(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023036166
(43)【公開日】2023-03-14
(54)【発明の名称】手袋およびその製造方法
(51)【国際特許分類】
A41D 19/00 20060101AFI20230307BHJP
A41D 19/04 20060101ALI20230307BHJP
【FI】
A41D19/00 P
A41D19/04 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021143036
(22)【出願日】2021-09-02
(71)【出願人】
【識別番号】391057052
【氏名又は名称】株式会社サンパック
(71)【出願人】
【識別番号】598146986
【氏名又は名称】宇都宮製作株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】595161603
【氏名又は名称】ハナキゴム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】青山 祐二郎
(72)【発明者】
【氏名】星野 淳
(72)【発明者】
【氏名】五島 まどか
(72)【発明者】
【氏名】大西 浩太郎
(72)【発明者】
【氏名】関本 真介
(72)【発明者】
【氏名】井上 和也
(72)【発明者】
【氏名】小川 清
(72)【発明者】
【氏名】鎌田 賢次
【テーマコード(参考)】
3B033
【Fターム(参考)】
3B033AA12
3B033AA29
3B033AB04
3B033AB06
3B033AC03
3B033AC04
3B033AC05
3B033AC06
(57)【要約】
【課題】指先によって肌を引っ掻くことを抑制する。
【解決手段】手袋は、繊維体部10と、被覆部20とを備える。繊維体部10は、手を収容可能に構成され、少なくとも指先を覆う先端部100を含む。被覆部20は、先端部100を被覆し、ゴムから形成されている。被覆部20は、基体110と、硬化層140とを含む。基体110は、繊維体部10に付着している。硬化層140は、被覆部20の外表面に位置し、基体110の一部が硬化している。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
手を収容可能に構成され、少なくとも指先を覆う先端部を含む繊維体部と、
前記先端部を被覆し、ゴムから形成されている被覆部とを備え、
前記被覆部は、
前記繊維体部に付着した基体と、
前記被覆部の外表面に位置し、前記基体の一部が硬化した硬化層とを含む、手袋。
【請求項2】
前記基体は、第1基体層と該第1基体層を覆う第2基体層とを含み、
前記第1基体層は、前記繊維体部に付着しており、
前記第1基体層と前記硬化層との間に、前記第2基体層が介在している、請求項1に記載の手袋。
【請求項3】
指の根元側に位置する前記被覆部の端部において、前記第2基体層の一部が前記第1基体層上から延出して前記繊維体部に付着している、請求項2に記載の手袋。
【請求項4】
前記被覆部は、前記繊維体部の内表面まで入り込んでいない、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の手袋。
【請求項5】
前記繊維体部は、綿によって構成されている、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の手袋。
【請求項6】
前記被覆部は、加硫促進剤を含んでいない、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の手袋。
【請求項7】
手を収容可能に構成され、少なくとも指先を覆う先端部を含む繊維体部を準備する工程と、
前記先端部にゴムを被覆し、被覆部を形成する工程とを備え、
前記被覆部を形成する工程は、
前記繊維体部にゴムを付着させて基体を形成する工程と、
前記基体の一部を硬化させて、前記被覆部の外表面に位置する硬化層を形成する工程とを含む、手袋の製造方法。
【請求項8】
前記硬化層を形成する工程において、前記基体の前記一部をハロゲン処理する、請求項7に記載の手袋の製造方法。
【請求項9】
前記基体を形成する工程は、
前記繊維体部にゴムを付着させて第1基体層を形成する工程と、
前記第1基体層を覆うようにゴムを付着させて第2基体層を形成する工程とを含み、
前記第2基体層を形成する工程において、指の根元側に位置する前記被覆部の端部における前記第2基体層の一部が前記第1基体層上から延出して前記繊維体部に付着するようにゴムを付着させる、請求項7または請求項8に記載の手袋の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手袋およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
赤ちゃん用掻きむしり防止手袋の構成を開示した先行文献として、特開2017-14646号公報(特許文献1)がある。特許文献1に記載された赤ちゃん用掻きむしり防止手袋は、シリコーンゴム層を有する単層または多層構造の弾性膜で形成されている。弾性膜は、被着者の肌に触れる表層にシリコーンゴムが配設されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された赤ちゃん用掻きむしり防止手袋においては、表面に配置されているゴムが肌と擦れる際の摩擦抵抗によって、ゴムが肌に引っ掛かり、ゴムを介して指先によって肌を引っ掻く可能性がある。
【0005】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、指先によって肌を引っ掻くことを抑制することができる、手袋およびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に基づく手袋は、繊維体部と、被覆部とを備える。繊維体部は、手を収容可能に構成され、少なくとも指先を覆う先端部を含む。被覆部は、先端部を被覆し、ゴムから形成されている。被覆部は、基体と、硬化層とを含む。基体は、繊維体部に付着している。硬化層は、被覆部の外表面に位置し、基体の一部が硬化している。
【0007】
本発明の一形態においては、基体は、第1基体層と、第2基体層とを含む。第2基体層は、第1基体層を覆う。第1基体層は、繊維体部に付着している。第1基体層と硬化層との間に、第2基体層が介在している。
【0008】
本発明の一形態においては、指の根元側に位置する被覆部の端部において、第2基体層の一部が第1基体層上から延出して繊維体部に付着している。
【0009】
本発明の一形態においては、被覆部は、繊維体部の内表面まで入り込んでいない。
【0010】
本発明の一形態においては、繊維体部は、綿によって構成されている。
【0011】
本発明の一形態においては、被覆部は、加硫促進剤を含んでいない。
【0012】
本発明に基づく手袋の製造方法は、手を収容可能に構成され、少なくとも指先を覆う先端部を含む繊維体部を準備する工程と、先端部にゴムを被覆し、被覆部を形成する工程とを備える。被覆部を形成する工程は、繊維体部にゴムを付着させて基体を形成する工程と、基体の一部を硬化させて、被覆部の外表面に位置する硬化層を形成する工程とを含む。
【0013】
本発明の一形態においては、硬化層を形成する工程において、基体の一部をハロゲン処理する。
【0014】
本発明の一形態においては、基体を形成する工程は、繊維体部にゴムを付着させて第1基体層を形成する工程と、第1基体層を覆うようにゴムを付着させて第2基体層を形成する工程とを含む。第2基体層を形成する工程において、指の根元側に位置する被覆部の端部における第2基体層の一部が第1基体層上から延出して繊維体部に付着するようにゴムを付着させる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、指先によって肌を引っ掻くことを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の一実施形態に係る手袋の構成を示す正面図である。
【
図2】本発明の一実施形態に係る手袋の指先を拡大して示す断面図である。
【
図3】
図2におけるIII部を拡大して手袋の構成を示す断面図である。
【
図4】本発明の一実施形態に係る手袋の製造方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の一実施形態に係る手袋およびその製造方法について図面を参照して説明する。以下の実施形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
【0018】
図1は、本発明の一実施形態に係る手袋の構成を示す正面図である。本発明の一実施形態における手袋1は、たとえば、アトピー性皮膚炎の患者が肌を引っ掻くことを防止するために使用される。
【0019】
図1に示すように、本発明の一実施形態における手袋1は、繊維体部10と、被覆部20と、ベルト部30とを備える。
【0020】
繊維体部10は、手を収容可能に構成されている。本実施形態における繊維体部10は、手の全体を収容可能である。
【0021】
繊維体部10の種類としては、織物、編物または不織布などが挙げられる。繊維体部10は、たとえば、綿によって構成されている。なお、本実施形態における繊維体部10は、成分の割合として、綿を100%使用しているが、この構成に限定されない。繊維体部10は、肌に悪影響を及ぼさない材質であればよく、たとえば、綿を85%、レーヨンを15%使用した構成であってもよい。
【0022】
繊維体部10は、少なくとも指先を覆う先端部100を含む。本実施形態における先端部100は、5本の指の各々の全体を覆っている。
【0023】
被覆部20は、先端部100を被覆する。具体的には、被覆部20は、指の第1関節に対応する位置まで先端部100を被覆している。
【0024】
被覆部20は、ゴムから形成されている。被覆部20がゴムから形成されることによって、被覆部20を合成樹脂から形成する場合と比較して、被覆部20における酸素の透過性がよいため、被覆部20は通気性に優れる。
【0025】
本実施形態における被覆部20は、たとえば、ニトリルゴムにより構成されている。なお、被覆部20は、ニトリルゴムに限定されず、天然ゴム、イソプレンゴムまたはブタジエンゴムなどにより構成されていてもよい。
【0026】
一般に、ゴムを製造する際に、加硫時間の短縮を目的として加硫促進剤がゴムに添加される場合がある。加硫促進剤としては、たとえば、スルフェンアミド系またはチウラム系の加硫促進剤が挙げられる。本実施形態における被覆部20は、加硫促進剤を含んでいない。ただし、加硫促進剤による人体のアレルギー反応に対して影響が少なければ、被覆部20に加硫促進剤が含まれていてもよい。
【0027】
ベルト部30は、繊維体部10の手首部分に配置されている。ベルト部30は、たとえば、マジックテープ(登録商標)などの面ファスナーである。ベルト部30を締めることにより、手袋1を手首に固定することができるため、手袋1が手から外れにくい。
【0028】
図2は、本発明の一実施形態に係る手袋の指先を拡大して示す断面図である。
図3は、
図2におけるIII部を拡大して手袋の構成を示す断面図である。
【0029】
図2および
図3に示すように、被覆部20は、基体110と、硬化層140とを含む。基体110は、第1基体層120と、第2基体層130とを含む。
【0030】
基体110は、繊維体部10に付着している。具体的には、基体110において、第1基体層120が第2基体層130の一部とともに繊維体部10に付着している。
【0031】
第1基体層120は、第1端部121を有している。第1端部121は、指2の根元側に位置している。第1基体層120は、指先から第1端部121まで繊維体部10に付着している。
【0032】
第1基体層120には、凸部122が形成されている。凸部122は、被覆部20の外表面に向かって不規則に複数形成されている。先端部100における図示しない繊維同士の間に、第1基体層120の一部が先端部100の内表面側に向かって入り込むことにより、第1基体層120の外表面に凹凸が形成される。これにより、凸部122が第1基体層120の外表面に形成される。
【0033】
第2基体層130は、第1基体層120を覆う。第2基体層130は、第1基体層120と硬化層140との間に介在している。第2基体層130は、凸部122を均すように第1基体層120を覆う。第2基体層130は、平坦な形状の外表面を有している。
【0034】
第2基体層130は、延出部131を有している。指2の根元側に位置する被覆部20の端部において、第2基体層130の一部としての延出部131が第1基体層120上から延出して繊維体部10に付着している。
【0035】
被覆部20は、第2端部141を有している。第2端部141は、第1端部121より指2の根元側に位置している。第2端部141は、第1端部121からの距離L分の間隔をあけて位置している。延出部131は、第1端部121から第2端部141の間において、硬化層140の一部とともに繊維体部10に付着している。第1端部121からの距離Lは、たとえば、0.5mm以上1.5mm以下が好ましく、0.8mm以上1.2mm以下がより好ましい。
【0036】
仮に、被覆部20が第1基体層120のみにより構成され、第1基体層120における第1端部121が角ばっている場合、第1端部121が肌に引っ掛かる可能性がある。
【0037】
本実施形態においては、第2基体層130の延出部131の一部が第1端部121に沿いながら繊維体部10に付着する。これにより、第2基体層130の端部は、緩やかに傾斜しつつ繊維体部10に滑らかに接続される。その結果、被覆部20の端部が肌に引っ掛かることを抑制することができる。
【0038】
硬化層140は、被覆部20の外表面に位置している。本実施形態における硬化層140は、第2基体層130の外表面を被覆している。
【0039】
硬化層140は、基体110の一部が硬化していることにより形成される。具体的には、硬化層140は、後述する塩素処理によって基体110の外表面を硬化させることにより形成される。被覆部20の外表面に硬化層140が形成されることによって、被覆部20の外表面は、基体110と比較して摩擦抵抗が低減する。
【0040】
被覆部20の厚みtは、たとえば、0.2mm以上0.6mm以下であることが好ましく、0.3mm以上0.5mm以下であることがより好ましい。被覆部20を上記の厚みにすることによって、手袋1を装着したままの状態でタッチパネルにより操作可能な電子機器を操作することができる。
【0041】
被覆部20は、繊維体部10の内表面まで入り込んでいない。具体的には、基体110が繊維体部10の指2側まで入り込んでいない。
【0042】
なお、本実施形態における基体110は、第1基体層120および第2基体層130の2層によって構成されているが、この構成に限定されない。基体110は、3層以上により構成されていてもよいし、凸部122が形成されないのであれば、1層により構成されていてもよい。
【0043】
以下、本発明の一実施形態に係る手袋の製造方法について説明する。
図4は、本発明の一実施形態に係る手袋の製造方法を示すフローチャートである。
【0044】
図4に示すように、本発明の一実施形態に係る手袋の製造方法においては、まず、手を収容可能に構成され、少なくとも指先を覆う先端部100を含む繊維体部10を準備する(S1工程)。
【0045】
次に、先端部100にゴムを被覆し、被覆部20を形成する。具体的には、被覆部20を形成する工程は、繊維体部10にゴムを付着させて基体110を形成する工程と、基体110の一部を硬化させて、被覆部20の外表面に位置する硬化層140を形成する工程(S4工程)とを含む。
【0046】
さらに、繊維体部10にゴムを付着させて基体110を形成する工程は、繊維体部10にゴムを付着させて第1基体層120を形成する工程(S2工程)と、第1基体層120を覆うようにゴムを付着させて第2基体層130を形成する工程(S3工程)とを含む。
【0047】
繊維体部10にゴムを付着させて第1基体層120を形成する工程(S2工程)においては、手と同じ形状の治具に手袋1を取り付けた後、ゴムを満たした槽に先端部100を浸漬することによって、先端部100に第1基体層120を付着させる。その後、第1基体層120を乾燥させて、第1基体層120を先端部100に定着させる。
【0048】
次に、第2基体層130を形成する工程(S3工程)において、指2の根元側に位置する被覆部20の端部における第2基体層130の一部としての延出部131が第1基体層120上から延出して繊維体部10に付着するようにゴムを付着させる。具体的には、第1基体層120と同様に、ゴムを満たした槽に先端部100を浸漬することによって、第1基体層120を覆いつつ先端部100に第2基体層130を付着させる。その後、第2基体層130を乾燥させて、第2基体層130を第1基体層120および先端部100に定着させる。
【0049】
次に、硬化層140を形成する工程(S4工程)において、基体110の一部をハロゲン処理する。本実施形態においては、基体110の外表面を塩素処理する。具体的には、塩素の液体を満たした槽に手袋1全体を浸漬させることにより基体110を塩素処理する。これにより、被覆部20の外表面に、基体110の一部が硬化した硬化層140が形成される。なお、本実施形態においては、被覆部20の外表面に硬化層140を形成する手法として塩素処理を施しているが、たとえば、電子線グラフト重合などの他の手法によって被覆部20の外表面に硬化層140が形成されてもよい。
【0050】
本発明の一実施形態に係る手袋1およびその製造方法においては、繊維体部10の先端部100を被覆した被覆部20において、被覆部20の外表面に位置し、基体110の一部が硬化した硬化層140を形成することによって、基体110に比べて硬化層140の摩擦抵抗を低減させて、硬化層140を肌に引っ掛かりにくくすることにより、被覆部20を介して指先によって肌を引っ掻くことを抑制することができる。
【0051】
本発明の一実施形態に係る手袋1およびその製造方法においては、基体110が第1基体層120と、第2基体層130とを含むことによって、第1基体層120の凸部122を第2基体層130により被覆することができるため、被覆部20の外表面を滑らかにすることができる。
【0052】
本発明の一実施形態に係る手袋1およびその製造方法においては、指2の根元側に位置する被覆部20の端部において、第2基体層130の延出部131が第1基体層120上から延出して繊維体部10に付着していることにより、繊維体部10と被覆部20との境界に段差を生じさせないようにすることができるため、被覆部20の端部において肌を引っ掻くことを抑制することができる。
【0053】
本発明の一実施形態に係る手袋1においては、被覆部20が繊維体部10の内表面まで入り込んでいないため、手袋1の内表面に被覆部20が配置されておらず、手袋1を装着した際に被覆部20が肌に接触することによる不快感を抑制することができる。
【0054】
本発明の一実施形態に係る手袋1においては、繊維体部10が綿によって構成されているため、肌に悪影響がなく、手袋1の付け心地を向上することができる。
【0055】
本発明の一実施形態に係る手袋1においては、被覆部20が加硫促進剤を含んでいないため、手袋1の装着によってアレルギー症状が起きることを抑制することができる。
【0056】
本発明の一実施形態に係る手袋1およびその製造方法においては、被覆部20の外表面に硬化層140を形成する工程において、基体110の一部をハロゲン処理することによって、硬化層140を容易に形成することができる。
【0057】
なお、本発明の一実施形態における手袋1は、5本の指の各々を5つの先端部の各々により被覆する形態であるが、この構成に限定されず、5本の指を1つの先端部で覆う形態であってもよい。また、本発明の一実施形態における手袋1は、そのサイズに限定はなく、成人向けから子供向けまで広範囲に適用することができる。
【0058】
なお、今回開示した上記実施形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。したがって、本開示の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではない。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。上述した実施形態の説明において、組み合わせ可能な構成を相互に組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0059】
1 手袋、2 指、10 繊維体部、20 被覆部、30 ベルト部、100 先端部、110 基体、120 第1基体層、121 第1端部、122 凸部、130 第2基体層、131 延出部、140 硬化層、141 第2端部。