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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023035219
(43)【公開日】2023-03-13
(54)【発明の名称】替刃交換式長尺錐
(51)【国際特許分類】
   B27G 15/00 20060101AFI20230306BHJP
   B23B 51/00 20060101ALI20230306BHJP
   B23B 51/06 20060101ALI20230306BHJP
【FI】
B27G15/00 D
B23B51/00 T
B23B51/06 C
B23B51/00 L
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021141881
(22)【出願日】2021-08-31
(71)【出願人】
【識別番号】000165398
【氏名又は名称】兼房株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000604
【氏名又は名称】弁理士法人 共立特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】武田 直也
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 良太
【テーマコード(参考)】
3C037
【Fターム(参考)】
3C037BB00
3C037BB08
3C037BB15
3C037DD01
3C037DD07
3C037FF10
(57)【要約】
【課題】従来よりも長寿命な替刃交換式長尺錐を提供することを解決すべき課題とする。
【解決手段】外周に切屑を排出するらせん状の溝であるフルート12が形成された棒状の本体10と、本体10の先端に取替自在に固定された刃部台金22と刃部台金22に固定された替刃21とをもつ刃部20とを有し、刃部台金22に気体噴出口20aとして一端が開口し、気体供給口として他端が開口する通孔が内部に区画される。替刃交換式であるため、替刃が使用できなくても、その他の部材を有効に利用することが可能である。特に気体噴出口により切屑の排出性が良くなるのでステップ加工などのように断続的に替刃交換式長尺錐を送って切屑を小さくする必要性が少なくなり、連続して加工を行うことができるようになるため断続的に加工を行うことによる切り刃の摩耗を抑制することができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周に切屑を排出するフルートが形成された棒状の本体と、
前記本体の先端に取替自在に固定された刃部台金と前記刃部台金に固定された替刃とをもつ刃部と、
を有し、
前記刃部台金又は前記フルートに気体噴出口として一端が開口し、気体供給口として他端が開口する通孔が内部に区画される替刃交換式長尺錐。
【請求項2】
前記気体噴出口は、前記フルートの前記先端側に開口し、回転軸に対して垂直方向よりも後端側に向けて気体を噴出する形状である請求項1に記載の替刃交換式長尺錐。
【請求項3】
前記替刃は、すくい面にチップブレーカをもつ請求項1又は2に記載の替刃交換式長尺錐。
【請求項4】
前記替刃は、段付き刃型形状をもつ請求項1~3のうちの何れか1項に記載の替刃交換式長尺錐。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、木材や木質材料に深い孔を加工するために用いられる替刃交換式長尺錐に関する。
【背景技術】
【0002】
大断面の集成材や直交集成板などを使用した大型の建造物の柱などには、強度を高めるための補強金具が取り付けられる。この補強金具の取付孔加工では長尺錐などが用いられる。長尺錐は、刃先に超硬材の刃金がろう接されていたり、刃先が形成された超硬材から構成されていたりする(特許文献1-6など)。
【0003】
長尺錐は刃先を再研磨して繰り返し使用されるが、研磨限界に達した後は廃棄処分される。しかしながら、長尺錐の本体、シャンクなどは損傷していないことが殆どであり再使用が望まれている。
【0004】
また、長尺であるため切屑の排出性が悪く、ステップ加工が必要とされることが多く、そうすると加工時間が長くなるばかりか、ステップ加工に伴う刃体への衝撃や切れ刃の摩耗の進行などにより、刃体の寿命低下が見られた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第6594473号公報
【特許文献2】特開2008-279682号公報
【特許文献3】特許第3164479号公報
【特許文献4】実公平4-30005号公報
【特許文献5】特許第4518890号公報
【特許文献6】実公平2-71604号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記実情に鑑み完成したものであり、従来の長尺錐よりも長寿命な替刃交換式長尺錐を提供することを解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する本発明の替刃交換式長尺錐は、外周に切屑を排出するらせん状の溝であるフルートが形成された棒状の本体と、
前記本体の先端に取替自在に固定された刃部台金と前記刃部台金に固定された替刃とをもつ刃部と、
を有し、
前記刃部台金又は前記フルートに気体噴出口として一端が開口し、気体供給口として他端が開口する通孔が内部に区画される。
【0008】
前記気体噴出口は、前記フルートの前記先端側に開口し、回転軸に対して垂直方向よりも後端側に向けて気体を噴出する形状であることが好ましい。
【0009】
前記替刃は、すくい面にチップブレーカをもつことが好ましい。
【0010】
前記替刃は、段付き刃型形状をもつことが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明の替刃交換式長尺錐は、替刃交換式であるため、替刃が使用できなくても、その他の部材を有効に利用することが可能である。特に気体噴出口により切屑の排出性が良くなるのでステップ加工などのように断続的に替刃交換式長尺錐を送って切屑の詰まりを避ける必要性が少なくなり、連続して加工を行うことができるようになる。そのため、加工時間を短縮することが可能となる。また、断続的に加工を行うことによる切れ刃の摩耗を抑制することができる。従って、替刃自体の耐久性が向上できると共に、替刃交換式長尺錐全体としても替刃を交換することで長期間使用することが可能になる。
【0012】
更に木材から構成される建造物などについて設計通りの性能を発揮するためには加工精度を向上することが求められるが、長尺錐においては長尺であるため振れ周りなどが発生しやすく加工精度を向上しがたいという課題について、気体噴出口を設けて切屑の排出性を向上したことで、フルートの作用による切屑の排出性を低下させても十分な切屑の排出性を実現することが可能になり、フルートの設計を剛性重視で行うことで加工精度を向上することも付随的な効果として発揮可能である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本実施形態の替刃交換式長尺錐の正面図である。
図2】本実施形態の替刃交換式長尺錐の刃部20の斜視図である。
図3】本実施形態の替刃交換式長尺錐の刃部20の斜視図である。
図4】本実施形態の替刃交換式長尺錐の先端側近傍の断面図である。
図5】本実施形態の替刃交換式長尺錐の替刃21の正面図である。
図6】本実施形態の替刃交換式長尺錐の中心錐28の斜視図である。
図7】本実施形態の替刃交換式長尺錐の毛引き刃25の(a)斜視図、(b)正面図、(c)上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の替刃交換式長尺錐について実施形態に基づき以下詳細に説明を行う。本実施形態の替刃交換式長尺錐は、直径に対して長さが10倍以上あり、木材や木質材料などに対して深孔を形成するために用いる回転切削工具である。更に、先端側に切れ刃が形成された替刃(底刃)をもつ略棒状の部材であり、替刃から後端に向けてフルートが形成されている。替刃交換式長尺錐の先端には刃部台金が固定されており、その刃部台金には替刃が交換可能に固定されている。外周に切れ刃を形成した替刃をもつこともできる。また、先端には、中心錐や毛引き刃を設けることができる。
【0015】
本明細書中における替刃交換式長尺錐の回転軸方向における被加工物に接する側を先端、先端の反対側を後端と称する。なお、本明細書中に記載された数値は、数値範囲を新たに規定する際にその上限又は下限として任意に採用可能であり、更にはその数値範囲として採用された数値を含んでも含まなくても良い。
【0016】
なお、本明細書における図面は模式図であり、説明を容易にするために縮尺や細部の構造について強調や省略を行っている。また、別個のものであっても同機能のものに同じ符号をつける場合がある。
【0017】
(実施形態)
本実施形態の替刃交換式長尺錐は木材や木質材料に対して孔を形成できる工具であり、先端側から見て反時計回りに回転する。本実施形態の替刃交換式長尺錐は、図1に示すように、本体10と本体10の先端に取替自在に固定された刃部20と本体10の後端に固定されたシャンク30とを有する。図1は、上方が先端側、下方が後端側であり、2つの替刃21のうちの一方の切れ刃211aが紙面と平行になっている。本発明の替刃交換式長尺錐は、直径が25~40mm、全長が200~1000mm、フルート部11の長さ150~950mmである。
【0018】
本体10は、後端に固定されたシャンク30と一体化しており、回転軸方向に延びる通孔41が内部に区画される(図4)。通孔41は、シャンク30の後端側に気体供給口(図略)が開口すると共に、本体10の先端でも開口する。
【0019】
本体10の外周には、2条のらせん状の切屑排出溝12(フルート12)が2つの凸条13により区画される部分であるフルート部11をもつ。フルート12の条数及び位置は替刃21の数及び位置に応じて決定される。フルート12は、円柱状の素材をスクエアエンドミルにより切削することで形成されており、切削された部分がフルート12、切削されずに残った部分が凸条13である。また、ダブルマージン構造とするために凸条13の外周面の一部を面取り加工14している。そのためマージン幅は狭くてもガイド性を高くすることが可能になる。フルート12の深さは、フルート部11の全長にわたって同じでも良いし、異なるものでもよい。異なる場合には後端側に向けて徐々に浅くなっても良いし、徐々に深くなっても良い。また、段階的に深さが浅くなったり深くなったりしても良い。
【0020】
フルート12は、らせんのねじれ角(フルート12と本体10の回転軸との角度:フルートねじれ角)が小さく、フルート部11の先端側から後端側にかけてらせんが一回転する程度に設定されている。フルート12は、先端側が回転方向に向けて傾斜している。そのため、フルート12内の切屑は凸条13により後端側に向けて付勢される。
【0021】
ここで、らせんは、0.5回転~1.5回転程度にすることができる。フルートねじれ角、らせんの回転を最適化することで本体10の剛性を向上することが可能になる。フルートねじれ角が小さいと切屑の排出能が低下するが、本実施形態では後述する気体噴出口20aが設けられているため、切屑を排出する能力が向上する。そのため本体10の剛性が向上して振れ周りなどが小さくなって加工精度を向上することができる。
【0022】
刃部20は、図2~4に示すように、2つの替刃21と、替刃21を取り外し自在に固定する刃部台金22とを有する。2つの替刃21は、回転軸に対して軸対称に配置される。替刃21が摩耗などにより使用できなくなっても交換することが可能である。更に刃部20自体を交換することも可能である。
【0023】
替刃21は、替刃本体部213と替刃本体部213にろう接により固定された刃金211とをもつ。刃金211は、超硬合金やダイヤモンド焼結体(PCD)などにより構成される。
【0024】
替刃本体部213は、刃部台金22に締結ボルト23により締結するときに用いる締結孔214が形成される。締結孔214は締結ボルト23の頭部が収納できるように座繰り215が形成されている。本実施形態では締結ボルト23は皿ボルトであり、座繰り215は皿状である。締結ボルト23の頭部はすくい面から突出しなければ、その形状は特に限定しない。締結ボルト23の頭部がすくい面から突出しないようにすること(突出したとしても突出量を小さくすること)で切屑がすくい面上を滑らかに移動でき、切屑の排出性が向上する。
【0025】
刃金211は、外方向に行くにつれて後端側に傾斜すると共に、段付き刃型形状をもつ切れ刃(211a、211b)をもつ。切れ刃(211a、211b)の段付き刃型形状は3段以上に分割することもできる。分割された切れ刃211aと切れ刃211bの段差の大きさは特に限定しないが、本実施形態の替刃交換式長尺錐を使用して行う加工条件のうち、一刃送り量よりも大きな値とすることで、切れ刃(211a、211b)の段差部分で切屑が分割されて小さくなるため好ましい。また、切れ刃(211a、211b)を長さ方向に分割するニック加工を行うこともできる。
【0026】
刃金211のすくい面にはチップブレーカ212a、212bが設けられる。チップブレーカ212a、212bは、切れ刃211a、211bから僅かに離間した位置に平行に設けられた凹みである。本実施形態では、切れ刃211a、211bに平行な形状であるが、その他の形状であっても良い。
【0027】
刃部台金22は、本体10の先端の通孔42内にガイド229を介してねじ込むことで、本体10の先端に固定される。ガイド229の根元には、通孔42内に設けられたネジに螺合するネジ228が形成されている。刃部台金22内には、通孔43及び44が形成され、本体10の通孔41を延長する。本体10から刃部台金22にかけて、通孔41、42、43、44と連通している。
【0028】
刃部台金22には、凸条13と一体化することで、フルート12を刃部台金22の外周で本体10の延長方向にフルート222及び225を区画する凸条223及び224をもつ。凸条223及び224の外周面は、マージンとしての作用も発揮する。凸条223及び224の外周面の間の平坦部226は、刃部20を本体10に固定するときのトルクレンチなどを作用させるために用いる。
【0029】
刃部台金22のフルート222には、通孔44が気体噴出口20aとして開口する。つまり、通孔41~44は、一端が刃部台金22のフルート222に気体噴出口20aとして開口し、他端がシャンク30の後端側に気体供給口として開口することになる。通孔44は、回転軸と垂直方向よりも後端側に傾いている。通孔44が後端側に傾いていることで、気体は気体噴出口20aから後端側に向けて噴出される。フルート222、12内の切屑は、後端側に噴出する気体に伴って後端側に排出される。特に回転軸と垂直方向を基準として45°以下に傾いていることが好ましい。気体噴出口は、刃部台金22のフルート222に開口するだけでなく、本体10のフルート12にも開口させることができる。
【0030】
刃部台金22は、替刃21が固定される替刃座221をもち、替刃座221には締結ボルト23が締結される締結部221aが設けられている。替刃座221は、凸条223と一体的に形成されており、両者が相俟ってフルート225を区画している。替刃座221は、替刃21の先端側が回転方向に向けて傾斜するように設けられている。この傾斜の程度は、フルート12及び222の傾斜と同程度にすることができる。
【0031】
切れ刃(211a、211b)で生成された切屑は、フルート225からフルート222に至り、フルート222に設けられた気体噴出口20aから噴出される気体によりフルート12への排出が加速される。
【0032】
刃部台金22の先端部には、中心錐28が中心錐固定面284bにおいてボルトで固定されている。中心錐28は、図6に示すように、中心錐刃金281と、中心錐刃金281が先端側にろう付などにより固定された中心錐本体部283と、中心錐本体部283の後端側に固定された中心錐固定部284とをもつ。中心錐刃金281には径方向外側に向かって後端方向に傾く直線状の中心錐切れ刃281aが2つ形成されている。中心錐本体部283及び中心錐刃金281は、それぞれ替刃本体部213及び刃金211と同様の素材から構成することができる。
【0033】
中心錐固定部284は、中心錐固定部284の軸方向に沿って、中心錐固定面284bと、通溝284aが2本形成されている。
【0034】
中心錐28が挿入される中心錐取付け孔45は、通孔43及び44に連通している。中心錐28と中心錐取付け孔45との間にある中心錐の通溝284aは、通孔43及び44と外部との間を連通し、中心錐28の傍らに気体噴出口20bとして開口する。中心錐28は、中心錐切れ刃281aが摩耗などにより使用できなくなったときには交換可能である。中心錐28の先端形状は円錐形状としているが特に限定しない。
【0035】
刃部台金22は、2つの毛引き刃25が固定されている。毛引き刃25は、替刃21の最大の外周と概ね同じ位置を毛引く位置に固定される。毛引き刃25は、毛引き刃締結ボルト26により締結される。毛引き刃25も適宜交換可能である。
【0036】
毛引き刃25は、図7に示すように、毛引き刃刃金251と、毛引き刃刃金251を固定する毛引き刃本体部253とをもつ。毛引き刃刃金251は、2つの傾斜面が合わさった山形形状をもち、先端側が端方向に向かうにつれて後端側に向けて傾斜する2つの直線状の毛引き刃切れ刃251aを取り付けられた際の外側にもつ。毛引き刃刃金251の先端側は、取り付けられた際に外側に向かって先端方向に傾斜した1つの面251bをもつ。
【0037】
毛引き刃本体部253は、先端側に毛引き刃刃金251がろう付などにより固定されている。毛引き刃本体部253には、毛引き刃締結ボルト26により締結するときに用いる毛引き刃締結孔254が形成される。毛引き刃締結孔254は取り付けたときの回転軸方向(図面左右方向)に僅かな長孔になっており毛引き刃25の位置を微調整できるようになっている。毛引き刃本体部253の毛引き刃締結孔254の周囲には、毛引き刃締結ボルト26の頭部が収納できるように毛引き刃座繰り255が形成されている。本実施形態では毛引き刃締結ボルト26は皿ボルトであり、毛引き刃座繰り255は皿状である。
【0038】
毛引き刃25における毛引き刃切れ刃251aの先端は、替刃21の最先端の位置よりも僅かに回転軸方向の先端側に突出するように調節する。そのため毛引き刃25は、被削材表面の加工孔外周部の木材の繊維を切り、加工孔端面を毛羽立ちなく綺麗に仕上げることができる。
【0039】
本実施形態の替刃交換式長尺錐は、シャンク30に開口する気体供給口から気体(圧縮空気)を供給しながら使用する。切れ刃211a,211bにより切削されて生成する切屑は、替刃21及び凸条223により後端側に向けて付勢される。更に、気体噴出口20aから後端側に向けて噴出する気体により切屑の排出は加速される。中心錐28近傍に付着した切屑などについても気体噴出口20bから噴出する気体により除去される。
【0040】
使用に伴って替刃21の切れ刃211a,211b、中心錐28の中心錐切れ刃281a、毛引き刃25の毛引き刃切れ刃251aは摩耗するため、必要に応じて研磨などにより切れ刃211a,211b、中心錐切れ刃281a、毛引き刃切れ刃251aを再生するが、研磨などによる再生の限界に至った場合には、替刃21、中心錐28、毛引き刃25を取り外して新しいものに交換することで切れ刃211a,211b、中心錐切れ刃281a、毛引き刃切れ刃251aを復活させることができる。
【0041】
以上では本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は当該形態に何ら限定されるものではない。言い換えれば、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。
【符号の説明】
【0042】
10…本体
11…フルート部 12…フルート 13…凸条
20…刃部
20a、20b…気体噴出口
21…替刃 211…刃金 211a、211b…切れ刃
212a、212b…チップブレーカ
22…刃部台金 221…替刃座
25…毛引き刃
28…中心錐
30…シャンク
41~44…通孔
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7