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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023035703
(43)【公開日】2023-03-13
(54)【発明の名称】コンテナ積載運搬車
(51)【国際特許分類】
   B62D 21/09 20060101AFI20230306BHJP
   B60P 7/13 20060101ALI20230306BHJP
   B62D 21/02 20060101ALI20230306BHJP
【FI】
B62D21/09 Z
B60P7/13
B62D21/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021142745
(22)【出願日】2021-09-01
(71)【出願人】
【識別番号】521385954
【氏名又は名称】株式会社ドリームプロジェクト
(74)【代理人】
【識別番号】100080160
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 憲一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100149205
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 泰央
(72)【発明者】
【氏名】坂元 俊彦
【テーマコード(参考)】
3D203
【Fターム(参考)】
3D203AA13
3D203BA03
(57)【要約】
【課題】コンテナの内収納容量からくる外観大きさ、すなわち、前後長には各種の容量規格種別があり、そのため如何なる容量規格のコンテナを積載するかによって荷台へのコンテナ積載数が異なり、多くのコンテナの効率的な積載の方法が望まれており、またコンテナ積載後に荷台に固定する相方のロック機構の位置調整も重要であり、荷台への効率的なコンテナ積載に係る課題も多かった。
【解決手段】コンテナ積載運搬車における荷台フレームに荷台長手方向に沿って基礎フレームを連設固定し、荷台フレーム上に基礎フレームを介してコンテナを積載可能に構成し、基礎フレームには複数個の横架フレームを架設し、
各横架フレームの前後間隔を任意の数種の間隔に設定し、積載するコンテナの前後寸法に対応する間隔の前後横架フレームを選択して選択した前後の横架フレーム上にコンテナの基部をロック機構を介して積載固定することを特徴とするコンテナ積載運搬車。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテナ積載運搬車における荷台フレームに荷台長手方向に沿って基礎フレームを連設固定し、
荷台フレーム上に基礎フレームを介してコンテナを載置可能に構成し、
基礎フレームには複数個の横架フレームを架設し、
各横架フレームの前後間隔を任意の数種の間隔に設定し、
積載するコンテナの前後寸法に対応する間隔の前後横架フレーム
を選択して選択した前後の横架フレーム上にコンテナの基部をロック機構を介して積載固定することを特徴とするコンテナ積載運搬車。
【請求項2】
ロック機構は、頂部から裾野にかけて拡開状のテーパーとした略コーン形状の昇降及び水平反転自在なロック本体と、コンテナ外底部に設けたロック本体挿入孔と、ロック本体挿入孔の周縁部に形成したロック本体係合部とより構成し、
ロック機構のロック本体は各横架フレームの左右端部に設けたことを特徴とする請求項1に記載のコンテナ積載運搬車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンテナ積載運搬車に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、運搬車荷台にはコンテナを積載する荷台プレートが敷設されその上に種々の大きさのコンテナを積載し荷台プレートにコンテナ底部をロック機構を介して固定するように構成されている。
【0003】
しかも、コンテナのロック機構はコンテナの底部四隅に装着されており、ロック機構を介して荷台プレートや荷台フレームに支持固定するように構成されている(例えば、特許文献1。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第6664802号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、コンテナの内収納容量からくる外観大きさ、すなわち、前後長さには各種の容量規格種別があり、例えば前後長さが12フィート規格、20フィート規格、40フィート規格等の大きさのコンテナがあり、そのため如何なる容量規格のコンテナを積載するかによって荷台へのコンテナ積載数が異なり、多くのコンテナの効率的な積載の方法が望まれており、またコンテナ積載後に荷台に固定する相方のロック機構の位置調整も重要であり、荷台への効率的なコンテナ積載に係る課題も多かった。
【0006】
しかも、かかる相方ロック機構を確実に荷台所定位置に位置決めしてコンテナを装着固定するためにはコンテナの重量負荷に耐えうる強度の素材と構造が必要であり、同時に積載後のコンテナのロック機構を作動操作するためには相方のロック機構の装着構造も操作容易なものでなければならない。
【0007】
かかるロック機構の構造を装着位置調整可能な状態で設けることは構造的に複雑となり、そのために予めコンテナの積載位置が限定され、それに合わせてロック位置も限定されたロック機構を用いることになり、必然的にコンテナの大きさにかかわらず一台の荷台に一個或いは二個のコンテナを積載し位置限定されたロック機構を用いて固定する方法しかなく、可及的多くのコンテナを積載ロックすることができるような効率的なコンテナ搬送作業が行えないという課題があった。
【0008】
この発明では、荷台に横架するコンテナ支持フレームを所定の間隔で、かつ、それぞれ異なる間隔を保持して複数個設けることにより、前後長の規格の異なるコンテナに対応する異なる間隔を有するコンテナ支持フレームを選択して該コンテナ支持フレームを選択して該コンテナ支持フレーム上にロック機構を介してコンテナを載置固定するように構成することにより上記課題を解決せんとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、コンテナ積載運搬車における荷台フレームに荷台長手方向に沿って基礎フレームを連設固定し、荷台フレーム上に基礎フレームを介してコンテナを積載可能に構成し、基礎フレームには複数個の横架フレームを架設し、各横架フレームの前後間隔を任意の数種類の間隔に設定し、積載するコンテナの前後寸法に対応する間隔の前後横架フレームを選択して選択した前後の横架フレーム上にコンテナの基部をロック機構を介して積載固定することを特徴とするコンテナ積載運搬車を提供せんとするものである。
【0010】
また、ロック機構は、頂部から裾野にかけて開拡状のテーパーとした略コーン形状の昇降及び水平反転自在なロック本体と、コンテナ外底部に設けたロック本体挿入孔と、ロック本体挿入孔の周縁部に形成したロック本体係合とより構成し、ロック機構のロック本体は各横架フレームの左右端部に設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1の発明によれば、コンテナ積載運搬車における荷台フレームに敷設した基礎フレームに複数個の横架フレームを架設し、各横架フレームの前後間隔を任意の数種の間隔に設定したことにより、コンテナを積載する場合には積載する上にコンテナの基部をロック機構を介して積載固定することができることになり、コンテナの前後寸法に対応する間隔の前後横架フレームを選択するのみで選択した前後の横架フレーム間にコンテナを載置搭載することができるため使用していない各横架フレームの間隔に対応する長さのコンテナを選択して搭載すれば可及的に多くのコンテナを搭載することができる効果がある。
【0012】
すなわち、最大の長さのコンテナにおいては荷台全長の前後端々に架設した横架フレームに跨って一台のコンテナを搭載することができ、その半分の長さ、或いはそれ以下の長さのコンテナと更にそれより短いコンテナの搭載をする場合は、各種のコンテナの長さの組み合わせによりそれぞれのコンテナの長さに対応する前後間隔の横架フレームを選択して対応する横架フレーム上に複数のコンテナを搭載載置することができ、一台のコンテナ運搬車の荷台に効率よく数種類のコンテナを可及的に多く搭載でき効率的なコンテナ運搬作業を行うことができる効果がある。
【0013】
請求項2の発明によれば、ロック機構は、頂部から裾野にかけて開拡状のテーパーとした略コーン形状の昇降及び水平反転自在なロック本体と、コンテナ外底部に設けたロック本体挿入孔と、ロック本体挿入孔の周縁部に形成したロック本体係合部とより構成し、ロック機構のロック本体は各横架フレームの左右端部に設けたことにより、所定の異なる間隔で架設した複数の多数の横架フレームを選択的に選んで長さの異なるコンテナに対応する間隔を有する複数の横架フレーム上に載置固定することができると共に、フレーム上に載置固定するに際しては、コンテナ外底部のロック本体挿入孔に下方から略コーン形状のロック本体を挿入し水平に反転させロック本体挿入孔の周縁部に形成したロック本体係合部にロック本体の基部を係合させることにより簡単な作業によりコンテナ外底部と横架フレーム端部とを連結固定することができる効果がある。
【0014】
この状態では横架フレームの端部とコンテナ基部とがロック機構を介して固定される。
【0015】
コンテナの積み下ろしに際してはロック機構をロック本体の反転作動により解除し簡単な作業により確実にコンテナの積み下ろし作業が行える効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明のコンテナ積載運搬車の構成を示す分解斜視図である。
図2】本発明のコンテナ積載運搬車における要部を示す平面図である。
図3】本発明のコンテナ積載運搬車における要部を示す一部切欠平面図である。
図4】本発明のコンテナ積載運搬車における要部を示す一部切欠斜視図である。
図5】本発明のコンテナ積載運搬車における要部を構成する荷台ボードを示す斜視図である。
図6】本発明のコンテナ積載運搬車における要部の一部構成を示す平面図である。
図7】本発明のコンテナ積載運搬車における要部の一部構成を示す斜視図である。
図8A】本発明のコンテナ積載運搬車の要部にコンテナを搭載した状態を説明する平面図である。
図8B】本発明のコンテナ積載運搬車の要部に前後長の異なる複数のコンテナを搭載した状態を説明する平面図である。
図9】本発明のコンテナ積載運搬車におけるロック機構の説明図である。
図10】本発明のコンテナ積載運搬車におけるロック機構のロック作動状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
この発明の要旨は、コンテナ積載運搬車における荷台フレームに荷台長手方向に沿って基礎フレームを連設固定し、荷台フレーム上に基礎フレームを介してコンテナを積載可能に構成し、基礎フレームには複数個の横架フレームを架設し、各横架フレームの前後間隔を任意の数種類の間隔に設定し、積載するコンテナの前後寸法に対応する間隔の前後横架フレームを選択して選択した前後の横架フレーム上にコンテナの基部をロック機構を介して積載固定することを特徴とする。
【0018】
また、ロック機構は、頂部から裾野にかけて開拡状のテーパーとした略コーン形状の昇降及び水平反転自在なロック本体と、コンテナ外底部に設けたロック本体挿入孔と、ロック本体挿入孔の周縁部に形成したロック本体係合部とより構成し、ロック機構のロック本体は各横架フレームの左右端部に設けたことを特徴とする。
【0019】
この発明の実施例を図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明にかかるコンテナ積載運搬車Aの構成の分解斜視図を示す。図2は要部の平面図を示す。図3は要部の一部切欠平面図を示す。図4は要部の一部切欠斜視図を示す。図5から図7は要部の一部構成を示す。図8Aは、長さの異なるコンテナを搭載した状態の平面説明図を示す。図9は本発明で使用するロック機構の構成を示し、図10はロック機構のロック作動状態を示す。
【0020】
この発明のコンテナ積載運搬車Aは、運転部10の後方に荷台フレーム20を連結し、下部に車輪を装着して荷台フレーム20にコンテナを積載して搬送することができるように構成されている。
【0021】
コンテナ積載運搬車Aにおける荷台フレーム20は、図1に示すように、荷台11長手方向に沿って左右二本のフレームからなる基礎フレーム21を構成しており、二本の左右外側フレーム21L、21Rとなる基礎フレーム21は幅狭に敷設しその全部は幅員を広げて構成しており、左右二本の基礎フレーム21上には一定間隔を保持して横断方向に横架フレーム22を架設横架している。
【0022】
荷台フレーム20と横架フレーム22との重複する交差部分は三角形の補強フランジ23の溶接によって強固な連結構造としている。
【0023】
このように荷台フレーム20を構成する左右外側フレーム21L、21Rからなる基礎フレーム21に交差状態で複数の横架フレーム22を連結固定することにより多数の方形状駒目に形成しながら左右方向に横架フレーム22の左右端部を突設した構造としている。
【0024】
かかる構造の基礎フレーム21の左右の外側フレーム21L、21R間には左右に端部を突設した状態で複数個の横架フレーム22を横架固定している。
【0025】
これらの基礎フレーム21、横架フレーム22はH鋼を利用しており既製品の鋼材で強度を十分に確保することができるようにしている。
【0026】
なお、基礎フレーム21と横架フレーム22との交差部分の固定は基礎フレーム21上に横架フレーム22を載置して交差状に構成する構造と、横架フレーム22を三分割にして基礎フレーム21の横側面にそれぞれ分割した横架フレーム22の端面を接続して横架フレーム22を全体的に横架形状とする構造とがある。
【0027】
横架フレーム22の横方向の長さは略積載コンテナの幅員と略同一の長さとしており、この上には別途荷台ボード30が敷設されており、コンテナは実際にはこの平面に荷台ボード30上に積載される。
【0028】
なお、荷台ボード30の左右の端縁部には横架フレーム22に対応する位置に切欠きを形成してこの切欠き部31に各横架フレーム22端部に装置したロック機構40のロック本体41を露出させている。
【0029】
従って、荷台ボード30の平面視では基本的に平坦な荷台ボード30の上にコンテナを搭載する構造としながら端縁の切欠き部31から上方に露出するロック本体41によって構築されるロック機構40を介して横架フレーム22端部にコンテナを積載固定することができるように構成している。
【0030】
かかる横架フレーム22は後述するように複数個の横架フレーム22を前後異なる一定間隔で左右外側フレーム21L、21Rからなる基礎フレーム21上に重複して横架しており、したがってコンテナはかかる複数個の横架フレーム22で支持される荷台ボード30上に搭載されることになる。
【0031】
しかも、複数の横架フレーム22の左右端部には後述するロック機構40を構築するためのロック本体41を設けており、コンテナを横架フレーム22上の荷台ボード30上に積載した後はロック機構40を介して荷台ボード30と共にコンテナを横架フレーム22端部に固定するように構成している。
【0032】
このようなコンテナを積載するための横架フレーム22は一定の間隔を保持して複数個架設されており、かかる横架フレーム22の前後間隔は後述するように本発明の要部を構成する重要な技術構成である。
【0033】
次いで、複数の横架フレーム22の前後間隔をそれぞれ異なる間隔の構成とする技術的な理由に関して説明する。
【0034】
複数の横架フレーム22は、図6および図7に示すように、縦方向に敷設した基礎フレーム21の左右外側フレーム21L、21R間に架設され、その前後間隔は、図8Aに示すように、それぞれ異なる間隔とする。
【0035】
すなわち、前後の横架フレーム22、22に跨ってコンテナを積載する場合にはコンテナの規定容量に基づくコンテナ前後長に対応する間隔の横架フレーム22を選択して選択した間隔の横架フレーム22、22間に跨ってコンテナを跨持固定する。
【0036】
ここで図8A及び図8Bを参照しつつ更に具体的に説明する。図8A(a)は、12フィートコンテナC1を3つ搭載した状態を示し、図8A(b)は20フィートコンテナC2を2つ搭載した状態を示し、図8A(c)は40フィートコンテナC3を1つ搭載した状態を示しており、図8Bは20フィートコンテナと12フィートコンテナを混載した状態を示している。
【0037】
図8A(a)に示すように、12フィートコンテナC1であれば、コンテナ前後長に対応する間隔の横架フレーム22は、横架フレーム22aと横架フレーム22bの対、横架フレーム22cと横架フレーム22fの対、及び横架フレーム22gと22hの対が載置可能な横架フレーム対の選択肢として存在しており、最大で3つの12フィートコンテナC1を積載することが可能である。
【0038】
また、図8A(b)に示すように、20フィートコンテナC2であれば、コンテナ前後長に対応する間隔の横架フレーム22は、横架フレーム22aと横架フレーム22dの対、及び横架フレーム22eと横架フレーム22hの対が選択肢として存在しており、最大で2つの20フィートコンテナC2を積載することができる。
【0039】
また同様に、図8A(c)に示す如く40フィートコンテナC3であれば、コンテナ前後長に対応する間隔の横架フレーム22は横架フレーム22aと横架フレーム22hが載置可能な横架フレーム対の選択肢として存在しており、大型の40フィートコンテナC3も積載することができる。
【0040】
しかも、本実施形態に係るコンテナ積載運搬車Aでは、図8Bに示すように、長さの異なるコンテナ、例えば12フィートコンテナC1と20フィートコンテナC2を効率的に積載することも可能である。
【0041】
すなわち、長めの20フィートコンテナC2であれば間隔が大きな横架フレーム22a、22d間に跨持することになり、他方、横架フレーム22の短い間隔のスペースが空いていればこの部分の横架フレーム22g、22h間に短めの12フィートコンテナC1を載置することになり、積載するコンテナの大きさに応じて複数の横架フレーム22、22間の中で所望の間隔を形成する横架フレーム22を選択することになる。
【0042】
このように長さの異なる種類のコンテナをそれに対応する横架フレーム22、22間を選択して載置すれば効率よく多数のコンテナを積載することができる。
【0043】
このように各横架フレーム22の前後間隔を任意の数種の間隔に設定して積載するコンテナの前後寸法に対応する間隔の前後横架フレーム22を選択すればよい。
【0044】
コンテナを積載した後はロック機構40を介して横架フレーム22にコンテナを固定する。
【0045】
ロック機構40は、図9に示すように、頂部から裾野にかけて拡開状のテーパーとした略コーン形状の昇降及び水平反転自在なロック本体41と、コンテナ外底部に設けたロック本体挿入孔(図示せず)と、ロック本体挿入孔の周縁部に形成したロック本体係合部とより構成し、ロック本体41を図10に示すように回転させてロック本体係合部と係合させることによりロック本体41とコンテナ外底部との係合ロック作動が行われる。
【0046】
ロック機構40におけるロック本体41は各横架フレーム22の左右端部に設けられており、コンテナの四隅を前後一定間隔の横架フレーム22端部上に載置することにより長さの異なる数種類のコンテナをコンテナ長に対応する間隔の前後横架フレーム22、22を選択してのその上に積載することにより効率的に多数のコンテナを搭載空間を無駄にすることなく積載できる効果がある。
【0047】
同時に積載したコンテナはロック機構40により確実に簡単な操作により横架フレーム22に横架することができる。
【0048】
本実施形態では、図8Aおよび図8Bに示すように、12フィートコンテナC1、20フィートコンテナC2、40フィートコンテナC3を荷台ボード30に載置した状態を説明しているが、コンテナのサイズはこれらに限定されるものではない。例えば、国内の行政機関やISO等の国外機関で定められた規格であってもよいし、日本国内における鉄道貨物輸送用コンテナ(JRコンテナ)を積載可能な構成としてもよい。
【0049】
さらに、図示はしないが、荷台フレームの前後長を20フィートに構成し、かかる荷台フレームに例えば10フィートコンテナを2つ、或いは10フィートコンテナを1つ乗せる構成としてもよい。すなわち、荷台フレームの前後長は、任意の長さに選択可能であり、その長さを限定するものではない。
【0050】
また、荷台ボード30の周縁部に、取り外し自在の落下防止板(あおり)を設けてもよい。このような構成であれば、必要に応じて落下防止板を取り付ければ、コンテナ以外の荷物を積載して搬送することが可能となるため、運搬搬送可能な荷の種類を可及的に増やすことができる。
【0051】
また、本実施形態では、荷台フレーム20に荷台ボード30を載置し、その上にコンテナを積載する構成としているが、荷台フレーム20の上にコンテナを直接積載する構成としてもよい。このような構成であれば、荷台ボード30の重量分軽量化が可能となるため、より重いコンテナをコンテナ積載運搬車で搬送することができる。
【符号の説明】
【0052】
A コンテナ積載運搬車
10 運転部
11 荷台
20 荷台フレーム
21 基礎フレーム
21L 左外側フレーム
21R 右外側フレーム
22 横架フレーム
23 補強フランジ
30 荷台ボード
31 切欠き部
40 ロック機構
41 ロック本体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9
図10