(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2023036285
(43)【公開日】2023-03-14
(54)【発明の名称】健康コーディネータ評価システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/22 20180101AFI20230307BHJP
【FI】
G06Q50/22
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021143264
(22)【出願日】2021-09-02
(71)【出願人】
【識別番号】521388531
【氏名又は名称】株式会社Amanogawa
(74)【代理人】
【識別番号】110000073
【氏名又は名称】弁理士法人プロテック
(74)【代理人】
【識別番号】100167070
【弁理士】
【氏名又は名称】狹武 哲詩
(74)【代理人】
【識別番号】100108051
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 生央
(72)【発明者】
【氏名】近藤 修二
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA00
(57)【要約】
【課題】健康コーディネータを適切に評価する。
【解決手段】見守りサーバと、評価サーバと、情報開示サーバと、専門家会員端末と、健康コーディネータ会員端末と、ユーザ会員端末と、一般会員端末とをインターネットで接続する。評価サーバは、専門家会員登録装置と、健康コーディネータ会員登録装置と、ユーザ会員登録装置と、一般会員登録装置と、評価プログラム格納装置と、インストール確認装置と、交信記録装置と、活動記録装置と、見守り情報保存装置と、評価情報受領装置と、評価情報信憑性判断装置と、評価情報レポート装置とを有する。評価結果の開示は、当事者には実名入りで、一般へは匿名で開示する。統計処理を施して開示することもできる。信憑性の高い評価をした会員にはポイントを付与する。会員相互でのポイント移動を可能として、相互の助け合いを奨励する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
血圧、心拍数、心電値を連続的に計測可能なウェアラブル健康ウォッチを用いるユーザと、医療又は代替医療の専門家との間をコーディネートする健康コーディネータの働きを評価するために、ウェアラブル健康ウォッチ見守りサーバと、健康コーディネータ評価サーバと、情報開示サーバと、システム管理者端末と、専門家会員端末と、健康コーディネータ会員端末と、ウェアラブル健康ウォッチユーザ会員端末と、一般会員端末とをインターネットで接続してなる健康コーディネータ評価システムであって、
前記健康コーディネータ評価サーバは、
前記専門家会員端末を登録する専門家会員登録装置と、
前記健康コーディネータ会員端末を登録する健康コーディネータ会員登録装置と、
前記ウェアラブル健康ウォッチユーザ会員端末を登録するウェアラブル健康ウォッチユーザ会員登録装置と、
前記一般会員端末を登録する一般会員登録装置と、
前記専門家会員端末、前記健康コーディネータ会員端末、前記ウェアラブル健康ウォッチユーザ会員端末、前記一般会員端末のそれぞれに対して配布する健康コーディネータ評価プログラムを格納する健康コーディネータ評価プログラム格納装置と、
前記専門家会員端末、前記健康コーディネータ会員端末、前記ウェアラブル健康ウォッチユーザ会員端末、前記一般会員端末が、前記健康コーディネータ評価プログラムをダウンロードして、それぞれの端末にインストールされたことを確認する健康コーディネータ評価プログラムインストール確認装置と、
前記専門家会員端末、前記健康コーディネータ会員端末、前記ウェアラブル健康ウォッチユーザ会員端末、前記一般会員端末のうちの二つ以上が連絡したやり取りの情報を記録する交信記録装置と、
前記健康コーディネータが、前記健康コーディネータ会員端末を介して活動記録を発信したことを受けて、それを記録する健康コーディネータ活動記録装置と、
前記ウェアラブル健康ウォッチ見守りサーバから監視データの一部であって、前記健康コーディネータの活動に必要な見守り情報を抽出して保存する見守り情報保存装置と、
前記専門家会員端末、前記ウェアラブル健康ウォッチユーザ会員端末、前記一般会員端末のうちのそれぞれの端末が前記健康コーディネータ会員の活動を評価した評価情報であって、日時を含む情報を受領する健康コーディネータ評価情報受領装置と、
前記交信記録装置が受領した前記専門家、前記健康コーディネータ、前記ウェアラブル健康ウォッチユーザ、前記一般会員の連絡に関する情報と、前記健康コーディネータ活動記録装置が受け取った健康コーディネータ活動記録に関する情報と、前記見守り情報保存装置が受け取った見守り情報と、前記健康コーディネータ評価情報受領装置が受領した評価情報との日時の前後関係を照合して、前記評価情報の信憑性を判断する評価情報信憑性判断装置と、
前記健康コーディネータ評価情報受領装置が受け取った評価情報に、前記評価情報信憑性判断装置が判断した信憑性の情報を、加味した情報を前記情報開示サーバに対してレポートする健康コーディネータ評価情報レポート装置と
を有することを特徴とする健康コーディネータ評価システム。
【請求項2】
請求項1に記載した健康コーディネータ評価システムであって、
前記情報開示サーバは、
前記健康コーディネータ評価サーバの健康コーディネータ評価情報レポート装置から受領した健康コーディネータ評価情報を、各健康コーディネータと直接連絡を取った当事者に対しては実名入りで開示することを特徴とする健康コーディネータ評価システム。
【請求項3】
請求項1に記載した健康コーディネータ評価システムであって、
前記情報開示サーバは、
前記健康コーディネータ評価サーバの健康コーディネータ評価情報レポート装置から受領した健康コーディネータ評価情報を、各健康コーディネータの実名を伏せて匿名で開示することを特徴とする健康コーディネータ評価システム。
【請求項4】
請求項1に記載した健康コーディネータ評価システムであって、
前記情報開示サーバは、
前記健康コーディネータ評価サーバの健康コーディネータ評価情報レポート装置から受領した健康コーディネータ評価情報に対して、統計処理を施して開示することを特徴とする健康コーディネータ評価システム。
【請求項5】
請求項1に記載した健康コーディネータ評価システムであって、
前記健康コーディネータ評価サーバは、
前記専門家会員端末、前記ウェアラブル健康ウォッチユーザ会員端末、前記一般会員端末が、前記評価情報信憑性判断装置が信憑性が高いと判断する評価情報を提供する場合に、経済的利益を有するポイントを付与するポイント付与装置をさらに有することを特徴とする健康コーディネータ評価システム。
【請求項6】
請求項5に記載した健康コーディネータ評価システムであって、
前記ポイント付与装置が、会員に対して付与したポイントを会員相互間で交換可能とし、会員相互間のサービス提供の対価としてのポイント移動を可能とすることを特徴とする健康コーディネータ評価システム。
【請求項7】
請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載した健康コーディネータ評価システムを、地域ごとに複数設置し、それら複数のシステムを統合するサーバを立てて、ビッグデータを抽出し、研究活動、実践活動に役立てることを特徴とする健康コーディネータ評価システム。
【請求項8】
請求項1に記載した健康コーディネータ評価システムであって、
前記健康コーディネータ評価サーバは、
評価者評価プログラム格納装置をさらに有し、
評価を受けた前記健康コーディネータが、評価してくれた相手を評価することを可能にしたことを特徴とする健康コーディネータ評価システム。
【請求項9】
請求項1又は請求項8に記載した健康コーディネータ評価システムであって、
前記評価は、肯定的評価のみとすることを特徴とする健康コーディネータ評価システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、健康コーディネータの評価システムに関し、特にウェアラブルヘルスウォッチを用いてユーザのケアを行う健康コーディネータが、ユーザや他の健康に関わる関係者にどのように評価され、当該ウェアラブルヘルスウォッチから収集されるデータとの関係でどのように連携し、役立っているかについての意見、評価、統計資料などを当該システムの管理者・所有者を含む関係者に通知することを可能とする健康コーディネータ評価システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、医療機関における会計処理方式が開示されている。支払人の医療費の金額の算出、支払いを支払人の操作により自動的に行うようにして、医療機関の窓口の負担を軽減するとともに、会計処理を迅速かつ確実に行うものである。
【0003】
特許文献2には、行方不明者捜索支援システムが開示されている。徘徊、災害などで行方不明となった人を捜索する活動を支援するためにサーバコンピュータと、端末機器とをインターネットを介して接続して構成されるコンピュータシステムに関するものである。
【0004】
特許文献3には、医療情報交換システムが開示されている。医師、医療会社等の医療関係者同士の親密度を高め、意見交換の活発化を図ることにより、医療関係者の親密度や連携を高め、利用者のニーズにより合致した医療情報の交換を効率的に行うことが可能な医療情報交換システムを提供するものである。
【0005】
特許文献4には、医療情報検索装置が開示されている。医療の現場において簡易、迅速に必要とする医療情報を取得することができる医療情報検索装置を提供するものである。
【0006】
特許文献5には、健康管理システムが開示されている。健康診断の利用者に、定期的に受診可能な健康診断の環境と、解り易く表現された健康診断の分析結果と、分析結果に基づいたアドバイスの情報と、利用者と同一地区に所在する医療機関の情報とを提供し、その医療機関に利用者の検診履歴情報を提供するシステムを提供するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開昭和63-205764号公報
【特許文献2】特許6231238号公報
【特許文献3】特開2014-228978号公報
【特許文献4】特開2016-018416号公報
【特許文献5】特開2003-167960号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
近時、血圧、心拍数、心電値(心電図測定値)などを連続的に、しかもユーザへカフによる血流への圧迫などの負荷をかけずに、位相シフト法で計測可能なウェアラブル健康ウォッチが実用可能となり、計測したデータを絶えず遠隔地から監視可能なシステムが知られている。この位相シフト法は、血糖値の測定についても応用可能である。
しかし、そのウェアラブル健康ウォッチのユーザと医療機関、医療従事者との間には、人が介在してなんらかのコーディネイトをする必要があると本発明の発明者は考える。
第一に、ウェアラブル健康ウォッチのユーザが出先で倒れたときには、監視サーバ(見守りサーバ)がそのことに気づいた場合に、いち早くそのユーザに駆けつけて、介助することができる人が必要である。
第二に、ウェアラブル健康ウォッチのユーザ本人が、なんらかの異常を感じて、医療機関を受診した場合に、医師が病気ではない、経過観察をすべきと判断することがある。そのような場合に、医師は専門医であればあるほど、病気を治すことに関心をもっているので、患者の生活習慣をどのように改善すべきかのアドバイスが不十分であると考えられる。その結果、患者はこれまでの生活習慣を、病気になるまで繰り返して、病気になってから再度医療機関を受診する。その時には、「もっと早く受診したらよかった」と後悔する事態もあり得る。このような場合には、患者の生活習慣の改善のために、患者(ウェアラブル健康ウォッチのユーザ)に対して親身になって寄り添い、助言をし、導く人が必要である。
第三に、ウェアラブル健康ウォッチのユーザが、健康な状態を維持したいと積極的に考える場合に、適切な助言を行って、ユーザ自身がセルフケアをできるまでに導くことができる存在があることが望ましい。
【0009】
この観点から、先行技術をみたとき、特許文献1は、会計処理に限定したサポートを与えるに過ぎない。
特許文献2は、徘徊老人などの行方不明者捜索に役立つシステムであるが、ウェアラブル健康ウォッチのユーザが出先で倒れた場合には、緊急対応が必要であるので、もう少し踏み込んだ対応が求められる。
特許文献3は、医療に従事する専門家同士の連携を高めるシステムではあるが、ウェアラブル健康ウォッチのユーザの気持ちに寄り添ったサポートを提供することは難しい。
特許文献4は、医療専門家に役立つ情報を提供するものであるが、医療を受ける側のウェアラブル健康ウォッチのユーザが納得するものを提供するわけではない。
特許文献5は、健康診断の利用者に向けて、アドバイスと医療機関の情報を提供するものであるが、病気といえない段階で、どこまでのアドバイスができるか、紹介された医療機関でどこまでの対応ができるのかについては、疑問が残る。
【0010】
本発明の発明者は、健康コーディネータが必要であると考える。その健康コーディネータは、緊急時には、適切に専門医につないで救命活動をサポートする。未病時には、適切に生活習慣を改善する助言をし、ユーザ本人が望めば適切な専門家(健康維持をサポートするさまざまな専門家)を紹介する。健康時には、ユーザ本人が望めば、健康維持に適した趣味活動などにも踏み込んで助言でき、ユーザ本人が自分の健康についてセルフケアができるように導く。さらには、ユーザ本人が病気や、健康、生命、死生観について適切な向き合い方ができるように、導く。そのような健康コーディネータが必要である。
【0011】
さらに、そのような健康コーディネータが、切磋琢磨してよいサービスを提供していくために、また、健康コーディネータのサービスをウェアラブル健康ウォッチのユーザが安心して受けるために、そして、ウェアラブル健康ウォッチのユーザが健康コーディネータを選択する際の資料とするために、健康コーディネータ評価システムが必要であると、本発明の発明者は考えた。
【0012】
本発明は、専門家と健康コーディネータとウェアラブル健康ウォッチのユーザと、一般会員とをつないで、健康コーディネータを評価するシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
すなわち、本発明は、血圧、心拍数を連続的に計測可能なウェアラブル健康ウォッチを用いるユーザと、医療又は代替医療の専門家との間をコーディネートする健康コーディネータの働きを評価するために、ウェアラブル健康ウォッチ見守りサーバと、健康コーディネータ評価サーバと、情報開示サーバと、システム管理者端末と、専門家会員端末と、健康コーディネータ会員端末と、ウェアラブル健康ウォッチユーザ会員端末と、一般会員端末とをインターネットで接続してなる健康コーディネータ評価システムであって、
前記健康コーディネータ評価サーバは、
前記専門家会員端末を登録する専門家会員登録装置と、
前記健康コーディネータ会員端末を登録する健康コーディネータ会員登録装置と、
前記ウェアラブル健康ウォッチユーザ会員端末を登録するウェアラブル健康ウォッチユーザ会員登録装置と、
前記一般会員端末を登録する一般会員登録装置と、
前記専門家会員端末、前記健康コーディネータ会員端末、前記ウェアラブル健康ウォッチユーザ会員端末、前記一般会員端末のそれぞれに対して配布する健康コーディネータ評価プログラムを格納する健康コーディネータ評価プログラム格納装置と、
前記専門家会員端末、前記健康コーディネータ会員端末、前記ウェアラブル健康ウォッチユーザ会員端末、前記一般会員端末が、前記健康コーディネータ評価プログラムをダウンロードして、それぞれの端末にインストールされたことを確認する健康コーディネータ評価プログラムインストール確認装置と、
前記専門家会員端末、前記健康コーディネータ会員端末、前記ウェアラブル健康ウォッチユーザ会員端末、前記一般会員端末のうちの二つ以上が連絡したやり取りの情報を記録する交信記録装置と、
前記健康コーディネータが、前記健康コーディネータ会員端末を介して活動記録を発信したことを受けて、それを記録する健康コーディネータ活動記録装置と、
前記ウェアラブル健康ウォッチ見守りサーバから監視データの一部であって、前記健康コーディネータの活動に必要な見守り情報を抽出して保存する見守り情報保存装置と、
前記専門家会員端末、前記ウェアラブル健康ウォッチユーザ会員端末、前記一般会員端末のうちのそれぞれの端末が前記健康コーディネータ会員の活動を評価した評価情報であって、日時を含む情報を受領する健康コーディネータ評価情報受領装置と、
前記交信記録装置が受領した前記専門家、前記健康コーディネータ、前記ウェアラブル健康ウォッチユーザ、前記一般会員の連絡に関する情報と、前記健康コーディネータ活動記録装置が受け取った健康コーディネータ活動記録に関する情報と、前記見守り情報保存装置が受け取った見守り情報と、前記健康コーディネータ評価情報受領装置が受領した評価情報との日時の前後関係を照合して、前記評価情報の信憑性を判断する評価情報信憑性判断装置と、
前記健康コーディネータ評価情報受領装置が受け取った評価情報に、前記評価情報信憑性判断装置が判断した信憑性の情報を、加味した情報を前記情報開示サーバに対してレポートする健康コーディネータ評価情報レポート装置と
を有することを特徴とする。
これにより、健康コーディネータの活動に基づいて、その健康コーディネータを評価して開示することができる。
【0014】
また、 前記情報開示サーバは、
前記健康コーディネータ評価サーバの健康コーディネータ評価情報レポート装置から受領した健康コーディネータ評価情報を、各健康コーディネータと直接連絡を取った当事者に対しては実名入りで開示することを特徴とする。
これにより、当該健康コーディネータの活動に関与した関係者には、その健康コーディネータの評価結果を実名により知ることが可能となる。
【0015】
また、前記情報開示サーバは、
前記健康コーディネータ評価サーバの健康コーディネータ評価情報レポート装置から受領した健康コーディネータ評価情報を、各健康コーディネータの実名を伏せて匿名で開示することを特徴とする。
これにより、個人情報を開示せずに、健康コーディネータへの信頼、期待を高めることができる。
【0016】
前記情報開示サーバは、
前記健康コーディネータ評価サーバの健康コーディネータ評価情報レポート装置から受領した健康コーディネータ評価情報に対して、統計処理を施して開示することを特徴とする。
これにより、例えば、地域ごとの健康コーディネータの評価の高さを比較することができる。
【0017】
前記健康コーディネータ評価サーバは、
前記専門家会員端末、前記ウェアラブル健康ウォッチユーザ会員端末、前記一般会員端末が、前記評価情報信憑性判断装置が信憑性が高いと判断する評価情報を提供する場合に、経済的利益を有するポイントを付与するポイント付与装置をさらに有することを特徴とする。
これにより、健康コーディネータの評価を積極的に行うことを奨励することが可能となる。
【0018】
前記ポイント付与装置が、会員に対して付与したポイントを会員相互間で交換可能とし、会員相互間のサービス提供の対価としてのポイント移動を可能とすることを特徴とする。
これにより、会員相互の助け合いの活動を奨励することが可能となる。
【発明の効果】
【0019】
以上、説明したように、本発明の健康コーディネータ評価システムにより、健康コーディネータの活動に基づいて、その健康コーディネータを評価して開示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の健康コーディネータ評価システムの概要を示す図である。
【
図2】健康コーディネータ評価サーバの内部構成を概略的に示すブロック図である。
【
図3】システムの動作を説明するシーケンス図である。
【
図4】地域ごとに評価サーバを立て、全国的に統合するサーバをさらに立てた実施例を示す図である。
【
図5】評価する人を評価する評価者評価プログラムを設けた例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面を参照しながら、本発明のシステムを実施するための最良の形態を詳細に説明する。
図1から
図6までは、本発明の実施の形態を例示する図であり、これらの図において、同一の符号を付した部分は同一物を表わし、基本的な構成及び動作は同様であるものとする。
【0022】
≪健康コーディネータ評価システムの概要≫
図1は、本発明の健康コーディネータ評価システムの概要を示す図である。
図1の中央に横に長い長円が描かれているのは、インターネット網を示している。本発明に係る健康コーディネータ評価システムは、健康コーディネータ評価サーバ10と、開示サーバ11と、見守りサーバ12と、ウェアラブル健康ウォッチ20と、ウェアラブル健康ウォッチユーザ会員端末21と、一般会員端末60と、健康コーディネータ会員端末30と、専門家会員端末40と、システム管理者端末50とをインターネットで接続してなるものである。
健康コーディネータ評価サーバ10は、複数の健康コーディネータ一人一人をウェアラブル健康ウォッチユーザ会員、一般会員、専門家会員が評価する処理を実行するサーバコンピュータである。
開示サーバ11は、その評価結果を開示するサーバコンピュータである。
見守りサーバ12は、ウェアラブル健康ウォッチ20をはじめとして、会員の健康状態を計測又は見守る機器(会員の身に着けるものに限らず、その自宅に取り付けた監視カメラや、ドアの施錠確認装置、電力量計、マイクなどを含んでもよい)の出力情報を取得して、異常事態が発生したら、その情報をいち早くしかるべき機関、人に通知する役割を果たすサーバコンピュータである。
システム管理者端末50は、このシステムを管理する管理者が操作する端末コンピュータである。
【0023】
健康コーディネータ会員端末30を用いる健康コーディネータは、医師(町の開業医、かかりつけ医)、看護師、准看護師など医療についてある程度の知識を有する人を想定する。資格を認定する協会が所定の知識と経験を持つ者に対して資格を与え、その資格を得た人を健康コーディネータとしてもよい。健康コーディネータの目的とするところは、病気が発生した際に、適切な専門家にすぐにつなぐこと、病気になる前の人が病気にならずにすむように病気の発生を防ぐこと、病気予備軍の人の生活習慣を改善するように導くこと、健康な人が健康を維持できるように助言すること、健康寿命(寝たきりにならずに健康でいる寿命)を延ばすこと、死生観の確立を助けること、などが考えられる。一人の健康コーディネータがこれらの目的のすべてを目指すことがあってもよいが、これらの複数の目的のうちの一部を目指すことを宣言してこの仕事に従事する健康コーディネータの存在を許容することとしてもよい。
【0024】
ウェアラブル健康ウォッチ20は、例えば、血圧、心拍数、心電値などを常時、測定し、見守りサーバ12に計測データを送る時計型の計測器である。カフなし(血流を圧迫することなし)に血圧などを測定可能なものが実用化されている。また、血糖値についても測定可能な時計型測定器も実用可能である。
ウェアラブル健康ウォッチユーザ21は、その人自身の病歴において、心臓や脳の病気をしたことがあるなどの理由から、経過観察のためにウェアラブル健康ウォッチを用いる人であることが想定される。病歴において特に心配がない場合であっても、何らかの事情があってウェアラブル健康ウォッチを着用するユーザであってもよい。
ウェアラブル健康ウォッチユーザは、健康コーディネータの助言や世話、介護などを受ける人である。ウェアラブル健康ウォッチユーザは、ウェアラブル健康ウォッチユーザ会員端末21を用いる。
ウェアラブル健康ウォッチのユーザ以外にも、健康コーディネータの助言や世話を受けて、生活習慣(食生活や運動生活を含む)を改善して健康を得ようとする人は、一般会員として登録することでこのシステムの会員になることができる。
また、健康な人であっても、その健康を維持するため、あるいは健康寿命を延ばすために健康コーディネータの助言を受けたいと希望する人が一般会員として登録することを許容することもできる。
一般会員が用いる端末コンピュータが、
図1に示す一般会員端末60である。
【0025】
専門家会員端末40を用いる専門家は、医療の専門家に限らず、健康の専門家、心の専門家、食事の専門家、サプリメントの専門家、飲料の専門家、運動の専門家、趣味の専門家など、広い意味で、健康を維持し、健康寿命を延ばすために役立つあらゆる分野の専門家を含む。例えば、様々な分野の専門医、医療機関、統合医療の医師、漢方などの東洋医療の医師、鍼灸師、整体師、カイロプラクティスト、整体師、アロマセラピスト、音楽療法士、絵画セラピスト、食事療法士、心理療法士、自然食品の販売者、サプリメントの販売者、漢方薬の販売者、色のセラピスト、香りのセラピスト、音のセラピスト、運動療法士、グリーフケアの専門家、などが考えられる。
これらの専門家が、健康コーディネータの資格を併せ持つ場合には、専門家と健康コーディネータとの二つの立場を兼ねることを許容することが考えるが、その場合は、他の専門家、他の健康コーディネータとの連携を常に意識して業務に携わる必要がある。
【0026】
≪健康コーディネータ評価サーバの内部構成≫
図2は、健康コーディネータ評価サーバ10の内部構成を概略的に示すブロック図である。
図2で、〇〇装置と表現したものは、健康コーディネータ評価サーバ10のCPU(中央処理装置)が、必要なコンピュータプログラムを読み込んで、それを実行し、処理する状態を指すものである。
ウェアラブル健康ウォッチユーザ会員登録装置110は、ウェアラブル健康ウォッチのユーザが、ウェアラブル健康ウォッチの見守りサーバ12を介して、必要なケアを受けることを期待して健康コーディネータ評価サーバ10に会員登録することを受け付けて、登録する個人の必要な情報の入力を促し、使用するウェアラブル健康ウォッチと紐づけてデータベース装置(図示せず)に登録する処理を実行する装置である。登録された会員には、ID、パスワードなどが発行されて健康コーディネータへのアクセスが可能になる。
ウェアラブル健康ウォッチ登録装置120は、当該ウォッチを提供するサービス会社との関係で、本来の利用者であることの正当性を確認した上で、ユーザとの紐づけをして登録する処理を実行する装置である。
【0027】
健康コーディネータ会員登録装置130は、健康コーディネータとしての資格を有すると認められた者が、登録して、ウェアラブル健康ウォッチユーザ会員や、一般会員へ健康に関するアドバイスを行い、ウェアラブル健康ウォッチの異常が起きたときには、専門家につなげて適切な対応をする役割を果たす活動を行うことを実現する装置である。
健康コーディネータ会員としての登録がなされると、ウェアラブル健康ウォッチユーザ会員や、一般会員から、その情報が見えるようになり、後述する会員相互交信装置330を介して、やりとりをして、ケアをしてもらうことについて、契約を結ぶ。その契約が成立して以降、健康コーディネータ会員は、当該ウェアラブル健康ウォッチユーザ会員や、一般会員に対して健康コーディネートの活動を始める。
当該契約が健康コーディネータ会員とウェアラブル健康ウォッチユーザ会員で成立すると、そのウェアラブル健康ウォッチユーザ会員の利用するウェアラブル健康ウォッチの出力情報は、見守りサーバ13を介して、当該健康コーディネータ会員へ通知がなされるようになり、出力情報から異常が検知されたときには、当該健康コーディネータ会員がすみやかに対応することが可能となる。
【0028】
専門家会員登録装置140は、まずは、ウェアラブル健康ウォッチユーザ会員が、利用するウェアラブル健康ウォッチから異常の出力がある場合に、健康コーディネータ会員を通じて、連絡を受けて対応する専門家の登録を実行する。各々のウェアラブル健康ウォッチユーザ会員ごとに、健康コーディネータ会員、専門家会員があらかじめ契約されて連携関係が定まる。
万一の場合の専門家会員以外にも、専門家自身が健康コーディネータ評価システムに関心をもってコンタクトして契約し、専門家会員となることも可能である。そのような専門家については、健康コーディネータ会員が交流して、普段の健康管理に役立つ情報などが得られると感じて、当該健康コーディネータ会員が担当するウェアラブル健康ウォッチユーザ会員又は一般会員に紹介することで、当該専門家会員と、ウェアラブル健康ウォッチユーザ会員又は一般会員との契約が発生することがあり得る。
会員登録がなされると、ID、パスワードが発行されてセキュリティ管理が行われることは、ウェアラブル健康ウォッチユーザ会員、一般会員、健康コーディネータ会員、専門家会員について同様である。
【0029】
一般会員登録装置150は、この健康コーディネータ評価システムに関心をもって、健康コーディネータのサービスを受けたい、または専門家会員のサービスを受けたいと希望して入会する会員を受け入れて登録する装置である。たとえばウェアラブル健康ウォッチユーザ会員の家族や知り合いから口コミでこのシステムを知って入会する一般会員があり得る。
【0030】
健康コーディネータ評価プログラム格納装置160は、会員登録をした専門家会員、健康コーディネータ会員、一般会員に対してそれぞれ配布するプログラムである健康コーディネータ評価プログラムを格納する装置である。健康コーディネータ評価プログラムは、それを会員端末にインストールすると、健康コーディネータを評価する際に、当該端末の機器情報(ハードウェアとしての機器の情報や、ソフトウェア情報など)及びそのときの日時を含む情報を、健康コーディネータ評価サーバに通知することを可能にするコンピュータプログラムである。このプログラムは、望ましくは、ウェブブラウザの機能を兼ね備える。そのウェブブラウザにより、健康コーディネータのウェブページや、その健康コーディネータとつながる専門家会員へとウェアラブル健康ウォッチユーザ会員や一般会員を誘導することが可能となる。また、健康コーディネータと交流したのちの評価を書きこむページへも誘導することが可能となる。
【0031】
健康コーディネータ評価プログラムインストール確認装置170は、それぞれの会員端末において、健康コーディネータ評価プログラムをインストールした後に、当該プログラムが当該端末において正しく機能することを確認する装置である。健康コーディネータ評価サーバ10に置かれたテストアンケートが、会員端末に送付され、それを会員が見て回答した際に、会員がそのテストアンケートについて回答するやり取りと共に、当該健康コーディネータ評価プログラムから、そのときの当該端末の機器情報や日時情報についての通知が健康コーディネータ評価サーバ10に到達することを確認することにより、正常に当該プログラムがインストールされたことを確認できる。
【0032】
交信記録装置180は、会員同士の交信を後述する会員相互交信装置330を用いて行った際の記録を、主に日時についての記録を残すものである。これにより、どれぐらいの時間が経過して応答できたかという情報をとることができる。応答までの時間の長さがリーズナブルなものであるか否かは、健康コーディネータの評価に影響すると考えられる。
【0033】
健康コーディネータ活動記録装置190は、健康コーディネータ会員がウェアラブル健康ウォッチユーザ会員又は一般会員に対して、自らなんらかのサービス提供をした、あるいは専門家会員につなげてそのフォローをした、といった活動を記録する装置である。一連のやりとりを終えた際に、健康コーディネータは、やりとりした相手に対して評価を求める。求められた相手が評価情報を送ると、後述する健康コーディネータ評価情報受領装置210が受け取る。
【0034】
見守り情報保存装置200は、見守りサーバ12がウェアラブル健康ウォッチユーザからの出力情報を監視し、異常を発見した際に健康コーディネータにその旨を通知した際の情報を保存する装置である。この情報は、健康コーディネータがその通知にどれだけ素早く対応できたかを知るための資料になる。その意味において必要な情報を保存すればよい。したがって、見守りサーバ12が監視する情報のすべてを保存する必要はなく、異常時に関するものを保存すれば足りる。
【0035】
健康コーディネータ評価情報受領装置210は、専門家会員、ウェアラブル健康ウォッチユーザ会員、一般会員が健康コーディネータの評価をした結果の情報を受領する装置である。その情報を受領する際には、同時に、当該評価をした端末の機器情報や、日時情報を含む情報も信憑性判断のために送られる。受領した情報は、健康コーディネータ評価情報データベース装置(不図示)に格納される。この情報は、後述する評価情報信憑性判断装置220が、評価情報の信憑性を判断するための資料として用いられる。
【0036】
評価情報信憑性判断装置220は、健康コーディネータがそれぞれの会員とやり取りした日時についての情報を取得し、さらに健康コーディネータ評価情報データベース装置に格納された健康コーディネータ評価した情報を取得して、それらがつじつまの合うものであるか否かを判断して、評価情報の信憑性を判断する装置である。サービスをまだ受けていないのに、評価をしているとしたら、信憑性のない評価となる。また、サービスを受けてから何年も経ってからの評価も信憑性がないものとして扱うことになる。このような判断基準を含めていくつかのルールを決めて、信憑性の判断をする。そして、その判断結果を信憑性判断結果データベース装置(不図示)に格納する。当該判断結果は、後述する健康コーディネータ評価情報レポート装置230に引き渡されて、健康コーディネータ評価情報レポート装置は、健康コーディネータ評価情報に信憑性の情報を付け加えて当事者の会員(健康コーディネータとやりとりした会員)に対してレポートする。
【0037】
個人情報捨象装置240は、開示サーバ11に会員が評価した健康コーディネータ評価情報を開示する際に、匿名の表示をするために、個人情報を捨象する装置である。
統計処理装置250は、開示サーバ11に健康コーディネータ評価情報を開示する際に、統計データとして開示するために処理する装置である。
【0038】
ポイント付与装置310は、金銭的価値(ポイント)を会員に対して付与する装置である。専門家会員、ウェアラブル健康ウォッチユーザ会員、一般会員がそれぞれ健康コーディネータの評価をした際に、その対価として付与する。その場合に、信憑性判断結果を反映させて、信憑性のあるものだけにポイントを付与することができる。ポイントの財源は、健康コーディネータ評価システムの所有者とすることができる。会員から徴収した会費から賄うこととしてもよい。
【0039】
また、会員相互交信装置330を用いて、会員同士のコミュニティをもつことができる。そして、ポイント交換処理装置320により、会員相互のポイントのやりとりをすることで、互いに役務提供のやり取りをするようにもできる。例えば、健康食品やサプリメントのサンプルを求めた際に、その対価としてポイントのやりとりをする。有益な情報を得た際に、そのお礼としてポイントを差し上げる。というやりとりを会員同士で行うことができる。
【0040】
≪システムの動作を説明するシーケンス図≫
図3は、本発明に係る健康コーディネータ評価システムの動作を示すシーケンス図である。四種類の会員(ウェアラブル健康ウォッチユーザ会員、一般会員、健康コーディネータ会員、専門家会員)が、評価サーバ(健康コーディネータ評価サーバ)に会員登録をすると、評価サーバは、四種類の会員にプログラムをそれぞれ配付し、それらがインストールされたことを確認する。健康コーディネータ及び専門家の情報は、開示サーバに開示される。そして、ウェアラブル健康ウォッチユーザ、健康コーディネータ、専門家の間には、万一の場合について、契約がなされる。
見守りサーバが、ウェアラブル健康ウォッチの出力情報を監視しているが、異常を検知すると、その旨を健康コーディネータ会員端末と、評価サーバに通知する。評価サーバは見守り情報を保存する。健康コーディネータは、ウェアラブル健康ウォッチユーザのもとに駆けつけて、必要な対応、たとえば専門医、専門の医療機関につなげるなどの活動を行う。その活動記録は、評価サーバに送られる。一連の活動が終わった段階で、専門家及びウェアラブル健康ウォッチユーザからの評価が評価サーバに届く。評価サーバは、評価情報を受領すると、見守り情報や、活動記録と照合し、日時の前後関係に基づいて信憑性を判断し、評価情報と信憑性情報とを健康コーディネータの実名付きで関係者、すなわちその活動にかかわった専門家と、ウェアラブル健康ウォッチユーザにレポートする。個人情報を捨象した情報、統計処理した情報は、開示サーバに送られて、開示される。また、信憑性が肯定的な評価をした会員に対しては、ポイントが付与される。
【0041】
一般会員が健康コーディネータに相談をすることによっても、健康コーディネータの活動がなされる。その場合、健康コーディネータは、自ら相談に答えることもできる。また、専門家につなげることが適切である場合には、専門家につなげる。一連の活動を終えると、健康コーディネータは、評価サーバに活動記録を送る。評価サーバは、一般会員、専門家会員から評価情報を受領し、その評価情報を活動記録に照らし合わせて時間の前後関係に基づいて信憑性を判断し、評価をした当事者に評価情報レポートを返す。開示サーバには、個人情報を捨象した情報、統計処理をした情報を送り、開示サーバはそれを開示する。信憑性が肯定的な評価をした会員に対してはポイントが付与される。
会員相互交信がなされた結果として、ポイントの交換処理が必要になった際には、評価サーバがポイント交換処理を実行する。
【0042】
≪地域ごとに評価サーバを立て、全国的に統合するサーバをさらに立てた実施例≫
図4は、地域ごとに評価サーバ、開示サーバ、見守りサーバを立てて、全国的に統合するサーバをさらに立てた実施例を示す。健康食品の購入、サプリメントの購入などを全国的に一括で仕入れる場合などに有益である。また、評価基準の全国で一律化をする際に、便利である。さらに、全国的に統合するサーバには、各地域からの情報をビッグデータとして統合して、健康寿命に特化した生体データを抽出して、(例えば、次世代健康寿命研究所における)研究活動や、医療機関における医療の実践活動に役立てることができる。
【0043】
≪評価サーバ、開示サーバ、見守りサーバ≫
上述した実施例では、評価サーバ、開示サーバ、見守りサーバをそれぞれ別々のサーバとして立てた。見守りサーバが、ウェアラブル健康ウォッチユーザの万一の場合に備えて常に監視をすべきであること、そして、評価サーバのもつ評価情報には、個人情報を含むので、すべて開示サーバに引き渡すわけにはいかないという事情によるものである。
しかし、これらのサーバの機能を一つのサーバにすべて持たせることとする実施例も可能である。
これらサーバとの情報のやり取りには、ブロックチェーン技術などを活用したセキュリティーが施される。
【0044】
≪AIによる評価≫
上述の実施例では、健康コーディネータを、当事者会員により評価することとした。AI(人工知能)による評価をすることも可能である。また、人的評価と、機械による評価とを併用することも可能である。
【0045】
≪評価返し≫
図5は、評価された健康コーディネータが、評価してくれた人たちを評価することを可能にした実施例を示す例である。
図5に示す健康コーディネータ評価サーバ550は、健康コーディネータが一方的に他者から評価されるのみならず、逆にユーザや一般会員、専門家会員などの他者を評価できるようにする実施例を示すものである。そのために、評価者を評価するプログラムである評価者プログラムを格納する装置である評価者評価プログラム格納装置560、そのプログラムを健康コーディネータが自己が用いる端末にインストールしたことを確認する装置である評価者評価プログラムインストール確認装置570を、健康コーディネータ評価サーバ550は、有している。健康コーディネータがこの評価者評価をできるようになるためには、一定期間肯定的評価を他者から得られたという実績を得られたことを条件とするように設定することができる。
他の装置については、
図2に示すものと同様である。
【0046】
≪肯定的評価≫
否定的評価をし合うことは、組織にとってマイナスであると思われるので、評価は、肯定的評価のみとすることが望ましい。
【0047】
≪肯定的評価とポイント≫
前述したポイント付与と、肯定的評価とを連携させるようにする実施例も可能である。
【産業上の利用可能性】
【0048】
健康コーディネータに評価を必要とする業界、たとえば医療業界、介護業界、統合医療や東洋医療、マッサージ業界、整体業界、鍼灸治療業界、健康食品業界、サプリメント業界、エッセンシャルオイル業界、健康寿命延伸業界、アンチエイジング業界、老人向けの趣味業界、占い業界、心理学カウンセリング業界などにおいて利用可能である。
【符号の説明】
【0049】
10 健康コーディネータ評価サーバ
11 開示サーバ
12 見守りサーバ
20 ウェアラブル健康ウォッチ
21 ウェアラブル健康ウォッチユーザ会員端末
30 健康コーディネータ会員端末
40 専門家会員端末
50 システム管理者端末
60 一般会員端末
110 ウェアラブル健康ウォッチユーザ会員登録装置
120 ウェアラブル健康ウォッチ登録装置
130 健康コーディネータ会員登録装置
140 専門家会員登録装置
150 一般会員登録装置
160 健康コーディネータ評価プログラム格納装置
170 健康コーディネータ評価プログラムインストール確認装置
180 交信記録装置
190 健康コーディネータ活動記録装置
200 見守り情報保存装置
210 健康コーディネータ評価情報受領装置
220 評価情報信憑性判断装置
230 健康コーディネータ評価情報レポート装置
310 ポイント付与装置
320 ポイント交換処理装置
330 会員相互交信装置
550 (評価者評価プログラムを用いる)健康コーディネータ評価サーバ
560 評価者評価プログラム格納装置
570 評価者評価プログラムインストール確認装置