(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023035276
(43)【公開日】2023-03-13
(54)【発明の名称】浴室カウンター
(51)【国際特許分類】
A47K 4/00 20060101AFI20230306BHJP
【FI】
A47K4/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021141986
(22)【出願日】2021-08-31
(71)【出願人】
【識別番号】504163612
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100160794
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 寛明
(72)【発明者】
【氏名】井口 隆磨
【テーマコード(参考)】
2D132
【Fターム(参考)】
2D132GA04
(57)【要約】
【課題】浴室カウンターの内部に形成された空間に侵入した水を容易に排水可能な浴室カウンターを提供すること。
【解決手段】天板4と、前板5と、リブ421、422、521、522と、を備え、天板4と前板5との間は液密に止水され、天板4と前板5とにより取り囲まれる空間1aが形成され、前板4は、浴室カウンター1の外部への空間1aの水の排出をする水抜き穴51を有し、リブ421、422、521、522は、空間1aにおける水が水抜き穴51へ流通可能な流通可能位置に配置されている浴室カウンターである。
【選択図】
図15
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を載置可能な載置面を備え、浴室の壁面に対して着脱可能な浴室カウンターであって、
前記載置面を有する天板と、
前記天板に固定される前板と、
前記天板と前記前板との間に設けられるリブと、を備え、
前記天板と前記前板との間は液密に止水され、前記天板と前記前板とにより取り囲まれる空間が形成され、
前記前板は、浴室カウンターの外部への前記空間の水の排出をする水抜き穴を有し、
前記リブは、前記空間における水が前記水抜き穴へ流通可能な流通可能位置に配置されている浴室カウンター。
【請求項2】
物品を載置可能な載置面を備え、内部に空間が形成され、浴室の壁面に対して着脱可能であり、前記載置面が上方に向いた使用状態で前記壁面に支持されることが可能であり、且つ、前記載置面が前記使用状態とは異なる向きに配置された収納状態で前記壁面に保持されることが可能な浴室カウンターであって、
少なくとも前記使用状態と前記収納状態との一方で浴室カウンターの下部に位置し、前記空間の水の浴室カウンターの外部へ排出する水抜き穴を有する浴室カウンター。
【請求項3】
前記水抜き穴は、前記使用状態における前記壁面から離れた部分である手前側の端部に位置している請求項2に記載の浴室カウンター。
【請求項4】
前記水抜き穴は、前記使用状態における前記壁面から離れた部分である手前側の端部における左右両端部に位置している請求項2に記載の浴室カウンター。
【請求項5】
前記水抜き穴と前記水抜き穴との間には、リブが設けられておらず前記空間の水が流通可能な部分が存在する請求項1~請求項4のいずれかに記載の浴室カウンター。
【請求項6】
前記水抜き穴には、キャップが設けられている請求項1~請求項5のいずれかに記載の浴室カウンター。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、浴室カウンターに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、浴室内の壁面には、石鹸、洗面器等、浴室で使用する物品を載置する浴室カウンターが取り付けられている。例えば、シャワーや蛇口等の吐水装置の下方に浴室カウンターが設けられ、浴室カウンターの上側の載置面には、石鹸、シャンプー、洗面器等が載置されて使用される。このような浴室カウンターとして、浴室カウンター及びその周辺の清掃を行いやすくするために、浴室の壁面から着脱可能な浴室カウンターが知られている(例えば、特許文献1参照)。浴室カウンターは、壁面への着脱が容易であり、且つ軽量であるため、容易に清掃を行うことが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
壁面からとり外された浴室カウンターは、清掃の際に流水で洗われる。浴室カウンターは、天板と前板とが接合させて構成される。浴室カウンターの内部に形成された空間には、水が流入しないことが好ましい。このため、天板と前板との間には、内部に形成された空間への浸水を防止する止水材が設けられる。しかし、止水材が設けられていても、内部に水が浸入することが考えられる。このような場合に、内部の水を排水できることが求められる。
【0005】
本開示は、浴室カウンターの内部に形成された空間に侵入した水を容易に排水可能な浴室カウンターを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示は、物品を載置可能な載置面を備え、浴室の壁面に対して着脱可能な浴室カウンターであって、前記載置面を有する天板と、前記天板に固定される前板と、前記天板と前記前板との間に設けられるリブと、を備え、前記天板と前記前板との間は液密に止水され、前記天板と前記前板とにより取り囲まれる空間が形成され、前記前板は、浴室カウンターの外部への前記空間の水の排出をする水抜き穴を有し、前記リブは、前記空間における水が前記水抜き穴へ流通可能な流通可能位置に配置されている浴室カウンターに関する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】浴室カウンターの使用状態を示す斜視図である。
【
図2】浴室カウンターの収納状態を示す斜視図である。
【
図3】浴室カウンターが使用状態に配置される直前の状態を示す斜視図である。
【
図4】浴室カウンターが収納状態に配置される直前の状態を示す斜視図である。
【
図5】浴室カウンターが使用状態に配置される直前の状態を示す要部拡大斜視図である。
【
図6】浴室カウンターが収納状態に配置される直前の状態を示す要部拡大斜視図である。
【
図7】ブラケットの係止部を示す要部拡大斜視図である。
【
図8】浴室カウンターの被係止第1凸部及び被係止第2凸部を示す要部拡大斜視図である。
【
図9】使用状態の浴室カウンターを示す要部拡大断面図である。
【
図10】使用状態の浴室カウンターが持ち上げられた様子を示す要部拡大断面図である。
【
図11】収納状態の浴室カウンターを示す要部拡大断面図である。
【
図12】収納状態の浴室カウンターが持ち上げられた様子を示す要部拡大断面図である。
【
図13】浴室カウンターの天板部材を示す下方斜視図である。
【
図14】浴室カウンターの前板部材を示す下方斜視図である。
【
図15】浴室カウンターの前板部材を示す上方斜視図である。
【
図16】浴室カウンターの、天板部材と前板部材との接合部分を示す要部拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1及び
図2に示すように、浴室カウンター1は、浴室空間BRの第一壁部103に設けられたブラケット3(
図2参照)に着脱可能に設けられている。本実施形態に係る浴室カウンターの取付構造20は、
図2に示すように、第一壁部103の壁面103aに沿って、浴室カウンター1が収納されるように取り付けられる取付構造である。以下、浴室ユニット100を例に挙げて浴室カウンターの取付構造20を説明する。浴室カウンター1は浴室ユニット100に限らず、在来工法により施工された浴室においても適用可能である。本実施形態の浴室カウンター1は、小物収納の棚板等にも適用可能である。
【0009】
図1に示すように、浴室ユニット100は、建物の躯体内にフレームとパネルとが用いられて、床、壁、天井及び浴槽等が組み立てられて設置される。浴室ユニット100内に形成される浴室空間BRには、外枠形状が平面視で略長方形の浴槽101と、平面視が略矩形であり、浴槽101と壁との間の床部を構成する洗い場102と、が設けられている。浴槽101の洗い場102との境界部分となる端部には、浴槽101の側面を覆うエプロン105が設けられ、洗い場102と浴槽101とは、エプロン105を介して接続されている。浴室空間BRは、四方に立設された複数の壁部により形成されている。
【0010】
本実施形態では、浴室ユニット100の複数の壁部のうち、シャワー器具109、水栓110、シャワーホルダ107が設けられた壁を第一壁部103と称する。浴槽101のエプロン105の表面は、第一壁部103と直交して配置されている。
【0011】
以下の説明において、第一壁部103の壁面103aに沿った水平方向を幅方向と定義し、幅方向に直交する水平方向を奥行方向と定義する。奥行方向のうち第一壁部103に近接する方向を奥行方向の奥側と定義し、第一壁部103と離間する方向を奥行方向の手前側と定義する。第一壁部103の幅方向のうち、利用者が第一壁部103に向かって立つ場合の左右をそれぞれ左側、右側と定義する。本実施形態では、幅方向の左側に浴槽101が配置され、右側に洗い場102が配置されている。
【0012】
図1及び
図2に示すように、浴室カウンター1は、第一壁部103に取り付けられたブラケット3に対して着脱可能に構成されている。本実施形態では、第一壁部103の水栓110の下方、かつ、洗い場102の床面から上方に離間した位置に、浴室カウンター1が取り付けられる。
【0013】
第一壁部103に対して着脱可能な浴室カウンター1をブラケット3から取り外して、
図2に示すようにカウンター1を収納することできる。即ち、ブラケット3は、収納状態のときに、使用状態とは異なる向きに浴室カウンター1を保持することが可能である。
図1に示すように、天板部41の載置面41uを上方に向けて配置してブラケット3に支持された状態を、浴室カウンター1の使用状態と定義する。使用状態では、天板部41は、第一壁部103からに略水平方向に突出して配置される。
図2に示すように、浴室カウンター1の天板部41の載置面41uが手前側を向くように、第一壁部103の壁面103aに沿って配置されて保持される状態を、収納状態と定義する。
【0014】
図1に示すように、浴室カウンター1は、平板状の部材である。浴室カウンター1は、使用状態において上側に配置される天板部材4と、下側に配置される前板部材5と、を有している。浴室カウンター1は、天板部材4と前板部材5とが接合されて構成されており、後述のように天板部材4と前板部材5との間は液密且つ気密に止水され、天板部材4と前板部材5とにより取り囲まれる内部の空間1a(
図16等参照)が形成されている。天板部材4および前板部材5は、それぞれ樹脂材料により形成されている。
【0015】
使用状態における天板部材4の上面は、物品を載置可能な載置面41uを構成する。使用状態における平面視では、天板部材4、前板部材5は、それぞれ幅方向に長い略長方形に形成されており、このため、天板部材4と前板部材5とが接合されて構成されるカウンター1は、幅方向に長い略長方形に形成されている。
【0016】
天板部材4の上面は、奥行き方向の奥側に向かって僅かに下側へ傾斜するとともに、幅方向における中央位置から幅方向における両端部へ向かって僅かに下側に傾斜する傾斜面により構成されている。天板部材4の上面は、奥行き方向の奥側の端部の近傍の位置において、幅方向に延びる溝41gを有しており、天板部材4の外面である上面は、起伏を有する形状を有している。
【0017】
天板部材4の下面(内面)には、
図13、
図16に示すように、天板部材4の周縁の全周から前板部材5の方向へ突出する周壁41sと、周壁41sの全周に沿って延び、天板部材4の周縁よりも天板部材4の中央寄りの部分から、前板部材5の方向へ突出する凸部41cと、が設けられている。周壁41sは、前板部材5の周縁を覆うように、前板部材5の周縁に対向する位置まで突出している。凸部41cの先端部は、前板部材5の後述の溝51gに挿入されて収容され、止水材51pに当接する。溝51gに向かって突出する凸部41cの、天板部材4の下面からの長さは、天板部材4の周縁の近傍のいずれの位置においても、所定の長さであり一定の長さである。
【0018】
天板部材4の下面には、
図13に示すように、奥行方向に延びるリブ421と、幅方向に延びるリブ422と、ネジ螺合柱状部43とが、天板部材4の下面と一体成形されて設けられている。奥行方向に延びるリブ421、幅方向に延びるリブ422、及び、ネジ螺合柱状部43は、それぞれ天板部材4の下面から前板部材5の方向へ突出している。ネジ螺合柱状部43の軸心位置には、天板部材4の下面側から天板部材4の上面側へ窪んだネジ穴が形成されている。
【0019】
前板部材5の上面(内面)には、
図16に示すように、前板部材5の周縁の全周の近傍から天板部材4の方向へ突出する一対の壁51fが設けられており、一対の壁51fの間の部分は、溝51gの内部の領域により構成され止水材51pが充填される止水材充填領域を構成する。止水材配置領域を構成する溝51gの底面は、前板部材5の周縁の全周の近傍において、いずれの部分も同一平面上に位置している。「同一平面」とは、完全な同一平面のみならず、同一平面となるように設計した結果生じた寸法誤差により、完全な同一平面となっていない場合や、止水材で吸収できるような範囲である数ミリ程度の範囲、即ち、仮想的な平面から上下に1cm以下の範囲内についても含むことを意味する。
【0020】
止水材配置領域は、一対の壁51fの間の部分の溝51gにより構成されるため、止水材配置領域は、天板部材4の側部を有する周壁41sの内面から離れた位置に配置されている。止水材配置領域を構成する溝51gにおいて、天板部材4の凸部41cの先端部は、当該溝51gの底面から所定の距離で離れて止水材51pの中に位置しており、このような位置関係で止水材51pが配置されて、止水材51pは、天板部材4と前板部材5との間を、液密且つ気密に止水する。
【0021】
前板部材5の上面には、
図15に示すように、奥行方向に延びるリブ521と、幅方向に延びるリブ522と、水抜き穴51を形成する柱状部511とが、天板部材4の上面と一体成形されて設けられている。奥行方向に延びるリブ521、幅方向に延びるリブ522、及び、柱状部511は、それぞれ前板部材5の上面から天板部材4の方向へ突出している。柱状部511の上部の軸心位置には貫通孔が形成されている。
【0022】
奥行方向に延びるリブ521、幅方向に延びるリブ522は、空間1a(
図16等参照)の水の、水抜き穴へ51の流れを阻害しない位置に配置されている。具体的には、
図15に示すように、水抜き穴51と水抜き穴51との間には、リブが設けられておらず空間1aの水が流通可能な部分5aが、幅方向における前板部材5の左端部から右端部に至るまで延びて存在している。
【0023】
前板部材5の下面は、天板部材4の上面は、奥行き方向の奥側に向かって下側へ傾斜する傾斜面により構成されている。前板部材5の下面は、天板部材4の上面よりも、奥行き方向の奥側に向かって大きく傾斜している。使用状態における壁部103の壁面103aから離れた部分である、前板部材5の下面の奥行方向手前側の端部には、貫通孔により構成される水抜き穴51を有している。
【0024】
水抜き穴51は、前板部材5に形成されているため、使用状態において浴室カウンター1の下部に位置する。水抜き穴51は、前板部材5の下面の幅方向における左右の両端部と中央部との3か所に位置する柱状部511の軸心位置に形成された貫通孔である。このため、水抜き穴51は、
図2、
図4、
図6のように収納状態における浴室カウンター1の配置では、浴室カウンター1の下部に位置する。水抜き穴51は、浴室カウンター1の内部の空間から外部へ、水を排出可能である。
【0025】
水抜き穴51には、Oリングを貫通するネジが貫通し、ネジ螺合柱状部43のネジ穴に螺合することにより、前板部材5が天板部材4に対して固定されるように構成されている。水抜き穴51からネジが取り外された状態とされて、水抜き穴51を通して浴室カウンター1の内部の空間1aから外部へ、水を排出可能とされる。ネジの頭部にはキャップ513(
図6参照)が固定されており、このため、水抜き穴51にはキャップ513が設けられている。
【0026】
前板部材5の下面は、
図14等に示すように、天板部材4の方向へ向かって略矩形に窪んだ2つの被係止凹部53を有しており、被係止凹部53を形成している前板部材5の下面の部分は、被係止部52を構成する。被係止部52は、使用状態における浴室カウンター1の下側の縁部に存在している。2つの被係止凹部53の間の前板部材5の部分は、ブラケット3に当接して浴室カウンター1の荷重をブラケット3に対して作用させるカウンター荷重部54を構成する。同様に、2つの被係止凹部53と、幅方向における前板部材5の両端部との間の部分も、カウンター荷重部54を構成する。
【0027】
奥行方向奥側に位置する被係止凹部53の底面531を形成する被係止部52の部分は、幅方向に延びる溝532と、貫通孔により構成されるリークチェック孔534と、が形成されている。溝532を形成している被係止部52の部分は、後述のブラケット3にブラケット3の上側から浴室カウンター1が引っ掛けられた状態とされて係止されて支持される部分を構成する。リークチェック孔534は、浴室カウンター1の内部の空間が、気密且つ液密の状態であることを確認するための孔である。
【0028】
左側の被係止凹部53を形成している前板部材5の左側面、及び、右側の被係止凹部53を形成している前板部材5の右側面には、それぞれ被係止第1凸部525と、被係止第2凸部526と、が設けられている。被係止第1凸部525は、側方視で
図8等に示すようにL字形状に延びて、幅方向に突出しており、奥行き方向に延びる奥行凸部5251と、奥行凸部5251に一体的に接続されて、載置面41uに平行に延びる載置面平行凸部5252と、を有している。被係止第2凸部526は、側方視で
図8等に示すように上下方向に真っ直ぐ延びて、幅方向に突出しており、載置面平行凸部5252に平行に延びている。
【0029】
ブラケット3の構成について説明する。ブラケット3は、ベース体31と、アーム体32と、を有しており、ベース体31及びアーム体32を含めたブラケット3の上下方向の高さh1(
図7参照)は、160mm以下であり、本実施形態では90mm以下に構成されている。ブラケット3は、補強金具35(
図9参照)が、第一壁部103裏面に設置された金属部材36(
図5参照)により第一壁部103に固定されることにより第一壁部103に固定されており、樹脂製のベース体31及びアーム体32により補強金具35は覆われており、補強金具35は、ベース体31及びアーム体32の内部に設けられている。説明の便宜上、
図10~
図12においては、補強金具35及び金属部材36の図示を省略する。
【0030】
ベース体31は、幅方向に長尺な板状の部材であり、奥行方向から見て、幅方向に長い略長方形に形成されている。アーム体32は、ベース体31と一体成形されて接続された直方体形状の部分であり、
図5等に示すように、幅方向に間を空けて2つ設けられている。アーム体32の奥行方向手前側の上縁部の全体は、
図7等に示すように、上方向に突出する係止部322を有している。即ち、係止部322は、ブラケット3の長手方向における中央に関して左右対称の位置関係で、ブラケット3の長手方向である左右方向(幅方向)に沿って2つ設けられている。係止部322には、
図9に示すように、使用状態において浴室カウンター1の溝532が形成された被係止部52の部分が、上側から引掛けられるようにして係止されて支持されるように構成されている。係止部322は、浴室カウンター1が引っ掛けられる凸部を構成する。
【0031】
アーム体32とアーム体32との間の部分311、左側のアーム体32よりも左側のベース体31の部分311、及び、右側のアーム体32よりも右側のベース体31の部分311は、使用状態において浴室カウンター1のカウンター荷重部54が当接するカウンター荷重支持部を構成する。即ち、使用状態においては、浴室カウンター1のカウンター荷重部54がベース体31の部分311に当接することにより、浴室カウンター1は、ブラケット3に支持される。
【0032】
左側のアーム体32の左側面、及び、右側のアーム体32の右側面には、それぞれ係止第1凸部331と、係止第2凸部332と、が設けられている。係止第1凸部331は、係止部322の側部において、
図7等に示すように上下方向に真っ直ぐ延びて、幅方向に突出している。係止第2凸部332は、アーム体32の下部であって奥行方向手前側の端部の側部において、
図7等に示すように上下方向に真っ直ぐ延びて、幅方向に突出している。
【0033】
収納状態においては、浴室カウンター1は、
図11に示すように、被係止第1凸部525が係止第1凸部331に上側から引掛けられた状態で、ブラケット3に保持される。従って、使用状態において浴室カウンターを支持するブラケット3の支持部分であるアーム体32は、収納状態において浴室カウンター1を保持する保持部分を構成する。使用状態においてブラケット3に支持される浴室カウンター1の被支持部分である被係止部52の溝532が形成されている部分、及び、収納状態においてブラケット3に保持される浴室カウンター1の被保持部分である被係止部52の被係止第1凸部525は、載置面41uの一端部、即ち、使用状態における奥行方向における奥側の端部を構成する。
図11に示すように、収納状態における水平方向におけるブラケット3の厚みt1は、収納状態においてブラケット3に保持される浴室カウンター1の部分の厚みt2よりも小さい。
【0034】
使用状態において浴室カウンター1をブラケット3から取り外す動作について説明する。浴室使用者が、
図9に示すように使用状態とされた浴室カウンター1を第1方向である上の方向に持ち上げてゆく。このとき、浴室カウンター1が手前側に引かれると、係止第1凸部331が、第1ガイド部としての被係止第1凸部525の奥行凸部5251に当接して、浴室カウンター1の移動方向が第1方向である上に規制される。そして、
図10に示すように、係止第1凸部331が被係止第1凸部525の載置面平行凸部5252に当接して、この当接した状態のときの浴室カウンター1の位置である第1移動規制位置よりも第1方向(上の方向)へ浴室カウンター1が移動することが規制される。即ち、浴室カウンター1は、ブラケット3に対して第1方向である上の方向に、使用状態の位置から第1移動規制位置まで移動可能である。
【0035】
次に、第1移動規制位置において浴室カウンター1を、ブラケット3に支持されていた基部(使用状態の浴室カウンター1の奥側の部分)に対する先端部(手前側の部分)を、基部に対して下側へ回転させることにより、より具体的には、浴室カウンター1の基部と先端部との間にある所定点を回転の中心として、先端部を回転させることにより、即ち、
図10における矢印A1の方向に回転させることにより、係止第1凸部331が被係止第1凸部525から外れて、浴室カウンター1はブラケット3から取り外される。
【0036】
収納状態において浴室カウンター1をブラケット3から取り外す動作について説明する。
図11に示すように収納状態とされた浴室カウンター1を第1方向である上に持ち上げてゆく。このとき、浴室カウンター1が手前側に引かれると、係止第2凸部332が、第2ガイド部としての被係止第2凸部526に当接して、浴室カウンター1の移動方向が第1方向である上に規制される。そして、
図12に示すように、係止第2凸部332が、被係止凹部53の側部533を形成する被係止部52の部分に当接して、この当接した状態のときの浴室カウンター1の位置である第2移動規制位置よりも第1方向(上の方向)へ浴室カウンター1が移動することが規制される。即ち、浴室カウンター1は、ブラケット3に対して第1方向である上の方向に、収納状態の位置から第2移動規制位置まで移動可能である。
【0037】
次に、第2移動規制位置において浴室カウンター1を、ブラケット3に支持されていた基部(ブラケット3の奥側の部分)に対する先端部(手前側の部分)を、基部に対して第一壁部103の壁面103aから離れる方向へ回転させることにより、即ち、
図12における矢印A2の方向に回転させる。これにより、係止第2凸部332が、被係止凹部53の側部533を形成する被係止部52の部分と、被係止第2凸部526の下端との間を通過して、浴室カウンター1はブラケット3から取り外される。
図12における矢印A2の方向に回転させることに代えて、矢印A2の方向とは反対の方向に回転させても、浴室カウンター1はブラケット3から取り外すことはできる。係止第1凸部331、係止第2凸部332は、第1移動規制部を構成する。載置面平行凸部5252、側部533を形成する被係止部52の部分は、第2移動規制部を構成する。被係止第2凸部526と側部533との間の空間、載置面平行凸部5252と被係止第2凸部526との間の空間は、開放された開放部を構成する。
【0038】
以上説明した本実施形態の浴室カウンター収納構造によれば、以下のような効果を奏する。本実施形態の浴室カウンター収納構造では、使用状態においてブラケット3に支持される浴室カウンター1の被支持部分である被係止部52の溝532を形成している部分、及び、収納状態においてブラケット3に保持される浴室カウンター1の被保持部分である被係止部52の被係止第1凸部525は、載置面41uの一端部を含む浴室カウンター1の端部を構成する。
【0039】
本実施形態の浴室カウンター収納構造では、使用状態において浴室カウンター1を支持するブラケット3の支持部分である係止部322は、収納状態において浴室カウンター1を保持する保持部分である係止第1凸部331を有するアーム体32を構成する。
【0040】
これにより、載置面41uの一端部を含む浴室カウンター1の端部おいて、使用状態、収納状態でブラケット3に浴室カウンター1を支持、保持することが可能となり、使用状態から収納状態とするとき、収納状態から使用状態とするときに、使用状態においてブラケット3から取り外された浴室カウンター1の載置面41uの一端部を含む浴室カウンター1の端部を、ブラケット3に取り付けて収納状態とすることができる。このため、使用状態と収納状態とを容易に変えることが可能である。
【0041】
本実施形態の浴室カウンター収納構造では、被支持部分である被係止部52の溝532を形成している部分、及び、被保持部分である被係止部52の被係止第1凸部525は、使用状態における浴室カウンター1の下側の縁部に存在する。これにより、被支持部分と被保持部分とを、浴室カウンター1の同じ部分に設ける構成とすることができる。
【0042】
本実施形態の浴室カウンター収納構造では、使用状態において浴室カウンター1は、ブラケット3に上側から引っ掛けられた状態で支持され、収納状態において浴室カウンター1は、ブラケット3に上側から引っ掛けられた状態で保持される。これにより、使用状態、収納状態のいずれにおいても、浴室カウンター1をブラケット3から取り外す際には、上の方向へ浴室カウンター1を持ち上げることにより、取り外し可能な位置まで浴室カウンター1を移動させることが可能である。
【0043】
本実施形態の浴室カウンター収納構造では、ブラケット3には、浴室カウンター1が引っ掛けられる凸部である係止第1凸部331がブラケット3の長手方向に平行に突出して設けられている。これにより、浴室カウンター1において係止第1凸部331に係止される被係止第1凸部525を設けることで、収納状態における浴室カウンター1を容易にブラケット3に保持することができる。
【0044】
本実施形態の浴室カウンター収納構造では、水平方向におけるブラケット3の厚みt1は、収納状態においてブラケット3に保持される浴室カウンター1の部分の厚みt2よりも小さい。これにより、収納状態において、ブラケット3が第一壁部103から突出する突出量を抑えることが可能となり、収納状態におけるブラケット3及び浴室カウンター1の全体を、すっきりとした意匠とすることが可能となる。
【0045】
本実施形態の浴室カウンター収納構造では、ブラケット3は、第1移動規制部としての係止第1凸部331と、係止第2凸部332とを備え、浴室カウンター1は、第1方向としての上の方向へ移動させられたとき第1移動規制部に当接して浴室カウンター1の第1方向への移動が規制される第2移動規制部としての載置面平行凸部5252と、側部533を形成する被係止部52の部分と、を備える。これにより使用状態及び収納状態で浴室カウンター1が不意な衝撃により持ち上げられた場合であっても、第1移動規制部、第2移動規制部により浴室カウンター1の上の方向への移動が規制され、浴室カウンター1が落下することを回避できる。
【0046】
本実施形態の浴室カウンター収納構造では、使用状態におけるブラケット3による浴室カウンター1の支持が解除される第1移動規制位置に至るまで、且つ、収納状態におけるブラケット3による浴室カウンター1の保持が解除される第2移動規制位置に至るまで、浴室カウンター1はブラケット3に対して第1方向へ移動可能に、第1移動規制部と第2移動規制部とは配置されている。
【0047】
これにより、使用状態のときには、浴室カウンター1を移動が規制されるまで移動させることにより第1移動規制位置に至り、収納状態のときには、浴室カウンター1を移動が規制されるまで移動させることにより第2移動規制位置に至り、第1移動規制位置、第2移動規制位置のそれぞれの位置において、容易にブラケット3による浴室カウンター1の支持、保持を解除するための次の動作に移ることが可能となる。
【0048】
本実施形態の浴室カウンター収納構造では、浴室カウンター1がブラケット3に対して第1方向である上の方向へ第1移動規制位置まで移動するための方向を規制する第1ガイド部としての被係止第1凸部525と、浴室カウンター1がブラケット3に対して第1方向である上の方向へ第2移動規制位置まで移動するための方向を規制する第2ガイド部としての被係止第2凸部526と、を備える。これにより、浴室カウンター1が第1方向である上の方向以外の方向に移動させられようとしたときに、当該移動規制して、第1方向である上の方向への移動を容易とすることができる。
【0049】
本実施形態の浴室カウンター収納構造では、第1移動規制位置において浴室カウンター1は、ブラケット3に支持されている基部(奥側の端部)に対する先端部(手前側の端部)を基部に対して下側へ回転させることによりブラケット3から取り外され、第2移動規制位置において浴室カウンター1は、ブラケットに支持されている基部(上側の端部)に対する先端部(下側の端部)を基部に対して壁面から離れる方向へ回転させることによりブラケット3から取り外されるように、第1移動規制部としての係止第1凸部331、及び、係止第2凸部332と、第2移動規制部としての載置面平行凸部5252、及び、側部533を形成する被係止部52の部分とは配置されている。これにより、ブラケット3から浴室カウンター1を取り外す際のスペースを抑えた取外しが可能となる。
【0050】
本実施形態の浴室カウンター収納構造では、第1ガイド部は、L字形状の凸部である被係止第1凸部525の一部である奥行凸部5251により構成される。第2ガイド部は、上下方向に真っ直ぐ延びる形状の凸部である被係止第2凸部526により構成される。これにより、第1ガイド部及び第2ガイド部を簡単な構成で実現することができる。
【0051】
本実施形態の浴室カウンター収納構造では、ブラケット3は、浴室カウンター1が引っ掛けられた状態とされて支持される係止部322を有し、係止部322は、1つのブラケット3の長手方向に沿って2つ設けられている。これにより、浴室カウンター1の荷重を受ける部分を2つに分散することができる。この結果、薄く構成され、且つ、全体強度を確保できるためたわみが抑えられた浴室カウンター1とすることが可能となり、これにより、収納状態で第一壁部103からの出寸を抑えつつ、部分破壊等の発生を低減できる。
【0052】
本実施形態の浴室カウンター収納構造では、ブラケット3は、使用状態とは異なる向きに配置された収納状態の浴室カウンターを保持可能である。これにより、より長く、薄く構成され且つたわみが抑えられた浴室カウンター1を、使用状態とは異なる向きに配置して収納することが可能である。
【0053】
本実施形態の浴室カウンター収納構造では、ブラケット3は、係止部322と係止部322との間の部分311で浴室カウンター1の荷重を受けている。これにより、係止部322と間の部分311との両方で浴室カウンター1の荷重を受けることができる。
【0054】
本実施形態の浴室カウンター収納構造では、ブラケット3の高さは、160mm以下であり、好ましくは90mm以下である。これにより、ブラケット3を小さく構成することができ、収納状態におけるブラケット3及び浴室カウンター1の全体を、すっきりとした意匠とすることが可能となる。
【0055】
本実施形態の浴室カウンター収納構造では、係止部322は、ブラケット3の長手方向における中央に関して左右対称の位置関係で設けられている。このため、浴室カウンター1の荷重を、ブラケット3において左右対称に受けることが可能である。
【0056】
本実施形態の浴室カウンター収納構造では、ブラケット3の内部には、補強金具35が設けられている。これにより、ブラケット3の強度を確保できる。本実施形態の浴室カウンター収納構造では、係止部322には浴室カウンター1が上側から引っ掛けられた状態とされて係止される。これにより、ブラケット3の上からの荷重を下側からブラケット3の係止部322が支持することが可能である。
【0057】
本実施形態の浴室カウンター1の前板部材5は、天板部材4と前板部材5との間を液密に止水する止水材51pが設けられる止水材配置領域を有し、止水材配置領域は、同一平面上に位置する。これにより、天板部材4の外面が起伏を有する形状であっても、前板部材5に止水材配置領域が設けられているため、天板部材4の外面の起伏の影響を受けることがなく、止水材配置領域を同一平面上に位置させることが可能である。この結果、同一平面上での均一な止水材51pとしてのホットメルトの充填が可能となり、止水材配置領域のいずれの場所においても均一に止水材51pを配置させることが可能となり、止水性が向上し、止水材51pによる止水をより確実とすることができる。
【0058】
本実施形態の浴室カウンター1では、止水材配置領域は、前板部材5に形成された溝51gの内部の領域である。このため、溝51gに止水材としてのホットメルトを充填させることで、止水材配置領域に均一に止水材51pを配置させることが可能である。
【0059】
本実施形態の浴室カウンター1では、天板部材4は、前板部材5の方向へ延びる先端部が溝51gに収容される凸部41cを有する。これにより、凸部41cが止水材51pに確実に当接して止水性を向上させることができる。
【0060】
本実施形態の浴室カウンター1では、凸部41cの下端部は、溝51gの底面から所定の距離で離れて配置されている。これにより、凸部41cに当接される止水材51pを所定の量として、凸部41cの先端の部分を止水材51pに確実に当接させることが可能である。
【0061】
本実施形態の浴室カウンター1では、止水材配置領域は、天板部材4の側部を有する壁部である周壁41sの内面から離れた位置に配置されている。これにより、天板部材4の外面が起伏を有する形状を有している場合であっても、天板部材4の外面の形状に影響を受けずに止水材配置領域を同一平面上に配置させることが可能である。
【0062】
本実施形態の浴室カウンター1では、天板部材4の外面である載置面41uは、溝41gを有する起伏を有する形状を有している。これにより、このように起伏を天板部材4の載置面41uが有していても、天板部材4の外面の形状に影響を受けずに止水材配置領域を同一平面上に配置させた浴室カウンター1とすることが可能である。
【0063】
本実施形態の浴室カウンター1では、天板部材4と前板部材5との間は液密に止水され、天板部材4と前板部材5とにより取り囲まれる空間1aが形成され、前板部材5は、浴室カウンター1の外部への空間1aの水の排出をする水抜き穴51を有し、リブ421、422、521、522は、空間1aにおける水が水抜き穴51へ流通可能な流通可能位置に配置されている。これにより、浴室カウンター1の内部に形成された空間1aに侵入した水を、容易に排水することができる。
【0064】
本実施形態の浴室カウンター1は、使用状態と収納状態との両方で浴室カウンター1の下部に位置し、空間1aの水の浴室カウンター1の外部へ排出する水抜き穴51を有する。これにより、浴室カウンター1の下部の内部の空間1aに溜まった水を容易に水抜き穴51から排水することができる。
【0065】
本実施形態の浴室カウンター1においては、水抜き穴51は、使用状態における壁面から離れた部分である手前側の端部に位置している。これにより、水抜き穴51が浴室カウンター1の下部に位置し、浴室カウンター1の下部の内部の空間1aに溜まった水を容易に水抜き穴51から排水することができる。
【0066】
本実施形態の浴室カウンター1においては、水抜き穴51は、使用状態における第一壁部103の壁面から離れた部分である手前側の端部における左右両端部に位置している。これにより、浴室カウンター1の下部の両端部の内部の空間1aに溜まった水を、容易に水抜き穴51から排水することができる。
【0067】
本実施形態の浴室カウンター1においては、水抜き穴51と水抜き穴51との間には、リブが設けられておらず空間の水が流通可能な部分5aが存在する。これにより、浴室カウンター1の内部の空間1aに溜まった水を、いずれかの水抜き穴51から容易に排水することができる。
【0068】
本実施形態の浴室カウンター1においては、水抜き穴51には、キャップ513が設けられている。これにより、水抜き穴51の部分の意匠性を高めることができる。
【0069】
以上、本開示の好ましい実施形態について説明した。本開示は、上述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
【0070】
例えば、浴室カウンター、ブラケット等の各部の構成は、本実施形態における浴室カウンター1、ブラケット3等の各部の構成に限定されない。例えば、第1方向は本実施形態では上の方向であった。これに限定されない。止水材配置領域は、前板部材5に形成された溝51gの内部の領域に限定されない。溝以外に止水材を配置可能な領域により止水材配置領域が構成されてもよい。
【0071】
凸部41cの先端部は、前板部材5の溝51gに挿入されて収容され、止水材51pに当接していた。この構成に限定されない。凸部は、その少なくとも一部が溝に挿入されて収容されていればよい。
【0072】
使用状態、収納状態のときの、浴室カウンターの向きは、本実施形態における使用状態、収納状態のときの、浴室カウンター1の向きに限定されない。係止部322は、ブラケット3の長手方向に沿って2つ設けられていた。これに限定されない。係止部は、ブラケット3の長手方向に沿って少なくとも2つ設けられていればよい。浴室カウンター1は、使用状態と収納状態との両方で浴室カウンター1の下部に水抜き穴51を有していたがこの構成に限定されない。水抜き穴は、少なくとも使用状態と収納状態との一方で浴室カウンターの下部に位置していればよい。水抜き穴の個数も本実施形態の水抜き穴51の個数に限定されない。
【0073】
被係止部52は、天板部材4の方向へ向かって略矩形に窪んだ2つの被係止凹部53を有していた。この構成に限定されない。例えば、被係止部は、被係止凹部に代えて、被係止凸部を有していてもよい。この場合、ブラケット側の係止部は、被係止凸部を係止する凹部が形成されていればよい。
【符号の説明】
【0074】
1 浴室カウンター、1a 空間、3 ブラケット、4 天板部材(天板)、5 前板部材(前板)、5a 部分、32 アーム体、35 補強金具、41c 凸部、41s 周壁、41u 載置面、51 水抜き穴、51g 溝、51p 止水材、52 被係止部(被支持部分、被保持部分)、103 第一壁部、311 係止部322と係止部322との間の部分、322 係止部(支持部分)、331 係止第1凸部(保持部分)、332 係止第2凸部(第1移動規制部)、421、422、521、522 リブ、513 キャップ、525 被係止第1凸部(第1ガイド部)、526 被係止第2凸部(第2ガイド部)、532 溝、533 側部(第2移動規制部)、5252 載置面平行凸部(第2移動規制部)、t1 ブラケット3の厚み、t2 浴室カウンター1の部分の厚み