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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023032179
(43)【公開日】2023-03-09
(54)【発明の名称】情報処理プログラム及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/08 20120101AFI20230302BHJP
【FI】
G06Q50/08
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021138147
(22)【出願日】2021-08-26
(71)【出願人】
【識別番号】303062598
【氏名又は名称】株式会社三和住建
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】志水 哲也
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC07
(57)【要約】
【課題】本発明は、建物の工事における複数の工程の各工程と、当該各工程の作業者とを一の画面を見ることで把握可能とすることを目的とする。
【解決手段】プロセッサに、建物の工事における複数の工程の流れを示す流れ図を表示させ、前記流れ図において、前記複数の工程の各工程を示す工程アイコンと、前記各工程の作業者を示す作業者アイコンとを同一画面上に表示させる、処理を実行させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサに、
建物の工事における複数の工程の流れを示す流れ図を表示させ、
前記流れ図において、前記複数の工程の各工程を示す工程アイコンと、前記各工程の作業者を示す作業者アイコンとを同一画面上に表示させる、
処理を実行させるための情報処理プログラム。
【請求項2】
前記プロセッサに、
前記作業者アイコンが選択された場合、選択された前記作業者アイコンに対応する前記作業者が行うべき作業内容を、選択された前記作業者アイコンに隣接して表示させる、
処理を実行させるための請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項3】
前記プロセッサに、
前記作業内容が完了した場合、前記作業内容に隣接して表示されている前記作業者アイコンの表示態様を変化させる、
処理を実行させるための請求項2に記載の情報処理プログラム。
【請求項4】
前記プロセッサに、
前記流れ図と同一画面上に、前記各工程の実施により生じた成果物を用いて作成される作成物を示す作成物アイコンを表示させる、
処理を実行させるための請求項1から3の何れか1項に記載の情報処理プログラム。
【請求項5】
前記プロセッサに、
前記作成物が予め定めた期日までに作成されていない場合、前記作成物アイコンの表示態様を変化させる、
処理を実行させるための請求項4に記載の情報処理プログラム。
【請求項6】
請求項1から5の何れか1項に記載の情報処理プログラムを記憶した記憶部と、
前記記憶部に記憶された前記情報処理プログラムを実行可能なプロセッサと、
前記プロセッサによる前記情報処理プログラムの実行結果を表示する表示部と、
を備える情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理プログラム及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、既存の基幹システムを容易にワークフローに繋ぎ込むことが可能なワークフロー管理装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001-155077号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されているように、業務の流れを示す業務フローを流れ図で表示する技術が存在する。
しかし、従来の技術においては、上記の流れ図において、業務を構成する各工程と、当該各工程の作業者とを一見して把握することができず、流れ図の表示内容について改善の余地がある。
【0005】
そこで、本発明は、建物の工事における複数の工程の各工程と、当該各工程の作業者とを一の画面を見ることで把握可能とする情報処理プログラム及び情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様の情報処理プログラムは、プロセッサに、建物の工事における複数の工程の流れを示す流れ図を表示させ、前記流れ図において、前記複数の工程の各工程を示す工程アイコンと、前記各工程の作業者を示す作業者アイコンとを同一画面上に表示させる、処理を実行させる。
【0007】
第2の態様の情報処理プログラムは、第1の態様の情報処理プログラムであって、前記プロセッサに、前記作業者アイコンが選択された場合、選択された前記作業者アイコンに対応する前記作業者が行うべき作業内容を、選択された前記作業者アイコンに隣接して表示させる、処理を実行させる。
【0008】
第3の態様の情報処理プログラムは、第1又は第2の態様の情報処理プログラムであって、前記プロセッサに、前記作業内容が完了した場合、前記作業内容に隣接して表示されている前記作業者アイコンの表示態様を変化させる、処理を実行させる。
【0009】
第4の態様の情報処理プログラムは、第1から第3の何れかの態様の情報処理プログラムであって、前記プロセッサに、前記流れ図と同一画面上に、前記各工程の実施により生じた成果物を用いて作成される作成物を示す作成物アイコンを表示させる、処理を実行させる。
【0010】
第5の態様の情報処理プログラムは、第4の態様の情報処理プログラムであって、前記プロセッサに、前記作成物が予め定めた期日までに作成されていない場合、前記作成物アイコンの表示態様を変化させる、処理を実行させる。
【0011】
第6の態様の情報処理装置は、第1から第5の何れかの態様の情報処理プログラムを記憶した記憶部と、前記記憶部に記憶された前記情報処理プログラムを実行可能なプロセッサと、前記プロセッサによる前記情報処理プログラムの実行結果を表示する表示部と、を備える。
【発明の効果】
【0012】
第1及び第6の態様によれば、建物の工事における複数の工程の各工程と、当該各工程の作業者とを一の画面を見ることで把握可能となる。
【0013】
第2の態様によれば、作業者アイコンが選択された場合に、行うべき作業内容を迅速に作業者に把握させることができる。
【0014】
第3の態様によれば、作業者アイコンの表示態様が変化しない構成に比べて、行うべき作業の有無を容易に作業者に把握させることができる。
【0015】
第4の態様によれば、作成物アイコンが流れ図と別画面に表示される構成に比べて、迅速に作成物の作成に取りかかることができる。
【0016】
第5の態様によれば、作成物アイコンの表示態様が変化しない構成に比べて、作成物の作成忘れが生じることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本実施の形態に係る情報処理システムの概略構成を示す図である。
図2】本実施の形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】本実施の形態に係る管理サーバのハードウェア構成を示すブロック図である。
図4】本実施の形態に係る情報処理装置の機能構成の例を示すブロック図である。
図5】本実施の形態に係る表示処理の流れを示すフローチャートである。
図6】本実施の形態に係る情報処理装置の表示部に表示されるコンテンツ情報の第1の表示例である。
図7】本実施の形態に係る情報処理装置の表示部に表示されるコンテンツ情報の第2の表示例である。
図8】本実施の形態に係る情報処理装置の表示部に表示されるコンテンツ情報の第3の表示例である。
図9】本実施の形態に係る情報処理装置の表示部に表示されるコンテンツ情報の第4の表示例である。
図10】本実施の形態に係る情報処理装置の表示部に表示されるコンテンツ情報の第5の表示例である。
図11】本実施の形態に係る情報処理装置の表示部に表示されるコンテンツ情報の第6の表示例である。
図12】本実施の形態に係る情報処理装置の表示部に表示されるコンテンツ情報の第7の表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本実施の形態に係る情報処理システム10について説明する。
図1は、情報処理システム10の概略構成を示す図である。情報処理システム10は、建物の工事における複数の工程の流れを示す流れ図等を表示するためのシステムである。
【0019】
図1に示すように、情報処理システム10は、情報処理装置20と、管理サーバ40とを含む。情報処理装置20及び管理サーバ40は、ネットワークNを介して接続され、互いに通信可能となっている。
【0020】
情報処理装置20は、建物の工事に関する契約、一例として、戸建住宅の建築主と建築工事請負契約を締結した施工者の従業員が保有する携帯端末である。情報処理装置20には、一例として、携帯可能なパーソナルコンピュータ(ノートPC)、スマートフォン、又はタブレット端末等が適用される。本実施の形態では、一例として、情報処理装置20はスマートフォンとする。
管理サーバ40は、施工者が管理するサーバコンピュータである。
【0021】
図2は、情報処理装置20のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2に示すように、情報処理装置20は、CPU21(Central Processing Unit)、ROM22(Read Only Memory)、RAM23(Random Access Memory)、記憶部24、入力部25、表示部26、撮像部27及び通信部28を備えている。各構成は、バス29を介して相互に通信可能に接続されている。
【0022】
CPU21は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU21は、ROM22又は記憶部24からプログラムを読み出し、RAM23を作業領域としてプログラムを実行する。CPU21は、ROM22又は記憶部24に記録されているプログラムにしたがって、上記各構成の制御及び各種の演算処理を行う。CPU21は「プロセッサ」の一例である。
【0023】
ROM22は、各種プログラム及び各種データを格納する。RAM23は、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。
【0024】
記憶部24は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)又はフラッシュメモリ等の記憶装置により構成され、各種プログラム、及び各種データを格納する。本実施の形態では、記憶部24には、少なくとも後述する表示処理を実行するための情報処理プログラム24Aが記憶されている。記憶部24は「記憶部」の一例である。
【0025】
入力部25は、各種ボタン及びマイク等を含み、各種の入力を行うために使用される。
表示部26は、例えば、液晶ディスプレイであり、種々の情報を表示する。表示部26は、タッチパネル方式を採用しており、入力部25としても機能する。表示部26は「表示部」の一例である。
【0026】
撮像部27は、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)等のイメージセンサを含んで構成されている。撮像部27が撮像した画像は、記憶部24に記憶されるとともに管理サーバ40に送信される。
【0027】
ここで、記憶部24には、撮像部27が撮像した画像を、建築工事毎かつ当該建築工事における複数の工程毎に記憶可能な記憶領域が設けられている。
また、情報処理装置20から管理サーバ40への画像の送信方法は、特に限定されない。例えば、従業員による情報処理装置20に対する予め定めた操作が行われた場合に、当該予め定めた操作に対応する記憶部24の記憶領域に記憶された画像が管理サーバ40に送信されてもよい。また、情報処理装置20がWi-Fi(登録商標)の予め定めたアクセスポイントに接続された場合に、従業員による情報処理装置20に対する操作を介さず自動的に、記憶部24の記憶領域に記憶された画像が管理サーバ40に送信されてもよい。なお、管理サーバ40では、情報処理装置20から取得した画像を、情報処理装置20と同様に、建築工事毎かつ当該建築工事における複数の工程毎に分けて後述する記憶部44に記憶させる。
【0028】
通信部28は、他の機器と通信するためのインターフェースである。当該通信には、たとえば、イーサネット(登録商標)若しくはFDDI等の有線通信の規格、又は、4G、5G、若しくはWi-Fi(登録商標)等の無線通信の規格が用いられる。
【0029】
上記の情報処理プログラム24Aを実行する際に、情報処理装置20は、上記のハードウェア資源を用いて、当該情報処理プログラム24Aに基づく処理を実行する。
【0030】
図3は、管理サーバ40のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3に示すように、管理サーバ40は、CPU41、ROM42、RAM43、記憶部44、入力部45、表示部46、及び通信部47を備えている。各構成は、バス48を介して相互に通信可能に接続されている。
【0031】
CPU41は、中央演算処理ユニットであり、各種プログラムを実行したり、各部を制御したりする。すなわち、CPU41は、ROM42又は記憶部44からプログラムを読み出し、RAM43を作業領域としてプログラムを実行する。CPU41は、ROM42又は記憶部44に記憶されているプログラムにしたがって、上記各構成の制御及び各種の演算処理を行う。
【0032】
ROM42は、各種プログラム及び各種データを格納する。RAM43は、作業領域として一時的にプログラム又はデータを記憶する。
【0033】
記憶部44は、HDD、SSD又はフラッシュメモリ等の記憶装置により構成され、オペレーティングシステムを含む各種プログラム、及び各種データを格納する。
【0034】
記憶部44には、少なくとも、建築主が建築を依頼した戸建住宅に関する住宅情報と、施工者の従業員がインストール可能なアプリケーション(以下、「管理アプリ」とする)を実行した情報処理装置20の表示部26に表示させるコンテンツに関するコンテンツ情報と、が記憶されている。
【0035】
住宅情報には、一例として、建築主を一意に特定可能な識別情報を含む建築主に関する建築主情報、戸建住宅の工法、断熱材、外装材、内装材、窓、玄関ドア、床材、屋根材、及び給湯器等を含む仕様、戸建住宅の引き渡し日(引き渡し日前は「引き渡し予定日」)、戸建住宅の建築工事の進行状況を示す進行情報、並びに、情報処理装置20から取得した撮像部27により撮像された画像(以下、「工事写真」とする)を含んで構成されている。なお、住宅情報は、戸建住宅の建築工事の進行状況に応じて適宜更新される。
【0036】
また、記憶部44には、各建築工事に応じたコンテンツ情報が記憶されている。具体的には、記憶部44には、建築主Aの戸建住宅の建築工事に対応するコンテンツ情報、及び建築主Bの戸建住宅の建築工事に対応するコンテンツ情報等、建築工事毎のコンテンツ情報が記憶されている。
【0037】
入力部45は、一例として、マウス等のポインティングデバイス、各種ボタン、キーボード、マイク、及びカメラ等を含み、各種の入力を行うために使用される。
【0038】
表示部46は、一例として、液晶ディスプレイであり、各種の情報を表示する。表示部46は、タッチパネル方式を採用して、入力部45として機能してもよい。
【0039】
通信部47は、他の機器と通信するためのインターフェースである。当該通信には、たとえば、イーサネット(登録商標)若しくはFDDI等の有線通信の規格、又は、4G、5G、若しくはWi-Fi(登録商標)等の無線通信の規格が用いられる。
【0040】
次に、情報処理装置20の機能構成について説明する。
図4は、本実施の形態に係る情報処理装置20の機能構成の例を示すブロック図である。
【0041】
図4に示すように、情報処理装置20のCPU21は、機能構成として、要求部21A、取得部21B、及び表示制御部21Cを有する。各機能構成は、CPU21が記憶部24に記憶された情報処理プログラム24Aを読み出し、実行することにより実現される。
【0042】
要求部21Aは、管理サーバ40に対して、情報処理装置20の表示部26に表示させる管理アプリのコンテンツ情報を要求する。
【0043】
取得部21Bは、管理サーバ40から、要求部21Aが要求したコンテンツ情報を取得する。
【0044】
表示制御部21Cは、取得部21Bが取得したコンテンツ情報を表示部26に表示させる制御を行う。
【0045】
図5は、情報処理装置20による表示部26にコンテンツ情報を表示させる表示処理の流れを示すフローチャートである。CPU21が記憶部24から情報処理プログラム24Aを読み出して、RAM23に展開して実行することにより、表示処理が行われる。なお、当該表示処理を行うに際し、管理アプリが情報処理装置20にインストール済みであるものとする。
【0046】
図5に示すステップS10において、CPU21は、表示部26に表示させる管理アプリのコンテンツ情報を要求する要求情報を管理サーバ40に送信する。そして、ステップS11に進む。
【0047】
ここで、初回のステップS10では、前提として、従業員により管理アプリが起動され、当該管理アプリの画面として、建築主Aの建築工事、及び建築主Bの建築工事等の複数の建築工事の一覧を示す一覧画面(図示せず)が表示されているものとする。そして、初回のステップS10において、CPU21は、一覧画面で従業員による予め定めた操作(例:所定のアイコンを選択する操作)を受付けた場合に、当該予め定めた操作を受付けた特定の建築工事の流れ図等を表示部26に表示させるためのコンテンツ情報を要求する第1要求情報を管理サーバ40に送信する。
【0048】
また、2回目以降のステップS10において、CPU21は、後述するステップS13で受付けた切替操作に応じて表示部26に表示させるコンテンツを示すコンテンツ情報を要求する第2要求情報を管理サーバ40に送信する。
【0049】
ステップS11において、CPU21は、管理サーバ40から、ステップS10で要求したコンテンツ情報を取得する。そして、ステップS12に進む。
【0050】
ステップS12において、CPU21は、ステップS11で取得したコンテンツ情報を表示部26に表示させる。そして、ステップS13に進む。
【0051】
ステップS13において、CPU21は、管理アプリの画面の表示内容を切り替える切替操作を受付けていないか否かを判定し、切替操作を受付けていないと判定した場合(ステップS13:YES)はステップS14に進む。一方、CPU21により切替操作を受付けたと判定された場合(ステップS13:NO)はステップS10に戻る。一例として、CPU21は、後述する業務フロー画面30で、工程アイコン31、作業者アイコン32、及び報告書アイコン34の何れかのアイコンが選択された場合に切替操作を受付けたと判定する。
【0052】
ステップS14において、CPU21は、管理アプリを終了する終了操作を受付けたか否かを判定し、終了操作を受付けたと判定した場合(ステップS14:YES)は当該処理を終了する。一方、CPU21により終了操作を受付けていないと判定された場合(ステップS14:NO)はステップS13に戻る。一例として、CPU21は、情報処理装置20の図示しない終了ボタンが操作された場合に終了操作を受付けたと判定する。
【0053】
ここで、コンテンツ情報の表示例について説明する。
図6は、情報処理装置20の表示部26に表示されるコンテンツ情報の第1の表示例である。一例として、図6に示す表示例は、戸建住宅の建築工事の流れ図等を示す管理アプリの業務フロー画面30を示している。図6に示す業務フロー画面30には、工程アイコン31と、作業者アイコン32と、矢印33と、報告書アイコン34と、が表示されている。なお、業務フロー画面30において、工程アイコン31、作業者アイコン32、及び矢印33の組み合わせで戸建住宅の建築工事の流れ図が構成されている。
【0054】
工程アイコン31は、戸建住宅の建築工事における複数の工程の各工程を示すアイコンである。図6では、工程アイコン31として、工程アイコン31A、工程アイコン31B、工程アイコン31C、及び工程アイコン31Dが表示されている。
【0055】
工程アイコン31Aは、上記の各工程に「建築工事のプラン作成」が含まれることを示している。工程アイコン31Bは、上記の各工程に「各種契約」が含まれることを示している。工程アイコン31Cは、上記の各工程に「工事着工」が含まれることを示している。工程アイコン31Dは、上記の各工程に「引き渡し」が含まれることを示している。
【0056】
作業者アイコン32は、上記の各工程を実施する又は後述する報告書を作成する作業者を示すアイコンである。図6では、作業者アイコン32として、作業者アイコン32A、作業者アイコン32B、作業者アイコン32C、及び作業者アイコン32Dが表示されている。
【0057】
作業者アイコン32Aは、上記の作業者に「施工者の設計部」が含まれることを示している。作業者アイコン32Bは、上記の作業者に「施工者の経理部」が含まれることを示している。作業者アイコン32Cは、上記の作業者に「施工者の総務部」が含まれることを示している。作業者アイコン32Dは、上記の作業者に「施工者の工事部」が含まれることを示している。そして、従業員により何れかの作業者アイコン32を選択する操作が行われた場合は、選択された作業者アイコン32が示す各作業者の作業内容が表示される。
【0058】
矢印33は、上記の各工程の順序を示している。図6では、矢印33として、工程アイコン31Aから工程アイコン31Bへの工程の順序を示す矢印33A、工程アイコン31Bから工程アイコン31Cへの工程の順序を示す矢印33B、及び工程アイコン31Cから工程アイコン31Dへの工程の順序を示す矢印33Cが表示されている。
【0059】
報告書アイコン34は、上記の各工程の実施により生じた成果物、具体的には、工事写真を用いて作成される報告書を示すアイコンである。報告書アイコン34は「作成物アイコン」の一例であり、報告書は「作成物」の一例である。
【0060】
図7は、情報処理装置20の表示部26に表示されるコンテンツ情報の第2の表示例である。一例として、図7に示す表示例は、図6に示す表示例において、工程アイコン31Aに隣接する作業者アイコン32Aを選択する操作が行われた後の状態を示している。
【0061】
図7に示す業務フロー画面30には、作業者アイコン32Aの右側に隣接して吹き出し35が表示されている。なお、「作業者アイコン32Aに隣接して吹き出し35が表示」とは、全ての作業者アイコン32のうち当該作業者アイコン32Aが吹き出し35の最も近くに表示されていることをいう。吹出し35の内部には、作業者が実施すべき作業内容を示す作業表示35Aと、作業表示35Aの左側に隣接して配置されたチェックボックス35Bとが表示されている。一例として、作業表示35Aには、作業者アイコン32Aが示す作業者である「設計部」が、工程アイコン31Aが示す「プラン作成」で実施すべき作業内容として、「作業A」及び「作業B」が表示されている。
【0062】
図8は、情報処理装置20の表示部26に表示されるコンテンツ情報の第3の表示例である。一例として、図8に示す表示例は、図7に示す表示例において、全てのチェックボックス35Bにチェックマークが付された後の状態を示している。
【0063】
ここで、業務フロー画面30では、吹出し35内の作業表示35Aが示す全ての作業内容が完了した場合、吹出し35に隣接して表示されている作業者アイコン32Aの表示態様が変化する。なお、「吹出し35に隣接して表示されている作業者アイコン32A」とは、全ての作業者アイコン32Aのうち吹き出し35の最も近くに表示されている作業者アイコン32Aのことである。一例として、図8に示す業務フロー画面30では、作業者アイコン32Aの上部に作業内容の完了を示す完了印36を重ねて表示している。
【0064】
また、業務フロー画面30では、工程アイコン31が示す各工程で実施すべき、全ての作業者の作業内容が完了した場合、当該工程アイコン31、及び、当該工程アイコン31から延びる矢印33がある場合には、その矢印33の表示態様が変化する。一例として、図8に示す業務フロー画面30では、図6及び図7に示す業務フロー画面30では白塗りであった工程アイコン31A及び矢印33Aが黒塗りで表示されている。このように、本実施の形態の業務フロー画面30では、対応する作業内容が完了する前の工程アイコン31及び矢印33は白塗りで表示し、対応する作業内容が完了した後の工程アイコン31及び矢印33は黒塗りで表示している。
【0065】
図9は、情報処理装置20の表示部26に表示されるコンテンツ情報の第4の表示例である。一例として、図9に示す表示例は、図8に示す表示例において、報告書アイコン34に隣接する作業者アイコン32Dを選択する操作が行われた後の状態を示している。
【0066】
図9に示す業務フロー画面30には、作業者アイコン32Dの下部に隣接して吹き出し37が表示されている。なお、「作業者アイコン32Dに隣接して吹き出し37が表示」とは、全ての作業者アイコン32のうち当該作業者アイコン32Dが吹き出し37の最も近くに表示されていることをいう。吹出し37の内部には、報告書を作成する作成画面50(図10参照)を表示するための作成ボタン37Aと、吹出し37を閉じるための閉じるボタン37Bとが表示されている。
【0067】
図10は、情報処理装置20の表示部26に表示されるコンテンツ情報の第5の表示例である。一例として、図10に示す表示例は、図9に示す表示例において、作成ボタン37Aを選択する操作が行われた後の状態を示している。そして、図10に示す表示例は、報告書を作成する作成画面50を示している。図10に示す作成画面50には、第1表示部51と、第2表示部52と、第3表示部53と、OKボタン54と、キャンセルボタン55と、が表示されている。
【0068】
第1表示部51は、報告書に関する基本情報を表示する部分である。第1表示部51には、報告書を作成した日付を入力する日付入力部51Aと、報告書の表紙に載せる表紙写真を表示する写真表示部51Bと、が設けられている。
【0069】
第2表示部52は、報告書に載せる工事写真を表示する部分である。第2表示部52には、工事写真を選択するための選択ボタン52Aが表示されている。当該選択ボタン52Aが操作されると、図示しない工事写真の選択画面が表示される。そして、第2表示部52では、当該選択画面で選択された工事写真が表示される。一例として、工事写真の選択画面では、撮影日で工事写真の絞り込みが行われ、絞り込んだ工事写真の中から選択された一又は複数の工事写真が第2表示部52に表示される。
【0070】
第3表示部53は、報告書に記載する施工者の下請け業者である関連業者に関する関連業者情報を表示する部分である。第3表示部53には、関連業者を選択するための選択ボタン53Aが表示されている。当該選択ボタン53Aが操作されると、図示しない関連業者の選択画面が表示される。そして、第3表示部53では、当該選択画面で選択された関連業者に関する関連業者情報が表示される。
【0071】
OKボタン54は、第1表示部51、第2表示部52、及び第3表示部53に表示された内容に基づいて、予め定めたデータ形式で報告書の報告書データを作成するためのボタンである。また、当該OKボタン54が操作されると、管理アプリの画面が業務フロー画面30に戻る。
【0072】
キャンセルボタン55は、報告書の作成を中止して、管理アプリの画面を業務フロー画面30に戻すためのボタンである。
【0073】
図11は、情報処理装置20の表示部26に表示されるコンテンツ情報の第6の表示例である。一例として、図11に示す表示例は、図10に示す表示例において、第1表示部51、第2表示部52、及び第3表示部53にそれぞれ、基本情報、工事写真、及び関連業者情報が表示された後の状態を示している。
【0074】
第1表示部51において、入力部51Aには、作成日付として「2021/08/23」と表示され、写真表示部51Bには、表紙写真として「画像1」が表示されている。
【0075】
また、第2表示部52には、工事写真52Bとして、画像1、画像2、画像3、及び画像4が表示されている。なお、第2表示部52に表示された工事写真52Bを選択する操作が行われると、選択された工事写真52Bに対するコメントを入力することができる。
【0076】
また、第3表示部53には、関連業者情報53Bとして、仮設工事を担当する業者Aと、土工事を担当する業者Bとが表示されている。
【0077】
図12は、情報処理装置20の表示部26に表示されるコンテンツ情報の第7の表示例である。一例として、図12に示す表示例は、図11に示す表示例において、OKボタン54を選択する操作が行われた後の状態を示している。
【0078】
図12に示す業務フロー画面30の吹出し37の内部には、作成ボタン37Aの右隣に作成画面50で作成した報告書データの名称を示す名称表示37Cが表示されている。一例として、当該名称表示37Cには、報告書データの名称として「報告書1」と表示されている。また、吹出し37の内部における閉じるボタン37Bの下部には、名称表示37Cが示す報告書データをダウンロード可能なダウンロードボタン37Dが表示されている。
【0079】
上記のように、情報処理システム10では、戸建住宅の建築工事における複数の工程の流れを示す流れ図を表示させ、流れ図において、上記の複数の工程の各工程を示す工程アイコン31と、各工程の作業者を示す作業者アイコン32とを同一画面上に表示させる、処理を情報処理装置20のCPU21に実行させるための情報処理プログラム24Aが、情報処理装置20の記憶部24に記憶されている。これにより、本実施の形態では、戸建住宅の建築工事における複数の工程の各工程と、当該各工程の作業者とを一の画面を見ることで把握可能となる。
【0080】
また、上記の情報処理プログラム24Aは、情報処理装置20のCPU21に、作業者アイコン32が選択された場合、選択された作業者アイコン32に対応する作業者が行うべき作業内容を、選択された作業者アイコン32に隣接して表示させる、処理を実行させる。これにより、本実施の形態では、作業者アイコン32が選択された場合に、行うべき作業内容を迅速に作業者に把握させることができる。
【0081】
また、上記の情報処理プログラム24Aは、情報処理装置20のCPU21に、選択された作業者アイコン32に対応する作業者が行うべき作業内容が完了した場合、当該作業内容に隣接して表示されている作業者アイコン32の表示態様を変化させる、処理を実行させる。これにより、本実施の形態では、作業者アイコン32の表示態様が変化しない構成に比べて、行うべき作業の有無を容易に作業者に把握させることができる。
【0082】
また、上記の情報処理プログラム24Aは、情報処理装置20のCPU21に、流れ図と同一画面上に、戸建住宅の建築工事における複数の工程の各工程の実施により生じた成果物、具体的には、工事写真を用いて作成される報告書を示す報告書アイコン34を表示させる、処理を実行させる。これにより、本実施の形態では、報告書アイコン34が流れ図と別画面に表示される構成に比べて、迅速に報告書の作成に取りかかることができる。
【0083】
また、上記の情報処理プログラム24Aは、情報処理装置20のCPU21に、報告書が予め定めた期日までに作成されていない場合、報告書アイコン34の表示態様を変化させる、処理を実行させる。予め定めた期日は、例えば、各月の25日とすることができる。一例として、報告書が予め定めた期日までに作成されていない場合は、報告書アイコン34の色を通常時から変化させたり、報告書アイコン34に通常時とは異なるマークを付加したり、報告書アイコン34に対して通常時とは異なる動作を付加したりしてもよい。これにより、本実施の形態では、報告書アイコン34の表示態様が変化しない構成に比べて、報告書の作成忘れが生じることを抑制できる。
【0084】
(その他)
上記の実施形態では、建物の一例を「戸建住宅」としたが、これに限らず、建物を「集合住宅」又は「店舗」等としてもよい。
【0085】
上記の実施形態では、建物の工事に関する契約の一例を「建築工事請負契約」としたが、これに限らず、建物の工事に関する契約を「リフォーム工事請負契約」としてもよい。
【0086】
上記の実施形態では、業務フロー画面30において、作業者アイコン32Aの表示態様が変化する例を、作業者アイコン32Aの上部に作業内容の完了を示す完了印36を重ねて表示することとしたが、作業者アイコン32の表示態様の変化方法はこれに限られない。他の例として、作業者アイコン32の表示態様の変化は、作業者アイコン32の色を通常時から変化させること、及び作業者アイコン32に対して通常時とは異なる動作を付加すること等であってもよい。
【0087】
上記の実施形態では、成果物の一例を工事写真としたが、これに限らず、成果物をメール及びメモ書等としてもよい。
【0088】
上記の実施形態では、情報処理装置20を施工者の従業員が保有する携帯端末としたが、これに限らず、情報処理装置20は、サーバコンピュータ、又はPC等の汎用的なコンピュータ装置であってもよいし、複数種類の端末を組み合わせて(例:スマートフォン及びPC)情報処理装置20を構成してもよい。また、情報処理装置20は、施工者の従業員のみが保有することに限らず、関連業者の従業員が保有していてもよい。
【0089】
上記の実施形態では、業務フロー画面30の一画面に表示する工程アイコン31を、工程アイコン31A、工程アイコン31B、工程アイコン31C、及び工程アイコン31Dの4つとしたが、業務フロー画面30の一画面に表示する工程アイコン31の数は4つに限らず、これより多くても少なくてもよい。また、各工程アイコン31が示す戸建住宅の建築工事における複数の工程の各工程の内容は一例であり、各建築工事に応じて各工程アイコン31の表示内容は適宜変更可能である。
【0090】
上記の実施形態では、業務フロー画面30の一画面に表示する作業者アイコン32を、作業者アイコン32A、作業者アイコン32B、作業者アイコン32C、及び作業者アイコン32Dの4種類としたが、業務フロー画面30の一画面に表示する作業者アイコン32は4種類に限らず、これより多くても少なくてもよい。また、各作業者アイコン32が示す作業者は一例であり、各建築工事に応じて各作業者アイコン32が示す作業者は適宜変更可能である。
【0091】
上記の実施形態では、業務フロー画面30の一画面に、作成物アイコンとして報告書アイコン34を1つ表示させたが、これに限らず、業務フロー画面30の一画面に作成物アイコンを複数個表示してもよい。また、業務フロー画面30において、作成物アイコンの表示態様(例:色)は、工程アイコン31及び作業者アイコン32の表示態様(例:色)と異ならせてもよい。さらに、業務フロー画面30において、作業者アイコン32の種類に応じて、作業者アイコン32の表示態様(例:色)を変化させてもよい。
【0092】
上記の実施形態では、業務フロー画面30において、矢印33は、戸建住宅の建築工事における複数の工程の次の工程に進む方向に延びていたが、これに限らず、前の工程に戻る方向に延びる矢印33を表示してもよい。また、上記の実施形態では、矢印33の表示態様の変化として、一度に矢印33内を黒色に変化させたが、これに限らず、各工程の作業者が複数いる場合は、各作業者の作業内容が完了する都度、矢印33内の一部が黒色に変化し、全ての作業者の作業内容が完了したときに矢印33内全てを黒色に変化させてもよい。
【0093】
なお、上記の実施形態でCPU21がソフトウェア(プログラム)を読み込んで実行した表示処理を、CPU以外の各種のプロセッサが実行してもよい。この場合のプロセッサとしては、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の製造後に回路構成を変更可能なPLD(Programmable Logic Device)、及びASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路等が例示される。また、表示処理を、これらの各種のプロセッサのうちの1つで実行してもよいし、同種又は異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGA、及びCPUとFPGAとの組み合わせ等)で実行してもよい。また、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子等の回路素子を組み合わせた電気回路である。
【0094】
また、上記の実施形態では、情報処理プログラム24Aが記憶部24に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。情報処理プログラム24Aは、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、及びUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の記録媒体に記録された形態で提供されてもよい。また、情報処理プログラム24Aは、ネットワークNを介して外部装置からダウンロードされる形態としてもよい。
【符号の説明】
【0095】
20 情報処理装置
21 CPU(プロセッサの一例)
24 記憶部
24A 情報処理プログラム
26 表示部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12