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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023035421
(43)【公開日】2023-03-13
(54)【発明の名称】防水装置
(51)【国際特許分類】
   H02G 9/06 20060101AFI20230306BHJP
   H02G 1/06 20060101ALI20230306BHJP
【FI】
H02G9/06
H02G1/06
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021142263
(22)【出願日】2021-09-01
(71)【出願人】
【識別番号】000123549
【氏名又は名称】化成工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】弁理士法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田原 治将
【テーマコード(参考)】
5G352
5G369
【Fターム(参考)】
5G352CG01
5G352CG02
5G369AA05
5G369BA04
5G369DC14
5G369DC17
5G369DD02
(57)【要約】
【課題】管路口に嵌め込む際の作業性が向上された防水装置を提供する。
【解決手段】防水装置100であって、管路口P11の内周面P22とケーブルC10との間の隙間に嵌め込まれる大きさの筒をなす弾性体からなるパッキン本体101と、ケーブルC10をパッキン本体101の筒の中に入れることを可能とするスリットと、内部に充填材が充填されることでパッキン本体101の筒の周壁110を膨張させる中空室120と、を備え、周壁110においてパッキン本体101の筒における外周側となる外周部分111には、パッキン本体101の筒の周方向に延びた状態に設けられる第1の部分と、第1の部分に沿って延び、かつ、第1の部分よりも外方に向かって張り出した状態に設けられる第2の部分111Cとが、パッキン本体101の筒の軸方向に並んだ状態に設けられ、第1の部分には、その外周側の面である外周面に沿って第1シール材が配設されている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーブルが挿入される管路における管路口に嵌め込まれた嵌込状態を実現可能な防水装置であって、
前記管路口の内周面と前記ケーブルとの間の隙間に嵌め込まれる大きさの筒をなす弾性体からなるパッキン本体と、
前記パッキン本体の筒の周壁をその周方向に分割して互いに対向する2つの端縁部とし、もって前記端縁部の間を通して前記ケーブルを前記パッキン本体の筒の中に入れることを可能とするスリットと、
前記周壁の内部に設けられた中空構造であり、内部に充填材が充填されることで前記周壁を膨張させる中空室と、
を備え、
前記周壁において前記パッキン本体の筒における外周側となる外周部分には、
前記周方向に延びた状態に設けられる第1の部分と、前記第1の部分に沿って延び、かつ、前記第1の部分よりも外方に向かって張り出した状態に設けられる第2の部分とが、前記パッキン本体の筒の軸方向に並んだ状態に設けられ、
前記第1の部分には、その前記外周側の面である外周面に沿って、この前記外周面に対向するシール内面と、この前記シール内面とは反対側の面であるシール外面と、を有するシール材が配設される、防水装置。
【請求項2】
請求項1に記載の防水装置であって、
前記第2の部分が、前記シール外面よりも外方に向かって張り出した状態に設けられている、防水装置。
【請求項3】
請求項1に記載の防水装置であって、
前記シール材は、厚み方向にて弾性的に縮められた圧縮状態を実現可能な弾性体であって、
外力が及ぼされていない自然状態において、前記シール外面が、前記第2の部分よりも外方に向かって張り出し、
前記嵌込状態において、前記シール材が、前記圧縮状態となって前記管路口の内周面に接触する、防水装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のうちのいずれか一項に記載の防水装置であって、
前記第1の部分、前記第2の部分、及び前記シール材が、前記外周部分の全周を取り巻くように設けられている、防水装置。
【請求項5】
請求項4に記載の防水装置であって、
前記シール材が、前記外周面の全周を巻き付けたものにおける始端と終端とを一致させたものである、防水装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のうちのいずれか一項に記載の防水装置であって、
前記第2の部分が、前記第1の部分を前記軸方向から挟み込むように設けられ、もって前記第1の部分とともに溝を形成するものである、防水装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6のうちのいずれか一項に記載の防水装置であって、
前記第2の部分に沿って延び、かつ、前記第2の部分よりも外方に向かって張り出した状態に設けられるリップが、前記パッキン本体の筒における前記軸方向の外方から前記第2の部分を覆うように並んだ状態に設けられている、防水装置。
【請求項8】
請求項1から請求項7のうちのいずれか一項に記載の防水装置であって、
前記シール材は、前記シール内面と、前記シール外面との両方に、接着面が設定された両面シールである、防水装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、防水装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、送電ケーブルや通信ケーブル等のケーブルを地下に配設する構造として、複数のマンホール室の間を中空の管路で繋ぎ、この管路にケーブルを通した構造が知られている。ここで、管路は、地下への配設時やその他の地下工事の際に傷つくこともあり、そのときに生じる亀裂は地下水の管路内への浸入口となることがある。また、管路を繋げる継手の口であるエンドベルと、管路との間における隙間が地下水の管路内への浸入口となることもある。これらの場合、浸入した水が管路口を通ってマンホール室内に入るおそれがある。これを防ぐため、管路においてマンホール室に面する管路口には防水装置が取り付けられることがある。
【0003】
例えば、特許文献1には、管路における管路口を密封するため、捩じられた複数本のケーブルと管路口の内周面との間の隙間に筒状の防水装置を嵌め込む技術が開示されている。ここで、防水装置は、ケーブルの外周側方から組付け可能な切断部を有するとともに内部に充填材が充填される中空室を周方向に有する弾性体よりなるパッキン本体を備えている。中空室に充填材が充填されると、パッキン本体が径方向に膨張されるため、パッキン本体の外周面が管路の内周面を押圧して密接することとなる。これにより、管路における管路口を良好に密封することができる。
【0004】
ここで、切断部付近における外周面部分や充填材を注入するための注入管等に対応する外周面部分については、吸水膨潤ゴムよりなる密着層が付設されている。この密着層は、柔軟性及び密着性を有するものであり、パッキン本体の外周面と、管路の内周面との間における隙間の密封性を高めることで、防水装置の防水性を向上させる構成である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第2849069号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示の技術では、上記防水性向上のための密着層が付設された防水装置を管路口に嵌め込む際に、密着層が管の内周面に引っ掛かることが考えられ、嵌め込みの作業性改善が望まれていた。
【0007】
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、防水性のさらなる向上と、管路口に嵌め込む際の作業性低下を抑制することとを両立する防水装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明は、次の手段をとる。まず、第1の発明は、ケーブルが挿入される管路における管路口に嵌め込まれた嵌込状態を実現可能な防水装置であって、前記管路口の内周面と前記ケーブルとの間の隙間に嵌め込まれる大きさの筒をなす弾性体からなるパッキン本体と、前記パッキン本体の筒の周壁をその周方向に分割して互いに対向する2つの端縁部とし、もって前記端縁部の間を通して前記ケーブルを前記パッキン本体の筒の中に入れることを可能とするスリットと、前記周壁の内部に設けられた中空構造であり、内部に充填材が充填されることで前記周壁を膨張させる中空室と、を備え、前記周壁において前記パッキン本体の筒における外周側となる外周部分には、前記周方向に延びた状態に設けられる第1の部分と、前記第1の部分に沿って延び、かつ、前記第1の部分よりも外方に向かって張り出した状態に設けられる第2の部分とが、前記パッキン本体の筒の軸方向に並んだ状態に設けられ、前記第1の部分には、その前記外周側の面である外周面に沿って、この前記外周面に対向するシール内面と、この前記シール内面とは反対側の面であるシール外面と、を有するシール材が配設されるものである。
【0009】
第1の発明によれば、防水装置は、パッキン本体を管路口の内周面とケーブルとの間の隙間に嵌め込み、然る後に中空室に充填材を充填してパッキン本体の周壁を膨張させることで、管路口を封止することができるものである。ここで、パッキン本体の周壁における第1の部分には、その外周側の面である外周面に沿ってシール材が配設されている。そして、第2の部分は、第1の部分よりも外方に向かって張り出した状態に設けられているため、防水装置を管路口に嵌め込む際、第2の部分と管路口の内周面との間における遊びは、第1の部分と管路口の内周面との間における遊びよりも小さくなる。このため、防水装置を管路口に嵌め込むと、第2の部分が、第1の部分を管路口に嵌め込む場合よりも高い位置精度で、その管路口の内周面に対する第2の部分の位置を位置合わせすることができる。これにより、第1の部分と管路口の内周面との間における遊びの偏りが小さくなるため、管路口の内周面にシール材が引っ掛かるおそれを低減させることができる。また、第1の発明によれば、周壁が膨張した第1の部分におけるシール材が、止水材としての機能を発揮することができる。したがって、第1の発明によれば、防水性のさらなる向上と、管路口に嵌め込む際の作業性低下を抑制することとを両立する防水装置を提供することができる。
【0010】
第2の発明は、第1の発明による防水装置であって、前記第2の部分が、前記シール外面よりも外方に向かって張り出した状態に設けられているものである。
【0011】
第2の発明によれば、防水装置は、第2の部分がシール外面よりも外周側に張り出しているため、管路口の内周面に対して、第1の部分に配設されるシール材をさらに引っ掛かりにくくしている。これにより、防水装置を管路口に嵌め込む際の作業性をさらに向上させることができる。
【0012】
第3の発明は、第1の発明による防水装置であって、前記シール材は、その厚み方向にて弾性的に縮められた圧縮状態を実現可能な弾性体であって、外力が及ぼされていない自然状態において、前記シール外面が、前記第2の部分よりも外方に向かって張り出し、前記嵌込状態において、前記シール材が、前記圧縮状態となって前記管路口の内周面に接触するものである。
【0013】
第3の発明によれば、防水装置を管路口に嵌め込む際、第2の部分よりも外方に張り出したシール材は、管路の内周面に対して軸方向に引っ張られ、これに伴って厚み方向に弾性的に縮められた状態で管路を挿通することとなる。これにより、シール材は管路の内周面に追従して厚み方向に縮められた状態となることから、挿通されるシール材をめくれにくくすることができる。また、第3の発明によれば、管路口に防水装置が嵌め込まれた嵌込状態において、管路口が変形してその内径が変化した場合でも、その厚み方向にて弾性的にシール材が変形する。これにより、適当に管路口を封止した状態にすることができる。したがって、第3の発明によれば、管路口の変形における防水性の向上と、管路口に嵌め込む際の作業性低下を抑制することとを両立する防水装置を提供することができる。
【0014】
第4の発明は、第1の発明から第3の発明のうちのいずれか一つによる防水装置であって、前記第1の部分、前記第2の部分、及び前記シール材が、前記外周部分の全周を取り巻くように設けられているものである。
【0015】
第4の発明によれば、防水装置は、第1の部分、第2の部分、及びシール材が、パッキン本体の外周部分の全周を取り巻くように設けられているため、管路口を封止した状態も全周にて確保される。
【0016】
第5の発明は、第4の発明による防水装置であって、前記シール材が、前記外周面の全周を巻き付けたものにおける始端と終端とを一致させたものである。
【0017】
第5の発明によれば、防水装置は、シール材の環をパッキン本体の外周部分に嵌め付けるだけでシール材が外周面の全周を取り巻くようにすることができる。
【0018】
第6の発明は、第1の発明から第5の発明のうちのいずれか一つによる防水装置であって、前記第2の部分が、前記第1の部分を前記軸方向から挟み込むように設けられ、もって前記第1の部分とともに溝を形成するものである。
【0019】
第6の発明によれば、防水装置は、第2の部分が第1の部分を軸方向から挟み込むように設けられ、もって第1の部分とともに溝を形成している。そうすると、防水装置を管路口に嵌め外す際、外方に向かって張り出された第2の部分により、溝に設けられたシール材が外れにくくなる。
【0020】
第7の発明は、第1の発明から第6の発明のうちのいずれか一つによる防水装置であって、前記第2の部分に沿って延び、かつ、前記第2の部分よりも外方に向かって張り出した状態に設けられるリップが、前記パッキン本体の筒における前記軸方向の外方から前記第2の部分を覆うように並んだ状態に設けられているものである。
【0021】
第7の発明によれば、防水装置は、リップが、嵌込状態において、パッキン本体の筒における軸方向の外方から第2の部分を覆うこととなる。これにより、防水装置の止水材としての機能を向上させることができる。
【0022】
第8の発明は、第1の発明から第7の発明のうちのいずれか一つによる防水装置であって、前記シール材は、前記シール内面と、前記シール外面との両方に、接着面が設定された両面シールであるものである。
【0023】
第8の発明によれば、防水装置は、シール材が両面シールであるため、管路口の内周面と、パッキン本体の第1の部分の両方に接着する。これにより、管路口を封止した状態にすることができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明は、上記の各構成をもつことにより、防水性の向上と、管路口に嵌め込む際の作業性低下を抑制することとを両立する防水装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】第1の実施形態に係る防水装置100の斜視図である。
図2図1の防水装置100の正面図である。
図3図2のIII-III線断面矢視図である。
図4図3のIV部拡大図である。
図5図3のV-V線断面矢視図である。
図6】第2の実施形態に係る防水装置200の正面図である。
図7図6のVII-VII線断面矢視図である。
図8図7のVIII部拡大図である。
図9図8と同様の拡大図であり、中空室220に充填材F10を充填した状態を表す。
図10】第3の実施形態に係る防水装置300の正面図である。
図11図10のXI-XI線断面矢視図である。
図12図11のXII部拡大図であり、仮想線で表した構成を実線で表す。
図13図11のXIII部拡大図である。
図14】第1の実施形態に係る防水装置100を変形した実施形態に係る防水装置400の正面図である。
図15】第3の実施形態に係る防水装置300を変形した実施形態に係る防水装置500の正面図である。
図16】第3の実施形態に係る防水装置300を変形した実施形態に係る防水装置600の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
本発明の第1の実施形態に係る防水装置100は、図1に示すように、3本のケーブルC10が纏められた状態で挿入される管路P10における管路口P11に嵌め込まれた嵌込状態を実現可能なものである。以下、図面を用いて本発明に係る防水装置100の詳細を管路P10とともに説明する。
【0027】
<管路の構成>
管路P10は、中空の円筒形状を呈する電力ケーブル保護管P20を地下に配設し、この電力ケーブル保護管P20の中に送電ケーブルや通信ケーブル等のケーブルC10を挿通してなるものである。ここで、電力ケーブル保護管P20は、その両側の端部P21がそれぞれマンホール室(図示せず)に開口され、もって管路P10の管路口P11を構成する。なお、電力ケーブル保護管P20は、地下配設用の素材(本実施形態では、例えば、FRP等のプラスチック)によって形成されている。
【0028】
<管路の詳細>
管路P10は、送電ケーブルや通信ケーブル等のケーブルC10を地下に配設する場合に使用する電力ケーブル保護管P20である。ここで、電力ケーブル保護管P20は、中空の筒となる形状を呈するとともに、両側の端部P21がそれぞれのマンホール室(図示せず)に繋がっている。そして、この筒の形状については、内周面P22が、本発明の各実施形態に係る防水装置に設けられる第2の部分111Cに密接するものである。
【0029】
<第1の実施形態に係る防水装置>
本発明の第1の実施形態に係る防水装置100は、ケーブルC10が挿入される管路P10における管路口P11に嵌め込むものである。具体的には、防水装置100を管路口P11に嵌め込むときに他方側(図3参照)となる電力ケーブル保護管P20の内周面P22と、ケーブルC10と、の間の隙間G10にパッキン本体101を嵌め込み、然る後に中空室120(図3参照)に充填材F10(図4参照)を充填してパッキン本体101の周壁110(図3参照)を膨張させている。ここで、他方側とは、管路P10における軸方向(図3参照)の手前側となる側をいう。これにより、防水装置100は、管路口P11を封止した状態を実現することができる。
【0030】
<防水装置の構成>
ここで、防水装置100は、図2に示すように、パッキン本体101と、パッキン本体101の筒の周壁110をその周方向に分割して互いに対向する2つの端縁部121とし、もって端縁部121の間を通してケーブルC10をパッキン本体101の筒の中に入れることを可能とするスリット121Bと、周壁110の内部に設けられた中空構造であり、内部に充填材F10(図4参照)が充填されることで周壁110を膨張させる中空室120と、を設けている。以下にパッキン本体101と、スリット121Bと、ケーブルC10と、中空室120と、を説明する。
【0031】
<パッキン本体の構成>
パッキン本体101は、図3に示すように、止水材として機能する。そして、パッキン本体101は、その筒の軸方向が、管路P10の軸方向と一致した状態で、隙間G10に嵌め込むことができるように構成されている。そのため、パッキン本体101は、他方側となる電力ケーブル保護管P20の内周面P22と、ケーブルC10と、の間の隙間G10に嵌め込まれる大きさであり、筒をなす弾性体からなる。ここで、パッキン本体101の周壁110において、パッキン本体101の筒における内周側となる内周部分110Aは、3本のケーブルC10に対応できるように、内径が適宜設定されている。
【0032】
<パッキン本体の詳細>
パッキン本体101の内周部分110Aと、各ケーブルC10と、の間の隙間(図示せず)には、図2及び図5に示すように、密着性を有する第1シール体101Bが密着されている。ここで、第1シール体101Bは、各ケーブルC10の外周側の面である外周壁C11に密着する円弧状のシール面101Cを形成するとともに、内周部分110Aの上に一体となって設けられている。そして、第1シール体101Bは、この第1シール体101Bを周方向にて分割して互いに対向する面である接合面101Dの対と、これらの面が互いに接合する接合層103と、を有する。ここで、接合面101Dは、2本のケーブルC10が互いに接する接触面C11Aの一つから広がる面である。なお、第1シール体101Bは、様々な形状のケーブルに密着できるように、形状変更が容易な液状ゴム(本実施形態では、例えば、柔軟性及び密着性を有するポリブタジエンゴム)よりなる。そうすると、第1シール体101Bは、後述する周壁110の膨張による圧力を受けて適当に変形することが可能となる。ここで、接合面101Dの対は、2本のケーブルC10が接する接触面C11Aから端縁部121まで広がる面をなしている。そうすると、接合面101Dの対は、周壁110が膨張するときの、後述する端縁部121の変形度合いが胴壁部123(図4参照)より小さいものであっても、適当に圧力を受けることが可能となる。なお、接合面101Dの対が接合する接合層103の接着面には、吸水膨潤ゴム(本実施形態では、例えば、押圧されて密着状態となる粘着性を有するブチルゴム)が用いられている。
【0033】
また、パッキン本体101の周壁110において、パッキン本体101の筒における外周側となる外周部分111には、図3及び図4に示すように、第2の部分111Cが、パッキン本体101の筒の軸方向から第1の部分111A(図4参照)を挟み込むように並んだ状態で設けられている。ここで、本実施形態においては、第2の部分111Cは、第1の部分111Aよりも外方に向かって張り出した状態に設けられている。以下に各部分について説明する。
【0034】
<第1の部分の構成>
第1の部分111Aは、図4に示すように、周壁110においてパッキン本体101の筒における外周側となる外周部分111の全周を取り巻くように設けられている。ここで、第1の部分111Aには、その外周側の面である外周面111Bに沿った第1シール材112が配設されている。ここで、第1シール材112は、本発明における「シール材」に相当する。
【0035】
<第1シール材の構成>
第1シール材112は、第1の部分111Aの外周側の面である外周面111Bの全周にテープ状の両面シールを巻き付けて、その始端と終端とを一致させたものである。本実施形態において、第1シール材112の両面シールは、そのオモテ面およびウラ面の両方が接着面とされたものである。これら接着面には、上述した接合層103(図2参照)の接着面と同様の素材である吸水膨潤ゴム(本実施形態では、例えば、粘着性を有するブチルゴム)が用いられている。
【0036】
<第1シール材の詳細>
第1シール材112は、そのウラ面を第1の部分111Aの外周面111Bに対向させた状態でこの外周面111Bに接着され、もって該ウラ面をシール内面112Aとするように配設されている。このとき、第1シール材112のオモテ面(すなわち、シール内面112Aとは反対側の面)は、パッキン本体101の筒の外方を向いた接着面であるシール外面112Bを構成する。言い換えると、第1シール材112における、シール内面112A及びシール外面112Bには、接着面が設定されている。
【0037】
ここで、シール外面112Bは、第2の部分111Cよりも第1の部分111Aの側に奥まった状態に位置される。この構成によれば、第1シール材112は、電力ケーブル保護管P20(図3参照)の内周面P22に対して、引っ掛かりにくい状態で管路P10(図3参照)を挿通することとなる。
【0038】
<第2の部分の構成>
第2の部分111Cは、パッキン本体101の筒の軸方向(図3参照)に沿って延び、かつ、第1の部分111Aよりも外方に向かって張り出した状態に設けられている。ここで、第2の部分111Cは、周壁110においてパッキン本体101の筒における外周側となる外周部分111の全周を取り巻くように設けられている。本実施形態においては、第2の部分111Cは、その張り出しが、管路P10(図3参照)の内周面P22に密接した状態に嵌め込むことができるサイズおよび形状となるように調製されている。
【0039】
また、第2の部分111Cは、パッキン本体101の筒において第1の部分111Aを軸方向(図4参照)から挟み込むように並んで設けられている。これにより、第2の部分111Cは、第1の部分111Aとともに、パッキン本体101の筒における径方向外方(図4参照)に開口した溝111Dを形成している。
【0040】
<スリットの構成>
スリット121Bは、図2及び図5に示すように、パッキン本体101の筒の周壁110をその周方向に分割して互いに対向する2つの端縁部121で構成されている。そうすると、スリット121Bは、端縁部121の間を通してケーブルC10をパッキン本体101の筒の中に入れることが可能となる。
【0041】
<端縁部の構成>
ここで、端縁部121は、パッキン本体101の周方向の端側にある周壁110の縁を塞ぐ部分である。そして、互いに対向する2つの端縁部121の対向面121Aには、押圧されて密着状態となる接合層103が設けられている。
【0042】
<ケーブルの構成>
第1の実施形態に係るケーブルC10は、図2及び図5に示すように、3本存在する。そして、3本のケーブルC10で囲まれるコア空間部G12には、各ケーブルC10に押圧されて変形し、かつ、粘着性を有する第2シール体102が密着している。ここで、図1及び図3に示すように、3本のケーブルC10は、それぞれ、管路P10における軸方向(図3参照)と平行に直線状に延びるように配設されている。しかしながら、3本のケーブルC10は、互いに捩(ね)じられて、つるまき線をなすようにされた状態(図示せず)で配設されても良いこととする。なお、第2シール体102は、吸水膨潤ゴム(本実施形態では、例えば、粘着性が大きいブチルゴム)により形成されている。
【0043】
<中空室の構成>
中空室120は、図4に示すように、周壁110の内部に設けられた中空構造であり、内部に充填材F10が充填されることでその周壁110を膨張させるものである。ここで、図2及び図3に示すように、パッキン本体101の筒において他方側にある端壁部122(図3参照)には、中空室120に充填材F10を充填するための注入管120Aと、防水装置100を把持するための取手101Aとが、互いに対向した状態に設けられている。
【0044】
<中空室の詳細>
中空室120は、図5に示すように、周壁110の内部において周方向に沿って設けられている。ここで、中空室120は、図3及び図4に示すように、径方向から胴壁部123(図4参照)が挟み、軸方向から端壁部122(図4参照)が挟み、周方向から、胴壁部123の縁及び端壁部122の縁、を端縁部121(図5参照)が塞ぐ構成となっている。ここで、第1の部分111A(図4参照)は、胴壁部123の外周側となる外周部分111であり、第2の部分111Cは、端壁部122の外周側となる外周部分111である。そして、胴壁部123には、軟質ゴム材(本実施形態では、例えば、硬度55°前後のクロロプレンゴム)が用いられ、端壁部122及び端縁部121には、硬質ゴム材(本実施形態では、例えば、硬度70°前後のクロロプレンゴム)が用いられている。このため、中空室120に充填材F10(図4参照)が充填されて周壁110が膨張するとき、端壁部122及び端縁部121の変形度合いは、胴壁部123の変形度合いよりも小さくなる。
【0045】
<注入管及び取手の構成>
中空室120に充填材F10(図4参照)を充填するための注入管120Aは、図1及び図3に示すように、端壁部122から他方側(図3参照)に突出したものである。ここで、注入管120Aの先端には注入バルブ120Bが組付けられており、注入バルブ120Bに充填材F10を注入してパッキン本体101の筒の周壁110を膨張させることができる。また、取手101Aの外径及び突出長さは注入管120Aの外径及び突出長さと同一である。そうすると、防水装置100を管路口P11に嵌め外す際、注入管120Aと、取手101Aと、を略均等の把持力において把持することで、防水装置100の嵌め外しを容易に行うことが可能となる。
【0046】
<充填材の構成>
充填材F10は、図4に示すように、注入管120A(図3参照)を通して中空室120に充填するものである。ここで、充填材F10には、流動性を有するもの(本実施形態では、例えば、シリコン液)が用いられる。
【0047】
<防水装置の組み付け>
上述した第1の実施形態に係る防水装置100を、管路口P11と、ケーブルC10と、の間に組み付ける場合、作業者は以下の流れで組み付ける。
【0048】
まず、作業者は、図2に示すように、各ケーブルC10のコア空間部G12に第2シール体102を入れることとする。これにより、各ケーブルC10と、第2シール体102と、が密着することとなる。
【0049】
次に、作業者は、パッキン本体101のスリット121Bを拡開して、第2シール体102が密着した状態の各ケーブルC10をパッキン本体101の筒の中に挿入することとする。ここで、各ケーブルC10が、パッキン本体101と一体となった第1シール体101Bのシール面101Cに嵌め込まれることとなる。これにより、各ケーブルC10と、パッキン本体101と、が密着することとなる。
【0050】
各ケーブルC10がパッキン本体101の筒の中に嵌め込まれた後、作業者は、図4に示すように、パッキン本体101における第1の部分111Aに第1シール材112を貼り付ける。ここで、第1シール材112は、その始端と終端とが一致するように、第1の部分111Aの外周面111Bの全周に巻き付けて配設することとする。
【0051】
その後、作業者は、図1及び図3に示すように、防水装置100を管路口P11に嵌め込むこととする。ここで、防水装置100については、注入管120Aと、取手101Aと、を作業者が略均等に把持したうえで、防水装置100を管路口P11に嵌め込むこととなる。
【0052】
ここで、防水装置100を管路口P11に嵌め込む際、第2の部分111Cと管路口P11の内周面P22との間における遊びは、第1の部分111A(図4参照)と管路口P11の内周面P22との間における遊びよりも小さくなる。このため、防水装置100を管路口P11に嵌め込むと、第2の部分111Cが、第1の部分111Aを管路口P11に嵌め込む場合よりも高い位置精度で、その管路口P11の内周面P22に対する第2の部分111Cの位置を位置合わせすることとなる。これにより、第1の部分111A(図4参照)と管路口P11の内周面P22との間における遊びの偏りが小さくなるため、管路口P11の内周面P22に第1シール材112が引っ掛かりにくいものとなる。
【0053】
また、第2の部分111Cが第1の部分111A(図4参照)を挟み込むように設けられているため、第2の部分111Cは、管路口P11の内周面P22の上を滑ることとなる。そうすると、第2の部分111Cが管路口P11の内周面P22を滑る間、パッキン本体101は、その筒の軸方向におけるブレを抑制しながら管路P10に挿通することとなる。また、第2の部分111Cと、第1の部分111Aとが形成する溝111D(図4参照)に第1シール材112(図4参照)が配設されているため、防水装置100を管路口P11に嵌め外す際、第1シール材112がめくれても第2の部分111Cに引っ掛かって外れにくいものとなる。
【0054】
防水装置100を管路口P11に嵌め込んだ後、作業者は、図3に示すように、注入管120Aの注入バルブ120Bより充填材F10(図4参照)を中空室120に充填する。これにより、図4及び図5に示すように、胴壁部123は変形し、周壁110はパッキン本体101の筒の径方向に膨張する。そうすると、第1シール体101Bは、周壁110の膨張による圧力を受けて適当に変形することとなる。そして、パッキン本体101の第1の部分111Aは内周面P22に近づき、第1の部分111Aに配設された第1シール材112(図4参照)は内周面P22に密着する。これにより、密着された第1シール材112が、一方側(図3参照)にある管路P10(図3参照)の水に対して止水材としての機能を発揮することとなる。この際、第1シール体101Bにおける接合面101Dの対は、2本のケーブルC10が接する接触面C11Aから端縁部121まで広がる面をなし、互いに圧力を及ぼし合うこととなる。ここで、一方側とは、管路P10における軸方向(図3参照)の奥側となる側をいう。
【0055】
なお、充填材F10の中空室120への充填に際しては、第2の部分111Cは、図4に示すように、パッキン本体101の筒における軸方向の外方に反ることとなる。これは、内周面P22と第2の部分111Cとの間における微小隙間G11の形成をもたらすこととなる。
【0056】
以上により、管路口P11に対する防水装置100の組み付けが完了する。なお、パッキン本体101の筒の周壁110が膨張すると、図2及び図5に示すように、第1シール体101Bの接合面101D及び端縁部121の対向面121Aを、押圧することとなる。これにより、接合面101D及び対向面121Aは、接合層103により密着状態とすることができる。
【0057】
<作用・効果>
上述した防水装置100によれば、パッキン本体101を管路口P11の内周面P22とケーブルC10との間の隙間G10に嵌め込み、然る後に中空室120に充填材F10を充填してパッキン本体101の周壁110を膨張させることで、管路口P11を封止することができるものである。ここで、パッキン本体101の周壁110における第1の部分111Aには、その外周側の面である外周面111Bに沿って第1シール材112が配設されている。そして、第2の部分111Cは、第1の部分111Aよりも外方に向かって張り出した状態に設けられているため、防水装置100を管路口P11に嵌め込む際、第2の部分111Cと管路口P11の内周面P22との間における遊びは、第1の部分111Aと管路口P11の内周面P22との間における遊びよりも小さくなる。このため、防水装置100を管路口P11に嵌め込むと、第2の部分111Cが、第1の部分111Aを管路口P11に嵌め込む場合よりも高い位置精度で、その管路口P11の内周面P22に対する第2の部分111Cの位置を位置合わせすることができる。これにより、第1の部分111Aと管路口P11の内周面P22との間における遊びの偏りを小さくなるため、管路口P11の内周面P22に第1シール材112が引っ掛かるおそれを低減させることができる。また、上述した防水装置100によれば、周壁110が膨張した第1の部分111Aにおける第1シール材112が、止水材としての機能を発揮することができる。したがって、防水性のさらなる向上を図りながら、管路口P11に嵌め込む際の作業性が向上された防水装置100を提供することができる。
【0058】
上述した防水装置100によれば、防水装置100は、第2の部分111Cがシール外面112Bよりも外周側に張り出しているため、管路口P11の内周面P22に対して、第1の部分111Aに配設される第1シール材112をさらに引っ掛かりにくくしている。これにより、防水装置100を管路口P11に嵌め込む際のさらに作業性を向上させることができる。
【0059】
上述した防水装置100によれば、第1の部分111A、第2の部分111C、及び第1シール材112が、パッキン本体101の外周部分111の全周を取り巻くように設けられているため、管路口P11を封止した状態も全周にて確保される。
【0060】
上述した防水装置100によれば、第1シール材112の環をパッキン本体101の外周部分111に嵌め付けるだけで第1シール材112が外周面111Bの全周を取り巻くようにすることができる。
【0061】
上述した防水装置100によれば、防水装置100は、第2の部分111Cが第1の部分111Aを軸方向から挟み込むように設けられ、もって第1の部分111Aとともに溝111Dを形成している。そうすると、防水装置100を管路口P11に嵌め外す際、外方に向かって張り出された第2の部分111Cにより、溝111Dに設けられた第1シール材112が外れにくくなる。
【0062】
上述した防水装置100によれば、防水装置100は、第1シール材112が両面シールであるため、管路口P11の内周面P22と、パッキン本体101の第1の部分111Aの両方に接着する。これにより、管路口P11を封止した状態にすることができる。
【0063】
<第2の実施形態に係る防水装置>
続いて、本発明の第2の実施形態にかかる防水装置200の構成について、図6から図9を用いて説明する。第2の実施形態にかかる防水装置200は、第1の実施形態にかかる防水装置100を変形した実施形態である。したがって、上記第1の実施形態にかかる防水装置100の各構成と共通する構成については、第1の実施形態にかかる防水装置100の各構成に付した符号の数字に「100」を加えた符号を付して対応させ、その詳細な説明を省略する。
【0064】
<パッキン本体の構成>
パッキン本体201は、図7に示すように、止水材として機能する。そして、パッキン本体201は、その筒の軸方向が、管路P10の軸方向と一致した状態で、隙間G20に嵌め込むことができるように構成されている。そのため、パッキン本体201は、他方側となる電力ケーブル保護管P20の内周面P22と、ケーブルC20と、の間の隙間G20に嵌め込まれる大きさであり、筒をなす弾性体からなる。ここで、パッキン本体201の周壁210において、パッキン本体201の筒における内周側となる内周部分210Aは、ケーブルC20を用いた場合でも対応できるように、内径が適宜設定されている。
【0065】
<パッキン本体の詳細>
パッキン本体201の内周部分210Aと、ケーブルC20と、の間の隙間(図示せず)には、図6に示すように、密着性を有する粘着層201Bが密着されている。粘着層201Bは、ケーブルC20の外周側の面である外周壁C21に密着するとともに、内周部分210Aにも密着している。ここで、粘着層201Bが、それぞれ密着する密着層(図示せず)の密着面には、上述した接合層103(図2参照)の接着面と同様の素材である吸水膨潤ゴム(本実施形態では、例えば、粘着性を有するブチルゴム)が用いられている。
【0066】
また、パッキン本体201の周壁210において、パッキン本体201の筒における外周側となる外周部分211には、図7に示すように、第2の部分211Cが、パッキン本体201の筒の軸方向から第1の部分211A(図8参照)を挟み込むように並んだ状態で設けられている。
【0067】
<第1の部分の構成>
第1の部分211Aは、図8に示すように、周壁210においてパッキン本体201の筒における外周側となる外周部分211の全周を取り巻くように設けられている。ここで、第1の部分211Aには、その外周側の面である外周面211Bに沿った第2シール材212が配設されている。この第2シール材212は、本発明における「シール材」の相当するものであり、第1の実施形態に係る防水装置(図1参照)において第1の部分111A(図4参照)に配設される第1シール材112(図4参照)に替えて配設されるものである。
【0068】
<第2シール材の構成>
第2シール材212は、第1の部分211Aにおける外周面211Bの全周を取り巻く環状を呈している。そして、第2シール材212は、厚み方向にて弾性的に縮められた圧縮状態を実現可能な弾性体である。ここで、第2シール材212は、第1の部分211Aの外周面211Bに対向する面をシール内面212Aとし、このシール内面212Aの反対側の面をシール外面212Bとする。そして、外力が及ぼされていない自然状態の第2シール材212においては、シール外面212Bは、第2の部分211Cよりも外方に向かって張り出した状態に設けられている。このため、管路口P11(図7参照)に防水装置200(図7参照)が嵌め込まれた嵌込状態においては、第2シール材212が圧縮状態となって管路口P11の内周面P22に接触することとなる。ここで、第2シール材212において、第1の部分211Aの外周面211Bに対向するシール内面212Aには、接着面が設定されている。第2シール材212は、基材には弾性部材(本実施形態では、例えば、EPDMの発泡部材)が用いられ、接着面には上述した接合層103(図2参照)の接着面と同様の素材である吸水膨潤ゴム(本実施形態では、例えば、粘着性を有するブチルゴム)が用いられている。
【0069】
<ケーブルの構成>
本実施形態に係るケーブルC20は、図6に示すように、1本とする。
【0070】
<防水装置の組み付け>
上述した第2の実施形態に係る防水装置200を、管路口P11と、ケーブルC20と、の間に組み付ける場合、作業者は以下の流れで組み付ける。
【0071】
まず、作業者は、パッキン本体201のスリット221Bを拡開して、ケーブルC20をパッキン本体201の筒の中に挿入することとする。ここで、パッキン本体201の内周部分210Aには、あらかじめ、粘着層201Bを密着させることとする。なお、ケーブルC20の外周壁C21に、あらかじめ、粘着層201Bを密着させても良い。これにより、ケーブルC20と、パッキン本体201と、が密着することとなる。
【0072】
ケーブルC20がパッキン本体201の筒の中に嵌め込まれた後、作業者は、図8に示すように、パッキン本体201における第1の部分211Aに第2シール材212を貼り付ける。ここで、第2シール材212は、その始端と終端とが一致するように、第1の部分211Aの外周面211Bの全周に巻き付けて配設することとする。
【0073】
その後、作業者は、図7に示すように、防水装置200を管路口P11に嵌め込むこととする。ここで、防水装置200については、注入管220Aと、取手201Aと、を作業者が略均等に把持したうえで、管路口P11に防水装置200を嵌め込むこととなる。
【0074】
ここで、防水装置200を管路口P11に嵌め込む際、第1の部分211A(図8参照)を挟み込む第2の部分211Cは、管路口P11の内周面P22の上を滑ることとなる。そして、第1の部分211Aに配設された第2シール材212(図8参照)のシール外面212B(図8参照)は、第2の部分211Cよりも外周側に張り出した状態に設けられている。このため、第2シール材212は、図8に示すように、管路口P11(図7参照)の内周面P22に対して、軸方向に引っ張られ、これに伴って厚み方向に弾性的に縮められた状態で管路P10(図7参照)を挿通することとなる。これにより、第2シール材212は管路P10の内周面P22に追従して厚み方向に縮められた状態となることから、挿通される第2シール材212が、めくれにくいものとなる。
【0075】
そして、防水装置200を管路口P11(図7参照)に嵌め込む嵌込状態においては、第2シール材212が圧縮状態となって管路口P11の内周面P22に接触することとなる。
【0076】
防水装置200を管路口P11に嵌め込んだ後、作業者は、図7に示すように、注入管220Aの注入バルブ220Bより充填材F10(図9参照)を中空室220に充填することとする。ここで、中空室220に充填材F10を充填すると、図9に示すように、胴壁部223が変形する。そして、厚み方向における周壁210が膨張する。このため、パッキン本体201の第1の部分211Aが内周面P22に近づいて、第1の部分211Aに配設された第2シール材212が、内周面P22と、第1の部分211Aと、の間でさらに圧縮される。これにより、さらに圧縮された第2シール材212が、一方側(図7参照)にある管路P10(図7参照)の水に対して止水材としての機能を発揮する。
【0077】
以上により、管路口P11に対する防水装置200の組み付けが完了する。なお、パッキン本体201の筒の周壁210が膨張することで、図6に示すように、端縁部221の対向面221Aを、押圧することとなる。これにより、対向面221Aは、接合層203により密着状態とすることができる。
【0078】
<管路口の経時的変化>
防水装置200により管路口P11を封止した状態における管路口P11は、図7に示すように、環境の変化により変形することがあり得る。例えば、環境温度が変化したり、外力が掛けられたりすることにより、管路口P11が変形してその内径が変化することがあり得る。係る場合においても、変形可能な圧縮された第2シール材212(図9参照)が、その厚み方向(図9参照)にて適当に変形することとなる。これにより、第2シール材212が、一方側にある管路P10の水に対して止水材としての機能を発揮することができる。
【0079】
<作用・効果>
上述した防水装置200によれば、防水装置200を管路口P11に嵌め込む際、第2の部分211Cよりも外方に張り出した第2シール材212は、管路P10の内周面P22に対して軸方向に引っ張られ、これに伴って厚み方向に弾性的に縮められた状態で管路P10を挿通することとなる。これにより、第2シール材212は管路P10の内周面P22に追従して厚み方向に縮められた状態となることから、挿通される第2シール材212をめくれにくくすることができる。また、管路口P11に防水装置200が嵌め込まれた嵌込状態において、管路口P11が変形してその内径が変化した場合でも、その厚み方向にて弾性的に第2シール材212が変形する。これにより、適当に管路口P11を封止した状態にすることができる。したがって、管路口P11の変形における防水性の向上と、管路口P11に嵌め込む際の作業性低下を抑制することとを両立する防水装置200を提供することができる。
【0080】
<第3の実施形態に係る防水装置>
続いて、本発明の第3の実施形態にかかる防水装置300の構成について、図10から図13を用いて説明する。第3の実施形態にかかる防水装置300は、第1の実施形態にかかる防水装置100を変形した実施形態である。したがって、上記第1の実施形態にかかる防水装置100の各構成と共通する構成については、第1の実施形態にかかる防水装置300の各構成に付した符号の数字に「200」を加えた符号を付して対応させ、その詳細な説明を省略する。
【0081】
<パッキン本体の構成>
パッキン本体301は、図11に示すように、止水材として機能する。そして、パッキン本体301は、その筒の軸方向が、管路P10の軸方向と一致した状態で、隙間G30に嵌め込むことができるように構成されている。そのため、パッキン本体301は、他方側となる電力ケーブル保護管P20の内周面P22と、ケーブルC30と、の間の隙間G30に嵌め込まれる大きさであり、筒をなす弾性体からなる。ここで、パッキン本体301の周壁310において、パッキン本体301の筒における内周側となる内周部分310Aは、3本のケーブルC30を用いた場合でも対応できるように、内径が適宜設定されている。
【0082】
<パッキン本体の詳細>
パッキン本体301の内周部分310Aと、各ケーブルC30と、の間の隙間(図示せず)には、図10に示すように、密着性を有する第1シール体301Bが密着されている。ここで、第1シール体301Bは、各ケーブルC30の外周側の面である外周壁C31に密着する円弧状のシール面301Cを形成するとともに、内周部分310Aの上に一体となって設けられている。そして、第1シール体301Bは、この第1シール体301Bを周方向にて分割して互いに対向する面である接合面301Dの対と、これらの面が互いに接合する接合層303と、を有する。そして、第1シール体301Bは、様々な形状のケーブルに密着できるように、形状変更が容易な液状ゴム(本実施形態では、例えば、柔軟性及び密着性を有するポリブタジエンゴム)よりなる。そうすると、第1シール体301Bは、後述する周壁310の膨張による圧力を受けて適当に変形することとなる。また、第1シール体301Bにおける、シール面301Cと、接合面301Dと、がなす稜線301Eの角301Fは、90°以上の角度となるように設定されている。そうすると、この角301Fが鋭角である場合に比べて、シール面301Cと、接合面301Dと、がなす稜線301Eの側に液状ゴムが入り易くなる。そして、第1シール体301Bの成形性が良好となる。なお、接合面301Dの対が接合する接合層303の接着面には、上述した接合層103(図2参照)と同様の素材である吸水膨潤ゴム(本実施形態では、例えば、押圧されて密着状態となる粘着性を有するブチルゴム)が用いられている。
【0083】
<第2の部分の構成>
第2の部分311Cは、図11に示すように、パッキン本体301の筒の軸方向に沿って延び、かつ、第1の部分311A(図12参照)よりも外方に向かって張り出した状態に設けられている。そして、第2の部分311Cが、軸方向から第1の部分311Aを挟み込むように並んだ状態で設けられている。そうすると、第2の部分311Cが、第1の部分311Aとともに溝311D(図12参照)を形成することとなる。ここで、第2の部分311Cも、周壁310においてパッキン本体301の筒における外周側となる外周部分311の全周を取り巻くように設けられている。
【0084】
<第2の部分の詳細>
ここで、第2の部分311Cには、図12に示すように、リップ311Eが、第2の部分311Cに沿って延び、かつ、第2の部分311Cよりも外方に向かって張り出した状態に付設されている。そして、リップ311Eは、第2の部分311Cを、パッキン本体301の筒における軸方向の外方から覆うように並んだ状態に設けられている。そうすると、リップ311Eが、嵌込状態において、周壁310が膨張するときに、内周面P22と、第2の部分との間で形成される微小隙間G31(図13参照)を、パッキン本体301の筒における軸方向の外方から覆うこととなる。そして、防水装置300の止水材としての機能を向上させることが可能となる。
【0085】
<ケーブルの構成>
第3の実施形態に係るケーブルC30は、図10に示すように、ケーブルC10(図2参照)より線径が小さいものであり、このケーブルC30が、3本存在する。そして、3本のケーブルC30で囲まれるコア空間部G32には、各ケーブルC30に押圧されて変形し、かつ、粘着性を有する第2シール体302が密着している。ここで、図11に示すように、3本のケーブルC30は、それぞれ、管路P10における軸方向と平行に直線状に延びるように配設されている。しかしながら、3本のケーブルC30は、互いに捩(ね)じられて、つるまき線をなすようにされた状態(図示せず)で配設されても良いこととする。なお、第2シール体302(図10参照)は、吸水膨潤ゴム(本実施形態では、例えば、粘着性が大きいブチルゴム)により形成されている。
【0086】
<防水装置の組み付け>
上述した第3の実施形態に係る防水装置300は、図10から図13に示すように、ケーブルC30、第1シール体301Bおよび第2シール体302の形状と、パッキン本体301におけるリップ311Eの有無とを除いて、その各構成が防水装置100と共通している。また、防水装置を管路口とケーブルとの間に組み付ける組み付け方法は、上述した防水装置100と防水装置300とで共通している。このため、防水装置300を管路口P11とケーブルC30との間に組み付ける組み付け方法については、その詳細な説明を省略する。ただし、防水装置100(図4参照)は、リップ311Eを備えていない(図4参照)ため、防水装置300を管路口P11とケーブルC30との間に組み付ける際のリップ311Eの挙動については、以下で別途説明する。
【0087】
作業者が、図11に示すように、防水装置300を管路口P11に嵌め込むこととする。ここで、パッキン本体301の筒における軸方向の外方から第2の部分311Cに設けられているリップ311Eは、図13に示すように、圧縮状態となって管路口P11(図11参照)の内周面P22に接触することとなる。そうすると、リップ311Eが、管路口P11の内周面P22を突っ張り、防水装置300が管路口P11から外れにくい状態となる。
【0088】
防水装置300を管路口P11に嵌め込んだ後、作業者は、図11に示すように、注入管320Aの注入バルブ320Bより充填材F10(図10参照)を中空室320に充填することとする。ここで、周壁310が膨張するときには、第2の部分311Cは、図13に示すように、パッキン本体301の筒における軸方向の外方に反ることとなる。これは、内周面P22と第2の部分311Cとの間における微小隙間G31の形成をもたらすこととなる。しかるに、パッキン本体301が、そのリップ311Eをもって微小隙間G31をパッキン本体301の筒における軸方向の外方から覆い、もって微小隙間G31を塞ぐこととなる。これにより、防水装置300(図11参照)の止水材としての機能を向上させることができる。
【0089】
以上により、図11に示すように、管路口P11に対する防水装置300の組み付けが完了する。なお、パッキン本体301の筒の周壁310が膨張すると、図10に示すように、第1シール体301Bの接合面301D及び端縁部321の対向面321Aを、押圧することとなる。これにより、接合面301D及び対向面321Aは、接合層303により密着状態とすることができる。
【0090】
<作用・効果>
上述した防水装置300によれば、リップ311Eが、嵌込状態において、パッキン本体301の筒における軸方向の外方から第2の部分311Cを覆うこととなる。これにより、防水装置300の止水材としての機能を向上させることができる。
【0091】
上述した各実施形態に係る防水装置は、上記の各構成をもつことにより、防水性のさらなる向上と、管路口P11に嵌め込む際の作業性低下を抑制することとを両立することができる。
【0092】
<他の実施形態>
以上、本発明を実施するための形態について、上述した実施形態によって説明した。しかしながら、当業者であれば、本発明の目的を逸脱することなく種々の代用、手直し、変更が可能であることは明らかである。すなわち、本発明の目的を実施するための形態は、本明細書に添付した請求の範囲の精神および目的を逸脱しない全ての代用、手直し、変更を含みうるものである。例えば、本発明を実施するための形態として、以下のような各種の形態を実施することができる。
【0093】
本開示において、シール材の具体的な構成および形状は、上述した各実施形態で説明したものに限定されない。すなわち、シール材は、第1の部分の外周面の全周を取り巻くように設けられた、無端の環を呈するものであっても良い。また、シール材は、第1の部分の外周面の全周を巻き付ける、つるまき線状又はうずまき線状、すなわち、螺旋状を呈するものであっても良い。係る場合、シール材は、その始端と終端とが異なる位置に位置されるものであっても良い。また、シール材は、第1の部分の外周面の全周を取り巻くように設けられたものである必要はなく、該外周面上にシール材が存在しない部分である「切れ目」が設定されるように設けられるものであっても良い。
【0094】
上述した各実施形態の他の態様として、防水装置であって、第2の部分を一本だけ設け、その第2の部分が、第1の部分に対して一方側に配設された構成としても良い。
【0095】
上述した各実施形態の他の態様として、防水装置であって、第2の部分を三本設けた構成であっても良い。
【0096】
上述した各実施形態の他の態様として、防水装置であって、パッキン本体における、端壁部、端縁部及び胴壁部には、同一の種類となるゴム材が用いられても良い。係る場合、胴壁部に硬質ゴム材が用いられると、この胴壁部は、各実施形態に係る胴壁部より薄い厚みとなるとともに、周壁が膨張するときも胴壁部と同じ位に変形することとなる。これにより、パッキン本体に用いられる材料の種類は一つとなり、もってパッキン本体を構成する部材の在庫管理を容易にすることができる。
【0097】
上述した第1の実施形態の他の態様として、防水装置であって、第1の部分に設けた第1シール材が、シール内面のみに接着面が設定されたものであっても良い。係る場合、防水装置を嵌め込む作業において、シール外面が電力ケーブル保護管の内周面に引っ掛かるおそれを低減することができる。
【0098】
上述した第1の実施形態の他の態様として、防水装置400は、第1の実施形態にかかる防水装置100の第1シール体101Bを変形した実施形態である。したがって、上記第1の実施形態にかかる第1シール体101Bの各構成と共通する構成については、第1の実施形態にかかる第1シール体101Bの各構成に付した符号の数字に「300」を加えた符号を付して対応させ、その詳細な説明を省略する。
【0099】
防水装置400は、図14に示すように、第1シール体401Bが、1本のケーブルC10における外周側の面である外周壁C11に密着する円弧状のシール面401Cを形成するとともに、内周部分110Aの上に一体となって設けられている。
【0100】
上述した第2の実施形態の他の態様として、防水装置であって、第2シール材には、接着面が設定されなくても良い。係る場合、作業者は、第1の部分に第2シール材を嵌め付けて取り付けることができる。また、第2の部分が第1の部分を軸方向から挟み込むように設けられた防水装置については、防水装置を嵌め外す際に、第2シール材が、外方に向かって張り出された第2の部分に引っ掛かり、第1の部分から外れにくいものとなる。
【0101】
上述した第3の実施形態の他の態様として、防水装置500は、第3の実施形態にかかる防水装置300の第1シール体301Bを変形した実施形態である。したがって、上記第3の実施形態にかかる第1シール体301Bの各構成と共通する構成については、第3の実施形態にかかる第1シール体301Bの各構成に付した符号の数字に「200」を加えた符号を付して対応させ、その詳細な説明を省略する。
【0102】
防水装置500は、図15に示すように、第1シール体501Bにおける、シール面501Cと、接合面501Dと、がなす稜線501Eの角501Fが、90°未満の角度となるように設定されている。ここで、接合面501Dの対は、2本のケーブルC10が接する接触面C31Aから端縁部321の対向面321Aまで広がる面をなしている。そうすると、接合面501Dの対は、周壁110が膨張するときの、端縁部321の変形度合いが胴壁部323(図13参照)より小さいものであっても、適当に圧力を及ぼし合うことが可能となる。これにより、第1シール体501Bは、後述する周壁110の膨張による圧力を受けて適当に変形することが可能となる。
【0103】
上述した第3の実施形態の他の態様として、防水装置600は、第3の実施形態にかかる防水装置300のパッキン本体301を変形した実施形態である。したがって、防水装置600の一部をなす構成であって、上記第3の実施形態にかかるパッキン本体301の各構成と共通する構成については、第3の実施形態にかかるパッキン本体301の各構成に付した符号の数字に「300」を加えた符号を付して対応させ、その詳細な説明を省略する。
【0104】
防水装置600は、図16に示すように、嵌込状態において、管路P10(図11参照)の奥側となる側を一方側としたときに、第2の部分611Cに並んだ状態に設けられているリップ611Eのうちの少なくとも一本が、第1の部分611Aに対して一方側に設けられているものであっても良い。
【符号の説明】
【0105】
100 防水装置
101 パッキン本体
101A 取手
101B 第1シール体
101C シール面
101D 接合面
102 第2シール体
103 接合層
110 周壁
110A 内周部分
111 外周部分
111A 第1の部分
111B 外周面
111C 第2の部分
111D 溝
112 第1シール材(シール材)
112A シール内面(接着面)
112B シール外面(接着面)
120 中空室
120A 注入管
120B 注入バルブ
121 端縁部
121A 対向面
121B スリット
122 端壁部
123 胴壁部
200 防水装置
201 パッキン本体
201A 取手
201B 粘着層
201C シール面
201D 接合面
203 接合層
210 周壁
210A 内周部分
211 外周部分
211A 第1の部分
211B 外周面
211C 第2の部分
211D 溝
212 第2シール材(シール材)
212A シール内面(接着面)
212B シール外面
220 中空室
220A 注入管
220B 注入バルブ
221 端縁部
221A 対向面
221B スリット
222 端壁部
223 胴壁部
300 防水装置
301 パッキン本体
301A 取手
301B 第1シール体
301C シール面
301D 接合面
301E 稜線
301F 角
302 第2シール体
303 接合層
310 周壁
310A 内周部分
311 外周部分
311A 第1の部分
311B 外周面
311C 第2の部分
311D 溝
311E リップ
312 第1シール材(シール材)
312A シール内面
312B シール外面
320 中空室
320A 注入管
320B 注入バルブ
321 端縁部
321A 対向面
321B スリット
322 端壁部
323 胴壁部
400 防水装置
401 パッキン本体
401B 第1シール体
401C シール面
401D 接合面
500 防水装置
501 パッキン本体
501B 第1シール体
501C シール面
501D 接合面
501E 稜線
501F 角
600 防水装置
601 パッキン本体
610 周壁
610A 内周部分
611 外周部分
611A 第1の部分
611B 外周面
611C 第2の部分
611D 溝
611E リップ
612 第1シール材(シール材)
612A シール内面
612B シール外面
620 中空室
C10 ケーブル
C11 外周壁
C11A 接触面
C20 ケーブル
C21 外周壁
C30 ケーブル
C31 外周壁
C31A 接触面
F10 充填材
G10 隙間
G11 微小隙間
G12 コア空間部
G20 隙間
G21 微小隙間
G30 隙間
G31 微小隙間
G32 コア空間部
P10 管路
P11 管路口
P20 電力ケーブル保護管
P21 端部
P22 内周面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図10
図11
図12
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図16