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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023032084
(43)【公開日】2023-03-09
(54)【発明の名称】レンジフード
(51)【国際特許分類】
   F24F 7/06 20060101AFI20230302BHJP
【FI】
F24F7/06 101Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021137982
(22)【出願日】2021-08-26
(71)【出願人】
【識別番号】000237374
【氏名又は名称】富士工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110319
【弁理士】
【氏名又は名称】根本 恵司
(74)【代理人】
【識別番号】100150773
【弁理士】
【氏名又は名称】加治 信貴
(74)【代理人】
【識別番号】100099472
【弁理士】
【氏名又は名称】杉山 猛
(72)【発明者】
【氏名】益子 博行
【テーマコード(参考)】
3L058
【Fターム(参考)】
3L058BE01
3L058BK08
(57)【要約】
【課題】内面パネルを設けることなく電装品に油煙や油滴が当たることを防止できるレンジフードとする。
【解決手段】フード2内に捕集した油煙をフード2のフード天板20の下面20aに沿って流し、機外に排出するレンジフードにおいて、フード20の内部に電装品5と、フード天板20の下面20aに接して電装品5を覆う電装品カバー6が取り付けられ、フード天板20における電装品カバー6の被接触部分10に沿う部分に、凸部8が設けられ、凸部8により油煙や油滴が電装品カバー6側に流れないようにし、内面パネルを設けることなく電装品5に油煙や油滴が当たることを防止できるレンジフード。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フードと、送風機を備え、前記送風機を駆動することで、加熱調理等で発生した油煙を、前記フード内に捕集して前記フードのフード天板の下面に沿って流し、機外に排出するレンジフードにおいて、
前記フードの内部に電装品と、前記フード天板の下面に接して前記電装品を覆う電装品カバーが取り付けられ、
前記フード天板における前記電装品カバーの被接触部分に沿う部分に、前記フード天板の下面よりも下方に突出した凸部が設けられていることを特徴とするレンジフード。
【請求項2】
請求項1記載のレンジフードにおいて、
前記電装品カバーは、前記電装品を覆うカバー部と、前記フード天板の下面に接するフランジ部を有し、前記フランジ部が、前記凸部の電装品側に隣接しているレンジフード。
【請求項3】
請求項2記載のレンジフードにおいて、
前記凸部の下面と前記フランジ部の下面は同一高さ面であるレンジフード。
【請求項4】
請求項2記載のレンジフードにおいて、
前記凸部の下面は、前記フランジ部の下面よりも下方に突出しているレンジフード。
【請求項5】
請求項2、3、4いずれかに記載のレンジフードにおいて、
前記電装品カバーをフードに取り付けしない状態では、前記フランジ部は上向きに傾斜し、前記電装品カバーをフードに取り付けた状態では、前記フランジ部は水平となる方向に弾性変形して前記フード天板の下面に圧着しているレンジフード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱調理などにより発生した油煙を屋外などに排出するレンジフードに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から種々のレンジフードが提案されている。例えば、特許文献1、2に開示された第1、第2のレンジフードが提案されている。第1のレンジフードは、本発明のフード、送風機に相当するフード部、送風装置を備え、送風装置を駆動することで、加熱調理などにより発生した油煙を、フード部内に捕集して本発明のフード天板の下面に相当するフード部上内面に沿って流し、屋外に排出するレンジフードである。
第2のレンジフードは、フードと、送風機を備え、フード内に内面パネルを取り付け、送風機を駆動することで、加熱調理などにより発生した油煙を、フード内に捕集して内面パネルに沿って流し、屋外に排出するレンジフードである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-187529号公報
【特許文献2】特開2013-195049号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
第1のレンジフードは、内面パネルを有していないので第2のレンジフードと比べてフードを簡単でコンパクトな構成とすることができるが、油煙がフード天板の下面に沿って流れるために、フード内に設けてあるスイッチや照明具などの電装品に油煙が当たり、電装品に不具合が発生することがあるので、フード内に、電装品を覆う電装品カバーを取り付け、電装品に油煙が当たることがないようにしている。
しかし、フード天板の下面と電装品カバーとの接触部から、フード内に流れた油煙やフード天板の下面を流れる油滴が電装品カバー内に侵入し易く、浸入した油煙や油滴が電装品に当たり、電装品に不具合が発生する恐れがある。
【0005】
第2のレンジフードは、内面パネルに沿って油煙が流れるから、フード天板の下面に沿って油煙が流れることがないので、スイッチや照明具などの電装品を内面パネルで覆うことで、第1のレンジフードのようにフード内を流れる油煙が電装品側に入り込む経路が生じることがない。しかも内面パネルに傾斜をつける等で内面パネルを流れる油滴を任意の方向に流して電装品側に流れないようにできるから、油煙や油滴が電装品に当たり不具合を発生することがないようにできる。
しかし、フードとは別に内面パネルを必要とするので、第1のレンジフードと比べて部品点数が多く、組み立て工数が多く、コストが高くなってしまう。
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、内面パネルを設けることなく電装品に油煙や油滴が当たることを防止できるレンジフードを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のレンジフードは、フードと、送風機を備え、前記送風機を駆動することで、加熱調理等で発生した油煙を、前記フード内に捕集して前記フードのフード天板の下面に沿って流し、機外に排出するレンジフードにおいて、前記フードの内部に電装品と、前記フード天板の下面に接して前記電装品を覆う電装品カバーが取り付けられ、前記フード天板における前記電装品カバーの被接触部分に沿う部分に、前記フード天板の下面よりも下方に突出した凸部が設けられていることを特徴とするレンジフードである。
【0008】
本発明のレンジフードにおいては、前記電装品カバーは、前記電装品を覆うカバー部と、前記フード天板の下面に接するフランジ部を有し、前記フランジ部が、前記凸部の電装品側に隣接しているレンジフードとすることができる。
これにより、凸部の電装品側面に油煙が付着しにくくなる。
【0009】
本発明のレンジフードにおいては、前記凸部の下面と前記フランジ部の下面は同一高さ面であるレンジフードとすることができる。
これにより、レンジフード使用者などがフードを清掃する際にフランジ部の端面に触れにくくなり、安全性が向上する。
【0010】
本発明のレンジフードにおいては、前記凸部の下面は、前記フランジ部の下面よりも下方に突出しているレンジフードとすることができる。
これにより、レンジフード使用者などがフード内を清掃する際にフランジ部の端面に触れ難くなり、安全性が向上する。
【0011】
本発明のレンジフードにおいては、前記電装品カバーをフードに取り付けない状態では、前記フランジ部は上向きに傾斜し、前記電装品カバーをフードに取り付けた状態では、前記フランジ部は水平となる方向に弾性変形して前記フード天板の下面に圧着しているレンジフードとすることができる。
これにより、フランジ部とフード天板の接触部に隙間が発生することがなく、電装品側に油煙、油滴が入り込むことを防止できる。
また、フランジ部の先端部が浮き上がりしてフード天板の下面から離れ、凸部の下面よりも下方に出ることを防ぐことができ、安全である。
【発明の効果】
【0012】
本発明のレンジフードによれば、凸部を設けたことによりフード天板と電装品カバーの接触部から油煙、油滴が電装品側に流れることがないので、内面パネルを設けることなく電装品に油煙、油滴が当たることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明のレンジフードの実施の形態を示す全体斜視図である。
図2】本発明のレンジフードの実施の形態を示す全体平面図である。
図3】本発明のレンジフードの実施の形態を示す全体底面図である。
図4】本発明のレンジフードの実施の形態を示す整流板を取り外した状態の底面図である。
図5図2に示すレンジフードのA-A断面明図である。
図6図2に示すレンジフードのB-B断面図である。
図7図5に示すレンジフードのC部拡大図である。
図8】電装品カバーの斜視図である。
図9図3に示すレンジフードのD部拡大図である。
図10図7に示すレンジフードのE部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明のレンジフードの実施の形態を図に基づいて説明する。
レンジフードの全体構成を図1から図6を参照して説明する。図1はレンジフードの全体斜視図、図2はレンジフードの全体平面図、図3はレンジフードの全体底面図、図4はレンジフードの整流板を取り外した状態の底面図、図5図2に示すレンジフードのA-A断面図、図6図2に示すレンジフードのB-B断面図である。
レンジフード1は、フード2と本体3を備えている。フード2は、フード天板20と周面板21とで下面が開口した箱形状で、周面板21は、前面側板22と後面側板23と左面側板24と右面側板25で平面形状が矩形状である。前面側とはレンジフード1を設置した状態で調理する人と対向する側の面で、後面側とは前面側と対向する側の面であり、左面側とはレンジフードを設置した状態で調理する人の左側の面で、右面側とはレンジフードを設置した状態で調理する人の右側の面である。
【0015】
図5に示すように、フード天板20の後面側板23寄りに開口部26が形成され、その開口部26の周囲にフィルタ27が取り付けしてある。
フード2内に整流板28が取り付けてある。整流板28はフィルタ27の下方に位置してフィルタ27を覆う。
図3に示すように、整流板28の外周面28aとフード2の周面板21の内側面21aが離隔し、流入口部29を形成している。
図1図2に示すように、本体3は、上面板30と周面板31とで下面が開口した箱形状で、周面板31は前面側板32と後面側板33と左面側板34と右面側板35で平面形状が矩形状である。
【0016】
図5に示すように、本体3内に送風機4が設けてある。送風機4は、モータ40とファン41を有している。
モータ40でファン41を回転して送風機4を駆動することで、加熱調理などで発生した油煙を流入口部29を通してフード2内に捕集し、フード天板20の下面20aに沿って流し、フィルタ27を通して開口部26から送風機4が吸い込み、機外に排出する。例えば、図示しないダクト等を通り屋外に排出する。
フード2内の前面側板22寄りに電装品5が設けてある。例えば、スイッチなどの操作部50と照明51が取り付けしてある。
【0017】
電装品5は、前面側板22の内側面22aと整流板28の前面側の外周面28a-1との間の前面側流入口部29aと対向した位置に取り付けられ、油煙が当たるので、フード2内に電装品カバー6を設け、電装品カバー6の上部外周端をフード天板20の下面20aの被接触部分10に接触させて、電装品5を電装品カバー6で覆うことで、電装品5に油煙が当たらないようにしている。
実施の形態では図3に示すように、電装品カバー6の後面側上部6aと左面側上部6bと右面側上部6cがフード天板20の下面20aに接し、その後面側上部6aと左面側上部6bと右面側上部6cは平面形状が、前面側に向かう略コ字形状である。つまり、後面側上部6aと左面側上部6bと右面側上部6cが上部外周端である。
【0018】
図4図6に示すように、電装品5と本体3内に亘って電気配線(図示せず)されるので、フード天板20の下面20aに配線カバー7を取り付けて電気配線に油煙が当たらないようにしている。
配線カバー7は底面板70と両側の側面板71とで上向きコ字状の長尺形状で、長手方向一端部が電装品カバー6の孔6dを通して電装品5側に突出し、長手方向他端部側でフード天板20の配線用孔20bを通して本体3の内部と連通している。
【0019】
図1図2図3に示すように、フード天板20には電装品カバー6を取り囲むように凸部8が設けてある。つまり、凸部8はフード天板20における電装品カバー6が接する電装品カバー6の被接触部分10に沿う部分に設けてある。凸部8はフード天板20の下面20aよりも下方に突出した下向きの凸部である。
これにより、凸部8が、電装品カバー6とフード天板20の下面20aの接触部を取り囲むので、フード天板20の下面20aを伝わって電装品5(電装品カバー6)側に流れる油滴を凸部8で滴下させることができるため、フード天板20と電装品カバー6との接触部から、フード2内に流れた油煙および、フード天板20の下面20aを流れる油滴が電装品カバー6内に侵入することがなく、電装品5に油煙、油滴が当たることを防止できる。
しかも、内面パネルを有していないので、コストが安いレンジフードとすることができる。
【0020】
図7から図10に基づいて電装品5と電装品カバー6と凸部8を詳細に説明する。図7図5に示すレンジフードのC部拡大図、図8は電装品カバーの斜視図、図9図3に示すレンジフードのD部拡大図、図10図7に示すレンジフードのE部拡大図である。
図7に示すように、電装品5の操作部50はブラケット52の前面側下向き板52aに取り付けてあり、照明51はブラケット52の横向き板52bに取り付けてある。ブラケット52の横向き板52bをフード天板20の下面20aに接し、フード天板20からビス53を横向き板52bにねじ込むことでブラケット52をフード天板20に固定し、操作部50と照明51をフード2内に取り付けしてある。ブラケット52に照明51の光を拡散するレンズ54が設けてある。
【0021】
図2に示すように、フード天板20における電装品カバー6の被接触部分10は、電装品カバー6の後面側上部6aが接する後面側被接触部分10aと、電装品カバー6の左面側上部6bが接する左面側被接触部分10bと、電装品カバー6の右面側上部6cが接する右面側被接触部分10cとで、平面形状が前面側に向かう略コ字形状である。
図2に示すように、凸部8は、フード天板20の後面側被接触部分10aに沿う後面側凸部8aと、フード天板20の左面側被接触部分10bに沿う左面側凸部8bと、フード天板20の右面側被接触部分10cに沿う右面側凸部8cとで前面側に向かう略コ字形状で、凸部8は、フード天板20における電装品カバー6の被接触部分10に沿う部分に設けてある。
後面側凸部8aの左右面側方向の中央部は後面側に向かう長U字形状となり、補強用凸部8gとしてある。補強用凸部8gはフード天板20を補強している。
【0022】
図8に示すように、電装品カバー6は、電装品5を覆うカバー部60とフード天板20の下面20aに接するフランジ部61を有し、カバー部60は底面側覆板62と後面側覆板63と左面側覆板64と右面側覆板65とで上面と前面が開口した容器状形状である。
フランジ部61は後面側覆板63の上部と連続した後面側フランジ部66と、左面側覆板64の上部と連続した左面側フランジ部67と、右面側覆板65の上部と連続した右面側フランジ部68とで平面形状が前面側に向かう略コ字形状である。
つまり、後面側フランジ部66が電装品カバー6の後面側上部6aで、左面側フランジ部67が電装品カバー6の左面側上部6bで、右面側フランジ部68が電装品カバー6の右面側上部6cである。
【0023】
電装品カバー6の底面側覆板62の前面側部62aがフード2の前面側板22の内面22aと下側内向き片22bに接して支持され、後面側覆板63をブラケット52の後面側下向き板52cにビス69で固定することで電装品カバー6をフード2内に取り付け、フランジ部61をフード天板20の被接触部分10に接する。
例えば、後面側フランジ部66が後面側被接触部分10aに接し、左面側フランジ部67が左面側被接触部分10bに接し、右面側フランジ部68が右面側被接触部分10cに接触させる。
【0024】
図9に示すように、後面側フランジ部66が後面側凸部8aの電装品側に隣接し、左面側フランジ部67が左面側凸部8bの電装品側に隣接し、右面側フランジ部68が右面側凸部8caの電装品側に隣接し、フランジ部61は凸部8の電装品側に隣接している。
フランジ部61が凸部8の電装品側に隣接しているので、フード2内を流れる油煙がフランジ部61の下面61aに沿って流れ、凸部8の電装品側面に当たる油煙の量が少ない。つまり、フランジ部61が無い場合はフード天板20の下面20aに沿って油煙が流れるので凸部8の電装品側面に当たる油煙の量が多くなる。
これにより、凸部8の電装品側面に油煙が付着しにくくなる。
【0025】
図10に示すように、凸部8は、フード天板20と連続した電装品側下向き部80、電装品反対側下向き部81と、電装品側下向き部80の下部と電装品反対側下向き部81の下部を連続する横向き部82とで上向き凹陥部83を形成する断面形状であり、電装品側下向き部80のフード天板20の下面20aと連続した面が凸部8の電装品側面8dで、電装品反対側下向き部81のフード天板20の下面20aと連続した面が凸部8の電装品反対側面8eで、横向き部82の下面が凸部8の下面8fである。電装品反対側とは開口部26側である。
【0026】
凸部8の電装品側下向き部80(電装品側面8d)はフード天板20(下面20a)と直角で、電装品カバー6のフランジ部61の端面61bが隙間なく接することが可能としてある。直角とは90度±α度を含むものである。
凸部8の電装品反対側下向き部81(電装品反対側面8e)はフード天板20(下面20a)に対して斜めで、横向き部82に流れた油煙が電装品5と反対側方向であるフィルタ27にむけてスムーズに流れ、フード天板20の下面20aを流れる油滴が流れ落ち易い。
【0027】
凸部8の高さ(フード天板20の下面20aから凸部8の下面8fまでの距離)は、フランジ部61の厚さより大きく、フランジ部61はフード天板20の下面20aに接しているので、フランジ部61の下面61aの高さ(フード天板20の下面20aからフランジ部61の下面61aまでの距離)は凸部8の高さより小さく、凸部8の下面8fはフランジ部61の下面61aよりも下方に突出している。
これにより、レンジフード使用者などがフード2内を清掃する際にフランジ部61の端面61bに触れにくくなり、安全性が向上する。
【0028】
なお、図示は省略するが、フランジ部61の厚さを凸部8の高さと同一としたり、フランジ部61をフード下面20aに介在物を介して接することで、凸部8の下面8dとフランジ部61の下面61aを同一高さとしても良い。
これにより、使用者がフランジ部61の端面61bに触れにくくなり安全性が向上する。また、フード2の内面の凹凸が少なくなり、見栄えが良い。
【0029】
電装品カバー6の取り付け方を説明する。
図10に二点鎖線で示すように、電装品カバー6を取り付けしない状態ではフランジ部61は、端面61b側部である先端部61cがカバー部60側である基端部61dよりも上方となるように上向きに傾斜している。
電装品カバー6を取り付けする際は、最初にフランジ部61の先端部61cをフード天板20の下面20aに接し、その状態で電装品カバー6に上向きの力を加えてフランジ部61をフード天板20の下面20aに押しつけることで、フランジ部61を水平となる方向に弾性変形し、フランジ部61の先端部分を水平としてフード天板20の下面20aに密着する。その状態でビス59を締め付けて取り付けする。実施の形態ではフランジ部61の全長がフード天板20の下面20aに密着し、フランジ部61はフード天板20と平行であるが、フランジ部61の端部61bのみがフード天板20の下面20aに密着し、フランジ部61がフード天板20と平行でなくともよい。フランジ部61をフード天板20の下面20aに密着させる部分の長さは任意である。
【0030】
フランジ部61を弾性変形して取り付けしたことで、フランジ部61の先端部がフード天板20の下面20aに確実に密着し、フランジ部61とフード天板20の接触部に隙間が発生することがなく、電装品5側に油煙、油滴が入り込むことを防止できる。
また、電装品カバー6を取り付けした後などに、フランジ部61の先端部が浮き上がりしてフード天板20の下面20aから離れ、凸部8の下面8dよりも下方に出ることを防ぐことができ、安全である。
フランジ部61の先端部が凸部8の下面8dから下方に出ると、使用者がフード2内を清掃する時などにフランジ部61の先端部に触れて怪我をする虞がある。
【0031】
凸部8の電装品側面8dとフランジ部61に端面61bは接していることが好ましいが、実施の形態では取り付けのためにクリアランスが必要であるので若干の隙間がある。
【符号の説明】
【0032】
1…レンジフード、2…フード、3…本体、4…送風機、5…電装品、6…電装品カバー、7…配線カバー、8…凸部、8a…後面側凸部、8b…左面側凸部、8c…右面側凸部、8d…凸部の電装品側面、8e…凸部の電装品反対側面、8f…凸部の下面、10…電装品カバーの被接触部分、10a…後面側被接触部分、10b…左面側被接触部分、10c…右面側被接触部分、20…フード天板、20a…下面、21…周面板、22…前面側板、23…後面側板、24…左面側板、25…右面側板、27…開口部、28…整流板、40モータ、41…ファン、50…操作部、51…照明、60…カバー部、61…フランジ部、61a…フランジ部の下面、61b…フランジ部の端面、66…後面側フランジ部、67…左面側フランジ部、68…右面側フランジ部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10