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特開2023-31942注文システム、注文方法及び注文プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023031942
(43)【公開日】2023-03-09
(54)【発明の名称】注文システム、注文方法及び注文プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/12 20120101AFI20230302BHJP
   G06Q 30/0601 20230101ALI20230302BHJP
【FI】
G06Q50/12
G06Q30/06 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021137735
(22)【出願日】2021-08-26
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】521378200
【氏名又は名称】株式会社EPARKテイクアウト
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【弁理士】
【氏名又は名称】辻田 朋子
(72)【発明者】
【氏名】横田 透
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB58
5L049CC24
(57)【要約】      (修正有)
【課題】テイクアウト商品の受取を効率化する注文システム、注文方法及び注文プログラムを提供する。
【解決手段】注文システムにおいて、情報処理装置は、注文処理部及び受取処理部を備える。注文処理部は、注文者端末による表示処理要求に基づいて注文画面を表示処理して、表示処理結果を注文者端末に送信する。注文画面は、注文商品、注文日時及び/又は受取日時を含む注文情報を送信すると共に、注文情報に対応付けされた注文者が店舗に到着した旨を送信する。受取処理部は、注文情報及び到着した旨を受付し、店舗の従業員に対して、注文情報に基づいて注文商品を提示すると共に、注文日時及び/又は受取日時に基づいて決定される注文商品の受渡日時を提示し、従業員に対して、到着した旨に基づいて注文者が到着した旨を通知する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
テイクアウト商品の注文を行う為の注文システムであって、
前記注文システムは、注文処理部及び、受取処理部を備え、
前記注文処理部は、注文者端末による表示処理要求に基づいて注文画面を表示処理して、表示処理結果を前記注文者端末に送信可能に構成されており、
前記注文画面は、注文商品並びに、注文日時及び/又は受取日時を含む注文情報を送信可能に構成されると共に、前記注文情報に対応付けされた注文者が店舗に到着した旨を送信可能に構成されており、
前記受取処理部は、前記注文情報及び、前記到着した旨を受付可能に構成され、
店舗の従業員に対して、前記注文情報に基づいて前記注文商品を提示すると共に、前記注文日時及び/又は受取日時に基づいて決定される前記注文商品の受渡日時を提示可能に構成され、
前記従業員に対して、前記到着した旨に基づいて前記注文者が到着した旨を通知可能に構成される、
注文システム。
【請求項2】
前記受取処理部は、店舗端末からの表示処理要求に基づいて店舗管理画面を表示処理して、表示処理結果を前記店舗端末に送信可能に構成されており、
前記店舗管理画面は、それぞれの前記注文情報に対応する注文レコードが並べて配置され、
前記受取処理部は、前記到着した旨を前記注文レコード上に表示処理することで通知を行う、
請求項1に記載の注文システム。
【請求項3】
前記注文情報は、少なくとも前記受取日時を含み、
前記受取処理部は、現在日時が前記受取日時又は受渡日時を超える場合、前記注文レコード上に警告を表示処理する、
請求項2に記載の注文システム。
【請求項4】
前記注文情報には、複数の注文商品を含めることが可能であり、
前記受取処理部は、前記注文レコード上に、前記複数の注文商品のうちの一部のみを表示処理可能に構成されると共に、
前記注文情報に複数の注文商品が含まれる場合、受取前記注文レコード上に警告を表示処理する、
請求項2又は請求項3に記載の注文システム。
【請求項5】
前記注文画面は、前記到着した旨を送信する為に指定される要素を備え、
前記要素の指定又は、前記要素の指定による前記到着した旨の送信は、前記注文日時、受取日時又は受渡日時に基づいて決定される所定の条件下において実行可能に構成される、
請求項1~4の何れかに記載の注文システム。
【請求項6】
前記注文画面において、前記要素が前記受取日時又は受渡日時に基づいて決定される所定の時間帯に選択された場合、前記到着した旨の送信を行う為の更なる要素が表示される、
請求項5に記載の注文システム。
【請求項7】
テイクアウト商品の注文を行う為のシステムが実行する注文方法であって、
前記注文システムは、注文処理部及び、受取処理部を備え、
前記注文処理部が、注文者端末による表示処理要求に基づいて注文画面を表示処理して、表示処理結果を前記注文者端末に送信するステップであって、
前記注文画面は、注文商品並びに、注文日時及び/又は受取日時を含む注文情報を送信可能に構成されると共に、前記注文情報に対応付けされた注文者が店舗に到着した旨を送信可能に構成されており、
前記受取処理部が、前記注文情報及び、前記到着した旨を受け付けるステップと、
店舗の従業員に対して、前記注文情報に基づいて前記注文商品を提示するステップと、
前記注文日時及び/又は受取日時に基づいて決定される前記注文商品の受渡日時を提示するステップと、
前記従業員に対して、前記到着した旨に基づいて前記注文者が到着した旨を通知するステップを有する、
注文方法。
【請求項8】
テイクアウト商品の注文を行う為の注文プログラムであって、
前記注文プログラムは、コンピュータを、注文処理部及び、受取処理部として機能させ、
前記注文処理部は、注文者端末による表示処理要求に基づいて注文画面を表示処理して、表示処理結果を前記注文者端末に送信可能に構成されており、
前記注文画面は、注文商品並びに、注文日時及び/又は受取日時を含む注文情報を送信可能に構成されると共に、前記注文情報に対応付けされた注文者が店舗に到着した旨を送信可能に構成されており、
前記受取処理部は、前記注文情報及び、前記到着した旨を受付可能に構成され、
店舗の従業員に対して、前記注文情報に基づいて前記注文商品を提示すると共に、前記注文日時及び/又は受取日時に基づいて決定される前記注文商品の受渡日時を提示可能に構成され、
前記従業員に対して、前記到着した旨に基づいて前記注文者が到着した旨を通知可能に構成される、
注文プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注文システム、注文方法及び注文プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、飲食物等の商品の提供方法として、商品の注文者が店舗まで赴き、購入した商品を店舗外に持ち出して飲食する、いわゆるテイクアウト(「持ち帰り」、「お持ち帰り」とも言う)が行われている。注文者が保有する端末からテイクアウト商品の注文を行う技術の一例が、例えば、特許文献1において提案されている。また、店舗に設置された端末からテイクアウト商品の注文を行う技術の一例が、例えば、特許文献2,3において提案されている。また、また、店内で飲食中に、一部の商品について持ち帰り注文とする技術の一例が、例えば、特許文献4において提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第6857270号公報
【特許文献2】特開2015-111390号公報
【特許文献3】特開2016-81290号公報
【特許文献4】特開2007-041773号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、郊外等に位置する飲食店では、商品の提供方法として、自動車で来店した注文者に対して、自動車に乗ったまま商品受取が可能なドライブスルーが行われている。一方で、ドライブスルーでの商品提供の為には、専用の注文システム(例えば、注文レーンや注文機、支払・受取の窓等)が必要となり、ドライブスルーを前提とした店舗設計が必要となる。特許文献1~4は、テイクアウト商品の注文に関する技術を開示しているが、上記のような店舗外での商品受取を可能とする技術を開示していない。
【0005】
また、注文者が店舗内での商品受け取りを行う場合、注文から商品の準備(例えば、注文に含まれた商品のピッキングや、飲食物の調理等)までに一定時間を要する場合があり、注文後、直ちに商品の受け渡しができないことがある。そのため、商品が受取可能となった際に、注文者が不在の場合(例えば、店舗を離れていたり、トイレに行っている)があり、受渡・受取タイミングのミスマッチが起こり得る。また、特許文献1のように注文や支払を注文者の端末から行う場合、注文者が来店しているか不明な中、商品の受渡の為に注文番号等を読み上げて顧客の呼出を行う必要があった。更に、特許文献1では、注文者の端末に対して受取可能な旨を通知しているが、注文者が通知を見落とす可能がある。
【0006】
上記事情を鑑みて、本発明は、テイクアウト商品の受取を効率化する新規な技術を提供することを解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記発明を解決するために、本発明は、テイクアウト商品の注文を行う為の注文システムであって、
前記注文システムは、注文処理部及び、受取処理部を備え、
前記注文処理部は、注文者端末による表示処理要求に基づいて注文画面を表示処理して、表示処理結果を前記注文者端末に送信可能に構成されており、
前記注文画面は、注文商品並びに、注文日時及び/又は受取日時を含む注文情報を送信可能に構成されると共に、前記注文情報に対応付けされた注文者が店舗に到着した旨を送信可能に構成されており、
前記受取処理部は、前記注文情報及び、前記到着した旨を受付可能に構成され、
店舗の従業員に対して、前記注文情報に基づいて前記注文商品を提示すると共に、前記注文日時及び/又は受取日時に基づいて決定される前記注文商品の受渡日時を提示可能に構成され、
前記従業員に対して、前記到着した旨に基づいて前記注文者が到着した旨を通知可能に構成される。
【0008】
また、本発明は、テイクアウト商品の注文を行う為のシステムが実行する注文方法であって、
前記注文システムは、注文処理部及び、受取処理部を備え、
前記注文処理部が、注文者端末による表示処理要求に基づいて注文画面を表示処理して、表示処理結果を前記注文者端末に送信するステップであって、
前記注文画面は、注文商品並びに、注文日時及び/又は受取日時を含む注文情報を送信可能に構成されると共に、前記注文情報に対応付けされた注文者が店舗に到着した旨を送信可能に構成されており、
前記受取処理部が、前記注文情報及び、前記到着した旨を受け付けるステップと、
店舗の従業員に対して、前記注文情報に基づいて前記注文商品を提示するステップと、
前記注文日時及び/又は受取日時に基づいて決定される前記注文商品の受渡日時を提示するステップと、
前記従業員に対して、前記到着した旨に基づいて前記注文者が到着した旨を通知するステップを有する。
【0009】
また、本発明は、テイクアウト商品の注文を行う為の注文プログラムであって、
前記注文プログラムは、コンピュータを、注文処理部及び、受取処理部として機能させ、
前記注文処理部は、注文者端末による表示処理要求に基づいて注文画面を表示処理して、表示処理結果を前記注文者端末に送信可能に構成されており、
前記注文画面は、注文商品並びに、注文日時及び/又は受取日時を含む注文情報を送信可能に構成されると共に、前記注文情報に対応付けされた注文者が店舗に到着した旨を送信可能に構成されており、
前記受取処理部は、前記注文情報及び、前記到着した旨を受付可能に構成され、
店舗の従業員に対して、前記注文情報に基づいて前記注文商品を提示すると共に、前記注文日時及び/又は受取日時に基づいて決定される前記注文商品の受渡日時を提示可能に構成され、
前記従業員に対して、前記到着した旨に基づいて前記注文者が到着した旨を通知可能に構成される。
【0010】
本発明の好ましい形態では、前記受取処理部は、店舗端末からの表示処理要求に基づいて店舗管理画面を表示処理して、表示処理結果を前記店舗端末に送信可能に構成されており、
前記店舗管理画面は、それぞれの前記注文情報に対応する注文レコードが並べて配置され、
前記受取処理部は、前記到着した旨を前記注文レコード上に表示処理することで通知を行う。
【0011】
このような構成とすることで、注文者が到着した旨を通知してテイクアウト商品の受渡を行うことができる。これにより、例えば、注文者が、テイクアウト商品の受渡場所に到着していないのか、一時的に不在なのか判断することができる。また、テイクアウト商品の受渡場所を制限することなく、例えば、駐車場に駐車した自動車に乗ったままの注文者に対してテイクアウト商品の受渡を行うことができる。
【0012】
本発明の好ましい形態では、前記注文情報は、少なくとも前記受取日時を含み、
前記受取処理部は、現在日時が前記受取日時又は受渡日時を超える場合、前記注文レコード上に警告を表示処理する。
【0013】
このような構成とすることで、テイクアウト商品の受渡遅れを店舗の従業員に対して警告することができる。
【0014】
本発明の好ましい形態では、前記注文情報には、複数の注文商品を含めることが可能であり、
前記受取処理部は、前記注文レコード上に、前記複数の注文商品のうちの一部のみを表示処理可能に構成されると共に、
前記注文情報に複数の注文商品が含まれる場合、受取前記注文レコード上に警告を表示処理する。
【0015】
このような構成とすることで、アクティブな注文レコードの全体数が一目瞭然となるように表示スペースを確保しながら、注文商品の漏れ等を防止することができる。
【0016】
本発明の好ましい形態では、前記注文画面は、前記到着した旨を送信する為に指定される要素を備え、
前記要素の指定又は、前記要素の指定による前記到着した旨の送信は、前記注文日時、受取日時又は受渡日時に基づいて決定される所定の条件下において実行可能に構成される。
【0017】
本発明の好ましい形態では、前記注文画面において、前記要素が前記受取日時又は受渡日時に基づいて決定される所定の時間帯に選択された場合、前記到着した旨の送信を行う為の更なる要素が表示される。
【0018】
このような構成とすることで、注文者による要素の誤操作を防止することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明は、テイクアウト商品の受取を効率化する新規な技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】一実施形態のシステムの構成を示すブロック図。
図2】一実施形態のシステムのハードウェア構成図。
図3】一実施形態のシステムの機能ブロック図。
図4】一実施形態の注文者目線でのテイクアウト商品の注文から注文商品受取までの処理フローチャート。
図5】一実施形態のシステムにおける注文画面の画面表示例。
図6】一実施形態の店舗目線でのテイクアウト商品の注文から注文商品受渡までの処理フローチャート。
図7】一実施形態のシステムにおける店舗管理画面の画面表示例。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面を参照して、更に詳細に説明する。図面には好ましい実施形態が示されている。しかし、多くの異なる形態で実施されることが可能であり、本明細書に記載される実施形態に限定されない。
【0022】
例えば、本実施形態では注文システムの構成、動作等について説明するが、実行される方法、装置、コンピュータプログラム等によっても、同様の作用効果を奏することができる。本実施形態における注文プログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一過性の記録媒体として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、クライアント端末でその機能を実現する為に外部のコンピュータにおいて当該プログラムを起動させてもよい(いわゆるクラウドコンピューティング)。
【0023】
<システム構成>
図1は、一実施形態のシステムの構成を示すブロック図である。図1に示すように、注文システム0は、情報処理装置1及び、端末9(注文者端末2及び、店舗端末3)を備える。
【0024】
本実施形態では、注文者が、注文者端末2を介して注文画面を閲覧・操作し、注文画面から所望の店舗に対する注文を行って、テイクアウト商品を注文する場合について説明する。店舗で取り扱われる注文商品は、典型的には飲食物である。単独の注文者が、複数の注文商品の組をテイクアウトする場合がある。
【0025】
この時、注文者から店舗への注文商品の支払は、クレジットカードやポイントなどを利用して事前完了していてもよいし、与信確保を行う手順を含んでもよい。もしくは、後述のテイクアウトのフローチャート中で所定の処理が実行されたタイミングにて、事前に登録した支払情報に基づいて支払いを完了したり、与信確保した枠を確定などしてもよい。例えば、注文商品の受取・受渡が完了したタイミングなどで、クレジット会社等への売上処理を行う(依頼する)ようにしてもよい。
【0026】
商品の受取・受渡は、店舗内で行われてもよいし、店舗外で行われてもよい。店舗外は、店舗外に設けられた所定の待合スペースであってもよいし、注文者の自動車であってもよい。例えば、注文者は、受取日時又は受渡日時に、自動車に乗って店舗の駐車場まで赴き、店舗の従業員は注文商品を自動車に乗った注文者に対して、注文商品を受渡してもよい。ここで、受取日時及び/又は受渡日時は、時間帯を指すものであってもよい。
【0027】
情報処理装置1及び注文者端末2並びに、情報処理装置1及び店舗端末3は、通信ネットワークNWを介して通信可能に構成されている。通信ネットワークNWは、本実施形態では、IP(Internet Protocol)ネットワークであるが、通信プロトコルの種類に制限はなく、更に、ネットワークの種類、規模にも制限はない。
【0028】
なお、情報処理装置1として、汎用のサーバ向けのコンピュータやパーソナルコンピュータ等を利用することが可能である。また、複数のコンピュータを用いて情報処理装置1を構成することも可能である。端末9として、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ、ウェアラブルデバイス等を利用することができる。本実施形態では、情報処理装置1はサーバとして動作し、端末9はクライアントとして動作するサーバクライアント型のシステムとして、注文システム0を説明する。端末9は、情報処理装置1に対してリクエストを行い、レスポンスを受け取る為のアプリケーション(典型的には、ウェブブラウザや、注文者(注文者端末2)向けの注文アプリケーション、店舗(店舗端末3)向けの注文管理アプリケーション等)を有する。
【0029】
<ハードウェア構成>
図2は、注文システム0のハードウェア構成図である。図2(a)は、情報処理装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。情報処理装置1は、ハードウェア構成として、制御部101と、記憶部102と、通信部103と、を備える。
【0030】
制御部101は、CPU等の1又は2以上のプロセッサを含み、本発明に係る注文プログラム、OSやブラウザソフト、その他のアプリケーションを実行することで、情報処理装置1の動作処理全体を制御する。
【0031】
記憶部102は、HDD、ROM、RAM等であって、本発明に係る注文プログラム及び、制御部101がプログラムに基づき処理を実行する際に利用するデータ等を記憶する。制御部101が、記憶部102に記憶されている注文プログラムに基づき、処理を実行することによって、後述する機能構成が実現される。
【0032】
通信部103は、通信ネットワークNWとの通信制御を実行して、情報処理装置1を動作させるために必要な入力や、動作結果に係る出力を行う。
【0033】
図2(b)は、は端末9(注文者端末2及び、店舗端末3)のハードウェア構成の一例を示す図である。端末9も同様に、ハードウェア構成として、制御部91と、記憶部92と、通信部93と、入力部94と、出力部95と、を備える。
【0034】
端末9の制御部91は、CPU等の1以上のプロセッサを含み、端末9の動作処理全体を制御する。端末9の記憶部92は、HDD、ROM、RAM等であって、情報処理装置1を操作する為のアプリケーション等を記憶する。端末9の通信部93は、通信ネットワークNWとの通信を制御する。端末9の入力部94は、タッチパネル、マウス及びキーボード等であって、注文者による操作要求を制御部91に入力する。端末9の出力部95は、ディスプレイ等であって、制御部91の処理の結果等を表示する。
【0035】
既述の通り、制御部91は、記憶部92に格納されたウェブブラウザアプリケーションや、注文者(注文者端末2)向けの注文アプリケーション/店舗(店舗端末3)向けの注文管理アプリケーションを実行する。これにより、出力部95は、後述の注文画面や店舗管理画面(店舗管理画面)を表示することができる。また、注文者は、この画面に対して入力部94を操作して操作入力を行う。通信部93及び通信ネットワークNWを介して情報処理装置1と通信が行われ、出力部95に表示される情報の少なくとも一部や、入力部94を介して操作入力された情報がやり取りされる。
【0036】
<情報処理装置1の機能>
図3に示すように、注文システム0は、機能構成要素として、注文処理部11、受取処理部12及び、データベースDBを備える。本実施形態では、これら機能構成要素が情報処理装置1に集約されているものとして説明するが、これらの一部又はそれぞれが、異なる情報処理装置に搭載されていても構わない。例えば、情報処理装置1Aが注文処理部11を備え、情報処理装置1Bが受取処理部12及び、データベースDBを備えていてもよい。
【0037】
注文処理部11は、注文者端末2による表示処理要求に基づいて注文画面を表示処理して、表示処理結果を注文者端末2に送信可能に構成される。
【0038】
注文画面は、注文商品並びに、注文日時及び/又は受取日時を含む注文情報を送信可能に構成されると共に、注文情報に対応付けされた注文者が店舗に到着した旨を送信可能に構成されている。
【0039】
受取処理部12は、店舗端末3からの表示処理要求に基づいて店舗管理画面を表示処理して、表示処理結果を店舗端末3に送信可能に構成される。更に、受取処理部12は、注文者端末2より、注文情報及び、到着した旨を受付可能に構成され、これら情報を店舗端末3に送信可能に構成される。また、受取処理部12は、店舗の従業員に対して、注文情報に基づいて注文商品を提示すると共に、注文日時及び/又は受取日時に基づいて決定される注文商品の受渡日時を提示可能に構成される。また、受取処理部12は、店舗の従業員に対して、到着した旨に基づいて注文者が到着した旨を通知可能に構成される。
【0040】
<データ構成図>
情報処理装置1のデータベースDB(記憶部102)は、注文情報を格納する。また、本実施形態では、記憶部102は、注文処理部11が、注文画面を表示処理する為の注文画面のページソース、注文商品マスタ及び、受取可能日時マスタを格納する。これらは、店舗毎に格納される情報である。更に、記憶部102は、受取処理部12が店舗管理画面を表示する為のページソースを格納する。これらの情報は、注文処理部11及び、受取処理部12がそれぞれアクセス可能な記憶媒体に格納されていればよく、必ずしも同一の記憶媒体中に格納される必要はない。
【0041】
<注文方法>
図4~7を参照して、注文システム0を用いた注文方法の説明及び各機能構成要素による処理内容について説明する。
【0042】
図4は、注文者目線でのテイクアウト商品の注文から注文商品受取までの処理フローチャートである。本実施形態に係る注文方法には、大きく分けて、ステップSA(以降単に「SX」と呼称する)として注文者がテイクアウト商品の注文を行う注文段階、SBとしてテイクアウト商品の注文後~注文者が店舗に来店するまでの来店段階、SCとして注文者が店舗に来店後~注文商品の受取/受渡作業が完了するまでの受取/受渡段階を有する。
【0043】
<注文段階SA(注文者)>
まず、注文者目線での注文段階SAでは、S401において、注文者端末2を用いて注文画面が閲覧される。注文処理部11は、注文者端末2から表示処理要求を受け付けて注文画面を表示処理し、表示処理結果を注文者端末2に返送する。
【0044】
S402では、注文者は、入力部94を介して、出力部95に表示された注文画面を操作し、1又は複数の注文商品を指定すると共に、注文商品の受取日時を指定する。また、この時、注文者の識別情報を合わせて入力してもよい。ここで、受取日時は必ずしも指定されなくてもよい。なお、注文商品を店舗の駐車場に駐車した自動車で受け取る場合、自動車の色及び/又はナンバー等、自動車を識別するための情報を更に含めてよい。また、注文者の名前や電話番号等を含めていてもよい。
【0045】
注文画面において選択可能な商品は、データベースDBに格納された注文商品マスタに基づいて表示処理される。注文画面において選択可能な受取日時は、データベースDBに格納された受取可能日時マスタに基づいて表示処理される。
【0046】
注文処理部11は、現在日時と受取可能日時マスタに基づいて、注文者が選択可能な受取日時を決定し、受取日時の候補を選択可能に表示処理する。注文処理部11は、例えば、注文画面を操作している日時の1時間後の日時より後の時間帯であって、最終の時間帯までの10分毎の時間帯を、受取日時の候補として決定する。なお、翌日以降の日時が指定可能に構成されても構わない。
【0047】
S403では、注文画面を介して、情報処理装置1へ注文情報が送信される。受取処理部12は、注文情報を受け付けて、データベースDBに格納する。データベースDBに格納された注文情報は、注文情報を送信する際に付与される注文の識別情報、注文を受け付ける店舗の識別情報及び注文日時と、注文を行う注文者の情報(本実施形態では、注文者の名前、電話番号)と、注文者が選択した1又は複数の注文商品を示す情報、自動車に関する情報及び、その受取日時と、注文者の来店状態を示すフラグ及び、注文商品の受渡状態を示すフラグを有する。受取処理部12は、更に、受渡日時を決定して注文情報に付与してもよい。
【0048】
本実施形態では、注文者が指定した受取日時をそのまま受渡日時として読み替えるものとする。一方、受取日時とは異なる日時を受渡日時としたい場合は、受取処理部12は、注文日時及び/又は受取日時に基づいて受渡日時を決定してもよい。例えば、注文者から受取日時の指定を受け付けることなく順次テイクアウト商品を受渡する場合等には、注文日時に所定の時間を加算等して受渡日時としてよい。例えば、注文者から指定された受取日時に対して、余裕を持たせて注文商品を準備したい場合等には、受取日時から所定の時間を減算等して受渡日時としてよい。
【0049】
注文者は、指定した受取日時の所定時間前等に店舗へ赴く。本実施形態では、注文者は、情報を送信した自動車に乗って店舗の駐車場へ赴き、駐車する。注文者は、駐車した自動車の中で来店段階SBの手順を行う。
【0050】
<来店段階SB(注文者)>
次に、注文者目線での来店段階SBでは、S404~405において、注文者端末2を用いて店舗に到着した旨を送信する。注文処理部11は、注文者端末2から表示処理要求を受け付けて到着した旨を送信する為に指定される要素を備えた注文画面を表示処理し、表示処理結果を注文者端末2に返送する。
【0051】
図5は、注文画面の画面表示例である。図5(a)はS403で注文情報が送信完了した際に遷移する注文画面501の画面表示例である。注文画面501は、到着した旨を送信する為に指定される要素503を備える。また、図5(b)は注文者の注文履歴を示す注文画面505の画面表示例である。注文画面505は、注文情報を表示すると共に、注文を行った店舗に関する情報等を表示している。注文画面505に表示された注文情報は、注文商品、注文番号(注文の識別情報)、受取日時、受取方法、支払方法、注文者情報等を含む。店舗の情報は、店舗名や住所等を含む。注文画面505は、それらに加えて要素503を備える。このように、注文情報が送信完了した際に遷移する注文画面501以外からも、要素503にアクセスできるのが好ましい。
【0052】
S404において、到着した旨が送信可能な場合(S404でYES)、S405に進み、注文者は、注文者端末2を介して到着した旨を送信する。要素503の指定又は、要素503の指定による到着した旨の送信は、注文日時、受取日時又は受渡日時に基づいて決定される所定の条件下において実行可能に構成される。本実施形態では、要素503は常時選択可能に構成される。注文画面501及び505において、要素503が受取日時又は受渡日時に基づいて決定される所定の時間帯に選択された場合、到着した旨の送信を行う為の更なる要素509が表示される。本実施形態では、受取日時の所定時間前(10分前)に要素503が選択操作されると、図5(c)に示す更なる要素509を備えた注文画面507が表示される。
【0053】
一方で、それより前の時間帯に選択操作された場合(S404でNO)、図5(d)に示す注文画面511が表示処理され、所定の時間帯になったら再度要素503を選択操作する旨のメッセージを表示させる。本実施形態では、要素503が選択操作されると、注文処理部11は注文者端末2より、注文番号等の注文情報の一部の情報又は、全部の情報を受け取り、更なる要素509を表示処理するか否かを示す、所定の条件下に該当するか判断する。
【0054】
<受取/受渡段階(注文者)>
そして、注文者目線での受取/受渡段階SCでは、S406において、到着した旨を確認した店舗の従業員によって注文商品が運ばれ、自動車に乗車したままの注文者に対して注文商品の受渡が行われる。
【0055】
<注文段階SA(店舗)>
図6は、店舗目線でのテイクアウト商品の注文から注文商品受渡までの処理フローチャートである。
まず、店舗目線での注文段階SAでは、S601において、店舗端末3を用いて店舗管理画面が閲覧される。受取処理部12は、店舗端末3から表示処理要求を受け付けて店舗管理画面を表示処理し、表示処理結果を店舗端末3に返送する。
【0056】
S602において、S403で送信された注文情報を受取処理部12が受け取った場合(S602でYES)、S603に進む。S603では、受取処理部12が注文情報を受け付けて、データベースDBに格納することで、新たな注文レコードが追加される。
【0057】
図7は、店舗管理画面の画面表示例である。図7(a)に示す店舗管理画面701は、それぞれの注文情報に対応する注文レコード(図示例では、注文レコード711及び721)が並べて配置されている。また、図示例の店舗管理画面701は、注文レコード7X1をソートやフィルタ、検索等するための操作部703を備える。
【0058】
注文レコード7X1は、対応する注文情報に含まれた注文番号(注文の識別情報)、注文商品、受取日時(受渡日時)、注文者の情報、注文日時等を、注文レコード7X1要素上に表示すると共に、注文者フラグUF及び、注文フラグOFを表示する。注文者フラグUFは、注文者のステータスを示す情報であり、本実施形態では、受取処理部12は、初期状態の注文者フラグUFとして「未到着」を表示する。注文フラグOFは、注文商品のステータスを示す情報であり、本実施形態では、受取処理部12は、初期状態の注文フラグOFとして「準備中」を表示する。
【0059】
ここで、更に、受取処理部12は、所定の条件によって、注文レコード7X1の表示態様等を変更する。本実施形態では、警告7X3及び7X5を表示すると共に、注文者及び従業員の操作に応じて、注文者フラグUF及び、注文フラグOFを変化させる。
【0060】
注文情報には、複数の注文商品を含めることが可能である。ここで、受取処理部12は、注文レコード7X1上に、複数の注文商品のうちの一部のみを表示処理可能に構成される。S604において、注文レコード7X1に対応する注文情報に複数の注文商品が含まれる場合、注文レコード上に警告7X3(図では723)を表示処理する(S605)。
【0061】
注文レコード7X1が選択操作されると、受取処理部12は、図7(b)に示す店舗管理画面705を表示処理する。図7(b)に示す店舗管理画面705は、それぞれの注文情報に対応する注文レコード(図示例では、注文レコード711)の詳細を表する画面である。受取処理部12は、注文情報が複数の注文商品を含む場合、注文レコード7X1上に、複数の注文商品のうちの一部のみを表示処理可能に構成されるが、注文レコード7X1上に表示処理されていない注文商品については、店舗管理画面705において確認することができる。また、注文情報に含まれた自動車を識別するための情報(図では、自動車の色及びナンバー)についても店舗管理画面705において確認することができる。
【0062】
<来店段階SB(店舗)>
一方で、受取処理部12は、到着した旨を受付可能に構成されており、S405にて注文者端末2を介して送信された到着した旨を受け取った場合、S606に進む。
【0063】
店舗目線での来店段階SBでは、S606において、到着した旨を受取処理部12が受け取った場合(S606でYES)、S607に進む。S607では、受取処理部12が注文情報の注文者フラグUFを「未到着」から「到着」に変更する。
【0064】
これにより、受取処理部12は、到着した旨を注文レコード7X1上に表示処理することで、従業員に対して注文者の来店の通知を行う。また、受取処理部12は、注文者フラグUFを更新することに加えて、通知音を再生したり、ポップアップやモーダルウィンドウ等で通知を行ってもよい。
【0065】
また、店舗端末3を介して到着した旨が従業員に通知されると、S608に進む。S608では、従業員は、店舗管理画面701において表示された到着した旨の通知(注文者フラグUF)を選択操作し、到着した旨を確認する。到着した旨を確認した場合(S608でYES)、S609に進む。S609では、受取処理部12が注文情報の注文者フラグUFを「到着」から「確認済」に変更する。
【0066】
店舗目線での来店段階SBでは、S606において、到着した旨を受取処理部12が受け取った場合(S606でYES)、S607に進む。S607では、受取処理部12が注文情報の注文者フラグUFを「未到着」から「到着」に変更する。
【0067】
<受取/受渡段階SC(店舗)>
到着した旨を確認したならば、S610において、従業員は注文商品を受け渡す。従業員は、店舗管理画面705において注文情報に含まれた自動車を識別するための情報を確認し、駐車場に駐車している車から注文者の車を探して、注文商品を受け渡す。注文商品を受渡ならば、S611で注文フラグOFを選択操作し、受取処理部12が注文情報の注文フラグOFを「準備中」から「受渡済」に変更する。
【0068】
ここで、S612において、受取処理部12は、現在日時が受取日時又は受渡日時を超える注文レコードについて従業員への警告を行う場合がある。例えば、注文フラグOFが「受渡済」に変更されることなく、受渡日時を過ぎてしまった(現在日時>受渡日時となった)注文レコード7X1(S612でYES)に対しては、受取処理部12は警告7X5を表示する(S613)。図7(a)では、注文レコード711に、警告715が表示されている。
【0069】
警告の内容については、例えば、注文者フラグUFの内容が、到着済の場合(従業員の受渡が遅れている場合)、未到着の場合(注文者の到着が遅れている場合)について、異ならせてもよい。後者の場合は、例えば、注文者が到着した旨の送信を失念している場合等があり、注文者の電話番号に発信したり、電話番号やアプリに対して通知を行う等してよい。
【0070】
そして、テイクアウト商品の注文受付を終了するまで(S614でYES)、注文情報の受付毎にS601~613の処理を繰り返すことで、テイクアウト商品の注文方法を実現する。
【符号の説明】
【0071】
0 :注文システム
1 :情報処理装置
11 :注文処理部
12 :受取処理部
101 :制御部
102 :記憶部
103 :通信部
2 :注文者端末
3 :店舗端末
9 :端末
91 :制御部
92 :記憶部
93 :通信部
94 :入力部
95 :出力部
NW :ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7