(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023032513
(43)【公開日】2023-03-09
(54)【発明の名称】消防車両
(51)【国際特許分類】
A62C 27/00 20060101AFI20230302BHJP
【FI】
A62C27/00 501
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021138685
(22)【出願日】2021-08-27
(71)【出願人】
【識別番号】000215822
【氏名又は名称】帝国繊維株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149870
【弁理士】
【氏名又は名称】芦北 智晴
(72)【発明者】
【氏名】吉永 守
(72)【発明者】
【氏名】多田 洋一
【テーマコード(参考)】
2E189
【Fターム(参考)】
2E189AA04
2E189AD03
2E189AE07
(57)【要約】
【課題】複数の吸水口から消防ポンプの吸入口に至る管路を形成する部材を小型化することが可能な消防車両を提供すること。
【解決手段】動力取出装置9と、シャシフレーム2上に設けられたサブフレーム6と、サブフレーム6の後部に設けられ、入力軸がドライブシャフト11を介して動力取出装置9に接続された消防ポンプ12と、第1吸水口21および第2吸水口22と、を備え、さらに、第1配管口16a、第2配管口16bおよび第3配管口16cを有し、これらの配管口を連通する連通部16eが内部に設けられたマニホールド16を備える。第1吸水口21は、第1吸水口用配管26を介してマニホールド16の第1配管口16aに接続され、第2吸水口22は、第2吸水口用配管19を介してマニホールド16の第2配管口16bに接続され、消防ポンプ12の吸入口12aが、マニホールド16の第3配管口16cに接続されている。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
走行用エンジンに設けられた動力取出装置と、
シャシフレーム上に設けられたサブフレームと、
前記サブフレームの後部に設けられ、入力軸がドライブシャフトを介して前記動力取出装置に接続された消防ポンプと、
第1吸水口および第2吸水口と、
を備える消防車両において、
第1配管口、第2配管口および第3配管口を有し、これらの配管口を連通する連通部が内部に設けられたマニホールドを備え、
前記第1吸水口は、第1吸水口用配管を介して前記マニホールドの第1配管口に接続され、
前記第2吸水口は、第2吸水口用配管を介して前記マニホールドの第2配管口に接続され、
前記消防ポンプの吸入口が、前記マニホールドの第3配管口に接続された、
ことを特徴する消防車両。
【請求項2】
前記サブフレームに搭載された水槽をさらに備え、
前記マニホールドは、第4配管口をさらに有し、
前記水槽は、水槽用配管を介して前記マニホールドの第4配管口に接続された、
ことを特徴とする請求項1に記載の消防車両。
【請求項3】
前記マニホールドは、
外観が直方体形状の本体部と、
前記本体部に溶接され、その中心部に前記第1配管口ないし前記第4配管口がそれぞれ形成された4つのフランジと、
を有することを特徴とする請求項2に記載の消防車両。
【請求項4】
前記マニホールドの前記本体部は、板材を溶接することにより直方体形状に成型されたものであることを特徴とする請求項3に記載の消防車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、消火活動に必要な装備を搭載した消防車両に関する。
【背景技術】
【0002】
消防車両は、消火栓、防火水槽などから水を吸い上げてホースから放水するための消火用装備を搭載している。消火用装備は、消防ポンプ、吸水口、吐水口、これらの間に接続される配管類、吸水口に接続される消防吸管、吐水口に接続される消防ホースなどで構成される。消火用装備を搭載した消防車両として、例えば特許文献1に記載された消防車両(同文献では、「消防救助車」と称されている。)を挙げることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された消防車両は、後部に消防ポンプを設置し、その後方に2つの吸水口を設置している。そして、
図6に示すように、2つの吸水口101と消防ポンプ102の吸入口102aとを繋ぐ配管として、2つの管路を1つの管路に合流する合流管103を設けている。
【0005】
合流管103は、消防車両において使用される配管類の中でも比較的大きなスペースを占めるため、小型化することが望まれる。消防車両は、消火活動を行うために多数の消防用具や装備を搭載するスペースを確保する必要があるため、配管類の中で小型化可能なものがあれば、小型化することが望まれる。
【0006】
しかし、合流管103は、一般に、市販されているエルボ、チーズ等の配管材を溶接して製作されることから小型化が困難であった。例えば、市販されているエルボの曲率半径、管径等が規格で定まっているため、所定の仕様(流量、強度等)を満足しつつ合流管103を小型化することは困難であった。
【0007】
本発明は、かかる課題に鑑みて創案されたものであり、複数の吸水口から消防ポンプの吸入口に至る管路を形成する部材を小型化することが可能な消防車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る消防車両は、走行用エンジンに設けられた動力取出装置と、シャシフレーム上に設けられたサブフレームと、前記サブフレームの後部に設けられ、入力軸がドライブシャフトを介して前記動力取出装置に接続された消防ポンプと、第1吸水口および第2吸水口と、を備え、さらに、第1配管口、第2配管口および第3配管口を有し、これらの配管口を連通する連通部が内部に設けられたマニホールドを備える。前記第1吸水口は、第1吸水口用配管を介して前記マニホールドの第1配管口に接続され、前記第2吸水口は、第2吸水口用配管を介して前記マニホールドの第2配管口に接続され、前記消防ポンプの吸入口が、前記マニホールドの第3配管口に接続された、ことを特徴する。
【0009】
本発明に係る消防車両は、第1吸水口および第2吸水口から消防ポンプの吸入口に至る管路を形成する部材として上記マニホールドを備えるので、当該部材を市販されているエルボ、チーズ等を用いて構成した場合と比較して、当該部材を小型化することが可能である。
【0010】
上記構成を備える消防車両において、前記サブフレームに搭載された水槽をさらに備え、前記マニホールドは、第4配管口をさらに有し、前記水槽は、水槽用配管を介して前記マニホールドの第4配管口に接続された、ものであってもよい。
【0011】
かかる構成を備える消防車両によれば、水槽用配管が、市販されているエルボ、チーズ等を介して消防ポンプに接続されているのではなく、マニホールドを介して消防ポンプに接続されているので、水槽用配管と消防ポンプとを繋ぐために必要な配管スペースを小さくできる。
【0012】
前記マニホールドは、外観が直方体形状の本体部と、前記本体部に溶接され、その中心部に前記第1配管口ないし前記第4配管口がそれぞれ形成された4つのフランジと、を有することが望ましい。
【0013】
かかる構成を備える消防車両によれば、マニホールドの本体部が直方体形状であるため、当該マニホールドを簡単に製作することができる。
【0014】
前記マニホールドの前記本体部は、板材を溶接することにより直方体形状に成型されたものであることが望ましい。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る消防車両によれば、第1吸水口および第2吸水口からポンプの吸入口に至る流路を形成する配管材を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の実施の形態に係る消防車両の概略図である。
【
図2】本発明の実施の形態に係る消防車両の配管系統図である。
【
図4】マニホールドを第1吸水口および第2吸水口側から視た図である。
【
図5】マニホールドを消防ポンプ側から視た図である。
【
図6】従来の消防車両における、消防ポンプと2つの吸水口とを繋ぐ配管の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態に係る消防車両について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、消火活動および救助活動に必要な装備品を収納することができ、消火活動および救助活動を行うことができる消防救助車を消防車両の一例として説明する。
【0018】
図1に示すように、本実施形態に係る消防車両1は、シャシフレーム2の前部に隊員が搭乗するキャブ3が搭載され、キャブ3の下のシャシフレーム2に走行用エンジン4が搭載されている。シャシフレーム2上には、サブフレーム6が設置されている。キャブ3の後方のサブフレーム6上には、収納庫7と水槽8が設置されている。収納庫7には、消火活動および救助活動に使用するための装備品が収納され、水槽8には、消火用水が貯留される。
【0019】
走行用エンジン4には、動力取出装置9が設けられている。動力取出装置9には、ドライブシャフト11を介して消防ポンプ12の入力軸が接続されている。よって、消防ポンプ12は、走行用エンジン4の回転動力によって駆動される。本実施形態では、ドライブシャフト11は、継手部材13を介して互いに連結された複数本(本実施形態では3本)のドライブシャフト11A,11B,11Cを用いて構成されている。なお、継手部材13は、軸受(不図示)を介してサブフレーム6に回転自在に支持されている。
【0020】
消防ポンプ12は、サブフレーム6の後部(消防車両1の後輪より後位置)に設けられている。消防ポンプ12より後位置には、第1吸水口21、第2吸水口22、第1吐水口31および第2吐水口32が後方に向かって設けられている。なお、
図2では、第1吸水口21および第2吸水口22と、第1吐水口31および第2吐水口32との開口方向が反対方向に描かれているが、実際には、既述したように、第1吸水口21、第2吸水口22、第1吐水口31および第2吐水口32は、車両の後方に向かって設けられている。
【0021】
第1吸水口21および第2吸水口22は、配管およびマニホールド16を介して消防ポンプ12の吸入口12aに接続されている(
図2参照)。第1吐水口31および第2吐水口32は、配管を介して消防ポンプ12の吐出口12bに接続されている(
図2参照)。消防ポンプ12には、例えば、うず巻ポンプが用いられる。また、消防ポンプ12には、真空ポンプ14が付設されている。真空ポンプ14は、消防ポンプ12の作動開始時に、消防ポンプ12のポンプハウジング内の空気を排出して水で満たし、消防ポンプ12が吸水できるようにする。
【0022】
図2に示すように、マニホールド16は、第1配管口16a、第2配管口16b、第3配管口16cおよび第4配管口16dを備える。また、マニホールド16は、これらの配管口16a~16dを連通する連通部16eを内部に備える。
【0023】
第1配管口16aには、第1吸水口用配管17を介して第1吸水口21が接続されている。第1吸水口用配管17には、その内部の流路を手動で開閉可能な開閉弁18が設けられている。
【0024】
第2配管口16bには、第2吸水口用配管19を介して第2吸水口22が接続されている。第2吸水口用配管19にも、その内部の流路を手動で開閉可能な開閉弁20が設けられている。
【0025】
第3配管口16cには、消防ポンプ12の吸入口12aが接続されている。第4配管口16dには、水槽用配管23を介して水槽8が接続されている。
【0026】
水槽8には、消火用水が貯留される。水槽用配管23の途中に設けられた開閉弁V1を開放すると、水槽8内の消火用水が、水槽用配管23を介してマニホールド16内の連通部16eに流入し、更に連通部16eを介して消防ポンプ12のポンプハウジングにも流入する。水槽8は、マニホールド16および消防ポンプ12よりも高い位置に設置されていることから、開閉弁V1を開放すると、重力の作用により、水槽8からマニホールド16および消防ポンプ12のポンプハウジングに消火用水が流入し、これらが水で満たされる。なお、開閉弁V1には、例えば、モータの駆動によって流路を開閉するモータバルブが使用される。
【0027】
一方、消防ポンプ12の吐出口12bには、逆止弁V2を介して吐出側配管25が接続されている。逆止弁V2は、走行用エンジン4が停止した際に、吐出側配管25内の流路を閉じ、消防ポンプ12内の消火用水を逆流させないように設けられている。
【0028】
吐出側配管25は、下流側が二手に分岐し、分岐の一方が第1吐水口用配管26を介して第1吐水口31に接続され、分岐の他方が第2吐水口用配管27を介して第2吐水口32に接続されている。第1吐水口用配管26および第2吐水口用配管27には、その内部の流路を手動で開閉可能な開閉弁36,37がそれぞれ設けられている。
【0029】
また、吐出側配管25と水槽8とを接続する水槽送水用配管28も設けられている。水槽送水用配管28にも、その内部の流路を開閉する開閉弁V3が設けられている。この開閉弁V3には、例えば、モータの駆動によって流路を開閉するモータバルブが使用される。なお、水槽送水用配管28の下流端部には、水槽8の水が消防ポンプ12側へ逆流することを防止する逆止弁29が設けられている。
【0030】
また、吐出側配管25の途中部には、薬液注入管33を介して薬液タンク34が接続されている。さらに、薬液注入管33の途中部には、薬液タンク34内の薬液を泡状にして吐出側配管25側に送り込むためのモータポンプユニット35が設けられ、その下流側に逆流を防止する逆止弁38が設けられている。
【0031】
次にマニホールド16について詳細に説明する。
【0032】
マニホールド16は、
図3~
図5に示すように、外観が直方体形状に形成された本体部160と、第1配管口16a~第4配管口16dと、第1フランジ161~第4フランジ164とを備えている。
【0033】
本体部160は、板材を溶接することにより直方体形状に成型されたものからなる。第1配管口16aおよび第2配管口16bは、本体部160の直方体形状を成す6面のうち、第1吸水口21および第2吸水口22の方向を向いた面(以下「第1面41」ともいう。)に並設されている。
【0034】
第3配管口16cは、本本体部160の直方体形状を成す6面のうち、消防ポンプ12の方向を向いた面(以下「第2面42」ともいう。)に設けられている。
【0035】
第4配管口16dは、本体部160の直方体形状を成す6面のうち、車両側方(本実施形態では車両左方)を向いた面(以下「第3面43」ともいう。)に形成されている。
【0036】
なお、上記のように、本体部160において第1配管口16a~第4配管口16dが設けられる位置は、飽くまで一例であり、第1吐水口31、第2吐水口32および消防ポンプ12に対するマニホールド16の設置位置に応じて適宜変更されるべきものである。
【0037】
本体部160は、板材を溶接することにより直方体形状に成型されている。本体部160に使用する板材には、重量低減のために、薄い板材(例えば板厚4mmの板材)を用いることが望ましい。しかし、薄い板材を用いると、本体部160の耐水圧性が低下する。例えば他の消防ポンプ車両から中継水を受けることを想定した場合、本体部160の耐水圧性は高いことが望ましい。そこで、本体部160の耐水圧性を向上させるために、本体部160に補強部材165が設けられている。補強部材165は、本体部160の長手方向中間位置(車幅方向中間位置)において本体部160の周囲を囲むように配設され、本体部160の表面に対して直角を成すように溶接された板材からなる。なお、
図3~
図5に示す補強部材165は、第3フランジ163との干渉を避けるように設けられているが、第3フランジ163の位置や大きさが
図3~
図5に例示するものと異なり、補強部材165を本体部160の全周に亘って設けても第3フランジ163と干渉しない場合は、補強部材165を本体部160の全周に亘って設けることが望ましい。
【0038】
第1フランジ161および第2フランジ162は、本体部160に溶接され、その中心部に第1配管口16aおよび第2配管口16bがそれぞれ形成されている。詳細には、第1フランジ161および第2フランジ162は、第1面41を成す板材に形成された円形開口に嵌め込まれ、その全周が第1面41を成す板材に対して隙間なく溶接されている。第1フランジ161および第2フランジ162には、本体部160に用いられる板材よりも分厚い板材が用いられているため、第1フランジ161および第2フランジ162は、本体部160の耐水圧性を向上させる補強材としても機能する。
【0039】
第3フランジ163は、本体部160に溶接され、その中心部に第3配管口16cが形成されている。詳細には、第3フランジ163は、第2面42を成す板材に形成された開口に嵌め込まれ、第2面42を成す板材と、本体部160の上面および下面をなす板材に対して隙間なく溶接されている。第3フランジ163には、本体部160に用いられる板材よりも分厚い板材が用いられているため、第3フランジ163は、本体部160の耐水圧性を向上させる補強材としても機能する。
【0040】
なお、本発明の実施形態では、本体部160は、板材を溶接することにより直方体形状に成型されているが、金属製鋳物を削りだして成型してもよく、さらに金属製角材を削りだして成型してもよい。
【0041】
第4フランジ164は、本体部160に溶接され、その中心部に第4配管口16dが形成されている。詳細には、第4フランジ164は、第3面43を成す板材に形成された円形開口と、当該第4フランジ164の開口とが連続するように配され、第3面43を成す板材に対して隙間なく溶接されている。
【0042】
なお、本発明の実施形態では、
図4に示すように、ポート部材166,167,168が溶接されている。このポート部材166,167,168は、マニホールド16の本体部160に、配管、バルブ等を接続するために用いられる。従来例に示した合流管103などの配管に対してポート部材を溶接することは比較的難しいが、本発明の実施形態に係るマニホールド16の本体部160の各面に対してポート部材を溶接することは、比較的容易になされる。
【0043】
本発明の実施形態では、
図2に示すように、ポート部材166は、上流側が第1吸水口用配管17に接続された第1エグゼクタバルブV4の下流側をマニホールド16の本体部160に接続するために用いられている。ポート部材167は、上流側が第2吸水口用配管19に接続された第2エグゼクタバルブV5の下流側をマニホールド16の本体部160に接続するために用いられている。ポート部材168は、ドレン配管169をマニホールド16の本体部160に接続するために用いられている。
【0044】
以上に説明した本実施形態に係る消防車両1によれば、以下の作用効果が奏される。
【0045】
本実施形態に係る消防車両1は、第1吸水口21および第2吸水口22から消防ポンプ12の吸入口12aに至る管路を形成する部材として上述したマニホールド16を使用している。
図6に基づいて説明したように、従来、複数の吸水口101から消防ポンプ102の吸入口に至る管路を形成する部材(合流管103)を小型化することが困難であったが、本実施形態におけるマニホールド16は、所望の大きさのものを容易に製作することができるので、所定の仕様(流量、強度等)を満足する最小サイズのマニホールド16を製作し使用することで、第1吸水口21および第2吸水口22と消防ポンプ12との間に必要なスペースを格段に小さくすることができる。
【0046】
また、本実施形態に係る消防車両1は、マニホールド16に水槽用配管23を介して水槽8が接続されているため、水槽8に貯留される消火用水を消防ポンプ12の作動開始時の呼び水として使用することができる。消防車両1においては、消防ポンプ12のポンプハウジング内の空気を真空ポンプ14によって排除し、ポンプハウジング内に水を呼び込むこともできるので、確実かつ迅速な放水作業を行うことができる。
【0047】
また、消防車両1の水槽用配管23は、市販されているエルボ、チーズ等を介して消防ポンプ12に接続されているのではなく、マニホールド16を介して消防ポンプ12に接続されているので、水槽用配管23と消防ポンプ12とを繋ぐために必要であった配管スペースも小さくすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明は、消防車両に適用することができる。
【符号の説明】
【0049】
1 消防車両
2 シャシフレーム
4 走行用エンジン
6 サブフレーム
8 水槽
9 動力取出装置
11 ドライブシャフト
12 消防ポンプ
12a 吸入口
16 マニホールド
16a 第1配管口
16b 第2配管口
16c 第3配管口
16d 第4配管口
16e 連通部
160 本体部
161 第1フランジ
162 第2フランジ
163 第3フランジ
164 第4フランジ
17 第1吸水口用配管
19 第2吸水口用配管
21 第1吸水口
22 第2吸水口
23 水槽用配管