(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023003366
(43)【公開日】2023-01-11
(54)【発明の名称】バッグ
(51)【国際特許分類】
A45C 3/00 20060101AFI20221228BHJP
A45C 3/04 20060101ALI20221228BHJP
A45C 13/26 20060101ALI20221228BHJP
【FI】
A45C3/00 T
A45C3/04 A
A45C13/26 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021126989
(22)【出願日】2021-06-23
(71)【出願人】
【識別番号】521338134
【氏名又は名称】有限会社原電業
(72)【発明者】
【氏名】原 素子
【テーマコード(参考)】
3B045
【Fターム(参考)】
3B045AA35
3B045AA53
3B045CE08
3B045FC02
3B045FC04
3B045LA10
3B045LB01
3B045LB06
(57)【要約】
【課題】主に食品を詰めるバッグの使用に伴うストレスを減らし、よりスピーディで安定した快適な使用環境をもたらすバッグを提供する。
【解決手段】本発明のバッグは、開口部から物を出し入れして収納する本体(12)と、その本体(12)に取着されたハンドル(14)またはストラップ(16)の少なくとも一方を含むバッグの、本体(12),ハンドル(14)及びストラップ(16)の少なくとも何れかの少なくとも一部に、熱硬化性エラストマー,熱可塑性エラストマー及び発泡プラスチックからなる群より選ばれる少なくとも一種で形成され、その周囲よりも摩擦抵抗の大きな可撓性のフィルム又はシートからなる摩擦部材(18)が取着される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部から物を出し入れして収納する本体(12)と、その本体(12)に取着されたハンドル(14)又はストラップ(16)の少なくとも一方とを含むバッグであって、
上記の本体(12),ハンドル(14)及びストラップ(16)の少なくとも何れかの少なくとも一部に、熱硬化性エラストマー,熱可塑性エラストマー及び発泡プラスチックからなる群より選ばれる少なくとも一種で形成され、その周囲よりも摩擦抵抗の大きな可撓性のフィルム又はシートからなる摩擦部材(18)が取着される、ことを特徴とするバッグ。
【請求項2】
請求項1に記載のバッグにおいて、
前記摩擦部材(18)が、前記本体(12)の開口部周辺の内側又は外側に取着される、ことを特徴とするバッグ。
【請求項3】
請求項1に記載のバッグにおいて、
前記摩擦部材(18)が前記本体(12)の内側の全面または側面に取着されると共に、
その取着形状が、縞状(タテ、ヨコ)または格子状であること、
を特徴とするバッグ。
【請求項4】
請求項1に記載のバッグにおいて、
前記摩擦部材(18)が、前記ハンドル(14)またはストラップ(16)に取着される、ことを特徴とするバッグ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は買い物などの日常生活で多用するバッグの改良に関する
【背景技術】
【0002】
ショッピングセンターなどで買い物をしてその品物をバッグに詰めるとき、生鮮食品や水分漏れが気になる商品については、スーパーマーケットのサッカー台によく備え付けられている薄手のポリエチレン製やビニールなどの袋(以下、これらをまとめて「ポリ袋」とも言う。)に個別商品を詰めてから自身のバッグに詰めることがある。ところが、この薄手のポリ袋はその製造材料・方法や形状(例えば、ロール状のものから必要枚数を切り取る)のために、非常に袋の口を開けづらくなっており、サッカー台には滑り止めとなるよう指先に水分を補給するための濡れた布巾などが備えられているものの、衛生観念上使用を躊躇する者も多いのが現状である。そこで、係る問題を解決し得る特開2014-151968号公報に記載の袋明け具付き袋吊り下げ具においては、薄いポリ袋を当該道具の一部に設けられた2枚のベロで挟むことで開口する機能が付けられているが、本来袋吊り下げ具であるこの道具は、手持ちの任意のバッグの持ち手に装着して使用することが大前提であるのでそのひと手間がかかるうえ、ポリ袋を開口する機能だけを独立して持ち歩くことはできない。
【0003】
バッグに購入した商品を詰めるとき、多くの人は商品の状態が最善になるように考えているものであるが、残念ながら商品を詰めた後バッグを持ち運びすると、当初期待した商品のバッグ内での位置や例えば弁当商品の水平保持などが乱れるのが通常である。
【0004】
また、特に簡易なつくりのバッグの場合に多いが、ハンドルが薄いポリエステル製生地などであったりして使用者の手に重さで食い込むことがあったり、ハンドル2本が互いにずれやすく使用者が特に肩にかけた場合収まりが悪くバッグがずれ落ちるなど安定性に問題があることも多い。この問題については、これまで様々な工夫がなされてきており、例えば実用新案登録第3166664号公報に記載のバッグ・袋ものの持ち手パッドでは、バッグの持ち手にクッション性のあるパッドを巻き付けるという工夫、また特開2012-429号公報に記載の肩ベルトずれ防止グッズにおいては、勾配のついた肩当てを肩に乗せて肩線を水平に近づけることでバッグの肩ベルトをずれ落ちにくくするという工夫などが開示されている。
【先行技術文献】
【0005】
【特許文献1】特開2014-151968号公報
【特許文献2】実用新案登録第3166664号公報
【特許文献3】特開2012-429号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、前述のように主に食品を詰めるバッグの使用に伴う様々なストレスを減らし、よりスピーディで安定した快適な使用環境をもたらすバッグを提供することにある。
【0007】
具体的には、一般に簡易的あるいはカジュアルな形に製造されているバッグは、軽さや折りたたんだ場合の小ささを重要視しており、その他の使い勝手に工夫を施されないものが多い。そのため、第一に、商品包装用の薄く作られたポリ袋の開口に手間取り時間を浪費することや精神的苦痛を感じること、第二に、バッグの中に入れた品物がずれて非常に形が崩れやすいこととそれに伴い特に水平に保ちたい弁当などの品物が簡単に傾くこと、第三に、中に大量の品物を収納したバッグを持ち運ぶ際ハンドルやストラップに全荷重がかかることで使用者の手や肩に過度の負担が生じたり、ハンドルやストラップが複数本あるバッグの場合それらが互いにずれて離れてしまうことで更にバッグの持ち運びにストレスを感じさせたりすること、といった問題があるため、これらの問題点を解決することを本発明の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するため、本発明は、例えば
図1から
図4に示すように、バッグを次のように構成した。
すなわち、開口部から物を出し入れして収納する本体12と、その本体12に取着されたハンドル14又はストラップ16の少なくとも一方とを含むバッグの、本体12,ハンドル14及びストラップ16の少なくとも何れかの少なくとも一部に、熱硬化性エラストマー,熱可塑性エラストマー及び発泡プラスチックからなる群より選ばれる少なくとも一種で形成され、その周囲よりも摩擦抵抗の大きな可撓性のフィルム又はシートからなる摩擦部材18が取着される。
【0009】
本発明は、例えば、次の作用効果を奏する。
本体12,ハンドル14及びストラップ16の少なくとも何れかの少なくとも一部に、所定の摩擦部材18が取着されているので、その摩擦部材18で薄手のポリ袋の開口部を挟み擦るようにすることで、素手では開口しづらかった開口部を素早く開口することが可能になる。
【0010】
本発明のバッグにおいては、前記摩擦部材18(18a)が、前記本体12の開口部周辺の内側又は外側に取着されるのが好ましい。
この場合、バッグに購入した品物を詰める作業中にはバッグの開口部を開いているものであるから、品物を薄いポリ袋に入れる必要が出てきた際には、バッグ開口部周辺に付着された摩擦部材18が概ね最も作業する使用者の手から近くに存在するためこれを使用すれば最も素早くそのポリ袋の開口作業を行うことが可能である。
【0011】
また、本発明のバッグにおいては、前記摩擦部材18(18b)が前記本体12の内側の全面または側面に取着されると共に、その取着形状が、縞状(タテ、ヨコ)または格子状であることも好ましい。
この場合、前述の薄いポリ袋の開口に使用できるほか、バッグに詰めた品物が、その後バッグごと持ち運ばれる際にバッグの中で動いてしまう事態を、摩擦部材18(18b)との摩擦力によって減じることができる。
【0012】
さらに、本発明のバッグにおいては、前記摩擦部材18(18c)が、前記ハンドル14またはストラップ16に取着されるのも好ましい。
この場合、同様に前述の薄いポリ袋の開口に使用できるほか、バッグを持ち運ぶ際に、ハンドル14やストラップ16が使用者の手や肩に及ぼす負担を軽減することにもなる。すなわち、摩擦部材18(18c)が取着されることによりハンドル14やストラップ16に厚みが生じてクッション性が生じると同時に、ハンドル14においては2本のハンドル14を重ねて使用するとき、取着された摩擦部材18(18c)が接することでその摩擦効果により2本のハンドル14同士がずれて離れる事態を防ぎ、ハンドル14やストラップ16の使用者の手や肩に当たる部分に取着された摩擦部材18(18c)は、手や肩からの滑り落ちを防ぎ、バッグの持ち運びをより安定したものすることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、主に食品を詰めるバッグの使用に伴う様々なストレスを減らし、よりスピーディで安定した快適な使用環境をもたらすバッグを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の一実施形態(第1実施形態)のバッグを示す斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態(第1実施形態)のバッグを上から見た図である。
【
図3】本発明の他の実施形態(第2実施形態)のバッグの斜視図である。
【
図4】本発明の他の実施形態(第2実施形態)のバッグを上から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下には、本発明の第1実施形態の10を、
図1、
図2を参照しつつ説明する。
図1は第1実施形態のバッグの全体の斜視図であり、
図2は第1実施形態のバッグの開口部を開いて上から見た図である。
【0016】
これらの図が示すように、本発明の第1実施形態のバッグ10は、本体12とそれに接続するハンドル14、および摩擦部材18から大略構成される。
なお、本明細書全体を通して、各部材の符号に関し、同一種類の部材が複数個使用されている場合において、上位概念で示す場合にはアルファベットの枝番をつけずにアラビア数字のみで示し、個別に区別する必要がある場合(すなわち下位概念で示す場合)には、アルファベット小文字の枝番をアラビア数字に付して区別する。また、方向や位置について言及する場合は、本発明のバッグを実際に使用する際の状態を基準とする。
【0017】
本体12は、バッグ10としてモノを収納する袋体であり、バッグ10を折り畳んだときにコンパクトにまとまるよう、その両サイドにはマチが内側へ折り込み可能に設けられている。
この本体12の素材としては、軽さや薄さ、柔らかさや加工時の取り扱いやすさなどを考慮してポリエステルを採用しているが、例えばポリエチレン、ナイロンなどを用いることも可能である。
【0018】
ハンドル14は、略四角形の本体12の正面と裏面の左右の各両端から帯状に伸びるように設置されており、本第1実施形態においては本体12正面の右端から伸びたハンドル14は本体12裏面の対応する位置までを、本体12正面の左端から伸びたハンドル14は本体12裏面の対応する位置までを繋いで、本体12を持ち上げたり本体12の上部開口部を開いたりする際に把持される部位である。
【0019】
摩擦部材18は、熱硬化性エラストマー,熱可塑性エラストマー及び発泡プラスチックから成る群より選ばれる少なくとも一種類で形成されその周囲よりも摩擦抵抗の大きな可撓性のフィルム又はシートからなる部材であり、本第1実施形態のバッグにおいては概略3箇所に設けられる。
その1箇所目は、本体12の開口部周辺、特に前述のようにバッグ10を折り畳んだときにコンパクトにまとまるよう、本体12の両サイドに内側へ折り込み可能に設けられたマチ部分の内側への折り込み部分の外面に跨っている位置である。これを摩擦部材18aと呼ぶこととする。
元々本体12の折れている部分を利用することで、ポリ袋などの薄い袋を挟みやすく開口しやすい。また、ポリ袋などの薄い袋を素早く開口する作業は、食品などのモノをバッグに詰めながら並行して行うであろうから、摩擦部材18aはバッグ10の本体12の開口部周辺にあることが便利であると思われる。
【0020】
同じ目的で摩擦部材18を利用するならば、もちろんハンドル14や、本体12の内側や外側のどこかに摩擦部材18aを設置しても良い。また、2箇所以上に設置することも便利であるが、第1実施形態においては、上記の位置とする。
【0021】
摩擦部材18の設置箇所の2番目は、バッグ10の本体12の内側であり、これを摩擦部材18bと呼ぶこととする。
目的は、前記摩擦部材18aの項にて述べた他に、バッグ10の中に入れたモノを使用者が意図して入れた位置から大きくずれないように摩擦によって保持することである。本発明の第1実施形態のバッグにおいては、摩擦部材18bを細くバッグ縦方向に縞状に施している。また、この縦方向の縞は本体12の底となる部分にも及び、これによりバッグ10を持ち歩いたときにも、横方向の揺れによってバッグ10内のモノの過度なズレを軽減することができる。
【0022】
このバッグ10内の摩擦部材18bの設置形態は、本第1実施形態のようにもできるが、縞状に縦方向でも横方向でも、またその両方でも可能である。また、バッグ10内部の底部分のみあるいは側面のみなど、主にバッグ軽量化や取り扱いのしやすさの追求によって、摩擦部材18bの設置形状は変えることが検討できる。
【0023】
摩擦部材18の設置箇所の3番目は、バッグ10のハンドル14である。ハンドル14全体に設置してもよいが、本発明の第1実施形態のバッグ10においては、バッグ10を手で持ったときに手に当たる部分、またはバッグ10を肩にかけたときに肩に当たる部分に設置する。これを摩擦部材18cとする。
その形状であるが、2本あるハンドル14の一方はその他方のハンドル14と重ね合わせてずれないよう、その他方側のハンドル14と重なり接する部分に設置されるが、摩擦部材18cにはハンドル14の長手方向に沿って複数条の凸畝を設け、幅方向に複数の凹凸が形成されるようにし、その凹凸は他方側のハンドル14の表面に設置した摩擦部材18cに施した凹凸の溝と互いに嵌まるように作成する。ただ平面の摩擦部材18cを2枚重ねるより、ズレやすさはかなり軽減できる。また、バッグ10を手で持ったときに直接手に当たる部分、またはバッグ10を肩にかけたときに肩に直接当たる部分にも摩擦部材18cを設置する。これにより、手からのハンドル14の滑り落ちや肩からの滑り落ちが減り、手や肩への負担や、バッグ10が滑り落ちるたびにハンドル14を持ち直したり掛けなおしたりといったストレスを軽減できる。
【0024】
なお、第1実施形態のバッグ10において、前記の摩擦部材18cに設けた凸畝はハンドル14の長手方向に設けることが必須なのではなく、例えば長手方向に直角などとすることもできる。また、第1実施形態においては、ハンドル14の摩擦部材18cは幾重にも重なるように取着されているが、その全部を必須とする必要性もない。
【0025】
次に、本発明の第2実施形態のバッグ10(リュック型)を、
図3、
図4を参照しつつ説明する。
図3は第2実施形態のバッグ10の全体の斜視図であり、
図4は第2実施形態のバッグ10の開口部を開いて上から見た図である。
これらの図が示すように、本発明の第2実施形態のバッグ10は、本体12とそれに接続する2本のストラップ16、および摩擦部材18から大略構成される。
【0026】
本体12は、袋状でありその開口部はジッパーでの開閉式となっている。また、多くの場合使用者が背中に背負うことを前提としているためその全体フォルムは略四角形でありながら丸みを帯びており、使用される素材においても軽さや丈夫さを重視しポリエステルとした。しかし、ナイロン製やポリエチレン製、綿布製などとすることも可能である。また、全体フォルムも第2実施形態の限りではなく、その開閉方法についてもスナップや紐を使用するなど、多様な形状を用いることが可能である。
【0027】
ストラップ16は、本体12を肩から提げるための部材であり、本第2実施形態においては、本体12の上部から下部へと2本のストラップ16が設けられている。これは、いわゆるリュックとしてストラップ16を両肩に1本ずつ引っ掛けることを前提としているが、2本のストラップ16を1束にして片側の肩にのみ引っ掛けて使用することも可能であるし、どちらか1本のみを肩に引っ掛けて使用することも可能である。
また、本第2実施形態と異なり、ストラップ16を元々1本とする形態でも作成可能である。
【0028】
摩擦部材18は、前述の第1実施形態と同様のものであって、その取着場所や形状により、摩擦部材18a、摩擦部材18b、摩擦部材18c、とに分類できる。
【0029】
摩擦部材18aは、本体12の開口部近くであり、ジッパーにて開口部を開口した場合に本体12のストラップ16が接続されていない側の本体12内側に取着されている。本体12の中にモノを入れる作業中に薄いポリ袋を開口しようと摩擦部材18aを使用するとき、もっともスムーズに使用できるからである。
ただし、本第2実施形態以外において、摩擦部材18aの取着箇所はこの限りではないし、一箇所である必要もない。
【0030】
摩擦部材18bは、本体12の内側に縦の縞状に取着される。本体12の底に当たる部分においては、本体12の側面縦方向に伸びた縞状の摩擦部材18bから延長され、本体12における使用者の背中に当たる側とそれに対応するカバー側のそれぞれ内側に取着された摩擦部材18bを繋ぐように配置されている。これにより、一旦収まりよく詰められたモノの位置は、バッグ10を持ち歩き移動しても、摩擦部材18bが取着されない状態と比較して、大きくズレることを軽減することができる。
【0031】
本第2実施形態においては、上記のように摩擦部材18bを取着したが、摩擦部材18bは本体12内側の全体に施すことも可能であるし、縞状であっても縦方向に限らず横方向あるいはその両方を取着することもできる。また、本体12内部の底部分のみあるいは側面のみなど、主にバッグ軽量化や取り扱いのしやすさの追求によって、摩擦部材18bの設置形状は変えることが検討できる。
【0032】
摩擦部材18cは、ストラップ16に取着される。第2実施形態においては、2本のストラップ16をそれぞれ両肩にかけた際に肩に当たって接する部分に設けた。こうすることで肩にストラップ16を安定させ更にクッション性を増大させることにより、本体12を持ち歩く際の使用者の負担を軽減するものである。
【0033】
摩擦部材18cは、ストラップ16全体に取着することも可能であるし、2本のストラップ16を重ねて一束にして肩掛けする用途に合わせて、重なり接するそれぞれの面に摩擦部材18cにて複数条の凸畝を設け、互いの凹凸の溝が嵌まるような形状に取着することもできる。元々ストラップ16を1本とする形態であれば、摩擦部材18cはストラップ16の一部のみに取着するに限らずストラップ16全体、あるいはストラップ16が帯状であればその表裏両面や片面のみなど、バリエーションが可能である。