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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023032271
(43)【公開日】2023-03-09
(54)【発明の名称】授乳クッション
(51)【国際特許分類】
   A47D 13/02 20060101AFI20230302BHJP
   A47C 27/00 20060101ALI20230302BHJP
【FI】
A47D13/02
A47C27/00 K
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021138298
(22)【出願日】2021-08-26
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-05-06
(71)【出願人】
【識別番号】721008280
【氏名又は名称】山口 恵
(72)【発明者】
【氏名】山口 恵
【テーマコード(参考)】
3B096
【Fターム(参考)】
3B096AA01
3B096AC02
3B096AD04
3B096AD07
(57)【要約】
【課題】使用者の体型の相違や乳輪乳頭の状態、及び、授乳方法、並びに乳児の身体的特徴や吸啜状態に応じた安楽で効果的な授乳クッションを提供する。
【解決手段】授乳クッション1は、クッション本体2と補助クッション3
と、高さ調整クッション4と、肉厚が異なる高さ調整クッション5と背もたれクッション6で構成される。乳児は、補助クッション3と使用者の前腕で形成される窪みの中で、温もりを感じながら安心して哺乳することができる。また、クッション本体2と高さ調整クッション4と高さ調整クッション5は着脱自在に連結可能であり、使用者の体型の相違や乳輪乳頭の状態、及び、授乳方法、並びに乳児の身体的特徴や吸啜状態に応じ、単段式でも多段式でも自在に調整し、背もたれクッション6に腰背部を預けながら最適なポジショニングで安楽に効果的に授乳することが出来る。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性材料が充填され略C字形に形成されたクッション本体と、
弾性材料が充填され、前記クッション本体の外周側に土手を築く略C字形の
補助クッションとを備え、
前記補助クッションは、平面視において前記クッション本体に比べ幅の小さい補助クッションであって、
前記クッション本体の上面に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする授乳クッション。
【請求項2】
前記クッション本体は、中央クッション部と、前記中央クッション部右側に延設された第一クッション部、及び左側に延設された第二クッション部を備えた略C字形であり、
開口部を通して人の腹部に装着する構造であって、
第一クッション部及び第二クッション部は、略同じ幅に形成され、内側は開口部にかけて概ね人体に添うよう弧状に形成されてなり、かつ、
第一クッション部及び第二クッション部の両端部は、襟型状に形成され、襟型状の内側先端は嘴状の突部が形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の授乳クッション。
【請求項3】
前記クッション本体と略同形で着脱自在な高さ調整クッションを一個以上備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の授乳クッション。
【請求項4】
弾性材料が充填された背もたれを有する背もたれクッションであって、
前記背もたれに取り付けベルトを備え、
前記背もたれクッションを前記取り付けベルトにより、前記クッション本体に着脱自在に取り付けてなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の授乳クッション。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、授乳時に有効に使用できる授乳クッションに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、乳児が安定した吸啜姿勢を保持しながら使用者が安楽に授乳すること
を目的に、様々な形態の授乳クッションが提供されている。
【0003】
例えば、特許文献1においては、弧状に形成されたクッション本体とクッショ
ン本体に着脱可能な取付けベルトを有する補助枕が備えられていることを特徴とする授乳クッションが提供されている。授乳クッションの中央部の幅は広く、両端がやや先細りの三日月状で、両端同士は連結したリング状になっている。
【0004】
特許文献2においては、授乳クッションが人体の腰部全周囲に取り付けられて使用され、乳児を仰向けに寝かして載せる載置部を有する授乳クッションが提供されている。左右方向の一方向を、他方向と比較して高く形成し、授乳クッションの上に乳児を載置可能にした略円弧状に凹んだ嵌め込み用凹部の載置部を有しており、嵌め込み用凹部の手前に位置する内側部に厚み保持部材を配設し、載置部の内部に充填された弾性ウレタン部材の復元力により、外周縁部を内側部と比較して厚く形成されている。
【0005】
特許文献3の授乳クッションにおいては、全体は弧状中央部分が膨出され、左右端部はやや膨出されており、左右両端部を連結する長さ可変の連結手段を有し、不要時には格納するポケットを有することを特徴とする汎用クッションである。この汎用クッションは、授乳クッションとしてだけでなく、妊産婦の陣痛緩和を目的に、中央部膨出部分を腹部にあずける姿勢をとるなどの陣痛用クッションとしても提供されている。
【0006】
また特許文献1は、単段式クッションの上に乳児の頭部を載置できる補助
枕を有する単段式授乳クッションが提供され、特許文献2と特許文献3においては、補助枕が備わっていない単段式授乳クッションが提供されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2013-179974号公報
【特許文献2】特開2005-245920号公報
【特許文献3】実登3149141号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
授乳は単に乳児の空腹を満たすだけのものではなく、信頼関係を構築するのに大切な場でもあり、乳児は、子宮内にいる胎児のように体全体が包み込まれることで温もりを感じながら安心して哺乳することができるが、特許文献2の授乳クッションにおいては、略円弧状の載置部を有しているものの、載置部外周縁部の厚みは乳児が包み込まれていると感じられるほど分厚く形成されていない。
【0009】
授乳は、母親の体型や乳房の大きさ、乳輪乳頭の形、乳児の身体的特徴や吸
啜状態など様々な状態を考慮し、母児双方にとって効果的で、かつ、安楽に授乳できるよう、横抱き・フットボール抱き・縦抱き・交差抱きなど様々な方法があるが、特許文献1のように頭部に補助枕を有していたとしても、使用者各々が、種々の授乳方法に応じて安楽な高さに調整し、ポジショニングすることは難しく、授乳時に片膝を上げたり授乳する側に体を傾けたりなど負担の掛かる姿勢となる。
【0010】
特許文献2の授乳クッションにおいては、乳児を仰向けに寝かして授乳する
授乳クッションであり、体重が小さい乳児が授乳する場合、仰臥位授乳では乳児の口から使用者の乳輪乳頭までの距離は遠くなり、浅吸い授乳になるため効果的に授乳することが難しい。乳児が使用者の腹部を向くように載置し、まんまる姿勢を取ったとしても、左右方向の一方向を他方側と比較して厚く形成された授乳クッションのため、乳児は、傾斜の下方向にずれ易くなってしまい、まんまる姿勢を維持しながら安楽に、効果的に授乳を続けることが難しい。
【0011】
また、乳児を使用者の側腹部にまとわりつくよう載置させるフットボール抱き授乳の場合、使用者は乳児の躯幹の外側に前腕を載置し、頭部を支え授乳するが、特許文献1のように、授乳クッションが両端に向かうに従って徐々に三日月状に幅が狭く、高さが低くなっていると、乳児の下肢や使用者の上肢を授乳クッションの上にしっかり載置できず、使用者は乳児の頭部周辺のみ把持した状態での授乳となり、乳児、使用者双方にとって負担の掛かる体勢を強いられることになる。
【0012】
更に、特許文献1乃至3の授乳クッションにおいては、使用者の背部を支持
する成形体ではないため、どうしても前屈みの授乳になりやすく、姿勢を正すために良い姿勢を保つよう意識しながら授乳をする努力が強いられる。使用者の背部を支えることができるような授乳クッションがあれば、使用者は無理なく良い姿勢を保ち、長い時間ゆったりとリラックスして授乳することができる。
【0013】
以上、授乳クッションの従来技術について先行特許文献を例にとり詳述したが、授乳は長時間に及ぶため、使用者にとっても乳児にとっても疲れにくく、安楽に、リラックスできる授乳クッションが望まれるが、未だそのようなものは提案されていない。
【0014】
本発明は、上述のような従来技術の有する問題に鑑み、使用者にとっても乳児にとっても疲れにくく、安楽に、リラックスできる授乳クッションを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
請求項1に記載の発明は、弾性材料が充填され略C字形に形成されたクッシ
ョン本体と、
弾性材料が充填され、前記クッション本体の外周側に土手を築く略C字形の
補助クッションとを備え、
前記補助クッションは、平面視において前記クッション本体に比べ幅の小さ
い補助クッションであって、
前記クッション本体の上面に着脱自在に取り付けられていることを特徴とす
る授乳クッションである。
【0016】
請求項1の発明によれば、略C字形に形成された前記クッション本体の外周側に土手を築く略C字形の補助クッションを着脱自在に備えることにより、前記クッション本体の略全長に渡って十分な高さの土手を形成する。このことにより、乳児は前記クッション本体上に安定して載置される。また、使用者は前腕を前記土手で支えられながら授乳クッション上にしっかり載置して安楽に授乳することができる。乳児は、前記クッション本体上面にある補助クッション(以下これを土手と称することもある)と使用者の前腕で形成される囲いの中で、使用者に巻き付くようなまんまる姿勢を取ることにより、子宮の中の胎児のように安心して哺乳することができる。
更に、前記土手により乳児の躯体が何らかの原因で移動して前記クッション本体から外へずり落ちることも防止することができる。
【0017】
取り付けベルトなどの連結手段により、前記クッション本体に取り付けられた前記補助クッションと前記クッション本体との隙間を利用して授乳時に使用するハンカチや哺乳瓶などを挟むことが可能となり、授乳を快適に行う一助となり得る。さらに、スマホなどのモバイルを挟み保持しておくことも可能である。
また、前記補助クッションが取り外されたときは、前記クッション本体は乳児用クッションや枕として、又は抱き枕や背もたれとして使用することができる。
【0018】
請求項2に記載の発明は、前記クッション本体は、中央クッション部と、前
記中央クッション部右側に延設された第一クッション部、及び左側に延設された第二クッション部を備えた略C字形であり、
開口部を通して人の腹部に装着する構造であって、
第一クッション部及び第二クッション部は略同じ幅に形成され、内側は開口部にかけて概ね人体に添うよう弧状に形成されてなり、かつ、
第一クッション部及び第二クッション部の両端部は、襟型状に形成され、襟型状の内側先端は嘴状の突部が形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の授乳クッションである。
【0019】
請求2の発明によれば、前記中央クッション部、前記第一クッション部及び前記第二クッション部の外周側には前記補助クッションの土手が回らされて概ね平らな載置部が前記クッション本体の略全域に亘って形成され、様々な授乳方法に適応することが可能となる。また、前記第一クッション部及び前記第二クッション部は略同じ幅で、両端部は襟型状に形成され、襟型状の内側先端は嘴状の突部が形成されており、前記クッション本体が人体に添うように装着されると、前記嘴状突部も人体に添うように装着されて前記クッション本体が人体から離れにくくなる。
【0020】
授乳は、母親の乳房や乳輪乳頭の硬さや形、乳児の吸啜状態を考慮し、効果的に安楽に授乳できるよう、横抱き・フットボール抱き・縦抱き・交差抱きなど対象に合わせて様々な方法で行うが、前記クッション本体の第一クッション部及び第二クッション部及び両端部に至るまで幅広で厚肉に形成されているため、前記中央クッション部に乳児を載置して行う横抱き授乳だけでなく、使用者の側腹部にまとわりつくようなフットボール抱き授乳においても、前記第一クッション部又は前記第二クッション部を使用して、乳児は足先まで全身をゆったりとクッション本体に預け、安定してまんまる姿勢を取ることができる。
また、使用者においては、前記クッション本体の土手に前腕をゆったりと預け乳児の頸部を支えることができるため、手首に負担なく授乳を続けることが可能である。
【0021】
請求項3に記載の発明は、前記クッション本体が、前記クッション本体と略同形で着脱自在な高さ調整クッションを一個以上備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の授乳クッションである。
【0022】
請求項3の発明によれば、前記高さ調整クッションは、弾性材料が充填された厚肉な略C字形であって、前記クッション本体と略同形に形成されており、
前記クッション本体の底面と前記高さ調整クッションの上面を面ファスナーなどの連結具同士により連結できる。これにより、多段式クッションとして使用することができる。さらにもう一段増やす場合には、高さ調整クッション同士を連結させることにより行うことができる。各段のクッション同士は、ずれたり外れたりすることがないように連結されており、使用者は授乳クッションのずれなど気にすることなく安定な授乳を続けることができる。
【0023】
前記高さ調整クッションは、使用状況に応じて最適な高さとなるよう、厚みの異なる略同形クッションを一個以上使用する事ができる。これにより、使用者は、身長や体型、授乳方法によるポジショニングの違いがあっても、前記クッション本体と夫々の高さ調整クッションを自在に組み合わせ、使用すること
が可能である。そのため、時間の掛かる授乳においても上肢や腰への負担を軽
減し、安楽で安定な授乳を行うことができる。
また、使用者は、乳児の成長に伴い最適な厚みの高さ調整クッションを選択可能であり、何れの時期においても安楽に授乳をすることができる。
【0024】
請求項4に記載の発明は、弾性材料が充填された背もたれを有する背もたれクッションであって、
前記背もたれに取り付けベルトを備え、
前記背もたれクッションを前記取り付けベルトにより、前記クッション本体に着脱自在に取り付けてなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の授乳クッションである。
【0025】
請求項4の発明によれば、前記背もたれクッションは、使用者の背部から腰部まで広範囲に支えることができるため、授乳の間中、ゆったりと背もたれクッションにもたれ掛かりながらリラックスし、かつ、良い姿勢を保ちながら授乳をすることが可能である。
【0026】
前記背もたれクッションは、弾性材料が充填された略長方形の底面を有する弾性体のクッションであって、縦長になるよう使用者の背部に載置し、該背もたれクッションに備えられた取り付けベルトにより、開口部をふさぐように前記クッション本体又は高さ調整クッションの第一クッション部及び第二クッション部の外側面にある面ファスナーなどの連結部材に着脱自在に取り付け可能である。
【0027】
前記背もたれクッションに備えられた取り付けベルトは、背もたれの長手方向両端中間部近傍に設けられてあり、両自由端に設けた面ファスナーなどの連結部材により、前記クッション本体及び高さ調整クッションの第一クッション部及び第二クッション部外側面に設けられた連結部に着脱自在に取り付け可能である。前記取り付けベルトにより、授乳中、前記クッション本体や前記高さ調整クッションが人体から離れず、また、前記クッション本体や前記高さ調整クッションの形がくずれることもない。
【0028】
前記クッション本体及び前記高さ調整クッションの第一クッション部及び第
二クッション部外側面にある連結部は、夫々第一クッション部及び第二クッション部端部より概ね三分の一から三分の二の位置に取り付けられており、体型の異なる使用者においても適した位置で前記取り付けベルトを連結することができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、クッション本体上面に土手を築くことにより、乳児は、土手と使用者の上肢で形成される窪みの中で、使用者の腹部に添うように身を丸め、子宮内にいた時の胎児のようなまんまる姿勢を保ちながら、温もりを感じ安心して授乳を受けることができる。
【0030】
また、本発明によれば、クッション本体及び高さ調整クッションにより、使
用者の体格や身長の相違、並びに授乳方法に応じて、都度授乳クッションの高
さ調整を行うことができ、授乳時のポジショニングを調整することにより、疲れの少ない、安楽で効果的な授乳を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】本発明に係る授乳クッションの構成を説明する概略図である。
図2図1に係る授乳クッションの構成部材を表す概略図である。
図3】クッション本体の平面図である。
図4】クッション本体の斜視図である。
図5】補助クッションの平面図である。
図6】(a)はクッション本体に補助クッションを取り付けた状態の平面図である。(b)は前記図6(a)使用時の一例におけるA-A断面図である。
図7】クッション本体の底面図である。
図8】(a)は高さ調整クッションの平面図である。(b)は該高さ調整クッションの底面図である。
図9図8の高さ調整クッションの斜視図である。
図10】クッション本体に図8の高さ調整クッションを取り付けた状態の斜視図である。
図11】(a)は他の高さ調整クッションの平面図である。(b)は該高さ調整クッションの底面図である。
図12図11の高さ調整クッションの斜視図である。
図13】背もたれクッションの概略図である。
図14】クッション本体に補助クッションと1つの高さ調整クッションと背もたれクッションを取り付けた状態の斜視図である。
図15】(a) 授乳における使用状態を示す説明図である。(b)授乳における他の使用状態を示す説明図である。(c)授乳における他の使用状態を示す説明図である。
図16】(a)授乳以外の使用状態を示す説明図である。(b) 授乳以外の他の使用状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明について図を用いて説明する。但し、本発明は以下の実施形態
に限定されるものではない。
【0033】
図1は、本発明に係る授乳クッション1の構成を説明する概略図、図2は、図1に係る授乳クッション1の構成部材を表す概略図、図3は、クッション本
体2の平面図、図4は、該クッション本体2の斜視図、図5は、土手用補助ク
ッション3の平面図、図6の(a)は、クッション本体2に補助クッション3を取り付けた状態の平面図、(b)は、前記図6(a)使用時の一例におけるA-A断面図、図7は、クッション本体2の底面図、図8の(a)は、
高さ調整クッション4の平面図、(b)は該高さ調整クッション4の底面図、図9は、図8の高さ調整クッション4の斜視図、図10は、クッション本体2
図8の高さ調整クッション4を取り付けた状態の斜視図、図11の(a)は、他の高さ調整クッション5の平面図、(b)は該高さ調整クッション5の底面図、図12は、図11の高さ調整クッション5の斜視図、図13は、背もたれクッション6の概略図、図14は、クッション本体2に補助クッション3と1つの高さ調整クッション4と背もたれクッション6を取り付けた状態の斜視図、図15の(a)は、授乳における使用状態を示す説明図、(b)は、授乳における他の使用状態を示す説明図、(c)は、授乳における他の使用状態を示す説明図、図16の(a)は、授乳以外の使用状態を示す説明図、(b)は授乳以外の他の使用状態を示す説明図である。
【0034】
本発明は、使用者の体型や身長、乳児の体重や哺乳状態や授乳方法などによ
り、単段式でも多段式でも自在に調整し、使用する事ができる授乳クッションである。
【0035】
授乳クッション1は、綿やポリウレタンなどの合成樹脂、弾性ゴム等からな
る弾性材料が、適宜選択され充填されてなるクッション本体2と該クッション本体2とは別体に設けた補助クッション3と前記クッション本体2と肉厚が同一又は異なる高さ調整クッション4と高さ調整クッション5と背もたれクッション6を備えて構成される(図1図2参照)。
【0036】
前記授乳クッション1のクッション本体2、補助クッション3、前記クッション本体2と肉厚が同一又は異なる高さ調整クッション4及び5、背もたれクッション6には、夫々外袋として、綿などの布材で形成されたクッションカバー を設けても良い。
【0037】
前記授乳クッション1にあるクッション本体2、補助クッション3、高さ調
整クッション4及び5、背もたれクッション6のクッション材の材料は特に限定されるものではなく、夫々個々の部材として使用可能な弾力性を備えればよく、弾力性材料に交じって弾力性を示さない充填材料が使用されていても構わない。また、前記クッション本体2、補助クッション3、高さ調整クッション4及び5、背もたれクッション6の夫々外袋に使用されるクッションカバーの布材の材料においても特に限定されるものではない。
【0038】
前記授乳クッション1におけるクッション本体カバー、補助クッションカバ
ー、夫々の高さ調整クッションカバー、背もたれクッションカバーにおいては、ヌードクッションの出し入れがなされる開口部(図示しない)が設けられ、該開口部は対面係合ファスナー部材などの止着部材によって着脱容易に取り付け可能に形成されている。前記夫々のカバーは、洗濯などにより清潔に保つことができるため、備えることが好ましいが、上述のように使用を限定するものではなく、ヌードクッションを包布する内袋のみで形成されるのであっても良い。
【0039】
図3図4に示すように、本発明のクッション本体2は、中央クッション部
220と、前記中央クッション部右側に延設された第一クッション部200、及び左側に延設された第二クッション部210を備えた略C字形であり、開口部を通して人の腹部に装着する構造であって、第一クッション部200及び第二クッション部210はそれらの全長に亘って中央部よりやや幅狭に略同じ幅に形成され、内側は開口部にかけて概ね人体に添うよう弧状に形成されてなり、かつ、第一クッション部200及び第二クッション部210の両端部は、襟型状に形成され、襟型状の内側先端は嘴状の突部が形成される。これにより、装着したクッション本体2の内側が、使用者の体に添う状態を維持し、身体から外れにくく安定な授乳ができる。
【0040】
前記クッション本体2には、補助クッション3を取り付けるための取り付け
ベルト22が本体クッション2の上面21の外周縁近傍に、略等間隔に取り付けられており(図3参照)、取り付けベルト22の自由端には、面ファスナーなどの連結手段からなる連結部材22aが設けられてある(図4参照)。
クッション本体2の側面24には、前記取り付けベルト22と同数で、面フ
ァスナーなどの連結部材24dが略等間隔に設けられてあり、前記連結部材
22aは、クッション本体2側面24にある連結部材24dに取り付け可能に構成されている。
【0041】
補助クッション3は弾性材料が充填されてなり、平面視において前記クッション本体2に比べ幅の小さい補助クッションであり、前記クッション本体2の上面に着脱自在に取り付けられる(図6(a)参照)。このことにより、図6(b)に示すように、前記クッション本体2の外周縁近傍には十分な高さの土手が形成される。使用者は前腕を前記土手で支えられながら授乳クッション上にしっかり載置して安楽に授乳することができる。また、乳児は、前記クッション本体2上面21にある補助クッション3と使用者の前腕で形成される囲いの中で、使用者に巻き付くようなまんまる姿勢を取り、子宮の中の胎児のように安心して哺乳することができる。かかる目的から、前記補助クッション3の幅は、平面視において前記クッション本体2の外周縁からおよそ四分一から五分の一の幅が好適であり、土手を形成する前記補助クッション3の長さは、概ね前記クッション本体2の一方の先端部近傍から他方の先端近傍に至るまでの長さが望ましい。
【0042】
図6の(a)に示すように、補助クッション3は、前記クッション本体2にある複数の取り付けベルト22により本体クッション2に巻き付けて取り付けられる。クッション本体2上面21にある取り付けベルト22は、略等間隔に設けられているが、補助クッション3がクッション本体2に安定的に固定されれば良く、取り付けベルトの数や取り付け方法は特に限定されるものではない。また、補助クッション3の太さや長さにおいても、使用者の前腕が安定して預けられ、また乳児がまんまる姿勢で安心して哺乳する目的を果たせる太さや長さであれば良く、特に限定されるものではない。
【0043】
図8(a)に示すように、高さ調整クッション4は、前記本体クッション2
と略同形で厚肉な略C字形であり、綿やポリウレタンなどの合成樹脂からなる弾性材料が充填されてなり、該高さ調整クッション4上面41と前記クッション本体2の底面23には、略同位置に面ファスナーなどの連結部41a及び
23cが夫々複数設けられてあり(図7図8(a)参照)、本体クッション2と高さ調整クッション4とは着脱可能に形成している。また、高さ調整クッション4の底面42には、高さ調整クッション4の上面41にある面ファスナーなどの連結部41aと略同位置に連結部42bを備えてある。
【0044】
図11(a)に示すように、高さ調整クッション5は、クッション本体2お
よび高さ調整クッション4と略同形で厚肉な略C字形であって、綿やポリウレタンなどの合成樹脂からなる弾性材料が充填されてなり、高さ調整クッション5上面51には、クッション本体2の底面23にある連結部23cと略同位置
に連結部51aを備えてあり、クッション本体2または高さ調整クッション4
と着脱可能に使用することが可能である。
【0045】
多段式クッションとして使用する場合において、クッション本体2底面にある連結部材23c、高さ調整クッション4上面にある連結部材41a、高さ調整クッション4底面にある連結部材42b、及び高さ調整クッション5上面にある連結部材51aは、同一方向に重ねて連結できるように、各クッション表面の対象の位置に取り付けられている(図7図8(a)(b)、図11(a)参照)。また、連結部材の配置数は特に限定されるものではなく、使用者が使用中、ずれを気にすることなく安定した状態を維持できる連結部が形成されていればよい。
【0046】
高さ調整クッション4と高さ調整クッション5は、平面図においては略同形
であり、図9図12に示すように、前記夫々クッションの肉厚が若干異なる。使用者の体型によりクッションの高さを調整する場合に幾つかの肉厚の違う高さ調整クッションを用意しておけば有用である。実際の使用においては、肉厚が同じ高さ調整クッションの2つ以上の積み重ねで高さが調整できる場合もある。
また、高さ調整クッション4の上面と底面は、ほぼ同じ形態で形成している
ため、どちらが上面底面になろうともクッション本体2及び高さ調整クッショ
ン4又は5に取り付け可能であり、使用することができる。
【0047】
図13に示すように、背もたれクッション6は、平面視略長方形のクッショ
ンであり、弾性材料が充填された厚肉な弾性体の背もたれ本体部61と該背もたれ本体部61の長手方向両端に備えられた左右に延設される取り付けベルト62、63を備えてある。
前記取り付けベルト62、63は、綿素材或いはゴムやポリウレタンなどの
伸縮素材で形成され、幅は背もたれ本体61の平面視における長手方向のおおよそ三分の一から四分の一の長さに設定され、背もたれクッション6の長手方向両端の中間部付近から下側に設けられてある。取り付けベルト62、63の自由端に設けた面ファスナーなどの連結部62a、63bは、クッション本体2の第一クッション部200及び第二クッション部210の外側面にある連結部200e、210f、若しくは高さ調整クッション4の第一クッション部400及び第二クッション部410の外側面にある連結部400c、410d、または高さ調整クッション5の第一クッション部500及び第二クッション部510の外側面にある連結部500b、510cのいずれにも取り付けて使うことが可能である。
【0048】
使用者の体型に合わせ、背もたれクッション6の取り付けベルト62、
63が調整可能に取り付けできるよう、前記連結部200e、210f、若しくは前記連結部400c、410d、または前記連結部500b、510cの長さは、夫々第一クッション部及び第二クッション部の両端部から中央クッション部外縁部までの長さの三分の一以上の長さに設定され、夫々第一クッション部及び第二クッション部の外側面において、両端部から中央クッション概ね三分の一から三分の二の位置に付着し固定する。
【0049】
背もたれクッション6の取り付けベルトの長さは、使用者の背部、及びク
ッション本体2、高さ調整クッション4、又は高さ調整クッション5の両端部を通ってクッション本体2、高さ調整クッション4、高さ調整クッション5夫々の側面にある連結部に取り付けることができるよう、中央クッション部の短手方向の長さに、第一クッション部若しくは第二クッション部の長手方向の長さを合わせた長さの概ね二分の一から三分の二の長さに設定する。
【0050】
背もたれクッション6を単段式クッションに取り付けて使用する場合、取り付けベルト62は、クッション本体2側面にある連結部210fに、他方の取り付けベルト63は、クッション本体側面連結部200eに取り付け可能である。
【0051】
また、クッション本体2に高さ調整クッション4を取り付け、多段式クッシ
ョンとして使用する場合、取り付けベルト62は、高さ調整クッション4側面にある連結部410dに、他方の取り付けベルト63は、高さ調整クッション
4側面にある連結部400cに取り付け可能である。
【0052】
同じく、クッション本体2に高さ調整クッション5を取り付け、多段式クッ
ションとして使用する場合、取り付けベルト62は、高さ調整クッション5側面にある連結部510cに、他方の取り付けベルト63は、高さ調整クッション5側面にある連結部500bに取り付け可能である(図14参照)。
【0053】
加えて、クッション本体2に高さ調整クッション4と高さ調整クッション5を取り付けて使用する場合、取り付けベルト62は使用者の体型や身長に合わせ、クッション本体2側面にある連結部210fまたは高さ調整クッション4側面にある連結部410d、高さ調整クッション5側面にある連結部510cのいずれの連結部にも連結可能である。同様に、他方の取り付けベルト63は、クッション本体側面連結部200eまたは高さ調整クッション4側面にある連結部400c、高さ調整クッション5側面にある連結部500bにあるいずれの連結部にも取り付け可能である(図1参照)。
【0054】
以降、本発明の授乳クッション1の最良な実施形態を図に基づいて説明する。
【0055】
〔授乳クッションのサイズ〕
本発明になる授乳クッション1で使用者M(身長160cm、体重60kg)の使用者が好適に使用することのできる授乳クッションの構成部材のサイズを例示する。
クッション本体2の中央部から先端開口部までの長さは550mm、該中央部の幅は560mm、第一及び第二クッション部の幅は160mm、肉厚は70mm、開口部で最も広い部位の幅は220mm、開口部入口の幅は50mmとなっている。補助クッション3の幅(ほぼ断面円形の筒状体)は50mm、長さが1330mmである。高さ調整クッション4は前記クッション本体2とほぼ同形で同寸法である。高さ調整クッション5は、前記高さ調整クッション4の肉厚に対し0.5倍から1.5倍の範囲で異なった幅となっている。
【0056】
{授乳のポジショニング1}
クッション本体2に補助クッション3を9箇所に配置された取り付けベルト22により巻き付けて外れないようにしっかりと固定する。使用者Mは、椅子やソファーに座った状態で、乳児Bの口が自分の乳輪乳頭近傍に来る位置を確認し、高さ調整クッション4を選択して、クッション本体2の底部に重ねて4か所で連結固定する。使用者Mの背部に背もたれクッション6を設置し、出来上がった授乳クッションを該授乳クッションの開口部を通して身体に装着した後、使用者Mの腹部にクッション本体2の中央部が、背部に開口部が配置するように位置の調整を行う。背もたれクッション6の取り付けベルト62、63をクッション本体2の側面にある連結部200e、210fに連結する。使用者Mは、乳児Bをクッション本体2の中央クッション部において補助クッションと前腕でできる窪みの中に乳児Bを臥位で載置し、頭部を支え授乳する(図15(a))。
なお、使用者の体格の相違などにより、最適のポジショニングがクッション本体2だけで良い場合や別の高さ調整クッションを選ぶ必要がある場合が生じるが、使用者Mは、適宜安楽で効果的な授乳ができるよう使用するクッションを選択すれば良い。
【0057】
{ポジショニング2}
使用者Mは、交差抱き授乳に際して、前記授乳のポジショニング1で説明した手順で自己に最適な授乳クッションとして単段式のクッションを選択し、背もたれクッション6を使用者Mの背部に設置し、前記授乳のポジショニング1で説明した手順で背もたれクッション6をクッション本体2に取り付ける。使用者Mは、乳児Bが使用者Mの方を向いて座位となるように、乳児Bの首を支えてクッション本体中央部に乳児Bを座位で載置する。左の乳房を授乳する時は、乳児Bの臀部が使用者Mの右側下腿になるよう、右の乳房を授乳する時は、乳児Bを使用者Mの左側下腿になるよう、クッション本体中央部にポジショニ
ングし授乳する(図15(b))。
【0058】
{ポジショニング3}
使用者Mは、フットボール抱き授乳に際して、前記授乳のポジショニング1で説明した手順で、クッション本体2に高さ調整クッション4を取り付けた多段式のクッションを選択し、背もたれクッション6を使用者Mの背部に設置し、前記授乳のポジショニング1で説明した手順で背もたれクッション6をクッション本体2に取り付ける。クッション本体2の第一端部、又は第二端部の上面に乳児Bを載置し、乳児Bの口が使用者Mの乳輪乳頭近傍に来るようにポジショニングし、使用者Mの上肢は、乳児Bの背部に添うよう載置し頭部を支える。前記授乳クッションの両端部は、襟型状に形成され端部まで肉厚に形成されているため、このようなフットボール抱き授乳においても、乳児Bは、授乳クッションの上面に体全体をゆったり預け、安定したまんまる姿勢を保つことが可能であり、安心して母乳を飲むことができる(図15(c))。
【0059】
{分娩におけるリラックスクッション1}
使用者Yは、分娩時のリラックスクッションとしてクッション本体2、高さ調整クッション4、及び高さ調整クッション5からなる多段式クッションを選択し、クッション本体2底面にある連結部23cと高さ調整クッション4上面にある連結部41aを、又、高さ調整クッション4底面にある連結部42bと高さ調整クッション5上面にある連結部51aを夫々連結し、夫々のクッションの長手方向が添うようベッドのヘッドボードや部屋の壁など背もたれとなる場所に、前記多段式クッションの長手方向が接するよう配置する。使用者Yは、多段式クッションを前記多段式クッションの開口部を通して腰背部に嵌め込み、腰背部は前記多段式クッションの長手方向にゆったりと預け、第一クッション部、第二クッション部及びクッション中央部には上肢を載置することができる。そのため、上肢から腰背部に至るまで広範囲にリラックスすることが可能であり、体力の消耗を防ぐことができるため、長時間掛かる分娩においても有効に活用することができる(図16(a))。
【0060】
{分娩時におけるリラックスクッション2}
使用者Yは分娩におけるリラックスクッション1で説明した手順で、クッション本体2、高さ調整クッション4、及び高さ調整クッション5からなる多段式クッションを選択し、前記と同じ手順で使用するクッション同士を連結した多段式クッションを、前記多段式クッションの開口部を通して使用者Yの腹部に嵌め込む。使用者Yは上体を中央クッション部に預けたり、多段式クッションを握ったりと、陣痛緩和に楽な姿勢を取ることができる。前記多段式クッションの開口部に大きな腹部を嵌め込むため、使用者Yは、大きな妊娠子宮を前
記多段式クッションで圧迫される事がない。また、前記多段式クッションは、高さが高く構成されており、使用者Yが上体を前屈みに預けた姿勢であっても、前屈みになり過ぎることはない。そのため、長い時間使用したとしても安楽な体勢を保持できる。また、家族や看護者なども、腰背部をマッサージしたり、圧したりなど陣痛緩和のサポートを行いやすく、陣痛の痛みを和らげるのに効果的である。
【0061】
前記使用者Yの分娩時におけるリラックスクッションとしての使用では、クッションは妊婦の腰部から腋の下までの広い範囲を充当する必要があり、3から5段程度の多段式クッションにより対応が有効である。
【0062】
また、前記授乳や分娩時での使用例はほんの一部に過ぎず、本発明の授乳クッション1は、例えば読書やゲームをするときなど、様々な場面で使用目的に応じて自在に構成し、的確に使用する事が可能である。
【符号の説明】
【0063】
1 授乳クッション
2 クッション本体
21 上面
22 取り付けベルト
22a 連結部
23 底面
23c 連結部
24 側面
200 第一クッション部
200e 第一クッション部側面連結部
210 第二クッション部
210f 第二クッション部側面連結部
4 高さ調整クッション
41 上面
41a 連結部
42 底面
42b 連結部
43 側面
400 第一クッション部
400c 連結部
410 第二クッション部
410d 連結部
5 高さ調整クッション
51 上面
51a 連結部
52 底面
53 側面
500 第一クッション部
500b 連結部
510 第二クッション部
510 連結部
6 背もたれクッション
61 背もたれ
62 取り付けベルト
62a 連結部
63 取り付けベルト
63b 連結部
M 授乳時の使用者
B 乳児
Y 分娩時の使用者
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2022-02-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾性材料が充填され略C字形に形成されたクッション本体と、
弾性材料が充填され、前記クッション本体の一方の先端近傍から他方の先端近傍に至るまで、前記クッション本体の外周縁近傍に土手を築く略C字形の補助クッションとを備え、
前記補助クッションは、平面視において前記クッション本体に比べ幅の小さい補助クッションであって、
前記クッション本体の上面に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする授乳クッション。
【請求項2】
前記クッション本体は、中央クッション部と、前記中央クッション部右側に延設された第一クッション部、及び左側に延設された第二クッション部を備えた略C字形であり、開口部を通して人の腹部に装着する構造であって、
第一クッション部及び第二クッション部は、略同じ幅に形成され、内側は開口部にかけて概ね人体に添うよう弧状に形成されてなり、かつ、
第一クッション部及び第二クッション部の両端部は、襟型状に形成され、襟型状の内側先端は嘴状の突部が形成されてなること特徴とする請求項1に記載の授乳クッション。
【請求項3】
前記クッション本体と略同形で着脱自在な高さ調整クッションを一個以上備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の授乳クッション。
【請求項4】
弾性材料が充填された背もたれを有する背もたれクッションであって、
前記背もたれに取り付けベルトを備え、
前記背もたれクッションを前記取り付けベルトにより、前記クッション本体に着脱自在に取り付けてなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の授乳クッション。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
請求項1に記載の発明は、弾性材料が充填され略C字形に形成されたクッション本体と、
弾性材料が充填され、前記クッション本体の一方の先端近傍から他方の先端近傍に至るまで、前記クッション本体の外周縁近傍に土手を築く略C字形の補助クッションとを備え、
前記補助クッションは、平面視において前記クッション本体に比べ幅の小さい補助クッションであって、
前記クッション本体の上面に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする授乳クッションに関する発明である。