(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023033579
(43)【公開日】2023-03-10
(54)【発明の名称】プログラム及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
A63F 13/79 20140101AFI20230303BHJP
A63F 13/792 20140101ALI20230303BHJP
【FI】
A63F13/79 520
A63F13/79
A63F13/792
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2023006678
(22)【出願日】2023-01-19
(62)【分割の表示】P 2019003906の分割
【原出願日】2019-01-11
(71)【出願人】
【識別番号】000132471
【氏名又は名称】株式会社セガ
(74)【代理人】
【識別番号】100176072
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 功
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 真人
(57)【要約】
【課題】課金アイテムの贈与を行えるようにした場合において、ゲームにログインしようとするプレイヤのモチベーションを高めることができる。
【解決手段】プログラムがコンピュータを、ゲームに使用可能で、課金の支払いにより購入された課金アイテムであって、当該一のプレイヤに紐づけられている課金アイテムを他のプレイヤに紐づける贈与処理を実行する贈与処理手段、一のプレイヤから他のプレイヤへの前記贈与処理に係る課金アイテムの個数又は課金アイテムの価格を制限する制限手段、として機能させる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
一のプレイヤによる贈与の要求を受け付ける受付手段、
前記受付手段が受け付けた要求に応じて、ゲームに使用可能で、課金の支払いにより購入された課金アイテムであって、当該一のプレイヤに紐づけられている課金アイテムを他のプレイヤに紐づける贈与処理を実行する贈与処理手段、
前記一のプレイヤから前記他のプレイヤへの前記贈与処理に係る課金アイテムの個数又は課金アイテムの価格を制限する制限手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項2】
前記コンピュータを、
前記一のプレイヤのプレイヤ情報及び前記他のプレイヤのプレイヤ情報に基づき、前記一のプレイヤと前記他のプレイヤとが同一人物であるか否かを判定する判定手段、
として更に機能させ、
前記制限手段は、前記判定手段が肯定判定した場合に、前記一のプレイヤから前記他のプレイヤへの前記贈与処理を禁止する、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記プレイヤ情報は、前記課金の支払いの際に利用されるカードのカード情報を含み、
前記判定手段は、前記一のプレイヤのカード情報及び前記他のプレイヤのカード情報が同一である場合に、前記一のプレイヤと前記他のプレイヤとが同一人物であると判定する、
請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記プレイヤ情報は、前記ゲームへログインしたログイン時間を含み、
前記判定手段は、前記一のプレイヤのログイン時間と前記他のプレイヤのログイン時間に基づいて、前記一のプレイヤと前記他のプレイヤとが同一人物であるか否かを判定する、
請求項2に記載のプログラム。
【請求項5】
一のプレイヤによる贈与の要求を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が受け付けた要求に応じて、ゲームに使用可能で、課金の支払いにより購入された課金アイテムであって、当該一のプレイヤに紐づけられている課金アイテムを他のプレイヤに紐づける贈与処理を実行する贈与処理手段と、
前記一のプレイヤから前記他のプレイヤへの前記贈与処理に係る課金アイテムの個数又は課金アイテムの価格を制限する制限手段と、
を備える情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば有償石や武器、スタミナ回復剤等、ゲームにおいて使用可能で、課金の支払いにより購入可能な課金アイテムが知られている。
【0003】
これに関して、非特許文献1には、一のプレイヤから他のプレイヤに課金アイテムを贈与することが可能になることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【非特許文献1】“App Store Reviewガイドライン”、[online]、平成31年1月7日、[平成11年7月30日検索]、インターネット<https://developer.apple.com/jp/app-store/review/guidelines/#in-app-purchas>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、非特許文献1に記載の贈与を実現した場合、一のプレイヤが、他のプレイヤから脅迫されて当該他のプレイヤに課金アイテムを贈与するという問題、すなわち課金アイテムを他のプレイヤからいわゆる「カツアゲ」されるという問題が発生することが想定される。このような問題が発生してしまうと、一のプレイヤは、ゲームにログインしようとするモチベーションが低下してしまう。
【0006】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、課金アイテムの贈与を行えるようにした場合において、ゲームにログインしようとするプレイヤのモチベーションを高めることができるプログラム及び情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の第一態様に係るプログラムは、コンピュータを、一のプレイヤによる贈与の要求を受け付ける受付手段、前記受付手段が受け付けた要求に応じて、ゲームに使用可能で、課金の支払いにより購入された課金アイテムであって、当該一のプレイヤに紐づけられている課金アイテムを他のプレイヤに紐づける贈与処理を実行する贈与処理手段、前記一のプレイヤから前記他のプレイヤへの前記贈与処理に係る課金アイテムの個数又は課金アイテムの価格を制限する制限手段、として機能させる。
【0008】
本発明の第二態様に係るプログラムは、前記コンピュータを、前記一のプレイヤのプレイヤ情報及び前記他のプレイヤのプレイヤ情報に基づき、前記一のプレイヤと前記他のプレイヤとが同一人物であるか否かを判定する判定手段、として更に機能させ、前記制限手段は、前記判定手段が肯定判定した場合に、前記一のプレイヤから前記他のプレイヤへの前記贈与処理を禁止する。
【0009】
本発明の第三態様に係るプログラムは、前記プレイヤ情報は、前記課金の支払いの際に利用されるカードのカード情報を含み、前記判定手段は、前記一のプレイヤのカード情報及び前記他のプレイヤのカード情報が同一である場合に、前記一のプレイヤと前記他のプレイヤとが同一人物であると判定する。
【0010】
本発明の第四態様に係るプログラムは、前記プレイヤ情報は、前記ゲームへログインしたログイン時間を含み、前記判定手段は、前記一のプレイヤのログイン時間と前記他のプレイヤのログイン時間とに基づいて、前記一のプレイヤと前記他のプレイヤとが同一人物であるか否かを判定する。
【0011】
本発明の第五態様に係る情報処理装置は、一のプレイヤによる贈与の要求を受け付ける受付手段と、前記受付手段が受け付けた要求に応じて、ゲームに使用可能で、課金の支払いにより購入された課金アイテムであって、当該一のプレイヤに紐づけられている課金アイテムを他のプレイヤに紐づける贈与処理を実行する贈与処理手段と、
前記一のプレイヤから前記他のプレイヤへの前記贈与処理に係る課金アイテムの個数又は課金アイテムの価格を制限する制限手段と、を備える。
【発明の効果】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
本発明によれば、課金アイテムの贈与を行えるようにした場合において、ゲームにログインしようとするプレイヤのモチベーションを高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】本発明の第一実施形態に係るゲームシステムの全体構成の一例を示すブロック図である。
【
図2】サーバ装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図1に示すサーバ装置の機能手段の一例を示すブロック図である。
【
図4】一のプレイヤが他のプレイヤに課金アイテムを贈与する場合における、第一実施形態に係るゲームシステムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図5】一のプレイヤが他のプレイヤを通報する場合における、第一実施形態に係るゲームシステムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図6】課金アイテムを使用する場合における、第一実施形態に係るゲームシステムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【
図7】一のプレイヤが他のプレイヤに課金アイテムを贈与する場合における、第二実施形態に係るゲームシステムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面を参照しながら本発明の複数の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素及びステップに対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0021】
---第一実施形態---
まずは、本発明の第一実施形態に係る情報処理装置を含むゲームシステムについて説明する。第一実施形態に係る情報処理装置はサーバ装置である場合を説明するが、サーバ装置以外の情報処理装置、例えばゲーム装置や携帯電話、タブレット、パーソナルコンピュータ等であってもよい。
【0022】
<全体構成>
図1は、本発明の第一実施形態に係るゲームシステム1の全体構成の一例を示すブロック図である。
【0023】
図1に示すように、ゲームシステム1は、複数のプレイヤにゲームを提供するシステムである。ゲームシステム1は、サーバ装置10と、第一端末装置12A及び第二端末装置12Bを含む複数の端末装置12と、を備える。これらのサーバ装置10と端末装置12とは、イントラネットやインターネット等の通信ネットワークNTを介して通信可能に接続されている。
【0024】
サーバ装置10は、ゲームの各種データを管理したり、ゲームの各種処理を実行したりする情報処理装置(コンピュータ)である。ゲームとしては、課金アイテムを購入可能・贈与可能なゲームであれば特に限定されない。課金アイテムとは、ゲームに使用可能で、課金の支払いにより購入されたアイテムである。この課金アイテムとしては、例えば有償石、ガチャチケット、武器、防具、スタミナ回復アイテム等が挙げられる。この有償石は、ガチャの実行やスタミナ回復等の様々な用途で使用可能なものである。
【0025】
各端末装置12は、ゲームのプレイヤが操作するものである。第一実施形態では、第一端末装置12Aは一のプレイヤP1が操作し、第二端末装置12Bは他のプレイヤP2が操作する。各端末装置12は、適宜、サーバ装置10と通信しながら、ゲームを実行し、プレイヤに提供する。端末装置12としては、ビデオゲーム機や、アーケードゲーム機、携帯電話、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等の様々なものが挙げられる。なお、ゲームは、端末装置12ではなく、サーバ装置10が実行し、端末装置12はサーバ装置10の実行結果を出力するようにしてもよい。
【0026】
<ハードウェア構成>
図2は、サーバ装置10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0027】
図2に示すように、サーバ装置10は、制御装置20と、通信装置26と、記憶装置28と、を備える。制御装置20は、CPU(Central Processing Unit)22及びメモリ24を主に備えて構成される。
【0028】
制御装置20では、CPU22がメモリ24或いは記憶装置28等に格納された所定のプログラムを実行することにより、各種の機能手段として機能する。この機能手段の詳細については後述する。
【0029】
通信装置26は、外部の装置と通信するための通信インターフェース等で構成される。この通信装置26は、例えば、端末装置12との間で各種の情報を送受信する。
【0030】
記憶装置28は、ハードディスク等で構成される。記憶装置28は、制御装置20における処理の実行に必要な各種プログラムや各種の情報、及び処理結果の情報を記憶する。
【0031】
なお、サーバ装置10は、専用又は汎用のサーバ・コンピュータなどの情報処理装置を用いて実現することができる。また、サーバ装置10は、単一の情報処理装置より構成されるものであっても、通信ネットワークNT上に分散した複数の情報処理装置より構成されるものであってもよい。また、
図2は、サーバ装置10が有する主要なハードウェア構成の一部を示しているに過ぎず、サーバ装置10は、サーバが一般的に備える他の構成を備えることができる。また、複数の端末装置12のハードウェア構成も、例えば操作手段や表示装置、音出力装置を備える他は、サーバ装置10と同様の構成を備えることができる。
【0032】
<機能手段>
図3は、
図1に示すサーバ装置10の機能手段の一例を示すブロック図である。
【0033】
図3に示すように、サーバ装置10は、記憶手段40と、購入手段42と、受付手段44と、贈与処理手段46と、判定手段48と、制限手段50と、変更手段52と、を備える。記憶手段40は、一又は複数の記憶装置28で実現される。その他の機能手段は、記憶装置28に格納されているプログラムを制御装置20が実行することにより実現される。
【0034】
記憶手段40は、プレイヤ情報40Aや、プレイデータ40B、通報リスト40C、贈与対象リスト40D等を記憶する機能を有する。プレイヤ情報40Aは、プレイヤ毎に、当該プレイヤのプレイヤIDと紐づけて記憶されている。このプレイヤ情報40Aは、例えば、プレイヤの名前や年齢、性別、連絡先、課金履歴、課金の支払いの際に利用されるカード情報(例えばクレジットカードの番号情報や名義情報)等を含む。なお、このプレイヤ情報40Aは、サーバ装置10とは異なる他のサーバ装置に記憶されていてもよい。プレイデータ40Bは、プレイヤ毎に、当該プレイヤのプレイヤIDと紐づけて記憶されている。このプレイデータ40Bは、プレイヤのゲームの進行状況や、プレイヤのランク、キャラクタの所持内容、アイテムの所持内容、アイテムの所持個数等のデータを含む。「ランク」とは、プレイヤの強さの段階を表す数値又は記号である。このランクは、例えば、敵キャラクタとの戦闘に勝つことにより経験値を得て、その経験値が一定値に達するとランクが1つ上昇する。ランクが上昇すると、それに伴ってプレイヤのステイタスが上昇したり、新たな技を覚えたりする。なお、上記「ランク」は、「レベル」と言い換えることができる。なお、プレイデータ40Bは、プレイヤ情報40Aに含まれていてもよい。通報リスト40Cには、他のプレイヤP2を通報した一のプレイヤP1のプレイヤIDや、通報された他のプレイヤP2のプレイヤIDが登録されている。贈与対象リスト40Dには、贈与を許可する対象(プレイヤ)のプレイヤIDが予め登録されている。この対象としては、プレイヤの家族やフレンド等が挙げられる。
【0035】
購入手段42は、プレイヤの購入要求に応じて、課金アイテムの購入処理を実行する機能を有する。なお、この購入手段42は、サーバ装置10とは異なる他のサーバ装置に設けられてもよい。
【0036】
受付手段44は、一のプレイヤP1による贈与の要求(以下、適宜、「贈与要求」という。)を受け付ける機能を有する。なお、第一実施形態では、一のプレイヤP1から他のプレイヤP2に課金アイテムを贈与する場合を説明するが、他のプレイヤP2から一のプレイヤP1に贈与してもよい。この場合、受付手段44は、他のプレイヤP2による贈与要求を受け付ける。
【0037】
贈与処理手段46は、受付手段44が受け付けた贈与要求に応じて、一のプレイヤP1に紐づけられている課金アイテムを他のプレイヤP2に紐づける贈与処理を実行する機能を有する。この贈与処理は、例えば、一のプレイヤP1のプレイデータ40Bに紐づけられている課金アイテムを、他のプレイヤP2のプレイデータ40Bに紐づけ、且つ、一のプレイヤP1のプレイデータ40Bから削除する処理である。
【0038】
判定手段48は、各種の判定を行う機能を有する。例えば、一のプレイヤP1又は他のプレイヤP2が予め定められた者か否かを判定してもよい。具体的には、判定手段48は、贈与対象リスト40Dを参照し、一のプレイヤに係る家族の登録情報に基づき、他のプレイヤP2が一のプレイヤの家族か否かを判定してもよい。
【0039】
また、例えば、判定手段48は、プレイヤ情報40Aを参照し、一のプレイヤP1に係る年齢の登録情報に基づき、一のプレイヤP1が未成年者か否かを判定してもよい。具体的には、判定手段48は、一のプレイヤP1に係る年齢の登録情報が例えば19歳以下である場合に、一のプレイヤP1が未成年者であると肯定判定する。また、例えば、判定手段48は、一のプレイヤP1のプレイデータ40Bに基づき、一のプレイヤP1が弱者か否かを判定してもよい。具体的には、判定手段48は、一のプレイヤP1のランクやプレイ時間が閾値以下であるときに、一のプレイヤP1が弱者と判定する。また、例えば、判定手段48は、一のプレイヤP1におけるプレイデータ40B及び他のプレイヤP2におけるゲームのプレイデータ40Bに基づき、一のプレイヤP1が他のプレイヤP2に比べて弱者か否かを判定してもよい。具体的には、判定手段48は、一のプレイヤP1のランクやプレイ時間が他のプレイヤP2のランクやプレイ時間よりも低い或いは短いときに、一のプレイヤP1が弱者と判定する。また、例えば、判定手段48は、プレイヤ情報40A又はプレイデータ40Bを参照し、一のプレイヤP1の課金履歴に基づき、一のプレイヤP1が課金ユーザか否かを判定してもよい。具体的には、判定手段48は、一のプレイヤP1が毎月所定額以上課金しているときに、一のプレイヤP1が課金ユーザと判定する。
【0040】
また、例えば、判定手段48は、一のプレイヤP1のプレイヤ情報40A及び他のプレイヤP2のプレイヤ情報40Aに基づき、一のプレイヤP1と他のプレイヤP2とが同一人物であるか否かを判定してもよい。具体的には、判定手段48は、一のプレイヤP1のカード情報及び他のプレイヤP2のカード情報が同一である場合に、一のプレイヤP1と他のプレイヤP2とが同一人物であると判定する。また、例えば、判定手段48は、一のプレイヤP1のログイン時間と他のプレイヤP2のログイン時間に基づいて、一のプレイヤP1と他のプレイヤP2とが同一人物であるか否かを判定してもよい。具体的には、判定手段48は、一のプレイヤP1のログイン時間の合計時間と他のプレイヤP2のログイン時間の合計時間との差が閾値以上の場合に、一のプレイヤP1と他のプレイヤP2とが同一人物であると判定してもよい。また、例えば、判定手段48は、一のプレイヤのログイン時間と他のプレイヤP2のログイン時間との差が閾値未満の場合に、一のプレイヤP1と他のプレイヤP2とが同一人物であると判定してもよい。
【0041】
制限手段50は、判定手段48の判定結果に基づき、又は、判定手段48の判定結果に係わらず、課金アイテムに関して各種制限する機能を有する。なお、この「制限」は、「禁止」を含む。
【0042】
例えば、制限手段50は、所定期間(第一所定期間)の間、他のプレイヤP2による、贈与処理された課金アイテムの使用を制限してもよい。第一所定期間としては、1時間や1日、1週間、1ヵ月等、特に限定されないが、一のプレイヤP1が通報できる時間を確保するという観点から1日以上であることが好ましく、制限による不便さを抑制するという観点から1週間以下であることが好ましい。第一所定期間の開始時期としては、贈与処理が実行されたときからや、毎月20日や25日等の所定日が挙げられる。
【0043】
また、例えば、制限手段50は、所定期間(第二所定期間)の間、課金アイテムに対する贈与処理を制限してもよい。第二所定期間としては、1時間や1日、1週間、1ヵ月等、特に限定されないが、一のプレイヤP1が購入したときに居合わせる他のプレイヤP2からのカツアゲを抑制するという観点から課金アイテムが購入されたときから1日以上であることが好ましく、制限による不便さを抑制するという観点から1週間以下であることが好ましい。この第二所定期間は、第一所定期間と同一期間であっても異なる期間であってもよい。第二所定期間が第一所定期間と異なる場合は、第二所定期間が第一所定期間よりも長くても、第一所定期間よりも短くてもよい。
【0044】
また、例えば、制限手段50は、一のプレイヤP1により通報された他のプレイヤP2に対して、所定期間(第三所定期間)の間、贈与処理において課金アイテムを紐づける対象となることを制限してもよい。すなわち、制限手段50は、一時的に、他のプレイヤP2が課金アイテムを贈与されることを制限してもよい。また、例えば、制限手段50は、他のプレイヤP2を通報した一のプレイヤに対して、所定期間(第三所定期間)の間、贈与処理又は課金アイテムの購入を制限してもよい。すなわち、制限手段50は、一時的に、一のプレイヤP1が課金アイテムを贈与することや購入することを制限してもよい。第三所定期間としては、第一所定期間又は/及び第二所定期間と同一期間であっても異なる期間であってもよい。第三所定期間が第一所定期間又は/及び第二所定期間と異なる場合は、第三所定期間が第一所定期間又は/及び第二所定期間よりも長くても、第一所定期間又は/及び第二所定期間よりも短くてもよい。
【0045】
また、例えば、制限手段50は、贈与処理された課金アイテムと、ゲームのプレイにより他のプレイヤP2に付与された非課金アイテムと、が他のプレイヤP2に紐づけられている場合であって、当該他のプレイヤP2が課金アイテムの使用を要求した場合、非課金アイテムを優先的に使用してもよい。具体的には、制限手段50は、贈与処理された有償石と、ゲームのプレイにより他のプレイヤP2に付与された無償石と、が他のプレイヤP2に紐づけられている場合であって、当該他のプレイヤP2が有償石の使用を要求した場合、無償石を優先的に使用してもよい。
【0046】
また、判定手段48の判定結果に基づき、一のプレイヤP1から他のプレイヤP2への贈与処理を制限する場合は、制限手段50は、例えば、他のプレイヤP2が一のプレイヤの家族でないと判定手段48が否定判定したときに贈与処理を制限してもよい。また、制限手段50は、例えば、一のプレイヤP1が未成年であると判定手段48が肯定判定したときに贈与処理を制限してもよい。また、制限手段50は、例えば、一のプレイヤP1が弱者であると判定手段48が肯定判定したときに贈与処理を制限してもよい。また、制限手段50は、例えば、一のプレイヤP1が他のプレイヤP2よりも弱者であると判定手段48が肯定判定したときに贈与処理を制限してもよい。また、制限手段50は、例えば、一のプレイヤP1が課金ユーザでないと判定手段48が否定判定したときに贈与処理を制限してもよい。
【0047】
また、例えば、制限手段50は、一のプレイヤP1から他のプレイヤP2への贈与処理に係る課金アイテムの個数又は贈与処理に係る課金アイテムの価格を制限してもよい。具体的には、一のプレイヤP1から他のプレイヤP2への贈与処理に係る課金アイテムの総合個数に上限値が設定されており、制限手段50は、贈与処理に係る課金アイテムの総合個数が上限値に達した場合には贈与処理を制限する。同様に、一のプレイヤP1から他のプレイヤP2への贈与処理に係る課金アイテムの総合価格に上限値が設定されており、制限手段50は、贈与処理に係る課金アイテムの総合価格が上限値に達した場合には贈与処理を制限する。ここで、判定手段48が、一のプレイヤP1と他のプレイヤP2とが同一人物であると肯定判定した場合、制限手段50は、課金アイテムの個数や価格の制限を回避するプレイヤを抑制するため、一のプレイヤP1から他のプレイヤP2への贈与処理を禁止する。
【0048】
変更手段52は、贈与処理に係る課金アイテムの価値又は量を変更する機能を有する。例えば、変更手段52は、一のプレイヤP1のプレイデータ40Bに基づき、課金アイテムの価値又は量を変更してもよい。具体的には、一のプレイヤP1のプレイデータ40Bにおいて当該一のプレイヤP1のランクに応じて課金アイテムの価値又は量を変更してもよい。より具体的には、一のプレイヤP1のプレイデータ40Bにおいて当該一のプレイヤP1のランクが1以上10以下のときは、価値又は量をそのままにし、ランクが11以上20以下のときは、課金アイテムの量を贈与される個数の数倍に変更し、ランクが21以上のときは、課金アイテムの量を贈与される個数の数倍に変更し、且つ、課金アイテムの価値が高くなるように変更する。また、例えば、変更手段52は、他のプレイヤP2のプレイデータ40Bに基づき、課金アイテムの価値又は量を変更してもよい。具体的には、他のプレイヤP2のプレイデータ40Bにおいて当該他のプレイヤP2のランクに応じて課金アイテムの価値又は量を変更してもよい。より具体的には、他のプレイヤP2のプレイデータ40Bにおいて当該他のプレイヤP2のランクが1以上10以下のときは、価値又は量をそのままにし、ランクが11以上20以下のときは、課金アイテムの量を贈与される個数の数倍に変更し、ランクが21以上のときは、課金アイテムの量を贈与される個数の数倍に変更し、且つ、課金アイテムの価値が高くなるように変更する。
【0049】
また、例えば、変更手段52は、一のプレイヤP1と他のプレイヤP2との関係性を取得し、当該関係性に基づき、課金アイテムの価値又は量を変更してもよい。関係性としては、他のプレイヤP2が一のプレイヤP1と比較して弱者か否か、家族か否か、フレンドか否か、ソーシャルネットワーキングで繋がっているか否か等が挙げられる。また、例えば、変更手段52は、現在の時間情報に基づき、課金アイテムの価値又は量を変更してもよい。また、例えば、変更手段52は、贈与処理された課金アイテムを他のプレイヤP2が使用した場合に専用の抽選が実行可能となるように、当該課金アイテムの価値を(高めるように)変更してもよい。
【0050】
<贈与に係る処理の流れ>
図4は、一のプレイヤP1が他のプレイヤP2に課金アイテムを贈与する場合における、第一実施形態に係るゲームシステム1の処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、以下の処理の順番は、適宜、変更することができる。
【0051】
(ステップSP10)
第一端末装置12Aは、贈与画面を表示する。この贈与画面において、一のプレイヤP1は、複数のプレイヤの中から贈与相手の他のプレイヤP2を選択し、且つ、一のプレイヤP1が所持するアイテムの中から贈与対象の課金アイテムを選択する。そして、処理は、ステップSP12の処理に移行する。
【0052】
(ステップSP12)
第一端末装置12Aは、一のプレイヤP1のプレイヤIDと、選択された他のプレイヤP2のプレイヤIDと、選択された課金アイテムの内容(アイテムIDや数量等)と、含む贈与要求をサーバ装置10に送信する。そして、処理は、ステップSP14の処理に移行する。
【0053】
(ステップSP14)
サーバ装置10の受付手段44は、第一端末装置12Aから贈与要求を受け付ける(受信)する。これに応答して、判定手段48は、贈与要求に含まれるアイテムIDに対応する課金アイテムが購入されたときから第二所定期間が経過したか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP18の処理に移行し、当該判定が否定された場合には処理はステップSP16の処理に移行する。
【0054】
(ステップSP16)
制限手段50は、贈与要求に含まれるアイテムIDに対応する課金アイテムに対する贈与処理を制限する。続いて、制限手段50は、贈与処理を制限した旨を第一端末装置12Aに通知する。通知を受信した第一端末装置12Aは、当該通知の内容を表示する。そして、
図4に示す一連の処理が終了する。
【0055】
(ステップSP18)
判定手段48は、通報リスト40Cを参照し、贈与要求に含まれる一のプレイヤP1のプレイヤIDに対して通報フラグがオン、又は、贈与要求に含まれる他のプレイヤP2のプレイヤIDに対して被通報フラグがオンになっているか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP16の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP20の処理に移行する。
【0056】
(ステップSP20)
判定手段48は、贈与要求に含まれる他のプレイヤP2のプレイヤIDが贈与対象リスト40Dに登録されているか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP22の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP16の処理に移行する。
【0057】
(ステップSP22)
判定手段48は、プレイヤ情報40A又は他のサーバ装置から、贈与要求に含まれる一のプレイヤP1のプレイヤIDに対応するクレジットカード情報を取得する。同様に、判定手段48は、プレイヤ情報40A又は他のサーバ装置から、贈与要求に含まれる他のプレイヤP2のプレイヤIDに対応するクレジットカード情報を取得する。続いて、判定手段48は、取得した二つのクレジットカード情報に基づき、一のプレイヤP1と他のプレイヤP2とが同一人物か否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP16の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP24の処理に移行する。
【0058】
(ステップSP24)
判定手段48は、今回の課金アイテムの贈与数を含めて、一のプレイヤP1における課金アイテムの贈与の総数又は贈与金額の総額が上限値を超えるか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP16の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP26の処理に移行する。なお、本ステップでは、上記判定の代わりに、判定手段48は、今回の課金アイテムの贈与数を含めて、他のプレイヤP2における課金アイテムの贈与された総数又は贈与された課金アイテムの金額の総額が上限値を超えるか否かを判定してもよい。
【0059】
(ステップSP26)
贈与処理手段46は、贈与要求に含まれる一のプレイヤP1のプレイヤIDに紐づけられている課金アイテムを、贈与要求に含まれる他のプレイヤP2のプレイヤIDに紐づける贈与処理を実行する。具体的には、贈与処理手段46は、贈与要求に含まれる一のプレイヤP1のプレイヤIDに対応するプレイデータ40Bから課金アイテムを減少させる又は削除するとともに、贈与要求に含まれる他のプレイヤP2のプレイヤIDに対応するプレイデータ40Bに当該課金アイテムを追加する。そして、処理は、ステップSP28の処理に移行する。
【0060】
(ステップSP28)
変更手段52は、贈与処理された課金アイテムの価値又は量を変更する。第一実施形態では、贈与処理された課金アイテムの価値が高くなるように変更する。そして、処理は、ステップSP30の処理に移行する。
【0061】
(ステップSP30)
贈与処理手段46は、一のプレイヤP1又は/及び他のプレイヤP2に、ゲーム又は当該ゲーム以外で使用可能な贈与ポイントを付与する。贈与ポイントの付与数は、例えば、一のプレイヤP1と他のプレイヤP2との関係性や、一のプレイヤP1や他のプレイヤP2のプレイデータ40Bに応じて変更されてもよい。そして、処理は、ステップSP32の処理に移行する。なお、本ステップは省略してもよい。
【0062】
(ステップSP32)
贈与処理手段46は、他のプレイヤP2のプレイデータ40Bにおいて、贈与処理された課金アイテムに対して使用制限フラグをオンする。そして、処理は、ステップSP34の処理に移行する。
【0063】
(ステップSP34)
贈与処理手段46は、贈与処理を実行した旨を第一端末装置12A又は/及び第一端末装置12Aに通知する。そして、
図4に示す一連の処理が終了する。
【0064】
<通報に係る処理の流れ>
図5は、一のプレイヤP1が他のプレイヤP2を通報する場合における、第一実施形態に係るゲームシステム1の処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、定期的に又はランダムに実行される。また、以下の処理の順番は、適宜、変更することができる。
【0065】
(ステップSP40)
第一端末装置12Aは、一のプレイヤP1の操作情報に基づき、通報画面を要求する通報画面要求がされたか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP42の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP52の処理に移行する。
【0066】
(ステップSP42)
第一端末装置12Aは、通報ボタンを含む通報画面を表示する。この通報画面において、一のプレイヤP1は、複数のプレイヤの中から通報対象の他のプレイヤP1を選択する。続いて、一のプレイヤP1は通報画面において通報ボタンを押下する。そして、処理は、ステップSP44の処理に移行する。
【0067】
(ステップSP44)
第一端末装置12Aは、サーバ装置10に通報を行う。この通報には、一のプレイヤのプレイヤIDと、選択された他のプレイヤP1のプレイヤIDと、を含む。そして、処理は、ステップSP46の処理に移行する。
【0068】
(ステップSP46)
サーバ装置10の受付手段44は、第一端末装置12Aから通報を受け付ける。これに応答して、受付手段44は、通報に含まれる一のプレイヤP1のプレイヤIDを通報リスト40Cに追加するとともに、追加したプレイヤIDに対して通報フラグをオンする。なお、受付手段44は、通報に対して処理した旨(通報フラグをオンした旨)を第一端末装置12Aに通知してもよい。そして、処理は、ステップSP48の処理に移行する。
【0069】
(ステップSP48)
受付手段44は、通報に含まれる他のプレイヤP2のプレイヤIDを通報リスト40Cに追加するとともに、追加したプレイヤIDに対して被通報フラグをオンする。なお、受付手段44は、通報に対して処理した旨(被通報フラグをオンした旨)を第二端末装置12Bに通知してもよい。ただし、この通知は、一のプレイヤP1が他のプレイヤP2から恫喝等される恐れがあるので、所定期間経過後に行われることが好ましい。そして、処理は、ステップSP50の処理に移行する。
【0070】
(ステップSP50)
受付手段44は、課金アイテムの返却処理を実行する。具体的には、受付手段44は、通報に含まれる他のプレイヤP2のプレイヤIDに対応するプレイデータ40Bから贈与処理された課金アイテムを減少させる又は削除するとともに、通報に含まれる一のプレイヤP1のプレイヤIDに対応するプレイデータ40Bに当該課金アイテムを追加する。そして、処理は、ステップSP52の処理に移行する。
【0071】
(ステップSP52)
判定手段48は、第三所定期間が経過したか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP54の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には
図5に示す一連の処理が終了する。
【0072】
<課金アイテムの使用に係る処理の流れ>
図6は、課金アイテムを使用する場合における、第一実施形態に係るゲームシステム1の処理の流れの一例を示すフローチャートである。また、以下の処理の順番は、適宜、変更することができる。
【0073】
(ステップSP60)
第二端末装置12Bは、他のプレイヤP2のプレイヤIDと、贈与された課金アイテムのアイテムIDと、を含む使用要求をサーバ装置10に送信する。そして、処理は、ステップSP62の処理に移行する。
【0074】
(ステップSP62)
サーバ装置10の受付手段44は、第二端末装置12Bから使用要求を受信する。これに応答して、判定手段48は、使用要求に含まれるプレイヤIDに対応するプレイデータ40Bを取得する。続いて、判定手段48は、取得したプレイデータ40Bを参照し、使用要求に含まれるアイテムIDに対して使用制限フラグがオンになっているか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP64の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP70の処理に移行する。
【0075】
(ステップSP64)
判定手段48は、使用要求に含まれるアイテムIDに対応する課金アイテムが譲渡されたとき、すなわち、当該課金アイテムが譲渡処理されたときから第一所定期間が経過したか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP70の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP66の処理に移行する。
【0076】
(ステップSP66)
制限手段50は、他のプレイヤP2による、使用要求に含まれるアイテムIDに対応する課金アイテムの使用を制限する。そして、処理は、ステップSP68の処理に移行する。
【0077】
(ステップSP68)
制限手段50は、第二端末装置12Bにエラー通知を送信する。また、制限手段50は、第一端末装置12Aにもエラー通知を送信してもよい。そして、
図6に示す一連の処理が終了する。
【0078】
(ステップSP70)
判定手段48は、使用要求に含まれるアイテムIDに対応する課金アイテムが贈与された課金アイテムか否かを判定する。具体的には、判定手段48は、使用要求に含まれるアイテムIDに対応する課金アイテムに対して使用制限フラグがオンになっているか否かを判定する。この結果、判定手段48は、使用制限フラグがオンになっている場合にはアイテムIDに対応する課金アイテムが贈与された課金アイテムであると肯定判定する。また、判定手段48は、使用制限フラグがオフになっている場合にはアイテムIDに対応する課金アイテムが贈与された課金アイテムでないと否定判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP74の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP72の処理に移行する。
【0079】
(ステップSP72)
受付手段44は、使用要求に含まれるアイテムIDに対応する課金アイテムを使用する。具体的には、使用要求に含まれるプレイヤIDに対応するプレイデータ40Bから当該課金アイテムを消費する。続いて、その使用結果を第二端末装置12Bに送信し、第二端末装置12Bはその使用結果をゲームに反映させる。
【0080】
(ステップSP74)
判定手段48は、使用要求に含まれるプレイヤIDに対応するプレイデータ40Bに、使用要求に含まれるアイテムIDに対応する課金アイテムと同様の非課金アイテムがあるか否かを判定する。具体的には、当該課金アイテムが有償石である場合、使用要求に含まれるプレイヤIDに対応するプレイデータ40Bに、課金アイテムと同様の機能を持ち、非課金アイテムとしての無償石があるか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP76の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP72の処理に移行する。なお、当該判定が否定判定された場合には
図6に示す一連の処理が終了してもよい。
【0081】
(ステップSP76)
受付手段44は、使用要求に含まれるプレイヤIDに対応するプレイデータ40Bから無償石を消費する。続いて、その使用結果を第二端末装置12Bに送信し、第二端末装置12Bはその使用結果をゲームに反映させる。そして、
図6に示す一連の処理が終了する。
【0082】
<効果>
以上、第一実施形態では、サーバ装置10が、プレイヤによる贈与の要求を受け付ける受付手段44と、受付手段44が受け付けた要求に応じて、ゲームに使用可能で、課金の支払いにより購入された課金アイテムであって、当該一のプレイヤP1に紐づけられている課金アイテムを他のプレイヤP2に紐づける贈与処理を実行する贈与処理手段46と、所定期間の間、他のプレイヤP2による、贈与処理された課金アイテムの使用を制限する制限手段50と、を備える。
【0083】
この構成によれば、受付手段44が受け付けた要求に応じて、一のプレイヤP1に紐づけられている課金アイテムを他のプレイヤP2に紐づける贈与処理を実行するので、課金アイテムの贈与を行うことができる。そして、このような課金アイテムの贈与を行うことができる場合において、所定期間の間、他のプレイヤP2による、贈与処理された課金アイテムの使用を制限するので、その間に、一のプレイヤP1は、課金アイテムがカツアゲされたことをゲームの運営会社等に通報できる猶予が生まれ、ゲームにログインしようとする一のプレイヤP1のモチベーションを高めることができる。
【0084】
また、第一実施形態では、一のプレイヤP1による贈与の要求を受け付ける受付手段44と、受付手段44が受け付けた要求に応じて、ゲームに使用可能で、課金の支払いにより購入された課金アイテムであって、当該一のプレイヤP1に紐づけられている課金アイテムを他のプレイヤP2に紐づける贈与処理を実行する贈与処理手段46と、所定期間の間、課金アイテムに対する贈与処理を制限する制限手段50と、を備える。
【0085】
この構成によれば、受付手段44が受け付けた要求に応じて、一のプレイヤP1に紐づけられている課金アイテムを他のプレイヤP2に紐づける贈与処理を実行するので、課金アイテムを贈与できる。また、この構成によれば、所定期間の間、課金アイテムに対する贈与処理を制限するので、その間は、課金アイテムがカツアゲされることがなく、ゲームにログインしようとするプレイヤのモチベーションを高めることができる。
【0086】
また、第一実施形態では、受付手段44は、他のプレイヤP2への贈与について一のプレイヤP1による通報を受け付け、制限手段50は、一のプレイヤP1により通報された他のプレイヤP2に対して、第三所定期間の間、贈与処理において課金アイテムを紐づける対象となることを制限してもよい。
【0087】
この構成によれば、他のプレイヤP2がカツアゲを繰り返すことを抑制することができる。
【0088】
また、第一実施形態では、受付手段44は、他のプレイヤP2への贈与について一のプレイヤP1による通報を受け付け、制限手段50は、他のプレイヤP2を通報した一のプレイヤP1に対して、第三所定期間の間、贈与処理又は課金アイテムの購入を制限してもよい。
【0089】
この構成によれば、一のプレイヤP1がカツアゲされることを抑制することができる。
【0090】
また、第一実施形態では、制限手段50は、贈与処理された課金アイテムと、ゲームのプレイにより他のプレイヤP2に付与された非課金アイテムとが他のプレイヤP2に紐づけられている場合であって、当該他のプレイヤP2が課金アイテムの使用を要求した場合、非課金アイテムを優先的に使用してもよい。
【0091】
この構成によれば、カツアゲされても一のプレイヤP1に課金アイテムを返却することができる。
【0092】
また、第一実施形態では、サーバ装置10が、一のプレイヤP1による贈与の要求を受け付ける受付手段44と、受付手段44が受け付けた要求に応じて、ゲームに使用可能で、課金の支払いにより購入された課金アイテムであって、当該一のプレイヤP1に紐づけられている課金アイテムを他のプレイヤP2に紐づける贈与処理を実行する贈与処理手段46と、一のプレイヤP1又は他のプレイヤP2が予め定められた者か否かを判定する判定手段48と、判定手段48の判定結果に基づき、一のプレイヤP1から他のプレイヤP2への贈与処理を制限する制限手段50と、を備える。
【0093】
この構成によれば、受付手段44が受け付けた要求に応じて、一のプレイヤP1に紐づけられている課金アイテムを他のプレイヤP2に紐づける贈与処理を実行するので、課金アイテムの贈与を行うことができる。そして、このような課金アイテムの贈与を行うことができる場合において、判定手段48の判定結果に基づき、一のプレイヤP1から他のプレイヤP2への贈与処理を制限するので、予め定められた者でない他のプレイヤP2からは一のプレイヤP1がカツアゲされることを抑制でき、もって、ゲームにログインしようとする一のプレイヤP1のモチベーションを高めることができる。
【0094】
また、第一実施形態では、判定手段48は、一のプレイヤP1に係る家族の登録情報に基づき、他のプレイヤP2が一のプレイヤP1の家族か否かを判定し、制限手段50は、判定手段48が否定判定した場合に、一のプレイヤP1から他のプレイヤP2への贈与処理を制限してもよい。
【0095】
この構成によれば、家族でない他のプレイヤP2からは一のプレイヤP1がカツアゲされることを抑制でき、もって、ゲームにログインしようとする一のプレイヤP1のモチベーションを高めることができる。
【0096】
また、第一実施形態では、判定手段48は、一のプレイヤP1に係る年齢の登録情報に基づき、一のプレイヤP1が未成年者か否かを判定し、制限手段50は、判定手段48が肯定判定した場合に、一のプレイヤP1から他のプレイヤP2への贈与処理を制限してもよい。
【0097】
この構成によれば、カツアゲされ易いと想定される未成年者の一のプレイヤP1が贈与することを制限できるので、当該一のプレイヤP1は安心してゲームができる。この結果、ゲームにログインしようとする一のプレイヤP1のモチベーションを高めることができる。
【0098】
また、第一実施形態では、判定手段48は、一のプレイヤP1におけるゲームのプレイデータ40Bに基づき、一のプレイヤが弱者か否かを判定し、制限手段50は、判定手段48が肯定判定した場合に、一のプレイヤP1から他のプレイヤP2への贈与処理を制限してもよい。
【0099】
この構成によれば、カツアゲされ易いと想定される弱者である一のプレイヤP1が贈与することを制限できるので、当該一のプレイヤP1は安心してゲームができる。この結果、ゲームにログインしようとする一のプレイヤP1のモチベーションを高めることができる。
【0100】
また、第一実施形態では、判定手段48は、一のプレイヤP1におけるゲームのプレイデータ40B及び他のプレイヤP2におけるゲームのプレイデータ40Bに基づき、一のプレイヤP1が他のプレイヤP2に比べて弱者か否かを判定し、制限手段50は、判定手段48が肯定判定した場合に、一のプレイヤP1から他のプレイヤP2への贈与処理を制限してもよい。
【0101】
この構成によれば、カツアゲされ易いと想定される、他のプレイヤP2に比べて弱者である一のプレイヤP1が贈与することを制限できるので、当該一のプレイヤP1は安心してゲームができる。この結果、ゲームにログインしようとする一のプレイヤP1のモチベーションを高めることができる。
【0102】
また、第一実施形態では、プレイデータ40Bは、対応するプレイヤのランク、又は、対応するプレイヤによるプレイ時間を含む。
【0103】
この構成によれば、判定手段48が弱者と判定する際に、プレイヤのランク、又は、対応するプレイヤによるプレイ時間を用いて容易に判定することができる。
【0104】
また、第一実施形態では、判定手段48は、一のプレイヤP1の課金履歴に基づき、一のプレイヤP1が課金ユーザか否かを判定し、制限手段50は、判定手段48が否定判定した場合に、一のプレイヤP1から他のプレイヤP2への贈与処理を制限してもよい。
【0105】
この構成によれば、弱者又は未成年者と想定される、課金ユーザでない一のプレイヤP1が贈与することを制限できるので、当該一のプレイヤP1は安心してゲームができる。この結果、ゲームにログインしようとする一のプレイヤP1のモチベーションを高めることができる。
【0106】
また、第一実施形態では、サーバ装置10が、一のプレイヤP1による贈与の要求を受け付ける受付手段44と、受付手段44が受け付けた要求に応じて、ゲームに使用可能で、課金の支払いにより購入された課金アイテムであって、当該一のプレイヤP1に紐づけられている課金アイテムを他のプレイヤP2に紐づける贈与処理を実行する贈与処理手段46と、一のプレイヤP1から他のプレイヤP2への贈与処理に係る課金アイテムの個数又は課金アイテムの価格を制限する制限手段50と、を備える。
【0107】
この構成によれば、受付手段44が受け付けた要求に応じて、一のプレイヤP1に紐づけられている課金アイテムを他のプレイヤP2に紐づける贈与処理を実行するので、課金アイテムの贈与を行うことができる。そして、このような課金アイテムの贈与を行うことができる場合において、一のプレイヤP1から他のプレイヤP2への贈与処理に係る課金アイテムの個数又は課金アイテムの価格を制限するので、一のプレイヤP1がカツアゲされる被害の大きさを抑制でき、もって、ゲームにログインしようとする一のプレイヤP1のモチベーションを高めることができる。
【0108】
また、第一実施形態では、一のプレイヤP1のプレイヤ情報40A及び他のプレイヤP2のプレイヤ情報40Aに基づき、一のプレイヤP1と他のプレイヤP2とが同一人物であるか否かを判定する判定手段48を更に備え、制限手段50は、判定手段48が肯定判定した場合に、一のプレイヤP1から他のプレイヤP2への贈与処理を禁止してもよい。
【0109】
この構成によれば、上記のような制限を回避するように、未成年者等の一のプレイヤP1が、自身のサブアカウントで購入した課金アイテムをメインアカウントに贈与することを抑制できる。
【0110】
また、第一実施形態では、プレイヤ情報40Aは、課金の支払いの際に利用されるカードのカード情報を含み、判定手段48は、一のプレイヤP1のカード情報及び他のプレイヤP2のカード情報が同一である場合に、一のプレイヤP1と他のプレイヤP2とが同一人物であると判定してもよい。
【0111】
この構成によれば、一のプレイヤP1と他のプレイヤP2とが同一人物と判定する際に、判定手段48は、カード情報を用いて容易に判定することができる。
【0112】
また、第一実施形態では、プレイヤ情報40Aは、ゲームへログインしたログイン時間を含み、判定手段48は、一のプレイヤP1のログイン時間と他のプレイヤP2のログイン時間に基づいて、一のプレイヤP1と他のプレイヤP2とが同一人物であるか否かを判定してもよい。
【0113】
この構成によれば、一のプレイヤP1と他のプレイヤP2とが同一人物と判定する際に、判定手段48は、ログイン時間を用いて容易に判定することができる。
【0114】
また、第一実施形態では、サーバ装置10は、一のプレイヤP1による贈与の要求を受け付ける受付手段44と、受付手段44が受け付けた要求に応じて、ゲームに使用可能で、課金の支払いにより購入された課金アイテムであって、当該一のプレイヤP1に紐づけられている課金アイテムを他のプレイヤP2に紐づける贈与処理を実行する贈与処理手段46と、贈与処理に係る課金アイテムの価値又は量を変更する変更手段52と、を備える。
【0115】
この構成によれば、受付手段44が受け付けた要求に応じて、一のプレイヤP1に紐づけられている課金アイテムを他のプレイヤP2に紐づける贈与処理を実行するので、課金アイテムの贈与を行うことができる。そして、このような課金アイテムの贈与を行うことができる場合において、贈与処理に係る課金アイテムの価値又は量を変更するので、贈与の意外性が高まり、課金アイテムの贈与が活発化してゲームのソーシャル性が向上し、もって、課金アイテムの贈与を行えるようにした場合において、ゲームにログインしようとする一のプレイヤP1のモチベーションを高めることができる。
【0116】
また、第一実施形態では、変更手段52は、一のプレイヤP1のプレイデータ40Bに基づき、課金アイテムの価値又は量を変更してもよい。
【0117】
この構成によれば、ゲームをプレイすれば課金アイテムの価値又は量が変更されることになるので、その価値又は量を変更しようと、ゲームにログインしようとする一のプレイヤP1のモチベーションを高めることができる。
【0118】
また、第一実施形態では、変更手段52は、他のプレイヤP2のプレイデータ40Bに基づき、課金アイテムの価値又は量を変更してもよい。
【0119】
この構成によれば、ゲームをプレイすれば課金アイテムの価値又は量が変更されることになるので、その価値又は量を変更しようと、ゲームにログインしようとする他のプレイヤP2のモチベーションを高めることができる。
【0120】
また、第一実施形態では、変更手段52は、一のプレイヤP1と他のプレイヤP2との関係性を取得し、当該関係性に基づき、課金アイテムの価値又は量を変更してもよい。
【0121】
この構成によれば、例えば、一のプレイヤP1と他のプレイヤP2との関係性が家族や友達など良い関係性であれば、課金アイテムの価値又は量を向上し、一のプレイヤP1と他のプレイヤP2との関係性が悪い関係性であれば、課金アイテムの価値又は量を低下させることができ、もって、カツアゲ等を抑制できる。
【0122】
また、第一実施形態では、変更手段52は、贈与処理された課金アイテムを他のプレイヤP2が使用した場合に専用の抽選が実行可能となるように、当該課金アイテムの価値を変更する。
【0123】
この構成によれば、専用の抽選を目的に、課金アイテムの贈与が活発に行われるようになる。この結果、贈与の際にコミュニケーションが生まれてゲームのソーシャル性が高まり、もって、ゲームにログインしようとする一のプレイヤP1及び他のプレイヤP2のモチベーションを高めることができる。
【0124】
---第二実施形態---
次に、第二実施形態に係るゲームシステムについて説明する。第二実施形態では、サーバ装置10が機能手段として設定手段を更に備える点、課金アイテムの贈与可能期間と、課金アイテムの使用可能期間とが設定されている点で、第一実施形態と異なる。なお、以下で説明しない第二実施形態に係るゲームシステムの構成及び処理は、第一実施形態で説明したものと同様である。また、贈与可能期間と、使用可能期間の間には間隔が空いていることが好ましい。また、使用可能期間は、贈与可能期間よりも短いことが好ましい。
【0125】
設定手段は、ゲームのプレイデータ40Bに基づき、他のプレイヤP2に対して贈与処理可能な課金アイテムの個数を設定する。具体的には、設定手段は、他のプレイヤP2に紐づけられているプレイデータ40Bの中の課金アイテムの個数、又は/及び、一のプレイヤP1に紐づけられているプレイデータ40Bの中の課金アイテムの個数に基づき、他のプレイヤP2に対して贈与処理可能な課金アイテムの個数を設定する。例えば、設定手段は、他のプレイヤP2に紐づけられている課金アイテムの個数が多ければ、当該他のプレイヤP2に対して贈与処理可能な課金アイテムの個数を多く設定してもよい。また、設定手段は、他のプレイヤP2に紐づけられている課金アイテムの個数以下だけ、好ましくは当該個数の半分以下だけ、当該他のプレイヤP2に対して贈与処理可能な課金アイテムの個数を設定してもよい。また、設定手段は、一のプレイヤP2に紐づけられている課金アイテムの個数が多ければ、当該他のプレイヤP2に対して贈与処理可能な課金アイテムの個数を多く設定してもよい。また、設定手段は、他のプレイヤP2に紐づけられている課金アイテムの個数と、一のプレイヤP1に紐づけられている課金アイテムの個数に基づき、他のプレイヤP2に対して贈与処理可能な課金アイテムの個数を設定してもよい。例えば、設定手段は、一のプレイヤP2に紐づけられている課金アイテムの個数と、他のプレイヤP2に紐づけられている課金アイテムの個数との差分が閾値以上である場合に、他のプレイヤP2に対して贈与処理可能な課金アイテムの個数を少なく設定し、上記差分が閾値未満である場合に、他のプレイヤP2に対して贈与処理可能な課金アイテムの個数を多く設定してもよい。
【0126】
図7は、一のプレイヤP1が他のプレイヤP2に課金アイテムを贈与する場合における、第二実施形態に係るゲームシステムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、以下の処理の順番は、適宜、変更することができる。
【0127】
(ステップSP90)
ステップSP10の処理の後、第一端末装置12Aは、制限選択画面を表示する。この制限選択画面は、贈与処理された課金アイテムの、他のプレイヤP2による使用を制限するか否かを、一のプレイヤP1に選択させる画面である。
【0128】
【0129】
制限選択画面100には、贈与処理された課金アイテムの使用を制限する制限ボタン100と、贈与処理された課金アイテムの使用を制限しない非制限ボタン102と、が設けられている。この制限選択画面100において、一のプレイヤP1が制限ボタン100又は非制限ボタン102を押下すると、処理は、ステップSP92の処理に移行する。
【0130】
(ステップSP92)
第一端末装置12Aは、一のプレイヤP1のプレイヤIDと、選択された他のプレイヤP2のプレイヤIDと、選択された課金アイテムの内容(アイテムIDや数量等)と、制限選択画面100における選択結果と、を含む贈与要求をサーバ装置10に送信する。そして、処理は、ステップSP94の処理に移行する。
【0131】
(ステップSP94)
サーバ装置10の受付手段44は、第一端末装置12Aから贈与要求を受け付ける(受信)する。これに応答して、サーバ装置10の設定手段は、贈与要求に含まれる他のプレイヤのプレイヤIDに対応するプレイデータ40Bを取得する。そして、処理は、ステップSP96の処理に移行する。
【0132】
(ステップSP96)
設定手段は、取得したプレイデータ40Bの中から、贈与要求に含まれるアイテムIDに対応する課金アイテムの個数を抽出する。続いて、設定手段は、抽出した課金アイテムの個数に基づき、一のプレイヤP1が他のプレイヤP2に対して贈与処理可能な課金アイテムの個数の最大値Mを設定する。例えば、設定手段は、抽出した課金アイテムの個数と同じ個数を最大値Mとして設定する。そして、処理は、ステップSP98の処理に移行する。
【0133】
(ステップSP98)
判定手段48は、現在の日時が、設定されている贈与可能期間(例えば1日から20日の間)か否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP100の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP16の処理に移行する。
【0134】
(ステップSP100)
判定手段48は、今回贈与する課金アイテムの個数を含め、一のプレイヤP1が他のプレイヤP2に課金アイテムを贈与した総個数(贈与総個数S)が最大値Mを超えるか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP16の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP26の処理に移行する。
【0135】
(ステップSP102)
ステップSP26の処理の後、贈与処理手段46は、贈与総個数Sを更新する。具体的には、贈与処理手段46は、贈与処理した課金アイテムの個数を贈与総個数Sに加算する。なお、この贈与総個数Sは、1週間や1カ月等の期間経過後、初期化されてもよい。そして、処理は、ステップSP104の処理に移行する。
【0136】
(ステップSP104)
判定手段48は、贈与要求に含まれる選択結果に基づき、一のプレイヤP1により使用制限が選択されたか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP106の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP34の処理に移行する。
【0137】
(ステップSP106)
贈与処理手段46は、他のプレイヤP2のプレイデータ40Bにおいて、贈与処理された課金アイテムに対して使用制限フラグをオンする。そして、処理は、ステップSP34の処理に移行する。
【0138】
なお、第二実施形態において贈与処理された課金アイテムを他のプレイヤP2が使用する場合、
図6に示す処理と同様の処理が実行されるが、ステップSP64では、判定手段48は、現在の日時が、使用可能期間(例えば25日から31日の間)か否かを判定する。
【0139】
以上、第二実施形態では、設定手段は、ゲームのプレイデータ40Bに基づき、一のプレイヤP1が他のプレイヤP2に対して贈与処理可能な課金アイテムの個数を設定する。
【0140】
この構成によれば、例えば多くの課金アイテムをカツアゲされることを抑制することができる。
【0141】
また、第二実施形態では、プレイデータ40Bは、他のプレイヤP2に紐づけられている課金アイテムの個数を含む。
【0142】
この構成によれば、例えば他のプレイヤP2が課金アイテムを多く所有していれば、カツアゲをしたものを使用しても課金アイテムを返却することができるので、他のプレイヤP2に対して贈与処理可能な課金アイテムの個数を多く設定することができる。逆に、他のプレイヤP2が課金アイテムをほとんど所有していなければ、カツアゲをしたものを使用してしまうと課金アイテムを返却することができないので、他のプレイヤP2に対して贈与処理可能な課金アイテムの個数を少なく設定することができる。この結果、カツアゲされても一のプレイヤに確実に課金アイテムを返却することができる。
【0143】
また、第二実施形態では、プレイデータ40Bは、一のプレイヤP1に紐づけられている課金アイテムの個数を含んでもよい。
【0144】
この構成によれば、例えば一のプレイヤP1が課金アイテムを多く所持していれば、贈与処理可能な課金アイテムの個数を多く設定し、課金アイテムをほとんど所持していなければ、贈与処理可能な課金アイテムの個数を少なく設定することができる。この結果、一のプレイヤP1に応じてカツアゲの被害を少なくすることができる。
【0145】
また、第二実施形態では、受付手段44は、制限手段50による制限を実行させるか否かについて、一のプレイヤP1から選択を受け付け、制限手段50は、制限を実行させる選択結果を受付手段44が受け付けた場合に、当該制限を実行する。
【0146】
この構成によれば、一のプレイヤP1は、カツアゲされそうな相手には制限手段50による制限を実行させ、本当に贈与したい相手には制限手段50による制限を実行させないように自ら選択することができる。この結果、贈与の自由度を向上することができる。
【0147】
---変形例---
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。すなわち、上記実施形態に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。また、上記実施形態及び後述する変形例が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【0148】
例えば、上記第一実施形態では、一のプレイヤP1が贈与の要求を行った場合、贈与処理を実行する場合を説明したが、所定期間の間、サーバ装置10の記憶手段40に贈与対象として課金アイテムを保管しておき、所定期間が経過したときに贈与処理を実行してもよい。
【0149】
また、上記第一実施形態では、第一所定期間、第二所定期間、及び、第三所定期間は、予め設定されている場合を説明したが、変更手段52が、一のプレイヤP1の操作に応じて、適宜、変更できるようにしてもよい。
【0150】
また、上記第一実施形態では、課金アイテムを贈与した場合、一のプレイヤP1に贈与ポイントを付与する場合を説明したが、課金アイテムに関するゲームとは異なる他のゲームに使用可能なアイテムを当該一のプレイヤP1に付与してもよい。また、一のプレイヤP1がゲームをアンインストールする際に、課金アイテムを他のプレイヤP2に贈与することが考えられるが、そのようなときの贈与を効率的に行うため、一のプレイヤP1の課金アイテムを一括して他のプレイヤP2に贈与する贈与ボタンが画面に表示されるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0151】
10…サーバ装置(コンピュータ)、44…受付手段、46…贈与処理手段、48…判定手段、50…制限手段、52…変更手段
【手続補正書】
【提出日】2023-01-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータを、
一のプレイヤによる贈与の要求を受け付ける受付手段、
前記受付手段が受け付けた要求に応じて、ゲームに使用可能で、課金の支払いにより購入された課金アイテムであって、当該一のプレイヤに紐づけられている課金アイテムを変更し、変更したアイテムを他のプレイヤに紐づける贈与処理を実行する贈与処理手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項2】
前記課金アイテムは有償石であり、
前記贈与処理手段は、前記有償石を、レアリティの高いキャラクタが通常よりも高確率で獲得可能な抽選が実行できる前記アイテムに変更する、
請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記贈与処理手段は、前記課金アイテムの価値を高める、
請求項1又は2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記コンピュータを、
前記一のプレイヤと前記他のプレイヤとの関係性を取得し、当該関係性に基づき、前記贈与処理に係る制限を変更する変更手段、
として機能させる請求項1乃至3の何れか1項に記載のプログラム。
【請求項5】
前記変更手段は、所定期間の間、前記贈与処理に係る制限を変更する、
請求項4に記載のプログラム。
【請求項6】
一のプレイヤによる贈与の要求を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が受け付けた要求に応じて、ゲームに使用可能で、課金の支払いにより購入された課金アイテムであって、当該一のプレイヤに紐づけられている課金アイテムを変更し、変更したアイテムを他のプレイヤに紐づける贈与処理を実行する贈与処理手段と、
を備える情報処理装置。