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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023032603
(43)【公開日】2023-03-09
(54)【発明の名称】情報出力システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 16/90 20190101AFI20230302BHJP
   G06Q 30/016 20230101ALI20230302BHJP
   H04L 51/02 20220101ALI20230302BHJP
【FI】
G06F16/90 100
G06Q30/00 330
H04L51/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021138838
(22)【出願日】2021-08-27
(71)【出願人】
【識別番号】501250692
【氏名又は名称】ベルズシステム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114627
【弁理士】
【氏名又は名称】有吉 修一朗
(74)【代理人】
【識別番号】100182501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 靖之
(74)【代理人】
【識別番号】100175271
【弁理士】
【氏名又は名称】筒井 宣圭
(74)【代理人】
【識別番号】100190975
【弁理士】
【氏名又は名称】遠藤 聡子
(72)【発明者】
【氏名】小野寺 隆
【テーマコード(参考)】
5B175
5L049
【Fターム(参考)】
5B175EA01
5L049BB05
(57)【要約】
【課題】ユーザが望む回答を容易に得ることを可能にする。
【解決手段】データベース3と、ユーザが選択した新規問い合わせ情報である選択問い合わせ情報に基づいて、データベース3から問い合わせ候補情報を抽出する問い合わせ候補情報抽出部4と、ユーザが選択した問い合わせ候補情報である選択問い合わせ候補情報と関連づけられた回答候補情報を出力する候補情報出力部53を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の情報と、該第1の情報と関連づけられた第2の情報と、を記憶するデータベースと、
所定の入力情報を解析し、検索情報を特定する検索情報特定部と、
該検索情報特定部で特定された前記検索情報を、ユーザに選択させるために出力する検索情報出力部と、
該検索情報出力部が出力した前記検索情報のうち、前記ユーザが選択した前記検索情報である選択検索情報に基づいて、前記データベースに記憶された前記第1の情報の中から、所要数の前記第1の情報を抽出情報として抽出する抽出情報抽出部と、
該抽出情報抽出部で抽出された前記抽出情報を、前記ユーザに選択させるために出力する抽出情報出力部と、
前記データベースに記憶された前記第2の情報であって、前記抽出情報出力部が出力した前記抽出情報のうち、前記ユーザが選択した前記抽出情報である選択抽出情報と関連づけられた前記第2の情報である候補情報を、前記ユーザに出力する候補情報出力部と、を備える
情報出力システム。
【請求項2】
前記データベースは、前記検索情報特定部による前記検索情報の特定のための解析と同一の解析により、前記第1の情報から特定された第3の情報を、前記第1の情報と関連づけて記憶し、
前記抽出情報抽出部は、前記選択検索情報に基づいて、前記データベースに記憶された前記第3の情報の中から、所要数の前記第3の情報を第2の抽出情報として抽出し、前記第2の抽出情報と関連づけられた前記第1の情報を前記抽出情報として抽出する
請求項1に記載の情報出力システム。
【請求項3】
前記入力情報の少なくとも一部の情報を前記第1の情報として、前記データベースに書き込む情報書込部を備える
請求項1または請求項2に記載の情報出力システム。
【請求項4】
前記抽出情報出力部は、前記選択検索情報と前記抽出情報との関連度に応じた評価値を、前記ユーザに出力する
請求項1、請求項2または請求項3に記載の情報出力システム。
【請求項5】
前記抽出情報出力部は、前記選択検索情報と前記第2の抽出情報との関連度に応じた評価値を、前記ユーザに出力する請求項2に記載の情報出力システム。
【請求項6】
前記検索情報特定部は、一の前記入力情報から複数の前記検索情報を特定する
請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5に記載の情報出力システム。
【請求項7】
前記データベースは、一の前記第1の情報と関連づけて複数の前記第3の情報が記憶されている
請求項2に記載の情報出力システム。
【請求項8】
第1の情報と、該第1の情報と関連づけられた第2の情報と、を記憶するデータベースと、
ユーザ端末から入力された所定の入力情報を解析し、検索情報を特定する検索情報特定部と、
該検索情報特定部で特定された前記検索情報を、前記ユーザ端末に出力する検索情報出力部と、
該検索情報出力部が出力した前記検索情報のうち、前記ユーザ端末からの情報により選択された前記検索情報である選択検索情報に基づいて、前記データベースに記憶された前記第1の情報の中から、所要数の前記第1の情報を抽出情報として抽出する抽出情報抽出部と、
該抽出情報抽出部で抽出された前記抽出情報を、前記ユーザ端末に出力する抽出情報出力部と、
前記データベースに記憶された前記第2の情報であって、前記抽出情報出力部が出力した前記抽出情報のうち、前記ユーザ端末からの情報により選択された前記抽出情報である選択抽出情報と関連づけられた前記第2の情報である候補情報を、前記ユーザ端末に出力する候補情報出力部と、を備える
情報出力システム。
【請求項9】
前記データベースは、前記検索情報特定部による前記検索情報の特定のための解析と同一の解析により、前記第1の情報から特定された第3の情報を、前記第1の情報と関連づけて記憶し、
前記抽出情報抽出部は、前記選択検索情報に基づいて、前記データベースに記憶された前記第3の情報の中から、所要数の前記第3の情報を第2の抽出情報として抽出し、前記第2の抽出情報と関連づけられた前記第1の情報を前記抽出情報として抽出する
請求項8に記載の情報出力システム。
【請求項10】
第1の情報と、該第1の情報と関連づけられた第2の情報と、を記憶するデータベース、にアクセス可能に構成され、
所定の入力情報を解析し、検索情報を特定する検索情報特定部と、
該検索情報特定部で特定された前記検索情報を、ユーザに選択させるために出力する検索情報出力部と、
該検索情報出力部が出力した前記検索情報のうち、前記ユーザが選択した前記検索情報である選択検索情報に基づいて、前記データベースに記憶された前記第1の情報の中から、所要数の前記第1の情報を抽出情報として抽出する抽出情報抽出部と、
該抽出情報抽出部で抽出された前記抽出情報を、前記ユーザに選択させるために出力する抽出情報出力部と、
前記データベースに記憶された前記第2の情報であって、前記抽出情報出力部が出力した前記抽出情報のうち、前記ユーザが選択した前記抽出情報である選択抽出情報と関連づけられた前記第2の情報である候補情報を、前記ユーザに出力する候補情報出力部と、を備える
情報出力システム。
【請求項11】
第1の情報と、該第1の情報と関連づけられた第2の情報と、を記憶するデータベース、にアクセス可能に構成され、
ユーザ端末から入力された所定の入力情報を解析し、検索情報を特定する検索情報特定部と、
該検索情報特定部で特定された前記検索情報を、前記ユーザ端末に出力する検索情報出力部と、
該検索情報出力部が出力した前記検索情報のうち、前記ユーザ端末からの情報により選択された前記検索情報である選択検索情報に基づいて、前記データベースに記憶された前記第1の情報の中から、所要数の前記第1の情報を抽出情報として抽出する抽出情報抽出部と、
該抽出情報抽出部で抽出された前記抽出情報を、前記ユーザ端末に出力する抽出情報出力部と、
前記データベースに記憶された前記第2の情報であって、前記抽出情報抽出部が出力した前記抽出情報のうち、前記ユーザ端末からの情報により選択された前記抽出情報である選択抽出情報と関連づけられた前記第2の情報である候補情報を、前記ユーザ端末に出力する候補情報出力部と、を備える
情報出力システム。
【請求項12】
第1の情報と、該第1の情報と関連づけられた第2の情報と、を記憶するデータベースと、
所定の入力情報を解析し、検索情報を特定する検索情報特定部と、
該検索情報特定部で特定された前記検索情報のうち、前記ユーザが選択した前記検索情報である選択検索情報に基づいて、前記データベースに記憶された前記第1の情報の中から、所要数の前記第1の情報を抽出情報として抽出する抽出情報抽出部と、
前記データベースに記憶された前記第2の情報であって、前記抽出情報抽出部が抽出した前記抽出情報のうち、前記ユーザが選択した前記抽出情報である選択抽出情報と関連づけられた前記第2の情報である候補情報を、前記ユーザに出力する候補情報出力部と、を備える
情報出力システム。
【請求項13】
第1の情報と、該第1の情報と関連づけられた第2の情報と、を記憶するデータベース、にアクセス可能に構成され、
所定の入力情報を解析し、検索情報を特定する検索情報特定部と、
該検索情報特定部で特定された前記検索情報のうち、前記ユーザが選択した前記検索情報である選択検索情報に基づいて、前記データベースに記憶された前記第1の情報の中から、所要数の前記第1の情報を抽出情報として抽出する抽出情報抽出部と、
前記データベースに記憶された前記第2の情報であって、前記抽出情報抽出部が抽出した前記抽出情報のうち、前記ユーザが選択した前記抽出情報である選択抽出情報と関連づけられた前記第2の情報である候補情報を、前記ユーザに出力する候補情報出力部と、を備える
情報出力システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報出力システムに関する。詳しくは、ユーザが望む各種情報を容易に得ることを可能にする情報出力システムに係るものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、企業への各種問い合わせのメール内容は多岐にわたり、問い合わせに対応するために参照する資料が多い等の理由も相俟って、問い合わせ対応(返信メールの作成)に多くの時間を要している。
【0003】
こうした問い合わせ対応の作業時間を短縮するために、特許文献1では、入力情報からキーワードを抽出した上で、関連ファイルや関連メールを表示する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005-352984公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載された技術は、抽出したキーワードに基づいて関連ファイルや関連メールを取得しており、ユーザ(特許文献1に記載の電子メール作成支援装置のユーザ)が具体的なメールの内容を選択することを前提としておらず、問い合わせの内容によっては、ユーザが望む回答を得ることができないこともある。
【0006】
また、データベースに記憶された各種情報の中から、所望の情報取得が求められるのは、メール作成の場合に限られるものではない。
【0007】
本発明は以上の点に鑑みて創案されたものであり、ユーザが望む各種情報を容易に得ることを可能にする情報出力システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明の情報出力システムは、第1の情報と、該第1の情報と関連づけられた第2の情報と、を記憶するデータベースと、所定の入力情報を解析し、検索情報を特定する検索情報特定部と、該検索情報特定部で特定された前記検索情報を、ユーザに選択させるために出力する検索情報出力部と、該検索情報出力部が出力した前記検索情報のうち、前記ユーザが選択した前記検索情報である選択検索情報に基づいて、前記データベースに記憶された前記第1の情報の中から、所要数の前記第1の情報を抽出情報として抽出する抽出情報抽出部と、該抽出情報抽出部で抽出された前記抽出情報を、前記ユーザに選択させるために出力する抽出情報出力部と、前記データベースに記憶された前記第2の情報であって、前記抽出情報出力部が出力した前記抽出情報のうち、前記ユーザが選択した前記抽出情報である選択抽出情報と関連づけられた前記第2の情報である候補情報を、前記ユーザに出力する候補情報出力部と、を備える。
【0009】
ここで、第1の情報と、第1の情報と関連づけられた第2の情報と、を記憶するデータベースによって、情報出力システムが出力するデータ(情報)を蓄積することができる。
【0010】
また、所定の入力情報を解析し、検索情報を特定する検索情報特定部によって、入力情報から検索情報に関する部分を特定することができる。そして、検索情報に関する部分を特定できることから、検索情報に関する部分(換言すると、特定された部分)をユーザに適切に出力することができる。
【0011】
また、検索情報特定部で特定された検索情報を、ユーザに選択させるために出力する検索情報出力部によって、ユーザが検索情報を確認することができるので、ユーザが出力したい検索情報を選択することができる。
【0012】
また、検索情報出力部が出力した検索情報のうち、ユーザが選択した検索情報である選択検索情報に基づいて、データベースに記憶された第1の情報の中から、所要数の第1の情報を抽出情報として抽出する抽出情報抽出部によって、ユーザが出力したい検索情報(換言すると、ユーザが選択した検索情報)と関連度が高い第1の情報を、データベースから抽出することができる。
なお、上述した通り、検索情報特定部で検索情報に関する部分を特定できることによって、抽出情報抽出部による抽出精度を高めることが可能になる。
【0013】
また、抽出情報抽出部で抽出された抽出情報を、ユーザに選択させるために出力する抽出情報出力部によって、ユーザが抽出情報を確認することができるので、ユーザが出力したい抽出情報を選択することができる。
【0014】
また、データベースに記憶された第2の情報であって、抽出情報出力部が出力した抽出情報のうち、ユーザが選択した抽出情報である選択抽出情報と関連づけられた第2の情報である候補情報を、ユーザに出力する候補情報出力部によって、ユーザが望む第2の情報(候補情報)を出力する(ユーザに提供する)ことができる。
【0015】
本発明の情報出力システムでは、検索情報出力部により「ユーザが出力したい検索情報の選択」を実現し、かつ、抽出情報出力部により「ユーザが出力した抽出情報の選択」を実現しているために、候補情報出力部の出力内容(候補情報)は、ユーザの望むものであることが充分に期待できる。
【0016】
また、データベースが、検索情報特定部による検索情報の特定のための解析と同一の解析により、第1の情報から特定された第3の情報を、第1の情報と関連づけて記憶し、抽出情報抽出部が、選択検索情報に基づいて、データベースに記憶された第3の情報の中から、所要数の第3の情報を第2の抽出情報として抽出し、第2の抽出情報と関連づけられた第1の情報を抽出情報として抽出する場合には、より高精度にユーザが望む候補情報を出力することが期待できる。
即ち、情報出力時における入力情報の解析と同一の解析を行って特定した第3の情報をデータベースに記憶した上で、第3の情報を介して第1の情報を抽出することによって、検索情報の特定のための解析に即した第3の情報がデータベースに記憶されることになり、こうした第3の情報を介して第1の情報を抽出することで、第1の情報の抽出精度の向上が期待できるのである。
【0017】
また、入力情報の少なくとも一部の情報を第1の情報として、データベースに書き込む情報書込部を備える場合には、新たな情報をデータベースに書き込むことができる。
なお、ここでのデータベースへの書き込みについては、(1)「入力情報の少なくとも一部」を「新規の第2の情報」と関連づけて書き込む場合、(2)「入力情報の少なくとも一部」を「既存の第2の情報(即ち、データベースに記憶されている第2の情報)を修正した情報」と関連づけて書き込む場合、の双方を含む。
【0018】
また、「入力情報の少なくとも一部」とは、(1)「検索情報特定部が解析を行った情報(入力情報の全情報)」について書き込む場合、(2)「検索情報特定部が特定した検索情報の全部」について書き込む場合、(3)「検索情報特定部が特定した検索情報の一部」について書き込む場合、のいずれをも含む意味である。
【0019】
また、抽出情報出力部が、「選択検索情報と抽出情報との関連度に応じた評価値」や「選択検索情報と第2の抽出情報との関連度に応じた評価値」を、ユーザに出力する場合には、ユーザは、評価値を参考にして選択検索情報と関連度の高い抽出情報を選択することができる。
特に、複数の抽出情報が抽出された場合には、ユーザが抽出情報を選択するにあたって、評価値が大きな役割を果たすことになる。
【0020】
また、検索情報特定部が、一の入力情報から複数の検索情報を特定する場合には、一の入力情報に複数の検索情報が含まれていたとしても、複数の検索情報を特定することができる。
なお、データベースが、一の第1の情報と関連づけて複数の第3の情報が記憶されている場合には、複数の検索情報が特定されても、検索情報の特定のための解析に即した第3の情報を介して第1の情報を抽出することで、第1の情報の抽出精度の向上が期待できる。
【0021】
また、上記の目的を達成するために、本発明の情報出力システムは、第1の情報と、該第1の情報と関連づけられた第2の情報と、を記憶するデータベースと、ユーザ端末から入力された所定の入力情報を解析し、検索情報を特定する検索情報特定部と、該検索情報特定部で特定された前記検索情報を、前記ユーザ端末に出力する検索情報出力部と、該検索情報出力部が出力した前記検索情報のうち、前記ユーザ端末からの情報により選択された前記検索情報である選択検索情報に基づいて、前記データベースに記憶された前記第1の情報の中から、所要数の前記第1の情報を抽出情報として抽出する抽出情報抽出部と、該抽出情報抽出部で抽出された前記抽出情報を、前記ユーザ端末に出力する抽出情報出力部と、前記データベースに記憶された前記第2の情報であって、前記抽出情報出力部が出力した前記抽出情報のうち、前記ユーザ端末からの情報により選択された前記抽出情報である選択抽出情報と関連づけられた前記第2の情報である候補情報を、前記ユーザ端末に出力する候補情報出力部と、を備える。
【0022】
ここで、第1の情報と、第1の情報と関連づけられた第2の情報と、を記憶するデータベースによって、情報出力システムが出力するデータ(情報)を蓄積することができる。
【0023】
また、ユーザ端末から入力された所定の入力情報を解析し、検索情報を特定する検索情報特定部によって、入力情報から検索情報に関する部分を特定することができる。そして、検索情報に関する部分を特定できることから、検索情報に関する部分(換言すると、特定された部分)をユーザ端末に適切に出力することができる。
【0024】
また、検索情報特定部で特定された検索情報を、ユーザ端末に出力する検索情報出力部によって、ユーザが検索情報を確認することができるので、ユーザが出力したい検索情報を選択することができる。
【0025】
また、検索情報出力部が出力した検索情報のうち、ユーザ端末からの情報により選択された検索情報である選択検索情報に基づいて、データベースに記憶された第1の情報の中から、所要数の第1の情報を抽出情報として抽出する抽出情報抽出部によって、ユーザが出力したい検索情報(換言すると、ユーザが選択した選択情報)と関連度が高い第1の情報を、データベースから抽出することができる。
なお、上述した通り、検索情報特定部で検索情報に関する部分を特定できることによって、抽出情報抽出部による抽出精度を高めることが可能になる。
【0026】
また、抽出情報抽出部で抽出された抽出情報を、ユーザ端末に出力する抽出情報出力部によって、ユーザが抽出情報を確認することができるので、ユーザが出力したい抽出情報を選択することができる。
【0027】
また、データベースに記憶された第2の情報であって、抽出情報出力部が出力した抽出情報のうち、ユーザ端末からの情報により選択された抽出情報である選択抽出情報と関連づけられた第2の情報である候補情報を、ユーザ端末に出力する候補情報出力部によって、ユーザが望む第2の情報(候補情報)を出力する(ユーザに提供する)ことができる。
【0028】
本発明の情報出力システムでは、検索情報出力部により「ユーザが出力したい検索情報の選択」を実現し、かつ、抽出情報出力部により「ユーザが出力した抽出情報の選択」を実現しているために、候補情報出力部の出力内容(候補情報)は、ユーザが望むものであることが充分に期待できる。
【0029】
また、データベースが、検索情報特定部による検索情報の特定のための解析と同一の解析により、第1の情報から特定された第3の情報を、第1の情報と関連づけて記憶し、抽出情報抽出部が、選択検索情報に基づいて、データベースに記憶された第3の情報の中から、所要数の第3の情報を第2の抽出情報として抽出し、第2の抽出情報と関連づけられた第1の情報を抽出情報として抽出する場合には、より高精度にユーザが望む候補情報を出力することが期待できる。
即ち、情報出力時における入力情報の解析と同一の解析を行って特定した第3の情報をデータベースに記憶した上で、第3の情報を介して第1の情報を抽出することによって、検索情報の特定のための解析に即した第3の情報がデータベースに記憶されることになり、こうした第3の情報を介して第1の情報を抽出することで、第1の情報の抽出精度の向上が期待できるのである。
【0030】
また、上記の目的を達成するために、本発明の情報出力システムは、第1の情報と、該第1の情報と関連づけられた第2の情報と、を記憶するデータベース、にアクセス可能に構成され、所定の入力情報を解析し、検索情報を特定する検索情報特定部と、該検索情報特定部で特定された前記検索情報を、ユーザに選択させるために出力する検索情報出力部と、該検索情報出力部が出力した前記検索情報のうち、前記ユーザが選択した前記検索情報である選択検索情報に基づいて、前記データベースに記憶された前記第1の情報の中から、所要数の前記第1の情報を抽出情報として抽出する抽出情報抽出部と、該抽出情報抽出部で抽出された前記抽出情報を、前記ユーザに選択させるために出力する抽出情報出力部と、前記データベースに記憶された前記第2の情報であって、前記抽出情報出力部が出力した前記抽出情報のうち、前記ユーザが選択した前記抽出情報である選択抽出情報と関連づけられた前記第2の情報である候補情報を、前記ユーザに出力する候補情報出力部と、を備える。
【0031】
ここで、第1の情報と、第1の情報と関連づけられた第2の情報と、を記憶するデータベース、にアクセス可能に構成されることによって、情報出力システムが出力するデータ(情報)を蓄積することができると共に、蓄積されたデータ(情報)を出力(ユーザに提供)することができる。
【0032】
また、所定の入力情報を解析し、検索情報を特定する検索情報特定部によって、入力情報から検索情報に関する部分を特定することができる。そして、検索情報に関する部分を特定できることから、検索情報に関する部分(換言すると、特定された部分)をユーザに適切に出力することができる。
【0033】
また、検索情報特定部で特定された検索情報を、ユーザに選択させるために出力する検索情報出力部によって、ユーザが検索情報を確認することができるので、ユーザが出力したい検索情報を選択することができる。
【0034】
また、検索情報出力部が出力した検索情報のうち、ユーザが選択した検索情報である選択検索情報に基づいて、データベースに記憶された第1の情報の中から、所要数の第1の情報を抽出情報として抽出する抽出情報抽出部によって、ユーザが出力したい検索情報(換言すると、ユーザが選択した検索情報)と関連度が高い第1の情報を、データベースから抽出することができる。
なお、上述した通り、検索情報特定部で検索情報に関する部分を特定できることによって、抽出情報抽出部による抽出精度を高めることが可能になる。
【0035】
また、抽出情報抽出部で抽出された抽出情報を、ユーザに選択させるために出力する抽出情報出力部によって、ユーザが抽出情報を確認することができるので、ユーザが出力したい抽出情報を選択することができる。
【0036】
また、データベースに記憶された第2の情報であって、抽出情報出力部が出力した抽出情報のうち、ユーザが選択した抽出情報である選択抽出情報と関連づけられた第2の情報である候補情報を、ユーザに出力する候補情報出力部によって、ユーザが望む第2の情報(候補情報)を出力する(ユーザに提供する)ことができる。
【0037】
本発明の情報出力システムでは、検索情報出力部により「ユーザが出力したい検索情報の選択」を実現し、かつ、抽出情報出力部により「ユーザが出力した抽出情報の選択」を実現しているために、候補情報出力部の出力内容(候補情報)は、ユーザの望むものであることが充分に期待できる。
【0038】
また、上記の目的を達成するために、本発明の情報出力システムは、第1の情報と、該第1の情報と関連づけられた第2の情報と、を記憶するデータベース、にアクセス可能に構成され、ユーザ端末から入力された所定の入力情報を解析し、検索情報を特定する検索情報特定部と、該検索情報特定部で特定された前記検索情報を、前記ユーザ端末に出力する検索情報出力部と、該検索情報出力部が出力した前記検索情報のうち、前記ユーザ端末からの情報により選択された前記検索情報である選択検索情報に基づいて、前記データベースに記憶された前記第1の情報の中から、所要数の前記第1の情報を抽出情報として抽出する抽出情報抽出部と、該抽出情報抽出部で抽出された前記抽出情報を、前記ユーザ端末に出力する抽出情報出力部と、前記データベースに記憶された前記第2の情報であって、前記抽出情報抽出部が出力した前記抽出情報のうち、前記ユーザ端末からの情報により選択された前記抽出情報である選択抽出情報と関連づけられた前記第2の情報である候補情報を、前記ユーザ端末に出力する候補情報出力部と、を備える。
【0039】
ここで、第1の情報と、第1の情報と関連づけられた第2の情報と、を記憶するデータベース、にアクセス可能に構成されることによって、情報出力システムが出力するデータ(情報)を蓄積することができると共に、蓄積されたデータ(情報)を出力(ユーザに提供)することができる。
【0040】
また、ユーザ端末から入力された所定の入力情報を解析し、検索情報を特定する検索情報特定部によって、入力情報から検索情報に関する部分を特定することができる。そして、検索情報に関する部分を特定できることから、検索情報に関する部分(換言すると、特定された部分)をユーザ端末に適切に出力することができる。
【0041】
また、検索情報特定部で特定された検索情報を、ユーザ端末に出力する検索情報出力部によって、ユーザが検索情報を確認することができるので、ユーザが出力したい検索情報を選択することができる。
【0042】
また、検索情報出力部が出力した検索情報のうち、ユーザ端末からの情報により選択された検索情報である選択検索情報に基づいて、データベースに記憶された第1の情報の中から、所要数の第1の情報を抽出情報として抽出する抽出情報抽出部によって、ユーザが出力したい検索情報(換言すると、ユーザが選択した検索情報)と関連度が高い第1の情報を、データベースから抽出することができる。
なお、上述した通り、検索情報特定部で検索情報に関する部分を特定できることによって、抽出情報抽出部による抽出精度を高めることが可能になる。
【0043】
また、抽出情報抽出部で抽出された抽出情報を、ユーザ端末に出力する抽出情報出力部によって、ユーザが抽出情報を確認することができるので、ユーザが出力したい抽出情報を選択することができる。
【0044】
また、データベースに記憶された第2の情報であって、抽出情報出力部が出力した抽出情報のうち、ユーザ端末からの情報により選択された抽出情報である選択抽出情報と関連づけられた第2の情報である候補情報を、ユーザ端末に出力する候補情報出力部によって、ユーザが望む第2の情報(候補情報)を出力する(ユーザに提供する)ことができる。
【0045】
本発明の情報出力システムでは、検索情報出力部により「ユーザが出力したい検索情報の選択」を実現し、かつ、抽出情報出力部により「ユーザが出力した抽出情報の選択」を実現しているために、候補情報出力部の出力内容(候補情報)は、ユーザの望むものであることが充分に期待できる。
【0046】
また、上記の目的を達成するために、本発明の情報出力システムは、第1の情報と、該第1の情報と関連づけられた第2の情報と、を記憶するデータベースと、所定の入力情報を解析し、検索情報を特定する検索情報特定部と、該検索情報特定部で特定された前記検索情報のうち、前記ユーザが選択した前記検索情報である選択検索情報に基づいて、前記データベースに記憶された前記第1の情報の中から、所要数の前記第1の情報を抽出情報として抽出する抽出情報抽出部と、前記データベースに記憶された前記第2の情報であって、前記抽出情報抽出部が抽出した前記抽出情報のうち、前記ユーザが選択した前記抽出情報である選択抽出情報と関連づけられた前記第2の情報である候補情報を、前記ユーザに出力する候補情報出力部と、を備える。
【0047】
ここで、第1の情報と、第1の情報と関連づけられた第2の情報と、を記憶するデータベースによって、情報出力システムが出力するデータ(情報)を蓄積することができる。
【0048】
また、所定の入力情報を解析し、検索情報を特定する検索情報特定部によって、入力情報から検索情報に関する部分を特定することができる。そして、検索情報に関する部分を特定できることから、検索情報に関する部分(換言すると、特定された部分)をユーザに適切に出力することができる。
【0049】
また、検索情報特定部で特定された検索情報のうち、ユーザが選択した検索情報である選択検索情報に基づいて、データベースに記憶された第1の情報の中から、所要数の第1の情報を抽出情報として抽出する抽出情報抽出部によって、ユーザが出力したい検索情報(換言すると、ユーザが選択した検索情報)と関連度が高い第1の情報を、データベースから抽出することができる。
なお、上述した通り、検索情報特定部で検索情報に関する部分を特定できることによって、抽出情報抽出部による抽出精度を高めることが可能になる。
【0050】
また、データベースに記憶された第2の情報であって、抽出情報抽出部で抽出された抽出情報のうち、ユーザが選択した抽出情報である選択抽出情報と関連づけられた第2の情報である候補情報を、ユーザに出力する候補情報出力部によって、ユーザが望む第2の情報(候補情報)を出力する(ユーザに提供する)ことができる。
【0051】
また、上記の目的を達成するために、本発明の情報出力システムは、第1の情報と、該第1の情報と関連づけられた第2の情報と、を記憶するデータベース、にアクセス可能に構成され、所定の入力情報を解析し、検索情報を特定する検索情報特定部と、該検索情報特定部で特定された前記検索情報のうち、前記ユーザが選択した前記検索情報である選択検索情報に基づいて、前記データベースに記憶された前記第1の情報の中から、所要数の前記第1の情報を抽出情報として抽出する抽出情報抽出部と、前記データベースに記憶された前記第2の情報であって、前記抽出情報抽出部が抽出した前記抽出情報のうち、前記ユーザが選択した前記抽出情報である選択抽出情報と関連づけられた前記第2の情報である候補情報を、前記ユーザに出力する候補情報出力部と、を備える。
【0052】
ここで、第1の情報と、第1の情報と関連づけられた第2の情報と、を記憶するデータベースに、アクセス可能に構成されることによって、情報出力システムが出力するデータ(情報)を蓄積することができると共に、蓄積されたデータ(情報)を出力(ユーザに提供)することができる。
【0053】
また、所定の入力情報を解析し、検索情報を特定する検索情報特定部によって、入力情報から検索情報に関する部分を特定することができる。そして、検索情報に関する部分を特定できることから、検索情報に関する部分(換言すると、特定された部分)をユーザに適切に出力することができる。
【0054】
また、検索情報特定部で特定された検索情報のうち、ユーザが選択した検索情報である選択検索情報に基づいて、データベースに記憶された第1の情報の中から、所要数の第1の情報を抽出情報として抽出する抽出情報抽出部によって、ユーザが出力したい検索情報(換言すると、ユーザが選択した検索情報)と関連度が高い第1の情報を、データベースから抽出することができる。
なお、上述した通り、検索情報特定部で検索情報に関する部分を特定できることによって、抽出情報抽出部による抽出精度を高めることが可能になる。
【0055】
また、データベースに記憶された第2の情報であって、抽出情報抽出部で抽出された抽出情報のうち、ユーザが選択した抽出情報である選択抽出情報と関連づけられた第2の情報である候補情報を、ユーザに出力する候補情報出力部によって、ユーザが望む第2の情報(候補情報)を出力する(ユーザに提供する)ことができる。
【0056】
ところで、ここでの「第1の情報」や「第2の情報」は、どの様な内容の情報であっても良く、特定の内容の限定されるものではない。例えば、メール内容、チャット内容、電話内容(電話の音声会話をテキスト化)、等が挙げられる。
【発明の効果】
【0057】
本発明に係る情報出力システムは、ユーザが望む回答を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
図1】本発明の情報出力システムの構成例の一例を説明するための模式図である。
図2-1】本発明の情報出力システムの使用方法を説明するための図(1)である。
図2-2】本発明の情報出力システムの使用方法を説明するための図(2)である。
図2-3】本発明の情報出力システムの使用方法を説明するための図(3)である。
図2-4】本発明の情報出力システムの使用方法を説明するための図(4)である。
図2-5】本発明の情報出力システムの使用方法を説明するための図(5)である。
図2-6】本発明の情報出力システムの使用方法を説明するための図(6)である。
図2-7】本発明の情報出力システムの使用方法を説明するための図(7)である。
図2-8】本発明の情報出力システムの使用方法を説明するための図(8)である。
図2-9】本発明の情報出力システムの使用方法を説明するための図(9)である。
図3】本実施の形態の変形例を説明するための図(1)である。
図4】本実施の形態の変形例を説明するための図(2)である。
【発明を実施するための形態】
【0059】
以下、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」と称する)について説明を行う。なお、本実施の形態では、「第1の情報が、所定の問い合わせの内容である問い合わせ情報」であり、「第2の情報が、問い合わせ情報に対応する回答の内容である回答情報」である場合を例に挙げて説明を行う。
【0060】
<システム構成の説明>
図1は、本発明の情報出力システムの構成例の一例を説明するための模式図である。
図1で示す情報出力システムX、システム利用者であるユーザが利用するユーザ端末M1、管理権限を有するシステム利用者である管理者が利用する管理者端末M2は、インターネットを介してやり取り可能に構成されている。
【0061】
なお、図1ではユーザ端末M1を1台しか図示していないが、複数のユーザ端末M1が、情報出力システムXに同時にアクセスすることもできる。同様に、図1では管理者端末M2を1台しか図示していないが、複数の管理者端末M2が、情報出力システムXに同時にアクセスすることもできる。
【0062】
また、ユーザ端末M1を利用するユーザ(一般ユーザ)と、管理者端末M2を利用する管理者との区別は、情報出力システムXにアクセス(ログイン)する際のIDによって行っている。
【0063】
本実施の形態の情報出力システムXは、受信部1と、新規問い合わせ情報特定部2と、データベース3と、問い合わせ候補情報抽出部4と、情報出力部5と、通知部6と、情報書込部7を有する。
【0064】
ここで、受信部1は、ユーザ端末M1や管理者端末M2からの各種情報を受信可能に構成されている。
そして、受信部1が各種情報を受信すると、新規問い合わせ情報特定部2、問い合わせ候補情報抽出部4、候補情報出力部53、情報書込部7等が機能することになる。
【0065】
また、新規問い合わせ情報特定部2は、受信部1がユーザ端末M1から受信した「テキストデータd(入力情報)」を対象として、人工知能(AI)を用いた自然言語処理によって、「新規問い合わせ情報N1(n11,n12,n13・・・)」を特定可能に構成されている。
【0066】
なお、「新規問い合わせ情報N1」とは、テキストデータdから複数の新規問い合わせ情報が特定された場合における、個々の新規問い合わせ情報(n11,n12,n13・・・)の集合体を意味している。
【0067】
例えば、テキストデータdから1つの新規問い合わせ情報が特定された場合には、「新規問い合わせ情報N1」は「新規問い合わせ情報n11」と等しく、テキストデータdから2つの新規問い合わせ情報が特定された場合には、「新規問い合わせ情報N1」は「『新規問い合わせ情報n11』+『新規問い合わせ情報n12』」と等しく、テキストデータdから3つの新規問い合わせ情報が特定された場合には、「新規問い合わせ情報N1」は「『新規問い合わせ情報n11』+『新規問い合わせ情報n12』+『新規問い合わせ情報n13』」と等しい、といった具合である。
【0068】
また、データベース3は、問い合わせ情報Q(q1,q2,q3・・・)が記憶される問い合わせ情報記憶部3a、回答情報A(a1,a2,a3・・・)が記憶される回答情報記憶部3b、及び、参考情報R(r1,r2,r3・・・)が記憶される参考情報記憶部3cを有する。
【0069】
なお、「問い合わせ情報Q」とは、個々の問い合わせ情報(q1,q2,q3・・・)の集合体を意味し、「回答情報A」とは、個々の回答情報(a1,a2,a3・・・)の集合体を意味し、「参考情報R」とは、個々の参考情報(r1,r2,r3・・・)の集合体を意味する。
【0070】
また、「問い合わせ情報q1と回答情報a1」、「問い合わせ情報q2と回答情報a
2」、「問い合わせ情報q3と回答情報a3」といったように、数字が共通する問い合わせ情報と回答情報は関連づけられていることを意味する。
なお、個々の問い合わせ情報(q1,q2,q3・・・)の全てに、個々の回答情報(a1,a2,a3・・・)が対応している。
【0071】
同様に、「回答情報a1と参考情報r1」、「回答情報a2と参考情報r2」、「回答情報a3と参考情報r3」といったように、数字が共通する回答情報と参考情報は関連づけられていることを意味する。
但し、個々の回答情報(a1,a2,a3・・・)の全てに、個々の参考情報(r1,r2,r3・・・)が対応している必要は無い。
【0072】
また、問い合わせ候補情報抽出部4は、受信部1がユーザ端末M1から受信した「選択問い合わせ情報N2」に基づいて、「問い合わせ情報Q」の中から、「選択問い合わせ情報N2」と関連する「問い合わせ候補情報N3(n31,n32,n33・・・)」を抽出可能に構成されている。
【0073】
なお、「選択問い合わせ情報N2」とは、「新規問い合わせ情報N1」の中から、ユーザが選択した「新規問い合わせ情報」を意味している。
また、「問い合わせ候補情報N3」とは、「選択問い合わせ情報N2」から複数の問い合わせ候補情報が抽出された場合における、個々の問い合わせ候補情報(n31,n32,n33・・・)の集合体を意味している。
【0074】
また、情報出力部5は、新規問い合わせ情報出力部51、問い合わせ候補情報出力部52、候補情報出力部53を有する。
【0075】
ここで、新規問い合わせ情報出力部51は、新規問い合わせ情報特定部2が特定した「新規問い合わせ情報N1」を、ユーザ端末M1に出力可能に構成されている。
なお、新規問い合わせ情報出力部51の出力先であるユーザ端末M1は、「新規問い合わせ情報N1」を特定する基礎となったテキストデータdの送信元の端末である。
【0076】
また、問い合わせ候補情報出力部52は、問い合わせ候補情報抽出部4で抽出した「問い合わせ候補情報N3」を、ユーザ端末M1に出力可能に構成されている。
なお、問い合わせ候補情報出力部52の出力先であるユーザ端末M1も、「新規問い合わせ情報N1」を特定する基礎となったテキストデータdの送信元の端末である。
【0077】
更に、問い合わせ候補情報出力部52は、個々の問い合わせ候補情報(n31,n32,n33・・・)について、「選択問い合わせ情報N2」との関連度(関連する度合い)に応じた評価値についても、ユーザ端末M1に出力可能に構成されている。
【0078】
また、候補情報出力部53は、回答情報Aのうち、受信部1がユーザ端末M1から受信した「選択問い合わせ候補情報N4」と関連づけられた回答情報である「回答候補情報A2」と、参考情報Rのうち「回答候補情報A2」と関連づけられた参考情報である「参考候補情報R2」を、ユーザ端末M1に出力可能に構成されている。
なお、候補情報出力部53の出力先であるユーザ端末M1も、「新規問い合わせ情報N1」を特定する基礎となったテキストデータdの送信元の端末である。
【0079】
また、通知部6は、受信部1がユーザ端末M1から受信した「回答情報の確認依頼情報」や「回答情報の修正依頼情報」に基づいて、管理者端末M2にその旨を通知可能に構成されている。
なお、管理者端末M2への通知は、「その旨」のみならず、ユーザ端末M1から受信した「回答情報の確認依頼情報」や「回答情報の修正依頼情報」の内容を含んでいても良い。
【0080】
また、情報書込部7は、ユーザ端末M1から受信した「問い合わせ情報」「回答情報」「参考情報」に基づいて、データベース3に書き込み(新規登録)可能に構成されている。
更に、情報書込部7は、管理者端末M2から受信した「修正問い合わせ情報」「修正回答情報」に基づいて、データベース3に書き込み(修正登録)可能に構成されている。
【0081】
<システムの使用方法の説明>
以下、本発明の情報出力システムの使用方法の一例を説明する。
図2-1~図2-9は、は、本発明の情報出力システムの使用方法を説明するための図であり、ユーザ端末M1の表示画面を示している。
【0082】
先ず、情報出力システムXを利用するユーザは、ユーザ端末M1を用いてログインを行う。ログイン直後の画面が図2-1であり(図2では、ユーザ名が「スタッフ1」の場合を図示している)、「問い合わせ文の入力領域」が表示されている。
【0083】
次に、ユーザは、回答を得たい問い合わせ内容であるテキストデータdを「問い合わせ文の入力領域」に入力を行う。
本実施の形態では、テキストデータdとして「結婚のため、2家から、1家への引越しを予定しています。この場合、別々に申し込まなければいけませんか。何かお得なパックなどはないのでしょうか。荷物量としては、1家からが単身、1家からが家族分くらいです。」の入力を行っている(図2-2参照)。
【0084】
次に、テキストデータdを入力した後に、「問い合わせ文の入力領域」の下方に表示されている「AI解析」のボタンをクリックすると、ユーザ端末M1からテキストデータdが情報出力システムXに送信される。
【0085】
情報出力システムXに送信されたテキストデータdは、受信部1で受信され、新規問い合わせ情報特定部2によって、「新規問い合わせ情報N1(n11,n12)」が特定される。続いて、新規問い合わせ情報出力部51によって、「新規問い合わせ情報N1(n11,n12)」がユーザ端末M1に送信(出力)される。
【0086】
ユーザ端末M1に送信(出力)された「新規問い合わせ情報N1(n11,n12)」は、図2-3に示すように、ユーザ端末M1に表示される。
【0087】
本実施の形態では、新規問い合わせ情報n11として「結婚のため、2家から、1家への引越しを予定しています。この場合、別々に申し込まなければいけませんか。」が特定されて表示され、新規問い合わせ情報n12として「何かお得なパックなどはないのでしょうか。」が特定されて表示される。
なお、個々の新規問い合わせ情報(n11,n12)が表示された領域の近傍には「検索」のボタンが表示される。
【0088】
一方で、残りの文章である「荷物量としては、1家からが単身、1家からが家族分くらいです。」は、新規問い合わせ情報として特定されないために、ユーザ端末M1に表示されるものの、「検索」のボタンが表示されない。
【0089】
ところで、図2-1に示す「問い合わせ文の入力領域」に入力するテキストデータdが、「問い合わせ内容」としての体をなしていない場合には、新規問い合わせ情報特定部2によって、新規問い合わせ情報N1の特定を行うことができずに、「検索」のボタンが全く表示されないことになる。
【0090】
例えば、テキストデータdとして「結婚などで2件の引越しがある場合は1件でまとめて申し込み可 その場合はセット料金を案内する。」と入力を行って「AI解析」のボタンをクリックしても、新規問い合わせ情報特定部2によって、新規問い合わせ情報N1の特定を行うことができず、図2-4で示すように、「検索」のボタンが表示されることは無い。
【0091】
続いて、ユーザ端末M1に表示された「新規問い合わせ情報n11」と「新規問い合わせ情報n12」のうち、回答文を表示させたい「新規問い合わせ情報n11」を選択し、「検索」のボタンをクリックすると、「新規問い合わせ情報n11」を「選択問い合わせ情報N2」として、ユーザ端末M1から「選択問い合わせ情報N2」が情報出力システムXに送信される。
【0092】
情報出力システムXに送信された「選択問い合わせ情報N2」は、受信部1で受信され、問い合わせ候補情報抽出部4によって、「問い合わせ候補情報N3(n31,n32,n33)」が抽出される。
【0093】
また、情報出力システムXにおいて、抽出された「問い合わせ候補情報n31」「問い合わせ候補情報n32」「問い合わせ候補情報n33」のそれぞれにつき、「選択問い合わせ情報N2」との関連度に応じた評価値を算出する。
本実施の形態では、「問い合わせ候補情報n31」の評価値が「2.76」、「問い合わせ候補情報n32」の評価値が「2.76」、「問い合わせ候補情報n33」の評価値が「2.10」といった具合である。
【0094】
続いて、問い合わせ候補情報出力部52によって、「問い合わせ候補情報N3(n31,n32,n33)」と、それぞれの評価値がユーザ端末M1に送信(出力)される。
【0095】
ユーザ端末M1に送信(出力)された「問い合わせ候補情報N3(n31,n32,n33)」は、図2-5に示すように、ユーザ端末M1に表示される。
【0096】
本実施の形態では、問い合わせ候補情報n31として「結婚した際の引越しは別々に申し込む必要がありますか?」が抽出されて表示され、問い合わせ候補情報n32として「結婚専用の引越しプランはどこで申請したらいいですか?」が抽出されて表示され、問い合わせ候補情報n33として「結婚が決まり、私の家の引越しと、主人の家の引越しがあります。それぞれ申し込みしなければなりませんか?」が抽出されて表示される。
【0097】
なお、個々の問い合わせ候補情報N3(n31,n32,n33)が表示された領域の近傍には、「評価値(Score)」と「全文」のボタンが表示される。
また、最下方には、「参考にならない」のボタンが表示される。
【0098】
続いて、ユーザ端末M1に表示された「問い合わせ候補情報n31」と「問い合わせ候補情報n32」と「問い合わせ候補情報n33」のうち、回答文を表示させたい「問い合わせ候補情報n31」を選択し、「全文」ボタンをクリックすると、「問い合わせ候補情報n31」を「選択問い合わせ候補情報N4」として、ユーザ端末M1から「選択問い合わせ候補情報N4」が情報出力システムXに送信される。
【0099】
情報出力システムXに送信された「選択問い合わせ候補情報N4」は、受信部1で受信され、候補情報出力部53によって、「選択問い合わせ候補情報N4」と関連づけられた「回答候補情報A2」がユーザ端末M1に送信(出力)される。
また、「回答候補情報A2」と関連づけられた「参考候補情報R2」がユーザ端末M1に送信(出力)される。
【0100】
ユーザ端末M1に送信(出力)された「回答候補情報A2」は、図2-6に示すように、ユーザ端末M1に表示される。
【0101】
本実施の形態では、「回答候補情報A2」として、「ご結婚おめでとうございます。ご結婚専用の引越しプランがございます。ご主人様側のお引越しと奥様側のお引越しと両方が必要となるケースについてですが、、、」が表示される。
【0102】
また、本実施の形態では、「注意事項 福岡花子」のボタンをクリックすると、別画面が立ち上がって(ポップアップ)、ユーザ名「福岡花子」が登録した「参考候補情報R2」が表示される。
【0103】
更に、本実施の形態では、フリーテキストで入力することが可能な「編集スペース領域」が表示されている。
【0104】
なお、「編集スペース領域」の近傍に表示された「コピー」のボタンをクリックすると、「回答候補情報A2」が「編集スペース領域」に表示(入力)される。また、「編集スペース領域」の近傍に表示された「クリア」のボタンをクリックすると、「編集スペース領域」に表示(入力)されている内容が消去される。
【0105】
ここで、「回答候補情報A2」について、修正を要するとユーザが考えた場合(例えば、最新情報が反映されていない場合、表現が不適切な場合、など)には、「確認依頼」のボタンをクリックすると、図示しない別画面が立ち上がって(ポップアップ)、フリーテキストの入力領域が表示される。こうした入力領域に、例えば、「この内容は古い内容なので最新の内容に更新する必要があります」と入力し、別画面の「確認依頼送信」のボタンをクリックすると、ユーザ端末M1から「確認依頼の情報」が情報出力システムXに送信される。
【0106】
情報出力システムXに送信された「確認依頼の情報」は、受信部1で受信され、通知部6によって、管理者端末M2に通知される。
【0107】
情報出力システムXからの通知を受けた管理者は、「確認依頼の情報」を確認し、回答情報の修正を行う場合には、管理者端末M2から、「回答情報を修正した情報」である「修正回答情報」が情報出力システムXに送信される。
【0108】
情報出力システムXに送信された「修正回答情報」は、受信部1で受信され、情報書込部7によって、データベース3に書き込まれることになる。
【0109】
ところで、ユーザ端末M1に表示された「回答候補情報A2」が、ユーザが望む内容と異なっていた場合には、「問い合わせ候補情報n32」や「問い合わせ候補情報n33」の「全文」ボタンをクリックすることで、「問い合わせ候補情報n32」や「問い合わせ候補情報n33」に関連づけられた回答情報を「回答候補情報」として表示することができる。
【0110】
また、「問い合わせ候補情報n31」「問い合わせ候補情報n32」「問い合わせ候補情報n33」の全てが、ユーザが望む内容と異なっていた場合には、「参考にならない」のボタンをクリックすることで、「テンプレート登録領域」が表示される(図2-7参照)。
【0111】
そして、「テンプレート登録領域」に、テキストデータdの回答内容(ユーザが登録を希望する回答内容)を入力し、「テンプレート登録する」のボタンをクリックすると、「ユーザが登録を希望する回答内容」が情報出力システムXに送信される。
【0112】
なお、「テンプレート登録する」のボタンをクリックしたタイミングで、図示しない別画面を立ち上げ、別画面で必要情報を入力した後に、別画面の「新規登録」のボタンをクリックすることで、「ユーザが登録を希望する回答内容」が情報出力システムXに送信されるようにしても良い。
【0113】
情報出力システムに送信された「ユーザが登録を希望する回答内容」は、受信部1で受信され、情報書込部7によって、データベースに書き込まれることになる。
【0114】
また、問い合わせ候補情報抽出部4によって、「問い合わせ候補情報」が抽出されない場合には、ユーザ端末M1には、図2-8に示すように、「参考となる問い合わせが見つかりませんでした」と表示される。
【0115】
なお、「問い合わせ候補情報」が抽出されない場合(図2-8の場合)には、「登録する」のボタンをクリックすることで、「テンプレート登録領域」が表示される(図2-9参照)。
【0116】
ここで、「ユーザが登録を希望する回答内容」を情報書込部7が書き込む場合には、書き込み対象である「問い合わせ文」のみならず、新規問い合わせ情報特定部2と同じ方法で「(書き込み対象である)問い合わせ文」から特定される情報についても、書き込みを行う。
【0117】
例えば、情報書込部7が問い合わせ文として、「結婚のため、2家から、1家への引越しを予定しています。この場合、別々に申し込まなければいけませんか。何かお得なパックなどはないのでしょうか。荷物量としては、1家からが単身、1家からが家族分くらいです。」(テキストデータdと同じ内容)を書き込む場合には、「結婚のため、2家から、1家への引越しを予定しています。この場合、別々に申し込まなければいけませんか。」(n11と同じ内容)や、「何かお得なパックなどはないのでしょうか。」(n12と同じ内容)についても、書き込みを行う。
【0118】
そして、新規問い合わせ情報特定部2と同じ方法で「(書き込み対象である)問い合わせ文」から特定される情報についても書き込みを行うことによって、問い合わせ候補情報抽出部4が「『(書き込み対象である)問い合わせ文』から特定される情報」を介して、「(書き込み対象である)問い合わせ文」を抽出することができ、抽出精度の向上が期待できる。
【0119】
(効果)
本実施の形態の「回答候補情報A2」は、ユーザが「新規問い合わせ情報N1(n11,n12)」の中から「新規問い合わせ情報n11」を選択し、更に、「問い合わせ候補情報N3(n31,n32,n33)」の中から「問い合わせ候補情報n31」を選択する、といったユーザの選択を経て表示(抽出)されており、ユーザが望む回答内容となっていることが充分に期待できる。
即ち、「新規問い合わせ情報n11」を選択し、「問い合わせ候補情報n31」を選択することによって、ユーザが望む「回答候補情報A2」を容易に得ることができるのである。
【0120】
また、本実施の形態では、ユーザ端末M1に「回答候補情報A2」が表示されることによって、ユーザは、表示された「回答候補情報A2」を参考にしながら、「編集スペース領域」にフリーテキスト入力で、テキストデータdの返信内容を作成することができる。
【0121】
更に、「コピー」のボタンをクリックして、「編集スペース領域」に「回答候補情報A2」を表示(入力)した後に、表示された「回答候補情報A2」を修正することで、テキストデータdの返信内容を作成することもできる。
【0122】
<変形例>
本実施の形態では、情報出力システムXがデータベース3を有する場合を例に挙げて説明を行っているが、データベース3から各種データを読み出すことができ、また、データベース3に各種データを書き込むことができれば充分であって、必ずしも、情報出力システムXがデータベース3を有する必要は無い。図3に示すように、情報出力システムXの外部にデータベース3を設けても良い。
【0123】
図3に示すように、外部にデータベース3を設けた場合には、問い合わせ候補情報抽出部4、候補情報出力部53、情報書込部7は、インターネットを介してデータベース3とやり取りを行うことになる。
【0124】
また、本実施の形態では、ユーザ権限にて回答情報の新規登録(テンプレート登録する)を認める場合を例に挙げて説明を行っているが、回答情報の新規登録(テンプレート登録する)については、管理者権限としても良い。
【0125】
回答情報の新規登録(テンプレート登録)を管理者権限とする場合には、受信部1で「ユーザが登録を希望する回答内容」を受信すると、通知部6によって、管理者端末M2に通知される。そして、情報出力システムXからの通知を受けた管理者は、「ユーザが登録を希望する回答内容」を確認し、回答情報の新規登録を行う場合には、管理者端末M2から、「新規登録の情報」が情報出力システムXに送信される。情報出力システムXに送信された「新規登録の情報」は、受信部1で受信され、情報書込部7によって、データベース3に書き込まれることになる。
【0126】
更に、本実施の形態では、管理者権限にて回答情報の修正を認める場合を例に挙げて説明を行っているが、回答情報の修正については、ユーザ権限としても良い。回答情報の修正をユーザ権限とする場合には、受信部1で「修正回答情報」を受信し、情報書込部7によって、データベースに書き込まれることになる。
【0127】
また、本実施の形態では、ユーザ端末M1や管理者端末M2が、インターネットを介して情報出力システムXにアクセスする場合を例に挙げて説明を行っているが、図4で示すように、ユーザの端末(スマートフォンやパソコンなど)に情報出力システムXの機能が付与されていても良い。
【0128】
更に、本実施の形態では、「第1の情報が、所定の問い合わせの内容である問い合わせ情報」であり、「第2の情報が、問い合わせ情報に対応する回答の内容である回答情報」である場合を例に挙げて説明を行っているが、「第1の情報」及び「第2の情報」については、こうした内容に限定されるものではなく、いかなる内容であっても良い。
【符号の説明】
【0129】
1 受信部
2 新規問い合わせ情報特定部
3 データベース
4 問い合わせ候補情報抽出部
5 情報出力部
51 新規問い合わせ情報出力部
52 問い合わせ候補情報出力部
53 候補情報出力部
6 通知部
7 情報書込部
図1
図2-1】
図2-2】
図2-3】
図2-4】
図2-5】
図2-6】
図2-7】
図2-8】
図2-9】
図3
図4