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特開2023-36257監視管理装置、監視管理システム及び監視管理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023036257
(43)【公開日】2023-03-14
(54)【発明の名称】監視管理装置、監視管理システム及び監視管理方法
(51)【国際特許分類】
   H04N 7/18 20060101AFI20230307BHJP
【FI】
H04N7/18 D
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021143204
(22)【出願日】2021-09-02
(71)【出願人】
【識別番号】000001122
【氏名又は名称】株式会社日立国際電気
(74)【代理人】
【識別番号】110000062
【氏名又は名称】弁理士法人第一国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】会沢 広地
【テーマコード(参考)】
5C054
【Fターム(参考)】
5C054CA04
5C054CC02
5C054CH09
5C054DA09
5C054HA19
(57)【要約】
【課題】シナリオ制御情報を可視化し、各シナリオの動作時間を時系列に示す動作タイムラインを提供すること。
【解決手段】監視対象に関する監視情報を取得するための1つ以上の監視機器(210)の制御を規定するシナリオを含むシナリオ制御情報を格納するデータ管理部(236)と、シナリオ制御情報に基づいて監視機器を制御する機器制御部(239)と、シナリオ制御情報に示される機器制御項目及び待ち時間に基づいて、各シナリオが動作した時間を示す動作時間を算出し、算出した動作時間に基づいて、各シナリオの動作時間を時系列に示す動作タイムラインを生成するシナリオ管理部(234)と、生成した動作タイムラインを出力する情報通信部(232)とを含む監視管理装置。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視管理装置であって、
監視対象に関する監視情報を取得するための1つ以上の監視機器の制御を規定するシナリオを含むシナリオ制御情報を格納するデータ管理部と、
前記シナリオ制御情報に基づいて前記監視機器を制御する機器制御部と、
前記シナリオ制御情報に示される機器制御項目及び待ち時間に基づいて、各シナリオが動作した時間を示す動作時間を算出し、算出した前記動作時間に基づいて、前記各シナリオの前記動作時間を時系列に示す動作タイムラインを生成するシナリオ管理部と、
生成した前記動作タイムラインを出力する情報通信部と、
を含むことを特徴とする監視管理装置。
【請求項2】
前記動作タイムラインにおいて、
各シナリオの動作時間に対応する時間範囲が所定の色で表示される、
ことを特徴とする、請求項1に記載の監視管理装置。
【請求項3】
前記時間範囲において、
異なる監視機器の動作に対応する動作期間が異なる色で表示される、
ことを特徴とする、請求項2に記載の監視管理装置。
【請求項4】
前記動作タイムラインにおいて、
各シナリオが起動した時刻を示す起動時間と、前記動作時間とがテキスト情報として表示される、
ことを特徴とする、請求項2に記載の監視管理装置。
【請求項5】
前記動作タイムラインにおいて、
各シナリオの動作のリアルタイムの進行を示す進行マーカーが表示される、
ことを特徴とする、請求項2に記載の監視管理装置。
【請求項6】
前記シナリオ制御情報は、
特定の時刻に特定の監視機器による機器制御項目の実施を規定する情報である、
ことを特徴とする、請求項1に記載の監視管理装置。
【請求項7】
監視管理システムであって、
監視対象に関する監視情報を取得するための1つ以上の監視機器と、
前記監視機器の制御を行い、前記監視情報を管理する監視管理装置と、
前記監視情報を確認する監視確認端末とが通信ネットワークを介して接続されており、
前記監視管理装置は、
前記監視機器の制御を規定するシナリオを含むシナリオ制御情報を格納するデータ管理部と、
前記シナリオ制御情報に基づいて前記監視機器を制御する機器制御部と、
前記シナリオ制御情報を要求するシナリオ制御情報取得要求を前記監視確認端末から受信した場合、前記シナリオ制御情報に示される機器制御項目及び待ち時間に基づいて、各シナリオの動作時間を算出し、算出した前記動作時間に基づいて、前記シナリオ毎に、当該シナリオの前記動作時間を時系列に示す動作タイムラインを生成するシナリオ管理部と、
生成した前記動作タイムラインを前記監視確認端末に送信する情報通信部と、
を含むことを特徴とする監視管理システム。
【請求項8】
監視方法であって、
シナリオ制御情報を要求するシナリオ制御情報取得要求を受信する工程と、
前記シナリオ制御情報取得要求に指定される前記シナリオ制御情報をデータ管理部から取得する工程と、
取得した前記シナリオ制御情報に示される機器制御項目及び待ち時間に基づいて、各シナリオの動作時間を算出する工程と、
算出した前記動作時間に基づいて、前記シナリオ毎に、当該シナリオの前記動作時間を時系列に示す動作タイムラインを生成する工程と、
を含み、
前記動作タイムラインにおいて、
各シナリオの動作時間に対応する時間範囲が所定の色で表示され、
各シナリオが起動した時刻を示す起動時間と、前記動作時間とがテキスト情報として表示され、
前記時間範囲において異なる監視機器の動作に対応する動作期間が異なる色で表示される、
ことを特徴とする監視管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、監視管理装置、監視管理システム及び監視管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、店舗、路上、駐車場等の様々な場所では、防犯対策の一環として、不審物や不審者を撮像可能な監視カメラ等の監視機器を用いる監視システムが提供されている。また、この中では、監視機器を、予め登録されているシナリオ制御情報に基づいて制御する手段が知られている。
なお、ここでの「シナリオ制御情報」とは、時間に基づいて監視機器の制御を規定するシナリオを含む情報である。
【0003】
例えば、監視管理システムの一例として、特許文献1が存在する。
特許文献1には、「監視者が映像監視する際に確認すべき事象の見逃しが発生することを抑制することが可能な監視システムを提供する。要確認イベントの発生時に、監視端末装置109が、管理サーバ104による制御に従って、イベント発生元を撮影する監視カメラ101による監視映像を含むユーザインタフェース画面を表示し、状況把握カメラ108が、ユーザインタフェース画面に表示された監視映像を確認するユーザの顔を撮影し、画像処理装置103が、状況把握カメラ108により撮影された映像に基づいて、ユーザインタフェース画面上の視線位置を分析し、管理サーバ104が、視線位置のデータに基づいて、ユーザによる監視映像の確認状況が所定の条件を満たしたか否かを判定し、所定の条件を満たしたと判定されるまでユーザインタフェース画面での確認操作の受け付けを禁止する」技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2021-52301号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1には、監視者が映像監視を行う際、確認すべき事象の見逃しを抑制するために、要確認イベントの発生時に、監視カメラは、イベントの発生元を撮影するように制御され、この撮影によって取得される監視映像は、監視者に提供されるユーザインタフェース画面に表示される。
【0006】
特許文献1によれば、監視カメラを、予め登録されているシナリオ制御情報に基づいて制御することで、確認すべきイベントを撮影し、この撮影によって取得した監視映像をユーザに提供することができる。
しかしながら、特許文献1には、監視機器を制御するために用いられたシナリオ制御情報によってどのようなシナリオが実行されたのか、どの監視機器がいつからいつまで動作を行ったか等の情報を可視化し、ユーザに提供する手段が検討されていない。
このため、シナリオ制御情報に含まれる各シナリオの使用頻度や、監視機器の動作時間等の確認が難しく、監視システムの状況を把握することが困難となる場合がある。
更に、その結果、監視機器の整備、保全及び交換やシナリオに規定される機器制御項目の更新が遅れ、監視システムの精度が落ちてしまう原因となる可能性がある。
従って、上記の課題を鑑み、シナリオ制御情報を可視化し、ユーザに提供する手段が望まれている。
【0007】
そこで、本開示は、シナリオ制御情報を可視化し、各シナリオの動作時間を時系列に示す動作タイムラインを生成し、ユーザに提供することで、監視システムの状況の把握を容易にすると共に、監視システムの精度を向上させることが可能な監視管理装置、監視管理システム及び監視管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、代表的な本発明の監視管理システムの一つは、監視対象に関する監視情報を取得するための1つ以上の監視機器の制御を規定するシナリオを含むシナリオ制御情報を格納するデータ管理部と、前記シナリオ制御情報に基づいて前記監視機器を制御する機器制御部と、前記シナリオ制御情報に示される機器制御項目及び待ち時間に基づいて、各シナリオが動作した時間を示す動作時間を算出し、算出した前記動作時間に基づいて、前記各シナリオの前記動作時間を時系列に示す動作タイムラインを生成するシナリオ管理部と、生成した前記動作タイムラインを出力する情報通信部とを含む。
【発明の効果】
【0009】
本開示により、シナリオ制御情報を可視化し、各シナリオの動作時間を時系列に示す動作タイムラインを生成し、ユーザに提供することで、監視システムの状況の把握を容易にすると共に、監視システムの精度を向上させることが可能な監視管理装置、監視管理システム及び監視管理方法を提供することができる。
上記以外の課題、構成及び効果は、以下の発明を実施するための形態における説明により明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本開示の実施形態を実施するためのコンピュータシステムのブロック図である。
図2図2は、本開示の実施形態に係る監視管理システムの構成の一例を示す図である。
図3図3は、本開示の実施形態に係る監視管理装置の構成の一例を示す図である。
図4図4は、本開示の実施形態に係る監視管理方法の流れの一例を示す図である。
図5図5は、本開示の実施形態に係るシナリオ制御情報の構成の一例を示す図である。
図6図6は、本開示の実施形態に係るシナリオ実行タイミング情報の構成の一例を示す図である。
図7図7は、本開示の実施形態に係る監視確認端末に表示されるユーザインタフェース画面の一例を示す図である。
図8図8は、本開示の実施形態に係る動作タイムラインの一例を示す図である。
図9図9は、本開示の実施形態に係る動作タイムラインに表示される詳細情報の一例を示す図である。
図10図10は、本開示の実施形態に係る詳細情報を格納するための詳細情報テーブルの一例を示す図である。
図11図11は、本開示の実施形態に係る機器制御項目の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。なお、この実施例により本発明が限定されるものではない。また、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。
【0012】
上述したように、従来の監視システムでは、決められた時間に予め登録されているシナリオ制御情報を用いて監視カメラや制御機器を登録順に制御する手段が存在するが、監視システムの管理者は、この登録済みのシナリオ制御情報を時間軸で確認することができない。
このため、シナリオ制御情報に含まれる各シナリオの使用頻度や、監視機器の動作時間等の確認が難しく、監視システムの状況を把握することが困難となるため、監視機器の整備、保全及び交換や、シナリオに規定される機器制御項目の更新が遅れ、監視システムの精度が落ちてしまう原因となる可能性がある。
【0013】
そこで、本開示によれば、シナリオ制御情報を可視化し、各シナリオの動作時間を時系列に示す動作タイムラインを生成し、ユーザに提供することで、監視システムの状況の把握を容易にすると共に、監視システムの精度を向上させることが可能な監視管理装置、監視管理システム及び監視管理方法を提供することができる。
【0014】
まず、図1を参照し、本開示の実施形態を実施するためのコンピュータシステムの構成について説明する。
【0015】
図1は、本開示の実施形態を実施するためのコンピュータシステム100のブロック図である。本明細書で開示される様々な実施形態の機構及び装置は、図1に示すコンピュータシステム100や、任意の適切なコンピューティングシステムに適用されてもよい。コンピュータシステム100の主要コンポーネントは、1つ以上のプロセッサ102、メモリ104、端末インターフェース112、ストレージインタフェース113、I/O(入出力)デバイスインタフェース114、及びネットワークインターフェース115を含む。これらのコンポーネントは、メモリバス106、I/Oバス108、バスインターフェースユニット109、及びI/Oバスインターフェースユニット110を介して、相互的に接続されてもよい。
【0016】
コンピュータシステム100は、プロセッサ102と総称される1つ又は複数の汎用プログラマブル中央処理装置(CPU)102A及び102Bを含んでもよい。ある実施形態では、コンピュータシステム100は複数のプロセッサを備えてもよく、また別の実施形態では、コンピュータシステム100は単一のCPUシステムであってもよい。各プロセッサ102は、メモリ104に格納された命令を実行し、オンボードキャッシュを含んでもよい。
【0017】
ある実施形態では、メモリ104は、データ及びプログラムを記憶するためのランダムアクセス半導体メモリ、記憶装置、又は記憶媒体(揮発性又は不揮発性のいずれか)を含んでもよい。メモリ104は、本明細書で説明する機能を実施するプログラム、モジュール、及びデータ構造のすべて又は一部を格納してもよい。例えば、メモリ104は、監視管理アプリケーション150を格納していてもよい。ある実施形態では、監視管理アプリケーション150は、後述する機能をプロセッサ102上で実行する命令又は記述を含んでもよい。
【0018】
ある実施形態では、監視管理アプリケーション150は、プロセッサベースのシステムの代わりに、またはプロセッサベースのシステムに加えて、半導体デバイス、チップ、論理ゲート、回路、回路カード、および/または他の物理ハードウェアデバイスを介してハードウェアで実施されてもよい。ある実施形態では、監視管理アプリケーション150は、命令又は記述以外のデータを含んでもよい。ある実施形態では、カメラ、センサ、または他のデータ入力デバイス(図示せず)が、バスインターフェースユニット109、プロセッサ102、またはコンピュータシステム100の他のハードウェアと直接通信するように提供されてもよい。
【0019】
コンピュータシステム100は、プロセッサ102、メモリ104、表示システム124、及びI/Oバスインターフェースユニット110間の通信を行うバスインターフェースユニット109を含んでもよい。I/Oバスインターフェースユニット110は、様々なI/Oユニットとの間でデータを転送するためのI/Oバス108と連結していてもよい。I/Oバスインターフェースユニット110は、I/Oバス108を介して、I/Oプロセッサ(IOP)又はI/Oアダプタ(IOA)としても知られる複数のI/Oインタフェースユニット112、113、114、及び115と通信してもよい。
【0020】
表示システム124は、表示コントローラ、表示メモリ、又はその両方を含んでもよい。表示コントローラは、ビデオ、オーディオ、又はその両方のデータを表示装置126に提供することができる。また、コンピュータシステム100は、データを収集し、プロセッサ102に当該データを提供するように構成された1つまたは複数のセンサ等のデバイスを含んでもよい。
【0021】
例えば、コンピュータシステム100は、心拍数データやストレスレベルデータ等を収集するバイオメトリックセンサ、湿度データ、温度データ、圧力データ等を収集する環境センサ、及び加速度データ、運動データ等を収集するモーションセンサ等を含んでもよい。これ以外のタイプのセンサも使用可能である。表示システム124は、単独のディスプレイ画面、テレビ、タブレット、又は携帯型デバイスなどの表示装置126に接続されてもよい。
【0022】
I/Oインタフェースユニットは、様々なストレージ又はI/Oデバイスと通信する機能を備える。例えば、端末インタフェースユニット112は、ビデオ表示装置、スピーカテレビ等のユーザ出力デバイスや、キーボード、マウス、キーパッド、タッチパッド、トラックボール、ボタン、ライトペン、又は他のポインティングデバイス等のユーザ入力デバイスのようなユーザI/Oデバイス116の取り付けが可能である。ユーザは、ユーザインターフェースを使用して、ユーザ入力デバイスを操作することで、ユーザI/Oデバイス116及びコンピュータシステム100に対して入力データや指示を入力し、コンピュータシステム100からの出力データを受け取ってもよい。ユーザI/Oデバイス116を介して、表示装置に表示されたり、スピーカによって再生されたり、プリンタを介して印刷されたりしてもよい。
【0023】
ストレージインタフェース113は、1つ又は複数のディスクドライブや直接アクセスストレージ装置117(通常は磁気ディスクドライブストレージ装置であるが、単一のディスクドライブとして見えるように構成されたディスクドライブのアレイ又は他のストレージ装置であってもよい)の取り付けが可能である。ある実施形態では、ストレージ装置117は、任意の二次記憶装置として実装されてもよい。メモリ104の内容は、ストレージ装置117に記憶され、必要に応じてストレージ装置117から読み出されてもよい。I/Oデバイスインタフェース114は、プリンタ、ファックスマシン等の他のI/Oデバイスに対するインターフェースを提供してもよい。ネットワークインターフェース115は、コンピュータシステム100と他のデバイスが相互的に通信できるように、通信経路を提供してもよい。この通信経路は、例えば、ネットワーク130であってもよい。
【0024】
ある実施形態では、コンピュータシステム100は、マルチユーザメインフレームコンピュータシステム、シングルユーザシステム、又はサーバコンピュータ等の、直接的ユーザインターフェースを有しない、他のコンピュータシステム(クライアント)からの要求を受信するデバイスであってもよい。他の実施形態では、コンピュータシステム100は、デスクトップコンピュータ、携帯型コンピュータ、ノートパソコン、タブレットコンピュータ、ポケットコンピュータ、電話、スマートフォン、又は任意の他の適切な電子機器であってもよい。
【0025】
次に、図2を参照して、本開示の実施形態に係る監視管理システムの構成について説明する。
【0026】
図2は、本開示の実施形態に係る監視管理システム200の構成の一例を示す図である。図2に示すように、図2に示す監視管理システム200は、監視カメラ204や制御機器206等の監視機器210と、通信ネットワーク220と、監視管理装置230と、監視確認端末240とを主に含む。
【0027】
監視機器210は、監視対象に関する監視情報を取得するように構成される装置である。ここでの監視情報とは、例えば監視対象に関する音声情報や映像情報等、任意の形式のデータを含んでもよい。監視機器210の設置箇所及び数は、本開示では特に限定されず、監視対象に応じて適宜に定められてもよい。本開示の実施形態に係る監視機器210は、例えば図2に示すように、監視カメラ204と制御機器206とを主に含む。
監視カメラ204は、所定の環境や、当該環境における監視対象を撮影し、映像データを取得する装置である。監視カメラ部204は、例えば、パン、チルト、ズーム等の調整機能を有する雲台を備えたカメラであり、360度回転可能な旋回カメラであってもよい。
制御機器206は、監視対象に関する監視情報を取得すると共に、監視カメラ204の動作を支援するための装置である。制御機器206は、例えば、監視カメラ204によって取得された監視映像を復号化するデコーダ―や、監視映像を録画し記憶するための記憶装置、監視管理装置230からの指示に従って監視カメラ204を制御するための制御装置、設置されている環境の音声情報を取得するための録音装置、マイクロフォン、VOIP装置等であってもよい。
【0028】
通信ネットワーク220は、監視機器210、監視管理装置230、及び監視確認端末240との間のデータ通信を行うためのネットワークであり、例えばインターネット、LAN(Local Area Network)接続、MAN(Metropolitan Area Network)接続、WAN(Wide Area Network)接続などを含んでもよい。
【0029】
監視管理装置230は、監視機器210の制御や、監視機器210によって取得された監視情報を管理するための装置である。監視管理装置230は、監視機器210によって取得された監視情報を監視確認端末240に出力したり、監視機器210を制御する指令を監視機器210に転送したりしてもよい。一例として、監視管理装置230は、いわゆるVMS(Video Management System)ソフトウェアを搭載したサーバ装置であってもよい。
また、後述するように、監視管理装置230は、監視機器210を制御するためのシナリオ制御情報を格納しており、当該シナリオ制御情報を可視化し、各シナリオの動作時間を時系列に示す動作タイムラインを生成し監視確認端末240に出力することができる。
なお、監視管理装置230の構成の詳細については後述するため、ここではその説明を省略する。
【0030】
監視確認端末240は、監視管理システム200の管理者等のユーザが使用する端末であり、監視機器210によって取得された監視情報(監視映像等)の表示や制御、監視管理装置230で保持される情報の設定等を行う装置である。
また、後述するように、監視確認端末240は、監視管理装置230によって生成された動作タイムラインをユーザインタフェース画面に表示することができる。これにより、ユーザは、監視機器210を制御するためのシナリオの動作時間等を視覚的に確認することができる。
【0031】
次に、図3を参照して、本開示の実施形態に係る監視管理装置の構成について説明する。
【0032】
図3は、本開示の実施形態に係る監視管理装置230の構成の一例を示す図である。上述したように、監視管理装置230は、監視機器210の制御や、監視機器210によって取得された監視情報を管理するための装置である。図3に示すように、監視管理装置230は、情報通信部232、シナリオ管理部234、データ管理部236、及び機器制御部239を主に含む。監視管理装置230に含まれる各機能部は、例えば図1に示す監視管理アプリケーション150に含まれるソフトウエアモジュールであってもよく、専用のハードウェアデバイスであってもよい。
【0033】
情報通信部232は、監視確認端末(例えば図2に示す監視確認端末240)とのデータ通信を行うための機能部である。情報通信部232は、例えばシナリオ制御情報を要求するシナリオ制御情報取得要求を監視確認端末から受信し、シナリオ管理部234によって生成される動作タイムラインを監視確認端末に送信するように構成されてもよい。
【0034】
シナリオ管理部234は、シナリオ制御情報を可視化し、各シナリオの動作時間を時系列に示す動作タイムラインを生成するための機能部である。シナリオ管理部234は、例えば情報通信部232がシナリオ制御情報取得要求を監視確認端末から受信した場合に、データ管理部236に格納されるシナリオ制御情報記憶部238の中から、シナリオ制御情報取得要求に指定されるシナリオ制御情報を取得する。その後、シナリオ管理部234は、取得したシナリオ制御情報に示される機器制御項目及び待ち時間に基づいて、各シナリオの動作時間を算出し、算出した動作時間に基づいて、シナリオ毎に、当該シナリオの動作時間を時系列に示す動作タイムラインを生成することができる。
【0035】
データ管理部236は、監視管理装置230に用いられる各種情報を格納するための記憶装置である。データ管理部236は、例えば、ハードディスクドライブ、ランダムアクセスメモリ、読出し専用メモリ、消去可能プログラマブル読出し専用メモリ、又はフラッシュメモリ、スタティックランダムアクセスメモリ等を含んでもよい。図3に示すように、データ管理部236は、機器情報記憶部237と、シナリオ制御情報記憶部238を含んでもよい。
機器情報記憶部237は、機器情報を格納する記憶部である。ここでの機器情報とは、監視機器(例えば、図2に示す監視機器210)のそれぞれに関する情報であり、例えば各監視機器のIPアドレス、名称、識別子、種別、設置箇所等を含んでもよい。
シナリオ制御情報記憶部238は、シナリオ制御情報を格納する記憶部である。上述したように、シナリオ制御情報は、監視機器の制御を規定するシナリオを示す情報である。これらのシナリオは、例えば、特定の時間に、1つ以上の監視機器に対する機器制御項目の実施を指定してもよい。
なお、シナリオ制御情報と機器情報とは、互いに紐づけられてもよい。より具体的には、シナリオ制御情報における各シナリオは、当該シナリオにおいて用いられる監視機器に対応する機器情報に対応付けられてもよい。
【0036】
機器制御部239は、監視機器を制御するための機能部である。機器制御部239は、例えばシナリオ制御情報記憶部238に格納されているシナリオ制御情報に基づいて監視機器を制御してもよい。一例として、シナリオ制御情報は、06:00に、カメラAを起動させ、所定の位置に移動させた後、「オートパン」との機器制御項目の実施を指定する場合、機器制御部239は、これらの制御を実行するための指令をカメラAに出力することで、シナリオ制御情報に基づいた機器制御を行ってもよい。
【0037】
以上説明した監視管理システム200によれば、シナリオ制御情報を可視化し、各シナリオの動作時間を時系列に示す動作タイムラインを生成し、ユーザに提供することが可能となる。また、これにより、監視システムの状況の把握を容易にすると共に、監視システムの精度を向上させることができる。
【0038】
次に、図4を参照して、本開示の実施形態に係る監視管理方法の流れについて説明する。
【0039】
図4は、本開示の実施形態に係る監視管理方法400の流れの一例を示す図である。図4に示す監視管理方法400は、シナリオ制御情報を可視化し、各シナリオの動作時間を時系列に示す動作タイムラインを生成し、監視確認端末に送信するための処理であり、図4に示すように、監視確認端末240及び監視管理装置230によって実行される。
【0040】
まず、ステップS410では、監視確認端末240は、シナリオ制御情報取得要求を作成する。このシナリオ制御情報取得要求は、シナリオ制御情報を要求する情報であり、例えば監視確認端末240のユーザの入力に基づいて作成されてもよい。また、このシナリオ制御情報取得要求は、取得される対象のシナリオ制御情報を指定する取得条件を含んでもよい。これらの取得条件は、例えば、対象のシナリオ制御情報を指定する識別子、特定の時刻や期間、特定の監視機器等、対象のシナリオ制御情報を指定する任意の情報を含んでもよい。
【0041】
次に、ステップS420では、監視確認端末240は、ステップS410で作成したシナリオ制御情報取得要求を、通信ネットワーク(例えば、図2に示す通信ネットワーク220)を介して、監視管理装置230に送信する。
【0042】
次に、ステップS430では、ステップS420で送信されたシナリオ制御情報取得要求を監視確認端末240から受信した後、監視管理装置230は、受信したシナリオ制御情報取得要求の取得条件に基づいて、対象のシナリオ制御情報と、当該シナリオ制御情報に対応付けられている機器情報とをデータ管理部から取得する。より具体的には、監視管理装置230は、受信したシナリオ制御情報取得要求の取得条件に指定される識別子、時刻や期間、又は特定の監視機器等に対応するシナリオ制御情報をシナリオ制御情報記憶部(例えば、図3に示すシナリオ制御情報記憶部238)から取得し、当該シナリオ制御情報に対応する機器情報を機器情報記憶部(例えば、図3に示す機器情報記憶部237)から取得してもよい。
【0043】
次に、ステップS440では、監視管理装置230は、ステップS430で取得したシナリオ制御情報と機器情報とに基づいて、各シナリオの動作時間を算出する。より具体的には、監視管理装置230は、シナリオ制御情報及び機器情報を分析することで、各シナリオについて、当該シナリオが起動した時刻、当該シナリオが終了した時刻、当該シナリオにおいて用いられた監視機器、監視機器に実施される機器制御項目、監視機器の動作が起動した時刻、監視機器の動作が終了した時刻、監視機器の待ち時間等を判定してもよい。
【0044】
次に、ステップS450では、監視管理装置230は、ステップS440で判定した情報に基づいて、各シナリオの動作時間を時系列に示す動作タイムラインを生成する。この動作タイムラインでは、各シナリオの動作時間に対応する時間範囲が所定の色で表示されてもよい。また、シナリオが動作した時間範囲において、異なる監視機器の作動に対応する動作期間が異なる色で表示されてもよい。更に、動作タイムラインにおいて、各シナリオが起動した時刻を示す起動時間と、動作時間とがテキスト情報として表示されてもよい。
なお、ここで作成する動作タイムラインの詳細については後述するため、ここではその説明を省略する。
【0045】
次に、ステップS460では、監視管理装置230は、ステップS450で生成した動作タイムラインを、通信ネットワーク(例えば、図2に示す通信ネットワーク220)を介して、監視確認端末240に送信する。
【0046】
次に、ステップS470では、ステップS460で送信された動作タイムラインを受信した後、監視確認端末240は、受信した動作タイムラインを監視確認端末240のユーザインタフェース画面に表示する。
【0047】
以上説明した監視管理方法400によれば、シナリオ制御情報を可視化し、各シナリオの動作時間を時系列に示す動作タイムラインを生成し、ユーザに提供することが可能となる。また、これにより、監視システムの状況の把握を容易にすると共に、監視システムの精度を向上させることができる。
【0048】
次に、図5を参照して、本開示の実施形態に係るシナリオ制御情報について説明する。
【0049】
図5は、本開示の実施形態に係るシナリオ制御情報500の構成の一例を示す図である。上述したように、シナリオ制御情報500は、時間に基づいて監視機器の制御を規定するシナリオを含む情報である。
図5に示すように、シナリオ制御情報500は、シナリオID502、制御順504、機器種別506、機器識別子508、制御種別510、待ち時間512、及び制御パラメータ514等の項目によって定義されてもよい。
【0050】
シナリオID502は、シナリオを識別するための識別子であり、例えば番号や文字列であってもよい。
制御順504は、シナリオを識別するID502毎に、シナリオが実行される順番を指定する情報である。
機器種別506は、シナリオによる制御において用いられる監視機器の種別を識別するための情報であり、例えば番号、製品名、独自の名称等であってもよい。
機器識別子508は、シナリオによる制御において用いられる監視機器を識別するための情報であり、例えば番号や文字列であってもよい。
制御種別510は、シナリオによって行われる制御の内容を示す情報である。ある実施形態では、この制御種別510は、1つ又は複数の機器制御項目として表してもよい。
待ち時間512は、シナリオにおいて機器が待機する時間を示す情報である。例えば、カメラA及びカメラBを順番に移動させるシナリオにおいて、カメラAが移動している間にカメラBが待機する時間が待ち時間となる。この待ち時間は、シナリオの動作時間とみなされる。
制御パラメータ514は、シナリオの制御において必要なパラメータを示す情報である。例えば制御パラメータ514、カメラを移動させる位置や角度を指定するプリセット等を含んでもよい。
【0051】
次に、図6を参照して、本開示の実施形態に係るシナリオ実行タイミング情報について説明する。
【0052】
図6は、本開示の実施形態に係るシナリオ実行タイミング情報600の構成の一例を示す図である。シナリオ実行タイミング情報600は、上述したシナリオ制御情報500に従った制御をいつ実行すべきかを規定する時間である。
図6に示すように、シナリオ実行タイミング情報600は、タイミング情報ID602、名称604、ID606及び起動時間608等の項目によって定義されてもよい。
【0053】
時間起動ID602は、時間を基にシナリオを制御するシナリオ実行タイミング情報を識別するための識別子であり、例えば番号や文字列であってもよい。
名称604は、時間を基に実行されるシナリオの名称を示す情報である。
シナリオID606は、時間を基に実行されるシナリオを識別するための識別子であり、例えば番号や文字列であってもよい。
起動時間608は、シナリオを実行する時間を指定する情報である。例えば、起動時間608は、「09:00」を起動時間として指定してもよい。
【0054】
以上説明したシナリオ制御情報500及びシナリオ実行タイミング情報600によれば、対象のシナリオ制御を任意の時間に実行することができる。また、上述したように、本開示の実施形態に係る監視管理装置、監視管理システム及び監視管理方法によれば、シナリオ制御情報を可視化し、各シナリオの動作時間を時系列に示す動作タイムラインを生成することが可能となる。
【0055】
次に、図7を参照して、本開示の実施形態に係る監視確認端末に表示されるユーザインタフェース画面について説明する。
【0056】
図7は、本開示の実施形態に係る監視確認端末に表示されるユーザインタフェース画面700の一例を示す図である。ユーザインタフェース画面700は、監視確認端末を介してユーザに提供される画面であり、ユーザは、ユーザインタフェース画面700に対して操作を入力することで、シナリオ制御情報取得要求を作成したり、監視管理装置によって生成される動作タイムラインを確認したり、シナリオ制御の詳細情報を確認したりすることができる。
【0057】
図7に示すように、ユーザインタフェース画面700は、「シナリオ制御情報取得要求を入力する」ボタン705と、「動作タイムラインを確認する」ボタン710と、「シナリオ制御の詳細を確認する」ボタン715とを含む。
「シナリオ制御情報取得要求を入力する」ボタン705を押すことで、ユーザは、シナリオ制御情報取得要求を作成する画面を使用することができる。この画面では、ユーザは、対象のシナリオ制御情報を指定する識別子、特定の時刻や期間、特定の監視機器等、動作タイムラインとして確認したい対象のシナリオ制御情報を特定するための取得条件を入力することができる。
「動作タイムラインを確認する」ボタン710を押すことで、ユーザは、「シナリオ制御情報取得要求を入力する」ボタン705で作成したシナリオ制御情報取得要求に対応するシナリオ制御情報に基づいて生成された動作タイムラインを確認することができる(図8~9参照)。
「シナリオ制御の詳細を確認する」ボタン715を押すことで、ユーザは、「シナリオ制御情報取得要求を入力する」ボタン705で作成したシナリオ制御情報取得要求に対応するシナリオ制御情報に基づいて生成された動作タイムラインの詳細の情報を確認することができる。より具体的には、ここで、ユーザは、各シナリオについて、監視機器の制御順番、監視機器の種別、監視機器の名称、制御の内容、及びシナリオにおける待ち時間等をテーブル形式で確認することができる(図10参照)。
【0058】
以上説明したユーザインタフェース画面700によれば、ユーザは、シナリオ制御情報取得要求を作成したり、監視管理装置によって生成された動作タイムラインを確認したり、シナリオ制御の詳細情報を確認したりすることができる。
【0059】
次に、図8を参照して、本開示の実施形態に係る動作タイムラインについて説明する。
【0060】
図8は、本開示の実施形態に係る動作タイムライン800の一例を示す図である。上述したように、ここでの動作タイムライン800とは、1つ以上のシナリオ制御情報について、各シナリオの動作時間を時系列に示す視覚的情報である。
【0061】
図8に示すように、動作タイムライン800では、横軸805が時間を表しており、シナリオ1 810、シナリオ2 820、シナリオn 830等の複数のシナリオの進行が時間に対して示されている。また、各シナリオにおいて、当該シナリオが動作する時間を示す時間範囲806が示される。この時間範囲806は、黒、青、赤、緑等、所定の色で表示されてもよい。これにより、ユーザは、各シナリオの動作時間を容易に確認することができる。
【0062】
また、シナリオが動作する時間を示す時間範囲において、異なる監視機器の動作に対応する動作期間を異なる色又は模様で表示されてもよい。例えば、シナリオ2 820で示すように、時間範囲822において、第1の監視機器に対応する第1の動作時間823、第2の監視機器に対応する第2の動作時間824、及び第3の監視機器に対応する第3の動作時間825はそれぞれ異なる模様で表示されてもよい。これにより、ユーザは、各シナリオにおいて動作した監視機器の動作時間を容易に確認することができる。
【0063】
更に、ある実施形態では、動作タイムライン800において、各シナリオの動作のリアルタイムの進行を示す進行マーカー842が表示されてもよい。この進行マーカー842は、例えば図8に示すように、横軸805に対して垂直な線として表示され、時間のリアルタイムの経過と共に進む。この進行マーカー842を動作タイムライン800において表示することで、ユーザは、各シナリオのリアルタイムの進行を容易に確認することができる。
【0064】
次に、図9を参照して、本開示の実施形態に係る動作タイムラインに表示される詳細情報表示の一例を示す図である。
【0065】
図9は、本開示の実施形態に係る動作タイムライン900に表示される詳細情報表示920の一例を示す図である。上述したように、本開示の実施形態に係る動作タイムライン900では、各シナリオの動作に関する詳細情報を表示することができる。
例えば、図9に示すように、ユーザは、マウスや指等の操作手段910を用いてシナリオが動作した時間を示す時間範囲905を動作タイムライン900で選択すると、選択した時間範囲905の詳細情報を示す詳細情報表示920が動作タイムライン900におけるポップアップとして表示されてもよい。この詳細情報表示920は、例えば選択した時間範囲905で作動する監視機器、シナリオの動作が開始する起動時間、及びシナリオの合計の動作時間等の情報を示してもよい。ただし、詳細情報表示920に示される情報はこれに限定されず、例えばユーザが確認したいと指定した任意の項目を詳細情報表示920において表示することができる。
【0066】
次に、図10を参照して、本開示の実施形態に係る動作タイムラインの詳細情報を格納するための詳細情報テーブル1000の一例を示す図である。図10に示す詳細情報テーブル1000は、シナリオ制御情報取得要求に対応するシナリオ制御情報の詳細を示すテーブルであり、例えば上述したユーザインタフェース画面700から確認可能である。また、詳細情報テーブル1000は、各シナリオ毎に作成されてもよい。
【0067】
図10に示すように、詳細情報テーブル1000は、特定のシナリオについて、監視機器の制御順番を指定する制御順番情報1010、監視機器の種別を示す監視機器種別情報1020、監視機器の名称を示す監視機器名称情報1030、制御の内容を示す制御内容情報1040、及び特定の制御を実施する前に、制御順番における前の制御が終了した後に何秒を待つかを指定する制御待ち時間情報1050を含んでもよい。
【0068】
以上説明した動作タイムラインや詳細情報テーブルによれば、監視確認端末のユーザは、監視機器を制御するための各シナリオの動作時間を時系列に示す動作タイムラインを視覚的に確認することができ、監視システムの状況を容易に把握することができる。
【0069】
次に、図11を参照して、本開示の実施形態に係る機器制御項目について説明する。
【0070】
図11は、本開示の実施形態に係る機器制御項目1100の例を示す図である。上述したように、本開示の実施形態に係るシナリオ制御情報の各シナリオは、特定の時間に、特定の機器制御項目1100を監視機器に実施させることで制御を行ってもよい。実施可能な機器制御項目1100は、監視機器の種別によって異なる。
図11に示すように、対象の監視機器がカメラの場合、カメラの向き及び画角を指定するプリセットを登録するための「プリセット登録」や、カメラの視線方向を物体に自動で向けるための「オートパン」等が実施可能な機器制御項目1100に含まれる。また、対象の監視機器がVOIP装置の場合、音を受信するための「集音」や、音声を送信するための「拡声」等が実施可能な機器制御項目1100に含まれる。
図11に示す機器制御項目1100を、特定の時間に、特定の監視機器に実施させることで、任意のシナリオ制御を行うことができる。
【0071】
以上説明した本開示の実施形態に係る監視管理装置、監視管理システム及び監視管理方法によれば、監視システムにおける監視機器を制御するために用いられるシナリオ制御情報を可視化し、各シナリオの動作時間を時系列に示す動作タイムラインを生成することができる。この動作タイムラインを確認することで、監視システムの管理者等のユーザは、どのようなシナリオが実行されたか、どの監視機器がいつからいつまで動作を行ったかを視覚的に確認することができる。また、これにより、ユーザは、監視システムの状況を容易に把握することができるため、監視機器の整備、保全及び交換や、シナリオに規定される機器制御項目の更新等を効率的に行い、監視システムの精度を向上させることが可能となる。
【符号の説明】
【0072】
200 監視管理システム
204 監視カメラ
206 制御機器
210 監視機器
220 通信ネットワーク
230 監視管理装置
232 情報通信部
234 シナリオ管理部
236 データ管理部
237 機器情報記憶部
238 シナリオ制御情報記憶部
239 機器制御部
240 監視確認端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11