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特開2023-34804痛風予防・治療用の薬食同源組成物、復方製剤及びその製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023034804
(43)【公開日】2023-03-13
(54)【発明の名称】痛風予防・治療用の薬食同源組成物、復方製剤及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   A61K 36/904 20060101AFI20230306BHJP
   A61K 36/896 20060101ALI20230306BHJP
   A61K 36/488 20060101ALI20230306BHJP
   A61K 36/28 20060101ALI20230306BHJP
   A61K 36/605 20060101ALI20230306BHJP
   A61P 19/06 20060101ALI20230306BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20230306BHJP
【FI】
A61K36/904
A61K36/896
A61K36/488
A61K36/28
A61K36/605
A61P19/06
A61P43/00 121
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021141222
(22)【出願日】2021-08-31
(71)【出願人】
【識別番号】521385655
【氏名又は名称】大森株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100178434
【弁理士】
【氏名又は名称】李 じゅん
(72)【発明者】
【氏名】▲趙▼ 海峰
(72)【発明者】
【氏名】周 振
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ 亮
(72)【発明者】
【氏名】▲韓▼ 笑
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 洋
【テーマコード(参考)】
4C088
【Fターム(参考)】
4C088AB26
4C088AB34
4C088AB59
4C088AB71
4C088AB85
4C088CA22
4C088MA07
4C088MA41
4C088MA52
4C088NA06
4C088NA14
4C088ZA96
4C088ZC75
(57)【要約】      (修正有)
【課題】痛風予防・治療用の薬食同源組成物、復方製剤及びその製造方法を提供する。
【解決手段】キカバンを君薬、ビャクゴウ、カッコンを臣薬、キクカ、キクキョ、ソウヨウ、及びシシを佐使薬として、脾臓、肝臓や腎臓の調子をよくして、体の基礎を強くすることを主、湿邪や熱邪を取り除くことを補助とし、肝臓の堆積物を除去して胆の流れを改善し、熱邪や湿邪を効率よく排出し、病因と病症の両方から治療を施すことに従って、各組成を最適に配合し、痛風、関節リウマチなどの痺症を予防、治療する目的を達成させる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
痛風予防・治療用の薬食同源組成物であって、
キカバン、ビャクゴウ、カッコン、キクカ、キクキョ、ソウヨウ、及びシシを含む、ことを特徴とする痛風予防・治療用の薬食同源組成物。
【請求項2】
各薬食同源成分は、キカバン60~80重量部、ビャクゴウ50~70重量部、カッコン50~70重量部、キクカ20~40重量部、キクキョ20~40重量部、ソウヨウ20~40重量部、及びシシ20~40重量部である、ことを特徴とする請求項1に記載の薬食同源組成物。
【請求項3】
各薬食同源成分の配合比は、キカバン80部、ビャクゴウ70部、カッコン70部、キクカ40部、キクキョ40部、ソウヨウ40部、及びシシ40部である、ことを特徴とする請求項1または2に記載の薬食同源組成物。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の薬食同源組成物で製造される復方製剤。
【請求項5】
請求項1~3のいずれか1項に記載の薬食同源組成物を準備し、前記薬食同源組成物の質量に対して10~20倍の水を加え、十分に浸漬した後、得た3種類の溶液中に0.2質量%のセルラーゼ、0.2質量%の中性プロテアーゼ、0.1質量%のフレーバープロテアーゼをそれぞれ含有するように、セルラーゼ、中性プロテアーゼ、及びフレーバープロテアーゼの3種類の酵素それぞれ加え、pH5.0~7.0、温度40~50℃の条件で、前記3種類の溶液をそれぞれ1~2時間酵素分解し、3種類の抽出液をそれぞれ得るステップ1)と、
前記3種類の抽出液を合併して濃縮させ、水に対する相対密度が1.10~1.30のエキス(Extractum)とするステップ2)と、
造粒機を用いて、前記エキスに耐性デキストリンを加えて無糖顆粒剤を製造するステップ3)と、
予め窒素ガスが充填されているアルミ箔袋に前記顆粒剤を入れて、涼しく乾燥した場所に常温で保管するステップ4)と、を含む、
ことを特徴とする請求項4に記載の薬食同源復方製剤の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は痛風予防・治療用の薬食同源組成物、復方製剤及びその製造方法を開示する。痛風を予防、治療するとともに、肝臓や腎臓の損傷に対して明らかな修復効果があり、かつ薬物の副作用の発生頻度が一般的な治療の場合よりも低い。漢方薬及び食品の技術分野に属する。
【背景技術】
【0002】
痛風は、近年社会から注目されている人間の代謝性疾患の1つであり、成人男性患者が主な罹患集団であり、中足指節関節に炎症反応が認められることを主な臨床的特徴とし、主に急性痛風性関節炎及び再発性発作が主である。疫学調査によれば、痛風は患者に深刻な病気の負担をかけるだけでなく、その発生率の増加は、社会医療や医療サービスと国民医療経済に対する人間のライフスタイルの変化の重大な影響も反映している。痛風の治療における現代医学の限界のために、ますます多くの患者が治療のために伝統的な漢方薬に目を向け、そして、近年発表された多くの臨床試験も、臨床薬の使用や科学研究のための多くの証拠を提供する。尿酸低下薬は特定の肝臓や腎臓の毒性を有し、一方、本発明は、尿酸を低下させ、肝臓や腎臓の損傷を修復するための特定の効果を有する。
【0003】
キカバン抽出物は、抗炎症、腫れ解消、鎮痛及び血中尿酸降下、尿酸ナトリウム溶解の役割を果たし、また、腎臓の損傷した細胞に対して良好な修復効果があり、病因と病症の両方から高尿酸血症を治療することができ、ビャクゴウは、甘味をしており、わずか寒い性質を持ち、肺に潤いを与えて咳を止め、イライラした気持ちを改善して神経を落ち着かせるような効果を有し、現代の研究によれば、ビャクゴウは、蛋白質、脂肪、澱粉や複数のビタミンに加えて、コルヒチンなどのアルカロイドを含有し、コルヒチンはC5aとロイコトリエンB4を阻害することで複数の核アルブミンの走化作用を阻害し、それにより痛風の症状を改善することができ、臨床的に痛風を治療するための特効薬である。カッコンは、体表の邪気を取り除いて熱を解消し、完全に発疹させ、唾液分泌を促進して喉の渇きを解消し、陽気を上昇させて下痢を止めるという機能を備える。体表で発熱し、首が強直で痛み、発疹が不十分であり、熱が感じられて喉が渇き、陰気が不足して多飲や多食であるが、体が痩せ続け、体内に蓄積した湿熱のため胃腸の調子が悪くなり、脾臓の調子が悪くて下痢を引き起こすなどによく使用されている。キクカは、苦味、甘味をしており、わずか寒い性質を持ち、肺、肝臓に作用し、体内の風邪や熱邪を追い出し、肝臓の活動亢進を改善して視力を高め、熱邪を取り除いて毒素を除去するという効果がある。キクキョは、モンゴル族とウイグル族がよく使用している生薬であり、肝臓に蓄積した熱を除去して排尿を順調にし、胃の働きを改善して食物消化を促進し、排尿を順調にし腫れを軽減させるという作用があり、現代の薬理学的研究から、キクキョは血尿酸降下、血糖降下、血中脂質降下などの作用を有することが明らかになる。ソウヨウは、苦味、甘味をしており、寒い性質を持ち、肺、肝臓に作用し、風邪や熱邪を放出し、肺をきれいにして潤いを与え、肝臓の活動亢進を改善して視力を高め、血中の熱邪を除去して出血を止めるという効果があり、シシは、複雑な化学成分を含み、主にイリドイド類、トリテルペノイド、フラボノイド、揮発性オイルや多糖類などを含み、これらのうち、ゲニポサイド及びクロシンがその主成分であり、研究の結果、シシは、抗炎症、抗酸化、胆の機能を強化させること、排尿を順調にし痛みを鎮めるなど、複数の薬学的活性を有する。本発明は、キカバン、ビャクゴウ、カッコン、キクカ、キクキョ、ソウヨウ、及びシシの7種類を組み合わせた薬食両用のものであり、薬物の副作用の発生頻度が一般的な治療の場合よりも低い天然復方組成物であり、尿酸値を降下することにより痛風を効果的に予防、治療し、高尿酸血症に起因する肝臓や腎臓の損傷を修復できる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、キカバン、ビャクゴウ、カッコン、キクカ、キクキョ、ソウヨウ、及びシシの復方組成物を提供し、キカバン、ビャクゴウ、カッコン、キクカ、キクキョ、ソウヨウ、及びシシを用いて復方製剤を製造し、尿酸値降下、痛風の予防及び治療、肝臓や腎臓損傷の修復に用い、痛風及び肝臓や腎臓損傷を治療する現在の薬物の副作用を解決し、長期間服用することにより、腎臓の陰気不足、腎臓の陽気不足の問題を改善することができる。本発明は、ビャクゴウ、カッコン、キクカ、キクキョ、ソウヨウ、及びシシが肝臓や腎臓細胞へのキカバンの修復能力を補助的に強化させ、肝臓や腎臓組織の修復を促進し、肝臓や腎臓の機能の回復を向上させることができ、優れた相乗作用を有し、痛風を予防、治療する効果を奏することを見出した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明はキカバン、ビャクゴウ、カッコン、キクカ、キクキョ、ソウヨウ、及びシシの復方組成物を提供し、以下の質量部の比の原料で製造されることを特徴とする。
キカバン60~80部、ビャクゴウ50~70部、カッコン50~70部、キクカ20~40部、キクキョ20~40部、ソウヨウ20~40部、及びシシ20~40部。
【0006】
本発明の前記キカバン、ビャクゴウ、カッコン、キクカ、キクキョ、ソウヨウ、及びシシの復方組成物では、好ましい配合比は、キカバン80部、ビャクゴウ70部、カッコン70部、キクカ40部、キクキョ40部、ソウヨウ40部、及びシシ40部である。
【0007】
本発明の前記キカバン、ビャクゴウ、カッコン、キクカ、キクキョ、ソウヨウ、及びシシの復方組成物の製造方法は、
キカバン60~80部、ビャクゴウ50~70部、カッコン50~70部、キクカ20~40部、キクキョ20~40部、ソウヨウ20~40部、及びシシ20~40部を粉砕して、これらの質量に対して10~20倍の水を加え、十分に浸漬した後、得られた3種類の溶液中0.2質量%のセルラーゼ、0.2質量%の中性プロテアーゼ、0.1質量%のフレーバープロテアーゼをそれぞれ含有するように、セルラーゼ、中性プロテアーゼ、及びフレーバープロテアーゼの3種類の酵素をそれぞれ加え、pH5.0~7.0、温度40~50℃の条件で上記3種類の溶液をそれぞれ1~2時間酵素分解し、3種類の抽出液を得るステップ1)と、
上記3種類の抽出液を合併して濃縮させ、水に対する相対密度が1.10~1.30のエキス(Extractum)とするステップ2)と、
造粒機を用いて、上記エキスに耐性デキストリンを加えて無糖顆粒剤を製造するステップ3)と、
予め窒素ガスが充填されているアルミ箔袋に上記顆粒剤を入れて、涼しく乾燥した場所に常温で保管するステップ4)と、を含む。
【0008】
水に対して本発明の処方の根拠は以下のとおりである。
本発明の前記処方は、中国の伝統的な中国医学における痛風治療及び肝臓や腎臓損傷修復に関する漢方薬の記載や現代の伝統的な中国医学の理論を基に、大量の動物試験及び臨床症例からまとめたものである。
【0009】
本発明で使用される供給源及び効果は以下のとおりである。
1、キカバンは、薬性が甘であり、毒性がなく、寒性を有し、腎臓に作用し、『中華本草』の記載によれば、熱邪を取り除いて肺の亢進状態を鎮め、痛みや出血を止めるという機能を有し、主に頭痛と眩暈に働き、炎症を解消し、排尿を順調にし、腎臓を保護するなどができる。
2、ビャクゴウは、性味が甘であり、わずかな苦味をしており、わずかに寒性である。心臓、肺に作用する。陰気を増やして肺に潤いを与えて、イライラした気持ちを改善して神経を落ち着かせる。主に、陰気が不足して長時間にわたり咳があり、痰中に血液が付き、熱症の後期で余熱が残ることや、情緒的な不満に起因する不快感や動悸、不眠多梦、精神不振、デキモノ、湿瘡に有用である。
3、カッコンは甘味、辛味をしており、性質が凉しい。肺、胃に作用する。体表の邪気を取り除いて熱を解消し、完全に発疹させ、唾液分泌を促進して喉の渇きを解消し、陽気を上昇させて下痢を止める。
体表で発熱し、首が固くて痛み、発疹が不十分であり、熱が感じられて喉が渇き、陰気が不足して多飲や多食であるが、体が痩せ続け、体内に蓄積した湿熱のため胃腸の調子が悪くなり、脾臓の調子が悪くて下痢を引き起こすことに用いられる。
4、キクカは、苦味、甘味をしており、性質がわずかな寒性である。肺、肝臓に作用する。体内の風邪や熱邪を追い出し、肝臓の活動亢進を改善して視力を高め、熱邪を取り除いて毒素を除去するという効果がある。
5、キクキョは、性味がわずかに苦くて塩辛く、性質が凉しい。脾臓、肝臓、膀胱に作用する。肝臓に蓄積した熱を除去して胆の機能を強化させ、胃の働きを改善して食物消化を促進し、排尿を順調にし腫れを軽減させることができ、湿熱による黄疸、胃の痛みや食欲不振、浮腫や乏尿に働く。
6、ソウヨウは、苦味、甘味をしており、性質が寒性であり、肺、肝臓に作用する。風邪や熱邪を放出し、肺をきれいにして潤いを与え、肝臓の活動亢進を改善して視力を高め、血中の熱邪を除去して出血を止めるという効果があり、『日華子本草』の記載によれば、それぞれの臓器によく、関節の流れを良くして、胃腸の排気を順調にし、煎剤として服用し、風邪侵入による痛みを取り除いて発汗を促進し、損傷のために鬱血が生じた場合、蒸したものを用いてドレッシングし、ヘビ、昆虫やムカデの咬傷の場合は、塩で揉んだ後咬傷部位に付ける。
6、シシは、性味が苦くて寒い。心臓、肺、三焦に作用する。火邪を取り除いて気分をよくし、熱邪や湿邪を効率よく排出し、血中の熱邪を除去して毒素を除去することができ、外用の場合、腫れを軽減させて痛みを止め、熱症に起因するイライラ、湿熱による黄疸、淋証渋痛、血液への熱邪侵入による口や鼻からの出血、目が赤くて腫れと痛みが感じられること、火毒による瘡瘍に働き、捻挫による痛みなどの外傷も治療できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の有益な効果及び利点は以下のとおりである。
本発明は主に、痛風及び高尿血酸症を予防、治療するための一般的な薬物が非ステロイド性抗炎症薬、アルカロイド類薬物及び糖質コルチコイド薬物などであり、主に尿酸生成抑制及び尿酸代謝促進用のものに分けられ、上記薬物は、程度が異なるが、全て肝臓や腎臓にも害を与え、本発明は、尿酸生成抑制及び尿酸排泄促進の二重効果を有し、キカバン、ビャクゴウ、カッコン、キクカ、キクキョ、ソウヨウ、及びシシを複合製剤として、各組成の相乗作用を活用することで、腎臓修復能力を高めるとともに、代謝物が腎臓を介して排出されることを促進し、上記薬物の服用による副作用を完全に解決することを見出した。動物実験及び臨床的使用を行ったところ、キカバン、ビャクゴウ、カッコン、キクカ、キクキョ、ソウヨウ、及びシシ複合物は尿酸値降下、痛風予防、治療、及び肝臓や腎臓損傷修復の作用があり、かつ長期間服用が可能であることが証明される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1A及びBそれぞれは、正常対照群の腎臓、肝臓のH&E染色を示す。
図2図2A及びBそれぞれは、高尿酸血症モデル群の腎臓、肝臓のH&E染色を示す。
図3図3A及びBそれぞれは、アロプリノール+ベンズブロマロン群の腎臓、肝臓のH&E染色を示す。
図4図4A及びBそれぞれは、実施例2群の腎臓、肝臓H&E染色を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
当業者が本発明の技術案をよりよく理解して実施できるように、以下、具体的な実験例を参照して本発明をさらに説明するが、挙げられる実験例は本発明を限定するものではない。
【0013】
実施例1
ステップ1) キカバン60部、ビャクゴウ50部、カッコン50部、キクカ20部、キクキョ20部、ソウヨウ20部、及びシシ20部に、これらの質量に対して10倍の水を加え、十分に浸漬した後、得られた3種類の溶液中0.2質量%のセルラーゼ、0.2%の中性プロテアーゼ、0.1%のフレーバープロテアーゼをそれぞれ含有するように、セルラーゼ、中性プロテアーゼ、及びレーバープロテアーゼの3種類の酵素をそれぞれ加え、pH5.0、温度40℃の条件で上記3種類の溶液をそれぞれ1時間酵素分解し、3種類の抽出液を得た。
ステップ2) 上記3種類の抽出液を合併して濃縮させ、水に対する相対密度が1.10のエキスとした。
ステップ3) 造粒機を用いて、上記エキスに耐性デキストリンを加えて無糖顆粒剤を製造した。
ステップ4) 予め窒素ガスが充填されているアルミ箔袋に上記顆粒剤を入れて、涼しく乾燥した場所に常温で保管した。
【0014】
実施例2
ステップ1) キカバン80部、ビャクゴウ70部、カッコン70部、キクカ40部、キクキョ40部、ソウヨウ40部、及びシシ40部に、これらの質量に対して20倍の水を加え、得られた3種類の溶液中0.2質量%のセルラーゼ、0.2%の中性プロテアーゼ、0.1%のフレーバープロテアーゼをそれぞれ含有するように、セルラーゼ、中性プロテアーゼ、及びフレーバープロテアーゼの3種類の酵素をそれぞれ加え、pH6.0、温度45℃の条件で上記3種類の溶液をそれぞれ2時間酵素分解し、3種類の抽出液を得た。
ステップ2) 上記3種類の抽出液を合併して濃縮させ、水に対する相対密度が1.30のエキスとした。
ステップ3) 造粒機を用いて、上記エキスに耐性デキストリンを加えて無糖顆粒剤を製造した。
ステップ4) 予め窒素ガスが充填されているアルミ箔袋に上記顆粒剤を入れて、涼しく乾燥した場所に常温で保管した。
【0015】
実施例3
ステップ1) キカバン70部、ビャクゴウ60部、カッコン60部、キクカ30部、キクキョ30部、ソウヨウ30部、及びシシ30部に、これらの質量に対して15倍の水を加え、十分に浸漬した後、得られた3種類の溶液中0.2質量%のセルラーゼ、0.2%の中性プロテアーゼ、0.1%のフレーバープロテアーゼをそれぞれ含有するように、セルラーゼ、中性プロテアーゼ、及びフレーバープロテアーゼの3種類の酵素をそれぞれ加え、pH7.0、温度50℃の条件で上記3種類の溶液をそれぞれ1.5時間酵素分解し、3種類の抽出液を得た。
ステップ2) 上記3種類の抽出液を合併して濃縮させ、水に対する相対密度が1.20のエキスとした。
ステップ3) 造粒機を用いて、上記エキスに耐性デキストリンを加えて無糖顆粒剤を製造した。
ステップ4) 予め窒素ガスが充填されているアルミ箔袋に上記顆粒剤を入れて、涼しく乾燥した場所に常温で保管した。
【0016】
一.以下、動物実験によって、肝臓や腎臓組織及び肝臓や腎臓機能の損傷に対する本発明の修復作用を検証した。
【0017】
(一)高尿酸血症動物モデルの尿酸レベルへの本発明の影響、及び肝臓や腎臓への本発明の保護作用
【0018】
1.実験動物
SPFグレード昆明マウス60匹、雄、体重(20±2)g、遼寧長生生物技術有限公司から購入。
【0019】
2.実験用試薬
キサンチン Sigma製、X0626;
エタンブトール塩酸塩錠 杭州民生薬業製;
アロプリノール錠 広州彼迪薬業有限公司;
ベンズブロマロン錠 ナーカリシン、Heμmann Pharma GmbH製;
キサンチンオキシダーゼ(OXD)、尿酸(UA)、アデノシンデアミナーゼ(ADA)、クレアチニン(CER)、尿素態室素(BUN)キッドは南京建成生物有限公司から購入された。
実施例1で得られたキカバン、ビャクゴウ、カッコン、キクカ、キクキョ、ソウヨウ、及びシシ複合物;
実施例2で得られたキカバン、ビャクゴウ、カッコン、キクカ、キクキョ、ソウヨウ、及びシシ複合物;
実施例3で得られたキカバン、ビャクゴウ、カッコン、キクカ、キクキョ、ソウヨウ、及びシシ複合物;
【0020】
3.モデリング及び投与方法
本発明では、600mg/kgキサンチン+250mg/kg エタンブトール塩酸塩錠を用いて高尿酸血症モデルを作成し、60mg/mlキサンチン+25mg/mlエタンブトール塩酸塩錠の懸濁液を調製して体重に応じて胃内投与した。実験マウスとしてSPFグレード昆明マウス90匹を用い、体重を秤量して体重に応じて、正常対照群、高尿酸血症モデル群、陽性治療(アロプリノール+ベンズブロマロン)群、実施例1群、実施例2群、実施例3群の6群にランダムに分け、1群10匹とした。実験はモデリングしながら投与するように行われ、1~7日目(モデリング+治療的投与)に、正常対照群を除き、残りの各群には600mg/kgキサンチン+250mg/kg エタンブトール塩酸塩錠懸濁液を1回/dで胃内投与した。モデリングしてから2時間後薬物治療を施し、具体的には、高尿酸血症モデル群には等体積の水を投与し、アロプリノール+ベンズブロマロン群にはアロプリノール40mg/kgとベンズブロマロン20mg/kgを胃内投与し、残りの各群には200ul/dの複合物抽出溶液を投与した。8~15日(治療的投与)に、薬物治療だけを施し、各群の投与量が同様であった。最後に投与してから断食断水24時間後、血清、腎臓や肝臓の組織を取った。
【0021】
4.実験結果
各群のマウスの血清サンプル中のキサンチンオキシダーゼ(OXD)、尿酸(UA)、クレアチニン(CER)、尿素態室素(BUN)及び肝臓ホモジネートサンプル中のアデノシンデアミナーゼ(ADA)の含有量を検出して、結果を表1に示し、正常対照群と比較したところ、高尿酸血症群のOXD、UA、ADA、CER、BUNのレベルは全て明らかに上昇し、このことから、高尿酸血症モデルが成功したことが示された。高尿酸血症モデル群と比較したところ、アロプリノール+ベンズブロマロン陽性治療群のOXD、UA、ADA、CER、BUNのレベルは全て明らかに降低し(P<0.01)、実施例1群、2群、3群のうち実施例2群の低下が最も大きく、各指標は顕著に低下した(P<0.01)。
【表1】
【0022】
高尿酸血症モデルの肝臓や腎臓に対する本発明の保護作用をさらに検証し、正常対照群、高尿酸血症モデル群、アロプリノール+ベンズブロマロン群、実施例2群という4群の肝臓や腎臓組織をH&E染色し、これらの形態学的変化を観察し、結果を図1~4に示した。正常対照群(図1)では、肝細胞及び肝細胞索が明瞭であり、肝細胞の細胞質がふっくらしており、腎尿細管上皮細胞の細胞質がふっくらしていないが、基本的に正常であった。モデル群(図2)では、一部の肝小葉内で肝細胞及び肝細胞索が明瞭ではなく、肝細胞が萎縮し、点状壊死巣及び肝細胞の好酸変性が認められ、腎尿細管上皮細胞質の好酸変性が明らかであり、腎尿細管上皮細胞質に空胞や破損が生じた。アロプリノール+ベンズブロマロン群(図3)では、肝小葉内で肝細胞及び肝細胞索が明瞭であり、肝細胞の胞質がふっくらしており、点状壊死巣が偶発的に見られた。腎尿細管上皮細胞質の空胞がわずかであり、腎尿細管上皮細胞質の好酸変性が偶発的に見られた。実施例2群(図4)では、肝小葉内で肝細胞及び肝細胞索が明瞭であり、点状壊死巣が偶発的に見られ、腎臓小管上皮胞質がふっくらしておらず、好酸変性及び上皮細胞の空胞が偶発的に見られた。
【0023】
(二)マウス腎陽不足モデルの腎臓損傷への本発明の修復作用
【0024】
1.実験動物
SPFグレード昆明マウス、雄、60匹、体重(20±2)g、吉林大学第一医院実験動物センタより提供。
【0025】
2.実験用試薬
ヒドロコルチゾン注射液:Samarth Life Sciences PVT.LTD;
右帰丸:仲景宛西制薬股フン有限公司;
実施例1で得られたキカバン、ビャクゴウ、カッコン、キクカ、キクキョ、ソウヨウ、及びシシ複合物;
実施例2で得られたキカバン、ビャクゴウ、カッコン、キクカ、キクキョ、ソウヨウ、及びシシ複合物;
実施例3で得られたキカバン、ビャクゴウ、カッコン、キクカ、キクキョ、ソウヨウ、及びシシ複合物;
マウスのトリヨードサイロニン(T3)、サイロトロピン(TSH)、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)、コルチゾール(COR)、テストステロン(T)キッドは南京建成生物工程研究所から購入した。
【0026】
3.モデリング及び投与
実験にはSPFグレード昆明マウスを用い、3日間正常に飼育してからマウスの体重を秤量し、体重に応じて6群にランダムに分け、それぞれ正常対照群、腎陽不足モデル群、陽性対照(右帰丸)群、実施例1群、実施例2群、実施例3群とし、1群10匹とした。実験は2つの段階に分けて行われ、第一段階のモデリングでは、正常対照群を除き、残りの各群にはヒドロコルチゾン25mg/kgを、1日に1回、10日間連続して後ろ足へ筋肉内注射し、腎陽不足モデルを作成した。第二段階の投与では、11日目から、正常対照群と腎陽不足モデル群には等体積の蒸留水を投与し、右帰丸群にはマウス体重に応じた体積の右帰丸水懸濁液(使用量3.5g/kg)を投与し、残りの各群には抽出液や複合物溶液を胃内投与し、胃内の溶液量を0.2ml/dとして、10日間連続して投与し、20日目に2h断食させ、ただし、断水させず、最後投与から1h後、血清及び組織サンプルを取って検出用とした。
【0027】
4.実験結果
腎陽不足モデル群のマウスは、モデリングが成功すると、元気がなく、皮毛に光沢がなく、水や飼料を摂食したくないなどの特徴を示し、各実験群のモデリング前後、投与前後の体重を統計し、結果を表2に示した。モデリング前に各群の体重に有意差がなく、モデリング後、投与前に、正常対照群と比較したところ、各群の体重は有意に低下した(P<0.05、P<0.01)。投与後、正常対照群と比較したところ、腎陽不足モデル群の体重は有意に低下し(P<0.01)、腎陽不足モデル群と比較したところ、右帰丸群、実施例2、3群の体重は全て有意に上昇し(P<0.01)、ことのことから、本発明は腎陽不足に起因する食欲不振と体重低下に一定の改善作用があることが示された。
【表2】
【0028】
各実験群のマウスの血清中のトリヨードサイロニン(T3)、サイロトロピン(TSH)、副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)、コルチゾール(COR)、テストステロン(T)のレベルを検出し、結果を表3に示した。正常対照群と比較したところ、腎陽不足モデル群のT3、TSH、ACTH、CORの含有量は全て有意に低下し(P<0.01)、一方、Tの含有量は有意に上昇し(P<0.01)、表2中の体重の変化と組み合わせると、腎陽不足モデルの作成に成功したことを示した。腎陽不足モデル群と比較したところ、投与群のうち実施例2群の各指標の変化は最も明らかであり、このことから、キカバン、ケンジツ及びカッコンによる複合作用は相乗効果を果たし、腎陽不足によるホルモンレベルの障害に一定の回復作用があることが示された。
【表3】
【0029】
マウス腎臓ホモジネート中の一酸窒素(NO)、血清中クレアチニン(CRE)、尿素態室素(BUN)の含有量を含む、腎臓機能を反映する指標を検出し、結果を表4に示した。正常対照群と比較したところ、腎陽不足モデル群の各指標の含有量は全て有意に上昇した(NO、P<0.05;CRE、P<0.001;BUN、P<0.05)。腎陽不足モデル群と比較したところ、右帰丸陽性治療群の各指標は全て明らかに改善し(NO、P<0.001;CRE、P<0.01;BUN、P<0.01)、残りの投与群も程度が異なるが、改善を示しており、その中でも、実施例2群は、腎臓機能の回復が最も明らかであった(NO、P<0.01;CRE、P<0.01;BUN、P<0.01)。実験により、抽出物は腎陽不足モデルマウスの腎臓に対して顕著な保護作用があり、腎陽不足に起因する腎臓損傷を逆転できることが示された。
【表4】
【0030】
(三)肝臓損傷動物モデルへの本発明の保護作用
【0031】
1.実験動物
SPFグレード昆明マウス:雄、60匹、体重(20±2)g、吉林大学第一医院実験動物センターより提供。
【0032】
2.実験用試薬
四塩化炭素 Sigma製 289116;
シリマリン レガロン Madaus AG社製;
実施例1で得られたキカバン、ビャクゴウ、カッコン、キクカ、キクキョ、ソウヨウ、及びシシ複合物;
実施例2で得られたキカバン、ビャクゴウ、カッコン、キクカ、キクキョ、ソウヨウ、及びシシ複合物;
実施例3で得られたキカバン、ビャクゴウ、カッコン、キクカ、キクキョ、ソウヨウ、及びシシ複合物;
アラニンアミノ基転移酵素(ALT)、アスパラギン酸アミノ基転移酵素(AST)、マロンジアルデヒド(MDA)、還元型グルタチオン(GSH)、一酸化窒素合成酵素(NOS)キッドは南京建成生物工程研究所から購入された。
【0033】
3.モデリング及び投与
実験には、10%CCLの1回の腹腔内注射の方法でマウス急性肝臓損傷モデルを作成した。実験動物を正常に1週間飼育してから、体重に応じて6群にランダムに分け、それぞれ正常対照群、肝臓損傷モデル群、陽性対照(シリマリン)群、実施例1群、実施例2群、実施例3群とし、1群に10匹とした。正常対照群、肝臓損傷モデル群には、それぞれ等体積の蒸留水を投与し、シリマリン群には、シリマリン水懸濁液を胃内投与し(用量0.1g/kg)、残りの各群には、複合物溶液を胃内投与し、胃内溶液量を0.2ml/dとした。各群に10日間連続して投与し、最後投与1h後、モデル群及び各投与群のマウスに10%のCClを2.0mg/kg腹腔内注射し、正常対照群のマウスに同体積のオリーブオイルを腹腔内注射し、断食させるが断水せず、24時間後、血清及び組織サンプルを収集して使用に備えた。
【0034】
4.実験結果
各群のマウスの体重及び肝臓重量を統計し、結果を表5に示した。各群のマウスの体重には明らかな変化が認められなかった。正常対照群と比較したところ、肝臓損傷モデル群の肝臓指数は有意に上昇し(P<0.001)、肝臓損傷モデル群と比較したところ、シリマリン群(P<0.001)、実施例2群(P<0.001)、実施例3群(P<0.001)は全て有意に低下した。各群のマウスの血清中アラニンアミノ基転移酵素(ALT)、アスパラギン酸アミノ基転移酵素(AST)の含有量を測定し、結果を表6に示した。正常対照群と比較したところ、肝臓損傷モデル群ALT、ASTは全て有意に上昇し(P<0.001)、表5の肝臓指数データと組み合わせると、肝臓損傷急性モデルの作成に成功したことを示した。肝臓損傷モデル群と比較したところ、投与各群のALTの含有量は全て有意に低下し、その中でも、シリマリン群(P<0.001)、実施例2群(P<0.001)は最も明らかであり、また、投与各群のASTの含有量も有意に低下し、その中でも、シリマリン群(P<0.001)、実施例1群(P<0.001)、実施例2群(P<0.001)は最も明らかであった。
【表5】
【表6】
【0035】
急性肝臓損傷後の酸化ストレス反応への抽出物の各群の保護作用を検証するために、各群のマウスの肝臓組織ホモジネート中のマロンジアルデヒド (MDA)、還元型グルタチオン(GSH)、一酸化窒素合成酵素(NOS)の含有量を検出し、結果を表7に示した。正常対照群と比較したところ、肝臓損傷モデル群では、MDA(P<0.001)、NOS(P<0.001)は有意に上昇し、GSH(P<0.001)は有意に低下した。肝臓損傷モデル群と比較したところ、MDAの含有量は、投与群のうち、シリマリン群(P<0.001)、実施例1群(P<0.01)、実施例2群(P<0.001)、実施例3群(P<0.05)では、有意に低下し、GSHの含有量は、投与群のうち、シリマリン群(P<0.001)、実施例1群(P<0.05)、実施例2群(P<0.001)、実施例3群(P<0.01)では、有意に上昇し、NOSの含有量は、投与群のうち、シリマリン群(P<0.01)、実施例2群(P<0.001)では有意に低下した。実験により、急性肝臓損傷モデルが作成した後、各抽出物投与群のマウスの肝臓組織のMDA及びNOSが明らかに上昇し、一方、GSHレベルが低下したことを示し、このことから、本発明は、CCl4により引き起こされる肝細胞損傷に起因する過酸化反応に一定の保護作用があり、特に実施例2群の効果が最も好ましいことが明らかになった。
【表7】
【0036】
二.以下の複数の典型的な症例をもって本発明の治療効果をさらに示す。
【0037】
症例1
患者李さん、男性、65歳、痛風7年、病状は何度も繰り返し、血中尿酸値は735μmol/L、血中クレアチニンは136μmol/Lに達した。単方キカバンを1日3回、1回15g服用し、3週間服用した後、血中尿酸値は低下し、390μmol/Lで安定した。しかし、めまいが現れ、いらいらして睡眠が少なく、偶然に発熱症状が見られ、患者が数年間も痛風に罹患しており、血中クレアチニンのレベルが高く、血液中の尿酸が長期に大量に蓄積代謝し、腎臓に深刻な負担をもたらし、腎臓機能が損害を受けたことが考えられる。本発明の復方組成物を1日3回、1回10g服用し、1ケ月服用した後、血清尿酸レベルは360μmol/Lで安定すると同時に、血中クレアチニンは85μmol/Lまで低下し、しかも、中止1ケ月後に検査した結果、血中尿酸、血中クレアチニンレベルは全て安定し、再発はなかった。
【0038】
症例2
患者謝さん、男性、39歳、2020年6月10日の健康診断時に血中尿酸値がやや高いことを発見し、病院で検査した血中尿酸レベルは490μmol/Lに達し、血中クレアチニンレベルは110μmol/Lに達した。単方キカバンを1日3回、1回15g服用し、2週間服用した後、血中尿酸レベルは350μmol/L、血中クレアチニンレベルは110μmol/Lまで低下したが、精神不振で疲労しやすく、腰や膝が怠く朝で浮腫が発生するなどの症状がよくあるが、患者の長期間にわたった不規則な食事のため、患者の腎虚体質が考えられる。本発明の復方組成物を1日3回、1回10g服用し、半カ月服用した後、血中尿酸レベルは320μmol/L、血中クレアチニンレベルは80μmol/Lで安定し、血中クレアチニンレベルはある程度低下し、患者が疲労しやすいという現象はある程度緩和し、中止半年後に再発はなかった。
【0039】
症例3
患者胡さん、男性、53歳、高尿酸血症14年、2020年10月に痛風症状併発、血中尿酸値546μmol/L、血中クレアチニン134μmol/L。単方キカバンを1日3回、1回15g服用し、半カ月服用した後、血中尿酸値は385μmol/L、血中クレアチニン138μmol/Lまで低下し、そして長期的に腰膝酸軟、めまいや耳鳴りの症状を伴い、患者の過去10数年の長期の高い血中尿酸により腎臓が損傷を受けたことが考えられる。本発明の復方組成物を1日3回、1回10g服用し、1ヶ月服用した後、血中尿酸値は350μmol/L、血中クレアチニンレベルは79μmol/Lで安定し、腰膝酸軟、めまいや耳鳴りの症状が消失したことから、腎臓機能の修復が良好であることが示され、中止3ヶ月後、再診では再発はなかった。
【0040】
記載された一連の詳細な説明は、本発明の実行可能な実施形態の具体的な説明に過ぎず、本発明の特許範囲を限定するものではなく、本発明の本質から逸脱しない等価な実施形態又は変更は、全て本発明の特許範囲に含まれるものとする。
図1
図2
図3
図4