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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023031642
(43)【公開日】2023-03-09
(54)【発明の名称】レーザモジュール
(51)【国際特許分類】
   H01S 5/02326 20210101AFI20230302BHJP
【FI】
H01S5/02326
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021137260
(22)【出願日】2021-08-25
(71)【出願人】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】菱田 光起
【テーマコード(参考)】
5F173
【Fターム(参考)】
5F173MC03
5F173MD12
5F173MF39
(57)【要約】
【課題】レーザ素子の発光面に光学系ユニットが衝突するのを抑える。
【解決手段】第1ブロック10には、レーザ素子40の第1電極40aが電気的に接続される。第2ブロック20は、第1ブロック10に対向して配置される。第2ブロック20には、レーザ素子40の第2電極40bが電気的に接続される。光学系ユニット50は、レーザ素子40の発光面よりも出射方向の前方に配置される。突出部15は、レーザ素子40の発光面よりも光学系ユニット50側に突出する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レーザ光を出射するレーザ素子を備えたレーザモジュールであって、
前記レーザ素子の第1電極に電気的に接続された第1ブロックと、
前記第1ブロックに対向して配置され、前記レーザ素子の第2電極に電気的に接続された第2ブロックと、
前記レーザ素子の発光面よりも出射方向の前方に配置された光学系ユニットと、
前記レーザ素子の発光面よりも前記光学系ユニット側に突出した突出部と、を備える
レーザモジュール。
【請求項2】
請求項1のレーザモジュールにおいて、
前記レーザ素子は、前記第1ブロックに載置され、
前記突出部は、前記第1ブロックに設けられる
レーザモジュール。
【請求項3】
請求項1のレーザモジュールにおいて、
前記レーザ素子は、導電性を有するサブマウントを介して前記第1ブロックに載置され、
前記突出部は、前記サブマウントに設けられる
レーザモジュール。
【請求項4】
請求項1~3の何れか1つのレーザモジュールにおいて、
前記突出部は、前記レーザ光の出射方向から見て、前記レーザ素子を挟んだ両側にそれぞれ設けられる
レーザモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザモジュールに関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、レーザ素子(レーザダイオード)と、第1のコリメートレンズと、ビームツイスタとを有するレーザモジュールが開示されている。第1のコリメートレンズは、レーザ素子の発光面から第1の距離だけ離れて設けられ、レーザ光のファースト軸方向の拡がりを平行化する。ビームツイスタは、第1のコリメートレンズから第2の距離だけ離れて設けられ、レーザ光を約90度旋回させる。
【0003】
レーザモジュールは、レーザ光を出射するレーザ素子がサブマウントに搭載され、これらが下部電極ブロックと上部電極ブロックとによって挟まれる。レーザ素子は、半田などの接合材によって下部電極ブロックに接合される。ここで、レーザ素子の発光面に接合材が付着するなどの悪影響を及ぼさないように、レーザ素子の発光面を、第1のコリメートレンズ及びビームツイスタを含む光学系ユニット側に突出させた状態で配置する場合が多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開第2016/063436号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、第1のコリメートレンズ及びビームツイスタを含む光学系ユニットを、レーザ素子の発光面に近づけて配置する作業を行う際に、光学系ユニットをレーザ素子の発光面に誤って衝突させてしまい、エミッタ不良が発生するおそれがある。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、レーザ素子の発光面に光学系ユニットが衝突するのを抑えることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の発明は、レーザ光を出射するレーザ素子を備えたレーザモジュールであって、前記レーザ素子の第1電極に電気的に接続された第1ブロックと、前記第1ブロックに対向して配置され、前記レーザ素子の第2電極に電気的に接続された第2ブロックと、前記レーザ素子の発光面よりも出射方向の前方に配置された光学系ユニットと、前記レーザ素子の発光面よりも前記光学系ユニット側に突出した突出部と、を備える。
【0008】
第1の発明では、第1ブロックには、レーザ素子の第1電極が電気的に接続される。第2ブロックは、第1ブロックに対向して配置される。第2ブロックには、レーザ素子の第2電極が電気的に接続される。光学系ユニットは、レーザ素子の発光面よりも出射方向の前方に配置される。突出部は、レーザ素子の発光面よりも光学系ユニット側に突出する。
【0009】
このような構成とすれば、光学系ユニットが意図せずにレーザ素子の発光面側に移動した場合でも、光学系ユニットがレーザ素子の発光面に接触する前に突出部に当接することで、光学系ユニットの移動が規制される。
【0010】
これにより、レーザ素子の発光面に光学系ユニットが衝突するのを抑えることができる。
【0011】
第2の発明は、第1の発明のレーザモジュールにおいて、前記レーザ素子は、前記第1ブロックに載置され、前記突出部は、前記第1ブロックに設けられる。
【0012】
第2の発明では、レーザ素子を第1ブロックに載置させる際に、第1ブロックから突出する突出部の先端位置を確認しながら、第1ブロックに対するレーザ素子の発光面の突出量を調整することができる。
【0013】
第3の発明は、第1の発明のレーザモジュールにおいて、前記レーザ素子は、導電性を有するサブマウントを介して前記第1ブロックに載置され、前記突出部は、前記サブマウントに設けられる。
【0014】
第3の発明では、レーザ素子をサブマウントに載置させる際に、サブマウントから突出する突出部の先端位置を確認しながら、サブマウントに対するレーザ素子の発光面の突出量を調整することができる。
【0015】
第4の発明は、第1~3の発明の何れか1つのレーザモジュールにおいて、前記突出部は、前記レーザ光の出射方向から見て、前記レーザ素子を挟んだ両側にそれぞれ設けられる。
【0016】
第4の発明では、レーザ素子を挟んで両側にそれぞれ突出部を設けることで、例えば、光学系ユニットが片側に傾いた姿勢でレーザ素子側に移動した場合でも、何れかの突出部が光学系ユニットに当接することとなる。これにより、光学系ユニットがレーザ素子の発光面に接触するのを、より確実に抑えることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、レーザ素子の発光面に光学系ユニットが衝突するのを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】本実施形態に係るレーザモジュールの構成を示す平面図である。
図2】レーザモジュールの構成を示す側面断面図である。
図3】レーザモジュールの構成を示す正面図である。
図4】レーザモジュールの構成を示す正面断面図である。
図5】本変形例に係るレーザモジュールの構成を示す平面図である。
図6】レーザモジュールの構成を示す側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
【0020】
図1図3に示すように、レーザモジュール1は、第1ブロック10と、第2ブロック20と、絶縁層30と、レーザ素子40と、サブマウント45と、光学系ユニット50と、を有する。
【0021】
第1ブロック10は、導電性を有する。第1ブロック10は、主に銅(Cu)で構成される。第1ブロック10では、銅製のブロックに対して、ニッケル(Ni)と金(Au)とが順番にメッキされる。第1ブロック10には、図示しない水冷ジャケットが接続される。
【0022】
第1ブロック10の上面には、載置部11が設けられる。載置部11は、第1ブロック10の上面の一部を窪ませることで形成される。載置部11は、レーザ光LBの出射方向(図1に矢印線で示す方向)の側の端部に設けられる。載置部11には、レーザ素子40と、サブマウント45と、が配置される。
【0023】
なお、載置部11の深さ(高さ)は、レーザ素子40、サブマウント45、後述するバンプ48、及び絶縁層30のそれぞれの厚さを考慮して設定される。
【0024】
絶縁層30は、絶縁性を有する。絶縁層30は、ポリイミドやセラミックなどで構成される。絶縁層30は、第1ブロック10の上面において載置部11の周りを囲むように配置される。
【0025】
レーザ素子40は、図示しない複数のエミッタを有する。レーザ素子40は、下面が正電極40a(第1電極)であり、上面が負電極40b(第2電極)である。レーザ素子40は、正電極40aから負電極40bに向かって電流が流れると、発光面において複数のエミッタのそれぞれからレーザ光LBを出射する。レーザ素子40は、サブマウント45に載置される。レーザ素子40のレーザ素子40の正電極40aは、サブマウント45に電気的に接続される。
【0026】
レーザ素子40の発光面(図1で右端面)は、サブマウント45の端面(図1で右端面)よりも出射方向の前方に突出して配置される。つまり、レーザ素子40の発光面は、第1ブロック10の端面(図1で右端面)よりもレーザ光LBの出射方向の前方に突出している。
【0027】
レーザ素子40及びサブマウント45は、載置部11に配置される。サブマウント45は、例えば、半田によって、第1ブロック10の載置部11に接合される。サブマウント45の端面(図1で右端面)は、第1ブロック10の端面(図1で右端面)と略同じ位置、又は第1ブロック10の端面よりも前方に突出して配置される。
【0028】
このように、レーザ素子40の発光面を、第1ブロック10の端面(図1で右端面)よりもレーザ光LBの出射方向の前方に突出させることで、サブマウント45を第1ブロック10に半田付けするのにあたって、レーザ素子40の発光面に半田が回り込んで付着するのを抑えることができる。
【0029】
第1ブロック10は、サブマウント45を介してレーザ素子40の正電極40aと電気的に接続する電極ブロックとしての機能を有する。レーザ素子40の負電極40bには、バンプ48が設けられる(図3参照)。
【0030】
バンプ48は、導電性を有する。バンプ48は、主に金(Au)で構成される。バンプ48は、レーザ素子40の負電極40b上に複数設けられる。
【0031】
バンプ48は、溶融によって先端が球状になった金ワイヤを負電極40bに接触させ、超音波を与えることで負電極40bに接合される。バンプ48は、レーザ素子40の負電極40bと電気的に接続される。
【0032】
第2ブロック20は、導電性を有する。第2ブロック20は、主に銅(Cu)で構成される。第2ブロック20では、銅製のブロックに対して、ニッケル(Ni)と金(Au)とが順番にメッキされる。第2ブロック20は、第1ブロック10に対向して配置される。
【0033】
第2ブロック20は、レーザ素子40及び絶縁層30の上に設けられる。第2ブロック20は、バンプ48を介してレーザ素子40と電気的に接続される。第2ブロック20は、レーザ素子40の負電極40bと電気的に接続する電極ブロックとしての機能を有する。
【0034】
第2ブロック20は、第2ブロック20の下面であって、レーザ素子40に向かい合う領域以外の領域において、絶縁層30と密着される。
【0035】
このような構成のレーザモジュール1では、レーザ素子40の正電極40aから負電極40bに向かって電流が流れると、レーザ素子40の発光面からレーザ光LBが出力される。このとき、レーザ素子40で生じた熱は、第1ブロック10及び第2ブロック20へ伝わって放熱される。
【0036】
〈光学系ユニットについて〉
光学系ユニット50は、レーザ素子40の発光面よりも出射方向の前方に配置される。光学系ユニット50は、コリメートレンズ51と、ビームツイスタ52と、保持部53と、を有する。
【0037】
コリメートレンズ51は、レーザ素子40の発光面に対向して配置される。コリメートレンズ51は、レーザ素子40から出射されたレーザ光LBのファースト軸方向の拡がりを平行化する。
【0038】
コリメートレンズ51は、平面と曲面とを有する。図2に示す例では、コリメートレンズ51の平面をレーザ素子40側に、コリメートレンズ51の曲面をレーザ素子40とは反対側に配置している。なお、コリメートレンズ51の曲面をレーザ素子40側に、コリメートレンズ51の平面をレーザ素子40とは反対側に配置しても構わない。
【0039】
ビームツイスタ52は、コリメートレンズ51を挟んでレーザ素子40とは反対側に配置される。ビームツイスタ52は、レーザ素子40から出射されてコリメートレンズ51を透過したレーザ光LBを、約90度旋回させる。
【0040】
保持部53は、コリメートレンズ51及びビームツイスタ52を保持するとともに、コリメートレンズ51及びビームツイスタ52の位置関係を規定する。保持部53は、例えば、ガラス板で構成される。保持部53は、コリメートレンズ51及びビームツイスタ52の上部に設けられる。保持部53は、接着剤55によって、第2ブロック20の端面(図2で右端面)に取り付けられる。
【0041】
光学系ユニット50では、レーザ素子40から出射されたレーザ光LBを、最初にコリメートレンズ51によってファースト軸方向で平行化することで、ファースト軸方向のレーザ光LBの拡がりを最小限に抑えることができる。
【0042】
さらに、コリメートレンズ51を透過したレーザ光LBを、ビームツイスタ52によって旋回させることで、スロー軸方向の拡がりに関しても、レーザ素子40における隣接するエミッタとの重なりを最小限に抑えて回避できる。
【0043】
これにより、レーザ素子40における複数のエミッタの幅に応じて、ピッチ(配置間隔)を最小限にすることが可能となり、高いビーム品質で、高出力のレーザ光を出力することが可能となる。
【0044】
〈突出部について〉
ところで、光学系ユニット50は、接着剤55によって第2ブロック20の端面に接着させた後、接着剤55が硬化する前に、レーザ素子40の発光面とコリメートレンズ51との隙間を適切に調整する必要がある。
【0045】
しかしながら、光学系ユニット50をレーザ素子40の発光面に近づけて配置する作業を行う際に、光学系ユニット50をレーザ素子40の発光面に誤って衝突させてしまい、エミッタ不良が発生するおそれがある。
【0046】
そこで、本実施形態では、レーザ素子40の発光面に光学系ユニット50が衝突するのを抑えることができるようにした。
【0047】
具体的に、図1図3に示すように、第1ブロック10は、突出部15を有する。突出部15は、第1ブロック10の端面(図1で右端面)に設けられる。突出部15は、レーザ素子40の発光面よりも光学系ユニット50側に突出する。突出部15は、レーザ素子40を挟んで両側(図3で左右両側)にそれぞれ配置される。
【0048】
このような構成とすれば、光学系ユニット50が意図せずにレーザ素子40の発光面側に移動した場合でも、光学系ユニット50がレーザ素子40の発光面に接触する前に突出部15に当接することで、光学系ユニット50の移動が規制される。
【0049】
これにより、レーザ素子40の発光面に光学系ユニット50が衝突するのを抑えることができる。
【0050】
また、突出部15を第1ブロック10に設けることで、レーザ素子40を第1ブロック10に載置させる際に、第1ブロック10から突出する突出部15の先端位置を確認しながら、第1ブロック10に対するレーザ素子40の発光面の突出量を調整することができる。
【0051】
また、レーザ素子40を挟んで両側にそれぞれ突出部15を設けることで、例えば、光学系ユニット50が片側に傾いた姿勢でレーザ素子40側に移動した場合でも、何れかの突出部15が光学系ユニット50に当接することとなる。これにより、光学系ユニット50がレーザ素子40の発光面に接触するのを、より確実に抑えることができる。
【0052】
〈第1ブロック及び第2ブロックの締結構造について〉
図1及び図4に示すように、第1ブロック10には、第1ネジ孔12と、第2ネジ孔13と、第1端子孔14と、が設けられる。第1ネジ孔12は、レーザ光LBの出射方向と直交する方向に間隔をあけて2つ設けられる。2つの第1ネジ孔12の間には、載置部11が設けられる。
【0053】
第2ネジ孔13は、レーザ光LBの出射方向5と直交する方向に間隔をあけて2つ設けられる。第2ネジ孔13は、第1ネジ孔12に対してレーザ光LBの出射方向とは反対側に設けられる。
【0054】
第1端子孔14は、第1ブロック10におけるレーザ光LBの出射方向とは反対の端部に設けられる。つまり、第1端子孔14は、第1ブロック10における載置部11とは反対の端部側に設けられる。第1端子孔14は、ネジ孔で構成される。第1端子孔14には、電源用の接続端子が接続される。
【0055】
第2ブロック20には、第1貫通孔22と、第2貫通孔23と、第2端子孔24と、が設けられる。第1貫通孔22は、第1ブロック10の第1ネジ孔12に対応した位置に設けられる。第1貫通孔22は、第1ブロック10と第2ブロック20とを締結する導電性ネジ35の頭部が入り込めるようにザグリ孔で形成される。
【0056】
第2貫通孔23は、第1ブロック10の第2ネジ孔13に対応した位置に設けられる。
【0057】
第2端子孔24は、第2ブロック20の中央部に設けられる。第2端子孔24には、電源用の接続端子が接続される。
【0058】
第1ブロック10と第2ブロック20とは、導電性ネジ35によって締結される。導電性ネジ35は、第2ブロック20の第1貫通孔22と、第1ブロック10の第1ネジ孔12とに差し込まれる。
【0059】
導電性ネジ35と第2ブロック20との間には、絶縁部材36が設けられる(図4参照)。これにより、第1ブロック10と第2ブロック20とを、互いに電気的に絶縁された状態で締結することができる。
【0060】
また、第1ブロック10と第2ブロック20とは、図示しない絶縁性ネジによって、互いに電気的に絶縁された状態で締結される。絶縁性ネジは、第2ブロック20の第2貫通孔23と、第1ブロック10の第2ネジ孔13とに差し込まれる。
【0061】
なお、絶縁性ネジの代わりに、導電性ネジ35と絶縁部材36を用いても構わない。また、導電性ネジ35と絶縁部材36の代わりに絶縁性ネジを用いても構わない。
【0062】
《変形例》
以下、前記実施形態と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
【0063】
図5及び図6に示すように、第1ブロック10には、傾斜部16が形成される。傾斜部16は、載置部11の前端縁に連続して延びる。傾斜部16は、第1ブロック10の一部を出射方向の前方に向かって斜め下方に切り欠くことで形成される。これにより、第1ブロック10には、載置部11の前端縁よりも光学系ユニット50側に突出した突出部15が設けられる。突出部15は、傾斜部16を挟んで両側(図5で上下両側)にそれぞれ配置される。
【0064】
サブマウント45は、第1ブロック10の載置部11に配置される。サブマウント45の端面(図5で右端面)は、第1ブロック10の載置部11と傾斜部16との境界位置と略同じ位置、又は境界位置よりも前方に突出して配置される。
【0065】
レーザ素子40は、サブマウント45に載置される。レーザ素子40の発光面(図5で右端面)は、サブマウント45の端面(図5で右端面)よりも出射方向の前方に突出して配置される。ここで、レーザ素子40の発光面は、突出部15の端面(図5で右端面)よりも後方に位置している。
【0066】
つまり、突出部15は、レーザ素子40の発光面よりも光学系ユニット50側に相対的に突出する。これにより、レーザ素子40の発光面に光学系ユニット50が衝突するのを抑えることができる。
【0067】
《その他の実施形態》
前記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
【0068】
本実施形態では、突出部15を第1ブロック10に設けるようにしたが、この形態に限定するものではない。例えば、突出部15を、サブマウント45の端面から光学系ユニット50側に突出させた構成としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0069】
以上説明したように、本発明は、レーザ素子の発光面に光学系ユニットが衝突するのを抑えることができるという実用性の高い効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
【符号の説明】
【0070】
1 レーザモジュール
10 第1ブロック
15 突出部
20 第2ブロック
40 レーザ素子
40a 正電極(第1電極)
40b 負電極(第2電極)
45 サブマウント
50 光学系ユニット
LB レーザ光
図1
図2
図3
図4
図5
図6