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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023003293
(43)【公開日】2023-01-11
(54)【発明の名称】熱交換器およびその製造方法
(51)【国際特許分類】
   F28F 9/26 20060101AFI20221228BHJP
   F24H 9/00 20220101ALI20221228BHJP
   F28D 1/06 20060101ALI20221228BHJP
   F28F 9/18 20060101ALI20221228BHJP
【FI】
F28F9/26
F24H9/00 A
F28D1/06 A
F28F9/18
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021104380
(22)【出願日】2021-06-23
(71)【出願人】
【識別番号】000004709
【氏名又は名称】株式会社ノーリツ
(74)【代理人】
【識別番号】100120514
【弁理士】
【氏名又は名称】筒井 雅人
(72)【発明者】
【氏名】瀬 直己
(72)【発明者】
【氏名】藤澤 秀行
【テーマコード(参考)】
3L036
3L065
3L103
【Fターム(参考)】
3L036AA04
3L036AA46
3L065FA03
3L103AA01
3L103BB43
3L103CC02
3L103CC27
3L103DD05
(57)【要約】
【課題】ケースの側壁部に対する伝熱管の固定や、伝熱管に対する接続管体の接続を容易かつ適切に行なうことが可能な熱交換器、およびその製造方法を提供する。
【解決手段】加熱用媒体が内部に供給されるケース1内に収容される複数の伝熱管2と、これら複数の伝熱管2を接続するための接続管体6と、各伝熱管2に所定の圧接部23が形成されるように各伝熱管2に設けられている拡管部20と、圧接部23よりも各伝熱管2の端部先端25側に位置するように拡管部20に設けられた第1の周壁部21と、接続管体6の端部60に位置し、かつ拡管部20に嵌合される第2の周壁部62と、を備えている、熱交換器HEであって、第1および第2の周壁部21,62は、断面形状が相違しており、第1および第2の周壁部21,62の周方向の一部分どうしは互いに接触し、かつ他の一部分どうしは互いに離間した態様で嵌合している。
【選択図】 図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加熱用媒体が内部に供給されるケースと、
このケースの側壁部に設けられている複数の孔部にそれぞれの端部が挿通するようにして前記ケース内から外部に引き出されている複数の伝熱管と、
これら複数の伝熱管どうしを接続するための少なくとも1つの接続管体と、
前記各伝熱管の外周面が前記各孔部の内周面に圧接した圧接部が形成されるように前記各伝熱管に設けられている拡管部と、
前記圧接部よりも前記各伝熱管の端部先端側に位置するように前記拡管部に設けられた第1の周壁部と、
前記接続管体の端部に位置し、かつ前記拡管部に嵌合される第2の周壁部と、
を備えている、熱交換器であって、
前記第1および第2の周壁部は、断面形状が相違しており、前記第1および第2の周壁部の周方向の一部分どうしは互いに接触し、かつ他の一部分どうしは互いに離間した態様で嵌合していることを特徴とする、熱交換器。
【請求項2】
請求項1に記載の熱交換器であって、
前記各伝熱管および前記接続管体は、ともに丸パイプを用いて構成され、かつ前記側壁部の前記各孔部は、円形状であり、
前記圧接部は、前記各孔部の内周面に前記各伝熱管の外周面が圧接する形状であるのに対し、前記第1の周壁部は、前記圧接部とは断面形状が相違する断面中空の非円形状である、熱交換器。
【請求項3】
請求項1または2に記載の熱交換器であって、
前記第2の周壁部は、前記第1の周壁部内に嵌入された断面中空円形状であり、
前記第1の周壁部の内周面は、前記第2の周壁部の外周面よりも曲率半径が大きく、かつ前記第2の周壁部の外周面に一部分が接触するようにして周方向に間隔を隔てて設けられた複数の第1の曲面部と、前記第2の周壁部の外周面には接触しないようにして前記複数の第1の曲面部どうしを繋ぐように設けられた複数の第2の曲面部と、を有している、熱交換器。
【請求項4】
加熱用媒体が内部に供給されるケースの側壁部に設けられている複数の孔部に、複数の伝熱管の端部を挿通させた状態において、前記各伝熱管に拡管処理を施し、前記各伝熱管の外周面が前記各孔部の内周面に圧接する圧接部、およびこの圧接部よりも前記各伝熱管の端部先端側に位置した配置の第1の周壁部を含む拡管部を形成する拡管工程と、
この拡管工程後において、前記複数の伝熱管どうしを接続するための接続管体の端部を前記各伝熱管の前記第1の周壁部に嵌合させる管体接続工程と、
を有している、熱交換器の製造方法であって、
前記拡管工程においては、前記第1の周壁部を、前記接続管体の前記端部を構成する第2の周壁部とは相違する断面形状に形成し、
前記管体接続工程においては、前記第1および第2の周壁部を、これらの周方向の一部分どうしが互いに接触し、かつ他の一部分どうしが互いに離間する態様で嵌合させることを特徴とする、熱交換器の製造方法。
【請求項5】
請求項4に記載の熱交換器の製造方法であって、
前記拡管工程は、前記各伝熱管内に挿入可能とされて半径方向に拡縮変形可能な拡縮変形可能部を有し、かつこの拡縮変形可能部の外周面には、前記圧接部および前記第1の周壁部を拡管するための部位が設けられている割型パンチを用いて行なう、熱交換器の製造方法。
【請求項6】
請求項5に記載の熱交換器の製造方法であって、
前記割型パンチの前記拡縮変形可能部は、互いに別部材として形成された複数のセグメントが組み合わされて構成され、
前記複数のセグメントのうち、前記圧接部に対応する部位は、曲率半径が同一であり、かつ拡管時における前記拡縮変形可能部の中心からの距離が均一とされる断面円弧状の複数の第1の外面部を有する部位とされている一方、前記第1の周壁部に対応する部位は、曲率半径が同一に揃えられておらず、かつ拡管時における前記拡縮変形可能部の中心からの距離が不均一とされる断面円弧状の複数の第2の外面部を有している、熱交換器の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば給湯装置における湯水加熱用途などに用いられる熱交換器、およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願人は、熱交換器の一例として、特許文献1に記載のものを先に提案している。
同文献に記載の熱交換器は、給湯装置などに組み込まれて湯水加熱に用いられるものであり、加熱用媒体が供給されるケース内に、複数の伝熱管が収容されている。複数の伝熱管の端部は、ケースの側壁部に設けられた孔部を貫通して外部に引き出されており、この部分には、略半円弧状の接続管体の両端部が嵌合されている。このことにより、複数の伝熱管は、接続管体を介して一連に接続され、それらの一端側から他端側に湯水を適切に流通させ、その流通過程において、湯水加熱が可能である。
【0003】
また、ケースの側壁部に対する伝熱管の固定手段としては、伝熱管に拡管部が設けられ、かつこの拡管部が側壁部にロウ付けされている。前記拡管部は、伝熱管の外周面が側壁部の孔部の内周面に圧接した圧接部に加え、この圧接部よりも伝熱管の端部先端側に位置する先広がり状のフレア加工部をさらに含んだ構成とされている。
このような構成とは異なり、伝熱管に圧接部を設けるための拡管処理を施しただけでは、伝熱管の端部先端側の口径が縮小気味となり、接続管体の接続が困難となる虞がある。これに対し、前記構成によれば、フレア加工部に接続管体の端部を容易に嵌合させることが可能となり、前記した虞を解消することができる。
【0004】
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、未だ改善すべき余地があった。
【0005】
すなわち、伝熱管の端部先端側に、先広がり状のフレア加工部を形成した場合には、この部分に接続管体の端部を嵌入させることは容易になるものの、前記フレア加工部の形成箇所においては、伝熱管と接続管体とが互いに接触した態様での嵌合を行なわせることはできない。このため、接続管体の端部を伝熱管の端部に嵌入させただけでは、接続管体を安定した仮保持状態とすることは困難となる。その結果、熱交換器の製造工程において、伝熱管に接続管体を嵌合させた状態の熱交換器のケースを、これらのロウ付け作業工程位置に搬送する際に、接続管体が伝熱管から脱落するなどの虞がある。熱交換器の製造作業の効率化・適正化を図る上では、前記した虞を適切に解消することが望まれる。
【0006】
なお、前記した虞を解消するための手段として、前記したフレア加工部を無くすことが考えられるが、単にそのようにしただけでは、伝熱管と接続管体との嵌合状態を適切にコントロールすることは難しい。伝熱管と接続管体との嵌め合い公差が適切ではなく、締め代が大きい場合には、伝熱管への接続管体の嵌合接続が困難化する。これとは反対に、伝熱管と接続管体との相互間の隙間が大きい場合には、伝熱管に接続管体を安定して仮保持させることが困難となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2020-51682号公報
【特許文献2】特開昭52-149658号公報
【特許文献3】特開昭63-259395号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、ケースの側壁部に対する伝熱管の固定や、伝熱管に対する接続管体の接続を容易かつ適切に行なうことが可能な熱交換器、およびその製造方法を提供することを、その課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0010】
本発明の第1の側面により提供される熱交換器は、加熱用媒体が内部に供給されるケースと、このケースの側壁部に設けられている複数の孔部にそれぞれの端部が挿通するようにして前記ケース内から外部に引き出されている複数の伝熱管と、これら複数の伝熱管どうしを接続するための少なくとも1つの接続管体と、前記各伝熱管の外周面が前記各孔部の内周面に圧接した圧接部が形成されるように前記各伝熱管に設けられている拡管部と、前記圧接部よりも前記各伝熱管の端部先端側に位置するように前記拡管部に設けられた第1の周壁部と、前記接続管体の端部に位置し、かつ前記拡管部に嵌合される第2の周壁部と、を備えている、熱交換器であって、前記第1および第2の周壁部は、断面形状が相違しており、前記第1および第2の周壁部の周方向の一部分どうしは互いに接触し、かつ他の一部分どうしは互いに離間した態様で嵌合していることを特徴としている。
【0011】
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、第1および第2の周壁部どうしは、断面形状が相違し、部分接触した状態で嵌合しているため、それらの嵌め合い公差である締め代が大きめの場合であっても、それらを比較的容易に嵌合させることが可能である。したがって、組み立て作業性をよくすることが可能である。勿論、第1および第2の周壁部どうしが部分接触していれば、それらの間に適度な摩擦力を生じさせることができ、伝熱管に接続管体を嵌合させた際に、接続管体の安定的な仮保持が可能となる。このため、たとえば伝熱管への接続管体のロウ付け作業を行なう前に、接続管体が伝熱管から脱落するといった虞を無くすことが可能である。
本発明によれば、伝熱管に拡管処理を施して拡管部を形成する場合に、第1の周壁部が、接続管体の第2の周壁部に対してある程度の締め代を生じるように形成すればよく、拡管時における第1の周壁部の寸法精度を緩くすることが可能である。本発明とは異なり、たとえば第1および第2の周壁部が、ともに中空円形であって、同一形状である場合には、これらの嵌め合い公差が適度な公差となるように、それらのサイズをかなり精密に仕上げる必要があるが、本発明によれば、第1および第2の周壁部の相互間に、ある程度の締め代が生じるように、それらのサイズを比較的ラフに仕上げればよい。したがって、製造作業の一層の容易化を図り、生産性を高めることができる。
【0012】
本発明において、好ましくは、前記各伝熱管および前記接続管体は、ともに丸パイプを用いて構成され、かつ前記側壁部の前記各孔部は、円形状であり、前記圧接部は、前記各孔部の内周面に前記各伝熱管の外周面が圧接する形状であるのに対し、前記第1の周壁部は、前記圧接部とは断面形状が相違する断面中空の非円形状である。
【0013】
このような構成によれば、伝熱管や接続管体が、丸パイプを用いて構成されており、製造コストを廉価にすることができる。また、拡管部の圧接部および第1の周壁部の構成を合理的なものとすることもできる。
【0014】
本発明において、好ましくは、前記第2の周壁部は、前記第1の周壁部内に嵌入された断面中空円形状であり、前記第1の周壁部の内周面は、前記第2の周壁部の外周面よりも曲率半径が大きく、かつ前記第2の周壁部の外周面に一部分が接触するようにして周方向
に間隔を隔てて設けられた複数の第1の曲面部と、前記第2の周壁部の外周面には接触しないようにして前記複数の第1の曲面部どうしを繋ぐように設けられた複数の第2の曲面部と、を有している。
【0015】
このような構成によれば、接続管体として、断面中空円形状の丸パイプを用いれば、この接続管体の第2の周壁部については、特別な加工を施す必要はなく、伝熱管の第1の周壁部とそのまま嵌合させればよいものとなる。したがって、製造が容易となる。一方、伝熱管の第1の周壁部に設けられている複数の第1の曲面部は、周方向に間隔を隔てた配置で接続管体の第2の周壁部の外周面に接触しているため、第1および第2の周壁部の相互の嵌合状態を、安定したものとすることができる。
【0016】
本発明の第2の側面により提供される熱交換器の製造方法は、加熱用媒体が内部に供給されるケースの側壁部に設けられている複数の孔部に、複数の伝熱管の端部を挿通させた状態において、前記各伝熱管に拡管処理を施し、前記各伝熱管の外周面が前記各孔部の内周面に圧接する圧接部、およびこの圧接部よりも前記各伝熱管の端部先端側に位置した配置の第1の周壁部を含む拡管部を形成する拡管工程と、この拡管工程後において、前記複数の伝熱管どうしを接続するための接続管体の端部を前記各伝熱管の前記第1の周壁部に嵌合させる管体接続工程と、を有している、熱交換器の製造方法であって、前記拡管工程においては、前記第1の周壁部を、前記接続管体の前記端部を構成する第2の周壁部とは相違する断面形状に形成し、前記管体接続工程においては、前記第1および第2の周壁部を、これらの周方向の一部分どうしが互いに接触し、かつ他の一部分どうしが互いに離間する態様で嵌合させることを特徴としている。
【0017】
このような構成によれば、本発明の第1の側面により提供される熱交換器を、容易かつ適切に製造することができる。
【0018】
本発明において、好ましくは、前記拡管工程は、前記各伝熱管内に挿入可能とされて半径方向に拡縮変形可能な拡縮変形可能部を有し、かつこの拡縮変形可能部の外周面には、前記圧接部および前記第1の周壁部を拡管するための部位が設けられている割型パンチを用いて行なう。
【0019】
このような構成によれば、所定の構成の割型パンチを用いて伝熱管を拡管することにより、伝熱管の圧接部および第1の周壁部が同時に形成される。したがって、生産性を一層高めることができる。
【0020】
本発明において、好ましくは、前記割型パンチの前記拡縮変形可能部は、互いに別部材として形成された複数のセグメントが組み合わされて構成され、前記複数のセグメントのうち、前記圧接部に対応する部位は、曲率半径が同一であり、かつ拡管時における前記拡縮変形可能部の中心からの距離が均一とされる断面円弧状の複数の第1の外面部を有する部位とされている一方、前記第1の周壁部に対応する部位は、曲率半径が同一に揃えられておらず、かつ拡管時における前記拡縮変形可能部の中心からの距離が不均一とされる断面円弧状の複数の第2の外面部を有している。
【0021】
このような構成によれば、前記割型パンチを用いた拡管作業を行なうことにより、割型パンチの複数のセグメントの第1の外面部によって、伝熱管の圧接部を所定の構成に適切に形成し得るとともに、前記複数のセグメントの第2の外面部によって、第1の周壁部を、圧接部とは異なる断面形状に適切に形成し得ることとなる。
【0022】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明に係る熱交換器の一例を示す斜視図である。
図2図1のII-II断面図である。
図3図1のIII-III断面図である。
図4】(a)は、図3のIVa-IVa要部拡大断面図であり、(b)は、(a)の一部拡大断面図である。
図5】(a)は、図4(b)のVa-Va断面図であり、(b)は、図4(b)のVb-Vb断面図である。
図6】(a)は、拡管作業で用いられる割型パンチの非拡大状態時の一例を示す正面図であり、(b)は、その正面断面図であり、(c)は、(a)のVIc-VIc断面図であり、(d)は(a)のVId-VId断面図である。
図7】(a)は、図6に示す割型パンチの拡大状態時の一例を示す正面図であり、(b)は、その要部正面断面図であり、(c)は、(a)のVIIc-VIIc断面図であり、(d)は、(a)のVIId-VIId断面図である。
図8】(a)~(c)は、伝熱管の拡管作業の一例を示す要部断面図である。
図9】(a)は、本発明の他の例を示す断面図であり、(b)は、(a)に示す伝熱管を形成する状態を示す断面図である。
図10】(a)は、本発明の他の例を示す断面図であり、(b)は、(a)に示す伝熱管を形成する状態を示す断面図である。
図11】(a)は、本発明の他の例を示す断面図であり、(b)は、(a)に示す伝熱管を形成する状態を示す断面図である。
図12】(a)は、本発明の他の例を示す要部断面図であり、(b)は、(a)のXII-XII断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0025】
図1に示す熱交換器HEは、たとえば給湯装置に組み込まれ、給湯用の湯水を加熱するのに用いられるものである。
この熱交換器HEは、その基本的な構成が特許文献1に記載されたものと同様であり、上下が開口した略矩形枠状のケース1、その内部に収容された複数の胴パイプ39、複数のフィン9、複数の伝熱管2、および伝熱管2どうしを接続する複数の接続管体6を備えている。
【0026】
熱交換器HEは、逆燃焼式の給湯装置に用いられ、ケース1の上部には、バーナ(不図示)が配され、このバーナによって発生された燃焼ガス(加熱用媒体の一例)がケース1内に供給される。胴パイプ39および複数の伝熱管2を通過する湯水は、前記燃焼ガスを利用して加熱され、温水生成がなされる。
【0027】
複数の胴パイプ39は、湯水加熱用の吸熱に加え、ケース1の複数の側壁部10b~10dを冷却する役割を果たし、複数の側壁部10b~10dの内面に沿って設けられている。これら複数の胴パイプ39は、ケース1の側壁部10aの外面部に設けられたヘッダ部35a,35bを介して接続されている。胴パイプ39の入水口38に供給された湯水は、図1の破断線の矢印で示すように、胴パイプ39および複数のヘッダ部35a,35bを通過した後に、複数の伝熱管2に流れ込み、これを通過した後に出湯口37に到達する。
【0028】
複数の伝熱管2、および複数の接続管体6は、ともに金属製(たとえば、ステンレス製)の丸パイプを用いて構成されている。複数の伝熱管2は、図2および図3に示すように
、複数のフィン9に挿通して接合されたフィンチューブタイプであり、ケース1内に横架設され、上下および水平方向に並んでいる。各伝熱管2の両端部は、ケース1の側壁部10a,10cに設けられた孔部11に挿通されてケース1の外部に引き出されている。
【0029】
複数の接続管体6は、たとえば全体の側面視形状が略半円弧状のベンド管であり、それらの両端部60は複数の伝熱管2の端部に嵌合して接続されている。このことにより、複数の伝熱管2は、複数の接続管体6を介して一連に繋がっている。
【0030】
図4に示すように、各伝熱管2には、各伝熱管2の他の部分よりも外径および内径が大きくされた拡管部20が設けられている。この拡管部20は、圧接部23、第1および第2の膨出部20a,20b、補助部22、および第1の周壁部21を含んでいる。
【0031】
接続管体6の端部60は、拡管部20内に嵌入されているが、この端部60は、断面中空円形状である。接続管体6の端部60のうち、拡管部20の内側に位置するようにして拡管部20と嵌合している部分62が、本発明でいう接続管体の「第2の周壁部」の一例に相当する(以降、第2の周壁部62と指称する)。また、本実施形態においては、接続管体6に膨出部63が形成されており、この膨出部63が伝熱管2の端部先端25に当接するように設定されている。
【0032】
拡管部20の圧接部23は、側壁部10aの孔部11内に位置し、かつ孔部11の内周面に圧接した部位であり、この圧接部23の存在により側壁部10aと伝熱管2との固定(仮固定)が図られている。孔部11は、円形状の孔部であり(図5(a)も参照)、圧接部23は、断面中空円形状である。
【0033】
拡管部20の第1および第2の膨出部20a,20bは、伝熱管2の軸長方向においてケース1の側壁部10aを挟むように、側壁部10aの内側および外側にそれぞれ位置し、かつ伝熱管2の半径方向外方に外周面が部分的に膨出した環状の膨出部である。好ましくは、第1および第2の膨出部20a,20bは、側壁部10aに接触した配置とされる。このような第1および第2の膨出部20a,20bの存在により、側壁部10aに対する伝熱管2の固定がより確実かつ強固に図られる。第1および第2の膨出部20a,20bの相互間の領域は、前記した圧接部23である。
【0034】
補助部22は、第2の膨出部20bと第1の周壁部21との相互間に位置する部位である。第2の膨出部20bは、圧接部23と同様に、断面中空円形状であるのに対し、第1の周壁部21は、後述するように、断面中空の非円形状である。補助部22は、第2の膨出部20bから第1の周壁部21に到るまでの範囲において前記した断面形状の変化を生じさせる部位である。
【0035】
第1の周壁部21は、第2の膨出部20bおよび補助部22よりも伝熱管2の端部先端25側の部位であって、断面中空の非円形状であり、接続管体6の端部60(第2の周壁部62を含む)とは断面形状が相違している。
【0036】
より具体的には、図5(b)に示すように、第1の周壁部21は、内周面として、複数(たとえば3つ)ずつの第1および第2の曲面部21a,21bを有している。第1の曲面部21aは、接続管体6の第2の周壁部62の外周面の曲率半径R0よりも大きな曲率半径R1の曲面部であって、第2の周壁部62の外周面に一部分が接触する曲面部である。複数の第1の曲面部21aは、第1および第2の周壁部21,62の周方向に等角度間隔で設けられている。第2の曲面部21bは、第2の周壁部62の外周面に接触しないようにして複数の第1の曲面部21aどうしを繋ぐように設けられた曲面部である。第2の曲面部21bと第2の周壁部62との相互間には、隙間Cが形成されている。第2の曲面
部21bの曲率半径R2は、たとえばR2<R0<R1の関係にある。
【0037】
接続管体6は、その端部60の先端が側壁部10aよりもケース1の内側に位置するようにして伝熱管2内に嵌入されている。これは、伝熱管2と側壁部10aとの接合箇所に接続管体6の端部60が補強部材として追加されたのと同様な効果をもたらせることとなり、伝熱管2と側壁部10aとの接合箇所の強度が高められる。さらに、接続管体6と伝熱管2との接合箇所の強度を高める上でも有効である。
【0038】
本実施形態においては、図4(b)に示すように、ロウ付け部Ba,Bbが設けられている。ロウ付け部Baは、第2の膨出部20bの付近と側壁部10aとをロウ付けする部分である。ロウ付け部Bbは、伝熱管2の端部先端25と接続管体6の外周面とをロウ付けする部分であり、前記した隙間Cにも進入している。
【0039】
次に、前記した熱交換器HEの製造方法の一例について説明する。
【0040】
熱交換器HEの製造に際しては、図6および図7に示すような割型パンチ5を用いる。理解の容易のため、この割型パンチ5を先に説明する。
【0041】
割型パンチ5は、マンドレル4が内部に挿入される略筒状である。ただし、割型パンチ5は、複数のセグメント50aを束ねるようにして組み合わせ、かつこれらに伸縮性を有する複数のOリング55を外嵌させることにより、複数のセグメント50aが分解しないように拘束したものである。複数のセグメント50aは、略円筒状の部材をその軸長方向に沿って切断し、たとえば6つの部材に分割したものに相当する。割型パンチ5の先端部寄りの内周面には、傾斜面56が設けられている。このため、図7に示すように、マンドレル4を前進させて、傾斜面56を押圧することにより、割型パンチ5の略全体はOリング55の弾発力に抗して半径方向に拡大する。マンドレル4を後退させると、割型パンチ5は、Oリング55の弾発力により図6に示す元の非拡大状態に復帰する。
【0042】
本実施形態の割型パンチ5は、セパレートの複数のセグメント50aを組み合わせて構成されているため、その全長域が拡縮変形可能部50となっている。好ましくは、マンドレル4の先端部は、角錐状または円錐状などの先細状である。本実施形態においては、マンドレル4の先端部は、角錐状とされており、複数のセグメント50aの傾斜面56と面接触可能な複数の平面部40を備えている。
【0043】
図6(a)の要部拡大図によく表れているように、割型パンチ5の先端部付近の外周面には、略環状の第1および第2の凸部51,52、これらの相互間に位置する第1の外面部53、補助部形成部54、および第2の外面部57が設けられている。
ここで、第1および第2の凸部51,52は、伝熱管2の第1および第2の膨出部20a,20bを形成するための部位である。
【0044】
第1の外面部53は、伝熱管2の圧接部23を形成するための部位である。図6(c)に示すように、複数のセグメント50aのそれぞれの第1の外面部53は、曲率半径R3が同一に揃えられており、図7(c)に示すように、伝熱管2を拡管する際には、拡縮変形可能部50の中心からの距離Lcが各所均一とされる断面円弧状である。
【0045】
第2の外面部57は、伝熱管2の第1の周壁部21を形成するための部位である。ただし、既述したように、第1の周壁部21の内周面には、複数の第1および第2の曲面部21a,21bがある。このため、このようなことに対応すべく、複数のセグメント50aとしては、図6(d)に示すように、2種類のセグメント50a’,50a”があり、これらには曲率半径が相違する2種類の第2の外面部57(57a,57b)が形成されて
いる。セグメント50a’の第2の外面部57aは、図5に示した第1の曲面部21aに対応する断面円弧状の曲面であり、セグメント50a”の第2の外面部57bは、第2の曲面部21bに対応する断面円弧状の曲面である。伝熱管2の拡管時においては、図7(d)に示すように、拡縮変形可能部50の中心から第2の外面部57a,57bのそれぞれへの距離La,Lbは、非同一とされる。
【0046】
補助部形成部54は、伝熱管2の既述した補助部22を形成するための部位である。2種類のセグメント50a’,50a”は、第2の外面部57および補助部形成部54の形状およびサイズが相違するが、これ以外の部位の形状およびサイズは同一である。
【0047】
熱交換器HEの製造に際しては、前記した割型パンチ5を使用し、図8(a)~(c)に示すような手順で伝熱管2に拡管作業を施す。
【0048】
すなわち、まず図8(a)に示すように、ケース1の側壁部10aの孔部11に伝熱管2の端部を挿通させた状態において、同図(b)に示すように、割型パンチ5を伝熱管2の端部に挿入する。次いで、同図(c)に示すように、割型パンチ5を拡大させ、伝熱管2の端部を拡管する。このことにより、図4および図5を参照して説明した拡管部20を伝熱管2に設けることができ、伝熱管2を側壁部10aに固定(仮固定)させることもできる。その後は、割型パンチ5を元のサイズに戻してから、伝熱管2から引き抜き、伝熱管2の端部に、接続管体6の端部60を嵌入させる。このような作業は、複数の伝熱管2のそれぞれに対して行なうが、割型パンチ5を複数用いることにより、前記した作業を複数の伝熱管2に対して同時に行なうことも可能である。前記した工程を終えた後には、先に述べたロウ付け部Ba,Bbを設けるためのロウ付け作業を行なう。
【0049】
本実施形態の熱交換器HEによれば、図5(b)に示したように、伝熱管2の第1の周壁部21と、接続管体6の第2の周壁部62とは、断面形状が相違し、第1の周壁部21の複数の第1の曲面部21aが、第2の周壁部62の外周面に部分接触した状態で嵌合している。このため、それら第1および第2の周壁部21,62どうしの嵌め合い公差である締め代が比較的大きい場合であっても、それらを比較的容易に(円滑に)嵌合させることが可能である。したがって、組み立て作業性をよくすることが可能である。
【0050】
また、第1および第2の周壁部21,62どうしは、部分接触しているため、それらの間には適度な摩擦力が生じることに加え、図5(b)で示す接触部Pを等間隔で計3箇所有する3点接触状態とされている。したがって、伝熱管2に接続管体6を嵌合させた際に、接続管体6の安定的な仮保持が可能となり、たとえば伝熱管2への接続管体6のロウ付け作業を行なう前に、接続管体6が伝熱管2から不用意に脱落するといった虞を無くすことも可能である。
【0051】
本実施形態においては、伝熱管2に拡管処理を施して拡管部20を形成する場合に、第1の周壁部21が、接続管体6の第2の周壁部62に対してある程度の締め代を生じるように形成すればよい。本実施形態とは異なり、第1および第2の周壁部21,62が、ともに断面中空円形状であって、同一断面形状である場合には、締め代が大きいと、これらの嵌合が困難となり、これを回避すべくそれらの嵌め合い公差を、範囲が狭い所定の寸法範囲内となるように精密に仕上げる必要がある。これに対し、本実施形態によれば、そのような必要性をなくし、または緩和することが可能であり、第1および第2の周壁部21,62の嵌め合い公差として、ある程度の締め代が生じるようにそれらのサイズを比較的ラフに仕上げればよい。したがって、製造作業の一層の容易化を図り、生産性を高めることが可能である。伝熱管2や接続管体6がステンレス製であって、たとえば銅製などのものと比較して各部の寸法精度を高めることが困難な場合には、本実施形態の前記した効果はより好ましいものとなる。
【0052】
拡管部20の圧接部23は、ケース1の側壁部10aに設けられた孔部11の内周面に圧接している他、第1および第2の膨出部20a,20bは、側壁部10aの両側を挟んでいる。このため、側壁部10aに対する伝熱管2の固定(仮固定)を適切に行なうことができるとともに、孔部11と伝熱管2との嵌合精度を良好とし、ロウ付け部Baを適切なものとすることができる。
【0053】
また、伝熱管2の端部先端25およびその近傍部分は、既述した第1の周壁部21として拡管加工された部位であるため、このことによりこの部分の寸法精度も高めることも可能である。すなわち、第1および第2の膨出部20a,20bを伝熱管2の端部先端25の近傍に形成すると、その反動として、端部先端25およびその近傍部分の口径が縮小する虞があるが、本実施形態によれば、そのような虞を適切に解消することも可能である。
【0054】
一方、前記した熱交換器HEの製造方法によれば、前記した拡管部20の各所を、割型パンチ5を用いた一回の拡管作業によって適切に設けることが可能である。したがって、熱交換器HEの生産性を高める上で好ましい。
【0055】
図9図12は、本発明の他の実施形態を示している。これらの図において、前記実施形態と同一または類似の要素には、前記実施形態と同一の符号を付すこととし、重複説明は省略する。
【0056】
図9(a)に示す実施形態においては、伝熱管2の第1の周壁部21の内周面に、2つの第2の曲面部21bが設けられて、2箇所の隙間Cが形成されており、かつ前記内周面の他の部分は、第1の曲面部21aとされている。このような構成は、同図(b)に示すように、割型パンチ5Aの6つのセグメント50aを、第2の曲面部21bに対応する外面部を有する2つのセグメント50a”と、第1の曲面部21aに対応する外面部を有する他の4つのセグメント50a’とに区分することにより形成することが可能である。なお、マンドレル4としては、断面円形状のものが用いられている(他の図10図12の実施形態も同様)。
本実施形態においては、第1および第2の周壁部21,62が、2つの接触部Pで接触しているに過ぎないものの、接触部Pは、第1および第2の周壁部21,62の中心を挟んで対向した配置にあるため、第1および第2の周壁部21,62どうしの嵌合状態を安定させる上で好ましいものとなっている。
【0057】
図10(a)に示す実施形態においても、図9(a)と同様に、伝熱管2の第1の周壁部21の内周面に、2つの第2の曲面部21bが設けられて、2箇所の隙間Cが形成され、前記内周面の他の部位が第1の曲面部21aとされている。
ただし、このような構成を得るための割型パンチ5Bとして、同図(b)に示すように、4分割状の複数のセグメント50cを有するものが用いられている。それら複数のセグメント50cのうち、2つのセグメント50c’は、第1の曲面部21aに対応する外面部を有し、かつ他の2つのセグメント50c”は、第2の曲面部21bに対応する外面部を有している。
本実施形態においても、図9(a)の実施形態と同様に、第1および第2の周壁部21,62は、2つの接触部Pが、それらの中心部を挟んで対向した配置にあるため、安定した嵌合状態を確保することが可能である。
【0058】
図11(a)に示す実施形態においては、伝熱管2の第1の周壁部21の内周面に、1つのみの第2の曲面部21bが設けられ、かつ前記内周面の他の部分は、第1の曲面部21aとされている。このような構成は、同図(b)に示すように、割型パンチ5Cとして、4つのセグメント50cが用いられ、かつこれらのうち、1つのセグメント50c”が
、第2の曲面部21bに対応する外面部を有し、他のセグメント50c’は、第1の曲面部21aに対応する外面部を有するものとして得ることが可能である。
本実施形態によれば、第1および第2の周壁部21,62は、複数箇所で点接触した構成にはないものの、第1の曲面部21aは、第2の周壁部62の外周面に対してその全周の1/2以上の範囲にわたって面接触している。したがって、第1および第2の周壁部21,62どうしの嵌合状態を安定させる上で好ましい。
【0059】
図12に示す実施形態においては、接続管体6の端部60が、伝熱管2の拡管部20に外嵌されている。本実施形態の構成によれば、接続管体6の端部60を、ケース1の側壁部10aよりもケース1の内方側に進入させることができない不利があるものの、このような構成を採用することも可能である。本実施形態の場合には、同図(b)に示すように、伝熱管2の第1の周壁部21の外周面の一部が、接続管体6の第2の周壁部62の内周面に部分的に接触した構成となる。
【0060】
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る熱交換器の各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。本発明に係る熱交換器の製造方法の各工程の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において変更自在である。
【0061】
上述の実施形態においては、6つ、または4つのセグメントを備えた割型パンチを用いて拡管作業を行なっているが、セグメントの数はそれらに限定されない。また、複数のセグメントは、等角度間隔での配置となるようにそれらのサイズが均一に揃えられた構成することができるが、これとは異なり、複数のセグメントのそれぞれのサイズが非均一とされた構成とすることもできる。
本発明においては、伝熱管の拡管部の最先端位置(第1の周壁部よりもさらに端部先端側の位置)に、先拡がり状のフレア加工部をさらに形成した構成とすることも可能である。
【0062】
伝熱管は、全体が直管状のものに限らず、蛇行状、あるいは螺旋状などのものとすることもできる。上述の実施形態の胴パイプ39も、本発明でいう伝熱管に含めることができる。熱交換器に具備されている複数の伝熱管の全てが、本発明の意図する構成とされていなくてもよく、一部の伝熱管の取付け構造が本発明の意図する構成であれば、本発明の技術的範囲に属することとなる。
【0063】
本発明に係る熱交換器は、逆燃焼式に限らず、たとえば正燃焼式のものとすることが可能であり、胴パイプを具備しない構成のものとすることもできる。また、熱交換器は、給湯装置用のものに限らない。加熱用媒体は、燃焼ガスに限らず、たとえばコージェネレーションシステムの高温の排ガスなどとすることもできる。
【符号の説明】
【0064】
HE 熱交換器
1 ケース
10a 側壁部
11 孔部
2 伝熱管
20 拡管部
21 第1の周壁部
21a 第1の曲面部
21b 第2の曲面部
23 圧接部(拡管部の)
25 端部先端(伝熱管の)
5,5A~5C 割型パンチ
50 拡縮変形可能部
50a(50a’,50a”),50c(50c’,50c”) セグメント
53 第1の外面部
57(57a,57b) 第2の外面部
6 接続管体
60 端部(接続管体の)
62 第2の周壁部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12