し、上記活用提案を送信する活用提案送信手段、をさらに有する、
請求項1乃至4いずれかの項に記載の不動産活用提案装置。
【請求項6】
上記活用態様による予想収益を算出する算出手段、をさらに有し、
上記活用提案送信手段はさらに、上記所定の不動産を所有する所有者の所有者端末に対し、上記活用提案と共に上記予想収益を送信する、
請求項5記載の不動産活用提案装置。
【請求項7】
上記所定の不動産の不動産情報には、上記所定の不動産の周辺情報が含まれる、
請求項1乃至6いずれかの項に記載の不動産活用提案装置。
【請求項8】
上記不動産情報送信手段は、上記所定の不動産の周辺情報の変化に応じて、上記業者端末に対し、上記所定の不動産の不動産情報を送信する、
請求項1乃至7いずれかの項に記載の不動産活用提案装置。
【請求項9】
不動産の活用を提案する方法であって、
不動産の活用を提案する業者が利用する業者端末と、ネットワークを介して通信可能に構成され、
不動産に関する不動産情報を記憶した不動産情報記憶手段、を有するコンピュータにより、
上記不動産情報記憶手段を参照して、所定の不動産の不動産情報を抽出する抽出処理と、
上記所定の不動産に適した活用態様を判定する判定処理と、
上記業者端末に対し、上記所定の不動産の不動産情報を送信する不動産情報送信処理と、
上記業者端末から、上記所定の不動産について、上記所定の不動産に適した活用態様における具体的な活用提案を受信する活用提案受信処理と、を実行する、
不動産活用提案方法。
【請求項10】
不動産の活用を提案するためのコンピュータプログラムであって、
不動産の活用を提案する業者が利用する業者端末と、ネットワークを介して通信可能に構成され、
不動産に関する不動産情報を記憶した不動産情報記憶手段、を有するコンピュータに対し、
上記不動産情報記憶手段を参照して、所定の不動産の不動産情報を抽出する抽出処理と、
上記所定の不動産に適した活用態様を判定する判定処理と、
上記業者端末に対し、上記所定の不動産の不動産情報を送信する不動産情報送信処理と、
上記業者端末から、上記所定の不動産について、上記所定の不動産に適した活用態様における具体的な活用提案を受信する活用提案受信処理と、を実行させる、
コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、土地や建物といった不動産の活用を提案する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
コンビニエンスストアやスーパーマーケット、飲食店などで顕著に見受けられるように、事業者は常に新たな店舗を出店可能な不動産を探している。
一方、不動産の所有者は、知識や情報が不足しているために所有する不動産をうまく活用できていなかったり、不動産の維持コストによって不動産が負担になっていたりする場合がある。このようなことは、耕作放棄地や相続放棄地といった形で社会問題化している。
【0003】
この点、店舗の新規出店や改装、休耕地の活用などを請け負い、不動産の活用にノウハウや商材をもった業者の視点があれば不動産をうまく活用できる。業者としても、不動産の活用提案と共に商品やサービスを提供できれば利益をあげることができる。
【0004】
特許文献1では、土地や建物といった不動産に付随する商品又はサービスの費用の見積もりを提示するシステムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、不動産ごとに具体的な活用まで提案できるものはこれまでなかった。
【0007】
そこで本発明は、所定の不動産に応じた具体的な活用提案を行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の一の観点に係る不動産活用提案装置は、不動産の活用を提案する装置であって、不動産の活用を提案する業者が利用する業者端末と、ネットワークを介して通信可能に構成され、不動産に関する不動産情報を記憶した不動産情報記憶手段と、上記不動産情報記憶手段を参照して、所定の不動産の不動産情報を抽出する抽出処理手段と、上記所定の不動産に適した活用態様を判定する判定処理手段と、上記業者端末に対し、上記所定の不動産の不動産情報を送信する不動産情報送信手段と、上記業者端末から、上記所定の不動産について、上記所定の不動産に適した活用態様における具体的な活用提案を受信する活用提案受信手段と、を有する。
【0009】
上記所定の不動産に適した活用態様に応じた具体的な提案が可能な業者を特定する特定処理手段、をさらに有し、上記不動産情報送信手段は、特定した上記業者端末に対し、上記所定の不動産の不動産情報と共に、上記所定の不動産の活用提案の要求を送信するものとしてもよい。
【0010】
出店要項を記憶する判定基準情報記憶手段、をさらに有し、上記判定処理手段は、上記判定基準情報記憶手段を参照して、上記所定の不動産に合致する出店要項を判定し、上記不動産情報送信手段は、上記所定の不動産に合致した出店要項に応じた具体的な提案が可能な業者端末に対し、上記所定の不動産の不動産情報と共に、上記所定の不動産の活用提案の要求を送信するものとしてもよい。
【0011】
業者ごとに具体的な活用提案が可能な活用態様の分野に係る情報を記憶した業者情報記憶手段、をさらに有するものとしてもよい。
【0012】
上記所定の不動産を所有する所有者の所有者端末に対し、上記活用提案を送信する活用提案送信手段、をさらに有するものとしてもよい。
【0013】
上記活用態様による予想収益を算出する算出手段、をさらに有し、上記活用提案送信手段はさらに、上記所定の不動産を所有する所有者の所有者端末に対し、上記活用提案と共に上記予想収益を送信するものとしてもよい。
【0014】
上記所定の不動産の不動産情報には、上記所定の不動産の周辺情報が含まれるものとしてもよい。
【0015】
上記不動産情報送信手段は、上記所定の不動産の周辺情報の変化に応じて、上記業者端末に対し、上記所定の不動産の不動産情報を送信するものとしてもよい。
【0016】
本発明の別の観点に係る不動産活用提案方法は、不動産の活用を提案する方法であって、不動産の活用を提案する業者が利用する業者端末と、ネットワークを介して通信可能に構成され、不動産に関する不動産情報を記憶した不動産情報記憶手段、を有するコンピュータにより、上記不動産情報記憶手段を参照して、所定の不動産の不動産情報を抽出する抽出処理と、上記所定の不動産に適した活用態様を判定する判定処理と、上記業者端末に対し、上記所定の不動産の不動産情報を送信する不動産情報送信処理と、上記業者端末から、上記所定の不動産について、上記所定の不動産に適した活用態様における具体的な活用提案を受信する活用提案受信処理と、を実行する。
【0017】
本発明のさらに別の観点に係るコンピュータプログラムは、不動産の活用を提案するためのコンピュータプログラムであって、不動産の活用を提案する業者が利用する業者端末と、ネットワークを介して通信可能に構成され、不動産に関する不動産情報を記憶した不動産情報記憶手段、を有するコンピュータに対し、上記不動産情報記憶手段を参照して、所定の不動産の不動産情報を抽出する抽出処理と、上記所定の不動産に適した活用態様を判定する判定処理と、上記業者端末に対し、上記所定の不動産の不動産情報を送信する不動産情報送信処理と、上記業者端末から、上記所定の不動産について、上記所定の不動産に適した活用態様における具体的な活用提案を受信する活用提案受信処理と、を実行させる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、所定の不動産に応じた具体的な活用を提案できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の実施形態に係る不動産活用提案装置が備える機能を示した機能ブロック図である。
【
図2】本実施形態に係る不動産活用提案装置において、不動産情報記憶部に記憶されるデータの一例を示した図である。
【
図3】本実施形態に係る不動産活用提案装置において、業者情報記憶部に記憶されるデータの一例を示した図である。
【
図4】実施例1に係る不動産活用提案装置による処理の流れを示したシーケンス図である。
【
図5】実施例2に係る不動産活用提案装置による処理の流れを示したシーケンス図である。
【
図6】実施例3に係る不動産活用提案装置による処理の流れを示したシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1に示されるように、本発明の実施形態に係る不動産活用提案装置1は、所謂コンピュータ等によって実現され、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、ハードディスクドライブといったハードウェア資源、CPUが実行するコンピュータプログラム等のソフトウェア資源により、不動産情報記憶部1A、業者情報記憶部1B、判定基準情報記憶部1C、抽出処理部11、判定処理部12、特定処理部13、算出処理部14、通信処理部15からなる機能ブロックを構成する。
また、インターネット等のネットワークNWを介して所有者端末2及び業者端末3と通信可能に構成されている。
【0021】
不動産情報記憶部1Aは、不動産に関する不動産情報を記憶した記憶部である。
この不動産情報記憶部1Aには例えば、
図2に示されるように物件を識別する物件IDごとに、基本情報、土地情報、及び建物情報が記憶されている。
【0022】
基本情報は、不動産の住所や所有者に関する情報によって構成される。
土地情報は、建ぺい率、容積率、敷地面積、土地形状など、土地に関する情報によって構成される。
【0023】
建物情報は、土地上に建物が建っている場合に含まれる情報である。この建物情報は、築年数、延べ床面積、間取りなど、建物の仕様に関する情報によって構成される。
なお、これらの情報はいずれも一例であって、土地の接道状況、建築物の評価価格や種別など、物件を把握することのできる情報が適宜に含まれていてもよい。
【0024】
なお、不動産情報記憶部1Aに記憶される情報は適宜、不動産の所有者や不動産業者等によって登録されたり更新されたりする。
また、不動産情報には他に不動産の所在地の周辺情報が含まれていてもよい。例えば、周辺の住民の人口や年齢層、周辺道路の状況、近隣の商業施設に関する情報などが挙げられる。これらの情報は、不動産の活用を提案する際に有用な参照情報となる。
【0025】
業者情報記憶部1Bは、不動産の活用を提案する業者に関する情報を記憶した記憶部である。業者は、不動産の活用を提案できる者であればよく、例えばリフォーム業者、コンサル業者、資材提供業者、技術提供業者、生産物仕入れ業者などである。一般的に、業者は得意あるいは専門とする分野をもっており、当該分野において不動産の具体的な活用を提案することができる。
この業者情報記憶部1Bには例えば
図3に示されるように、業者を識別する業者IDごとに、業者の名称や住所等の基本情報、具体的な提案が可能な不動産の活用態様の分野に係る情報が記憶されている。
また、後述する判定基準情報として出店要項が記憶されると共に、当該出店要項を定めている業者が業者情報記憶部1Bに記憶されている場合には、出店要項と当該出店要項を定めている業者とが関連付けられ、出店要項から業者を特定できるようになっていてもよい。
【0026】
判定基準情報記憶部1Cは、所定の不動産の活用に適した活用態様を判定する基準となる判定基準情報を記憶した記憶部である。
判定基準情報は、所定の活用態様に応じて必要となる条件であり、例えば所定の活用態様によって不動産を活用するために必要とされる不動産そのものに関する条件や、不動産の所在地の周辺情報に関する条件などによって構成される。不動産そのものに関する条件は例えば、土地面積、土地の用途などによって構成され、不動産の所在地の周辺情報に関する条件は例えば、幹線道路沿いか否かや交通量といった周辺道路の状況、周辺住民の一定の人口や年齢層、近隣の商業施設や競合店の有無などによって構成される。
【0027】
また、判定基準情報は、所定の店舗の出店に必要とされる条件をまとめた出店要項によって構成されてもよい。出店要項は、所定のコンビニエンスストアやスーパーマーケット、あるいは飲食店の運営者等が定めたものであるが、そこに定められている情報は上記した判定基準情報と同様である。
また、判定基準情報は、業者から予め受け付けた情報によって構成されてもよい。即ち、業者ごとに、業者が求めている不動産の条件に係る情報として判定基準情報を記憶しておく。これにより、所定の不動産が所定の業者の求めるものであるかを判定することができ、当該所定の業者が求める不動産がヒットすると、当該不動産に対する活用提案を当該所定の業者に求めるとよい。
【0028】
抽出処理部11は、各情報記憶部を参照して所定の情報を抽出する処理を実行する。例えば、判定処理部12による処理に際して、不動産情報記憶部1Aから不動産情報を抽出したり、判定基準情報記憶部1Cから判定基準情報を抽出したりする。
【0029】
判定処理部12は、所定の不動産の情報に基づき、判定基準情報を参照して当該所定の不動産に適した活用態様を判定する。
また、判定基準情報に出店要項が含まれる場合、判定処理部12は所定の不動産に合致する出店要項を判定する。
【0030】
特定処理部13は、所定の不動産に適した活用態様に応じた具体的な提案が可能な業者を特定する処理を実行する。即ち、特定処理部13は、所定の不動産について判定処理部12により判定された、当該所定の不動産に適した活用態様に基づき、業者情報記憶部1Bを参照して、当該活用態様の分野において具体的な活用提案が可能な業者を特定する。
また、所定の不動産に合致する出店要項があった場合、当該出店要項を定めている業者を特定することもできる。
【0031】
算出処理部14は、所有者が所定の活用態様で不動産を活用した場合の予想収益やリスクなどを数値化したり、必要投資額のローンシミュレーションを実行したりする。
予想収益やリスクの算出はで例えば、活用提案に含まれる設備投資等の見積額、所定の活用態様により不動産を活用した場合に予想される平米当り売上高、客単価、不動産の周辺人口から推測される利用客数などの情報が算出根拠となる。
ローンシミュレーションの算出では例えば、業者が不動産の活用提案と共に提示した商品やサービスの見積情報に基づいて、所定の年利を乗じたり、返済年数で除したりする。これにより毎月の支払金などが算出される。
なお、ローンシミュレーションでは、所有者が任意に設定した返済期間などの項目や借入先銀行等を予め登録しておき、登録情報に基づいて所有者に応じたローンシミュレーションの結果を提供することができる。
【0032】
通信処理部15は、所有者端末2や業者端末3とネットワークNWを介して各種のデータの送受信を実行する。
この通信処理部15により、不動産活用提案装置1は所有者端末2との間で不動産情報を受信したり活用提案を送信したりできるほか、業者端末3との間で不動産情報と共に不動産の活用提案要求を送信したり当該要求に応じた活用提案を受信したりできる。
【0033】
所有者端末2は、不動産の所有者が利用する端末であって、所謂パーソナルコンピュータ等によって実現される。
所有者はこの所有者端末2により、不動産活用提案装置1に対して不動産情報を提供したり、不動産活用提案装置1から不動産の活用提案を受けたりすることができる。
【0034】
業者端末3は、不動産の活用を提案する業者が利用する端末であって、所謂パーソナルコンピュータ等によって実現される。
業者はこの業者端末3により、不動産活用提案装置1から所定の不動産に関する情報受け付けたり、不動産活用提案装置1に対して当該所定の不動産の具体的な活用提案を送信したりする。
【実施例0035】
実施例1に係る不動産活用提案装置1によって実行される処理の流れの一例について
図4を参照して説明する。
不動産情報は例えば、所定のウェブサイト上において閲覧することができるようになっており、業者は当該所定のウェブサイトにより不動産情報を閲覧する。業者は、自らが活用を提案できる不動産を見つけると、不動産活用提案装置1に対して当該不動産についての詳細な不動産所情報を要求する(S101)。
なお、当該所定のウェブサイト上では、業者は所定の項目によって検索フォームから所望の不動産を検索できるようになっていてもよい。
【0036】
これに応じて、抽出処理部11は、要求された不動産の不動産情報を不動産情報記憶部1Aから抽出すると(S102)、業者端末3に対し、当該抽出した不動産情報を送信して不動産の活用提案を要求する(S103)。
【0037】
なお、不動産活用提案装置1は業者からの要求にかかわらず、所定の不動産の不動産情報を不動産情報記憶部1Aから抽出し、業者端末3に対して活用提案要求とともに当該不動産情報を送信することもできる。この場合には必ずしも、不動産を閲覧可能なウェブサイトを用意する必要がない。また、所定の不動産の所有者が所有者端末2により、当該所定の不動産の活用提案要求を不動産活用提案装置1に送信し、不動産活用提案装置1がこれに応じて、業者に当該所定の不動産の活用提案の要求を送信することもできる。
また、不動産活用提案装置1は、不動産の活用提案に資する情報として、所定の不動産の周辺情報を業者端末3に送信することもできる。
【0038】
業者は不動産活用提案装置1から取得した不動産情報に基づき、不動産の具体的な活用提案を作成し、当該活用提案を不動産活用提案装置1に送信する(S104)。
【0039】
算出処理部14は活用提案に基づき、提案どおりに不動産を活用する場合のローンシミュレーションや提案通りに不動産を活用した場合の予想収益を算出する(S105)。
不動産情報提供装置は、業者から活用提案を受けた不動産の所有者の所有者端末2に対し、不動産の活用提案、ローンシミュレーション、及び予想収益に係る情報を送信する(S106)。
【0040】
なお、不動産活用提案装置1はローンシミュレーションや予想種益を算出することなく、所有者端末2に対して活用提案のみを送信することもできる。
【0041】
不動産の活用提案を受けた不動産の所有者は、活用提案を受け入れる場合には不動産活用提案装置1を介し、業者に対して商品やサービス等の発注要求を送信できるようになっていてもよい。この場合には、業者は発注要求を受けた商品又はサービスを受注し、所有者に対して費用の見積、納期、工事期間、着工予定、完了予定など、所定の商品又はサービスに関するさらなる情報を送信するようにしてもよい。
なお、実施例1と同様、不動産活用提案装置1は業者端末3に対して活用提案要求を送信する際、不動産情報と共に、不動産の活用提案に資する情報として、所定の不動産の周辺情報を送信することもできる。
なお、本例においても実施例1と同様、算出処理部14によりローンシミュレーションや予想収益を算出し、これを所有者端末2に送信することもできる。また、不動産の活用提案を受けた不動産の所有者は、活用提案を受け入れる場合には不動産活用提案装置1を介し、業者に対して商品やサービス等の発注要求を送信できるようになっていてもよい。
また、本実施例においては、業者から活用提案を行える不動産情報の取得要求を受け付け、これに応じて当該業者が活用提案を行うのに適した不動産の不動産情報を当該業者に送信するようにしてもよい。即ち、業者端末3から不動産情報の取得要求を受け付けると、業者情報記憶部1Bを参照して業者が具体的な活用提案をできる分野を特定する。そして、判定処理部12により、不動産情報記憶部1Aに記憶されている各不動産について、それぞれに適した活用態様を判定すると、上記特定した業者の分野に対応する活用態様が適している不動産の不動産情報を業者端末3に送信し、活用提案を要求する。