(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023035282
(43)【公開日】2023-03-13
(54)【発明の名称】抗ウイルス空調機
(51)【国際特許分類】
A61L 2/10 20060101AFI20230306BHJP
A61L 9/16 20060101ALI20230306BHJP
A61L 9/20 20060101ALI20230306BHJP
F24F 8/22 20210101ALI20230306BHJP
F24F 8/90 20210101ALI20230306BHJP
【FI】
A61L2/10
A61L9/16 F
A61L9/20
F24F8/22
F24F8/90 140
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021142002
(22)【出願日】2021-08-31
(71)【出願人】
【識別番号】000002299
【氏名又は名称】清水建設株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】510099970
【氏名又は名称】学校法人順天堂大学
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】中村 友久
(72)【発明者】
【氏名】辻 裕次
(72)【発明者】
【氏名】三宅 絵美香
(72)【発明者】
【氏名】中上 裕仁
(72)【発明者】
【氏名】栗原 隆
(72)【発明者】
【氏名】堀 賢
【テーマコード(参考)】
4C058
4C180
【Fターム(参考)】
4C058AA19
4C058BB06
4C058DD16
4C058EE29
4C058KK02
4C058KK23
4C058KK33
4C058KK46
4C180AA07
4C180AA16
4C180DD03
4C180DD09
4C180HH05
4C180HH17
(57)【要約】
【課題】ウイルスを不活性化させる波長の紫外線を室内に直接照射せずに、ウイルスを不活性化させることができる抗ウイルス空調機を提供する。
【解決手段】送風ファン14と、熱交換器16と、フィルター18と、ウイルスを不活性化する波長の紫外線を含む光を放射する紫外線光源20とを収容する筐体12と、この筐体12のフィルター18の前側に対応する位置に設けられた空気吸込口24を備える抗ウイルス空調機10であって、紫外線光源20は、フィルター18の後側に設けられるようにする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
送風ファンと、熱交換器と、フィルターと、ウイルスを不活性化する波長の紫外線を含む光を放射する紫外線光源とを収容する筐体と、この筐体のフィルターの前側に対応する位置に設けられた空気吸込口を備える抗ウイルス空調機であって、
紫外線光源は、フィルターの後側に設けられることを特徴とする抗ウイルス空調機。
【請求項2】
紫外線光源は、後側に向けて光を放射することを特徴とする請求項1に記載の抗ウイルス空調機。
【請求項3】
紫外線光源は、フィルターの後側に配置したチャンバーに設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の抗ウイルス空調機。
【請求項4】
紫外線光源は、光を遮蔽する空気通路内に光を放射することを特徴とする請求項1~3のいずれか一つに記載の抗ウイルス空調機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新興ウイルス感染症リスク低減に好適な抗ウイルス空調機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、中性能フィルターを備えた空調機が知られている(例えば、特許文献1を参照)。このような空調機によれば、中性能フィルターにより新型コロナウイルス(COVID-19ウイルス)を一部捕集できる。しかし、ウイルスを不活性化することはできない。
【0003】
一方、ウイルスを不活性化するための従来の殺菌方法として、深紫外線(UV-C)を照射する方法が知られている(例えば、特許文献2を参照)。これは、高い除菌力を持つ180nm~280nm程度の波長域のUV-Cを除菌対象物に直接照射することで、効果的に除菌を行うものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013-213657号公報
【特許文献2】特許第6861976号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように、空調機に備わる中性能フィルターによって、COVID-19ウイルスを一部捕集することができる。しかし、ウイルスを不活性化することはできない。そこで、空調機にUV-Cデバイスを組み込んで、室内のCOVID-19ウイルスを不活性化することが考えられる。しかし、UV-Cは室内に直接照射すると、人体に影響を及ぼすおそれがある。このため、UV-Cを室内に直接照射せずに、ウイルスを不活性化させることができる抗ウイルス型の空調機が求められていた。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ウイルスを不活性化させる波長の紫外線を室内に直接照射せずに、ウイルスを不活性化させることができる抗ウイルス空調機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る抗ウイルス空調機は、送風ファンと、熱交換器と、フィルターと、ウイルスを不活性化する波長の紫外線を含む光を放射する紫外線光源とを収容する筐体と、この筐体のフィルターの前側に対応する位置に設けられた空気吸込口を備える抗ウイルス空調機であって、紫外線光源は、フィルターの後側に設けられることを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る他の抗ウイルス空調機は、上述した発明において、紫外線光源は、後側に向けて光を放射することを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る他の抗ウイルス空調機は、上述した発明において、紫外線光源は、フィルターの後側に配置したチャンバーに設けられることを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る他の抗ウイルス空調機は、上述した発明において、紫外線光源は、光を遮蔽する空気通路内に光を放射することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る抗ウイルス空調機によれば、送風ファンと、熱交換器と、フィルターと、ウイルスを不活性化する波長の紫外線を含む光を放射する紫外線光源とを収容する筐体と、この筐体のフィルターの前側に対応する位置に設けられた空気吸込口を備える抗ウイルス空調機であって、紫外線光源は、フィルターの後側に設けられるので、ウイルスを不活性化させる波長の紫外線を室内に直接照射せずに、ウイルスを不活性化させることができるという効果を奏する。
【0012】
また、本発明に係る他の抗ウイルス空調機によれば、紫外線光源は、後側に向けて光を放射するので、筐体内の空気に含まれるウイルスを効率よく不活性化させるとともに、紫外線を含む光が室内に漏れ出ることを防げるという効果を奏する。
【0013】
また、本発明に係る他の抗ウイルス空調機によれば、紫外線光源は、フィルターの後側に配置したチャンバーに設けられるので、チャンバー内の空気に含まれるウイルスを効率よく不活性化させることができるという効果を奏する。
【0014】
また、本発明に係る他の抗ウイルス空調機によれば、紫外線光源は、光を遮蔽する空気通路内に光を放射するので、空気通路外の構成部材に紫外線が当たることによる劣化を防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は、本発明に係る抗ウイルス空調機の実施の形態1を示す概略断面図である。
【
図2】
図2は、本実施の形態1に対応する解析モデル図である。
【
図3】
図3は、各ケースの解析結果を示す図である。
【
図4】
図4は、各ケース毎の解析結果を示す図である。
【
図5】
図5は、本発明に係る抗ウイルス空調機の実施の形態2を示す概略図であり、(1)は断面図、(2)は(1)の部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、本発明に係る抗ウイルス空調機の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0017】
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1について説明する。
図1に示すように、本実施の形態1に係る抗ウイルス空調機10は、略箱状の筐体12と、筐体12内に設けられた送風ファン14と、コイル16と、フィルター18とを備えるファンコイルユニット(以下、FCUという。)に適用したものである。フィルター18の後側には、UV-Cランプ20が近接して設けられる。UV-Cランプ20は、チャンバー22内に設けられる。
【0018】
送風ファン14は、筐体12内の上側の側部に設けられ、側方に向けて空気を吹き出すものである。コイル16は、送風ファン14の前面に設けられた熱交換器である。
【0019】
フィルター18は、筐体12内の下面の中央側に設けられる。フィルター18は、例えば標準フィルター、中性能フィルター、HEPAフィルターなどを用いてもよく、中でも中性能フィルター(例えば、JIS B 9908:2001に記載の比色法による捕集効率90%程度以上)やHEPAフィルターがウイルスの不活性化率を高める上で望ましい。なお、本発明はフィルターの仕様を限定するものではなく、任意のフィルターを適宜選択可能である。
【0020】
COVID-19ウイルスを不活性化させるためには、一定量以上のUV-C照射量が必要である。そこで、フィルター18の上側(後側)の空間にかさ上げ用のチャンバー22を設けることによって、FCU内の空気中のCOVID-19ウイルスに対してUV-Cランプ20の照射時間を長く確保できるようにしている。これにより、チャンバー22内の空気に含まれるCOVID-19ウイルスを効率よく不活性化させることができる。チャンバー22の上下方向長さLは、目標とする不活性化率などに応じて適宜設定可能であるが、例えばフィルター18通過後の平均風速1.2m/s程度の場合には、200mm程度に設定してもよい。
【0021】
UV-Cランプ20は、COVID-19ウイルスを不活性化する波長の紫外線を含む光(UV-C)を放射する紫外線光源である。このUV-Cランプ20は、フィルター18の劣化を避けるために、水平から上向き部分(後側)にUV-Cを照射する。こうすることで、筐体12内の空気に含まれるCOVID-19ウイルスを効率よく不活性化させるとともに、UV-Cが室内に漏れ出ることを防げる。UV-Cランプ20の形状は、筐体12内の空気に含まれるCOVID-19ウイルスを不活性化させるものであればいかなる形状でもよく、例えば点状や棒状でもよい。なお、図の例では、紙面に垂直な棒状のUV-Cランプ20をフィルター18の左右方向中央の上部に配置した場合を示している。
【0022】
筐体12の下面には、空気吸込口24と、空気吹出口26が設けられる。空気吸込口24は、フィルター18の下側(前側)に配置され、空気吹出口26は、筐体12の縁側に配置される。送風ファン14と、コイル16、フィルター18、チャンバー22は、それぞれ図示しない仕切り板に固定され、図示しない空気通路を介して連通している。
【0023】
上記の構成において、送風ファン14が稼働すると、室内の空気が空気吸込口24から筐体12内に入り込む。この空気は、フィルター18を通過してチャンバー22に入り、UV-Cランプ20から照射されるUV-Cを浴びて、空気に含まれるCOVID-19ウイルスが不活性化される。チャンバー22でウイルスが不活性化された空気は、図示しない空気通路を通って送風ファン14からコイル16側に吹き出される。コイル16を通過することで空気の温度が調整される。空調された空気は、筐体12の側面側に沿って下側に流れ、空気吹出口26から室内に吹き出される。
【0024】
本実施の形態によれば、COVID-19ウイルスを不活性化させるUV-Cを室内に直接照射せずに、COVID-19ウイルスを不活性化させることができる。室内におけるCOVID-19ウイルスを不活性化することができるので、コロナ禍およびポストコロナ時代における感染症予防に有効である。
【0025】
<本発明の効果の検証>
本発明の効果を検証するために、非定常計算による数値シミュレーション解析を用いて、COVID-19ウイルスを最も不活性化させるUV-Cデバイスの設置位置を比較検討した。検討ケースは、ケースA(フィルター後側に設置)、ケースB(ファンセクション内に設置)、ケースC(コイル後側に設置)の3ケースとした。
図2に解析モデル図を示す。
【0026】
FCUに組み込むUV-Cデバイスは、米国のSteril-Aire社製のUV-Cランプを使用し、ランプ1本あたりの照射量は360J/s・m2とした。UV-Cランプはフィルター劣化を考慮して、上向き照射とした。FCU内の空気中のCOVID-19ウイルスに対してUV-Cランプの照射時間を長くするために、フィルター後側にかさ上げチャンバーを設置した。
【0027】
米国ボストン大学の報告によれば(下記の参考文献1を参照)、波長254nmの殺菌灯を使用した実験において、照射量3.9mJ/s程度でCOVID-19ウイルスを99.9%まで不活性化するという知見が得られている。本発明では、この内容をUV-CランプによるCOVID-19ウイルス不活性化の根拠としている。
【0028】
[参考文献1] 「Boston University validates Signify UV-C for coronavirus deactivation」、[online]、2020年6月16日、[令和3年7月10日検索]、インターネット<URL:https://www.ledsmagazine.com/lighting-health-wellbeing/article/14177977/boston-university-validates-signify-uvc-for-coronavirus-deactivation>
【0029】
図3に、各ケースの解析動画の代表的な静止画像を示す。この図は、
図2のX方向から見た断面図である。表1に、各ケースの不活性化率の計算結果を示す。各ケースを比較したところ、フィルター通過後の位置にUV-Cランプを設置するケースAがウイルス不活性化率70%となり、最も効率が良い結果となった。ファンセクション内に設置するケースBは、ファンが障害物となり効果が低下した。コイル通過後に設置するケースCは、風速が早く、効果が低下した。この結果、最も不活性化率の高いUV-Cランプの設置位置は、フィルター後側であることがわかる。
【0030】
【0031】
更なる検討として、フィルター通過後の位置にUV-Cランプを設置するケースAをベースにして、フィルター仕様を変更した場合、風速を変更した場合のシミュレーション解析を行った。フィルターは標準フィルターと、中性能フィルター(JIS B 9908:2001に記載の比色法による捕集効率90%)を用いた。風速は、室内熱負荷に応じて自動的に切り替わるものとし、参考として比較している。風速は、空調機の風量920m3/h(風量強運転)、445m3/h(風量弱運転)に対応する風速を想定し、風量強運転はケース1~4、風量弱運転はケース5~8とした。また、比較のために、UV-Cランプが有る場合と無い場合とに分けてそれぞれ解析した。
【0032】
表2に、ケース毎の条件設定と不活性化率の解析結果を示す。
図4に、ケース毎の解析動画の代表的な静止画像を示す。風量強運転において、UV-Cランプを設置し、中性能フィルターを併用すると99%程度の不活性化率が得られた。風量弱運転は参考として不活性化率を算出しているが、風量を少なくすることで不活性化率が向上する結果となった。これらの検討結果により、フィルター仕様は中性能フィルターが望ましいことがわかる。
【0033】
【0034】
表3に、ケース毎の維持管理費の算出例を示す。算出に際し、標準フィルターは定期的な水洗い、中性能フィルターは1回/年交換、HEPAフィルターは2回/年交換とした。また、空調機の運転時間、UV-Cランプの運転時間は、共に8760時間/年とした。電気料金は東京電力株式会社の業務用電力(契約電力500kW未満)の従量料金を使用した。
【0035】
【0036】
この表によれば、UV-Cランプの年間ランニングコストは、交換費用を除き12,000円程度であり、維持管理費全体に対して大きくない結果となった。参考としてHEPAフィルターの場合を試算すると、UV-CランプとHEPAフィルターを用いた構成で198,000円/年となる。
【0037】
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
図5に示すように、本実施の形態2に係る抗ウイルス空調機100は、略箱状の筐体12と、筐体12内に設けられた送風ファン14と、コイル16と、フィルター18とを備えるパッケージユニット(以下、PACという。)に適用したものである。フィルター18は多機能ケースメントに配置され、フィルター18の上側(後側)には、UV-Cランプ20が設けられる。
【0038】
UV-Cランプ20は、フィルター18の上側に配置されたコンパートメント28内に設けられる。コンパートメント28の上には、送風ファン14を保護するためのファンガード30が設けられる。コンパートメント28の内部には、上下方向に間隔をあけて3枚の水平な遮蔽板32が配置されている。この3枚の遮蔽板32は、光を遮蔽する機能を有し、左右方向で互い違いに配置されている。これによってコンパートメント28内に光を遮蔽する縦横ジグザグ状の空気通路が形成される。なお、一般的なPACの内部構造は主に樹脂製である。遮蔽板32を設置することで、UV-Cを照射することによる樹脂製の内部構造の劣化を避けることが可能となる。遮蔽板32の設置段数やコンパートメント28の上下方向長さなどの仕様は、目標とするウイルスの不活性化率などに応じて適宜設定可能である。
【0039】
UV-Cランプ20は、上下方向中央の遮蔽板32の延長線上の近傍の左側面に固定される。UV-Cランプ20は、COVID-19ウイルスを不活性化する波長の紫外線を含む光(UV-C)を、右方向に向けて照射する。こうすることで、コンパートメント28内に空気通路内に効率よくUV-Cを照射することができる。これにより、PAC内を通過する空気中のCOVID-19ウイルスを不活性化する。
【0040】
本実施の形態によれば、COVID-19ウイルスを不活性化させるUV-Cを室内に直接照射せずに、COVID-19ウイルスを不活性化させることができる。室内におけるCOVID-19ウイルスを不活性化することができるので、コロナ禍およびポストコロナ時代における感染症予防に有効である。また、空気通路外のPACの構成部材にUV-Cが当たることによる劣化を防止することができる。
【0041】
以上説明したように、本発明に係る抗ウイルス空調機によれば、送風ファンと、熱交換器と、フィルターと、ウイルスを不活性化する波長の紫外線を含む光を放射する紫外線光源とを収容する筐体と、この筐体のフィルターの前側に対応する位置に設けられた空気吸込口を備える抗ウイルス空調機であって、紫外線光源は、フィルターの後側に設けられるので、ウイルスを不活性化させる波長の紫外線を室内に直接照射せずに、ウイルスを不活性化させることができる。
【0042】
また、本発明に係る他の抗ウイルス空調機によれば、紫外線光源は、後側に向けて光を放射するので、筐体内の空気に含まれるウイルスを効率よく不活性化させるとともに、紫外線を含む光が室内に漏れ出ることを防げる。
【0043】
また、本発明に係る他の抗ウイルス空調機によれば、紫外線光源は、フィルターの後側に配置したチャンバーに設けられるので、チャンバー内の空気に含まれるウイルスを効率よく不活性化させることができる。
【0044】
また、本発明に係る他の抗ウイルス空調機によれば、紫外線光源は、光を遮蔽する空気通路内に光を放射するので、空気通路外の構成部材に紫外線が当たることによる劣化を防止することができる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
以上のように、本発明に係る抗ウイルス空調機は、空調機に有用であり、特に、ウイルスを不活性化させる波長の紫外線を室内に直接照射せずに、ウイルスを不活性化させるのに適している。
【符号の説明】
【0046】
10,100 抗ウイルス空調機
12 筐体
14 送風ファン
16 コイル(熱交換器)
18 フィルター
20 UV-Cランプ(紫外線光源)
22 チャンバー
24 空気吸込口
26 空気吹出口
28 コンパートメント
30 ファンガード
32 遮蔽板