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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023003604
(43)【公開日】2023-01-17
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/12 20230101AFI20230110BHJP
   G06Q 20/40 20120101ALI20230110BHJP
   G06Q 20/38 20120101ALI20230110BHJP
【FI】
G06Q40/00 410
G06Q20/40
G06Q20/38 312
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021104775
(22)【出願日】2021-06-24
(71)【出願人】
【識別番号】513056101
【氏名又は名称】フリー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】高木 悟
(72)【発明者】
【氏名】武田 智道
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA74
5L055BB64
(57)【要約】      (修正有)
【課題】マイナポータルから必要情報を取得することで、より一層簡易的に税務申告を行うプログラム、情報処理装置及び方法を提供する。
【解決手段】税務申告システムにおいて、サーバは、ユーザのマイナンバー情報及びユーザの個人情報を取得するステップと、取得したユーザのマイナンバー情報と、ユーザの個人情報とを紐づけて登録するステップと、ユーザのマイナンバーにより、外部のサーバである第1のWebサーバにアクセスし、ログインするステップと、第1のWebサーバから、第1のWebサーバが提供するサービスから税務申告に必要な情報を取得して記憶部に記憶するステップと、税務申告に必要な書類の電子文書データに、税務申告に必要な情報として取得した情報を入力し、電子文書データを作成するステップと、外部のサーバである第2のWebサーバにアクセスし、当該電子文書データの申請手続きを実行させるステップと、を実行する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータによって実行されるプログラムであって、前記プログラムは、前記プロセッサに、
ユーザが所持するマイナンバーカードの読取りを行い、前記マイナンバーカードに登録されている前記ユーザのマイナンバー情報及び前記ユーザの個人情報を取得するステップと、
前記取得した前記ユーザのマイナンバー情報と、前記ユーザの個人情報とを紐づけて登録するステップと、
前記ユーザのマイナンバーにより、外部のサーバである第1のWebサーバにアクセスし、ログインするステップと、
前記第1のWebサーバから、前記第1のWebサーバが提供するサービスから税務申告に必要な情報を取得して前記記憶部に記憶するステップと、
税務申告に必要な書類の電子文書データに、税務申告に必要な情報として前記取得した情報を入力し、前記電子文書データを作成するステップと、
外部のサーバである第2のWebサーバにアクセスし、当該電子文書データの申請手続きを実行させるステップと、を実行させる、プログラム。
【請求項2】
前記税務申告に必要な情報を取得して前記記憶部に記憶するステップにおいて、
前記第1のWebサーバから、所定のAPI経由で前記税務申告に必要な情報を取得する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記税務申告に必要な情報を取得して前記記憶部に記憶するステップにおいて、
前記税務申告に必要な情報として、確定申告、法人税、年末調整からなる群の少なくともいずれかに関する情報を取得して前記記憶部に記憶する、請求項1または2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記コンピュータは、前記記憶部に、
税務申告に必要な情報をあらかじめ保持させており、
前記電子文書データを作成するステップにおいて、
税務申告に必要な情報として、前記記憶部に保持させている前記必要な情報に基づいて、前記電子文書データを作成する、請求項1から3のいずれかに記載のプログラム。
【請求項5】
前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに
前記マイナンバーカードに登録されている前記ユーザのマイナンバー情報及び前記ユーザの個人情報を取得するステップにおいて、
前記マイナンバーカードから取得する前記ユーザの前記個人情報に関する1または複数の項目を提示し、前記ユーザからの確認のための入力操作を受け付けるステップを実行させる、請求項1から4のいずれかに記載のプログラム。
【請求項6】
前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに
前記ユーザのマイナンバーにより、前記第1のWebサーバにアクセスし、ログインするステップにおいて、
前記ユーザの利用者識別番号を取得し、登録するステップと、
前記ログインにおける暗証番号の設定のための入力操作をユーザから受け付けるステップと、を実行させる、請求項1から5のいずれかに記載のプログラム。
【請求項7】
前記プログラムは、前記プロセッサに、さらに
前記ユーザのマイナンバーにより、前記第1のWebサーバにアクセスし、ログインするステップにおいて、
税務申告に必要な認証を行うための電子証明書の有効期限を確認するステップを実行させる、請求項1から6のいずれかに記載のプログラム。
【請求項8】
前記税務申告に必要な認証を行うための電子証明書の有効期限を確認するステップにおいて、
前記電子証明書の有効期限が徒過していた場合に、前記電子証明書の有効期限が徒過している旨の通知を前記ユーザに提示する、請求項7に記載のプログラム。
【請求項9】
制御部と、記憶部とを備える情報処理装置であって、前記制御部が、
ユーザが所持するマイナンバーカードの読取りを行い、前記マイナンバーカードに登録されている前記ユーザのマイナンバー情報及び前記ユーザの個人情報を取得するステップと、
前記取得した前記ユーザのマイナンバー情報と、前記ユーザの個人情報とを紐づけて登録するステップと、
前記ユーザのマイナンバーにより、外部のサーバである第1のWebサーバにアクセスし、ログインするステップと、
前記第1のWebサーバから、前記第1のWebサーバが提供するサービスから税務申告に必要な情報を取得して前記記憶部に記憶するステップと、
税務申告に必要な書類の電子文書データに、税務申告に必要な情報として前記取得した情報を入力し、前記電子文書データを作成するステップと、
外部のサーバである第2のWebサーバにアクセスし、当該電子文書データの申請手続きを実行させるステップと、を実行する、情報処理装置。
【請求項10】
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータによって実行される方法であって、前記方法は、前記プロセッサが、
ユーザが所持するマイナンバーカードの読取りを行い、前記マイナンバーカードに登録されている前記ユーザのマイナンバー情報及び前記ユーザの個人情報を取得するステップと、
前記取得した前記ユーザのマイナンバー情報と、前記ユーザの個人情報とを紐づけて登録するステップと、
前記ユーザのマイナンバーにより、外部のサーバである第1のWebサーバにアクセスし、ログインするステップと、
前記第1のWebサーバから、前記第1のWebサーバが提供するサービスから税務申告に必要な情報を取得して前記記憶部に記憶するステップと、
税務申告に必要な書類の電子文書データに、税務申告に必要な情報として前記取得した情報を入力し、前記電子文書データを作成するステップと、
外部のサーバである第2のWebサーバにアクセスし、当該電子文書データの申請手続きを実行させるステップと、を実行する、方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、情報処理装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の業務システムが管理する個人情報からマイナンバーを特定できるシステムが知られている。
【0003】
特許文献1には、キーコードとマイナンバーとを対応させて一元管理するシステムについての技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016-122245号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の技術では、複数の異なるシステムから、キーコードに基づいてマイナンバーの情報を取得し、一元管理する技術が記載されている。しかし、特許文献1の技術は、あくまでマイナンバーの情報を管理するに留まり、特許文献1の技術を利用して税務申告を行う場合、税務申告に必要な情報の入力は各々の管理システムにアクセスし、必要事項を確認したうえで入力する必要がある。
【0006】
そこで、本開示では、税務申告のためのシステムにおいて、マイナポータルから必要情報を取得することで、より一層簡易的に税務申告を行うことを可能にする技術について説明する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一実施形態によると、プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータによって実行されるプログラムであって、プログラムは、プロセッサに、ユーザが所持するマイナンバーカードの読取りを行い、マイナンバーカードに登録されているユーザのマイナンバー情報及びユーザの個人情報を取得するステップと、取得したユーザのマイナンバー情報と、ユーザの個人情報とを紐づけて登録するステップと、ユーザのマイナンバーにより、外部のサーバである第1のWebサーバにアクセスし、ログインするステップと、第1のWebサーバから、第1のWebサーバが提供するサービスから税務申告に必要な情報を取得して記憶部に記憶するステップと、税務申告に必要な書類の電子文書データに、税務申告に必要な情報として取得した情報を入力し、電子文書データを作成するステップと、外部のサーバである第2のWebサーバにアクセスし、当該電子文書データの申請手続きを実行させるステップと、を実行させる、プログラムが提供される。
【0008】
本開示の一実施形態によると、制御部と、記憶部とを備える情報処理装置であって、制御部が、ユーザが所持するマイナンバーカードの読取りを行い、マイナンバーカードに登録されているユーザのマイナンバー情報及びユーザの個人情報を取得するステップと、取得したユーザのマイナンバー情報と、ユーザの個人情報とを紐づけて登録するステップと、ユーザのマイナンバーにより、外部のサーバである第1のWebサーバにアクセスし、ログインするステップと、第1のWebサーバから、第1のWebサーバが提供するサービスから税務申告に必要な情報を取得して記憶部に記憶するステップと、税務申告に必要な書類の電子文書データに、税務申告に必要な情報として取得した情報を入力し、電子文書データを作成するステップと、外部のサーバである第2のWebサーバにアクセスし、当該電子文書データの申請手続きを実行させるステップと、を実行する、情報処理装置が提供される。
【0009】
また、本開示の一実施形態によると、プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータによって実行される方法であって、方法は、プロセッサが、ユーザが所持するマイナンバーカードの読取りを行い、マイナンバーカードに登録されているユーザのマイナンバー情報及びユーザの個人情報を取得するステップと、取得したユーザのマイナンバー情報と、ユーザの個人情報とを紐づけて登録するステップと、ユーザのマイナンバーにより、外部のサーバである第1のWebサーバにアクセスし、ログインするステップと、第1のWebサーバから、第1のWebサーバが提供するサービスから税務申告に必要な情報を取得して記憶部に記憶するステップと、税務申告に必要な書類の電子文書データに、税務申告に必要な情報として取得した情報を入力し、電子文書データを作成するステップと、外部のサーバである第2のWebサーバにアクセスし、当該電子文書データの申請手続きを実行させるステップと、を実行する、方法が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、マイナポータルから必要情報を取得することで、より一層簡易的に税務申告を行うことを簡易的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】税務申告システム1の全体の構成を示す図である。
図2】実施の形態1の税務申告システム1を構成する端末装置10の機能的な構成を示すブロック図である。
図3】実施の形態1の税務申告システム1を構成するサーバ20の機能的な構成を示す図である。
図4】サーバ20が記憶するユーザ情報データベース2021、税務申告情報データベース2022のデータ構造の例を示す図である。
図5】実施の形態1の税務申告システム1による税務申告のための処理を行う流れの一例を示すフローチャートである。
図6】端末装置10に税務申告における基本情報の入力時の画面例を示す図である。
図7】端末装置10に税務申告におけるマイナンバーカードの読取時の画面例を示す図である。
図8】端末装置10に税務申告における必要情報の取得時の画面例を示す図である。
図9】端末装置10に税務申告における必要情報の確認時の画面例を示す図である。
図10】端末装置10に税務申告における申告書類の確認時の画面例を示す図である。
図11】端末装置10に税務申告における書類提出時の画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照しつつ、本開示の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称及び機能も同じである。従って、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0013】
<概要>
以下、本開示に係る税務申告システムについて説明する。この税務申告システムは、ユーザに対して、税務申告等をオンライン上で行うためのサービスを提供するためのシステムである。昨今、税務申告をオンライン上で行うことが浸透してきており、従来の紙による税務申告から変化しつつある。
しかし、従来の税務申告サービスは、税務申告に必要な各種情報、例えば、住宅ローン、生命保険料、医療費、等の情報は、各々の管理システムにおいてユーザ自身が確認し、入力する必要がある。そのため、複数の控除を受けたいユーザによって、必要事項の入力が煩雑になり、入力事項の抜け漏れにもつながるおそれがある。
また、昨今の法改正により、マイナポータルと税務申告に必要な情報との連携がされるようになってきているものの、それを活用した税務申告システムはない。
本開示の目的は、マイナポータルから必要情報を取得することで、より一層簡易的に税務申告を行うことを簡易的に行うことを可能にすることにある。
【0014】
そこで、本開示に係る税務申告システム1では、プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータによって実行されるプログラムであって、プログラムは、プロセッサに、ユーザが所持するマイナンバーカードの読取りを行い、マイナンバーカードに登録されているユーザのマイナンバー情報及びユーザの個人情報を取得するステップと、取得したユーザのマイナンバー情報と、ユーザの個人情報とを紐づけて登録するステップと、ユーザのマイナンバーにより、外部のサーバである第1のWebサーバにアクセスし、ログインするステップと、第1のWebサーバから、第1のWebサーバが提供するサービスから税務申告に必要な情報を取得して記憶部に記憶するステップと、税務申告に必要な書類の電子文書データに、税務申告に必要な情報として取得した情報を入力し、電子文書データを作成するステップと、外部のサーバである第2のWebサーバにアクセスし、当該電子文書データの申請手続きを実行させるステップと、を実行させる、プログラムを提供する。
【0015】
<第1の実施の形態>
以下、税務申告システム1について説明する。以下の説明では、例えば、端末装置10がサーバ20へアクセスすることにより、サーバ20が、端末装置10で画面を生成するための情報を応答する。端末装置10は、サーバ20から受信した情報に基づいて画面を生成し表示する。
【0016】
<1 税務申告システム1の全体構成>
図1は、税務申告システム1の全体の構成を示す図である。図1に示すように、税務申告システム1は、複数の端末装置(図1では、端末装置10A及び端末装置10Bを示している。以下、総称して「端末装置10」ということもある)と、サーバ20とを含む。端末装置10とサーバ20とは、ネットワーク80を介して相互に通信可能に接続されている。ネットワーク80は、有線または無線ネットワークにより構成される。
【0017】
端末装置10は、各ユーザが操作する装置である。ここで、ユーザとは、端末装置10を使用して税務申告システム1の機能である税務申告等の税務申告を行う者であり、例えば個人事業主であるユーザ、一般企業において経理等の業務への従事者等をいう。端末装置10は、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPC等により実現される。この他、端末装置10は、例えば移動体通信システムに対応したタブレットや、スマートフォン等の携帯端末であるとしてもよい。
【0018】
端末装置10は、ネットワーク80を介してサーバ20と通信可能に接続される。端末装置10は、4G、5G、LTE(Long Term Evolution)等の通信規格に対応した無線基地局81、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11等の無線LAN(Local Area Network)規格に対応した無線LANルータ82等の通信機器と通信することにより、ネットワーク80に接続される。図1に端末装置10Bとして示すように、端末装置10は、通信IF(Interface)12と、入力装置13と、出力装置14と、メモリ15と、記憶部16と、プロセッサ19とを備える。
【0019】
通信IF12は、端末装置10が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入力装置13は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置(例えば、キーボードや、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス等)である。出力装置14は、ユーザに対し情報を提示するための出力装置(ディスプレイ、スピーカ等)である。メモリ15は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。記憶部16は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ19は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0020】
サーバ20は、税務申告に係る一連の処理を管理する装置である。サーバ20は、ユーザから税務申告を行うための各種データを受け付け、税務申告に必要な提出書類データを作成するための処理を行う。サーバ20は、ユーザからマイナンバーの情報を受け付けると、マイナポータルからAPIを経由して外部サーバ83にアクセスし、税務申告に必要な情報を取得する。サーバ20は、ユーザからの指示により、税務申告に係る提出書類データを所定の提出先に送信し、税務申告を行う。
【0021】
サーバ20は、ネットワーク80に接続されたコンピュータである。サーバ20は、通信IF22と、入出力IF23と、メモリ25と、ストレージ26と、プロセッサ29とを備える。
【0022】
通信IF22は、サーバ20が外部の装置と通信するため、信号を入出力するためのインタフェースである。入出力IF23は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置、及び、ユーザに対し情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。メモリ25は、プログラム、及び、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。ストレージ26は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)である。プロセッサ29は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路等により構成される。
【0023】
外部サーバ83は、システム1が税務申告のための一連の処理を行う時にアクセスするサーバである。また、外部サーバは1つに限られない。システム1が実行する処理に応じて、複数の外部サーバ83にアクセスすることとしてもよい。本実施形態において、外部サーバ83は、具体的には、後述するマイナポータル(第1のWebサーバ)、または、電子申告を受け付ける国税庁のサーバ(第2のWebサーバ)等である。システム1において、サーバ20は、税務申告に必要な各種情報をマイナポータルから取得し、電子申告のための電子文書データを作成したのち、国税庁のサーバに当該データを申請する。
【0024】
<1.1 端末装置10の構成>
図2は、実施の形態1の税務申告システム1を構成する端末装置10の機能的な構成を示すブロック図である。図2に示すように、端末装置10は、複数のアンテナ(アンテナ111、アンテナ112)と、各アンテナに対応する無線通信部(第1無線通信部121、第2無線通信部122)と、操作受付部130(タッチ・センシティブ・デバイス1301及びディスプレイ1302を含む)と、音声処理部140と、マイク141と、スピーカ142と、カード読取部150(ICカードリーダ・ライタを含む)と、記憶部170と、制御部180とを含む。端末装置10は、図2では特に図示していない機能及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリー、バッテリーから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路等)も有している。図2に示すように、端末装置10に含まれる各ブロックは、バス等により電気的に接続される。
【0025】
アンテナ111は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ111は、空間から電波を受信して受信信号を第1無線通信部121へ与える。
【0026】
アンテナ112は、端末装置10が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ112は、空間から電波を受信して受信信号を第2無線通信部122へ与える。
【0027】
第1無線通信部121は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ111を介して信号を送受信するための変復調処理等を行う。第2無線通信部122は、端末装置10が他の無線機器と通信するため、アンテナ112を介して信号を送受信するための変復調処理等を行う。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、チューナー、RSSI(Received Signal Strength Indicator)算出回路、CRC(Cyclic Redundancy Check)算出回路、高周波回路等を含む通信モジュールである。第1無線通信部121と第2無線通信部122とは、端末装置10が送受信する無線信号の変復調や周波数変換を行い、受信信号を制御部180へ与える。
【0028】
操作受付部130は、ユーザの入力操作を受け付けるための機構を有する。具体的には、操作受付部130は、タッチスクリーンとして構成され、タッチ・センシティブ・デバイス1301と、ディスプレイ1302とを含む。タッチ・センシティブ・デバイス131は、端末装置10のユーザの入力操作を受け付ける。タッチ・センシティブ・デバイス131は、例えば静電容量方式のタッチパネルを用いることによって、タッチパネルに対するユーザの接触位置を検出する。タッチ・センシティブ・デバイス1301は、タッチパネルにより検出したユーザの接触位置を示す信号を入力操作として制御部180へ出力する。
【0029】
ディスプレイ1302は、制御部180の制御に応じて、画像、動画、テキストなどのデータを表示する。ディスプレイ132は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、または有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイによって実現される。
【0030】
音声処理部140は、音声信号の変復調を行う。音声処理部140は、マイク141から与えられる信号を変調して、変調後の信号を制御部180へ与える。また、音声処理部140は、音声信号をスピーカ142へ与える。音声処理部140は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。マイク141は、音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部140へ与える。スピーカ142は、音声処理部140から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声を端末装置10の外部へ出力する。
【0031】
カード読取部150は、ユーザの所有するマイナンバーカード等のデータの読取りを行う。カード読取部150が読取りを行う方法は限定されず、例えば、近距離無線通信(NFC:Near Field Communication)等の一般的なカードリーダ・ライタ等と同じ方法で読み取ってもよいし、端末装置10に備えられているカメラ(図示せず)によりICカード等の画像を読み取ってもよい。端末装置10は、読み取ったマイナンバーカード等のデータを後述するデータ処理部1803により処理する。
【0032】
記憶部170は、例えばフラッシュメモリ等により構成され、端末装置10が使用するデータ及びプログラムを記憶する。ある局面において、記憶部170は、ユーザ情報1701およびマイナンバー情報1702を記憶する。
【0033】
ユーザ情報1701は、端末装置10を使用して税務申告システム1の機能である税務申告等の税務申告を行うユーザの情報である。ユーザ情報としては、ユーザを識別する情報(ユーザID)、ユーザの名称、ユーザの業態、ユーザの業種、ユーザが所属している企業等の組織情報、予め登録されているユーザの識別情報等が含まれる。
【0034】
マイナンバー情報1702は、カード読取部150により読み取った、ユーザのマイナンバーカードに登録されている各種情報である。マイナンバーカードに登録されている情報としては、下記を含む。
・氏名
・住所
・生年月日
・性別
・顔写真データ
・電子証明書の有効期限
・セキュリティコード
・臓器提供意思表示
・個人番号(マイナンバー)
【0035】
制御部180は、記憶部170に記憶されるプログラムを読み込んで、プログラムに含まれる命令を実行することにより、端末装置10の動作を制御する。制御部180は、例えば予め端末装置10にインストールされているアプリケーションである。制御部180は、プログラムに従って動作することにより、入力操作受付部1801と、送受信部1802と、データ処理部1803と、通知制御部1804としての機能を発揮する。
【0036】
入力操作受付部1801は、タッチ・センシティブ・デバイス131等の入力装置に対するユーザの入力操作を受け付ける処理を行う。入力操作受付部1801は、タッチ・センシティブ・デバイス131に対してユーザが指などを接触させた座標の情報に基づき、ユーザの操作がフリック操作であるか、タップ操作であるか、ドラッグ(スワイプ)操作であるか等の操作の種別を判定する。
【0037】
送受信部1802は、端末装置10が、サーバ20等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。
【0038】
データ処理部1803は、端末装置10が入力を受け付けたデータに対し、プログラムに従って演算を行い、演算結果をメモリ等に出力する処理を行う。
【0039】
通知制御部1804は、ユーザに対し情報を提示する処理を行う。通知制御部1804は、表示画像をディスプレイ1302に表示させる処理、音声をスピーカ142に出力させる処理等を行う。
【0040】
<1.2 サーバ20の機能的な構成>
図3は、実施の形態1の税務申告システム1を構成するサーバ20の機能的な構成を示す図である。図3に示すように、サーバ20は、通信部201と、記憶部202と、制御部203としての機能を発揮する。
【0041】
通信部201は、サーバ20が外部の装置と通信するための処理を行う。
【0042】
記憶部202は、サーバ20が使用するデータ及びプログラムを記憶する。記憶部202は、ユーザ情報データベース2021と、税務申告情報データベース2022等を記憶する。
【0043】
ユーザ情報データベース2021は、税務申告システム1において、税務申告を行うユーザに関する各種情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
【0044】
税務申告情報データベース2022は、税務申告システム1において、各ユーザについて、予め記憶部202に登録されている税務申告に関する各種情報、または、外部のサーバのうち、第1のWebサーバから取得した税務申告に関する各種情報を保持するためのデータベースである。詳細は後述する。
ある局面において、サーバ20は、連携する会計サービスを提供するソフトウェア、アプリケーション、プログラム等から税務申告に必要な情報を取得し、税務申告情報データベース2022に保持してもよい。このとき、連携するソフトウェア、アプリケーション、プログラム等は、システム1とは異なる外部のシステムに備えられているものでもよいし、システム1の内部に備えられているものでよい。
【0045】
制御部203は、サーバ20のプロセッサがプログラムに従って処理を行うことにより、各種モジュールとして受信制御モジュール2031、送信制御モジュール2032、ユーザ情報取得モジュール2033、マイナンバー情報取得モジュール2034、税務申告情報取得モジュール2035、電子文書データ作成モジュール2036、電子文書データ提示モジュール2037、電子文書データ申請モジュール2038に示す機能を発揮する。
【0046】
受信制御モジュール2031は、サーバ20が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
【0047】
送信制御モジュール2032は、サーバ20が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。
【0048】
ユーザ情報取得モジュール2033は、税務申告システム1を使用するユーザから、ユーザに関する各種情報を取得する処理を制御する。ユーザに関する各種情報とは、ユーザの氏名、年齢、性別、業態、業種、所属部署、識別情報、マイナンバー等の情報を含む。ここで、識別情報とは、税務申告を行うユーザを識別するために必要な情報であり、具体的には、所轄の官庁(例えば、国税庁)が利用者に対して付与する利用者識別番号である。ユーザ情報取得モジュール2033は、取得したユーザに関する情報を、ユーザ情報データベース2021へ格納する、
【0049】
マイナンバー情報取得モジュール2034は、税務申告システム1を使用するユーザから、マイナンバーに関する情報等を取得する処理を制御する。マイナンバーとは、平成27年10月以降、日本国内の全住民(住民票を有するもの)に指定・通知されている、個人を識別するための12桁の番号を示す。マイナンバーの通知後、個人の申請により交付される顔写真入りのプラスチック製カードを、マイナンバーカードと呼ぶ。また、政府が中心となり運営する、マイナンバーカードに搭載される公的個人認証サービスの電子証明書によりログインするサービスを、マイナポータルと呼ぶ。
【0050】
マイナンバー情報取得モジュール2034は、ユーザのマイナンバーに関する情報だけでなく、利用者識別情報等の情報を取得してもよく、同一ユーザのマイナンバーに関する情報と、利用者識別情報等の情報との紐付けを行う。このとき、サーバ20は、ユーザの使用するあらゆる機器、装置から当該情報を取得してもよい。例えば、ユーザの使用する機器、装置は、ユーザが所有する端末装置に備えられる読み取り装置、IC(integrated circuit)カードリーダ等を含む。マイナンバー情報取得モジュール2034は、取得したマイナンバー等に関する情報を、ユーザ情報データベース2021へ格納する。
【0051】
税務申告情報取得モジュール2035は、税務申告システム1を使用するユーザから、ユーザが税務申告を行うのに必要な各種情報を取得する処理を制御する。具体的には、税務申告情報取得モジュール2035は、マイナンバー情報取得モジュール2034により取得したユーザのマイナンバーにより、外部サーバ83のうち、第1のWebサーバであるマイナポータルにアクセスし、API経由で当該情報を取得する。税務申告情報取得モジュール2035は、ユーザが税務申告を行うのに必要な各種情報として、ユーザが税務申告による控除を受ける対象となる制度、金融商品の分類・名称、情報の取得元等の情報を取得する。税務申告情報取得モジュール2035は、取得したユーザの各種情報を、税務申告情報データベース2022へ格納する。
ある局面において、税務申告情報取得モジュール2035は、ユーザの各種情報を取得する際、外部サーバからではなく、連携するサービス等により予め記憶部に保持している情報を取得することとしてもよい。
【0052】
電子文書データ作成モジュール2036は、税務申告システム1を使用するユーザが、税務申告に必要な電子文書データを作成する処理を制御する。具体的には、電子文書データ作成モジュール2036は、ユーザから受け付けた情報および税務申告情報取得モジュール2035が取得した情報等に基づいて、税務申告に必要な電子文書データに必要な情報を入力し、所定の税務申告を行うための書類を作成する。電子文書データ作成モジュール2036は、税務申告に必要な電子文書データを、自己のシステムにより予め記憶部に保持していても良いし、システム1とは異なるシステムを構成するサーバから当該データを取得してもよい。
電子文書データ作成モジュール2036は、ユーザから受け付けた情報に不足がある場合には、当該情報に基づいて作成する項目を空欄にする等の処理により電子文書データを作成してもよい。この場合、後述する電子文書データ提示モジュール2037は、受け付けた情報に不足がある旨ユーザに通知し、入力を促してもよい。
また、電子文書データ作成モジュール2036は、電子文書を作成する各ステップにおいて、ユーザから受け付けた情報に不足がある場合には、情報に不足がある旨の通知をユーザに提示し、ユーザが次のステップに進めないようにしてもよい。
【0053】
電子文書データ提示モジュール2037は、税務申告システム1を使用するユーザに対し、電子文書データ作成モジュール2036により作成した電子文書データを提示する処理を制御する。具体的には、電子文書データ提示モジュール2037は、電子文書データ作成モジュール2036により作成した電子文書データを、ユーザが所有する端末装置10のディスプレイ1302に表示する。このとき、電子文書データ提示モジュール2037は、ユーザから受け付けた税務申告に必要な情報に不足がある場合には、同時に情報が不足していることを示す表示をユーザに提示してもよい。
【0054】
電子文書データ申請モジュール2038は、電子文書データ作成モジュール2036により作成した電子文書データを、第2のWebサーバである国税庁のサーバにアクセスし、当該電子文書データを所定の申請先に申請する処理を制御する。具体的には、電子文書データ申請モジュール2038は、電子文書データ提示モジュール2037によりユーザに提示した電子文書データに関する情報に対し、ユーザからの申請のための入力操作を受け付ける。サーバ20は、当該操作に基づいて、電子文書データを所定の申請先に送信する。
【0055】
<2 データ構造>
図4は、サーバ20が記憶するユーザ情報データベース2021、税務申告情報データベース2022のデータ構造の例を示す図である。
【0056】
図4に示すように、ユーザ情報データベース2021のレコードのそれぞれは、項目「ユーザID」と、項目「氏名」と、項目「年齢」と、項目「性別」と、項目「業態」と、項目「職種」と、項目「所属」と、項目「識別情報」と、項目「マイナンバー」と、項目「備考」等を含む。
【0057】
項目「ユーザID」は、税務申告システム1にて管理する税務申告に関する情報の入力を行うユーザそれぞれを識別する情報である。
【0058】
項目「氏名」は、税務申告システム1にて管理する税務申告に関する情報の入力を行うユーザの氏名を示す情報である。
【0059】
項目「年齢」は、税務申告システム1にて管理する税務申告に関する情報の入力を行うユーザの年齢を示す情報である。
【0060】
項目「性別」は、税務申告システム1にて管理する税務申告に関する情報の入力を行うユーザの性別を示す情報である。
【0061】
項目「業態」は、税務申告システム1にて管理する税務申告に関する情報の入力を行うユーザの業態を示す情報である。具体的には、当該項目は、ユーザの業態として、下記を含む。
・個人事業主
・法人(一般的な株式会社等)
【0062】
項目「職種」は、税務申告システム1にて管理する税務申告に関する情報の入力を行うユーザの職種を示す情報である。ユーザの職種は、例えば、下記を含む。
・デザイナー、アーティスト等
・個人経営の士業等
・一般的な企業における経理等
【0063】
項目「所属」は、税務申告システム1にて管理する税務申告に関する情報の入力を行うユーザの所属する企業などを示す情報である。具体的には、当該項目は、ユーザが所属する企業の情報として、下記を含む。
・個人経営の事務所、事業所
・株式会社
・有限会社
【0064】
項目「識別情報」は、税務申告システム1にて管理する税務申告に関する情報の入力を行うユーザの識別データ等を示す情報である。具体的には、当該項目は、ユーザの識別データとして、下記を含む。
・利用者識別番号
・その他、税務申告、税務申告において利用するユーザを識別するデータ等
【0065】
項目「マイナンバー」は、税務申告システム1にて管理する、ユーザのマイナンバーカードの読取りデータを示す情報である。
【0066】
項目「備考」は、税務申告システム1にて管理する税務申告に関する情報の入力を行うユーザに関して、特記事項などがある場合に保持される情報である。
【0067】
図4に示すように、税務申告情報データベース2022のレコードのそれぞれは、項目「ユーザID」と、項目「申告情報ID」と、項目「分類」と、項目「取得元分類」と、項目「取得元」と、項目「取得方式」と、項目「金額」と、項目「備考」等を含む。
【0068】
項目「ユーザID」は、税務申告システム1にて管理する税務申告に関する情報の入力を行うユーザそれぞれを識別する情報である。
【0069】
項目「申告情報ID」は、税務申告システム1にて管理する税務申告に関する情報の入力を行うユーザが電子文書データに入力するためのデータそれぞれを識別する情報である。
【0070】
項目「分類」は、税務申告システム1にて管理する税務申告に関する情報の入力を行うユーザが税務申告により控除等を受ける対象の分類を示す情報である。
【0071】
項目「取得元分類」は、税務申告システム1にて管理する税務申告に関する情報の入力を行うユーザの情報を、どこから取得したかを示す情報である。具体的には、サーバ20が当該情報を、下記を含む取得元から取得したことを示す。
・第1のWebサーバであるマイナポータルから取得
・予め記憶部に保持している情報から取得
・連携するソフトウェア、アプリケーション等から取得
【0072】
項目「取得元」は、税務申告システム1にて管理する税務申告に関する情報の入力を行うユーザの情報を取得した取得元を示す情報である。具体的には、サーバ20が、ユーザの税務申告に関する情報を取得したサービス、システムの名称等を示す。
【0073】
項目「取得方式」は、税務申告システム1にて管理する税務申告に関する情報の入力を行うユーザの情報を取得した方法を示す情報である。具体的には、サーバ20が、APIを経由して情報を取得したのか、システム1とは異なるアプリケーション、ソフトウェア、システム等と連携して記憶部に保持している情報を取得したのか、等を示す情報である。ある局面において、サーバ20は、記憶部に保持している情報を取得する場合、システム1に備わる機能で記憶部から直接情報を取得してもよいし、連携するアプリケーション、ソフトウェア、システム等により記憶部にアクセスすることで当該情報を取得してもよい。
【0074】
項目「金額」は、税務申告システム1にて管理する税務申告に関する情報の入力を行うユーザが、各サービス、システムにおいて支払った金額を示す情報である。
【0075】
項目「備考」は、税務申告システム1にて管理する税務申告に関する情報の入力を行うユーザの情報において、特記事項などがある場合に保持される情報である。
【0076】
<3 動作>
以下、図5を参照しながら、第1の実施の形態における税務申告システム1による一連の処理について説明する。
【0077】
図5は、実施の形態1の税務申告システム1による税務申告を行う流れの一例を示すフローチャートである。
【0078】
ステップS501において、端末装置10の制御部180は、ユーザが所持するマイナンバーカードの読取りを行い、マイナンバーカードに登録されているユーザのマイナンバー情報及びユーザの個人情報を取得する。具体的には、制御部180は、ユーザから、端末装置10に備えられている読み取り装置、ICカードリーダ等の機器等により、マイナンバーカードの読取りを受け付け、マイナンバーカードに登録されているユーザのマイナンバー情報及びユーザの個人情報を取得する。制御部180は、取得したユーザのマイナンバー情報及びユーザの個人情報を、サーバ20に送信する。
ある局面において、制御部180は、マイナンバーカードからユーザの個人情報を取得する際、取得するユーザの個人情報に関する1または複数の項目を提示し、ユーザからの確認のための入力操作を受け付けてもよい。
これにより、ユーザは、不必要な個人情報を取得されることを防ぐことができる。
【0079】
ステップS551において、サーバ20の制御部203は、取得したユーザのマイナンバー情報と、ユーザの個人情報とを紐づけて登録する。具体的には、サーバ20の制御部203を構成するマイナンバー情報取得モジュール2034は、取得したユーザのマイナンバー情報と、ユーザの個人情報との紐付けを行い、当該データをユーザ情報データベース2021に格納する。これにより、ユーザは、税務申告を行うための各種データとマイナンバーとを紐づけて保持することができるため、各種データの管理を一元化することができる。
【0080】
ステップS552において、サーバ20の制御部203は、ユーザのマイナンバーにより、外部のサーバのうち第1のWebサーバにアクセスし、ログインする。具体的には、サーバ20の制御部203を構成する税務申告情報取得モジュール2035は、取得したユーザのマイナンバーを利用して、外部のサーバである第1のWebサーバにアクセスする。
ここで、第1のWebサーバは、具体的には、マイナンバーの情報を管理するシステム、サービスのサーバ、例えば、マイナポータルを示す。サーバ20の制御部203は、ユーザのマイナンバーにより、当該サーバにアクセスする。
ある局面において、サーバ20の制御部203は、ユーザのマイナンバーにより、第1のWebサーバにアクセスし、ログインする前処理として、ユーザの利用者識別番号を取得・登録し、ログインにおける暗証番号の設定のための入力操作をユーザから受け付ける処理を実行してもよい。また、サーバ20の制御部203は、第1のWebサーバにアクセスし、ログインする際に、税務申告に必要な認証を行うための電子証明書の有効期限を確認する処理を実行してもよい。さらに、サーバ20の制御部203は、電子証明書の有効期限が徒過していた場合に、その旨を端末装置10に送信し、端末装置10の制御部180は、電子証明書の有効期限が徒過している旨の通知をユーザに提示してもよい。
これにより、ユーザは円滑に税務申告を行うことができる。
【0081】
ステップS553において、サーバ20の制御部203は、第1のWebサーバから、第1のWebサーバが提供するサービスから税務申告に必要な情報を取得して記憶部に記憶する。具体的には、サーバ20の制御部203を構成する税務申告情報取得モジュール2035は、APIを経由して第1のWebサーバから、第1のWebサーバが提供するサービスから税務申告に必要な情報を取得する。ここで、税務申告に必要な情報は、例えば、下記を含む。
・確定申告に必要な情報
・法人税の申告に必要な情報
・年末調整に必要な情報
税務申告情報取得モジュール2035は、取得した情報を、税務申告情報データベース2022に保持する。
ある局面において、サーバ20は、当該税務申告に必要な情報を、予め記憶部202に保持させていてもよく、税務申告情報取得モジュール2035は、記憶部202に保持している情報を取得し、税務申告情報データベース2022に保持する。
【0082】
ステップS554において、サーバ20の制御部203は、税務申告に必要な書類の電子文書データに、税務申告に必要な情報として取得した情報を入力し、電子文書データを作成する。具体的には、サーバ20の制御部203を構成する電子文書データ作成モジュール2036は、記憶部202に保持している税務申告情報データベース2022を参照し、ユーザの税務申告に必要な情報を取得する。電子文書データ作成モジュール2036は、取得した情報に基づいて、税務申告のための電子文書データを作成する。
その後、制御部203を構成する電子文書データ提示モジュール2037は、作成した電子文書データを、ユーザの端末装置10に送信する。ユーザの端末装置10の制御部180は、受信した電子文書データをディスプレイ1032に表示する等により、ユーザに提示する。これにより、ユーザは、マイナンバーの情報等をサーバ20に送信するだけで、税務申告のための電子文書データを作成でき、簡便に税務申告をすることができる。
【0083】
ステップS502において、端末装置10の制御部180は、ユーザによる電子文書データの提出指示を受け付ける。制御部180は、受け付けた提出指示の情報を、サーバ20に送信する。
【0084】
ステップS555において、サーバ20の制御部203は、外部のサーバのうち第2のWebサーバにアクセスし、当該電子文書データの申請手続きを実行させる。ここで、第2のWebサーバは、例えば、国税庁のサーバ等、電子文書データの申請先のサーバを示す。サーバ20の制御部203を構成する電子文書データ申請モジュール2038は、ユーザから受け付けた指示に基づいて、作成した電子文書データを、第2のWebサーバである国税庁のサーバ等の、税務申告を行うための所定の申請先に送信する。
【0085】
<4 画面例>
以下、図6ないし図11を参照しながら、税務申告システム1によるユーザの税務申告処理の画面例について説明する。
【0086】
図6は、端末装置10に表示する、ユーザから税務申告に係る基本事項の入力を受け付ける画面例を示す図である。
【0087】
図6に示すように、端末装置10のディスプレイ1302には、進捗表示部601と、質問部602と、質問回答部603と、画面遷移ボタン604とが表示されている。進捗表示部601において、端末装置10の制御部180は、税務申告システムにおける、ユーザの進捗状況を表示する。具体的には、制御部180は、進捗表示部601において、ユーザの進捗状況として、下記に例示するステップであることを示す。
・ユーザの基本情報を受け付けるステップ
・ユーザの収支に関する情報を受け付けるステップ
・ユーザのマイナンバー情報を確認するステップ
・税務申告に必要な情報を取得するステップ
・税務申告に必要な情報を確認するステップ
・税務申告のための電子文書データを確認するステップ
・税務申告のための電子文書データを第2のWebサーバにアクセスし申請手続きを行うための指示を行うステップ
・その他、特記事項について確認するステップ
このとき、制御部180は、各ステップをアイコン表示してもよい。また、制御部180は、現在ユーザに表示されているステップのアイコンを、表示されていないステップのアイコンと異なる色の態様で表示してもよい。また、制御部180は、各ステップを表示するアイコンの下部に、各ステップにおける入力状況を表示してもよい。例えば、ユーザの基本情報を受け付けるステップにおいて、入力状況が全体の10%である場合に、当該アイコンの下部に「10%」と表示してもよい。また、入力が完了しているステップについては「チェックマーク」を表示してもよい。
【0088】
質問部602において、端末装置10の制御部180は、税務申告に必要となる、ユーザの基本情報を受け付けるための所定の質問をユーザに提示する。具体的には、制御部180は、ユーザの基本情報を受け付けるために、一問一答形式等の質問文をユーザに提示し、ユーザの基本情報の入力を受け付ける。これにより、ユーザは、税務申告に必要な情報を、質問に答えることで、詳細を把握していなくとも入力することができ、簡便に税務申告のための情報を入力することができる。
【0089】
質問回答部603において、端末装置10の制御部180は、質問部602において提示した質問に対する回答をユーザから受け付ける。具体的には、制御部180は、ユーザから、質問部602において提示した質問に対して、「〇」か「×」かの選択を受け付ける。制御部180は、ユーザから受け付けた選択に基づいて、税務申告のためのユーザの基本情報を決定する。これにより、ユーザは、質問に対する回答として、「〇」か「×」かを選択すればよく、簡便に基本情報の入力を行うことができる。ある局面において、制御部180は、質問回答部603において、「〇」、「×」の選択をユーザから受け付けるのではなく、ユーザから必要事項の入力を受け付けることとしてもよい。
【0090】
画面遷移ボタン604は、税務申告のための電子文書データを作成するための次のステップに移行するためのボタンである。端末装置10の制御部180は、当該ボタンに対し、ユーザから押下する操作を受け付けると、次のステップの画面をユーザに表示する。ある局面において、制御部180は、進捗表示部601において表示されている各ステップを押下する操作を受け付けることにより、画面を遷移させてもよい。このとき、制御部180は、ステップが遷移したことに応答して、進捗表示部601において、該当するステップのアイコンを異なる色の態様で表示してもよい。ある局面において、制御部180は、同一ステップ内に複数の入力画面を含んでいる場合には、画面遷移ボタン604を押下する操作をユーザから受け付けると、進捗表示部601の色の態様を変更せず、ユーザに提示する画面のみを変更して表示してもよい。
【0091】
これにより、ユーザは、直感的に税務申告のための入力操作を行うことができ、効率的に税務申告をすることが可能となる。
【0092】
図7は、端末装置10に表示する、ユーザからマイナンバーカードの読取りデータを受け付ける画面例を示す図である。
【0093】
図7に示すように、端末装置10のディスプレイ1302には、進捗表示部701と、マイナンバーカード表示画面702と、図6において図示した画面遷移ボタン604とが表示されている。進捗表示部701において、端末装置10の制御部180は、図6における進捗表示部601と同様に、税務申告システムにおける、ユーザの進捗状況を表示する。例えば、図7において、制御部180は、現在がマイナンバーカードの読取データを受け付けるステップであることを表示するため「確認」のアイコンを他のアイコンと異なる色の態様で表示する。端末装置10の制御部180は、ユーザからマイナンバーカードの読取データを受け付けると、当該画面に受け付けたデータを表示する。このとき、マイナンバーカード表示画面702において、受け付けたデータを、マイナンバーカードを模した態様でユーザに提示してもよいし、文字列、表の形式等で表示してもよい。これにより、ユーザは、自身のマイナンバーカードの読取データの情報を視覚的に確認することができる。ある局面において、制御部180は、マイナンバーカードの読取データを受け付けていない場合、または、端末装置10がマイナンバーカードの読取りに対応していない場合等に、ユーザに対しマイナンバーカードの読み取りに対応していない旨の通知を提示してもよい。制御部180は、マイナンバーのデータをユーザが確認後、前述の画面遷移ボタン604を押下する操作を受け付けることで、次のステップ、または同一のステップにおける次の情報の入力画面へと表示画面を遷移させる。
【0094】
図8は、端末装置10に表示する、ユーザが税務申告に必要な情報を取得するための画面例を示す図である。
【0095】
図8に示すように、端末装置10のディスプレイ1302には、図7において示した進捗表示部701と、必要情報リスト801と、図6において図示した画面遷移ボタン604とが表示されている。端末装置10の制御部180は、必要情報リスト801において、税務申告に必要な情報および当該情報を取得する取得元等の情報をユーザに表示する。端末装置10の制御部180は、ユーザから情報を取得する対象を選択するための操作を受け付ける。このとき、端末装置10の制御部180は、チェックボックスをユーザに提示し、ユーザからのチェックを受け付けても良いし、情報を取得するためのボタンなどを表示して、当該ボタンを押下する操作をユーザから受け付けてもよい。制御部180は、必要情報を選択する操作をユーザが選択後、前述の画面遷移ボタン604を押下する操作を受け付けることで、ユーザから選択を受け付けた情報を取得し、次のステップ、または同一のステップにおける次の情報の入力画面へと表示画面を遷移させる
【0096】
図9は、端末装置10に表示する、ユーザが税務申告に必要な情報を確認するための画面例を示す図である。
【0097】
図9に示すように、端末装置10のディスプレイ1302には、図7において示した進捗表示部701と、取得情報リスト901と、図6において図示した画面遷移ボタン604とが表示されている。端末装置10の制御部180は、取得情報リスト901において、必要情報リスト801において選択された税務申告に必要な各種情報をユーザに表示する。このとき、制御部180は、取得情報リスト901において、取得した情報に対するユーザからの内容の訂正、または削除の操作を受け付ける。このとき、制御部180は、ユーザから内容の訂正のための操作を受け付けると、情報の訂正を行うための画面を当該画面に重畳させるように表示してもよい。制御部180は、ユーザから、前述の画面遷移ボタン604を押下する操作を受け付けることで、電子文書データを作成し、次のステップ、または同一のステップにおける次の情報の入力画面へと表示画面を遷移させる
【0098】
図10は、ユーザに対し税務申告のための電子文書データを提示し、ユーザから確認を受け付ける画面例を示す図である。
【0099】
図10に示すように、端末装置10のディスプレイ1302には、図7において示した進捗表示部701と、電子文書データ1001と図6において図示した画面遷移ボタン604とが表示されている。
【0100】
電子文書データ1001において、制御部180は、ユーザから受け付けた各種情報等に基づいて作成された税務申告のための電子文書データをユーザに表示する。制御部180は、当該電子文書データをユーザが確認後、前述の画面遷移ボタン604を押下する操作を受け付けることで、次のステップ、または同一のステップにおける次の情報の入力画面へと表示画面を遷移させる。
【0101】
図11は、端末装置10に表示する、税務申告のための電子文書データを、外部のサーバである第2のWebサーバにアクセスし、当該電子文書データの申請手続きを行うための操作をユーザから受け付ける画面例を示す図である。
【0102】
図11に示すように、端末装置10のディスプレイ1302には、進捗表示部1101と、電子文書データ1102と、申請指示ボタン1103とが表示されている。進捗表示部1101において、端末装置10の制御部180は、図7における進捗表示部701と同様に、税務申告システムにおける、ユーザの進捗状況を表示する。
【0103】
電子文書データ1102において、制御部180は、図10においてユーザからの確認、および必要に応じた修正を受け付け、確定された電子文書データをユーザに表示する。
【0104】
申請指示ボタン1103は、ユーザからの当該ボタンを押下する操作を受け付けると、外部サーバである第2のWebサーバにアクセスし、電子文書データを申請する処理を実行する。
【0105】
これにより、ユーザは、税務申告に必要な情報をマイナンバーにより一元管理し、税務申告に係る一連の作業を、一つのアプリケーション、ソフトウェア内で行うことができ、効率的に税務申告が可能となる。
【0106】
<小括>
以上のように、本実施形態によると、端末装置10は、マイナンバーカードの読取りデータをユーザから受け付ける。端末装置10は、受け付けたマイナンバーカードの読取りデータをサーバ20に送信し、サーバ20は、取得したユーザのマイナンバー情報と、ユーザの個人情報とを紐づけて記憶部に登録・保持する。サーバ20は、ユーザのマイナンバーにより、外部のサーバである第1のWebサーバにアクセスし、ログインする。サーバ20は、第1のWebサーバから、第1のWebサーバが提供するサービスから税務申告に必要な情報を取得して記憶部に記憶する。サーバ20は、税務申告に必要な書類の電子文書データに、税務申告に必要な情報として取得した情報を入力し、電子文書データを作成する端末装置10は、作成した電子文書データをユーザに提示し、申請手続きのための入力操作を受け付ける。サーバ20は、受け付けた操作に従い、外部のサーバである第2のWebサーバにアクセスし、当該電子文書データの申請手続きを実行させる。これにより、ユーザは税務申告に必要な情報を一元管理し、効率的に税務申告を行うことが可能となる。
例えば、税務申告に必要な情報として、例えば、支払った生命保険料の総額等の情報を、マイナポータルから取得し、記憶部に保持しておくことで、申請書類の作成の都度、必要な情報を各々の管理システムにて参照する必要がなくなる。また、マイナンバーカードの読取データと各種データとを紐づけて管理することで、複数のデータを一元管理することができるため、税務申告の手間を削減することが可能になる。また、これにより、税務申告を容易に行うことが可能になる。
【0107】
以上、開示に係る実施形態について説明したが、これらはその他の様々な形態で実施することが可能であり、種々の省略、置換及び変更を行なって実施することができる。これらの実施形態及び変形例ならびに省略、置換及び変更を行なったものは、特許請求の範囲の技術的範囲とその均等の範囲に含まれる。
【0108】
<付記>
以上の各実施形態で説明した事項を、以下に付記する。
【0109】
(付記1)
プロセッサ29と、記憶部202とを備えるコンピュータ20によって実行されるプログラムであって、プログラムは、プロセッサ29に、ユーザが所持するマイナンバーカードの読取りを行い、マイナンバーカードに登録されているユーザのマイナンバー情報及びユーザの個人情報を取得するステップ(S501)と、取得したユーザのマイナンバー情報と、ユーザの個人情報とを紐づけて登録するステップ(S551)と、ユーザのマイナンバーにより、外部のサーバである第1のWebサーバにアクセスし、ログインするステップ(S552)と、第1のWebサーバから、第1のWebサーバが提供するサービスから税務申告に必要な情報を取得して記憶部202に記憶するステップ(S553)と、税務申告に必要な書類の電子文書データに、税務申告に必要な情報として取得した情報を入力し、電子文書データを作成するステップ(S554)と、外部のサーバである第2のWebサーバにアクセスし、当該電子文書データの申請手続きを実行させるステップ(S555)と、を実行させる、プログラム。
【0110】
(付記2)
税務申告に必要な情報を取得して記憶部202に記憶するステップ(S553)において、第1のWebサーバから、API経由で税務申告に必要な情報を取得する、付記1に記載のプログラム。
【0111】
(付記3)
税務申告に必要な情報を取得して記憶部202に記憶するステップ(S553)において、税務申告に必要な情報として、確定申告、法人税、年末調整からなる群の少なくともいずれかに関する情報を取得して記憶部202に記憶する、付記1または2に記載のプログラム。
【0112】
(付記4)
コンピュータ20は、記憶部202に、税務申告に必要な情報をあらかじめ保持させており、電子文書データを作成するステップ(S554)において、税務申告に必要な情報として、記憶部202に保持させている必要な情報に基づいて、電子文書データを作成する、付記1から3のいずれかに記載のプログラム。
【0113】
(付記5)
プログラムは、プロセッサ29に、さらに、マイナンバーカードに登録されているユーザのマイナンバー情報及びユーザの個人情報を取得するステップ(S501)において、マイナンバーカードから取得するユーザの個人情報に関する1または複数の項目を提示し、ユーザからの確認のための入力操作を受け付けるステップを実行させる、付記1から4のいずれかに記載のプログラム。
【0114】
(付記6)
プログラムは、プロセッサ29に、さらに、ユーザのマイナンバーにより、第1のWebサーバにアクセスし、ログインするステップ(S552)において、ユーザの利用者識別番号を取得し、登録するステップと、ログインにおける暗証番号の設定のための入力操作をユーザから受け付けるステップと、を実行させる、付記1から5のいずれかに記載のプログラム。
【0115】
(付記7)
プログラムは、プロセッサ29に、さらに、ユーザのマイナンバーにより、第1のWebサーバにアクセスし、ログインするステップ(S552)において、税務申告に必要な認証を行うための電子証明書の有効期限を確認するステップを実行させる、付記1から6のいずれかに記載にプログラム。
【0116】
(付記8)
税務申告に必要な認証を行うための電子証明書の有効期限を確認するステップにおいて、電子証明書の有効期限が徒過していた場合に、電子証明書の有効期限が徒過している旨の通知をユーザに提示する、付記7に記載のプログラム。
【0117】
(付記9)
制御部203と、記憶部202とを備える情報処理装置20であって、制御部203が、ユーザが所持するマイナンバーカードの読取りを行い、マイナンバーカードに登録されているユーザのマイナンバー情報及びユーザの個人情報を取得するステップ(S501)と、取得したユーザのマイナンバー情報と、ユーザの個人情報とを紐づけて登録するステップ(S551)と、ユーザのマイナンバーにより、外部のサーバである第1のWebサーバにアクセスし、ログインするステップ(S552)と、第1のWebサーバから、第1のWebサーバが提供するサービスから税務申告に必要な情報を取得して記憶部202に記憶するステップ(S553)と、税務申告に必要な書類の電子文書データに、税務申告に必要な情報として取得した情報を入力し、電子文書データを作成するステップ(S554)と、外部のサーバである第2のWebサーバにアクセスし、当該電子文書データの申請手続きを実行させるステップ(S555)と、を実行する、情報処理装置20。
【0118】
(付記10)
プロセッサ29と、記憶部202とを備えるコンピュータ20によって実行される方法であって、方法は、プロセッサ29が、ユーザが所持するマイナンバーカードの読取りを行い、マイナンバーカードに登録されているユーザのマイナンバー情報及びユーザの個人情報を取得するステップ(S501)と、取得したユーザのマイナンバー情報と、ユーザの個人情報とを紐づけて登録するステップ(S551)と、ユーザのマイナンバーにより、外部のサーバである第1のWebサーバにアクセスし、ログインするステップ(S552)と、第1のWebサーバから、第1のWebサーバが提供するサービスから税務申告に必要な情報を取得して記憶部202に記憶するステップ(S553)と、税務申告に必要な書類の電子文書データに、税務申告に必要な情報として取得した情報を入力し、電子文書データを作成するステップ(S554)と、外部のサーバである第2のWebサーバにアクセスし、当該電子文書データの申請手続きを実行させるステップ(S555)と、を実行する、方法。
【符号の説明】
【0119】
10 端末装置、20 サーバ、80 ネットワーク、83 外部サーバ、130 操作受付部、170 記憶部、1701 ユーザ情報、1702 マイナンバー情報、180 制御部、1801 入力操作受付部、1802 送受信部、1803 データ処理部、1804 報知制御部、22 通信IF、23 入出力IF、25 メモリ、26 ストレージ、29 プロセッサ、201 通信部、202 記憶部、2021 ユーザ情報データベース、2022 税務申告情報データベース、203 制御部、2031 受信制御モジュール、2032 送信制御モジュール、2033 ユーザ情報取得モジュール、2034 マイナンバー情報取得モジュール、2035 税務申告情報取得モジュール、2036 電子文書データ作成モジュール、2037 電子文書データ提示モジュール、2038 電子文書データ申請モジュール。


図1
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