IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社タカラトミーアーツの特許一覧

<>
  • 特開-ゲーム装置 図1
  • 特開-ゲーム装置 図2
  • 特開-ゲーム装置 図3
  • 特開-ゲーム装置 図4
  • 特開-ゲーム装置 図5
  • 特開-ゲーム装置 図6
  • 特開-ゲーム装置 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023003231
(43)【公開日】2023-01-11
(54)【発明の名称】ゲーム装置
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/90 20140101AFI20221228BHJP
   A63F 13/80 20140101ALI20221228BHJP
   A63F 13/214 20140101ALI20221228BHJP
   A63F 13/213 20140101ALI20221228BHJP
   A63F 13/20 20140101ALI20221228BHJP
   A63F 13/95 20140101ALI20221228BHJP
【FI】
A63F13/90
A63F13/80 B
A63F13/214
A63F13/213
A63F13/20 A
A63F13/95 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021104287
(22)【出願日】2021-06-23
(71)【出願人】
【識別番号】595030295
【氏名又は名称】株式会社タカラトミーアーツ
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】芳村 武郎
(72)【発明者】
【氏名】大庭 晋一郎
(72)【発明者】
【氏名】舘内 奈緒子
(72)【発明者】
【氏名】上西 宏治
(57)【要約】      (修正有)
【課題】表示面へのカード背面の付着を防止できるカードホルダを備えたゲーム装置を提供すること。
【解決手段】前記カードが起立状態で載置可能で、カードの少なくとも中央絵柄部分より上の部分がプレイヤ側から視認可能となるように表示領域の前方にカードを配置する載置部41と、後面が表示領域の下端部に当接して設けられ、前面に、カードの背が当てられるとともにカードの上端部を突出させて表示領域に所定の間隔を持って直接対峙させる透明な背板42と、カード保持場所を前記表示面の幅方向で規制する透明な仕切り部43と、を備えるカードホルダ4を具備したゲーム装置である。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲームの進行状況を映像として映し出す表示面の上にゲーム用のカードを保持するカードホルダを備えたゲーム装置において、
前記カードホルダは、
前記カードの下端が当接可能で、前記カードの下端が当接した状態で前記カードの少なくとも中央絵柄部分より上の部分がプレイヤ側から視認可能となるように前記表示面の表示領域の正面側に前記カードを配置する当接部と、
裏面が前記表示面の一部に当接して設けられ、表面に、前記当接部に当接された前記カードの背が当てられるとともに、前記カードの背が当てられた状態で前記カードの上端部を突出させて前記表示領域に所定の間隔を持って直接対峙させる透明な背板と、
カード保持場所を保持される前記カードの幅方向で規制する透明な仕切り部と、を備えることを特徴とするゲーム装置。
【請求項2】
前記カードとして、絵柄が印刷されたフィルム状の透明のプラスチックカードが用いられていることを特徴とする請求項1に記載のゲーム装置。
【請求項3】
前記背板の前面には、前記カード保持場所が前記表示面の幅方向に複数並設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のゲーム装置。
【請求項4】
前記カード保持場所を規制する2つの前記仕切り部は正面側から前記カードが挿入できる幅をもって設けられていることを特徴とする請求項1~請求項3のいずれか一項に記載のゲーム装置。
【請求項5】
前記表示面は起立状態に設けられ、前記背板は、裏面が前記表示面の表示領域の下端部に当接して設けられていることを特徴とする請求項1~請求項4のいずれか一項に記載のゲーム装置。
【請求項6】
前記カードホルダに保持された前記カードへのタッチを検出する光学式タッチセンサが設けられていることを特徴とする請求項1~請求項5のいずれか一項に記載のゲーム装置。
【請求項7】
前記光学式タッチセンサの検出面は前記仕切り部の正面側に設定されていることを特徴とする請求項6に記載のゲーム装置。
【請求項8】
前記カードの下端部には、ゲームの進行のために使用される情報が担持されており、前記カードホルダに前記カードが保持された状態では前記情報は前記表示面の前記表示領域の外に位置し、前記情報の正面方向にはミラーが設けられるとともに、前記表示面の前記表示領域の外には撮像部が設けられ、前記ミラーを介して前記情報を前記撮像部で撮像して取得するように構成されていることを特徴とする請求項1~請求項7のいずれか一項に記載のゲーム装置。
【請求項9】
前記載置部の前端から起立し前記背板との間で前記カードの下端部が差し込まれるカードスロットを形成する前板が設けられていることを特徴とする請求項1~請求項8のいずれか一項に記載のゲーム装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はゲーム装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、表示部の表示面上でカードを保持するカード保持部(カードホルダ)を備えたゲーム装置において、表示面上にU字状のカード保持部を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このカード保持部は、表示面から突出し、カードの3つの側部を係止する第1保持部材、第2保持部材及び第3保持部材で構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-171327号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このカード保持部によれば、カードは、3つの側部が第1保持部材、第2保持部材及び第3保持部材で保持されるが、カードの背面は直接、表示面に当接する。
しかしながら、カードの背面が直接、表示面に当接すると、カード背面と表示面との間に指が入る隙間がなくなり、カードを取り出す際に指でカードが摘みにくく、カードが取り出しにくくなるとともに、カードを取り出す際に、指が表示面に触れやすく、指で表示面を汚し易くなるという問題があった。カードがフィルム状のプラスチック素材の場合、静電気でカードが表示面に張り付いてしまうため、その傾向が顕著である。
本発明は、表示面へのカード背面の付着を防止できるカードホルダを備えたゲーム装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の手段は、
ゲームの進行状況を映像として映し出す表示面の上にゲーム用のカードを保持するカードホルダを備えたゲーム装置において、
前記カードホルダは、
前記カードの下端が当接可能で、前記カードの下端が当接した状態で前記カードの少なくとも中央絵柄部分より上の部分がプレイヤ側から視認可能となるように前記表示面の表示領域の正面側に前記カードを配置する当接部と、
裏面が前記表示面の一部に当接して設けられ、表面に、前記当接部に当接された前記カードの背が当てられるとともに、前記カードの背が当てられた状態で前記カードの上端部を突出させて前記表示領域に所定の間隔を持って直接対峙させる透明な背板と、
前記背板の表側に設けられ、カード保持場所を保持される前記カードの幅方向で規制する透明な仕切り部と、を備えることを特徴とする。
【0006】
第2の手段は、第1の手段において、前記カードとして、絵柄が印刷されたフィルム状の透明のプラスチックカードが用いられていることを特徴とする。
【0007】
第3の手段は、第1又は第2の手段において、前記背板の前面には、前記カード保持場所が前記表示面の幅方向に複数並設されていることを特徴とする。
【0008】
第4の手段は、第1~第3の手段のいずれかにおいて、前記カード保持場所を規制する2つの前記仕切り部は正面側から前記カードが挿入できる幅をもって設けられていることを特徴とする。
【0009】
第5の手段は、第1~第4の手段のいずれかにおいて、前記表示面は起立状態に設けられ、前記背板は、裏面が前記表示面の表示領域の下端部に当接して設けられていることを特徴とする。
【0010】
第6の手段は、第1~第5の手段のいずれかにおいて、前記カードホルダに保持された前記カードへのタッチを検出する光学式タッチセンサが設けられていることを特徴とする。
【0011】
第7の手段は、第6の手段において、前記光学式タッチセンサの検出面は前記仕切り部の正面側に設定されていることを特徴とする。
【0012】
第8の手段は、第1~第7の手段のいずれかにおいて、前記カードの下端部には、ゲームの進行のために使用される情報が担持されており、前記カードホルダに前記カードが保持された状態では前記情報は前記表示面の前記表示領域の一方向に外れた場所に位置し、前記情報の正面方向にはミラーが設けられるとともに、前記表示領域から前記一方向に前記情報より外れた場所には撮像部が設けられ、前記ミラーを介して前記情報を前記撮像部で撮像して取得するように構成されていることを特徴とする。
【0013】
第9の手段は、第1~第8の手段のいずれかにおいて、前記載置部の前端から起立し前記背板との間で前記カードの下端部が差し込まれるカードスロットを形成する前板が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
第1の手段によれば、背板によってカードの上端部と表示領域との間に所定の隙間が形成されるので、静電気によるカードの上端部と表示面との付着が防止され、カードの上端部が指で摘み易く、カードが取り易いものとなる。さらに、カードの上端部が表示面から浮き上がることから、カードの取り出しの際に指を表示面に接触させなくて済み、表示面を汚す機会が少なくなる。また、背板は透明となっているため、カードがない場合、背板を通して表示領域に表示される映像を見ることができる。
【0015】
第2の手段によれば、カードの背が当てられる透明な背板が表示面の表示領域に当接されているため、表示領域に映し出される映像を、保持されたカードの絵柄に重ねて表示することができるので、演出効果を高めることができる。
なお、中央絵柄部分より上の部分がプレイヤ側から視認可能となるように表示面の表示領域の前方にカードを配置することとしたのは、中央絵柄部分はカード特有の絵柄が表示される部分だからである。
【0016】
第3の手段によれば、カードをゲーム装置の幅方向に複数並設させることができるので、複数のカードを利用して、より広い範囲で演出効果を高めることができる。
【0017】
第4の手段によれば、仕切り部に溝が形成され、溝にカード挿入する構造に比べて、正面側からカードを簡単にカードホルダに挿入・保持させることができる。
【0018】
第5の手段によれば、表示面が起立しているので見易く、また、カードホルダが表示領域の下端部に設けられているため、カードホルダがゲームの邪魔になるがことなく、しかも、カードの挿入が楽に行えることになる。
【0019】
第6及び第7の手段によれば、カードに実際に触れなくてもカードへのタッチを検出できるので、カードに触れる機会を少なくすることができ、カードを汚したり変形させたりする危険性が少なくなる。
【0020】
第8の手段によれば、表示領域から外れた場所で、カードの情報をミラーを介して撮像部で撮像して取得するので、表示領域を狭めることなく情報の取得が可能となる。
【0021】
第9の手段によれば、カードの保持を確実に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】実施形態のゲーム装置の斜視図である。
図2図1のゲーム装置で使用されるカードの一例を示す図である。
図3図1のゲーム装置のカードホルダの斜視図である。
図4図3のカードホルダの取付け構造の断面斜視図である。
図5】QR読取りユニット及びその周辺の断面図である。
図6】光学式タッチセンサにおけるセンサモジュールの取付け場所を示した斜視図である。
図7】光学式タッチセンサの検出の様子を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態を添付の図面を参照して説明する。
【0024】
(全体構成)
図1は、実施形態のゲーム装置の斜視図である。
このゲーム装置1は、カード2(図2参照)が担持する属性情報を利用して、プレイヤの任意の操作入力によって表示部3の表示面31a上でゲームを展開するゲーム装置である。
このゲーム装置1では、表示部3の表示面31aの前にカードホルダ4が設けられ、カードホルダ4には5枚のカード2が保持することができ、カード2が担持する属性情報がゲームで使用可能となっている。
また、このゲーム装置1では、プレイヤの任意の操作入力は左右のボタン5a,5bの操作や、カードホルダ4により保持されたカード2や表示面31aへのタッチによってなされる。
また、このゲーム装置1では、ゲームに際しては所定の料金が必要とされ、所定の機会に新規のカード2が払出し可能となっている。
【0025】
(細部構成)
1.カード2
図2は、カード2の一例を示す図である。
カード2はプラスチック素材のフィルム状の透明なカードとなっている。カード2の表面には金色又は銀色の飾り枠21が印刷され、カード2の中央にはキャラクタやアイテム等のカード特有の絵柄22が印刷されている。この絵柄22の下には白色が下地印刷されている。また、カード2の下端部角隅には属性情報を含むQRコード(登録商標)23が印刷されている。このQRコード23の下にも白色が下地印刷されている。また、絵柄22の周りにもインクによって適宜に模様が印刷されている。この場合、特に限定はされないが絵柄22及び模様は光透過性インクによって印刷されている。
【0026】
2.カードホルダ4
図3は、カードホルダ4の斜視図、図4は、カードホルダ4の取付け構造を示した断面斜視図である。
カードホルダ4は、カード2を保持する部分であるホルダ本体40と、後述のQR読取りユニット7を覆う部分であるカバー46とが一体的に形成されたもので、プラスチック製で全体が透明となっている。
ホルダ本体40は、起立状態のカード2の下端が当接される当接部であり複数のカード2をゲーム装置1の幅方向に沿って並べて載置可能な載置部41と、載置部41の後端から上方に向けて起立する背板42と、を備えている。
【0027】
背板42の高さは、カード2の高さよりも低く設定され、カード2が載置部41に載置されたときにはカード2の上端部が背板42の上方に突出するようにされている。この背板42は、その裏面が、LCD32の前方に配置された強化ガラス31の表面(表示面31a)に当接されるようにして設けられる。具体的には、背板42は、表示面31aのうちLCD32等によって映像が表示される領域(表示領域)に当接されて設けられる。このとき、背板42から突出するカード2の上端部は表示面31aに直接対峙はするものの、表示面31aとの間には所定の隙間が形成される。この背板42の前面にはゲーム装置1の幅方向に所定間隔で仕切り部43が設けられている。この仕切り部43は、各カードの保持場所を区画するものであり、カード2の差込み案内をするガイド部としても機能する。
【0028】
載置部41の前端には背板42と平行となるように前板44が上方に起立して設けられている。前板44の高さは、背板42の高さよりも低く設定され、カード2が載置部41に載置されたときにはカード2の下端部が覆われる。そして、この前板44と背板42との間にはカードスロット45が形成され、このカードスロット45にはカード2の下端部が差込み可能となっている。そして、カードスロット45にカード2の下端部を差し込んだときにはQRコード23もカードスロット45内に収まる。
【0029】
このカードホルダ4は、カードスロット45の部分が、表示面31aの表示エリア外、つまり、モニター32のベゼル33の前方となるように設けられている。
【0030】
カバー46は、後述のQR読取りユニット7の上方及び前方を覆うものである。
カバー46は、ホルダ本体40の前板44の上端前側に連設されゲーム装置1の幅方向に延在する帯状の第1平面部47aと、この第1平面部47aの前端に連設され第1平面部47aよりも1段高く且つゲーム装置1の幅方向に延在する帯状の第2平面部47bと、第2平面部47bの前端に連設され前方に向けて下り勾配を持つ傾斜部48と、傾斜部48の前端に連設された垂下部49とを備える。ここで、第1平面部47aの上面にはゲーム装置1の幅方向全域に亘って反射テープが貼られている。
このカバー46の上方には、カバーの第1平面部を除く部分を覆うようにゲーム装置1の外板1aが設けられている。
【0031】
3.QR読取りユニット7
図5は、QR読取りユニット7及びその周辺を示す断面図である。
カードホルダ4の下にはQR読取りユニット7が設置されている。ユニット筐体70には、カードホルダ4の前板44に対峙する部分に透明窓71が形成されている。また、ユニット筐体70には、カードホルダ4の傾斜部48に対峙する傾斜部72が設けられ、この傾斜部72の内側にはミラー73が設けられている。ミラー73は透明窓71の前方に傾斜して設置されている。さらに、ユニット筐体70には、ミラー73の下方にカメラ74が設置されている。そして、カードの下端部に担持されるQRコード23を、透明窓71及びミラー73を介して、カメラ74で撮像し、そこからQRコード23が示す属性情報を読み取るようにされている。
【0032】
4.光学式タッチセンサ8
図6は、光学式タッチセンサ8におけるセンサモジュール80の取付け場所を示した斜視図、図7は、光学式タッチセンサ8のタッチ検出の様子を示した図である。
実施形態のゲーム装置1では、プレイヤによる、カードホルダ4により保持されたカード2や表示面31aへのタッチは光学式タッチセンサ8によって検知される。
この光学式タッチセンサ8は、4個のセンサモジュール80を備える。4個のセンサモジュール80は、LCD32の前に設置された強化ガラス31の周りを覆う枠体34の4つの部分に1個ずつ設置されている。各センサモジュール80は、赤外線投光部と赤外線イメージ・センサとから構成されている。
また、枠体34を構成する上枠34a、左右の側枠34b、34cの内側には反射テープが貼られている。
そして、この光学式タッチセンサ8では、赤外線投光部から照射された赤外線が反射テープ(上枠34a、側枠34b、34c及び第1平面部47aに貼られた反射テープ)で反射され、反射された赤外線がイメージ・センサで検出される。このとき、カード2の前方に設定された検出領域35内にプレイヤの指が入ると、イメージ・センサには赤外線が戻ってこなくなるので、イメージ・センサ上の影となって検出される。この影の位置に基づいて三角測量の原理でタッチ場所が検出される。これにより、プレイヤの画面タッチ位置やカードタッチ位置が検出される。
【0033】
(実施形態の効果)
本実施形態のゲーム装置1によれば次のような効果が得られる。
【0034】
すなわち、背板42によってカード2の上端部と表示面31aとの間に所定の隙間が形成されるので、静電気によるカード2の上端部と表示面31aとの付着が防止され、カード2の上端部が指で摘み易く、カード2が取りやすいものとなる。
【0035】
また、カード2の上端部が表示面31aから浮き上がることから、カード2の取り出しの際に指を表示面31aに接触させなくて済み、表示面31aを汚す機会を少なくすることができる。
【0036】
さらに、カード2の背が当てられる透明な背板42が表示面31aの表示領域に当接されているため、表示領域に映し出される映像を保持されたカード2の絵柄と重ねて表示することができるので、演出効果を高めることができる。
【0037】
また、カード2をゲーム装置1の幅方向に複数並設させることができるので、複数のカード2を利用して、より広い範囲で演出効果を高めることができる。
【0038】
さらに、光学式タッチセンサ8を用いているため、カード2に実際に触れなくてもカード2へのタッチを検出できるので、カード2に触れる機会を少なくすることができ、カード2を汚したり変形させたりする危険性が少なくなる。
【0039】
また、カード2の下端部に担持された表示領域外に位置するQRコード23を、その前方にあるミラー73を介して、ミラー73の下方のカメラ74で撮像してQRコード23の情報を取得するので、表示領域を狭めることなくカード2の属性情報の取得が可能となる。
【0040】
(変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではないことは勿論である。
【0041】
例えば、上記実施形態では、カードホルダ4は、ホルダ本体40とカバー46とで構成されているが、ホルダ本体40のみで構成されていてもよい。また、起立状態でカード2を保持できるのであれば前板44はなくてもよい。この場合、外部部品によってカード2の前面を保持できるものでもよい。また、載置部41と背板42とは別体であってもよい。
【0042】
また、上記実施形態では、背板42内に収まるように仕切り部43が設けられているが、仕切り部43が一部背板42から突出していてもよい。
【0043】
また、上記実施形態では、背板42の前面を平面としたが、背板42とカード2との静電気による付着を防止するために、背板42の表面に凸凹を設けてもよい。
【0044】
また、上記実施形態では、表示面31aを起立させたゲーム装置1について説明したが、表示面が水平のゲーム装置にも適用できる。要は、カードを表示面上に置いたまま表示面上に映し出される映像を用いてゲーム進行を行うことが有意義な大きさのゲーム装置であればすべてに適用できる。
【0045】
さらに、上記実施形態では、光学式タッチセンサ8を設けたが、光学式タッチセンサ8に代えて或いはそれと併用して、カードタッチを検出するためにカードホルダ4内に透明なフラットパネル型の静電式タッチセンサを設けたり、また、画面タッチを検出するために透明なフラットパネル型の静電式タッチセンサ透明な静電式タッチセンサを設けたりしてもよい。
【符号の説明】
【0046】
1 ゲーム装置
2 カード
4 カードホルダ
7 QR読取りユニット
8 光学式タッチセンサ
22 絵柄
23 QRコード
31a 表示面
41 載置部
42 背板
43 仕切り部
44 前板
45 カードスロット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7