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特開2023-33371パワーモジュール用基板およびパワーモジュール
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023033371
(43)【公開日】2023-03-10
(54)【発明の名称】パワーモジュール用基板およびパワーモジュール
(51)【国際特許分類】
   H01L 23/13 20060101AFI20230303BHJP
   H01L 25/07 20060101ALI20230303BHJP
【FI】
H01L23/12 C
H01L25/04 C
【審査請求】有
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023000372
(22)【出願日】2023-01-05
(62)【分割の表示】P 2018157454の分割
【原出願日】2018-08-24
(31)【優先権主張番号】P 2017162430
(32)【優先日】2017-08-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000006633
【氏名又は名称】京セラ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】郡山 慎一
(72)【発明者】
【氏名】八山 俊一
(57)【要約】
【課題】電子部品の接続信頼性向上に有効なパワーモジュール用基板等を提供すること。
【解決手段】セラミック基板1と、該セラミック基板1の表面に接合された金属板2と、該金属板2に部分的に設けられた金属皮膜3とを備えており、前記金属板2は凹部2aを有しており、平面視における前記凹部2aの寸法は、搭載される電子部品11の寸法よりも大きく、前記金属皮膜3は前記凹部2aの底面に設けられており、前記金属皮膜3は、前記セラミック基板1側に突出する部分を有しているパワーモジュール用基板10。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
セラミック基板と、
該セラミック基板の表面に接合された金属板と、
該金属板に部分的に設けられた金属皮膜と、を備えており、
前記金属板は凹部を有しており、
平面視における前記凹部の寸法は、搭載される電子部品の寸法よりも大きく、
前記金属皮膜は前記凹部の底面に設けられており、
前記金属皮膜は、前記セラミック基板側に突出する部分を有しているパワーモジュール用基板。
【請求項2】
前記金属皮膜の前記セラミック基板側に突出する部分は、網目状の部分を有する請求項1に記載のパワーモジュール用基板。
【請求項3】
前記金属皮膜の側面が、前記凹部の内側面に接している請求項1または2に記載のパワーモジュール用基板。
【請求項4】
前記金属皮膜の厚みが、前記凹部の深さより小さい請求項1から3の何れか1項に記載のパワーモジュール用基板。
【請求項5】
前記凹部は、底面より開口の方が小さい請求項1から4の何れか1項に記載のパワーモジュール用基板。
【請求項6】
前記凹部の底面において結晶粒界部が凹んでおり、
前記金属皮膜の前記セラミック基板側に突出する部分が前記結晶粒界部の凹みの内面を覆って密着している請求項1から5の何れか1項に記載のパワーモジュール用基板。
【請求項7】
前記金属皮膜の表面は、前記結晶粒界部の凹みの上部において凹んでいる請求項6に記載のパワーモジュール用基板。
【請求項8】
前記金属皮膜の表面が銀層からなる請求項1から7の何れか1項に記載のパワーモジュール用基板。
【請求項9】
請求項1から8の何れか1項に記載のパワーモジュール用基板と、
該パワーモジュール用基板の前記金属皮膜上に搭載された前記電子部品と、を備えるパワーモジュール。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セラミック基板に接合された金属板を有するパワーモジュール用基板およびパワーモジュールに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の電子部品が搭載されたパワーモジュールに用いられるパワーモジュール用基板として、例えば、セラミック基板の表面に銅等の金属材料からなる金属板が回路導体として接合されたパワーモジュール用基板が用いられている。
【0003】
パワーモジュール用基板の金属板に電子部品が搭載されてパワーモジュールが作製される。最近では、電子部品の金属板等への接合に、銀粒子の焼結体を用いる技術が提案されている。また、金属板表面に酸化膜が形成されてこの接合が阻害されることを抑制するために、電子部品が搭載される金属板の表面に銀などの金属皮膜を設ける技術も提案されている(例えば特許文献1を参照)。そして、電子部品が搭載される部分に金属皮膜を設け、ボンディングワイヤが接続される部分には金属皮膜を設けないことで、ボンディングワイヤの接続信頼性を高めることが行なわれている(例えば特許文献2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006-202938号公報
【特許文献2】国際公開第2015/114987号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術のパワーモジュール用基板等のように、金属板の表面に部分的に金属皮膜を設けた場合には、金属皮膜の接着強度が低い場合があった。金属皮膜と金属板との界面の端部が露出しているため、洗浄剤等の処理液が界面の外縁部に浸入してしまう場合があるためであった。金属皮膜の接着強度が低いと、例えば、パワーモジュールがエンジン制御用である場合には、エンジンルーム等の車内における温度変化による熱応力の繰り返しによって、金属皮膜と金属板との界面での破壊によって電子部品がはがれるおそれがあり、パワーモジュールの信頼性が低いものとなってしまうものであった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の1つの態様のパワーモジュール用基板は、
セラミック基板と、
該セラミック基板の表面に接合された金属板と、
該金属板に部分的に設けられた金属皮膜と、を備えており、
前記金属板は凹部を有しており、
平面視における前記凹部の寸法は、搭載される電子部品の寸法よりも大きく、
前記金属皮膜は前記凹部の底面に設けられており、
前記金属皮膜は、前記セラミック基板側に突出する部分を有している。
【0007】
本発明の1つの態様のパワーモジュールは、上記構成のパワーモジュール用基板と、該パワーモジュール用基板の前記金属皮膜上に搭載された電子部品とを備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施形態のパワーモジュール用基板によれば、金属皮膜は凹部の底面に設けられていることから、金属板の凹部の底面と金属皮膜との界面に処理液等が浸入し難いので、金属皮膜の金属板への接着強度が高いものとなる。
【0009】
本発明の実施形態のパワーモジュールによれば、上記構成であることから、電子部品の接合信頼性が向上したものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】(a)はパワーモジュールの実施形態の一例を示す平面図であり、(b)は(a)のB-B線における断面図である。
図2図1のA部の一例を拡大して示す断面図である。
図3図1のA部の他の例を拡大して示す断面図である。
図4図1のA部の他の例を拡大して示す断面図である。
図5】(a)は図1のA部の他の例を拡大して示す断面図であり、(b)は平面図である。
図6】(a)は図1のA部の他の例を拡大して示す断面図であり、(b)は平面図である。
図7】(a)および(b)はいずれもパワーモジュールの実施形態の他の例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態のパワーモジュール用基板およびパワーモジュールについて図面を参照して説明する。なお、以下の説明における上下の区別は便宜的なものであり、実際にパワーモジュール用基板およびパワーモジュール等が使用される際の上下を限定するものではない。
【0012】
図1(a)はパワーモジュールの実施形態の一例を示す平面図であり、図1(b)は図1(a)のB-B線における断面図である。また、図2図1のA部の一例を拡大して示す断面図である。
【0013】
パワーモジュール用基板10は、セラミック基板1と、セラミック基板1の表面(主面)に接合された金属板2と、金属板2(の露出した主面)に部分的に設けられた金属皮膜3とを備えている。金属板2は凹部2aを有しており、金属皮膜3は凹部2aの底面に設けられている。
【0014】
パワーモジュール100において、パワー半導体素子等の電子部品11が搭載される部分、すなわち回路導体として機能する金属板2の表面の一部に金属皮膜3が設けられている。この金属皮膜3は、金属板2の表面に設けられた凹部2aの底面に設けられている。そのため、金属皮膜3と金属板2との界面、すなわち金属皮膜3と金属板2の凹部2aの底面との界面に、パワーモジュール基板10を作製する際の、例えば金属皮膜3をめっき法で形成する際の処理液等が浸入し難い構造となっている。そのため、処理液等が金属皮膜3と金属板2との界面の周縁部に浸入することによって、例えばこの界面の周縁部に腐食等が生じるなどして金属皮膜3と金属板2との接合強度が低下してしまう可能性が低減されている。
【0015】
また、図2に示す例のように、金属皮膜3の側面が、凹部2aの内側面に接しているものとすることができる。このような構成の場合には、処理液等がより侵入し難くなるのに加えて、金属皮膜3が側面でも金属板2と接合しているので、金属皮膜3の金属板2に対する接合強度をより向上させることができる。
【0016】
図3は、図1のA部の他の例を拡大して示す断面図である。この例のように、金属皮膜3の厚みが、凹部2aの深さより小さいものとすることができる。このような場合には、凹部2aの深さが金属皮膜3の厚みより深いので、金属皮膜3の表面(上面)と金属板2の表面(上面)との間に段差が形成され、金属皮膜3の外周に、凹部2aの内壁(内側面)の一部が金属皮膜3の表面より突出して位置することとなる。この凹部2aの内側面によって接合材11aの金属皮膜3から金属板2表面への濡れ広がりを抑えることができる。そのため、図1に示す例のように、1つの金属板2に2つの電子部品11が搭載される場合などは、2つの電子部品11間が近くても短絡しないのでパワーモジュール基板10を小型化できる。
【0017】
図4は、図1のA部の他の例を拡大して示す断面図である。この例のように、凹部2aは底面より開口の方が小さいものとすることができる。さらに言えば、図4に示す例のように、凹部2aの内側面が内側に傾斜している。このような場合には、金属皮膜3の端部が凹部2aの内側面に抑えられて剥がれ難くなるので、金属皮膜3の金属板2に対する接合強度をさらに向上させることができる。
【0018】
図5(a)は図1のA部の他の例を拡大して示す断面図であり、図5(b)は平面図である。図6(a)は図1のA部の他の例を拡大して示す断面図であり、図6(b)は平面図である。図5(b)および図6(b)においては、電子部品11、接合材11aおよびボンディングワイヤ12を取り除いた状態を示している。金属板2は多数の金属結晶粒2bからなり、隣接する金属結晶粒2bの境界である結晶粒界部が存在している。この結晶粒界部は金属板2の表面に露出しており、金属板2の凹部2aの底面においても露出している。そして、図5および図6に示す例のように、凹部2aの底面において結晶粒界部が凹んでおり、金属皮膜3が結晶粒界部の凹み2cの内面を覆って密着しているものとすることができる。このような場合には、金属皮膜3と金属板2との接合面積が大きくなる。また、複数の結晶粒界部の凹み2cは複数の金属結晶粒2bの間に網目状に形成されており、金属皮膜3はこの結晶粒界部の凹み2c内に入り込んでいるので、金属板2と金属皮膜3との間に熱応力等が加わったときに、金属皮膜3の結晶粒界部の凹み2c内に入り込んだ部分が、金属板2の表面方向(平面方向)のいずれの方向の応力に対してもアンカーとして機能するものとなる。そのため、金属皮膜3が金属板2からより剥がれ難くなるので、金属皮膜3の金属板2に対する接合強度をさらに向上させることができる。
【0019】
また図5に示す例の金属皮膜3の厚みは、図6に示す例の金属皮膜3の厚みより小さく、結晶粒界部の凹み2cの深さより小さく、また開口幅の1/2より小さい。そのため、図6に示す例では、金属皮膜3は結晶粒界部の凹み2cを完全に埋めて、その表面はほぼ平坦であるのに対して、図5に示す例の金属皮膜3の表面は、金属板2の凹部2aの底面の形状に沿った形状であり、結晶粒界部の凹み2cの上部において凹み2cに沿って凹んでいる。このように、金属皮膜3の表面は結晶粒界部の凹み2cの上部において凹んでいるものとすることができる。言い換えれば、金属皮膜3はその表面に、金属粒界部の凹み2cに対応する凹み3aを有している。このような場合には、接合材11aが金属皮膜3の凹み3aに入り込んで接合されることから、接合材11aと金属皮膜3との接合強度が向上するので、電子部品11とパワーモジュール用基板10とをさらに強固に接合させることができる。
【0020】
パワーモジュール100は、図1に示す例のように、上記のようなパワーモジュール用基板10と、このパワーモジュール用基板10に搭載された電子部品11とで基本的に構成されている。電子部品11は、パワーモジュール用基板10の金属板2に部分的に設けられた金属皮膜3上に搭載されている。このようなパワーモジュール100によれば、上記構成のパワーモジュール用基板10を備えていることから、電子部品11の接合信頼性が向上したものとなる。
【0021】
セラミック基板1は、セラミックス焼結体からなり、金属板2を固定して支持するための基体部分である。また、セラミック基板1は、セラミック基板1の表面に接合された複数の金属板2の間を互いに電気的に絶縁させるための絶縁部材としても機能する。また、セラミック基板1の上下面間で熱を伝導する伝熱部材としても機能する。
【0022】
セラミック基板1のセラミックス焼結体としては、公知の材料を用いることができ、例えば、アルミナ(Al)焼結体、窒化アルミニウム(AlN)焼結体および窒化ケイ素(Si)焼結体などを用いることができる。セラミック基板1は、公知の製造方法によって製造することができ、例えば、アルミナなどの原料粉末に焼結助剤を添加し、基板状に成形したのち、焼成することで製造することができる。
【0023】
金属板2は、例えば銅または銅合金等の金属材料によって形成されている。電気伝導および熱伝導の点では99%以上の純銅を用いるとよく、さらに、金属板2における酸素の含有量が少ない方が、ボンディングワイヤ12と金属板2との接合強度の向上に関して有利である。
【0024】
図1に示す例のパワーモジュール用基板10においては、セラミック基板1の表面(上面)の中央部に接合された金属板2(21)、金属板2(21)を挟むように配置されて接合された2対の計4つの金属板2(22)およびセラミック基板1の下面に接合された金属板2(23)を備えている。この例では、セラミック基板1の上面に接合された金属板2は主として電気回路の配線として機能し、セラミック基板1の下面に接合された金属板2は放熱板として機能する。金属板2の数、形状、配置等はこの例に限られるものではない。
【0025】
金属板2は、例えばチタン、ハフニウムおよびジルコニウムのうち少なくとも1種の活性金属材料を含む、例えばAg-Cu系のろう材(不図示)によってセラミック基板1に接合、つまりろう付けされている。ろう材は、活性金属材料を含まないものでもよい。この場合には、セラミック基板1の上面の所定部位にろう付け用の下地金属層(図示せず)を設けておけばよい。下地金属層は、例えば銀、銅、インジウム、亜鉛、錫、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、ニオブ、モリブデン、オスミウム、レニウムおよびタングステン等から選択される金属を含む金属材料のメタライズ層としてセラミック基板1の表面の所定位置に形成することができる。
【0026】
金属板2は、打ち抜き加工等であらかじめ所定形状に加工したものをろう付けしてもよいし、セラミック基板1と同程度の大きさの金属素板をセラミック基板1にろう付けした後にエッチング等で所定形状の金属板2に加工してもよい。セラミック基板に上記ろう材を含むろう材ペーストを塗布し、その上に金属板2(金属素板)を載置して加熱することによってろう付けされる。このときのろう材ペーストはスクリーン印刷等で塗布することができるが、セラミック基板1の全面にろう材ペーストを塗布してもよいし、所定形状に塗布してもよい。セラミック基板1の全面に塗布する場合は、金属板2(金属素板)をろう付けした後に、エッチング等によって金属板2間の不要な部分を除去すればよい。
【0027】
金属板2(の露出した主面)には、金属皮膜3が部分的に設けられている。金属板2は凹部2aを有しており、金属皮膜3は凹部2aの底面に設けられている。この金属皮膜3は、パワーモジュール100において電子部品11が搭載される部分に設けられる。電子部品11の接合材11aによる金属板2への接合性を高めるための皮膜である。
【0028】
金属皮膜3は、例えばめっき法によってセラミック基板1に接合された金属板2の上面に形成することができる。めっき工程において、金属板2の上面における金属皮膜3を形成する領域以外を樹脂材料等からなる被覆材(レジスト膜)でカバーしておけば、金属皮膜3を金属板2の上面の一部にのみ設けることができる。この場合、被覆材は、めっき工程後に機械的または化学的な手段で除去する。機械的な除去は、ジグ等で樹脂材料を引き剥がす方法であり、化学的な除去は有機溶剤または有機酸等の除去剤で除去する方法である。あるいは、金属板2の上面の全面に金属皮膜3を形成し、電子部品11を搭載する領域を被覆材で被覆して、それ以外の領域の金属皮膜3をエッチングで除去することでも、金属板2の上面に金属皮膜3を部分的に設けることができる。
【0029】
セラミック基板1と同程度の大きな金属素板をセラミック基板1に接合して、電解めっき法によって所定位置に金属皮膜3を形成した後に、エッチングで所定形状の金属板2を形成することもできる。
【0030】
金属皮膜3の表面は、銀層または金層からなる。金属板2の上面の電子部品11が搭載される部分に銀層または金層を最表層とする金属皮膜3が配置されているため、金属板2の上面の電子部品11が搭載される部分の酸化等を抑制することができる。そのため、接合材11aを介して電子部品11を金属板2(21)の表面(上面)に接合して搭載することが容易であり、電気的な接続信頼性の向上についても有利である。金属皮膜3は表面が銀または金であればよいので、銀層または金層の単層であってもよいし、最表層を銀層または金層とする複数層で構成されていてもよい。
【0031】
金属皮膜3が銀層または金層である場合、すなわち金属皮膜3が銀層または金層のみからなる場合には、金属皮膜3の形成工程において、めっき、エッチング、熱処理工程数を減らすことができ、被覆材除去の際の除去剤によるセラミック基板1および金属皮膜3の機械的強度の低下を抑制し、また工程数削減によりパワーモジュール用基板10のコストを低減することができる。
【0032】
金属皮膜3を複数層で構成する場合には、金属板2と接合性のよい下地層を設けることができるので、金属皮膜3の金属板2への接合強度を向上させることができる。金属皮膜3を複数層で構成する場合の例としては、例えば、金属板2(の凹部2aの底面)側から、ニッケル/パラジウム/銀(Ni/Pd/Ag)、ニッケル/パラジウム/金(Ni/Pd/Au)等があげられる。ニッケル層は、金属皮膜3の金属板2に対する接合強度を向上させる機能を有している。ニッケル層は、銅等の被めっき材(金属板2)に対する密着強度が高い性質を有している。そのため、ニッケル層によって金属皮膜3が金属板2の上面に強固に被着されている。パラジウム層は、ニッケル層のニッケル成分が銀層または金層に拡散することを抑制する機能を有している。また、パラジウム層は、例えば接合材11aとしてはんだを用いる場合には、はんだを介して金属皮膜3上に電子部品11を搭載するときのはんだ濡れ性を向上させる機能も有している。この場合、例えば銀層または金層の一部がはんだ中に溶解したとしても、パラジウム層にはんだが容易に濡れる。そのため、はんだの濡れ性を向上させることができる。
【0033】
また、金属皮膜3が銀層または金層およびそのすぐ下側に配置されたニッケル層を含む場合、すなわち金属皮膜3が、セラミック基板1の上面に順次被着されたニッケル層および銀層または金層のみからなる場合には、金属板2から金属皮膜3への銅等の金属の拡散を抑制することができることから、金属皮膜3の銀層または金層の厚みを抑制することができ、パワーモジュール用基板10のコストを低減することができる。
【0034】
接合材11aとして銀ナノペーストを用いる場合には、金属皮膜3の表面を銀層とすることができる。このようにすることで、銀ナノ粒子と金属皮膜3とが結合しやすくなるので、銀ナノペーストによる電子部品11の金属板2への接合性が高いものとなる。
【0035】
金属皮膜3が上記のようなNi/Pd/Agの3層構成である場合は、各層は以下のようにして形成することができる。銀層は、例えばシアン化銀を主成分とするシアン系の電気銀めっき液中で、ニッケル層およびパラジウム層を被着させた金属板2に所定の電流密度および時間で電気めっきを施すことによって形成することができる。形成された銀層は、例えば銀を99.99質量%以上含有する、いわゆる純銀層である。銀層は、前述した例のように金属板2の上面に直接に被着させるようにしてもよい。ニッケル層は、例えば硫酸ニッケル等を主成分とするワット浴等のニッケルめっき液中で、金属板2に所定の電流密度および時間で電気めっきを施すことによって形成することができる。形成されたニッケル層は、例えばニッケルを主成分とし、コバルト等の金属成分を含む金属層となっている。パラジウム層は、例えばパラジウムのアンミン錯体等を主成分とするパラジウムめっき液中で、ニッケル層を被着させた金属板2に所定の電流密度および時間で電気めっきを施すことによって形成することができる。形成されたパラジウム層は、例えばパラジウムを99.99質量%以上含有する、いわゆる純パラジウム層である。
【0036】
金属皮膜3を形成する方法は、例えば上述した電気めっき(電解めっき法)以外に無電解めっき法が挙げられるが、金属板2の凹部2aの底面に結晶粒界部の凹み2cが形成されており、金属皮膜3を結晶粒界部の凹み2cの内面を覆って密着させる場合には、電解めっき法の方がより効果的である。それは、無電解めっき法の場合には、結晶粒界部の凹み2cの開口幅や深さによっては、電解めっき法と比較して、結晶粒界部の凹み2cの開口が金属皮膜3で塞がれ、この金属皮膜3と結晶粒界部の凹み2cの底との間に空間が形成されやすいためである。このような空間は金属皮膜3と金属板2とが接合されていない部分であって接合強度が低い部分であり、また加熱により空間内の気体が膨張して金属皮膜3が膨れてしまい、より接合強度が低下してしまうおそれがある。
【0037】
金属皮膜3が設けられている凹部2aは、平面視の寸法が搭載される電子部品11の寸法より一回り大きく、金属皮膜3と同程度の大きさである。凹部2aの深さは、例えば2μm~20μmである。凹部2aは、金属板2の表面に、ブラスト加工等の機械的加工あるいは化学エッチング等の化学的加工を施すことによって形成することができる。いずれの場合でも、例えば、金属皮膜3を形成する位置に開口を設けた被覆材(レジスト膜)を金属板2の上に設けて、開口から露出した部分のみを加工することで凹部2aを形成することができる。そのため、上述した被覆材を用いためっき法による金属皮膜3の形成の前に凹部2aの形成を行なうことで、効率よく凹部2aと金属皮膜3の形成ができる。
【0038】
具体的には、例えば以下のようにして金属板2に凹部2aを形成することができる。まず、セラミック基板1に接合された金属板2の表面に、開口を有する被覆膜を形成する。被覆膜の形成は、金属板2の表面上に、液状のレジスト材を塗布して乾燥して形成してもよいし、ドライフィルムレジストを貼り付けて形成してもよい。レジスト膜の開口は、露光・現像によって行なうことができる。あるいは、液状の被覆材をスクリーン印刷によって、開口を有する形状に印刷して被覆膜を形成してもよい。次に、めっき前処理も兼ねて、硫酸、塩酸、塩化ヒドロキシルアンモニウムなどの酸性水溶液でレジスト膜の開口内に露出している金属板2の表面の酸化膜を除去して、アルカリにて脱脂処理をする。そして、過硫酸ナトリウムや過硫酸アンモニウムなどのエッチング液にて金属板2の表面をエッチングして凹部2aを形成する。凹部2aの深さは、エッチング液濃度やエッチング時間などによって調節することができる。また、底面より開口の方が小さい凹部2aは、レジスト膜で覆われた部分の一部までエッチングする、いわゆるオーバーエッチングによって形成することができる。オーバーエッチングもまた、エッチング液濃度やエッチング時間などの調節によって行なうことができる。
【0039】
金属板2の凹部2aの底面の結晶粒界部の凹み2cは、エッチングによって形成することができる。例えば、上述の凹部2aの形成と同時に形成することができる。エッチング液の種類や濃度、エッチング時間等のエッチング条件を調整することにより、金属結晶粒2bより結晶粒界部を深くエッチングすることができる。あるいは、金属板2の表面に凹部2aを形成した後、過硫酸ナトリウムや過硫酸アンモニウムなどの比較的弱いエッチング液で結晶粒界部をエッチングすることで結晶粒界部の凹み2cを形成することができる。
【0040】
切削加工で金属板2の凹部2aの底面に細かい網目状の凹みを形成することは、凹部2aが小さいことなどから困難である。研磨加工やブラスト加工等でも凹部2aの底面に点状の凹みを有する凹凸面を形成することができるが、小さい凹部2aの底面に細かい網目状の凹みを形成することは困難である。結晶粒界部の凹み2cが網目状であることで、金属皮膜3が結晶粒界部の凹み2cに入り込む部分の形状が壁状となり、接合材11aの金属皮膜3の凹み3aに入り込む部分の形状も壁状となる。結晶粒界部の凹み2cまたは金属皮膜3の凹み3aに入り込んでアンカーとして機能する部分が壁状であるので、アンカーとして機能する部分が点状である場合に比較してより効果的に機能して接合強度が向上する。比較的小さい凹部2aの底面の網目状の凹み2cは、上述したようなエッチングにより、容易かつ低コストで形成することができる。なお、結晶粒界部の凹み2cおよび金属皮膜3の凹み3aは、全体として網目状であればよく、途中で分断された部分を有していてもよい。
【0041】
金属板2の凹部2aの底面の結晶粒界部の凹み2cは、例えば開口幅が3μm~10μm程度で、凹部2aの底面からの深さが2μm~20μmである。結晶粒界部の凹み2cの網目の形状および大きさは、金属板2の凹部2aの底面に露出する金属結晶粒2bの形状および大きさによるものであり、形状は多角形状で最大長さは例えば100μm~600μmである。最大長さとは、多角形の外寸のうち最長となる長さであり、例えば矩形状の場合は対角長さである。また、このときの金属皮膜3の凹み3aは、例えば開口幅が1μm~10μm程度で、凹部2aの底面からの深さが1μm~20μmである。
【0042】
また、セラミック基板1の下面に接合された金属板2(23)の表面にもニッケルなどのめっき層を設けてもよい。これにより、金属板2(23)の表面の酸化を抑制することができる。また、金属板2(23)をはんだ等の伝熱性接合材で放熱体に接合する場合には、はんだ濡れ性を向上させることができ、放熱体への熱伝導性を向上させることができる。
【0043】
上記のようなパワーモジュール用基板10に電子部品11を搭載することで、図1に示す例のようなパワーモジュール100となる。パワーモジュール100は、例えば、自動車などに用いられ、ECU(engine control unit)およびパワーアシストハンドル、モータドライブなどの各種制御ユニットに使用される。パワーモジュール100は、このような車載の制御ユニットに限られるものではなく、例えば、その他の各種インバータ制御回路、電力制御回路、パワーコンディショナー等に用いられる。
【0044】
図1に示す例のパワーモジュール100においては、セラミック基板1の表面(上面)の中央部に接合された金属板2(21)の上に、間隔をあけて2つの金属皮膜3が設けられ、2つの金属皮膜3のそれぞれの上に電子部品11が1つずつ搭載されている。電子部品11が搭載された金属板2(21)を挟むように配置されて接合された金属板2(22)と電子部品11とはボンディングワイヤ12によって電気的に接続されている。この外側の金属板2(22)は、外部の電気回路と接続するための端子として機能する。また、電子部品11で発生した熱は、セラミック基板1の上面に接合された金属板2(21)およびセラミック基板1を介してセラミック基板1の下面に接合された金属板2(23)に伝わり、さらに外部へ放熱することができる。つまり、セラミック基板1の下面に接合された金属板2(23)は放熱板として機能する。電子部品11の数、大きさおよび搭載位置等については、図1に示す例に限られるものではない。
【0045】
電子部品11は、例えばパワー半導体であり、上記のような各種制御ユニットにおいて、電力制御のために用いられる。例えばSiを用いたMOS-FET(Metal Oxide Semiconductor-Field Effect Transistor)やIGBTといったトランジスタ、あるいはSiCやGaNを用いたパワー素子があげられる。
【0046】
電子部品11は、接合材11aによってパワーモジュール用基板10の金属板2に設けられた金属膜3上に接合されて固定される。接合材11aは、例えば、はんだまたは銀ナノペーストを用いることができる。接合材11a上記したように平面視での電子部品11の大きさが金属膜3の大きさより小さいと、図2図6に示す例のように、電子部品11の側面から金属膜3の上面にかけて接合材11aのフィレットが形成されるので、電子部品11の金属板2(金属膜3)への接合強度を高めることができる。また、金属膜3の表面は接合材11aによって覆われて露出しないので、後述する封止樹脂13の接合性が向上する。
【0047】
ボンディングワイヤ12は、電子部品11の端子電極(不図示)と金属板2(22)とを電気的に接続する、接続部材である。ボンディングワイヤ12としては、例えば、銅もしくはアルミニウム製のものを用いることができる。
【0048】
図7(a)および図7(b)は、いずれもパワーモジュールの実施形態の他の例を示す断面図である。図1に示す例のパワーモジュール100に対して、封止樹脂等を備えている例である。
【0049】
図7(a)に示す例のパワーモジュール101は、図1に示す例のパワーモジュール100が、上面から下面の外周部にかけて封止樹脂13で覆われて、電子部品11が封止されているものである。封止樹脂13は、不活性な銀層または金層である金属膜3が形成されていない金属板2の上面等に接合されるので、封止樹脂13による電子部品11の封止の信頼性を効果的に向上させることができる。また、封止樹脂13は、セラミック基板1の下面に接合された金属板2(23)の主面(下面)は覆っていない。そのため、放熱板として機能する金属板2(23)を外部の放熱体等に直接に熱的に接続することができるので、放熱性に優れたパワーモジュール101とすることができる。また、端子として機能する金属板2(22)は、セラミック基板1からはみ出す長さであり、封止樹脂13からもはみ出している。これによって、端子として機能する金属板2(22)と外部の電気回路との電気的に接続が容易に可能となっている。
【0050】
封止樹脂13には、熱伝導性、絶縁性、耐環境性および封止性の点から、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂などの熱硬化性樹脂を使用することができる。
【0051】
図7(b)に示す例のパワーモジュール102は、図1に示す例のパワーモジュール100が、内側空間を有する筐体14の内部空間に配置され、内部空間に封止樹脂13が充填されて電子部品11およびパワーモジュール用基板10が封止されている例である。
【0052】
筐体14は、枠体15と、この枠体15の一方の開口を塞ぐ放熱板16とで構成されており、枠体15と放熱板16とで囲まれた空間が内側空間となる。また、内側空間から筐体14の枠体15を貫通して外部へ導出されたリード端子17を備えている。そして、リード端子17の内部空間内の端部とパワーモジュール用基板10の金属板2(22)とがボンディングワイヤ12で接続されている。これにより、電子部品11と外部の電気回路とが電気的に接続可能となっている。
【0053】
枠体15は、樹脂材料、金属材料またはこれらの混合材料からなり、放熱板16により一方の開口が塞がれてパワーモジュール用基板10を収納する内側空間を形成している。枠体15に用いられる材料としては、放熱性、耐熱性、耐環境性および軽量性の点から、銅、アルミニウムなどの金属材料またはポリブチルテレフタレート(PBT)、ポリフェニレンサルファイト(PPS)などの樹脂材料を使用することができる。これらの中でも、入手しやすさの点から、PBT樹脂を用いることが望ましい。また、PBT樹脂には、ガラス繊維を添加して繊維強化樹脂とすることが、機械的強度が増大するので好ましい。
【0054】
リード端子17は、内側空間から枠体15を貫通して外部へ導出するように取り付けられている、導電性の端子である。このリード端子17の内側空間側の端部はパワーモジュール用基板10の金属板2(22)と電気的に接続され、外部側の端部は外部の電気回路(図示せず)または電源装置(図示せず)などと電気的に接続される。このリード端子17は、導電性端子に用いられる各種の金属材料は、例えばCuおよびCu合金、AlおよびAl合金、FeおよびFe合金、ステンレススチール(SUS)等を用いることができる。
【0055】
放熱板16は、動作時に電子部品11で生じた熱を、パワーモジュール102の外部に放熱するためのものである。この放熱板16には、Al、Cu、Cu-Wなどの高熱伝導性材料を使用することができる。特に、AlはFeなどの一般的な構造材料としての金属材料と比べて熱伝導性が高く、電子部品11で生じた熱をより効率的にパワーモジュール102の外部に放熱できるので、電子部品11を安定して正常に動作させることが可能となる。また、AlはCuあるいはCu-Wなどの他の高熱伝導性材料と比較して、入手しやすく安価であることから、パワーモジュール102の低コスト化にも有利になる点で優れている。
【0056】
放熱板16とパワーモジュール用基板10の金属板2(23)とは、不図示の伝熱性接合材で熱的に接続されている。伝熱性接合材としては、ろう材を用いて熱的に接続するとともに機械的に強固に接合してもよく、グリスなどで熱的に接続し、機械的には比較的弱く接合してもよく、さらに後述のように封止樹脂13によって接合してもよい。
【0057】
封止樹脂13は、内側空間に充填され、パワーモジュール用基板10に搭載された電子部品11を封止して保護するものである。パワーモジュール用基板10と放熱板16との機械的な接合と内側空間の封止とを同じ封止樹脂13で行なってもよい。この場合、パワーモジュール用基板10と放熱板16との機械的な強固な接合と樹脂封止とを同一工程で行うことができる。
【0058】
パワーモジュール102は、さらに放熱特性を向上させるために、放熱板16の、パワーモジュール用基板10が接合されている側とは反対側の露出した面に、伝熱性接合材19を介して冷却器18を接合してもよい。この伝熱性接合材19は上記した、放熱板16とパワーモジュール用基板10の金属板2(23)とを接続する伝熱性接合材と同様のものを用いることができる。図7(b)に示す例では、冷却器18は金属等のブロック体に水等の冷媒を通過させる流路を設けたものを示しているが、これ以外の、例えば冷却フィンであってもよい。このような冷却器18は、図1または図7(b)に示す例のパワーモジュール100,101にも適用することができ、パワーモジュール用基板10の金属板2(23)に接続すればよい。この場合は、平板状のもの、すなわち図7(b)に示す放熱板16だけを冷却器18として適用することもできる。
【0059】
パワーモジュール用基板10は、多数個取りパワーモジュール用基板を作製し、これを分割して作製することもできる。多数個取りパワーモジュール基板は、多数個取りの各々のパワーモジュール用基板10(領域)の配置の位置精度が高いために、分割せずに多数個取りパワーモジュール用基板で電子部品11を実装することも容易にできる。これによって、実装工程の生産性を高めることもでき、パワーモジュール100の生産性を効果的に高めることもできる。
【0060】
〔本開示の異なる側面〕
〔態様1〕
セラミック基板と、
該セラミック基板の表面に接合された金属板と、
該金属板に部分的に設けられた金属皮膜と、を備えており、
前記金属板は凹部を有しており、前記金属皮膜は前記凹部の底面に設けられているパワーモジュール用基板。
【0061】
〔態様2〕
前記金属皮膜の側面が、前記凹部の内側面に接している態様1に記載のパワーモジュール用基板。
【0062】
〔態様3〕
前記金属皮膜の厚みが、前記凹部の深さより小さい態様1または態様2に記載のパワーモジュール用基板。
【0063】
〔態様4〕
前記凹部は、底面より開口の方が小さい態様1から3のいずれかに記載のパワーモジュール用基板。
【0064】
〔態様5〕
前記凹部の底面において結晶粒界部が凹んでおり、前記金属皮膜が前記結晶粒界部の凹みの内面を覆って密着している態様1から4のいずれかに記載のパワーモジュール用基板。
【0065】
〔態様6〕
前記金属皮膜の表面は、前記結晶粒界部の凹みの上部において凹んでいる態様5に記載のパワーモジュール用基板。
【0066】
〔態様7〕
前記金属皮膜の表面が銀層からなる態様1から6のいずれかに記載のパワーモジュール用基板。
【0067】
〔態様8〕
態様1から7のいずれかに記載のパワーモジュール用基板と、
該パワーモジュール用基板の前記金属皮膜上に搭載された電子部品と、を備えるパワーモジュール。
【符号の説明】
【0068】
1・・・セラミック基板
2(21,22,23)・・・金属板
2a・・・凹部
2b・・・金属結晶粒
2c・・・結晶粒界部の凹み
3・・・金属皮膜
3a・・・金属皮膜の凹み
10・・・パワーモジュール用基板
11・・・電子部品
11a・・・接合材
12・・・ボンディングワイヤ
13・・・封止樹脂
14・・・筐体
15・・・枠体
16・・・放熱板
17・・・リード端子
18・・・冷却器
19・・・伝熱性接合材
100,101,102・・・・パワーモジュール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7