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特開2023-3424第1の部材及び第2の部材とコネクタとを具備するアセンブリ、及び当該アセンブリを組み立てるための方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023003424
(43)【公開日】2023-01-11
(54)【発明の名称】第1の部材及び第2の部材とコネクタとを具備するアセンブリ、及び当該アセンブリを組み立てるための方法
(51)【国際特許分類】
   F03D 15/20 20160101AFI20221228BHJP
   F16B 7/04 20060101ALI20221228BHJP
【FI】
F03D15/20
F16B7/04 301D
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022158581
(22)【出願日】2022-09-30
(62)【分割の表示】P 2021532535の分割
【原出願日】2019-08-09
(31)【優先権主張番号】2021462
(32)【優先日】2018-08-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】NL
(71)【出願人】
【識別番号】521342430
【氏名又は名称】シーワン・コネクションズ・ホールディング・ベー・フェー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ヤスパー・ウィンケス
(57)【要約】
【課題】本発明の課題は、改善されたアセンブリを提供することである。
【解決手段】本発明は、アセンブリであって、第1の部材及び第2の部材であって、第2の部材が、本体と、各々が少なくとも1つの貫通穴を含む2つの実質的に平行な壁と、から成るフォーク状断面を有し、第1の部材が、第2の部材の2つの壁の間に配置され、貫通穴を有し、前記の第1の部材の貫通穴及び第2の部材の貫通穴が、チャネルを形成する、第1の部材及び第2の部材を備え、前記チャネルの中で終端位置まで軸方向に挿入可能であり、第1の部材及び第2の部材を互いに接続するために前記チャネルに対して径方向に連続的に拡張可能であるコネクタをさらに備え、コネクタは、その拡張状態において、第1の部材を第2の部材の本体に対して押圧して、第1の部材と第2の部材との間にプレテンション接続を形成する、アセンブリに関する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の部材及び第2の部材であって、
前記第2の部材が、本体と少なくとも1つの貫通穴をそれぞれ具備する2つの略平行な壁とから成るフォーク状断面を有しており、
前記第1の部材が、前記第2の部材の2つの前記壁の間に配置されており、且つ、貫通孔を有しており、
前記第1の部材の前記貫通穴と前記第2の部材の前記貫通穴とが、チャネルを形成している、前記第1の部材及び前記第2の部材と、
軸方向において終端位置に至るまで前記チャネルに挿入可能とされるコネクタであって、前記第1の部材及び前記第2の部材を互いに接続するために前記チャネルに対して径方向に連続的に拡張可能とされる前記コネクタと、
を備えているアセンブリにおいて、
前記コネクタが、拡張状態において、前記第1の部材と前記第2の部材との間にプレテンション接続を形成するために、前記第1の部材を前記第2の部材の前記本体に対して押圧することを特徴とするアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1の部材及び第2の部材と、第1の部材及び第2の部材を互いに接続するためのコネクタとを備えるアセンブリに関する。
【0002】
本発明は、各々が少なくとも1つの貫通穴を含む、第1の部材及び第2の部材のそのようなアセンブリを組み立てる方法にさらに関する。
【背景技術】
【0003】
本発明は、洋上用途に対して、例えば、風力タービンをモノパイルに、風力タービンをトランジションピースに、トランジションピースをモノパイルに接続すること、ならびにモノパイル又は風力タービンの部材とジャケット接続部との間を接続することに対して、特に好適である。
【0004】
洋上における従来技術の用途によれば、そのようなアセンブリの部材は、かなり大きいサイズのボルトを使用して接続されるフランジを設けられる。現在、M72ボルトは、風力タービンタワーをモノパイル又はトランジションピースに接続するために使用される。第1のステップでは、これらのボルトは、8.000Nmで電気に締め付けられる。第2のステップでは、プレロードが、油圧工具で22.000Nmまで増加される。ボルト自体が重く、ボルトを締め付けるための工具も重くて、操作が困難である。
【0005】
いくらかの整定時間の後にボルトにかかる実際のプレロードは、予測及び制御することが困難であり、大幅に変動する場合がある。どの要因がボルトのトルク-張力の関係に影響を及ぼすかは、正確には明白でないが、「定トルク」法を使用してボルトを取り付けることは、満足できる結果を達成しないと結論付けることができる。同様の問題は、ボルト締めのためにシステムに張力をかけることに伴って発生する。ボルトにかかるプレロードは、定期的に点検されて調整されなければならず、大幅なメンテナンス作業を周期的に必要とする。
【0006】
さらに、ボルトは、隣接するボルト間に極めて限られたすき間のみを残しながら、フランジの周囲全体に亘って配置される。ボルトを用いるフランジを使用する接続は、風力タービンがよりいっそう大きくなること及びそれらが設置される海がより深くなることに起因して、さらに増大する要求を満足するには、十分に拡大可能でない。
【0007】
特許文献1は、ボルトによって接続されるフランジを使用する接続に対して改善されたアセンブリを提案する。この改善された従来技術のアセンブリは、
- 各々が長手軸線を含む第1のセクション及び第2のセクションと、
- 第1のセクション及び第2のセクションを固定するように構成された固定具とを含み、
- 第1のセクション及び第2のセクションのうち少なくとも一方は、固定具によって係合されるように構成された本体を含み、
- 固定具は、橋台と径方向に変位可能なアクチュエータとを含む。
アクチュエータは、アクチュエータを含むセクションの長手軸線に対して径方向に変位可能である。これは、アクチュエータ自体がクランプの一部として使用されることを可能にする。アクチュエータが径方向に変位する間に、アクチュエータの傾斜面が、第1のセクションの特別に機械加工された表面に係合し、第1及び第2のセクションを接続するクランプ力を次第に増大する。特許文献1のアセンブリは、すでに、ボルトで接続されたフランジを使用する上記で説明した従来技術の接続に対して大幅な改善を提供するが、本出願人は、ここで、さらなる改善を提案する。アクチュエータの径方向変位は、クランプ作用に起因してかなりの力を必要とした。その上、特別設計の接触面を有するセクションが必要であった。
【0008】
特許文献2は、風力タービン構造タワーの構造物のための拡張ピンシステムを対象としており、最も近い従来技術と見なされる。その特許は、本発明の用語において、第1及び第2の部材を開示しており、第2の部材は、本体と、各々が少なくとも1つの貫通穴を含む2つの実質的に平行な壁と、から成るフォーク状断面を有し、第1の部材は、第2の部材の2つの壁の間に配置されて、貫通穴を有し、前記の第1の部材の貫通穴及び第2の部材の貫通穴は、整列されてチャネルを形成する。拡張ピンは、前記チャネルの中で終端位置まで軸方向に挿入可能であり、第1及び第2の部材を互いに接続するために前記チャネルに対して径方向に連続的に拡張可能であるコネクタとして解釈され得る。拡張ピンシステムがチャネルの中に挿入されるとき、それは、第1及び第2の部材の貫通穴の整列をもたらす。
【0009】
特許文献3は、風力発電タービンの発電機の固定子の円筒シェルのセグメント間に配置された、いくつかの調整可能な固定デバイスを開示する。これらの調整可能な固定デバイスは、セグメントを一緒に円周方向に押圧して、セグメントを所与の位置に固定するように構成される。特許文献3のデバイスは、本体と、第1の部材が第2の部材の2つの壁の間に配置され、貫通穴を有する、2つの実質的に平行な壁と、から成るフォーク状断面を有する第2の部材を開示していない。
【0010】
特許文献4の拡張ボルト及び特許文献5で開示されるアンカーボルトは、さらなる従来技術として認識される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】国際公開第2018/139929号
【特許文献2】米国特許出願第2008/080946号明細書
【特許文献3】欧州特許出願公開第2187506号明細書
【特許文献4】米国特許第1120409号明細書
【特許文献5】欧州特許出願公開第3171040号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明の目的は、従来技術に対して改善されたアセンブリを提供して、上述の問題のうち少なくとも1つが取り除かれることである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記目的は、本発明の請求項1によるアセンブリであって、
- 第1の部材及び第2の部材であって、
- 第2の部材は、本体と各々が少なくとも1つの貫通穴を含む2つの実質的に平行な壁とから成るフォーク状断面を有し、
- 第1の部材は、第2の部材の2つの壁の間に配置され、貫通穴を有し、
- 前記の第1の部材の貫通穴及び第2の部材の貫通穴が、チャネルを形成する、第1の部材及び第2の部材を備え、
- 前記チャネルの中で終端位置まで軸方向に挿入可能であり、第1の部材及び第2の部材を互いに接続するために前記チャネルに対して径方向に連続的に拡張可能であるコネクタをさらに備え、
- コネクタは、その拡張状態において、第1の部材を第2の部材の本体に対して押圧して、第1の部材と第2の部材との間にプレテンション接続を規定する、アセンブリにより達成される。
【0014】
第1の部材と第2の部材との間のプレテンション接続の結果として、コネクタを通過する負荷変動が大幅に低減され、非プレテンション接続と比較して非常に低い疲労損傷レベルがもたらされる。
【0015】
特許文献2は、コネクタが、その拡張状態において、第1の部材を第2の部材の本体に対して押圧して、第1の部材と第2の部材との間にプレテンション接続を形成することを開示していない。結局、第1の部材と見なされ得る雄フランジ端部が、コネクタの雌端部の2つのフランジの間に配置され、前記雄フランジ端部の自由端が、コネクタから少し離れて配置される。穴の整列の観点から、特許文献2の拡張ピンによって得られるように、雄のフランジ端部、すなわち第1の部材が自由端を有することは、つじつまが合っている。しかしながら、第1の部材と第2の部材との間の接続の最適なプレテンションを得ることから判断して、完全な整列は望まれていない。
【0016】
特許文献1のアセンブリに対して、ユーザは、第1のステップにおいて、コネクタをチャネルの中に終端位置まで挿入し、前記コネクタを前記チャネルに対して径方向に連続的に拡張させ、それにより第1及び第2の部材を互いに接続させる、さらなるステップが続く。このようにして、コネクタは、非常に限定的な煩わしさ又は力で、ユーザによってチャネルの中に正確かつ容易に設置され得る。コネクタがその所望の終端位置の中に設置されるときだけ、コネクタは、チャネルの中で拡張されて、第1及び第2の部材を互いに接続する。本発明によるコネクタの使用は、同じく、径方向に変位可能なアクチュエータの傾斜に対応する傾斜を有する、特別に機械加工された接触面を不必要にする。
【0017】
より古い従来技術のボルト締めフランジに対して、大寸法の(例えば、M72)ボルトは不必要である。同じく、本体は、ボルトを収容するための貫通穴を含むフランジよりかさばらなくなり得る。その結果、本発明によるアセンブリは、より少ない材料を必要とし、それゆえ、よりコンパクトで軽くなり、またよりエレガントになる。厚い部品は鍛造される必要があるが、より小さい部品は、圧延されてもよく、場合によっては、代替のより魅力的な製造方法で部材が形成されることが可能になる。同じく、本発明によるアセンブリは拡大可能であり、複数のコネクタを部材の軸方向に配置する機会を提供する。
【0018】
提案するアセンブリの、ボルト締めフランジに対するさらなる利点は、ハンマーを使用してアセンブリを地中に押し込む間に力が伝わる経路の外に、かなりの質量をもたらすことになるこれらのフランジがないことである。従来のフランジの質量は、フランジのネックの曲がりをもたらす場合がある。これらの曲げ応力は、現在、従来の衝撃ハンマーを用いて設置されるとき、これらのフランジの溶接部の寿命を著しく低減する結果をもたらす。
【0019】
提案するアセンブリの、ボルト締めフランジに対する別のさらなる利点は、そのアセンブリが、水位線の下の部材を接続するために適用され得ることである。一方で、制限された長さの縦長の部材が使用されてよく、より小さい船が、洋上構造物のための所望のロケーションにそれらを搬送することが可能になる。
【0020】
ボルト締めフランジのボルトを連続的に締め付けることは、上述のように、一般的に複数のステップで締め付けられ、非常に時間と人手がかかる。提案するアセンブリは、ボルト締めフランジを有する接続より、人手も時間もかからない。
【0021】
好ましい実施形態によれば、コネクタは、その拡張状態において、第2の部材の貫通穴の、第2の部材の本体から離れるように向けられる面を押圧して、第1の部材と第2の部材との間のプレテンション接続を形成する。
【0022】
さらなる好ましい実施形態によれば、コネクタの拡張状態において、第1の部材と第2の部材との間の接続はプレテンションされ、第1の部材の貫通穴は、第2の部材の中の貫通穴に対してオフセットされて配置される。上述のように、前記の第1の部材の貫通穴及び第2の部材の貫通穴は、チャネルを形成し、それは、前記貫通穴はそれらが「実質的に」整列されるように位置決めされることを意味する。しかしながら、好ましいオフセットは、第2の部材の貫通穴に対して、第1の部材の貫通穴のわずかな不整合が常に残ることを保証し得る。これは利点である。なぜならば、オフセット、すなわちチャネル内のわずかな不整合は、第1の部材と第2の部材との間の接続が、最適にプレテンションされ得ることを保証するからである。結局、コネクタは、チャネルの中で拡張するように構成され、コネクタは、第2の部材の本体に対して第1の部材を押圧する。第1の部材を第2の部材の本体の方に最適に押圧するために、本体の方に向けられるコネクタの側面が、第2の部材の平行な壁の中の貫通穴の内壁と接触しない場合に有益である。このようにして、本体の方に向けられるコネクタの側面は、第2の部材の本体の方にかつそれに対して押圧される第1の部材に、その圧縮力を完全に伝達して、所望のプレテンションを取得することができる。
【0023】
好ましい実施形態によれば、コネクタは、
- コネクタがチャネルに自在に抜き差しできるサイズを有する、圧縮状態と、
- コネクタがチャネルの中で拡張されて第1の部材及び第2の部材を互いに接続する、接続状態とを含む。
【0024】
圧縮状態では、コネクタとチャネルの内壁との間の遊びは、コネクタがチャネルの中に容易に挿入されることを可能にする。その後、高い軸方向のクランプ力が、コネクタによって与えられ、それは、アセンブリが負荷変化の影響をあまり受けないという利点を有する。これは、ボルト締めジョイントが、直接負荷を担持する方法と比較するとき、よく理解される。締め付けられていない、又は緩んだボルトが短い時間期間に故障する適用例において、適切にプレテンションされたボルトは、生き残ることができる。ボルトは、加えられた負荷のうちほんの一部を「感知する」にすぎない。
【0025】
本発明は、さらに、各々が少なくとも1つの貫通穴を含む、第1の部材及び第2の部材を組み立てる方法を対象とし、前記方法は、
- チャネルを形成するように第1の部材及び第2の部材の貫通穴を位置決めするステップと、
- コネクタをチャネルの中に終端位置まで挿入するステップと、
- 前記コネクタを前記チャネルに対して径方向に連続的に拡張し、それにより、第1の部材及び第2の部材を互いに接続させるステップと
を含み、
- 拡張されたコネクタは、第1の部材を第2の部材の本体に対して押圧して、第1の部材と第2の部材との間にプレテンション接続を形成する。
【0026】
好ましい実施形態では、上述の方法ステップは、前記第1の部材及び前記第2の部材のうち少なくとも1つを、それらをつり上げることによって位置決めするステップによって先行され、揚重設備は、前記第1の部材又は第2の部材それぞれの貫通穴のうち少なくとも1つに係合する。コネクタは、組み立ての間にチャネルの中に挿入されるにすぎない、別々のユニットであり得るので、第1の部材及び第2の部材の貫通穴は、それらをつり上げる間に効果的に使用され得る。
【0027】
前記方法のさらに好ましい実施形態では、杆体状部材、好ましくはロッドが、貫通穴のうち少なくとも1つを通して配置されて、第1の部材又は第2の部材それぞれを揚重設備に接続する。
【0028】
さらなる好ましい実施形態は、従属請求項の主題である。
【0029】
以下の説明において、本発明の好ましい実施形態が、図面を参照してさらに明確になる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】モノパイルによって支持される洋上風力タービンタワーの概略図である。
図2】従来技術によるフランジ接続の断面図である。
図3】本発明の第1の実施形態によるアセンブリの斜視図である。
図4図3に示すアセンブリの断面斜視図である。
図5】第1の実施形態によるクランプの斜視図である。
図6図5のクランプの詳細な断面図である。
図7図5のクランプの分解斜視図である。
図8】第1の実施形態による、アセンブリを組み立てる逐次的なステップのうち一のステップの断面図である。
図9】第1の実施形態による、アセンブリを組み立てる逐次的なステップのうち一のステップの断面図である。
図10】第1の実施形態による、アセンブリを組み立てる逐次的なステップのうち一のステップの断面図である。
図11】第1の実施形態による、アセンブリを組み立てる逐次的なステップのうち一のステップの断面図である。
図12】風力タービンのモノパイルの内部の斜視図である。
図13】本発明の第2の実施形態によるアセンブリの断面図である。
図14】本発明の第3の実施形態によるアセンブリの断面図である。
図15】本発明の第4の実施形態によるアセンブリの断面図である。
図16】本発明の第5の実施形態によるアセンブリの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明によるアセンブリが適用され得る複数の接続Cを含む洋上構造物の一例が、図1に示される。洋上風力タービンタワー1は、トランジションピース4を有するモノパイル3として統合された、図1にある支持基礎構造2によって支持される。同様の接続が、ジャケット(図示しない)などの代替の支持基礎構造2に対して存在することは、当業者には理解されよう。
【0032】
接続Cは、モノパイル3の別々の部材8の間、モノパイル3とトランジションピース4との間、トランジションピース4とタービンタワー1との間、タービンタワー1の部材9の間、及びロータブレード6とローターのハブとの間に適用され得る。
【0033】
使用中、風力タービン5は、ロータブレード6が利用可能な風力によって最適に駆動されるように方向づけられる。ロータブレード6は、ナセル7の中の発電機(図示しない)を駆動し、発電機は電気を生成する。風力タービン5は、構造物の中の任意の接続Cに交番負荷を発生させ、風向に応じて、接続Cの特定の部品が、大半の負荷を吸収しなければならない。
【0034】
従来技術(図2参照)によれば、第1の部材11と第2の部材12とを接続するように構成されたアセンブリ10は、通常、フランジ13、14を含む。これらのフランジ13、14は、整列されている貫通穴15、16を設けられる。次いで、ボルト17及びナット40のアセンブリが、整列された貫通穴15、16を通して配置され、フランジ13、14を互いにクランプするために使用される。すでに説明したように、現在のM72ボルト17は、風力タービンタワー1をモノパイル3又はトランジションピース4に接続するために使用される。ボルト17自体が重く、ボルト17を締め付ける工具も重くて、操作が困難である。その上、ボルト17にかかるプレロードは、定期的に点検されて調整されなければならず、大幅なメンテナンス作業を周期的に必要とする。
【0035】
貫通穴15、16を適応させて、両フランジ13、14の間に効果的なプレロードを生成するために、フランジ13、14は、両方の軸方向に比較的厚くする必要がある。フランジ14に溶接されている鋼壁に著しい引張り負荷が加わるときに、フランジが実質的なてこになるのを防止するために、フランジは、(径方向に)広くする必要もある。
【0036】
本発明によるアセンブリは、第1の部材18及び第2の部材19を含み、各々は、少なくとも1つの貫通穴20~22を含む。貫通穴20~22は、第1の部材18及び第2の部材19の中に直接配置されてよく、それゆえ、図2に示すフランジ13、14は不必要である。これはいくつかの利点を有し、それらのうち1つは材料の節約である。第2の部材19は、図2のフランジ13、14のうち1つの中に同様に、おおむね存在する材料の量から作られる。しかしながら、図2の中の第1のフランジ13に必要とされる材料は、完全に節約される。同じく、フランジ13、14がないので、アセンブリを通して力が伝わる線の外の重さは少ない。その上、人手がかかって高価な溶接作業が抑制される。
【0037】
部材19の底におけるテーパー角及び部材18の上部におけるテーパー角は、部材18又は部材19のいずれかにおける一定量の楕円形が、部材19を部材18の中に押圧することによって、重力のもとで円形に押し戻されることを可能にする。
【0038】
図示の実施形態では、第1の部材18は1つの貫通穴20を含み、第2の部材は2つの貫通穴21、22を含む。アセンブリにおいて、第1の部材18及び第2の部材19の貫通穴20~22は、一緒にチャネル23を形成する。コネクタ24は、前記チャネル23の中に終端位置まで軸方向に挿入可能であり、第1の部材18及び第2の部材19を互いに接続するために前記チャネル23に対して径方向に連続的に拡張可能である。
【0039】
コネクタ24は、コネクタ24がチャネル23に自在に抜き差しできるサイズを有する圧縮状態(図9及び図10に表わす)と、コネクタがチャネル23の中で拡張されて第1の部材18及び第2の部材19を互いに接続する接続状態(例えば、図4及び図11に示す)とを含む。
【0040】
この段落における説明は、図11に示す方向に関するが、同じ原理は、図11に対して横向き又は上下逆向きなど、他の方向においても適用され得ることは、当業者には理解されよう。図11に示す接続状態では、コネクタ24は、その下面において、第2の部材19のそれぞれの貫通穴21、22の下面に形成される面41と接触する。コネクタ24の上面は、第1の部材18の中の貫通穴20の上面に配置される面42と接触する。コネクタ24の拡張状態では、コネクタ24は、第2の部材19の面41を、第1の部材18の面42から離れる方向に押圧する。その結果、第2の部材19は、第1の部材18に対して下方に押圧され、クランプ接触が、第1の部材18の上面によって形成される面43と第2の部材19によって形成される面44との間に形成される。したがって、コネクタ24を拡張することによって、第1の部材18と第2の部材19との間のプレテンション接続が形成され得る。面41、42、43、44は、図8の中でよく見ることができる。十分なプレテンションを有することによって、コネクタ24を通過する負荷変動は著しく低減され、非常に低い疲労レベルがもたらされる。
【0041】
コネクタ24は、少なくとも1つの拡張ブロック25と、少なくとも1つの楔26と、楔26を拡張ブロック25に対して変位させるように構成されたアクチュエータ27とを含む。楔26は、少なくとも1つの拡張ブロック25に面する傾斜面28を有する。
【0042】
コネクタ24は、好ましくは、2つの拡張ブロック25の間に配置された少なくとも1つの楔26を含み、より好ましくは、コネクタ24は2つの楔26を含む。図示の実施形態では、2つの楔26は、2つの拡張ブロック25の間に配置される。2つの楔26は対称的に配置され、それらの傾斜面28の傾斜が互いから離れる方向に向けられる。
【0043】
アクチュエータ27は、楔26のネジ付き凹所30の中に係合するボルト29であり得る。随意に、ワッシャ38は、ボルト29のヘッドと楔26との間に設置され得る。ボルト29を回すことによって、楔26は、ボルト29のねじ山に対応する間隔に亘って一緒に引っ張られ得る。2つの楔26が使用されるとき、変位は、両楔26に亘って分割される。ねじ山は、第1の伝達(transmission)と解釈され、両楔にわたる分割は第2の伝達と解釈され得る。第3の伝達と解釈され得る傾斜面28を介して、コネクタ24が拡張され、すなわち、楔26が互いの方に移動するとき、拡張ブロック25は、互いに外向きに押圧される。拡張ブロック25のうち一方は、第2の部材19の面41と、すなわち、図11に示す下方の拡張ブロック25と係合する。他方の拡張ブロック25、すなわち、図11に示す上方の拡張ブロック25は、第1の部材18の面42と係合する。このようにして、拡張ブロック25が互いに外向きに押圧される場合、上記で説明した第1の部材18と第2の部材19との間のプレテンション接続が形成され得る。
【0044】
前記楔26の傾斜面28は、前記楔26の変位方向に対して、15°未満、好ましくは10°未満、より好ましくは8°未満、及び最も好ましくは6°以下の角度の傾斜を含み得る。この変位方向は、ボルト29の長手方向と一致する。比較的平坦な角度の傾斜を設けることによって、軸方向のクランプ力Fcは、その力を分解した後、非常に限られた径方向力成分のみをもたらす。径方向力成分の比較的小さい値は、一般的に、楔26とクランプブロック25との間の接触面における摩擦より小さく、接続状態において、楔26とクランプブロック25との間に自動ロック接触をもたらす。その結果、楔26は、最初に楔26を変位させるためのアクチュエータ27を形成するボルト29が、緩むか又はさらに除去された場合でも、適所に留まる。ボルト29は締め付けられたままであることが好ましいが、この自動ロック特性は、ボルト29が使用中に応力変動を経験することを防止する。このようにして、高信頼でフェールセーフのアセンブリが提供される。
【0045】
拡張ブロック25は表面31を有し、表面31の少なくとも一部32は、前記楔26の傾斜面28と一致する向きを有する楔26との接触面である。接触面と傾斜面28との方向が実質的に等しいとき、信頼性のある嵌合インターフェースが得られる。
【0046】
表面31の一部32だけが接触面である場合、接触面は、楔26の変位範囲に亘って一定のままであり得る。図5図7において右側に示される楔26は内側に動かされ、その前端39が部分32の縁部40を通過すると、接触面はそれ以上増加しない。
【0047】
図3及び図12の中でよく見ることができるように、第1の部材18及び第2の部材19は、重なり合う管状部材であり、貫通穴20~22は、管状部材に対して径方向に整列されて、径方向に延びるチャネル23を形成する。第1の部材18及び第2の部材19は、少なくとも平行であり、好ましくは一致するそれぞれの長手軸線33、34を有する(図3参照)。図2に示す従来技術の状況では、ナット40は、工具を用いてアクセスする必要があった。しかしながら、本発明によれば、気密のプラットフォーム37が、第1の部材18と第2の部材19との間の接続へのアクセスを妨げることなく設けられ得る。それとは反対に、ユーザがそれぞれのチャネル23の中にコネクタ24を容易に設置するために心地良いサポートを提供し得るものが、まさにこの気密のプラットフォーム37である。
【0048】
図示の好ましい実施形態によれば、第2の部材19が、本体35と、各々が少なくとも1つの貫通穴を含む2つの実質的に平行な壁36と、から成るフォーク状断面を有する場合、対称的な力の伝達が得られ得る。この実施形態では、第1の部材18は、貫通穴21、22を有する第2の部材19の2つの壁36の間に配置され、前記の第1の部材18の貫通穴20と第2の部材19の貫通穴21、22とは、チャネル23を形成するように位置決めされる。図11の矢印は、クランプ力Fcがどのように対称的に分配されるかを示す。
【0049】
チャネル23は、好ましくは、前記第1の部材18及び前記第2の部材19のうち少なくとも一方の長手方向に延びる細長い断面を有する。円形形状を有するチャネルに関して、そのような細長い断面形状は、複数のチャネル23及びコネクタ24が、第1の部材18及び第2の部材19の周囲に沿って配置される場合、連続するチャネル23の間に比較的大量の材料をもたらす。
【0050】
本発明の第2の実施形態では、楔26′は、前記楔26′の変位方向に対して片側、すなわち図13において上側だけ傾いている。各楔26′の他方、すなわち図13において下側は、前記楔26′の変位方向に対して実質的に平行である。拡張ブロック25′は、2つの実質的に平行な面を有し、それは、拡張ブロック25′がアセンブリの楔26′及び他の拡張ブロック25より先に置かれることを可能にする。拡張ブロック25′はまた、分解をより良好に促進する。
【0051】
単一の楔26が適用される、本発明の第3の実施形態を、図14に示す。
【0052】
本発明の第4の実施形態を、図15に示す。この実施形態は、図14の実施形態による単一の楔26と、図13の実施形態による2つの実質的に平行な面を有する拡張ブロック25′とを組み合わせる。
【0053】
一実施形態(図示しない)では、クランプブロック25は、楔26が配置されるクランプブロック25の間の空間を囲む柔軟な部材によって接続され得る。そのような囲まれた空間の中に、潤滑油が追加され得る。
【0054】
図16に示す本発明の第5の実施形態によれば、第2の部材19は、一体要素ではなくアセンブリとして統合される。フォーク状断面は、本体35と2つの実質的に平行な壁36との組み立てによって形成される。壁36は、この本体35に部分的に沿って延び、本体35の両側に接続される。壁36は、複数のプレート45によって形成され得る。プレート45は、ピン47が前記プレート45と、第2の部材19の本体35の中の対応する貫通穴48とを通過することを可能にするための貫通穴46を含み得る。図示の実施形態では、ボルト49及びワッシャ50が、本体35に対する側壁36を形成するプレート45をクランプするために使用されている。ボルト49は、好ましくは、容易なアクセスを可能にするために、管状の第1の部材18及び第2の部材19の内部に配置される。本体35と、本体35の両側に配置されたプレート45との間に適度のプレテンションが存在する。コネクタ24を締め付けると、主負荷伝達経路は、しかしながら、プレート45を通して加えられる張力を通り、張力は、ピン47の中のせん断力に伝達される。コネクタ24、第2の部材19の内面と外面の上の両プレート45、及びピン47はすべて、プレテンション負荷伝達経路の一部を形成する。その結果、外部負荷が接続部に加えられるとき、非常に低い負荷変動が、これらの構成要素によって感知される。好ましい実施形態では、各コネクタ24は、1つの内部プレート45及び1つの外部プレート45と関連づけられる。第5の実施形態のクランプ作用は、他の実施形態と同様である。
【0055】
一体化されたフォーク状断面を含む第2の部材19に対して、第5の実施形態によるアセンブリは、いくつかの利点及び欠点を有する。
【0056】
第5の実施形態の欠点は、複数の別々のプレート45によって形成される開構造である。これにより、第5の実施形態の主用途は、構造物がいわゆる飛沫帯の中にある場合のように塩水噴霧に連続して曝されることのない、いわゆる空中条件に限定される場合がある。洋上用途で使用される場合、第5の実施形態は、飛沫帯の十分上、すなわち海水面の十分上で適用されることが好ましい。しかしながら、複数の別々のプレート45の間で封止が使用される場合、この第5の実施形態は、飛沫帯において、又はさらにその下での使用も見出し得る。別々のプレート45は、同じく、接触面を封止して水及び/又は空気の浸透を防止する重なりを含む隣接プレートに対する接触面において、プレートが互いに重なるように設計され得る。
【0057】
その一方で、第5の実施形態は、いくつかの重要な利点も含む。
【0058】
第一に、必要なサイズにおいて、限られた数の高度に専門的な会社によってのみ適用され得る鍛造プロセスを一般的に必要とする固体リングを作製する必要はない。第5の実施形態によるプレート45及びピン47は、大半の金属作業場によって容易に作成することができ、接続の主要部分を多数の会社によって作成することが可能になる。
【0059】
第二に、固体リングが鍛造されると、その中に溝を形成することは、時間がかかり、機械加工段階においてかなりの量の鋼が除去されることをもたらす。しかしながら、プレート45の作成では、溝を除去するために機械加工を必要とする固体の鍛造の場合のようにプレート45の間で材料を除去することは必要でない、という便益が存在する。
【0060】
第三に、大きい鍛造リングは重くてかさ高く、物流上の課題とコストとをもたらす。プレート45及びピン47は運搬が容易であり、それらは多数の広範な会社によって作製され得るので、ローカルな金属作業場がこれらの部品を作成する場合、運搬は最小化され得る。
【0061】
第四に、鍛造及び機械加工のリングは、第2の部材19に溶接される必要があり、それにより、前記第2の部材19の面44を変形させる可能性がある。この変形は、いわゆるうねりをもたらす場合があり、もたらされるすき間をコネクタ24によって加えられるプレストレスを使用して閉じる必要があるので、接続の構造的完全性に悪影響を及ぼす場合がある。
【0062】
最後に、いくつかのプレート45が、整列機能など、付加的機能を与える場合、向上された柔軟性が得られる。
【0063】
図示の実施形態では、第1の部材18及び第2の部材19は、洋上構造物の部材であり、より特別には、洋上風力タービン構造物1の部材である。第1の部材18及び第2の部材19の各々は、モノパイル3の直立部材であり得る。しかしながら、本発明は、洋上用途に限定されないことが、明確に述べられる。特に、上記で説明した第5の実施形態は、陸上の風力タービン用途における使用に、特に好適である。陸上では、道路上を搬送され得る管状物(tubular)の限定された直径、より強い風を捕捉するためにさらに増大するタワーの高さ、及び増え続ける風力タービンの出力定格の組合せが、非常に高い負荷レベルに曝される管状物の間の接続をもたらす。これらの負荷レベルは、一般的なLフランジの負荷レベルをさらに超える場合がある。従来のLフランジ接続と比較すると、フランジと管状物との間の2つの溶接がないこと及び高価なフランジ自体がないことで、本発明、及び特に第5の実施形態は、より低い負荷レベルにおいてさえも、商業的に魅力のある解決策になる。
【0064】
代替的に、第1の部材18及び第2の部材19のうち一方は、風力タービン1のロータブレード6であり、第1の部材18及び第2の部材19のうち他方は、ハブの上に配置され、例として、前記の第1の部材18及び第2の部材19は、ハブに取り付けられたピッチベアリング(図示しない)上に配置され得る。そのようなピッチベアリングは、当技術分野で知られており、ボールベアリング又はローラーベアリングを含む。ベアリングと翼との間の接続は、2軌道(raceway)のベアリングの場合、ベアリングの内側軌道又は外側軌道のいずれかを介して確立され得る。図1は、この接続C,ならびに同様のアセンブリが接続Cとして適用され得る多くの他の場所を示す。
【0065】
各々が本発明による少なくとも1つの貫通穴20~22を含む第1の部材18及び第2の部材19を組み立てる方法は、
- チャネル23を形成するように第1の部材18及び第2の部材19の貫通穴20~22を位置決めするステップ(図8から図9に至るステップ)と、
- コネクタ24をチャネル23の中に終端位置まで挿入するステップ(図9から図10に至るステップ)と、
- 前記コネクタを前記チャネルに対して径方向に連続的に拡張し、それにより、第1の部材18及び第2の部材19を互いに接続するステップ(図10から図11に至るステップ)とを含む。
【0066】
図示しないが、組み立てる方法は、前記第1の部材18及び第2の部材19のうち少なくとも1つを、それらをつり上げることによって位置決めするステップによって先行され、揚重設備(図示しない)は、前記それぞれの第1の部材18又は第2の部材19の貫通穴20~22のうち少なくとも1つに係合する。杆体状部材、好ましくはロッドが、貫通穴20~22のうち少なくとも1つを通して配置され、それぞれの第1の部材18又は第2の部材19を揚重設備に接続し得る。
【0067】
同じ貫通穴20~22は、取り付け工具と係合するためにも使用され得る。
【0068】
それらは、本発明の好ましい実施形態を示すが、上記で説明した実施形態は、本発明を説明することを意図されているにすぎず、本発明の範囲を制限するものでは全くない。図1は、洋上風力タービンタワー構造物を示すが、本発明によるアセンブリは、洋上用途に限定されず、風力タービン用途のみに限定されるものでもない。
【0069】
図示の実施形態の説明では、下方の部材が第1の部材18として示され、上方の部材が第2の部材19として示されていることが分かる。本発明の範囲の中で、下方の部材が第2の部材19として解釈され、上方の部材が第1の部材18として解釈されてもよいことは、当業者には理解されよう。
【0070】
添付の特許請求の範囲において説明される特徴に参照記号が続く場合、そのような記号は、特許請求の範囲の理解度を高めるために含まれるにすぎず、特許請求の範囲を限定するものでは決してないことを理解されたい。本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲によってのみ定義される。
【符号の説明】
【0071】
1 洋上風力タービンタワー
2 支持基礎構造
3 モノパイル
4 トランジションピース
5 風力タービン
6 ロータブレード
7 ナセル
8 部材
9 部材
11 第1の部材
12 第2の部材
13 フランジ
14 フランジ
15 貫通穴
16 貫通穴
17 ボルト
18 第1の部材
19 第2の部材
20 貫通穴
21 貫通穴
22 貫通穴
23 チャネル
24 コネクタ
25 拡張ブロック
25′ 拡張ブロック
26 楔
26′ 楔
27 アクチュエータ
28 傾斜面
29 ボルト
30 ネジ付き凹所
31 表面
32 表面の一部
33 長手軸線
34 長手軸線
35 本体
36 壁
37 気密のプラットフォーム
38 ワッシャ
39 前端
40 ナット
40a 縁部
41 面
42 面
43 面
4 面
45 プレート
46 貫通穴
47 ピン
48 貫通穴
49 ボルト
50 ワッシャ
図1
図2
図3-4】
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2022-11-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【外国語明細書】