IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 野田 大智の特許一覧

特開2023-35376駐車場管理システムおよびその処理方法、並びに、プログラム
<>
  • 特開-駐車場管理システムおよびその処理方法、並びに、プログラム 図1
  • 特開-駐車場管理システムおよびその処理方法、並びに、プログラム 図2
  • 特開-駐車場管理システムおよびその処理方法、並びに、プログラム 図3
  • 特開-駐車場管理システムおよびその処理方法、並びに、プログラム 図4
  • 特開-駐車場管理システムおよびその処理方法、並びに、プログラム 図5
  • 特開-駐車場管理システムおよびその処理方法、並びに、プログラム 図6
  • 特開-駐車場管理システムおよびその処理方法、並びに、プログラム 図7
  • 特開-駐車場管理システムおよびその処理方法、並びに、プログラム 図8
  • 特開-駐車場管理システムおよびその処理方法、並びに、プログラム 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023035376
(43)【公開日】2023-03-13
(54)【発明の名称】駐車場管理システムおよびその処理方法、並びに、プログラム
(51)【国際特許分類】
   G07B 15/00 20110101AFI20230306BHJP
   G06Q 30/0283 20230101ALI20230306BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20230306BHJP
【FI】
G07B15/00 L
G06Q30/02 492
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021142182
(22)【出願日】2021-09-01
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-07-26
(71)【出願人】
【識別番号】518135467
【氏名又は名称】野田 大智
(74)【代理人】
【識別番号】100121131
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 孝
(74)【代理人】
【識別番号】100082131
【弁理士】
【氏名又は名称】稲本 義雄
(74)【代理人】
【識別番号】100168686
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 勇介
(72)【発明者】
【氏名】野田 大智
【テーマコード(参考)】
3E127
5L049
【Fターム(参考)】
3E127AA18
3E127BA11
3E127CA23
3E127CA41
3E127EA04
3E127EA18
3E127EA33
3E127FA24
5L049CC13
(57)【要約】      (修正有)
【課題】利用者の利便性を向上させた駐車サービスを提供する。
【解決手段】駐車場管理システム1は、駐車場に設置された撮像装置13と、駐車場に駐車した車両の駐車料金の決済処理を行うサーバ装置12とを備える。撮像装置13は、駐車場への入庫タイミングと出庫タイミングとにおいて、車両を駐車したユーザを認識するためのユーザ認識画像を撮像して、ユーザ認識画像またはユーザ認識画像の認識処理により得られたユーザ認識情報をサーバ装置12へ送信し、サーバ装置12は、入庫タイミングまたは出庫タイミングの少なくとも一方のユーザ認識画像またはユーザ認識情報に基づいてユーザを認識し、認識したユーザの決済情報を用いて、ユーザの車両の駐車料金の決済処理を行う。本技術は、例えば、自動車の駐車場を管理する駐車場管理システム等に適用できる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駐車場に設置された撮像装置と、
前記駐車場に駐車した車両の駐車料金の決済処理を行うサーバ装置と
を備え、
前記撮像装置は、前記駐車場への入庫タイミングと出庫タイミングとにおいて、前記車両を駐車したユーザを認識するためのユーザ認識画像を撮像して、前記ユーザ認識画像または前記ユーザ認識画像の認識処理により得られたユーザ認識情報を前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、前記入庫タイミングまたは前記出庫タイミングの少なくとも一方の前記ユーザ認識画像または前記ユーザ認識情報に基づいて前記ユーザを認識し、認識した前記ユーザの決済情報を用いて、前記ユーザの前記車両の駐車料金の決済処理を行う
駐車場管理システム。
【請求項2】
前記撮像装置は、前記ユーザ認識画像として、前記駐車場に駐車した前記ユーザの前記車両を撮像し、
前記車両を撮像した画像に基づいて前記車両が前記駐車場へ入庫されたか否かを判定し、入庫されたと判定された場合、前記入庫タイミングの前記車両の画像を、前記ユーザ認識画像として、前記サーバ装置へ送信し、
前記車両を撮像した画像に基づいて前記車両が前記駐車場から出庫されたか否かを判定し、出庫されたと判定された場合、前記出庫タイミングの前記車両の画像を、前記ユーザ認識画像として、前記サーバ装置へ送信する
請求項1に記載の駐車場管理システム。
【請求項3】
前記撮像装置は、前記入庫タイミングにおいては、前記車両を撮像した画像に基づいて前記車両が前記駐車場の車室へ入庫されたか否かを判定し、前記出庫タイミングにおいては、前記車両を撮像した画像に基づいて前記車両が前記駐車場の車室から出庫されたか否かを判定する
請求項2に記載の駐車場管理システム。
【請求項4】
前記サーバ装置は、前記入庫タイミングまたは前記出庫タイミングの少なくとも一方の前記車両の画像に写る前記ユーザ認識情報を、記憶部に記憶された前記ユーザ認識情報と照合することにより、前記車両のユーザを認識する
請求項2に記載の駐車場管理システム。
【請求項5】
前記ユーザ認識情報は、前記車両の画像に写る前記ユーザの車両を識別する車両識別情報である
請求項4に記載の駐車場管理システム。
【請求項6】
前記ユーザ認識情報は、前記車両の画像に写る前記ユーザの顔である
請求項4に記載の駐車場管理システム。
【請求項7】
前記撮像装置は、前記ユーザ認識画像として、前記駐車場に駐車した前記ユーザの前記車両を撮像し、
前記車両を撮像した画像に基づいて前記車両が前記駐車場へ入庫されたか否かを判定し、入庫されたと判定された場合、前記入庫タイミングの前記車両の画像から、前記駐車場を特定する駐車場情報と前記ユーザ認識情報を抽出して、前記サーバ装置へ送信し、
前記車両を撮像した画像に基づいて前記車両が前記駐車場から出庫されたか否かを判定し、出庫されたと判定された場合、前記出庫タイミングの前記車両の画像から、前記駐車場情報または前記ユーザ認識情報の少なくとも一方を抽出して、前記サーバ装置へ送信する
請求項1に記載の駐車場管理システム。
【請求項8】
前記ユーザ認識情報は、前記駐車場に駐車した前記ユーザの前記車両を識別する車両識別情報である
請求項7に記載の駐車場管理システム。
【請求項9】
前記サーバ装置は、前記入庫タイミングまたは前記出庫タイミングの少なくとも一方の前記ユーザ認識情報を、記憶部に記憶された前記ユーザ認識情報と照合することにより、前記車両のユーザを認識する
請求項7または8に記載の駐車場管理システム。
【請求項10】
前記撮像装置は、前記駐車場への入庫タイミングと出庫タイミングとにおいて、前記ユーザ認識画像として、前記ユーザの顔または手のひらを撮像し、前記サーバ装置へ送信する
請求項1に記載の駐車場管理システム。
【請求項11】
前記サーバ装置は、前記入庫タイミングまたは前記出庫タイミングの少なくとも一方の前記ユーザの顔または手のひらの画像を、記憶部に記憶された前記ユーザ認識情報と照合することにより、前記車両のユーザを認識する
請求項10に記載の駐車場管理システム。
【請求項12】
前記サーバ装置は、前記ユーザを識別するユーザ識別情報に紐づけて、前記ユーザ認識情報と前記決済情報とを記憶する記憶部を有し、
前記撮像装置から送信されてきた前記ユーザ認識画像または前記ユーザ認識情報を受信した後、前記記憶部に記憶された前記決済情報を用いて、前記ユーザの前記車両の駐車料金の決済処理を行う
請求項1に記載の駐車場管理システム。
【請求項13】
前記サーバ装置は、入庫された前記駐車場を特定する駐車場情報、入庫時刻、および、入庫された前記車両のユーザ識別情報を記憶する記憶部を有し、
前記サーバ装置は、前記撮像装置から送信されてきた前記出庫タイミングの前記ユーザ認識画像または前記ユーザ認識情報から、出庫された前記車両の前記ユーザを特定する
請求項1に記載の駐車場管理システム。
【請求項14】
前記サーバ装置は、入庫された前記駐車場を特定する駐車場情報と入庫時刻を、入庫された前記車両を写した入庫画像とともに記憶する記憶部を有し、
前記サーバ装置は、前記入庫画像から、出庫された前記車両の前記ユーザを特定する
請求項1に記載の駐車場管理システム。
【請求項15】
駐車場に設置された撮像装置と、
前記駐車場に駐車した車両の駐車料金の決済処理を行うサーバ装置と
を備える駐車場管理システムの
前記撮像装置が、前記駐車場への入庫タイミングと出庫タイミングとにおいて、前記車両を駐車したユーザを認識するためのユーザ認識画像を撮像して、前記ユーザ認識画像または前記ユーザ認識画像の認識処理により得られたユーザ認識情報を前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置が、前記入庫タイミングまたは前記出庫タイミングの少なくとも一方の前記ユーザ認識画像または前記ユーザ認識情報に基づいて前記ユーザを認識し、認識した前記ユーザの決済情報を用いて、前記ユーザの前記車両の駐車料金の決済処理を行う
駐車場管理システムの処理方法。
【請求項16】
コンピュータに、
駐車場への入庫タイミングと出庫タイミングとにおいて撮像された、前記駐車場に車両を駐車したユーザを認識するためのユーザ認識画像または前記ユーザ認識画像の認識処理により得られたユーザ認識情報を取得し、
前記入庫タイミングまたは前記出庫タイミングの少なくとも一方の前記ユーザ認識画像または前記ユーザ認識情報に基づいて前記ユーザを認識し、認識した前記ユーザの決済情報を用いて、前記ユーザの前記車両の駐車料金の決済処理を行う
処理を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、駐車場管理システムおよびその処理方法、並びに、プログラムに関し、特に、利用者の利便性を向上させた駐車サービスを提供できるようにした駐車場管理システムおよびその処理方法、並びに、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
本出願人は、特許文献1において、スマートフォン等の端末装置と、サーバ装置との間で、駐車料金の精算処理に必要な決済情報を送受信し、精算機を使わずに駐車料金の精算を行う駐車場管理システムを提案している。
【0003】
最近では、駐車場に設置したカメラ画像から自動車の車番(ナンバプレート)を認識することで、自動車の入出庫を管理するものもある(例えば、非特許文献1乃至3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6401849号公報
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】アマノ株式会社、車番認識システム、インターネット<URL:https://www.amano.co.jp/Parking/products/parking_system/improvement.html>
【非特許文献2】株式会社アイテック、ナンバー認識システム「ロックレス」、インターネット<URL: https://www.i-tech-corp.co.jp/service/lockless/>
【非特許文献3】レンジャーシステムズ株式会社、インターネット<URL: https://ranger-systems.co.jp/service/visualization/mono-ai-lpr/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示の駐車場管理システムでは、ユーザが駐車場の車室から自動車を出庫させる場合、ユーザは、専用アプリの出庫操作画面から、駐車した駐車場および車室を指定する操作を行うことにより、駐車料金が計算され、精算処理が実行される。駐車場管理システムでは、利用者の利便性をより向上させたシステムが求められている。
【0007】
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、利用者の利便性を向上させた駐車サービスを提供できるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本技術の一側面の駐車場管理システムは、駐車場に設置された撮像装置と、前記駐車場に駐車した車両の駐車料金の決済処理を行うサーバ装置とを備え、前記撮像装置は、前記駐車場への入庫タイミングと出庫タイミングとにおいて、前記車両を駐車したユーザを認識するためのユーザ認識画像を撮像して、前記ユーザ認識画像または前記ユーザ認識画像の認識処理により得られたユーザ認識情報を前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置は、前記入庫タイミングまたは前記出庫タイミングの少なくとも一方の前記ユーザ認識画像または前記ユーザ認識情報に基づいて前記ユーザを認識し、認識した前記ユーザの決済情報を用いて、前記ユーザの前記車両の駐車料金の決済処理を行う。
【0009】
本技術の一側面の駐車場管理システムの処理方法は、駐車場に設置された撮像装置と、前記駐車場に駐車した車両の駐車料金の決済処理を行うサーバ装置とを備える駐車場管理システムの前記撮像装置が、前記駐車場への入庫タイミングと出庫タイミングとにおいて、前記車両を駐車したユーザを認識するためのユーザ認識画像を撮像して、前記ユーザ認識画像または前記ユーザ認識画像の認識処理により得られたユーザ認識情報を前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置が、前記入庫タイミングまたは前記出庫タイミングの少なくとも一方の前記ユーザ認識画像または前記ユーザ認識情報に基づいて前記ユーザを認識し、認識した前記ユーザの決済情報を用いて、前記ユーザの前記車両の駐車料金の決済処理を行う。
【0010】
本技術の一側面のプログラムは、コンピュータに、駐車場への入庫タイミングと出庫タイミングとにおいて撮像された、前記駐車場に車両を駐車したユーザを認識するためのユーザ認識画像または前記ユーザ認識画像の認識処理により得られたユーザ認識情報を取得し、前記入庫タイミングまたは前記出庫タイミングの少なくとも一方の前記ユーザ認識画像または前記ユーザ認識情報に基づいて前記ユーザを認識し、認識した前記ユーザの決済情報を用いて、前記ユーザの前記車両の駐車料金の決済処理を行う処理を実行させる。
【0011】
本技術の一側面においては、駐車場への入庫タイミングと出庫タイミングとにおいて撮像された、前記駐車場に車両を駐車したユーザを認識するためのユーザ認識画像または前記ユーザ認識画像の認識処理により得られたユーザ認識情報が取得される。前記入庫タイミングまたは前記出庫タイミングの少なくとも一方の前記ユーザ認識画像または前記ユーザ認識情報に基づいて前記ユーザが認識され、認識された前記ユーザの決済情報を用いて、前記ユーザの前記車両の駐車料金の決済処理が行われる。
【0012】
サーバ装置および撮像装置それぞれは、独立した装置であっても良いし、1つの装置を構成している内部ブロックであっても良い。
【発明の効果】
【0013】
本技術の一側面によれば、利用者の利便性を向上させた駐車サービスを提供することができる。
【0014】
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本開示に係る技術を適用した実施の形態である駐車場管理システムの構成例を示すブロック図である。
図2図1の駐車場管理システムの機能ブロック図である。
図3】ユーザ登録処理を説明するフローチャートである。
図4】駐車場利用処理を説明するフローチャートである。
図5】その他の駐車場利用処理を説明するフローチャートである。
図6】本開示に係る技術を駐輪場の自転車に適用する例を説明する図である。
図7】本開示に係る技術を出庫制限装置ありの駐車場に適用する例を説明する図である。
図8】管理サーバとして利用されるサーバ装置のハードウエアの構成例を示すブロック図である。
図9】端末装置のハードウエア構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本開示に係る技術を実施するための形態(以下、実施の形態という)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.駐車場管理システムの構成例
2.駐車場管理システムの機能ブロック図
3.ユーザ登録処理の処理フロー
4.駐車場利用処理の処理フロー
5.駐輪場の自転車への適用
6.出庫制限装置ありの駐車場への適用
7.サーバ装置のハードウエア構成例
8.端末装置のハードウエア構成例
【0017】
<1.駐車場管理システムの構成例>
図1は、本開示に係る技術を適用した実施の形態である駐車場管理システムの構成例を示している。
【0018】
図1の駐車場管理システム1は、自動車等の車両のドライバであるユーザが、移動先の所定の場所にある時間貸しの駐車場に簡単に駐車できる駐車サービスを提供するシステムである。
【0019】
駐車場管理システム1は、自動車のドライバであるユーザが操作する端末装置11、駐車場管理システム1全体を管理する管理サーバ12、および、自動車の駐車対象スポットである各駐車場21に備え付けられた撮像装置13を含んで構成される。駐車場21は複数の車室22に区切られており、1つの車室22は自動車1台の駐車スペースに対応している。
【0020】
端末装置11、管理サーバ12、および、撮像装置13は、ネットワーク14を介して、所定の情報を相互にやりとりすることができる。ネットワーク14は、例えば、インターネット、所謂4G、5Gなどの移動通信回線網、衛星通信網、Ethernet(登録商標)を含む各種のLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、IP-VPN(Internet Protocol-Virtual Private Network)などの専用回線網などである。
【0021】
本実施の形態では、端末装置11は、スマートフォンであるとして説明するが、その他、タブレット端末、PDA (Personal Digital Assistant)、携帯型ゲーム機など、ネットワーク14を介した通信を行うものであればよい。端末装置11は、ユーザの操作を受け付け、入力された情報をディスプレイに表示したり、管理サーバ12に送信する。また、端末装置11は、管理サーバ12から取得した情報をディスプレイに表示する。
【0022】
端末装置11には、駐車サービス専用のアプリケーションプログラム(以下、駐車アプリと称する。)がインストールされており、その駐車アプリを実行することにより、後述する機能が実現される。端末装置11には、所定のWebサーバに接続し、Webサーバとの間で所定の情報をやりとりすることが可能なブラウザソフトウエアがインストールされており、ブラウザソフトウエアを介して管理サーバ12と所定の情報をやりとりすることにより、駐車アプリと同様の機能を実現することもできる。
【0023】
管理サーバ12は、駐車場管理システム1全体を管理する。例えば、管理サーバ12は、1以上の駐車場21の空き情報および予約情報を管理する。また、管理サーバ12は、駐車された自動車の駐車料金を管理するとともに、駐車料金の決済処理も行う。
【0024】
撮像装置13は、駐車場21の全ての車室22が撮像可能な所定の位置に設置されており、各車室22に駐車する自動車を撮像する。撮像装置13が撮像した画像(以下、カメラ画像と称する。)は、ネットワーク14を介して管理サーバ12へ送信される。撮像装置13が撮像した全ての動画像を管理サーバ12へ送信してもよいが、少なくとも、自動車が駐車場21または所定の車室22へ入庫した入庫タイミングと、駐車場21または車室22から出庫した出庫タイミングのカメラ画像が、管理サーバ12へ送信される。
【0025】
なお、駐車場21の広さや撮像装置13の撮像範囲等の制限により、1台の撮像装置13で駐車場21の全ての車室22を撮像できない場合には、複数の撮像装置13を駐車場21に設置し、それら全体で駐車場21の全ての車室22を撮像可能としてもよい。または、車室22単位に撮像装置13が設置されてもよい。また、駐車場21の入口と出口に1台ずつ撮像装置13を設置したり、駐車場21の入口と出口の両方に対して1台の撮像装置13を設置してもよい。
【0026】
<2.駐車場管理システムの機能ブロック図>
図2は、図1の駐車場管理システム1の各装置の機能ブロック図である。
【0027】
端末装置11は、管理サーバ12と所定の情報をやりとりし、管理サーバ12が管理する1以上の駐車場21を利用するための処理を実行する利用処理部41を備える。
【0028】
利用処理部41は、図示せぬ操作部においてユーザによって入力された情報または操作指示に基づいて、管理サーバ12が管理する1以上の駐車場21の空き状況の確認処理、予約処理、および、料金確認処理を行う。
【0029】
より具体的には、例えば、ユーザが、駐車アプリにおいて所定の駐車場21の空き状況を検索する操作を行うと、利用処理部41は、管理サーバ12が管理する1以上の駐車場21の空き状況を取得してディスプレイに表示させる。また、利用処理部41は、駐車可能な駐車場21の車室22に対するユーザの駐車指定を受け付け、駐車の予約を行うことができる。
【0030】
また、ユーザが、管理サーバ12が管理する所定の駐車場21に駐車している状況においては、利用処理部41は、管理サーバ12にアクセスし、利用中の駐車場の現在の駐車料金を取得して、ディスプレイに表示させることができる。
【0031】
ユーザは、端末装置11を操作して、管理サーバ12に対してユーザ登録を行う。ユーザ登録は、ユーザを識別するユーザ識別情報に紐づけて、ユーザ認識情報と決済情報とを管理サーバ12へ登録する処理である。ユーザ識別情報は、ユーザを個別に識別するための情報であり、例えば、ユーザ固有のメールアドレス、識別番号、ニックネーム、車両ナンバ(ナンバプレートの文字および番号)等が利用できる。ユーザ認識情報は、ユーザを認識するための情報であり、例えば、ユーザが乗車する自動車の車両画像や車両ナンバ、ユーザの顔画像または手のひらの画像などが利用できる。ユーザの自動車を写した車両画像や、ユーザの顔画像または手のひらの画像は、ユーザを認識するためのユーザ認識画像である。決済情報は、駐車場21の駐車料金を決済(精算)するための情報であり、クレジットカードの番号や氏名等のクレジットカード情報、ポイントカードや会員カードの番号や氏名等のカード情報、電子マネーのユーザ情報(電子マネーの種別とユーザを識別する情報)、ネット決済アプリ(○○ペイなど)のユーザ情報(アプリとユーザを識別する情報)などが利用できる。
【0032】
管理サーバ12は、システム管理部51、利用DB52、ユーザDB53、および、料金DB54を備える。
【0033】
システム管理部51は、端末装置11が行う上述した駐車場21の空き状況の確認処理、予約処理、料金確認処理、および、ユーザ登録処理に対応するサーバ側の処理を実行する。
【0034】
すなわち、システム管理部51は、駐車場21の空き状況の要求に応じて、現在の空き状況を返信したり、駐車の予約の要求に応じて、車室22ごとの予約情報を利用DB52に記憶させる(登録する)。
【0035】
また、システム管理部51は、利用中の駐車場21の料金管理および料金精算時の決済処理を行う。各駐車場21または車室22ごとの料金は、料金DB54に記憶されている。
【0036】
さらに、システム管理部51は、端末装置11から送信されてきたユーザ情報、すなわち、ユーザ識別情報、ユーザ認識情報、および、決済情報をユーザDB53に記憶させる。ユーザは、ユーザ情報の登録を、駐車場21から自動車を出庫させる前までに行う必要がある。
【0037】
また、システム管理部51は、撮像装置13から送信されてくるカメラ画像と、ユーザDB53に記憶されているユーザ情報とに基づいて、駐車場21を利用したユーザを認識するユーザ認識処理を実行する。
【0038】
利用DB52は、管理サーバ12が管理する全ての駐車場21の車室22ごとの利用状況、即ち、利用または予約の有無の情報を記憶する。
【0039】
ユーザDB53は、ユーザ登録が行われたユーザのユーザ情報を記憶する。ユーザDB53には、ユーザ認識情報と決済情報とがユーザ識別情報に紐づけられて記憶されている。
【0040】
料金DB54は、管理サーバ12が管理する全ての駐車場21の車室22ごとの料金情報を記憶する。駐車場21の利用料金は、駐車場21が設置された地域単位、駐車場単位、車室単位、時間帯単位、ユーザ属性単位など、様々な要素単位で多段階に設定することができる。ユーザ属性とは、例えば、ユーザのこれまでの利用回数に応じた会員種別などである。料金情報の変更(更新)は、管理サーバ12の管理者権限を有するユーザが、更新後の情報を入力することにより行うことができる。料金情報の変更は、例えば、駐車サービスを運営する運営会社の社員によって行われる。
【0041】
撮像装置13は、撮像部61、画像処理部62、および、通信部63を有する。
【0042】
撮像部61は、CMOSイメージセンサやCCD等の撮像センサ、RGBカメラ、IRカメラ等で構成され、撮像装置13の撮像範囲に応じた駐車場21の1以上の車室22を撮像し、その結果得られたカメラ画像を画像処理部62へ供給する。
【0043】
画像処理部62は、FPGA(FieldProgrammableGateArray)、DSP(DigitalSignalProcessor)、マイクロプロセッサ等により構成され、カメラ画像を画像認識処理することにより、車両の入庫または出庫を駐車場21の車室22単位で判定する。より具体的には、画像処理部62は、カメラ画像に写る駐車場21の所定の車室22において、車両が存在していない状態から、存在している状態への変化を検出した場合、車両が入庫されたと判定する。反対に、画像処理部62は、カメラ画像に写る駐車場21の所定の車室22において、車両が存在している状態から、存在していない状態への変化を検出した場合、車両が出庫されたと判定する。画像処理部62は、車両の入庫または出庫を検出した場合、検出したカメラ画像を、通信部63を介して管理サーバ12へ送信する。また、画像処理部62は、車両の入庫または出庫を検出したカメラ画像から、車両ナンバや車室を認識処理により抽出し、通信部63を介して管理サーバ12へ送信することもできる。
【0044】
通信部63は、移動通信回線網やインターネットなどのネットワーク14を介して他の装置と通信を行う通信インターフェースで構成され、管理サーバ12との間で、ネットワーク14を介した通信を行う。通信部63は、画像処理部62から供給される、カメラ画像、ユーザ認識画像、ユーザ認識情報などを管理サーバ12へ送信する。
【0045】
駐車場管理システム1は、以上のように構成される。
【0046】
<3.ユーザ登録処理の処理フロー>
次に、図3のフローチャートを参照して、ユーザが、自分のユーザ情報を管理サーバ12に登録するユーザ登録処理について説明する。この処理は、例えば、駐車アプリにおいて、ユーザ登録の開始操作を行ったとき、実行される。
【0047】
ステップS11において、端末装置11の駐車アプリは、ユーザ情報をユーザに入力させるユーザ情報登録画面をディスプレイに表示させ、ユーザが入力した情報を受け付ける。駐車アプリは、ユーザが入力した情報を受け付けて、ユーザ識別情報、ユーザ認識情報、および、決済情報を取得する。例えば、ユーザ識別情報としては、ユーザ固有のメールアドレス、識別番号、ニックネーム、車両ナンバ等のいずれかが入力できる。ユーザ認識情報としては、ユーザが利用する自動車の車両画像または車両ナンバ、ユーザの顔画像もしくは手のひらの画像などのいずれかが利用できる。車両画像は、車両ナンバが少なくとも写る画像や、ユーザの車両に特徴的な車体のキズ、凹み、または、シートなどが写る画像とすることができる。例えば、車両ナンバや、ユーザの車両に特徴的な車体のキズ、凹み、または、シートの柄などは、ユーザの車両を識別する車両識別情報ということができる。ユーザの顔画像および手のひらの画像は、顔認証、手のひらの静脈認証等の生体認証を行うための画像である。ユーザの顔画像は、顔領域のみの画像でもよいし、運転席または助手席に座ったユーザの顔と、車体の一部を含む画像であってもよい。ユーザの手のひらの画像は、生体認証を行うことが可能な手のひらの一部が少なくとも写っていればよい。決済情報としては、クレジットカード情報、ポイントカード等のカード情報、電子マネーやネット決済アプリ(○○ペイなど)のユーザ情報などのいずれかが利用できる。
【0048】
ステップS12において、端末装置11の駐車アプリは、ユーザ入力に応じて取得した、ユーザ識別情報、ユーザ認識情報、および、決済情報を、ネットワーク14を介して管理サーバ12へ送信する。
【0049】
ステップS13において、管理サーバ12のシステム管理部51は、端末装置11から送信されてきたユーザ情報を受信し、ユーザDB53に記憶させる。すなわち、システム管理部51は、ユーザ識別情報、ユーザ認識情報、および、決済情報を取得して、ユーザ識別情報に、ユーザ認識情報および決済情報を紐づけてユーザDB53に記憶させる。
【0050】
以上で、ユーザ登録処理が終了する。ユーザ登録処理は、ユーザが、駐車場管理システム1が提供する駐車サービスの最初の利用の出庫前までに行えばよい。
【0051】
<4.駐車場利用処理の処理フロー>
次に、図4のフローチャートを参照して、ユーザが、駐車場21の所定の車室22に入庫してから出庫するまでの処理である駐車場利用処理について説明する。図4の駐車場利用処理は、図3で説明したユーザ登録処理が既に終了している場合の駐車場利用処理である。
【0052】
ステップS41において、撮像装置13の撮像部61は、所定のフレームレートで駐車場21の各車室22を撮像したカメラ画像を生成し、画像処理部62へ供給する。画像処理部62は、カメラ画像を画像認識することにより、所定の車室22に車両が入庫されたか否かを判定し、車両が入庫されたと判定するまで、ステップS41の処理を繰り返し実行する。
【0053】
例えば、画像処理部62は、車体の色、車両ナンバ、ヘッドライド、フロントガラス、ウインドウ、等の車両特有のパーツを画像認識することにより車両を識別し、空きの車室22へ車両が駐車されたか否かを判定する。例えば、画像処理部62は、空きの車室22に、一定期間(例えば5分)以上、車両が駐車された場合、その車室22に車両が入庫されたと判定する。
【0054】
ステップS41で、車両が入庫されたと判定された場合、処理はステップS42に進み、画像処理部62は、入庫されたと判定した車室22を撮像したカメラ画像である入庫画像を、通信部63を介して管理サーバ12へ送信する。入庫画像は、ステップS41で入庫判定を行った複数枚のカメラ画像のうちの所定の1枚または複数枚であってもよいし、動画像であってもよい。
【0055】
ステップS43において、管理サーバ12のシステム管理部51は、撮像装置13から送信されてきた入庫画像を受信する。システム管理部51は、入庫画像に基づいて、駐車場21および車室22と、ユーザを認識する。
【0056】
システム管理部51は、駐車場21および車室22を、入庫画像内の駐車場21または車室22を画像認識することにより判別してもよいし、撮像装置13から入庫画像に付加して送信されてくる、駐車場21を識別する駐車場識別情報と、車室22を識別する車室識別情報とに基づいて判別してもよい。撮像装置13は、駐車場識別情報と車室識別情報とを送信する場合、画像処理部62が入庫を判定したカメラ画像に基づいて車室22を特定し、駐車場識別情報と車室識別情報とを送信する。また例えば、撮像装置13が車室22単位に設置されているような場合には、システム管理部51は、入庫画像を送信してきた撮像装置13を特定することにより、駐車場21および車室22を認識してもよい。
【0057】
システム管理部51は、例えば、ユーザDB53に記憶されたユーザ認識情報を用いて、入庫画像に写る車両ナンバ、ユーザの顔、車両の一部などと照合することにより、ユーザ認識を行う。例えば、ユーザ認識情報として記憶されている車両ナンバと、入庫画像に写る車両ナンバとが照合され、ユーザ認識が行われる。
【0058】
ステップS43の後、ステップS44において、システム管理部51は、現在の時刻を入庫時刻として取得し、入庫された駐車場21と車室22を特定する駐車場情報、入庫時刻、および、入庫された車両のユーザ識別情報を利用DB52に記憶する。
【0059】
入庫から所定時間が経過し、ユーザが駐車場の利用を終了する場合、ユーザは、駐車した車室22から車両を出庫させる。
【0060】
ステップS45において、撮像装置13の撮像部61は、所定のフレームレートで駐車場21の各車室22を撮像したカメラ画像を生成し、画像処理部62へ供給する。画像処理部62は、カメラ画像を画像認識することにより、所定の車室22から車両が出庫されたか否かを判定し、車両が出庫されたと判定するまで、ステップS45の処理を繰り返し実行する。
【0061】
例えば、画像処理部62は、車体の色、車両ナンバ、ヘッドライド、フロントガラス、ウインドウ、等の車両特有のパーツを画像認識することにより車両を識別し、駐車されていた車室22にあった車両が移動されたか否かを判定する。画像処理部62は、例えば、駐車されていた車両が車室22から検出されなくなってから一定期間(例えば5分)以上経過した場合、その車室22にあった車両が出庫されたと判定する。
【0062】
ステップS45で、車両が出庫されたと判定された場合、処理はステップS46に進み、画像処理部62は、出庫されたと判定した車室22を撮像したカメラ画像である出庫画像を、通信部63を介して管理サーバ12へ送信する。出庫画像は、ステップS45で出庫判定を行った複数枚のカメラ画像のうちの所定の1枚または複数枚であってもよいし、動画像であってもよい。
【0063】
ステップS47において、管理サーバ12のシステム管理部51は、撮像装置13から送信されてきた出庫画像を受信する。システム管理部51は、出庫画像に基づいてユーザを特定する。利用DB52には、入庫時の駐車場情報、入庫時刻、および、入庫された車両のユーザ識別情報が記憶されているので、出庫された駐車場21および車室22に関する情報(駐車場情報)か、または、出庫された車両もしくはユーザに関する情報のいずれか一方が分かれば、ユーザを特定することができる。例えば、システム管理部51は、出庫画像に基づいて出庫された駐車場21および車室22を特定し、利用DB52内の該当する駐車場情報を検索し、ユーザ(ユーザ識別情報)を特定する。また例えば、システム管理部51は、出庫画像に写る車両またはユーザを、ユーザDB53内のユーザ認識情報から検索し、出庫された車両もしくはユーザを特定する。
【0064】
システム管理部51は、ステップS48において、現在の時刻を出庫時刻として取得し、利用DB52に記憶されている出庫車両の入庫時刻と出庫時刻とに基づいて、駐車料金を計算し、駐車料金を決済する決済処理を行う。決済処理においては、ユーザがユーザ情報として登録した決済情報を用いて、駐車料金が支払われる。
【0065】
ステップS49において、システム管理部51は、支払の完了を通知する支払完了通知を、端末装置11に送信する。
【0066】
端末装置11の利用処理部41は、ステップS50において、管理サーバ12から送信されてきた支払完了通知を受信し、駐車アプリの支払完了画面を表示する。支払完了画面には、「支払が完了しました」等のメッセージとともに、例えば、駐車した駐車場の名称、車室の番号、駐車開始時刻(入庫時刻)および駐車終了時刻(出庫時刻)、駐車料金などが表示されている。支払完了画面の表示に必要な各情報は、支払完了通知の一部として管理サーバ12から送信される。
【0067】
以上で入庫から出庫までの一連の駐車場利用処理が終了する。
【0068】
次に、図5のフローチャートを参照して、図3で説明したユーザ登録処理が入庫時点でまだ終了していない場合の駐車場利用処理について説明する。
【0069】
ステップS61において、撮像装置13の撮像部61は、所定のフレームレートで駐車場21の各車室22を撮像したカメラ画像を生成し、画像処理部62へ供給する。画像処理部62は、カメラ画像を画像認識することにより、所定の車室22に車両が入庫されたか否かを判定し、車両が入庫されたと判定するまで、ステップS61の処理を繰り返し実行する。
【0070】
ステップS61で、車両が入庫されたと判定された場合、処理はステップS62に進み、画像処理部62は、入庫されたと判定した車室22を撮像したカメラ画像である入庫画像を、通信部63を介して管理サーバ12へ送信する。ステップS61およびS62の処理は、図4の駐車場利用処理のステップS41およびS42の処理とそれぞれ同様である。
【0071】
ステップS63において、管理サーバ12のシステム管理部51は、撮像装置13から送信されてきた入庫画像を受信する。システム管理部51は、入庫画像に基づいて、駐車場21および車室22を認識する。
【0072】
ステップS64において、システム管理部51は、現在の時刻を入庫時刻として取得し、入庫された駐車場21および車室22を特定する駐車場情報と入庫時刻を、入庫画像とともに利用DB52に記憶する。
【0073】
ユーザは、駐車場21の利用を終了するまでの間に、図3のユーザ登録処理を行う。入庫から所定時間が経過し、ユーザが駐車場21の利用を終了する場合、ユーザは、駐車させた車室22から車両を出庫させる。
【0074】
ステップS65において、撮像装置13の撮像部61は、所定のフレームレートで駐車場21の各車室22を撮像したカメラ画像を生成し、画像処理部62へ供給する。画像処理部62は、カメラ画像を画像認識することにより、所定の車室22から車両が出庫されたか否かを判定し、車両が出庫されたと判定するまで、ステップS65の処理を繰り返し実行する。
【0075】
ステップS65で、車両が出庫されたと判定された場合、処理はステップS66に進み、画像処理部62は、出庫されたと判定した車室22を撮像したカメラ画像である出庫画像を、通信部63を介して管理サーバ12へ送信する。ステップS65およびS66の処理は、図4の駐車場利用処理のステップS45およびS46の処理とそれぞれ同様である。
【0076】
ステップS67において、管理サーバ12のシステム管理部51は、撮像装置13から送信されてきた出庫画像を受信する。システム管理部51は、出庫画像に基づいて、出庫した駐車場情報を認識する。例えば、システム管理部51は、出庫された駐車場21および車室22を出庫画像に基づいて特定することにより、駐車場情報を認識する。
【0077】
システム管理部51は、続いてステップS68において、出庫画像から認識した駐車場情報に基づいて利用DB52を参照し、出庫された駐車場21および車室22についてユーザ識別情報が記録されていないことを検出する。そこで、システム管理部51は、出庫された駐車場21および車室22に紐づけられた入庫画像に基づいてユーザ認識処理を実行する。すなわち、出庫された駐車場21および車室22に対応して利用DB52に記憶されている入庫画像と、ユーザDB53に記憶されたユーザ認識情報とを用いて、ユーザが特定される。ユーザ認識処理を、入庫画像に写る車両ナンバ、ユーザの顔、車両の一部などと照合することにより行う点は、図4の駐車場利用処理と同様である。なお、撮像装置13が、ユーザが車両を車室22から移動する前の、車両が写っているカメラ画像を予め内部に記憶しておき、出庫画像として管理サーバ12に送信するようにして、システム管理部51が、出庫画像に写る車両ナンバ、ユーザの顔、車両の一部などと照合することによりユーザ認識処理を実行してもよい。この場合、入庫画像を利用DB52に記憶しておく必要はない。
【0078】
システム管理部51は、ステップS69において、現在の時刻を出庫時刻として取得し、利用DB52に記憶されている出庫車両の入庫時刻と、出庫時刻とに基づいて、駐車料金を計算し、駐車料金を決済する決済処理を行う。決済処理においては、ユーザがユーザ情報として登録した決済情報を用いて、駐車料金が支払われる。
【0079】
ステップS70において、システム管理部51は、支払の完了を通知する支払完了通知を、端末装置11に送信する。
【0080】
端末装置11の利用処理部41は、ステップS71において、管理サーバ12から送信されてきた支払完了通知を受信し、駐車アプリの支払完了画面を表示する。ステップS70およびS71の処理は、図4の駐車場利用処理のステップS49およびS50の処理とそれぞれ同様である。
【0081】
以上で入庫から出庫までの一連の駐車場利用処理が終了する。
【0082】
上述した図4および図5の駐車場利用処理では、管理サーバ12は、入庫タイミングまたは出庫タイミングの少なくとも一方の車両のカメラ画像に基づいて車両またはそのユーザを認識し、認識した車両またはユーザの決済情報を用いて、ユーザの車両の駐車料金の決済処理を行う。ユーザは、車両を出庫するまでの間にユーザ登録処理を済ませてさえおけば、車両を駐車場21から出庫させる際に、通常、精算機で行う精算手続を行う必要がない。スマートフォン等の端末装置11には、駐車サービスの利用や決済の完了をユーザに知らせるために支払完了画面が表示されるものの、何等かの操作を行わなければ出庫ができないなどの条件はない。
【0083】
また、駐車場21には、駐車料金の精算が終了するまで車両を出庫させないようにするフラップ板や、駐車場の出口のゲートバーなどの出庫制限装置もないので、フラップ板の下降や、ゲートバーの上昇を気にすることなく、車両を出庫(移動)させることができる。
【0084】
したがって、駐車場管理システム1によれば、利用者の操作を限りなく省略した駐車サービスを提供することができ、利用者の利便性を向上させた駐車サービスを提供することができる。
【0085】
上述した駐車場利用処理においては、駐車場情報として、駐車場21を識別する駐車場識別情報と、その駐車場識別情報が表す駐車場21内の車室22を識別する車室識別情報とを用いたが、全ての駐車場21の車室22それぞれを車室識別情報のみで識別できる場合には、駐車場識別情報は省略することができる。また、撮像装置13が駐車場21の入口および出口を撮像するように設置されており、駐車する際の車室22を特に区別する必要がない場合には、駐車場情報として、車室識別情報を省略し、駐車場を識別する駐車場識別情報のみを用いればよい。
【0086】
撮像装置13は、駐車場21の入口および出口に、車両を撮像するような位置ではなく、ユーザの顔または手のひらを撮像するように設置されてもよい。ユーザは、駐車場21の入口または出口で一時停止し、顔または手のひらを撮像装置13に撮像させる。撮像装置13は、撮像したユーザの顔または手のひらの画像を、入庫時には入庫画像として管理サーバ12へ送信し、出庫時には出庫画像として管理サーバ12へ送信する。管理サーバ12のシステム管理部51は、入庫画像を送信してきた撮像装置13を特定することにより、駐車場情報(駐車場識別情報)を認識するとともに、入庫画像に写る顔または手のひらを認識処理することでユーザを認識する。
【0087】
上述した駐車場利用処理においては、管理サーバ12のシステム管理部51が、カメラ画像に基づいて入庫または出庫と判定した時刻を、それぞれ、入庫時刻または出庫時刻とした。しかし、入庫時刻および出庫時刻は、撮像装置13が入庫または出庫がされたと判定した時刻を記録して、管理サーバ12へ送信するようにしてもよい。これにより、ユーザが実際に入庫または出庫した時刻により近い時刻を記録することができる。
【0088】
上述した駐車場利用処理においては、撮像装置13が、入庫および出庫の判定を行い、入庫または出庫が検出されたときのカメラ画像を管理サーバ12へ送信するようにしたが、入庫および出庫の判定も管理サーバ12が行う構成とすることもできる。この場合、撮像装置13は、所定のフレームレートで駐車場21の各車室22を撮像したカメラ画像を管理サーバ12へ送信する。管理サーバ12は、撮像装置13から送信されてきたカメラ画像に基づいて駐車場21の各車室22における車両の入庫または出庫を検出する。
【0089】
あるいはまた、上述した駐車場利用処理においては、撮像装置13が、入庫および出庫の判定を行い、入庫または出庫が検出されたときのカメラ画像を管理サーバ12へ送信したが、撮像装置13の画像処理部62が、カメラ画像を認識処理することにより車室22と車両ナンバを抽出し、駐車場21および車室22の識別情報と車両ナンバを管理サーバ12へ送信してもよい。換言すれば、上述した駐車場利用処理において、管理サーバ12のシステム管理部51が実行した、駐車場情報の特定処理およびユーザ認識処理を撮像装置13が行い、駐車場21および車室22の識別情報と車両ナンバを、入庫画像および出庫画像に代えて、駐車場情報およびユーザ認識情報として管理サーバ12へ送信してもよい。この場合、管理サーバ12は、上述のステップS43およびS27の処理や、ステップS63およびS67の処理を省略できるので、管理サーバ12の処理が軽減される。撮像装置13は、入庫時に、駐車場情報およびユーザ認識情報を送信すれば、出庫時は、駐車場情報またはユーザ認識情報のいずれか一方が分かればユーザを特定することができるので、駐車場情報またはユーザ認識情報のいずれか一方の送信は省略することができる。駐車場情報として車室22までの限定が必要ない場合は、駐車場を識別する駐車場識別情報のみを駐車場情報として送信すればよい。
【0090】
<5.駐輪場の自転車への適用>
上述した実施の形態では、本開示に係る技術を、自動車を駐車する駐車場の管理システム(駐車場管理システム)に適用した例を説明したが、本開示に係る技術は、自動車以外の車両、例えば、自転車を駐輪(駐車)する駐輪場の管理システム(駐輪場管理システム)にも適用することができる。
【0091】
本開示に係る技術を駐輪場管理システムに適用した場合には、例えば、図6に示されるように、撮像装置13が、駐輪場81の全ての駐輪ラック82が撮像可能な所定の位置に設置される。撮像装置13は、各駐輪ラック82に駐輪された自転車を撮像したカメラ画像を、ネットワーク14を介して管理サーバ12へ送信する。
【0092】
すなわち、上述した駐車場管理システム1における自動車を自転車とし、駐車場21を駐輪場81、車室22を駐輪ラック82に置き換えることで、上述したユーザ登録処理および駐車場利用処理を同様に行うことができる。また、駐輪場管理システムでは、自動車の車両ナンバの代わりに、防犯登録番号を用いることができる。
【0093】
<6.出庫制限装置ありの駐車場への適用>
上述した実施の形態の駐車場21には、図7に示されるような、フラップ板91や、駐車場21の出口に設置されるゲートバー92などの、車両を出庫させないようにする出庫制限装置は設けないこととした。
【0094】
しかしながら、この駐車場管理システム1は、出庫制限装置を設けた駐車場21にも適用することができる。この場合、管理サーバ12のシステム管理部51が、図4のステップS48またはS69の決済処理が完了した後に、フラップ板91やゲートバー92などの出庫制限装置に対して、出庫制限を解除する出庫制限解除指令を送信し、ユーザが車両を移動(出庫)可能とすればよい。駐輪場管理システムにおいても同様に、決済処理が完了した後に、駐輪ラック82のロックを解除する出庫制限解除指令を送信すればよい。
【0095】
<7.サーバ装置のハードウエア構成例>
図8は、管理サーバ12として利用されるサーバ装置(コンピュータ)のハードウエアの構成例を示すブロック図である。
【0096】
サーバ装置においては、CPU(Central Processing Unit)101,ROM(Read Only Memory)102,RAM(Random Access Memory)103は、バス104により相互に接続されている。
【0097】
バス104には、さらに、入出力インタフェース105が接続されている。入出力インタフェース105には、入力部106、出力部107、記憶部108、通信部109、及びドライブ110が接続されている。
【0098】
入力部106は、キーボード、マウス、マイクロホン、タッチパネル、入力端子などよりなる。出力部107は、ディスプレイ、スピーカ、出力端子などよりなる。記憶部108は、ハードディスク、RAMディスク、不揮発性のメモリなどよりなる。通信部109は、所定のネットワークを介したネットワーク通信を行うネットワークインタフェースなどよりなる。ドライブ110は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体111を駆動する。
【0099】
以上のように構成されるサーバ装置では、CPU101が、例えば、記憶部108に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース105及びバス104を介して、RAM103にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。RAM103にはまた、CPU101が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
【0100】
サーバ装置では、プログラムは、リムーバブル記録媒体111をドライブ110に装着することにより、入出力インタフェース105を介して、記憶部108にインストールすることができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部109で受信し、記憶部108にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM102や記憶部108に、あらかじめインストールしておくことができる。
【0101】
<8.端末装置のハードウエア構成例>
図9は、端末装置11のハードウエア構成例を示すブロック図である。
【0102】
図9において、CPU(Central Processing Unit)131は、各種の処理を実行する演算処理部であり、OS(Operating System)などの基本プログラムや、上述した駐車アプリを含む各種のアプリ(アプリケーション)を必要に応じて実行する。CPU131は、バス135を介してROM(Read Only Memory)132、RAM(Random Access Memory)133、およびNVRAM(Non Volatile RAM)134と相互に接続される。このバス135にはまた、入出力インタフェース136も接続され、入出力インタフェース136には、記憶部137およびドライブ138が接続される。
【0103】
ROM132には予めOSなどの基本プログラムやデータが格納される。RAM133およびNVRAM134には、ROM132や記憶部137に格納されているアプリやデータがロードされる。RAM133およびNVRAM134にはまた、CPU131が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。記憶部137は、フラッシュメモリなどにより構成され、上述した一連の処理を実行するアプリや、電源オフ時においても記憶しておくことが必要なデータを記憶する。
【0104】
ドライブ138は、必要に応じて装着される、半導体メモリなどのリムーバブルメディア139からのデータを読み出し、入出力インタフェース136等を介してCPU131に供給したり、CPU131から供給されるデータをリムーバブルメディア139に書き込む。読み書きされるデータには、インストールされるアプリのデータが含まれていてもよい。
【0105】
入出力インタフェース136には、入力部140、音声入出力部141、タッチスクリーン142、無線通信部143、電話回線網通信部144、および撮影部145が接続される。
【0106】
入力部140は、ホームボタン、電源ボタン等の各種のボタンにより構成され、ユーザの操作による入力を受け付けて、CPU131等に供給する。音声入出力部141は、スピーカ、マイクロホン等により構成され、通話のための音声を入出力する。
【0107】
タッチスクリーン142は、表示部142Aと位置検出部142Bとを有し、各種の画面表示と、指等を近接、又は、接触(タッチ)することによる操作入力とが可能になっている。
【0108】
表示部142Aは、液晶パネルやOLED(Organic Light Emitting Diode)等のデバイス(表示装置)で構成され、入出力インタフェース136を介して供給されるデータに応じて、所定の画面(画像)を表示する。
【0109】
位置検出部142Bは、例えば、静電式等のタッチパネル等の、外部からの入力(近接・接触)を受け付ける(検知する)機能を有するデバイスで構成される。
【0110】
タッチスクリーン142は、以上のような表示部142Aと位置検出部142Bとが一体的になっており、表示部142Aにおいて画面を表示し、位置検出部142Bにおいて、表示部142Aに表示された画面に対する外部からの操作入力(タッチや近接)を受け付けることができる。
【0111】
位置検出部142Bが出力する位置信号は、入出力インタフェース136を介して、CPU131に供給され、CPU131では、位置検出部142Bからの位置信号に基づき、どのような操作入力があったかが認識され、その操作入力に応じて、各種の処理が行われる。
【0112】
無線通信部143は、RFID、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))、赤外線通信、Wi-Fi(商標)方式等による無線通信を行う。電話回線網通信部144は、移動体電話通信網を介して他の装置と音声通信、または、パケット通信を行う。撮影部145は、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等の撮像素子などにより構成される。撮影部145は、被写体を撮影し、撮影した被写体の画像データを、入出力インタフェース136を介してCPU131等に供給する。
【0113】
端末装置は以上のように構成される。
【0114】
上述した駐車場管理システム1によれば、ユーザにとって簡便な駐車サービスを提供することができる。上述した駐車場管理システム1は、フラップ装置やゲート装置を備える既存の駐車場に適用することができることは勿論、新規の駐車場に導入する場合には、ユーザ所有のスマートフォンで駐車料金の決済を行うことができるため、従来の精算機が不要であり、設備コストを抑制することができ、メンテナンス費用も抑えることができる。また、駐車料金の集金作業も不要となる。
【0115】
本明細書において、車両には、自動車(電気自動車、ハイブリッド車を含む)、自動二輪車、自転車、三輪の自動車または自転車等を含む。駐車場は、自動車、自動二輪車、自転車、三輪の自動車または自転車等の車両を駐車する場所であり、自動車用の駐車場の他、自動二輪車や自転車用の、いわゆる駐輪場も含まれる。
【0116】
本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【0117】
例えば、上述した複数の実施の形態の全てまたは一部を組み合わせた形態を採用することができる。
【0118】
例えば、本技術は、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
【0119】
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
【0120】
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
【0121】
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、本明細書に記載されたもの以外の効果があってもよい。
【符号の説明】
【0122】
1:駐車場管理システム,11:端末装置,12:管理サーバ,13:撮像装置,14:ネットワーク,21:駐車場,22:車室,41:利用処理部,51:システム管理部,52:利用DB,53:ユーザDB,54:料金DB,61:撮像部,62:画像処理部,63:通信部,81:駐輪場,82:駐輪ラック,102:ROM,104:バス,105:入出力インタフェース,106:入力部,107:出力部,108:記憶部,109:通信部,110:ドライブ,111:リムーバブル記録媒体,132:ROM,135:バス,136:入出力インタフェース,137:記憶部,138:ドライブ,139:リムーバブルメディア,140:入力部,141:音声入出力部,142:タッチスクリーン,142A:表示部,142B:位置検出部,143:無線通信部,144:電話回線網通信部,145:撮影部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2022-03-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
駐車場に設置された撮像装置と、
前記駐車場に駐車した車両の駐車料金の決済処理を行うサーバ装置と
を備え、
前記撮像装置は、前記駐車場への入庫タイミングと出庫タイミングとにおいて、前記車両を駐車したユーザを認識するためのユーザ認識画像として、前記駐車場に駐車した前記ユーザの前記車両を撮像して、前記ユーザ認識画像または前記ユーザ認識画像の認識処理により得られたユーザ認識情報を前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、前記入庫タイミングの前記ユーザ認識画像に基づいて特定された前記駐車場を識別する駐車場情報を、入庫時刻とともに記憶部に記憶し、
前記入庫タイミングまたは前記出庫タイミングの少なくとも一方の前記ユーザ認識画像または前記ユーザ認識情報に基づいて前記ユーザを認識し、認識した前記ユーザの決済情報を用いて、前記入庫時刻と出庫時刻とに基づく前記ユーザの前記車両の駐車料金の決済処理を行う
駐車場管理システム。
【請求項2】
前記撮像装置は、前記入庫タイミングの前記ユーザ認識画像に基づいて前記ユーザが駐車した前記駐車場を特定して、前記駐車場情報を前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、前記撮像装置からの前記駐車場情報を、前記入庫時刻とともに前記記憶部に記憶する
請求項1に記載の駐車場管理システム。
【請求項3】
前記サーバ装置は、前記入庫タイミングの前記ユーザ認識画像を前記撮像装置から受信して、前記ユーザ認識画像に基づいて前記ユーザが駐車した前記駐車場を特定し、特定された前記駐車場を識別する前記駐車場情報を、前記入庫時刻とともに前記記憶部に記憶する
請求項に記載の駐車場管理システム。
【請求項4】
前記駐車場情報は、前記ユーザの前記車両が駐車された前記駐車場の車室を識別する情報を含む
請求項1乃至3のいずれかに記載の駐車場管理システム。
【請求項5】
前記ユーザ認識情報は、前記車両の画像に写る前記ユーザの車両を識別する車両識別情報である
請求項に記載の駐車場管理システム。
【請求項6】
前記サーバ装置は、前記ユーザを識別するユーザ識別情報に紐づけて、前記ユーザ認識情報と前記決済情報とを記憶する記憶部を有し、
前記撮像装置から送信されてきた前記ユーザ認識画像または前記ユーザ認識情報を受信した後、前記記憶部に記憶された前記決済情報を用いて、前記ユーザの前記車両の駐車料金の決済処理を行う
請求項1に記載の駐車場管理システム。
【請求項7】
駐車場に設置された撮像装置と、
前記駐車場に駐車した車両の駐車料金の決済処理を行うサーバ装置と
を備える駐車場管理システムの
前記撮像装置が、前記駐車場への入庫タイミングと出庫タイミングとにおいて、前記車両を駐車したユーザを認識するためのユーザ認識画像として、前記駐車場に駐車した前記ユーザの前記車両を撮像して、前記ユーザ認識画像または前記ユーザ認識画像の認識処理により得られたユーザ認識情報を前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置が、前記入庫タイミングの前記ユーザ認識画像に基づいて特定された前記駐車場を識別する駐車場情報を、入庫時刻とともに記憶部に記憶し、
前記入庫タイミングまたは前記出庫タイミングの少なくとも一方の前記ユーザ認識画像または前記ユーザ認識情報に基づいて前記ユーザを認識し、認識した前記ユーザの決済情報を用いて、前記入庫時刻と出庫時刻とに基づく前記ユーザの前記車両の駐車料金の決済処理を行う
駐車場管理システムの処理方法。
【請求項8】
コンピュータに、
駐車場への入庫タイミングと出庫タイミングとにおいて撮像された、前記駐車場に駐車したユーザの車両の画像を、前記ユーザを認識するためのユーザ認識画像として、前記ユーザ認識画像または前記ユーザ認識画像の認識処理により得られたユーザ認識情報を取得し、
前記入庫タイミングの前記ユーザ認識画像に基づいて特定された前記駐車場を識別する駐車場情報を、入庫時刻とともに記憶部に記憶し、
前記入庫タイミングまたは前記出庫タイミングの少なくとも一方の前記ユーザ認識画像または前記ユーザ認識情報に基づいて前記ユーザを認識し、認識した前記ユーザの決済情報を用いて、前記入庫時刻と出庫時刻とに基づく前記ユーザの前記車両の駐車料金の決済処理を行う
処理を実行させるためのプログラム。
【請求項9】
駐車場に設置された撮像装置と、
前記駐車場に駐車した車両の駐車料金の決済処理を行うサーバ装置と
を備え、
前記撮像装置は、前記駐車場への入庫タイミングと出庫タイミングとにおいて、前記車両を駐車したユーザを認識するためのユーザ認識画像として、前記駐車場に駐車した前記ユーザの前記車両を撮像して、前記ユーザ認識画像を前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、前記入庫タイミングまたは前記出庫タイミングの少なくとも一方の前記ユーザ認識画像に写るユーザ認識情報に基づいて前記ユーザを認識し、認識した前記ユーザの決済情報を用いて、前記ユーザの前記車両の駐車料金の決済処理を行い、
前記ユーザ認識情報は、前記車両の画像に写る前記ユーザの顔である
駐車場管理システム
【請求項10】
駐車場に設置された撮像装置と、
前記駐車場に駐車した車両の駐車料金の決済処理を行うサーバ装置と
を備え、
前記撮像装置は、前記車両を駐車したユーザを認識するためのユーザ認識画像として、前記駐車場に駐車した前記ユーザの前記車両を撮像し、
前記車両を撮像した画像に基づいて前記車両が前記駐車場へ入庫されたか否かを判定し、入庫されたと判定された場合、入庫タイミングの前記車両の画像から、前記駐車場を特定する駐車場情報と、前記ユーザ認識画像の認識処理により得られたユーザ認識情報を抽出して、前記サーバ装置へ送信し、
前記車両を撮像した画像に基づいて前記車両が前記駐車場から出庫されたか否かを判定し、出庫されたと判定された場合、出庫タイミングの前記車両の画像から、前記駐車場情報または前記ユーザ認識情報の少なくとも一方を抽出して、前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、入庫タイミングまたは出庫タイミングの少なくとも一方の前記ユーザ認識情報に基づいて前記ユーザを認識し、認識した前記ユーザの決済情報を用いて、前記ユーザの前記車両の駐車料金の決済処理を行う
駐車場管理システム
【請求項11】
前記ユーザ認識情報は、前記駐車場に駐車した前記ユーザの前記車両を識別する車両識別情報である
請求項10に記載の駐車場管理システム。
【請求項12】
前記サーバ装置は、前記入庫タイミングまたは前記出庫タイミングの少なくとも一方の前記ユーザ認識情報を、記憶部に記憶された前記ユーザ認識情報と照合することにより、前記車両のユーザを認識する
請求項10または11に記載の駐車場管理システム。
【請求項13】
駐車場に設置された撮像装置と、
前記駐車場に駐車した車両の駐車料金の決済処理を行うサーバ装置と
を備え、
前記撮像装置は、前記駐車場への入庫タイミングと出庫タイミングとにおいて、前記車両を駐車したユーザを認識するためのユーザ認識画像として、前記ユーザの顔または手のひらを撮像して、前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、前記入庫タイミングまたは前記出庫タイミングの少なくとも一方の前記ユーザ認識画像に基づいて前記ユーザを認識し、認識した前記ユーザの決済情報を用いて、前記ユーザの前記車両の駐車料金の決済処理を行う
駐車場管理システム
【請求項14】
前記サーバ装置は、前記入庫タイミングまたは前記出庫タイミングの少なくとも一方の前記ユーザ認識画像を、記憶部に記憶された前記ユーザの顔または手のひらの画像と照合することにより、前記車両のユーザを認識する
請求項13に記載の駐車場管理システム。
【請求項15】
駐車場に設置された撮像装置と、
前記駐車場に駐車した車両の駐車料金の決済処理を行うサーバ装置と
を備え、
前記撮像装置は、前記駐車場への入庫タイミングと出庫タイミングとにおいて、前記車両を駐車したユーザを認識するためのユーザ認識画像を撮像して、前記ユーザ認識画像または前記ユーザ認識画像の認識処理により得られたユーザ認識情報を前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、入庫された前記駐車場を特定する駐車場情報、入庫時刻、および、入庫された前記車両のユーザ識別情報を記憶する記憶部を有し、
前記サーバ装置は、前記撮像装置から送信されてきた前記出庫タイミングの前記ユーザ認識画像または前記ユーザ認識情報から、出庫された前記車両の前記ユーザを特定し、特定した前記ユーザの決済情報を用いて、前記ユーザの前記車両の駐車料金の決済処理を行う
駐車場管理システム
【請求項16】
駐車場に設置された撮像装置と、
前記駐車場に駐車した車両の駐車料金の決済処理を行うサーバ装置と
を備え、
前記撮像装置は、前記駐車場への入庫タイミングと出庫タイミングとにおいて、前記駐車場に駐車したユーザの前記車両を撮像して、前記サーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置は、入庫された前記駐車場を特定する駐車場情報と入庫時刻を、入庫された前記車両を写した入庫画像とともに記憶部に記憶し、
前記サーバ装置は、前記入庫画像の認識処理により、出庫された前記車両の前記ユーザを特定し、特定した前記ユーザの決済情報を用いて、前記ユーザの前記車両の駐車料金の決済処理を行う
駐車場管理システム
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本技術の第1側面の駐車場管理システムは、駐車場に設置された撮像装置と、前記駐車場に駐車した車両の駐車料金の決済処理を行うサーバ装置とを備え、前記撮像装置は、前記駐車場への入庫タイミングと出庫タイミングとにおいて、前記車両を駐車したユーザを認識するためのユーザ認識画像として、前記駐車場に駐車した前記ユーザの前記車両を撮像して、前記ユーザ認識画像または前記ユーザ認識画像の認識処理により得られたユーザ認識情報を前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置は、前記入庫タイミングの前記ユーザ認識画像に基づいて特定された前記駐車場を識別する駐車場情報を、入庫時刻とともに記憶部に記憶し、前記入庫タイミングまたは前記出庫タイミングの少なくとも一方の前記ユーザ認識画像または前記ユーザ認識情報に基づいて前記ユーザを認識し、認識した前記ユーザの決済情報を用いて、前記入庫時刻と出庫時刻とに基づく前記ユーザの前記車両の駐車料金の決済処理を行う。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
本技術の第1側面の駐車場管理システムの処理方法は、駐車場に設置された撮像装置と、前記駐車場に駐車した車両の駐車料金の決済処理を行うサーバ装置とを備える駐車場管理システムの前記撮像装置が、前記駐車場への入庫タイミングと出庫タイミングとにおいて、前記車両を駐車したユーザを認識するためのユーザ認識画像として、前記駐車場に駐車した前記ユーザの前記車両を撮像して、前記ユーザ認識画像または前記ユーザ認識画像の認識処理により得られたユーザ認識情報を前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置が、前記入庫タイミングの前記ユーザ認識画像に基づいて特定された前記駐車場を識別する駐車場情報を、入庫時刻とともに記憶部に記憶し、前記入庫タイミングまたは前記出庫タイミングの少なくとも一方の前記ユーザ認識画像または前記ユーザ認識情報に基づいて前記ユーザを認識し、認識した前記ユーザの決済情報を用いて、前記入庫時刻と出庫時刻とに基づく前記ユーザの前記車両の駐車料金の決済処理を行う。
本技術の第1側面のプログラムは、コンピュータに、駐車場への入庫タイミングと出庫タイミングとにおいて撮像された、前記駐車場に駐車したユーザの車両の画像を、前記ユーザを認識するためのユーザ認識画像として、前記ユーザ認識画像または前記ユーザ認識画像の認識処理により得られたユーザ認識情報を取得し、前記入庫タイミングの前記ユーザ認識画像に基づいて特定された前記駐車場を識別する駐車場情報を、入庫時刻とともに記憶部に記憶し、前記入庫タイミングまたは前記出庫タイミングの少なくとも一方の前記ユーザ認識画像または前記ユーザ認識情報に基づいて前記ユーザを認識し、認識した前記ユーザの決済情報を用いて、前記入庫時刻と出庫時刻とに基づく前記ユーザの前記車両の駐車料金の決済処理を行う処理を実行させる。
本技術の第1側面においては、駐車場への入庫タイミングと出庫タイミングとにおいて撮像された、前記駐車場に駐車したユーザの車両の画像を、前記ユーザを認識するためのユーザ認識画像として、前記ユーザ認識画像または前記ユーザ認識画像の認識処理により得られたユーザ認識情報が取得される。前記入庫タイミングの前記ユーザ認識画像に基づいて特定された前記駐車場を識別する駐車場情報が、入庫時刻とともに記憶部に記憶され、前記入庫タイミングまたは前記出庫タイミングの少なくとも一方の前記ユーザ認識画像または前記ユーザ認識情報に基づいて前記ユーザが認識され、認識された前記ユーザの決済情報を用いて、前記入庫時刻と出庫時刻とに基づく前記ユーザの前記車両の駐車料金の決済処理が行われる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
本技術の第2側面の駐車場管理システムは、駐車場に設置された撮像装置と、前記駐車場に駐車した車両の駐車料金の決済処理を行うサーバ装置とを備え、前記撮像装置は、前記駐車場への入庫タイミングと出庫タイミングとにおいて、前記車両を駐車したユーザを認識するためのユーザ認識画像として、前記駐車場に駐車した前記ユーザの前記車両を撮像して、前記ユーザ認識画像を前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置は、前記入庫タイミングまたは前記出庫タイミングの少なくとも一方の前記ユーザ認識画像に写るユーザ認識情報に基づいて前記ユーザを認識し、認識した前記ユーザの決済情報を用いて、前記ユーザの前記車両の駐車料金の決済処理を行い、前記ユーザ認識情報は、前記車両の画像に写る前記ユーザの顔である。
本技術の第3側面の駐車場管理システムは、駐車場に設置された撮像装置と、前記駐車場に駐車した車両の駐車料金の決済処理を行うサーバ装置とを備え、前記撮像装置は、前記車両を駐車したユーザを認識するためのユーザ認識画像として、前記駐車場に駐車した前記ユーザの前記車両を撮像し、前記車両を撮像した画像に基づいて前記車両が前記駐車場へ入庫されたか否かを判定し、入庫されたと判定された場合、入庫タイミングの前記車両の画像から、前記駐車場を特定する駐車場情報と、前記ユーザ認識画像の認識処理により得られたユーザ認識情報を抽出して、前記サーバ装置へ送信し、前記車両を撮像した画像に基づいて前記車両が前記駐車場から出庫されたか否かを判定し、出庫されたと判定された場合、出庫タイミングの前記車両の画像から、前記駐車場情報または前記ユーザ認識情報の少なくとも一方を抽出して、前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置は、入庫タイミングまたは出庫タイミングの少なくとも一方の前記ユーザ認識情報に基づいて前記ユーザを認識し、認識した前記ユーザの決済情報を用いて、前記ユーザの前記車両の駐車料金の決済処理を行う。
本技術の第4側面の駐車場管理システムは、駐車場に設置された撮像装置と、前記駐車場に駐車した車両の駐車料金の決済処理を行うサーバ装置とを備え、前記撮像装置は、前記駐車場への入庫タイミングと出庫タイミングとにおいて、前記車両を駐車したユーザを認識するためのユーザ認識画像として、前記ユーザの顔または手のひらを撮像して、前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置は、前記入庫タイミングまたは前記出庫タイミングの少なくとも一方の前記ユーザ認識画像に基づいて前記ユーザを認識し、認識した前記ユーザの決済情報を用いて、前記ユーザの前記車両の駐車料金の決済処理を行う。
本技術の第5側面の駐車場管理システムは、駐車場に設置された撮像装置と、前記駐車場に駐車した車両の駐車料金の決済処理を行うサーバ装置とを備え、前記撮像装置は、前記駐車場への入庫タイミングと出庫タイミングとにおいて、前記車両を駐車したユーザを認識するためのユーザ認識画像を撮像して、前記ユーザ認識画像または前記ユーザ認識画像の認識処理により得られたユーザ認識情報を前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置は、入庫された前記駐車場を特定する駐車場情報、入庫時刻、および、入庫された前記車両のユーザ識別情報を記憶する記憶部を有し、前記サーバ装置は、前記撮像装置から送信されてきた前記出庫タイミングの前記ユーザ認識画像または前記ユーザ認識情報から、出庫された前記車両の前記ユーザを特定し、特定した前記ユーザの決済情報を用いて、前記ユーザの前記車両の駐車料金の決済処理を行う。
本技術の第6側面の駐車場管理システムは、駐車場に設置された撮像装置と、前記駐車場に駐車した車両の駐車料金の決済処理を行うサーバ装置とを備え、前記撮像装置は、前記駐車場への入庫タイミングと出庫タイミングとにおいて、前記駐車場に駐車したユーザの前記車両を撮像して、前記サーバ装置へ送信し、前記サーバ装置は、入庫された前記駐車場を特定する駐車場情報と入庫時刻を、入庫された前記車両を写した入庫画像とともに記憶部に記憶し、前記サーバ装置は、前記入庫画像の認識処理により、出庫された前記車両の前記ユーザを特定し、特定した前記ユーザの決済情報を用いて、前記ユーザの前記車両の駐車料金の決済処理を行う。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
本技術の第2側面においては、駐車場に設置された撮像装置と、前記駐車場に駐車した車両の駐車料金の決済処理を行うサーバ装置とが設けられ、前記撮像装置では、前記駐車場への入庫タイミングと出庫タイミングとにおいて、前記車両を駐車したユーザを認識するためのユーザ認識画像として、前記駐車場に駐車した前記ユーザの前記車両が撮像されて、前記ユーザ認識画像が前記サーバ装置へ送信される。前記サーバ装置では、前記入庫タイミングまたは前記出庫タイミングの少なくとも一方の前記ユーザ認識画像に写るユーザ認識情報に基づいて前記ユーザが認識され、認識された前記ユーザの決済情報を用いて、前記ユーザの前記車両の駐車料金の決済処理が行われる。前記ユーザ認識情報は、前記車両の画像に写る前記ユーザの顔とされる。
本技術の第3側面においては、駐車場に設置された撮像装置と、前記駐車場に駐車した車両の駐車料金の決済処理を行うサーバ装置とが設けられ、前記撮像装置では、前記車両を駐車したユーザを認識するためのユーザ認識画像として、前記駐車場に駐車した前記ユーザの前記車両が撮像され、前記車両を撮像した画像に基づいて前記車両が前記駐車場へ入庫されたか否かが判定され、入庫されたと判定された場合、入庫タイミングの前記車両の画像から、前記駐車場を特定する駐車場情報と、前記ユーザ認識画像の認識処理により得られたユーザ認識情報が抽出されて、前記サーバ装置へ送信され、前記車両を撮像した画像に基づいて前記車両が前記駐車場から出庫されたか否かが判定され、出庫されたと判定された場合、出庫タイミングの前記車両の画像から、前記駐車場情報または前記ユーザ認識情報の少なくとも一方が抽出されて、前記サーバ装置へ送信される。前記サーバ装置では、入庫タイミングまたは出庫タイミングの少なくとも一方の前記ユーザ認識情報に基づいて前記ユーザが認識され、認識された前記ユーザの決済情報を用いて、前記ユーザの前記車両の駐車料金の決済処理が行われる。
本技術の第4側面においては、駐車場に設置された撮像装置と、前記駐車場に駐車した車両の駐車料金の決済処理を行うサーバ装置とが設けられ、前記撮像装置では、前記駐車場への入庫タイミングと出庫タイミングとにおいて、前記車両を駐車したユーザを認識するためのユーザ認識画像として、前記ユーザの顔または手のひらが撮像されて、前記サーバ装置へ送信される。前記サーバ装置では、前記入庫タイミングまたは前記出庫タイミングの少なくとも一方の前記ユーザ認識画像に基づいて前記ユーザが認識され、認識された前記ユーザの決済情報を用いて、前記ユーザの前記車両の駐車料金の決済処理が行われる。
本技術の第5側面においては、駐車場に設置された撮像装置と、前記駐車場に駐車した車両の駐車料金の決済処理を行うサーバ装置とが設けられ、前記撮像装置では、前記駐車場への入庫タイミングと出庫タイミングとにおいて、前記車両を駐車したユーザを認識するためのユーザ認識画像が撮像されて、前記ユーザ認識画像または前記ユーザ認識画像の認識処理により得られたユーザ認識情報が前記サーバ装置へ送信される。前記サーバ装置には、入庫された前記駐車場を特定する駐車場情報、入庫時刻、および、入庫された前記車両のユーザ識別情報を記憶する記憶部が設けられ、前記サーバ装置では、前記撮像装置から送信されてきた前記出庫タイミングの前記ユーザ認識画像または前記ユーザ認識情報から、出庫された前記車両の前記ユーザが特定され、特定された前記ユーザの決済情報を用いて、前記ユーザの前記車両の駐車料金の決済処理が行われる。
本技術の第6側面においては、駐車場に設置された撮像装置と、前記駐車場に駐車した車両の駐車料金の決済処理を行うサーバ装置とが設けられ、前記撮像装置では、前記駐車場への入庫タイミングと出庫タイミングとにおいて、前記駐車場に駐車したユーザの前記車両が撮像されて、前記サーバ装置へ送信される。前記サーバ装置では、入庫された前記駐車場を特定する駐車場情報と入庫時刻が、入庫された前記車両を写した入庫画像とともに記憶部に記憶され、前記サーバ装置では、前記入庫画像の認識処理により、出庫された前記車両の前記ユーザが特定され、特定された前記ユーザの決済情報を用いて、前記ユーザの前記車両の駐車料金の決済処理が行われる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
本技術の第1側面乃至第6側面によれば、利用者の利便性を向上させた駐車サービスを提供することができる。