IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 立川ブラインド工業株式会社の特許一覧

特開2023-33675たくし上げカーテン用のフレーム及びたくし上げカーテン
<>
  • 特開-たくし上げカーテン用のフレーム及びたくし上げカーテン 図1
  • 特開-たくし上げカーテン用のフレーム及びたくし上げカーテン 図2
  • 特開-たくし上げカーテン用のフレーム及びたくし上げカーテン 図3
  • 特開-たくし上げカーテン用のフレーム及びたくし上げカーテン 図4
  • 特開-たくし上げカーテン用のフレーム及びたくし上げカーテン 図5
  • 特開-たくし上げカーテン用のフレーム及びたくし上げカーテン 図6
  • 特開-たくし上げカーテン用のフレーム及びたくし上げカーテン 図7
  • 特開-たくし上げカーテン用のフレーム及びたくし上げカーテン 図8
  • 特開-たくし上げカーテン用のフレーム及びたくし上げカーテン 図9
  • 特開-たくし上げカーテン用のフレーム及びたくし上げカーテン 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023033675
(43)【公開日】2023-03-13
(54)【発明の名称】たくし上げカーテン用のフレーム及びたくし上げカーテン
(51)【国際特許分類】
   E06B 9/42 20060101AFI20230306BHJP
   A47H 1/00 20060101ALI20230306BHJP
   A47H 13/00 20060101ALI20230306BHJP
【FI】
E06B9/42 A
A47H1/00 Z
A47H13/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021139515
(22)【出願日】2021-08-30
(71)【出願人】
【識別番号】000250672
【氏名又は名称】立川ブラインド工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100143568
【弁理士】
【氏名又は名称】英 貢
(72)【発明者】
【氏名】中村 元
(72)【発明者】
【氏名】岡村 正
【テーマコード(参考)】
2E182
【Fターム(参考)】
2E182AA01
2E182AC01
2E182DF16
2E182DJ23
(57)【要約】
【課題】吊下するカーテン生地の枚数及び操作に関して異なる複数種のたくし上げカーテン用に共通化させた構造を有するフレーム、及びたくし上げカーテンを提供する。
【解決手段】本発明のたくし上げカーテン用のフレーム1は、カーテン生地2a,2bの左右方向幅と略同一の長さで延在する頂部壁1aと、カーテン生地2aの吊下部位を有する前壁1bと、頂部壁1aから下方に突出する突出部1cとを備える。前壁1b及び突出部1cは、昇降コード8を垂下するコード支持装置5Sと、複数の昇降コード8a、8bを垂下するとともにカーテン生地2bの吊下部位を有するジョイント部材7を嵌着可能とするコード支持装置5Dとを、選択的に着脱可能とするリブ1h,1gを有する。特に、複数枚のカーテン生地を吊下するたくし上げカーテンは、フレーム1と、このフレーム1により支持され、ジョイント部材7を着脱可能に嵌着するコード支持装置5Dを備える。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1枚又は複数枚のカーテン生地を吊下可能とするたくし上げカーテン用のフレームであって、
カーテン生地の左右方向幅と略同一の長さで延在する頂部壁と、
前記頂部壁の前方端部近傍から下方に所定長で延在し、カーテン生地の吊下部位を有する前壁と、
前記前壁より後方となる位置で前記頂部壁から下方に突出する突出部と、を備え、
前記前壁及び前記突出部は、1枚のカーテン生地を昇降させるための昇降コードを垂下する第1のコード支持装置と、複数枚のカーテン生地をそれぞれ昇降させるための複数の昇降コードを垂下するとともにカーテン生地の吊下部位を有するジョイント部材を嵌着可能とする第2のコード支持装置とを、選択的に着脱可能とする取着手段を有することを特徴とする、たくし上げカーテン用のフレーム。
【請求項2】
前記取着手段は、前記第1のコード支持装置及び前記第2のコード支持装置を選択的に着脱可能とするとともに、手動操作用の操作装置と、電動操作用の操作装置とを共通して支持可能とするリブを有することを特徴とする、請求項1に記載のたくし上げカーテン用のフレーム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のたくし上げカーテン用のフレームと、
前記第1のコード支持装置と、を備え、
1枚のカーテン生地のみを吊下するように構成されていることを特徴とする、たくし上げカーテン。
【請求項4】
請求項1又は2に記載のたくし上げカーテン用のフレームと、
前記第2のコード支持装置と、
前記ジョイント部材と、を備え、
2枚のカーテン生地を吊下するように構成されていることを特徴とする、たくし上げカーテン。
【請求項5】
複数枚のカーテン生地を吊下するたくし上げカーテンであって、
当該複数枚のカーテン生地の左右方向幅と略同一の長さで延在し第1のカーテン生地の吊下部位を有するフレームと、
前記フレームにより支持され、複数枚のカーテン生地をそれぞれ昇降させるための複数の昇降コードを垂下するとともに第2のカーテン生地の吊下部位を有するジョイント部材を着脱可能に嵌着するコード支持装置と、
を備えることを特徴とする、たくし上げカーテン。
【請求項6】
前記コード支持装置は、前記第1のカーテン生地を昇降させるための昇降コードを垂下する上側コード支持装置と、前記第2のカーテン生地を昇降させるための昇降コードを垂下する下側コード支持装置とを、上下に配置して互いに着脱可能とする嵌合部を有し、
前記ジョイント部材は、前記上側コード支持装置と前記下側コード支持装置のいずれか一方に係止されていることを特徴とする、請求項5に記載のたくし上げカーテン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、1枚又は複数枚のカーテン生地を吊下可能とする、たくし上げカーテン用のフレーム、及びたくし上げカーテンに関する。
【背景技術】
【0002】
たくし上げカーテンは、フレームからカーテン生地が吊下支持され、そのカーテン生地の下縁部近傍を昇降コードで引き上げることによりカーテン生地をたくし上げ、或いは下降させて採光量を調節可能としたものである。
【0003】
このようなたくし上げカーテンには、フレームから1枚のカーテン生地を吊下支持した単一タイプのたくし上げカーテンとは別に、フレームから異なる素材の2枚のカーテン生地を前後に吊下支持した二重タイプのたくし上げカーテンがある(例えば、特許文献1参照)。二重タイプのたくし上げカーテンは、例えば室外側にレース生地等の透光性を備えた生地が吊下支持され、室内側に遮光性を備えた生地が吊下支持され、各カーテン生地をそれぞれ独立して昇降することにより、採光量を適宜に調節可能としている。
【0004】
そして、従来技術のたくし上げカーテンの操作装置には種々の形態がある。例えば操作装置に操作プーリーを設け、その操作プーリーに操作コードを掛装し、この操作コードを用いた手動操作で駆動軸を回転させ、この駆動軸の回転に伴って回転する巻取プーリーにより、カーテン生地を昇降させるための昇降コードを巻き取り、或いは巻き戻すことでカーテン生地の昇降を操作する形態がある。また、カーテン生地を昇降させるための昇降コードを操作装置から外部に導出し、直引き操作でカーテン生地の昇降を操作する形態もある。更には、操作コードを用いた手動操作で当該駆動軸を回転させる代わりに、電動モーターを設けて電動操作で当該駆動軸を回転させる形態もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第5334472号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述したように、従来、フレームから1枚のカーテン生地を吊下支持した単一タイプのたくし上げカーテンや、フレームから異なる素材の2枚のカーテン生地を前後に吊下支持した二重タイプのたくし上げカーテンがある。
【0007】
図10(a),(b)は、それぞれ従来技術における単一タイプ及び二重タイプの典型的な手動操作のたくし上げカーテンの概略構成を部分的に示す側面断面図である。尚、図10(b‐1)には駆動軸の回転に伴って回転する巻取プーリーにより、カーテン生地を昇降させるための昇降コードを巻き取り、或いは巻き戻すことでカーテン生地の昇降を操作する形態例を示しており、図10(b‐1)にはカーテン生地を昇降させるための昇降コードを操作装置から外部に導出し、直引き操作でカーテン生地の昇降を操作する形態例を示している。
【0008】
まず、図10(a)に示す単一タイプのたくし上げカーテンでは、下方が開口した略コの字状断面のフレーム1Cが用いられる。フレーム1Cの前壁前面にカーテン生地2の上辺が取着されてカーテン生地2が吊下されている。このフレーム1Cは、所定のブラケット13を介して、或いは直接的に、天井面等の取付面に対して固定可能とし、その下方が開口した略コの字状断面のフレーム1C内に、複数のコード支持装置5Pが配設されている。各コード支持装置5Pには、カーテン生地2を昇降させるための昇降コード8を巻き取り、或いは巻き戻す巻取プーリー50が回転可能に支持される。巻取プーリー50の中心軸には駆動軸6が相対回転不能に係合挿通されている。昇降コード8は、巻取プーリー50から、コード支持装置5Pの外部に導出されて下方に垂下される。その昇降コード8の下端は、カーテン生地2の背面側で所定間隔に取着される複数の案内リング(図示略)に挿通されて、フック(図示略)に係止される。このフックはカーテン生地2の下端近傍に取着されている。また、フレーム1Cの長手方向(左右方向)一端側に駆動軸6を回転させるための操作プーリー(図示略)を有する操作装置(図示略)が設けられ、この操作プーリーには操作コード(図示略)が掛装される。
【0009】
そして、図10(a)に示す単一タイプのたくし上げカーテンでは、この操作コードを用いた手動操作で駆動軸6を回転させ、この駆動軸6の回転に伴って回転する巻取プーリー50により、昇降コード8を巻き取り、或いは巻き戻すことでカーテン生地2の昇降を操作することができる。尚、本例の手動操作の例として、駆動軸6の回転にカーテン生地2の自重降下を防止するよう常に制動負荷を付与するブレーキ機構を例えば当該操作装置に設けて、操作プーリーの回転方向及び回転量に応じて、カーテン生地2の昇降を操作可能とする形態がある。或いは、カーテン生地2の自重降下を阻止するようロック可能とするストッパー機構及びクラッチ機構を例えば当該操作装置に設けて、操作プーリーの一回転方向の操作でカーテン生地2を上昇させて所望位置で当該ロックを作動させ、操作プーリーの当該一回転方向の僅かな回転操作でストッパー機構のロックを解除しカーテン生地2を自重降下させるようにして操作する形態がある。
【0010】
次に、図10(b‐1)に示す二重タイプのたくし上げカーテンでは、下方が前後に二箇所で開口した略E字状断面のフレーム1Dが用いられる。フレーム1Dの前壁前面に前側カーテン生地2aの上辺が取着されて前側カーテン生地2aが吊下されている。また、フレーム1Dの前後方向中央の壁部下端にジョイント部材7Pが吊下支持され、このジョイント部材7Pの壁部前面に後側カーテン生地2bの上辺が取着されて後側カーテン生地2bが吊下されている。このフレーム1Dは、所定のブラケット13を介して、或いは直接的に、天井面等の取付面に対して固定可能とし、その下方が前後に二箇所で開口した略E字状断面のフレーム1D内に、前後及び左右で複数のコード支持装置5Pが配設されている。フレーム1Dの内部前側に配置される各コード支持装置5Pには、前側カーテン生地2aを昇降させるための昇降コード8aを巻き取り、或いは巻き戻す巻取プーリー51が回転可能に支持される。フレーム1Dの内部後側に配置される各コード支持装置5Pには、後側カーテン生地2bを昇降させるための昇降コード8bを巻き取り、或いは巻き戻す巻取プーリー52が回転可能に支持される。巻取プーリー51,52の各中心軸にはそれぞれ駆動軸6a,6bが相対回転不能に係合挿通されている。各昇降コード8a,8bは、それぞれ巻取プーリー51,52から、対応するコード支持装置5Pの外部に導出されて下方に垂下される。各昇降コード8a,8bの下端は、それぞれのカーテン生地2a,2bの背面側で所定間隔に取着される複数の案内リング(図示略)に挿通されて、それぞれのフック(図示略)に係止される。各昇降コード8a,8bの下端に設けられるフックは、それぞれのカーテン生地2a,2bの下端近傍に取着されている。また、フレーム1Dの長手方向(左右方向)一端側に駆動軸6a,6bを独立して回転させるための操作プーリー(図示略)及びクラッチ機構(図示略)を有する操作装置(図示略)が設けられ、この操作プーリーには操作コード(図示略)が掛装される。
【0011】
そして、図10(b‐1)に示す二重タイプのたくし上げカーテンでは、この操作コードを用いた手動操作で駆動軸6a,6bを独立して回転させ、この駆動軸6a,6bの回転に伴って回転する巻取プーリー51,52により、昇降コード8a,8bを巻き取り、或いは巻き戻すことで前後のカーテン生地2a,2bの昇降を操作することができる。尚、本例の手動操作の例として、駆動軸6a,6bの回転にカーテン生地2a,2bの自重降下を防止するよう常に制動負荷を付与するブレーキ機構を例えば当該操作装置に設けて、カーテン生地2a,2b用にそれぞれ個別に設けた操作プーリーの回転方向及び回転量に応じて、カーテン生地2a,2bの昇降を操作可能とする形態がある。或いは、カーテン生地2a,2bの自重降下を阻止するようロック可能とするストッパー機構及びクラッチ機構を例えば当該操作装置に設けて、1個の操作プーリーの一回転方向の操作でカーテン生地2aを上昇させて所望位置で当該ロックを作動させ、操作プーリーの当該一回転方向の僅かな回転操作でストッパー機構のロックを解除しカーテン生地2aを自重降下させ、同様にして、操作プーリーの逆回転方向の操作でカーテン生地2bを上昇させて所望位置で当該ロックを作動させ、操作プーリーの当該逆回転方向の僅かな回転操作でストッパー機構のロックを解除しカーテン生地2bを自重降下させるようにして操作する形態がある。
【0012】
次に、図10(b‐2)に示す二重タイプのたくし上げカーテンでは、下方が開口した略コの字状断面のフレーム1Eが用いられる。フレーム1Eの前壁前面に前側カーテン生地2aの上辺が取着されて前側カーテン生地2aが吊下されている。また、フレーム1Eの後壁前面に後側カーテン生地2bの上辺が取着されて後側カーテン生地2bが吊下されている。このフレーム1Eは、所定のブラケット13を介して、或いは直接的に、天井面等の取付面に対して固定可能とし、フレーム1Eの前壁後面及び後壁後面にはそれぞれ長手方向(左右方向)に、直引き操作用の転向滑車54を有する複数のコード支持装置5Pが支持されている。各カーテン生地2a,2bを昇降させるための各昇降コード8a,8bの各一端には、それぞれ直引き操作可能とするグリップ20a,20bが設けられる。昇降コード8a,8bの各他端は、フレーム1Eの長手方向(左右方向)一端側の前壁後面及び後壁後面にそれぞれ支持されるコード支持装置5Qを経て、フレーム1Eの長手方向(左右方向)に沿って転向され、更に、フレーム1Eの前壁後面及び後壁後面にそれぞれ支持される別のコード支持装置5Qを経て下方に垂下される。各昇降コード8a,8bの当該他端の各下端は、それぞれのカーテン生地2a,2bの背面側で所定間隔に取着される複数の案内リング(図示略)に挿通されて、それぞれのフック(図示略)に係止される。各昇降コード8a,8bの下端に設けられるフックは、それぞれのカーテン生地2a,2bの下端近傍に取着されている。
【0013】
そして、図10(b‐2)に示す二重タイプのたくし上げカーテンでは、各カーテン生地2a,2bが自重降下するようになっており、グリップ20a,20bによる直引き操作で各昇降コード8a,8bを引き出すことで各カーテン生地2a,2bを上昇させ、各昇降コード8a,8bを所望位置まで引き出しした後、所定のコードフック(図示略)で係止させるようにして、各カーテン生地2a,2bを所望の開閉状態に開閉操作する形態となっている。尚、本例のその他の手動操作の例として、カーテン生地2a,2bの自重降下を阻止するよう昇降コードの移動をロック可能とするストッパー機構を例えばフレーム1Eの長手方向(左右方向)一端側の前壁後面及び後壁後面における各コード支持装置5Qに近接して設けておく。そして、昇降コード8aの直引き操作でカーテン生地2aを上昇させて所望位置で当該ストッパー機構のロックを作動させ、昇降コード8aの僅かな引き操作でストッパー機構のロックを解除しカーテン生地2aを自重降下させ、同様にして、昇降コード8bの直引き操作でカーテン生地2bを上昇させて所望位置で当該ロックを作動させ、昇降コード8bの僅かな引き操作でストッパー機構のロックを解除しカーテン生地2bを自重降下させるようにして操作する形態もある。
【0014】
しかし、このような従来技術におけるたくし上げカーテンに用いられる単一タイプと二重タイプのフレームは、それぞれ形状が異なり、二重タイプのフレームは、単一タイプのものと比較して奥行方向に寸法が大きくなる。また、従来技術におけるたくし上げカーテンに用いられるフレームは、単一タイプと二重タイプとの違いに限らず、駆動軸の回転操作用、昇降コードの直引き操作用、及び電動モーターによる電動操作用に、それぞれ形状の異なるフレームとなっている。
【0015】
このため、従来技術におけるたくし上げカーテンのフレームは、単一タイプ、二重タイプ、駆動軸の回転操作用、昇降コードの直引き操作用、及び電動モーターによる電動操作用にそれぞれ形状の異なるフレームとなっており共通化できない構造となっており、それぞれのたくし上げカーテンのコストが上昇するという問題がある。
【0016】
本発明の目的は、上述の問題に鑑みて、吊下するカーテン生地の枚数及び操作に関して異なる複数種のたくし上げカーテン用に共通化させた構造を有するフレーム、及びたくし上げカーテンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明のたくし上げカーテン用のフレームは、1枚又は複数枚のカーテン生地を吊下可能とするたくし上げカーテン用のフレームであって、カーテン生地の左右方向幅と略同一の長さで延在する頂部壁と、前記頂部壁の前方端部近傍から下方に所定長で延在し、カーテン生地の吊下部位を有する前壁と、前記前壁より後方となる位置で前記頂部壁から下方に突出する突出部と、を備え、前記前壁及び前記突出部は、1枚のカーテン生地を昇降させるための昇降コードを垂下する第1のコード支持装置と、複数枚のカーテン生地をそれぞれ昇降させるための複数の昇降コードを垂下するとともにカーテン生地の吊下部位を有するジョイント部材を嵌着可能とする第2のコード支持装置とを、選択的に着脱可能とする取着手段を有することを特徴とする。
【0018】
また、本発明のたくし上げカーテン用のフレームにおいて、前記取着手段は、前記第1のコード支持装置及び前記第2のコード支持装置を選択的に着脱可能とするとともに、手動操作用の操作装置と、電動操作用の操作装置とを共通して支持可能とするリブを有することを特徴とする。
【0019】
また、本発明のたくし上げカーテンは、本発明のフレームと、前記第1のコード支持装置と、を備え、1枚のカーテン生地のみを吊下するように構成されていることを特徴とする。
【0020】
また、本発明のたくし上げカーテンは、本発明のフレームと、前記第2のコード支持装置と、前記ジョイント部材と、を備え、2枚のカーテン生地を吊下するように構成されていることを特徴とする。
【0021】
また、本発明のたくし上げカーテンは、複数枚のカーテン生地を吊下するたくし上げカーテンであって、当該複数枚のカーテン生地の左右方向幅と略同一の長さで延在し第1のカーテン生地の吊下部位を有するフレームと、前記フレームにより支持され、複数枚のカーテン生地をそれぞれ昇降させるための複数の昇降コードを垂下するとともに第2のカーテン生地の吊下部位を有するジョイント部材を着脱可能に嵌着するコード支持装置と、を備えることを特徴とする。
【0022】
また、本発明のたくし上げカーテンにおいて、前記コード支持装置は、前記第1のカーテン生地を昇降させるための昇降コードを垂下する上側コード支持装置と、前記第2のカーテン生地を昇降させるための昇降コードを垂下する下側コード支持装置とを、上下に配置して互いに着脱可能とする嵌合部を有し、前記ジョイント部材は、前記上側コード支持装置と前記下側コード支持装置のいずれか一方に係止されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、吊下するカーテン生地の枚数及び操作に関して異なる複数種のたくし上げカーテン用に共通化させた構造を有するフレーム、及びたくし上げカーテンを構成することができ、それぞれのたくし上げカーテンのコストを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明による一実施形態のたくし上げカーテンの概略構成を示す斜視図である。
図2】本発明による一実施形態のたくし上げカーテンにおけるヘッドボックスユニットの概略構成を示す斜視図である。
図3】本発明による一実施形態のたくし上げカーテンにおけるヘッドボックスユニットの概略構成を示す分解斜視図である。
図4】本発明による一実施形態のたくし上げカーテンにおけるコード支持装置に係る構成を示す分解斜視図である。
図5】本発明による一実施形態のたくし上げカーテンにおけるフレームの側面図である。
図6】(a),(b)は、それぞれ応用例1,2のたくし上げカーテンにおけるフレーム及びコード支持装置に係る構成を示す分解側面図である。
図7】(a),(b)は、それぞれ応用例1,2のたくし上げカーテンの概略構成を示す側面断面図である。
図8】(a),(b)は、それぞれ応用例3,4のたくし上げカーテンにおけるヘッドボックスユニットの概略構成を示す正面断面図である。
図9】(a),(b)は、それぞれ一実施形態のたくし上げカーテンにおける変形例1,2のコード支持装置の概略構成を示す側面図である。
図10】(a),(b)は、それぞれ従来技術における単一タイプ及び二重タイプの典型的な手動操作のたくし上げカーテンの概略構成を部分的に示す側面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照して、本発明による一実施形態のたくし上げカーテンの概略構成を説明する。尚、本願明細書中、説明の便宜上、図1に示すように、図示上方及び図示下方をそれぞれ上方向(又は上側)及び下方向(又は下側)と定義し、たくし上げカーテンの室内側を前側又は正面側、及び、たくし上げカーテンの室外側を背面側又は後側として定義し、たくし上げカーテンを正面側から見て右方を右側及び左方を左側として説明する。
【0026】
(装置構成)
図1は、本発明による一実施形態のたくし上げカーテンの概略構成を示す斜視図である。また、図2は本発明による一実施形態のたくし上げカーテンにおけるヘッドボックスユニット15の概略構成を示す斜視図であり、図3はそのヘッドボックスユニット15の分解斜視図である。本例のヘッドボックスユニット15は、フレーム1、2個のコード支持装置5、速度調整装置12、操作装置3、この操作装置3と一体となってケーシングされている駆動装置11、2本の駆動軸6a,6b、及びジョイント部材7により構成されている。尚、図2及び図3では、ヘッドボックスユニット15の概略構成のみを示し、図1に示す各カーテン生地2a,2b、操作コード32、及び昇降コード8a,8b等の図示を省略している。
【0027】
図1及び図2に示す本実施形態のたくし上げカーテンは、操作コード32を用いた手動操作により、前後で吊り下げされた2枚のカーテン生地2a,2bを独立して昇降可能とするように構成される。例えば2枚のカーテン生地2a,2bは、前側カーテン生地2aについては遮光性を備えた生地で形成され、後側カーテン生地2bについては透光性を備えたレース生地等で形成される。
【0028】
本実施形態のたくし上げカーテンでは、図5を参照して詳細に後述するが、概ねF字状断面のフレーム1が用いられる。フレーム1は、カーテン生地2a,2bの左右方向幅と略同一の長さで延在する頂部壁1aと、その頂部壁1aの前方端部近傍から下方に所定長で延在し、前側カーテン生地2aの吊下部位を有する前壁1bと、前壁1bより後方となる位置で頂部壁1aから下方に突出する突出部1cと、を備える。フレーム1は、所定のブラケット13を介して、或いは直接的に、天井面等の取付面に対して固定可能となっている。
【0029】
フレーム1の前壁1bの前面には上下一対の係止片1dが設けられ(図2参照)、この上下一対の係止片1dによって、前側カーテン生地2aの上辺を取着するための面ファスナー10aが固定されている。そして、前側カーテン生地2aは、この面ファスナー10aを利用してフレーム1から吊下されている。
【0030】
フレーム1における前壁1b及び突出部1cの各下端にはそれぞれリブ1h,1gが設けられ(図3参照)、このリブ1h,1gを利用して、本例では2個のコード支持装置5、速度調整装置12、及び、操作装置3と一体となってケーシングされている駆動装置11が支持される。そして、2本の駆動軸6a,6bが、上下方向に平行配置されて、2個のコード支持装置5、速度調整装置12、及び駆動装置11に対して挿通されている。
【0031】
フレーム1の一端側(本例では右端側)に操作装置3が配置され、フレーム1の他端側(本例では左端側)に四角板状の端部プレート4が配置され、駆動軸6a,6bは、操作装置3及び端部プレート4によって左右方向のズレが抑制されるようになっている。操作装置3及び端部プレート4は、それぞれに形成されるネジ穴3a,4aを介して取付ネジをフレーム1におけるネジ受部1eに締結することで固定されるようになっている。また、本例では、フレーム1における頂部壁1aの後方測端部を覆うための端部カバー14が操作装置3及び端部プレート4とは別部材として設けられている。端部カバー14は、その一部に形成されるネジ穴14aを介して取付ネジをフレーム1におけるネジ受部1fに締結することで固定され、操作装置3及び端部プレート4の傾きを抑制するよう当接している。ただし、端部カバー14は、操作装置3及び端部プレート4の一部位として一体化した構成とすることもできる。
【0032】
そして、2個のコード支持装置5、速度調整装置12、及び駆動装置11の後方壁部で板状のジョイント部材7が係止され、このジョイント部材7の後面7bには、その上下端に一対の係止片7aが設けられ(図3参照)、この上下一対の係止片7aによって、後側カーテン生地2bの上辺を取着するための面ファスナー10bが固定されている。そして、後側カーテン生地2bは、この面ファスナー10bを利用してジョイント部材7から吊下されている。
【0033】
また、ジョイント部材7の前面の上下端にそれぞれ係止片7c,7dが設けられ(図3参照)、ジョイント部材7の係止片7c,7dは、各コード支持装置5の後方壁部にそれぞれ形成される係止部5c,5d、速度調整装置12の後方壁部にそれぞれ形成される係止部12c,12d、及び駆動装置11の後方壁部に形成される係止部11c,11dに対してそれぞれ着脱可能に係止される。このように、本実施形態では従来技術のようなフレームに対して後側カーテン生地2bを吊下するのではなく、フレーム1によって支持される各機能部(本例では2個のコード支持装置5、速度調整装置12、及び駆動装置11)の後方壁部でジョイント部材7を係止して、このジョイント部材7により後側カーテン生地2bを吊下するようになっている。
【0034】
図4には、本実施形態のたくし上げカーテンにおけるコード支持装置5に係る構成を分解斜視図で示している。図4に示すように、ジョイント部材7の係止片7c,7dが、各コード支持装置5の後方壁部にそれぞれ形成される係止部5c,5dに対して着脱可能に係止され、図3に示す速度調整装置12の後方壁部にそれぞれ形成される係止部12c,12d、及び駆動装置11の後方壁部に形成される係止部11c,11dは、この各コード支持装置5の後方壁部にそれぞれ形成される係止部5c,5dと同様に形成される。
【0035】
また、図4に示すように、本実施形態のコード支持装置5は、前側カーテン生地2aを昇降させるための昇降コード8aを巻き取り、或いは巻き戻すための巻取プーリー51を収容する収容部5gと、後側カーテン生地2bを昇降させるための昇降コード8bを巻き取り、或いは巻き戻すための巻取プーリー52を収容する収容部5hと、を有する。収容部5gは、巻取プーリー51の軸方向両端部に形成される軸部51a,51bをそれぞれ回転可能に軸支するための軸受部5i,5jが形成され、巻取プーリー51をコード支持装置5の前方から装着するようになっている。また、収容部5hは、巻取プーリー52の軸方向両端部に形成される軸部52a,52bをそれぞれ回転可能に軸支するための軸受部5k,5mが形成され、巻取プーリー52をコード支持装置5の上方から装着するようになっている。本実施形態では、図3から理解されるように、速度調整装置12及び駆動装置11が、2個のコード支持装置5を挟むようにして配設されているため、各収容部5g,5hにそれぞれ配置される巻取プーリー51,52は、上下・前後にがたつきが生じない。ただし、コード支持装置5における軸受部5i,5j、及び5k,5mについて、巻取プーリー51,52の上下・前後のがたつきが生じないように、例えばΩ状に形成して各巻取プーリー51,52の軸部51a,51b、及び52a,52bを回転可能に軸支する形態としてもよい。
【0036】
各巻取プーリー51,52は、その先端側に各昇降コード8a,8bの上端部を係着し、それぞれの昇降コード8a,8bを巻き取り、或いは巻き戻すことを可能とする巻取径として径変化するコーン状の形状(ただし、巻取径として径変化しないリール状の形状でもよい。)を有し、巻取プーリー51,52の各中心軸にはそれぞれ駆動軸6a,6bが相対回転不能に係合挿通されている。
【0037】
ここで、昇降コード8aは巻取プーリー51の前方から垂下され、その昇降コード8aの下端部は、コード支持装置5の本体底部に設けられる開口部5nを経て棒体によるコード導出部5a(滑車によるコード導出部でもよい。)から下方に垂下するようになっている。また、昇降コード8bは巻取プーリー52の後方から垂下され、その昇降コード8bの下端部は、コード支持装置5の本体後部に設けられる開口部5pを経て棒体によるコード導出部5b(滑車によるコード導出部でもよい。)から下方に垂下するようになっている。
【0038】
そして、図1に示すように、各昇降コード8a,8bの下端は、それぞれのカーテン生地2a,2bの背面側で所定間隔に取着される複数の案内リング16に挿通されて、それぞれのフック17に係止される。各昇降コード8a,8bの下端に設けられるフック17は、それぞれのカーテン生地2a,2bの下端近傍に取着されている。各カーテン生地2a,2bの下縁部には、その各生地を張設するための錘部材9が袋縫いされている。
【0039】
従って、駆動軸6aの回転によって巻取プーリー51を回転させ、昇降コード8aを巻き取り、或いは巻き戻すことができ、駆動軸6bの回転によって巻取プーリー52を回転させ、昇降コード8bを巻き取り、或いは巻き戻すことができる。尚、巻取プーリー51による昇降コード8aを巻き取る回転方向と、巻取プーリー52による昇降コード8bを巻き取る回転方向とは逆方向となっており、従って、巻取プーリー51による昇降コード8aを巻き戻す回転方向と、巻取プーリー52による昇降コード8bを巻き戻す回転方向とは逆方向となっている。
【0040】
本実施形態では、図10(b)に例示した構成とは異なり、巻取プーリー51,52が前後方向ではなく上限方向に配置されているため、ヘッドボックスユニット15自体の奥行(前後幅)をより小型化できるようになっており、設置場所の制限を緩和させることができる。このため、昇降コード8aは巻取プーリー51の前方から垂下させ、昇降コード8bは巻取プーリー52の後方から垂下させるようにして、巻取プーリー51による昇降コード8aを巻き取る回転方向と、巻取プーリー52による昇降コード8bを巻き取る回転方向とは逆方向とすることで、ヘッドボックスユニット15自体の奥行(前後幅)をより小型化した形態を生かしつつ、各カーテン生地2a,2bをスムーズに昇降させることができる。
【0041】
図1に示す本実施形態の二重タイプのたくし上げカーテンでは、フレーム1の長手方向(左右方向)一端側に駆動軸6a,6bを独立して回転させるための操作プーリー31を有する操作装置3が設けられ、この操作プーリー31にはボール・チェーン(又は紐状でもよい)の操作コード32が掛装される。
【0042】
そして、この操作コード32を用いた手動操作で駆動軸6a,6bを独立して回転させるための駆動装置11は、各駆動軸6a,6bに対して、操作プーリー31の回転方向に応じた操作のみ回転伝達するクラッチ機構、及びカーテン生地2a,2bの自重降下を阻止するようロック可能とするストッパー機構がそれぞれ設けられる(図示略)。
【0043】
より具体的に、操作装置3及び駆動装置11は、操作プーリー31の一回転方向の操作で、当該クラッチ機構により駆動軸6aに対して前側カーテン生地2aを上昇させる方向に回転伝達し、駆動軸6aの回転に伴って回転する巻取プーリー51により、昇降コード8aを巻き取ることで前側カーテン生地2aの上昇を操作し、所望位置で当該ストッパー機構のロックを作動させて、前側カーテン生地2aを所望の開状態とすることができる。そして、操作プーリー31の当該一回転方向の僅かな回転操作で当該ストッパー機構のロックを解除し巻取プーリー51による昇降コード8aの巻き戻しを伴って前側カーテン生地2aを自重降下させて、前側カーテン生地2aを閉状態とすることができる。同様に、操作装置3及び駆動装置11は、操作プーリー31の逆回転方向の操作で、当該クラッチ機構により駆動軸6bに対して後側カーテン生地2bを上昇させる方向に回転伝達し、駆動軸6bの回転に伴って回転する巻取プーリー52により、昇降コード8bを巻き取ることで後側カーテン生地2bの上昇を操作し、所望位置で当該ストッパー機構のロックを作動させて、後側カーテン生地2bを所望の開状態とすることができる。そして、操作プーリー31の当該逆回転方向の僅かな回転操作で当該ストッパー機構のロックを解除し巻取プーリー52による昇降コード8bの巻き戻しを伴って後側カーテン生地2bを自重降下させて、後側カーテン生地2bを閉状態とすることができる。
【0044】
速度調整装置12は、各駆動軸6a,6bの上下・左右のがたつきを抑制するべく軸支する役割を持たせつつ、各駆動軸6a,6bに対して所定の回転速度以下となるように制限することで速度調整する装置である。この速度調整装置12は、必ずしも設ける必要はないが、本実施形態では、各カーテン生地2a,2bを自重降下させる際に、設備及び操作者に対する安全性を確保できるようにしている。尚、速度調整装置12を設けない構成とするときは、端部プレート4について、各駆動軸6a,6bの上下・左右のがたつきを抑制するべく軸支する構造とするのが好ましい。
【0045】
尚、本実施形態に係る操作装置3の手動操作の変形例として、各駆動軸6a,6bに対して個別に回転操作できるようにそれぞれの操作コード31を掛装する複数の操作プーリー31を設ける構成としてもよい。この場合、1個の操作プーリー31を有する操作装置を2つ用意して、フレーム1の左右両端部にそれぞれ配置する形態とすることも可能である。更に、この操作プーリー31を設ける操作装置3を用いた駆動装置11の変形例として、上述したクラッチ機構、及びストッパー機構を設ける代わりに、駆動軸6a,6bの回転にカーテン生地2a,2bの自重降下を防止するよう常に制動負荷を付与するブレーキ機構を設けた構成としてもよい。この場合、カーテン生地2a,2b用にそれぞれ個別に設けた操作プーリー31の回転方向及び回転量に応じて、各カーテン生地2a,2bの昇降を操作できる。
【0046】
更に、本実施形態では、手動操作を例に説明しているが電動操作とすることもできる。例えば、駆動装置11について駆動軸6a,6bを個別に回転させる電動モーターとし、操作装置3についてスイッチ又はリモートコントローラによる電気的な操作信号を受け付けて当該電動モーターを制御する制御基板とすることができる。また、当該電動モーター及び当該制御基板に電力供給する電源については、例えばフレーム1の頂部壁1aの後端部分の空き領域に設けた構成とすることができる。
【0047】
更に、本実施形態では、昇降コード8a,8bを用いた手動操作として、駆動軸6a,6bを用いる例としているが、昇降コード8a,8bを直引き操作する形態に応用することもでき、この応用例については、図8を参照して後述する。
【0048】
(フレーム)
図5は、本発明による一実施形態のたくし上げカーテンにおけるフレーム1の側面図である。上述したように、フレーム1は、概ねF字状断面を有し、カーテン生地2a,2bの左右方向幅と略同一の長さで延在する頂部壁1aと、その頂部壁1aの前方端部近傍から下方に所定長で延在し、前側カーテン生地2aの吊下部位を有する前壁1bと、前壁1bより後方となる位置で頂部壁1aから下方に突出する突出部1cと、を備える。フレーム1の頂部壁1aには、所定のブラケット13を介して天井面等の取付面に対して固定可能とするよう、当該ブラケット13が掴持可能とするように前後に突出する突出片1j,1kが形成され、更に、直接的に天井面等の取付面に対して固定可能とし、或いは所定の金具を固定可能とするために、長手方向の所定箇所に取付ネジを挿通可能なネジ孔1mが形成されている。
【0049】
フレーム1の前壁1bの前面1iには上下一対の係止片1dが設けられ、この上下一対の係止片1dによって、前側カーテン生地2aの上辺を取着するための面ファスナー10aが固定されている。そして、前側カーテン生地2aは、この面ファスナー10aを利用してフレーム1から吊下可能となる。
【0050】
また、上述したように、本例のフレーム1には、操作装置3及び端部プレート4を取付ネジにより締結可能とするネジ受部1eが形成され、更に、端部カバー14を取付ネジにより締結可能とするネジ受部1fが形成されている。
【0051】
更に、フレーム1における前壁1b及び突出部1cの各下端にはそれぞれリブ1h,1gが設けられ、このリブ1h,1gを利用して、本例では2個のコード支持装置5、速度調整装置12、及び、操作装置3と一体となってケーシングされている駆動装置11が支持される。
【0052】
より具体的に、フレーム1におけるリブ1h,1gは、図4に示す各コード支持装置5の前壁及び後壁にそれぞれ形成される係止部5e,5fをそれぞれ着脱可能に係止して、各コード支持装置5をフレーム1に支持させることができるようにしている。また、フレーム1におけるリブ1h,1gは、駆動装置11の前壁及び後壁にそれぞれ形成される係止部、並びに、速度調整装置12の前壁及び後壁にそれぞれ形成される係止部をそれぞれ着脱可能に係止して、駆動装置11及び速度調整装置12をフレーム1に支持させることができるようにしている。尚、図3には、コード支持装置5の係止部5fに対応する駆動装置11の係止部11f及び速度調整装置12の係止部12fについては図示している。
【0053】
そして、後側カーテン生地2bは、フレーム1に対して吊下されるのではなく、フレーム1によって支持される各機能部(本例では2個のコード支持装置5、速度調整装置12、及び駆動装置11)の後方壁部でジョイント部材7を係止して、このジョイント部材7により吊下される。
【0054】
このように構成されるフレーム1は、吊下するカーテン生地の枚数及び操作に関して異なる複数種のたくし上げカーテン用に共通化させた構造を有するものとなっており、単一タイプ、二重タイプ、駆動軸の回転操作用、昇降コードの直引き操作用、及び電動モーターによる電動操作用に利用できる。以下、具体的な応用例について説明する。
【0055】
(応用例)
図6(a),(b)は、それぞれ応用例1,2のたくし上げカーテンにおけるフレーム1及びコード支持装置5S又は5Dに係る構成を示す分解側面図であり、図7(a),(b)は、それぞれ応用例1,2のたくし上げカーテンの概略構成を示す側面断面図である。尚、図6及び図7において、上述と同様な構成要素には同一の参照番号を付している。
【0056】
まず、図6(a)及び図7(a)には、応用例1として、図5に示すものと同一のフレーム1を用いて、1枚のカーテン生地2を吊下支持した単一タイプのたくし上げカーテンを構成する例を示している。図6(a)に示すコード支持装置5Sは、上述した巻取プーリー51と同一構造の巻取プーリー50の軸方向両端部に形成される軸部52a,52b(図6では図示略)をそれぞれ回転可能に軸支するための軸受部5k,5mが形成される。巻取プーリー50の中心軸には駆動軸6が相対回転不能に係合挿通されている。本例のコード支持装置5Sは、巻取プーリー50の前方から昇降コード8を垂下させ、コード支持装置5Sの本体底部に設けられる開口部を経て滑車53によるコード導出部5a(棒体によるコード導出部でもよい。)から下方に導出するようになっている。ただし、本例のコード支持装置5Sにおいて、巻取プーリー50の後方から昇降コード8を垂下させ、コード支持装置5Sの本体後部や本体底部に設けられる開口部を経て滑車53によるコード導出部5b(棒体によるコード導出部でもよい。)から下方に導出するようにしてもよい。そして、フレーム1におけるリブ1h,1gは、本例のコード支持装置5Sの前壁及び後壁にそれぞれ形成される係止部5e,5fをそれぞれ着脱可能に係止して、コード支持装置5Sをフレーム1に支持させることができるようにしている。
【0057】
図7(a)では、フレーム1を所定のブラケット13により掴持させ、このブラケット13をフレーム1と共にL字金具18を用いて壁面等の取付面に固定する例としている。図7(a)に示す単一タイプのたくし上げカーテンでは、1枚のカーテン生地2の上辺がフレーム1の前壁1bの前面1iに設けられる面ファスナー10aを用いて吊下される。そして、カーテン生地2を昇降させるための昇降コード8は、上述した巻取プーリー51と同一構造の巻取プーリー50により巻き取り、或いは巻き戻し可能とされ、昇降コード8の下端は、カーテン生地2の背面側で所定間隔に取着される複数の案内リング16に挿通されてフック17に係止される。昇降コード8の下端に設けられるフック17は、カーテン生地2の下端近傍に取着されている。また、図7(a)では図示を省略しているが、駆動軸6に対する駆動装置11及び速度調整装置12、並びに操作装置3が、図1に示すものと同様の原理で動作するように設けることができ、本例においても、フレーム1におけるリブ1h,1gは、駆動軸6に対する操作装置3と一体となってケーシングされている駆動装置11及び速度調整装置12を、コード支持装置5Sと同様にそれぞれ着脱可能に係止して、駆動軸6に対する駆動装置11及び速度調整装置12をフレーム1に支持させることができるようにしている。そして、フレーム1におけるリブ1h,1gは、手動操作用の操作装置3と電動操作用の操作装置とを共通して、直接的又は間接的に支持する形態とすることができる。
【0058】
図7(a)に示す例において、図1に示すものと同様の原理で手動操作する形態とすることや、電動操作とすることができ、駆動軸6の回転を利用して巻取プーリー50による昇降コード8の巻取、或いは巻き戻しを行うことで、カーテン生地2を昇降させることができる。
【0059】
次に、図6(b)及び図7(b)には、応用例2として、図5に示すものと同一のフレーム1を用いて、2枚のカーテン生地2a,2bを前後に吊下支持した二重タイプのたくし上げカーテンを構成する例を示している。図6(b)及び図7(b)に示すコード支持装置5Dは、上述した図4に示すコード支持装置5と比較して、コード導出部5aを棒体によるものとする代わりに滑車53を利用する形態とし、コード導出部5aが下方に突出しないようにしている点、及びコード導出部5bを棒体によるものとする代わりに滑車53を利用する形態としている点で相違しているが、その他の構造は、同様である。
【0060】
図7(b)では、フレーム1を所定のブラケット13により掴持させ、このブラケット13をフレーム1と共にL字金具18を用いて壁面等の取付面に固定する例としている。図7(b)に示す二重タイプのたくし上げカーテンでは、図4に示すコード支持装置5と同様に機能するコード支持装置5Dを用いている点を除き、図1乃至図5を参照して上述したものと同様の構造・動作をするものとなっていることから、更なる説明は省略する。
【0061】
従って、図6及び図7に示す応用例1,2のたくし上げカーテンは、上述した図5に示すものと同一のフレーム1を用いて構成することができる。
【0062】
図8(a),(b)は、それぞれ応用例3,4のたくし上げカーテンにおけるヘッドボックスユニット15S又は15Dの概略構成を示す正面断面図である。尚、図6及び図7において、上述と同様な構成要素には同一の参照番号を付している。
【0063】
まず、図8(a)には、応用例3として、図5に示すものと同一のフレーム1を用いており、フレーム1の前壁1bの前面1iに上辺を取着した1枚のカーテン生地2(図8(a)では図示略)を吊下し、昇降コード8の直引き操作で昇降させる単一タイプのたくし上げカーテンを構成する例を示している。図8(a)に示すヘッドボックスユニット15Sは、フレーム1、3個のコード支持装置5F、操作装置3、及びこの操作装置3と一体となってケーシングされているストッパー装置19により構成されている。各コード支持装置5Fは、転向滑車54を有するように構成され、上述したフレーム1におけるリブ1h,1g(図8(a)では図示略)により、図8(a)に示す各コード支持装置5Fの前壁及び後壁にそれぞれ形成される係止部5e,5fをそれぞれ着脱可能に係止して、各コード支持装置5Fをフレーム1に支持させることができるようにしている。また、ストッパー装置19についても、各コード支持装置5Fと同様に、フレーム1に支持させることができるようにしている。
【0064】
図8(a)に示す例において、1枚のカーテン生地2を昇降させるための昇降コード8の各一端は、操作装置3Sから直引き操作可能に導出される。昇降コード8の各他端は、ストッパー装置19を経て、フレーム1に支持される対応するコード支持装置5Fにおける転向滑車54により転向され、各コード支持装置5Fの本体底部の開口部を経て棒体によるコード導出部5a(滑車によるコード導出部でもよい。)から下方に垂下される。各昇降コード8の当該他端の各下端は、カーテン生地2の背面側で所定間隔に取着される複数の案内リング(図示略)に挿通されて、それぞれのフック(図示略)に係止される。昇降コード8の下端に設けられるフックは、カーテン生地2の下端近傍に取着されている。ストッパー装置19は、カーテン生地2の自重降下を阻止するよう昇降コード8の移動をロック可能とするように構成される。そして、昇降コード8の直引き操作でカーテン生地2を上昇させて所望位置でストッパー装置19のロックを作動させて所望の開状態とし、昇降コード8の僅かな引き操作でストッパー装置19のロックを解除しカーテン生地2を自重降下させて閉状態とすることができる。
【0065】
次に、図8(b)には、応用例4として、図5に示すものと同一のフレーム1を用いており、昇降コード8a,8bの直引き操作で2枚のカーテン生地2a,2b(図8(b)では図示略)を個別に昇降させる二重タイプのたくし上げカーテンを構成する例を示している。前側カーテン生地2aは、フレーム1の前壁1bの前面1iに前側カーテン生地2aの上辺を取着してフレーム1から吊下されている。図8(b)に示すヘッドボックスユニット15Dは、フレーム1、3個のコード支持装置5F、3個のコード支持装置5R、2個の操作装置3F,3R、及び各操作装置3F,3Rと一体となってケーシングされているストッパー装置19F,19R、及びジョイント部材7により構成されている。ジョイント部材7は、図3に示すものと同様に構成される。そして、各コード支持装置5F,5Rの後壁下端には、ジョイント部材7の上端に形成されている係止片7cを着脱可能に係止する係止部5rが形成されている。後側カーテン生地2bは、このジョイント部材7から吊下されている。図8(b)に示す3個のコード支持装置5F、操作装置3F、及びストッパー装置19Fは、フレーム1に支持される前側カーテン生地2aの昇降操作用の機能部として構成され、それぞれ図8(a)に示す3個のコード支持装置5F、操作装置3S、及びストッパー装置19と同一構造であり、同様に動作するため、その説明は省略する。また、図8(b)に示す3個のコード支持装置5R、操作装置3R、及びストッパー装置19Rは、フレーム1に支持される後側カーテン生地2bの昇降操作用の機能部として構成され、以下、説明の便宜上、前側カーテン生地2aの昇降操作用の機能部とは区別して説明するが、前側カーテン生地2aの昇降操作用の機能部を左右方向で反転させて利用できる構成とすることができる。
【0066】
各コード支持装置5Rは、コード支持装置5Fと同様に、転向滑車54を有するように構成され、上述したフレーム1におけるリブ1h,1g(図8(b)では図示略)により、図8(b)に示す各コード支持装置5Rの前壁及び後壁にそれぞれ形成される係止部5e,5f(図8(b)では図示略)をそれぞれ着脱可能に係止して、各コード支持装置5Rをフレーム1に支持させることができるようにしている。また、ストッパー装置19Rについても、各コード支持装置5Rと同様に、フレーム1に支持させることができるようにしている。前側カーテン生地2aを昇降させるための昇降コード8aの各一端は操作装置3Fから直引き操作可能に導出され、後側カーテン生地2bを昇降させるための昇降コード8bの各一端は操作装置3Rから直引き操作可能に導出される。昇降コード8aの各他端は、ストッパー装置19Fを経て、フレーム1に支持される対応するコード支持装置5Fにおける転向滑車54より転向され、各コード支持装置5Fの本体底部の開口部を経て棒体によるコード導出部5a(滑車によるコード導出部でもよい。)から下方に垂下するようになっている。昇降コード8bの各他端は、ストッパー装置19Rを経て、フレーム1に支持される対応するコード支持装置5Rにおける転向滑車54より転向され、各コード支持装置5Rの本体後部の開口部を経て棒体によるコード導出部5b(滑車によるコード導出部でもよい。)から下方に垂下するようになっている。
【0067】
図8(b)に示す例において、各各昇降コード8a,8bの当該他端の各下端は、それぞれ各カーテン生地2a,2bの背面側で所定間隔に取着される複数の案内リング(図示略)に挿通されて、それぞれのフック(図示略)に係止される。各昇降コード8a,8bの下端に設けられるフックは、カーテン生地2の下端近傍に取着されている。ストッパー装置19F,19Rは、それぞれ各カーテン生地2a,2bの自重降下を阻止するよう各昇降コード8a,8bの移動をロック可能とするように構成される。そして、各昇降コード8a,8bの独立した直引き操作で対応する各カーテン生地2a,2bを上昇させて所望位置で対応するストッパー装置19F,19Rのロックを作動させて所望の開状態とし、各昇降コード8a,8bの僅かな引き操作で対応するストッパー装置19F,19Rのロックを解除し対応する各カーテン生地2a,2bを自重降下させて閉状態とすることができる。
【0068】
このように、図5に示すフレーム1における前壁1b及び突出部1cは、1枚のカーテン生地2を昇降させるための昇降コード8を垂下する第1のコード支持装置(コード支持装置5S又は5F)と、2枚のカーテン生地2a,2bをそれぞれ昇降させるための複数の昇降コード8a,8bを垂下するとともに、カーテン生地2bの吊下部位を有するジョイント部材7を嵌着可能とする第2のコード支持装置(コード支持装置5又は5D、或いは5F及び5R)とを、選択的に着脱可能とする取着手段(リブ1h,1g)を有する。
【0069】
従って、図5に示すフレーム1は、吊下するカーテン生地の枚数及び操作に関して異なる複数種のたくし上げカーテン用に共通化させた構造を有するものとなっており、単一タイプ、二重タイプ、駆動軸の回転操作用、昇降コードの直引き操作用、及び電動モーターによる電動操作用に利用できる。
【0070】
(コード支持装置の変形例)
図9(a),(b)は、それぞれ一実施形態のたくし上げカーテンにおける変形例1,2のコード支持装置の概略構成を示す側面図である。上述した二重タイプのたくし上げカーテン用に構成されるコード支持装置5(図4)及び5D(図6(b))では、1部材として構成する例を説明したが、図9(a),(b)の各変形例に示すように、後側カーテン生地2bを昇降させるための昇降コード8bを垂下する上側コード支持装置5Uと、前側カーテン生地2aを昇降させるための昇降コード8aを垂下する下側コード支持装置5Lとを、上下に配置して互いに着脱可能とする嵌合部5qを有する構造とすることもできる。図9(a),(b)では、代表して、図6(b)に示すコード支持装置5Dからの変形例1,2として、それぞれ図示している。
【0071】
図9(a),(b)にそれぞれ示す変形例1,2のコード支持装置は、上述した図4に示すコード支持装置5と比較して、上側コード支持装置5U及び下側コード支持装置5Lとして互いに着脱可能にした構造とした点、コード導出部5aを棒体によるものとする代わりに滑車53を利用する形態とし、コード導出部5aが下方に突出しないようにしている点、及びコード導出部5bを棒体によるものとする代わりに滑車53を利用する形態としている点で相違しているが、その他の構造は、同様である。
【0072】
まず、図9(a)に示す変形例1のコード支持装置は、巻取プーリー51を軸支して収容する下側コード支持装置5L、及び巻取プーリー52を軸支して収容する上側コード支持装置5Uとして、互いに着脱可能に嵌合する嵌合部5qが形成されている。図9(a)に示す変形例1では、上側コード支持装置5Uの本体後部の壁部が係止部5c,5dを有するように部分的に、下側コード支持装置5Lの本体後部の壁部より後方まで下方に延在している。このため、図9(a)に示す変形例1において、図3に示すものと同様に構成されるジョイント部材7の係止片7c,7dは、上側コード支持装置5Uの本体後部の壁部に形成される係止部5c,5dに対してそれぞれ着脱可能に係止されるようになっている。
【0073】
一方、図9(b)に示す変形例2のコード支持装置においても、巻取プーリー51を軸支して収容する下側コード支持装置5L、及び巻取プーリー52を軸支して収容する上側コード支持装置5Uとして、互いに着脱可能に嵌合する嵌合部5qが形成されている。ただし、図9(b)に示す変形例2では、下側コード支持装置5Lの本体後部の壁部に係止部5c,5dが形成されている。このため、図9(b)に示す変形例2において、図3に示すものと同様に構成されるジョイント部材7の係止片7c,7dは、下側コード支持装置5Lの本体後部の壁部に形成される係止部5c,5dに対してそれぞれ着脱可能に係止されるようになっている。
【0074】
従って、図9(a),(b)にそれぞれ示す変形例1,2のコード支持装置は、下側コード支持装置5L、及び上側コード支持装置5Uを互いに嵌合させた状態では、上述した二重タイプのたくし上げカーテン用に構成されるコード支持装置5(図4)及び5D(図6(b))と同様に機能させることができる。更に、図9(a),(b)にそれぞれ示す変形例1,2のコード支持装置は、1枚のカーテン材2のみを吊下する単一タイプのたくし上げカーテンに利用するときは、巻取プーリー52を軸支して収容する上側コード支持装置5Uのみを利用するようにして、コード支持装置に関する部材の共通化を図ることができる。
【0075】
以上、特定の実施形態の例を挙げて本発明を説明したが、本発明は前述の実施形態の例に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、上述した実施形態では、1枚又は複数枚のカーテン生地の昇降操作として、手動操作とするか、電動操作とするかを区別して説明したが、本発明に係るフレームによって手動操作用の操作装置と、電動操作用の操作装置とを共通して支持可能とするだけでなく、手動操作及び電動操作の双方の操作装置を備える形態としてもよい。従って、本発明に係る電動遮蔽システムは、上述した実施形態の例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載によってのみ制限される。
【産業上の利用可能性】
【0076】
本発明によれば、吊下するカーテン生地の枚数及び操作に関して異なる複数種のたくし上げカーテン用に共通化させた構造を有するフレームを構成できるので、たくし上げカーテンの用途に有用である。
【符号の説明】
【0077】
1 本発明に係るフレーム
1C,1D,1E 従来技術に係るフレーム
1a 頂部壁
1b 前壁
1c 突出部
1d 係止片
1e,1f ネジ受部
1g,1h リブ
1i 前壁の前面
1j,1k 突出片
1m ネジ孔
2 カーテン生地
2a 前側カーテン生地
2b 後側カーテン生地
3,3S,3F,3R 操作装置
4 端部プレート
5,5S,5D,5F,5R コード支持装置
5U 上側コード支持装置
5L 下側コード支持装置
6,6a,6b 駆動軸
7 ジョイント部材
8,8a,8b 昇降コード
9 錘部材
10a,10b 面ファスナー
11 駆動装置
12 速度調整装置
13 ブラケット
14 端部カバー
15,15S,15D ヘッドボックスユニット
16 案内リング
17 フック
50,51,52 巻取プーリー
53 滑車
54 転向滑車
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10