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2023-31764要因分析支援装置、要因分析支援方法、要因分析支援プログラム、及び記録媒体
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023031764
(43)【公開日】2023-03-09
(54)【発明の名称】要因分析支援装置、要因分析支援方法、要因分析支援プログラム、及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/04 20120101AFI20230302BHJP
   G06F 3/04842 20220101ALI20230302BHJP
【FI】
G06Q50/04
G06F3/0484 120
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021137458
(22)【出願日】2021-08-25
(71)【出願人】
【識別番号】000232302
【氏名又は名称】日本電産株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】井上 晋
【テーマコード(参考)】
5E555
5L049
【Fターム(参考)】
5E555AA28
5E555AA29
5E555AA30
5E555AA76
5E555BA02
5E555BA05
5E555BB02
5E555BB05
5E555BC17
5E555CA02
5E555CA12
5E555CA18
5E555CB02
5E555CB46
5E555CC22
5E555DB13
5E555DB56
5E555DC05
5E555DC40
5E555DC72
5E555DD06
5E555DD07
5E555EA03
5E555EA07
5E555EA08
5E555EA09
5E555FA00
5L049CC03
(57)【要約】      (修正有)
【課題】不良発生等の事象の要因分析を支援する要因分析支援装置、要因分析支援方法、要因分析支援プログラム及び記録媒体を提供する。
【解決手段】記憶部と、制御部と、表示部と、受付部と、を備える要因分析支援装置において、記憶部が、事象の確認結果を示す情報と複数の分類項目情報とを関連付けて記憶し、制御部が、確認結果を示す情報及び複数の分類項目情報に基づいて、事象に関する情報を示す第1グラフを生成し、表示部が、第1グラフを含む第1画面を表示する。受付部が、第1画面において、夫々分類種別を示す複数の分類項目の何れか1つを指定する指定操作を受け付け、制御部が、確認結果を示す情報及び複数の分類項目情報に基づいて、第1画面において指定された分類項目である第1分類項目の分類種別毎に事象に関する情報を示す第2グラフを生成し、表示部が、グラフを含む画面として第2グラフを含む第2画面を表示する。
【選択図】図15
【特許請求の範囲】
【請求項1】
事象の要因分析を支援する要因分析支援装置であって、
前記事象の確認結果を示す情報と複数の分類項目情報とを関連付けて記憶する記憶部と、
前記確認結果を示す情報及び前記複数の分類項目情報に基づいて、前記事象に関する情報を示す第1グラフを生成する制御部と、
グラフを含む画面として、前記第1グラフを含む第1画面を表示する表示部と、
複数の分類項目のいずれか1つを指定する指定操作を受け付ける受付部と
を備え、
前記複数の分類項目情報はそれぞれ分類種別を示し、
前記受付部は、前記第1画面において前記指定操作を受け付け、
前記制御部は、前記確認結果を示す情報及び前記複数の分類項目情報に基づいて、前記第1画面において指定された前記分類項目である第1分類項目の分類種別ごとに前記事象に関する情報を示す第2グラフを生成し、
前記表示部は、前記グラフを含む画面として、前記第2グラフを含む第2画面を表示する、要因分析支援装置。
【請求項2】
前記受付部は、前記第2画面において前記指定操作を更に受け付け、
前記制御部は、前記確認結果を示す情報及び前記複数の分類項目情報に基づいて、前記第2画面において指定された前記分類項目である第2分類項目の分類種別ごとに前記事象に関する情報を示す第3グラフを生成し、
前記表示部は、前記グラフを含む画面として、前記第3グラフを含む第3画面を表示する、請求項1に記載の要因分析支援装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記複数の分類項目の少なくとも1つを第1分類項目候補として前記第1画面に表示させ、
前記受付部は、前記第1分類項目候補のいずれか1つを指定する操作を受け付ける、請求項1又は請求項2に記載の要因分析支援装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記複数の分類項目の少なくとも1つを第1分類項目候補として前記第1画面に表示させ、
前記受付部は、前記第1分類項目候補のいずれか1つを指定する操作を受け付け、
前記制御部は、前記複数の分類項目の少なくとも1つを第2分類項目候補として前記第2画面に表示させ、
前記受付部は、前記第2分類項目候補のいずれか1つを指定する操作を受け付ける、請求項2に記載の要因分析支援装置。
【請求項5】
前記記憶部は、前記指定操作によって指定された前記分類項目を示す指定情報を更に記憶する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の要因分析支援装置。
【請求項6】
前記記憶部は、前記指定操作によって指定された前記分類項目を示す指定情報を更に記憶し、
前記制御部は、前記指定情報に基づいて前記第1分類項目候補を前記第1画面に表示させる、請求項3又は請求項4に記載の要因分析支援装置。
【請求項7】
前記記憶部は、前記指定操作によって指定された前記分類項目を示す指定情報を更に記憶し、
前記制御部は、
前記指定情報に基づいて前記第1分類項目候補を前記第1画面に表示させ、
前記指定情報に基づいて前記第2分類項目候補を前記第2画面に表示させる、請求項4に記載の要因分析支援装置。
【請求項8】
前記記憶部は、前記複数の分類項目の指定順序を示す順序情報を更に記憶する、請求項2又は請求項4に記載の要因分析支援装置。
【請求項9】
前記記憶部は、前記複数の分類項目の指定順序を示す順序情報を更に記憶し、
前記制御部は、
前記順序情報に基づいて、前記第1分類項目候補を前記第1画面に表示させ、
前記順序情報に基づいて、前記第2分類項目候補を前記第2画面に表示させる、請求項4に記載の要因分析支援装置。
【請求項10】
前記グラフは、パレート図を含む、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の要因分析支援装置。
【請求項11】
前記記憶部は、前記確認結果を示す情報を、前記事象の確認が行われた時刻に関連付けて記憶し、
前記グラフは、前記確認結果の時間推移を示す折れ線グラフを含む、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の要因分析支援装置。
【請求項12】
事象の要因分析を支援する要因分析支援方法であって、
前記事象の確認結果を示す情報及び複数の分類項目情報に基づいて、前記事象に関する情報を示す第1グラフを生成するステップと、
グラフを含む画面として、前記第1グラフを含む第1画面を表示するステップと、
前記第1画面において、複数の分類項目のいずれか1つを指定する指定操作を受け付けるステップと、
前記確認結果を示す情報及び前記複数の分類項目情報に基づいて、前記第1画面において指定された前記分類項目の分類種別ごとに前記事象に関する情報を示す第2グラフを生成するステップと、
前記グラフを含む画面として、前記第2グラフを含む第2画面を表示するステップと
を含み、
前記複数の分類項目情報はそれぞれ分類種別を示す、要因分析支援方法。
【請求項13】
コンピュータによって実行される要因分析支援プログラムであって、
請求項12に記載の要因分析支援方法に従って前記コンピュータに演算を実行させる、要因分析支援プログラム。
【請求項14】
コンピュータに実行させる要因分析支援プログラムを記録した非一時的コンピュータ読取可能記録媒体であって、
前記要因分析支援プログラムは、請求項12に記載の要因分析支援方法に従って前記コンピュータに演算を実行させる、記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、要因分析支援装置、要因分析支援方法、要因分析支援プログラム、及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
事象の要因分析を支援する装置が知られている。事象は、例えば、不良である。特許文献1には、不良が発生した原因の分析を支援する不良分析支援装置が開示されている。特許文献1の不良分析支援装置は、複数の工程を経て製品を製造する製造工程において発生した不良の原因の分析に利用される。特許文献1の不良分析支援装置は、不良の発生回数を不良種別ごとに示すパレート図を表示する。
【0003】
具体的には、特許文献1の不良分析支援装置は、電子部品実装装置に適用される。電子部品実装装置は、印刷工程と、マウント工程と、リフロー工程とを含む。電子部品実装装置において発生する不良の種別には、ブリッジ、部品ずれ、フィレット異常、ぬれ異常、及び欠品が含まれる。特許文献1の不良分析支援装置は、ブリッジの発生回数、部品ずれの発生回数、フィレット異常の発生回数、ぬれ異常の発生回数、及び欠品の発生回数を示すパレート図を表示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008-15663号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の装置では、パレート図(グラフ)の分類種別が不良種別に固定されている。したがって、特許文献1の装置では、不良が発生した原因(事象の要因)を様々な観点から分析することができない。
【0006】
本開示は上記課題に鑑みてなされた。本開示の目的は、事象の要因分析が様々な観点から可能となる要因分析支援装置、要因分析支援方法、要因分析支援プログラム、及び記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の例示的な要因分析支援装置は、事象の要因分析を支援する。本開示の例示的な要因分析支援装置は、記憶部と、制御部と、表示部と、受付部とを備える。前記記憶部は、前記事象の確認結果を示す情報と複数の分類項目情報とを関連付けて記憶する。前記制御部は、前記確認結果を示す情報及び前記複数の分類項目情報に基づいて、前記事象に関する情報を示す第1グラフを生成する。前記表示部は、グラフを含む画面として、前記第1グラフを含む第1画面を表示する。前記受付部は、複数の分類項目のいずれか1つを指定する指定操作を受け付ける。前記複数の分類項目情報はそれぞれ分類種別を示す。前記受付部は、前記第1画面において前記指定操作を受け付ける。前記制御部は、前記確認結果を示す情報及び前記複数の分類項目情報に基づいて、前記第1画面において指定された前記分類項目である第1分類項目の分類種別ごとに前記事象に関する情報を示す第2グラフを生成する。前記表示部は、前記グラフを含む画面として、前記第2グラフを含む第2画面を表示する。
【0008】
本開示の例示的な要因分析支援方法は、事象の要因分析を支援する方法である。本開示の例示的な要因分析支援方法は、前記事象の確認結果を示す情報及び複数の分類項目情報に基づいて、前記事象に関する情報を示す第1グラフを生成するステップと、グラフを含む画面として、前記第1グラフを含む第1画面を表示するステップと、前記第1画面において、複数の分類項目のいずれか1つを指定する指定操作を受け付けるステップと、前記確認結果を示す情報及び前記複数の分類項目情報に基づいて、前記第1画面において指定された前記分類項目の分類種別ごとに前記事象に関する情報を示す第2グラフを生成するステップと、前記グラフを含む画面として、前記第2グラフを含む第2画面を表示するステップとを含む。前記複数の分類項目情報はそれぞれ分類種別を示す。
【0009】
本開示の例示的な要因分析支援プログラムは、コンピュータによって実行される。本開示の例示的な要因分析支援プログラムは、上記の要因分析支援方法に従って前記コンピュータに演算を実行させる。
【0010】
本開示の例示的な記録媒体は、コンピュータに実行させる要因分析支援プログラムを記録した非一時的コンピュータ読取可能記録媒体である。前記要因分析支援プログラムは、上記の要因分析支援方法に従って前記コンピュータに演算を実行させる。
【発明の効果】
【0011】
例示的な本開示によれば、事象の要因分析が様々な観点から可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、実施形態の要因分析支援装置を示す図である。
図2図2は、検査情報を示す図である。
図3図3は、実施形態の要因分析支援装置の構成を示すブロック図である。
図4図4は、実施形態の要因分析支援装置が備える記憶部に記憶されている検査情報を示す図である。
図5図5は、グラフGR1を含む画面GA1を表示する表示部を示す図である。
図6図6は、グラフGR2を含む画面GA2を表示する表示部を示す図である。
図7図7は、グラフGR3を含む画面GA3を表示する表示部を示す図である。
図8図8は、グラフGR4を含む画面GA4を表示する表示部を示す図である。
図9図9は、グラフGR5を含む画面GA5を表示する表示部を示す図である。
図10図10は、グラフGR6を含む画面GA6を表示する表示部を示す図である。
図11図11は、グラフGR7を含む画面GA7を表示する表示部を示す図である。
図12図12は、グラフGR8を含む画面GA8を表示する表示部を示す図である。
図13図13は、グラフGR9を含む画面GA9を表示する表示部を示す図である。
図14図14は、グラフGR10を含む画面GA10を表示する表示部を示す図である。
図15図15は、実施形態の要因分析支援装置が備える制御部によって実行される処理を示すフローチャートである。
図16図16は、グラフGR11を含む画面GA11を表示する表示部を示す図である。
図17図17は、グラフGR21を含む画面GA21を表示する表示部を示す図である。
図18図18は、グラフGR22を含む画面GA22を表示する表示部を示す図である。
図19図19は、グラフGR23を含む画面GA23を表示する表示部を示す図である。
図20図20は、グラフGR24を含む画面GA24を表示する表示部を示す図である。
図21図21は、グラフGR25を含む画面GA25を表示する表示部を示す図である。
図22図22は、グラフGR26を含む画面GA26を表示する表示部を示す図である。
図23図23は、グラフGR27を含む画面GA27を表示する表示部を示す図である。
図24図24は、グラフGR28を含む画面GA28を表示する表示部を示す図である。
図25図25は、除外項目登録画面を表示する表示部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面(図1図25)を参照して、本開示に係る要因分析支援装置、要因分析支援方法、要因分析支援プログラム、及び記録媒体の例示的な実施形態を説明する。但し、本開示は以下の実施形態に限定されない。なお、説明が重複する箇所については、適宜説明を省略する場合がある。また、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0014】
[実施形態1]
まず、図1図16を参照して、本開示の実施形態1を説明する。図1は、本実施形態の要因分析支援装置100を示す図である。要因分析支援装置100は、事象の要因分析を支援する。本実施形態では、不良の要因分析を例に要因分析支援装置100を説明する。不良は、「事象」の一例である。
【0015】
図1に示すように、要因分析支援装置100には、検査情報が入力される。検査情報は、検査結果を示す。検査結果は、不良が発生したか否かを示す。検査結果は、「事象の確認結果」の一例である。本実施形態において、検査は、製品の製造過程で行われる。製品は、少なくとも1つの工程を経て製造される。
【0016】
続いて、図2を参照して、検査情報を説明する。図2は、検査情報を示す図である。図2に示すように、検査情報は、検査結果を示す情報と、複数の分類項目情報とを含む。複数の分類項目情報は、機種を示す情報、拠点を示す情報、工場を示す情報、生産ラインを示す情報、工程を示す情報、検査項目を示す情報、検査用治具を示す情報、作業者を示す情報、付帯情報、及び検査日時を示す情報を含む。機種、拠点、工場、生産ライン、工程、検査項目、検査用治具、作業者、付帯情報、及び検査日時はそれぞれ「分類項目」の一例である。複数の分類項目情報はそれぞれ分類種別を示す。
【0017】
具体的には、機種は、製品の機種を示す。製品は、例えば、モータである。機種は、例えば、モータの品番を示してもよい。拠点は、検査が行われた拠点を示す。工場は、検査が行われた工場を示す。生産ラインは、検査が行われた生産ラインを示す。工程は、検査が行われた工程を示す。検査項目は、検査の項目を示す。検査用治具は、検査に用いられた治具を示す。作業者は、検査を担当した作業者を示す。作業者を示す情報は、例えば、作業者に割り当てられた識別番号を示してもよい。付帯情報は、例えば、検査時の条件を示す。検査時の条件は、例えば、検査時の室温、及び、検査時の設備の設定条件を含む。設備は、生産ラインに設置されている。設備の設定条件は、検査時に設備から出力される。検査日時は、検査が行われた日時を示す。
【0018】
なお、拠点には、少なくとも1つの工場が存在する。工場には、少なくとも1つの生産ラインが設置されている。生産ラインにおいて、少なくとも1つの工程が実行される。製品は、複数の生産ラインを経て製造されてもよい。製品が複数の工程を経て製造される場合、製品は、製造過程において、工程ごとに検査される。工程を経る度に、少なくとも1つの検査項目の検査が行われる。
【0019】
検査項目は、例えば、寸法の検査を含む。寸法の検査には、例えば、上側部分の幅の検査、上下方向における中央部分の幅の検査、下側部分の幅の検査、右側部分の高さの検査、左右方向における中央部分の高さの検査、及び、左側部分の高さの検査が含まれる。検査用治具は、例えば、ゲージ、又はノギスである。
【0020】
図2に示す検査情報は、拠点Aの工場Aに設置されている生産ラインAで実行される工程Aを経た製品に対し、作業者Aが〇〇年〇〇月〇〇日××時××分××秒に検査用治具Aを用いて検査項目Aの検査を行った結果を示している。また、図2に示す検査情報は、付帯情報Aを示す。付帯情報Aは、例えば、検査時の室温、又は、検査時の設備の設定条件を示す。機種A、拠点A、工場A、生産ラインA、工程A、検査項目A、検査用治具A、作業者A、付帯情報A、及び〇〇年〇〇月〇〇日××時××分××秒はそれぞれ「分類種別」の一例である。
【0021】
続いて、図3を参照して、本実施形態の要因分析支援装置100を説明する。図3は、本実施形態の要因分析支援装置100の構成を示すブロック図である。図3に示すように、要因分析支援装置100は、表示部102と、入力部103と、制御部104と、記憶部105とを備える。本実施形態において、要因分析支援装置100は、通信部101を更に備える。入力部103は、「受付部」の一例である。
【0022】
通信部101は、外部装置Eとの間で通信を行う。通信部101は、ネットワークを介して外部装置Eと通信可能に接続してもよい。ネットワークは、例えば、インターネット回線を含む。通信部101は、例えば、有線LAN(Local Area Network)ボード、又は有線LANモジュールを有する。通信部101は、LANケーブル、アクセスポイント、及びインターネット回線を介して外部装置Eと通信可能に接続してもよい。通信部101は、無線LANボード、又は無線LANモジュールを有してもよい。
【0023】
外部装置Eは、例えば、各拠点又は各工場に設置される。外部装置Eは、図2を参照して説明した検査情報を要因分析支援装置100に送信する。通信部101は、外部装置Eから検査情報を受信する。したがって、通信部101は、各拠点又は各工場から検査情報を受信する。
【0024】
外部装置Eは、例えば、コンピュータ機器である。コンピュータ機器は、例えば、パーソナルコンピュータである。但し、外部装置Eは、検査情報を要因分析支援装置100に送信可能な機器であればよく、パーソナルコンピュータに限定されない。例えば、外部装置Eは、タブレット端末であってもよい。
【0025】
表示部102は、各種の画面を表示する。具体的には、表示部102は、グラフGRを含む画面GAを表示する。グラフGRは、不良に関する情報を示す。表示部102は、ポインターPTを更に表示する。ポインターPTは、画面GAに重ねて表示される。表示部102は、例えば、液晶表示装置又は有機EL(electroluminescence)表示装置を有する。
【0026】
入力部103は、作業者による種々の操作を受け付ける。入力部103は、受け付けた操作に対応する信号を制御部104に入力する。制御部104は、作業者の操作に応じた処理を実行する。具体的には、入力部103は、複数の分類項目のいずれか1つを指定する指定操作を受け付ける。図2を参照して説明したように、複数の分類項目は、機種、拠点、工場、生産ライン、工程、検査項目、検査用治具、作業者、付帯情報、及び検査日時を含む。
【0027】
入力部103は、例えば、ポインティングデバイスを有する。ポインティングデバイスは、例えば、マウス、又は操作パッドを含む。ポインティングデバイスは、タッチパネルを含んでもよい。入力部103がタッチパネルを有する場合、タッチパネルは、表示部102の表示面に配置される。入力部103は、キーボードを有してもよい。
【0028】
制御部104は、各種の処理を実行する。具体的には、制御部104は、図2を参照して説明した検査結果を示す情報及び複数の分類項目情報に基づいてグラフGRを生成する。つまり、制御部104は、検査情報に基づいてグラフGRを生成する。より詳しくは、制御部104は、検査結果を示す情報を、指定操作によって指定された分類項目に含まれる分類種別ごとに検査結果を分類して、グラフGRを生成する。グラフGRは、分類種別ごとに分類された検査結果を示す。分類項目情報は、指定された分類項目に含まれる分類種別ごとに検査結果を分類するための情報である。
【0029】
制御部104は、ハードウェアである。制御部104は、例えば、プロセッサを有する。プロセッサは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、又は、MPU(Micro Processing Unit)を含む。プロセッサは、汎用演算機又は専用演算器を含んでもよい。専用演算器は、例えば、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)である。
【0030】
制御部104は、記憶部105に記憶されているコンピュータプログラムを実行することにより、種々の処理を実行する。コンピュータプログラムは、要因分析支援プログラムを含む。制御部104は、要因分析支援プログラムを実行することにより、グラフGRを生成し、グラフGRを含む画面GAを表示部102に表示させる。
【0031】
記憶部105は、各種のコンピュータプログラム及び各種のデータを記憶する。各種のコンピュータプログラムは、要因分析支援プログラムを含む。各種のデータは、検査情報を含む。換言すると、記憶部105は、要因分析支援プログラム及び検査情報を記憶する。制御部104は、通信部101が受信した検査情報を記憶部105に記憶させる。
【0032】
より詳しくは、記憶部105は、検査結果を示す情報と複数の分類項目情報とを関連付けて記憶する。具体的には、記憶部105は、図2を参照して説明した検査結果を示す情報、機種を示す情報、拠点を示す情報、工場を示す情報、生産ラインを示す情報、工程を示す情報、検査項目を示す情報、検査用治具を示す情報、作業者を示す情報、付帯情報、及び検査日時を示す情報を関連付けて記憶する。したがって、記憶部105は、検査結果を示す情報を検査日時に関連付けて記憶する。検査日時は、「事象の確認が行われた時刻」の一例である。
【0033】
記憶部105は、主記憶装置を有する。主記憶装置は、例えば、半導体メモリを含む。記憶部105は、主記憶装置として、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を有してもよい。記憶部105は、補助記憶装置を更に有する。補助記憶装置は、例えば、半導体メモリ及びハードディスクドライブの少なくも一方を含む。記憶部105は、補助記憶装置として、SDD(Solid Disk Drive)を有してもよい。記憶部105は、リムーバブルメディアを含んでもよい。
【0034】
なお、要因分析支援装置100は、例えば、コンピュータ機器であり得る。コンピュータ機器は、コンピュータを含む。記憶部105に記憶されている要因分析支援プログラムは、コンピュータによって実行されてもよい。例えば、コンピュータ機器は、パーソナルコンピュータであってもよい。但し、要因分析支援装置100は、表示部102と、入力部103と、制御部104と、記憶部105とを備える機器であればよく、パーソナルコンピュータに限定されない。例えば、要因分析支援装置100は、タブレット端末であってもよい。
【0035】
要因分析支援プログラムは、ROMに記憶されていてもよい。ROMは、非一時的コンピュータ読取可能記録媒体の一例である。但し、非一時的コンピュータ読取可能記録媒体は、ROMに限定されない。非一時的コンピュータ読取可能記録媒体は、プロセッサがアクセス可能な不揮発性メモリであればよい。あるいは、非一時的コンピュータ読取可能記録媒体は、コンピュータ機器とは独立して配布又は販売することができる記録媒体であってもよい。非一時的コンピュータ読取可能記録媒体は、プロセッサがアクセス可能な記録媒体であればよい。例えば、非一時的コンピュータ読取可能記録媒体は、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、又は磁気テープであってもよい。
【0036】
続いて、図4を参照して、本実施形態の要因分析支援装置100を説明する。図4は、本実施形態の要因分析支援装置100が備える記憶部105に記憶されている検査情報を示す図である。本実施形態において、記憶部105は、検査情報に含まれる各情報を階層化して記憶する。具体的には、記憶部105は、検査結果を示す情報と複数の分類項目情報とを階層化して記憶する。
【0037】
図4に示すように、本実施形態では、検査結果を示す情報と、検査日時を示す情報とが、第0層に配置される。第0層の直下の第1層に、機種を示す情報が配置される。工程を示す情報は、第2層に配置される。生産ラインを示す情報、検査項目を示す情報、検査用治具を示す情報、作業者を示す情報、及び付帯情報は、第3層に配置される。工場を示す情報は、第4層に配置される。拠点を示す情報は、第5層に配置される。
【0038】
続いて、図1図14を参照して、本実施形態の要因分析支援装置100を説明する。図5は、グラフGR1を含む画面GA1を表示する表示部102を示す図である。グラフGR1は、「第1グラフ」の一例である。画面GA1は、「第1画面」の一例である。
【0039】
要因分析の担当者が要因分析支援装置100の入力部103を操作して、グラフGRの表示を指示することに応じて、制御部104は、グラフGR1を含む画面GA1を表示部102に表示させる。具体的には、制御部104は、記憶部105に記憶されている検査結果を示す情報及び複数の分類項目情報に基づいてグラフGR1を生成し、グラフGR1を含む画面GA1を表示部102に表示させる。その結果、表示部102が、グラフGRを含む画面GAとして、グラフGR1を含む画面GA1を表示する。本実施形態において、グラフGRは、パレート図を含む。
【0040】
図5に示すように、グラフGR1は、不良に関する情報を示す。本実施形態では、グラフGR1は、不良の発生件数を機種別に示すパレート図である。制御部104は、検査結果を示す情報と、機種を示す情報とに基づいてグラフGR1を生成する。機種を示す情報は、図4に示すように、「検査結果」の直下の第1層に含まれる。図5のグラフGR1は、機種Aの製造過程で発生した不良の発生件数、機種Bの製造過程で発生した不良の発生件数、及び、機種Cの製造過程で発生した不良の発生件数を例示している。ここで、機種A、機種B、及び機種Cは、分類項目「機種」の分類種別を示す。
【0041】
より詳しくは、グラフGR1は、製品の製造過程に含まれる工程のうち、最も不良の発生件数が多い工程で発生した不良の発生件数を示している。具体的には、図5に示すグラフGR1は、機種Aの製造過程に含まれる工程のうち、不良の発生件数が最も多い工程で発生した不良の発生件数と、機種Bの製造過程に含まれる工程のうち、不良の発生件数が最も多い工程で発生した不良の発生件数と、機種Cの製造過程に含まれる工程のうち、不良の発生件数が最も多い工程で発生した不良の発生件数とを例示している。
【0042】
本実施形態によれば、事象に関する情報がパレート図によって表示される。よって、事象の要因分析が容易になる。例えば、図5に示すように、不良の発生件数がパレート図(グラフGR1)で機種別に表示される。したがって、要因分析の担当者は、例えば、製造過程で不良が発生し易い機種を容易に特定することができる。よって、要因分析が容易になる。
【0043】
入力部103は、画面GA1において指定操作を受け付ける。指定操作は、複数の分類項目のいずれか1つを指定する操作を示す。具体的には、制御部104が、複数の分類項目の少なくとも1つを第1分類項目候補として画面GA1に表示させる。入力部103は、第1分類項目候補のいずれか1つを指定する操作を受け付ける。以下、複数の分類項目のいずれか1つを指定する操作を、「項目指定操作」と記載する場合がある。
【0044】
項目指定操作は、分類項目を変更する操作であり、制御部104は、次に指定可能な分類項目の候補を表示部102に表示させる。本実施形態では、制御部104は、図4を参照して説明した階層に従って複数の分類項目の少なくとも1つを第1分類項目候補として表示部102に表示させる。具体的には、制御部104は、第1分類項目候補として画面GA1に分類項目「工程」を表示させる。「工程」は、図4に示すように、第2層に含まれる。入力部103は、画面GA1において分類項目「工程」を指定する操作を受け付ける。
【0045】
詳しくは、入力部103は、画面GA1において種別指定操作を受け付ける。種別指定操作は、複数の分類種別のいずれか1つを指定する操作を示す。本実施形態では、入力部103は、画面GA1において、機種A~機種Cのいずれか1つを指定する操作を受け付ける。以下、種別指定操作によって指定された機種を、「指定機種」と記載する場合がある。
【0046】
具体的には、制御部104は、画面GA1に重ねてポインターPTを表示させる。入力部103は、ポインターPTを移動させる操作を受け付ける。本実施形態において、種別指定操作は、複数のグラフのうちの1つにポインターPTを重ねて、ポインターPTが重ねられたグラフを選択する操作を示す。例えば、マウスの右クリックの操作により、ポインターPTが重ねられたグラフが選択されてもよい。画面GA1における種別指定操作は、機種Aのグラフ~機種Cのグラフのいずれか1つにポインターPTを重ねて、ポインターPTが重ねられたグラフを選択する操作である。図5は、種別指定操作によって機種Aが指定されている状態を例示している。
【0047】
制御部104は、種別指定操作によって複数の分類種別(機種A~機種C)のうちの1つが指定されると、画面GA1に重ねて小窓SWを表示させる。以下、画面GA1に表示される小窓SWを、「小窓SW1」と記載する場合がある。
【0048】
小窓SW1は、「工程」を示す文字画像を含む。本実施形態では、小窓SW1に、「時間推移」を示す文字画像が更に含まれる。「時間推移」は、分類項目「検査日時」に対応する。「時間推移」については、図6を参照して後述する。
【0049】
本実施形態において、項目指定操作は、小窓SWに含まれる文字画像の1つを選択する操作である。例えば、小窓SWに含まれる文字画像のうちの1つにポインターPTが重ねられた後、マウスの右クリックが操作されることにより、分類項目が選択されてもよい。
【0050】
続いて、図6を参照して、本実施形態の要因分析支援装置100を説明する。図6は、グラフGR2を含む画面GA2を表示する表示部102を示す図である。画面GA2は、図5に示す画面GA1において項目指定操作により分類項目「時間推移」が指定された後に表示部102に表示される。
【0051】
グラフGR2は、指定機種の製造過程で発生した不良の発生件数の時間推移を示す。グラフGR2は、事象の確認結果の時間推移を示す折れ線グラフの一例である。図6は、指定機種が機種Aである場合に表示されるグラフGR2を例示している。つまり、図6のグラフGR2は、機種Aの製造過程で発生した不良の発生件数の時間推移を例示している。制御部104は、検査結果を示す情報と、検査日時を示す情報と、機種を示す情報とに基づいて、グラフGR2を生成する。
【0052】
図6を参照して説明したように、グラフGRは、事象の確認結果の時間推移を示す折れ線グラフ(グラフGR2)を含む。したがって、事象の要因分析が容易になる。例えば、図6に示すように、指定機種の不良の発生件数の時間推移が折れ線グラフで表示される。したがって、要因分析の担当者は、例えば、不良が発生し易い時間帯を容易に特定することができる。よって、要因分析が容易になる。
【0053】
続いて、図7を参照して、本実施形態の要因分析支援装置100を説明する。図7は、グラフGR3を含む画面GA3を表示する表示部102を示す図である。画面GA3は、図5に示す画面GA1において項目指定操作により分類項目「工程」が指定された後に表示部102に表示される。グラフGR3は、「第2グラフ」の一例である。画面GA3は、「第2画面」の一例である。
【0054】
図7に示すように、制御部104は、記憶部105に記憶されている検査結果を示す情報及び複数の分類項目情報に基づいて、画面GA1において指定された分類項目である第1分類項目「工程」の分類種別(工程A、工程B、及び工程C)ごとに事象に関する情報を示すグラフ(グラフGR3)を生成する。そして、制御部104は、グラフGR3を含む画面GA3を表示部102に表示させる。その結果、表示部102が、グラフGRを含む画面GAとして、グラフGR3を含む画面GA3を表示する。具体的には、要因分析の担当者が要因分析支援装置100の入力部103を操作して、画面GA1の表示中に項目指定操作によって分類項目「工程」を指定したことに応じて、制御部104が、画面GA3を表示部102に表示させる。
【0055】
図7に示すグラフGR3は、指定機種の製造過程で発生した不良の発生件数を工程別に示すパレート図である。制御部104は、検査結果を示す情報と、機種を示す情報と、工程を示す情報とに基づいてグラフGR3を生成する。工程を示す情報は、図4に示すように、第2層に含まれる。図7のグラフGR3は、機種Aの製造過程に含まれる工程Aで発生した不良の発生件数、機種Aの製造過程に含まれる工程Bで発生した不良の発生件数、及び、機種Aの製造過程に含まれる工程Cで発生した不良の発生件数を例示している。ここで、工程A、工程B、及び工程Cは、分類項目「工程」の分類種別を示す。
【0056】
本実施形態によれば、指定機種の不良の発生件数がパレート図(グラフGR3)で工程別に表示される。したがって、要因分析の担当者は、例えば、不良が発生し易い工程を容易に特定することができる。よって、要因分析が容易になる。
【0057】
入力部103は、画面GA3において項目指定操作を更に受け付ける。具体的には、制御部104が、複数の分類項目の少なくとも1つを第2分類項目候補として画面GA3に表示させる。入力部103は、第2分類項目候補のいずれか1つを指定する操作(項目指定操作)を受け付ける。
【0058】
本実施形態では、制御部104は、図4を参照して説明した階層に従って複数の分類項目の少なくとも1つを第2分類項目候補として表示部102に表示させる。具体的には、制御部104は、第2分類項目候補として画面GA3に分類項目「生産ライン」、分類項目「検査項目」、分類項目「検査用治具」、分類項目「作業者」、及び分類項目「付帯情報」を表示させる。また、制御部104は、第2分類項目候補として画面GA3に分類項目「時間推移」を更に表示させる。
【0059】
入力部103は、画面GA3において、分類項目「生産ライン」、分類項目「検査項目」、分類項目「検査用治具」、分類項目「作業者」、分類項目「付帯情報」、及び分類項目「時間推移」のいずれか1つを指定する操作を受け付ける。図4に示すように、「生産ライン」、「検査項目」、「検査用治具」、「作業者」、及び「付帯情報」は、第3層に含まれる。
【0060】
詳しくは、入力部103は、画面GA3において種別指定操作を受け付ける。本実施形態では、入力部103は、画面GA3において、工程A~工程Cのいずれか1つを指定する操作を受け付ける。以下、種別指定操作によって指定された工程を、「指定工程」と記載する場合がある。図7は、種別指定操作によって工程Aが指定されている状態を例示している。
【0061】
制御部104は、種別指定操作によって複数の分類種別(工程A~工程C)のうちの1つが指定されると、画面GA3に重ねて小窓SWを表示させる。以下、画面GA3に表示される小窓SWを、「小窓SW2」と記載する場合がある。
【0062】
小窓SW2は、「生産ライン」を示す文字画像、「検査項目」示す文字画像、「検査用治具」示す文字画像、「作業者」示す文字画像、及び「付帯情報」を示す文字画像を含む。本実施形態では、小窓SW2に、「時間推移」を示す文字画像が更に含まれる。
【0063】
画面GA3の表示中に項目指定操作によって「時間推移」が指定された場合、制御部104は、指定機種の製造過程に含まれる指定工程で発生した不良の発生件数の時間推移を示す折れ線グラフを生成して、表示部102に表示させる。例えば、指定機種が機種Aであり、指定工程が工程Aである場合、折れ線グラフは、機種Aの製造過程に含まれる工程Aで発生した不良の発生件数の時間推移を示す。したがって、要因分析の担当者は、例えば、不良が発生し易い時間帯を容易に特定することができる。よって、本実施形態によれば、要因分析が容易になる。
【0064】
続いて、図8を参照して、本実施形態の要因分析支援装置100を説明する。図8は、グラフGR4を含む画面GA4を表示する表示部102を示す図である。画面GA4は、図7に示す画面GA3において項目指定操作により分類項目「生産ライン」が指定された後に表示部102に表示される。グラフGR4は、「第3グラフ」の一例である。画面GA4は、「第3画面」の一例である。
【0065】
図8に示すように、制御部104は、記憶部105に記憶されている検査結果を示す情報及び複数の分類項目情報に基づいて、画面GA3において指定された分類項目である第2分類項目「生産ライン」の分類種別(生産ラインA、生産ラインB、及び生産ラインC)ごとに事象に関する情報を示すグラフ(グラフGR4)を生成する。そして、制御部104は、グラフGR4を含む画面GA4を表示部102に表示させる。その結果、表示部102が、グラフGRを含む画面GAとして、グラフGR4を含む画面GA4を表示する。
【0066】
図8に示すグラフGR4は、指定機種の製造過程に含まれる指定工程で発生した不良の発生件数を生産ライン別に示すパレート図である。制御部104は、検査結果を示す情報と、機種を示す情報と、工程を示す情報と、生産ラインを示す情報とに基づいて、グラフGR4を生成する。生産ラインを示す情報は、図4に示すように、第3層に含まれる。図8のグラフGR4は、生産ラインAで実行される工程Aで発生した不良の発生件数、生産ラインBで実行される工程Aで発生した不良の発生件数、及び、生産ラインCで実行される工程Aで発生した不良の発生件数を例示している。ここで、生産ラインA、生産ラインB、及び生産ラインCは、分類項目「生産ライン」の分類種別を示す。
【0067】
本実施形態によれば、指定機種の製造過程に含まれる指定工程で発生した不良の発生件数がパレート図(グラフGR4)で生産ライン別に表示される。したがって、要因分析の担当者は、例えば、不良が発生し易い生産ラインを容易に特定することができる。よって、要因分析が容易になる。
【0068】
入力部103は、図5及び図7を参照して説明した画面GA1及び画面GA3と同様に、画面GA4において項目指定操作を更に受け付ける。本実施形態では、制御部104が、図4を参照して説明した階層に従って、画面GA4に分類項目「工場」、及び分類項目「工程」を表示させる。また、制御部104は、画面GA4に分類項目「時間推移」を更に表示させる。入力部103は、画面GA4において、分類項目「工場」、分類項目「工程」、及び分類項目「時間推移」のいずれか1つを指定する操作を受け付ける。図4に示すように、「工場」は、第4層に含まれる。また、「工程」は、第2層に含まれる。
【0069】
詳しくは、入力部103は、画面GA4において種別指定操作を受け付ける。本実施形態では、入力部103は、画面GA4において、生産ラインA~生産ラインCのいずれか1つを指定する操作を受け付ける。以下、種別指定操作によって指定された生産ラインを、「指定ライン」と記載する場合がある。図8は、種別指定操作によって生産ラインAが指定されている状態を例示している。
【0070】
制御部104は、種別指定操作によって複数の分類種別(生産ラインA~生産ラインC)のうちの1つが指定されると、画面GA4に重ねて小窓SWを表示させる。以下、画面GA4に表示される小窓SWを、「小窓SW3」と記載する場合がある。
【0071】
小窓SW3は、「工場」を示す文字画像と、「工程」を示す文字画像とを含む。本実施形態では、小窓SW3に、「時間推移」を示す文字画像が更に含まれる。
【0072】
画面GA4の表示中に項目指定操作によって「工程」が指定された場合、制御部104は、図7を参照して説明した画面GA3を表示部102に表示させる。
【0073】
また、画面GA4の表示中に項目指定操作によって「時間推移」が指定された場合、制御部104は、指定ラインによって実行される指定工程で発生した不良の発生件数の時間推移を示す折れ線グラフを生成して、表示部102に表示させる。例えば、指定機種が機種Aであり、指定工程が工程Aであり、指定ラインが生産ラインAである場合、折れ線グラフは、機種Aの生産ラインAにおいて実行される工程Aで発生した不良の発生件数の時間推移を示す。したがって、要因分析の担当者は、例えば、生産ラインAにおいて実行される工程Aで不良が発生し易い時間帯を容易に特定することができる。よって、要因分析が容易になる。
【0074】
続いて、図9を参照して、本実施形態の要因分析支援装置100を説明する。図9は、グラフGR5を含む画面GA5を表示する表示部102を示す図である。画面GA5は、図8に示す画面GA4において項目指定操作により分類項目「工場」が指定された後に表示部102に表示される。
【0075】
図9に示すように、制御部104は、記憶部105に記憶されている検査結果を示す情報及び複数の分類項目情報に基づいて、画面GA4において指定された分類項目「工場」の分類種別(工場A、工場B、及び工場C)ごとに事象に関する情報を示すグラフ(グラフGR5)を生成する。そして、制御部104は、グラフGR5を含む画面GA5を表示部102に表示させる。その結果、表示部102が、グラフGRを含む画面GAとして、グラフGR5を含む画面GA5を表示する。
【0076】
図9に示すグラフGR5は、指定ラインによって実行される指定工程で発生した不良の発生件数を工場別に示すパレート図である。制御部104は、検査結果を示す情報と、機種を示す情報と、工程を示す情報と、生産ラインを示す情報と、工場を示す情報とに基づいて、グラフGR5を生成する。図4に示すように、工場を示す情報は、第4層に含まれる。図9のグラフGR5は、工場Aに設置されている生産ラインAによって実行される工程Aにおいて発生した不良の発生件数、工場Bに設置されている生産ラインAによって実行される工程Aにおいて発生した不良の発生件数、及び、工場Cに設置されている生産ラインAによって実行される工程Aにおいて発生した不良の発生件数を例示している。ここで、工場A、工場B、及び工場Cは、分類項目「工場」の分類種別を示す。
【0077】
本実施形態によれば、指定ラインによって実行される指定工程で発生した不良の発生件数がパレート図(グラフGR5)で工場別に表示される。したがって、要因分析の担当者は、例えば、不良が発生し易い工場を容易に特定することができる。よって、要因分析が容易になる。
【0078】
入力部103は、図5図7及び図8を参照して説明した画面GA1、画面GA3及び画面GA4と同様に、画面GA5において項目指定操作を更に受け付ける。本実施形態では、制御部104が、図4を参照して説明した階層に従って、画面GA5に分類項目「拠点」、分類項目「工程」、及び分類項目「生産ライン」を表示させる。また、制御部104は、画面GA5に分類項目「時間推移」を更に表示させる。入力部103は、画面GA5において、分類項目「拠点」、分類項目「工程」、分類項目「生産ライン」、及び分類項目「時間推移」のいずれか1つを指定する操作を受け付ける。図4に示すように、「拠点」は、第5層に含まれる。また、「工程」は第2層に含まれる。「生産ライン」は、第3層に含まれる分類項目のうち、第4層の分類項目「工場」の直上に位置する分類項目である。
【0079】
詳しくは、入力部103は、画面GA5において種別指定操作を受け付ける。本実施形態では、入力部103は、画面GA5において、工場A~工場Cのいずれか1つを指定する操作を受け付ける。以下、種別指定操作によって指定された工場を、「指定工場」と記載する場合がある。図9は、種別指定操作によって工場Aが指定されている状態を例示している。
【0080】
制御部104は、種別指定操作によって複数の分類種別(工場A~工場C)のうちの1つが指定されると、画面GA5に重ねて小窓SWを表示させる。以下、画面GA5に表示される小窓SWを、「小窓SW4」と記載する場合がある。
【0081】
小窓SW4は、「拠点」を示す文字画像と、「工程」を示す文字画像と、「生産ライン」を示す文字画像とを含む。本実施形態では、小窓SW4に、「時間推移」を示す文字画像が更に含まれる。
【0082】
画面GA5の表示中に項目指定操作によって「工程」が指定された場合、制御部104は、図7を参照して説明した画面GA3を表示部102に表示させる。また、「生産ライン」が指定された場合、制御部104は、図8を参照して説明した画面GA4を表示部102に表示させる。
【0083】
また、画面GA5の表示中に項目指定操作によって「時間推移」が指定された場合、制御部104は、指定工場に設置されている指定ラインで実行される指定工程において発生した不良の発生件数の時間推移を示す折れ線グラフを生成して、表示部102に表示させる。例えば、指定機種が機種Aであり、指定工程が工程Aであり、指定ラインが生産ラインAであり、指定工場が工場Aである場合、折れ線グラフは、機種Aを生産している工場Aの生産ラインAにおいて実行される工程Aで発生した不良の発生件数の時間推移を示す。したがって、要因分析の担当者は、例えば、工場Aの生産ラインAで実行される工程Aにおいて不良が発生し易い時間帯を容易に特定することができる。よって、要因分析が容易になる。
【0084】
続いて、図10を参照して、本実施形態の要因分析支援装置100を説明する。図10は、グラフGR6を含む画面GA6を表示する表示部102を示す図である。画面GA6は、図9に示す画面GA5において項目指定操作により分類項目「拠点」が指定された後に表示部102に表示される。
【0085】
図10に示すように、制御部104は、記憶部105に記憶されている検査結果を示す情報及び複数の分類項目情報に基づいて、画面GA5において指定された分類項目「拠点」の分類種別(拠点A、拠点B、及び拠点C)ごとに事象に関する情報を示すグラフ(グラフGR6)を生成する。そして、制御部104は、グラフGR6を含む画面GA6を表示部102に表示させる。その結果、表示部102が、グラフGRを含む画面GAとして、グラフGR6を含む画面GA6を表示する。
【0086】
図10に示すグラフGR6は、指定工場に設置されている指定ラインによって実行される指定工程で発生した不良の発生件数を拠点別に示すパレート図である。制御部104は、検査結果を示す情報と、機種を示す情報と、工程を示す情報と、生産ラインを示す情報と、工場を示す情報と、拠点を示す情報とに基づいて、グラフGR6を生成する。図4に示すように、拠点を示す情報は、第5層に含まれる。図10のグラフGR6は、拠点Aの工場Aに設置されている生産ラインAによって実行される工程Aにおいて発生した不良の発生件数、拠点Bの工場Aに設置されている生産ラインAによって実行される工程Aにおいて発生した不良の発生件数、及び、拠点Cの工場Aに設置されている生産ラインAによって実行される工程Aにおいて発生した不良の発生件数を例示している。ここで、拠点A、拠点B、及び拠点Cは、分類項目「拠点」の分類種別を示す。
【0087】
本実施形態によれば、指定工場に設置されている指定ラインによって実行される指定工程で発生した不良の発生件数がパレート図(グラフGR6)で拠点別に表示される。したがって、要因分析の担当者は、例えば、不良が発生し易い拠点を容易に特定することができる。よって、要因分析が容易になる。
【0088】
入力部103は、図5及び図7図9を参照して説明した画面GA1及び画面GA3~画面GA5と同様に、画面GA6において項目指定操作を更に受け付ける。本実施形態では、制御部104が、図4を参照して説明した階層に従って、画面GA6に分類項目「工程」、及び分類項目「工場」を表示させる。また、制御部104は、画面GA6に分類項目「時間推移」を更に表示させる。入力部103は、画面GA6において、分類項目「工程」、分類項目「工場」、及び分類項目「時間推移」のいずれか1つを指定する操作を受け付ける。図4に示すように、「工程」は、第2層に含まれる。また、「工場」は第4層に含まれる。
【0089】
詳しくは、入力部103は、画面GA6において種別指定操作を受け付ける。本実施形態では、入力部103は、画面GA6において、拠点A~拠点Cのいずれか1つを指定する操作を受け付ける。以下、種別指定操作によって指定された拠点を、「指定拠点」と記載する場合がある。図10は、種別指定操作によって拠点Aが指定されている状態を例示している。
【0090】
制御部104は、種別指定操作によって複数の分類種別(拠点A~拠点C)のうちの1つが指定されると、画面GA6に重ねて小窓SWを表示させる。以下、画面GA6に表示される小窓SWを、「小窓SW5」と記載する場合がある。
【0091】
小窓SW5は、「工程」を示す文字画像と、「工場」を示す文字画像とを含む。本実施形態では、小窓SW5に、「時間推移」を示す文字画像が更に含まれる。
【0092】
画面GA6の表示中に項目指定操作によって「工程」が指定された場合、制御部104は、図7を参照して説明した画面GA3を表示部102に表示させる。また、「工場」が指定された場合、制御部104は、図9を参照して説明した画面GA5を表示部102に表示させる。
【0093】
また、画面GA6の表示中に項目指定操作によって「時間推移」が指定された場合、制御部104は、指定拠点の指定工場に設置されている指定ラインで実行される指定工程において発生した不良の発生件数の時間推移を示す折れ線グラフを生成して、表示部102に表示させる。例えば、指定機種が機種Aであり、指定工程が工程Aであり、指定ラインが生産ラインAであり、指定工場が工場Aであり、指定拠点が拠点Aである場合、折れ線グラフは、機種Aを生産している拠点Aの工場Aに設置されている生産ラインAにおいて実行される工程Aで発生した不良の発生件数の時間推移を示す。したがって、要因分析の担当者は、例えば、拠点Aの工場Aに設置されている生産ラインAで実行される工程Aにおいて不良が発生し易い時間帯を容易に特定することができる。よって、要因分析が容易になる。
【0094】
続いて、図11を参照して、本実施形態の要因分析支援装置100を説明する。図11は、グラフGR7を含む画面GA7を表示する表示部102を示す図である。画面GA7は、図7に示す画面GA3において項目指定操作により分類項目「検査項目」が指定された後に表示部102に表示される。グラフGR7は、「第3グラフ」の一例である。画面GA7は、「第3画面」の一例である。
【0095】
図11に示すように、制御部104は、記憶部105に記憶されている検査結果を示す情報及び複数の分類項目情報に基づいて、画面GA3において指定された分類項目である第2分類項目「検査項目」の分類種別(検査項目A、検査項目B、及び検査項目C)ごとに事象に関する情報を示すグラフ(グラフGR7)を生成する。そして、制御部104は、グラフGR7を含む画面GA7を表示部102に表示させる。その結果、表示部102が、グラフGRを含む画面GAとして、グラフGR7を含む画面GA7を表示する。
【0096】
図11に示すグラフGR7は、指定機種の製造過程に含まれる指定工程で発生した不良の発生件数を検査項目別に示すパレート図である。制御部104は、検査結果を示す情報と、機種を示す情報と、工程を示す情報と、検査項目を示す情報とに基づいて、グラフGR7を生成する。図4に示すように、検査項目を示す情報は、第3層に含まれる。図11のグラフGR7は、工程Aの検査項目Aで発生した不良の発生件数、工程Aの検査項目Bで発生した不良の発生件数、及び、工程Aの検査項目Cで発生した不良の発生件数を例示している。ここで、検査項目A、検査項目B、及び検査項目Cは、分類項目「検査項目」の分類種別を示す。
【0097】
本実施形態によれば、指定機種の製造過程に含まれる指定工程で発生した不良の発生件数がパレート図(グラフGR7)で検査項目別に表示される。したがって、要因分析の担当者は、例えば、不良が発生し易い検査項目を容易に特定することができる。よって、要因分析が容易になる。
【0098】
入力部103は、図5及び図7図10を参照して説明した画面GA1及び画面GA3~画面GA6と同様に、画面GA7において項目指定操作を更に受け付ける。本実施形態では、制御部104が、図4を参照して説明した階層に従って、画面GA7に分類項目「生産ライン」、及び分類項目「工程」を表示させる。また、制御部104は、画面GA7に分類項目「時間推移」を更に表示させる。入力部103は、画面GA7において、分類項目「生産ライン」、分類項目「工程」、及び分類項目「時間推移」のいずれか1つを指定する操作を受け付ける。図4に示すように、「生産ライン」は、「検査項目」と同様に、第3層に含まれる。また、「工程」は、第2層に含まれる。
【0099】
詳しくは、入力部103は、画面GA7において種別指定操作を受け付ける。本実施形態では、入力部103は、画面GA7において、検査項目A~検査項目Cのいずれか1つを指定する操作を受け付ける。以下、種別指定操作によって指定された検査項目を、「指定検査項目」と記載する場合がある。図11は、種別指定操作によって検査項目Aが指定されている状態を例示している。
【0100】
制御部104は、種別指定操作によって複数の分類種別(検査項目A~検査項目C)のうちの1つが指定されると、画面GA7に重ねて小窓SWを表示させる。以下、画面GA7に表示される小窓SWを、「小窓SW6」と記載する場合がある。
【0101】
小窓SW6は、「生産ライン」を示す文字画像と、「工程」を示す文字画像とを含む。本実施形態では、小窓SW6に、「時間推移」を示す文字画像が更に含まれる。
【0102】
画面GA7の表示中に項目指定操作によって「工程」が指定された場合、制御部104は、図7を参照して説明した画面GA3を表示部102に表示させる。また、「生産ライン」が指定された場合、制御部104は、図8を参照して説明した画面GA4を表示部102に表示させる。
【0103】
また、画面GA7の表示中に項目指定操作によって「時間推移」が指定された場合、制御部104は、指定工程で行われる指定検査項目で発生した不良の発生件数の時間推移を示す折れ線グラフを生成して、表示部102に表示させる。例えば、指定機種が機種Aであり、指定工程が工程Aであり、指定検査項目が検査項目Aである場合、折れ線グラフは、機種Aの製造過程に含まれる工程Aで行われる検査項目Aで発生した不良の発生件数の時間推移を示す。したがって、要因分析の担当者は、例えば、工程Aにおいて検査項目Aの不良が発生し易い時間帯を容易に特定することができる。よって、要因分析が容易になる。
【0104】
続いて、図12を参照して、本実施形態の要因分析支援装置100を説明する。図12は、グラフGR8を含む画面GA8を表示する表示部102を示す図である。画面GA8は、図7に示す画面GA3において項目指定操作により分類項目「検査用治具」が指定された後に表示部102に表示される。グラフGR8は、「第3グラフ」の一例である。画面GA8は、「第3画面」の一例である。
【0105】
図12に示すように、制御部104は、記憶部105に記憶されている検査結果を示す情報及び複数の分類項目情報に基づいて、画面GA3において指定された分類項目である第2分類項目「検査用治具」の分類種別(検査用治具A、検査用治具B、及び検査用治具C)ごとに事象に関する情報を示すグラフ(グラフGR8)を生成する。そして、制御部104は、グラフGR8を含む画面GA8を表示部102に表示させる。その結果、表示部102が、グラフGRを含む画面GAとして、グラフGR8を含む画面GA8を表示する。
【0106】
図12に示すグラフGR8は、指定機種の製造過程に含まれる指定工程で発生した不良の発生件数を検査用治具別に示すパレート図である。制御部104は、検査結果を示す情報と、機種を示す情報と、工程を示す情報と、検査用治具を示す情報とに基づいて、グラフGR8を生成する。図4に示すように、検査用治具を示す情報は、第3層に含まれる。図12のグラフGR8は、工程Aにおける検査用治具Aを用いた検査の結果が不良であった件数、工程Aにおける検査用治具Bを用いた検査の結果が不良であった件数、及び、工程Aにおける検査用治具Cを用いた検査の結果が不良であった件数を例示している。ここで、検査用治具A、検査用治具B、及び検査用治具Cは、分類項目「検査用治具」の分類種別を示す。
【0107】
本実施形態によれば、指定機種の製造過程に含まれる指定工程で発生した不良の発生件数がパレート図(グラフGR8)で検査用治具別に表示される。したがって、要因分析の担当者は、例えば、不良を検出し易い検査用治具を容易に特定することができる。よって、要因分析が容易になる。
【0108】
入力部103は、図5及び図7図11を参照して説明した画面GA1及び画面GA3~画面GA7と同様に、画面GA8において項目指定操作を更に受け付ける。本実施形態では、制御部104が、図4を参照して説明した階層に従って、画面GA8に分類項目「工程」を表示させる。また、制御部104は、画面GA8に分類項目「時間推移」を更に表示させる。入力部103は、画面GA8において、分類項目「工程」、及び分類項目「時間推移」のいずれか1つを指定する操作を受け付ける。
【0109】
詳しくは、入力部103は、画面GA8において種別指定操作を受け付ける。本実施形態では、入力部103は、画面GA8において、検査用治具A~検査用治具Cのいずれか1つを指定する操作を受け付ける。以下、種別指定操作によって指定された検査用治具を、「指定治具」と記載する場合がある。図12は、種別指定操作によって検査用治具Aが指定されている状態を例示している。
【0110】
制御部104は、種別指定操作によって複数の分類種別(検査用治具A~検査用治具C)のうちの1つが指定されると、画面GA8に重ねて小窓SWを表示させる。以下、画面GA8に表示される小窓SWを、「小窓SW7」と記載する場合がある。
【0111】
小窓SW7は、「工程」を示す文字画像を含む。本実施形態では、小窓SW7に、分類項目「時間推移」を示す文字画像が更に含まれる。
【0112】
画面GA8の表示中に項目指定操作によって「工程」が指定された場合、制御部104は、図7を参照して説明した画面GA3を表示部102に表示させる。
【0113】
また、画面GA8の表示中に項目指定操作によって「時間推移」が指定された場合、制御部104は、指定工程における指定治具を用いた検査の結果が不良であった件数の時間推移を示す折れ線グラフを生成して、表示部102に表示させる。例えば、指定機種が機種Aであり、指定工程が工程Aであり、指定治具が検査用治具Aである場合、折れ線グラフは、機種Aの製造過程に含まれる工程Aにおいて検査用治具Aを用いて検査した結果が不良であった件数の時間推移を示す。したがって、要因分析の担当者は、例えば、検査用治具Aを用いる検査において不良が発生し易い時間帯を容易に特定することができる。よって、要因分析が容易になる。
【0114】
なお、図11を参照して説明した画面GA7と同様に、項目指定操作による指定の対象として第3層の他の分類項目(例えば、生産ライン)が画面GA8に表示されてもよい。
【0115】
続いて、図13を参照して、本実施形態の要因分析支援装置100を説明する。図13は、グラフGR9を含む画面GA9を表示する表示部102を示す図である。画面GA9は、図7に示す画面GA3において項目指定操作により分類項目「作業者」が指定された後に表示部102に表示される。グラフGR9は、「第3グラフ」の一例である。画面GA9は、「第3画面」の一例である。
【0116】
図13に示すように、制御部104は、記憶部105に記憶されている検査結果を示す情報及び複数の分類項目情報に基づいて、画面GA3において指定された分類項目である第2分類項目「作業者」の分類種別(作業者A、作業者B、及び作業者C)ごとに事象に関する情報を示すグラフ(グラフGR9)を生成する。そして、制御部104は、グラフGR9を含む画面GA9を表示部102に表示させる。その結果、表示部102が、グラフGRを含む画面GAとして、グラフGR9を含む画面GA9を表示する。
【0117】
図13に示すグラフGR9は、指定機種の製造過程に含まれる指定工程で発生した不良の発生件数を作業者別に示すパレート図である。制御部104は、検査結果を示す情報と、機種を示す情報と、工程を示す情報と、作業者を示す情報とに基づいて、グラフGR9を生成する。図4に示すように、作業者を示す情報は、第3層に含まれる。図13のグラフGR9は、工程Aにおいて作業者Aが担当した検査の結果が不良であった件数、工程Aにおいて作業者Bが担当した検査の結果が不良であった件数、及び、工程Aにおいて作業者Cが担当した検査の結果が不良であった件数を例示している。ここで、作業者A、作業者B、及び作業者Cは、分類項目「作業者」の分類種別を示す。
【0118】
本実施形態によれば、指定機種の製造過程に含まれる指定工程で発生した不良の発生件数がパレート図(グラフGR9)で作業者別に表示される。したがって、要因分析の担当者は、例えば、検査結果が不良となりやすい作業者を容易に特定することができる。よって、要因分析が容易になる。
【0119】
入力部103は、図5及び図7図12を参照して説明した画面GA1及び画面GA3~画面GA8と同様に、画面GA9において項目指定操作を更に受け付ける。本実施形態では、制御部104が、図4を参照して説明した階層に従って、画面GA9に分類項目「工程」を表示させる。また、制御部104は、画面GA9に分類項目「時間推移」を更に表示させる。入力部103は、画面GA9において、分類項目「工程」、及び分類項目「時間推移」のいずれか1つを指定する操作を受け付ける。
【0120】
詳しくは、入力部103は、画面GA9において種別指定操作を受け付ける。本実施形態では、入力部103は、画面GA9において、作業者A~作業者Cのいずれか1つを指定する操作を受け付ける。以下、種別指定操作によって指定された作業者を、「指定作業者」と記載する場合がある。図13は、種別指定操作によって作業者Aが指定されている状態を例示している。
【0121】
制御部104は、種別指定操作によって複数の分類種別(作業者A~作業者C)のうちの1つが指定されると、画面GA9に重ねて小窓SWを表示させる。以下、画面GA9に表示される小窓SWを、「小窓SW8」と記載する場合がある。
【0122】
小窓SW8は、図12を参照して説明した小窓SW7と同様に、「工程」を示す文字画像と、「時間推移」を示す文字画像と含む。
【0123】
画面GA9の表示中に項目指定操作によって「工程」が指定された場合、制御部104は、図7を参照して説明した画面GA3を表示部102に表示させる。
【0124】
また画面GA9の表示中に項目指定操作によって「時間推移」が指定された場合、制御部104は、指定工程において指定作業者が担当した検査の結果が不良であった件数の時間推移を示す折れ線グラフを生成して、表示部102に表示させる。例えば、指定機種が機種Aであり、指定工程が工程Aであり、指定作業者が作業者Aである場合、折れ線グラフは、機種Aの製造過程に含まれる工程Aにおいて作業者Aが検査した結果が不良であった件数の時間推移を示す。したがって、要因分析の担当者は、例えば、作業者Aによる検査において不良が発生し易い時間帯を容易に特定することができる。よって、要因分析が容易になる。
【0125】
なお、図11を参照して説明した画面GA7と同様に、項目指定操作による指定の対象として第3層の他の分類項目(例えば、生産ライン)が画面GA9に表示されてもよい。
【0126】
続いて、図14を参照して、本実施形態の要因分析支援装置100を説明する。図14は、グラフGR10を含む画面GA10を表示する表示部102を示す図である。画面GA10は、図7に示す画面GA3において項目指定操作により分類項目「付帯情報」が指定された後に表示部102に表示される。グラフGR10は、「第3グラフ」の一例である。画面GA10は、「第3画面」の一例である。
【0127】
図14に示すように、制御部104は、記憶部105に記憶されている検査結果を示す情報及び複数の分類項目情報に基づいて、画面GA3において指定された分類項目である第2分類項目「付帯情報」の分類種別(付帯情報A、付帯情報B、及び付帯情報C)ごとに事象に関する情報を示すグラフ(グラフGR10)を生成する。そして、制御部104は、グラフGR10を含む画面GA10を表示部102に表示させる。その結果、表示部102が、グラフGRを含む画面GAとして、グラフGR10を含む画面GA10を表示する。
【0128】
図14に示すグラフGR10は、指定機種の製造過程に含まれる指定工程で発生した不良の発生件数を付帯情報別に示すパレート図である。制御部104は、検査結果を示す情報と、機種を示す情報と、工程を示す情報と、付帯情報とに基づいて、グラフGR10を生成する。図4に示すように、付帯情報は、第3層に含まれる。図14のグラフGR10は、工程Aにおいて発生した不良のうち、付帯情報が付帯情報Aであった不良の発生件数、付帯情報が付帯情報Bであった不良の発生件数、及び、付帯情報が付帯情報Cであった不良の発生件数を例示している。ここで、付帯情報A、付帯情報B、及び付帯情報Cは、分類項目「付帯情報」の分類種別を示す。
【0129】
本実施形態によれば、指定機種の製造過程に含まれる指定工程で発生した不良の発生件数がパレート図(グラフGR10)で付帯情報別に表示される。したがって、要因分析の担当者は、例えば、不良が発生し易い付帯情報を容易に特定することができる。よって、要因分析が容易になる。
【0130】
入力部103は、図5及び図7図13を参照して説明した画面GA1及び画面GA3~画面GA9と同様に、画面GA10において項目指定操作を更に受け付ける。本実施形態では、制御部104が、図4を参照して説明した階層に従って、画面GA10に分類項目「工程」を表示させる。また、制御部104は、画面GA10に分類項目「時間推移」を更に表示させる。入力部103は、画面GA10において、分類項目「工程」、及び分類項目「時間推移」のいずれか1つを指定する操作を受け付ける。
【0131】
詳しくは、入力部103は、画面GA10において種別指定操作を受け付ける。本実施形態では、入力部103は、画面GA10において、付帯情報A~付帯情報Cのいずれか1つを指定する操作を受け付ける。以下、種別指定操作によって指定された付帯情報を、「指定付帯情報」と記載する場合がある。図14は、種別指定操作によって付帯情報Aが指定されている状態を例示している。
【0132】
制御部104は、種別指定操作によって複数の分類種別(付帯情報A~付帯情報C)のうちの1つが指定されると、画面GA10に重ねて小窓SWを表示させる。以下、画面GA10に表示される小窓SWを、「小窓SW9」と記載する場合がある。
【0133】
小窓SW9は、図12及び図13を参照して説明した小窓SW7及び小窓SW8と同様に、「工程」を示す文字画像と、「時間推移」を示す文字画像と含む。
【0134】
画面GA10の表示中に項目指定操作によって「工程」が指定された場合、制御部104は、図7を参照して説明した画面GA3を表示部102に表示させる。
【0135】
また画面GA10の表示中に項目指定操作によって「時間推移」が指定された場合、制御部104は、指定工程において発生した不良のうち、付帯情報が指定付帯情報であった不良の発生件数の時間推移を示す折れ線グラフを生成して、表示部102に表示させる。例えば、指定機種が機種Aであり、指定工程が工程Aであり、指定付帯情報が付帯情報Aである場合、折れ線グラフは、機種Aの製造過程に含まれる工程Aにおいて発生した不良のうち、付帯情報が付帯情報Aであった不良の発生件数の時間推移を示す。したがって、要因分析の担当者は、例えば、付帯情報が付帯情報Aである場合に不良が発生し易い時間帯を容易に特定することができる。よって、要因分析が容易になる。
【0136】
なお、図11を参照して説明した画面GA7と同様に、項目指定操作による指定の対象として第3層の他の分類項目(例えば、生産ライン)が画面GA10に表示されてもよい。
【0137】
続いて、図1図15を参照して、本実施形態の要因分析支援方法を説明する。要因分析支援方法は、事象の要因分析を支援する。本実施形態では、図1図14を参照して説明した要因分析支援装置100によって実行される要因分析支援方法を説明する。図15は、本実施形態の要因分析支援装置100が備える制御部104によって実行される処理を示すフローチャートである。図15に示す処理は、要因分析の担当者が要因分析支援装置100の入力部103を操作してグラフGRの表示を指示することに応じて開始する。
【0138】
要因分析の担当者が要因分析支援装置100の入力部103を操作してグラフGRの表示を指示すると、図5を参照して説明したように、制御部104は、検査結果を示す情報及び複数の分類項目情報に基づいて、不良の発生件数を機種別に示すグラフGR(グラフGR1)を生成する(ステップS1)。そして、制御部104は、グラフGR1を含む画面GA1を表示部102に表示させる(ステップS2)。その結果、表示部102が、グラフGRを含む画面GAとして、グラフGR1を含む画面GA1を表示する。
【0139】
グラフGR1を含む画面GA1が表示部102に表示された後、入力部103は種別指定操作を受け付ける。制御部104は、入力部103が種別指定操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS3)。制御部104は、入力部103が種別指定操作を受け付けるまで、待機状態となる(ステップS3のNo)。なお、以下の説明において、種別指定操作によって指定された分類種別を、「指定種別」と記載する場合がある。
【0140】
種別指定操作を受け付けた後、入力部103は、項目指定操作を受け付ける。例えば、入力部103は、画面GA1において、項目指定操作を受け付ける。制御部104は、入力部103が種別指定操作を受け付けたと判定すると(ステップS3のYes)、入力部103が項目指定操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS4)。制御部104は、入力部103が項目指定操作を受け付けるまで、待機状態となる(ステップS4のNo)。なお、以下の説明において、項目指定操作によって指定された分類項目を、「指定項目」と記載する場合がある。
【0141】
制御部104は、入力部103が項目指定操作を受け付けたと判定すると(ステップS4のYes)、項目指定操作によって「時間推移」が指定されたか否かを判定する(ステップS5)。
【0142】
制御部104は、項目指定操作によって「時間推移」が指定されていないと判定すると(ステップS5のNo)、検査結果を示す情報及び複数の分類項目情報に基づいて、指定項目において不良が確認された件数を指定種別ごとに示すグラフGRを生成して(ステップS6)、表示部102に表示させる(ステップS7)。例えば、図7を参照して説明したように、制御部104は、検査結果を示す情報及び複数の分類項目情報に基づいて、グラフGR3を生成する(ステップS6)。そして、制御部104は、グラフGR3を含む画面GA3を表示部102に表示させる(ステップS7)。その結果、表示部102が、グラフGRを含む画面GAとして、グラフGR3を含む画面GA3を表示する。
【0143】
指定項目において不良が確認された件数を指定種別ごとに示すグラフGR(グラフGR1)を含む画面GA(画面GA1)を制御部104が表示部102に表示させた後、処理はステップS3に戻る。以降、制御部104は、項目指定操作によって「時間推移」が指定されるまで、ステップS3~ステップS7の処理を繰り返す。この結果、表示部102が、図7図14を参照して説明したグラフGR3~グラフGR10(画面GA3~画面GA10)を表示する。
【0144】
制御部104は、項目指定操作によって「時間推移」が指定されたと判定すると(ステップS5のYes)、指定種別において不良が確認された件数の時間推移を示すグラフを生成して(ステップS8)、表示部102に表示させる(ステップS9)。この結果、図15に示す処理が終了する。例えば、制御部104は、図6を参照して説明したグラフGR2を生成して、グラフGR2を含む画面GA2を表示部102に表示させる。
【0145】
なお、記憶部105に記憶されている要因解析支援プログラムは、図15に示す処理をコンピュータに実行させてもよい。換言すると、要因解析支援プログラムは、本実施形態の要因分析支援方法に従ってコンピュータに演算を実行させてもよい。
【0146】
以上、図1図15を参照して本開示の実施形態1を説明した。本実施形態によれば、事象の確認結果の分類項目を変更することができる。したがって、事象の要因分析が様々な観点から可能となる。
【0147】
また、本実施形態によれば、要因分析の担当者は、分類項目を変更する際に、複数の分類項目のうちの一部の分類項目から次の分類項目を指定することができる。したがって、全ての分類項目のうちから次の分類項目を指定する場合と比べて、次の分類項目を容易に指定することができる。
【0148】
続いて、図5を参照して説明したグラフGR1の変形例を説明する。図16は、グラフGR11を含む画面GA11を表示する表示部102を示す図である。グラフGR11は、グラフGR1の変形例である。
【0149】
図5を参照して説明したグラフGR1は、製品の製造過程に含まれる工程のうち、最も不良の発生件数が多い工程における不良の発生件数を示したが、制御部104は、図16に示すように、製品の製造過程に含まれる各工程の不良発生件数を機種別に示すグラフGR(グラフGR11)を生成してもよい。図16のグラフGR11は、機種Aの製造過程に含まれる工程A~工程Cで発生した不良の発生件数、機種Bの製造過程に含まれる工程A~工程Cで発生した不良の発生件数、及び、機種Cの製造過程に含まれる工程A~工程Cで発生した不良の発生件数を例示している。
【0150】
グラフGR11によれば、各機種の不良発生件数を工程別に表示することができるため、図7を参照して説明したグラフGR3と同様に、次に指定可能な分類項目の候補として、図4に示す第3層に含まれる分類項目を表示させることができる。具体的には、図16に示すように、制御部104は、第2分類項目候補として画面GA11に分類項目「生産ライン」、分類項目「検査項目」、分類項目「検査用治具」、分類項目「作業者」、及び分類項目「付帯情報」を表示させることができる。
【0151】
[実施形態2]
続いて、図1図20を参照して、本開示の実施形態2について説明する。但し、実施形態1と異なる事項を説明し、実施形態1と同じ事項についての説明は割愛する。
【0152】
実施形態2は、項目指定操作によって指定された分類項目を制御部104が記憶部105に記憶させる点で実施形態1と異なる。具体的には、図1図16を参照して説明したように、入力部103は、各画面GA1、GA3~GA11において項目指定操作を受け付ける。制御部104は、項目指定操作によって指定された分類項目を記憶部105に記憶させる。この結果、記憶部105が、項目指定操作によって指定された分類項目を示す指定情報を更に記憶する。
【0153】
本実施形態において、制御部104は、記憶部105に記憶されている指定情報に基づいて、次に指定可能な分類項目の候補を表示部102に表示させる。以下、指定情報が、「工程」、「生産ライン」、「検査項目」、及び「時間推移」を示す場合を例に、本実施形態の要因分析支援装置100を説明する。
【0154】
図17は、グラフGR21を含む画面GA21を表示する表示部102を示す図である。画面GA21は、「第1画面」の一例である。要因分析の担当者が要因分析支援装置100の入力部103を操作して、グラフGRの表示を指示すると、制御部104は、グラフGR21を含む画面GA21を表示部102に表示させる。図17に示すグラフGR21は、不良の発生件数を機種別に示すパレート図である。図17のグラフGR21は、機種Aの製造過程で発生した不良の発生件数、機種Bの製造過程で発生した不良の発生件数、及び、機種Cの製造過程で発生した不良の発生件数を例示している。
【0155】
制御部104は、記憶部105に記憶されている指定情報に基づいて、画面GA21に第1分類項目候補を表示させる。具体的には、画面GA21において種別指定操作が行われたことに応じて、制御部104は、図4を参照して説明した階層と、記憶部105に記憶されている指定情報とに基づいて、複数の分類項目の少なくとも1つを第1分類項目候補として決定し、第1分類項目候補を示す小窓SWを表示部102に表示させる。ここでは、図5に示す画面GA1と同様に、制御部104は、第1分類項目候補として、分類項目「工程」及び分類項目「時間推移」を画面GA21に表示させる。
【0156】
図18は、グラフGR22を含む画面GA22を表示する表示部102を示す図である。画面GA22は、「第2画面」の一例である。図17に示す画面GA21の表示中に項目指定操作によって「工程」が指定された場合、制御部104は、グラフGR22を含む画面GA22を表示部102に表示させる。図18に示すグラフGR22は、指定機種の製造過程で発生した不良の発生件数を工程別に示すパレート図である。図18のグラフGR22は、機種Aの製造過程に含まれる工程Aで発生した不良の発生件数、機種Aの製造過程に含まれる工程Bで発生した不良の発生件数、及び、機種Aの製造過程に含まれる工程Cで発生した不良の発生件数を例示している。
【0157】
制御部104は、記憶部105に記憶されている指定情報に基づいて、第2分類項目候補を画面GA22に表示させる。具体的には、画面GA22において種別指定操作が行われたことに応じて、制御部104は、図4を参照して説明した階層と、記憶部105に記憶されている指定情報とに基づいて、複数の分類項目の少なくとも1つを第2分類項目候補として決定し、第2分類項目候補を示す小窓SWを表示部102に表示させる。ここでは、制御部104は、分類項目「生産ライン」、分類項目「検査項目」、及び分類項目「時間推移」を画面GA21に表示させる。
【0158】
図19は、グラフGR23を含む画面GA23を表示する表示部102を示す図である。図18に示す画面GA22の表示中に項目指定操作によって「生産ライン」が指定された場合、制御部104は、グラフGR23を含む画面GA23を表示部102に表示させる。図19に示すグラフGR23は、指定機種の製造過程に含まれる指定工程で発生した不良の発生件数を生産ライン別に示すパレート図である。図19のグラフGR23は、生産ラインAで実行される工程Aで発生した不良の発生件数、生産ラインBで実行される工程Aで発生した不良の発生件数、及び、生産ラインCで実行される工程Aで発生した不良の発生件数を例示している。
【0159】
制御部104は、記憶部105に記憶されている指定情報に基づいて、次に指定可能な分類項目の候補を画面GA23に表示させる。具体的には、画面GA23において種別指定操作が行われたことに応じて、制御部104は、図4を参照して説明した階層と、記憶部105に記憶されている指定情報とに基づいて、次に指定可能な分類項目の候補を示す小窓SWを表示部102に表示させる。ここでは、制御部104は、分類項目「工程」及び分類項目「時間推移」を画面GA23に表示させる。
【0160】
図20は、グラフGR24を含む画面GA24を表示する表示部102を示す図である。図19に示す画面GA23の表示中に項目指定操作によって「工程」が指定された場合、制御部104は、グラフGR24を含む画面GA24を表示部102に表示させる。図20に示すグラフGR24は、図18に示すグラフGR22と同様であるため、その説明は割愛する。
【0161】
制御部104は、記憶部105に記憶されている指定情報に基づいて、次に指定可能な分類項目の候補を画面GA24に表示させる。具体的には、画面GA24において種別指定操作が行われたことに応じて、制御部104は、図4を参照して説明した階層と、記憶部105に記憶されている指定情報とに基づいて、次に指定可能な分類項目の候補を示す小窓SWを表示部102に表示させる。ここでは、制御部104は、分類項目「生産ライン」、分類項目「検査項目」、及び分類項目「時間推移」を画面GA24に表示させる。
【0162】
以上、図1図20を参照して本開示の実施形態2を説明した。本実施形態によれば、記憶部105が、項目指定操作によって指定された分類項目を示す指定情報を更に記憶する。したがって、指定情報を利用して、次に指定可能な分類項目の候補を表示させることができる。具体的には、要因分析の担当者の分析手法に合わせて、次に指定可能な分類項目の候補を表示させることができる。例えば、図17図20を参照して説明したように、指定情報が、「工程」、「生産ライン」、「検査項目」、及び「時間推移」を示す場合、図4に示す第3層に含まれる分類項目のうちの「生産ライン」と「検査項目」とを次に指定可能な分類項目の候補として表示部102に表示させることができる。したがって、要因分析の担当者は、事象の要因分析をより容易に行うことができる。よって、要因分析支援装置100の利用者の利便性が更に増す。
【0163】
[実施形態3]
続いて、図1図16及び図21図24を参照して本開示の実施形態3について説明する。但し、実施形態1、2と異なる事項を説明し、実施形態1、2と同じ事項についての説明は割愛する。
【0164】
実施形態3は、制御部104が記憶部105に分類項目の指定順序を記憶させる点で実施形態1、2と異なる。具体的には、図1図16を参照して説明したように、入力部103は、各画面GA1、GA3~GA11において項目指定操作を受け付ける。制御部104は、項目指定操作によって指定された分類項目の履歴を記憶部105に記憶させる。この結果、記憶部105が、複数の分類項目の指定順序を示す順序情報を更に記憶する。
【0165】
本実施形態において、制御部104は、記憶部105に記憶されている順序情報に基づいて、次に指定可能な分類項目の候補を表示部102に表示させる。以下、順序情報が、「工程」、「生産ライン」、「工程」、「検査項目」、「時間推移」の順に分類項目が指定されたことを示す場合を例に、本実施形態の要因分析支援装置100を説明する。
【0166】
図21は、グラフGR25を含む画面GA25を表示する表示部102を示す図である。画面GA25は、「第1画面」の一例である。要因分析の担当者が要因分析支援装置100の入力部103を操作して、グラフGRの表示を指示すると、制御部104は、グラフGR25を含む画面GA25を表示部102に表示させる。図21に示すグラフGR25は、図17に示すグラフGR21と同様であるため、その説明は割愛する。
【0167】
制御部104は、記憶部105に記憶されている順序情報に基づいて、画面GA25に第1分類項目候補を表示させる。具体的には、画面GA25において種別指定操作が行われたことに応じて、制御部104は、順序情報に基づいて第1分類項目候補を決定し、第1分類項目候補を示す小窓SWを表示部102に表示させる。ここでは、制御部104は、図5に示す画面GA1と同様に、第1分類項目候補として、分類項目「工程」及び分類項目「時間推移」を画面GA25に表示させる。
【0168】
図22は、グラフGR26を含む画面GA26を表示する表示部102を示す図である。画面GA26は、「第2画面」の一例である。図21に示す画面GA25の表示中に項目指定操作によって「工程」が指定された場合、制御部104は、グラフGR26を含む画面GA26を表示部102に表示させる。図22に示すグラフGR26は、図18に示すグラフGR22と同様であるため、その説明は割愛する。
【0169】
制御部104は、記憶部105に記憶されている順序情報に基づいて、第2分類項目候補を画面GA26に表示させる。具体的には、画面GA26において種別指定操作が行われたことに応じて、制御部104は、順序情報に基づいて第2分類項目候補を決定し、第2分類項目候補を示す小窓SWを表示部102に表示させる。ここでは、制御部104は、分類項目「生産ライン」及び分類項目「時間推移」を画面GA26に表示させる。
【0170】
図23は、グラフGR27を含む画面GA27を表示する表示部102を示す図である。図22に示す画面GA26の表示中に項目指定操作によって「生産ライン」が指定された場合、制御部104は、グラフGR27を含む画面GA27を表示部102に表示させる。図23に示すグラフGR27は、図19に示すグラフGR23と同様であるため、その説明は割愛する。
【0171】
制御部104は、記憶部105に記憶されている順序情報に基づいて、次に指定可能な分類項目の候補を画面GA27に表示させる。具体的には、画面GA27において種別指定操作が行われたことに応じて、制御部104は、次に指定可能な分類項目の候補を示す小窓SWを表示部102に表示させる。ここでは、制御部104は、分類項目「工程」及び分類項目「時間推移」を画面GA21に表示させる。
【0172】
図24は、グラフGR28を含む画面GA28を表示する表示部102を示す図である。図23に示す画面GA27の表示中に項目指定操作によって「工程」が指定された場合、制御部104は、グラフGR28を含む画面GA28を表示部102に表示させる。図24に示すグラフGR28は、図18に示すグラフGR22と同様であるため、その説明は割愛する。
【0173】
制御部104は、記憶部105に記憶されている順序情報に基づいて、次に指定可能な分類項目の候補を画面GA28に表示させる。具体的には、画面GA28において種別指定操作が行われたことに応じて、制御部104は、次に指定可能な分類項目の候補を示す小窓SWを表示部102に表示させる。ここでは、制御部104は、分類項目「検査項目」及び分類項目「時間推移」を画面GA21に表示させる。
【0174】
以上、図1図16及び図21図24を参照して本開示の実施形態3を説明した。本実施形態によれば、記憶部105が、複数の分類項目の指定順序を示す順序情報を更に記憶する。したがって、順序情報を利用して、次に指定可能な分類項目の候補を表示させることができる。具体的には、要因分析の担当者の分析手法に合わせて、次に指定可能な分類項目の候補を表示させることができる。例えば、図21図24を参照して説明したように、順序情報が、「工程」、「生産ライン」、「工程」、「検査項目」、「時間推移」の順に分類項目が指定されたことを示す場合、次に指定可能な分類項目の候補を、「工程」、「生産ライン」、「工程」、「検査項目」の順に表示させることができる。したがって、要因分析の担当者は、事象の要因分析をより容易に行うことができる。よって、要因分析支援装置100の利用者の利便性が更に増す。
【0175】
[実施形態4]
続いて、図1図16及び図25を参照して、本開示の実施形態4について説明する。但し、実施形態1~3と異なる事項を説明し、実施形態1~3と同じ事項についての説明は割愛する。
【0176】
実施形態4は、要因分析支援装置100の入力部103が候補除外項目を指定する操作を受け付ける点で実施形態1~3と異なる。候補除外項目は、複数の分類項目のうち、次に指定可能な分類項目の候補から除外する分類項目を示す。
【0177】
図25は、除外項目登録画面GA30を表示する表示部102を示す図である。図25に示すように、表示部102は除外項目登録画面GA30を表示する。例えば、要因分析の担当者による操作を入力部103が受け付けたことに応じて、制御部104が表示部102に除外項目登録画面GA30を表示させてもよい。
【0178】
除外項目登録画面GA30は、候補除外項目を登録するための画面である。除外項目登録画面GA30は、例えば、図4に示す第3層~第5層に含まれる分類項目のうちから、候補除外項目の登録を受け付ける。
【0179】
本実施形態において、除外項目登録画面GA30は、除外項目登録テーブルTAと、保存ボタンBTとを表示する。除外項目登録テーブルTAは、分類項目名欄CL1と、表示可否情報登録欄CL2とを有する。
【0180】
分類項目名欄CL1は、候補除外項目の対象となる分類項目の名称を示す。本実施形態では、図4に示す第3層~第5層に含まれる分類項目の名称が表示される。具体的には、分類項目名欄CL1には、「生産ライン」の文字画像、「検査項目」の文字画像、「検査用治具」の文字画像、「作業者」の文字画像、「付帯情報」の文字画像、「工場」の文字画像、及び「拠点」の文字画像が表示される。
【0181】
表示可否情報登録欄CL2は、次に指定可能な分類項目の候補から除外する分類項目の指定を受け付ける。表示可否情報登録欄CL2において、「許可」は、次に指定可能な分類項目として表示部102に表示することを許可する旨を示す。換言すると、「許可」は、次に指定可能な分類項目の候補から除外しないことを示す。「不許可」は、次に指定可能な分類項目として表示部102に表示することを許可しない旨を示す。換言すると、「不許可」は、次に指定可能な分類項目の候補から除外することを示す。
【0182】
入力部103は、表示可否情報登録欄CL2に「許可」又は「不許可」を入力する操作を受け付ける。例えば、制御部104は、表示可否情報登録欄CL2に、「許可」及び「不許可」を選択させるプルダウンメニューを表示させてもよい。プルダウンメニューは、分類項目名欄CL1の分類項目名ごとに表示される。この場合、入力部103は、プルダウンメニューから「許可」又は「不許可」を選択する操作を受け付ける。あるいは、制御部104は、表示可否情報登録欄CL2に、チェックボックス又はラジオボタンを表示させてもよい。
【0183】
保存ボタンBTは、表示可否情報登録欄CL2に入力された内容を保存するためのソフトキーである。入力部103は、保存ボタンBTを押下する操作を受け付ける。制御部104は、保存ボタンBTが押下されると、表示可否情報登録欄CL2に入力された内容を確定して、記憶部105に記憶させる。この結果、候補除外項目が登録される。
【0184】
例えば、図25は、「生産ライン」、「検査項目」、「検査用治具」、「作業者」、「付帯情報」、「工場」、及び「拠点」のうち、「検査用治具」、「作業者」、「付帯情報」、「工場」、及び「拠点」が候補除外項目として指定されたことを示す。この場合、制御部104は、「生産ライン」、「検査項目」、「検査用治具」、「作業者」、「付帯情報」、「工場」、及び「拠点」のうち、「生産ライン」と「検査項目」とのみを、次に指定可能な分類項目の候補として表示部102に表示させる。したがって、「工程」、「時間推移」、「生産ライン」、及び「検査項目」のみが項目指定操作によって指定可能となる。よって、実施形態3と実施形態4とを組み合わせた場合、実施形態3で説明した指定順序は、例えば、「工程、検査項目、工程、生産ライン、時間推移」の順、「工程、検査項目、生産ライン、時間推移」の順、又は、「工程、生産ライン、工程、検査項目、時間推移」の順を示す。
【0185】
以上、図1図16及び図25を参照して本開示の実施形態4を説明した。本実施形態によれば、要因分析の担当者が、次に指定可能な分類項目の候補を選択することができる。したがって、要因分析の担当者は、表示部102に表示される画面GAを自身の好みに合わせた画面にカスタマイズすることができる。よって、要因分析支援装置100の利用者の利便性が更に増す。
【0186】
なお、本実施形態において、制御部104は、図4に示す第3層~第5層に含まれる分類項目のうちから候補除外項目の指定を受け付ける除外項目登録画面GA30を表示部102に表示させたが、除外項目登録画面GA30は、図25に示す除外項目登録画面GA30に限定されない。例えば、制御部104は、複数の除外項目登録画面GA30を表示部102に順次表示させてもよい。この場合、制御部104は、図5図7図14に示す各小窓SWに表示させる分類項目をそれぞれ指定させる複数の除外項目登録画面GA30を表示部102に順次表示させてもよい。
【0187】
以上、図面(図1図25)を参照して本開示の実施形態について説明した。ただし、本開示は、上記の実施形態に限定されない。本開示は、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施できる。また、上記の実施形態に開示される複数の構成要素は適宜改変可能である。例えば、ある実施形態に示される全構成要素のうちのある構成要素を別の実施形態の構成要素に追加してもよく、又は、ある実施形態に示される全構成要素のうちのいくつかの構成要素を実施形態から削除してもよい。
【0188】
図面は、理解を容易にするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚さ、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の構成は一例であって、特に限定されない。上記の実施形態で示す各構成要素の構成は、本開示の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0189】
例えば、図1図25を参照して説明した実施形態において、記憶部105は、検査結果を示す情報と複数の分類項目情報とを階層化して記憶したが、記憶部105は、検査結果を示す情報と複数の分類項目情報とを階層化して記憶しなくてもよい。記憶部105は、検査結果を示す情報と複数の分類項目情報とを関連付けて記憶すればよい。
【0190】
また、図1図25を参照して説明した実施形態において、制御部104は、パレート図を表示部102に表示させたが、制御部104は、例えば、円グラフを表示部102に表示させてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0191】
本開示は、事象の要因を分析する分野に有用である。
【符号の説明】
【0192】
100 :要因分析支援装置
102 :表示部
103 :入力部(受付部)
104 :制御部
105 :記憶部
GA、GA1~GA11、GA21~GA28 :画面
GR、GR1~GR11、GR21~GR28 :グラフ
図1
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