(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023033119
(43)【公開日】2023-03-09
(54)【発明の名称】足プロテクター
(51)【国際特許分類】
A61F 5/01 20060101AFI20230302BHJP
A61F 5/02 20060101ALI20230302BHJP
A43B 7/1405 20220101ALI20230302BHJP
A43B 7/32 20060101ALN20230302BHJP
【FI】
A61F5/01 N
A61F5/02 N
A43B7/1405
A43B7/32
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022104828
(22)【出願日】2022-06-29
(31)【優先権主張番号】10-2021-0112219
(32)【優先日】2021-08-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】522259876
【氏名又は名称】キム,チュンファン
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】キム,チュンファン
【テーマコード(参考)】
4C098
4F050
【Fターム(参考)】
4C098AA01
4C098BB12
4C098BC01
4F050BA02
4F050BA25
4F050BA50
4F050HA53
4F050HA56
4F050HA58
4F050HA73
(57)【要約】 (修正有)
【課題】歩行時に足に加えられる衝撃を吸収して足に作用する荷重を分散させ、使用者便宜性および安全性を向上させ得る足プロテクターを提供する。
【解決手段】本発明の一実施例に係る足プロテクター100は、脚の少なくとも一部を包み込むように形成される保護部110、保護部110と一体に形成され、足を支えるように構成される底板部120、および底板部120の下部に備えられるミッドソール130、を含み、底板部120にはホール121が形成され、ミッドソール130にはホールに対応する位置に突出部131が形成され、ミッドソール130の突出部131が底板部120のホール121に挿入される方式で底板部120とミッドソール130が結合されるように構成される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
脚の少なくとも一部を包み込むように形成される保護部;
前記保護部と一体に形成され、足を支えるように構成される底板部;および
前記底板部の下部に備えられるミッドソールを含み、
前記底板部にはホールが形成され、前記ミッドソールには前記ホールに対応する位置に突出部が形成され、前記ミッドソールの突出部が前記底板部のホールに挿入される方式で前記底板部と前記ミッドソールが結合されるように構成される、足プロテクター。
【請求項2】
前記底板部に形成されるホールは、足プロテクターの着用時を基準として着用者の足かかとに対応する位置に形成される、請求項1に記載の足プロテクター。
【請求項3】
前記底板部に形成されるホールは、着用者の足かかとの面積に対応する大きさで形成される、請求項2に記載の足プロテクター。
【請求項4】
前記底板部に形成されるホールは一つのホールで構成される、請求項1に記載の足プロテクター。
【請求項5】
前記底板部に形成されるホールは複数のホールで構成され、前記複数のホールは少なくとも一つの支持台を挟んで互いに隣接して配置される、請求項1に記載の足プロテクター。
【請求項6】
前記ミッドソールの突出部は前記底板部より軟質の素材からなる、請求項1に記載の足プロテクター。
【請求項7】
前記ミッドソールの突出部は、前記底板部のホールに挿入されて少なくとも一部が前記底板部の上面に突出するように構成される、請求項1に記載の足プロテクター。
【請求項8】
前記ミッドソールの下部に着脱可能であるに構成されるアウトソールをさらに含む、請求項1に記載の足プロテクター。
【請求項9】
前記ミッドソールの側面には少なくとも一つの側面突起が形成され、前記アウトソールには前記側面突起に対応する位置に少なくとも一つの挿入溝が形成されて、前記少なくとも一つの側面突起が前記少なくとも一つの挿入溝に挿入される方式で前記ミッドソールと前記アウトソールが結合されるように構成される、請求項8に記載の足プロテクター。
【請求項10】
足首の少なくとも一部を包み込むように形成される保護部;
前記保護部に結合され、足を支えるように構成されるインソール;および
前記インソールの下部に備えられるミッドソールを含み、
前記インソールにはホールが形成され、前記ミッドソールには前記ホールに対応する位置に突出部が形成され、前記ミッドソールの突出部が前記インソールのホールに挿入される方式で前記インソールと前記ミッドソールが結合されるように構成され、
前記ミッドソールは前記インソールより軟質の素材からなる、靴。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は足プロテクターに関し、より詳細には、使用者の便宜性を向上させ得る構造の足プロテクターに関する。
【背景技術】
【0002】
足または脚に捻挫、骨折などの怪我が発生する場合、物理的な治療を進行するとともに、足または脚を固定して動きを最小化することが重要である。このために、副木またはギプスを使って足または脚を固定する方法が広く利用されているが、副木またはギプスを使う場合、足または脚などを固定するために多くの部材が必要であり、使用者の動きを過度に制限するため歩行およびその他の身体活動が難しいという問題がある。
【0003】
このような問題を解決するためのものとして、スキーブーツの形態で形成されて脚を保護し、足を支持しながらも動きを容易にする足プロテクターが知られている。このような足プロテクターは副木の役割ができるように金属乃至硬質の合成樹脂で構成されており、足の裏が接触する底板も同一に硬質の材料からなる。足プロテクターは副木またはギプスよりは使用に便利であるが、既存の足プロテクターの構造によると、依然として歩行時に足に衝撃が加えられる不都合な点を引き起こし得、場合によっては怪我を悪化させたりさらに他の怪我を引き起こし得る。
【0004】
これに伴い、脚を安定的に固定し保護できながらも、歩行時に足に作用する荷重を分散させ衝撃を緩和させて使用者の便宜性を高め得る構造の足プロテクターが依然として要求されているのが実情である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第1694792号公報(2017.1.4)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は前述した従来技術の問題を解決するためのものとして、歩行時に足に加えられる衝撃を吸収して足に作用する荷重を分散させ、使用者便宜性および安全性を向上させ得る足プロテクターを提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施例に係る足プロテクターは、脚の少なくとも一部を包み込むように形成される保護部;保護部と一体に形成され、足を支えるように構成される底板部;および底板部の下部に備えられるミッドソール;を含み、底板部にはホールが形成され、ミッドソールにはホールに対応する位置に突出部が形成され、ミッドソールの突出部が底板部のホールに挿入される方式で底板部とミッドソールが結合されるように構成される。
【0008】
本発明の一実施例によると、底板部に形成されるホールは足プロテクターの着用時を基準として着用者の足かかとに対応する位置に形成され得る。
【0009】
本発明の一実施例によると、底板部に形成されるホールは着用者の足かかとの面積に対応する大きさで形成され得る。
【0010】
本発明の一実施例によると、底板部に形成されるホールは一つのホールで構成され得る。
【0011】
本発明の一実施例によると、底板部に形成されるホールは複数のホールで構成され得、複数のホールは少なくとも一つの支持台を挟んで互いに隣接して配置され得る。
【0012】
本発明の一実施例によると、ミッドソールの突出部は底板部より軟質の素材からなり得る。
【0013】
本発明の一実施例によると、ミッドソールの突出部は底板部のホールに挿入されて少なくとも一部が底板部の上面に突出するように構成され得る。
【0014】
本発明の一実施例に係る足プロテクターは、ミッドソールの下部に着脱可能であるに構成されるアウトソールをさらに含むことができる。
【0015】
本発明の一実施例によると、ミッドソールの側面には少なくとも一つの側面突起が形成され、アウトソールには側面突起に対応する位置に少なくとも一つの挿入溝が形成されて少なくとも一つの側面突起が少なくとも一つの挿入溝に挿入される方式でミッドソールとアウトソールが結合されるように構成され得る。
【0016】
本発明の他の実施例に係る靴は、足首の少なくとも一部を包み込むように形成される保護部;保護部に結合され、足を支えるように構成されるインソール;およびインソールの下部に備えられるミッドソールを含み、インソールにはホールが形成され、ミッドソールにはホールに対応する位置に突出部が形成され、ミッドソールの突出部がインソールのホールに挿入される方式でインソールとミッドソールが結合されるように構成され、ミッドソールはインソールより軟質の素材からなる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の一実施例によると、ミッドソールに突出部が形成され、突出部が底板部に形成されたホールに挿入される形態で結合されることによって、足に加えられる衝撃を吸収し荷重を分散させて使用者の便宜性および安全性を向上させ得る。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明の一実施例に係る足プロテクターの斜視図である。
【
図2】本発明の一実施例に係る足プロテクターの分解図である。
【
図3】本発明の一実施例に係る足プロテクターを上から見た図面である。
【
図4】本発明の一実施例に係る足プロテクターのミッドソールを上から見た図面である。
【
図5】本発明の一実施例に係る足プロテクターのミッドソールとアウトソールが分離された姿を示す図面である。
【
図6】本発明の他の実施例に係る足プロテクターの分解図である。
【
図7】本発明の他の実施例に係る足プロテクターを上から見た図面である。
【
図8】本発明の他の実施例に係る足プロテクターのミッドソールを上から見た図面である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、添付した図面を参照して、本発明の好ましい実施例について本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できる程度に詳細に説明する。
【0020】
本発明を明確に説明するために本発明にかかわらない部分の説明は省略したし、明細書全体を通じて同一の構成要素に対しては同一の参照符号を付することにする。また、図面に示された各構成要素の大きさ、厚さ、位置などは説明の便宜のために任意に示したものであり、本発明は必ずしも図示されたところに限定されない。すなわち、明細書に記載されている特定の形状、構造および特性は、本発明の思想および範囲を逸脱することなく一実施例から他の実施例に変更されて具現され得、個別構成要素の位置または配置も本発明の思想および範囲を逸脱することなく変更され得るものと理解されるべきである。
【0021】
したがって、後述する詳細な説明は限定的な意味で行われるものではなく、本発明の範囲は特許請求の範囲の請求項が請求する範囲およびそれと均等なすべての範囲を包括するものと理解されるべきである。
【0022】
図1は本発明の一実施例に係る足プロテクターの斜視図であり、
図2は本発明の一実施例に係る足プロテクターの分解図である。
【0023】
図1および
図2を参照すると、本発明の一実施例に係る足プロテクター100は、保護部110、底板部120、ミッドソール130、アウトソール140およびトゥキャップ150を含むことができる。
【0024】
本発明の一実施例に係る足プロテクター100の保護部110は、脚を固定し保護する機能を遂行する。このために、保護部110は脚の少なくとも一部、すなわち脚の側面部と後面部の少なくとも一部を包み込む形状を有する。具体的には、保護部110は脚の後面を支持する後面部および脚の両側面を支持する左側面部、右側面部を含んで構成され得、左右対称に形成され得る。
【0025】
保護部110の左側面部と右側面部には、それぞれベルクロ(登録商標)などの連結部材が挿入され得るスリットが左右対称に複数個形成され得る。また、保護部110には汗の排出および通風を円滑にするための通気孔が複数個形成され得、これを通じて足プロテクター100の全体の重さを減らすこともできる。
【0026】
本発明の一実施例に係る足プロテクター100の底板部120は、足を固定し支持する機能を遂行する。底板部120は左右の両側の足にすべて適用され得るように、左右が対称である板状に形成され得る。また、底板部120は足を安定的に支持できるように相対的に硬質の素材、例えば金属または硬質の合成樹脂からなり得る。
【0027】
好ましくは、底板部120は保護部110と一体に形成され、保護部110と同一の材質で形成される。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、保護部110と底板部120が公知の結合手段によって分離、結合される形態で構成されてもよいであろう。
【0028】
本発明の一実施例に係る足プロテクター100のミッドソール130は、底板部120の下部に配置されて歩行時に衝撃を吸収する機能を遂行する。ミッドソール130は底板部120の形状に対応して左右が対称である板状に形成され得る。本発明の一実施例によると、ミッドソール130は衝撃吸収および荷重分散の機能を遂行するために底板部120より相対的に軟質の素材で構成され得る。ミッドソール130は、例えばEVA(Ethylene-Vinyl Acetate)、ウレタン、PU(Polyurethane)、発泡スポンジ、ゴム等からなり得る。
【0029】
ミッドソール130と底板部120の互いに対向する面、すなわちミッドソール130の上面と底板部120の下面は接着剤によって堅固に結合され得る。これに加え、本発明の一実施例では底板部120にホールが形成され、これにミッドソール130に形成される突出部の一部が挿入される形態で結合がなされる。以下では、底板部120とミッドソール130の結合構造についてより詳細に説明する。
【0030】
図3は本発明の一実施例に係る足プロテクターを上から見た図面であり、
図4は本発明の一実施例に係る足プロテクターのミッドソールを上から見た図面である。
【0031】
まず、
図3を参照すると、本発明の一実施例に係る足プロテクター100の底板部120には、保護部110と底板部120を連結する部分と隣接した位置、すなわち足プロテクターの着用時を基準として着用者の足かかと領域に対応する位置にホール121が形成され得る。底板部120に形成されるホール121は、着用者の足かかと領域の面積に対応する大きさまたはそれ以上の大きさで形成され得、底板部120の後方部の縁に沿って略半円状の一つのホールで構成され得る。ホール121の大きさが過度に大きくなる場合には、底板部120の下面とミッドソール130の上面間の接着力が低下し得る。したがって、ホール121の大きさは、足プロテクター100の使用対象、ミッドソール130と底板部120の接着力などを考慮して決定することができる。
【0032】
一方、前述したホール121とは別個に、底板部120には多数の通気ホール123が分散して形成され得る。このような通気ホール123は汗の排出および通風を円滑にする機能を遂行することができる。
【0033】
次に
図4を参照すると、本発明の一実施例に係る足プロテクター100のミッドソール130には、底板部120に形成されるホール121に対応する位置に突出部131が形成され得る。突出部131は底板部120とミッドソール130の結合時に底板部120に形成されるホール121に挿入、結合されるように構成され得る。ミッドソール130の突出部131は底板部120のホール121に対応する形状、例えば一つの大きい半円状に形成され得る。本実施例によると、突出部131はホール121に締り嵌め方式で結合され得るが、これとは異なって隙間嵌め方式で結合されることも可能であろう。
【0034】
本発明の一実施例によると、ミッドソール130の突出部131は、底板部120のホール121に挿入されて少なくとも一部が底板部120の上面に突出するように構成され得る。例えば、ミッドソール130の突出部131は、底板部120のホール121に結合時に底板部120の上面から3~7mm程度突出するように形成され得る。
【0035】
一般的に足プロテクター100を着用して歩行する時、着用者の足の裏、特に足かかと部分に荷重が集中して衝撃が加えられ得る。本発明の一実施例に係る底板部120とミッドソール130の結合構造によると、ミッドソール130の一部が底板部120を貫通して着用者の足の裏、例えば足かかとに直接接触することになるため、着用者の歩行時に荷重を分散させ衝撃を緩和できるようになる。
【0036】
一方、本発明の一実施例によると、上から見た場合、ミッドソール130の面積は底板部120の面積より小さく形成され得、ミッドソール130の側面には少なくとも一つの側面突起133が形成され得る。ミッドソール130の側面突起133はアウトソール140との結合のためのものであり、その構造と機能については後述することにする。
【0037】
再び
図2を参照すると、本発明の一実施例に係る足プロテクター100のアウトソール140は、ミッドソール130の下部でミッドソール130を包み込む形態で着脱可能であるに構成される。また、アウトソール140は伸縮性のある材質、例えばEVA、ウレタン、PU、発泡スポンジ、ゴム等からなり得る。
【0038】
足プロテクター100を室外で使う場合にはアウトソール140を結合した状態で使うことができ、室内で使う場合にはアウトソール140のみを分離した状態で使うことができる。これに伴い、室内外に移動する時に足プロテクター100全体を履いたり脱ぐ必要がなくなるため、清潔性を維持しながらも使用便宜性を向上させることができる。
【0039】
アウトソール140はミッドソール130を包み込む形態を有するために、ミッドソール130より大きい大きさで形成され得る。アウトソール140とミッドソール130の結合のために、前述した通り、ミッドソール130の側面には少なくとも一つの側面突起133が形成され、アウトソール140にはミッドソール130の側面突起133に対応する位置に挿入溝143が形成され得る。
【0040】
図5は、本発明の一実施例に係る足プロテクターのミッドソールとアウトソールが分離された姿を示す図面である。これを参照すると、ミッドソール130をアウトソール140に結合する時、ミッドソール130とアウトソール140がすべて伸縮性を有する材質からなるため、ミッドソール130の側面突起133がアウトソール140の内側に入りながら側面突起133に対応する位置に形成されたアウトソール140の挿入溝143に挿入され得る。側面突起133および挿入溝143の形と個数は図示されたものに限定されず、結合維持力、脱去容易性などを考慮して変更され得るであろう。
【0041】
ミッドソール130の下面には第1屈曲部135が形成され、アウトソール140の上面にはミッドソール130の第1屈曲部135に対応する形状の第2屈曲部145が形成される。これに伴い、ミッドソール130とアウトソール140が結合する時、側面突起133が挿入溝143に差し込まれるとともに、ミッドソール130の第1屈曲部135がアウトソール140の第2屈曲部145の屈曲形状の上をスライディング移動しながら正確な位置に装着され得る。
【0042】
本発明の一実施例によると、ミッドソール130はアウトソール140より相対的に硬質で構成され得、これに伴いミッドソール130をアウトソール140に結合する場合、アウトソール140が広がりながらミッドソール130の挿入が容易になされ得、アウトソール140を分離する場合、アウトソール140が柔軟に曲がりながら容易に分離がなされ得る。ただし、これとは異なり、ミッドソール130とアウトソール140を同一の材質で形成することも可能であろう。
【0043】
このように、簡単な方法、例えば、アウトソールを底に置いてミッドソールを上から加圧する方式で正確な位置にアウトソールをミッドソールに着脱することができ、アウトソールの着脱を通じて足プロテクター100を室内外兼用で使用できるため、使用者の便宜性を向上させることができる。
【0044】
一方、アウトソール140の下面には、すべりを防止するために突起または溝が形成されるかすべり防止部材が結合され得る。
【0045】
再び
図2を参照すると、本発明の一実施例に係る足プロテクター100のトゥキャップ150は、足の指を上部から包み込む形態で形成されて足の指を外部の衝撃から保護する機能を遂行する。トゥキャップ150は底板部120の前面部の上側に着脱可能であるに構成され得るため、必要に応じて脱去することができる。
【0046】
以上で説明した実施例では、底板部120に形成されるホール121とそれに対応するミッドソール130の突出部131がそれぞれ1個ずつ形成されるものとして例示したが、ホールと突出部の個数と形状は異なってもよい。
【0047】
図6は、本発明の他の実施例に係る足プロテクターの分解図である。
図6を参照すると、本発明の他の実施例に係る足プロテクター200は、前述した実施例と同様に保護部210、底板部220、ミッドソール230、アウトソール240およびトゥキャップ250を含んで構成され得、足プロテクター200の各構成要素の機能は前述した実施例と実質的に同一である。ただし、底板部220に形成されるホール221とミッドソール230に形成される突出部231の形と個数において前記実施例と差があるので、以下ではこれを中心に説明する。
【0048】
図7は本発明の他の実施例に係る足プロテクターを上から見た図面であり、
図8は本発明の他の実施例に係る足プロテクターのミッドソールを上から見た図面である。
【0049】
図7を参照すると、本実施例に係る足プロテクター200の底板部220には、保護部210と底板部220を連結する部分と隣接した領域、すなわち着用者の足かかと領域に相応する位置にホール221が形成され得る。本実施例によると、底板部220に形成されるホール221は、少なくとも一つの支持台222を挟んで複数個で形成され得る。複数のホール221は全体的に足かかとの形状と類似する半円状を形成するように構成され得る。例えば、3個の支持台が放射状の形態で配置され、支持台を挟んで底板部220の後方部の縁に沿って3個のホールが互いに隣接して配置されて全体的に略半円状に形成され得る。本実施例によると、底板部220に形成されるホール221にはミッドソール230の突出部231が挿入されて固定され、支持台222の下面を含む底板部220の下面はミッドソール230と公知の接着方法によって接着、固定されるように構成され得る。
【0050】
図8を参照すると、本実施例に係る足プロテクター200のミッドソール230には、底板部220に形成されるホール221に対応する位置に突出部231が形成され得る。ミッドソール230の突出部231は底板部220のホール221に対応する形状に形成され得、図示された通り、3個の突出部が所定の間隔をおいて配置されて全体的に一つの半円状に形成され得る。
【0051】
このように、本実施例では底板部に形成されるホールの中心に支持台を形成することによってミッドソールと底板部の結合面積が広くなるため、ミッドソールが底板部により安定的に固定、結合され得る。
【0052】
以上、本発明を具体的な構成要素などのような特定の事項と限定された実施例によって説明したが、前記実施例は本発明のより全般的な理解を助けるために提供されたものに過ぎず、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者であればこのような記載から多様な修正および変形を試みることができる。
【0053】
例えば、前記実施例で説明した本発明の特徴的な構成は、一般的な靴に適用することも可能であろう。
【0054】
具体的には、本発明に係る靴は、使用者の足首の少なくとも一部を包み込むように形成される保護部、保護部に結合され、靴着用時に使用者の足を支えるように構成されるインソールおよびインソールの下部に備えられるミッドソールを含むことができる。インソールには靴着用時に使用者の足かかとに対応する位置にホールが形成され得、ミッドソールにはインソールに形成されるホールに対応する位置に突出部が形成され、ミッドソールの突出部がインソールのホールに挿入される方式でインソールとミッドソールが結合されるように構成され得る。また、ミッドソールはインソールより相対的に軟質の素材からなり得、このような構成によって、歩行時に靴使用者の足に作用する荷重を分散させ衝撃を吸収する効果を期待できるであろう。
【0055】
したがって、本発明の思想は前述した実施例に限定されて定められてはならず、後述する特許請求の範囲だけでなく、この特許請求の範囲と均等にまたは等価的に変形された全てのものは本発明の思想の範疇に属するものと言える。
【符号の説明】
【0056】
100、200:足プロテクター
110、210:保護部
120、220:底板部
121、221:ホール
123、223:通気ホール
130、230:ミッドソール
131、231:突出部
133、233:側面突起
135:第1屈曲部
140、240:アウトソール
143:挿入ホール
145:第2屈曲部
150、250:トゥキャップ
222:支持台