(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023032912
(43)【公開日】2023-03-09
(54)【発明の名称】位置管理端末、プログラム、システム、無線通信端末、位置管理方法、及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
H04M 1/00 20060101AFI20230302BHJP
H04M 1/72 20210101ALI20230302BHJP
H04W 64/00 20090101ALI20230302BHJP
G08B 25/04 20060101ALI20230302BHJP
【FI】
H04M1/00 Q
H04M1/72
H04W64/00 171
G08B25/04 K
【審査請求】有
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021139283
(22)【出願日】2021-08-27
(71)【出願人】
【識別番号】501440684
【氏名又は名称】ソフトバンク株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】五十嵐 達郎
【テーマコード(参考)】
5C087
5K067
5K127
【Fターム(参考)】
5C087AA02
5C087AA03
5C087BB18
5C087BB72
5C087DD03
5C087EE18
5C087FF01
5C087FF02
5C087FF23
5C087GG08
5C087GG70
5C087GG83
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
5K067JJ65
5K127AA26
5K127BA03
5K127BB22
5K127BB33
5K127DA15
5K127GA18
5K127GD03
5K127GD15
5K127JA14
5K127JA23
5K127KA01
5K127KA23
(57)【要約】 (修正有)
【課題】近くにスマートフォンが存在する場合には、スマートフォンに測位処理を移譲し、存在しない場合には、自身で測位する位置管理端末、プログラム、システム、無線通信端末、位置管理方法及び情報処理方法を提供する。
【解決手段】システムにおいて、位置管理端末100は、移動体通信を実行する移動体通信部と、測位処理を実行可能な無線通信端末200と無線通信する無線通信部と、測位処理を実行する測位処理実行部と、位置管理端末100の周辺に無線通信端末200が存在する場合に、位置管理端末200に関する端末関連情報を無線通信部に無線通信端末200に対して無線送信させ、存在しない場合に、測位処理実行部に測位処理を実行させることによって取得した位置管理端末100の位置情報を移動体通信部に位置情報管理サーバ300に対して送信させるよう制御する測位制御部と、を備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置管理端末であって、
移動体通信を実行する移動体通信部と、
測位処理を実行可能な無線通信端末と無線通信する無線通信部と、
測位処理を実行する測位処理実行部と、
前記位置管理端末の周辺に前記無線通信端末が存在する場合に、前記位置管理端末に関する端末関連情報を前記無線通信部に前記無線通信端末に対して無線送信させ、存在しない場合に、前記測位処理実行部に測位処理を実行させることによって取得した前記位置管理端末の位置情報を前記移動体通信部に位置情報サーバに対して送信させるよう制御する測位制御部
を備える位置管理端末。
【請求項2】
前記端末関連情報は、前記位置情報サーバにおいて前記位置管理端末を認証する認証情報を含む、請求項1に記載の位置管理端末。
【請求項3】
前記測位制御部は、前記無線通信部による無線通信圏内に前記無線通信端末が存在する場合に、前記端末関連情報を前記無線通信部に前記無線通信端末に対して無線送信させ、存在しない場合に、前記位置管理端末の位置情報を、前記移動体通信部に前記位置情報サーバに対して送信させるよう制御する、請求項1又は2に記載の位置管理端末。
【請求項4】
前記測位制御部は、受信電波強度が予め定められた強度よりも強い前記無線通信端末が存在する場合に、前記端末関連情報を前記無線通信部に前記無線通信端末に対して無線送信させ、存在しない場合に、前記位置管理端末の位置情報を、前記移動体通信部に前記位置情報サーバに対して送信させるよう制御する、請求項1又は2に記載の位置管理端末。
【請求項5】
前記測位制御部は、測位移譲を要求する要求情報を前記無線通信部に無線送信させ、前記要求情報に対する肯定応答を無線通信端末から受け付けたと判定した場合に、前記端末関連情報を前記無線通信部に前記無線通信端末に対して無線送信させ、前記要求情報に対する肯定応答を受け付けなかったと判定した場合に、前記位置管理端末の位置情報を、前記移動体通信部に前記位置情報サーバに対して送信させるよう制御する、請求項1から4のいずれか一項に記載の位置管理端末。
【請求項6】
前記測位制御部は、前記要求情報に対する肯定応答を複数の無線通信端末から受け付けたと判定した場合に、前記無線通信部に、より早く受信した肯定応答を送信した前記無線通信端末に対して前記端末関連情報を無線送信させる、請求項5に記載の位置管理端末。
【請求項7】
前記測位制御部は、前記要求情報に対する肯定応答を複数の無線通信端末から受け付けたと判定した場合に、前記無線通信部に、前記複数の無線通信端末のうち受信電波強度がより強い前記無線通信端末に対して前記端末関連情報を無線送信させる、請求項5に記載の位置管理端末。
【請求項8】
前記測位制御部は、前記要求情報に対する肯定応答を複数の無線通信端末から受け付けたと判定した場合であって、前記複数の無線通信端末のいずれかとペアリングしている場合に、前記無線通信部に、前記複数の無線通信端末のうちのペアリングしている前記無線通信端末に対して前記端末関連情報を無線送信させる、請求項5に記載の位置管理端末。
【請求項9】
前記測位制御部は、前記無線通信部に、前記無線通信部が無線通信接続を確立している前記無線通信端末に対して測位移譲を要求する要求情報を送信させ、前記要求情報に対する肯定応答を前記無線通信端末から受け付けたと判定した場合に、前記端末関連情報を前記無線通信部に前記無線通信端末に対して無線送信させ、前記要求情報に対する肯定応答を受け付けなかったと判定した場合に、前記位置管理端末の位置情報を、前記移動体通信部に前記位置情報サーバに対して送信させるよう制御する、請求項1から4のいずれか一項に記載の位置管理端末。
【請求項10】
前記測位制御部は、前記位置管理端末の周辺に前記無線通信端末が存在する場合に、前記端末関連情報に加えて、前記移動体通信部によってスキャンされたセル情報を前記無線通信部に前記無線通信端末に対して無線送信させる、請求項1から9のいずれか一項に記載の位置管理端末。
【請求項11】
前記測位制御部は、前記位置管理端末の周辺に前記無線通信端末が存在し、かつ、前記位置管理端末のバッテリ残量が予め定められた閾値より低い場合に、前記端末関連情報を前記無線通信部に前記無線通信端末に対して無線送信させ、前記位置管理端末の周辺に前記無線通信端末が存在し、かつ、前記位置管理端末のバッテリ残量が前記閾値より高い場合と、前記位置管理端末の周辺に前記無線通信端末が存在しない場合に、前記位置管理端末の前記位置情報を前記移動体通信部に位置情報サーバに対して送信させるよう制御する、請求項1から10のいずれか一項に記載の位置管理端末。
【請求項12】
前記測位制御部は、前記位置管理端末の周辺に前記無線通信端末が存在する場合に、前記端末関連情報に加えて、前記無線通信端末からの受信電波強度又は前記無線通信端末との距離を示す距離情報を前記無線通信部に前記無線通信端末に対して無線送信させる、請求項1から11のいずれか一項に記載の位置管理端末。
【請求項13】
前記測位制御部は、前記位置管理端末の周辺に前記無線通信端末が存在する場合に、前記端末関連情報と、前記無線通信端末からの受信電波強度又は前記無線通信端末との距離を示す距離情報に加えて、前記位置管理端末に対する前記無線通信端末の方向を示す方向情報を前記無線通信部に前記無線通信端末に対して無線送信させる、請求項12に記載の位置管理端末。
【請求項14】
前記位置管理端末が通常状態から緊急状態に遷移した場合であって、前記位置管理端末の周辺に前記無線通信端末が存在する場合に、前記無線通信部に、緊急連絡先情報を前記無線通信端末に対して送信させる緊急処理部
を備える、請求項1から13のいずれか一項に記載の位置管理端末。
【請求項15】
コンピュータを、請求項1から14のいずれか一項に記載の位置管理端末として機能させるためのプログラム。
【請求項16】
請求項1から14のいずれか一項に記載の位置管理端末と、
前記無線通信端末と
を備えるシステムであって、
前記無線通信端末は、
前記位置管理端末によって送信された要求情報を受信した場合に、応答情報を前記位置管理端末に送信する応答情報送信部と、
前記応答情報を受信した前記位置管理端末から前記端末関連情報を受信した場合に、前記端末関連情報を用いて前記位置管理端末として、前記無線通信端末の位置情報を前記位置情報サーバに対して送信する位置情報送信部と
を有する、システム。
【請求項17】
無線通信端末であって、
位置管理端末によって送信された要求情報を受信した場合に、応答情報を前記位置管理端末に送信する応答情報送信部と、
前記応答情報を受信した前記位置管理端末から前記位置管理端末に関する端末関連情報を受信した場合に、前記端末関連情報を用いて前記位置管理端末として、前記無線通信端末の位置情報を位置情報サーバに対して送信する位置情報送信部と
を備える無線通信端末。
【請求項18】
コンピュータを、請求項17に記載の無線通信端末として機能させるためのプログラム。
【請求項19】
位置管理端末によって実行される位置管理方法であって、
前記位置管理端末は、移動体通信を実行する移動体通信部と、測位処理を実行可能な無線通信端末と無線通信する無線通信部と、測位処理を実行する測位処理実行部を有し、
前記位置管理端末の周辺に前記無線通信端末が存在する場合に、前記位置管理端末に関する端末関連情報を前記無線通信部に前記無線通信端末に対して無線送信させ、存在しない場合に、前記測位処理実行部に測位処理を実行させることによって取得した前記位置管理端末の位置情報を前記移動体通信部に位置情報サーバに対して送信させるよう制御する測位制御段階
を備える位置管理方法。
【請求項20】
無線通信端末によって実行される情報処理方法であって、
位置管理端末によって送信された要求情報を受信した場合に、応答情報を前記位置管理端末に送信する応答情報送信段階と、
前記応答情報を受信した前記位置管理端末から前記位置管理端末に関する端末関連情報を受信した場合に、前記端末関連情報を用いて前記位置管理端末として、前記無線通信端末の位置情報を位置情報サーバに対して送信する位置情報送信段階と
を備える情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、位置管理端末、プログラム、システム、無線通信端末、位置管理方法、及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、携帯端末の所持者であるユーザの位置を、離れた場所にある他の携帯端末やパーソナルコンピュータの画面上に表示した地図で確認する技術について記載されている。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2010-171483号公報
【発明の概要】
【0003】
本発明の一実施態様によれば、位置管理端末が提供される。位置管理端末は、移動体通信を実行する移動体通信部を備えてよい。位置管理端末は、測位処理を実行可能な無線通信端末と無線通信する無線通信部を備えてよい。位置管理端末は、測位処理を実行する測位処理実行部を備えてよい。位置管理端末は、位置管理端末の周辺に無線通信端末が存在する場合に、位置管理端末に関する端末関連情報を無線通信部に無線通信端末に対して無線送信させ、存在しない場合に、測位処理実行部に測位処理を実行させることによって取得した位置管理端末の位置情報を移動体通信部に位置情報管理サーバに対して送信させるよう制御する測位制御部を備えてよい。
【0004】
上記端末関連情報は、上記位置情報サーバにおいて上記位置管理端末を認証する認証情報を含んでよい。上記測位制御部は、上記無線通信部による無線通信圏内に上記無線通信端末が存在する場合に、上記端末関連情報を上記無線通信部に上記無線通信端末に対して無線送信させ、存在しない場合に、上記位置管理端末の位置情報を、上記移動体通信部に上記位置情報サーバに対して送信させるよう制御してよい。上記測位制御部は、受信電波強度が予め定められた強度よりも強い上記無線通信端末が存在する場合に、上記端末関連情報を上記無線通信部に上記無線通信端末に対して無線送信させ、存在しない場合に、上記位置管理端末の位置情報を、上記移動体通信部に上記位置情報サーバに対して送信させるよう制御してよい。上記測位制御部は、測位移譲を要求する要求情報を上記無線通信部に無線送信させ、上記要求情報に対する肯定応答を無線通信端末から受け付けたと判定した場合に、上記端末関連情報を上記無線通信部に上記無線通信端末に対して無線送信させ、上記要求情報に対する肯定応答を受け付けなかったと判定した場合に、上記位置管理端末の位置情報を、上記移動体通信部に上記位置情報サーバに対して送信させるよう制御してよい。上記測位制御部は、上記要求情報に対する肯定応答を複数の無線通信端末から受け付けたと判定した場合に、上記無線通信部に、より早く受信した肯定応答を送信した上記無線通信端末に対して上記端末関連情報を無線送信させてよい。上記測位制御部は、上記要求情報に対する肯定応答を複数の無線通信端末から受け付けたと判定した場合に、上記無線通信部に、上記複数の無線通信端末のうち受信電波強度がより強い上記無線通信端末に対して上記端末関連情報を無線送信させてよい。上記測位制御部は、上記要求情報に対する肯定応答を複数の無線通信端末から受け付けたと判定した場合であって、上記複数の無線通信端末のいずれかとペアリングしている場合に、上記無線通信部に、上記複数の無線通信端末のうちのペアリングしている上記無線通信端末に対して上記端末関連情報を無線送信させてよい。上記測位制御部は、上記無線通信部に、上記無線通信部が無線通信接続を確立している上記無線通信端末に対して測位移譲を要求する要求情報を送信させ、上記要求情報に対する肯定応答を上記無線通信端末から受け付けたと判定した場合に、上記端末関連情報を上記無線通信部に上記無線通信端末に対して無線送信させ、上記要求情報に対する肯定応答を受け付けなかったと判定した場合に、上記位置管理端末の位置情報を、上記移動体通信部に上記位置情報サーバに対して送信させるよう制御してよい。上記測位制御部は、上記位置管理端末の周辺に上記無線通信端末が存在する場合に、上記端末関連情報に加えて、上記移動通信部によってスキャンされたセル情報を上記無線通信部に上記無線通信端末に対して無線送信させてよい。上記測位制御部は、上記位置管理端末の周辺に上記無線通信端末が存在し、かつ、上記位置管理端末のバッテリ残量が予め定められた閾値より低い場合に、上記端末関連情報を上記無線通信部に上記無線通信端末に対して無線送信させ、上記位置管理端末の周辺に上記無線通信端末が存在し、かつ、上記位置管理端末のバッテリ残量が上記閾値より高い場合と、上記位置管理端末の周辺に上記無線通信端末が存在しない場合に、上記位置管理端末の上記位置情報を上記移動体通信部に位置情報サーバに対して送信させるよう制御してよい。上記測位制御部は、上記位置管理端末の周辺に上記無線通信端末が存在する場合に、上記端末関連情報に加えて、上記無線通信端末からの受信電波強度又は上記無線通信端末との距離を示す距離情報を上記無線通信部に上記無線通信端末に対して無線送信させてよい。上記測位制御部は、上記位置管理端末の周辺に上記無線通信端末が存在する場合に、上記端末関連情報と、上記無線通信端末からの受信電波強度又は上記無線通信端末との距離を示す距離情報に加えて、上記位置管理端末に対する上記無線通信端末の方向を示す方向情報を上記無線通信部に上記無線通信端末に対して無線送信させてよい。上記位置管理端末は、上記位置管理端末が通常状態から緊急状態に遷移した場合であって、上記位置管理端末の周辺に上記無線通信端末が存在する場合に、上記無線通信部に、緊急連絡先情報を上記無線通信端末に対して送信させる緊急処理部を備えてよい。
【0005】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータを、上記位置管理端末として機能させるためのプログラムが提供される。
【0006】
本発明の一実施態様によれば、上記位置管理端末と、上記無線通信端末とを備えるシステムが提供される。無線通信端末は、前記位置管理端末によって送信された要求情報を受信した場合に、応答情報を前記位置管理端末に送信する応答情報送信部を備えてよい。無線通信端末は、前記応答情報を受信した前記位置管理端末から前記端末関連情報を受信した場合に、前記端末関連情報を用いて前記位置管理端末として、前記無線通信端末の位置情報を前記位置情報サーバに対して送信する位置情報送信部をそなえてよい。
【0007】
本発明の一実施態様によれば、無線通信端末が提供される。無線通信端末は、位置管理端末によって送信された要求情報を受信した場合に、応答情報を位置管理端末に送信する応答情報送信部を備えてよい。無線通信端末は、応答情報を受信した位置管理端末から位置管理端末に関する端末関連情報を受信した場合に、端末関連情報を用いて位置管理端末として、無線通信端末の位置情報を位置情報サーバに対して送信する位置情報送信部を備えてよい。
【0008】
本発明の一実施態様によれば、コンピュータを、上記無線通信端末として機能させるためのプログラムが提供される。
【0009】
本発明の一実施態様によれば、位置管理端末によって実行される位置管理方法が提供される。位置管理端末は、移動体通信を実行する移動体通信部と、測位処理を実行可能な無線通信端末と無線通信する無線通信部と、測位処理を実行する測位処理実行部を有してよい。位置管理方法は、位置管理端末の周辺に無線通信端末が存在する場合に、位置管理端末に関する端末関連情報を無線通信部に無線通信端末に対して無線送信させ、存在しない場合に、測位処理実行部に測位処理を実行させることによって取得した位置管理端末の位置情報を移動体通信部に位置情報サーバに対して送信させるよう制御する測位制御段階を備えてよい。
【0010】
本発明の一実施態様によれば、無線通信端末によって実行される情報処理方法が提供される。情報処理方法は、位置管理端末によって送信された要求情報を受信した場合に、応答情報を位置管理端末に送信する応答情報送信段階を備えてよい。情報処理方法は、応答情報を受信した位置管理端末から位置管理端末に関する端末関連情報を受信した場合に、端末関連情報を用いて位置管理端末として、無線通信端末の位置情報を位置情報サーバに対して送信する位置情報送信段階を備えてよい。
【0011】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図2】システム10における処理の流れの一例を概略的に示す。
【
図3】システム10における処理の流れの一例を概略的に示す。
【
図4】システム10における処理の流れの一例を概略的に示す。
【
図5】位置管理端末100の機能構成の一例を概略的に示す。
【
図6】無線通信端末200の機能構成の一例を概略的に示す。
【
図7】位置管理端末100又は無線通信端末200として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
端末に搭載された加速度センサによって端末の移動を検知し、測位結果を位置情報サーバに送信することによって、スマートフォン等によって端末の位置情報を確認可能にする技術が知られている。既存のこのような端末は、電池容量が比較的少なく、数日程度しか電池が持たないという課題がある。それに対して、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)のみを利用した端末が存在する。当該端末は、自らは測位を実施せずに、近辺の、対応アプリを搭載したスマートフォンに測位を移譲する構成をとることによって省電力を実現しているが、近辺に対応アプリを搭載したスマートフォンが存在しないときには測位できないという課題がある。本実施形態に係る位置管理端末100は、近くにスマートフォンが存在する場合には、スマートフォンに測位処理を移譲し、存在しない場合には、自身で測位する構成を採用することによって、当該課題の解決に貢献する。
【0014】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0015】
図1は、システム10の一例を概略的に示す。システム10は、位置管理端末100及び無線通信端末200を備える。
【0016】
位置管理端末100は、位置管理端末100のユーザ102の位置情報を位置情報サーバ300によって管理可能にするための端末である。位置管理端末100は、予め定められたタイミング毎に位置情報を位置情報サーバ300に報告するための処理を実行する。位置管理端末100は、例えば、予め定められた時間毎に、位置管理端末100に搭載された加速度センサ等のセンサの出力によって位置管理端末100の移動/静止を検知し、移動していた場合に、位置情報を位置情報サーバ300に報告するための処理を実行する。位置管理端末100は、移動/静止の検知を行うことなく、予め定められた時間毎に、位置情報を位置情報サーバ300に報告するための処理を実行してもよい。
【0017】
位置情報サーバ300は、位置管理端末100の位置情報を管理する。位置情報サーバ300は、例えば、認証されたデバイスからの要求に応じて、位置管理端末100の位置情報を提供する。例えば、親が子供に位置管理端末100を所持させ、自身のスマートフォン等にインストールしたアプリによって位置情報サーバ300にアクセスし、位置管理端末100の位置情報を確認する、といった利用が行われる。
【0018】
位置管理端末100は、移動体通信を実行可能であってよい。位置管理端末100は、例えば、無線基地局を介してネットワーク20にアクセスする。位置管理端末100は、及びWi-Fi(登録商標)アクセスポイントを介してネットワーク20にアクセスしてもよい。ネットワーク20は、移動体通信ネットワークを含む。ネットワーク20は、インターネットを含んでよい。位置管理端末100は、ネットワーク20を介して位置情報サーバ300と通信する。
【0019】
位置管理端末100は、測位処理を実行する機能を有する。位置管理端末100は、GPS(Global Positioning System)測位等のGNSS(Global Navigation Satellite System)測位を実行可能であってよい。位置管理端末100は、NW(NetWork)測位を実行可能であってよい。NW測位の例として、セル測位、及びWi-Fi(登録商標)測位等が挙げられる。位置管理端末100は、例えば、測定したセルの情報をNW測位サーバ40に送信して、NW測位サーバ40から位置情報を取得する。
【0020】
位置管理端末100は、無線通信端末200と無線通信可能であってよい。無線通信端末200は、例えば、スマートフォンであってよい。無線通信端末200は、タブレット端末及びウェアラブル端末等であってもよい。無線通信端末200のユーザ202は、ユーザ102と行動を共にしている人物であってもよいし、ユーザ102とは無関係の、たまたまユーザ102の近くにいた人物であってもよい。
【0021】
位置管理端末100は、無線通信端末200と直接無線通信してよい。位置管理端末100は、Bluetoothによって無線通信端末200と無線通信してよい。位置管理端末100は、BLEによって無線通信端末200と無線通信してよい。位置管理端末100は、Wi-Fiによって無線通信端末200と無線通信してもよい。なお、位置管理端末100は、MQTT(Message Queueing Telemetry Transport)等の他のプロトコルに従って無線通信端末200と無線通信してもよい。本実施形態では、位置管理端末100がBLEによって無線通信端末200と無線通信する場合を主に例に挙げて説明する。
【0022】
本実施形態に係る位置管理端末100は、例えば、位置管理端末100の周辺に無線通信端末200が存在する場合に、測位処理を無線通信端末200に移譲し、存在しない場合、自身で測位処理を実行する。
【0023】
具体的に、位置管理端末100の周辺に無線通信端末200が存在する場合、位置管理端末100は、位置管理端末100に関連する端末関連情報を無線通信端末200に送信する。無線通信端末200は、測位処理を実行し、位置管理端末100から受信した端末関連情報を用いて、位置管理端末100に成りすまして位置情報を位置情報サーバ300に送信する。無線通信端末200は位置管理端末100の周辺に位置するので、無線通信端末200の位置情報を、位置管理端末100の位置情報として流用することができる。位置管理端末100の周辺に無線通信端末200が存在しない場合、位置管理端末100は、自ら測位処理を実行して取得した位置情報を位置情報サーバ300に送信する。
【0024】
これにより、位置管理端末100の周辺に無線通信端末200が存在する場合には、位置管理端末100が自ら測位処理を実行してネットワーク20を介して位置情報を位置情報サーバ300に送信する場合と比較して少ない消費電力で、位置情報を位置情報サーバ300に送信することができる。位置管理端末100が無線通信端末200とBLEによって無線通信する場合には、特に、庁低消費電力で位置情報を位置情報サーバ300に送信することができる。また、位置管理端末100の周辺に無線通信端末200が存在しない場合であっても、自ら測位処理を実行して位置情報を位置情報サーバ300に送信することによって、位置情報サーバ300が位置管理端末100の位置情報を取得できないという事態が発生することを防止することができる。
【0025】
図2は、システム10における処理の流れの一例を概略的に示す。ここでは、位置管理端末100が、いずれの無線通信端末200とも無線通信接続をしていない場合の処理の流れについて説明する。
【0026】
ステップ(ステップをSと省略して記載する場合がある。)102では、位置管理端末100が、予め定められたタイミングが訪れたことに応じて、測位移譲要求するビーコンの送信を開始する。位置管理端末100は、ビーコンとして、アドバタイズ(ADV_IND)を用いてよい。S104では、無線通信端末200が、アドバタイズをスキャンして、SCAN_REQを送信する。
【0027】
S106では、位置管理端末100が、SCAN_REQを受信して、位置管理端末100の端末関連情報を含むSCAN_RSPを送信する。端末関連情報は、位置情報サーバ300において位置管理端末100を認証する認証情報を含んでよい。例えば、位置管理端末100は、アカウント情報を暗号化した情報を含むSCAN_RSPを送信する。
【0028】
S108では、無線通信端末200がSCAN_RSPを受信して、SCAN_RSPから位置管理端末100の端末関連情報を取得し、測位処理を実行する。S110では、無線通信端末200が、S108において取得した端末関連情報を用いて位置管理端末100に成りすまして、S108において測位処理を実行することによって取得した位置情報を位置情報サーバ300に送信する。
【0029】
図3は、システム10における処理の流れの一例を概略的に示す。ここでは、位置管理端末100が、複数の無線通信端末200からSCAN_REQを受信した場合の処理の流れについて、
図2とは異なる点を主に説明する。
【0030】
S202では、位置管理端末100が、予め定められたタイミングが訪れたことに応じて、測位移譲要求するビーコンの送信を開始する。S204では、3つの無線通信端末200のそれぞれが、アドバタイズをスキャンして、SCAN_REQを送信する。
【0031】
S206では、位置管理端末100が、SCAN_REQを送信した3つの無線通信端末200から、SCAN_RSPを送信する無線通信端末200を選択する。位置管理端末100は、例えば、複数の無線通信端末200のうち受信電波用度がより強い無線通信端末200を選択する。これにより、位置管理端末100により近い位置の無線通信端末200を選択することができ、位置管理端末100の実際の位置との誤差がより少ない位置情報を位置情報サーバ300に送信する可能性を高めることができる。なお、位置管理端末100は、より早く受信したSCAN_REQを送信した無線通信端末200を選択してもよい。また、位置管理端末100は、3つの無線通信端末200のうちのいずれかとペアリングしている場合には、ペアリングしている無線通信端末200を選択してもよい。
【0032】
S208では、位置管理端末100が、S206において選択した無線通信端末200に、位置管理端末100の端末関連情報を含むSCAN_RSPを送信する。S210では、無線通信端末200がSCAN_RSPを受信して、SCAN_RSPから位置管理端末100の端末関連情報を取得し、測位処理を実行する。S212では、無線通信端末200が、S210において取得した端末関連情報を用いて位置管理端末100に成りすまして、S210において測位処理を実行することによって取得した位置情報を位置情報サーバ300に送信する。
【0033】
図4は、システム10における処理の流れの一例を概略的に示す。ここでは、位置管理端末100が、無線通信端末200と無線接続中である場合の処理の流れについて、
図2とは異なる点を主に説明する。
【0034】
S302では、位置管理端末100と無線通信端末200とが無線接続を確立する。S304では、位置管理端末100が、予め定められたタイミングが訪れたことに応じて、測位移譲要求するBLE Notifyを無線通信端末200に送信する。
【0035】
S306では、無線通信端末200が、BLE Notifyを受信したことに応じて、BLE Read Requestを位置管理端末100に送信する。S308では、位置管理端末100が、BLE Read Requestを受信して、位置管理端末100の端末関連情報を含むBLE Read Responseを無線通信端末200に送信する。
【0036】
S310では、無線通信端末200がBLE Read Responseを受信して、BLE Read Responseから位置管理端末100の端末関連情報を取得し、測位処理を実行する。S312では、無線通信端末200が、S310において取得した端末関連情報を用いて位置管理端末100に成りすまして、S310において測位処理を実行することによって取得した位置情報を位置情報サーバ300に送信する。
【0037】
図5は、位置管理端末100の機能構成の一例を概略的に示す。位置管理端末100は、移動体通信部110、無線通信部112、測位処理実行部114、情報取得部116、測位制御部118、及び緊急処理部120を備える。なお、位置管理端末100がこれらの全てを備えることは必須とは限らない。
【0038】
移動体通信部110は、移動体通信を実行する。移動体通信部110は、LTE(Long Term Evolution)通信方式に準拠した移動体通信を実行してよい。移動体通信部110は、5G(5th Generation)通信方式に準拠した移動体通信を実行してもよい。移動体通信部110は、3G(3rd Generation)通信方式に準拠した移動体通信を実行してもよい。移動体通信部110は、6G(6th Generation)通信方式以降の通信方式に準拠した移動体通信を実行してもよい。
【0039】
無線通信部112は、無線通信端末200と無線通信する。無線通信部112は、Bluetoothによって無線通信端末200と無線通信してよい。無線通信部112は、BLEによって無線通信端末200と無線通信してよい。無線通信部112は、Wi-Fiによって無線通信端末200と無線通信してもよい。無線通信部112は、Zigbee(登録商標)によって無線通信端末200と無線通信してもよい。無線通信部112は、MQTT等の他のプロトコルを用いて無線通信端末200と無線通信してもよい。
【0040】
測位処理実行部114は、測位処理を実行する。測位処理実行部114は、GPS測位等のGNSS測位を実行してよい。測位処理実行部114は、NW測位を実行してよい。測位処理実行部114は、例えば、移動体通信部110が測定したセルの情報をNW測位サーバ40に送信して、NW測位サーバ40から位置情報を取得する。
【0041】
情報取得部116は、各種情報を取得する。例えば、情報取得部116は、位置管理端末100が搭載しているセンサによって出力された情報を取得する。情報取得部116は、加速度センサによって出力された情報を取得してよい。情報取得部116は、ジャイロセンサによって出力された情報を取得してよい。
【0042】
また、例えば、情報取得部116は、位置管理端末100のバッテリに関する情報を取得する。情報取得部116は、位置管理端末100のバッテリの残量を示す残量情報を取得してよい。
【0043】
測位制御部118は、予め定められたタイミング毎に位置情報を位置情報サーバ300に報告するための制御を実行する。測位制御部118は、例えば、予め定められた時間毎に、当該制御を実行する。測位制御部118は、例えば、予め定められた時間毎に、情報取得部116が取得した情報によって、位置管理端末100が移動しているか静止しているかを判定し、移動していた場合に、当該制御を実行する。位置管理端末100は、他の任意の条件が満たされたタイミング毎に当該制御を実行してもよい。
【0044】
測位制御部118は、位置管理端末100の周辺に無線通信端末200が存在する場合に、位置管理端末100に関連する端末関連情報を無線通信部112に無線通信端末200に対して無線送信させ、存在しない場合に、測位処理実行部114に測位処理を実行させることによって取得した位置管理端末100の位置情報を移動体通信部110に位置情報サーバ300に対して送信させるよう制御してよい。
【0045】
端末関連情報は、位置情報サーバ300において位置管理端末100を認証する認証情報を含んでよい。例えば、端末関連情報は、位置情報サーバ300に登録されているユーザ102のアカウント情報を暗号化した情報を含む。
【0046】
測位制御部118は、例えば、無線通信部112による無線通信圏内に無線通信端末200が存在する場合に、位置管理端末100の端末関連情報を無線通信部112に無線通信端末200に対して無線送信させ、存在しない場合に、位置管理端末100の位置情報を移動体通信部110に位置情報サーバ300に対して送信させるよう制御してよい。
【0047】
測位制御部118は、例えば、受信電波強度が予め定められた強度よりも強い無線通信端末200が存在する場合に、位置管理端末100の端末関連情報を無線通信部112に無線通信端末200に対して無線送信させ、存在しない場合に、位置管理端末100の位置情報を、移動体通信部110に位置情報サーバ300に対して送信させるよう制御してよい。当該予め定められた強度は、任意に設定可能であってよく、変更可能であってよい。受信電波強度が予め定められた強度よりも強い無線通信端末200が存在する場合だけ、測位処理の移譲を行うようにすることによって、位置管理端末100の位置とは離れた位置の位置情報を、位置管理端末100の位置情報として位置情報サーバ300に報告してしまう可能性を低減することができる。
【0048】
位置管理端末100がいずれの無線通信端末200とも無線通信接続を確立していない場合に、測位制御部118は、例えば、測位移譲を要求する要求情報を無線通信部112に無線送信させ、要求情報に対する肯定応答を無線通信端末200から受け付けたと判定した場合に、位置管理端末100の端末関連情報を112無線通信部に無線通信端末200に対して無線送信させ、要求情報に対する肯定応答を受け付けなかったと判定した場合に、位置管理端末100の位置情報を、移動体通信部110に位置情報サーバ300に対して送信させるよう制御してよい。無線通信部112は、測位移譲を要求する要求情報を、予め定められた時間継続して送信してよい。無線通信部112は、測位移譲を要求する要求情報として、ビーコンを送信してよい。
【0049】
無線通信部112は、例えば、測位移譲を要求する要求情報として、アドバタイズを送信する。無線通信部112は、例えば、測位移譲を要求する要求情報として、ADV_INDを送信する。無線通信端末200は、要求情報に対する肯定応答として、スキャン要求を送信してよい。無線通信端末200は、例えば、要求情報に対する肯定応答として、SCAN_REQを送信する。無線通信部112は、位置管理端末100の端末関連情報を、スキャン応答に含めて無線通信端末200に送信してよい。無線通信部112は、例えば、位置管理端末100の端末関連情報を含むSCAN_RSPを無線通信端末200に送信する。
【0050】
測位制御部118は、例えば、要求情報を無線通信部112に無線送信させてから、予め定められた時間が経過するまでに無線通信端末200からの肯定応答を受信しなかった場合に、要求情報に対する肯定応答を受け付けなかったと判定する。
【0051】
測位制御部118は、要求情報に対する肯定応答を複数の無線通信端末200から受け付けたと判定した場合に、無線通信部112に、より早く受信した肯定応答を送信した無線通信端末200に対して位置管理端末100の端末関連情報を無線送信させてよい。
【0052】
測位制御部118は、要求情報に対する肯定応答を複数の無線通信端末200から受け付けたと判定した場合に、無線通信部112に、複数の無線通信端末200のうち受信電波強度がより強い無線通信端末200に対して位置管理端末100の端末関連情報を無線送信させてよい。測位制御部118は、例えば、無線通信部112に、複数の無線通信端末200のうち受信電波強度が最も強い無線通信端末200に対して位置管理端末100の端末関連情報を無線送信させる。これにより、複数の無線通信端末200のうち、位置管理端末100の最も近くに位置する無線通信端末200に測位処理を移譲することができ、位置管理端末100の実際の位置と、位置情報サーバ300に報告される位置管理端末100の位置との誤差低減に貢献することができる。
【0053】
測位制御部118は、要求情報に対する肯定応答を複数の無線通信端末200から受け付けたと判定した場合であって、複数の無線通信端末200のいずれかとペアリングしている場合に、無線通信部112に、複数の無線通信端末200のうちのペアリングしている無線通信端末200に対して位置管理端末100の端末関連情報を無線送信させてよい。これにより、位置管理端末100とより関連性の高い無線通信端末200に測位を移譲することができ、位置情報サーバ300に報告される位置管理端末100の位置情報の精度向上に貢献することができる。
【0054】
無線通信部112が無線通信端末200と無線通信接続を確立している場合に、測位制御部118は、無線通信部112に、当該無線通信端末200に対して測位移譲を要求する要求情報を送信させ、要求情報に対する肯定応答を無線通信端末200から受け付けたと判定した場合に、位置管理端末100の端末関連情報を無線通信部112に無線通信端末200に対して無線送信させ、要求情報に対する肯定応答を受け付けなかったと判定した場合に、位置管理端末100の位置情報を、移動体通信部110に位置情報サーバ300に対して送信させるよう制御してよい。
【0055】
無線通信部112は、例えば、測位移譲を要求する要求情報として、BLE Notifyを送信する。無線通信端末200は、要求情報に対する肯定応答として、読み取り要求を送信してよい。無線通信端末200は、例えば、要求情報に対する肯定応答として、BLE Read Requestを送信する。無線通信部112は、位置管理端末100の端末関連情報を読み取り応答に含めて送信してよい。無線通信部112は、例えば、位置管理端末100を、BEL Read Responseに含めて送信する。
【0056】
測位制御部118は、例えば、要求情報を無線通信部112に無線送信させた後、無線通信端末200から否定応答を受信した場合に、要求情報に対する肯定応答を受け付けなかったと判定する。測位制御部118は、要求情報を無線通信部112に無線送信させてから、予め定められた時間が経過するまでに無線通信端末200からの肯定応答を受信しなかった場合に、要求情報に対する肯定応答を受け付けなかったと判定してもよい。
【0057】
例えば、無線通信端末200に移動体通信サービスを提供している通信事業者が、位置管理端末100に移動体通信サービスを提供している通信事業者と異なる場合であっても、無線通信端末200が、管理端末100に移動体通信サービスを提供している通信事業者によって提供されているNW測位を実行できるように、測位制御部118が、端末関連情報に加えて、移動体通信部110によってスキャンされたセル情報を、無線通信部112に無線通信端末200に対して無線送信させてもよい。無線通信端末200は、位置管理端末100から受信したセル情報をNW測位サーバ40に送信することによって、NW測位を実行してよい。なお、無線通信端末200は、無線通信端末200に移動体通信サービスを提供している通信事業者によって提供されているNW測位を実行してもよい。
【0058】
測位制御部118は、位置管理端末100の周辺に無線通信端末200が存在するか否かに加えて、情報取得部116によって取得された情報に基づいて、測位処理を移譲するか否かを切り替えてもよい。例えば、測位制御部118は、位置管理端末100の周辺に無線通信端末200が存在し、かつ、位置管理端末100のバッテリ残量が予め定められた閾値より低い場合に、位置管理端末100の端末関連情報を無線通信部112に無線通信端末200に対して無線送信させ、位置管理端末100の周辺に無線通信端末200が存在し、かつ、位置管理端末100のバッテリ残量が閾値より高い場合と、位置管理端末100の周辺に無線通信端末200が存在しない場合に、位置管理端末100の位置情報を移動体通信部110に位置情報サーバ300に対して送信させるよう制御する。これにより、位置管理端末100のバッテリ残量が十分であり、省電力の必要性が低い場合には、測位処理の移譲を行わず、位置管理端末100のバッテリ残量が低減している場合にのみ、測位処理の移譲を行うようにすることができる。
【0059】
測位制御部118は、位置管理端末100の周辺に無線通信端末200が存在する場合に、端末関連情報に加えて、無線通信端末200からの受信電波強度又は無線通信端末200との距離を示す距離情報を無線通信部112に無線通信端末200に対して無線送信させてもよい。これにより、位置管理端末100の位置情報の代わりとして用いている無線通信端末200の位置情報について、無線通信端末200が位置管理端末100からどの程度離れているかを位置情報サーバ300に通知することができる。これにより、無線通信端末200からの受信電波強度が高かったり、距離情報が示す距離が短かったりした場合、報告された位置情報が、位置管理端末100の実際の位置に比較的近いことを伝えることができる。逆に、無線通信端末200からの受信電波強度が低かったり、距離情報が示す距離が長かったりした場合、報告された位置情報が、位置管理端末100の実際の位置から比較的離れていることを伝えることができる。
【0060】
測位制御部118は、位置管理端末100の周辺に無線通信端末200が存在する場合に、端末関連情報と、無線通信端末200からの受信電波強度又は無線通信端末200との距離を示す距離情報に加えて、位置管理端末100に対する無線通信端末200の方向を示す方向情報を無線通信部112に無線通信端末200に対して無線送信させてもよい。例えば、無線通信部112が、BLE5.0によって無線通信端末200と無線通信している場合に、測位制御部118は、BLE5.0における方向検知機能によって無線通信部112が検知した無線通信端末200の方向を示す方向情報を取得する。
【0061】
無線通信端末200は、無線通信端末200の位置情報と、位置管理端末100から受信した受信電波強度又は距離情報とを、位置情報サーバ300に送信してよい。位置情報サーバ300は、受信電波強度を受信した場合には、受信電波強度から距離を算出して、距離情報を生成してよい。位置情報サーバ300は、受信した位置情報が示す位置を起点とし、方向情報が示す方向に、距離情報が示す距離の分離れた位置に、位置管理端末100が位置する可能性が高いと判定することができる。位置情報サーバ300は、判定結果を、位置管理端末100の位置情報を要求したデバイスに通知してよい。
【0062】
緊急処理部120は、位置管理端末100が通常状態から緊急状態に遷移した場合であって、位置管理端末100の周辺に無線通信端末200が存在する場合に、無線通信部112に、緊急連絡先情報を無線通信端末200に対して送信させる。位置管理端末100は、緊急ボタンを備えてよく、緊急処理部120は、緊急ボタンが押下された場合に、位置管理端末100を通常状態から緊急状態に遷移させてよい。また、位置管理端末100は、アラームピンを備えてよく、緊急処理部120は、アラームピンが抜かれた場合に、位置管理端末100を通常状態から緊急状態に遷移させてよい。例えば、ユーザ102が子供であり、ユーザ102が緊急ボタンを押下したりアラームピンを抜いたりした場合に、緊急処理部120は、位置管理端末100の周辺に位置する無線通信端末200に対して、緊急連絡先情報として、ユーザ102の親の連絡先を通知する。これにより、無線通信端末200のユーザ202が、緊急事態が発生しているユーザ102への対応をしやすくなるようにできる。
【0063】
図6は、無線通信端末200の機能構成の一例を概略的に示す。無線通信端末200は、移動体通信部210、無線通信部212、測位処理実行部214、情報取得部216、及び制御部220を備える。
【0064】
移動体通信部210は、移動体通信を実行する。移動体通信部210は、LTE通信方式に準拠した移動体通信を実行してよい。移動体通信部210は、5G通信方式に準拠した移動体通信を実行してもよい。移動体通信部210は、3G通信方式に準拠した移動体通信を実行してもよい。移動体通信部210は、6G通信方式以降の通信方式に準拠した移動体通信を実行してもよい。
【0065】
無線通信部212は、位置管理端末100と無線通信する。無線通信部212は、Bluetoothによって位置管理端末100と無線通信してよい。無線通信部212は、BLEによって位置管理端末100と無線通信してよい。無線通信部212は、Wi-Fiによって位置管理端末100と無線通信してもよい。無線通信部212は、Zigbeeによって位置管理端末100と無線通信してもよい。無線通信部212は、MQTT等の他のプロトコルを用いて位置管理端末100と無線通信してもよい。
【0066】
測位処理実行部214は、測位処理を実行する。測位処理実行部214は、GPS測位等のGNSS測位を実行してよい。無線通信端末200の通信事業者が、位置管理端末100の通信事業者と同一である場合、測位処理実行部214は、移動体通信部210によって測定されたセルの情報をNW測位サーバ40に送信して、NW測位サーバ40から位置情報を取得してよい。無線通信端末200の通信事業者が、位置管理端末100の通信事業者と異なる場合、測位処理実行部214は、移動体通信部210によって測定されたセルの情報を、無線通信端末200の通信事業者に対応するNW測位サーバに送信して、当該NW測位サーバから位置情報を取得してよい。
【0067】
情報取得部216は、各種情報を取得する。例えば、情報取得部216は、無線通信端末200のバッテリに関する情報を取得する。情報取得部216は、無線通信端末200のバッテリの残量を示す残量情報を取得してよい。
【0068】
制御部220は、各種制御を実行する。制御部220は、情報格納部222、応答情報送信部224、及び位置情報送信部226を備える。情報格納部222は、各種情報を格納する。
【0069】
応答情報送信部224は、位置管理端末100によって送信された要求情報を無線通信部212が受信した場合に、応答情報を位置管理端末100に送信する。無線通信部212は、例えば、アドバタイズを継続的にスキャンして、位置管理端末100によって、測位移譲を要求する要求情報として送信されたアドバタイズを受信する。無線通信部212は、例えば、ユーザ202の指示に従って、アドバタイズのスキャンを開始し、ユーザ202の指示に従ってアドバタイズのスキャンを終了する。無線通信部212は、無線通信端末200の電源がONになっている間、継続的にアドバタイズをスキャンしてもよい。
【0070】
無線通信部212は、無線通信端末200の状況に応じて、アドバタイズのスキャンの実行を制御してもよい。例えば、無線通信部212は、無線通信端末200のバッテリの残量が予め定められた閾値より多い間は、アドバタイズのスキャンを継続的に実行する。無線通信部212は、無線通信端末200のバッテリの残量が予め定められた閾値より低い場合、アドバタイズのスキャンを実行しなくてよい。これにより、無線通信端末200のバッテリの残量が十分である場合に限って、位置管理端末100による測位の移譲を受け付けるようにすることができる。
【0071】
無線通信端末200が位置管理端末100と無線通信接続を確立している場合、無線通信部212は、位置管理端末100によって、測位移譲を要求する要求情報として送信された、BLE Notifyを受信する。応答情報送信部224は、無線通信部212がBLE Notifyを受信した場合に、応答情報を位置管理端末100に送信してよい。応答情報送信部224は、例えば、応答情報として、BLE Read Requestを位置管理端末100に送信する。
【0072】
情報格納部222は、応答情報送信部224が送信した応答情報を受信した位置管理端末100によって送信され、無線通信部212が受信した端末関連情報を格納する。位置情報送信部226は、無線通信部212が位置管理端末100から端末関連情報を受信した場合に、端末関連情報を用いて位置管理端末100として、無線通信端末200の位置情報を位置情報サーバ300に対して送信する。位置情報送信部226は、位置管理端末100の端末関連情報を用いて、位置管理端末100に成りすまして、無線通信端末200の位置情報を位置情報サーバ300に対して送信してよい。
【0073】
位置情報送信部226は、無線通信部212が位置管理端末100から端末関連情報を受信したことに応じて、測位処理実行部214に測位処理を実行させることによって無線通信端末200の位置情報を取得して、取得した位置情報を位置情報サーバ300に送信してよい。位置情報送信部226は、位置管理端末100からセル情報を受信していた場合、測位処理実行部214に、当該セル情報を用いた測位処理を実行させてよい。
【0074】
また、測位処理実行部214が定期的に測位処理を実行している場合には、位置情報送信部226は、無線通信部212が位置管理端末100から端末関連情報を受信したことに応じて、最新の無線通信端末200の位置情報を取得して、位置情報サーバ300に送信してよい。
【0075】
位置情報送信部226は、位置管理端末100から受信電波強度を受信していた場合、受信電波強度から位置管理端末100と無線通信端末200との距離を算出することによって距離情報を生成し、無線通信端末200の位置情報に加えて距離情報を位置情報サーバ300に送信してよい。位置情報送信部226は、位置管理端末100から距離情報を受信していた場合、無線通信端末200の位置情報に加えて距離情報を位置情報サーバ300に送信してよい。位置情報送信部226は、位置管理端末100から方向情報をさらに受信していた場合、方向情報をさらに位置情報サーバ300に送信してよい。
【0076】
図7は、位置管理端末100又は無線通信端末200として機能するコンピュータ1200のハードウェア構成の一例を概略的に示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200を、本実施形態に係る装置の1又は複数の「部」として機能させ、又はコンピュータ1200に、本実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーション又は当該1又は複数の「部」を実行させることができ、及び/又はコンピュータ1200に、本実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0077】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、RAM1214、及びグラフィックコントローラ1216を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、記憶装置1224、DVDドライブ、及びICカードドライブのような入出力ユニットを含み、それらは入出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。DVDドライブは、DVD-ROMドライブ及びDVD-RAMドライブ等であってよい。記憶装置1224は、ハードディスクドライブ及びソリッドステートドライブ等であってよい。コンピュータ1200はまた、ROM1230及びキーボードのようなレガシの入出力ユニットを含み、それらは入出力チップ1240を介して入出力コントローラ1220に接続されている。
【0078】
CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。グラフィックコントローラ1216は、RAM1214内に提供されるフレームバッファ等又はそれ自体の中に、CPU1212によって生成されるイメージデータを取得し、イメージデータがディスプレイデバイス1218上に表示されるようにする。
【0079】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。記憶装置1224は、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納する。DVDドライブは、プログラム又はデータをDVD-ROM等から読み取り、記憶装置1224に提供する。ICカードドライブは、プログラム及びデータをICカードから読み取り、及び/又はプログラム及びデータをICカードに書き込む。
【0080】
ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。入出力チップ1240はまた、様々な入出力ユニットをUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポート等を介して、入出力コントローラ1220に接続してよい。
【0081】
プログラムは、DVD-ROM又はICカードのようなコンピュータ可読記憶媒体によって提供される。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体から読み取られ、コンピュータ可読記憶媒体の例でもある記憶装置1224、RAM1214、又はROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
【0082】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、記憶装置1224、DVD-ROM、又はICカードのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、又はネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0083】
また、CPU1212は、記憶装置1224、DVDドライブ(DVD-ROM)、ICカード等のような外部記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0084】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、当該複数のエントリの中から、第1の属性の属性値が指定されている条件に一致するエントリを検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0085】
上で説明したプログラム又はソフトウエアモジュールは、コンピュータ1200上又はコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0086】
本実施形態におけるフローチャート及びブロック図におけるブロックは、オペレーションが実行されるプロセスの段階又はオペレーションを実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、専用回路、コンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読記憶媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウェア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、及びプログラマブルロジックアレイ(PLA)等のような、論理積、論理和、排他的論理和、否定論理積、否定論理和、及び他の論理演算、フリップフロップ、レジスタ、並びにメモリエレメントを含む、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。
【0087】
コンピュータ可読記憶媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読記憶媒体は、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(登録商標)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0088】
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk(登録商標)、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
【0089】
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路が、フローチャート又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段を生成するために当該コンピュータ可読命令を実行すべく、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ、又はプログラマブル回路に提供されてよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0090】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0091】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0092】
10 システム、20 ネットワーク、40 NW測位サーバ、100 位置管理端末、102 ユーザ、110 移動体通信部、112 無線通信部、114 測位処理実行部、116 情報取得部、118 測位制御部、120 緊急処理部、200 無線通信端末、202 ユーザ、210 移動体通信部、212 無線通信部、214 測位処理実行部、220 制御部、222 情報格納部、224 応答情報送信部、226 位置情報送信部、300 位置情報サーバ、1200 コンピュータ、1210 ホストコントローラ、1212 CPU、1214 RAM、1216 グラフィックコントローラ、1218 ディスプレイデバイス、1220 入出力コントローラ、1222 通信インタフェース、1224 記憶装置、1230 ROM、1240 入出力チップ